JP2015536982A - 肝疾患を治療する方法 - Google Patents

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Abstract

脂肪肝疾患または肝線維症を治療/予防する方法であって、治療/予防する必要のある患者に、治療有効量の以下の式で表される化合物等を投与することを含む方法。式IV(式中、D2は5〜7員の飽和/不飽和複素環式又は炭素環式環;X2は+−C(RD1RD2)−*、+−W1−*等;W1はO、S等;RB1は、H、F、OH等;RA1は水素、ヒドロキシル、シアノ等;nは0、1または2;RA2は水素、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ等;RA2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル等;RD1およびRD2は、それぞれ水素、フッ素、ヒドロキシル等を表す。)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年11月5日出願の米国特許仮出願第61/722,529号および2013年3月13日出願の米国特許仮出願第61/779,396号に対する優先権を主張し、これらはともに全体が参照により組み込まれる。
脂肪肝疾患および肝線維症は慢性の肝疾患であり、共通する困難な臨床課題は世界規模で重要であると言える。肝線維症は、慢性肝疾患のほとんどの型で生じる、コラーゲンを含む細胞外マトリクスタンパク質の過度の蓄積である。肝線維症の進行により肝硬変、肝不全および門脈高血圧症を生じ、多くの場合、肝移植を必要とする。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は米国人の2〜5パーセントが罹患する脂肪肝疾患の重度の形態である。これはアルコール性肝疾患と似ているが、アルコールの飲用がほとんど、または全くない人々に生じる。NASHの主要な特徴は、肝臓内の過度の脂肪含量であり、炎症および肝損傷を伴う。NASHは肝硬変、線維症、肝細胞癌、肝不全、肝臓関連死および肝移植につながる恐れがある。NASHはまた、心血管系疾患のリスク増大につながる恐れがある。
NASHは米国人の2〜5%が罹患するに過ぎないが、おそらく非常に多くの米国人が肥満であることから広がりつつある。NASHの人々の多くは中年、肥満、糖尿病であり、および/または血中コレステロール値が高い。しかし、NASHは、何らかの明らかな危険因子がない人々に生じる恐れがあり、小児でさえも生じる恐れがある。現在、一部の研究で食事、運動およびアルコール摂取の減少がNASHの経過を変化させる可能性があることが示唆されているが、この疾患を治療する特定の治療法はない。
現時点で、末期の肝硬変の唯一の治療的処置は移植であるが、ドナー臓器の可用性の限定や潜在的レシピエントの臨床状態がこの技術の適用性を制限している。
MetAP2は、少なくとも一部において、グリセルアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素などの特定の新たに翻訳されたタンパク質からアミノ末端のメチオニン残基を酵素により除去することで機能するタンパク質をコードする(Warderら(2008)J Proteome Res7:4807)。MetAP2遺伝子の発現増加はこれまでに種々の形態のがんと関連があるとされてきた。MetAP2の酵素活性を阻害する分子を同定し、種々の腫瘍型(Wangら(2003)Cancer Res.63:7861)および微胞子虫病、リーシュマニア症およびマラリアなどの感染病(Zhangら(2002)J.Biomed.Sci.9:34)の治療における有用性が模索されている。とりわけ、肥満および肥満−糖尿病動物におけるMetAP2の阻害は、一部において、脂肪の酸化を増加させることにより、かつ一部において、食事の消費を減少させることにより体重の減少につながっている(Rupnickら(2002)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 99:10730)。
本開示は一部において、例えば、MetAP2の調節因子である可能性がある化合物、例えば、開示の化合物を投与することにより非アルコール性脂肪性肝炎であるNASHおよび関連障害(例えば、線維症)を治療する方法に関する。一実施形態において、本開示はコレステロールを減少させる必要のある患者にコレステロール(例えば、血漿中の総コレステロール)を減少させる方法に関する。
図1は、組織バイオマーカーの存在から、開示の化合物が肝臓を標的とすることを示す。
図2は、肥満マウスに開示の化合物とフマギリンまたはベヒクルを投与して10日後の体重変化試験の結果を示す。
図3は、開示の化合物を1日1回または1日2回投与した効果を試験するマウス試験の結果を示す。
図4は、開示の化合物の投与後の血漿インスリン値の減少を示す。
図5は、動物モデルにおける肝臓および腸間膜脂肪体の重量の減少を示す。
図6は、肥満マウスを開示の化合物で治療後の脂肪肝および線維症の病因に関与する遺伝子発現の調節を示す。
図7は、マウスを開示の化合物で治療後の複合体NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)活性のスコアを示す。
図8は、開示の化合物で治療後のNASH/NAFLDマウスモデルのNAFLD活性のサブスコア(小葉内炎症、脂肪変性、肝細胞の風船化)を示す。
図9は、開示の化合物で治療後の全血HbA1cの低下を示す。
図10は、開示の化合物で治療後の血漿総コレステロールの低下を示す。
本開示の特徴および他の詳細についてここでより具体的に説明する。本発明のさらなる説明の前に、本明細書、実施例および添付の特許請求の範囲で使用される特定の用語をここでまとめる。これらの定義は本開示の以下に照らして読み取られるものであり、当業者であれば理解されるはずである。他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術および科学用語は一般に当業者であれば理解されるものと同じ意味を有する。
定義
「治療すること」は例えば、病態、疾患、障害などの改善を生じる、軽減、減少、調節または排除する任意の効果を含む。
本明細書において使用される用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する不飽和の直線状または分岐状炭化水素を指す。アルケニル基の例として、本明細書においてC2−6アルケニルおよびC3−4アルケニルをそれぞれ指す、2〜6つまたは3〜4つの炭素原子の直線状または分岐状の基があるがそれらに限定されない。アルケニル基の例として、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルコキシ」は、酸素に結合した直線状または分岐状アルキル基(アルキル−O−)を指す。アルコキシ基の例として、本明細書においてC1−6アルコキシおよびC2−6アルコキシをそれぞれ指す、1〜6個または2〜6個の炭素原子のアルコキシ基があるがそれらに限定されない。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルコキシアルキル」は、酸素に結合し、2つ目の直線状または分岐状アルキル基に結合した直線状または分岐状アルキル基(アルキル−O−アルキル−)を指す。アルコキシアルキル基の例として、本明細書においてC1−6アルコキシ−C1−6アルキルを指す、アルキル基のそれぞれが独立して1〜6個の炭素原子を含有するアルコキシアルキル基があるが、それらに限定されない。アルコキシアルキル基の例として、メトキシメチル、2−メトキシエチル、1−メトキシエチル、2−メトキシプロピル、エトキシメチル、2−イソプロポキシエチルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルキオキシカルボニル」は、酸素に結合し、カルボニル基に結合した直線状または分岐状アルキル基(アルキル−O−C(O)−)を指す。アルコキシカルボニル基の例として、本明細書においてC1−6アルコキシカルボニルを指す、1〜6個の炭素原子のアルコキシカルボニル基があるが、それに限定されない。アルコキシカルボニル基の例として、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルケニルオキシ」は、酸素に結合した直線状または分岐状のアルケニル基(アルケニル−O−)を指す。アルケニルオキシ基の例として、本明細書においてC3−6アルケニルオキシを指す、3〜6個の炭素原子のアルケニル基を有する基があるが、それに限定されない。「アルケニルオキシ」基の例として、アリルオキシ、ブテニルオキシなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルキニルオキシ」は、酸素に結合した直線状または分岐状のアルキニル基(アルキニル−O)を指す。アルキニルオキシの例として、本明細書においてCアルキニルオキシを指す、3〜6個の炭素原子のアルキニル基を有する基があるが、それに限定されない。アルキニルオキシ基の例として、プロピニルオキシ、ブチニルオキシなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルキル」は、飽和の直線状または分岐状の炭化水素を指す。アルキル基の例として、本明細書においてそれぞれC1−6アルキル、C1−4アルキルおよびC1−3アルキルを指す、1〜6個、1〜4個または1〜3個の炭素原子の直線状または分岐状の炭化水素があるが、それらに限定されない。アルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルキルカルボニル」は、カルボニル基に結合した直線状または分岐状のアルキル基(アルキル−C(O)−)を指す。アルキルカルボニル基の例として、本明細書においてC1−6アルキルカルボニル基を指す、1〜6個の原子のアルキルカルボニル基があるが、それに限定されない。アルキルカルボニル基の例として、アセチル、プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する不飽和の、直線状または分岐状の炭化水素を指す。アルキニル基の例として、本明細書においてそれぞれC2−6アルキニルおよびC3−6アルキニルを指す、2〜6個または3〜6個の炭素原子の直線状または分岐状の基があるが、それらに限定されない。アルキニル基の例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、メチルプロピニルなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「カルボニル」は、ラジカル−C(O)−を指す。
本明細書において使用される用語「シアノ」は、ラジカル−CNを指す。
本明細書において使用される用語「シクロアルコキシ」は、酸素に結合したシクロアルキル基(シクロアルキル−O−)を指す。シクロアルコキシ基の例として、本明細書においてC3−6シクロアルコキシ基を指す、3〜6個の炭素原子のシクロアルコキシ基があるが、それに限定されない。シクロアルコキシ基の例として、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロヘキシルオキシなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「シクロアルキル」または「炭素環式基」は、例えば、本明細書においてそれぞれC3−6シクロアルキルまたはC4−6シクロアルキルを指す、3〜6個または4〜6個の炭素の飽和または部分的に不飽和の炭化水素基を指す。シクロアルキル基の例として、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロブチルまたはシクロプロピルがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「ハロ」または「ハロゲン」はF、Cl、BrまたはIを指す。
本明細書において使用される用語「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族基」は、1個以上のヘテロ原子、例えば、1〜3個のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素および硫黄を含有する単環式芳香族の5〜6員の環系を指す。可能な場合、上記のヘテロアリール環は炭素または窒素を介して隣接するラジカルに結合することができる。ヘテロアリール環の例として、フラン、チオフェン、ピロール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリジンまたはピリミジンなどがあるが、それらに限定されない。
用語「ヘテロシクリル」または「複素環式基」は、当該技術分野において承認され、架橋または融合環を含み、その環式構造が1〜3個のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素および硫黄を含む、飽和または部分的に不飽和の4〜10員の環式構造を指す。可能な場合、ヘテロシクリル環は炭素または窒素を介して隣接するラジカルに結合することができる。ヘテロシクリル基の例として、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、オキセタン、アゼチジン、テトラヒドロフランまたはジヒドロフランなどがあるが、それらに限定されない。
本明細書において使用される用語「ヘテロシクリルオキシ」は、酸素に結合したヘテロシクリル基(ヘテロシクリル−O−)を指す。
本明細書において使用される用語「ヘテロアリールオキシ」は、酸素に結合したヘテロアリール基(ヘテロアリール−O−)を指す。
本明細書において使用される用語「ヒドロキシ」および「ヒドロキシル」は、ラジカル−OHを指す。
本明細書において使用される用語「オキソ」はラジカル=Oを指す。
「医薬的に、または薬理学的に許容される」は、適宜、動物またはヒトに投与した場合、有害な、アレルギー性の、または他の悪影響の反応を生じない分子実体および組成物を含む。ヒトの投与において、製剤はFDAの生物学基準部により求められる無菌性、発熱性ならびに一般的安全性および純度基準を満たすものとする。
本明細書において使用される用語「医薬的に許容される担体」または「医薬的に許容される賦形剤」は、医薬的投与に適合したいずれかの、および全ての溶剤、分散媒体、被覆剤、等張液および吸収遅延剤などを指す。このような媒体および物質の医薬的に活性な物質への使用は当該技術分野において周知である。各組成物はまた、治療剤の機能を補助し、付加し、または強化する他の活性化合物を含有してもよい。
本明細書において使用される用語「医薬組成物」は、1種以上の医薬的に許容される担体と合わせて配合された、本明細書に開示の少なくとも1種の化合物を含む組成物を指す。
「個体」、「患者」または「対象」は同じ意味で使用され、哺乳類動物、好ましくはマウス、ラット、他の齧歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマまたは霊長類、および最も好ましくはヒトを含む任意の動物を含む。本発明の化合物を哺乳類動物、例えば、ヒトに投与することができるだけでなく、他の哺乳類動物、例えば、獣医による治療が必要な動物、例えば、馴化動物(イヌ、ネコなど)、家畜動物(ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマなど)および実験動物(ラット、マウス、モルモットなど)に投与することができる。本発明の方法で治療される哺乳類動物は、肥満または体重減少の治療が必要とする哺乳類動物が望ましい。「調節」は、アンタゴニスト作用(例えば、阻害)、アゴニスト作用、部分的アンタゴニスト作用および/または部分的アゴニスト作用を含む。
本明細書において、用語「治療有効量」は、研究者、獣医師、医師または他の臨床医により求められている、組織、系または動物(例えば、哺乳類動物またはヒト)の生物学的または医学的反応を誘起する対象化合物の量を意味する。本発明の化合物は、疾患を治療する治療有効量で投与される。言い換えれば、治療有効量の化合物は、所望の治療効果および/または予防効果を得るために必要とされる量、例えば体重減少を生じる量である。
本明細書において使用される用語「医薬的に許容される塩(類)」は、組成物に使用される化合物に存在することができる酸性または塩基性の基の塩類を指す。天然において塩基性である本組成物に含まれる化合物は、種々の無機および有機酸を含む広範囲の塩類を形成することができる。このような塩基性化合物の医薬的に許容される酸付加塩類を調製するために使用することができる酸は、非毒性酸付加塩、すなわち、リンゴ酸、シュウ酸、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸、硫酸、重硫酸、リン酸、酸性リン酸、イソニコチン酸、酢酸、乳酸、サリチル酸、クエン酸、酒石酸、オレイン酸、タンニン酸、パントテン酸、重酒石酸、アスコルビン酸、コハク酸、マレイン酸、ゲンチシン酸、フマル酸、グルコン酸、グルカロン酸、サッカリン酸、ギ酸、安息香酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびパモ酸(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸))塩類を含むがそれらに限定されない薬理学的に許容されるアニオンを含有する塩類を形成するものである。天然において酸性である本組成物に含まれる化合物は、種々の薬理学的に許容されるカチオンを含む塩基性の塩類を形成することができる。このような塩類の例として、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類、具体的にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウムおよび鉄の塩類がある。塩基性または酸性の部分を含む本組成物に含まれる化合物はまた、種々のアミノ酸を含む医薬的に許容される塩類を形成することができる。本開示の化合物は、酸性および塩基性の基の両方、例えば、1つのアミノ基および1つのカルボン酸基を含有してもよい。このような場合、本化合物は酸付加塩、両性イオンまたは塩基塩として存在することができる。
本開示の化合物は、1つ以上のキラル中心を含有することができるため、立体異性体として存在することができる。本明細書において使用されるとき、用語「立体異性体」は全てのエナンチオマーまたはジアステレオマーからなる。これらの化合物は、立体炭素原子の周りの置換基の立体配置に応じて記号「(+)」、「(−)」、「R」または「S」により命名されることができるが、当業者であれば、構造が非明示的にキラル中心を示すことができることが理解されるだろう。本発明は、これらの化合物の種々の立体異性体およびそれらの混合物を包含する。エナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物は、命名法において「(±)」と命名されることができるが、当業者であれば、構造が非明示的にキラル中心を示すことができることが理解されるだろう。
本開示の化合物は、1つ以上の二重結合を含有することができるため、炭素−炭素二重結合の周りの置換基の配列から生じる幾何学異性体として存在することができる。記号
Figure 2015536982
は、本明細書において記載の単一、二重または三重結合である可能性のある結合を示す。炭素−炭素二重結合の周りの置換基は、「Z」または「E」の立体配置であると表され、この場合、用語「Z」および「E」をIUPAC基準に従い使用する。他に明記されない限り、二重結合を示す構造は、「E」および「Z」異性体の両方を包含する。炭素−炭素二重結合の周りの置換基を、言い換えれば、「シス」または「トランス」と呼ぶことができ、この場合、「シス」は二重結合の同じ側の置換基を表し、「トランス」は二重結合の反対側の置換基を表す。
本開示の化合物は、炭素環式または複素環式環を含有することができるため、環の周りの置換基の配列から生じる幾何学異性体として存在することができる。炭素環式または複素環式環の周りの置換基の配列は、「Z」または「E」の立体配置であると表され、この場合、用語「Z」および「E」をIUPAC基準に従い使用する。他に明記されない限り、炭素環式または複素環式環を示す構造は、「E」および「Z」異性体の両方を包含する。炭素環式または複素環式環の周りの置換基を、「シス」または「トランス」と呼ぶこともでき、この場合、用語「シス」は環の平面と同じ側の置換基を表し、用語「トランス」は環の平面の反対側の置換基を表す。置換基が環の平面の同じ側および反対側の両方に位置づけられる化合物の混合物は「シス/トランス」と命名される。
本発明の化合物の個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーを、不斉中心または立体中心を含有する市販の出発材料から合成して、またはラセミ混合物を調製後に当業者の周知の分割方法により調製することができる。これらの分割の方法は、(1)エナンチオマーの混合物をキラル補助剤に結合させ、再結晶化またはクロマトグラフィーにより得られたジアステレオマーの混合物を分離し、補助剤から光学的に純粋な生成物を遊離すること、(2)光学的に活性な分割剤を使用した塩形成、(3)キラル液体クロマトグラフィーカラムでの光学的エナンチオマーの混合物の直接の分離または(4)立体選択的化学試薬または酵素試薬を使用した速度論的分割により例示される。ラセミ混合物も周知の方法、例えば、キラル相液体クロマトグラフィーまたはキラル溶剤で化合物を結晶化することにより成分エナンチオマーに分割することができる。単一の反応剤が新たな立体中心を作製中、または既に存在するものの形質転換中に立体異性体の不均等の混合物を形成する、立体選択的合成、化学または酵素反応は当該技術分野において周知である。立体選択的合成は、エナンチオマーおよびジアステレオマー選択形質転換の両方を包含し、キラル補助剤の使用を含むことができる。例えば、Carreira and Kvaerno、Classics in Stereoselective Synthesis,Wiley−VCH:Weinheim,2009を参照のこと。
本明細書に開示の化合物は、水、エタノールなどの医薬的に許容される溶剤との溶媒和ならびに不溶媒和形態で存在することができ、本発明は溶媒和および不溶媒和形態の両方を包含することを意図する。一実施形態において、本化合物は非晶質である。一実施形態において、本化合物は単一の多形体である。別の実施形態において、本化合物は多形体の混合物である。別の実施形態において、本化合物は結晶性形態である。
本発明はまた、1個以上の原子が天然において通常見つかる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子により置き換えられることを除き、本明細書に記載のものと同一である、本発明の同位体標識された化合物を包含する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位体、例えばそれぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clがある。例えば、本発明の化合物は、重水素と置き換えられる1個以上のH原子を有してもよい。
特定の同位体標識した開示の化合物(例えば、Hおよび14Cと標識したもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム化された(すなわち、H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、調製および検出性の容易さにおいて特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H)などの重い同位体との置換は、より代謝安定性が大きくなることから生じる特定の治療利点(すなわち、インビボでの半減期の増大または用量必要性の減少)を得ることができ、それゆえ、一部の状況において好ましい可能性がある。本発明の同位体標識された化合物は一般に、非同位体標識された試薬の代わりに同位体標識された試薬に置換することによる、本明細書における実施例に開示のものと類似の以下の手順により調製することができる。
用語「プロドラッグ」は、開示の化合物または本化合物の医薬的に許容される塩、水和物または溶媒和物を生成するためにインビボで形質転換された化合物を指す。形質転換は、種々の部位(例えば、腸管腔または腸、血液または肝臓の通過時)において、種々の機構(例えば、エステラーゼ、アミダーゼ、ホスファターゼ、酸化代謝およびまたは還元代謝)により生じることができる。プロドラッグは当該技術分野において周知である(例えば、Rautio,Kumpulainenら,Nature Reviews Drug Discovery 2008,7,255を参照のこと)。例えば、本発明の化合物または本化合物の医薬的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物がカルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、酸性基の水素原子と、(C1−8)アルキル、(C2−12)アルキルカルボニルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルキルカルボニルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルキルカルボニルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1−2)アルキルアミノ(C2−3)アルキル(例えば、β−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C1−2)アルキル、N,N−ジ(C1−2)アルキルカルバモイル−(C1−2)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2−3)アルキルなどの基を置き換えることにより形成されたエステルを含むことができる。
同様に、本発明の化合物が、アルコール官能基を含有する場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子と、(C1−6)アルキルカルボニルオキシメチル、1−((C1−6)アルキルカルボニルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−6)アルキルカルボニルオキシ)エチル (C1−6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−6)アルキルカルボニル、α−アミノ(C1−4)アルキルカルボニル、アリールアルキルカルボニルおよびα−アミノアルキルカルボニル、またはα−アミノアルキルカルボニル−α−アミノアルキルカルボニル、式中、各α−アミノアルキルカルボニル基は独立して天然のL−アミノ酸、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1−6)アルキル)またはグリコシル(含水炭素のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の遊離から生じるラジカル)から選択される、などの基を置き換えることにより形成することができる。
本発明の化合物がアミン官能基を組み込む場合、プロドラッグは、例えば、アミドもしくはカルバミン酸塩、N−アルキルカルボニルオキシアルキル誘導体、(オキソジオキソレニル)メチル誘導体、N−マンニッヒ塩基、イミンまたはエナミンの作製により形成することができる。さらに、第2級アミンを代謝により切断し、生物活性の第1級アミンを生成することができ、または第3級アミンを代謝により切断し、生物活性の第1級または第2級アミンを生成することができる。例えば、Simpleacioら,Molecules 2008,13,519を参照し、参考する。
I.三環式化合物
特定の実施形態において、本開示は、式Iまたは式II
Figure 2015536982
(式中、
は3〜6員の飽和または部分的不飽和の複素環式または炭素環式環であってもよく、
は3〜6員の飽和複素環式または炭素環式環であってもよく、
環BまたはBは場合により、利用可能な炭素原子のいずれかで1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
は5〜7員の複素環式、炭素環式、複素芳香族、または芳香族環であってもよく、
は5〜7員の複素環式または炭素環式環であってもよく、
はBおよびDにより共有される2個の原子がともに炭素であるようにDに融合し、BはBおよびDにより共有される2個の原子がともに炭素であるようにDに融合し、式Iにおいて、BおよびD環ともに共有する結合は単一または二重結合であってもよく、
−C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−C(RC1)=C(RC2)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−N=C(RC2)−−C(RC1)=N−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択することができ、およびは式Iに示されるXの結合点を示し、
−C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択することができ、およびは式IIに示されるXの結合点を示し、
Yは結合、−CH−O−−CH−CH−O−CH−CH−O−−CH−CH−CH−O−CH−CHおよび*−CH−O−CHからなる群から選択されよく、およびは式Iまたは式IIに示されるYの結合点を示し、
はO、S、またはN(RN1)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN2)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN3)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN4)からなる群から選択することができ、
Aはフェニル、それぞれがS、NまたはOから選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリールおよびそれぞれがNまたはOから選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する4〜7員の複素環からなる群から選択される環であってもよく、
B1およびRB2は独立してH、F、OH、CN、C1−2アルコキシまたはC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、OH、C1−2アルコキシ、CNまたは1個以上のフッ素原子から選択される基により置換され、
A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
nは1または2であってもよく、
A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択することができ、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、または
A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、上記のヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−およびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、炭素でフッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノにより置換されていてもよく、
は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択することができる。)
の化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを使用して開示の疾患および適応症を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態において、X−O−−N(RN1)−−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−C(RC1)=C(RC2)−−O−C(RD5D6)−および−O−C(RD3D4)−C(RD5D6)−からなる群から選択することができ、およびは式Iに示されるXの結合点を示し、例示のX部分は−NH−−O−CH−NH−CH−N=CH−および−CH=CH−からなる群から選択することができ、およびは式Iに示されるXの結合点を示す。
いくつかの実施形態において、X−O−−N(RN1)−−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−O−C(RD5D6)−−N(RN2)−C(RD5D6)−−O−C(O)−−N(RN2)−C(O)−、および−O−C(RD3D4)−C(RD5D6)−からなる群から選択することができ、およびは式IIに示されるXの結合点を示し、例示のX部分は−O−CHおよび−NH−CHからなる群から選択することができ、およびは式IIに示されるXの結合点を示す。
一実施形態において、RD1、RD2、RC1、RN1およびRN2は独立してそれぞれ水素およびメチルからなる群から選択することができる。例えば、RD1、RD2、RC1、RN1およびRN2は水素であってもよい。
特定の実施形態において、RD3、RD4、RD5およびRD6は独立して水素、フッ素、シアノおよびC1−2アルキルからなる群から選択することができる。例えば、RD3、RD4、RD5およびRD6は水素であってもよい。
一実施形態において、RC2は水素、ハロゲン、シアノおよびC1−2アルキルからなる群から選択することができる。例えば、RC2は水素であってもよい。
特定の実施形態において、式IIの三環式化合物のRB1は、H、FまたはC1−2アルキルからなる群から選択することができる。例えば、RB1はHまたはメチルであってもよい。
別の実施形態において、式IIの三環式化合物のRB2は水素であってもよい。
特定の実施形態において、環D
Figure 2015536982
(式中、およびは式Iに示されるフェニル環およびB環への結合点を示す。企図される三環式コアの部分を形成することができる例示のD環は
Figure 2015536982
からなる群から選択されるものを含むことができる。)
からなる群から選択することができる。
特定の実施形態において、環D
Figure 2015536982
(式中、およびは式IIに示されるフェニル環およびB環への結合点を示す。)
からなる群から選択することができる。
いくつかの実施形態において、Yは結合、−O−CHおよび−CH−O−CHからなる群から選択することができ、およびは式Iまたは式IIに示されるYへの結合点を示す。例えば、Yは結合または−O−CHであってもよく、およびは式Iまたは式IIに示されるYへの結合点を示す。
例えば、環BまたはBは、特定の実施形態において、
Figure 2015536982
(式中、およびは式IおよびIIに示されるYへの結合点を示す。検討される三環式コアの部分を形成することができる例示のBおよびB環は
Figure 2015536982
からなる群から選択されるものを含むことができる。)
からなる群から選択することができる。
本明細書において、例えば、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、IfおよびIgにより表される三環式化合物を記載する。
Figure 2015536982
特定の実施形態において、Aはフェニルであってもよい。
また、本明細書において、式III
Figure 2015536982
式III
(式中、
は3〜6員の飽和または部分的に不飽和の複素環式または炭素環式環であってもよく、環Bは場合により、利用可能な炭素原子のいずれかで1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
は5〜7員の複素環式、炭素環式、複素芳香族、または芳香族環であってもよく、BはBおよびDにより共有される2個の原子がともに炭素であるようにDに融合し、BおよびD環ともに共有する結合は単一または二重結合であってもよく、
−C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−C(RC1)=C(RC2)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−N=C(RC2)−−C(RC1)=N−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択することができ、およびは式IIIに示されるXの結合点を示し、
Yは結合、結合、−CH−O−−CH−CH−O−CH−CH−O−−CH−CH−CH−O−CH−CHおよび−CH−O−CHからなる群から選択することができ、およびは式IIIに示されるYの結合点を示し、
はO、S、またはN(RN1)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN2)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN3)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN4)からなる群から選択することができ、
A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
nは0、1または2であってもよく、
A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択することができ、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、上記のヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基と置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシ、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−およびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、炭素でフッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノにより置換されていてもよく、
は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択することができる。)
に表される化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを使用して開示の疾患および適応症を治療する方法を提供する。
特定の実施形態において、式IIIの三環式化合物のRA1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよい。例えば、RA1は水素またはフッ素であってもよい。
別の実施形態において、式IIIの三環式化合物のRA2は水素、RN、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシからなる群から選択することができ、上記のヘテロシクリルは場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、上記のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルコキシは場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよい。例えば、RA2は3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル、3−(ピロリジン−1−イル)プロピル、(Z)−3−(N,N−ジエチルアミノ)プロパ−1−エニル、(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニルおよび(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニルからなる群から選択することができる。
また、本明細書において、式IV
Figure 2015536982
式IV
(Dは5〜7員の部分的に不飽和の複素環式または炭素環式環であってもよく、
−C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択することができ、およびは式IVに示されるXの結合点を示し、
はO、S、またはN(RN1)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN2)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN3)からなる群から選択することができ、
はOまたはN(RN4)からなる群から選択することができ、
B1はH、F、OH、CN、C1−2アルコキシまたはC1−3アルキルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、OH、C1−2アルコキシ、CNまたは1個以上のフッ素原子から選択される基により置換され、
A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
nは0、1または2であってもよく、
A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択することができ、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、または
A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、上記のヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基と置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択することができ、C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択することができ、
N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択することができ、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択することができ、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択することができ、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニルおよびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、
またはRおよびRは、結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、上記のC1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択することができる。)
に表される化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを使用して開示の疾患および適応症を治療する方法を提供する。
特定の実施形態において、式IVの三環式化合物のRA1は水素またはフッ素であってもよい。
別の実施形態において、式IVの三環式化合物のRA2は水素、RN、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ヘテロシクリル−NR−カルボニル−C1−6アルキルおよびヘテロシクリル−カルボニル−NR−C1−6アルキルからなる群から選択することができ、上記のヘテロシクリルは場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、上記のヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、上記のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルコキシは場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよい。
本明細書において、シス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−ジエチルアミノプロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、シス−(3aR,9bR)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、シス−(3aS,9bS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸ギ酸塩、7−(ベンゼンスルホニルアミノ))−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸ギ酸塩、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((E)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(4−ジメチルアミノ−ブチルアミノ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−(3−ジエチルアミノプロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピル−アミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−(4−ジメチルアミノ−ブチルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(5−ジメチルアミノ−ペンチルアミノ)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(プロパン−2−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロピル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)−メチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(ピロリジン−1−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル−アミノメチル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,
1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチリルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((S)−1−エチル−ピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((S)−1−エチル−ピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((R)−1−エチル−ピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−N,N,−ジエチルアミノプロピルアミノ)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル−アミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[(1−エチルアゼチジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aS,7bR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノメチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノ−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−アザビジクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−アザビシクロ−[2.2.2]オクタ−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミノ)エチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)アミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]−メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−[2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸、(1aR,7bS)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸からなる群から選択することができる化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを使用して開示の疾患および適応症を治療する方法も提供する。
本開示の方法で使用することができる他の企図される化合物は
Figure 2015536982
からなる群から選択することができる。PCT/US12/036792の化合物も本明細書に参照により組み込まれ、本開示の方法での使用を企図される。
II.方法
特定の実施形態において、本開示は、患者の、脂肪肝疾患および/または肝線維症を治療し、および/または実質的に予防する、例えば、非アルコール性脂肪性肝炎および/または関連の肝線維症、肝細胞癌、肝硬変、肝不全、肝臓関連死および肝移植を治療する方法であって、これらを治療し、および/または実質的に予防する必要のある患者に治療有効量の開示の化合物を投与することによる方法を提供する。企図される患者はヒトだけでなく、愛玩動物(例えば、イヌ、ネコ)などの他の動物も含む。
肝臓脂肪を減少させる必要の患者における肝臓脂肪を減少させる方法であって、有効量の開示の化合物を投与することを含む方法も本明細書において企図される。例えば、企図される方法は脂肪肝、例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を伴う肝臓の炎症に苦しむ患者を治療することを含む。本開示の方法を使用して治療することができる他の企図される障害は、肝線維症または肝臓の瘢痕化、および巣状脂肪肝を含む。本明細書において、開示の化合物を投与することを含む、肝移植を必要とし、および/または肝移植を行った患者を治療する方法が企図される。
例えば、本明細書において、非アルコール性肝疾患すなわちNASHを治療し、または実質的に予防する必要のある患者における非アルコール性肝疾患すなわちNASHを治療し、または実質的に予防する方法を提供し、この場合、患者は投薬されており、もしくは現在投薬中であり、またはNASHがアミオダロン、抗ウイルス剤、例えば、ヌクレオシド類似体、アスピリン、NSAID、コルチコステロイド、メトトレキサート、タモキシフェンもしくはテトラサイクリンにより生じたものであった。
本明細書において、コレステロール値を減少させる(例えば、総血漿コレステロールを減少させる)必要のある患者におけるコレステロール値を減少させる方法も提供する。別の実施形態において、本明細書において、血漿HbA1c値を低下させる必要のある患者における血漿HbA1c値を低下させる方法を提供する。
本発明の化合物をこのような治療を必要する患者(動物および/またはヒト)に最適な医薬的効果が得られる用量で投与することができる。任意の具体的な用途での使用に必要な用量は、選択される具体的な化合物または組成物だけでなく、投与経路、治療される病態の性質、患者の年齢および状態、その後に患者に付随する併用療法または特別な食事および当業者が認識しているであろう他の因子、主治医の最終的な裁量による適切な用量とともに、各患者において異なるだろう。上記の臨床的病態および疾患を治療するために、本発明の化合物を従来の非毒性の医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルを含有する用量単位の処方物において経口、皮下、局所、非経口、吸入噴霧により、または経腸により投与することができる。非経口投与は皮下注射、静脈内もしくは筋肉内注射または点滴法を含むことができる。
特定の実施形態において、開示の治療方法は患者への経口投与を含むことができる。例えば、開示の方法は患者に約0.001〜約10mg/kg(もしくは約0.001〜約50mg/kg、または例えば、約10mg/kgもしくはそれ未満)を1日2回または1回の用量を投与する(例えば、経口投与する)ことを含むことができる。
治療は、望むだけ長期または短期間で継続することができる。本組成物を例えば、1日当たり1〜4以上の回数の投薬方法において投与することができる。適切な治療期間は、例えば、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約1か月、少なくとも約6か月、少なくとも約1年または無期限にすることができる。治療期間は所望の結果、例えば、減量目標および/または肝脂肪または腹部の脂肪含量の割合の目標減少に達したときに停止することができる。治療方法は、体重を減少させるのに十分な用量を投与する補正段階を含むことができ、例えば、体重増加を予防するのに十分な低用量を投与する維持段階へと続くことができる。適切な維持用量は、本明細書に記載の用量範囲の低量部分になると思われるが、補正および維持用量は、本明細書の開示に基づき、過度の実験を行うことなく当業者により個々の対象に対して容易に確立することができる。維持用量を、既に他の手段、例えば食事および運動、バイパスもしくはバンディング術などの肥満施術または他の薬理学的物質を使用する治療により体重を抑制している対象の体重を維持するために使用することができる。
いくつかの実施形態において、開示の方法は、糖尿病(例えば、2型糖尿病)または前糖尿病状態の患者の治療に関する。本明細書において、肥満でない、あるいは肥満症に苦しむ患者の治療が企図される。
III.医薬組成物およびキット
本発明の別の態様は、医薬的に許容される担体と合わせて配合される本明細書に開示の化合物を含む医薬組成物を提供する。特に、本開示は、1種以上の医薬的に許容される担体と合わせて配合される本明細書に開示の化合物を含む医薬組成物を提供する。これらの配合物は、経口、経腸、局所、頬内、非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内または静脈内)経腸、経膣またはエアロゾル投与を含むが、任意の所与の場合に最も適した投与形態は、治療される病態の程度および重症度ならびに使用される具体的な化合物の性質に依存する。例えば、開示の組成物を単位用量として配合してもよく、および/または経口もしくは皮下投与用に配合してもよい。
本発明の例示の医薬組成物を医薬的調製物の形態、例えば、固体、半固体または液体形態で使用することができ、これらの形態は外用、腸内または非経口用途に適した有機または無機担体または賦形剤と混合した、有効成分として1種以上の本発明の化合物を含有する。有効成分は、例えば、錠剤、ペレット、カプセル、坐剤、溶液、乳濁液、懸濁液および使用に適した任意の他の形態用の、通常の非毒性の医薬的に許容される担体と化合することができる。目的の活性化合物は、疾患の過程または病態に所望の効果を与えるのに十分な量で医薬組成物に含まれる。
錠剤などの固体組成物を調製するために、主要な有効成分を医薬的担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはガムなどの従来の打錠成分および水などの他の医薬的希釈剤と混合し、本発明の化合物またはその非毒性の医薬的に許容される塩の均質な混合物を含有する、固体の予配合組成物を形成することができる。これらの予配合組成物が均質であるとするとき、それは、組成物を効果が均等な単位剤形、例えば、錠剤、ピルおよびカプセルに容易に細分することができるように、有効成分を組成物全体に均一に分散させることを意味する。
経口投与のための固体剤形(カプセル、錠剤、ピル、ドラジェ、粉末、顆粒など)において、対象組成物を1種以上の医薬的に許容される担体、例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムおよび/または以下のいずれかと混合する:(1)充填剤または増量剤、例えば、スターチ、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸、(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアなど、(3)保湿剤、例えば、グリセロール、(4)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカスターチ、アルギン酸、特定のケイ酸および炭酸ナトリウム、(5)難溶剤、例えば、パラフィン、(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物、(7)湿潤剤、例えば、アセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなど、(8)吸収剤、例えば、カオリンおよびベントナイト粘土、(9)潤滑剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびそれらの混合物ならびに(10)着色剤。カプセル、錠剤およびピルの場合、組成物は緩衝剤を含むこともできる。類似の種類の固体組成物を、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどを用いて軟性および硬性充填ゼラチンカプセルに充填剤として使用することもできる。
錠剤は、場合により、1種以上の補助成分とともに圧縮または成形することにより作製することができる。圧縮された錠剤を、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋されたカルボキシメチルセルロースナトリウム)、表面活性剤または分散剤を用いて調製することができる。成形された錠剤は、不活性液状希釈剤で湿潤させた対象組成物の混合物を適切な機械において成形することにより作製することができる。錠剤および他の固体剤形、例えば、ドラジェ、カプセル、ピルおよび顆粒を場合により、被覆物およびシェル、例えば、腸溶被覆物および製薬分野において周知の他の被覆物を用いて分割し、または調製することができる。
吸入または吹送のための組成物は、医薬的に許容される水性もしくは有機溶剤またはそれらの混合物を含む溶液および懸濁液、ならびに粉末を含む。経口投与のための液状剤形は医薬的に許容される乳濁液、微乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤を含む。対象組成物に加えて、液状剤形は当該技術分野において通常使用される不活性希釈剤、例えば、水もしくは他の溶剤、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油類(特に、綿実、ラッカセイ、トウモロコシ、胚芽、オリーブ、ヒマシおよびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ソルビタンのポリエチレングリコールおよび脂肪酸エステル、シクロデキストリンおよびそれらの混合物を含有してもよい。
懸濁液は、対象組成物に加え、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガカントならびにそれらの混合物として懸濁剤を含有してもよい。
経腸または経膣投与のための配合物は坐剤として提示することができ、これらの配合物は、対象組成物と、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、坐剤ワックスまたはサリチル酸を含む1種以上の適切な非刺激賦形剤または担体と混合することにより調製することができ、かつこれらの配合物は室温では固体であるが、体温では液体になるため、体腔で融解し、活性剤を放出する。
対象組成物の経皮投与のための剤形は、粉末、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、パッチおよび吸入剤を含む。活性成分を滅菌状態下で医薬的に許容される担体と、また、必要とされることもある任意の防腐剤、緩衝剤または推進剤と混合してもよい。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、対象組成物に加え、賦形剤、例えば、動物および植物脂肪、油類、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛またはそれらの混合物を含有してもよい。
粉末およびスプレーは、対象組成物に加え、賦形剤、例えば、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末またはこれらの物質の混合物を含有してもよい。スプレーは従来の推進剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素および揮発性の置換されない炭化水素、例えば、ブタンおよびプロパンをさらに含有してもよい。
本発明の組成物および化合物は、別法としてエアロゾルにより投与することができる。これは本化合物を含有する水性エアロゾル、リポソーム調製物または固体粒子を調製することにより実現される。非水性(例えば、フルオロカーボン推進剤)懸濁液を使用することができる。超音波噴霧器を使用することができるが、それは物質をせん断して最小化し、これにより対象組成物に含有される本化合物が分解することができるためである。通常、水性エアロゾルは対象組成物と従来の医薬的に許容される担体および安定化剤との水溶液または懸濁液を配合することにより作製される。担体および安定化剤は特定の対象組成物の必要な条件とともに異なるが、典型的には非イオン性界面活性剤(ツイーン、プルロニックまたはポリエチレングリコール)、無害なタンパク質、例えば、血清アルブミン、ソルビタンエステル、オレイン酸、レシチン、アミノ酸、例えば、グリシン、緩衝液、塩類、糖類または糖アルコールを含む。エアロゾルは一般に等張性溶液から調製される。
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、対象組成物と、1種以上の医薬的に許容される滅菌性等張性水溶液または非水性溶液、分散液、懸濁液もしくは乳濁液、または使用直前に滅菌注射液または分散液に再構成することができる粉末とともに含んでもよく、これらの組成物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、配合物を目的のレシピエントの血液と等張にさせる溶質または懸濁液もしくは増粘剤を含有してもよい。
本発明の医薬組成物に使用することができる適切な水性および非水性担体の例として、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)およびそれらの適切な混合物、植物油、例えば、オリーブ油および注入可能な有機エステル、例えば、オレイン酸エチルおよびシクロデキストリンがある。適当な流動性を、例えば、被覆材料、例えば、レシチンの使用により、分散液の場合では必要な粒径の維持により、および界面活性剤の使用により維持することができる。
別の態様において、本発明は開示の化合物および腸溶材料、ならびにその医薬的に許容される担体または賦形剤を含む腸内医薬的配合物を提供する。腸溶材料は、胃の酸性環境では実質的に不溶性であり、特定のpHでおもに腸液に溶解するポリマーを指す。小腸は胃と大腸との間の胃腸管(消化管)の一部であり、十二指腸、空腸および回腸を含む。十二指腸のpHは約5.5であり、空腸のpHは約6.5であり、回腸遠位部のpHは約7.5である。それに応じて、腸溶材料は、例えば、約5.0、約5.2、約5.4、約5.6、約5.8、約6.0、約6.2、約6.4、約6.6、約6.8、約7.0、約7.2、約7.4、約7.6、約7.8、約8.0、約8.2、約8.4、約8.6、約8.8、約9.0、約9.2、約9.4、約9.6、約9.8または約10.0のpHまで溶解しない。腸溶材料の例として、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)、ポリ酢酸ビニルフタル酸(PVAP)、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAS)、トリメリト酸酢酸セルロース、コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸ヘキサヒドロフタル酸セルロース、プロピオン酸フタル酸セルロース、酢酸マレイン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、メチルメタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマー、アクリル酸メチル、メチルメタクリル酸とメタクリル酸のコポリマー、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー(ガントレッツESシリーズ)、メタクリル酸エチル−メチルメタクリル酸−クロロトリメチルアンモニウムアクリル酸エチルコポリマー、天然樹脂、例えば、ゼイン、シェラックおよびコパールコロホリウムおよびいくつかの市販腸溶分散系(例えば、Eudragit L30D55、Eudragit FS30D、Eudragit L100、Eudragit S100、Kollicoat EMM30D、Estacryl 30D、CoatericおよびAquateric)がある。上記の材料のそれぞれの可溶性は、公知であるか、インビトロで容易に測定可能であるかのいずれかである。上記は、考えられる材料の一覧であるが、本開示の恩恵を受ける当業者であれば、それが包括的ではなく、本発明の目的に合った他の腸溶材料があることが認識されるだろう。
本明細書において、第2の活性剤または第2の活性剤を投与することを含む方法および組成物も企図される。例えば、NASHの患者は他の病態、例えば、糖尿病、高血圧または高コレステロール値を有する可能性もある。したがって、本明細書において、これらの病態の1つ以上を治療するために使用することができる、少なくとも1種の他の物質と併用する開示の化合物が企図される。例えば、第2の活性剤は、例えば、抗糖尿病医薬品(例えば、メトホルミンおよび/またはチアゾリジンジオン、例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾンおよび/またはネトグリタゾン)、抗酸化剤(例えば、ビタミンE、セレンまたはベタイン)、降圧医薬品(例えば、リシノプリル、ロサルタン、メトプロロール、アムロジピン、アリスキレン)、またはコレステロール低下医薬品(例えば、アトルバスタチン、ロスバスタチンまたはニコチン酸)あるいは別の薬剤、例えば、ビタミンEであってもよい。他の実施形態において、企図される方法はさらに、患者に活性剤、例えば、アミオダロン、抗ウイルス剤、例えば、ヌクレオシド類似体、アスピリン、NSAID、コルチコステロイド、メトトレキサート、タモキシフェン、またはテトラサイクリンの1つ以上を投与することを含む。
本明細書に記載の化合物を、本明細書に含まれる教示および当該技術分野において公知の合成手順に基づく多くの方法において調製することができる。以下に記載の合成方法の説明において、他に示されない限り、提示された反応条件は全て、例えば、溶剤の選択、反応雰囲気、反応温度、実験期間および後処理手順は、その反応における条件基準となるよう選択することができることが理解される。有機合成の技術分野の当業者であれば、分子の種々の部分に存在する官能基が提示された試薬および反応と適合するはずであることが理解される。反応条件に適合しない置換基は当業者において明らかであるため、代わりの方法が示される。実施例における出発材料は、市販されているか、または公知の材料から標準的な方法により容易に調製されるかのいずれかである。
本明細書において「中間体」として識別される化合物の少なくとも一部は本明細書の化合物として企図される。
H NMRスペクトルを、実施例の化合物に対して三重共鳴5mmプローブのVarian Unity Inova(400MHz)分光計および中間体化合物に対してBruker Avance DRX(400MHz)分光計またはBruker Avance DPX(300MHz)分光計のいずれかを使用して大気温度にて記録した。化学シフトをテトラメチルシランに対するppmで表す。以下の略語を使用した:br=広域シグナル、s=1重線、d=二重線、dd=ダブル二重線、ddd=ダブルダブル二重線、dt=ダブル三重線、t=三重線、td=トリプル二重線、q=四重線、m=多重線。
保持時間および関連の質量イオンを決定するために質量分析(LCMS)実験が以下の方法を使用して行われた。
方法A:各実験はダイオードアレイ検出器を含むWaters1525LCシステムに接続したWatersZMD LC四重極質量分光計において行われた。分光計は陽および陰イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源を有する。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いてさらに検出した。LCはLuna3ミクロンの、30×4.6mmC18カラムおよび2mL/分の流速を用いて行われた。最初の溶剤系は、始めの5分間は0.1%ギ酸を含有する95%水(溶剤A)および0.1%ギ酸を含有する5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く4分間では、最大5%の溶剤Aと95%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに1分間、一定にしたままであった。
方法B:各実験はダイオードアレイ検出器を含むHewlett Packard1050LCシステムに接続したWaters VGプラットフォーム四重極分光計において行われた。分光計は陽および陰イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源を有する。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いてさらに検出した。LCはLuna3ミクロンの、30×4.6mmC18カラムおよび2mL/分の流速を用いて行われた。最初の溶剤系は、始めの0.3分間は0.1%ギ酸を含有する95%水(溶剤A)および0.1%ギ酸を含有する5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く4分間では、最大5%の溶剤Aと95%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに1分間、一定にしたままであった。
方法C:各実験はPDA UV検出器を含むWaters Acquity UPLCシステムに接続したWaters Micromass ZQ2000四重極質量分光計において行われた。分光計は陽および陰イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源を有する。LCはAcquity BEH1.7ミクロンのC18カラム、Acquity BEH Shield1.7ミクロンのRP18カラムまたはAcquity HSSTの1.8ミクロンカラムを用いて行われた。各カラムは100×2.1mmの寸法であり、40℃および0.4mL/分の流速にて維持された。最初の溶剤系は、始めの0.4分間は0.1%ギ酸を含有する95%水(溶剤A)および0.1%ギ酸を含有する5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く6分間では、最大5%の溶剤Aと95%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに0.8分間、一定にしたままであった。
方法D:各実験は陽イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源のShimadzu LCMS−2020分光計において行われた。LCはShimadzu Shim−pack XR−ODS2.2ミクロンの50×3.0mmカラムを用いて行われた。最初の溶剤系は、始めの0.01分間は0.05%トリフルオロ酢酸を含有する95%水(溶剤A)および5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く1.3分間では、最大100%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに1分間、一定にしたままであった。
方法E:各実験はダイオードアレイ検出器を含むHewlett Packard HD1100システムに接続したWaters ZMD LC四重極質量分光計において行われた。分光計は陽および陰イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源を有する。LCはLuna3ミクロンの30×4.6mmC18カラムおよび2mL/分の流速を用いて行われた。最初の溶剤系は、始めの0.5分間は0.1%ギ酸を含有する95%水(溶剤A)および0.1%ギ酸を含有する5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く4分間では最大5%の溶剤Aと95%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに1分間、一定にしたままであった。
方法F:各実験はダイオードアレイ検出器を含むHewlett Packard1050LCシステムに接続したWaters VGプラットフォーム四重極分光計において行われた。分光計は陽および陰イオンモードで操作するエレクトロスプレイ源を有する。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いてさらに検出した。LCはLuna3ミクロンの30×4.6mmC18カラムおよび2mL/分の流速を用いて行われた。最初の溶剤系は、始めの0.3分間は0.1%ギ酸を含有する95%水(溶剤A)および0.1%ギ酸を含有する5%アセトニトリル(溶剤B)であり、続く4分間では最大5%の溶剤Aと95%の溶剤Bの勾配であった。最終の溶剤系はさらに1分間、一定にしたままであった。マイクロ波実験は、シングルモードの共鳴器およびダイナミックフィールドチューニングを使用するBiotage Initiator(商標)を用いて行われた。40〜250℃の温度に設定することができ、最大20barの圧力に達することができる。設備は照射中、空冷下に置く。
分取HPLC精製が、Genesis製C18−逆相カラム(C18)またはPhenomenex製C6−フェニルカラム(C6−フェニル)(100×22.5mm内径、7ミクロン粒径、230または254nmにてUV検出、流量5〜15mL/分)のいずれかを使用し、0.1%ギ酸を含有する100〜0から0〜100%水/アセトニトリルまたは水/メタノールの勾配で溶離して行われた。(LCMS分析により同定された)所望の生成物を含有する画分をプールし、有機画分が蒸発により除去され、残りの水性画分を凍結乾燥させ、生成物を得た。
カラムクロマトグラフィーを必要とした化合物をTouch Logic Control(商標)を含むBiotage SP1(商標)Flash PurificationシステムまたはシリカゲルIsolute(登録商標)SPEカートリッジ、Biotage SNAPカートリッジまたはRedisep(登録商標)Rfカートリッジそれぞれを予め充填したCombiflash Companion(登録商標)を使用して手動により、または完全自動により精製した。
各化合物をISISDraw内のAutonom2000を使用して命名した。
略語:
DCM ジクロロメタン
IMS 工業用変性アルコール
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
THF テトラヒドロフラン
DMSO ジメチルスルホキシド
NMP N−メチルピロリジノン
DCE 1,2−ジクロロエタン
HATU 7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’,テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩
EDAC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’エチルカルボジイミド塩酸塩
IMS 工業用変性アルコール
NMM N−メチルモルホリン
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
実施例1:シス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
水酸化リチウム(0.048g)をシス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体1、0.08g)と、ジオキサン(10mL)と水(5mL)の混合物との溶液に添加し、得られた混合物にマイクロ波を110℃で空冷にて20分間照射した。さらに、水酸化リチウム(0.2g)を添加し、混合物にマイクロ波を110℃で空冷にて合計80分間照射した。冷却後、溶液をギ酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させた。残渣をメタノール(10mL)と水(5mL)の混合物に溶解させ、水酸化リチウム(0.2g)で処理した後、マイクロ波を110℃で空冷にて40分間照射した。冷却後、溶液をギ酸(10%)の添加により酸性化し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有する、アセトニトリルと水の混合物を用いて30〜50%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、シス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.019g)を白色固体として得た。
H NMR(CDOD)δ:7.71(2H,d),7.54(1H,t),7.44(2H,t),7.24(1H,d),7.12(1H,d),4.24(1H,m),4.09(1H,dd),3.92(1H,dd),3.8−3.65(2H,m),3.47(1H,m),2.45(1H,m),1.83(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.79(M−H)374。
実施例2:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−ジエチルアミノプロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(中間体8、0.1g)と、IMS(2mL)と氷酢酸(3mL)の混合物の溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持水酸化パラジウム(10%、0.02g)で処理した。窒素を水素に置き換え、混合物を水素の雰囲気下において100分間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣をトルエンに溶解させ、溶液を再蒸発させた。残渣をエーテルで研和し、固体を濾過により回収し、0.1%ギ酸を含有する、アセトニトリルと水の混合物を用いて20〜40%の勾配で溶離する分取HPLC(C6−フェニル)により精製し、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−ジエチルアミノプロピル−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.1g)を白色固体として得た。
H NMR(CDOD)δ:7.94(1H,dd),7.18(1H,d),7.17(1H,m),7.06(1H,d),6.99(1H,dt),4.21(1H,m),3.98(1H,dd),3.88(1H,dd),3.72(2H,m),3.42(1H,m),3.23(6H,m),3.10(2H,m),2.42(1H,m),1.98(2H,m),1.81(1H,m),1.31(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.10(M+H)507。
実施例3:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
水酸化リチウム(0.028g)をシス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体14、0.06g)と、ジオキサン(2mL)と水(1mL)の溶液に添加し、混合物を80℃にて8時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物をギ酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、アンモニアのメタノール(2M)とDCMの混合物を用いて1〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。単離した固体をエーテルとシクロヘキサン(50%)の混合物で研和し、固体を濾過により回収した。固体を0.1%ギ酸を含有する、アセトニトリルと水の混合物を用いて10〜95%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製した。単離した生成物をエーテルで研和し、固体を濾過により回収し、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.006g)を白色固体として得た。
H NMR(CDOD)δ:7.93(1H,dd),7.21(1H,d),7.14(1H,dd),7.08(1H,d),6.99(1H,dt),4.21(1H,m),3.98(1H,dd),3.88(1H,dd),3.72(2H,m),3.43(2H,m),3.30(4H,m),3.13(3H,m),2.42(1H,m),2.07(4H,m),2.0(2H,m),1.81(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.11(M+H)505。
実施例4:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体17)から出発し、実施例3と同様に進め、80℃にて一晩加熱することにより調製した。
H NMR(DMSO−d)δ:7.65(1H,dd),7.30(1H,d),7.19(2H,m),7.02(1H,d),6.92(1H,d),6.10(1H,m),4.09(1H,m),3.82−3.64(4H,m),3.63−3.30(3H,m),3.03(4H,q),2.35(1H,m),1.68(1H,m),1.07(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.05(M+H)505。
実施例5および6:実施例4からのエナンチオマーの分離
実施例4由来のサンプルをChiralPak ICカラム、4.6mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。注入溶剤DCE:無水エタノール1:1、注入濃度1mg/100μL、注入量120μL。溶離溶剤 無水エタノール、流速0.55mL/分、温度21℃。
実施例5:第1の溶離エナンチオマー:上記カラムでの保持時間:34.96分、93%de。
H NMR(DMSO−d)δ:7.64(1H,dd),7.29(1H,d),7.18(2H,m),7.01(1H,d),6.92(1H,d),6.08(1H,m),4.09(1H,m),3.75(2H,m),3.59(2H,m),3.33(3H,m),3.03(4H,br),2.34(1H,m),1.68(1H,m),1.06(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.07(M+H)505。
実施例6:第2の溶離エナンチオマー:上記カラムでの保持時間:40.97分、65%de。
H NMR(DMSO−d)δ:7.64(1H,dd),7.29(1H,d),7.18(2H,m),7.01(1H,d),6.92(1H,d),6.08(1H,m),4.09(1H,m),3.75(2H,m),3.59(2H,m),3.33(3H,m),3.03(4H,br),2.34(1H,m),1.68(1H,m),1.06(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.06(M+H)505。
実施例7:7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸ギ酸塩
Figure 2015536982
7−[N−{2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル}−N−(メトキシ−カルボニル)アミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体20)から出発し、実施例1と同様に進めることにより黄色固体として調製した。
H NMR(CDOD)δ:8.50(1H,s),8.47(2H,s),7.96(1H,m),7.91(1H,d),7.79(1H,d),7.45(1H,d),7.11(2H,m),6.13(1H,m),3.79(2H,d),3.59(2H,t),3.10(6H,m),1.16(6H,m).
LCMS(方法C)r/t 2.84(M+H)500。
実施例8:7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸ギ酸塩
Figure 2015536982
7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体26)から出発し、実施例1と同様に進めることにより調製した。
H NMR(DMSO−d)δ:8.54(1H,s),8.25(1H,s),7.78(3H,m),7.66(1H,d),7.44(3H,m),4.69(2H,t),3.46(2H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.66(M+H)371。
実施例9:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
水酸化リチウム(0.09g)をシス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体27、0.06g)と、ジオキサン(5mL)と水(1mL)の混合物の溶液に添加し、混合物を80℃にて一晩撹拌し、加熱した。次いで、混合物にマイクロ波を150℃にて、30分間照射した後、180℃にて、30分間照射した。冷却後、混合物を濾過し、濾液をギ酸(1mL)の添加により酸性化した後、蒸発乾固させた。残渣を0.1%ギ酸を含有する、アセトニトリルと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製した。単離した生成物をDCMに溶解させ、蒸発乾固させた後、エーテルに溶解させ、蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸(0.005g)を白色固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:8.54(1H,br s),7.99(1H,br s),7.48(1H,d),7.04(1H,m),6.90(1H,d),6.76(1H,d),6.62(1H,m),6.11(1H,m),4.17(1H,m),3.82(1H,m),3.78−3.59(2H,m),3.32−3.10(4H,m),3.04−2.86(3H,m),2.35(1H,m),1.79(1H,m),1.15(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.31(M+H)504
実施例10:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体40、0.185g)および水酸化リチウム一水和物(0.159g)をジオキサン(4mL)および水(1mL)に懸濁させた。反応混合物にマイクロ波を135℃にて、30分間照射した。冷却後、混合物をギ酸でpH4に酸性化した後、エタノールおよびトルエンを添加し、混合物を真空で濃縮した。残渣をメタノールとDCM(10%)の混合物で研和し、固体を濾去し、メタノールとDCMの混合物で洗浄した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜8%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた生成物を酢酸エチルで研和し、真空にて50℃で乾燥させ、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.066g)を白色固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:7.64(1H,dd),7.35(1H,d),7.27−7.19(2H,m),7.10(1H,d),6.93(1H,d),6.20−6.10(1H,m),4.17(1H,d),3.76(2H,br,s),3.57(1H,d),3.10(4H,br,q),1.92(1H,td),1.75−1.69(1H,m),1.13(6H,t),0.94(1H,td),0.74(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.32(M+H)475
実施例11および12:実施例10からのエナンチオマーの分離
実施例10由来のサンプルをChiralPak ICカラム、10mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 tert−ブチルメチルエーテル:イソプロパノール:DCM(16:20:64)。
実施例11:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:21.8分 >99%ee:(1aS,7bR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
H NMR(CDCl3-)δ:7.63(1H,d),7.43(1H,m),7.15−7.08(2H,m),6.85(1H,dt),6.72(1H,dd),5.93(1H,m),4.27(1H,d),3.98(1H,br m),3.68(1H,m),3.58(1H,br),3.27−3.06(4H,m),1.87(1H,m),1.63(1H,m),1.23(6H,t),1.04(1H,m),0.91(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.30(M+H)475
実施例12:第2の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:27.5分、>99%ee:(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(化合物A)
Figure 2015536982
H NMR(CDCl)δ:7.63(1H,d),7.43(1H,m),7.15−7.08(2H,m),6.85(1H,dt),6.72(1H,dd),5.93(1H,m),4.27(1H,d),3.98(1H,br m),3.68(1H,m),3.58(1H,br),3.27−3.06(4H,m),1.87(1H,m),1.63(1H,m),1.23(6H,t),1.04(1H,m),0.91(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.32(M+H)475。
溶解度 約0.1mg/ml(pH7.4)。実施例11および12の絶対配置は、MetAP2を用いた実施例12のX線結晶分析により決定した。
実施例13:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体48)から出発し、実施例3と同様に進めることにより調製した。
H NMR(CDCl)δ:9.8−9.2(1H,br s),7.65(1H,d),7.39(1H,m),7.24(1H,d),7.18(1H,d),6.83(1H,dt),6.72(1H,dd),5.91(1H,m),4.21(1H,d),3.98(1H,br t),3.71(1H,d),3.61(1H,br s),3.28−3.06(4H,m),1.41(3H,s),1.37(1H,m),1.24(6H,t),1.14(1H,t),0.74(1H,dd).
LCMS(方法C)r/t 3.55(M+H)489。
実施例14:(1aRS,7bSR)−5−[2−((E)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
分取HPLCにより実施例13の調製物から少量の副生成物として単離した。
H NMR(CDCl)δ:11.9(1H,br s),7.93(1H,dd),7.70(1H,d),7.25(1H,d),7.10(1H,d),7.06(1H,dd),6.90(1H,dt),6.19(1H,m),4.23(1H,d),3.76(1H,d),3.68(2H,m),3.29(4H,q),1.36(6H,t),1.35(3H,s),1.31(1H,m),1.10(1H,t),1.67(1H,dd).
LCMS(方法C)r/t 3.66(M+H)489。
実施例15:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
4−ジメチルアミノブチルアミン(0.348g)およびトリエチルアミン(0.2ml)をシス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(中間体57、0.15g)のアセトニトリル(1.5mL)懸濁液に添加した。混合物を封管の中で130℃にて36時間加熱した。次いで、混合物を水(2mL)で希釈し、溶液を0.1%ギ酸を含有する、メタノールと水の混合物を用いて5〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C6−フェニル)により精製した。単離した生成物をさらに、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.062g)をガラス泡状物質として得た。
H NMR(CDCl)δ:11.21(1H,br s),7.72(1H,dd),7.37(1H,d),7.26(1H,m),7.02(1H,d),6.59(1H,d),6.56(1H,t),5.85(1H,t),4.29(1H,dt),4.05(1H,dd),3.85(1H,m),3.77(2H,m),3.34(1H,q),3.21(2H,m),2.98(2H,t),2.80(6H,s),2.41(1H,m),2.05(1H,m),1.83(1H,m),1.71(2H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.18(M+H)490
実施例16:(1aR,7bS)−5−[2−(3−ジエチルアミノプロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]−クロメン−4−カルボン酸(実施例12)から出発し、実施例2と同様に進めることにより調製した。
H NMR(CDCl)δ:7.81(1H,dd),7.31(1H,d),7.07(1H,d),6.82(2H,m),4.32(1H,d),3.74(1H,d),3.42−3.32(1H,m),3.18(4H,m),3.14−2.94(3H,m),2.00(2H,m),1.84(1H,m),1.62(1H,m),1.31(6H,t),1.04(1H,m),0.88(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.36(M+H)477。
実施例17:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体59)から出発し、実施例10と同様に進めることにより白色固体として調製した。
H NMR(CDCl)δ:10.0−9.6(1H,br s),7.64(1H,d),7.47(1H,dd),7.21(1H,d),7.13(1H,d),6.87(1H,dt),6.73(1H,dd),5.95(1H,m),4.28(1H,d),3.96(1H,m),3.92−3.79(1H,br s),3.78−3.67(1H,br s),3.17(4H,q),2.64(1H,t),2.23(1H,m),1.24(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.38(M+H)511。
実施例18および19:実施例17からのエナンチオマーの分離
実施例17由来のサンプルをChiralPak IAカラム、20mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 メタノール:エタノール:ヘプタン(12.5:12.5:75)。
実施例18:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:14.7分 >95%ee。
H NMR(DMSO−d)δ:7.83(1H,t),7.27−7.17(3H,m),7.09(1H,d),6.85(1H,d),5.98(1H,m),4.27(1H,d),3.76(1H,m),3.56(1H,t),2.90(1H,t),2.85(1H,t),2.77(4H,br s),2.55(1H,s),0.97(6H,br t).
LCMS(方法C)r/t 3.39(M+H)511
実施例19:第2の溶離エナンチオマー:分析カラムでのr/t 19.0分、>95%ee。
H NMR (DMSO−d)δ:7.72(1H,dd),7.36(1H,d),7.26(1H,dt),7.21(1H,dd),7.18(1H,d),6.99(1H,d),6.13(1H,m),4.29(1H,d),3.87−3.70(3H,m),3.10(4H,m),2.96(1H,t),2.56(1H,m),1.11(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.39(M+H)511。
実施例20:(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体63、0.09g)および水酸化リチウム一水和物(0.047g)と、ジオキサン(10mL)と水(5mL)の混合液の混合物を120℃にて32時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をギ酸でpH4に酸性化した。得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.029g)を灰色固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:10.4−9.95(1H,br s),7.51(1H,dd),7.21(1H,d),7.17(1H,dt),7.11(1H,dd),7.07(1H,d),6.99(1H,d),5.93(1H,m),4.11(1H,d),3.60(2H,m),3.51(1H,d),2.92(2H,q),1.87(1H,m),1.67(1H,m),1.12(3H,t),0.89(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.32(M+H)447。
実施例21および22:実施例20からのエナンチオマーの分離
実施例20由来のサンプルをChiralPak ICカラム、10mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 tert−ブチルメチルエーテル:イソプロパノール:DCM(15:20:65)。
実施例21:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:14.3分 >99%ee。
H NMR(DMSO−d)δ:10.16(2H,br s),7.56(1H,dd),7.26(1H,d),7.22(1H,dt),7.17(1H,dd),7.12(1H,d),7.05(1H,d),5.99(1H,m),4.16(1H,d),3.65(2H,m),3.57(1H,d),2.98(2H,q),1.93(1H,m),1.73(1H,m),1.17(3H,t),0.94(1H,m),0.78(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.27(M+H)447。
実施例22:第2の溶離エナンチオマー:分析カラムでのr/t 20.6分、>99%ee。
H NMR(DMSO−d)δ:10.16(2H,br s),7.56(1H,dd),7.26(1H,d),7.22(1H,dt),7.17(1H,dd),7.12(1H,d),7.05(1H,d),5.99(1H,m),4.16(1H,d),3.65(2H,m),3.57(1H,d),2.98(2H,q),1.93(1H,dt),1.73(1H,m),1.17(3H,t),0.94(1H,dt),0.75(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.26(M+H)447。
実施例23:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体66)から出発し、実施例20と同様に進めることにより白色固体として調製した。
H NMR(DMSO−d)δ:12.2−11.6(1H,br s),7.49(1H,dd),7.30(1H,d),7.21−7.12(2H,m),7.09(1H,m),6.97(1H,d),6.10(1H,m),4.12(1H,d),3.80(2H,d),3.51(1H,d),3.28(4H,m),1.89(1H,m),1.85(4H,m),1.68(1H,m),0.90(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.39(M+H)473
実施例24および25:実施例23からのエナンチオマーの分離
実施例23由来のサンプルをChiralPak ICカラム、10mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 tert−ブチルメチルエーテル:エタノール(75:25)。
実施例24:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:17.5分 >99%ee
H NMR(DMSO−d)δ:7.55(1H,dd),7.35(1H,d),7.22(2H,m),7.14(1H,d),7.02(1H,d),6.14(1H,m),4.17(1H,d),3.84(2H,br d),3.57(1H,d),3.30(4H,br),1.97−1.85(5H,br m),1.73(1H,m),0.95(1H,dt),0.74(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.33(M+H)473
実施例25:第2の溶離エナンチオマー:分析カラムでのr/t:21.4分、>98%ee。
H NMR(DMSO−d)δ:7.55(1H,dd),7.34(1H,d),7.24(1H,dd),7.19(1H,dd),7.14(1H,d),7.02(1H,d),6.14(1H,dt),4.17(1H,d),3.84(2H,brd),3.57(1H,d),3.29(4H,br),1.97−1.85(5H,br m),1.73(1H,m),0.95(1H,dt),0.74(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.34(M+H)473。
実施例26:(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)ベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.15g)、3−ジメチルアミノプロピルアミン(1.26g)およびトリエチルアミン(0.62g)と、NMP(6mL)の混合物を140℃にて48時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて5〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた生成物を、メタノールとDCM(10%)の混合物で溶離する分取TLCにより再精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.08g)をオフホワイト固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:7.36(1H,dd),7.22(1H,dt),7.02(2H,s),6.68(1H,d),6.44(1H,t),6.24(1H,br s),4.11(1H,d),3.51(1H,d),3.30−3.10(4H,m),2.68(6H,s),1.83(1H,m),1.72−1.52(3H,m),0.85(1H,m),0.65(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.31(M+H)446。
実施例27および28:実施例26からのエナンチオマーの分離
実施例26由来のサンプルをChiralPak IBカラム 20mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン(49.8:50:0.2)。
実施例27:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t 14.61分(>98%ee)。
H NMR(DMSO−d)δ:7.37(1H,dd),7.23(1H,dt),7.02(2H,s),6.68(1H,d),6.45(1H,t),6.24(1H,br s),4.11(1H,d),3.52(1H,d),3.35−3.02(4H,m),2.67(6H,s),1.84(1H,m),1.74−1.52(3H,m),0.85(1H,m),0.66(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.21(M+H)446。
実施例28:第2の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)のr/t 18.16分(>98%ee)。
H NMR(DMSO−d)δ:7.37(1H,dd),7.23(1H,dt),7.02(2H,s),6.68(1H,d),6.44(1H,t),6.25(1H,br s),4.11(1H,d),3.51(1H,d),3.41−3.05(4H,m),2.69(6H,s),1.84(1H,m),1.74−1.52(3H,m),0.85(1H,m),0.66(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.20(M+H)446。
実施例29:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)ベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および4−ジメチルアミノブチルアミンから出発し、実施例26と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:13.0−12.0(1H,brs),7.58(1H,dd),7.28(1H,dt),7.02(2H,s),6.69(1H,d),6.55(1H,t),5.70(1H,m),4.14(1H,d),3.53(1H,d),3.15(2H,m),2.91(2H,m),2.67(6H,s),1.83(1H,m),1.76(2H,m),1.66(1H,m),1.53(2H,m),0.84(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.43(M+H)460。
実施例30および31:実施例29からのエナンチオマーの分離
実施例29由来のサンプルをChiralPak IBカラム 20mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン(49.8:50:0.2)。
実施例30:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t 12.69分(>98%ee)。
H NMR(DMSO−d)δ:13.0−12.2(1H,br s),7.58(1H,dd),7.28(1H,dt),7.02(2H,m),6.69(1H,d),6.55(1H,t),5.71(1H,m),4.14(1H,d),3.53(1H,d),3.15(2H,m),2.89(2H,m),2.67(6H,s),1.83(1H,m),1.76(2H,m),1.66(1H,m),1.54(2H,m),0.85(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.33(M+H)460。
実施例31:第2の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t 16.82分(>98%ee)。
H NMR(DMSO−d)δ:12.9−12.1(1H,brs),7.58(1H,dd),7.28(1H,dt),7.02(2H,s),6.70(1H,d),6.55(1H,t),5.71(1H,m),4.14(1H,d),3.53(1H,d),3.15(2H,m),2.91(2H,m),2.68(6H,s),1.83(1H,m),1.77(2H,m),1.66(1H,m),1.54(2H,m),0.85(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.33(M+H)460。
実施例32:(1aRS,7bSR)−5−[2−(5−ジメチルアミノペンチルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および5−ジメチルアミノペンチルアミンから出発し、実施例26と同様に進めることにより調製した。
H NMR(DMSO−d)δ:12.8−12.2(1H,br s),7.67(1H,dd),7.30(1H,dt),6.98(1H,d),6.85(1H,d),6.68(1H,d),6.60(1H,t),5.54(1H,m),4.14(1H,d),3.54(1H,d),3.05(4H,m),2.66(6H,s),1.81(1H,m),1.63(5H,m),1.51(2H,m),0.83(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.55(M+H)474。
実施例33:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(プロパン−2−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(プロパン−2−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体69、0.12g)および水酸化リチウム一水和物(0.1g)と、ジオキサン(10mL)および水(5mL)の混合液の混合物を100℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をギ酸でpH4に酸性化した後、酢酸エチルとTHF(1:1)の混合物で抽出した。有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチル(2mL)に溶解させ、ヘキサンを添加した(10mL)。固体を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(プロパン−2−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.04g)をオフホワイト固体として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:10.5−9.8(1H,br s),7.54(1H, dd),7.23−7.08(3H,m),7.04(1H,d),6.96(1H,d),5.91(1H,m),4.09(1H,d),3.63(2H,m),3.53(1H,m),3.49(1H,d),1.85(1H,m),1.67(1H,m),1.16(6H,d),0.86(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.37(M+H)461。
実施例34:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体70)から出発し、実施例33と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:12.5−11.3(1H,brs),7.62(1H,m),7.32(1H,d),7.22(2H,m),7.13(1H,d),6.98(1H,d),6.12(1H,m),5.26(1H,m),4.37(1H,m),4.19(1H,d),3.79(2H,m),3.59(1H,dd),3.20−3.00(3H,brs),2.05(1H,m),1.94(1H,m),1.77(2H,m),0.96(1H,m),0.76(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.15(M+H)489。
実施例35:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体71)から出発し、実施例33と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:12.5−11.4(1H,br s),7.62(1H,m),7.33(1H,d),7.22(2H,m),7.13(1H,d),6.98(1H,d),6.14(1H,m),5.26(1H,m),4.37(1H,m),4.19(1H,d),3.79(2H,m),3.59(1H,dd),3.20−3.00(3H,br s),2.05(1H,m),1.94(1H,m),1.77(2H,m),0.96(1H,m),0.76(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.14(M+H)489。
実施例36:(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−(メトキシカルボニル)−N−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体72)から出発し、実施例33と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:12.8−11.4(1H,br s),7.54(1H,dd),7.14−7.02(4H,m),6.83(1H,d),5.66(1H,m),4.09(1H,d),3.51(1H,d),3.13(2H,m),2.92(4H,m),2.34(2H,m),1.84(1H,m),1.66(1H,m),1.06(6H,t),0.86(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.35(M+H)489。
実施例37および38:実施例36からのエナンチオマーの分離
実施例37由来のサンプルをChiralPak ICカラム、10mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 tert−ブチルメチルエーテル:イソプロパノール:DCM(16:20:64)。
実施例37:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:25.8分 >98%ee。
HNMR(DMSO−d)δ:7.61(1H,dd),7.20−7.09(4H,m),6.90(1H,d),5.74(1H,m),4.16(1H,d),3.58(1H,d),3.22−3.11(2H,m),2.99(4H,m),2.50(2H,m),1.92(1H,dt),1.72(1H,m),1.15(6H,t),0.93(1H,m),0.75(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.36(M+H)489
実施例38:第2の溶離エナンチオマー:分析カラムでのr/t 44.0分、>98%ee。
HNMR(DMSO−d)δ:7.61(1H,dd),7.20−7.10(4H,m),6.90(1H,d),5.74(1H,m),4.16(1H,d),3.58(1H,d),3.23−3.10(2H,m),2.99(4H,q),2.51(2H,m),1.92(1H,dt),1.72(1H,m),1.15(6H,t),0.93(1H,m),0.75(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.36(M+H)489
実施例39:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体74、0.035g)およびN−エチルピペラジン3滴のイソプロパノール(0.5mL)溶液にマイクロ波を160℃にて15分間照射した後、再度170℃にて15分間照射した。冷却後、混合物を、0.1%ギ酸を含有する、メタノールと水の混合物を用いて20〜60%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製した。単離した生成物をさらに、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aS,7bR)−5−{2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.018g)をオフホワイト固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.95(1H,dd),7.07(2H,s),6.95(1H,dd),6.91(1H,dt),4.38(1H,d),3.79(1H,d),3.42(2H,q),3.35(2H,q),3.21−3.05(4H,m),3.04−2.88(4H,m),2.79(2H,m),1.86(1H,dt),1.66(1H,m),1.22(3H,t),1.06(1H,q),0.93(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 2.95(M+H)504
実施例40:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体76)から出発し、実施例33と同様に進めることにより調製した。
HNMR (DMSO−d)δ:12.8−11.1(1H,br s),7.51(1H,dd),7.26(1H,d),7.17(1H,dt),7.10(2H,m),7.00(1H,d),5.90(1H,m),4.12(1H,d),3.96(4H,m),3.74(2H,m),3.52(1H,d),2.27(2H,m),1.89(1H,m),1.69(1H,m),0.90(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.26(M+H)459。
実施例41:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[(Z)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体77)から出発し、実施例33と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:12.8−11.2(1H,br s),7.53(1H,m),7.22(1H,d),7.17(1H,dt),7.09(2H,m),6.97(1H,d),5.90(1H,m),4.40(1H,m),4.18(2H,m),4.12(1H,d),3.69(4H,m),3.52(1H,d),1.87(1H,m),1.69(1H,m),0.89(1H,m),0.70(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.18(M+H)475。
実施例42:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロピル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(実施例40、0.03g)のメタノール溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持パラジウム(10%、0.01g)で処理した。窒素を水素に置き換え、混合物を水素の雰囲気下において一晩撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロピル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.019g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.76(1H,dd),7.20(1H,dd),7.09(1H,dt),7.05(1H,d),6.99(1H,d)4.15(1H,d),3.97(2H,m)3.56(1H,d),3.14(2H,m),2.99(4H,m),2.29(2H,m),1.86(1H,m),1.81−1.64(3H,m),0.88(1H,m),0.69(1H,m).
H LCMS(方法C)r/t 3.20(M+H)461。
実施例43:(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(実施例36)から出発し、実施例42と同様に進めることにより白色固体として調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:13.0−11.6(1H,br s),7.82(1H,dd),7.21(1H,dd),7.08(1H,dt),7.02(1H,d),6.96(1H,d),4.14(1H,d),3.55(1H,d),2.99(8H,m),1.83(1H,m),1.65(5H,m),1.14(6H,t),0.85(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.45(M+H)491。
実施例44:(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.1g)、N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミン(中間体78、1.07g)およびトリエチルアミン(0.42g)とNMP(6mL)の混合物を封管の中で150℃にて3日間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を、メタノールとDCM(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、次いで、HPLC(C18)により再精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミノ]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.03g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.81(1H,dd),7.54(1H,dt),7.41(1H,dd),7.21(1H,dt),6.94(1H,d),6.85(1H,d),4.12(1H,d),3.55(1H,d),2.96(2H,t),2.85(2H,t),2.64(6H,s),2.49(3H,s),1.83(1H,m),1.74(2H,m),1.63(3H,m),0.87(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.37(M+H)474。
実施例45:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体80、0.148g)および水酸化リチウム一水和物(0.168g)と、ジオキサン(3mL)および水(1mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて40分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を10%メタノールのDCMで研和し、濾過した。濾液を真空で蒸発させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体をエーテルで研和し、濾去し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.091g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:9.56(0.5H,br,d),9.48(0.5H,br,d),7.59(1H,m),7.34(1H,m),7.16(2H,m),7.06(1H,t),4.46(1H,br,q),4.13(1H,d),3.92(1H,dd),3.70(1H,m),3.65(1H,d),3.58(1H,br,m),2.95−3.25(6H,m),2.40(1H,m),1.95(2H,m),1.76(1H,m),1.20(3H,t),0.97(1H,m),0.78(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.04(M+H)518。
実施例46:(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体86)から出発し、実施例45と同様に進めることにより白色固体として調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.91(1H,dd),7.64(1H,dd),7.24(1H,dt),6.96(1H,d),6.66(1H,d),4.79(1H,m),4.21(1H,d),4.15(2H,br,t),3.89(2H,br,m),3.62(1H,d),3.06(2H,q),1.83(1H,m),1.70(1H,m),1.05(3H,t),0.88(1H,m),0.72(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 2.99(M+H)447。
実施例47:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体92)から出発し、実施例45と同様に進めることにより白色固体として調製した。
HNMR(CDCl)δ:10.30(0.5H,br,s),10.25(0.5H,br,s),9.88(1H,br,s),7.52(1H,m),7.18−7.41(3H,m),6.75(1H,m),4.83(0.5H,m),4.70(0.5H,m),4.17(1.5H,m),3.84−4.10(1.5H,m),3.60−3.86(3H,m),3.45(0.5H,d),3.31(0.5H,m),3.13(0.5H,m),2.98(0.5H,m),2.83(2H,m),2.46(1H,m),2.29(1H,m),1.93(1H,m),1.67(1H,q),1.40(3H,t),1.13(0.5H,m),1.07(0.5H,m),0.97(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.03(M+H)518。
実施例48:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(ピロリジン−1−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体74)およびピロリジンから出発し、実施例39と同様に進めることにより白色固体として調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.84(1H,dd),7.26(1H,dd),7.17(1H,dt),7.02(1H,d),6.74(1H,d),4.16(1H,d),3.59(1H,d),3.36−3.20(8H,m),1.91(4H,m),1.85(1H,m),1.69(1H,m),0.89(1H,m),0.70(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.12(M+H)461。
実施例49:(1aRS,7bSR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
水酸化リチウム(0.111g)を、(1aRS,7bSR)−5−[2−((R)−1−エチル−ピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体95、0.13g)と、ジオキサン(4mL)と水(1mL)の混合物の溶液に添加し、混合物を85℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を濾過し、濾液を10%クエン酸水溶液(1mL)の添加により酸性化した後、DCMで抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をジエチルエーテルで研和し、固体を濾過により回収し、(1aRS,7bSR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.085g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d-)δ:7.81(1H,dd),7.28(1H,dd),7.16(1H,dt),7.11(1H,dd),6.99(1H,dd),4.20(1H,dd),3.60(1H,t),3.48−2.98(9H,br m),2.25(1H,m),1.91(1H,dt),1.73(2H,m),1.23(3H,t),0.93(1H,dt),0.75(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.21(M+H)475。
実施例50および51:実施例49からのエナンチオマーの分離
実施例49由来のサンプルをChiralPak ICカラム、10mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 tert−ブチルメチルエーテル:イソプロパノール:DCM(10:15:75)。
実施例50:第1の溶離エナンチオマー:分析カラム(4.6mm×250mm)でのr/t:30.0分 >99%ee。
HNMR(DMSO−d-)δ:7.81(1H,dd),7.27(1H,dd),7.15(1H,dt),7.10(1H,d),7.01(1H,d),4.20(1H,d),3.58(1H,d),3.23−3.11(6H,m),3.11−3.06(3H,m),2.25(1H,m),1.91(1H,dt),1.73(2H,m),1.22(3H,t),0.92(1H,dt),0.73(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.25(M+H)475。
実施例51:第2の溶離エナンチオマー:分析カラムでのr/t 40.0分、>99%ee。
HNMR(DMSO−d-)δ:7.80(1H,dd),7.27(1H,dd),7.15(1H,dt),7.10(1H,d),7.03(1H,d),4.18(1H,d),3.61(1H,d),3.48−2.97(9H,br m),2.27(1H,m),1.91(1H,dt),1.71(2H,m),1.23(3H,t),0.93(1H,dt),0.74(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.23(M+H)475。
実施例52:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体101、0.212g)および水酸化リチウム(0.05g)と、ジオキサン(5.5mL)および水(2.5mL)の混合物にマイクロ波を150℃にて30分間照射した。冷却後、混合物を水で希釈し、pH5にギ酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有する、メタノールと水の混合物を用いて35〜75%の勾配で溶離するHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.064g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.8−9.6(1H,br s),8.90(1H,brt),7.71(1H,m),7.20(3H,m),6.86(1H,m),4.88(2H,m),4.37(1H,dd),3.85(1H,dt),3.61(1H,m),3.43(1H,m),2.97(1H,m),2.77(2H,m),2.23(2H,m),2.03(1H,m),1.91(2H,m),1.69(1H,m),1.18(3H,q),1.01(2H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.09(M+H)518。
実施例53:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチリルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチリル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体108、0.2g)、炭酸カリウム(0.22g)、1H−ピラゾール−3−アミン(0.34g)およびヨウ化リチウム(1.07g)と、DMF(10mL)の混合物にマイクロ波を150℃にて1時間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸でpH3に酸性化した後、真空下において濃縮した。残渣をメタノールとDCM(5%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた生成物をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノブチリル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.03g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.95(1H,dd),7.80(1H,dd),6.96(1H,d),6.95(1H,dt),6.79(1H,d),4.13(1H,d),3.56(1H,d),3.04(2H,t),2.68(6H,s),2.56(2H,t),1.94(2H,m),1.81(1H,m),1.64(1H,m),0.84(1H,m),0.66(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.12(M+H)492。
実施例54:(1aRS,7bSR)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体113)から出発し、実施例49と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d6-)δ:7.81(1H,dd),7.27(1H,dd),7.15(1H,dt),7.10(1H,d),7.02(1H,dd),4.19(1H,dd),3.56(1H,t),3.23−3.11(6H,m),3.11−3.06(3H,m),2.25(1H,m),1.91(1H,dt),173(2H,m),1.22(3H,t),0.92(1H,dt),0.73(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.21(M+H)475。
実施例55:(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)カルバモイル]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(中間体119、0.03g)のトリフルオロ酢酸(5mL)溶液を30℃にて一晩撹拌し、加熱した。混合物を蒸発乾固させ、残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.013g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.61(1H,brt),7.73(1H,d),7.52(1H,t),7.43(2H,m),6.97(1H,d),6.82(1H,d),4.14(1H,d),3.58(1H,d),3.26(2H,m),3.04(2H,t),2.60(6H,s),1.85(3H,m),1.67(1H,m),0.87(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 2.79(M+H)473。
実施例56:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体126、0.047g)および水酸化リチウム一水和物(0.168g)と、ジオキサン(3mL)および水(1mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて40分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を10%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体を酢酸エチルで研和し、濾去し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.022g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d、80℃で)δ:7.83(1H,t),7.12(1H,dt),7.08(1H,d),7.01(1H,d),6.84(1H,m),4.61(1H,br,s),4.19(1H,d),4.12(2H,s),3.73(1H,d),2.71−3.18(7H,br,m),2.94(3H,s),1.85−2.15(3H,m),1.72(1H,m),1.17(3H,t),0.95(1H,m),0.78(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.08(M+H)532。
実施例57:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチルカルバモイル]−N−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体131、0.076g)および水酸化リチウム一水和物(0.168g)と、ジオキサン(3mL)および水(1mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて40分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を10%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体を酢酸エチルで研和し、濾去し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバモイル]−メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.028g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d、80℃で)δ:7.83(1H,t),7.12(1H,dt),7.08(1H,d),7.01(1H,d),6.84(1H,m),4.61(1H,br,s),4.19(1H,d),4.12(2H,s),3.73(1H,d),2.71−3.18(7H,br,m),2.94(3H,s),1.85−2.15(3H,m),1.72(1H,m),1.17(3H,t),0.95(1H,m),0.78(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.08(M+H)532。
実施例58:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.1g)、2−((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミン(中間体136、0.5g)およびトリエチルアミン(0.5mL)の混合物を封管の中で140℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をメタノールとDCM(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。生成物をHPLC(C18)により再精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.022g)を白色固体として得た。
NMR(DMSO−d)δ:7.47(1H,m),7.25(1H,t),6.92(1H,d),6.89(1H,m),6.72(1H,d),6.53(1H,dt),6.0−5.3(1H,br s),4.11(1H,dd),3.53(1H,t),3.33−2.80(7H,m),2.19(2H,m),1.92(2H,m),1.82(2H,m),1.64(2H,m),1.17(3H,t),0.84(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.34(M+H)486。
実施例59:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミン(中間体141)から出発し、実施例58と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.47(1H,m),7.25(1H,t),6.97(1H,d),6.90(1H,m),6.72(1H,d),6.53(1H,dt),6.0−5.4(1H,br s),4.12(1H,dd),3.53(1H,t),3.35−2.85(7H,m),2.20(2H,m),1.93(2H,m),1.81(2H,m),1.65(2H,m),1.18(3H,t),0.84(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.32(M+H)486。
実施例60:(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−N,N,−ジエチルアミノプロピルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
3−ジエチルアミノプロピルアミン(0.975g)を(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.091g)のNMP(3mL)溶液に添加し、混合物を封管の中で140℃にて36時間加熱した。冷却後、混合物を水(2mL)で希釈し、溶液を、0.1%ギ酸を含有するメタノールと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.039g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d-)δ:7.45(1H,dd),7.28(1H,dt),7.04(2H,m),6.74(1H,d),6.51(1H,t),6.17(1H,br s),4.16(1H,d),3.57(1H,d),3.54−2.97(8H,br m),1.87(1H,dt),1.81−1.63(3H,m),1.15(6H,t),0.89(1H,m),0.72(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.31(M+H)474。
実施例61:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体146、0.120g)と水酸化リチウム一水和物(0.095g)の混合物をジオキサン(5mL)および水(1mL)に懸濁させ、混合物を110℃にて22.5時間撹拌し、加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、0.1%ギ酸を含有するメタノールと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.043g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.77(1H,d),7.83(1H,dd),7.22(1H,td),7.12(1H,dd),7.08(1H,d),6.16(1H,dd),4.73(2H,d),4.24(1H,d),3.67(1H,d),3.54(1H,br s),3.37−3.28(1H,m),2.93−2.80(1H,m),2.80−2.61(2H,m),2.30−2.20(1H,m),1.95−1.70(5H,m),1.08(3H,t),0.95(1H,dt),0.76(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.09(M+H)518。
実施例62:(1aRS,7bSR)−5−{2−[(1−エチルアゼチジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.07g)および(1−エチルアゼチジン−3−イル)メチルアミン(中間体149、0.7g)と、DMSO(1.4mL)の混合物を7つのマイクロ波バイアルに均等に分割し、それぞれにマイクロ波を130℃にて4時間照射した。冷却後、混合した混合物を真空下において濃縮し、残渣をメタノールとDCM(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。生成物をHPLC(C18)により再精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[(1−エチルアゼチジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.012g)をオフホワイト固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.34(1H,d),7.22(1H,t),7.04(1H,d),6.97(1H,d),6.74(1H,d),6.49(1H,t),6.34(1H,br s),4.10(1H,d),3.75−3.55(4H,m),3.18(1H,br m),3.03(1H,br m),2.88(2H,m),2.32(1H,m),1.85(1H,m),1.67(1H,m),1.19(1H,m),0.98(3H,t),0.86(1H,m),0.69(1H,m)
LCMS(方法C)r/t 3.21(M+H)457。
実施例63および64:(1aR,7bS)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸および(1aS,7bR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体153、0.495g)と水酸化リチウム一水和物(0.442g)の混合物をジオキサン(20mL)および水(5mL)に懸濁させ、混合物を80℃にて12.5時間撹拌し、加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて35〜70%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.147g)を白色固体として得た。
この材料をChiralPak ICカラム、4.6mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラル分離させた。溶離溶剤 無水エタノール
実施例63:第1の溶離エナンチオマー:上記カラムでの保持時間:25.71分、>99%ee。
HNMR(DMSO−d)δ:7.65(1H,dd),7.60(1H,td),7.44−7.37(2H,m),7.28(1H,d),7.08(1H,d),6.95(1H,d),6.15−6.05(1H,m),4.16(1H,d),3.77−3.67(2H,m),3.56(1H,d),3.13−3.03(4H,m),1.90(1H,dt),1.71(1H,q),1.12(6H,t),0.92(1H,dt),0.72(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.20(M+H)457。
実施例64:第2の溶離エナンチオマー:上記カラムでの保持時間 35.51分、>99%ee。
HNMR(DMSO−d)δ:7.65(1H,dd),7.60(1H,td),7.43−7.38(2H,m),7.28(1H,d),7.08(1H,d),6.95(1H,d),6.16−6.07(1H,m),4.16(1H,d),3.77−3.67(2H,m),3.56(1H,d),3..09(4H,q),1.91(1H,dt),1.71(1H,q),1.12(6H,t),0.93(1H,dt),0.72(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.20(M+H)457。
実施例65:(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノ−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチル−アミノメチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体155、0.177g)および水酸化リチウム一水和物(0.136g)と、ジオキサン(5mL)および水(2mL)の混合物を100℃にて19.5時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を蒸発乾固させ、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化した。得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下において40℃で乾燥させた。固体を、0.1%ギ酸を含有するメタノールと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノメチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.053g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.93−7.78(1H,m),7.17(1H,m),6.99(0.5H,m),6.95(0.5H,d),6.90−6.76(1.5H,m),6.69(0.5H,dd),5.02(1.5H,m),4.86(0.5H,dd),4.61−4.44(1H,br s),4.15(1H,dd),3.55(3H,m),3.11(2H,m),2.90(3H,2s),2.06−1.54(6H,m),1.18−1.05(4H,m),0.84(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.14(M+H)532。
実施例66:(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノ−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノメチル}−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体160)から出発し、実施例65と同様に進めることにより白色固体として調製した。
HNMR(DMSO−d)7.94−7.76(1H,m),7.18(1H,m),7.02−6.92(1H,m),6.92−6.76(1.5H,m),6.68(0.5H,m),5.02(1.5H,m),4.86(0.5H,dd),4.65−4.49(1H,br s),4.15(1H,dd),3.55(3H,m),3.14(2H,m),2.91(3H,2s),2.07−1.59(6H,m),1.13(4H,m),0.85(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.15(M+H)532。
実施例67:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体161、0.485g)および水酸化リチウム一水和物(0.505g)と、ジオキサン(9mL)および水(3mL)の混合物に、マイクロ波を130℃にて45分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を20%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体を酢酸エチルで研和し、濾去し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.215g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:12.52(2H,br,s),7.65(1H,dd),7.08(2H,q),6.56(1H,dd),6.39(1H,dt),5.98(1H,m),4.20(1H,d),3.59(1H,d),3.22(2H,q),2.98(2H,m),2.75(6H,s),1.91(1H,m),1.81(2H,m),1.72(1H,m),1.58(2H,m),0.92(1H,m),0.76(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.43(M+H)478。
実施例68:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.105g)、((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチル−アミン(中間体163、0.5g)およびトリエチルアミン(0.5g)のDMSO(1mL)溶液を140℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を、メタノールとDCM(5%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。生成物をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]−クロメン−4−カルボン酸(0.03g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.38(1H,dd),7.24(1H,t),7.06(2H,s),6.81(1H,d),6.49(1H,t),6.14(1H,br s),4.13(1H,dd),3.54(2H,m),3.25(2H,m)3.07(4H,m),2.82(1H,m),2.63(1H,m),1.96(1H,m),1.86(1H,m),1.71−1.46(2H,m),1.19(3H,m),0.87(1H,m),0.70(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.31(M+H)472。
実施例69:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.08g)および((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチルアミン(中間体169、0.8g)のDMSO(0.2mL)溶液を120℃にて24時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、真空下において濃縮した。残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]−クロメン−4−カルボン酸(0.03g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.37(1H,dd),7.24(1H,t),7.05(2H,s),6.80(1H,d),6.48(1H,t),6.13(1H,br s),4.13(1H,dd),3.54(2H,m),3.24(2H,m),3.05(4H,m),2.82(1H,m),2.62(1H,m),1.95(1H,m),1.85(1H,m),1.71−1.46(2H,m),1.18(3H,m),0.86(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.25(M+H)472。
実施例70:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体173、0.28g)および水酸化リチウム一水和物(0.126g)と、ジオキサン(9mL)および水(3mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて30分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を20%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体をエーテルで研和し、濾過し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソ−ピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.176g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:11.28(1H,br,s),8.02(1H,dd),7.31(1H,d),7.23(1H,d),6.98(2H,m),4.98(2H,q),4.57(1H,d),4.04(1H,d),3.36(2H,t),3.30(2H,s),2.72(2H,t),2.51(2H,q),1.96(1H,m),1.80(1H,m),1.11(4H,m),1.03(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 2.96(M+H)504。
実施例71:(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体177、0.279g)および水酸化リチウム一水和物(0.233g)をジオキサン(7mL)および水(3mL)に懸濁させ、混合物を80℃にて25時間撹拌し、加熱した。さらに水酸化リチウム一水和物(0.116g)を添加し、混合物を18時間加熱し続けた。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、塩化ナトリウムで飽和させた。混合物をDCMで抽出し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有するメタノールと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.117g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.99(1H,dd),7.22−7.14(2H,m),6.99(1H,d),6.76(1H,d),4.20(1H,d),3.60(1H,d),3.34(2H,d),3.02−2.88(4H,m),2.71(2H,br s),1.99(1H,br s),1.84(1H,dt),1.74−1.62(3H,m),1.56−1.40(2H,m),1.18(3H,t),0.89(1H,dt),0.73(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.22(M+H)489。
実施例72:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体183、0.306g)および水酸化リチウム一水和物(0.421g)と、ジオキサン(7.5mL)および水(2.5mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて45分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた。残渣を20%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体をエーテルで研和し、濾過し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチル−アゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.241g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.92(1H,br,s),7.35(1H,dd),7.22(1H,dt),7.17(1H,d),6.78(1H,br,s),4.27(1H,d),4.05(2H,m),3.78(2H,br,s),3.70(1H,d),3.17(2H,q),2.86(2H,br,s),2.70(1H,br,s),1.95(1H,m),1.84(2H,m),1.75(1H,m),1.11(3H,t),0.98(1H,m),0.76(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.36(M+H)475。
実施例73:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.6g)および(S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イルアミン(6.0g)のDMSO(6mL)溶液を密封した容器内で140℃にて22時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、真空下において濃縮した。残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.107g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.58(1H,ddd),7.25(1H,t),6.94(1H,dd),6.76(2H,t),6.62(2H,m),6.06(1H,d),4.14(1H,t),3.86(1H,br s),3.57(3H,m),3.16−2.87(4H,m),2.12(1H,m),2.01(1H,m),1.82(3H,m),1.65(2H,m),0.83(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.16(M+H)470)。
実施例74:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および(R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタ−3−イルアミンから出発し、実施例73と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.58(1H,ddd),7.25(1H,t),6.94(1H,dd),6.76(2H,t),6.62(2H,m),6.07(1H,d),4.13(1H,t),3.86(1H,br s),3.57(3H,m),3.16−2.87(4H,m),2.12(1H,m),2.01(1H,m),1.83(3H,m),1.64(2H,m),0.83(1H,m),0.67(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.15(M+H)470
実施例75:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体188、0.190g)および水酸化リチウム一水和物(0.150g)をジオキサン(5mL)および水(5mL)に懸濁させ、混合物を100℃にて18.5時間撹拌し、加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて25〜60%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.092g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.78(1H,q),7.89−7.82(1H,m),7.19(1H,td),7.12(1H,dt),7.02(1H,dd),6.75(1H,dd),4.74(2H,d),4.19(1H,d),3.62(1H,dt),3.50−3.15(5H,m),3.10(2H,q),2.35−2.23(1H,m),2.10−1.99(1H,m),1.86(1H,dt),1.75−1.67(1H,m),1.20(3H,t),0.90(1H,dt),0.73(1H,q)
LCMS(方法C)r/t 3.01(M+H)518
実施例76:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミノ)エチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体74、0.150g)および(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン(中間体193、0.25g)のエチレングリコール(1ml)溶液にマイクロ波を200℃にて30分間照射した。冷却後、混合物を水で希釈し、SCX−2SPEカートリッジに充填した後、水、メタノールおよび2Mアンモニアのメタノールで洗浄した。塩基性の画分を混合し、蒸発乾固させた。残渣を、0.1%アンモニアを含有するメタノールと水の混合物を用いて10〜98%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製した。次いで、さらに、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて10〜60%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミノ)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.005g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.86(1H,dd),7.43(1H,dd),7.31(1H,dt),7.27(1H,d),6.59(1H,d),4.31(1H,d),4.18−3.97(1.5H,br),3.82−3.64(1.5H,br),3.79(1H,d),3.33−3.20(8H,br),2.31(1H,br s),2.04(1H,m),1.84(1H,q),1.26(4H,t),1.07(1H,m),0.86(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 2.60(M+H)503.9
実施例77:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.13g)および(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン(中間体193、1.22g)のDMSO(0.7mL)溶液を密封した容器内で120℃にて22時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、真空下において濃縮した。残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.107g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.32(2H,m),7.04(1H,d),6.98(1H,m),6.72(1H,d),6.60(1H,t),5.55(1H,br s),4.18(1H,br s),4.11(1H,t),3.78(1H,br s),3.66−3.48(2H,m),3.18−2.94(4H,m),2.54(1H,m),1.86(2H,m),1.66(1H,m),1.22(3H,t),0.86(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.40(M+H)458。
実施例78:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アミノ]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および(S)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン(中間体194)から出発し、実施例77と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.32(2H,m),7.05(1H,d),6.98(1H,m),6.72(1H,d),6.60(1H,t),5.54(1H,br s),4.20(1H,br s),4.11(1H,t),3.80(1H,br s),3.69−3.48(2H,m),3.19−2.96(4H,m),2.56(1H,m),1.86(2H,m),1.66(1H,m),1.22(3H,t),0.87(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.40(M+H)458。
実施例79:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体195、0.215g)と水酸化リチウム一水和物(0.170g)の混合物をジオキサン(5mL)および水(5mL)に懸濁させ、混合物を80℃にて21時間撹拌し、加熱した。温度を100℃に上昇させ、混合物をその温度にて2.5時間撹拌し、加熱した。さらに水酸化リチウム一水和物(0.05g)を添加し、混合物を100℃にて2時間撹拌し、加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて25〜60%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルボニル)−アミノ]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.103g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.78(1H,q),7.89−7.83(1H,m),7.18(1H,td),7.11(1H,dt),7.01(1H,dd),6.76(1H,dd),4.74(2H,d),4.19(1H,d),3.61(1H,dt),3.46−3.12(5H,m),3.07(2H,q),2.34−2.22(1H,m),2.10−1.98(1H,m),1.86(1H,dt),1.70(1H,q),1.19(3H,t),0.90(1H,dt),0.73(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.04(M+H)518。
実施例80:(1aRS,7bSR)5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−メトキシカルボニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体200、0.264g)および水酸化リチウム一水和物(0.505g)と、ジオキサン(9mL)および水(3mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて40分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させた後、エタノールとトルエンの混合物で共沸させた。残渣を15%メタノールのDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣をメタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体をエーテルで研和し、濾過し、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.202g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.95(1H,dd),7.28(1H,dt),7.14(1H,dd),7.06(1H,d),6.92(1H,s),6.64(1H,d),4.25(1H,d),3.64(1H,d),3.36(2H,br,s),2.63(4H,q),1.96(3H,s),1.90(1H,m),1.74(1H,m),0.93(1H,m),0.86(6H,t),0.75(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.27(M+H)489
実施例81:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67、0.2g)および2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミン(中間体203、2.0g)と、DMSO(2mL)の混合物を2つの密封したバイアルに分け、それぞれを130℃にて24時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合した混合物をメタノールで希釈した後、真空下において濃縮した。残渣をHPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]−ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.125g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.62(1H,dt),7.29(1H,dt),7.02(2H,2s),6.70(1H,d),6.58(1H,t),5.84(1H,br m),4.14(1H,d),3.54(1H,d),3.36(1Hm),3.18(3H,m),3.06(4H,m),2.59(1H,m),2.01(1H,m),1.83(1H,m),1.80−1.49(4H,m),1.19(3H,q),0.85(1H,m),0.69(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.35(M+H)486。
実施例82:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミノ]ベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体67)および2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミン(中間体208)から出発し、実施例58と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.62(1H,dt),7.29(1H,dt),7.02(2H,2s),6.70(1H,d),6.57(1H,t),5.84(1H,br m),4.14(1H,d),3.54(1H,d),3.36(1Hm),3.17(3H,m),3.06(4H,m),2.57(1H,m),2.01(1H,m),1.83(1H,m),1.80−1.49(4H,m),1.19(3H,q),0.85(1H,m),0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.34(M+H)486。
実施例83:(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体213、0.217g)および水酸化リチウム一水和物(0.168g)と、ジオキサン(3mL)および水(1mL)の混合物にマイクロ波を130℃にて40分間照射した。冷却後、混合物をメタノールで希釈し、ギ酸で酸性化し、真空で蒸発させ、トルエンとエタノールの混合物で共沸させた。残渣を15%メタノールのDCMに研和し、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣をメタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。得られたゴムをエーテルおよび酢酸エチルで研和し、濾過し、(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.136g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.35(1H,dd),7.23(1H,d),7.19(1H,dd),7.01(1H,d),6.83(1H,dt),4.87(1H,br,d),4.73(1H,br,d),4.36(2H,br,m),4.19(1H,d),3.88(1H,m),3.84(1H,d),3.38(1H,m),2.94(1H,m),2.86(1H,m),2.75(1H,m),2.26−2.45(2H,m),1.81(1H,m),1.60(1H,m),1.39(3H,t),0.90(2H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.25(M+H)491
実施例84:(1aR,7bS)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aR,7bS)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体217)から出発し、実施例83と同様に進めることにより調製した。
HNMR(DMSO−d)δ:7.83(1H,dd),7.44(1H,dd),7.20(1H,dt),7.07(1H,d),7.03(1H,d),4.99(1H,d),4.49(2H,d),4.19(2H,d),3.57(2H,d),2.93−3.30(4H,m),2.34(1H,m),2.13(1H,m),1.88(1H,m),1.72(1H,m),1.29(3H,t),0.92(1H,m),0.75(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.25(M+H)491。
実施例85:(1aR,7bS)−5−[2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aR,7bS))−5−[2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体221、0.071g)と水酸化リチウム一水和物(0.059g)の混合物をジオキサン(5mL)および水(2mL)に懸濁させ、混合物を100℃にて25時間撹拌し、加熱した。さらに水酸化リチウム一水和物(0.116g)を添加し、混合物を100℃にてさらに18時間加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣をクエン酸水溶液(10%)の添加により酸性化し、塩化ナトリウムで飽和させた。混合物をDCMで抽出し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて25〜60%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aR,7bS)−5−[2−(1−エチル−ピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.032g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.01−7.91(1H,m),7.26−7.18(2H,m),7.10−7.00(2H,m),4.22−4.17(1H,m),3.61(1H,d),3.45−2.92(5H,m),3.02−2.88(4H,m),1.94−1.85(1H,m),1.80−1.65(3H,m),1.65−1.50(1H,m),1.30−1.14(4H,m),0.97−0.87(1H,m),0.77−0.68(1H,m).
LCMS(方法C)r/t 3.21(M+H)489。
実施例86:(1aR,7bS)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
水酸化リチウム(0.22g)を(1aR,7bS)−5−{2−[2−((R)−1−エチル−ピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体229、0.26g)と、ジオキサン(12mL)と水(4mL)の混合物の溶液に添加し、混合物にマイクロ波を150℃にて20分間照射した。冷却後、混合物を蒸発乾固させ、残渣を10%クエン酸水溶液(3mL)の添加により酸性化した後、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、0.1%ギ酸を含有するアセトニトリルと水の混合物を用いて25〜35%の勾配で溶離する分取HPLC(C18)により精製し、(1aR,7bS)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.11g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d-)δ:7.88(1H,dd),7.33(1H,dd),7.15(1H,dt),7.08(1H,d),6.98(1H,d),4.18(1H,d),3.68(1H,br m),3.58(1H,d),3.56(1H,m),3.22−2.96(5H,m),2.23(1H,m),2.03(4H,m),1.87(2H,m),1.72(1H,q),1.31(3H,t),0.91(1H,m),0.72(1H,q).
LCMS(方法C)r/t 3.24(M+H)489。
中間体1:シス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
ギ酸(5mL)をシス−(3aRS,9bRS)−7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体2、0.15g)に添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣をトルエンに再溶解させ、3回蒸発乾固させた。残渣をDCM(2mL)に溶解させ、ピリジン(1mL)を添加後、塩化ベンゼンスルホニル(0.07g)を添加した。得られた混合物を室温にて90分間撹拌した後、DCMで希釈し、水酸化ナトリウム(1M)およびブラインで洗浄した。水酸化ナトリウム洗浄液を塩で飽和させた後、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.082g)をゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.73(2H,dd),7.53(1H,t),7.42(2H,t),7.25(1H,d),7.21(1H,d),4.29(1H,m),4.03(1H,dd),3.93(1H,dd),3.82(2H,t),3.70(3H,s),3.45(1H,m),2.48(1H,m),1.87(1H,m).
中間体2:シス−(3aRS,9bRS)−7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4H−フロ[2,3−c]−クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体3、0.15g)と、ジオキサン(15mL)と酢酸(1.5mL)の混合物の溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持パラジウム(10%、0.02g)で処理した。混合物を撹拌し、窒素を水素に置き換えた後、混合物を水素の雰囲気下において3時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、パッドをジオキサンで完全に洗浄し、濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.15g)をゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.22(1H,dd),6.80(1H,d),4.36(1H,m),4.07(2H,d),3.86(2H,t),3.84(3H,s),3.53(1H,m),2.50(1H,m),1.94(1H,m),1.40(18H,s).
中間体3:7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4H−フロ[2,3−c]−クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
四臭化炭素(2.66g)を6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)−安息香酸メチル(中間体4、2.65g)およびトリフェニルホスフィン(2.1g)のDCM(40mL)溶液に添加し、得られた溶液を室温にて1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、DMF(60mL)および炭酸セシウム(5.59g)を残渣に添加した。得られた混合物を1時間撹拌した後、酢酸と水との間で分配した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4H−フロ[2,3−c]−クロメン−6−カルボン酸メチル(0.735g)を静置状態で結晶化するゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.45(1H,m),7.26(1H,s),6.79(1H,d),6.65(1H,d),5.44(2H,s),3.87(3H,s),1.42(18H,s).
中間体4:6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)安息香酸メチル
Figure 2015536982
1M水酸化ナトリウム水溶液(50mL)を6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼン−スルホニルオキシ)安息香酸メチル(中間体5、3.82g)のメタノール(100mL)溶液に添加し、混合物を45℃にて1.5時間撹拌し、加熱した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチルに溶解させ、酢酸で酸性化した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて10〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)安息香酸メチル(2.65g)を白色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:11.91(1H,s),7.50(2H,m),6.80(1H,d),6.57(1H,d),4.58(2H,s),3.97(3H,s),1.43(18H,s).
中間体5:6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ヒドロキシメチル−フラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2015536982
水素化ホウ素ナトリウム(0.304g)を6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)−安息香酸メチル(中間体6、3.9g)のエタノール(50mL)溶液に添加し、混合物を15分間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼン−スルホニルオキシ)安息香酸メチル(3.82g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.40(1H,d),7.38(2H,d),7.30(1H,d),7.18(1H,d),7.11(2H,d),6.28(1H,d),4.33(2H,s),3.82(3H,s),2.40(3H,s),1.42(18H,s).
中間体6:6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2015536982
トリエチルアミン(0.848g)を6−アミノ−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(中間体7、1.72g)、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.25g)およびDMAP(0.804g)のDCM(30mL)の撹拌した溶液に添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物を水で希釈し、有基層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をアセトニトリル(30mL)およびDMAP(0.804g)に溶解させ、ジ−tert−ブチル二炭酸塩(3.16g)を添加した。混合物を2時間撹拌した後、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて10〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、6−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)−安息香酸メチル(3.91g)を白色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.13(1H,d),7.54(1H,dd),7.38(1H,d),7.31(2H,d),7.23(1H,d),7.05(2H,d),6.75(1H,d),3.94(3H,s),2.37(3H,s),1.45(18H,s).
中間体7:6−アミノ−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル
Figure 2015536982
6−アミノ−3−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(Wangら、Bioorg Med Chem Lett,2007,17,2817に従い調製、1.84g)、2−ホルミルフラン−3−ボロン酸ピナコールエステル(1.99g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.218g)、炭酸セシウム(7.33g)およびトリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.343g)と、ジオキサン(75mL)および水(9.4mL)の混合物を65℃で窒素下において1時間加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて10〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、6−アミノ−3−(2−ホルミルフラン−3−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.72g)を黄色固体として得た。材料をさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体8:7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体9、0.129g)を水酸化リチウム一水和物(0.42g)と、水(2mL)およびジオキサン(8mL)の溶液に添加し、混合物にマイクロ波を130℃にて1時間照射した。冷却後、混合物をギ酸で酸性化し、蒸発乾固させた。残渣を10%メタノールのDCMで研和し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。単離した生成物を酢酸エチルで研和し、固体を濾過により回収し、真空で乾燥させ、7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.056g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.71(1H,d),7.68(1H,d),7.38(1H,d),7.28(1H,dd),7.26−7.19(2H,m),7.02(1H,d),6.86(1H,d),6.20−6.11(1H,m),5.28(2H,s),3.79(2H,d),3.12(4H,q),1.14(6H,t).
LCMS(方法C)r/t 3.48(M+H)501。
中間体9:7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体10、2.04g)、N,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(中間体11、3.4g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.246g)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0.388g)と、ジオキサン(35mL)の混合物を脱気し、アルゴンでパージした後、100℃にて3.5時間加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、アンモニアのメタノール(2M)とDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。生成物をエーテルで研和し、固体を濾過により回収し、7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エン−1−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(1.47g)を淡橙色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.06(1H,dd),7.40(1H,m),7.17(1H,d),7.14−6.98(2H,m),7.0−6.9(2H,m),6.56(1H,d),6.06(1H,m),5.37(2H,s),3.87(3H,s),3.17(2H,m),2.55(4H,m),0.97(6H,t).
中間体10:7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4H−フロ[2,3−c]−クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体3、2.66g)をギ酸(50mL)に溶解させ、混合物を室温にて90分間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、粗製残渣を酢酸エチルと炭酸カリウム水溶液(10%)との間で分配した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をDCM(20mL)およびピリジン(10mL)に溶解させ、2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(1.95g)を添加した。得られた混合物を3.5時間撹拌した後、蒸発乾固させた。残渣をDCMに溶解させ、水で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜60%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ)−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.47g)を淡黄色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.25(1H,br s),8.14(1H,dd),7.40(2H,m),7.16(2H,m),7.12(1H,m),6.55(1H,d),5.36(2H,s),3.92(3H,s).
中間体11:N,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)−アミン
Figure 2015536982
ジエチルアミン(19mL)を((Z)−3−ブロモプロパ−1−エニル)−トリブチル−スタンナン(中間体12、7.52g)のTHF(60mL)溶液に添加し、混合物を3時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、残渣を、20%トリエチルアミンのアセトニトリルで予備洗浄したシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムを、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離させ、N,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(4.75g)を橙色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:6.59(1H,dt),5.97(1H,dt),3.08(2H,dd),2.53(4H,q),1.49(6H,m),1.37−1.24(6H,m),1.04(6H,t),0.92−0.89(15H,m).
中間体12:((Z)−3−ブロモプロパ−1−エニル)−トリブチルスタンナン
Figure 2015536982
トリフェニルホスフィン(5.32g)のDCM(60mL)溶液を(Z)−3−トリブチルスタンナニルプロパ−2−エン−1−オール(中間体13、6.4g)および四臭化炭素(9.18g)とDCM(60mL)の溶液に添加し、混合物を2.5時間撹拌した。混合物を少量に蒸発させ、ペンタンを添加した。固体を濾過により除去し、濾液を蒸発乾固させた。ペンタンを添加し、固体を再度、濾過により除去し、濾液を蒸発乾固させ、((Z)−3−ブロモプロパ−1−エニル)−トリブチルスタンナン(12.14g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:6.71(1H,dt),6.11(1H,d),3.88(2H,d),1.52−1.50(6H,m),1.37−1.27(6H,m),0.99−0.97(6H,m),0.90(9H,t).
中間体13:(Z)−3−トリブチルスタンナニルプロパ−2−エン−1−オール
Figure 2015536982
プロパルギルアルコール(5mL)を水素化アルミニウムリチウム(THF中1M、43mL)のTHF(70mL)溶液に−78℃にて添加した。得られた混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。それを−78℃に再冷却し、トリ−n−ブチルスズクロリド(8.32mL)のジエチルエーテル(50mL)溶液を添加し、混合物を室温に徐々に加温しながら3時間撹拌した。反応混合物を−5℃に冷却し、水および15%水酸化ナトリウム水溶液の添加により反応を停止させた後、室温に加温した。酢酸エチルを添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を20%トリエチルアミンのアセトニトリルで予備洗浄したシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムを、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離させ、(Z)−3−トリブチルスタンナニル−プロパ−2−エン−1−オール(5.06g)を透明油として得た。
HNMR(CDCl)δ:6.70(1H,dt),6.08(1H,dt),4.12(2H,dd),1.49(6H,m),1.31(6H,m),0.98−0.84(15H,m).
中間体14:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
7−[2−((Z)−3−{ピロリジン−1−イル}プロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体15、0.06g)と、IMS(4mL)およびギ酸(2滴)の溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持水酸化パラジウム(10%、0.02g)で処理した。窒素を水素に置き換え、混合物を水素の雰囲気下において1時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−(3−{ピロリジン−1−イル}プロピル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.06g)を得、これをさらに特徴づけることなく使用した。
中間体15:7−[2−((Z)−3−{ピロリジン−1−イル}プロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−4H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体10)および1−((Z)−3−トリブチルスタンナニルアリル)ピロリジン(中間体16)から出発し、中間体9と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDOD)δ:8.02(1H,dd),7.51(1H,m),7.16(2H,d),7.11−7.01(2H,m),6.76(1H,d),6.69(1H,d),5.93−5.83(1H,m),5.31(2H,s),3.80(3H,s),3.37−3.33(2H,m),2.69(4H,m),1.78(4H,m).
中間体16:1−((Z)−3−トリブチルスタンナニルアリル)ピロリジン
Figure 2015536982
((Z)−3−ブロモプロパ−1−エニル)トリブチルスタンナン(中間体12)およびピロリジンから出発し、中間体11と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:6.64(1H,dt),5.96(1H,dt),3.10(2H,dd),2.51(4H,m),1.79−1.78(4H,m),1.54−1.45(6H,m),1.36−1.26(6H,m),0.91−0.88(15H,t).
中間体17:シス−(3aRS,9bRS)−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体18)およびN,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)−アミン(中間体11)から出発し、中間体9と同様に進め、80℃にて2時間加熱することにより調製した。
LCMS(方法A)r/t 2.25(M+H)519。
中間体18:シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.335g)をシス−(3aRS,9bRS)−7−アミノ−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体19、0.255g)と、DCM(4mL)およびピリジン(2mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.486g)を黄色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:9.47(1H,s),8.17(1H,m),7.42(1H,dd),7.12(1H,dt),7.11(2H,s),4.28(1H,m),4.06(1H,dd),3.96(1H,dd),3.91(3H,s),3.82(2H,m),3.41(1H,m),2.45(1H,m),1.84(1H,m).
中間体19:シス−(3aRS,9bRS)−7−アミノ−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
トリフルオロ酢酸(7mL)をシス−(3aRS,9bRS)−7−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体2、0.66g)のDCM(15mL)溶液に添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−アミノ−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.255g)をゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.0(1H,dd),6.31(1H,d),4.32(1H,m),4.01(2H,m),3.88(3H,s),3.84(2H,m),3.39(1H,m),2.41(1H,m),1.86(1H,m).
中間体20:7−[N−{2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル}−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,2−ジヒドロ−フロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体21)およびN,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(中間体11)から出発し、中間体9と同様に進め、60℃にて1時間加熱することにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.72(1H,s),8.32(1H,dd),7.76(1H,d),7.62(1H,d),7.22−7.08(3H,m),6.03(1H,m),4.87(2H,t),3.93(3H,s),3.62(3H,s),3.56(2H,t),3.20(2H,m),2.52(4H,m),0.97(6H,t).
中間体21:7−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシ−カルボニル)アミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,2−ジヒドロ−フロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体22、0.29g)のTHF(5mL)溶液を水素化ナトリウム(40%油分散液、0.048g)のTHF(15mL)懸濁液にゆっくり添加した。一旦、水素の発生を停止させると、クロロギ酸メチル(0.147g)を添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をエーテルとシクロヘキサン(1:1)の混合物で研和させ、固体を濾過により回収し、7−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシ−カルボニル)アミノ]−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(0.3g)を淡橙色固体として得た。
HNMR(CDCl3-)δ:8.73(1H,s),8.48(1H,dd),7.76(2H,s),7.51(1H,dd),7.25(1H,m),4.86(2H,t),4.01(3H,s),3.66(3H,s),3.56(2H,t).
中間体22:7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,2−ジヒドロ−フロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−アミノ−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体23)および2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体18と同様に進め、室温にて3日間撹拌することにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.60(1H,s),8.07(1H,dd),7.84(1H,d),7.62(1H,d),7.43(1H,dd),7.06(1H,m),4.79(2H,t),4.02(3H,s),3.48(2H,t).
中間体23:7−アミノ−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−アミノフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体24、1.13g)と、ジオキサン(5mL)と酢酸(5mL)の混合物の溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持水酸化パラジウム(10%、0.1g)で処理した。窒素を水素に置き換え、混合物を水素の雰囲気下において24時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトに通して濾過し、濾液を1M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をメタノールと酢酸エチルの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。単離した生成物をエーテルとシクロヘキサンの混合物で研和し、固体を濾過により回収し、7−アミノ−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(0.666g)を黄色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.56(1H,s),7.51(1H,d),6.95(1H,d),5.16(2H,br s),4.74(2H,t),4.05(3H,s),3.46(2H,t).
中間体24:7−アミノフロ[2.3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
3−ブロモ−2,6−ジアミノ安息香酸メチル(中間体25、1.34g)、2−ホルミルフラン−3−ボロン酸ピナコールエステル(1.46g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.305g)、炭酸セシウム(5.15g)およびトリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.49g)と、ジオキサン(80mL)と水(30mL)の混合液の混合物を脱気し、アルゴンでパージした後、60℃にて1時間加熱した。冷却後、混合物をセライトに通して濾過し、パッドを酢酸エチルで完全に洗浄した。濾液を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、7−アミノフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(1.13g)を褐色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:9.11(1H,s),7.95(1H,d),7.82(1H,d),7.14(1H,dd),7.05(1H,d),5.05(2H,br s),4.08(3H,s).
中間体25:3−ブロモ−2,6−ジアミノ安息香酸メチル
Figure 2015536982
鉄粉末(4.07g)を、6−アミノ−3−ブロモ−2−ニトロ安息香酸メチル(Brockら,Tetrahedron,1963,19,1911に従い調製、2.0g)と、無水エタノール(49mL)、酢酸(5mL)、ギ酸(0.7mL)および水(15mL)の混合物の溶液に撹拌し、冷却させながらゆっくり添加した。添加が完了すると、混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物をDCMおよび水(1:1)で希釈した後、セライトに通して濾過した。各層を分離し、水性層をDCMで抽出した。混合有機層を1M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をエーテルおよびシクロヘキサン(1:1)で研和し、固体を濾過により回収し、3−ブロモ−2,6−ジアミノ安息香酸メチル(1.34g)を淡黄色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.21(1H,d),6.11(2H,br s),5.88(1H,d),5.46(2H,br s),3.93(3H,s).
中間体26:7−(ベンゼンスルホニルアミノ)−1,2−ジヒドロ[フロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−アミノ−1,2−ジヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体23)およびベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体18と同様に進め、室温にて一晩撹拌させることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.59(1H,s),7.94(1H,d),7.70(1H,d),7.50(1H,m),7.40(2H,t),7.21(2H,m),4.81(2H,t),3.75(3H,s),3.51(2H,t).
中間体27:シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体28)から出発し、中間体9と同様に進め、80℃にて2時間加熱することにより調製した。
LCMS(方法B)r/t 2.29(M+H)560。
中間体28:シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−アミノ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体29)および2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体18と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:9.51(1H,br s),8.16(1H,m),7.42(1H,dd),7.34(1H,d),7.18(1H,d),7.12(1H,dt),4.46(1H,d),3.84(2H,m),3.81(3H,s),3.67(1H,m),3.49(1H,m),3.38−3.19(1H,m),2.41−2.30(1H,m),2.25(3H,s),1.57(1H,m).
中間体29:シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−アミノ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
濃硫酸(5滴)をシス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−フロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(中間体30、0.15g)のメタノール(5mL)溶液に添加し、溶液を48時間還流にて撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を少量に蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶解させ、重炭酸ナトリウム水溶液で注意深く洗浄した。有機層を相分離装置に通して濾過し、濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−アミノ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(0.09g)を褐色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.04(1H,d),6.53(1H,d),4.97(2H,br s),4.47(1H,m),3.90(2H,m),3.79(3H,s),3.67(1H,m),3.45(1H,m),3.30(1H,m),2.4−2.32(1H,m),2.27(3H,s),1.68−1.54(1H,m).
中間体30:シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
水素化ナトリウム(60%油分散液、0.02g)を2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(メタンスルホニル−オキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル(中間体31、0.166g)のTHF(3mL)溶液に添加し、混合物を室温にて20分間撹拌した。塩化アンモニウムの飽和水溶液を添加し、混合物をDCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−5−アセチル−7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロフロ[2,3−c]キノリン−6−カルボン酸メチル(0.15g)を黄褐色の固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.92(1H,s),8.29(1H,d),7.30(1H,d),4.51(1H,d),3.82(3H,s),3.75(2H,m),3.69(1H,m),3.56(1H,m),3.37−3.27(1H,br m),2.44−2.34(1H,br m),2.29(3H,s),1.68−1.58(1H,br m),1.29(9H,s).
中間体31:2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(メタンスルホニルオキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
塩化メタンスルホニル(0.042mL)を2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(ヒドロキシメチル)−テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル(中間体32、0.14g)およびトリエチルアミン(0.15mL)とDCM(5mL)の混合物に添加し、得られた混合物を室温にて30分間撹拌した。混合物を1M塩酸で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(メタンスルホニルオキシメチル)−テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル(0.166g)をゴムとして得た。
LCMS(方法B)r/t 2.57(M+Na)493。
中間体32:2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(ヒドロキシメチル)−テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)安息香酸メチル(中間体38、0.2g)のジオキサン(4mL)および酢酸(1mL)溶液を窒素の雰囲気下において炭素担持水酸化パラジウム(10%、0.03g)で処理した。窒素を水素に置き換え、混合物を水素の雰囲気下において一晩撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、パッドを酢酸エチルで完全に洗浄した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールと酢酸エチルの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−[シス−(2RS,3RS)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−イル]安息香酸メチル(0.14g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.70(1H,br s),8.29(1H,d),8.25(1H,br s),7.36(1H,d),4.22(1H,m),4.10(1H,m),3.91(1H,m),3.90(3H,s),3.64(2H,m),3.24(1H,m),2.41(1H,m),2.16(3H,s),2.11(1H,m),1.30(9H,s).
中間体33:2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)安息香酸メチル
Figure 2015536982
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M溶液、1.1mL)を2−アセチルアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)安息香酸メチル(中間体34、0.43g)とTHF(10mL)の撹拌し、冷却した溶液に0℃にて添加し、混合物を0℃にて40分間撹拌した後、蒸発乾固させた。残渣を酢酸エチルと水との間で分配し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をメタノールと酢酸エチルの混合物を用いて0〜2%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−アセチルアミノ−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシメチルフラン−3−イル)安息香酸メチル(0.2g)をゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:9.95(1H,br s),8.36(1H,d),8.00(1H,br s),7.46(1H,s),7.36(1H,d),6.32(1H,s),4.54(2H,d),3.90(3H,s),2.45(1H,t),1.99(3H,s),1.32(9H,s).
中間体34:2−アセチルアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)安息香酸メチル
Figure 2015536982
塩化アセチル(0.09mL)を2−アミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−安息香酸メチル(中間体35、0.47g)と、DCM(5mL)およびピリジン(0.16mL)の撹拌した溶液に添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて20〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−アセチルアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)安息香酸メチル(0.442g)を無色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.08(1H,br s),8.34(1H,d),8.15(1H,br s),7.46(1H,s),7.36(1H,d),6.32(1H,s),4.51(2H,s),3.93(3H,s),1.98(3H,s),1.32(9H,s),0.93(9H,s),0.13(6H,s).
中間体35:2−アミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−安息香酸メチル
Figure 2015536982
塩化ピバロイル(0.353g)を2,6−ジアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−イル]安息香酸メチル(中間体36、1.0g)および重炭酸ナトリウム(0.268g)と、酢酸エチル(20mL)および水(7mL)の撹拌し、冷却した混合物に0℃にて添加した。混合物を室温に加温させ、1.5時間撹拌した。さらに塩化ピバロイル(0.048g)を添加し、混合物を1時間撹拌した。酢酸エチルを添加し、各層を分離した。有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−アミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−イル]−6−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)安息香酸メチル(0.744g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.81(1H,br s),7.97(1H,d),7.48(1H,s),7.18(1H,d),6.41(1H,s),5.67(2H,s),4.51(2H,s),3.98(3H,s),1.33(9H,s),0.87(9H,s),0.05(6H,s).
中間体36:2,6−ジアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)−フラン−3−イル]安息香酸メチル
Figure 2015536982
3−ブロモ−2,6−ジアミノ安息香酸メチル(中間体25、2.6g)、2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−ボロン酸(中間体37、3.5g)、炭酸セシウム(11.35g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.334g)およびトリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.529g)と、ジオキサン(72mL)および水(18mL)の混合物を脱気し、窒素でパージした後、70℃にて75分間加熱した。冷却後、酢酸エチルおよび水を添加し、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を分離し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2,6−ジアミノ−3−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−イル]安息香酸メチル(2.39g)を粘性油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体37:2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−ボロン酸
Figure 2015536982
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、11.25mL)を−70℃より低い温度を維持しながら、3−ブロモ−2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン(中間体38、7.5g)と乾燥エーテル(150mL)の撹拌し、冷却した溶液にゆっくり添加した。混合物を−78℃にて2.5時間撹拌した。トリ−イソプロピルホウ酸塩(6.75g)を添加し、混合物を室温に加温させ、1.75時間撹拌した。酢酸エチルおよび塩化アンモニウム水溶液を添加し、各層を分離した。有機層を塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて10〜35%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン−3−ボロン酸(3.6g)を得、これをさらに特徴づけすることなくそのまま使用した。
中間体38:3−ブロモ−2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン
Figure 2015536982
tert−ブチルジメチルシラニルトリフラン酸塩(17.13g)を0℃に温度を維持しながら、3−ブロモ−2−ヒドロキシメチルフラン(中間体39、10.1g)と、DCM(160mL)およびピリジン(9.57g)の撹拌し、冷却した溶液にゆっくり添加した。混合物を室温に加温させ、1時間撹拌した。混合物をクエン酸水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、3−ブロモ−2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシメチル)フラン(17.1g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.35(1H,d),6.38(1H,d),4.65(2H,s),0.90(9H,s),0.09(6H,s).
中間体39:3−ブロモ−2−ヒドロキシメチルフラン
Figure 2015536982
水素化ホウ素ナトリウム(1.14g)を0℃前後の温度を維持しながら、3−ブロモ−2−ホルミルフラン(5g)と、THF(50mL)とメタノール(25mL)の混合液の撹拌し、冷却した溶液にゆっくり添加した。混合物を室温に加温させ、1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分配した。水性層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、3−ブロモ−2−ヒドロキシメチルフラン(5.31g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.37(1H,d),6.42(1H,d),4.65(2H,d),1.71(1H,t).
中間体40:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体41、0.208g)およびN,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)−アミン(中間体11、0.367g)と、ジオキサン(5mL)およびDMSO(0.5mL)の溶液を脱気し、窒素でフラッシュした。トリス−(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(0.021g)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.013g)を添加し、混合物を再度脱気し、窒素でフラッシュした。得られた混合物を95℃にて45分間加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルと水との間で分配し、有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜12%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.188g)を黄色/褐色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.06(1H,dd),7.16(1H,d),7.09−7.03(2H,m),6.94(1H,d),6.86(1H,d),6.10−6.02(1H,m),4.33(1H,d),3.84(3H,s),3.78(1H,d),3.13(2H,br,d),2.54(4H,br,q),1.88(1H,m),1.71(1H,m),1.03−0.92(8H,m).
中間体41:(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.120g)をDCM(5mL)に懸濁した。ピリジン(0.885mL)および2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスホニルクロリド(0.180g)を添加した。混合物を室温にて5時間撹拌した後、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルで溶解させ、0.5M塩酸水溶液で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.208g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.31(1H,br,s),8.14(1H,dd),7.41(1H,dd),7.17(1H,d),7.11(1H,ddd),7.06(1H,d),4.34(1H,dd),3.90(3H,s),3.80(1H,dd),1.94−1.85(1H,m),1.75−1.67(1H,m),1.01(2H,m).
中間体42:(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体43、0.310g)をメタノール(7.5mL)に懸濁し、濃硫酸(4滴)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下において、36時間加熱還流した。さらに濃硫酸を2滴添加し、さらに24時間加熱し続けた。冷却後、混合物を真空で濃縮し、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸カリウム水溶液との間で分配した。水性層を酢酸エチルで抽出し、混合した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.120g)をオフホワイト固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.06(1H,d),6.26(1H,d),4.33(1H,d),3.87(3H,s),3.85(1H,d),1.83(1H,td),1.64(1H,m),0.99−0.89(2H,m).
中間体42A:(1aR,7bS)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
中間体42由来のサンプルをLux C−3カラム、50mm×250mm、粒径5ミクロンを使用してキラルSFC分離させた。5%メタノール(+0.1%ジエチルアミン)をCOで溶離する。
中間体42Aの絶対配置をサンプルを実施例12に変換し、分析キラルHPLCにより比較することにより確定した。
中間体43:(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−1,1−ジブロモ−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体44、1.13g)をエタノール(30mL)に懸濁させた。亜鉛粉末(1.17g)、続いて塩化アンモニウム(1.31g)を添加し、反応混合物を窒素の雰囲気下において6時間加熱還流した。冷却後、固体を濾去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、エーテルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜12.5%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.310g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.72(1H,br,s),7.98(1H,d),7.30(1H,d),4.36(1H,dd),3.91(3H,s),3.84(1H,dd),1.95(1H,td),1.73(1H,m),1.28(9H,s),1.03(2H,m).
中間体44:(1aRS,7bSR)−1,1−ジブロモ−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル(中間体45、2.372g)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(0.373g)をブロモホルム(6.45mL)に懸濁し、水酸化ナトリウム水溶液(50%、3.64mL)を滴下にて添加した。得られた黒色懸濁液を60℃にて2時間加熱した。冷却後、混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。形成された乳濁液をセライトのパッドに通して濾過し、有機層をデカントして除去した。水溶液を酢酸エチルで再抽出し、混合した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて2.5〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、1,1−ジブロモ−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(1.557g)をオフホワイト固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.89(1H,br,s),8.13(1H,d),7.43(1H,d),4.47(1H,dd),4.32(1H,dd),3.91(3H,s),2.89(1H,d),2.45(1H,ddd),1.30(9H,s).
中間体45:7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−(プロパ−2−イニルオキシ)安息香酸メチル(中間体46、4.74g)および[ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミダート]−(トリフェニルホスフィン)金(2:1)トルエン付加物(0.060g)のトルエン(70mL)溶液を85℃に窒素の雰囲気下において3時間加熱した。冷却後、混合物を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル(3.59g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.02(1H,br,s),8.05(1H,d),7.05(1H,d),6.39(1H,ddd),5.76(1H,dt),4.83(2H,dd),3.93(3H,s),1.30(9H,s).
中間体46:2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−(プロパ−2−イニルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2015536982
2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−ヒドキシ安息香酸メチル(中間体47、4.57g)、臭化プロパルギル(トルエン中80%溶液、2.03mL)および炭酸カリウム(3.74g)とアセトン(35mL)の混合物を8時間還流にて加熱した。冷却後、混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−(プロパ−2−イニルオキシ)安息香酸メチル(4.74g)を油として得、これを静置状態で結晶化させ、白色固体を得た。
HNMR(CDCl)δ:9.89(1H,br,s),8.16(1H,dd),7.41(1H,t),6.83(1H,dd),4.74(2H,d),3.95(3H,s),2.53(1H,t),1.31(9H,s).
中間体47:2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−ヒドキシ安息香酸メチル
Figure 2015536982
塩化トリメチルアセチル(3.69g)を2−アミノ−6−ヒドキシ安息香酸メチル(Comessら、米国特許出願公開第2004 0167128号に従い調製、3.99g)および重炭酸ナトリウム(2.57g)と、酢酸エチル(77mL)および水(18mL)の混合物に添加した。反応混合物を室温にて1時間撹拌した。さらなる量の塩化トリメチルアセチル(0.920g)を添加し、混合物を30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、各層を分離し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて5〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−6−ヒドキシ安息香酸メチル(5.79g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.32(1H,br,s),8.22(1H,dd),7.41(1H,t),6.71(1H,dd),4.08(3H,s),1.33(9H,s).
中間体48:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体49)およびN,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(中間体11)から出発し、中間体40と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.07(1H,dd),7.28(1H,d),7.05(2H,m),6.95(1H,d),6.88(1H,d),6.06(1H,m),4.28(1H,d),3.85(3H,s),3.83(1H,d),3.14(2H,br d),2.53(4H,q),1.41(3H,s),1.12(1H,m),1.07(1H,t),0.93(6H,t),0.84(1H,dd).
中間体49:(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体50)および2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体41と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:9.18(1H,br s),8.14(1H,dd),7.41(1H,dd),7.29(1H,d),7.11(1H,m),7.08(1H,d),4.28(1H,d),3.89(3H,s),3.84(1H,d),1.44(1H,m),1.42(3H,s),1.10(1H,t),0.83(1H,dd).
中間体50:(1aRS,7bSR)−5−アミノ−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸(4mL)を(1aRS,7bSR)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体51、0.6g)のジクロロメタン(4mL)溶液に添加し、得られた暗色溶液を室温にて1時間撹拌した。溶液を蒸発乾固させ、残渣を水と酢酸エチルとの間で分配し、水性層のpHが7より小さくなるまで、少量の重炭酸ナトリウムで処理した。各層を分離し、水性層を酢酸エチルで抽出した。混合した有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、(1aRS,7bSR)−5−アミノ−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.402g)を赤色/橙色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.20(1H,d),6.30(1H,d),4.27(1H,d),3.90(1H,d),3.88(3H,s),1.42(3H,s),1.37(1H,m),1.06(1H,t),0.78(1H,dd).
中間体51:(1aRS,7bSR)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジブロモ−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体52)から出発し、中間体43と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.27(1H,br s),7.72(1H,d),7.38(1H,d),4.29(1H,d),3.91(3H,s),3.88(1H,d),1.50(9H,s),1.46(3H,s),1.44(1H,m),1.13(1H,t),0.84(1H,dd).
中間体52:(1aRS,7bSR)−1,1−ジブロモ−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−7b−メチル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
4−メチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル(中間体53)から出発し、中間体44と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.55(1H,br s),7.87(1H,d),7.42(1H,d),4.75(1H,dd),4.13(1H,dd),3.92(3H,s),2.05(1H,dd),1.79(3H,s),1.50(9H,s).
中間体53:4−メチル−7−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−[ビス−(tert−ブチオキシカルボニル)アミノ]−6−(ブタ−2−イニルオキシ)安息香酸メチル(中間体54)から出発し、中間体45と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.66(1H,br s),7.77(1H,d),7.18(1H,dd),5.53(1H,m),4.73(2H,m),3.93(3H,s),1.99(3H,q),1.51(9H,s).
中間体54:2−[ビス−(tert−ブチオキシカルボニル)アミノ]−6−(ブタ−2−イニルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2015536982
2−[ビス−(tert−ブチオキシカルボニル)アミノ]−6−ヒドロキシ安息香酸メチル(中間体55)および1−ブロモブタ−2−インから出発し、中間体46と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.36(1H,t),7.08(1H,dd),6.82(1H,dd),4.70(2H,q),3.84(3H,s),1.84(3H,t),1.39(18H,s).
中間体55:2−[ビス−(tert−ブチオキシカルボニル)アミノ]−6−ヒドロキシ安息香酸メチル
Figure 2015536982
2−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)安息香酸メチル(中間体56)から出発し、中間体4と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:11.17(1H,s),7.40(1H,t),6.99(1H,dd),6.69(1H,dd),3.92(3H,s),1.37(18H,s).
中間体56:2−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシ)−安息香酸メチル
Figure 2015536982
2−アミノ−6−ヒドロキシ安息香酸メチル(Comessら、米国特許出願公開第2004 0167128号に従い調製)から出発し、中間体6と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.72(2H,d),7.40(1H,t),7.31(2H,d),7.22(1H,dd),7.11(1H,dd),3.71(3H,s),2.44(3H,s),1.33(18H,s).
中間体57:シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
水酸化リチウム(0.5g)およびシス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体58、0.217g)と、ジオキサン(13mL)および水(4mL)の混合液の混合物を2つのマイクロ波バイアルに分割し、混合物にマイクロ波を150℃にて10分間照射した。冷却後、混合した混合物を10%クエン酸水溶液(2mL)の添加により酸性化し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸(0.518g)をガラスとして得た。
HNMR(CDCl)δ:12.00(1H,br s),11.57(1H,br s),7.97(1H,dt),7.55(1H,m),7.43(1H,d),7.26(2H,m),7.15(1H,t),4.43(1H,dd),4.37(1H,m),4.14(1H,dd),3.83(2H,m),3.50(1H,m),2.50(1H,m),1.87(1H,m).
中間体58:シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
シスエナンチオマーの混合物
2−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.5g)をシス−(3aRS,9bRS)−7−アミノ−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(中間体19、0.53g)と、DCM(10mL)およびピリジン(20mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて48時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を水で処理し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜60%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、シス−(3aRS,9bRS)−7−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,3a,4,9b−テトラヒドロ−2H−フロ[2,3−c]クロメン−6−カルボン酸メチル(0.574g)を淡黄色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.11(1H,s),7.85(1H,dt),7.53(1H,m),7.23(1H,d),7.21(1H,dt),7.15(1H,d),7.13(1H,dd),4.28(1H,m),4.04(1H,dd),3.95(1H,dd),3.87(3H,s),3.82(2H,m),3.41(1H,m),2.45(1H,m),1.84(1H,m).
中間体59:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体60)およびN,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(中間体11)から出発し、中間体9と同様に進めることにより淡黄色ゴムとして調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.11(1H,dd),7.18(1H,d),7.13−7.04(2H,m),6.98(1H,d),6.93(1H,d),6.08(1H,m),4.38(1H,d),4.02(1H,m),3.87(3H,s),3.23−3.04(2H,br s),2.67(1H,t),2.60−2.43(4H,br s),3.32(1H,m),0.94(6H,t).
中間体60:(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体61)および2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体18と同様に進めることにより無色泡状物質として調製した。
HNMR(CDCl)δ:9.58(1H,s),8.18(1H,dd),7.42(1H,dd),7.20(1H,d),7.13(1H,d),7.16−7.08(1H,m),4.38(1H,d),4.03(1H,m),3.91(3H,s),2.67(1H,t),2.32(1H,m).
中間体61:(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体62)から出発し、中間体42と同様に進めることによりオフホワイト固体として調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.07(1H,d),6.30(1H,d),5.19−4.95(2H,br s),4.32(1H,d),4.11(1H,m),3.87(3H,s),2.60(1H,t),2.27(1H,m).
中間体62:(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
7−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−2H−クロメン−8−カルボン酸メチル(中間体45、1.0g)をジグリム(30mL)に溶解させ、溶液を160℃に加熱した。クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(4.27g)を15分間にわたり少量ずつ添加し、最後はジグリム(15mL)で洗い流した。添加が完了すると、混合物を180℃にて15分間加熱した。冷却後、混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。残渣を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて2.5〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.66g)を無色油として得た。
NMR(CDCl)δ:9.86(1H,br s),8.12(1H,d),7.33(1H,d),4.41(1H,d),4.07(1H,m),3.92(3H,s),2.74(1H,t),2.34(1H,m),1.29(9H,s).
中間体63:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
メタンスルホン酸無水物(0.09g)を(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64、0.17g)およびN,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン(0.134g)とDCM(10mL)の撹拌し、冷却した混合物に0℃にて添加した。温度を室温に上昇させ、混合物を2時間撹拌した。エチルアミン(トルエン中2M、2mL)の溶液を添加し、得られた混合物を室温にて3時間撹拌した後、水で希釈した。有機層を分離し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、(1aRS,7bSR)−5−[2((Z)−3−エチルアミノプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.09g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.89(1H,dd),7.35(1H,d),7.16(1H,m),7.08(1H,d),6.83(1H,d),6.58(1H,d),5.69(1H,m),4.17(1H,d),3.84−3.04(2H,br s),3.67(3H,s),3.58(1H,d),2.78(2H,m),1.83(1H,m),1.66(1H,m),1.04(3H,t),0.88(1H,m),0.64(1H,m).
中間体64:(1aRS,7bSR)−5−{N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]−N−[メトキシカルボニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体65、0.6g)、(Z)−3−トリブチルスタンナニルプロパ−2−エン−1−オール(中間体12、0.81g)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.1g)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.07g)と、ジオキサン(18mL)およびDMSO(2mL)の混合物を室温にて30分間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテルの混合物を用いて30〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−[メトキシカルボニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.55g)をオフホワイト固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.19(1H,m),7.39(1H,d),7.16(1H,m),7.02(1H,m),6.96(2H,m),6.03(1H,m),4.41(1H,m),4.23(2H,m),3.88(1H,dd),3.71(3H,2s),3.65(3H,2s),2.06(1H,m),1.82(1H,m),1.25(1H,m),1.14(1H,m).
中間体65:(1aRS,7bSR)−5−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体41、1.7g)のTHF(20mL)溶液を水素化ナトリウム(70%油分散液、0.2g)のTHF(10mL)懸濁液に添加した。得られた溶液を30分撹拌した後、クロロギ酸メチル(0.53g)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(30%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(1.6g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.42(1H,m),7.48(1H,dd),7.37(1H,d),7.19(2H,m),4.42(1H,m),3.95(1H,dd),3.86(3H,s,),3.69(3H,s),2.06(1H,m),1.84(1H,m),1.16(2H,m).
中間体66:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(ピロリジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)およびピロリジンから出発し、中間体63と同様に進めることにより褐色油として調製した。
LCMS(方法D)r/t 1.28(M+H)487
中間体67:(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体68、0.6g)および水酸化リチウム一水和物(1.5g)と、ジオキサン(45mL)および水(13.8mL)の混合物を100℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を水で希釈し、1M塩酸でpH3に酸性化した。析出した固体を濾過により回収し、(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.58g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:13.05(1H,br s),9.96(1H,s),7.73(2H,m),7.45−7.31(2H,m),7.23(1H,d),6.64(1H,d),4.29(1H,d),3.74(1H,d),2.01(1H,m),1.80(1H,m),1.02(1H,m),0.81(1H,m).
中間体68:(1aRS,7bSR)−5−(2−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42)および2−フルオロベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体41と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.90(1H,s),7.84(1H,dt),7.53(1H,m),7.24−7.11(4H,m),4.34(1H,d),3.88(3H,s),3.80(1H,dd),1.91(1H,m),1.74(1H,m),1.02(2H,m).
中間体69:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−(プロパン−2−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)および2−アミノプロパンから出発し、中間体63と同様に進めることにより調製した。
LCMS(方法D)r/t 1.17(M+H)475。
中間体70:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)および(S)−3−ヒドロキシピロリジンから出発し、中間体63と同様に進めることにより調製した。
LCMS(方法D)r/t 1.14(M+H)503。
中間体71:(1aRS,7bSR)−5−{2[(Z)−3−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)アミノプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)および(R)−3−ヒドロキシピロリジンから出発し、中間体63と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体72:(1aRS,7bSR)−5−{N−(メトキシカルボニル)−N−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル。
Figure 2015536982
スルホン酸メチル無水物(0.062g)を(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−4−ヒドロキシブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体73、0.12g)およびN,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン(0.046g)とDCM(15mL)の撹拌し、冷却した混合物に0℃にて添加した。得られた混合物を0℃にて20分間撹拌した。ジエチルアミン(0.026g)を添加し、次いで混合物を室温にて24時間撹拌した。混合物を水で希釈し、DCMで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をメタノールとDCMの混合物を用いて2〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{N−(メトキシカルボニル)−N−[2((Z)−4−ジエチルアミノブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.08g)を明黄色固体として得た。
LCMS(方法D)r/t 1.22(M+H)561。
中間体73:(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−4−ヒドロキシブタ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシカルボニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体65)および(Z)−4−トリブチルスタンナニルプロパ−3−エン−1−オール(Miuraら,Organic Letters,2005,7(3)503に従い調製)から出発し、中間体64と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.18(1H,m),7.38(1H,d),7.13(3H,m),6.96(1H,d),5.91(1H,m),4.44(1H,m),3.98(1H,dd),3.79(3H,s),3.75(2H,m),3.65(3H,s),2.49(2H,m),2.07(1H,m),1.81(1H,m),1.27(1H,m),1.15(1H,m).
中間体74:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
水酸化リチウム(0.101g)を(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体75、0.150g)と、ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)の混合物の溶液に添加し、混合物にマイクロ波を130℃にて30分間照射した。冷却後、混合物を蒸発乾固させ、残渣を10%クエン酸水溶液(2mL)の添加により酸性化し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸(0.0.35g)をガラスとして得た。
HNMR(CDCl)δ:11.69(1H,br s),8.10(1H,dd),7.50(1H,dd),7.31−7.17(3H,m),7.03(1H,dt),5.60(1H,d),5.50(1H,d),4.60(1H,d),4.04(1H,d),1.97(1H,m),1.81(1H,m),1.20(1H,m),0.99(1H,m).
中間体75:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体41、0.1g)、ビニルボロン酸ピナコールエステル(0.073g)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.034g)および炭酸セシウム(0.215g)と、ジオキサン(5mL)および水(1ml)の混合物を脱気し、アルゴンでパージした後、マイクロ波を130℃にて20分間照射した。冷却後、混合物を1M塩酸と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ビニルベンゼンスルホニル−アミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.15g)を黄色ガラスとして得た。
HNMR(CDCl)δ:8.99(1H,br s),7.97(1H,dd),7.38(1H,dd),7.21(1H,dd),7.18(1H,d),7.05(1H,d),7.00(1H,m),5.59(1H,d),5.38(1H,d),4.32(1H,d),3.77(4H,m),1.90(1H,dt),1.71(1H,m),1.00(2H,m).
中間体76:(1aRS,7bSR)−5−{2−[(Z)−3−(アゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)およびアゼチジンから出発し、中間体63と同様に進めることにより黄色油として調製した。
LCMS(方法D)r/t 1.17(M+H)473。
中間体77:(1aRS,7bSR)−5−{2−[(Z)−3−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)プロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−((Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体64)および3−ヒドロキシアゼチジンから出発し、中間体63と同様に進めることにより黄色油として調製した。
LCMS(方法D)r/t 1.15(M+H)489。
中間体78:N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミン
Figure 2015536982
水素化アルミニウムリチウムのTHF(1M、28mL)溶液を、窒素の雰囲気下において0℃の温度に維持しながら、N−(4−ジメチルアミノブチル)ホルムアミド(中間体79、2.7g)とTHF(60mL)の撹拌し、冷却した溶液に滴下にて添加した。添加が完了すると、混合物を75℃にて2時間撹拌し、加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、エタノールを添加した後、混合物を蒸発乾固させた。残渣を、ジエチルエーテルとDCM(30%)の混合物で希釈し、固体を濾去した。濾液を蒸発乾固させ、N−(4−ジメチルアミノブチル)−N−メチルアミン(1.5g)を黄色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:2.56(2H,m),2.41(3H,s),2.25(2H,m),2.20(6H,s),1.47(4H,m).
中間体79:N−(4−ジメチルアミノブチル)ホルムアミド
Figure 2015536982
4−ジメチルアミノブチルアミン(3.0g)のギ酸エチル(30mL)溶液を、窒素の雰囲気下において還流にて3時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCM(20%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、N−(4−ジメチルアミノブチル)ホルムアミド(2.7g)を淡黄色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.14(1H,s),6.80(1H,s),3.50(2H,m),2.28(2H,m),2.20(6H,s),1.61(4H,m).
中間体80:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体83、0.180g)、(S)−1−エチルピロリジン−3−イルアミンジトリフルオロ酢酸塩(中間体81、0.171g)、EDAC(0.144g)およびトリエチルアミン(0.202g)のDCM(5mL)溶液を室温にて6日間静置させた後、水で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液をそのまま、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.178g)をオフホワイト泡状物質として得た。
LCMS(方法E)r/t 2.57(M+H)532
中間体81:(S)−1−エチルピロリジン−3−イルアミンジトリフルオロ酢酸塩
Figure 2015536982
((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体82、0.107g)と、トリフルオロ酢酸(2mL)およびDCM(2mL)の溶液との溶液を室温にて30分間静置させた後、真空で濃縮した。残渣をトルエンで共沸させ、(S)−1−エチルピロリジン−3−イルアミンジトリフルオロ酢酸塩(0.231g)を明褐色ゴムとして得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体82:((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸tertブチル(1.048g)、ヨードエタン(0.90g)および炭酸カリウム(1.55g)とアセトニトリル(15mL)の混合物を室温にて17時間撹拌した後、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣をDCMで研和し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜35%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(0.891g)を明色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:5.11(1H,br,s),4.29(1H,br,s),3.88(1H,br,s),3.18(1H,br,s),2.90(2H,br,m),2.76(2H,br,m),2.62(1H,br,q),2.38(1H,m),1.44(9H,s),1.28(3H,t).
中間体83:(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
1M水酸化ナトリウム溶液(3mL)を(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−メトキシカルボニルメチルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体84、0.438g)のメタノール(6mL)溶液に添加し、混合物を50℃にて2時間加熱した。冷却後、混合物を蒸発乾固させ、残渣を酢酸エチルおよび水に溶解させ、濃塩酸で酸性化した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮し、残渣をトルエンに溶解させ、再蒸発させ、(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.422g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.83(1H,br,s),7.86(1H,dd),7.22(1H,d),7.01(3H,m),4.32(1H,d),4.00(2H,m),3.76(1H,d),3.73(3H,s),1.94(1H,m),1.73(1H,m),1.02(2H,m).
中間体84:(1aRS,7bSR)−5−[4−フルオロ−2−(メトキシカルボニルメチル)ベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(2−クロロスルホニル−5−フルオロフェニル)酢酸塩(中間体85、0.293g)および(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.219g)と、ピリジン(1mL)およびDCM(3mL)の溶液を室温にて4日間静置させた。混合物をDCMで希釈し、2M塩酸で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[4−フルオロ−2−(メトキシカルボニルメチル)−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.438g)を無色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:8.77(1H,br,s),7.84(1H,dd),7.22(1H,d),7.01(3H,m),4.33(1H,d),4.01(2H,s),3.79(1H,d),3.76(3H,s),3.69(3H,s),1.93(1H,m),1.73(1H,m),1.03(2H,m).
中間体85:(2−クロロスルホニル−5−フルオロフェニル)酢酸メチル
Figure 2015536982
(3−フルオロフェニル)酢酸メチル(1.51g)を、撹拌し、氷冷却しながら、クロロスルホン酸(7mL)に滴下にて添加した。冷却槽を除去し、混合物を室温にて16時間静置させた後、氷と酢酸エチルの混合物に注意深く添加した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(2−クロロスルホニル−5−フルオロフェニル)酢酸メチル(1.42g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.16(1H,dd),7.21(2H,m),4.19(2H,s),3.76(3H,s).
中間体86:(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[2−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体87、0.216g)、ヨードエタン(0.078g)および炭酸カリウム(0.138g)とアセトニトリル(5mL)の混合物を室温にて18時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.051g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.97(1H,dd),7.62(1H,dd),7.24(1H,d),6.99(1H,dt),6.96(1H,d),4.35(1H,d),4.31(1H,m),3.79(3H,s),3.77(1H,d),3.58(2H,m),3.22(2H,br,m),2.53(2H,q),1.93(1H,m),1.74(1H,q),0.99(5H,m).
中間体87:(1aRS,7bSR)−5−[2−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アゼチジン−3−イル]ベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体88、0.294g)および炭酸カリウム(0.155g)と、メタノール(5mL)および水(0.5mL)の混合物を室温にて45分間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣を10%メタノールのDCMで研和し、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.216g)を淡黄色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:δ:7.94(1H,dd),7.54(1H,dd),7.27(1H,d),7.09(1H,dt),6.99(1H,d),4.87(1H,m),4.32(3H,m),4.12(2H,t),3.78(1H,m),3.73(3H,s),1.94(1H,m),1.73(1H,m),0.99(2H,m).
中間体88:(1aRS,7bSR)−5−{4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アゼチジン−3−イル]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アゼチジン−3−イル]ベンゼンスルホニルクロリド(中間体89、0.192g)および(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.122g)と、ピリジン(1mL)およびDCM(3mL)の溶液を室温にて18時間静置させた。混合物をDCMで希釈し、1M塩酸で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)アゼチジン−3−イル]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.294g)を無色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:8.99(1H,br,s),7.99(1H,m),7.81(2H,m),7.06(2H,m),4.68(2H,m),4.41(1H,m),4.34(1H,d),4.19(1H,m),4.08(1H,m),3.79(1H,m),3.72(3H,s),1.94(1H,m),1.75(1H,m),1.02(2H,m).
中間体89:4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−アゼチジン−3−イル]ベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
クロロスルホン酸(5mL)を、撹拌し、氷冷却しながら、2,2,2−トリフルオロ−1−[3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−イル]エタノン(中間体90、1.15g)に添加した。混合物を1時間撹拌した後、氷と酢酸エチルの混合物に注意深く注いだ。有機層を水で洗浄し、真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−2−[1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アゼチジン−3−イル]ベンゼンスルホニルクロリド(0.910g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.22(1H,m),7.51(1H,dd),7.26(1H,m),4.95(2H,m),4.70(1H,t),4.42(1H,m),4.31(1H,m).
中間体90:2,2,2−トリフルオロ−1−[3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−イル]エタノン
Figure 2015536982
3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体92、2.51g)と、トリフルオロ酢酸(15mL)およびDCM(15mL)の溶液を室温にて30分間静置させた。混合物を真空で濃縮し、残渣をトルエンで共沸させた。残渣をDCM(15mL)およびピリジン(5mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸無水物(3.15g)を添加した。混合物を室温にて30分間静置させた後、1M塩酸で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2,2,2−トリフルオロ−1−[3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−イル]エタノン(2.31g)を明褐色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.36(1H,m),7.10(1H,d),7.02(2H,m),4.81(1H,t),4.57(1H,t),4.44(1H,dd),4.20(1H,dd),3.96(1H,m).
中間体91:3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
1,2−ジブロモエタン(0.30g)の無水DMF(25ml)溶液を亜鉛粉末(1.39g)と70℃にて10分間撹拌した後、室温に冷却し、クロロトリメチルシラン(0.155g)を添加した。得られた混合物を室温にて45分間撹拌した。3−ヨードアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5g)を添加し、40℃にて45分間撹拌し続けた後、3−フルオロヨードベンゼン(4.08g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.325g)およびトリス(2−フリル)ホスフィン(0.165g)のDMF(15mL)溶液を添加し、混合物を70℃にて3時間撹拌した。冷却後、混合物を水および酢酸エチルで希釈し、セライトに通して濾過した。有機層を水で2回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した。粗製生成物をさらに、DCMとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−(3−フルオロフェニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.52g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.32(1H,m),6.90−7.11(3H,m),4.34(2H,t),3.95(2H,dd),3.72(1H,m),1.48(9H,s).
中間体92:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((R)−1−エチルピロリジン−3−イルカルバモイル)メチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体83)および(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミンジトリフルオロ酢酸塩(中間体93)から出発し、中間体80と同様に進めることにより明褐色泡状物質として調製した。
LCMS(方法E)r/t 2.57(M+H)532
中間体93:(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミンジトリフルオロ酢酸塩
Figure 2015536982
((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルから出発し、中間体81と同様に進めることにより明褐色ゴムとして調製し、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体94:((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tertブチルおよびヨードエタンから出発し、中間体82と同様に進めることにより明色ゴムとして調製した。
HNMR(CDCl)δ:5.09(2H,br,s),4.25(1H,br,s),3.08(1H,br,s),2.82(2H,br,m),2.69(2H,br,q),2.52(1H,br,q),2.35(1H,m),1.44(9H,s),1.21(3H,t).
中間体95:(1aS,7bR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.257g)と、DCM(10mL)およびピリジン(5mL)の溶液を2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体96、0.36g)のDCM(10mL)溶液で処理し、混合物を室温にて一晩撹拌した。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCMに再溶解させ、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、100%メタノールでフラッシュし、(1aS,7bR)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.13g)をゴムとして得た。
HNMR(CDCl) δ:7.88(1H,brt),7.23(1H,d),7.13(1H,br d),6.98(2H,m),4.33(1H,d),3.79(1H,d),3.77(3H,s),3.20−2.90(6H,m)2.24(1H,br s),2.04−1.18(3H,br s),1.93(2H,dt),1.74(1H,q),1.45(3H,t),1.02(2H,m).
中間体96:2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
(R)−1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン(中間体97、0.24g)のDCE(1.2mL)溶液をクロロスルホン酸に注意深く添加し、混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を氷水に注意深く注ぎ、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−((R)−1−エチル−ピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.36g)を油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体97:(R)−1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)−ピロリジン
Figure 2015536982
臭化エチル(0.22g)を3−(R)−(3−フルオロベンジル)ピロリジン(中間体98、0.36g)および炭酸カリウム(0.55g)のアセトニトリル懸濁液に添加し、混合物を室温にて2.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣をDCMで研和し、溶剤をデカントにより除去し、蒸発乾固させ、(R)−1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン(0.24g)を油として得た。
HNMR(CDCl) δ:7.22(1H,m),6.95(1H,d),6.88(2H,m),2.73−2.60(4H,m),2.52−2.38(4H,m),2.17(1H,dd),1.97(1H,m),1.49(1H,m),1.09(3H,t).
中間体98:3−(R)−(3−フルオロベンジル)ピロリジン
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸(10mL)を(R)−3−(3−フルオロベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tertブチル(中間体99、0.515g)のDCM(10mL)溶液に添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCMと飽和NaHCO水溶液との間で分配した。有機抽出物を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、3−(R)−(3−フルオロ−ベンジル)ピロリジン(0.402g)を油として得た。
HNMR(CDCl) δ:7.30−7.23(2H,m),6.94(1H,d),6.88(1H,dt),3.45−3.16(3H,br m),2.90(1H,m),2.76(2H,d),2.63(1H,m),2.12(1H,m),1.74(1H,m).
中間体99:(R)−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
ヨウ化ニッケル(0.147g)、トランス−2−アミノシクロヘキサノールHCl塩(0.74g)、3−フルオロベンゼンボロン酸(0.78g)およびナトリウムヘキサメチルジシラジド(0.208g)を封管に入れ、脱気し、アルゴンでパージした。イソプロパノール(8mL)を添加し、混合物を40℃にて5分間撹拌した。(R)−3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体100、1.44g)のイソプロパノール(8mL)溶液を添加し、混合物を70℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜60%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(R)−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.515g)を油として得た。
HNMR(CDCl) δ:7.27−7.21(2H,m),6.95−6.84(2H,m),3.46(2H,m),3.26(1H,m),2.98(1H,dd),2.67(2H,m),2.40(1H,m),1.92(1H,m),1.58(1H,m),1.46(9H,s).
中間体100:(R)−3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
ヨウ素(1.91g)をイミダゾール(0.681g)およびトリフェニルホスフィン(1.97g)と、ジエチルエーテル(12mL)の激しく撹拌し、氷冷却させた懸濁液に少量ずつ添加した。次いで、混合物を10分間撹拌した後、(R)−3−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tertブチル(1g)のジオキサン(6mL)溶液を滴下にて添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した後、ジエチルエーテルで希釈し、濾過した。固体をジエチルエーテルで洗浄し、混合した濾液を蒸発乾固させた。残渣を、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(R)−3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.44g)を油として得た。
HNMR(CDCl) δ:3.64−3.46(2H,m),3.33(1H,m),3.19(2H,d),3.02(1H,dd),2.49(1H,m),2.07(1H,m),1.65(1H,m),1.46(9H,s).
中間体101:(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル−アミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体102、0.515g)、HATU(0.483g)、(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸(中間体106、0.182g)およびN,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン(0.328g)と乾燥DMF(25mL)の混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を真空下にて濃縮し、残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて1〜2%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[((S)−1−エチルピロリジン2−イル)カルボニル−アミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.505g)をガラス状固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.2−8.9(1H,br s),7.82(2H,m),7.24(2H,m),7.00(1H,dt),6.95(1H,dd),4.75(2H,m),4.33(1H,d),3.99(1H,br s),3.79(1H,m),3.77(3H,s),3.67(1H,m),3.15−2.87(3H,m),2.48(1H,m),2.02(2H,m),1.93(2H,m),1.74(1H,m),1.20(3H,m),1.02(2H,m).
中間体102:(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
炭酸カリウム(2.1g)の水溶液を(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−トリフルオロアセチルアミノメチル)ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体103、1.53g)のメタノール(50mL)溶液に添加し、得られた混合物を45℃にて4時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を水で希釈し、塩で飽和させた。得られた固体を濾過により回収し、水および酢酸エチルで洗浄した後、真空下において50℃で乾燥させ、(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(1.06g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:8.52(1H,br s),7.99(1H,dd),7.32(2H,m),6.89(1H,d),6.74(1H,d),4.32(2H,s),4.17(1H,d),3.70(3H,s),3.64(1H,d),1.82(1H,m),1.65(1H,m),0.89(1H,m),0.61(1H,m).
中間体103:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−トリフルオロアセチルアミノメチル)ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.972g)を4−フルオロ−2−(トリフルオロアセチルアミノメチル)−ベンゼンスルホニルクロリド(中間体104、1.53g)と、DCM(25mL)およびピリジン(6mL)の溶液に添加した。得られた混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、水、HCl(1M)、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて5〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−トリフルオロアセチルアミノメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(1.76g)をガラス状泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.04(1H,br s),7.83(1H,dd),7.49(1H,brt),7.30(1H,dd),7.29(1H,d),7.09(1H,d),7.06(1H,dt),4.61(2H,d),4.34(1H,d),3.78(1H,dd),3.73(3H,s),1.95(1H,m),1.75(1H,m),1.04(2H,m).
中間体104:4−フルオロ−2−(トリフルオロアセチルアミノメチル)ベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
3−フルオロ−N−トリフルオロアセチルベンジルアミン(中間体105、1.11g)を、氷槽で撹拌し、冷却しながら、クロロスルホン酸(5mL)に少量ずつ添加した。添加が完了すると、氷槽を除去し、混合物を室温になるようした後、70℃にて3時間加熱した。冷却後、混合物を氷にゆっくり添加し、得られた懸濁液を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、4−フルオロ−2−(トリフルオロアセチルアミノメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(1.53g)を褐色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.18(1H,dd),7.47(1H,m),7.29(1H,m),7.18(1H,br s),4.92(2H,d).
中間体105:3−フルオロ−N−トリフルオロアセチルベンジルアミン
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸無水物(5.05g)を、10℃より低い温度を維持しながら、3−フルオロベンジルアミン(2.5g)およびトリエチルアミン(2.22g)と酢酸エチル(75mL)の氷冷却した溶液に滴下にて添加した。混合物を0〜5℃にて1時間撹拌した後、室温に加温させ、2時間撹拌した。水を添加し、各層を分離した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、3−フルオロ−N−トリフルオロアセチルベンジルアミン(4.58g)を油として得、これを静置状態で白色固体に結晶化させた。
HNMR(CDCl)δ:7.34(1H,m),7.03(3H,m),6.72(1H,br s),4.53(2H,d).
中間体106:(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸
Figure 2015536982
炭素担持パラジウム(10%、0.2g)を窒素の雰囲気下において(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸ベンジル(中間体107、0.603g)の溶液に添加した。次いで、混合物を4Barにて3時間水素化した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させ、(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸(0.378g)を麦わら色ゴム状固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:4.01(1H,m),3.78(1H,m),3.31(1H,m),3.18(1H,m),2.87(1H,m),2.38(1H,m),2.27(1H,m),2.02(2Hm),1.39(3H,t).
中間体107:(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸ベンジル塩酸塩
Figure 2015536982
ヨードエタン(1.34g)を(S)−ピロリジン−2−カルボン酸ベンジル(1.0g)および炭酸カリウム(1.77g)と乾燥DMF(7mL)の混合物に添加し、得られた混合物を室温にて3日間撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて10〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−N−エチルピロリジン−2−カルボン酸ベンジル(0.643g)を淡麦わら色油として得た。
HNMR(CDCl-)δ:7.35(5H,m),5.17(2H,s),3.19(2H,m),2.74(1H,m),2.45(1H,m),2.34(1H,m),2.12(1H,m)1.93(2H,m),1.81(1H,m),1.10(3H,t).
中間体108:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチリルアミノ)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−(4−クロロブチリル−アミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体109、0.15g)およびジメチルアミン(30%水溶液、5mL)とアセトニトリル(10mL)の混合物を40℃にて10時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を酢酸エチルとTHF(50%)の混合物で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCM(10%)の混合物で溶離する厚層シリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチリルアミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル−アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.14g)を黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 1.24(M+H)506。
中間体109:(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−(4−クロロブチリル−アミノ)−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
4−クロロブチリルクロリド(3.0g)を(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(2−アミノ−4−フルオロベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体110、0.135g)およびトリエチルアミン(1.0g)とTHF(10mL)の撹拌し、冷却した溶液に0℃にて添加した。添加が完了すると、混合物を室温にて4時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテルの混合物を用いて20〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{N−[メトキシカルボニル]−N−[2−(4−クロロブチリルアミノ)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニル]アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.15g)を黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 1.72(M+H)555。
中間体110:(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(2−アミノ−4−フルオロベンゼン−スルホニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼン−スルホニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体111、0.2g)、亜鉛(0.54g)および酢酸(0.5g)とエタノール(20mL)の混合物を1時間還流にて撹拌し、加熱した。冷却後、固体を濾去し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテルの混合物を用いて30〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(2−アミノ−4−フルオロベンゼンスルホニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.15g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.74(1H,m),7.36(1H,d),6.95(1H,d),6.47(1H,m),6.39(1H,d),5.37(2H,m),4.42(1H,m),3.91(1H,d),3.74(3H,2s),3.70(3H,2s),2.06(1H,m),1.84(1H,m),1.28(1H,m),1.15(1H,m).
中間体111:(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼン−スルホニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体112、0.25g)のTHF(10mL)溶液を0℃にて撹拌しながら、水素化ナトリウム(0.1g)とTHF(5mL)の冷却した懸濁液に滴下にて添加した。添加が完了すると、混合物を室温にて30分間撹拌した。クロロギ酸メチル(0.3g)を滴下にて添加し、混合物を室温にて1.5時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテルの混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[N−(メトキシカルボニル)−N−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼンスルホニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.2g)を白色固体として得た。
LCMS(方法D)r/t 1.58(M+H)481。
中間体112:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.1g)、4−フルオロ−2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.115g)およびピリジン(2mL)とDCM(5mL)の混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物を真空下において濃縮し、残渣を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(20%)の混合物で溶離し、(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−ニトロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.11g)を黄色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.56(1H,br s),7.92(1H,m),7.55(1H,dd),7.31(2H,m),7.24(1H,m),4.34(1H,d),3.85(3H,s),3.82(1H,d),1.98(1H,m),1.74(1H,m),1.08(2H,m).
中間体113:(1aS,7bR)−5−[2−((S)−1−エチル−ピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.19g)と、DCM(10mL)およびピリジン(3.5mL)の溶液を2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体114、0.26g)のDCM(5mL)溶液で処理し、混合物を40℃にて1時間撹拌し、加熱した。得られた混合物を蒸発乾固させ、残渣を、DCMとメタノールの混合物を用いて0〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製した後、100%メタノールでフラッシュし、(1aS,7bR)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.107g)をゴムとして得た。
LCMS(方法A)r/t 2.29(M+H)489。
中間体114:2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
(S)−1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン(中間体115)から出発し、中間体96と同様に進めることにより調製した。
LCMS(方法A)r/t 1.95(M+H)308。
中間体115:(S)−1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピロリジン
Figure 2015536982
3−(S)−(3−フルオロ−ベンジル)ピロリジン(中間体116)で出発し、中間体97と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.22(1H,m),6.95(1H,d),6.88(2H,m),2.81−2.62(4H,br m),2.61−2.39(4H,br m),2.21(1H,br s),1.99(1H,m),1.52(1H,m),1.11(3H,t).
中間体116:3−(S)−(3−フルオロベンジル)−ピロリジン
Figure 2015536982
(S)−3−(3−フルオロベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体117)で出発し、中間体98と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.27(1H,m),6.96−6.84(3H,m),3.32(1H,m),3.25(1H,dd),3.16(1H,m),2.83(1H,m),2.73(2H,d),2.58(1H,m),2.08(1H,m),1.68(1H,m).
中間体117:(S)−3−(3−フルオロベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体118)で出発し、中間体99と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.27(1H,m),6.97−6.83(3H,m),3.46(2H,m),3.25(1H,m),2.98(1H,m),2.67(2H,m),2.40(1H,m),1.91(1H,m),1.58(1H,m),1.45(9H,s).
中間体118:(S)−3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−3−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルで出発し、中間体100と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:3.59(1H,dd),3.51(1H,m),3.33(1H,m),3.19(2H,d),3.02(1H,dd),2.49(1H,m),2.07(1H,m),1.65(1H,m),1.46(9H,s).
中間体119:(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチル−アミノプロピル)カルバモイル]ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミン(中間体120、0.179g)のDCM(2mL)溶液を0℃にて撹拌しながら、2−クロロスルホニルベンゾイルクロリド(中間体121、0.17g)とDCM(20mL)の冷却した溶液に滴下にて添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌した後、(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(中間体122、0.185g)のDCM(2mL)溶液を添加した。得られた混合物を30〜35℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を、HPLC(C18)により精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)カルバモイル]−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.03g)を黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 3.16(M+H)680。
中間体120:N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミン
Figure 2015536982
3−ジメチルアミノプロピルアミン(3.06g)、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド(6.0g)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(9.54g)とメタノール(20mL)の混合物を室温にて10時間撹拌した。混合物を真空下において濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解させ、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。残渣を蒸発乾固させ、N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−(3−ジメチルアミノプロピル)アミン(7.2g)を褐色油として得、これをさらに特徴づけすることなくそのまま使用した。
中間体121:2−クロロスルホニルベンゾイルクロリド
Figure 2015536982
1,1−ジオキソ−1H−1ラムダベンゾ[c][1,2]オキサチオール−3−オン(4.5g)と五塩化リン(15g)の混合物を60℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、氷と水の混合物を添加し、その溶液をDCMで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−クロロスルホニルベンゾイルクロリド(5g)を黄色固体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体122:(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
水素化ホウ素ナトリウム(0.32g)を(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(中間体123、0.5g)とエタノール(20mL)の撹拌した溶液に少量ずつ添加した。得られた混合物を室温にて1時間撹拌した後、真空下において濃縮した。残渣を、酢酸エチルと石油エーテルの混合物を用いて2〜4%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.2g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.04(1H,d),6.25(1H,d),4.57(2H,br s),4.32(1H,d),3.87(1H,d),1.86(1H,m),1.65(1H,m),1.60(9H,s),0.95(2H,m).
中間体123:(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体124、0.97g)、DMAP(0.2g)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(1.33g)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(3.51g)とtert−ブタノール(20mL)の混合物を還流にて7時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(2%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.5g)を黄色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:10.47(1H,br s),7.89(1H,d),7.34(1H,d),4.39(1H,d),3.88(1H,d),2.02(1H,m),1.77(1H,m),1.60(9H,s),1.09(2H,m).
中間体124:(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸無水物(2.98g)を(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(中間体125、0.97g)およびトリエチルアミン(2.39g)とTHF(20mL)の撹拌し、冷却した溶液に滴下にて添加した。得られた混合物を室温にて30分間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(2%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(トリフルオロアセチルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.97g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.92(1H,d),7.28(1H,d),4.54(1H,d),3.94(1H,d),2.27(1H,m),2.02(1H,m),1.21(1H,m),0.95(1H,m).
中間体125:(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、1.0g)および水酸化リチウム一水和物(0.96g)とジオキサン(16mL)および水(14mL)の混合物を90℃にて1時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣を水で希釈し、ギ酸でpH7に中和した。次いで、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸(0.97g)を黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 2.13(M+H)206。
中間体126:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−カルバモイル]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
EDAC(0.058g)を(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体83、0.109g)とDCM(3mL)の撹拌した溶液に添加し、混合物を室温にて10分間撹拌した。N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルアミンジヒドロクロリド(中間体127、0.102g)およびトリエチルアミン(0.151g)のDCM(3mL)溶液を添加し、混合物を17時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残渣をジオキサン(4mL)に溶解させ、混合物を75℃にて20時間加熱した。冷却後、混合物をDCMおよび水で希釈し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で蒸発させ、残渣を先に行われた同一の反応液と混合した。材料を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜50%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチルカルバモイル]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.48g)を明褐色泡状物質として得た。
LCMS(方法E)r/t 2.65(M+H)546。
中間体127:N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルアミンジヒドロクロリド
Figure 2015536982
N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバミン酸ベンジル(中間体128、0.682g)および10%炭素担持パラジウム(0.10g)とエタノール(20mL)の混合物を室温で水素の雰囲気下において3時間撹拌した。混合物を濾過し、濃塩酸(2mL)を添加した。溶液を真空で抽出した後、トルエンとエタノールの混合物に再溶解させ、次いで再蒸発させ、N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルアミンジヒドロクロリド(0.531g)を明色の粘性油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体128:N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
N−メチル−(S)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸ベンジル(中間体129、1.28g)、ヨードエタン(0.853g)および炭酸カリウム(1.51g)とアセトニトリル(12mL)の混合物を室温にて4時間撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残渣を5M水酸化ナトリウムで塩基性化し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバミン酸ベンジル(0.686g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.35(5H,m),5.13(2H,s),4.84(1H,br,s),2.91(3H,s),2.30−2.82(6H,m),2.12(1H,br,m),1.79(1H,m),1.10(3H,t).
中間体129:N−メチル−(S)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
(S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体130、1.81g)と、トリフルオロ酢酸(8mL)およびDCM(8mL)の溶液を室温にて30分間静置させた。得られた混合物を真空で濃縮し、残渣をDCMおよびブラインに溶解させ、2M水酸化ナトリウムで塩基性化し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、N−メチル−(S)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸ベンジル(1.46g)を明色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.35(5H,m),5.14(2H,s),4.68(1H,br,m),3.08(2H,m),2.88(3H,s),2.76−2.95(3H,m),2.01(1H,m),1.75(1H,m).
中間体130:(S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
水素化ナトリウム(60%油分散液、0.32g)を(S)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(Chengら,WO2007 142585号に従い調製、1.73g)とTHF(20mL)の撹拌した溶液に添加し、混合物を15分間撹拌した。ヨードメタン(1.85g)を添加し、混合物を室温にて1時間撹拌した。メタノールを注意深く添加し、過剰量の水素化ナトリウムを破壊した後、酢酸エチルおよび水を添加し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、(S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.66g)を淡色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.36(5H,m),5.15(2H,s),4.79(1H,br,s),3.54(2H,br,m),3.11−3.38(2H,br,m),2.86(3H,s),1.98(2H,m),1.46(9H,s).
中間体131:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−カルバモイル]メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−カルボキシメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体83)およびN−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルアミンジヒドロクロリド(中間体132)から出発し、中間体126と同様に進めることにより明褐色泡状物質として調製した。
LCMS(方法E)r/t 2.63(M+H)546
中間体132:N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルアミンジヒドロクロリド
Figure 2015536982
N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバミン酸ベンジル(中間体133)から出発し、中間体127と同様に進めることにより明色粘性油として調製し、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体133:N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)−N−メチルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
N−メチル−(R)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸ベンジル(中間体134、架橋または融合環を含む)およびヨードエタンから出発し、中間体128と同様に進めることにより明色油として調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.35(5H,m),5.13(2H,s),4.84(1H,br,s),2.91(3H,s),2.30−2.87(6H,m),2.12(1H,br,m),1.80(1H,m),1.10(3H,t).
中間体134:N−メチル−(R)−ピロリジン−3−イルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
(R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体135)から出発し、中間体129と同様に進めることにより淡色油として調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.35(5H,m),5.14(2H,s),4.79(1H,br,s),3.08(2H,m),2.88(3H,s),2.76−2.95(3H,m),2.01(1H,m),1.75(1H,m).
中間体135:(R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−ベンジルオキシカルボニルアミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(Zhouら,米国特許出願公開第2008 0293771号に従い調製)およびヨードメタンから出発し、中間体130と同様に進めることにより淡色油として調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.35(5H,m),5.15(2H,s),4.69(1H,br,s),3.54(2H,br,m),3.11−3.38(2H,br,m),2.86(3H,s),1.98(2H,m),1.46(9H,s).
中間体136:2((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミン
Figure 2015536982
((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル(中間体137、1.0g)を0℃に温度を維持しながら、窒素の雰囲気下において水素化アルミニウムリチウム(0.36g)とTHF(30mL)の撹拌し、冷却した溶液に少量ずつ添加した。混合物を室温に加温させた後、2時間還流にて加熱した。冷却後、エタノール(4mL)を滴下にて添加し、得られた固体を濾去した。濾液を蒸発乾固させ、2((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミン(0.6g)を無色油として得た。
HNMR(DO)δ:3.59(1H,m),3.37(2H,m),3.01(4H,m),2.24(2H,m),1.98(3H,m),1.65(1H,m),1.21(3H,t).
中間体137:((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル
Figure 2015536982
塩化アセチル(8.6g)を0℃に温度を維持しながら、((S)−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル塩酸塩(中間体138、8.0g)およびトリエチルアミン(16.5g)とDCM(80mL)の撹拌し、冷却した溶液に滴下にて添加した。得られた溶液を0℃にて30分間撹拌した。水を添加し、各層を分離した。水性層をさらにDCMで抽出し、混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣をHPLC(C18)により精製し、((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル(5.0g)を明黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなくそのまま使用した。
中間体138:((S)−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル塩酸塩
Figure 2015536982
(S)−2−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体139、13.0g)と、メタノール(130mL)および濃塩酸(13mL)の溶液を40℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をトルエンで希釈し、再濃縮した。エタノール(20mL)を添加し、得られた固体を濾過により回収し、ヘキサンで洗浄し、((S)−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル塩酸塩(8.0g)を白色固体として得た。
LCMS(方法D)r/t 0.50(M+H)111。
中間体139:(S)−2−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
シアン化ナトリウム(8.2g)を(S)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体140、29.6g)のDMSO(300mL)溶液に添加し、得られた混合物を90℃にて5.5時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を飽和硫酸鉄(II)水溶液で処理し、混合物をさらに5時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(5%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−2−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(13.0g)を明黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体140:(S)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(22.7g)を0℃に温度を維持しながら、(S)−2−ヒドロキシオキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20.0g)とピリジン(70mL)の撹拌し、冷却した溶液に少量ずつ添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物を真空下において濃縮し、残渣をDCMに溶解させ、飽和重炭酸水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、(S)−2−(4−メチルベンゼンスルホニル−オキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(34g)を黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体141:2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチルアミン
Figure 2015536982
((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル(中間体142)から出発し、中間体136と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体142:((R)−1−アセチルピロリジン−2−イル)アセトニトリル
Figure 2015536982
((R)−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル塩酸塩(中間体143)から出発し、中間体137と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体143:((R)−ピロリジン−2−イル)アセトニトリル塩酸塩
Figure 2015536982
(R)−2−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体144)から出発し、中間体138と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。

中間体144:(R)−2−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体145)から出発し、中間体139と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体145:(R)−2−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから出発し、中間体140と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体146:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニルアミノ]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体102)および(R)−1−エチルピロリジン−2−カルボン酸(中間体147)から出発し、中間体101と同様に進めることにより固体として調製した。
LCMS(方法B)r/t 2.37(M+H)532
中間体147:(R)−1−エチル−ピロリジン−2−カルボン酸
Figure 2015536982
(R)−1−エチルピロリジン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体148)から出発し、中間体106と同様に進めることにより固体として調製した。
HNMR(CDCl)δ:3.99(1H,m),3.76(1H,dd),3.37−3.23(1H,m),3.21−3.08(1H,m),2.84(1H,dt),2.45−2.21(2H,m),2.07−1.94(2H,m),1.39(3H,t).
中間体148:(R)−1−エチルピロリジン−2−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
(R)−ピロリジン−2−カルボン酸ベンジルから出発し、中間体107と同様に進めることにより無色油として調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.34(5H,m),5.17(2H,s),3.19(2H,m),2.75(1H,m),2.45(1H,m),2.33(1H,m),2.12(1H,m),1.93(2H,m),1.81(1H,m),1.09(3H,t).
中間体149:(1−エチルアゼチジン−3−イル)メチルアミン
Figure 2015536982
3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−エチルアゼチジン(中間体150、0.83g)と、メタノール(6mL)および濃塩酸(1mL)の混合物の溶液を50℃にて3時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をイソプロパノールに溶解させ、炭酸カリウム(3g)で処理した。混合物を室温にて48時間撹拌した後、固体を濾去し、濾液を蒸発乾固させ、(1−エチルアゼチジン−3−イル)メチルアミン(0.18g)を明色の粘着性ゴムとして得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体150:3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−エチルアゼチジン
Figure 2015536982
アセトアルデヒド(1.5g)および3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)メチル]アゼチジン(中間体151、1.0g)とエタノール(20mL)の混合物を室温にて30分間撹拌した後、10%炭素担持パラジウム(0.3g)を添加した。混合物を水素の雰囲気下において一晩撹拌した。固体を濾去し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、メタノールとDCM(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−エチルアゼチジン(0.83g)を無色液体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体151:3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]アゼチジン
Figure 2015536982
3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−(ジフェニルメチル)アゼチジン(中間体152、6.4g)および10%炭素担持パラジウム(3g)とエタノール(100mL)および酢酸(2mL)の混合物を水素の雰囲気下において一晩撹拌した。固体を濾去し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を酢酸エチルに溶解させ、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCM(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]アゼチジン(4.0g)を無色液体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体152:3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−(ジフェニルメチル)−アゼチジン
Figure 2015536982
ジ−tert−ブチルジカーボネート(22g)を1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イルメチルアミン(5g)、DMAP(0.5g)およびトリエチルアミン(12g)のTHF(150mL)溶液に添加し、得られた溶液を60℃にて5時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物をブライン溶液に添加し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−[ビス−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]−1−(ジフェニルメチル)アゼチジン(6.4g)を白色固体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体153:(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体154、0.612g)、N,N−ジエチル−N−((Z)−1−トリブチルスタンナニルプロパ−1−エン−3−イル)アミン(中間体11、1.13g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.041g)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.064g)とジオキサン(12mL)およびDMSO(0.4mL)の混合物を脱気し、窒素でパージした後、100℃にて1.5時間加熱した。冷却後、混合物をブラインで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−プロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.495g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.06(1H,dd),7.52(1H,m),7.40(1H,m),7.30(1H,m),7.14(1H,d),7.01(1H,m),6.86(1H,d),6.02(1H,m),4.33(1H,d),3.84(3H,s),3.77(1H,d),3.12(2H,br s),2.51(4H,br s),1.87(1H,m),1.70(1H,m),1.05−0.85(8H,m).
中間体154:(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(0.559g)を(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.40g)と、DCM(12mL)およびピリジン(4mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCMに溶解させ、2N HClで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜35%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.612g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:9.85(1H,s),7.89(1H,dd),7.85(1H,dd),7.57−7.49(2H,m),7.26(1H,d),6.64(1H,d),4.27(1H,d),3.72(1H,d),3.66(3H,s),2.05−1.95(1H,m),1.86−1.76(1H,m),1.08−0.98(1H,m),0.84−0.76(1H,m).
中間体155:(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]−N−メチルアミノメチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
HATU(0.136g)を(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−メチルアミノメチルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体156、0.150g)、(R)−1−エチルピロリジン−2−カルボン酸(中間体147、0.061g)およびN,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.124mL)とDMF(5mL)の混合物に添加し、混合物を室温にて3日間撹拌した。揮発性物質を真空で除去し、残渣を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{N−[((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル]メチルアミノ]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.177g)を固体として得た。
LCMS(方法F)r/t 2.33(M+H)546。
中間体156:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−メチルアミノメチルベンゼンスルホニル−アミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
炭酸カリウム(0.345g)の水(2mL)溶液を(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−アミノメチル]−ベンゼンスルホニル−アミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体157、0.257g)のメタノール(12mL)溶液に添加し、混合物を45℃にて3時間加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣を水(30mL)で処理し、塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−メチルアミノメチルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.156g)を固体として得た。
LCMS(方法B)r/t 2.14(M+H)421。
中間体157:(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−アミノメチル]ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノメチル]ベンゼンスルホニルクロリド(中間体158、0.182g)の混合物を(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.100g)と、DCM(3mL)およびピリジン(1mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノメチル]ベンゼンスルホニル−アミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.257g)を固体として得た。
LCMS(方法F)r/t 3.77(M+H)517。
中間体158:4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノメチル]ベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
3−フルオロ−N−メチル−N−(トリフルオロアセチル)ベンジルアミン(中間体159、0.497g)のDCE(0.5mL)溶液を、撹拌し、冷却したクロロスルホン酸(3mL)に添加した。混合物を室温になるようにした後、70℃にて3時間加熱した。冷却後、混合物を氷と水の混合物に注意深く添加した後、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとペンタンの混合物を用いて2.5〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−2−[N−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)アミノメチル]−ベンゼンスルホニルクロリド(0.21g)を透明油として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.20(1H,m),7.24(1H,m),7.01(1H,d),5.21(2H,s),3.24(2H,s),3.13(1H,s).
中間体159:3−フルオロ−N−メチル−N−(トリフルオロアセチル)ベンジルアミン
Figure 2015536982
3−フルオロ−N−(トリフルオロアセチル)ベンジルアミン(中間体105、0.508g)のTHF(5mL)溶液を水素化ナトリウム(60%油分散液、0.096g)とTHF(5mL)の撹拌した懸濁液に添加した。得られた混合物を室温にて30分間撹拌した。ヨードメタン(0.653g)を添加し、混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、3−フルオロ−N−メチル−N−(トリフルオロアセチル)ベンジルアミン(0.497g)を白色固体として得た。
HNMR(CDCl)δ 7.34(1H,m),7.10−6.90(3H,m),4.63(2H,s),3.07(2H,q),2.94(1H,s).
中間体160:(1aRS,7bSR)−5−(2−[N−((S)−1−エチルピロリジン−2−イル)カルボニル−N−メチルアミノメチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(4−フルオロ−2−メチルアミノメチルベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体156)および(S)−1−エチルピロリジン−2−カルボン酸(中間体106)から出発し、中間体155と同様に進めることにより固体として調製した。
LCMS(方法B)r/t 2.47(M+H)546。
中間体161:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチルアミノブチルアミノ)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体162、0.675g)およびN,N−ジメチルブタン−ジアミン(0.496g)のジオキサン(20mL)溶液を80℃にて17時間撹拌し、加熱した後、室温にて3日間静置させた。溶液を酢酸エチルで希釈し、炭酸カリウム溶液および水で洗浄した後、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−ジメチル−アミノブチルアミノ)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4カルボン酸メチル(0.499g)を無色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:7.51(1H,dd),7.26(1H,d),7.12(1H,d),6.29(2H,m),6.00(1H,br,s),4.31(1H,d),3.75(1H,d),3.50(3H,s),3.01(2H,m),2.25(6H,s),2.11(2H,t),1.94(1H,m),1.73(1H,m),1.58(4H,m),1.03(2H,m).
中間体162:(1aRS,7bSR)−5−(2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.468g)を(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.438g)と、ピリジン(2mL)およびDCM(4mL)の溶液に添加し、溶液を室温にて2時間静置させた。混合物をDCMで希釈し、2M塩酸で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2,4−ジフルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.761g)を明色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:8.90(1H,br,s),7.82(1H,m),7.22(1H,d),7.13(1H,d),6.88(2H,m),4.32(1H,d),3.89(3H,s),3.79(1H,d),1.90(1H,m),1.71(1H,m),1.01(2H,m).
中間体163:((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミン
Figure 2015536982
水素化アルミニウムリチウムを((R)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)アミン(中間体164、1.5g)とTHF(50mL)の撹拌した溶液に添加し、得られた混合物を還流にて2時間撹拌し、加熱した。冷却後、エタノールをゆっくり添加し、混合物を真空下において濃縮した。残渣をDCMで希釈し、固体を濾去した。濾液を蒸発乾固させ、((R)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)アミン(0.9g)を黄色固体として得た。
LCMS(方法D)r/t 0.396(M+H)129。
中間体164:((R)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)アミン
Figure 2015536982
N−((S)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル(中間体165、4.2g)および炭素担持水酸化パラジウム(0.4g)とメタノール(42mL)の混合物を水素の雰囲気下において60℃にて48時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、((R)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)アミン(1.5g)を明黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 0.49(M+H)143。
中間体165:N−((S)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
塩化アセチル(2.86g)を氷冷却させながら、N−((S)−ピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル(中間体166、5.9g)およびトリエチルアミン(3.68g)とDCM(80mL)の撹拌した溶液に添加した。得られた混合物を室温にて2時間撹拌した後、真空下において濃縮した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルで溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、N−((S)−1−アセチルピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル(4.2g)を黄色油として得た。
LCMS(方法D)r/t 1.65(M+H)367。
中間体166:N−((S)−ピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
(S)−3−[N−ベンジル−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノメチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体167、11g)を塩化アセチル(15g)のメタノール(50mL)溶液に滴下にて添加し、得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物を真空下において濃縮し、残渣をHPLC(C18)により精製し、N−((S)−ピロリジン−3−イルメチル)−N−ベンジルカルバミン酸ベンジル(8.0g)をオフホワイト固体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体167:(S)−3−[N−ベンジル−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体168、19g)のDMF(90mL)溶液を水素化ナトリウム(60%、4.55g)のDMF(100mL)懸濁液に滴下にて添加した。30分間撹拌した後、臭化ベンジル(11.7g)を滴下にて添加した。得られた混合物を70℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を、酢酸エチルと石油エーテル(10%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−[N−ベンジル−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(11.0g)を明黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体168:(R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
クロロギ酸ベンジル(14.1g)を0℃より低い温度を維持しながら(R)−3−アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(15g)とTHF(150mL)の冷却した溶液に滴下にて添加した。添加が完了すると、トリエチルアミン(15.2g)を滴下にて添加した。得られた混合物を−5℃にて30分間撹拌し、次いで室温にて一晩撹拌した。ブラインを添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、(R)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(23g)を無色の粘着性ゴムとして得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体169:((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチルアミン
Figure 2015536982
炭素担持パラジウム(10%、0.3g)をN−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジル(中間体170、1.8g)のメタノール(20mL)溶液に添加し、得られた混合物を水素の雰囲気下において24時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)メチルアミン(0.8g)を無色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体170:N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジル
Figure 2015536982
ヨードエタン(4.1g)を0℃に温度を維持しながら、N−((R)−ピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩(中間体171、7.6g)および炭酸カリウム(12.2g)とDMF(10mL)の冷却した混合物に添加した。次いで、混合物を室温にて4時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジル(1.8g)を無色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体171:N−((R)−ピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩
Figure 2015536982
(S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体172、8.0g)とトリフルオロ酢酸(10mL)の混合物を室温にて5時間撹拌した。混合物を真空下において濃縮し、粗製N−((R)−ピロリジン−3−イルメチル)カルバミン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩(7.6g)を明褐色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体172:(S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−3−アミノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから出発し、中間体168と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体173:(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体174、0.368g)および(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.219g)とピリジン(3mL)およびDCM(3mL)の溶液を室温にて17時間静置させた。混合物を真空で蒸発させ、残渣を水およびDCMに溶解させ、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて50〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、エーテルで研和し、濾過したゴムを得、(1aRS,7bSR)−5−[2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.312g)を白色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:9.95(1H,br,s),7.81(1H,dd),7.26(2H,m),6.89(1H,dd),6.59(1H,d),4.75(2H,s),4.29(1H,d),3.71(1H,d),3.62(3H,s),3.15(4H,m),2.70(2H,t),2.45(2H,q),2.02(1H,m),1.72(1H,m),1.06(1H,m),1.02(3H,t),0.80(1H,q).
中間体174:2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
クロロスルホン酸(2mL)を、撹拌し、氷で冷却させながら、4−エチル−1−(3−フルオロベンジル)−ピペラジン−2−オン(中間体175、0.59g)に添加した。冷却物を除去し、溶液を室温にて4時間撹拌した後、酢酸エチル、氷および重炭酸ナトリウムの混合物に注意深く添加した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮し、2−(4−エチル−2−オキソピペラジン−1−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロリド(0.37g)を無色ゴムとして得た。
LCMS(方法E)r/t 1.99(M−H)335、337
中間体175:4−エチル−1−(3−フルオロ−ベンジル)−ピペラジン−2−オン
Figure 2015536982
水素化ナトリウム(60%油分散液、0.176g)を4−エチル−ピペラジン−2−オン(中間体176、0.512g)と無水THF(10mL)の撹拌した溶液に添加し、混合物を室温にて10分間撹拌した。3−フルオロ臭化ベンジル(0.827g)を添加し、2時間撹拌し続けた。溶液を水および酢酸エチルで希釈し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜5%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、4−エチル−1−(3−フルオロベンジル)ピペラジン−2−オン(0.595g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.26(1H,m),6.91−7.10(3H,m),4.61(2H,s),3.27(2H,t),3.23(2H,s),2.65(2H,t),2.48(2H,q),1.09(3H,t).
中間体176:4−エチルピペラジン−2−オン
Figure 2015536982
2−オキソピペラジン(1.07g)、ヨードエタン(1.72g)および炭酸カリウム(2.76g)とアセトニトリル(50mL)の混合物を55℃にて3時間撹拌した。冷却後、混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣をDCMで研和し、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、4−エチルピペラジン−2−オン(0.991g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:6.81(1H,br,s),3.37(2H,m),3.14(2H,s),2.66(2H,t),2.50(2H,q),1.11(3H,t).
中間体177:(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体178、0.165g)を(1aRS,7bSR)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42、0.290g)と、DCM(5mL)およびピリジン(1mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて21時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を、2M NHのメタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−[2−(1−エチル−ピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.200g)を固体として得た。
LCMS(方法F)r/t 2.34(M+H)503
中間体178:2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
1−エチル−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(中間体179、0.210g)のDCE(1mL)溶液をクロロスルホン酸(2mL)に0℃にて添加した。混合物を室温に加温させ、2時間撹拌した。得られた混合物を氷/水に注意深く添加し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.290g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.17(1H,dd),7.17(1H,m),7.08(1H,dd),3.59(2H,d),3.13−2.99(4H,m),2.57(2H,m),2.24(2H,m),1.95−1.77(3H,m),1.47(3H,t).
中間体179:1−エチル−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン
Figure 2015536982
ブロモエタン(0.1mL)を4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(中間体180、0.259g)および炭酸カリウム(0.204g)とアセトニトリル(10mL)の混合物に添加した。混合物を20時間撹拌した後、濾過した。濾液を2M HClを数滴添加することにより酸性化し、溶液をSCX−2カラム(10g)に通した。生成物を2Mアンモニアのメタノールで溶離し、蒸発後の残渣をジエチルエーテルで研和した。固体を濾去し、濾過物を真空で濃縮し、1−エチル−4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(0.210g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.24−7.16(1H,m),6.94−6.79(3H,m),2.91(2H,dt),2.52(2H,d),2.36(2H,q),1.82(2H,td),1.68−1.57(2H,m),1.56−1.44(1H,m),1.30(2H,m),1.06(3H,t).
中間体180:4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン
Figure 2015536982
4−(3−フルオロベンジリジデン)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体181、1.05g)、20%炭素担持水酸化パラジウム(0.227g)、IMS(30mL)と酢酸(10mL)の混合物を窒素/真空パージにより脱気した。混合物を急速に撹拌しながら水素の雰囲気下に置いた。2時間後、混合物を濾過し、濾液を水(40mL)で希釈し、NaCOで中和した。溶液を塩化ナトリウムで飽和し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣をメタノールと水(20mL、1:1)の混合物に溶解させ、SCX−2カラム(10g)に通した。生成物を2Mアンモニアで溶離し、4−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(0.532g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.24−7.16(1H,m),6.95−6.77(3H,m),3.04(2H,dt),2.56(2H,dd),2.51(2H,d),1.71−1.54(3H,m),1.42(1H,s),1.14(2H,m)
中間体181:4−(3−フルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
水素化ナトリウム(0.245g)をジエチル(3−フルオロベンジル)ホスホン酸塩(中間体182、1g)のTHF(40mL)溶液に0℃にて少量ずつ添加した。混合物を30分間撹拌した後、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.947g)を0℃にて添加した。混合物を室温に加温させ、21.5時間撹拌した。混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、4−(3−フルオロベンジリデン)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.05g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.39−7.22(6H,m),6.98−6.83(3H,m),6.33(1H,s),5.15(2H,s),3.54(4H,dt),2.41(4H,dt).
中間体182:(3−フルオロベンジル)ホスホン酸ジエチル
Figure 2015536982
3−フルオロ臭化ベンジル(2g)と亜リン酸トリエチル(2.2mL)の混合物を160℃で窒素下において4時間加熱した。冷却後、揮発性物質を真空で除去し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜100%で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(3−フルオロベンジル)ホスホン酸ジエチル(2.46g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.31−7.22(1H,m),7.11−6.89(3H,m),4.09−3.97(4H,m),3.13(2H,d),1.25(6H,t).
中間体183:(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−3−{2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]エチル}アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体184、0.397g)と、DCM(5mL)およびトリフルオロ酢酸(5mL)の溶液を室温にて30分間静置させた後、真空で蒸発させ、残渣をトルエンに溶解させ、再蒸発させた。残渣をDCM(15mL)に溶解させ、アセトアルデヒド(0.063g)を添加した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.301g)を添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した後、酢酸エチルおよび水で希釈し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{2−[2−(1−エチルアゼチジン−3−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.312g)を白色泡状物質として得た。
LCMS(方法E)r/t 2.75(M+H)489。
中間体184:(1aRS,7bSR)−3−{2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]エチル}アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−3−{(E/Z)−2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]ビニル}アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体185、0.502g)および10%炭素担持パラジウム(0.05g)とエタノール(25mL)の混合物を水素の雰囲気下において30分間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−3−{2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]−エチル}アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.401g)を無色ゴムとして得た。
HNMR(CDCl)δ:9.01(1H,br,s),7.90(1H,dd),7.21(1H,d),7.02(1H,d),6.94(2H,m),4.32(1H,d),4.00(2H,t),3.79(1H,d),3.77(3H,s),3.56(2H,dd),2.79(2H,dd),2.56(1H,m),1.89(3H,m),1.72(1H,m),1.45(9H,s),0.99(2H,m).
中間体185:(1aRS,7bSR)−3−{(E/Z)−2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]ビニル}アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体41、0.456g)、3−((E/Z)−2−トリメチルスタンナニルビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体186、0.433g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.046g)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.029g)とジオキサン(15mL)およびDMSO(1.5mL)の混合物を90℃で窒素下において1時間撹拌し、加熱した。冷却後、溶液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜40%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−3−{(E/Z)−2−[5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)フェニル]ビニル}−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.508g)を無色ゴムとして得た。
LCMS(方法E)r/t 4.47(M−H)557
中間体186:3−((E/Z)−2−トリメチルスタンナニルビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
3−((E/Z)−2−ヨードビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体187、1.39g)、ヘキサメチルジチン(2.95g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.52g)の無水THF(40mL)溶液を50℃で窒素下において2時間撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空で蒸発させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜10%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−((E/Z)−2−トリメチルスタンナニルビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.601g)を淡黄色油として得た。
HNMR(CDCl) δ:5.79−6.5(2H,m),3.95(2H,m),3.62(2H,m),2.88−3.12(1H,m),1.32(9H,s),0.0(9H,s).
中間体187:3−((E/Z)−2−ヨードビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
3−ホルミルアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.97g)およびヨードホルム(8.37g)の無水THF(25mL)溶液を窒素下において、無水塩化クロム(II)と無水THF(100mL)の撹拌した懸濁液に添加し、混合物を室温にて4時間撹拌した。得られた混合物を水と酢酸エチルで希釈し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−((E/Z)−2−ヨードビニル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.01g)を淡黄色油として得た。
HNMR(CDCl) δ:6.71(0.8H,dd),6.55(0.2H,t),6.33(0.2H,d),6.18(0.8H,d),4.20(0.4H,t),4.08(1.6H,t),3.76(2H,m),3.45(0.2H,m),3.19(0.8H,m),1.44(9H,s).
中間体188:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
HATU(0.234g)を(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸(中間体189、0.089g)およびNMM(0.068mL)とDMF(4mL)の混合物に添加し、混合物を15分間撹拌した。(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体102、0.250g)を添加し、混合物を20時間撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和NaHCO溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、2MアンモニアのメタノールとDCMの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((S)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]メチル}−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.190g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.81(1H,dd),7.46−7.38(1H,m),7.30−7.20(3H,m),7.06−6.93(2H,m),4.58(2H,d),4.32(1H,dd),3.79(1H,dd),3.76(3H,s),2.93−2.78(3H,m),2.70−2.49(4H,m),2.24−2.08(1H,m),2.00−1.87(2H,m),1.78−1.68(1H,m),1.15(3H,t),1.06−0.98(2H,m)
中間体189:(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2015536982
(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(中間体190、0.563g)、20%炭素担持水酸化パラジウム(0.056g)、酢酸エチル(9mL)とIMS(1mL)の混合物を脱気し、4時間水素化した。触媒を濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を真空で濃縮し、(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸(0.318g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:12.46−10.55(1H,br s),3.84−3.57(1H,br s),3.49−3.26(1H,br s),3.26−2.93(5H,m),2.50−2.33(1H,m),2.28−2.11(1H,m),1.35(3H,t).
中間体190:(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
臭化エチル(0.21mL)を(S)−ピロリジン−3−カルボン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩(中間体191、0.897g)、炭酸カリウム(0.971g)とDMF(10mL)の混合物に室温にて添加し、混合物を25時間撹拌した。さらに臭化エチル(0.11mL)を添加し、24時間撹拌し続けた。さらに臭化エチル(0.05mL)を添加し、22時間撹拌し続けた。得られた混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、(S)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(0.563g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.38−7.30(5H,m),5.13(2H,s),3.09(1H,m),2.93(1H,t),2.76−2.66(1H,m),2.63(1H,dd),2.56−2.41(3H,m),2.16−2.05(2H,m),1.10(3H,t).
中間体191:(S)−ピロリジン−3−カルボン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸(2.5mL)を(S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(中間体192、0.859g)のDCM(10mL)溶液に室温にて添加した。混合物を4時間撹拌した後、真空で濃縮した。残渣をトルエンで共沸した後、酢酸エチルで共沸し、(S)−ピロリジン−3−カルボン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩(1g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.41−7.29(5H,m),5.16(2H,dd),3.64−3.45(2H,m),3.44−3.23(3H,m),2.42−2.20(2H,m).
中間体192;(S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
DBU(0.764mL)を臭化ベンジル(0.61mL)、(S)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−3−カルボン酸(1g)と無水トルエン(10mL)の混合物に添加し、混合物を室温にて24時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜35%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(0.859g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.39−7.29(5H,m),5.14(2H,s),3.70−3.41(3H,m),3.41−3.27(1H,m),3.08(1H,m),2.13(2H,q),1.45(9H,s).
中間体193:(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン
Figure 2015536982
塩化アセチル(15mL)をメタノール(120mL)に添加し、得られた溶液を20分間撹拌した。次いで、N−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体94、8.4g)のメタノール(30mL)溶液を添加し、混合物を80℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、残渣をメタノール(150mL)に再溶解させ、炭酸カリウム(25.8g)を添加した。混合物を30℃にて30時間撹拌し、加熱した。冷却後、固体を濾去し、濾液を蒸留し、100℃にて生成物を回収し、(R)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン(2.10g)を黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体194:(S)−1−エチルピロリジン−3−イルアミン
Figure 2015536982
N−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体82)から出発し、中間体193と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体195:(1aRS,7bSR)−5−(2−{[((R)−1−エチルピロリジン−3−カルボニル)アミノ]−メチル}−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−(2−アミノメチル−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ)−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体102)および(R)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸(中間体196)から出発し、中間体188と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.81(1H,dd),7.43−7.34(1H,m),7.30−7.20(3H,m),7.05−6.93(2H,m),4.59(2H,d),4.32(1H,dd),3.79(1H,dd),3.76(3H,s),2.99−2.84(3H,m),2.81−2.73(1H,m),2.73−2.60(3H,m),2.27−2.12(1H,m),2.01−1.88(2H,m),1.78−1.67(1H,m),1.17(3H,s),1.08−0.98(2H,m).
中間体196:(R)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2015536982
(R)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(中間体197)から出発し、中間体189と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:11.05−9.55(1H,br s),3.71(1H,br s),3.37(1H,br s),3.27−2.94(5H,m),2.49−2.32(1H,m),2.29−2.13(1H,m),1.35(3H,t).
中間体197:(R)−1−エチルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
(R)−ピロリジン−3−カルボン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩(中間体198)から出発し、中間体190と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.38−7.30(5H,m),5.13(2H,s),3.09(1H,m),2.93(1H,t),2.76−2.66(1H,m),2.63(1H,dd),2.52−2.42(3H,m),2.16−2.06(2H,m),1.11(3H,t).
中間体198:(R)−ピロリジン−3−カルボン酸ベンジルトリフルオロ酢酸塩
Figure 2015536982
(R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル(中間体199)から出発し、中間体191と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.41−7.29(5H,m),5.16(2H,dd),3.64−3.45(2H,m),3.42−3.23(3H,m),2.41−2.20(2H,m).
中間体199:(R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸ベンジル
Figure 2015536982
(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−3−カルボン酸から出発し、中間体192と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.42−7.29(5H,m),5.15(2H,s),3.72−3.42(3H,m),3.42−3.26(1H,m),3.08(1H,m),2.13(2H,q),1.45(9H,s).
中間体200:(1aRS,7bSR)−5−{N−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−(メトキシカルボニル)アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
メタンスルホン酸無水物(0.159g)を(1aRS,7bSR)−5−{N−[4−フルオロ−2−((Z)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニル]−N−(メトキシカルボニル)アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体201、0.310g)およびN,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.118g)のDCM(10mL)溶液に添加し、混合物を室温にて1時間静置させた。ジエチルアミン(1mL)を添加し、溶液をさらに16時間静置させた。混合物を水で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜8%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{N−[2−((Z)−3−ジエチルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニル)−4−フルオロベンゼン−スルホニル]−N−メトキシ−カルボニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.268g)を白色泡状物質として得た。
LCMS(方法E)r/t 2.79(M+H)561。
中間体201:(1aRS,7bSR)−5−{N−[4−フルオロ−2−((Z)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニル]−N−(メトキシカルボニル)アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
濃塩酸(1mL)を(1aRS,7bSR)−5−(N−{2−[(Z)−3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−2−メチルプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−メトキシカルボニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体202、0.385g)のメタノール(20mL)溶液に添加し、混合物を室温にて45分間静置させた。溶液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜60%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−{N−[4−フルオロ−2−((Z)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゼンスルホニル]−N−メトキシカルボニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.314g)を白色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.18(1H,dd),7.35(1H,d),7.11(1H,dt),6.94(1H,d),6.89(1H,d),6.74(1H,s),4.39(1H,d),3.82−4.17(3H,m),3.76(1.5H,s),3.72(1.5H,s),3.64(3H,s),1.98(4H,m),1.82(1H,q),1.14(2H,m).
中間体202:(1aRS,7bSR)−5−(N−{2−[(Z)−3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−2−メチルプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−(メトキシカルボニル)アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(1aRS,7bSR)−5−[N−(2−ブロモ−4−フルオロベンゼンスルホニル)−N−(メトキシ−カルボニル)アミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体65、0.257g)、tert−ブチル−ジメチル−((Z)−2−メチル−3−トリブチルスタンナニルアリルオキシ)シラン(0.475g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.023g)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.015g)とジオキサン(8mL)およびDMSO(0.8mL)の混合物を90℃で窒素下において1時間撹拌し、加熱した。さらにトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.023g)およびトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.015g)を添加し、さらに40分間加熱し続けた。冷却後、混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aRS,7bSR)−5−(N−{2−[(Z)−3−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−2−メチルプロパ−1−エニル]−4−フルオロベンゼンスルホニル]−N−メトキシカルボニル−アミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.231g)を無色ゴムとして得た。
LCMS(方法E)r/t 5.22(M+Na)642。
中間体203:2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミン
Figure 2015536982
水素化アルミニウムリチウム(1.0g)を2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(中間体204、3.8g)とTHF(20mL)の撹拌し、冷却した溶液に0℃にて少量ずつ添加した。添加が完了すると、混合物を室温にて4時間撹拌した。水を慎重に添加した後、15%水酸化ナトリウム水溶液およびさらなる水を添加した。固体を濾去し、濾液を蒸発乾固させた。残渣をDCMに溶解させ、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミン(2.0g)を無色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体204:2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル
Figure 2015536982
ヨードエタン(10.1g)を2−((S)−ピロリジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩(中間体205、7.9g)および炭酸カリウム(29.7g)とDMF(20mL)の混合物に添加し、得られた混合物を室温にて5時間撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(3.8g)を黄色油として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体205:2−((S)−ピロリジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩
Figure 2015536982
(S)−3−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体206、12.3g)と、メタノール(150mL)および濃塩酸(12mL)の溶液を50℃にて一晩撹拌し、加熱した。冷却後、混合物を真空下において濃縮し、粗製2−((S)−ピロリジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩(9.0g)を白色固体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体206:(S)−3−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
((R)−3−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体207、22.3g)およびシアン化ナトリウム(6.13g)とDMSO(100mL)の混合物を100℃にて4時間撹拌し、加熱した。冷却後、硫酸鉄(II)の飽和水溶液を添加し、混合物を室温にて8時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルと石油エーテル(20%)の混合物で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(12.3g)を白色固体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体207:((R)−3−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルおよび4−メチルベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体140と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体208:2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イル)エチルアミン
Figure 2015536982
2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(中間体209)から出発し、中間体203と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体209:2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル
Figure 2015536982
ヨードエタン(6.46g)を2−((R)−ピロリジン−3−イル)アセトニトリル(中間体210、4.6g)および炭酸カリウム(8.6g)とアセトニトリル(30mL)の冷却した混合物に0℃にて少量ずつ添加した。混合物を0℃にて3時間撹拌した後、真空下において濃縮した。残渣を水とDCMとの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イル)アセトニトリル(2.1g)を無色液体として得、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体210:2−((R)−ピロリジン−3−イル)アセトニトリル塩酸塩
Figure 2015536982
(R)−3−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体211)から出発し、中間体205と同様に進めることにより調製し、これをさらに特徴づけすることなく使用した。
中間体211:(R)−3−シアノメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
((S)−3−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体212)から出発し、中間体206と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体212:((S)−3−(4−メチルベンゼンスルホニルオキシメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−3−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルおよび4−メチルベンゼンスルホニルクロリドから出発し、中間体140と同様に進めることにより調製し、さらに特徴づけすることなく使用した。
中間体213:(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(S)−3−[(1aR,7bS)−5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロ−シクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)ベンジルオキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体214、0.284g)と、トリフルオロ酢酸(4mL)およびDCM(4mL)の溶液を室温にて30分間静置させた。混合物を真空で蒸発させ、残渣をトルエンで共沸させた。残渣をDCM(4mL)に溶解させ、アセトアルデヒド(0.044g)を添加した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.212g)を添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。得られた溶液をDCMおよび1M水酸化ナトリウム溶液で希釈し、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で蒸発させ、残渣を、メタノールとDCMの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aR,7bS)−5−[2−((S)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.221g)を白色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.76(1H,dd),7.32(1H,dd),7.16(1H,d),6.94(1H,dt),6.87(1H,d),4.86(1H,d),4.68(1H,d),4.32(1H,d),4.19(1H,m),3.79(1H,d),3.73(3H,s),3.13(1H,d),2.92(1H,q),2.35−2.75(4H,m),2.10(2H,m),1.92(1H,m),1.72(1H,m),1.14(3H,t),1.03(2H,m).
中間体214:(S)−3−[(1aR,7bS)−5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)ベンジルオキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−3−(2−クロロスルホニル−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体215、0.295g)のDCM(2mL)溶液を(1aR,7bS)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42A、0.11g)のDCM(2mL)溶液に添加し、混合物を室温にて5日間静置させた。混合物をDCMで希釈し、1M塩酸で洗浄し、相分離装置に通して濾過した。濾液を真空で蒸発させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜30%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−[5−フルオロ−2−((1aR,7bS)−4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ−[c]クロメン−5−イルスルファモイル)ベンジルオキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.288g)を白色泡状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.86(1H,br,s),7.76(1H,dd),7.41(1H,dd),7.25(1H,d),7.07(1H,d),6.95(1H,dt),4.69−4.91(2H,br,q),4.32(1H,d),4.19(1H,m),3.77(1H,d),3.71(3H,s),3.49(4H,br,m),1.89−2.18(3H,m),1.73(1H,m),1.47(9H,s),1.00(2H,m).
中間体215:(S)−3−(2−クロロスルホニル−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、3.3mL)を−78℃で窒素の雰囲気下において(S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体216、1.87g)の無水THF(20mL)溶液に添加し、混合物を30分間撹拌した。二酸化硫黄を、得られた溶液に30分間通した後、冷却槽を除去し、混合物を室温に加温させ、15分間撹拌した。溶液を真空で蒸発させ、残渣をDCM(20mL)に溶解させ、N−クロロスクシンイミド(0.668g)を添加した。混合物を30分間撹拌した後、エーテルおよび水で希釈した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濾液を真空で蒸発させた。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜25%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−(2−クロロスルホニル−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.01g)を無色の粘性油として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.09(1H,dd),7.58(1H,dd),7.18(1H,dt),4.98(2H,q),4.28(1H,m),3.40−3.61(4H,m),1.92−2.20(2H,m),1.47(9H,s).
中間体216:(S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
水素化ナトリウム(60%油分散液、0.24g)を(S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.935g)とTHF(15mL)の撹拌した溶液に添加し、混合物を5分間撹拌した。2−ブロモ−5−フルオロ臭化ベンジル(1.608g)を添加し、20時間撹拌し続けた。得られた懸濁液を濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−3−(2−ブロモ−5−フルオロベンジルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.88g)を無色油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.46(1H,dd),7.22(1H,dd),6.88(1H,dt),4.52(2H,s),4.19(1H,m),3.40−3.65(4H,br,m),1.91−2.18(2H,m),1.49(9H,s).
中間体217:(1aR,7bS)−5−[2−((R)−1−エチルピロリジン−3−イルオキシメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
(R)−3−[(1aR,7bS)−5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)ベンジルオキシ]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体218)から出発し、中間体213と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.76(1H,dd),7.32(1H,dd),7.17(1H,d),6.95(1H,dt),6.88(1H,d),4.85(1H,d),4.68(1H,d),4.32(1H,d),4.18(1H,m),3.81(1H,d),3.72(3H,s),3.11(1H,d),2.92(1H,q),2.25−2.75(4H,m),2.09(2H,m),1.91(1H,m),1.72(1H,m),1.14(3H,t),1.03(2H,m).
中間体218:(R)−3−[(1aR,7bS)−5−フルオロ−2−(4−メトキシカルボニル−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−5−イルスルファモイル)ベンジルオキシ]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−(2−クロロスルホニル−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体219)および(1aR,7bS)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42A)から出発し、中間体214と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.86(1H,br,s),7.76(1H,dd),7.41(1H,dd),7.25(1H,d),7.07(1H,d),6.95(1H,dt),4.78(2H,br,s),4.32(1H,d),4.19(1H,m),3.77(1H,d),3.71(3H,s),3.49(4H,br,m),1.89−2.18(3H,m),1.73(1H,m),1.47(9H,s),1.00(2H,m).
中間体219:(R)−3−(2−クロロスルホニル−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−(2−ブロモ−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体220)から出発し、中間体215と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.10(1H,dd),7.58(1H,dd),7.17(1H,dt),4.99(2H,q),4.28(1H,m),3.40−3.61(4H,m),1.92−2.20(2H,m),1.48(9H,s).
中間体220:(R)−3−(2−ブロモ−5−フルオロベンジルオキシ)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルから出発し、中間体216と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:7.46(1H,dd),7.22(1H,dd),6.88(1H,dt),4.52(2H,s),4.19(1H,m),3.40−3.65(4H,br,m),1.91−2.18(2H,m),1.49(9H,s).
中間体221:(1aR,7bS)−5−[2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体222、0.21g)を(1aR,7bS)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42A 0.290g)と、DCM(10mL)およびピリジン(2mL)の溶液に添加し、得られた混合物を室温にて4時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣をDCMと水との間で分配した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、2MアンモニアのメタノールとDCMの混合物を用いて0〜15%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(1aR,7bS)−5−[2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ]−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(0.071g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.95−7.88(1H,m),7.21−7.15(1H,m),7.03−6.86(3H,m),4.31(1H,d),3.81−3.73(4H,m),2.89−2.63(4H,m),2.39−2.28(2H,m),2.09−2.08−1.95(1H,m),1.94−1.44(8H,m),1.06−0.94(6H,m).
中間体222:2−(1−エチルピペリジン−3−イルメチル)−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(中間体223、0.214g)のDCE(1mL)溶液をクロロスルホン酸(2mL)に0℃にて添加した。混合物を室温に加温させ、2時間撹拌した。混合物を氷とブラインの混合物に滴下にて添加し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濾液を蒸発乾固させ、2−(1−エチルピペリジン−4−イルメチル)−4−フルオロベンゼン−スルホニルクロリド(0.44g)を固体として得た。
HNMR(CDCl)δ:8.17−8.11(1H,m),7.43−7.37(1H,m),7.19−7.12(1H,m),3.62−3.52(1H,m),3.42−3.32(1H,m),3.16(2H,d),3.11−2.92(3H,m),2.64−2.29(3H,m),1.91(2H,d),1.43(3H,t),1.39−1.23(1H,m).
中間体223:1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)−ピペリジン
Figure 2015536982
水素化アルミニウムリチウム(THF中2M、2.8mL)溶液を0℃でアルゴン下において1−[3−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−イル]エタノン(中間体224、0.66g)の無水THF(20mL)溶液に滴下にて添加した。混合物を30分間撹拌した後、室温に加温させ、2時間撹拌した。混合物を0℃に再冷却し、水を添加した。混合物をエーテルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、1−エチル−3−(3−フルオロベンジル)ピペリジン(0.535g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.25−7.17(1H,m),6.95−6.80(3H,m),2.92−2.73(2H,m),2.58−2.42(2H,m),2.42−2.26(2H,m),1.96−1.76(2H,m),1.74−1.48(4H,m),1.04(3H,t),1.00−0.84(1H,m).
中間体224:1−[3−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−イル]エタノン
Figure 2015536982
1−{3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン−1−イル}エタノン(中間体225、0.7g)、水酸化パラジウム(炭素担持20%、0.07g)と酢酸エチル(20mL)およびIMS(1mL)の混合物を窒素/真空パージにより脱気した。混合物を水素の雰囲気下において21.5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、1−[3−(3−フルオロベンジル)ピペリジン−1−イル]エタノン(0.66g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.31−7.17(1H,m),6.97−6.80(3H,m),4.52−4.43(0.5H,m),4.41−4.31(0.5H,m),3.76−3.65(0.5H,m),3.65−3.55(0.5H,m),3.07−2.95(0.5H,m),2.82−2.62(1.5H,m),2.60−2.49(1H,m),2.45−2.33(1H,m),2.08(1.5H,s),1.95(1.5H,s),1.83−1.63(3H,m),1.50−1.32(1H,m),1.29−1.09(1H,m).
中間体225:1−{3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン−1−イル}エタノン
Figure 2015536982
塩化アセチル(0.515mL)を3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]−ピペリジン塩酸塩(中間体226、1.5g)およびN,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン(2.52mL)と無水THF(50mL)の混合物に0℃で窒素下において添加した。混合物を室温に加温させ、2時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、エーテルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて75〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、1−{3−[1−(3−フルオロフェニル)−メチリデン]ピペリジン−1−イル}エタノン(1.38g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.37−7.21(1H,m),7.04−6.82(3H,m),6.48−6.26(1H,4s),4.39−4.00(2H,m),3.72−3.48(2H,m),2.61−2.41(2H,m),2.18−2.02(3H,4s),1.83−1.61(2H,m).
中間体226:3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン塩酸塩
Figure 2015536982
HClのジオキサン(4M、30mL)溶液を3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体227、2.38g)のエーテル(30mL)溶液に添加し、混合物を室温にて5時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣をエーテルで処理した。固体を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、真空下において乾燥させ、3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン塩酸塩(1.64g)を得た。
HNMR(CDCl) E異性体とZ異性体の比率 3:2 δ:9.34(2H,br s),7.48−7.37(1H,m),7.22−7.00(3H,m),6.59(1H,s),3.78−3.68(2H,m),3.13(2H,m),2.52(1.2H,m),2.43(0.8H,m),1.84(1.2H,m),1.76(0.8H,m).
中間体227:3−[1−(3−フルオロフェニル)メチリデン]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(3−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(中間体228、5.3g)をナトリウムtert−ブトキシド(1.06g)の無水THF(20mL)溶液に室温にて少量ずつ添加し、混合物を30分間撹拌した。3−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2g)の無水THF(10mL)溶液を室温で滴下にて添加し、混合物を24時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、エーテル(100mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を真空で濃縮し、残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの混合物を用いて0〜20%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、3−[1−(3−フルオロフェニル)−メチリデン]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.42g)を得た。
HNMR(CDCl) E異性体とZ異性体の比率 3:2 δ:7.33−7.21(1H,m),7.05−6.85(3H,m),6.37(0.6H,s),6.28(0.4H,s),4.16(0.8H,s),4.00(1.2H,s),3.50(2H,t),2.50(1.2H,m),2.39(0.8H,m),1.72(0.8H,m),1.62(1.2H,m),1.48(5.4H,s),1.34(3.6H,brs).
中間体228:(3−フルオロベンジル)トリフェニルホスホニウムブロミド
Figure 2015536982
3−フルオロ臭化ベンジル(5g)およびトリフェニルホスフィン(6.94g)とトルエン(50mL)の混合物を還流にて3時間加熱した。冷却後、固体を濾過により回収し、トルエンで洗浄し、50℃で真空下において乾燥させ、(3−フルオロベンジル)トリフェニルホスホニウムブロミド(10.1g)を得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.96−7.87(3H,m),7.81−7.64(12H,m),7.35−7.26(1H,m),7.20−7.11(1H,m),6.88−6.82(1H,m),6.78−6.70(1H,m),5.21(2H,d).
中間体229:(1aR,7bS)−5−{2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロ−ベンゼンスルホニルアミノ}−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル
Figure 2015536982
2−[2−((R)−1−エチル−ピロリジン−2−イル)−エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(中間体230)および(1aR,7bS)−5−アミノ−1,1a,2,7b−テトラヒドロシクロプロパ[c]クロメン−4−カルボン酸メチル(中間体42A)から出発し、中間体95と同様に進めることにより調製した。
LCMS(方法A)r/t 2.30(M+H)503。
中間体230:2−[2−((R)−1−エチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド
Figure 2015536982
(R)−1−エチル−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン(中間体231)から出発し、中間体96と同様に進めることにより調製した。
HNMR(CDCl)δ:8.11(1H,dd),7.42(1H,dd),7.14(1H,t),3.93(1H,m),3.46−3.21(2H,m),3.13(1H,m),2.91(2H,m),2.43(2H,m),2.32(2H,m),2.11(3H,m),1.50(3H,t).
中間体231:(R)−1−エチル−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン
Figure 2015536982
1−{(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン−1−イル}エタノン(中間体232、0.48g)のTHF(20mL)溶液を0℃に冷却し、窒素の雰囲気下において水素化アルミニウムリチウム(THF中2M、3.6mL)溶液で処理した。得られた混合物を室温に加温させた後、60℃に一晩加熱した。混合物を0℃に冷却し、水(0.35ml)、4N水酸化ナトリウム溶液(0.35ml)およびさらに水(0.9ml)で処理した。重硫酸ナトリウム粉末を懸濁液に添加し、スラリーをセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させ、(R)−1−エチル−2−[2−(3−フルオロ−フェニル)エチル]ピロリジン(0.41g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.22(1H,m),6.96(1H,d),6.87(2H,m),3.18(1H,dd),2.87(1H,m),2.69(1H,m),2.55(1H,m),2.20(1H,dq),2.12−1.91(4H,m),1.75(2H,m),1.54(2H,m),1.10(3H,t).HNMR205205
中間体232:1−{(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン−1−イル}エタノン
Figure 2015536982
塩化アセチル(0.29ml)をN,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン(0.71ml)および(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−ピロリジン(中間体233、0.39g)のDCM(30ml)溶液に添加し、混合物を1.5時間撹拌した。混合物を1M HClで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、1−{(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−ピロリジン−1−イル}エタノン(0.48g)を油として得た。
HNMR(d−DMSO,80C-)δ:7.28(1H,q),7.02(2H,t),6.92(1H,t),3.93(1H,br s),3.41(2H,m),2.60(2H,m),2.05−1.54(6H,m),1.90(3H,t).
中間体233:(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン
Figure 2015536982
トリフルオロ酢酸(5mL)を(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体234、0.55g)のDCM(5mL)溶液に添加し、混合物を室温にて1.5時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を少量のメタノールに溶解させ、20g SCX−2SPEカートリッジに充填し、メタノールで洗浄した後、2Mアンモニアのメタノールで溶離し、(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)−エチル]ピロリジン(0.39g)を得た。
HNMR(CDCl)δ:7.23(1H,q),6.97(1H,d),6.88(2H,m),2.99(2H,m),2.85(1H,m),2.69(2H,m),1.91(1H,m),1.75(3H,m),1.61(1H,br s),1.28(1H,m).
中間体234:(R)−2−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
(S)−2−(3−フルオロフェニルエチニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体235、1.26g)のIMS(70mL)溶液を20%炭素担持パラジウム(0.6g)に二酸化炭素雰囲気下において注意深く添加した。混合物を真空下において脱気し、水素の雰囲気下に置いた。これを3回繰り返した後、混合物を水素の雰囲気下において18時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固させた。残渣を、DCMとペンタンの混合物を用いて0〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(R)−2−[2−(3−フルオロ−フェニル)エチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.55g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.21(1H,br m),6.99−6.81(3H,br m),3.80(1H,br d),3.37(2H,br d),2.61(2H,br m),1.97(2H,br m),1.83(2H,m),1.65(2H,br m),1.45(9H,s).
中間体235:(S)−2−(3−フルオロフェニルエチニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
3−フルオロブロモベンゼン(0.62ml)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.276g)、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩(0.165g)および(S)−2−トリブチル−スタンナニルエチニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体236、2.94g)の無水トルエン(40ml)懸濁液を窒素下において脱気し、室温にて1.5時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣を、DCMとペンタンの混合物を用いて0〜100%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−2−(3−フルオロ−フェニルエチニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.26g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:7.25(1H,m),7.16(1H,br d),7.08(1H,br d),6.99(1H,brt),4.69(1H,br d),3.51(1H,br s),3.37(1H,br s),2.11(3H,br m),1.94(1H,br s),1.49(9H,s).
中間体236:(S)−2−トリブチルスタンナニルエチニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 2015536982
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液。11mL)を−65℃より低い温度を維持しながら、窒素の雰囲気下において(S)−2−エチニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(A Paulら,Tetrahedron,2006,62,8919に従い調製、4.49g)と乾燥THF(230ml)の冷却した溶液に滴下にて添加した。添加が完了したときに、混合物を−78℃にて15分間撹拌した後、0℃に加温させ、2.5時間撹拌した。塩化トリブチルスズ(7.7mL)を5分間にわたり滴下にて添加し、混合物を室温にて1.5時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウムを15℃より低い温度を維持しながら添加した。各層を分離し、水性層を酢酸エチルで抽出し、飽和重炭酸ナトリウム、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過した。濾液を蒸発乾固させ、残渣を、ペンタンと酢酸エチルの混合物を用いて0〜7.5%の勾配で溶離するシリカクロマトグラフィーにより精製し、(S)−2−トリブチルスタンナニルエチニルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.39g)を油として得た。
HNMR(CDCl)δ:4.41(1H,br s),3.45(1H,br m),3.28(1H,br s),2.03(3H,br m),1.86(1H,br s),1.54(6H,m),1.48(9H,s),1.33(6H,q),0.95(6H,t),0.90(9H,t).
生物学的実施例1:
以下のアッセイを用いて、各化合物の組み換えヒトMetAP2活性の阻害能を試験した。
親和精製およびEDTA処理し、内因性活性部位カチオンを除去した後のSf9細胞に発現したヒト組み換えMetAP2をMnClに対して透析し、アッセイで使用するマンガン酵素を生成した。アッセイは、100mMのNaClを含有する50mMのHEPES緩衝液において、pH7.5、0.75mMのメチオニン−アラニン−セリン(MAS)基質および50μg/mlのアミノ酸酸化酵素の存在下において、3倍より大きいシグナル:ノイズとなる精製MetAP2の希釈液を用いて25℃にて30分間行われた。MetAP2による基質の切断およびアミノ酸酸化酵素による遊離メチオニンの酸化をAmplex red(10−アセチル−3,7−ジヒドロキシフェノキサジン)と、酸化工程の間に放出されるHを検出する西洋ワサビペルオキシダーゼを組み合わせて生成された蛍光基質を用いて検出し、定量化した。蛍光シグナルをmultiwell蛍光光度計を用いて検出した。各化合物をDMSOで希釈した後、アッセイ緩衝液を添加し、アッセイの最終DMSO濃度を1%にした。
IC50は、所与の化合物が対照の50%阻害が得られた濃度として定義される。IC50値はXLfitソフトウェアパッケージ(バージョン2.0.5)を使用して算出される。
本発明の化合物は、以下の表に示される本実施例のアッセイの活性を示し、Aは0.05μM未満を示し、Bは0.05μM〜0.5μMのIC50を示し、Cは0.5μMより大きいIC50を示す。
Figure 2015536982

Figure 2015536982

Figure 2015536982

Figure 2015536982

Figure 2015536982

Figure 2015536982

Figure 2015536982
実施例12の化合物のインビトロでの薬理学およびADME試験を以下に示す。
Figure 2015536982
CYP3A4シグナルはプレインキュベーションを含む場合において認められた。
生物学的実施例2
65%高脂肪飼料を8〜10週間与えた食餌誘導性肥満マウス(C57BL6)において、各化合物を試験した。マウスに一覧の各化合物を30mg/kg強制的に10日間経口投与した。マウスの体重をコレステロールを含む血清化学物質とともに記録した。
Figure 2015536982
生物学的実施例3
マウス、ラットおよびイヌ試験を行い、静脈内および経口(口腔)投与を評価した。化合物Aを用いた試験の結果を以下の表に示す。
Figure 2015536982
生物学的実施例4−食餌誘導性肥満マウス試験
図1はマウス試験の結果を示す。食餌誘導性肥満(DIO)C57BL6マウスに種々の用量の化合物Aおよびフマギリン(fum)を与えた。腎周囲脂肪、腸間膜脂肪および肝臓の組織バイオマーカーを測定した。図1の結果より、化合物Aはおもに肝臓を標的とすることがわかった。
図2はベヒクル、フマギリンおよび化合物Aの投与後10日の体重変化を示す。10日間にわたり高用量の化合物Aを与えた肥満マウスは、対照のベヒクルに比べ、著しい体重減少を示した。肥満マウスはさらに、ベヒクルに比べ、血中コレステロールおよびグルコースの著しい低下を示した(図3)。化合物Aとベヒクルの1日1回または2回投与後のマウスの血漿インスリンの減少も認められている(図4)。図5に示されるように、腸間膜脂肪組織重量および肝臓重量の低下も化合物A投与動物において生じた。
脂肪肝および線維症の病因を示す遺伝子発現を優先的に調節する。図6は化合物A(3mg/kg/1日2回×10日)をDIO肥満マウスに投与し、肝細胞遺伝子発現量を分析した後の肝mRNAのIlluminaマウスマイクロアレイ分析のデータを示す。
生物学的実施例5−非アルコール性脂肪性肝炎マウスモデル
出生後2日のマウスの背中に200μgのストレプトゾトシン(STZ;シグマアルドリッチジャパン)を単回皮下投与し、4週齢以降に高脂肪飼料(HFD;57kcal%脂肪)を与えることにより、48匹の雄マウスにNASHを誘発させた。5週齢にて、NASHマウスを体重に基づき8匹の6群に無作為に分けた。8匹の雄の同腹子に(STZ投与なしの)正常な飼料を与え、正常群として使用した。ベヒクル、化合物Aおよびテルミサルタンを経口経路により10mL/体重kgの量で投与した。
化合物Aを1、3または10mg/体重kgの用量で1日2回(すなわち、2、6または20mg/kg/日)および30mg/体重kgの用量で1日1回投与した。テルミサルタンを10mg/体重kgの用量で1日1回投与した。
C57BL/6マウス(15日妊娠の雌)を日本チャールズ・リバー株式会社(日本国)から得た。動物を、温度(23±2℃)、湿度(45±10%)、照明(12時間の人工的明暗サイクル;8:00〜20:00まで照明)および換気の調節された条件下のSPF施設で飼育した。実験室は高圧(20±4Pa)に維持され、施設の汚染を防いだ。
マウスに4時間絶食させた後、屠殺時に採血した。DCAバンテージ分析装置(Siemens Healthcare Diagnostics、米国)により全血サンプルのHbA1c値を定量化した。血漿生化学用に、血液を抗凝血剤(ノボ・ヘパリン)含有のポリプロピレンチューブに回収し、1000×g、15分間、4℃にて遠心分離した。上清を回収し、使用するまで−80℃で保存した。血漿の、グルコース、ALT、TGおよび総コレステロール値をFUJI DRI−CHEM7000(富士フィルム株式会社、日本国)により測定した。血漿インスリン濃度をUltra Sensitive Mouse Insulin ELISAキットにより定量化した。
肝臓の総脂質抽出物をFolch法(Folch J.ら,J.Biol.Chem.1957;226:497)により得た。肝サンプルをクロロホルム−メタノール(2:1、v/v)でホモジナイズし、室温にて一晩インキュベートした。クロロホルム−メタノール−水(8:4:3、v/v/v)で洗浄後、抽出物を蒸発乾固させ、イソプロパノールに溶解させた。肝TG値をトリグリセライドE−テスト(和光純薬工業株式会社)により測定した。TG含量が検出限界を超えたときに、抽出物をイソプロパノールで2倍希釈した。
HE染色用に、ブアン液で予め固定させた肝組織のパラフィンブロックから切片を切り出し、リリーマイヤヘマトキシリン(武藤化学株式会社、日本国)およびエオジン液(和光純薬工業株式会社)で染色した。NAFLD活性スコア(NAS)をクライナーの基準(Kleiner DE.ら,Hepatology,2005;41:1313)に従い算出した。コラーゲン沈着を視覚化するために、ブアン固定肝切片をピクロシリウスレッド液(Waldeck、独国)を用いて染色した。大滴性および小滴性脂肪を視覚化するために、凍結肝組織から凍結切片を切り出し、10%中性緩衝ホルマリンで予め固定し、ティシュー・テックO.C.T.コンパウンド(サクラファインテックジャパン株式会社、日本国)で包埋し、オイルレッドO(シグマアルドリッチジャパン)で染色した。免疫組織化学用に、ティシュー・テックO.C.T.コンパウンドで包埋した凍結肝組織から切片を切り出し、アセトンで固定した。内因性ペルオキシダーゼ活性を0.03%Hを用いて5分間ブロックした後、ブロックエース(大日本住友製薬株式会社、日本国)で10分間インキュベーションした。切片を抗F4/80抗体の200倍希釈液で4℃にて一晩にわたりインキュベートした。二次抗体(HRP−ヤギ抗ラット抗体、Invitrogen、米国)でインキュベートした後、酵素−基質反応が3,3’−ジアミノベンジジン/H液(株式会社ニチレイ、日本国)を用いて行なわれた。
線維症、脂肪沈着および炎症領域の定量的分析用に、シリウスレッド染色、オイルレッド染色、およびF4/80免疫染色した切片の明視野画像を、デジタルカメラ(DFC280;ライカ、独国)の、200倍の倍率を用いて、中心静脈を中心に撮影し、5視野/切片のポジティブエリアをImageJソフトウェア(National Institute of Health、米国)を用いて測定した。
全ての結果を平均±SDで表し、統計分析はPrism Software4(GraphPad Software、米国)を用いて行われた。
本試験には7つの試験群が含まれた:グループ1(正常):8匹の正常マウスに自由摂取で正常な飼料を与え、9週齢までいかなる治療も行わなかった。グループ2(ベヒクル):8匹のNASHマウスにベヒクル(0.5%CMC)を10mL/kgの用量で1日2回、5〜9週齢まで経口投与した。グループ3(テルミサルタン):8匹のNASHマウスに、午前中にベヒクルと、午後にテルミサルタンを10mg/kgの用量で補充した純水を5〜9週齢まで経口投与した。テルミサルタンはSTAMマウスにおいて、抗脂肪症、抗炎症性および抗線維症効果を示しており、本試験において陽性対照として使用した。テルミサルタン治療により肝TG、NASおよび線維領域が統計的有意差をもって低下した。
グループ4(化合物A[1mg/kg(1日2回)]):8匹のNASHマウスに化合物Aを1mg/kgの用量で補充したベヒクルを1日2回(2mg/kg/日)、5〜9週齢まで経口投与した。グループ5:(化合物A[3mg/kg(1日2回)]):8匹のNASHマウスに化合物Aを3mg/kgの用量で補充したベヒクルを1日2回(6mg/kg/日)、5〜9週齢まで経口投与した。グループ6(化合物A[10mg/kg(1日2回)]):8匹のNASHマウスに化合物Aを10mg/kgの用量で補充したベヒクルを1日2回(20mg/kg/日)、5〜9週齢まで経口投与した。グループ7:(化合物A[30mg/kg(1日4回)]):8匹のNASHマウスに午前中にベヒクルおよび午後に化合物Aを30mg/kgの用量で補充したベヒクルを5〜9週齢まで経口投与した。
以下の表に治療スケジュールを要約する:
Figure 2015536982
生存能力、臨床兆候および挙動を毎日モニタリングした。午前中に薬剤投与する前に体重を毎日記録した。マウスの毒性、瀕死状態および死亡の顕著な臨床兆候を各投与後におよそ60分間観察した。動物をエーテル麻酔下において、直接心臓を穿刺することで放血させることにより屠殺した。
体重はテルミサルタン群を除き全てにおいて治療期間中に徐々に増加した。ベヒクル群の平均体重は治療期間全体を通して正常群より低値であった。テルミサルタン群の平均体重は治療開始後7日〜27日のベヒクル群のものより低値であった。治療期間中、ベヒクル群と各群のいずれかとの間の平均体重に差はなかった。本試験の動物はいずれも治療期間全体を通して全身の状態の悪化を示すものはなかった。
屠殺前日の平均体重は、正常群に比べ、ベヒクル群において顕著に低下していた(正常:25.1±2.0g、ベヒクル:18.8±1.0g)。テルミサルタン群はベヒクル群に比べ平均体重の低下を示した(テルミサルタン:15.6±1.8g)。ベヒクル群と他の群のいずれかとの間の平均体重に差はなかった(1mg/kg(1日2回):19.2±1.4g、3mg/kg(1日2回):18.7±1.4g、10mg/kg(1日2回):18.7±1.0g、30mg/kg(1日4回):17.9±0.9g)。
肝TG含量は正常群に比べ、ベヒクル群で増加した(正常:13.9±3.8mg/肝臓g、ベヒクル:67.3±29.0mg/肝臓g)。テルミサルタン群はベヒクル群に比べ肝TG含量の顕著な低下を示した(テルミサルタン:30.7±11.4mg/肝臓g)。肝臓TG含量は化合物Aの3、10および30mg/kgの用量で減少した(1mg/kg(1日2回):71.7±30.3mg/肝臓g、3mg/kg(1日2回):52.9±18.5mg/肝臓g、10mg/kg(1日2回):56.7±25.8mg/肝臓g、30mg/kg(1日4回):62.4±18.1mg/肝臓g)。
ベヒクル群由来の肝切片は重度の小滴性および大滴性脂肪沈着、肝細胞の風船化および炎症細胞浸潤を呈した。これらの観察と一致して、NASは正常群に比べ、ベヒクル群で増加した(正常:0.0±0.0、ベヒクル:5.4±0.9)。テルミサルタン群は脂肪沈着、肝細胞の風船化および炎症細胞浸潤において著しい改善を示し、ベヒクル群に比べNASが減少した(テルミサルタン:2.3±0.7)。3mg/kg(1日2回)および10mg/kg(1日2回)群はベヒクル群に比べ肝細胞の風船化および炎症細胞浸潤の低下を示した。NASはベヒクル群に比べ、3mg/kg(1日2回)および10mg/kg(1日2回)群において低下した(3mg/kg(1日2回):3.6±1.6、10mg/kg(1日2回):3.4±1.5)。HE染色された肝切片においてベヒクル群と1mg/kg(1日2回)および30mg/kg(1日4回)群との間に明らかな差は認められなかった。
ベヒクル群由来の肝切片は、正常群に比べ肝小葉の中心周辺域のコラーゲン沈着の増加を示した。線維症領域(シリウスレッド陽性領域)の割合は正常群に比べ、ベヒクル群で増加した(正常:0.17±0.03%、ベヒクル:1.07±0.18%)。線維症領域はベヒクル群に比べテルミサルタン群で低下した(テルミサルタン:0.42±0.08%)。ベヒクル群と他の群のいずれかとの間に線維症領域に差はなかった(1mg/kg(1日2回):1.12±0.46%、3mg/kg(1日2回):0.89±0.32%、10mg/kg(1日2回):1.07±0.31%、30mg/kg(1日4回):0.99±0.43%)。
ベヒクル群由来の肝切片は、正常群に比べ肝細胞における小滴性および大滴性脂肪沈着の増加を示した。脂肪沈着領域(オイルレッド陽性領域)の割合は正常群に比べ、ベヒクル群で増加した(正常:0.97±1.53%、ベヒクル:23.57±6.52%)。脂肪沈着領域はベヒクル群に比べテルミサルタン群で低下する傾向にあった(テルミサルタン:17.29±7.66%)。脂肪沈着領域は1日2回投与された1mg/kg、3mg/kgおよび10mg/kg群で減少した(1mg/kg(1日2回):18.47±5.22%、3mg/kg(1日2回):19.53±4.64%、10mg/kg(1日2回):23.31±9.18%、30mg/kg(1日4回):22.30±9.59%)。
肝切片のF4/80免疫染色により肝小葉域のF4/80細胞の数および大きさが正常群に比べ、ベヒクル群で明らかに増大したことが明らかとなった。炎症領域(F4/80陽性領域)の割合は正常群に比べ、ベヒクル群で顕著に増加した(正常:1.40±0.35%、ベヒクル:3.57±0.88%)。ベヒクル群と他の群のいずれかとの間で炎症領域に明らかな差はなかった(テルミサルタン:3.84±0.86%、1mg/kg(1日2回):3.67±0.91%、3mg/kg(1日2回):3.47±0.65%、10mg/kg(1日2回):3.82±0.57%、30mg/kg(1日4回):3.90±0.78%)。
1日2回投与において、化合物Aの治療は用量に依存して、血漿総コレステロール値(図10)を低下させ、NASを改善した。さらに、全血HbA1c値は、化合物Aの3mg/kg(1日2回)および10mg/kg(1日2回)投与群において低下した(図9)。化合物Aの治療は、全血HbA1c値と血漿総コレステロール値の減少により明らかなように、糖および脂質代謝を改善した。NASの改善は小葉炎症および肝細胞の風船化の変化によるものであり、これらはともにベヒクル群と比べ化合物Aの3mg/kg(1日2回)および10mg/kg(1日2回)投与群で低下した。NASがNASHの活性を評価する臨床評価項目の1つであることから(Sanyal AJ.ら,Hepatology,2011;54:344)、治療群において観察された変化は抗NASH治療薬としての化合物Aの臨床有効性の可能性を示唆する。図7および8に示されるように、化合物AはNAFLD活性の複合体(図7)および個々の成分(小葉炎症、脂肪症、肝細胞の風船化)(図8)を減少させた。
一方で、化合物Aの1日4回投与の治療は、化合物Aの1日2回投与では認められた、全血HbA1cおよびNASの明らかな改善を示さなかったが、化合物Aの1日2回投与と同じ程度に血漿総コレステロール値を顕著に低下させた。これは、例えばマウスまたは他の齧歯類の薬物動態によるものである可能性がある。これらの結果は、マウスにおいて化合物Aの投与回数は1日2回投与が適しており、これにより薬剤代謝の速度が遅いヒトまたは他の大型動物種における1日の投与を予測することができることを示唆する。さらに、化合物Aは抗NASH効果ならびに糖および脂質代謝の改善を示した。
参照による援用
本明細書中で記述される出版物および特許はすべて、以下で列挙される事項も含めて、各々の個々の出版物または特許が参照により具体的におよび独立して参照により援用されるように、すべての目的のためにその記載内容が参照により本明細書で援用される。相容れない場合は、本出願が、本明細書中の任意の定義を含めて、統制する。
等価物
本発明の具体的実施形態を考察してきたが、上記明細書は例証であって、本発明を限定するものではない。本発明の多数の変更は、この明細書を再検討すれば、当業者には明らかになる。本発明の全範囲は、特許請求の範囲(その等価物の全範囲とともに)、および明細書(このような変更とともに)を参照することにより確定されるべきである。
別記しない限り、明細書および特許請求の範囲で用いられる成分、反応条件等の量を表す数値はすべて、「約」という用語によりすべての場合に修飾されていると理解されるべきものである。したがって、そうでないことが示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲で記述される数的パラメーターは、本発明により得られるよう求められる所望の特性によって変わり得る近似値である。

Claims (15)

  1. 脂肪肝疾患または肝線維症を治療し、または実質的に予防する方法であって、治療または実質的に予防する必要のある患者に、治療有効量の
    Figure 2015536982
    式IV
    (Dは5〜7員の部分的に不飽和の複素環式または炭素環式環であり、
    −C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択され、該およびは式IVに示されるXの結合点を示し、
    はO、SまたはN(RN1)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN2)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN3)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN4)からなる群から選択され、
    B1はH、F、OH、CN、C1−2アルコキシまたはC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、OH、C1−2アルコキシ、CNまたは1個以上のフッ素原子から選択される基により置換され、
    A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
    nは0、1または2であり、
    A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、または
    A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、前記ヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基と置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
    D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
    D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
    C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択され、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−およびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成し、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、炭素でフッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択される。)
    により表される化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを投与することを含む、方法。
  2. 該脂肪肝疾患が非アルコール性脂肪性肝炎、肝硬変、巣状脂肪肝または肝細胞癌からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 該患者がヒトである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 該化合物が経口投与される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 脂肪肝疾患を治療し、または実質的に予防する方法であって、治療し、または実質的に予防する必要のある患者に、治療有効量の
    Figure 2015536982
    により表される化合物、またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  6. 肝線維症を治療し、または実質的に予防する方法であって、治療し、または実質的に予防する必要のある患者に、治療有効量の
    Figure 2015536982
    により表される化合物、またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  7. 該化合物が経口投与される、請求項5に記載の方法。
  8. 該脂肪肝疾患が非アルコール性脂肪性肝炎、肝硬変、巣状脂肪肝または肝細胞癌からなる群から選択される、請求項5または6に記載の方法。
  9. 該化合物が1日1回または1日2回の用量で投与される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 該化合物の用量が約10mg/kg未満である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 総血漿コレステロールを減少させる必要のある患者の総血漿コレステロールを減少させる方法であって、患者に、治療有効量の
    Figure 2015536982
    式IV
    (Dは5〜7員の部分的に不飽和の複素環式または炭素環式環であり、
    −C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択され、該およびは式IVに示されるXの結合点を示し、
    はO、SまたはN(RN1)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN2)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN3)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN4)からなる群から選択され、
    B1はH、F、OH、CN、C1−2アルコキシまたはC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、OH、C1−2アルコキシ、CNまたは1個以上のフッ素原子から選択される基により置換され、
    A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
    nは0、1または2であり、
    A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、または
    A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、前記ヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基と置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
    D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
    D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
    C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択され、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−およびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成し、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、炭素でフッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択される。)
    により表される化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを投与することを含む、方法。
  12. 該化合物が
    Figure 2015536982
    により表され、またはその医薬的に許容される塩である、請求項11に記載の方法。
  13. 全血HbA1cを低下させ、またはHbA1cの血漿値を下げる必要のある患者の全血HbA1cを低下させ、またはHbA1cの血漿値を下げる方法であって、該患者に治療有効量の
    Figure 2015536982
    式IV
    (Dは5〜7員の部分的に不飽和の複素環式または炭素環式環であり、
    −C(RD1D2)−−W−C(RD1D2)−C(RD5D6)−−W−C(RD5D6)−−W−C(O)−−C(RD1D2)−W−C(RD1D2)−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(RD3D4)−C(RD5D6)−−W−C(O)−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(RD5D6)−−C(RD1D2)−W−C(O)−−C(RD1D2)−C(RD3D4)−Wおよび−C(RD1D2)−C(O)−Wからなる群から選択され、該およびは式IVに示されるXの結合点を示し、
    はO、SまたはN(RN1)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN2)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN3)からなる群から選択され、
    はOまたはN(RN4)からなる群から選択され、
    B1はH、F、OH、CN、C1−2アルコキシまたはC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、OH、C1−2アルコキシ、CNまたは1個以上のフッ素原子から選択される基により置換され、
    A1は独立してそれぞれ水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、C1−4アルキル、またはC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素により置換されていてもよく、
    nは0、1または2であり、
    A2は水素、RN−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリル−(NR)−からなる群から選択され、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、または
    A2はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシC1−6アルキル−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6アルケニルオキシ、C3−6アルキニルオキシ、C3−6シクロアルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−N(R)−、C1−6アルキル−N(R)−SO−、C1−6アルキル−SO−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)C1−6アルキル−、C1−6アルキル−N(R)−カルボニル−C1−6アルキル−、C1−6アルコキシ−C1−6アルキルは場合により、R、フェニル、フェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール−(NR)−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシまたはヘテロシクリル−N(R)−により置換されていてもよく、前記ヘテロアリールまたはフェニルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基と置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルは場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基Rにより置換されていてもよく、
    D1およびRD2はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノもしくはヒドロキシルから選択される基により置換されていてもよく、
    D3およびRD4はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    D5およびRD6はそれぞれ独立して水素、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    C1は水素、ハロゲン、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子により置換されていてもよく、
    C2は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−2アルキルまたはC1−2アルコキシからなる群から選択され、該C1−2アルキルおよびC1−2アルコキシは場合により、1個以上のフッ素原子またはシアノ、ヒドロキシルまたはN(R)から選択される基により置換されていてもよく、
    N1は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N2は水素またはC1−2アルキルからなる群から選択され、
    N3は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    N4は水素、C1−3アルキルまたはC1−2アルキルカルボニルからなる群から選択され、該C1−3アルキルおよびC1−2アルキルカルボニルは場合により、1個以上のフッ素、シアノ、ヒドロキシルまたはN(R)からなる群から選択される置換基または各置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素およびC1−3アルキルからなる群から選択され、C1−3アルキルは場合により、フッ素、シアノ、オキソおよびヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜6員の複素環式環を形成してもよく、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜6員の複素環式環は場合により、フッ素、シアノ、オキソまたはヒドロキシルからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれR、水素、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、(式中、wは0、1または2である)、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−およびC1−6アルコキシカルボニル−N(R)−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−N(R)−、C1−6アルコキシカルボニル−N(R)−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれ水素、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルコキシカルボニル−、RN−カルボニル−およびRN−SO−からなる群から選択され、C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル C3−6シクロアルキルおよびC1−6アルキル−S(O)−、C1−6アルキルカルボニル−は場合により、Rから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    およびRは独立してそれぞれ水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルからなる群から選択され、C1−4アルキルおよびC3−6シクロアルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノ、RN−、RN−カルボニル−およびC1−3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルカルボニルは場合により、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−C1−6−アルキル、ヒドロキシル−C1−6−アルキル、RN−C1−6アルキル−およびC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキル基から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルカルボニルが−NH部分を含有する場合、その窒素は場合により、1つ以上の基C1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキル−S(O)−およびC1−6−アルキルカルボニルにより置換されていてもよく、またはRおよびRは結合する窒素と合わせて、4〜7員の複素環式環を形成し、O、SまたはNから選択される追加のヘテロ原子を有してもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、炭素でフッ素、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、RN−、RN−SO−およびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシは場合により、フッ素、ヒドロキシルまたはシアノにより置換されていてもよく、該4〜7員の複素環式環は場合により、窒素でC1−6アルキルおよびRN−カルボニル−からなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキルは場合により、フッ素、ヒドロキシル、シアノからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    は独立してそれぞれハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C1−6アルコキシ、RN−、RN−カルボニル−、RN−SO−およびRN−カルボニル−N(R)−からなる群から選択される。)
    により表される化合物ならびにその医薬的に許容される塩、立体異性体、エステルおよびプロドラッグを投与することを含む、方法。
  14. 該患者が糖尿病状態である、請求項13に記載の方法。
  15. 該患者が肥満ではない、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
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