JP2015532300A - ブタジエン抽出プロセス - Google Patents

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Abstract

C4留分からブタジエンを回収するためのプロセスが開示される。上記プロセスは、ブタン、ブテン、およびブタジエンを含む混合C4流を、有機溶媒および水を含む溶媒と、ブタジエン前吸収カラムと接触させて、上記ブタン、ブテン、および水の少なくとも一部を含むオーバーヘッド留分、上記有機溶媒、ブタジエン、および上記ブテンの少なくとも一部を含む第一ボトム留分を回収すること;ならびに上記第一ボトム留分をブタジエン抽出ユニットに供給してブテン留分、粗製のブタジエン留分および溶媒留分を回収することを含む。【選択図】 図1

Description

本明細書で開示される態様は、混合炭化水素流からのブタジエンの回収に関する。より具体的には、本明細書で開示される態様は、ブタジエンの回収のためのプロセスの効率および費用効果を改善させるために抽出後の選択的水素化をブタジエン抽出ユニットの供給物の調製と統合する、混合C4炭化水素流からのブタジエンの回収に関する。
ブタジエンは重要な基礎化学物質であり、例えば合成ゴム(ブタジエンホモポリマー、スチレン−ブタジエンゴムまたはニトリルゴム)を調製するために、または熱可塑性ターポリマー(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー)を調製するために用いられている。ブタジエンは(1,4−ジクロロブテンおよびアジポニトリルを経て)スルホラン、クロロプレンおよび1,4−ヘキサメチレンジアミンにも変換される。ブタジエンの二量体化はビニルシクロヘキセンを生成することも可能にし、それを脱水素化してスチレンを形成することができる。
ブタジエンは、飽和炭化水素から精製プロセスにより、または熱分解(水蒸気分解)プロセスにより調製することができ、その場合、典型的にはナフサが原材料として用いられる。ナフサの精製または水蒸気分解の過程において、メタン、エタン、エテン、アセチレン、プロパン、プロペン、プロピン、アレン、ブテン、ブタジエン、ブチン、メチルアレン、C4およびより高級な炭化水素の混合物が得られる。
混合C4流からブタジエンを回収するための典型的なプロセスには抽出蒸留プロセスが含まれ、それは選択性溶媒の使用を組み込むことができる。抽出蒸留プロセスの例は、例えば、とりわけ、米国特許第7,393,992号、第7,482,500号、第7,226,527号、第4,310,388号、および第7,132,038号において見られる。
ブタジエン回収プロセスは、典型的には3または4カラム抽出蒸留システムを用いて、混合C4流を、例えば、軽質/ブタン/ブテン流(ラフィネート−1生成物)、粗製のブタジエン生成物(さらなる精製のために従来の蒸留システムに送ることができる)、ならびにC3アセチレン(プロピン)およびC4アセチレン流(選択性水素化ユニットに送ることができる)が含まれる生成物留分へと分離する。
3およびC4アセチレンをブタジエン回収プロセスの下流で選択的に水素化して有用なオレフィンおよびジエンを形成させることができる。オレフィンオリゴマー(グリーンオイル)の形成がそのような水素化プロセスの間に結果として起こり得る。抽出蒸留および従来の蒸留による粗製のC4の高温における処理も、2量体およびオリゴマー、例えばビニルシクロヘキサンの形成を結果としてもたらし得る。ブタジエンの回収のための他のプロセスにおいて、粗製のC4流の全体を選択的水素化反応器を通過させて抽出蒸留の上流でアセチレンを選択的に水素化することができる。そのような水素化システムの後、オリゴマー性の“グリーンオイル”副産物を所望の炭化水素生成物から一般にグリーンオイルカラムと呼ばれる分離器を用いて分離するのが典型的である。
アセチレン流に加えて、1,2−ブタジエンおよびC5+構成要素もブタジエン分離プロセスから回収される。他の廃液流も様々なブタジエン回収プロセスの間に生成され得る。例えば、ブタジエンの気化は気化器ドラムからの気化していない構成要素の除去を必要とし得る。
米国特許第7,393,992号 米国特許第7,482,500号 米国特許第7,226,527号 米国特許第4,310,388号 米国特許第7,132,038号
本明細書で開示される態様は、混合C4炭化水素流からブタジエンを回収するための改善したプロセスを提供する。より具体的には、本明細書で開示される態様は、ブタジエンの回収のためのプロセスの効率および費用効果を改善させるために抽出後の選択的水素化をブタジエン抽出ユニットの供給物の調製と統合する、混合C4炭化水素流からのブタジエンの回収を提供する。そのような統合は、減少した1,2−ブタジエンの拒絶(rejection)、廃液流の数の低減、全体的なエネルギー必要量の低減、および/または分離を実施するために必要とされる容器または単位操作の総数の低減を含む利点の1つ以上を提供することができ、そのそれぞれがブタジエンの回収のためのプロセスの効率および費用効果を改善させ得る。
1つの観点において、本明細書で開示される態様は、C4留分からブタジエンを回収するためのプロセスに関する。このプロセスは:ブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、C4アセチレン、C3アセチレン、およびC5+炭化水素を含有する炭化水素留分をブタジエン抽出ユニットに供給すること;上記ブタジエン抽出ユニットから1,3−ブタジエン留分、C3アセチレン留分、C4アセチレン留分、ブタンおよびブテンを含む1以上の留分、ならびに1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む留分を回収すること;C3アセチレン留分およびC4アセチレン留分の少なくとも1つを選択的に水素化してオレフィン、ジエン、およびオリゴマー副産物を含む水素化された流出物を生成すること;上記の水素化された流出物ならびに1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む上記留分を分離器に供給してC5+炭化水素およびオリゴマー副産物を含む重質留分ならびにオレフィン、ジエン、および1,2−ブタジエンを含む軽質留分を回収すること;ならびに上記軽質留分をブタジエン抽出ユニットに供給することを含み得る。
別の観点において、本明細書で開示される態様はC4留分からブタジエンを回収するためのプロセスに関する。このプロセスは:ブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、C4アセチレン、C3アセチレン、およびC5+炭化水素を含有する炭化水素留分を気化システムに供給すること;上記気化システムから蒸気留分を回収すること;上記気化システムから液体留分を回収すること;上記回収された蒸気留分をブタジエン抽出ユニットに供給すること;上記ブタジエン抽出ユニットから1,3−ブタジエン留分、C3アセチレン留分、C4アセチレン留分、ブタンおよびブテンを含む1以上の留分、ならびに1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む留分を回収すること;C3アセチレン留分およびC4アセチレン留分の少なくとも1つを選択的に水素化してオレフィン、ジエン、およびオリゴマー副産物を含む水素化された流出物を生成すること;上記の水素化された流出物ならびに1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む上記留分を分離器に供給してC5+炭化水素およびオリゴマー副産物を含む重質留分ならびにオレフィン、ジエン、および1,2−ブタジエンを含む軽質留分を回収すること;上記の回収された液体留分を分離器に還流として供給すること;ならびに上記の軽質留分をブタジエン抽出ユニットに供給することを含み得る。
本発明の他の観点および利点は以下の記載および添付された特許請求の範囲から明らかであろう。
本明細書で開示される態様によるブタジエン回収のためのプロセスの単純化されたフロー図である。 本明細書で開示される態様によるブタジエン回収のためのプロセスの単純化されたフロー図である。 本明細書で開示される態様によるブタジエン回収のためのプロセスの単純化されたフロー図である。 本明細書で開示される態様によるブタジエン回収のためのプロセスの単純化されたフロー図である。
本明細書で開示される態様は、混合C4炭化水素流からブタジエンを回収することに関する。より具体的には、本明細書で開示される態様は、1つ以上の下流の選択的水素化ユニットに連結したブタジエン抽出プロセスの操作の改善に関する。
本プロセスにおける出発混合物として用いるためのC4留分は、分子あたり主に4個の炭素原子を有する炭化水素の混合物である。C4留分は、例えば石油留分、例えば液化石油ガス、軽質ナフサまたはガス油の熱分解または接触分解によるエチレンおよび/またはプロピレンの調製において得られる。C4留分は、n−ブタンおよび/またはn−ブテンの接触脱水素(酸化的および/または非酸化的脱水素)により得ることもできる。結果として得られるC4留分には一般に、ブタン、n−ブテン、イソブテン、1,3−ブタジエン、ならびに少量のC3およびC5炭化水素であって、メチルアセチレン、同様に、ブチン、特に1−ブチン(エチルアセチレン)およびブテニン(ビニルアセチレン)を含むものが含まれる。1,3−ブタジエン含有率は一般に5から80重量%までである。例えば、分解装置(cracker)またはCATADIENEユニットは15〜17重量%のブタジエンを含有し得る。他の混合C4供給流は、より多いまたはより少ない量のブタジエンを含有し得る。混合供給流中に存在する場合、ビニルアセチレンを混合C4流のブタジエン抽出ユニットへの供給の前に所望の1,3−ブタジエン生成物へと選択的に水素化することができる。一部の態様において、混合C4炭化水素流は、例えば、ブタンを含むC4炭化水素流について、分解、酸化的脱水素、および非酸化的脱水素の少なくとも1つを、1個以上の脱水素反応器中で行って、ブタン、ブテン、およびブタジエンを含む生成物ガス流を生成することにより提供し得る。
上記で記載したブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、C4アセチレン、C3アセチレン、およびC5+炭化水素を含有する炭化水素留分を、1種類以上の軽質/ブタン/ブテン留分(一般にラフィネート−1生成物と呼ばれる)、1,3−ブタジエン留分、C3アセチレン(プロピン)留分、1,2−ブタジエンの一部が含まれ得るC4アセチレン留分、ならびに1,2−ブタジエンの一部およびC5+炭化水素が含まれ得る重質留分が含まれる様々な炭化水素の分離および回収のためにブタジエン抽出ユニットに供給する。一部の態様において、ブタジエンの2量体がブタジエン抽出ユニットの上流で、またはブタジエン抽出ユニット内での炭化水素留分の処理の間に形成され得る。ビニルシクロヘキセン構成要素は重質留分と共に回収することができ、またはビニルシクロヘキセンを含有する別個の留分として回収することができる。
従って、1,2−ブタジエンは2つの留分:重質留分およびC4アセチレン留分において回収することができる。例えば、とりわけブタジエン抽出ユニットにおける条件および用いられる溶媒に応じて、供給物の1,2−ブタジエンの20〜80%を重質留分において回収することができ、供給物の1,2−ブタジエンの80〜20%をC4アセチレン留分において回収することができる。
4アセチレン留分および/またはC3アセチレン留分は下流の水素化反応器に供給することができ、または所望の最終製品を生成するためにさらに処理することができる。C3アセチレン留分および/またはC4アセチレン留分の水素化を用いてオレフィン、例えばプロピレンおよび/またはブテンを生成することができる。過剰な水素化は結果としてアルカンの生成をもたらす可能性があり、水素化プロセスの副産物にはオリゴマー性の副産物(前記の“グリーンオイル”)が含まれ得る。次いでオリゴマー性の副産物を分離器、例えばグリーンオイルカラムにおいて水素化された流出物から分離し、オレフィン性およびパラフィン性の水素化生成物を回収することができる。
前のプロセスにおいて、ブタジエン抽出ユニットにおいて回収された重質留分は典型的には燃料へと送られ、または分解装置もしくは他の上流のプロセスへと再循環される。重質留分には微量の溶媒、例えばN−メチルピロリドン(NMP)または重合抑制剤、例えば第三級ブチルカテコールも含まれている可能性があり、それらは両方とも水素化触媒毒として作用し得る。従って、今までは、望ましくない不純物を除去するために必要とされる前処理の費用のため、1,2−ブタジエンが含まれる重質留分を1,2−ブタジエンを貴重な最終製品、例えばブテンに変換するために下流の水素化ユニットに供給することは望ましくなかった。
しかし、分離器(グリーンオイルカラム)における重質留分および水素化反応器流出物の同時処理は、廃液流の数を低減する効率的な手段を提供し得ることが分かっている。重質留分および水素化反応器からの流出物を分離器に供給することができ、そこでオリゴマー性副産物およびC5+炭化水素をボトム留分として回収することができ、1,2−ブタジエンをオレフィン性およびパラフィン性水素化生成物と共にオーバーヘッド(overheads)として回収することができる。次いで、このオーバーヘッドを、オレフィン性およびパラフィン性水素化生成物の回収のためにそれらのそれぞれの留分(例えばラフィネート−1)と共に再循環させてブタジエン抽出ユニットへと戻すことができる。
この方法でのシステムの操作は、1,2−ブタジエンをブタジエン抽出ユニットを通して再循環させることができ、これはブタジエン抽出ユニットへの炭化水素供給物中の1,2−ブタジエンがC4アセチレン留分を介して出るように、1,2−ブタジエン濃度を増大させる。言い換えれば、全体のシステムに関する1,2−ブタジエンの物質収支は、C4アセチレン留分中の1,2−ブタジエンの量が供給炭化水素留分中の1,2−ブタジエンの量と略等しいように維持される。
一部の態様において、上述したように、C4アセチレン留分をC4アセチレンの貴重なC4ジエンおよびオレフィンへの変換のために水素化反応器への供給物または供給物の構成要素として用いることができる。この方法でのシステムの操作は、重質中の1,2−ブタジエンをブタジエン抽出ユニットを通して再循環させることもでき、これはブタジエン抽出ユニットへの炭化水素供給物中の1,2−ブタジエンがC4アセチレン留分を介して出て、続いて水素化されるように、1,2−ブタジエン濃度が増大させる。言い換えれば、全体のシステムに関する1,2−ブタジエンの物質収支は、選択的水素化反応器中で水素化された1,2−ブタジエンの量が供給炭化水素留分中の1,2−ブタジエンの量とおおよそ等しくなり得るように維持される。重質留分およびC4アセチレンがこの方法で処理される場合、廃液流の数を低減することができ、廃液の量を低減することができ(水素化1,2−ブタジエン)、貴重な最終製品を生成および回収することができる(やはり水素化1,2−ブタジエン)。その流れをこの方法で送ることによっては、また、望ましくない不純物をグリーンオイル分離器から回収されるボトム留分と共に出させて、これらの不純物の水素化触媒との接触を最小限にし、または回避することを有効に可能にする。
グリーンオイルカラムは、一部の態様において供給物の気化に関する効率を実現するために用い得る。上述したように、グリーンオイルカラムのオーバーヘッドをブタジエン抽出ユニットに送ることができる。C4炭化水素供給物は典型的にはブタジエン抽出ユニットに蒸気として供給され、ブタジエン抽出ユニットに供給する前に気化させなければならない。混合C4炭化水素供給物の一部をグリーンオイルカラムに還流として供給することができる。この方法で、グリーンオイルカラムのための凝縮器および還流システムに関する必要性を排除することができ、グリーンオイルカラムのオーバーヘッドのための冷却の必要性が完全に排除される。加えて、グリーンオイルカラムへの入熱は還流として用いられる混合C4炭化水素供給物の一部の気化のために気化システムにおいて用いられるエネルギーを低減する。
4炭化水素供給物の気化は、例えば一部の態様において1個以上の熱交換器(気化器)および1個以上の気化ドラムを用いて行うことができる。気化プロセスの間に形成されるオリゴマーおよび/または混合炭化水素供給物中の重質は、気化ドラム中で液体として蓄積し得る。一部の望ましいC4も液相中に蓄積し得る。一部の態様において、気化ドラムからの液体をグリーンオイルカラムに供給される還流として用いることができる。この方法では、典型的にブローダウン(blowdown)廃液流であるものをプロセス流として用いることができ、これは上述したエネルギー効率、ならびにそうでなければ気化廃液ブローダウン流へと失われていた可能性のある貴重なC4構成要素の回収を可能にする。気化ドラム液の還流としての使用は、グリーンオイルカラムのボトム中の単一の廃液流として回収される重い構成要素の統合も提供する。
上述したように、ビニルシクロヘキセン構成要素は重質留分と共に回収することができ、またはビニルシクロヘキセンを含有する別個の留分として回収することができる。ビニルシクロヘキセン構成要素が重質留分と共に回収される場合、重質留分がグリーンオイルカラムへ供給されることにより、ビニルシクロヘキセンはグリーンオイルカラムのボトムにおいても回収される。ビニルシクロヘキセンがブタジエン抽出ユニットにおいてビニルシクロヘキセンを含有する別個の留分として回収される場合、この留分は、単一の廃液流での回収のため重質構成要素を混ぜ合わせるように、グリーンオイルカラムに供給されてもよい。
ここで図1を参照すると、本明細書で開示される態様に従ってブタジエンを回収するための単純化されたプロセスフロー図が図説されている。1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、ブタン、ブテン、メチルアセチレン、ビニルアセチレン、およびC5+炭化水素が含まれる混合炭化水素供給物を、フローライン2を経てブタジエン抽出ユニット4に供給し、それには数ある単位操作の中でも(図説していない)例えば供給物気化器、メインウォッシャー、精留塔、アフターウォッシャー、および従来の蒸留カラムが含まれてよい。ブタジエン抽出ユニット4において、供給構成要素は1,3−ブタジエン留分6、ラフィネート1(ブタンおよびブテン)留分8、メチルアセチレン留分10、ビニルアセチレン留分12、1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む重質留分14が含まれる様々な生成物流に分けられる。ビニルアセチレン留分12にはビニルアセチレンおよび1,2−ブタジエンの両方が含まれ得る。
次いでビニルアセチレンおよびメチルアセチレン流10、12の一方または両方を、それぞれの流れに含有されるアセチレンのジエン、オレフィン、およびパラフィンへの変換のために、水素化反応器18において選択的水素化触媒上でフローライン16を経て供給される水素と接触させることができ、それをフローライン20を経て流出物として回収することができる。
所望の水素化生成物に加えて、オリゴマーが生成され、流出物20中で回収され得る。所望の水素化生成物を上記オリゴマーから分離するため、流出物20をグリーンオイルカラム22に重質留分14と共に供給し、ここで上記オリゴマーおよびC5+構成要素はボトム留分24として回収され、重質留分中に含有される1,2−ブタジエンが含まれるジエン、オレフィン、およびパラフィンはオーバーヘッド留分26として回収される。図説していないが、グリーンオイルカラム22における分離は再沸器およびオーバーヘッド凝縮システムの使用により促進することができる。一部の態様において、ビニルシクロヘキセン留分28をブタジエン抽出ユニット4から回収し、グリーンオイルカラム22へと送ることができる。従って、ボトム留分24は重質およびオリゴマーが含まれる統合された廃液流である。
流出物20中の所望の水素化生成物(ジエン、オレフィン、および/またはパラフィン)および留分14中の上記1,2−ブタジエンがオーバーヘッド留分26中で回収され、次いでそれを水素化生成物の分離のために混合炭化水素供給物2と共にブタジエン抽出ユニット4に供給する。1,2−ブタジエンはこのようにシステムを通って再循環する。1,2−ブタジエンはまた、ビニルアセチレン留分12を介してブタジエン抽出ユニット4を出る。ブタジエンのフローライン14および26を経る再循環は、結果としてシステム内のブタジエンのいくらかの蓄積をもたらし得る。しかし、水素化反応器18中の1,2−ブタジエンの消費は、1,2−ブタジエンに関する全体の物質収支が満たされることができ、ブタジエン抽出ユニット4内での1,2−ブタジエンの過剰な蓄積が起こらないように、1,2−ブタジエンに関する出口を提供する。
ここで図2を参照すると、本明細書で開示される態様に従ってブタジエンを回収するための単純化されたプロセスフロー図が図説されており、ここで同じ数字は同じ部分を表す。この態様において、混合炭化水素供給物2の部分30を還流としてグリーンオイルカラム22に供給することができる。混合炭化水素供給物の残りの部分を上記したような処理のためにブタジエン抽出ユニット4へと供給することができる。還流部分30中のC4構成要素はフローライン14、20、28を経て供給されたオリゴマーおよび重質の分離を促進することができ、気化させてオーバーヘッド留分26において回収することができる。この方法では、グリーンオイルカラム22のためのオーバーヘッド凝縮システムを排除することができ、ここで蒸気は処理のためにブタジエン抽出ユニット4に直接送られ、必要な還流が混合炭化水素供給物の一部を経て提供される。こうして資本費用および運転費用を低減することができる。ブタジエン抽出ユニット4の供給物気化区画における必要熱量(heat duty requirements)の減少はグリーンオイルカラム22における加熱の必要により相殺されることも特筆する。
ここで図3を参照すると、本明細書で開示される態様に従ってブタジエンを回収するための単純化されたプロセスフロー図が図説されており、ここで同じ数字は同じ部分を表す。グリーンオイルカラムに還流を提供するための代わりの方法として、混合炭化水素供給物2をブタジエン抽出ユニット4の供給物気化器システム32に供給することができる。供給物気化システム32には、混合炭化水素供給物を気化させるための気化ドラム34および1個以上の熱交換機(供給物気化器)36、38が含まれていてよい。気化した供給物をフローライン40を経て回収し、オーバーヘッド留分26と共にブタジエン抽出システム(前吸収装置(pre−absorber)、前分画(pre−fractionation)、メインウォッシャー、または必要に応じてブタジエン抽出ユニット4において用いられる特定の処理スキームのための他の構成要素)に供給する。気化していないおそらく様々なC4炭化水素が含まれる重質および他の構成要素が気化ドラム34中に蓄積する。次いでこれらの蓄積した構成要素をフローライン42を経て還流としてグリーンオイルカラム22に供給する。この方法では、気化ドラム34からのブローダウン廃液流42を還流として有益に用いることができ、流れ42、14、20、28中の重質およびオリゴマーを単一の廃液流へと統合することができ、図2の態様に類似して、グリーンオイルカラム22のためのオーバーヘッドシステムを排除することができる。
ここで図4を参照すると、本明細書で開示される態様に従ってブタジエンを回収するための単純化されたプロセスフロー図が図説されており、ここで同じ数字は同じ部分を表す。この態様において、抽出蒸留および従来の蒸留を用いた抽出後の選択的水素化およびブタジエン抽出の統合が図説されている。
ブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、メチルアセチレン、ビニルアセチレン、およびC5+炭化水素が含まれる混合炭化水素供給物2をブタジエン抽出ユニット4の供給物気化システム32に供給することができる。供給物気化システム32には、混合炭化水素供給物を気化させるための気化ドラム34および1個以上の熱交換機(供給物気化器)36、38が含まれていてよい。気化した供給物をフローライン40を経て回収し、メインウォッシュカラム44に供給する。メインウォッシュカラム44において、気化した供給物を溶媒、例えばNMPと接触させ、ブタンおよびブテンをより可溶性の1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、メチルアセチレン、ビニルアセチレン、およびC5+炭化水素から分離する。ブタンおよびブテンはオーバーヘッド留分8(ラフィネート1)として回収される。溶解した炭化水素が含まれる濃縮された(enriched)溶媒はメインウォッシュカラム44からボトム留分46として回収される。
次いでボトム留分46を濃縮された溶媒を少なくとも部分的に脱気するために精留塔48に供給する。あらゆる溶解したブタンおよびブテン、ならびに他の軽質構成要素を精留塔48からオーバーヘッド留分50として回収することができ、それをメインウォッシャー44において再処理することができる。メチルアセチレン、1,2−ブタジエンおよび1,3−ブタジエンの両方が含まれるブタジエン、ならびにC5+炭化水素を精留塔48からサイドドロー(side draw)52として回収することができ、1,2−ブタジエンおよびビニルアセチレンが含まれる様々なC4構成要素を含有し得る脱気された溶媒を精留塔48からボトム留分54として回収することができる。
ボトム留分54を、上記溶媒、取り込まれたC4構成要素、およびビニルアセチレン留分の分離のために脱ガス装置および冷却カラム(単数または複数)56に供給することができ、それには1,2−ブタジエンも含まれ得る。C4蒸気を脱ガス装置および冷却カラム56からオーバーヘッド留分58として回収することができ、それを圧縮機60により圧縮して精留塔48へと再循環させることができる。ビニルアセチレン留分を脱ガス装置および冷却カラム56からサイドドロー留分62として引き出し、アセチレンウォッシャー66において線64により供給された水で洗浄し、ビニルアセチレン留分12として回収することができる。脱気および冷却された溶媒を再循環ならびにメインウォッシュカラム44およびアフターウォッシュカラム70への供給のために脱ガス装置および冷却カラム56からボトム留分68として回収することができ、そこでサイドドロー留分52中の炭化水素を溶媒から分離することができる。溶媒はアフターウォッシュカラム70からボトム留分72として回収して精留塔48へと再循環させることができ、粗製のブタジエン生成物流をアフターウォッシュカラム70からオーバーヘッド留分74として回収することができる。
粗製のブタジエン生成物(オーバーヘッド留分74)は抽出蒸留区画を離れ、次いでメチルアセチレン蒸留カラム76へと供給され、そこでメチルアセチレンがオーバーヘッド留分10として回収される。ボトム留分78は1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、およびより重い炭化水素を含有し、ブタジエン分留装置80に供給される。99.6%より大きい純度を有する1,3−ブタジエンがブタジエンカラム80からオーバーヘッド留分6として回収され、1,2−ブタジエンおよび重質はボトム留分14として回収される。
次いでビニルアセチレンおよびメチルアセチレン流10、12、ならびに1,2−ブタジエン留分14を図1に関して記載したように処理することができる。ビニルアセチレンおよびメチルアセチレン流10、12を、それぞれの流れに含有されるアセチレンのジエン、オレフィン、およびパラフィンへの変換のために、水素化反応器18において選択的水素化触媒上でフローライン16を経て供給される水素と接触させ、それをフローライン20を経て流出物として回収することができる。水素化反応器18は当業者に既知のあらゆるタイプの反応器であることができ、所望の選択的水素化を実施するのに適したあらゆる水素化触媒を含有していてもよい。
所望の水素化生成物に加えて、オリゴマーが生成され、流出物20中で回収され得る。所望の水素化生成物を上記オリゴマーから分離するため、流出物20をグリーンオイルカラム22に重質留分14と共に供給し、ここで上記オリゴマーおよびC5+構成要素はボトム留分24として回収され、重質留分中に含有される1,2−ブタジエンが含まれるジエン、オレフィン、およびパラフィンはオーバーヘッド留分26として回収される。図説していないが、グリーンオイルカラム22における分離は再沸器およびオーバーヘッド凝縮システムの使用により促進することができる。一部の態様において、ビニルシクロヘキセン留分28をブタジエン抽出ユニット4から回収し、グリーンオイルカラム22へと送ることができる。従って、ボトム留分24は重質およびオリゴマーが含まれる統合された廃液流である。流出物20中の所望の水素化生成物(ジエン、オレフィン、および/またはパラフィン)および留分14中の1,2−ブタジエンがオーバーヘッド留分26中で回収され、次いでそれを水素化生成物の分離のために混合炭化水素供給物2と共にブタジエン抽出ユニット4に供給する。
図4において図説されているようなプロセスにおいて有用な溶媒には、ブチロラクトン、ニトリル、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシプロピオニトリル、ケトン、例えばアセトン、フルフラール、N−アルキル置換低級脂肪族アミド、例えばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチルアセトアミド、N−ホルミルモルホリン、N−アルキル置換環状アミド(ラクタム)、例えばN−アルキルピロリドン、特にN−メチルピロリドン(NMP)が含まれ得る。一部の態様において、アルキル置換低級脂肪族アミドまたはN−アルキル置換環状アミド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、フルフラールまたはNMPが用いられる。
一部の態様において、これらの抽出溶媒の互いとの混合物、例えばNMPおよびアセトニトリルの混合物、これらの抽出溶媒の共溶媒および/またはtert−ブチルエーテル、例えばメチルtert−ブチルエーテル、エチルtert−ブチルエーテル、プロピルtert−ブチルエーテル、n−またはイソブチルtert−ブチルエーテルとの混合物を用いることも可能である。他の態様において、NMPは0から約20重量%の水との、または7から10重量%水との、または他の態様において8から8.5重量%の水との水溶液中にあってよい。
図1〜4において図説されているプロセスの特定の観点を、抽出蒸留および従来の蒸留プロセスを用いる、例えば水性NMPを溶媒として用いる(BASFタイプのプロセス)ブタジエン回収に関して記載してきた。本明細書で開示される態様は、下流の水素化反応器、例えばDMF溶媒抽出プロセス(Nippon Zeon)または水性分離およびアセトニトリル抽出プロセス(Shell,LyondellBassell Industries)に連結した他のブタジエン回収プロセスに類似の利益も提供することができ、そのそれぞれが類似の炭化水素留分(ラフィネート1、アセチレン(類)、1,3−ブタジエン、および1,2−ブタジエンが含まれ得る重質)を生成する。従って、本明細書で開示される態様において用いられるブタジエン抽出ユニットには、以下の装置の1以上が含まれ得る:前吸収装置;前分画カラム;供給物スクラバー/ストリッパーシステム;メインウォッシュカラム;精留塔;アフターウォッシュカラム;アセチレン分留装置;ブタジエン分留装置;アセチレンウォッシャー;溶媒精製システム;ならびに脱ガス装置および冷却カラム;ならびに当業者に既知であり得る他のユニット。
上記で記載したように、本明細書で開示される態様は混合C4炭化水素流からブタジエンを回収するための改善したプロセスを提供する。より具体的には、本明細書で開示される態様は、ブタジエンの回収のためのプロセスの効率および費用効果を改善させるために抽出後の選択的水素化をブタジエン抽出ユニットの供給物の調製と統合する、混合C4炭化水素流からのブタジエンの回収を提供する。そのような統合は、好都合には、減少した1,2−ブタジエンの拒絶、廃液流の数の低減、全体的なエネルギー必要量の低減、および/または分離を実施するために必要とされる容器または単位操作の総数の低減が含まれる利点の1つ以上を提供することができ、そのそれぞれがブタジエンの回収のためのプロセスの効率および費用効果を改善させ得る。
本発明を限られた数の態様に関して記載してきたが、この開示の利益を有する当業者は、本明細書で開示されるような本発明の範囲から逸脱しない他の態様を考案することができることを理解するであろう。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
2 混合炭化水素供給物
4 ブタジエン抽出ユニット
6 1,3−ブタジエン留分
8 ラフィネート1留分
10 メチルアセチレン留分
12 ビニルアセチレン留分
14 重質留分
16 フローライン
18 水素化反応器
20 流出物
22 グリーンオイルカラム
24 ボトム留分
26 オーバーヘッド留分
28 ビニルシクロヘキセン留分
30 還流部分
32 供給物気化器システム
34 気化ドラム
36 熱交換機(供給物気化器)
38 熱交換機(供給物気化器)
40 フローライン
42 ブローダウン廃液流
44 メインウォッシュカラム
46 ボトム留分
48 精留塔
50 オーバーヘッド留分
52 サイドドロー
54 ボトム留分
56 脱ガス装置および冷却カラム
58 オーバーヘッド留分
60 圧縮機
62 サイドドロー留分
64 線
66 アセチレンウォッシャー
68 ボトム留分
70 アフターウォッシュカラム
72 ボトム留分
74 オーバーヘッド留分
76 メチルアセチレン蒸留カラム
78 ボトム留分
80 ブタジエン分留装置

Claims (16)

  1. 4留分から1,3−ブタジエンを回収するためのプロセスであって:
    ブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、C4アセチレン、C3アセチレン、およびC5+炭化水素を含有する炭化水素留分をブタジエン抽出ユニットに供給すること;
    前記ブタジエン抽出ユニットから、1,3−ブタジエン留分、C3アセチレン留分、C4アセチレン留分、前記ブタンおよびブテンを含む1以上の留分、ならびに前記1,2−ブタジエンおよび前記C5+炭化水素を含む留分を回収すること;
    前記C3アセチレン留分および前記C4アセチレン留分の少なくとも1つを選択的に水素化してオレフィン、ジエン、およびオリゴマー副産物を含む水素化された流出物を生成すること;
    前記の水素化された流出物ならびに前記1,2−ブタジエンおよび前記C5+炭化水素を含む前記留分を分離器に供給して前記C5+炭化水素および前記オリゴマー副産物を含む重質留分ならびに前記オレフィン、ジエン、および1,2−ブタジエンを含む軽質留分を回収すること;ならびに
    前記軽質留分を前記ブタジエン抽出ユニットに供給することを含むプロセス。
  2. 前記C4アセチレン留分がC4アセチレンおよび1,2−ブタジエンを含む請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記C4アセチレン留分中の1,2−ブタジエンの量が前記供給炭化水素留分中の前記1,2−ブタジエンの量と略等しい請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記C4アセチレン留分が前記選択的水素化工程に供給され、前記選択的水素化を経て消費された1,2−ブタジエンの量が前記供給炭化水素留分中の前記1,2−ブタジエンの量と略等しい請求項2に記載のプロセス。
  5. ビニルシクロヘキセンが前記ブタジエン抽出ユニットで生成し、または前記供給炭化水素留分中に存在し、前記プロセスがさらに:
    前記ビニルシクロヘキセンを含む留分を前記ブタジエン抽出ユニットから回収すること;および
    前記ビニルシクロヘキセン留分を前記分離器に供給し、前記ビニルシクロヘキセンを前記重質留分の前記分離器から回収することを含む請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記炭化水素留分の少なくとも一部を前記分離器に還流として供給すること;
    前記分離器に供給された前記供給炭化水素留分の少なくとも一部を気化すること;
    前記気化した部分を、前記ブタジエン抽出ユニットへの供給のために前記軽質留分とともに回収することをさらに含む請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記還流が前記供給炭化水素留分またはその部分のみを含み、前記軽質成分が前記ブタジエン抽出ユニットに供給される気相として回収される請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記供給炭化水素留分を気化システムで気化すること;
    前記気化システムから蒸気留分を回収すること;
    前記気化システムから液体留分を回収すること;
    前記の回収された液体留分を前記分離器に還流として供給することをさらに含む請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記分離器に供給された前記液体留分の少なくとも一部を気化すること;および
    前記気化した部分を前記ブタジエン抽出ユニットへの供給のために前記軽質留分とともに回収することをさらに含む請求項8に記載のプロセス。
  10. 1,2−ブタジエンおよびC5+炭化水素を含む前記留分が、N−メチルピロリドン(NMP)および第三級ブチルカテコール(TBC)の少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記ブタジエン抽出ユニットが、以下の1つ以上を含む請求項1に記載のプロセス:
    前吸収装置;
    前分画カラム;
    供給物スクラバー/ストリッパーシステム;
    メインウォッシュカラム;
    精留塔;
    アフターウォッシュカラム;
    アセチレン分留装置;
    ブタジエン分留装置;
    アセチレンウォッシャー;
    溶媒精製システム;ならびに
    脱ガス装置および冷却カラム。
  12. 4留分から1,3−ブタジエンを回収するためのプロセスであって:
    ブタン、ブテン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、C4アセチレン、C3アセチレン、およびC5+炭化水素を含有する炭化水素留分を気化システムに供給すること;
    前記気化システムから蒸気留分を回収すること;
    前記気化システムから液体留分を回収すること;
    前記回収された蒸気留分をブタジエン抽出ユニットに供給すること;
    前記ブタジエン抽出ユニットから、1,3−ブタジエン留分、C3アセチレン留分、C4アセチレン留分、前記ブタンおよびブテンを含む1以上の留分、ならびに前記1,2−ブタジエンおよび前記C5+炭化水素を含む留分を回収すること;
    前記C3アセチレン留分および前記C4アセチレン留分の少なくとも1つを選択的に水素化してオレフィン、ジエン、およびオリゴマー副産物を含む水素化された流出物を生成すること;
    前記の水素化された流出物ならびに前記1,2−ブタジエンおよび前記C5+炭化水素を含む前記留分を分離器に供給して前記C5+炭化水素および前記オリゴマー副産物を含む重質留分ならびに前記オレフィン、ジエン、および1,2−ブタジエンを含む軽質留分を回収すること;
    前記の回収された液体留分を前記分離器に還流として供給すること;ならびに
    前記軽質留分を前記ブタジエン抽出ユニットに供給することを含むプロセス。
  13. 前記C4アセチレン留分がC4アセチレンおよび1,2−ブタジエンを含む請求項12に記載のプロセス。
  14. 前記C4アセチレン留分中の1,2−ブタジエンの量が前記供給炭化水素留分中の前記1,2−ブタジエンの量と略等しい請求項13に記載のプロセス。
  15. 前記選択的水素化を経て消費された1,2−ブタジエンの量が前記供給炭化水素留分中の前記1,2−ブタジエンの量と略等しい請求項13に記載のプロセス。
  16. ビニルシクロヘキセンが前記ブタジエン抽出ユニットで生成し、または前記供給炭化水素留分中に存在し、前記プロセスがさらに:
    前記ビニルシクロヘキセンを含む留分を前記ブタジエン抽出ユニットから回収すること;および
    前記ビニルシクロヘキセン留分を前記分離器に供給し、前記ビニルシクロヘキセンを前記重質留分の前記分離器から回収することを含む請求項12に記載のプロセス。
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