JP2015533415A - 結晶学的結晶粒方位マッピング機能を有する実験室x線マイクロトモグラフィシステム - Google Patents

結晶学的結晶粒方位マッピング機能を有する実験室x線マイクロトモグラフィシステム Download PDF

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Abstract

3次元結晶学的結晶粒方位マッピングのための方法およびシステムは、多結晶試料を、実験室X線光源から得られる広帯域X線ビームで照射し、1つ以上のX線検出器上で、試料から回折されたビームを検出し、試料を異なる回転位置にして上記回折されたビームから得られるデータを処理することにより、結晶粒方位、位置、および/または3次元体積を3次元で再構成する。特定のコーンビームジオメトリは、X線点光源の場合分散ビームが伸張結晶粒から反射してX線を回折面方向に集光するという事実を活用する。

Description

関連出願
本願は、2012年10月18日に出願され「Laboratory X-Ray Micro-Tomography System with Crystallographic Grain Orientation Mapping Capabilities(結晶学的結晶粒方位マッピング機能を有する実験室X線マイクロトモグラフィシステム)」と題された米国仮出願第61/715,696号に基づく、米国特許法第119条(e)に定められた優先権を主張し、その全体を本明細書に引用により援用する。
発明の背景
金属、セラミック、およびその他の重要な材料は、多数の個々の単結晶粒で構成されている。組成が均一である材料の場合、結晶粒はすべて同一の結晶構造を有するが、材料全体においてこれら結晶粒の相対結晶方位は同一ではない。実際、材料の多くの重要な工学特性は、2、3の例を挙げると、粒径、粒界、粒径分布、および結晶粒方位といった結晶粒特性の作用によるものである。
単一組成の多結晶材料の場合、一般的に、吸収および/または位相差に基づく従来のX線トモグラフィスキャンでは、個々の結晶粒および粒界の違いが識別されない。
電子後方散乱回折撮像法(EBSD)は、走査電子顕微鏡において、材料の研磨した断面の表面に対して行なうことにより、結晶粒および粒界を2次元で撮像することができる。結晶粒の結晶方位は、EBSDにおいて求められる。集束イオンビーム加工ツールおよびEBSD撮像法を用いて、連続切片を作製することにより、3次元(3D)EBSDデータが得られる。しかしながら、3D EBSDは、その過程で試料が破壊されるので、破壊的測定技術である。
温度サイクル、応力またはひずみ等の外的要因の作用としての時間ドメインにおける材料発展は、材料破壊を理解し、最適特性を有する材料を生出すための最良の処理条件を理解するには、非常に重要である。3D EBSDは、試料の結晶粒マップを一度しか捕捉できないので、材料発展を研究するにはきわめて不十分である。
X線回折コントラストトモグラフィ(X線DCT)は、多結晶の微細構造を3次元で特徴付けるための、非破壊的手法である。これは、吸収を生じさせる多結晶の結晶粒形状、結晶粒方位、および微細構造を、同時にマッピングすることができる。
従来のX線DCT機構では、試料を、高エネルギシンクロトロン放射の単色ビームで照射する。試料を回転させると、結晶粒が照射ビームを通過し、ブラッグ回折の条件が個々の結晶粒によって満たされ、これら回折スポットが、試料の後ろに配置された2D検出器に記録される。回折の幾何学的形状を用いて、スポットを、スポットを生じさせた結晶粒に割当て、結晶粒の結晶学的方位を求める。このスポットを、結晶粒を投影したものとして使用することにより、それぞれの結晶粒形状を再構成する。この技術は、いくつかの材料科学研究、たとえば、粒界ネットワークの3次元での特徴付けおよびある種のステンレス鋼における粒間応力腐食割れのその場(in-situ)研究に応用されてきた。X線DCTによって研究されているその他の材料には、アルミニウム合金Al1050が含まれる。最も重要なことは、現在は通常の3次元結晶粒マップ測定を非破壊的に実行することが可能であり、それによって、時間発展を研究するために測定を繰返すことができることである。
これらの測定を行なうためにはシンクロトロン光源の使用が必要であるということは、非常に制限が大きいということであり、実験室光源回折CTシステムは、この欠陥を補うであろう。シンクロトロンは実験室光源と比較して数桁分高い輝度のX線を生成することは周知であり、シンクロトロン用に開発されたDCTの方法は、高ビームコリメーションおよび単色性に現われる、高いビーム輝度を必要とする。
一般的に実験室光源の輝度がシンクロトロンと比較して非常に低い理由は、実験室光源から放出されるX線波長の帯域幅が、制動放射という点で、非常に広いことにある。制動放射バックグランドに加えて放出される特徴的な輝線は、放出される総X線パワーと比較して強度が低く、モノクロメータ(結晶モノクロメータまたはマルチレイヤ)を使用することによって、実験室光源のビームの単色化を試みるときには、強度がさらに低下する。
それにもかかわらず、2012年1月12日公開のLauridsen他の米国特許出願公開第2012/0008736号A1には、実験室光源を使用できるX線DCTシステムが記載されている。このシステムは、集束された単色のX線ビームの使用を想定するという点において、シンクロトロンDCT機構の実装を模倣したものである。加えて、標準的でない検出器を使用して回折信号を検出する手法が記載されている。
発明の概要
実験室光源X線DCTシステムに関して提案されている構成の問題点は、その性能が当然低くなることである。この構成には集束された単色ビームが必要であるので、既存の実験室X線光源から結果として得られるX線光束は当然低過ぎる。その結果、露光時間は非実用的に長い。
このため、実験室内でX線DCT解析を行なうことができる方法およびシステムが依然として必要とされている。特に、シンクロトロン放射線源がない研究および産業施設でX線DCTを使用できるようにする技術が必要とされている。また、特に必要なのは、単純で効果的な検出システムを利用する機構である。
概して、ある局面に従うと、本発明は、3次元結晶学的結晶粒方位マッピングのための方法を特徴とする。この方法において、回転している試料を、実験室X線光源から得られる広帯域のX線コーンビームで照射することにより、X線検出器上に回折ビーム像を生成する。試料の回転角に関する情報と結合された画像からのデータを(たとえばコントローラによって)処理することにより、結晶粒方位および位置を3次元で再構成したものが得られる。
別の局面に従うと、本発明は、3次元結晶学的結晶粒方位マッピングのための装置を特徴とする。この装置は、実験室X線光源と、X線光源からのコーンビームの範囲を制限するための開口等の1つ以上の任意のX線調節装置と、試料を回転させるためのステージと、回折データを収集するための1つの検出システム、好ましくは高解像度ピクシレーション(pixilated)X線検出器と、試料の回転角に関する情報と結合された、検出器が受けたデータを処理することにより、結晶粒方位および位置を3次元で再構成したものを生成するための、コントローラとを含む。
本明細書に記載の装置および技術を利用して、X線DCTの原理を用いた結晶学的マッピングを、実験室内で行なうことができ、このシステムの主な利点の1つとして、サイズが小さいことが挙げられる。従来のX線DCT実験で一般的に必要とされるシンクロトロンX線光源と比較して、ここで使用される実験室X線光源は小型でコストが大幅に低く、常時アクセスが可能である。さらに、以前の手法と異なり、標準的な実験室光源が生成するX線をより効率的に利用する、広帯域の集束されていない(コーン)X線ビームを使用する。
次に、構成のさまざまな詳細事項および部品の組合わせを含む、本発明の上記およびその他の特徴ならびにその他の利点を、添付の図面を参照しながらより具体的に説明し、請求項に示す。本発明を実現する具体的な方法および装置は、本発明を限定するためではなく例示するために示されていることが理解されるであろう。本発明の原理および特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく多様な数多くの実施形態において用いることができる。
添付の図面では、異なる図面を通じて同一の部分を参照符号で示している。図面は、必ずしも正しい縮尺で示されているのではなく、本発明の原理を例示するにあたって強調が加えられている。
広帯域光源からのX線が開口を通して結晶試料の1つの結晶粒を照射したときに生成されるラウエ焦点面50および投影面52を示す概略斜視図である。 図1の機構における相対距離を示す側面図である。 図1の機構における相対距離を示す上面図である。 ラウエ焦点面で生成された像および直進ビームと回折ビームの関係を示す。 投影面で生成された像および直進ビームと回折ビームの関係を示す。 本発明の原理に従いX線DCTを実施するために使用可能な装置のX線検出器システムを示す概略図である。
好ましい実施形態の詳細な説明
本実施形態は、概して3次元結晶学的結晶粒方位マッピングを得るための方法および装置に関する。先に述べた手法と異なり、このシステムおよび対応する方法は、実験室X線光源および検出システムを使用する。この検出システムは、コーンビームジオメトリにおいて、試料を透過させ試料によって回折されたX線を、試料から好ましくは少なくとも2つの距離のところで検出することができる。好ましくは、高解像度ピクシレーションX線検出器を用いて、回折されたX線を収集し、回折データを生成する。解像度がより低い検出器を用いて、回折されたX線を検出し、試料を通して投影面の投影像を検出する。
作業中、研究中の試料を、たとえば運動ステージシステムを利用し、ある回転角度(Θ)で回転させることにより、一連の角投影を生成する。コントローラが、(試料を回転させている間に得られた)複数の画像の画像データを検出システムから受け、結晶粒方位および位置を3次元で再構成する。
好ましくは、このシステムはX線放射の「白色」または広帯域ビーム、すなわち波長スペクトルが広いビームを使用する。X線ビームの帯域幅を制限するのは、X線光源の動作電圧およびビーム内の任意の吸収フィルタのみである。
広帯域(白色)X線ビームが回折パターンを生じさせることは周知である。単結晶/結晶粒の場合、これはラウエ回折パターンと呼ばれる。回折反射は、1)結晶面のd間隔、2)結晶面の方位、および3)反射のブラッグ条件を満たす、入射広帯域X線スペクトルから選択された1つの特定のX線エネルギまたは狭範囲のX線エネルギ、に対応する、特定の角度に現われる。
多色回折の場合、結晶からの各反射は、入射波長スペクトルから特定の波長または狭帯域を「選択する」。一般的に、1つの結晶粒の多数の反射は、ブラッグの条件2d*sin(β)=ラムダ(または2d・sinβ=λ)(dは格子間隔、ベータ(β)は回折角度、ラムダ(λ)は波長)に従う、さまざまな結晶面d間隔、回折角度、およびX線波長に対応する、1つの回折パターンに現われる。
単結晶材料の場合、システムコントローラは、検出器システムによって検出されたこれら回折パターンおよび画像を分析し、このデータから結晶方位および格子間隔を抽出する。
X線ビームによって照射される多数の結晶粒を有する多結晶材料では、各結晶粒は、多数の反射を回折パターンに与える。視準された(平行)入射X線ビームを用いる多結晶試料の多色回折パターンは、一般的に、多数の回折スポットが重なり合っており、そのため、結晶粒の結合、波長、およびd間隔を解読することは不可能である。実際、多数の結晶粒が存在していれば、個々の結晶粒がランダムな方位であるため、粉末回折と呼ばれている回折方法において周知である、いわゆるラウエ回折リングが生じる。粉末回折は、材料の結晶構造を求めるための確立された方法であるが、特定の結晶粒情報を何ら明らかにしない。
一方、本システムが使用する特定の(コーンビーム)ジオメトリは、X線点光源の場合、分散ビームが、伸張結晶粒から反射して、X線を、X線が回折面方向においてソース−試料間距離dssに等しい距離の場所で集光されるように、回折するという事実を、活用する。この特別な面をラウエ焦点面と呼ぶ。この集光効果は、結晶粒の大きさにわたり異なる入射角でX線光源を「見ている」単結晶粒によって、生じる。これは次に、上記ブラッグの法則に従う反射に対して異なる波長および回折角度を選択する。
視準(平行)ビーム多色回折と異なり、このシステムにおいて反射したX線の波長は1つの結晶粒にわたって一定ではなく、X線が当たった結晶粒内の位置に応じて変化する。
図1はラウエ焦点面50および投影面52を示す。
より詳しくは、広帯域光源110が広帯域放射の分散ビーム115を放出する。この放射は試料10内の結晶または結晶粒によって回折される。
結晶10による回折効果がラウエ焦点面50を生じさせる。この焦点面は、ブラッグの条件を満たすX線が試料の結晶または結晶粒10における回折によって集光される面である。集光は回折面でしか生じないので、一般的には、回折されたビームのパターンが、ラウエ焦点面におけるラインを形成する。また、光源と試料の間の距離(dss)と、試料とラウエ焦点面の間の距離(dsd1)が等しいことも注目される。また、試料10からさらに遠い距離の場所には、回折する結晶または結晶粒の投影の投影面52がある。ラウエ焦点面から投影面までの距離は、任意であり、投影面におけるパターンの記録に利用できるX線検出器の画素サイズによって決まる。
図2Aは広帯域の分散ビームが試料の結晶粒によって回折されるときの相対距離を示す上面図である。具体的には、光源110と試料10の間の距離はdssである。試料10とラウエ焦点面50の間の距離はdsd1であり、試料10と投影面52の間の距離はdsd2である。
X線ビーム115の中の異なる波長またはエネルギが、試料の結晶または結晶粒10の異なる部分に沿ってブラッグの条件を満たすことに着目する。したがって、ラウエ焦点面50で発生する特徴は、複数の波長λ1、λ2、λ3の組合わせである。これらの波長は、光源110から放出される広帯域X線に含まれるスペクトル帯域λmin〜λmaxの中にある。
光源110と試料10の間の開口112を用いて、試料に対する照射ビームを制限し、透過直進ビーム/非回折ビーム62を回折ビーム60、64から分離する。
回折ビーム60、64はラウエ面に集光されるので、投影面における結晶の投影像は、反転されており、(dsd2−dss)/dssによって示される幾何学的倍率を有し、せん断されているようにも見える。
図2Bは、広帯域分散ビームが試料の結晶粒によって回折されるときの相対距離を示す上面図である。ラウエ焦点面50における集光効果により、ライン形状のスポットが形成される。
ラウエ焦点面におけるライン形状のスポットとしての回折信号の外観は、集光効果および拡大効果によるものである。1つのこのようなライン形状スポットは、試料の1つの結晶粒内の一組の結晶面からのX線の回折から生じる。この結晶粒内の結晶面が、X線を回折しX線をその垂直方向に沿って細いラインに集光する。この集光効果は、結晶粒の全長にわたって生じる。このことは、ラウエ焦点面におけるライン形状のスポットの長さは、2に等しい(dss+dsd1)/dssという係数で拡大されたこの方向の回折粒の物理的サイズを投影したものを表わすことを、意味している。この結晶粒は、この方向において反転されないで投影される。このことから、ラウエ焦点面における結晶寸法を解像できるようにするためには、結晶粒寸法を解像できる高解像度の検出器が必要であることが明らかになる。幾何学的倍率が非常に低く2に等しいからである。投影面における結晶粒の投影の倍率は、(dss+dsd2)/dssによって示され、これは投影X線撮像システムと同一である。投影面における幾何学的倍率が高いほど、解像度が低いX線検出器システムを使用できる。
たとえば、図3Aに示されるように、ラウエ焦点面50に位置する空間解像X線検出器150は、反射の面の方位を符号化するライン60を検出する。ラウエ焦点面50におけるライン60は、試料10によって回折されない直進ビーム62を形成するX線に隣接している。
図3Bに示されるように、投影面52に位置する空間解像X線検出器152は、回折する結晶粒の投影を生じさせる投影面検出器152上へ反射されたX線64を検出する。
投影面において、結晶粒の投影の倍率は、回折面と直交面において等しくない。回折面における投影は反転されており直交面よりも倍率が低い。直交面では投影は反転されていない。
3次元結晶粒マップの再構成のために試料面に結晶粒の輪郭を再度投影する1つの手法は、投影面からラウエ焦点面52におけるライン焦点を通して結晶粒形状を再投影することである。そうすると、試料内の正確な結晶粒位置に関する推論とともにセットアップ(光源位置)の幾何学的形状がわかっているので、反射を生じさせる屈折率および波長を識別することができる。
回折データにおけるフリーデル対の識別は、同一の結晶粒に属する回折信号の識別の助けになる。
図4に示されているのは、本発明の実施形態に従うX線3次元結晶学的結晶粒方位マッピングを実施するための装置の一例である。この装置は一般的に試料10を照射するためのX線光源110を含む。
光源110は「実験室X線光源」である。これは、光源から試料までの距離(dss)を独立して調整することを可能にする光源Z軸ステージに位置することが好ましい。本明細書で使用される「実験室X線光源」は、シンクロトロンX線放射源ではない、X線の適切な源である。
光源110はX線管であってもよい。X線管の中では、真空内で電界によって電子が加速されターゲット金属片に衝突し、金属内で電子が減速するときにX線が放出される。典型的に、このような光源は、使用される金属ターゲットの種類に応じて、選択されたターゲットの特性線から得られたあるエネルギにおける強度の尖鋭なピークと組合されたバックグラウンドX線の連続スペクトルを生じさせる。さらに、X線ビームは分散しており空間的および時間的コヒーレンスがない。
一例において、光源110は、タングステンターゲットを有する回転アノード型またはマイクロ集光光源である。モリブデン、金、白金、銀、または銅を含むターゲットを使用することもできる。好ましくは、電子ビームが薄いターゲット410にその背後から衝突する伝達構成が使用される。ターゲットの反対側から放出されたX線はビーム115として使用される。
別のより具体的な例において、光源110は、その内容全体を本明細書に引用により援用する2008年10月28日にYun他に発行された米国特許第7,443,953号に記載されているような構造化されたアノードX線光源である。この場合、光源は、所望のターゲット材料からなる薄い上層と、良好な熱特性を有する低原子番号および低密度の材料からなるより厚い下層とを有する。アノードは、たとえば、ベリリウムまたはダイヤモンド基板の層上に積層された最適厚さの銅の層を含み得る。
本明細書に記載のトモグラフィ応用に適したエネルギを有する放射を生成するX線レーザも使用できる。
さらに他の例において、光源110は、スウェーデンのキスタにあるExcillum ABから入手できるもののような金属ジェットX線光源である。この種の光源は、アノードが液体−金属ジェットである微小焦点管を使用する。このため、アノードは絶え間なく再生され既に溶融されている。
光源110によって生成されたX線ビーム115は、好ましくは放射の不要なエネルギまたは波長を抑制するように調節される。たとえば、ビーム内に存在する望ましくない波長は、たとえば(所望のX線波長範囲(帯域幅)を選択するように設計された)エネルギフィルタ412を用いて、除去または減衰される。しかしながら、フィルタ412は、実質的には伝達されるビーム115の全エネルギまたは帯域幅を減じる訳ではない。たとえば、フィルタ412は、好ましくはビーム内のパワーを50%以下減じる。好ましい実施形態において、これはビーム内のパワーを30%以下減じる。関連しているのは、X線光源110によって生成された広帯域X線のほとんどが残されて試料10を照射するということである。一般的に、使用されるX線の帯域幅は、X線エネルギ帯の半値全幅(FWHM)に対する中心X線エネルギの比率によって定められる40%よりも大きい。たとえば、中心エネルギが50keVの場合、中心エネルギの周りの少なくとも20keVのエネルギ帯が使用される。一般的にこの帯域幅は少なくとも20%である。そうでなければ、利用できる光源の光束があまりにも大きくカットされていることになるからである。また、さまざまなX線光源/フィルタの組合わせを用いてデータを収集することにより、いくつかの例では中心エネルギおよび帯域幅が変えられることも認識されるであろう。これは、記録された反射の波長範囲を識別するために制御システム105が使用することができるデータに追加情報を提供する。
ビームの大きさは、好ましくは、ビーム画定ピンホールまたは適切な正方形の開口を有する開口装置112にX線ビームを通すことによって減じられる。この開口は、試料10上の照射領域を限定するとともに、X線検出システム上の直進ビームのサイズを制限する。異なるサイズの開口を用いることによって、ビーム内の結晶粒の数を調整できることがわかる。このことは、処理できる回折反射の数を保ち反射の重なりを減じるためには有利である。一般的に、すべての結晶粒のいくつかの反射は既にラウエ面および投影面に記録されている。
他の実装例では2つ以上のエネルギフィルタ412および/または開口装置112が使用される。一方、このビーム調節は、実験室光源(たとえばレーザ)が、十分に帯域が限定されたおよび/または空間的に限定されたビームを生成する場合、省略される。
実験室X線光源110から(直接、すなわちたとえばレーザ光源の場合さらに調節することなく、または、上記のように調節されて)得られたX線ビーム115は、研究中の試料10を照射する。試料10は、並進対称性を有する結晶を各結晶粒が構成する、多数の結晶粒を有する多結晶材料であることが多い。結晶粒は、同一の化学組成および格子構造を有し得るが、一般的には異なる方位を有する。
本明細書に記載の装置および技術を用いて分析することができる材料の例は、金属、金属合金、セラミック等を含むが、これらに限定されない。
試料10の着目領域は、試料ステージ414のX、Y、Z軸並進機能を用いてビーム内に位置付けられる。次に、Y軸を中心として試料10を回転させ(角度Θ参照)、X線ビーム115に対して異なる試料面を露出させる。具体的な例において、試料110は、ステージ414上に搭載された試料ホルダ(図示せず)に保持される。これは、試料を回転させることができ、好ましい実装例においては位置合わせのためにX線ビーム115に対して試料を並進させることができる。
たとえば、試料10は、理想的には電動化された、試料10の調整および回転のための試料ホルダおよびステージシステムを含む従来のシステムを用いて操作することができる。ステージ414は、光学テーブルの面(X軸)において試料10を照射するX線ビーム115に沿う(Z軸)並進、および/またはX線ビームを横断する方向(Y軸およびX軸)における並進、および/またはX線ビームに対して鉛直方向(Y軸)における並進のために設計されていてもよい。便宜上、本明細書で使用される座標系は、Z軸として、入射X線ビームによって定められる光学軸に沿う軸を有し、X軸として、(光学テーブルの面において)入射X線ビーム115に垂直な軸を有し、Y軸として、光学テーブルの(水平)面に対して垂直(鉛直)方向に延びる軸を有する。
一例において、試料ステージ414は、システムコントローラ105によって制御され、中心回転軸Yを有し、試料の位置は、この回転軸YがX線ビーム115の直進経路に対して垂直となるように、調整することができる。ステージ414は、フル回転360°当たり20分から24時間の範囲といった予め定められた設定可能な回転速度で、または、1増分回転当たり0.01°〜15°の範囲といった設定可能な段階的増分回転運動によって、回転軸Yを中心として試料10を回転させることができる(図4の角度Θ参照)。このステージは、回転位置0°に対してデフォルト基準点を有してもよく、搭載された試料の回転運動を開始するときに実際の基準点を設定できるという選択肢を提供してもよい。このステージの、基準点に対する回転角は、試料ステージ装置414からシステムコントローラ105に伝えられる。
たとえば、試料10は、ステージ414の台から突出する試料ホルダ上で保持してもよい。この台は、X−Z試料運動ステージの制御下でX−Z面において並進することにより、光学テーブルの面上で試料を細かく位置付けることができる。
試料回転ステージが試料運動ステージを回転させると、試料10も、X線ビーム115の中で、Y軸に対して平行に延びる回転軸を中心として回転する。X軸に沿って試料を比較的大まかにまたは粗く位置付けるためにX軸試料運動ステージを設けて、たとえば試料を搬入できるようにしてもよい。また、光学テーブルの上面を基準としてX線ビーム115の中の試料10の高さを調整するために、Y軸(並進)試料運動ステージを設けてもよい。
入射X線ビームと回転している試料との相互作用によって、ラウエ面X線検出器150のシンチレータ420上で取込まれる一連の角投影60(図3A参照)が生成される。好ましくはX線絞り418を設けることによって、X線光源110からの直進ビームを遮断または減衰させる。X線絞り418を用いて直進ビームを遮断する利点は、直線ビームが試料10の結晶粒構造に関する情報を殆ど伝えないことにある。加えて、その信号強度は回折ビームよりも遥かに強いので、直進ビームを遮断することにより、ラウエ面X線検出器150の性能を向上させ、シンチレータ420で発生する迷光を減じる。一般的に、X線絞り418のサイズは開口112よりも大きい。X線ビーム115には分散特性があるからである。
X線絞り418としては、いくつかの例では部分的透過性を有することによりシンシレータ420上の試料10の吸収コントラスト投影をさらに収集するものが選択される。この直接像は、コントローラ105によって試料の輪郭を再構成し試料10の質量中心を決定するのに役立つ。
ある実装例では、さらに他のフィルタ416を試料10とシンチレータ420の間に位置付ける。これを用いてX線ビームの中の望ましくないエネルギをフィルタ除去することができる。
いずれの場合でも、入射回折X線ビーム60および(遮断されていなければ)透過(または消光)X線ビーム62が、ラウエ面X線検出器150のシンチレータ420によって、より低エネルギ(典型的には電磁スペクトルの可視範囲内)の光子に変換される。すると、もしあれば、透過X線像62からおよび回折X線像60から放出されたより低エネルギ(典型的には可視範囲)の光子ビームが、さらにラウエ面X線検出器150の光学部430によって処理される。
ラウエ面X線検出器150の光学部430は、典型的には光学拡大レンズシステムおよび検出器、たとえば、電荷結合素子(CCD)またはCMOSセンサに基づく適切なフィルムまたはカメラ検出器を用いるものを含む。この検出器によって生成された画像はシステムコントローラ105に与えられる。
光学部430は、シンチレータ420の光学的に下流に配置されることが好ましい。光学部430は、好ましくはハウジング内に保持された拡大レンズを含む。2対を用いて拡大レンズからの光学信号を調節してもよい。最後の筒レンズ対が検出器(たとえばCCDカメラ)上に像を形成する。
いくつかの例では、反射鏡がラウエ面X線検出器150の光学部に含まれる。これは、レンズの前に位置することによって、X線から受けるダメージを防止するとともに、残りのX線が次の投影面X線検出器152上に進むようにする。この実施形態では、ラウエ検出器150を取除いて投影面検出器152上で撮像する。これは、システムコントローラ105が、XまたはY軸運動ステージ/スイッチングシステム422を用いて検出器150を外すことによって行なわれる。
一般的には、使用することができる適切な構成が、たとえばその内容全体を本明細書に引用により援用する2006年10月13日にYun他に発行された米国特許第7,130,375号B1に記載されている。
ラウエ面X線検出器150は、X、Yおよび/またはZ方向においてラウエ面X線検出器150の位置をさらに調整できるようにするZ軸運動ステージ/スイッチングシステム422を利用して搭載される。
具体的な例において、光源から試料までの距離dss(Z方向)は、5ミリメートル(mm)と50cmの間である。試料からラウエ検出器までの距離dsd1(これもZ方向)は5mmと50cmの間であってもよい。
ある構成において、シンチレータ材料420の厚みは、50μmと1ミリメートル(mm)の間である。これは、ヨウ化セシウム(CsI)、タングステン酸カドミウム(CdWO4)等を用いる。そして、光学部430は約0.4X以上という倍率を提供する。別の実装例では、シンチレータの厚みは10μmと500μmの間であり、光学部430は4Xという倍率を提供する。他の実装例では、5μmと250μmの間であるより薄いシンチレータ420を用い、光学段430は10Xという倍率を提供する。2μm〜200μmの厚さおよび倍率20Xを提供する光学部を用いてもよい。さらに他の例では、光学部430は約50X以下という倍率を提供する。
また、入射X線ビームと回転している試料との相互作用により、投影面X線検出器152のシンチレータ432上で取込まれる一連の角投影64が生成される。好ましくは、第2のX線絞り419を設けることにより、X線光源110からの直進ビームを遮断する。ここでも、X線絞り419を用いて直進ビームを遮断する利点は、直進ビームが試料10の結晶粒構造に関する情報を殆ど伝えないことにある。加えて、その信号強度は回折ビームよりも遥かに強いので、直進ビームを遮断することにより、投影面X線検出器152の性能を向上させ、投影面X線検出器152のシンチレータ432上で発生する迷光を減じる。一般的に、X線絞り419のサイズは開口112および第1のX線絞り418よりも大きい。X線ビーム115には分散特性があるからである。しかしながら、他の実施形態では、絞り419は減衰させるので検出器152は直進ビームも検出できる。
投影検出器ステージ424は、ビーム軸115に沿って投影面検出器152を支持し、これを位置付けるのに使用される。
いずれの場合でも、入射回折X線ビーム64および(遮断されていなければ)透過(または消光)X線ビーム62が、投影面X線検出器152のシンシレータ432によって、より低エネルギ(典型的には電磁スペクトルの可視範囲内)の光子に変換される。すると、透過直進X線像62からおよび回折X線像64から放出されたより低エネルギ(典型的には可視範囲)の光子ビームが、さらに投影面X線検出器の光学部434によって処理される。
投影面X線検出器152の光学部434は、ラウエ面X線検出器システム150よりも遥かに単純であってもよい。その理由は、幾何学的倍率が原因で、画像は投影面検出器152上のものの方がより大きいからである。
一例では、光学倍率を与えない。その代わりに、CCDパネル検出器をシンチレータ432の直後に使用する。たとえば、シンシレータ432に対する結合が1:1のフラットパネル検出器を使用してもよい。このような検出器が有する画素サイズの範囲は、典型的には50μm〜250μmである。
別の例では、投影面検出器152の光学部434は、可視光倍率が0.4Xであり、画素サイズ13μmのCMOSセンサを有する。
ある単純な例では、ラウエ面検出器150および投影面検出器152は同一の物理的検出器である。ビームに対する試料10の角度シータ毎に、検出器をラウエ面50と投影面52の間で移動させる。この構成には、Z軸およびX軸における高い並進機能を有する検出器ステージ422が必要である。
具体的な例において、試料から投影検出器までの距離dsd2(これもZ方向)は、10cmと100cmの間であればよい。投影面検出器152におけるX線の幾何学的倍率は、好ましくは10と500の間である。
本明細書に記載の装置はまた、システムコントローラ105を含む。このコントローラは、試料材料の3次元結晶学的結晶粒方位マッピングを得るために必要な動作を実行するのに適した何らかの処理部であればよい。たとえば、コントローラ105は、(試料10を回転させている間に取得された)複数の画像の画像データを検出器システム150、152から受けて結晶粒方位および位置を3次元で再構成することができるコンピュータシステムであればよい。具体的な実装例では、コントローラ105はまた、回転ステージ414をしたがって調査中の試料10の回転角度を制御する。好ましくは、コントローラ105はラウエ面検出器150および投影面検出器152のステージ422、424も操作する。具体的には、コントローラ105はラウエ面検出器150を動かして光路の外に出し投影面検出器152が検出を行なえるようにする、または、ラウエ面検出器150を投影面検出器152の位置まで動かしてその機能を果たすようにする。
場合によっては、コントローラ105はラウエ検出器150からのデータのみまたは投影面データ152からのデータのみを使用して試料10を分析する。しかしながら、一般的にはラウエ検出器150から得た情報が試料の分析に最も役立つ。
本発明の多くの局面において、コントローラ105は、X線DCTの原理を利用して3次元結晶学的結晶粒方位マッピングを生成する。確立されているDCTの原理は、そのすべての全体を本明細書に引用により援用するいくつかの刊行物に記載されている。これら刊行物は次の通りである。W. Ludwig et al., X-Ray Diffraction Contrast Tomography: A Novel Technique For Three-Dimensional Grain Mapping of Polycrystals. I. Direct Beam Case, J. Appl. Cryst. (2008) V41, pp. 302-309 (Appendix A)、G. Johnson et al., X-Ray Diffraction Contrast Tomography: A Novel Technique For Three-Dimensional Grain Mapping of Polycrystals. II. The Combined Case, J. Appl. Cryst. (2008) V41, pp. 310-318 (Appendix B)、Martin Knapic, Seminar, 4th Year, University of Ljubliana, Facutly of Mathematics and Physics, Physics Department, May 28, 2011 (Appendix C)、U.S. Patent Application Publication No. 2012/0008736A1, to E. M. Lauridsen et al., published on January 12, 2012 (Appendix D)。
上記文献(たとえばLudwig et al. (2008). J. Appl. Cryst. 41, 302-309参照)に記載されているように、X線DCTには、従来のX線吸収コントラストトモグラフィとの類似点がいくつかある。典型的に、試料内の結晶粒は、結晶粒が回折条件を満たす度に、X線減衰係数に対する、時折発生する回折の寄与を用いて撮像される。3次元結晶粒形状は、代数的再構成技術(ART)を用いて、限られた数の投影から再構成する。走査方位空間に基づき対応する結晶学的結晶粒方位を求めることを目的とするアルゴリズムも開発されている。
透過ビームおよび回折ビームを同時に取得することによって、Ludwig, et al., (2008). J. Appl. Cryst. 41, 302-309に記載の技術は、1断面当たり100を超える結晶粒を含む変形されていない多結晶試料の研究に拡張されている。この場合も、結晶粒は、X線減衰係数に対する、時折発生する回折の寄与を用いて撮像される(これは、結晶粒が回折条件を満たすときに透過または直進ビーム62の強度の減少として観察できる)。
たとえスポットの重なり合いが顕著であっても、追加の回折ビーム情報を用いた消光スポット像の分割は自動化されている。対応する直進(「消光」)ビームスポットと回折ビームスポットを対にすることにより、強力なソーティングおよび索引付け手法が開発されている。
一般的には、このシステムを用いると、試料10内の各結晶粒は、X線ビーム軸115に対する試料10のすべての角度毎に、典型的には複数の、1〜20の回折スポットまたはラインをラウエ検出器150上に生成する。この効果を用いると、試料10の連続回転(シータ)を不要にすることができる。加えて、ラウエ面の回折スポットは幾何学的ライン形状であるので、「重なり合う」という問題は減じられる。なぜなら、従来のシステムで検出される大きなスポットと比較して、ラインは分離し易いからである。
ある実施形態において、ラウエ検出器150および投影面検出器152によって検出された領域60、62、および64からのデータは、コントローラ105に伝えられる。コントローラ105は、透過画像62からの信号および回折画像からの回折スポット60、64を受けることに加えて、好ましくは露光プロセスの間結晶材料の試料10が自動的に回転するように試料ステージ414の制御も行なう。
本発明をその好ましい実施形態を参照しながら具体的に示し説明してきたが、その形態および詳細事項のさまざまな変更を以下の請求項によって包含される本発明の範囲から逸脱することなくなし得ることが当業者には理解されるであろう。
たとえば、シンクロトロン放射線源においては、DCTに広帯域X線スペクトルを使用することは考えられていなかった。シンクロトロンビームが、多結晶試料に向かって分散広帯域ビームを送るように調節された場合、上記と同じ方法を用いると、単色ビームを使用する現在使用されている方法に対して、重要な性能上の利点を、場合によっては与えることができる。実際、シンクロトロンにおいて十分に活用されていない低輝度偏向磁石のビームラインを、実験室光源に代えて使用することにより、広帯域分散X線ビームを提供することができる。

Claims (24)

  1. 3次元結晶学的結晶粒方位マッピングのための方法であって、前記方法は、
    回転している多結晶試料を、実験室X線光源から得られる広帯域X線ビームで照射することと、
    1つ以上のX線検出器上で、前記試料から回折されたビームを検出することと、
    前記試料の回転位置を異ならせて前記回折されたビームからのデータを処理することにより、結晶粒方位、位置、および/または3次元体積を3次元で再構成したものを生成することとを含む、方法。
  2. 前記試料を照射する前に、前記実験室X線光源によって生成されたX線ビームは、ビームの発散を制御する開口に通される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記試料を照射する前に、前記実験室X線光源によって生成されたビームは、その帯域幅の制御のためにフィルタリングされる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記実験室X線光源によって生成されたビームは、前記試料を透過した後、X線ビームにおける望ましくないエネルギの除去のためにフィルタリングされる、請求項1に記載の方法。
  5. 前記試料を照射するビームはコーンビームである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記試料を照射するビームは集光されていないX線ビームである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記1つ以上のX線検出器は、回折されたX線を収集し回折データを生成するための高解像度ピクシレーションX線検出器と、前記試料を通して投影像を検出するための解像度がより低い検出器とを含む、請求項1に記載の方法。
  8. X線検出器をラウエ焦点面に配置することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. タングステン、モリブデン、金、白金、銀、または銅のターゲットを電子ビームで照射することにより広帯域X線ビームを生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記試料を照射するX線ビームを、前記ビームにおける総パワーを50%以下減じるスペクトルフィルタを用いて調節することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記試料を、1増分回転当たり0.01°〜15°の範囲で、段階的な増分回転移動によって回転させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記X線光源からの直進ビームをX線検出器に達しないよう遮断するまたは減衰させるためのX線絞りを設けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. 3次元結晶学的結晶粒方位マッピングを実施するための装置であって、
    広帯域X線ビームを生成する実験室X線光源と、
    前記X線ビームの中で試料を回転させるための試料回転ステージと、
    前記試料から回折データを収集するための少なくとも1つのX線検出器と、
    前記試料の異なる回転位置に対応する前記回折データを前記検出器から受け、結晶粒方位および位置を3次元で再構成するためのコントローラとを備える、装置。
  14. 前記試料上の照射領域を限定し前記検出器上への直進ビームの大きさを制限するためのビーム画定開口をさらに備える、請求項13に記載の装置。
  15. 前記検出器は、シンチレータと、前記試料によって回折された広帯域X線ビームによって前記シンチレータから生成された光子を拡大し収集するための光学部とを含む、請求項13に記載の装置。
  16. 前記試料を照射するX線ビームの帯域幅を減じるスペクトルフィルタをさらに備える、請求項13に記載の装置。
  17. 前記試料を照射するビームはコーンビームである、請求項13に記載の装置。
  18. 前記試料を照射するビームは集光されていないX線ビームである、請求項13に記載の装置。
  19. 前記少なくとも1つのX線検出器は、回折されたX線を収集し回折データを生成するための高解像度ピクシレーションX線検出器と、前記試料を通して投影像を検出するための解像度がより低い検出器とを含む、請求項13に記載の装置。
  20. 前記少なくとも1つのX線検出器は、ラウエ焦点面にあるX線検出器を含む、請求項13に記載の装置。
  21. 前記実験室X線光源は、タングステン、モリブデン、金、白金、銀、または銅のターゲットを電子ビームで照射することにより広帯域X線ビームを生成する、請求項13に記載の装置。
  22. 前記試料回転ステージは、前記試料を、1増分回転当たり0.01°〜15°の範囲で、段階的な増分回転移動によって回転させる、請求項13に記載の装置。
  23. 前記X線光源からの直進ビームをX線検出器に達しないよう遮断するまたは減衰させるためのX線絞りをさらに備える、請求項13に記載の装置。
  24. 3次元結晶学的結晶粒方位マッピングのための投影X線撮像システムであって、
    広帯域X線ビームを生成するための実験室X線光源と、
    試料上の照射領域を限定し直進ビームの大きさを制限するビーム画定開口と、
    一連の角投影を取得するための回転ステージを有する試料運動ステージシステムと、
    回折データを収集するための少なくとも1つの検出器と、
    前記検出器から回折データを受け結晶粒方位および位置を3次元で再構成するコントローラとを備える、投影X線撮像システム。
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