JP2016000507A - タンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクタンク100は、インク室111Bの上端を画定する上壁104、及び上壁104と交差する方向に立設され且つインク室111B内のインクが外部から視認可能な前壁101と、インク室111B内のインクを注入するために前壁101を貫通した注入口112Bと、注入口112Bより下方において前壁101と交差する方向に延設された隔壁135Bとを備え、前壁101には、前壁101の内面に接する隔壁135Bの基端部136Bの上端位置と同一又は鉛直方向の下方で基端部136Bと重なる位置において水平方向に沿って延び、注入口112Bを通じてインク室111Bに注入されるインクの上限となるべき位置をユーザに指示する上限指示線138が形成されている。
【選択図】図4
Description
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ケーシングの下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100(タンクの一例)とを備えている。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、液体吐出装置或いは液体消費装置の一例である。
給送トレイ20は、図1に示されるように、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に形成された開口13を通じて前後方向8にユーザによって複合機10に対して挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
搬送経路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図2及び図3に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する位置に配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39(ヘッド或いは液体消費部の一例)とを備えている。
プラテン42は、図2及び図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
インクタンク100は、図1に示されるように、複合機10の内部に収容されている。インクタンク100は、複合機10から容易に取り外すことができないように、当該複合機10に固定されている。より詳細には、インクタンク100は、複合機10のケーシングの前面で且つ左右方向9の右端に形成された開口22を通じて、複合機10の内部に収容されている。開口22は、左右方向9において、開口13と隣接している。但し、インクタンク100の前面(後述する基壁101A及び傾斜壁101Bの一部)は、前後方向8における開口22より前方(より詳細には、開口22を画定するケーシングの前壁より前方)に位置する。
インクタンク100の内部には、図5に示されるように、内部空間を区画する複数の隔壁107、108、109が設けられている。隔壁107、108、109は、各々が上下方向7及び前後方向8に延設されており、前壁101、上壁104、下壁105、及びフィルム106に接続されている。また、隔壁107〜109は、左右方向9に離間して設けられている。その結果、インクタンク100の内部空間は、左右方向9に隣接する4つのインク室111B、111M、111C、111Yに区画される。インク室111は、ノズル40から吐出されるインクを貯留する液体貯留室の一例である。
インクタンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための注入口112B、112M、112C、112Yが設けられている。注入口112は、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通して、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁101Bは、その内面がインク室111に面し、外面がインクタンク100の外部に面している。傾斜壁101Bは、外面が内面より上方に位置するように傾斜している。したがって、注入口112は、インク室111とインクタンク100の外部とを直接連通させる。すなわち、注入口112とインク室111との間には、注入口よりも断面積が小さく、且つ屈曲しているような流路は存在しない。また、注入口112は、傾斜壁101Bに代えて上壁104に設けられていてもよい。
各インク室111には、図6〜図9に示されるように、インク流出路114B、114M、114C、114Y(液体流出路の一例)が接続されている。インク流出路114は、対応するインク室111に貯留されたインクをインクタンク100の外部に流出させる流路である。本実施形態におけるインク流出路114は、対応するインク室111からインクタンク100の右側面(すなわち、右壁102の外面)に至る流路である。
インクタンク100の右側面には、図8に示されるように、インク導出路117B、117M、117C、117Yが設けられている。インク導出路117B、117M、117C、117Yは、一端が開口116B、116M、116C、116Yの位置で対応するインク流出路114B、114M、114C、114Yに接続され、他端が連結部118B、118M、118C、118Yに接続されている。インクタンク100の上壁104に突設された連結部118には、各色のインクに対応した4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(図3参照)が連結される。すなわち、インク導出路117は、対応するインク流出路114を通じてインク室111から流出されたインクを、対応する連結部118に連結されたインクチューブ32を通じて記録ヘッド39に導く流路である。なお、各インク導出路117及び各インクチューブ32の容積は、概ね同一である。
さらに、インクタンク100の右側面には、図8に示されるように、付加インク室123が設けられている。付加インク室123は、周方向に連続する突壁121H、121Iとフィルム122とで区画された空間である。付加インク室123は、右壁102を貫通する貫通孔123A、123Bによってインク室111Bに連通されている。貫通孔123Bは、貫通孔123Aより上下方向7の上方に設けられている。付加インク室123には、付加インク室123の下端を画定する突壁121Iの一部が貫通孔123Aの前方、後方、及び下方を囲むことによって被検出部124が形成されている。
複合機10は、図4及び図8に示されるように、被検出部124を挟んで前後方向8に対面する発光部125A及び受光部125Bを有する光学センサ125を備える。発光部125Aは、突壁121Iを透過し且つブラックインクを透過しない光(例えば、可視光や赤外光)を、受光部125Bへ向けて出力する。受光部125Bは、発光部125Aから出力された光を受光したことに応じて、ハイレベル信号(「信号レベルが閾値以上の信号」を指す。)を、制御部へ出力する。一方、受光部125Bは、光を受光しないことに応じて、ローレベル信号(「信号レベルが閾値未満の信号」を指す。)を、制御部へ出力する。
各インク室111には、図5に示されるように、大気連通路126B、126M、126C、126Yが接続されている。大気連通路126は、対応するインク室111を大気に連通させる。より詳細には、大気連通路126は、切欠き127を通じて対応するインク室111に連通され、開口132を通じてインクタンク100の外部に連通されている。大気連通路126は、インクタンク100の内部空間(不図示)を通って、切欠き127から開口132に至る通路である。大気連通路126は、インク室111とインクタンク100の外部との間で空気を流出入させる。
インク室111の内部には、図6及び図9に示されるように、前後方向8及び左右方向9に広がる隔壁135B、135M、135C、135Yが設けられている。隔壁135Bは、前壁101、右壁102、フィルム106、及び隔壁107に接続されている。隔壁135Mは、前壁101、フィルム106、及び隔壁107、108に接続されている。隔壁135Cは、前壁101、フィルム106、及び隔壁108、109に接続されている。隔壁135Yは、前壁101、左壁103、フィルム106、及び隔壁109に接続されている。隔壁135は、対応するインク室111の一部を上下方向7に隔てている。すなわち、隔壁135は、上壁104及び下壁105から離間しており、隔壁135の上下方向7の上方及び下方には空間が存在する。隔壁135B、135M、135C、135Yの形状は概ね共通するので、以下、図6及び図10を参照して、隔壁135Bについて詳しく説明する。
本実施形態によれば、隔壁135によってインク室111を上下方向7に隔てたので、インク室111内に気泡が発生した状態でインク室111内の液面が上昇したとしても、当該気泡が注入口112からあふれ出すことを抑制できる。また、複合機10の外部に露出される前壁101に上限指示線138及び報知記号139を形成したことにより、気泡が注入口112から溢れ出す可能性がある液面の位置をユーザに容易に認識させることができる。
101・・・前壁
101A・・・基壁
101B・・・傾斜壁
104・・・上壁
111・・・インク室
112・・・注入口
135・・・隔壁
136・・・基端部
137・・・開口
138・・・上限指示線
139・・・報知記号
140・・・溝
141,142,143,144・・・線
Claims (9)
- 液体消費部に液体を供給するための液体が貯留されるタンクであって、
液体を貯留可能な液体貯留室を画定する壁であって、上記液体貯留室の上端を画定する上壁、及び上記上壁と交差する方向に立設され且つ上記液体貯留室内の液体が該タンクの外部から視認可能な立壁と、
上記液体貯留室に液体を注入するために上記上壁又は上記立壁を貫通した注入口と、
上記注入口より下方において上記立壁の内面から上記立壁と交差する方向に延設されており、上記液体貯留室の一部を鉛直方向に隔てる隔壁と、を備えており、
上記立壁には、上記立壁の内面に接する上記隔壁の基端部の上端位置と同一又は鉛直方向の下方で上記基端部と重なる位置において水平方向に沿って延び、上記注入口を通じて上記液体貯留室に注入される液体の上限となるべき位置をユーザに指示する上限指示線が形成されているタンク。 - 上記基端部は、水平方向に沿って延設されており、上記立壁を透過して該タンクの外部から視認可能な上記上限指示線として機能する請求項1に記載のタンク。
- 上記基端部の鉛直方向の肉厚は、上記基端部の延設方向の中央部が両端部より薄い請求項2に記載のタンク。
- 上記立壁の外面には、上記基端部に対応する位置において水平方向に沿って延びる溝が形成されている請求項2又は3に記載のタンク。
- 上記上限指示線は、上記立壁の外面に描かれたものである請求項1に記載のタンク。
- 上記隔壁には、上記液体貯留室の上記隔壁より上側及び下側の空間を連通させ、且つ前記立壁から離れるほど面積が大きくなる開口が形成されている請求項1から5のいずれかに記載のタンク。
- 上記立壁の外面には、上記注入口を通じて上記液体貯留室に注入される液体の上限となるべき位置を上記上限指示線が指示していることを報知する報知記号が形成されている請求項1から6のいずれかに記載のタンク。
- 上記立壁は、鉛直方向に沿って立設された基壁と、鉛直方向における上記基壁の上端から上記液体貯留室側に傾斜しており、上記注入口が形成された傾斜壁とで構成されており、
上記隔壁は、上記基壁及び上記傾斜壁の境界位置において上記立壁の内面と接している請求項1から7のいずれかに記載のタンク。 - 液体消費部に液体を供給するための液体が貯留されるタンクであって、
液体を貯留可能な液体貯留室を画定する壁であって、上記液体貯留室の上端を画定する上壁、及び上記上壁と交差する方向に立設され且つ上記液体貯留室内の液体が該タンクの外部から視認可能な立壁と、
上記液体貯留室に液体を注入するために上記上壁又は上記立壁を貫通した注入口と、
上記注入口より下方において上記立壁の内面から上記立壁と交差する方向に延設されており、上記液体貯留室の一部を鉛直方向に隔てる隔壁と、を備えており、
上記立壁には、少なくとも1つの線が形成されており、
上記少なくとも1つの線のうちの最も上方の線は、上記立壁の内面に接する上記隔壁の基端部の上端位置と同一又は鉛直方向の下方で上記基端部と重なる位置において水平方向に沿って延びているタンク。
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