JP2016002496A - 空気洗浄装置 - Google Patents

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【課題】装置コスト及び運転コストとも低く抑え、低コストで効果的に空気を洗浄する。
【解決手段】被洗浄空気A1が通過する、洗浄用液L1で形成した気泡層B1を備える空気洗浄装置1。被洗浄空気が洗浄用液の気泡層を通過することで洗浄されるため、低コストで効果的に空気を洗浄することができる。気泡層の気泡を、洗浄用液が貯留した洗浄用液の表面に落下することによって生じさせることができる。前記気泡層は、前記被洗浄空気によって前記気泡を移動させて形成してもよく、気泡に供給された洗浄用液を衝突させて気泡を消滅させることができる。洗浄用液の層を形成する洗浄用液層形成手段を備え、気泡層を通過した洗浄空気を、洗浄用液層形成手段によって形成された洗浄用液層に通過させることができ、被洗浄空気の洗浄効果をさらに高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウイルスや花粉、PM2.5等の汚染物質を含む空気を洗浄する空気洗浄装置及び空気洗浄方法に関する。
近年、大気汚染の深刻化や、ウイルスや花粉等による健康問題等に鑑み、汚染された空気を洗浄する空気洗浄装置が開発され、一般家庭、公共施設及び工場等で幅広く使用されている。
そのような空気洗浄装置の中で、例えば、特許文献1には、泡を形成しながら上昇させ、汚れた空気を水平面と平行な方向に供給して泡と接触させて洗浄し、上昇した泡をメッシュ部材と接触させて水滴として落下させ、落下した水滴を回収する空気洗浄装置が記載されている。
特開2004−33939号公報
しかし、上記従来の技術では、泡の上昇後所定の時間が経過すると、泡がメッシュ部材に衝突して消滅するため、泡と被洗浄空気の接触時間が短い。そのため、被洗浄空気から効果的に汚染物質を回収するには大量の泡を連続して上昇させ続ける必要があり、装置コスト及び運転コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点等に鑑みてなされたものであって、装置コスト及び運転コストとも低く抑え、低コストで空気を効果的に洗浄することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、空気洗浄装置であって、被洗浄空気が通過する、洗浄用液で形成した気泡層を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被洗浄空気が洗浄用液の気泡層を通過することで洗浄されるため、低コストで効果的に空気を洗浄することができる。
また、前記気泡層の気泡を、貯留した洗浄用液の表面に洗浄用液を落下させることによって生じさせることができ、簡易な方法により低コストで気泡を生成することができる。
さらに、前記気泡層を、前記被洗浄空気によって前記気泡を移動させて形成することができ、簡易な方法により低コストで気泡層を形成することができる。
前記気泡を、供給した洗浄用液を該気泡と衝突させることで消滅させることができ、簡易な方法により低コストで気泡を消滅させ、気泡に含まれている汚染物質やウイルス、花粉等を洗浄用液に浮遊させて回収することができる。
上記空気洗浄装置に、洗浄用液の層を形成する洗浄用液層形成手段を設け、前記気泡層を通過した洗浄空気を、該洗浄用液層形成手段によって形成された洗浄用液層に通過させることができる。これにより、被洗浄空気の洗浄効果をさらに高めることができる。
前記気泡層を、前記被洗浄空気の流れ方向に複数形成することができ、被洗浄空気の洗浄効果をさらに向上させることができる。
また、本発明は、空気洗浄方法であって、洗浄用液で形成した気泡の層に被洗浄空気を通過させることを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、低コストで効果的に空気を洗浄することができる。
以上のように、本発明によれば、低コストで効果的に空気を洗浄することができる。
本発明に係る空気洗浄装置の第1の実施形態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 図1の空気洗浄装置のA−A線断面図であり、(a)は停止時、(b)は空運転時、(c)は稼働時を示す。 図1の空気洗浄装置のB−B断面図である。 図1の空気洗浄装置のC−C断面図である。 本発明に係る空気洗浄装置の第2の実施形態を示す断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明に係る空気洗浄装置の第1の実施形態について図1乃至図4を参照しながら説明する。
この空気洗浄装置1は、図2(a)及び図3に示されるように、空気洗浄のための主要な構成要素が収容された浮遊空間室11と、洗浄された空気を排出する際に発生する騒音を防止するための消音室12と、洗浄された空気を円滑に排出するための洗浄空気上昇ガイド13とで構成される。
浮遊空間室11には、被洗浄空気A1(図2(b)、(c)参照)を浮遊空間室11に供給する被洗浄空気供給部14と、洗浄空気A2を消音室12に排出する洗浄空気排出部15と、洗浄用液L1を浮遊空間室11に供給する洗浄用液供給部16と、洗浄用液L1を貯留する洗浄用液タンク17と、浮遊空間室11等の内部に空気を流すためのクロスフローファン8と、被洗浄空気A1及び洗浄空気A2を円滑に案内する自在ダンパー18、19と、供給された洗浄用液L1を緩やかに降下させる斜平整流板20と、洗浄空気A2を円滑に排出するガイドプレート21とが設けられる。
洗浄用液タンク17の底板22は、図4に示すように、上面視正方形に構成され、このうちの一隅に開口部6(図2参照)が形成され、開口部6以外の部分は傾斜面となっている。開口部6は、図3に示すように循環ポンプ33の流入管33aに連通する。
自在ダンパー18は、一辺が斜平整流板20に取り付けられ、他端が洗浄用液タンク17に貯留した洗浄用液内に位置し、風力によって容易に変形するように構成される。また、自在ダンパー19は、浮遊空間室11の天井に一辺が取り付けられ、風力によって容易に変形するように構成される。
斜平整流板20は、上面視矩形状に形成され、左方の一辺及び側面が浮遊空間室11の内面に固定される。斜平整流板20の右方の一辺と浮遊空間室1の内面との間には開口部20aが形成される。
ガイドプレート21は、曲面を有する板状に形成され、左方の一辺及び側面が浮遊空間室11の天井面及び内面に各々固定され、右方の一辺がクロスフローファン8のハウジングに固定される。
また、浮遊空間室11には、図3に示すように、予備の洗浄用液L1を蓄えておく貯蔵タンク32と、洗浄用液タンク17に貯留した洗浄用液L1を洗浄用液供給部16から供給するための循環ポンプ33と、排水用バルブ31とが設けられる。
貯蔵タンク32は、サイホン式となっており、フロートスイッチ23がONとなることにより、貯蔵タンク32内の洗浄用液が洗浄用液タンク17に供給される。排出用バルブ31は、不要となった洗浄用液L1を外部へ排出するために備えられる。
さらに、浮遊空間室11を構成する筐体11aには、図1に示すように、循環ポンプ33及びクロスフローファン8を各々起動停止するためのスイッチ2(2A、2B)と、保守のためのメンテナンスパネル3、4と、点検窓5とが設けられる。
また、洗浄用液タンク17の下部には、洗浄用液タンク17内の洗浄用液のレベルが低下した場合にONになるフロートスイッチ23と、空気洗浄装置1の振動を防止するための防振シート7とが設けられる。
次に、上記構成を有する空気洗浄装置1を用いた空気洗浄方法について図1乃至図4を参照しながら説明する。
まず、図2(a)に示す洗浄用液タンク17に洗浄用液L1を供給して貯留する。この洗浄用液L1には、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルアミンオキシド、ポリオシエチレンアリキルエーテル等の界面活性剤に、次亜塩素酸ナトリウム、安定化剤、粘度調整剤、オレンジビール成分等の香か剤を適宜加えたものなどを用いることができる。
次に、図1に示すスイッチ2A、2BをONにして、循環ポンプ33及びクロスフローファン8を駆動する。図2(c)及び図3において、洗浄用液タンク17内の一部の洗浄用液L1を循環ポンプ33を介して洗浄用液供給部16まで汲み上げ、洗浄用液供給部16から斜平整流板20上に落下させる。
図4に示すように、斜平整流板20上に落下した洗浄用液L1は、落下位置にかかわらず、斜平整流板20上の開口部20aに向かって流れる。開口部20aを通った洗浄用液L1は、図2(c)に示すように、洗浄用液タンク17に落下して気泡を生成させる。洗浄用液タンク17内の洗浄用液L1は、底板22から開口部6、流入管33aを介して循環ポンプ33に戻る。ある程度の量の気泡が発生した段階でスイッチ2AをOFFして循環ポンプ33を停止させる。
一方、クロスフローファン8によって、被洗浄空気A1を被洗浄空気供給部14から浮遊空間室11内に取り入れ、自在バンパー18によって被洗浄空気A1を案内し、被洗浄空気A1の空気流を安定させる。
洗浄用液L1の液面上に生じた気泡を被洗浄空気A1の空気流によって移動させて厚い気泡層B1を形成すると共に、被洗浄空気A1を厚い気泡層B1に通過させることで、被洗浄空気A1と気泡層B1の気泡との接触時間を長くし、被洗浄空気A1に含まれる汚染物質やウイルス、花粉等を気泡層B1中の気泡の中に封じ込める。
洗浄用液L1が斜平整流板20上を流れて開口部20aに集結することで、開口部20aには洗浄用液L1の層が形成され、この洗浄用液層に洗浄空気A2を通過させることで洗浄空気A2をバブリング化し、さらに洗浄することができる。その後、洗浄空気A2をクロスフローファン8、自在ダンパー19及びガイドプレート21を介して洗浄空気排出部15から排出する。
洗浄空気排出部15から排出された洗浄空気A2を消音室12に供給し、騒音を防止しながら洗浄空気A2を洗浄空気上昇ガイド13を介して系外に排出する。
上記運転を連続して行った後、スイッチ2AをONして循環ポンプ33を起動し、洗浄用液供給部16から新たに洗浄用液L1を浮遊空間室11内に供給し、斜平整流板20の開口部20aを介して気泡層B1上に落下させ、気泡層B1中の気泡に衝突させることで気泡を消滅させる。これにより、気泡に含まれている汚染物質やウイルス、花粉等を洗浄用液L1に浮遊させて回収する。
循環ポンプ33のスイッチ2AのONとOFFとを切り替えることにより、気泡層B1中の気泡を自由に保持又は消滅させることができるため、気泡の保持時間を自由に調整することができ、効果的に被洗浄空気A1を洗浄することができる。また、被洗浄空気A1の洗浄に加え、加湿効果、冷温効果を発揮させたり、マイナスイオンの生成等を行うことができる。
また、洗浄用液タンク17内の洗浄用液L1が蒸発するなどしてタンク17内の液面レベルが低下すると、フロートスイッチ23がONになり、貯蔵タンク32から洗浄用液タンク17へ洗浄用液L1を供給する。
さらに、点検窓5から洗浄用液タンク17の中の洗浄用液L1の状態を観察し、洗浄用液L1を交換する必要があると判断した場合には、洗浄用液タンク17内の洗浄用液L1を排水用バルブ31から外部に排出し、新たに洗浄用液L1を洗浄用液タンク17に貯留する。
尚、空気洗浄装置1の洗浄用液L1と接触する構成部材を樹脂製とすることで構成部材の腐食を防止することができ、空気洗浄装置1にタイマー手段を設けることで、空気洗浄装置1の自動運転を行うことができる。また、空気洗浄装置1は、設置する室内の容積に対応して寸法及び形状を調整することができ、上面視正方形、長方形、円形とすることができる。
次に、本発明に係る空気洗浄装置の第2の実施形態について、図5を参照しながら説明する。
この空気洗浄装置41は、基本構成は第1の実施形態における空気洗浄装置1と同様であるが、空気洗浄装置1の浮遊空間室11に相当する浮遊空間室42に、斜平整流板20に相当する斜平整流板43(43A、43B、43C)を複数設け、被洗浄空気A3を複数箇所で気泡層B2、B3、B4及び斜平整流板43の開口部43aにおける洗浄用液層に通過させることで、被洗浄空気A3の洗浄効果をより高めることができる。
尚、上記実施の形態においては、貯留した洗浄用液L1等の表面に洗浄用液L1等を落下させて気泡を生成したが、その他の方法で洗浄用液L1等の気泡を生成してもよい。また、気泡層B1等の形成を、被洗浄空気A1等による気泡の移動以外の方法で行ってもよい。さらに、気泡を消滅させる方法も、洗浄用液L1等を気泡に衝突させる方法に限定されず、他の方法を用いることもできる。
1 空気洗浄装置
2(2A、2B) スイッチ
3、4 メンテナンスパネル
5 点検窓
6 開口部
7 防振シート
8 クロスフローファン
11 浮遊空間室
11a 筐体
12 消音室
13 洗浄空気上昇ガイド
14 被洗浄空気供給部
15 洗浄空気排出部
16 洗浄用液供給部
17 洗浄用液タンク
18、19 自在ダンパー
20 斜平整流板
20a 開口部
21 ガイドプレート
22 底板
23 フロートスイッチ
31 排水用バルブ
32 貯蔵タンク
33 循環ポンプ
33a 流入管
41 空気洗浄装置
42 浮遊空間室
43(43A、43B、43C) 斜平整流板
43a 開口部
A1 被洗浄空気
A2 洗浄空気
A3 被洗浄空気
B1、B2、B3、B4 気泡層
L1、L2 洗浄用液
本発明は、ウイルスや花粉、PM2.5等の汚染物質を含む空気を洗浄する空気洗浄装置に関する。
上記目的を達成するため、本発明は、空気洗浄装置であって、被洗浄空気供給部から被洗浄空気を吸引し、洗浄空気を洗浄空気排出部から排出する筐体と、該筐体内に設けられる洗浄用液タンクと、下方に向かって傾斜すると共に、前記筐体の内壁との間に開口部を形成する板状部材と、前記板状部材上に洗浄用液を供給する洗浄用液供給部とを備え、前記洗浄用液タンクに貯留した洗浄用液の表面に、前記洗浄用液供給部から前記板状部材を介して洗浄用液を落下させることによって気泡を発生させ、前記被洗浄空気供給部から供給された被洗浄空気によって前記気泡を移動させて気泡層を形成し、前記板状部材を流れる洗浄用液によって前記開口部に洗浄用液層を形成し、供給された被洗浄空気を前記気泡層で洗浄すると共に、前記洗浄用液層を通過させてバブリングさせることによって洗浄した後、前記洗浄空気排出部から排出し、前記気泡層の気泡を、前記洗浄用液層を形成した後落下した洗浄用液との衝突によって消滅させることを特徴とする。
本発明によれば、被洗浄空気が洗浄用液の気泡層を通過することで洗浄されるため、低コストで効果的に空気を洗浄することができる。また、被洗浄空気を洗浄用液層に通過させてバブリングさせることで、被洗浄空気の洗浄効果をさらに高めることができる。
自在ダンパー18は、一が斜平整流板20に取り付けられ、他端が洗浄用液タンク17に貯留した洗浄用液内に位置し、風力によって容易に変形するように構成される。また、自在ダンパー19は、浮遊空間室11の天井に一辺が取り付けられ、風力によって容易に変形するように構成される。
次に、上記構成を有する空気洗浄装置1の動作について図1乃至図4を参照しながら説明する。

Claims (7)

  1. 被洗浄空気が通過する、洗浄用液で形成した気泡層を備えることを特徴とする空気洗浄装置。
  2. 前記気泡層の気泡は、貯留した洗浄用液の表面に洗浄用液を落下させることによって生じることを特徴とする請求項1に記載の空気洗浄装置。
  3. 前記気泡層は、前記被洗浄空気によって前記気泡を移動させて形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気洗浄装置。
  4. 前記気泡は、供給された洗浄用液が該気泡と衝突することによって消滅することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の空気洗浄装置。
  5. 洗浄用液の層を形成する洗浄用液層形成手段を備え、
    前記気泡層を通過した洗浄空気を、該洗浄用液層形成手段によって形成された洗浄用液層に通過させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の空気洗浄装置。
  6. 前記気泡層を、前記被洗浄空気の流れ方向に複数形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気洗浄装置。
  7. 洗浄用液で形成した気泡の層に被洗浄空気を通過させることを特徴とする空気洗浄方法。
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