JP2016001822A - 負荷駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常のスイッチング動作時に、スイッチング素子のターンオンにおける出力電圧の立ち上がりを検出し易くし、短絡誤検出のまま発振モードに移行するような誤動作を防ぐようにする。【解決手段】短絡検出回路14は、スイッチング素子の出力電圧(OUT)を入力し、その出力電圧が所定のしきい値より低下したとき、クランプ回路に対してスイッチング素子の出力電流を制限するようなクランプ動作をさせる制御信号(SCB)を出力する。スイッチング素子のクランプ動作により出力電圧が立ち上がると、その出力電圧の変化がキャパシタC31を介して出力に伝えられ、それに追随して制御信号を立ち上げることで出力電圧の立ち上がりを検出し易くしている。これにより、クランプ回路の解除動作が早められるので、短絡誤検出のまま発振モードに移行するような誤動作を防ぐことができる。【選択図】図5

Description

本発明は負荷駆動回路に関し、特に、電源の正極と負荷に繋がる出力端子との間にスイッチング素子を介在させた構成を有し、負荷の短絡を検出する機能を有した負荷駆動回路に関する。
電源の正極と負荷との間にスイッチング素子を介在させた、いわゆる、ハイサイド構成の負荷駆動回路において、特に、リニアソレノイドのようなインダクタンス負荷を駆動する際には、デューティ制御によって出力電流を制御している。デューティ制御による出力電流の制御では、リニアソレノイドの駆動対象(たとえば、自動車のトランスミッションなど)に過大な負荷がかかり、それに応じて大電流領域までスイッチング動作をした場合、稀にその負荷の内部で短絡故障が発生することがある。
このような負荷の短絡があった場合に、スイッチング素子を流れる電流を抑制するようにした負荷駆動回路が知られている(たとえば、特許文献1,2参照)。特許文献1の負荷駆動回路の電流制限部においては、起動時に、スイッチング素子のソース電圧が所定の基準電圧未満であり、スイッチング素子のゲート・ソース間の電圧が所定のしきい値以上の場合に、負荷短絡を含む異常であると判断される。これにより、スイッチング素子のゲート・ソース間の電圧が抑制され、スイッチング素子の過電流が防止されている。又、特許文献2の負荷駆動回路では、起動時に、スイッチング素子のドレイン・ソース間の電圧が所定値以上であることを電流制限回路が検出したとき、電流制限回路が電流制限動作をする前に、負荷短絡検出回路が負荷短絡を検出している。これにより、負荷短絡の検出が通知された保護用論理回路は、スイッチング素子のゲート入力を即座に遮断するようにしている。
特開2005−27380号公報(段落〔0060〕〜〔0066〕,図2) 特開2005−312099号公報(段落〔0088〕〜〔0092〕,図2)
特許文献1に記載の負荷駆動回路では、負荷短絡が発生してスイッチング素子のソース電圧(出力電圧)が基準電圧より低くなったときに、スイッチング素子のゲート・ソース間電圧をクランプして電流制限動作をしている。ただし、負荷短絡時のような出力電圧の変化は、負荷短絡ではない通常のスイッチング動作時にも起こる動作であるので、通常のスイッチング動作のオフ期間中もソース電圧(出力電圧)が負荷によりプルダウンされて基準電圧より低くなるため、この電流制限部によるクランプ動作が作用していることになる。このため、このオフ状態から次のターンオン動作の際には、チャージポンプの出力によりスイッチング素子のゲート電圧が立ち上がる間に電流制限部による電流制限動作も解除されることになる。しかしながら、このような負荷駆動回路においては、この通常のスイッチング動作時の負荷電流が過電流検出に近いレベルでの動作条件(電源電圧や温度など)によっては、出力電圧の立ち上がりが負荷短絡時の検出レベル付近で鈍化するなどしてそのまま立ち上がりにくくなることがある。その結果、負荷短絡があったと電流制限部が誤検出して出力端子から発振波形(本当の過電流検出状態では自己発熱による損失を抑えるためにオン期間が短いデューティ比でオン・オフ発振制御の動作モードに切り替え、この波形は後述のように異常が発生したことを知らせるアラーム信号の役割も兼ねることができる)を出力するなどの異常処理モードが続くという問題があった。
又、実際の負荷短絡発生時の制限電流ピーク値を更に下げるためには、スイッチング素子のゲート・ソース間電圧をクランプする部分のインピーダンスを更に下げてゲート・ソース間電圧をより小さくする必要がある。しかしながら、クランプする部分のインピーダンスを下げ過ぎると、通常のスイッチング動作時における出力電圧の立ち上がりが更に阻害され、波形歪みやターンオン時間が増加するなどの問題もあった。
更に、スイッチング素子のソース電圧(出力電圧)を基準電圧と比較するのに比較器を用いているが、比較器は、回路規模が大きいため、チップサイズが大きくなるなど、コスト面で問題があった。
又、特許文献2に記載の負荷駆動回路では、スイッチング素子に大電流が流れ始める前に負荷の異常を負荷短絡検出回路で検出し、その検出結果に基づいて直ちに保護用論理回路が電流制限を開始するようにしている。この場合においても、通常のスイッチング動作時における負荷電流が過電流検出に近いレベルにあるときに、ターンオンにおける出力電圧の立ち上がりが鈍化し、負荷短絡検出回路が負荷短絡を誤検出してしまう可能性がある。その結果、保護用論理回路が負荷短絡の誤検出のまま出力端子の発振モードなどの異常処理モードを解除しない状態が続くという問題があった。
本発明は、このような点に鑑み、通常のスイッチング動作時のターンオンにおける出力電圧の立ち上がりを検出し易くし、通常のスイッチング動作時の短絡誤検出のまま発振モードに移行するような誤動作を防ぐ負荷駆動回路を提供することを目的とする。
本発明では上記の課題を解決するために、電源の正極と負荷に繋がる出力端子との間に介在させたスイッチング素子をスイッチング動作させて負荷を駆動する負荷駆動回路が提供される。この負荷駆動回路は、スイッチング素子の出力電流を制限することができるクランプ回路と、負荷の短絡時に起きるスイッチング素子の出力電圧の低下を検出してクランプ回路に対しスイッチング素子の出力電流を制限する制御信号を出力する短絡検出回路と、を備えている。ここで、短絡検出回路は、その入出力間にキャパシタを備えることを特徴とする。これにより、短絡検出回路は、入力の出力電圧が立ち上がるときにキャパシタを介して出力に伝えられることで制御信号の立ち上がりが早まるため、クランプ回路の解除動作が早められ、短絡誤検出のまま発振モードに移行するような誤動作を防ぐことができる。
上記構成の負荷駆動回路は、負荷短絡発生時の電流制限機能は維持しつつ、通常スイッチング動作時のターンオンにおける出力電圧の立ち上がりを検出し易くなり、通常スイッチング動作時の短絡誤検出のまま発振モードなどの異常処理モードに移行するような誤動作を防ぐことができるという利点がある。
本発明の実施の形態に係る負荷駆動回路の構成例を示すブロック図である。 負荷駆動回路の各動作モードの真理値表に対応した動作タイムチャートを示した図である。 負荷駆動回路の過電流検出特性を示す図であって、(A)は測定回路を示し、(B)は過電流測定時の動作波形を示し、(C)はピーク電流測定時の動作波形を示している。 レベルシフトドライバ及び従来例の短絡検出回路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る負荷駆動回路の短絡検出回路を示す回路図である。 図4及び図5に記載の短絡検出回路の動作波形を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る負荷駆動回路の構成例を示すブロック図である。
この負荷駆動回路1は、電源端子(VCC)3、グランド端子(GND)4及び出力端子(OUT)9を有し、電源端子3には電源(バッテリ)5の正極が接続され、出力端子9には負荷7の一端が接続されている。電源5の負極、負荷7の他端及びグランド端子(GND)4は、いずれも接地されている。
負荷駆動回路1において、電源端子3と出力端子9との間には、Nch−MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)とするスイッチング素子Q1が設けられている。このスイッチング素子Q1のドレイン端子及びソース端子に逆並列に接続されているダイオードD1は、寄生ダイオードである。このように、本実施の形態に係る負荷駆動回路1は、スイッチング素子Q1が電源5の正極と負荷7との間に介在されている、いわゆるハイサイド構成のインテリジェント・パワー・スイッチである。又、電源端子3とグランド端子4との間には、Nch−MOSFETとするスイッチング素子Q2及び定電流素子11が直列に接続されている。なお、スイッチング素子Q1,Q2のドレイン端子とゲート端子との間に互いに逆方向に直列接続された2つのダイオードD2,D3は、スイッチング素子Q1,Q2のゲートを保護するためのものである。
負荷駆動回路1は、スイッチング素子Q1の過熱状態を検出する過熱検出回路13を有し、過熱検出回路13は、その検出結果を入出力制御論理回路17に伝えるように構成されている。過熱検出回路13は、たとえばダイオードとすることができ、そのダイオードの順方向電圧の温度依存性を利用して過熱状態を検出するように構成される。
負荷駆動回路1は、負荷7の短絡を検出する短絡検出回路14を有し、短絡検出回路14の入力は、出力端子9に接続され、出力は、入出力制御論理回路17及びレベルシフトドライバ19に接続されている。短絡検出回路14は、負荷7の短絡時に起こる出力端子9の電圧VOUTの低下を検出し、その検出結果を入出力制御論理回路17及びレベルシフトドライバ19に伝えるものであり、この短絡検出回路14の構成及び作用の詳細については、後述する。
負荷駆動回路1は、低電圧検出回路16を有している。この低電圧検出回路16は、その入力が電源端子3に接続され、出力が入出力制御論理回路17に接続されて、電源5から供給される電圧VCCが低下したことを検出し、その検出結果を入出力制御論理回路17に伝える機能を有している。
負荷駆動回路1は、レベルシフトドライバ19を有している。このレベルシフトドライバ19は、入力が入出力制御論理回路17に接続され、出力がスイッチング素子Q1,Q2のゲート端子に接続されている。レベルシフトドライバ19は、入力端子(IN)22からの信号に応じて入出力制御論理回路17から出力されたオン・オフ信号ONBHをレベルシフトし、そのレベルシフトした出力信号(GS)をスイッチング素子Q1,Q2のゲート端子に出力する。
負荷駆動回路1は、過電流検出回路23を有している。この過電流検出回路23は、出力端子9に接続された入力と、スイッチング素子Q2と定電流素子11との接続点に接続された入力と、入出力制御論理回路17に接続された出力とを有している。過電流検出回路23は、出力端子9の電圧と、スイッチング素子Q2と定電流素子11との接続点の電圧とを比較する比較器を内蔵しており、スイッチング素子Q1,Q2がオンしているときの両者のソース電圧を比較している。比較器は、スイッチング素子Q1,Q2のゲート電圧が共通なので、両者のゲート・ソース間電圧を比較することで、スイッチング素子Q1,Q2に流れる電流を間接的に比較している。比較器は、スイッチング素子Q2のソース電圧よりもスイッチング素子Q1のソース電圧(出力端子9の電圧VOUT)が低いとき、すなわち、スイッチング素子Q2のゲート・ソース間電圧よりもスイッチング素子Q1のゲート・ソース間電圧が高いとき、スイッチング素子Q1に過電流が流れたと判断する。比較器の判断結果は、入出力制御論理回路17に伝えられる。
負荷駆動回路1は、負荷開放検出回路28及び定電流素子27を有している。負荷開放検出回路28は、その入力が出力端子9に接続され、出力が入出力制御論理回路17に接続されている。定電流素子27は、電源端子3と出力端子9との間に接続されている。負荷開放検出回路28は、スイッチング動作のオフ期間の間、定電流素子27を通じて負荷開放検出回路28に電流が流れることで生じる電圧(出力端子9の電圧VOUT)を検出して、負荷開放状態を検出する。すなわち、負荷開放検出回路28は、負荷7が断線などにより電気的に切り離されたり、又は、出力端子9と負荷7との間が無限ではない高抵抗状態になったりして、出力端子9の電圧VOUTが高くなったとき、負荷開放状態であると判断する。この負荷開放検出回路28による判断結果は、入出力制御論理回路17に伝えられる。
負荷駆動回路1は、状態出力端子(ST)24を有し、この状態出力端子24と入出力制御論理回路17との間には、Nch−MOSFETとするスイッチング素子Q3が設けられている。スイッチング素子Q3のゲート端子は、入出力制御論理回路17の状態判定信号を出力する端子に接続され、ドレイン端子は、状態出力端子24に出力され、ソース端子は、接地されている。このスイッチング素子Q3のドレイン端子及びソース端子に逆並列に接続されているダイオードD8は、寄生ダイオードである。又、入力端子22とグランド端子4との間に接続されたダイオードD9は、入出力制御論理回路17の保護のために設けられ、ダイオードD10は、スイッチング素子Q3の保護のために設けられている。入力端子22及び状態出力端子24には、マイクロコンピュータ26が接続されている。
そして、負荷駆動回路1は、電源端子3に接続され、電源5から供給される電圧VCCを用いて所定の電圧(たとえば、5V、VCC−5Vなどの電圧)を生成する内部電源回路18を有している。内部電源回路18は、生成した電圧を過熱検出回路13、短絡検出回路14、低電圧検出回路16、過電流検出回路23、負荷開放検出回路28、入出力制御論理回路17及びレベルシフトドライバ19に電源の高電位側電圧又は低電位側電圧として供給する。この供給電圧は、これらの回路から出力される信号の振幅を、たとえば、5Vのレベルにするために使用される。
次に、本実施の形態に係る負荷駆動回路1の動作について、下記の表1及び表2の内容を参照しながら説明する。
Figure 2016001822
Figure 2016001822
表1は負荷駆動回路1の各動作モードの真理値表であり、表2は負荷駆動回路1の特性項目を表す仕様書から、過電流検出電流IOC及び過電流検出モード下ピーク電流PeakIなどに関する情報を抜粋したものである。又、表1及び表2に対応した動作タイムチャート及び測定回路動作波形が図2及び図3にそれぞれ示される。
図2は負荷駆動回路の各動作モードの真理値表に対応した動作タイムチャートを示した図である。図3は負荷駆動回路の過電流検出特性を示す図であって、(A)は測定回路を示し、(B)は過電流測定時の動作波形を示し、(C)はピーク電流測定時の動作波形を示している。図4はレベルシフトドライバ及び従来例の短絡検出回路を示す図である。図5は本発明の実施の形態に係る負荷駆動回路の短絡検出回路を示す回路図である。図6は図4及び図5に記載の短絡検出回路の動作波形を示す説明図である。
まず、負荷駆動回路1が正常状態下(表1の正常動作モード)にある場合、入力端子(IN)22の電圧VINがL(Low)レベルであるとき、入出力制御論理回路17は、スイッチング素子Q3をオンして状態出力端子24をLレベルにする。このとき、レベルシフトドライバ19がオフを指示する出力信号GS=Lを出力するので、スイッチング素子Q1,Q2は、オフされ、その結果、出力端子9は、負荷7を介してLレベルに置かれる。すなわち、負荷7の抵抗値は、通常、10Ωオーダーの低抵抗なので、出力端子9の電位は、負荷7によりプルダウンされる。つまり、入力端子22の電圧がLレベル(以下、「端子××の電圧」を単に「端子××」とも記す)、すなわち、図2の電圧VINがLレベルであるとき、出力端子9の電圧VOUT、出力電流IOUT及び状態出力端子24の電圧VSTは、それぞれLレベルとなる。
一方、正常状態下で入力端子22がH(High)レベルになると、入出力制御論理回路17は、スイッチング素子Q3をオフして状態出力端子24をHレベルにする(状態出力端子24はマイクロコンピュータ26の内部でプルアップされている)。このとき、レベルシフトドライバ19がオンを指示する出力信号GS=Hを出力するので、スイッチング素子Q1,Q2は、オンされ、その結果、出力端子9は、Hレベルになって負荷7に電流が流れる。つまり、図2の入力端子22の電圧VINがHレベルであるとき、出力端子9の電圧VOUT、出力電流IOUT及び状態出力端子24の電圧VSTは、それぞれHレベルとなる。
ただし、入力端子22とマイクロコンピュータ26の間が接続されない(Open)状態(表1のIN入力端子開放モード)では、入出力制御論理回路17が内蔵するプルダウン機能により、入力端子22にLレベルを入力したときと同じ状態になる。このため、出力端子9及び状態出力端子24は、共に、入力端子22にLレベルを入力したときと同じ状態のLレベルとなる。
次に、負荷開放の検出は、表1の負荷開放検出モードに示したように、入力端子22がLレベルである状態、つまり、スイッチング素子Q1がオフされているときになされる。なお、負荷開放という状態は、出力端子9と負荷7と間が完全にオープンになった状態だけでなく、無限ではない高抵抗になった状態をも含むものである。ここで、負荷開放検出回路28が負荷開放を検出したときには、入出力制御論理回路17は、スイッチング素子Q3をオフさせて、状態出力端子(ST)24の電圧VSTをHレベルにする(VST=H)。すなわち、図2に示したように、負荷が開放されている状態では、定電流素子27の電流が負荷側には流れず出力端子9に付随する寄生容量の充電や内部回路のリーク電流成分となり、負荷開放検出回路28の入力レベルとして出力端子9の電圧VOUTがHレベルとなり、これを検出して状態出力端子24の電圧VSTがHとなる。このとき、マイクロコンピュータ26は、入力端子22がLレベルであるときに、状態出力端子24がHレベルになるという異常状態に基づき、負荷異常を判定する。
次に、過電流検出について説明する。負荷7に流れる電流は、図1に示すスイッチング素子Q1に流れる電流と同じである。負荷駆動回路1は、通常、スイッチング素子Q1を構成するNch−MOSFETが飽和領域で動作するよう設計されており、飽和領域における電流は、ゲート・ソース間電圧によってほぼ規定され、電流値は、ゲート・ソース間電圧に対する単調増加関数となる。負荷7及びスイッチング素子Q1に過電流が流れる状態になると、スイッチング素子Q1を構成するMOSFETのゲート・ソース間電圧が大きい値になる。一方、スイッチング素子Q2を構成するNch−MOSFETのゲート・ソース間電圧は、定電流素子11の電流値によって定まる定電圧値となる。スイッチング素子Q1,Q2のゲート電圧が等しいので、両者のゲート・ソース間電圧は、両者のソース電圧で比較することができる。
過電流検出回路23は、スイッチング素子Q1,Q2のソース電圧の差分を比較し増幅する差動入力の比較器を備え、スイッチング素子Q1のソース電圧がスイッチング素子Q2のソース電圧より低い場合に、過電流検出信号(図2においてはHレベルの論理信号)を出力する。すなわち、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間電圧がスイッチング素子Q2のそれより大きい場合、過電流検出回路23は、過電流検出信号を出力する。つまり、このとき、スイッチング素子Q1,Q2のサイズ比nを、
n=[スイッチング素子Q1のサイズ]/[スイッチング素子Q2のサイズ]
で表し、定電流素子11に流れる定電流値をIoとした場合、スイッチング素子Q1に流れる電流はnIo(=過電流検出電流IOC)より大きいことになり、過電流検出回路23は、過電流状態(IOUT≧IOC)と判断し、過電流検出信号を出力する。
過電流検出回路23が過電流検出信号を出力すると、入出力制御論理回路17は、その過電流検出信号に基づいてスイッチング素子Q3をオンさせ、状態出力端子24をLレベルにする(VST=L)。又、入出力制御論理回路17は、過電流検出回路23が出力した過電流検出信号に基づいてスイッチング素子Q1,Q2をオフさせ、出力端子9をLレベル(VOUT=L)にする。
一方、過熱検出回路13がスイッチング素子Q1の過熱を検出した場合においても、入出力制御論理回路17は、過熱検出信号に基づいてスイッチング素子Q3をオンさせ、状態出力端子24をLレベルにする。又、入出力制御論理回路17は、過熱検出信号に基づいてスイッチング素子Q1,Q2をオフさせ、出力端子9をLレベルにする。
以上の負荷駆動回路1における過電流検出特性は、図3の(A)に示す測定回路によって測定される。すなわち、負荷駆動回路1の出力電流IOUTは、出力端子9に出力電流IOUTの包絡線を決める測定器である電流源61が接続され、実際の出力電流IOUTの値は、たとえばカレントトランスやシャント抵抗を介してOUT電流測定器62により測定される。状態出力端子24の電圧VSTは、状態出力端子24に接続されたST電圧測定器63によって測定される。なお、状態出力端子24に接続された抵抗64及び電圧源65は、マイクロコンピュータ26が内蔵するプルアップ機能を模擬するためのものである。
負荷駆動回路1の通常スイッチング動作時での過電流検出電流IOCに関する測定をするときには、図3の(B)に示したように、電流源61は、電圧VINがHレベルとなっている期間に山形となる電流スイープの出力電流IOUTを流すように設定される。これにより、出力電流IOUTは、その値が過電流検出電流IOCより小さくなって状態出力端子24の電圧VSTが再度Hレベルになるまでの間発振波形を示し、その発振パルスの波高値が電流スイープに応じた値になる。ここで、電圧VSTがHレベルからLレベルとなって発振が開始する瞬間の出力電流IOUTの値が、過電流検出電流IOCの測定値となる。
又、負荷駆動回路1が短絡検出時の過電流検出モード下ピーク電流PeakIに関する測定をするときには、出力端子9を負荷短絡時と同様の状態(低インピーダンス配線で接地)にする。これにより、図3の(C)に示すように、出力電流IOUTは、入力端子22の電圧VINがHレベルである間は発振波形を示し、その発振パルスの2パルス目以降のパルスの波高値をピーク電流PeakIとして測定する。
又、表1及び図2には示していないが、低電圧検出回路16が低電圧を検出した場合、入出力制御論理回路17は、内部の論理状態が不定にならないよう内部論理をリセットし、スイッチング素子Q1,Q2,Q3をオフ状態にする。したがって、入力端子22がHレベルでもLレベルでも、出力端子9及び状態出力端子24は、共にLレベルとなる。
そこで、マイクロコンピュータ26は、入力端子22がHレベルであるときに、状態出力端子24がLレベルになるという異常に基づいて、過電流、過熱、又は低電圧を判定する。
なお、表1に記載の「自己復帰」は、検出された異常の発生原因が取り除かれて正常化された場合に、特に電気的リセット操作を行うことなく通常動作に自動復帰することを意味している。又、表1に記載の「OUT出力発振モード」とは、図2に記載の過電流検出の期間に見られる出力端子9の電圧VOUT及び出力電流IOUTの発振動作を意味している。この発振動作は、スイッチング素子Q1をオンにしてその電流が所定値に達したらオフするということが繰り返され、この結果、負荷7に流れる電流を発振波形にして待機させることで、過電流検出から通常動作に復帰するまでの間、損失を抑えるようにしている。又、発振波形は過電流状態になっていることを外部に知らせるアラーム信号をともなっている。
ここで、表2に記載の「過電流検出モード」とは、上記の「OUT出力発振モード」のことである。ピーク電流PeakIの測定は、上述のように、図3に記載のIOUT=PeakIの測定回路の状態、すなわち、出力端子9を負荷短絡時と同様の状態(低インピーダンス配線で接地)にして発振させたときに行う。周期Per及びデューティDutyの測定も、同じく、出力端子9を負荷短絡時と同様の状態にして発振させたときに行う。なお、周期Perは、発振波形の立ち上がりから次の発振波形の立ち上がりまでの期間であり、デューティDutyは、発振波形の周期Perに占めるオン期間の割合である。
ピーク電流PeakIのレベルを所望の値に抑えるためには、スイッチング素子Q1のゲート・ソース間電圧をそれに必要な値に抑える必要があり、図4に示すレベルシフトドライバ19の内部回路におけるクランプ回路42が、その機能を有する。
レベルシフトドライバ19は、電圧VCCにソース端子が接続され、入出力制御論理回路17からのオン・オフ信号ONBHをゲート端子に受け、ドレイン端子がバイアス回路B41を介して内部GNDに接地されたPch−MOSFETQ41を有している。このPch−MOSFETQ41のドレイン端子とバイアス回路B41との接続点は、Pch−MOSFETQ43,Q53のゲート端子に接続されている。Pch−MOSFETQ43,Q53のソース端子は、電圧VCCにそれぞれ接続され、ドレイン端子は、分圧回路T41,T51の一端にそれぞれ接続されている。分圧回路T41の他端は、内部GNDに接地され、分圧出力端子は、Nch−MOSFETQ46のゲート端子に接続されている。Nch−MOSFETQ46のソース端子は、内部GNDに接地され、ドレイン端子は、チャージポンプ回路41の出力に接続されている。分圧回路T51の分圧出力端子は、Nch−MOSFETQ56のゲート端子に接続されている。分圧回路T51の他端及びNch−MOSFETQ56のソース端子は、共に接続され、ダイオードD51のアノード端子に接続されている。Nch−MOSFETQ56のドレイン端子は、チャージポンプ回路41の出力に接続されている。チャージポンプ回路41の出力は、抵抗R51を介してスイッチング素子Q1,Q2に出力信号GSを出力するように構成されている。ダイオードD51のカソード端子は、負荷駆動回路1の出力端子9に接続されている。
出力信号GSの出力端子とダイオードD51のアノード端子との間には、クランプ回路42が配置されている。このクランプ回路42は、一端が出力信号GSの出力端子に接続された抵抗R61を有し、この抵抗R61の他端は、同一方向に直列に接続された複数のダイオードD61〜D6n(段数nは任意)の中のダイオードD61のアノード端子に接続されている。ダイオードD6nのカソード端子は、Nch−MOSFETQ66のドレイン端子に接続され、Nch−MOSFETQ66のソース端子は、ダイオードD51のアノード端子に接続されている。
クランプ回路42は、又、ソース端子が電圧VCCに接続され、ドレイン端子が分圧回路T61の一端に接続され、ゲート端子が短絡検出回路14aの出力に接続されたPch−MOSFETQ63を有している。分圧回路T61の他端は、Nch−MOSFETQ66のソース端子に接続され、分圧出力端子は、Nch−MOSFETQ66のゲート端子に接続されている。
この図4に示す短絡検出回路14aは、従来の構成を示したものであって、以下に述べる本発明の負荷駆動回路1の短絡検出回路14と対比するために示している。短絡検出回路14aは、一端が負荷駆動回路1の出力端子9に接続された抵抗R31を有している。抵抗R31の他端は、ダイオードD31のアノード端子とPch−MOSFETQ32のゲート端子とに接続されている。ダイオードD31のカソード端子は、電圧VCCに接続されている。電圧VCCは、又、Pch−MOSFETQ31のソース端子に接続され、そのゲート端子及びドレイン端子は、Pch−MOSFETQ32のソース端子に接続されている。Pch−MOSFETQ32のドレイン端子は、バイアス回路B31の一端に接続され、バイアス回路B31の他端は、内部GNDに接続されている。Pch−MOSFETQ32のドレイン端子とバイアス回路B31との接続点は、インバータ回路31の入力に接続され、インバータ回路31の出力は、入出力制御論理回路17及びクランプ回路42に出力SCBを供給するように構成されている。
ここで、レベルシフトドライバ19の内部において、オン・オフ信号ONBHがLレベルとなるオン駆動タイミングでは、Pch−MOSFETQ41はオンし、次段のPch−MOSFETQ43,Q53は共にオフしている。このため、Pch−MOSFETQ43,Q53のそれぞれに繋がる分圧回路T41,T51の分圧出力はLレベルとなり、Nch−MOSFETQ46,Q56は共にオフしている。したがって、チャージポンプ回路41によって昇圧された電圧は、Nch−MOSFETQ46,Q56によりプルダウンされることなく、電圧VCCより高いレベルの電圧が、抵抗R51を介してGS端子に現れる。この昇圧された電圧(出力信号GS)は、スイッチング素子Q1,Q2をオン駆動する。
このオン駆動のときに、短絡検出回路14aが出力端子9の電圧VOUTの低下を検出し、負荷短絡を検出したときには、短絡検出回路14aは、出力SCB=Lを出力する。すなわち、短絡検出回路14aでは、電圧VOUTが低下したことでPch−MOSFETQ32がオンし、インバータ回路31の入力がHレベルになることによって、その出力SCBは、Lレベルとなる。これにより、クランプ回路42のPch−MOSFETQ63がオンし、分圧回路T61の分圧出力電圧がNch−MOSFETQ66をオンすることになる。この結果、チャージポンプ回路41の出力端子とOUT端子との間の電圧は、[抵抗R51]と[抵抗R61、ダイオードD61〜D6n,D51で決まるインピーダンス]により分圧され、GS端子の電圧をクランプする。この値によって所望のPeakIのレベルが決まるため、通常は、抵抗R61の値とダイオードD61〜D6nの段数がPeakIのレベル決定のための調整ポイントとなる(抵抗R51はスイッチング時間に関係し、ダイオードD51は保護用のため、調整ポイントの対象外)。
次に、ONBH=Hのオフ駆動タイミングでは、Pch−MOSFETQ41がオフのため、バイアス回路B41のプルダウン効果により次段のPch−MOSFETQ43,Q53は共にオンする。Pch−MOSFETQ43,Q53に繋がる分圧回路T41,T51の出力がHレベルとなるため、Nch−MOSFETQ46,Q56は、共にオンする。このとき、チャージポンプ回路41の出力は、図には明示していない回路の制御で停止しているが、Nch−MOSFETQ46,Q56経由で抵抗R51を介してGS端子(ゲート容量)を速やかに放電し、スイッチング素子Q1,Q2をオフ駆動し、OUT=Lとしている。このとき、負荷短絡ではないものの、OUT=Lになっていることにより、短絡検出回路14aは、Pch−MOSFETQ32がオンしてインバータ回路31の入力をHレベルとし、その出力SCBをLレベルとしている。出力SCBがLレベルであることにより、前述の通り、クランプ回路42もクランプ動作をしている。
ここで、図4に記載の短絡検出回路14aを図5に記載の短絡検出回路14に置き換えた場合の動作について説明する。図6は、短絡検出回路14a,14の入出力動作波形を比較したものである。
短絡検出回路14は、短絡検出回路14aの出力に抵抗R32(抵抗値=R)を直列接続し、入出力間(OUT端子−SCB端子間)に一種のスピードアップコンデンサとして機能するキャパシタC31(容量値=C)を接続した構成を有している。つまり、入出力間にキャパシタC31を接続したことにより、短絡検出回路14は、入力がステップ変化すると、その瞬間は出力が入力と等しくなり、その後、抵抗R32及びキャパシタC31の時定数に応じた速度で出力が小さくなる回路を構成している。このため、入力しきい値(VCC−Vth)は、短絡検出回路14aと同じ値となり、Vthの値は、ダイオード接続されたPch−MOSFETQ31のドレイン(ゲート)・ソース間電圧とPch−MOSFETQ32のしきい値との和からなる。なお、所望の入力しきい値を得るために、このダイオード接続されたPch−MOSFETを他のデバイス、たとえばダイオードや抵抗などに置き換えても良い。
ここで、OUT=Hのオン駆動タイミングでは、Pch−MOSFETQ32がオフのため、バイアス回路B31のプルダウン効果により次段のインバータ回路31の入力はLレベル、出力はHレベルとなる。これにより、インバータ回路31の出力は、抵抗R32を介してSCB端子に与えられ、SCB=Hとなる。
一方、OUT=Lのオフ駆動タイミングでは、Pch−MOSFETQ32がオンとなるが、このPch−MOSFETQ32は、抵抗R31及びダイオードD31でゲート耐圧以下に保護され、入力しきい値の値は、その制限電圧範囲内に設定される。このとき、インバータ回路31の出力がLレベルのため、等価的にSCB端子は、抵抗R32によってプルダウンされ、SCB=Lとなる。
この状態で通常スイッチング動作時の次のターンオンが始まると、OUT端子の電圧が立ち上がり始める。キャパシタC31(容量値=C)の端子間電圧をVcとおくと、過渡的に「C・dVc/dt」相当の電流がOUT端子からSCB端子の方向に流れる。その電流の放電経路は、抵抗R32(抵抗値=R)とインバータ回路31の出力端子−内部GND間(この時点で、インバータ回路31の出力がまだLレベルのため)となる。インバータ回路31の出力インピーダンスを無視すれば、この過渡状態でSCB端子に現れる電圧は、OUT端子の立ち上がり波形に追随して「R・C・dVc/dt」相当の立ち上がり振幅の波形となる。その間に、インバータ回路31の出力もHレベルとなるが、見かけ上、クランプ回路42の解除動作が前倒しで機能することになる。
次に、この短絡検出回路14の動作と従来の短絡検出回路14aの動作とを図6を参照して比較してみる。短絡検出回路14aでは、OUT端子の電圧が抵抗R31、ダイオードD31、Pch−MOSFETQ31,Q32及びバイアス回路B31からなるインバータ回路の入力しきい値(VCC−Vth)に達した時点で、SCB端子の電圧がゼロ(=内部GNDの電位)から変化を開始している。このため、OUT端子の電位が入力しきい値に達して、クランプ回路42がクランプを解除するまで遅れ時間がある。
これに対し、短絡検出回路14では、OUT端子の電圧上昇と共にSCB端子の電圧も上昇し、OUT端子の電圧が入力しきい値に達した時点では、既に、SCB端子の電圧が0より大きい値に達している。しかも、その0より大きい値は、OUT端子の電圧が入力しきい値に達した時点でクランプ回路42のPch−MOSFETQ63をオフにする値より大きいものである。これにより、OUT端子の電圧が入力しきい値に達した時点では、クランプ回路42がクランプを既に解除していることになる。
ここで、内部GNDの電位はグランド端子(GND)4の電位、すなわち接地電位より高くなっている。一例を挙げると、内部GNDの電位は(VCC−6V)程度であり、VCC=15Vとすれば内部GNDの電位は9Vとなる。短絡検出回路14においては、接地電位より高い内部GNDの電位を初期に上記の「R・C・dVc/dt」相当の電圧が加算されるので、OUT端子の電圧(初期値は接地電位)がPch−MOSFETQ32のしきい値に達するより先に、SCB端子の電圧がPch−MOSFETQ63のしきい値に達することになる。
又、SCB端子の電圧は、入出力制御論理回路17にも入力されていて、図4のタイミングチャートに示したように、SCB端子の電圧がHレベルである間は過電流の判定を停止し、SCB=Lになると判定及びその結果の発振を行う。OUT端子の電圧が完全に0Vであれば外部からOUT端子の発振波形は観察されないが、OUT端子の電圧が0Vでなくなっているのに、SCB端子の電圧の立ち上がりが遅れると、OUT端子に発振波形が認められる時間が長くなる。CRの時定数を小さくしていって0となった極限が図6の中段の波形となる。これを下段の波形と比較すると、CRの時定数を大きくすれば、SCB端子の電圧がOUT端子の電圧変化に追随してOUT端子の電圧が0でないのにもかかわらずSCB端子の電圧が0とみなされる時間を短くすることが分かる。
したがって、仮に、OUT端子の電圧の立ち上がり振幅が電源電圧や温度などの動作条件によって入力しきい値(VCC−Vth)の手前で鈍化するなどして立ち上がりづらかったとしても、SCB端子の電圧がOUT端子の電圧の立ち上がりと共にあらかじめ立ち上がっているため、OUT端子の電圧が入力しきい値(VCC−Vth)に達した後のSCB端子の立ち上がり時間を短くできるし、前述のようにその前にクランプを解除することも可能になる。又、C及びRの値で決まる時定数を、発振モードに移行する前にSCB端子の電圧が立ち上がるよう十分大きな値とすることにより、クランプ回路42を動作させたままでかつ負荷短絡の誤検出のまま発振モードを解除しない状態が続くという問題を回避する事ができる。
負荷駆動回路1を半導体チップ上に構成することを想定した場合、このCとRの値として現実的に選択できる範囲としては、たとえば、C=数pF〜数10pF、R=数10kΩ〜数100kΩ程度となる。C及びRの値で決まる時定数が、短絡検出回路14にHレベルの信号が入力されたときにOUT端子の電圧の立ち上がりから発振モードに移行する遅れ時間より短い時間でSCB端子の電圧が立ち上がるものであれば、この範囲にとどまらない。又、C及びRを外付け部品として構成する場合も同様である。
なお、図5には特に明示していないが、OUT端子のサージからキャパシタC31を保護するための直列抵抗や、SCB端子電圧のオーバーシュートやアンダーシュートを抑えるための保護ダイオード(VCC端子−SCB端子間、SCB端子−内部GND間)といった周辺素子は、必要に応じて内蔵する場合がある。又、インバータ回路31の内部回路も、信号伝達性能が十分な構成であれば、回路方式は特にこだわらない。
上記の様に、本実施の形態に係る負荷駆動回路1は、負荷短絡発生時の電流制限機能を維持しつつ、通常スイッチング動作時のターンオンにおける出力電圧の立ち上がりを検出し易くなる。このため、負荷駆動回路1は、通常スイッチング動作時の短絡誤検出のまま発振モードに移行するような誤動作を防ぐことができる。
1 負荷駆動回路
3 電源端子
4 グランド端子
5 電源
7 負荷
9 出力端子
11 定電流素子
13 過熱検出回路
14a,14 短絡検出回路
16 低電圧検出回路
17 入出力制御論理回路
18 内部電源回路
19 レベルシフトドライバ
22 入力端子
23 過電流検出回路
24 状態出力端子
26 マイクロコンピュータ
27 定電流素子
28 負荷開放検出回路
31 インバータ回路
41 チャージポンプ回路
42 クランプ回路
61 電流源
62 OUT電流測定器
63 ST電圧測定器
64 抵抗
65 電圧源
B31,B41 バイアス回路
C31 キャパシタ
D1,D2,D3,D8,D9,D10,D31,D51,D61〜D6n ダイオード
Q1,Q2,Q3 スイッチング素子
Q31,Q32,Q41,Q43,Q53,Q63 Pch−MOSFET
Q46,Q56,Q66 Nch−MOSFET
R31,R32,R51,R61 抵抗
T41,T51,T61 分圧回路

Claims (6)

  1. 電源の正極と負荷に繋がる出力端子との間に介在させたスイッチング素子をスイッチング動作させて前記負荷を駆動する負荷駆動回路であって、
    前記スイッチング素子の出力電流を制限することができるクランプ回路と、
    前記負荷の短絡時に起きる前記スイッチング素子の出力電圧の低下を検出して前記クランプ回路に対し前記スイッチング素子の出力電流を制限する制御信号を出力する短絡検出回路と、
    を備え、
    前記短絡検出回路は、その入出力間にキャパシタを備えることを特徴とする負荷駆動回路。
  2. 前記短絡検出回路は前記短絡検出回路の入力信号の非反転信号を出力する論理素子を備え、前記キャパシタは前記短絡検出回路の入力信号が前記論理素子のしきい値電圧に達する前に前記短絡検出回路の出力を変化させることを特徴とする請求項1記載の負荷駆動回路。
  3. 前記短絡検出回路は、出力に抵抗を備え、前記キャパシタを介して発生する過渡電流に基づく出力電圧を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の負荷駆動回路。
  4. 前記スイッチング素子のオン動作時に前記制御信号が所定時間を超えて継続すると外部にアラーム信号を出力するとともに、前記短絡検出回路にHレベルの信号が入力されたときに前記キャパシタと前記抵抗の接続点の電位が前記所定時間内に所定電圧まで達するよう前記キャパシタ及び前記抵抗の値で決まる時定数が設定されていることを特徴とする請求項3記載の負荷駆動回路。
  5. 前記アラーム信号が前記スイッチング素子の出力の発振モードへの移行であることを特徴とする請求項3記載の負荷駆動回路。
  6. 前記論理素子は入力部にPch−MOSFETを備え、前記スイッチング素子の出力電圧の低下による前記Pch−MOSFETのオン動作に基づいて前記負荷の短絡を検出するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の負荷駆動回路。
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