JP2016002959A - 操舵支援制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この操舵支援として、車載カメラにより車線を認識し、また作動させるタイミングを決定し、それらに基づいてステアリングを制御するシステムが実用化されている。なお「車線」とは、走行路(レーン)を規定するいわゆる白線の意味で用いる。
なお特許文献1には、車線追従の際に自動操舵制御のオン/オフが繰り返されるハンチングが生じることを防止する技術が開示されている。
交差点では車線が途切れることが多く、車線が認識できずに操舵支援機能が停止されたり、逆に交差点途中で車線が認識でき、或いは誤認識により操舵支援機能が作動されるということがある。操舵支援機能は通常、車線認識ができている状態で作動するためである。
例えば交差点の直前で操舵支援機能が作動し、交差点進入直後に停止(機能キャンセル)されたりすると、運転者にとってわかりにくく、煩わしさや不快感を与える懸念がある。また、車線の誤認識によってハンチングが起こることもあり、煩わしさを増大させる。
交通信号機認識を用いて交差点を推定することにより、路面上の線の摩耗、雨、雪等に関わらず、また交差点進入直前よりも早い時点で、交差点推定ができる。
ここで「新規交通信号機認識機会」「新規車線途切れ認識機会」とは、新規交差点推定の機会という意味であり、新たな交差点における1又は複数の交通信号機(車線途切れ)が認識された機会をいう。また一つの交通信号機や一カ所の車線途切れは、撮像画像の各フレームで連続して認識されるが、それらの1フレーム毎の認識機会という意味ではなく、個体としての交通信号機や一カ所の車線途切れが認識された或るタイミングをいう。
交差点には交通信号機が存在するという前提の元、交通信号機認の際に復帰抑制処理を行うことで、交差点内で操舵支援機能が停止状態から作動状態に復帰することを回避する。但し交通信号機として認識されたものが、実際には必ずしも交通信号機とは限らない。街灯や補助信号機や他の発光体、反射体ということもある。つまり交通信号機による交差点推定は完全ではない。そこで過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数と、新規車線途切れ認識機会の発生数により交差点確度が高いとされる場合に復帰抑制処理を行うようにする。
操舵支援機能の停止中に復帰抑制処理を行うことで、交差点通過の間に操舵支援機能の作動を行わせないようにする。
これは現在の自車両の前方が交差点である確度が高い場合である。
これは現在の自車両の前方が交差点である確度が低い場合である。
一定時間とは、例えば交差点を通過するまで復帰させないために必要な時間とする。
実施の形態の操舵支援制御装置は、撮像ユニット10と操舵支援制御部20により構成される。また図1では、この操舵支援制御装置によって操舵支援制御が行われる対象としてのステアリング機構30、モータ駆動部21を示し、また、操舵支援制御に用いるセンサ類として、車速センサ15、ヨーレートセンサ16、横加速度センサ17を示している。さらに操舵支援制御の関連部位として表示部22、発音部23を示している。
撮像部11L,11Rは、いわゆるステレオ法による測距が可能となるように、例えば自車両のフロントガラスの上部付近において車幅方向に所定間隔を空けて配置されている。撮像部11L,11Rの光軸は平行とされ、焦点距離はそれぞれ同値とされる。また、フレーム周期は同期し、フレームレートも一致している。撮像素子の画素数は例えば1280×960程度である。
画像処理部12は、撮像部11L、11Rが自車両の前方を撮像して得た撮像画像データとしての各フレーム画像データを内部メモリに格納していく。そして各フレームとしての2つの撮像画像データに基づき、外部環境として車両前方に存在する物体を認識するための各種処理を実行する。例えば前方車両や障害物、交通信号機等の立体物や、車線、横断歩道等の路面標示の認識を行う。
車線(白線)の認識において画像処理部12は、車線が道路面と比較して高輝度であることから、道路の幅方向の画素の輝度変化を評価して、画像平面における左右の車線候補点の位置を画像平面上で特定する。この車線候補点の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)と、この位置に関して算出された視差(すなわち、距離情報)とに基づいて、周知の座標変換式により算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、例えば、右側の撮像部11Rの中央真下の道路面を原点とし、車幅方向をx軸、車高方向をy軸、車長方向をz軸として定義される。実空間の座標系に変換された各車線候補点は、例えば、互いに近接する点列毎にグループ化され、最小自乗法等を用いて二次曲線(車線近似線)に近似される。そして画像処理部12は、自車両の前方に延在する左右の車線に基づいて自車進行路の推定を行う。
交通信号機の認識に関しては、特に高輝度の発光領域の存在を確認することになる。
本実施の形態の操舵支援機能に関しては、検出された車線データ(自車進行路等を含む)、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、及び、立体物データ(種別、距離、速度、自車両との相対速度、先行車情報等)の各データは操舵支援制御部20に入力される。
さらに画像処理部12は、後述するように操舵支援機能の作動条件の判定も行い、その判定結果も操舵支援制御部20に供給する。
ステアリング機構30は、ステアリング軸32が、図示しない車体フレームにステアリングコラム33を介して回動自在に支持されている。ステアリング軸32の一端は運転席側に延出され、このステアリング軸32の一端部には、ステアリングホイール34が取り付けられている。ステアリング軸32の他端はエンジンルーム側に延出され、このステアリング軸32の他端部にはピニオン軸35が連結されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス36が配設され、このステアリングギヤボックス36には、ラック軸37が往復移動自在に挿通支持されている。ラック軸37の途中にはラック(図示せず)が設けられ、このラックに対し、ピニオン軸35に設けられたピニオン(図示せず)が噛合することにより、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が構成されている。
表示部22は、例えばマイクロコンピュータによる表示制御ユニットと表示デバイスを包括的に示している。表示デバイスとは、例えば運転者の前方に設置されたメータパネル内に設けられるスピードメータやタコメータ等の各種メータやMFD(Multi Function Display)、その他運転者に情報提示を行うためのデバイスである。表示部22では操舵支援機能に関しては、警告表示や操舵支援の作動/停止を運転者に提示する表示が行われる。
発音部23は、例えばマイクロコンピュータによる発音制御ユニットと、アンプ/スピーカ等の発音デバイスを包括的に示している。発音部23では、操舵支援機能に関しては、警告音出力や操舵支援の作動/停止を運転者に知らせる通知音の出力が行われる。
操舵支援機能は、基本的には車線が検出されている場合に作動させるようにしている。詳しくは後述するように各種の作動条件があるが、他の条件が満たされている限り、操舵支援機能は車線認識状態でオン(作動)、車線が認識できなくなるとオフ(停止)とするようにしている。車線が認識できなければ正しく操舵支援ができないためである。
ここで交差点を考えると、通常、交差点では車線が途切れる。図2Aは、例えば市街地などで交差点93が連続する状況を模式的に示している。交差点毎に自車両の左右の車線が途切れるため、交差点に至る毎に操舵支援機能が停止され、交差点を通過して車線認識できたら作動状態に復帰することが繰り返される。
しかも実際には、車線の摩耗、道路が濡れ、降雪などで車線認識が不安定になることがある。交差点や交差点以外での車線認識の不安定さがあることや交差点で車線が途切れることなどにより、特に交差点走行時に操舵支援機能の作動/停止が運転者にとって不安定に感じられやすい。交差点内での機能のオン/オフの提示表示、提示音も煩わしい。
図2Bにその様子を示す。自車両100がある交差点93の進入の際に、例えば交差点で前方の車線が存在しないことで、操舵支援機能が停止されたとする。この場合、交通信号機91の認識に基づく復帰抑制がかかることで、交差点通過中には操舵支援機能が停止状態を維持する。
復帰抑制は、所定時間で解除されるようにすることで、交差点通過後に解除され、車線認識に応じて操舵支援機能が作動状態に復帰する。しかし、図2Bのように交差点93が連続する場合、次の交通信号機91の認識により再度復帰抑制がかかるため、復帰抑制による操舵支援機能の停止状態が継続する。
即ち、交通信号機91の認識により復帰抑制を行うことで、交差点内での作動復帰を回避するとともに、交差点が連続する状況では、交通信号機91の認識で早めに交差点93を推定することで復帰抑制が継続され、作動/停止が頻繁に切り替わるようなことを回避する。
単に交通信号機91の認識に応じて交差点と推定し、復帰抑制を行うようにすると、誤認物体92によって復帰抑制がかかってしまい、例えば街灯が並ぶような場所で復帰抑制状態のままとなってしまうことがあり得る。
そこで単に交通信号機91の認識で復帰抑制するのではなく、交通信号機認識の際に、過去所定時間内(例えば過去30秒間など)での新規交通信号機認識機会の発生数と、過去所定時間内での新規車線途切れ認識機会の発生数に応じて、復帰抑制処理を行うようにする。
「新規車線途切れ認識機会の発生数」も同様に車線途切れの認識により新規の交差点を推定した機会の数という意味であり、車線途切れの認識にもとづき、交差点らしいと推定した場所の数ともいえる。
このような場合に復帰抑制を行わないようにすることで、図2Dのように、当初は誤認物体92により復帰抑制がかかってしまうが、途中で誤認らしいと判定した時点で復帰抑制が解除され、作動状態に復帰することができる。
まず基本的には図3Aのように、現在、操舵支援機能を作動させている場合は、交通信号機91を認識しても復帰抑制を行わない。つまり操舵支援機能は継続作動される。但しその後に交差点93などで車線途切れがあり、車線が認識できなくなるなど、作動条件が満たされなくなれば、その時点で操舵支援機能は停止される。
また操舵支援機能が作動中/停止中のいずれであっても、交通信号機91が認識されていないときは復帰抑制は行わない。この場合は他の作動条件の充足/非充足で操舵支援機能は作動状態又は停止状態となる。なお、他の事情で復帰抑制を行うことはあり得る。
過去n秒間の新規交通信号機認識機会の数が所定値未満の場合、復帰抑制を行う。これにより交通信号機91の認識により交差点と推定された場所への進入時に復帰抑制を行うことができる。
過去n秒間の新規交通信号機認識機会の数が所定値以上の場合、新規車線途切れ認識機会の数が所定値以上であれば復帰抑制を行う。これにより図2Bのように交差点93が続く場合にも復帰抑制を継続し、頻繁な作動/停止を回避できる。
一方、過去n秒間の新規交通信号機認識機会の数が所定値以上の場合、新規車線途切れ認識機会の数が所定値未満であれば復帰抑制を解除する。これにより図2Dのように交通信号機誤認が続いた場合と推定することができるため、復帰抑制を解除して操舵支援機能を作動させるようにする。
まず図4は操舵支援制御部20の操舵支援作動条件処理を示している。操舵支援制御部20は、この図4の処理により、操舵支援機能の作動/停止を決定している。
操舵支援制御部20はステップS101で、操作情報SDによってACCオンであるか否か、つまり運転者による運転支援モードが指示されているか否かを確認する。
操舵支援制御部20はステップS102で、操作情報SDによって操舵支援オンであるか否か、つまり運転者による操舵支援実行が指示されているか否かを確認する。
操舵支援制御部20はステップS104で横加速度条件がOKであるか否かを確認する。例えば操舵支援機能は、横加速度が一定以内の場合(例えば2.0G以内など)に作動させるとする条件が設定されている。操舵支援制御部20は横加速度センサ17の情報から、現在横加速度が一定以内であるか否かを判断する。これも、画像処理部12が横加速度センサ17の情報から横加速度条件を判定し、操舵支援制御部20はその判定結果を確認するような処理としても良い。
・車線認識条件:画像処理により車線が認識できている。
・曲率条件:進行路のカーブの曲率が一定以内である。
・道幅条件:道幅が所定範囲内(例えば3m以上、4m未満など)である。
画像処理部12は、まずステップS201でフレーム画像処理を行う。これは上述したように左右の撮像部11L,11Rで得られた各1フレームの撮像画像データを用いた上述の前方認識処理である。操舵支援機能に関しては、特に車線認識、交通信号機認識を行うことになる。
なお、撮像画像データ上で全く車線が認識できない場合もある。そもそも道路上に車線が存在しない場合や、車線の摩滅が激しい場合、雨や雪の影響で認識困難となっている場合などである。車線が全く認識できなかった場合は、ステップS203、S204は実質的には行われず、ステップS206で車線条件NGとなる。
図6Aは、新規交通信号機認識機会の発生数の更新処理を示している。画像処理部12は新規交通信号機認識機会と判定した場合のみ、ステップS250からS251に進む。つまり交通信号機認識により、或る1つの交差点の存在が推定される場合に1回のみ、ステップS251〜S253が行われる。この場合、まずステップS251で現在の時刻データ(分:秒:フレーム)を例えば内部メモリの信号機認識時刻保存領域に保存する。
次に画像処理部12はステップS252で、信号機認識時刻保存領域に保存されている時刻データのうち、過去n秒以前の時刻データを削除する。そしてステップS253で信号機認識時刻保存領域に保存されている時刻データの数を確認し、これを新規交通信号機認識機会の発生数N1とする。
次に画像処理部12はステップS262で、車線途切れ認識時刻保存領域に保存されている時刻データのうち、過去n秒以前の時刻データを削除する。そしてステップS263で車線途切れ認識時刻保存領域に保存されている時刻データの数を確認し、これを新規車線途切れ認識機会の発生数N2とする。
画像処理部12はステップS204で道幅条件判定を行う。例えば撮像画像データから道幅、つまり左右の車線間の幅を算出し、それが操舵支援機能に許容される範囲であるか否かを判定する。
交通信号機91が認識されている場合、画像処理部12はステップS302で、現在、操舵支援機能の作動許可中であるか否かを確認する。この確認のために操舵支援制御部20から作動中か否かの情報を受け取るようにしてもよいが、画像処理部12が直近の図8の処理で車線条件OKを出力していたか否かを確認する処理としても良い。図4で説明したように車線条件のみで操舵支援機能が作動されるわけではないが、復帰抑制やその解除は、画像認識に基づく車線条件情報OK/NGの不安定さを回避するためだからである。
作動許可中でなく、現在、操舵支援機能が停止されている場合、画像処理部12はステップS303で新規交通信号機認識機会の発生数N1(図6A参照)が、所定閾値thS以上であるか否かを確認する。
N1≧thSでなければ画像処理部12はステップS305に進み、復帰抑制を開始する。例えば復帰抑制する期間を規定する内部カウンタのカウントを開始する
N2≧thSであれば画像処理部12はステップS305に進み、復帰抑制を開始する。N2≧thSでなければステップS306で復帰抑制を強制解除する。つまり復帰抑制が開始されてから、まだ所定時間を経過していなくとも、この時点で復帰抑制を解除する。
画像処理部12は、ステップS401で車線認識条件を確認する。図6のステップS201の画像処理で車線が認識できていない状態であったら、そもそも操舵支援を行わないため、ステップS406で車線条件NGという車線条件情報を操舵支援制御部20に出力する。
車線が認識できている場合は、画像処理部12はステップS402、S403で、それぞれ図6のステップS203,S204の判定結果に応じて処理を分岐する。即ち曲率条件、道幅条件の判定結果を参照する。
曲率条件、道幅条件のいずれかがNGである場合は、ステップS406で車線条件NGという車線条件情報を操舵支援制御部20に出力する。
画像処理部12は、車線認識条件、曲率条件、道幅条件の全てがOKで、かつ復帰抑制中でないとした場合のみ、ステップS404からS405に進み、車線条件OKという車線条件情報を操舵支援制御部20に出力することになる。
操舵支援制御部20は図4の処理で理解されるように、ACCオン、操舵支援オン、車速条件OK、横加速度条件OK、車線条件OKの場合のみに操舵支援機能を作動させるため、復帰抑制中は、車線条件が満たされず、ステップS107で操舵支援は停止することになる。つまり実質的には各条件が満たされたとしても作動状態に復帰しない。
実施の形態の操舵支援制御装置は、自車両の前方を撮像した撮像画像を得る撮像部11L、11Rと、撮像画像を用いて操舵支援機能の作動条件(車線条件)の判定を行う画像処理部12と、画像処理部12によって判定される作動条件(車線条件)を少なくとも含む、複数の所定の作動条件(図4のステップS101〜S105の条件)の判定結果に基づいて、操舵支援制御を行う操舵支援制御部20とを備える。そして画像処理部20は、撮像画像上で交通信号機及び車線の認識処理を行うとともに、交通信号機認識の際、過去所定時間(n秒)内での新規交通信号機認識機会の発生数N1と、新規車線途切れ認識機会の発生数N2に応じて復帰抑制処理又は復帰抑制解除を行う。
交通信号機認識に応じて復帰抑制処理を行うことで、交差点内で操舵支援機能が停止状態から作動状態に復帰することを回避する。但し交通信号機として認識されたものが、実際には必ずしも交通信号機とは限らない。街灯や補助信号機や他の発光体、反射体ということもある。そこで過去n秒間内での新規交通信号機認識機会の発生数N1と、新規車線途切れ認識機会の発生数N2により交差点確度が高いとされる場合にのみ復帰抑制処理を行うようにすることで、無駄な復帰抑制が行われないようにできる。
これによって、交差点付近でむやみに作動復帰してしまい、運転者に煩わしさや不快感、機能の不安定感、わかりにくさという感覚を与えることを軽減できる。さらに、街灯が連続するような場所で交通信号機の誤認識が続いた場合、復帰抑制が解除されるため、交差点以外で適切に操舵支援機能を作動させることができる。
また、交差点内でむやみに操舵支援機能の作動/停止が切り替わることも生じず、ハンチング発生も回避され、乗員にとっては、操舵支援機能の作動/停止の切換の表示や音声が煩わしく感じることも低減される。
多くの場合、交差点進入時には車線途切れにより操舵支援機能が停止される。この場合に復帰抑制が行われるため、交差点途中で、車線の誤認識などでむやみに作動することがないようにできる。
なお、図7の処理例の場合、操舵支援機能の作動中は、交通信号機91の認識に応じて復帰抑制を行うことはしない。作動中であるということは、前方の車線が認識できていることでもある。つまり交差点ではない可能性が高いか、或いは交差点で車線途切れ後の先方の車線が認識できているなど、操舵支援可能な状態である。さらに言えば、その後に車線検出が不安定になったとすれば、その時点で操舵支援が停止される。これらを考慮すると、他の条件で操舵支援が停止されるまでは、復帰抑制を行わなくてもよいといえる。このように操舵支援機能の作動中は、交通信号機91の認識に応じての復帰抑制を行うことはしないことで、なるべく操舵支援機能を有効に発揮させるという考え方の処理ができる。
例えば復帰抑制に関しては、復帰抑制を解除するまでのカウント時間は、固定的な時間としても良いが、例えばそのときの車速に応じて可変してもよい。
或いは車線の途切れた間隔としての距離に応じてカウント時間を可変設定してもよいし、車線の途切れ間隔と車速から、交差点通過に適切な時間を設定してもよい。
また、時間カウントにより復帰抑制を解除するのではなく、車線が確実に検出された状態が一定時間継続したことが確認されたら解除するような手法も考えられる。
また車線認識条件、復帰抑制情報以外の作動条件として、曲率条件、道幅条件、操作条件(ACCオン、操舵支援オン)、車速条件、横加速度条件を挙げたが、これらは例示に過ぎず、これらの条件が全て必要とは限らないし、例えば自車両が左右の車線内に位置しているという車両位置条件など、他の作動条件があってもよい。
また曲率条件、操作条件、車速条件、横加速度条件は、画像処理部12で判定しても操舵支援制御部20で判定しても、或いは他の部位で判定してもよい。最終的に操舵支援制御部20が判定結果を反映した操舵支援制御を行えればよい。
Claims (5)
- 自車両の前方を撮像した撮像画像を得る撮像部と、
前記撮像画像を用いて操舵支援機能の作動条件の判定を行う画像処理部と、
前記画像処理部によって判定される作動条件を少なくとも含む、1又は複数の所定の作動条件の判定結果に基づいて、操舵支援制御を行う操舵支援制御部とを備え、
前記画像処理部は、撮像画像上で交通信号機及び車線の認識処理を行うとともに、交通信号機認識の際、過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数と、過去所定時間内での新規車線途切れ認識機会の発生数に応じて、操舵支援機能が停止状態から作動状態に復帰することを抑制する復帰抑制処理を行う
操舵支援制御装置。 - 前記画像処理部は、交通信号機認識の際、操舵支援機能が停止中であるときに、過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数と、過去所定時間内での新規車線途切れ認識機会の発生数に応じて、前記復帰抑制処理を行う
請求項1に記載の操舵支援制御装置。 - 前記画像処理部は、交通信号機認識の際、過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数が所定値未満の場合と、過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数が所定値以上であって、かつ過去所定時間内での新規車線途切れ認識機会の発生数が所定値以上の場合に、前記復帰抑制処理を行う
請求項1又は請求項2に記載の操舵支援制御装置。 - 前記画像処理部は、交通信号機認識の際、過去所定時間内での新規交通信号機認識機会の発生数が所定値以上で、かつ過去所定時間内での新規車線途切れ認識機会の発生数が所定値未満であれば、前記復帰抑制処理を行わず、又は復帰抑制状態であれば復帰抑制状態を解除する
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の操舵支援制御装置。 - 前記画像処理部は、前記復帰抑制処理として、一定時間、操舵支援機能の作動条件を充足させないようにする処理を行う
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の操舵支援制御装置。
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