JP2015530594A - ガス校正液をリアルタイムで供給するためのガス平衡化コイル - Google Patents

ガス校正液をリアルタイムで供給するためのガス平衡化コイル Download PDF

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Abstract

液体試料ガス分析器用のガス−溶液平衡化装置は、温度制御される熱伝導性マンドレルと、マンドレルの周囲に巻き付けられた、注入口と排出口とを有するガス透過性チューブのコイルと、温度制御される熱伝導性マンドレルとガス透過性チューブのコイルと一定容積のガスとを収容する内部空間を有するハウジングとを備え、ガス透過性チューブが所定の線長および所定の壁厚を有し、所定の線長と所定の壁厚との組合せにより、所定の流速でコイルを通過する液体を大気中の酸素と平衡化して、液体ガス分析器に対しチューブの排出口において、ガス校正液をリアルタイムで供給することが可能である。

Description

発明の詳細な説明
[発明の背景]
1.発明の技術分野
本発明は、一般的には電極用の校正標準に関する。特に、本発明は、例えば血液ガス分析器や水性ガス分析器などのガス分析装置の品質管理用の、および/または校正用のガスコントロール液に関する。
2.従来技術の説明
液体中のガスレベルおよび/または電解質レベルを検査および測定する際には、様々な液体分析装置が用いられる。これらの装置は、例えば医療用途および環境用途で、血液、尿、水、およびその他の液体におけるガスレベルおよび/または電解質レベルを測定するために用いられる。
液体分析装置は、液体試料を検査するために用いられる際、度々校正されなければならない。これらの分析装置の精度および信頼性を保証するためには、コントロール液を用いるのが一般的である。例えば、血液ガス分析器は、通常、血液試料のpH、二酸化炭素分圧(pCO)、および酸素分圧(pO)を測定する電極を備える。このような電極は、通常、血液試料の測定に使用する前に校正される。
電極の校正は、分析される物質の既知の濃度を有する標準液または標準ガスに、電極を接触させることを含む。電極は、電気的反応を提供し、電気的反応は、校正スロープを生成するために使用される。その後、電極は、測定対象の試料に接触させられ、それにより更なる電気的反応を生成する。校正スロープは、電気的反応を試料中の物質の濃度に変換するために用いられる。例えば、血液ガス分析器内の電極は、特定試料について電極により提供される反応が、時間の経過とともにドリフトする(すなわち、変化する)傾向があるため、定期的に校正される。
通常、標準容器または校正容器は、溶液中に既知の分圧で酸素や二酸化炭素などのガスを含む標準液または校正液を収容する。これらの分圧は比較的精度良く既知であるため、標準液または校正液は、液体試料が検査された後に液体分析器を正確に校正するために使用することができる。
密封容器に充填されたガストノメータ処理済みの水溶液が、酸素電極および二酸化炭素電極用の校正標準としてこれまで用いられてきた。ガストノメータ処理済みの溶液の製造環境は、校正標準の正確性を確保するために、温度や圧力の正確な制御を必要とする。これらのトノメータ処理済みの溶液は、分析器内の電極を校正するために使用する前に、既知の温度に平衡化させることも必要である。
他の液体ガスコントロール製品は、人の血液の成分に基づくものとして、あるいは、フッ化炭素およびシリコーン化合物エマルジョンなどの血液代替物としての使用が提案された成分に基づくものとして、これまで提案されてきた。
いくつかのコントロール/校正液は、気密性密封アンプル入りで提供され、既知の濃度の溶存酸素および溶存二酸化炭素を含有する。
例えば血液ガス分析器などの分析器は、溶存ガスレベルがある期間にわたって一定であるように、校正液の様々な充填方法を用いるが、通常、こうした校正液の保存可能期間は18ヵ月以上である。袋/容器の材料および袋/容器の内容物にアクセスするための装備は、大気圧や温度等の種々の要因に応じた、袋/容器内への、あるいは袋/容器から外へのガスの拡散を最小化するように選択される。
[発明の概要]
従来技術の校正液および/またはコントロール液は、様々な不都合に悩まされている。例えば、市販の調製された水性ガスコントロール液は、pHおよびpCOについては血液の所与のレベルを適切に模倣しているが、十分な量の酸素を溶解することができないため、十分な酸素バッファリング能力を有していない。このようなコントロール液は、比較的少量の外部の酸素汚染が存在すると不正確になりやすく、あるタイプの器具の故障を誤って表示する可能性もある。
エマルジョン系校正液/コントロール液は、分析装置の測定チャンバ内の泡が洗浄を困難にし、コントロール液から試料へのキャリーオーバーを生じさせるという不都合を有する。校正の際にコントロール試料を調製することは、独自の不都合を有する。これは、調製過程が技術的にかなり複雑であることから、相当量の手間、高価な追加的装置、および不確実性を含む問題を生じさせる。
ガス拡散を最小化するように設計された、校正液用の容器に用いられる材料および装備もまた、不都合に悩まされている。大気と保存試薬との平衡状態における差が大きい可能性がある場合は特に、校正パック内で、長期間、酸素を安定したレベルに保つことが非常に難しい。更に、容器の材料または試薬に対する酸素の反応性もまた、非常に厄介である。
ガス−液体分析器での使用のための液体試薬および/または校正/標準液において、作り置きではなく予め包装されていないガス校正標準を提供することが、本発明の1つの目的である。
本発明は、ガス校正を目的として試薬または液体を使用するために、液体試薬および/または校正/標準液における溶存ガス値を、リアルタイムで制御対象レベルまで上げることができる装置を提供することにより、これらの目的および他の目的を達成する。
広義では、本発明は、例えば37℃などの高温に保たれている加熱されたおよび温度制御されたマンドレルの周囲に巻き付けられた、長尺で肉薄のガス透過性チューブであって、ガス−液体分析器において使用されるガス校正液をリアルタイムで供給するための、ガス−液体平衡化コイルとも呼ばれるガス透過性チューブを用いる。マンドレルおよびチューブ近辺のガス環境は、温度およびガス濃度に関して厳密に制御される。本発明で使用可能な、容易に入手できる安価なガスの一例は、大気である。チューブの材料は、例えば高い酸素透過率など高いガス透過性のために選択される。試薬および/または校正液が高温でコイルを通過すると、その試薬および/または校正液は、コイル周辺の空間における大気圧、温度、およびガスの割合に基づいて、速やかに新たな平衡状態を取る。マンドレルおよびチューブが位置しているチャンバ内の正確な大気圧またはガス圧を知ることにより、その瞬間の正確なガス値を計算することができ、したがって、校正のためにそのガス値を利用することができる。
ガス透過性チューブの壁厚は、ガス拡散のためにはより薄い方がよいことと、蠕動ポンプにより生じる真空下での壁面崩壊と、の間の妥協である。材料、温度および真空の組合せが、使用可能な壁厚を決定するためのパラメータを規定する。ガス透過性チューブの内径は、蠕動ポンプにより生じる真空下での圧力損失のためには大きい方がよいことと、所与の単位容積あたりの露出表面積のためには小さい方がよいことと、の間の妥協である。全ての変数(すなわち、チューブ材料、厚さ、チューブの長さ、チューブ内での溶液の滞留時間、温度等)のうち、温度は、一次に影響がある。拡散は、温度に依存するため、低温では、平衡状態が非常にゆっくりと達成される。種々の液体が、下は100mmHgから上は220mmHgまでのガス値で試され、所定の温度で平衡状態に達した。低い温度では長い時間がかかるが、高い温度では迅速である。
本発明の一実施形態において、液体試料ガス分析器用のガス−溶液平衡化装置は、温度制御される熱伝導性マンドレルと、マンドレルの周囲に巻き付けられた、注入口と排出口とを有するガス透過性チューブのコイルと、ガス雰囲気と平衡状態にあり、温度制御される熱伝導性マンドレルおよびガス透過性チューブのコイルを収容する内部空間を有するハウジングとを備える。ガス透過性チューブのコイルは所定の線長を有し、ガス透過性チューブは所定の壁厚を有し、その両者の組合せにより、所定の流速でコイルを通過する液体とハウジング内のガスとを平衡化させて、液体ガス分析器に対しチューブの排出口においてガス校正液を供給することが可能になる。
本発明の別の実施形態において、ハウジング内のガスは大気酸素であり、ハウジングは、ハウジング内の内部空間と大気との平衡化を促進する開口部を有する。
本発明の別の実施形態において、ガス透過性チューブは、厚さ25ミクロンのフィルムについて、25℃で約0.6×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の、酸素または二酸化炭素に対する比較的高いガス透過率を有する材料で作られる。なお、チューブ材料のガス透過率のスペックは、本発明において使用可能なチューブの種類の指標として利用される。ある特定の材料が、25ミクロンのフィルムについて25℃において、上記明示された範囲内あるいはそれに近いガス透過率の値を有する場合、その特定の材料で作られたチューブは、本発明において使用可能であろう。本明細書および請求項において、全ての透過率の値は、25℃における25ミクロンのフィルムについての値である。
本発明の更なる実施形態において、ガス透過性チューブは、約0.6×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、好ましくは約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、より好ましくは7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上の酸素透過率を有する材料で作られる。
本発明の更に別の実施形態において、ガス透過性チューブは約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上の酸素透過率を有する材料で作られる。
本発明のまた別の実施形態において、ガス透過性チューブは、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の酸素透過率を有する材料で作られる。
本発明の別の実施形態において、ガス透過性チューブは、約0.011インチから約0.014インチの範囲、好ましくは、約0.012インチから約0.013インチの範囲の壁厚を有する。
本発明の別の実施形態において、ガス透過性チューブは、チューブを通過する溶液用の溶液排出口において溶解酸素の大気酸素との平衡を達成するのに十分な酸素透過率を供給する一方、チューブが蠕動ポンプから真空効果を受けた際に壁面崩壊を防止するのに十分な壁厚を有する。
本発明の更なる実施形態において、ガス透過性チューブは、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の二酸化炭素透過率を有する材料で作られる。
本発明の更に別の実施形態において、ガス透過性チューブは、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、好ましくは約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、より好ましくは10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上の二酸化炭素透過率を有する材料で作られる。
別の実施形態において、温度制御される熱伝導性マンドレルは、マンドレルの内壁、またはマンドレルの外壁、またはその両方に載置された薄膜抵抗ヒータを有する。抵抗ヒータには、薄膜ヒータの代わりに、管状のマンドレル内の加熱コイルを採用してもよい。マンドレルを加熱するために採用される加熱メカニズムは、例えば熱電式(すなわち、ペルチェ効果に基づく)、マンドレルを通って循環する加熱された循環液など、抵抗加熱以外の方法を用いてもよい。
更に別の実施形態において、ガス透過性チューブは、約35インチから約75インチの範囲の長さを有する。
また別の実施形態において、コイルは、約11巻きから約23巻きまでの範囲の予め定められた巻き数を有する。
別の実施形態において、ガス透過性チューブは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルコキシビニルエーテル)フィルム(PFA)などのパーフルオロアルコキシ共重合体、およびポリエチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)などのエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体から成る群から選択された材料で作られる。
別の実施形態においては、液体試料ガス分析器用のガス校正液を、リアルタイムで供給する方法が開示される。前記方法は、温度制御される熱伝導性マンドレルを所定の温度に設定することと、温度制御される熱伝導性マンドレルの周囲に巻き付けられたガス透過性チューブのコイルを通して、校正液を所定の流速で移動させることとを含み、前記ガス透過性チューブは、所定の長さと所定の壁厚を有し、所定のガスの雰囲気に晒され、その所定のガスに対して比較的高い透過性を有する材料で作られる。校正液は、ガス透過性チューブの排出口において、所定のガスと平衡状態にあるガス含有量を有する。
別の実施形態において、前記方法は、温度制御される熱伝導性マンドレルおよびガス透過性チューブのコイルを、ガス透過性チューブの注入口に接続されたハウジング注入口とガス透過性チューブの排出口に接続されたハウジング排出口とを有するハウジングに収納することを含む。
更なる実施形態において、前記方法は、ガス透過性チューブの排出口における校正液のガス濃度を、その時点で既知の大気圧、マンドレルの温度、および所定のガスの割合に基づいて確定することを含む。
別の実施形態において、前記方法は、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の酸素透過率を有するガス透過性チューブを選択することを含む。
更に別の実施形態において、前記方法は、チューブを通過する校正液用の排出口において溶解酸素の大気酸素との平衡を達成するのに十分な酸素透過率を供給する一方、チューブが蠕動ポンプからの真空効果を受ける場合の壁面崩壊を防止するのに十分な壁厚を有するガス透過性チューブを選択することを含む。
別の実施形態において、前記方法は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルコキシビニルエーテル)フィルム(PFA)などのパーフルオロアルコキシ共重合体、およびポリエチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)などのエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体から成る群から選択された材料で作られるガス透過性チューブを選択することを含む。
本発明の更なる実施形態においては、ガス−液体分析器においてガス校正液をリアルタイムで供給する、ガス−液体平衡化コイルが提示されている。ガス−液体平衡化コイルは、温度制御される熱伝導性マンドレルと、マンドレルの周囲に巻き付けられた、注入口と排出口とを有するガス透過性チューブのコイルと、ガス−液体平衡化コイル周囲の環境を制御するための温度およびガス手段とを備え、ガス−液体平衡化コイルを出るガス校正液は、温度およびガス手段により規定される所定のガス濃度を有する。
ガス透過性チューブのコイルとマンドレルとを備えたガス平衡化装置を収容するハウジングを示す、本発明の一実施形態の背面斜視図である。 図1に示されるフレームの一実施形態の正面斜視図である。 図1に示されるカバーの一実施形態の背面斜視図である。 カバーが取り外された状態の、図1に示される実施形態の左側面図である。 フレームが取り外された状態の、図1に示される実施形態の上面図である。 マンドレルと、加熱部材と、ガス透過性チューブのコイルとを示す本発明の一実施形態の斜視図である。 図1に示される本発明のガス平衡化装置のコイルの一実施形態の斜視図である。 図1に示される本発明のマンドレルおよび加熱部材の一実施形態の斜視図である。 図6に示されるガス平衡化装置の加熱部材の斜視図である。
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明の好適な実施形態は、図1−9において説明される。図1は、本発明のガス−液体平衡化装置アセンブリ10の一実施形態を示す。ガス−液体平衡化装置アセンブリ10は、内部空間29を形成するフレーム22およびカバー30を含むハウジング20を備える。ハウジング20の内部空間29には、ガス平衡化装置40がある。ガス平衡化装置40は、リアルタイムで生成されるガス校正液を液体ガス分析器に供給するために用いられる。ガス−液体平衡化装置アセンブリ10は、また、溶液注入口50と、溶液排出口52と、ヒータケーブル用ポート70とを備える。ガス標準として大気酸素を用いるカバー30の一実施形態において、当該実施形態は、通常、内部空間29と雰囲気との間で空気の平衡化を可能にするための通気口28を備える。
図2に移ると、フレーム22の正面斜視図が示されている。フレーム22は、側面から見ると、フレーム上部23と、フレーム下部24と、フレーム上部23とフレーム下部24との間に垂直に延びて両者を直接接続するフレーム壁部25とにより、ほぼC字形を有する。フレーム上部23は、フレーム下部24と間隔を空けて配置され、実質上平行になっている。フレーム上部23およびフレーム下部24は、ガス平衡化装置40を相対的な固定位置に支持し、しっかりと固定する。フレーム上部23およびフレーム下部24からは、固定タブ26が互いに向かって実質上垂直に延びている。固定タブ26は、それぞれ、フレーム上部23およびフレーム下部24の外縁部23aおよび24aから延出し、フレーム壁部25とは反対側の位置している。固定タブ26は、カバー30をフレーム22に固定するための取付部である。フレーム壁部25はまた、任意には、フレーム22の両側に、少なくとも1つのフランジ27を備える。フランジ27は、壁部の第一側縁部25aおよび壁部の第二側縁部25bを横切って間隔を空けて配置されている。各フランジ27は、第一側縁部25aと第二側縁部25bとの間にカバー側面受容スペース27aを形成しており、フランジ27の内表面27bと第一および第二側縁部25a、25bのそれぞれとの間の距離は、カバー30のカバー側壁32の厚さよりわずかに大きく(図1および3に示される)、これは、カバー30をフレーム22に支持するのに役立つ。図示された実施形態において、フレーム上部23およびフレーム下部24のそれぞれは、ガス平衡化装置40をフレーム22に固定する固定具を受容するための、上部開口部23bおよび底部開口部24bをそれぞれ有する。ガス平衡化装置40の端部をフレーム上部23およびフレーム下部24に固定してガス平衡化装置40の移動を防止するような、横木、留め具、凹部等を用いるなどして、ガス平衡化装置40は、別の方法で固定されてもよいと考えられる。フレーム壁部25は、また、ガス平衡化装置40のチューブ継手やヒータケーブルを収容するための複数の開口部および/またはスロット28を備えてもよい。フレーム22は、剛性材料で作られ、ガス平衡化装置40およびカバー30を支持し固定するのに十分な強度を有する。許容される材料は、金属、非金属、炭素複合材、プラスチック等である。
図3は、カバー30の一実施形態を示している。この実施形態において、カバー30は、一対の対向するカバー側壁32、34と、カバー前壁36とを有する。カバー前壁36は、カバー側壁縁部32a、34aに沿うカバー側壁32、34の間に、互いに対向する平行なカバー長手方向縁部36aに沿って直接接続されている。ガス−溶液平衡化を目的として大気を使用する場合、カバー側壁32、34のそれぞれは、カバー側壁32、34をそれぞれ貫通する1つ以上の通気口32b、34bを有する。好ましくは、カバー側壁32、34間の内部空間29内の空気と、大気と、の間の平衡状態を維持するために、通気口32b、34bは、それぞれの端部32c、34dから間隔を空けて配置されて、受動エアフローを供給する。カバー側壁32、34およびカバー前壁36の厚さは、ガス平衡化装置40を意図しない損傷から保護するように選択される。フレーム上部23およびフレーム下部24の外縁部23a、24aがカバー内表面31に対する支持面を提供するように、カバー側壁32、34およびカバー前壁36の長手方向の長さは、フレーム上部23およびフレーム下部24の外表面23c、24c間の距離と等しいことが好ましい。フレーム22のフランジ27が壁部外表面33に対して対向する表面(すなわち内表面27b)を提供するように、壁部の長手縁部32e、34eは、フレーム22のカバー側面受容スペース27aよりわずかに小さい厚さを有する。したがって、フレーム上部および下部の外縁部23a、24aは、カバー30がガス平衡化装置40上に落ち込むのを防止し、フランジ27は、カバー側壁32、34がフレーム上部および下部の外縁部23a、24aから離間するのを防止する。カバー30にはどのような材料も使用し得るが、ガス平衡化装置40を通って流れる溶液を見ることができるように、好適な材料は、透明なアクリルである。
図4は、カバー30が取り外された状態のガス−液体平衡化装置アセンブリ10の側面図である。図示されるように、ガス平衡化装置40は、上端部44および下端部45において、フレーム22のフレーム上部23およびフレーム下部24のそれぞれに、固定部材48を用いて固定されている。ガス平衡化装置40は、温度制御される熱伝導性マンドレル42と、マンドレル42のマンドレル外表面43の周囲に巻き付けられたガス透過性チューブのコイル60とを備える。コイル60は、マンドレル42の周囲に、複数の間隔の空いたコイル/チューブの巻き62を含み、これによりガス透過性チューブの外表面の大半は、コイル60の周囲のガス雰囲気(すなわち、空気または他の所定のガス)に晒される。コイル60は、溶液注入口50に接続された第一コイル端部64(図示なし)と、溶液排出口52に接続された第二コイル端部66(図示なし)とを備える。本発明のこの実施形態において、溶液注入口50および溶液排出口52は、他の弾性チューブと接続するように構成された竹の子継手として特徴づけられる。任意に、ガス平衡化装置40は、温度制御対象のマンドレル42の温度を維持し易くするため、上端部47にマンドレル断熱材46を備える。ガス平衡化装置40は、また、マンドレル42の上下端44、45とフレーム上部および下部22、24のそれぞれとの間に配置される絶縁スペーサ45a、45bを、任意に備えてもよい。絶縁スペーサ45a、45bもまた、特にフレーム22が例えば金属などの熱伝導性材料で作られている場合に、ガス平衡化装置40とフレーム22との間の熱伝導を減少させることによって、温度制御を促進する。内部空間29からの熱損失を更に減少させるため、例えば発泡絶縁体ブロックなどの他の絶縁部品90(図1に示すように)が、ガス平衡化装置40とフレーム22/カバー30との間に任意に備えられてもよい。
図5に移ると、そこには、フレーム22が取り外された状態での上記実施形態の上面図であって、カバー30およびフレーム22により形成された内部空間29内に配置されたガス平衡化装置40を示す上面図が示される。この実施形態において、温度制御される熱伝導性マンドレル42は、マンドレル外表面43とコイル60との間に、マンドレル外表面43に密着した薄膜の可撓性ヒータの形をとるヒータ80を備える。マンドレル42は中実でも管状でもよく、ヒータ80はまた、管状のマンドレル42の内表面に密着してもよく、または管状のマンドレル42内に配置されたヒータコイルあるいは1つ以上の熱電モジュールを備えてもよいと考えられる。ヒータ80は、一端でヒータ80に接続され、他端で電気コネクタ84に接続された導線82を備える。加熱機構は、例えば熱電式(すなわちペルチェ効果に基づく)、被加熱循環液等の抵抗加熱以外の方法を用いてもよいと考えられる。熱電の例は、熱電モジュールの独自の特性を利用することになる。熱電モジュールは、高温側および低温側を有するヒートポンプである。このシステムは、40℃から42℃の温度で平衡に至らせた後、37℃まで液体を冷却するように使用し得る。より高い温度は、より低いpO平衡値をもたらすことになる。校正液は、100から140mmpOまでの何れかの値で、熱電モジュールの被加熱側から出てくる。校正液は、次にサラン(saran)またはステンレススチールなどの材料で作られた気密チューブ内に入り、分析器に入る前に冷却される。100から150mmという低めの値は、臨床的に意味のある範囲に近いため、より有益かもしれない。別の実施形態では、低温側を高い校正値に至らせるために使用し、高温側を低い校正値に至らせるために使用するであろう。
この図で分かるように、第一コイル端部64は溶液注入口50に接続され、第二コイル端部66は溶液排出口52に接続されて、例えば血液ガス分析器や水性ガス分析器などの液体ガス分析器の、コイル60および他の液体検査部を通じた連続的な液体連通を提供する。マンドレル42の上端部44は、通常、フレーム上部23を介してマンドレル42をフレーム22に固定する固定具48を備える。フレーム下部24を介して下端部45をフレーム22に固定するために、同様な装置が用いられる。
図6は、ガス平衡化装置40の斜視図である。図に示すように、ヒータ80は、マンドレル42のマンドレル外表面43に対して配置される。コイル60は、ヒータ80の導線82に対して十分なアクセスを残し、マンドレル外表面43の大部分にわたってマンドレル42およびヒータ80の周囲に比較的ぴったりと巻き付けられる。コイル60は、コイルのそれぞれの巻き62の間に見える長手方向のヒータ端縁81から明らかなように、互いに離間した複数のコイル/チューブの巻き62を備える。第一コイル端部61は、竹の子継手などの溶液注入口50への接続が可能になるように、マンドレル下端部45の付近でマンドレル42から離れる。
図7は、第一コイル端部64と第二コイル端部66との間に複数のコイルの巻き62を有する、コイル60のみを示す。前述のように、コイル60はガス透過性チューブである。選択されるチューブは、通常、比較的高いガス透過率を有する。チューブの壁厚は、液体検査モジュールの内部へ、液体検査モジュールから外部へ、また液体検査モジュールを通って試料および標準液を移動させるために、液体ガス分析器内で通常用いられる蠕動ポンプにより生じる、チューブの内側に加わる真空力に耐えるチューブの能力と、コイル60を通過する校正液へのチューブ壁を通じたガス移送の速度とのバランスに基づいて選択される。必要なコイルの巻き62の数も、使用されるチューブのガス透過率、壁厚、コイルを通る溶液の流速、およびマンドレルの温度、の関数である。例えば、コイル60を通過する校正液が、溶液排出口52を通って出る前に、内部空間29内のガスレベルと完全に平衡化することを確実にするために必要なコイルの巻き62の数は、マンドレルが所定の温度に設定され、コイル60を通る校正液の流速が予め定められた状態で、所定のガス透過率および所定の壁厚を有するチューブに左右される。例えば、流速を増加させると、校正液が溶液排出口52から出る前の平衡化を達成するためには、必要なコイルの巻き62の数はより大きくなる。逆に、流速を低下させると、必要なコイルの巻き62の数はより小さくなる。これは、溶液排出口52から出る液体をガス校正液として利用できるように、液体がコイル60を通過する際に、内部空間29内のガスとコイル60内の液体との平衡化を可能にするためには、溶液がコイル60内に十分な時間留まらなければならないからである。また、より低いガス透過率を有するチューブが用いられる場合には、より多くのコイルの巻き62が必要である。これは、チューブの厚さを変える場合にも当てはまる。チューブ壁が厚いほど、コイルの巻き62の数は大きく、チューブ壁が薄いほど、コイルの巻き62の数は小さい。チューブ壁の厚さは、コイル60内の液体が蠕動ポンプにより生成および印加される真空力に晒された場合に、チューブ内径(I.D.)が潰れないような寸法に限定される。温度制御されるマンドレル42が動作する温度も、必要なコイルの巻き62の数を左右する。温度が高いほど、コイルの巻き62の数は小さく、温度が低いほど、コイルの巻き62の数は大きい。以上のように、それは、例えば溶液平衡化の早さ、アセンブリの大きさ、好適な温度等の使用者にとってより重要な要因に応じた、ガス−液体平衡化装置アセンブリ10の様々な特性の釣り合いをとることであり、過度の実験をせずに当業者によって為し得る判断である。本発明においてチューブとして使用可能な材料は、その材料の25ミクロンのフィルムについて、25℃で約0.6×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、好ましくは約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、より好ましくは約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上のガス透過率を有する材料である。
以下の例は、ガス−液体平衡化装置アセンブリ10の具体的な実施形態を説明している。以下の例は、血液ガス分析器などのガス−液体分析器用の酸素校正液を生成するために、大気酸素(20.9%)を用いた。温度制御される熱伝導性マンドレル42の温度は37℃に設定された。コイル42を通る溶液の流速は、毎秒約80マイクロリットルであった。大気圧が記録された。この情報は、ガス−液体平衡化装置アセンブリ10の溶液排出口64から出る平衡溶液の、正確な酸素値を算出するために用いられた。
例1
約1インチの外径を有する、温度制御される熱伝導性マンドレル42と、(マンドレル42の周囲に巻き付けられているため)約1インチのコイル内径を有するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブのコイル60と、が用いられた。PTFEチューブは、PTFEの5ミクロンのフィルムについて25℃で、7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の酸素に対するガス透過率および7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の二酸化炭素に対するガス透過率を有する。以下の表は、ガス平衡化装置40のガス透過性チューブの具体的なパラメータを提供する。
Figure 2015530594
※注:全長は、溶液注入口64および溶液排出口66との接続部を含む。
コイル60内の目標容量サイズは、1.5ミリリットルであった。溶液排出口66から出る校正液は、37℃の溶液において大気酸素と完全に平衡化され、液体ガス分析器用の酸素校正液として使用可能であった。
例2
約1インチの外径を有する、温度制御される熱伝導性マンドレル42と、(マンドレル42の周囲に巻き付けられているため)約1インチのコイル内径を有するフッ化エチレンプロピレン(FEP)チューブのコイル60と、が用いられた。FEPチューブは、FEPの5ミクロンのフィルムについて25℃で、3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の酸素に対するガス透過率および10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の二酸化炭素に対するガス透過率を有する。以下の表は、ガス平衡化装置40のガス透過性チューブの具体的なパラメータを提供する。
Figure 2015530594
※注:全長は、溶液注入口64および溶液排出口66との接続部を含む。
コイル60内の目標容量サイズは、1.5ミリリットルであった。溶液排出口66から出る校正液は、37℃の溶液において大気酸素と完全に平衡化され、液体ガス分析器用の校正液として使用可能であった。
PTFEおよびFEPのガス透過率の値は、25℃で25μmの膜厚に基づいていると理解されるべきである。
内部空間29は、任意に、他のガスおよび/または他の濃度レベルの他のガスを含む大気と平衡化してもよいと考えられる。大気が用いられない場合には、ガス透過性チューブ60を通過する溶液と平衡化するために用いられる内部空間29内のガスまたはガス混合物が大気からの空気により汚染されないように、ハウジングは気密に構成されなければならない。複数の開口部および/またはスロット28は気密である必要があり、フレーム22とカバー30との組合せは気密である必要があり、カバー30は通気口32b、34bを有していないか、または通気口32b、34bは栓がされて同様に気密である必要があることは、当業者には理解されるであろう。
本発明の好適な実施形態が本明細書中で説明されたが、上記の説明は単に例示的なものに過ぎない。本明細書中に開示された発明の更なる変更は、各技術分野の当業者に想到されるはずであり、そのような変更の全ては、添付の請求項に規定された発明の範囲に含まれるものと見なされる。

Claims (24)

  1. 液体試料ガス分析器において使用するためのガス−溶液平衡化装置であって、
    温度制御される熱伝導性マンドレルと、
    前記マンドレルの周囲に巻き付けられた、注入口と排出口とを有するガス透過性チューブのコイルと、
    前記温度制御される熱伝導性マンドレルと、前記ガス透過性チューブのコイルと、一定容積のガスと、を収容する内部空間を有するハウジングとを備え、前記ガス透過性チューブのコイルは、所定の線長を有し、前記ガス透過性チューブは、所定の壁厚を有し、前記所定の線長と壁厚との組合せにより、所定の流速で前記コイルを通過する液体を前記内部空間内の前記ガスと平衡化して、前記液体ガス分析器に対し前記チューブの前記排出口において、ガス校正液をリアルタイムで供給することが可能であるガス−溶液平衡化装置。
  2. 前記一定容積のガスが大気である請求項1記載の装置。
  3. 前記ガス透過性チューブが、約0.6×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の、酸素または二酸化炭素に対する比較的高いガス透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  4. 前記ガス透過性チューブが、約0.6×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、および約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上から成る群から選択された酸素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  5. 前記ガス透過性チューブが、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の酸素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  6. 前記ガス透過性チューブが、約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の酸素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  7. 前記ガス透過性チューブが、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の酸素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  8. 前記ガス透過性チューブが、約0.011インチから約0.014インチの範囲の壁厚を有する請求項1記載の装置。
  9. 前記ガス透過性チューブが、約0.012インチから約0.013インチの範囲の壁厚を有する請求項1記載の装置。
  10. 前記ガス透過性チューブが、前記チューブを通過する溶液用の溶液排出口において、溶解酸素の大気酸素との平衡を達成するのに十分な酸素透過率を提供する一方、前記チューブが蠕動ポンプからの真空効果を受ける場合の壁面崩壊を防止するのに十分な壁厚を有する請求項1記載の装置。
  11. 前記ガス透過性チューブが、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上、および約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1以上から成る群から選択された二酸化炭素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  12. 前記ガス透過性チューブが、約3×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の二酸化炭素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  13. 前記ガス透過性チューブが、約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の二酸化炭素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  14. 前記ガス透過性チューブが、約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の二酸化炭素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  15. 前記ガス透過性チューブが、約7×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1から約10×10-13cm3.cmcm-2-1Pa-1の範囲の二酸化炭素透過率を有する材料で作られている請求項1記載の装置。
  16. 前記温度制御される熱伝導性マンドレルが、管状のマンドレルの内壁に配置された薄膜ヒータを有する請求項1記載の装置。
  17. 前記ガス透過性チューブが、約35インチから約75インチの範囲の長さを有する請求項1記載の装置。
  18. 前記コイルが、約11巻きから約23巻きの範囲の所定の巻き数を有する請求項1記載の装置。
  19. 前記ガス透過性チューブが、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化エチレンプロピレン、パーフルオロアルコキシ共重合体、およびエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体から成る群から選択された材料で作られている請求項1記載の装置。
  20. 前記パーフルオロアルコキシ共重合体が、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルコキシビニルエーテル)である請求項17記載の装置。
  21. 前記エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体が、ポリエチレン−テトラフルオロエチレンである請求項17記載の装置。
  22. ガス−液体分析器内にガス校正液をリアルタイムで供給するガス−液体平衡化コイルであって、
    温度制御される熱伝導性マンドレルと、
    前記マンドレルの周囲に巻き付けられた、注入口と排出口とを有するガス透過性チューブのコイルと、
    前記ガス−液体平衡化コイルの周囲の環境を制御するための温度およびガス手段とを備え、前記ガス−液体平衡化コイルから出るガス校正液が、前記温度およびガス手段の温度およびガスにより規定される所定のガス濃度を有するガス−液体平衡化コイル。
  23. 前記ガス透過性チューブが、約1300cm3/m2.d.barから約15000cm3/m2.d.barの範囲の、酸素または二酸化炭素に対する比較的高いガス透過率を有する材料で作られている請求項20記載の平衡化コイル。
  24. 液体試料ガス分析器用のガス校正液をリアルタイムで供給する方法であって、
    温度制御される熱伝導性マンドレルを所定の温度に設定することと、
    ガス平衡化装置を構成する前記温度制御される熱伝導性マンドレルの周囲に巻き付けられたガス透過性チューブのコイルを通して、所定の流速で校正液を移動させることと
    を含み、前記ガス透過性チューブは、所定の長さおよび所定の壁厚を有し、ハウジングの内部空間内に配置されて所定のガスの雰囲気に晒され、前記ガス透過性チューブは、前記所定のガスに対する比較的高い透過率を有する材料で作られており、前記ガス透過性チューブの排出口における前記校正液は、前記内部空間における所定のガスと平衡なガス含有量を有する方法。
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