JP2023539007A - 実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム及び方法(LAB3DμXRD) - Google Patents

実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム及び方法(LAB3DμXRD) Download PDF

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Abstract

集光光学部品と、当該集光光学部品から離れた距離に配置する特性評価される試料と、実験室のX線源と、試料を並進及び回転させるステージと、回折X線のラウエ回折パターンを検出するように構成された検出器と、を含む、結晶性材料を特性評価するための実験室ベースの3D走査X線走査ラウエマイクロ回折システム及び方法。試料を異なる回転で集光ビームに対して並進させ、層内の各ボクセルを2回以上の回転で照明し、異なる回転において記録されたラウエ回折パターンを用いて、層内の各ボクセルをインデクシングすることによって、試料の各層を走査することを含む方法。試料の異なる層の並進及び回転を繰り返すことによって、試料の粒子構造の3D画像が再構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、回折測定を用いた結晶性材料の特性評価の汎用分野に関する。
結晶性材料の特性評価は、産業界及び学界の両方において科学者が結晶性材料の特性及び加工/製造と特性/性能との関係を理解する手助けになる。結晶性材料の特性評価は、回折測定を用いて多結晶材料中の各結晶(粒子とも呼ばれる)の結晶方位の特性評価を行うことによって実行され、ビームが個々の粒子から回折され、回折パターンが記録される。試料を充分に特性評価するために、粒子配向の3D分布のイメージングが必要である。
3DX線回折、3DXRDの第1の形態は20年前に発明され、高磁束シンクロトロン放射源から照射された単色硬X線ビームは、アルミニウムの場合には数センチメートル、鋼の場合には数ミリメートルの深度を貫通して試料を通過する。3DXRD実験では、試料の断面又は体積をそれぞれ照明する層ビーム又はボックスビームを用いて、断層データ取得ルーチンが適用される。高エネルギーX線回折顕微鏡法及び回折コントラストトモグラフィ(DCT)は、3DXRDの支流技法であり、3DXRDは、約300nmまでの空間分解能と、約1μmの標準解像度で、数μmよりも大きい粒子を特性評価することができる。現在、3DXRDを用いて、変形した材料を特性評価し、局所的な粒内歪み情報を提供することは依然として困難である。
走査3DXRDを使用して、一連の並進及び回転ステップの後に試料の体積がマッピングされる集光単色ビームを用いて、空間分解能を増加させ、局所的な歪み情報を特性評価することができる。上記のケースの全てで、単色X線を使用すると、回折はブラッグ回折になる。
シンクロトロン3D特性の別の形態は、ラウエマイクロ回折技法であり、多色X線が、非分散キルクパトリック-バエツ(Kirkpatrick-Baez)ミラーによって約0.5μmのサイズに集光され、試料に向けられる。試料内のビームに沿って、ラウエ回折がどこで発生するかを解決する差動アパーチャとして、Ptワイヤ又はナイフエッジが使用される。3D体積マッピングは、試料が水平方向及び垂直方向に並進された後に達成される。ラウエマイクロ回折技法の場合には、試料の回転は不要である。
これらの技法の1つの制約は、建造費用が高価で、限られたビーム時間でしか動作できないシンクロトロン設備を必要とすることである。より迅速で安価な材料の特性評価を可能にするために、上記のシステム及び技法を、実験室の放射源からのX線で利用できるように適合することが肝要である。これまでのところ、そのようなシステムは1つだけ、すなわち、LabDCTシステムが開発されている。LabDCTシステムは、米国特許第8385503(B2)号明細書及び米国特許第9383324(B2)号明細書に開示されている。
米国特許第8385503(B2)号明細書及び米国特許第9383324(B2)号明細書又は米国特許出願第2015/0316493(A1)号明細書には、実験室のX線源から照射された白色/多色発散光がアパーチャを通って試料に導かれるシステムが開示されている。このシステムでは、試料のアライメントのために試料の並進が実行される。試料に向けられたX線ビームは、試料の一定の体積が照明されるように発散する。試料は、LabDCTデータ取得中にのみ回転し、したがって、LabDCTは、所望の体積に多色円錐X線ビームを閉じ込めるアパーチャを用いて動作する。試料を回転させると、同じ粒子の異なる結晶格子面からの複数の回折スポットを、領域検出器上で高い信号対雑音比で記録することができる。スポットは、結晶方位のインデクシングと、3D試料の体積の再構成とのために使用される。ただし、現在、応力の測定は可能ではない。
LabDCTは実験室のX線源を用いて稼働するが、ラウエ集光効果による固有の制約を有し、結晶/粒子は欠陥がないことが必要である。さらに、LabDCTは、粒子を5~10μmの空間分解能でしか3Dマッピングできず、しかも20~30μmより大きい粒子のみにしか対応していない。大半の金属の通常の粒径は、1~25μmの範囲内であるため、これでは充分ではない。さらに、LabDCTは、変形した材料を特性評価することも、個々の粒子内の局所的な格子歪みを決定することもできない。
国際公開第2009/126868(A1)号パンフレットは、集光された単色X線、又は限られた範囲の離散化エネルギーを有するが、米国特許第9383324(B2)号明細書に記載されているように、DCTには低域すぎると考えられる連続した多色スペクトルではないX線を使用するX線生成システムを開示する。DCTは、元来、単色シンクロトロンX線ビームに基づいて設計されている。
したがって、改良型の実験室ベースの回折システム及び方法は有利であろうし、特に、粒径が数μm程度の小さな粒子を特性評価でき、局所的な格子歪みを決定することができることに加えて、試料が変形しても有効であるシステム及び方法が有利であろう。
本出願につながるプロジェクトは、欧州連合のホライズン2020研究及び革新プログラムの下で欧州研究評議会(ERC)から資金提供を受けている(助成契約番号788567)。
本発明の別の目的は、従来技術の代替物を提供することである。
特に、本発明の目的は、粒径が数μm程度の小さな粒子を特性評価し、局所的な格子歪みを決定し、変形した試料の特性評価を可能にする、従来技術の上記問題を解決する実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システムを提供することであると考えてもよい。
したがって、上記の目的及びいくつかのその他の目的は、結晶性材料を特性評価するための実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システムを提供することによって、本発明の第1の態様で得られることを意図しており、実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システムは、
-集光光学部品と、
-集光光学部品から離れた距離に配置できる、システムの使用中に特性評価される資料と、
-多色X線ビームを生成できる実験室のX線源と、を含んでいてもよく、
-集光光学部品がX線源と試料との間のビームの経路内に配置され、試料内の撮像点において30μm未満のスポット径を有する集光ビームを生成することが可能で、集光ビームが、試料内でビームによって照明される内部試料体積から回折して、回折X線を生成することが可能であり、
-試料を保持するためのステージであって、試料を集光ビームに対して特定の間隔及び角度で回転及び並進させて、試料内の内部試料体積位置を変化させるように構成できるステージと、
-回折X線のラウエ回折パターンを検出するように構成できる検出器、とを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、検出器は2D検出器である。
第2の態様では、本発明はさらに、以下を含み得る、結晶性材料の3D配向イメージングを生成するための方法に関する。
-実験室のX線源によって生成された多色X線ビームを試料内の30μm未満のスポット径に集光させて集光ビームを生成することと、
-ビームに対して垂直であり得る第1の並進軸を画定することと、
-第1の並進軸及びビームに対して垂直であり得る第2の並進軸を画定することと、
-第2の並進軸に沿って試料の所定のゲージ体積内に1つ又は複数の層を画定することと、
-試料を第1の並進軸に沿って並進させ、結果として生じるラウエ回折パターンを並進ごとに記録することによって、試料の各層を走査することであって、
-試料の各層が、試料の異なる回転において走査でき、これにより、各ボクセルからなるラウエ回折パターンが少なくとも2回の記録において記録されるように、2回以上の回転において、層の各ボクセルを照射することができ、
上記層が、第2の並進軸に沿って試料を次の層に並進させることによって走査され、
-記録されたラウエ回折パターンを用いてラウエ回折パターンをインデクシングし、好ましくは、試料の粒子構造のゲージ体積内の各ボクセルをインデクシングすることによって、3D画像を再構成すること。
本発明者らは、走査3DXRDとラウエマイクロ回折技法とを組み合わせることによって、実験室システムで、小さい粒径及び局所的な格子歪みを特性評価することができることを確認した。本発明は、走査3DXRDから、ステージを用いて試料を並進及び回転させることによるデータ取得ルーチンを取得し、ラウエマイクロ回折から、多色X線源を用いてビームをより小さなスポット径に集光させ、多色ビームのラウエ回折パターンを測定するという概念を取得した。試料の異なる回転における並進によって試料を走査する際に、試料内の個々のボクセルは、複数回の記録において照明し、検出することができ、各ボクセル内の結晶方位が、上記の記録に基づいて決定できる。試料の各層について走査及び回転を繰り返すことによって、試料の3D画像を再構成することができる。
実験室のX線源を用いて上記技法を実験室の設定に適合させるには、X線源を30μm未満のスポット径に集光させるために、場合によっては集光光学部品を使用する必要がある。
X線源を30μm未満のスポット径に集光させることによって、1~30μmの範囲の粒子を特性評価でき、多色X線を用いることで、ラウエ回折技法の使用が可能となり、局所的な配向及び格子歪みを測定し、3D体積を再構成することができる。粒径の下限値及び上限値は、集光光学部品及び測定対象の試料の仕様に依存する可能性がある。
多色X線ビームを使用する場合、そのような格子歪みは、ラウエ回折パターンを使用して再構成することが可能であるため、試料中の粒子内の局所的な格子歪みを測定することが可能であり得る。ただし、実験室ベースのX線源は、異なったアパーチャ(シンクロトロンラウエマイクロ回折のために用いる)を使用するために必要なフラックスを生成しない可能性があるため、試料中の個々の粒子内で局所的に配向及び歪み情報を解決するために、この技法を走査3DXRD技法と組み合わせる必要がある。
ブラッグ回折からラウエ回折への切り替えは複雑であって、本発明がシンクロトロンマイクロ回折を想定していないことは明らかであるため、これらの技法を組み合わせることはまだ想定されていない。
従来のインデクシング方法及び非従来のインデクシング方法を上記の方法において使用して、ラウエ回折パターンをインデクシングしてもよい。後者は、機械学習法又は深層学習を使用してもよい。
したがって、本発明は、新規かつ進歩性がある方法で2つのシンクロトロン法の技法を組み合わせて、実験室ベースの3D走査ラウエマイクロ回折システム及び方法(Lab3DμXRD)を作成している。
米国特許第9383324(B2)号明細書では、試料の並進は、データ取得前のアライメントのみを目的とし、データ取得を目的としていない。国際公開第2009/126868(A1)号パンフレットの集光システムは、単色X線のみ、又は限られた範囲の離散化エネルギーを有するが、米国特許第9383324(B2)号明細書に記載されているように、DCTには低域すぎると考えられる連続した多色スペクトルではないX線のみを生成する。DCTは、元来、単色シンクロトロンX線ビームに基づいて設計されている。
国際公開第2009/126868(A1)号パンフレットに記載された集光システムは、主に、単色ビーム及び通常は軟X線(エネルギーが10keV未満)を集光させるためのものである一方で、本発明に係るシステムは、20~30μm未満の小スポット径を有することが特に困難な、連続的なエネルギースペクトルを有する集光された硬質多色X線(エネルギーが10keV未満)を生成する集光光学部品を達成する。
好ましい実施形態では、システムは、放射源と試料との間に配置できるシールドと、試料の後段に配置できるビームストップとを含んでいてもよい。この構成は、試料の後段に、透過ビームを遮断し、それによって、検出器が透過ビームの経路内に配置されている場合に検出器を保護することためのビームストップを有することで有利になり得る。シールドを有することは、集光光学部品を通過していない放射源からの直接のビームを遮断し、それによって回折パターンのコントラストを改善することから、有利になり得る。
好ましい実施形態では、実験室のX線源は、5~150keVの範囲のX線エネルギーを有する多色ビームを生成できる。
好ましい実施形態では、集光光学部品は、20μm未満、好ましくは10μm未満、より好ましくは5μm未満、又は最も好ましくは1μm未満のスポット径にX線ビームを集光させることができる。
結晶性材料において測定されるべき最小の粒子と同じ小ささのスポット径を有することは有利になり得る。
好ましい実施形態では、検出器は、光子計数、フラットパネル、シンチレータベースのCCD又はCMOS検出器のタイプであってもよい。
好ましい実施形態では、集光光学部品は、二重放物面X線ミラー光学部品、楕円面光学部品、ポリキャピラリ光学部品、キルクパトリック-バエツミラーなどであってもよい。
異なる集光光学部品を使用することによって、集光ビームのスポット径の大きさは、試料及び3D特性評価の仕様及び要求事項に応じて選択することができる。
好ましい実施形態では、2つ以上の検出器を回折X線の経路内の異なる位置に配置してもよく、複数の検出器は、回折X線によって画定されるラジアル平面内に非重複領域を有していてもよい。
好ましい実施形態では、検出器は、試料から5~10mmから1メートルの位置に配置されていてもよく、集光光学部品は、試料から20~50mmの位置(光学部品の端部から試料まで測定した)に配置されていてもよい。
好ましい実施形態では、第1の並進軸に沿った並進ステップは、ビーム径及び試料の粒径に基づいて選択できる。並進間隔は、ビームスポット径の範囲、1~30μm以上の範囲内であってもよい。
好ましい実施形態では、並進範囲は、異なる回転で試料の最長辺の一部又は全部をカバーしていてもよい。他の実施形態では、回転及び並進間隔及びステップは、試料内で特性評価されるゲージ体積に基づいて選択できる。好ましい実施形態では、第1の並進軸に沿った並進間隔及び範囲は、試料の異なる回転についても同じであってよい。ただし、他の実施形態では、第1の並進軸に沿った並進間隔及び範囲は、異なる回転については異なる並進範囲及び間隔であってもよい。
そのような状況では、画定されたボクセルは一様に分配されない場合がある。これは、状況において有利であり得、例えば、試料に穴が存在し、その結果、穴が並進でスキップされることがある。他の実施形態では、並進ステップは、ある回転角度で同じであってもよいが、異なる回転角度では異なっていてもよい。例えば、0度の並進ステップは1を単位としてもよく、45度の並進ステップはsqrt(2)/2を単位としてもよい。或いは、並進ステップは、ビームが試料内に向けられていない並進ステップをスキップするように、それぞれの回転において事前に特性評価されてもよい。
好ましい実施形態では、集光ビームスポット径よりも小さいステップサイズで試料を並進させることによって、空間分解能を向上させることができる。
好ましい実施形態では、回転は、1/4回転、半回転、又は全回転まで広げてもよいが、他の回転範囲も考えられる。好ましい実施形態では、回転間隔は、約1~90度であってもよく、異なる回転についても同じであってよい。そのような実施形態では、試料は、0度、30度、60度、90度、120度、150度、及び180度の間隔で、数回、例えば、7回、回転させて、各層を7回走査することができる。いくつかの実施形態では、回転間隔は、最初は30度回転させ、次に60度回転させるなど、回転のたびに変化してもよい。
ただし、並進及び回転は、特性評価される試料に応じて、任意の範囲と間隔との組み合わせであってもよい。これによって、試料内の個別のボクセルを2回以上の記録によって確実に記録することができる。この方法を用いて、選択されたボクセルを別々の測定値で記録するための測定値を選択することができる。
好ましい実施形態では、ラウエ回折パターンが異なる時間間隔で検出され、結晶性材料が任意の外部刺激にさらされる可能性がある場合に時間が第4次元である4D画像が生成される。
好ましい実施形態では、インデクシングは、パターンマッチング、辞書インデクス、深層学習のタイプである。
ゲージ体積とは、好ましくは、特性評価される試料内の体積を意味する。
内部試料体積とは、好ましくは、測定中にビームによって照明される試料内の体積を意味する。
ボクセルとは、好ましくは、試料内の画定された体積を意味する。ボクセルの形状は、立方体の要素とは異なっていてもよい。ボクセルは、重なっていてもよい。
走査とは、好ましくは、ビームに対して試料を並進させ、走査方向に沿って新しい測定を行うことを意味する。
範囲とは、好ましくは、第1の並進/回転と最後の並進/回転との間の距離/回転角度を意味する。ステップとは、好ましくは、距離/回転の変化を意味する。
層とは、好ましくは、試料の仮想的にスライスされたセグメントを意味する。
スポット径とは、好ましくは、ビームにおける最小サイズの断面径を意味する。
実験室のX線源とは、好ましくは、実験室設定で使用される機械及び放射源を意味し、シンクロトロンビームではないものとして負に定義される。
インデクシングとは、好ましくは、回折画像における回折スポットを識別し、粒子(又はボクセル)のどの格子面からそれらの回折スポットが回折されるかを決定し、それによって、粒子(又はボクセル)の結晶方位を決定することを意味する。
記録とは、好ましくは、1回の測定のための、検出器からの回折パターンの検出及び保存を意味する。
測定とは、好ましくは、回折パターンが記録される、ある時間における試料へのビームの露光を意味する。
以下、本発明に係る回折システム及び方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図面は、本発明を実施する1つの方法を示し、添付の1組の請求項の範囲内に収まる他の可能な実施形態を限定するものと解釈されるべきではない。
図1Aは、本発明のセットアップの一実施形態を示す図である。図1Bは、集光ビームによって照明される内部試料体積の一実施形態を示す図である。図1Cは、本発明に係る方法の一実施形態を示す図である。 図2は、検出器が入射ビームに対して90度の位置に配置されている、本発明の一実施形態を示す図である。 図3は、3つの検出器を用いて回折パターンが検出される一実施形態を示す図である。 図4は、本発明に係る方法の一実施形態のフローチャートである。 図5は、ボクセルの一実施形態を示す図である。
図1Aは、結晶性材料の特性評価のための実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム1の一実施形態を示す図である。このシステムは、集光光学部品4から離れた距離に配置する特性評価される試料7と、集光光学部品4に向けられた多色X線ビーム3を生成するための実験室のX線源2とを含み、集光光学部品4は、X線源2と試料7との間のビーム3の経路内に配置され、試料内に位置する撮像点において30μm未満のスポット径を有する集光ビームを生成する。試料7は、好ましくは結晶性材料である。
集光ビーム5は、試料7内の内部試料体積12を照明し、照明された内部試料体積12全体から回折X線8を生成する。内部試料体積12は、図1Bに示されている。図1Bでは、集光ビーム5の形状は、いくつかの実施形態では試料7の厚さと同じか又はそれより大きい焦点距離のために試料7内で円筒形となるが、照明された内部試料体積12の形状は、試料7を照明する集光ビーム5と、試料内の焦点の相対位置及び焦点距離の大きさに依存する。いくつかの実施形態では、試料の厚さは、焦点距離よりも大きくてもよく、ビームは試料内で発散又は収束し、その結果、内部試料体積12は円筒形状にならない。
回折X線8は、内部試料体積12のラウエ回折パターン13を検出するために回折X線8の経路内に配置された検出器9によって検出され、記録される。この検出器は、一実施形態では、透過又は反射幾何学構造で配置されてよい。
検出器9は、一実施形態では、光子計数、フラットパネル、シンチレータベースのCDD又はCMOS検出器などのタイプであってもよい。
システムは、集光ビーム5に対して試料7を支持し、回転させ、並進させるように構成されたステージ6をさらに含む。ステージ6による試料7の並進は、一実施形態では、互いに対して垂直な2つの方向で行われる。ステージ6は、いくつかの実施形態では、試料を保持するホルダー、及びホルダーを並進及び回転させるゴニオメータ装置などの複数の構成要素からなっていてもよい。
ステージ6は、図1Cに示すように、特定の間隔及び角度で試料7を回転及び並進させ、試料7の異なる回転で試料7を格子状に走査するように構成されている。
試料7は、一実施形態では、ビームに対して垂直な第1の並進軸及び第1の並進軸及びビームに対して垂直な第2の並進軸に沿って並進させることができる。試料7の所望のゲージ体積は、第2の並進軸に沿って複数の層に分割される。
それにより、この方法は、ビームに対して垂直な第1の並進軸において層ごとに試料7を走査することからなる。図1Cのi)には、第2の並進軸に沿った試料7の上面図が示されており、試料7は、y軸に沿って5ステップで試料を並進させることによって走査され、図1Cのy軸は、第1の並進軸に対応し、z軸は、第2の並進軸に対応し、ビームは、x軸に沿って伝搬する。
これらの並進ステップの各々は、照明されている異なる内部試料体積12によって生成されるラウエ回折パターン13の別々の測定及び記録に対応する。図1Cのi)では、X線ビームの大半が線として示されているが、ビームは、試料内の内部試料体積が照明されるように、図lCのi)で1本のビームについて示されるように。有限の直径を有する。
図1Cのii)に示すように、試料7をy軸に沿って走査した後、試料7を特定の回転間隔で回転させ、y軸に沿って試料7を再度走査するが、この手順で、試料7は90度回転し、y軸に沿って試料7が再び走査され、1回転が終わるたびに、y軸に沿った走査が実行される。
回転及び並進ステップは、試料に依存する。走査ステップにおける各々の並進は、別々の測定であり、例えば、図1Cのiii)に示す例では、試料7の1つの層について、5*2=10回の測定が行われる。
いくつかの実施形態では、データ収集手順は、ビームを試料7の層内の並進範囲の始点に向け、ラウエ回折パターン13を記録し、一定の並進ステップで試料7を並進範囲に沿って並進させ、新しいラウエ回折パターン13を記録することである。並進が全並進範囲にわたる場合、試料7を回転させ、並進ステップが繰り返される。この実施形態では回転軸はz軸であるが、いくつかの実施形態では、回転軸は第1の並進軸及び第2の並進軸から独立していてもよい。
全回転又は所望の回転範囲が達成されると、試料7は第2の並進軸に沿って並進し(図1Cでは第2の並進軸はz軸である)、次の層が走査される。いくつかの実施形態では、軸は互いに対して垂直である必要はない。
試料7を異なる回転で走査することによって、試料7の各ボクセル15は、少なくとも2回の測定中に照明することができる。ボクセル15は、図1Cのiii)及びiv)並びに図5に示すように、試料7内の画定された体積である。
同一のボクセル15から回折パターン13の2回以上の記録を得ることによって、ボクセル15は、ラウエ回折パターン13をインデクシングすることによって再構成できる。試料内の各ボクセル15は、別々にインデクシングができ、試料7の3D画像を順次再構成することができる。より小さい並進及び回転ステップを有することで、各ボクセル15はより多くの測定回で照明され、解像度が向上する。
回転、並進範囲及びステップサイズは、各ボクセル15が少なくとも2回の記録に確実に記録されるように選択されるが、ボクセル15のサイズも同様に、固定された並進及び回転ステップ及び/又はビーム径に基づいて選択できることは明白である。ボクセル15は、並進又は回転ステップが非線形である場合に起きることであるが、試料内でサイズが異なることがあり、重複することもある。いくつかの実施形態では、並進及び回転ステップは、ゲージ体積内の特定のボクセルのみを特性評価するように選択される。
このことは、各々の画定されたボクセルの結晶方位に関する情報を抽出するために、異なる測定からの共有内部体積からの信号がインデクシングされることを意味する。これらの共有体積(すなわち、ボクセル)は、0度回転の並進測定3及び90度回転の並進測定3によって画定される、図1Cのiii)のボクセル15などの、並進及び回転に基づいて先験的に決定できる。
ボクセル14は、0度回転の第2の測定(上から)と90度回転の第3の測定とを用いて再構成される。したがって、特定のボクセルの再構成に使用される測定値の記録は、測定前に先験的に同じ方法で選択することができる。ボクセル14及び15のみを特性評価しなければならない場合、3回の測定しか必要でない。したがって、測定手順は、ゲージ体積内の所望のゲージ体積及びボクセルに基づいて先験的に選択することができる。
したがって、並進ステップ及び範囲、及び回転は、ゲージ体積内のボクセルに基づいて選択され、各ボクセルは、少なくとも2回の測定中にその全体又は一部が確実に照明される。測定値は、ボクセルを再構成するために正しい測定値を選択するために、並進及び回転ステップに関するメタデータを含んでいてもよい。図1Cで、測定は、走査位置、回転位置、及び層位置に関するメタデータを含むことができる。これらのデータはまた、試料7の(第1の並進軸座標、第2の並進軸座標、回転)データを含んでいてもよく、データは、ステージ6内の位置決め構成要素などによって、ステージによって提供することができる。
この方法は、試料7の面に投影される格子として見ることができ、次いで、同じ格子点が、同じ空間座標を有する新たに回転した試料7上に投影されるように、格子点を空間的に固定したまま、試料を回転させる。特定の回転、並進ステップサイズ及び層サイズが、試料及びビームの形状及び厚さと他の測定因子とに基づいて選択される。
例えば、図1Cに示すように、走査されたy軸及び3層に沿って90度の回転ステップ及び360度の回転範囲で5回の並進を行った場合、測定回数は4*5*3=60となり、試料内で少なくとも5*5*3=75個の個々のボクセルを試料7内で特性評価することができる。これらの測定値のいくつかはヌル測定値であってもよい。
集光ビーム5によって照明される内部試料体積12は、いくつかの実施形態では重複していてもよく、他の実施形態では重複していなくてもよい。これらの内部試料体積の数及び重複は、結果として得られる3D画像の解像度を決定することがある。
そのようなシステムを有することで、一実施形態では、粒径が約1μm未満の粒子を特性評価することができる。特性評価できる特定の粒径は、集光光学部品4の仕様と、選択された内部試料体積12相互間の重複とに依存することがある。集光光学部品4は、X線ビームを要求される直径に集光するだけでなく、フラックスを増加させる。したがって、システムは、実験室設定においてシンクロトロン走査3DXRDの発想とシンクロトロンラウエマイクロ回折とを組み合わせている。
好ましい一実施形態では、実験室のX線源2は、5~150keVの範囲のX線エネルギーを有する多色ビーム3を生成する。これらのエネルギーは、普通は、金属対象物、回転アノード、液体金属アノード、又は線形加速放射源などを利用するX線管によって生成できる。いくつかの実施形態では、放射源2は、対応するより高いフラックスを有するシンクロトロン放射源であってもよい。開示されたシステム及び方法は、実験室設定と同様、シンクロトロン設定でも等しく良好に機能する。
一実施形態では、集光光学部品4は、X線ビームを20μm未満、好ましくは10μm未満、より好ましくは5μm未満、最も好ましくは1μm未満のスポット径に集光する。ビームを集光させることで、同時に集光ビーム5の強度が向上する。
集光光学部品4の選択は、特性評価する粒子に依存する。この例として、1~5μm径の粒子を特性評価するときに、集光光学部品4は、最良の選択として、ビーム3を5μm未満のスポット径に集光させる。一実施形態では、集光光学部品4は、1μm径の粒子を最適な方法で考察できるように、ビーム3を1μm未満のスポット径に集光させてもよい。
いくつかの実施形態では、集光光学部品4は、双放物面X線ミラーレンズ、楕円面光学部品、ポリキャピラリ光学部品、及びキルクパトリック-バエツミラーなどである。双放物面X線ミラーを使用することによって、ビーム4を5μm又はそれより小さいスポット径に集光させることができる。
検出器9は、内部試料体積12から照射される回折光を測定できる限り、入射ビームに対してある角度を持って配置することができる。そのような一実施形態では、検出器が透過ビーム11の経路に配置されていないため、ビームストップ10は必要ない。検出器9が透過ビーム11の経路内に配置されている場合、ビームストップ10を配置して、この透過ビームを遮断することができる。
図2に示すように、一実施形態では、検出器9は、集光ビーム5に対して90度の角度で配置してもよい。したがって、検出器は、透過幾何学構造(0度)又は反射モード(90度)又は逆投影モード(180度)又は任意の他の角度に配置することができる。システムは、放射源2からの直接ビームを遮断するための、放射源2と試料7との間のシールド16を含んでいてもよい。
図3に示すように、2つ以上の検出器9は、一実施形態では、回折X線8の経路内の異なる位置に配置してもよく、検出器9は、回折X線8によって画定されるラジアル平面内に非重複領域を有する。これによって、いくつかの小型の検出器9を並べて配置することで、大きな検出器領域が作成される。
一実施形態では、検出器9は、検出器は、試料7から5~10mmから1メートルの位置に配置されていてもよく、集光光学部品4は、試料7から20~50mmの位置(光学部品の端部から試料まで測定した)に配置されていてもよい。検出器9及び光学部品4の正確な配置は、要求されるスポット径、光学作動距離、検出器の画素サイズ、及び他の外部要因に依存する。
試料の3D画像を生成する方法を示すフロー図が図4に示されている。この方法は、第1のステップで、実験室のX線源2を30μm未満のスポット径に集光させることと、集光ビーム5を特性評価すべき試料7内に向け、それによって内部試料体積12を照明して回折X線8を生成することと、からなる。この例では、ビーム3、5は水平であるため、第1の並進軸は水平方向であり、第2の並進軸は垂直方向である。
この方法の第2のステップで、試料7はビーム3、5に対して水平方向に走査される。各々の並進は、ラウエ回折パターンが記録される新しい測定値に対応する。試料7が水平方向に完全に走査されると、試料7は第3のステップで回転し、ステップ2に従って再度水平方向に走査される。
回転の仕様に従って試料7が完全に回転すると、第4のステップで試料7を垂直方向に並進させ、試料7の新しい層を特性評価し、ステップ2~4を繰り返す。この手順は、特性評価のために選択された試料7のゲージ体積の全てが走査されるまで実行される。
試料7が完全に走査されると、回折パターン13の記録を用いて、ゲージ体積の個々のボクセル15をインデクシングして、試料の3D画像を再構成することができる。ステップ2、3及び4は入れ替えが可能であり、任意の順序で行うことができ、また回転を任意のステップで行うことができ、ステップ2、3及び4は混ぜ合わせてもよいことは明白である。
層の厚さ及び並進のサイズは、試料7のゲージ体積内で特性評価されるボクセル15に基づいて事前に選択できる。
一実施形態では、内部試料体積12は、特定の間隔で試料7を回転及び並進させることによって、集光ビーム5によって照明可能な試料7の体積をカバーする。走査された試料体積はゲージ体積とも呼ばれ、ゲージ体積内の全てのボクセルを再構成することができる。
試料の一部のみを特性評価する必要がある場合、試料が回転している間、試料の当該一部のみが走査範囲によってカバーされる。したがって、ゲージ体積は、試料の一部であってもよく、又は試料全体であってもよい。
いくつかの実施形態では、試料7の走査中に内部試料体積12相互間に重複する領域があり、したがって、試料7は、走査中に、集光ビーム5のスポット径より小さいステップサイズで並進する。内部試料体積12の正確な配置及び数は、所望の解像度、カバレッジ、試料のサイズなどの、試料7の特定の要求事項に依存する。
一実施形態では、回転間隔は約1~90度であってもよく、並進間隔は1~30μmなどのビームスポット径のサイズであってもよく、層の厚さも、ゲージ体積全体が照明され、内部試料体積12の全てがゲージ体積となることを保証できるように、1~30μmなどのビームスポット径範囲であってもよい。
少なくとも2回の測定によって特性評価すべき各々のボクセルからの回折パターン13が記録されるように、充分な内部試料体積12が集光ビームによって照明されたときに、記録された回折パターン13がインデクシングされ、試料7の粒子構造の3D画像が再構成される。この手順は、個々のボクセルについてパターンを別々にインデクシングし、異なるインデクシングされたボクセルを補間することによって3D体積を再構成することで実行される。
インデクシングは、一実施形態では、パターンマッチング、辞書インデクシングであってもよく、又は、ディープラーニング法、又は、AI、ニューラルネットワークなどの他のタイプの訓練済みネットワークを使用することによって実行されてもよい。
試料7が外部刺激にさらされると、試料7は時間と共に構造及び特性を変えることがある。したがって、同じ内部試料体積について異なる時間間隔でラウエ回折パターンを検出することによって、試料の4Dを構築することができる。これによって、外部刺激下で結晶性材料をモニタし検査することができる。
結論として、本発明は、以下の項目の1つ以上を含んでいてもよい。
i.-集光光学部品(4)と、
-集光光学部品(4)から離れた距離に配置する特性評価される試料(7)と、
-多色X線ビーム(3)を生成するための実験室のX線源(2)とを含み、
-当該集光光学部品(4)がX線源(2)と試料(7)との間のビーム(3)の経路内に配置され、試料(7)内の撮像点において30μm未満のスポット径を有する集光ビーム(5)を生成し、当該集光ビーム(5)が、試料(7)内でビーム(5)によって照明される内部試料体積(12)から回折して、回折X線(8)を生成し、
-試料(7)を保持するためのステージ(6)であって、試料(7)を集光ビーム(5)に対して回転及び並進させるように構成されたステージ(6)と、
-回折X線(8)のラウエ回折パターン(13)を検出するように構成された検出器(9)と、を含む、結晶性材料を特性評価するための実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム(1)。
ii.-実験室のX線源(2)を試料内(7)の30μm未満のスポット径に集光させて集光ビーム(5)を生成することと、
-ビーム(5)に対して垂直な第1の並進軸を画定することと、
-第1の並進軸及びビーム(5)に対して垂直な第2の並進軸を画定することと、
-第2の並進軸に沿って試料(7)の所定のゲージ体積内に1つ又は複数の層を画定することと、
-試料(7)を第1の並進軸に沿って特定の間隔で並進させ、結果として生じる回折パターンを並進ステップごとに記録することによって、試料(7)の各層を走査することであって、
-試料(7)の各層が、試料(7)の異なる回転において走査され、各ボクセル(15)からのラウエ回折パターンが少なくとも2回の記録において記録されるように、2回以上の回転において、層内の各ボクセル(15)を照射し、
上記層が、第2の並進軸に沿って試料(7)を次の層に並進させることによって走査され、
-記録されたラウエ回折パターン(13)をインデクシングして、試料(7)の粒子構造の3D画像を再構成することと、を含む、結晶性材料の3D配向イメージングを生成するための方法。
本発明を特定の実施形態に関連して説明してきたが、本発明は、決して、提示された例に限定されると解釈すべきではない。本発明の範囲は、添付の1組の請求項に記載されている。特許請求の範囲の文脈では、「含む(comprising)」又は「含む(comprises)」という用語は、他の可能な要素又はステップを除外しない。また、「a」や「an」などの参照の記載は、複数を排除していると解釈すべきではない。図面に示された要素に関する特許請求の範囲における参照符号の使用も、本発明の範囲を限定していると解釈すべきではない。さらに、異なる請求項に記載された個々のフィーチャは、有利に組み合わせられる場合があり、異なる請求項におけるこれらのフィーチャの記載は、フィーチャの組み合わせが可能ではないが有利であることを排除しない。
1.実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム
2.実験室のX線源
3.多色X線ビーム
4.集光光学部品
5.集光ビーム
6.ステージ
7.試料
8.回折X線
9.検出器
10.ビームストップ
11.透過ビーム
12.内部試料体積
13.ラウエ回折パターン
14.別のボクセル
15.ボクセル
16.シールド

Claims (15)

  1. 集光光学部品(4)と、
    前記集光光学部品(4)から離れた位置にある特性評価される試料(7)と、
    多色X線ビーム(3)を生成するための実験室のX線源(2)とを含み、
    前記集光光学部品(4)が前記X線源(2)と前記試料(7)との間の前記ビーム(3)の経路内に配置され、前記試料(7)内の撮像点において30μm未満のスポット径を有する集光ビーム(5)を生成し、前記集光ビーム(5)が、前記試料(7)内で前記ビーム(5)によって照明される内部試料体積(12)から回折して、回折X線(8)を生成し、
    前記試料(7)を保持するためのステージ(6)であって、前記試料(7)を前記集光ビーム(5)に対して所定の間隔及び角度で回転及び並進させるように構成されたステージ(6)と、
    前記回折X線(8)のラウエ回折パターン(13)を検出するように構成された検出器(9)と、を含む、結晶性材料を特性評価するための実験室ベースの3D走査X線ラウエマイクロ回折システム(1)。
  2. 前記試料(7)、及び/又は集光光学部品(4)を通過しない前記放射源からの直接の前記ビーム(3)を遮断するために前記試料(7)と前記放射源(2)との間に配置されたシールド(16)の後方に、透過ビーム(11)を遮断するためのビームストップ(10)が配置される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記実験室のX線源が、5~150keVの範囲のX線エネルギーを有する多色ビームを生成する、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記集光光学部品(4)が、20μm未満、好ましくは10μm未満、より好ましくは5μm未満、又は最も好ましくは1μm未満のスポット径に前記X線ビームを集光させる、請求項1から3の何れか1項に記載のシステム。
  5. 前記検出器(9)が、光子計数、フラットパネル、シンチレータベースのCCD又はCMOS検出器のタイプである、請求項1から4の何れか1項に記載のシステム。
  6. 前記集光光学部品(4)が、二重放物面X線ミラー光学部品、楕円面光学部品、ポリキャピラリ光学部品、キルクパトリック-バエツミラー、又は同種のものである、請求項1から5の何れか1項に記載のシステム。
  7. 2つ以上の検出器(9)が前記回折X線(8)の経路内の異なる位置に配置され、前記複数の検出器(9)が、前記回折X線(8)によって画定されるラジアル平面内に非重複領域を有する、請求項1から6の何れか1項に記載のシステム。
  8. 前記検出器(9)が、前記試料(7)から5~10mmから1メートルの位置に配置され、前記集光光学部品(4)が、前記試料(7)から20~50mmの位置(前記光学部品(4)の端部から前記試料(7)まで測定した)に配置された、請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
  9. 実験室のX線源(2)によって生成される多色X線ビーム(3)を試料内(7)の30μm未満のスポット径に集光させて集光ビーム(5)を生成することと、
    前記ビーム(5)に対して垂直な第1の並進軸を画定することと、
    前記第1の並進軸及び前記ビーム(5)に対して垂直な第2の並進軸を画定することと、
    前記第2の並進軸に沿って前記試料(7)の所定のゲージ体積内に1つ又は複数の層を画定することと、
    前記試料(7)を前記第1の並進軸に沿って特定の間隔で並進させ、結果として生じる回折パターンを並進ステップごとに記録することによって、前記試料(7)の各層を走査することであって、
    前記試料(7)の各層が前記試料(7)の異なる回転において走査され、各ボクセル(15)からのラウエ回折パターンが少なくとも2回の記録において記録されるように、2回以上の回転において前記層内の各ボクセル(15)を照射し、
    前記層が、前記第2の並進軸に沿って前記試料(7)を次の層に並進させることによって走査され、
    前記記録されたラウエ回折パターン(13)をインデクシングして、前記試料(7)の粒子構造の3D画像を再構成することと、を含む、結晶性材料の3D配向イメージングを生成するための方法。
  10. 前記第1の並進軸に沿った前記並進ステップが、前記ビーム径及び前記試料の粒径に基づいて選択され、前記並進範囲が、前記複数の回転で前記試料(7)の最長辺の一部又は最長片の全部をカバーする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記回転間隔が、約1~90度であり、前記並進間隔がビームスポット径に対応する1~30μmの範囲である、請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記回転間隔が、異なる回転についても同じである、又は最初に30度の回転、次いで60度の回転など、回転ごとに変化する、請求項9から11の何れかに記載の方法。
  13. 前記回転が、前記試料の1/4回転、半回転、又は全回転、又は他のいくつかの回転範囲まで広げられる、請求項9から12の何れかに記載の方法。
  14. 前記ラウエ回折パターンが、異なる時間間隔で検出され、時間が結晶性材料の第4の次元である4D画像を生成する、請求項9から13の何れかに記載の方法。
  15. 前記インデクシングが、パターンマッチング、辞書インデクス、深層学習のタイプである、請求項9から14の何れかに記載の方法。
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