JP3069814B2 - ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータの測定方法及びその装置 - Google Patents

ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータの測定方法及びその装置

Info

Publication number
JP3069814B2
JP3069814B2 JP4034630A JP3463092A JP3069814B2 JP 3069814 B2 JP3069814 B2 JP 3069814B2 JP 4034630 A JP4034630 A JP 4034630A JP 3463092 A JP3463092 A JP 3463092A JP 3069814 B2 JP3069814 B2 JP 3069814B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal conductivity
gas
membrane
gaseous substance
detection space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4034630A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04324349A (ja
Inventor
マルタン アレ ジョン
ヴェーバ オイゲン
ロラン ステール ジェラール
Original Assignee
オルビスフェーレ ラボラトワレ ヌシャテル ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オルビスフェーレ ラボラトワレ ヌシャテル ソシエテ アノニム filed Critical オルビスフェーレ ラボラトワレ ヌシャテル ソシエテ アノニム
Publication of JPH04324349A publication Critical patent/JPH04324349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3069814B2 publication Critical patent/JP3069814B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/14Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of an electrically-heated body in dependence upon change of temperature
    • G01N27/18Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of an electrically-heated body in dependence upon change of temperature caused by changes in the thermal conductivity of a surrounding material to be tested

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス状物質の特定の熱
伝導率パラメータの測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来技術】ヨーロッパ特許願第90810881.4
号明細書には、特定の膜関連拡散パラメータを脈動を利
用して測定することによりガス濃度を測定する方法が開
示されている。
【0003】本発明の発明者らは、さらに鋭意研究を進
め、膜拡散(本願では浸透の類義語として用いる)及び
熱伝導率の検出を組合わせることにより、熱伝導率の特
定のパラメータを測定する新しい方法が提供され、且つ
このパラメータは、以下に詳述するように、例えばガス
容積、ガス圧力およびガス濃度のような他のガスパラメ
ータの測定に使用できることを見出した。
【0004】本願においては、分析対象のガス状物質を
“標的ガス”と呼び、“ガス状”とは、本発明の測定方
法の通常の作動条件下、例えば−10〜200℃の温度
範囲、及び外界圧力もしくは減圧から10バール以上の
圧力範囲において分析対象の物質がガス状であることを
意味する。一般に標的ガスは、流体媒体に含有されてい
るが、この“流体”とは、本願では、常態で液状である
媒体(通常の外界条件下で液状であるもの)と常態でガ
ス状の媒体との両者を含めて用いる。一般に、本発明に
よって測定される特定の熱伝導率パラメータは、それ自
体が主目的ではなく、標的ガスの誘導パラメータ、例え
ば所定の媒体中の標的ガスの濃度もしくは圧力の測定に
用いられる。
【0005】本発明の目的は、熱伝導率の検出によっ
て、標的ガスの各種パラメータを測定する新規の改良さ
れた方法を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、特定の膜拡散と特定
の熱伝導率の検出を組合わせた新規な装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【発明の概要】本発明の前記目的は、既知の熱伝導率を
有し、液状もしくはガス状でかつ標的ガスを痕跡量から
かなりの濃度までの範囲の量で含有している流体媒体中
に含有されている(測定条件下で)ガス状物質もしくは
標的ガスの特定の熱伝導率パラメータの測定方法により
達成される。なお前記流体媒体がガス状の場合、少なく
とも1つの他のガス状物質を含有していてもよい(含有
していることが多い)。同様に、本発明の方法にしたが
って分析され得る液状媒体は、異なる熱伝導率を有す
る、標的ガス以外の1つ以上のガス状成分を含有してい
てもよい。
【0008】本発明の方法は、概略的には、流体媒体
と、公知の熱伝導率センサが収容されている検出空間と
の間の界面に設置された好ましくは有機ポリマー製の膜
に、流体媒体を接触させ、以下に詳細に説明する電気信
号を生成する。前記膜は、比較的薄く、例えば300μ
mより薄い1.5〜150μmの厚みのフィルムであ
り、一般にフッ化炭化水素のホモポリマーもしくはコポ
リマーから選択され、流体媒体のいずれの液状成分に対
しても実質的に非透過性であるが、標的ガスに対しては
既知もしくは予め決定された透過性を有している。検出
空間は、該空間に予め含有されているガスもしくはガス
混合物を置換する程度に、フラッシングガスもしくはパ
ージングガスにより定期的に満たされ、該ガスは、標的
ガスの既知の熱伝導率とは測定可能で且つ異なる(即ち
本発明の方法の条件下で)既知の熱伝導率を有し、好ま
しくは本発明の方法を実施する装置のいずれの部分とも
実質的に非反応性である。
【0009】間欠的に、すなわち、2つの連続する充填
工程の間に、例えば、一般に約20〜約60秒間の透過
相の間に;標的ガスが膜を通過して検出空間に入る。実
際には、流体媒体から膜を通じて検出空間への標的ガス
の透過期間としては長い期間と短い期間を利用すること
ができる。透過して検出空間に入った標的ガスの熱伝導
率の少なくとも1つの時間依存性パラメータは検出空間
に設けられた熱伝導率センサによって測定され;最終的
に、分析対象の標的ガスパラメータ、例えば流体媒体中
の標的ガスの濃度もしくは圧力は、測定された少なくと
も1つの時間依存性パラメータと、標的ガスに対する膜
の予め決定された透過性とから、好ましくはディジタル
コンピュータによって計算される。
【0010】得られた測定値はアナログもしくはディジ
タル表示器に示され、標的ガスの所望の分析パラメー
タ、例えば膜に接触する流体媒体中の標的ガスの濃度も
しくは分圧を示すことができる。
【0011】外界のガスが検出空間に拡散するのが防止
されているならば、検出空間は、例えば開放されたチャ
ネルもしくは管路を通じて外界空間と連続し直接連通し
ていてもよい。
【0012】第2の重要な実施態様によって、本発明に
は、上記測定方法、すなわち既知の熱伝導率を有し流体
媒体に含有されている標的ガスの特定の熱伝導率パラメ
ータの測定方法を実施する装置が含まれている。本発明
の装置は、例えば拡散セルのしかたで構築され、それ自
体公知の種類の熱伝導率センサが入っており、電気出力
信号を生成することができる検出空間を備え;上記種類
と厚みの膜が流体媒体と検出空間の間の界面に設けら
れ、流体媒体の液状成分の有意な透過を防止し;標的ガ
スに対する膜の透過性が、既知であるか、又は装置の実
際の作動前に、例えば膜の外側の面を、既知濃度で標的
ガスを含有する校正流体に暴露させて校正することによ
って決定される。該装置は、前記フラッシングガスの入
口と出口を備えている。検出空間の実質的な部分が、か
なりの機械的強度を有する不活性材料で満たされて検出
空間の容積を減少させ、一方装置の作動中、膜に作用す
る圧力に対抗する膜の支持体を備えていることが望まし
い。フラッシングガスの入口が該支持体の一端に向って
開き、一方フラッシングガスの出口は支持体の反対側の
端部に始まり、その結果ガスは検出空間の全容積を実質
的にフラッシュする。
【0013】好ましくは、例えば電磁弁が、フラッシン
グガスの入口管に配置され、予め決定された期間の後自
動的に作動して先行の透過期間を終り、装置を標的ガス
について“ゼロ条件”に戻す。換言すれば、フラッシン
グ期間の開始及び終了時に、前記透過期間が終り、次の
透過期間が始まる。
【0014】好ましくは、本発明の装置は、更に、熱伝
導率センサが発する通常アナログの信号をディジタル信
号に変換する手段を備え、該ディジタル信号は、次に別
の入力としての膜透過パラメータとタイミング信号とを
受信するコンピュータに送られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
しつつ説明する。図1の、ブロック線図すなわちブロッ
クスステム10は、本発明の好ましい一般的な実施態様
を示す。熱伝導率センサ13が入っている検出空間12
は、標的ガスを透過するが、外部流体Fの液体成分を実
質的に透過しない膜11によって流体Fと分離されてい
る。流体Fは、システム10の外相とみなすことがで
き、前述の“流体媒体”に相当する。
【0016】膜11の具体例として、膜が封入された分
析器具の分野で知られている種類のポリマーフィルムが
本発明に用いることができる他、炭化水素もしくはハロ
ゲン化炭化水素のポリマーもしくはコポリマーが適切で
ある。すなわち少なくとも幾つかの水素原子がハロゲン
好ましくはフッ素で置換され、且つフィルムを形成する
分子量を有する炭素ベースの有機ポリマーが適切であ
り、テフロンポリマーが代表的なものである。
【0017】本発明の必須の特徴は、膜11に対する標
的ガスの透過速度が、本発明の方法の計算段階において
知られていなければならないことである。このことは、
透過性のガスを非透過性の液体から分離する種類の半透
過膜を用いる従来技術のほとんどの分析法と異なってい
る。これは、通常の従来法においては、標的物質に対し
て透過性が高く、且つ非標的物質に対して実質的に不透
過性である膜が使用されるが、実際に用いられる膜の正
確な比透過率は二次的な問題に過ぎないからである。特
定のタイプ(化学構造、分子配向および物理構造を含
む)の膜に対する標的ガスの透過性もしくは透過は、膜
の形態及び膜を横ぎる圧力勾配によって決まるが、本発
明の方法による計算のためのデータは、膜の材料の起源
もしくは本願に開示された装置の起源によって提供され
るか、又は本発明にしたがって測定開始前の校正段階で
確立され得る。好ましくは、かような校正は、既知の圧
力もしくは濃度と既知の温度の標的ガスを含有する外部
流体Fを用いて本発明の方法で実際に利用される装置に
よって行なわれる。
【0018】好ましくは、本発明に用いられる膜は、標
的ガスの透過が迅速な応答のために充分速く、且つ膜の
界面の近傍の外部流体中の標的ガスの減損が実質的に防
止もしくは最小とされるという意味で、中間の透過性を
有していなければならない。また、膜は、該膜を通る標
的ガスの拡散の時定数が低いことが好ましい。これは、
分析対象のパラメータの計算において、拡散が“定常状
態”で起こり、膜中の標的ガスの圧力勾配が特に位置の
直線関数であると仮定することができれば簡単になるか
らである。
【0019】実際に、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、ポリマーのフッ素化エチレン−プロピレン
(FEP)、エチレンとテトラフルオロエチレンのコポ
リマー(ETFE)または類似のポリマーで製造され、
厚みが3〜125μmの膜が、適切であることが本発明
者らにより見出された。
【0020】好ましくは、膜11は、本発明の所定の用
途において外部流体Fの予想される圧力に耐えるように
機械的に支持されている(図1には示されていないが、
後で説明する)。しかし、外部流体Fの圧力の上限も下
限も決定的なものではなく、例えば本発明の方法の一般
的な用途では、その圧力は100バールを超える範囲に
ある。
【0021】検出空間12の容積は、設計的に可能な限
り小さい方が好ましく、例えば約0.01〜約1mlと
される。前記容積は更に小さい方が有利であるが、設計
上難しい。
【0022】熱伝導率センサ13として用いるのに適切
な装置は、種々の形式のものが市販されている。センサ
13の代表的な例としては、ドイツ、フランクフルト/
マインのハルトマン ウント ブラウン(Hartmann & B
raun)社により市販されている半導体式のものがある。
このようなセンサの設計と運転の詳細な説明について
は、その販売情報の文献等で公知である。またセンサ1
3は、得られた熱伝導率の原信号を補償できるように外
界温度測定用のサーミスタを備えていることが好まし
い。
【0023】システム10の入口管16は、例えば作動
結線158を通じて、電子計算/制御装置15から発せ
られた信号によって弁18が開くと加圧下の貯蔵タンク
(図示せず)からのパージングガスもしくはフラッシン
グガスを導入する。作動結線158は、通常の、電気、
電子、油圧、空気もしくは機械的手段によって作製され
得る。
【0024】検出空間12をフラッシングすることによ
り、膜11を通じて検出空間12に拡散した他のガスが
該検出空間から追い出される。該フラッシングは、シス
テム10を“ゼロ条件”に戻すのに充分なものでなけれ
ばならず、すなわち、次の透過を行なう前に検出空間1
2がフラッシングガスで完全に満たされなければなら
ず、次いで弁18を閉じることによって測定サイクルが
開始される。しかし、かような“ゼロ条件”により、必
要ではないが、装置で測定される特定のパラメータのゼ
ロ読取りが行なわれる。フラッシングガスは、一部が膜
11を通じて流体F中へ透過するが、該ガスの大部分
(パージング作用がある限り、フラッシングガスの増大
部分を含有している)は出口管17を通って検出空間1
2から放出される。
【0025】出口管17を閉じる弁に代えて、本発明で
は、出口管17は、機械的に閉じずに、流体が外界から
逆拡散するのを防止しながら連続する流体で外界と連通
するように検出空間12を維持することが好ましい。こ
のために、出口管17は充分な長さ及び/又は絞った内
径を有している。これらの寸法は、フラッシング時間と
ガス圧力を含む運転の各種パラメータにより決定され、
与えられた状態に対して少数の簡単な試験によって確立
され得る。実例として出口管17は、例えば長さ300
mm内径1mmであり、一般に、長さ:出口管直径の比
率として少なくとも100:1が多くの目的に対して適
切である。
【0026】本発明にしたがってシステム10を運転
し、検出空間12がフラッシングガスにより完全に満た
されていると仮定すると、弁18を閉じれば、標的ガス
(熱伝導率についてフラッシングガスと異なる定義によ
る)は、膜11の特定且つ既知の透過性によって決定さ
れる或る種の速度もしくは流れにおいて膜11を透過す
る。ゼロより大きい標的ガスの分圧によって、外部流体
F中に含有されている標的ガスの膜11を通じて検出空
間12への制御された有意な透過を起こすことができ、
その結果、検出空間12に含有されているガスの特定の
熱伝導率を変化させることができる。したがって、標的
ガスの透過に対応する電気信号がセンサ13によって発
せられ、ディジタル/アナログ変換の有無にかかわら
ず、電気結線134を通じて増幅器14に送られる。増
幅器14は、このようにして発信された信号を、次に電
子計算/制御装置15に設けられたマイクロブロセッサ
に送る。
【0027】図2は、本発明の装置すなわちプローブ2
の概略的な断面図である。プローブ2は、本発明の方法
によって分析される流体媒体が入っているがこれを運ぶ
管路、タンク等(図示せず)の、フランジ212等の取
付け器具と接続させるショルダー部211を有する一般
に管状の本体21により構成されている。
【0028】密閉キャップ213は、本体21にねじ止
めされているか又は本体に接続され、ポリマー製の膜2
2を、例えば孔を有する金属、無機ガラス、セラミック
もしくはサーメットで作製した支持体23上にポリマー
製の膜22を密閉式に保持し、連続運転条件もしくは事
故による過圧力が原因で上昇した圧力に対して膜22を
有効に支持している。密閉キャップ213は、同時に、
分析対象の標的ガスのパラメータを容易に測定できるよ
うに変化させしかも急速なガス拡散ができるように充分
小さい検出空間を提供している。本願で用いる“孔を有
する”もしくは“多孔性の”とは、一般に、ガスが拡散
し通過することができる多数の開口、ボイドもしくは
“気孔”を有する固体構造を意味する。以下、支持体2
3の開口もしくはボイドで構成される実質的に全部の容
積は、支持体23の“内部”容積と呼ぶものとする。
【0029】ガスの外部流体Fから支持体23への通過
が膜22を通過する透過によって確実に行なわれるため
に、膜を密封して保持する手段が設けられている。市販
の熱伝導率センサ24(例えばTCS208形)は支持
体23に密着保持させるか、または支持体23に圧力接
触させることが好ましい。支持体23の“内部”容積
は、本質的に、図1に示す検出空間12の全容積を形成
している。換言すれば、センサ24は、検出空間に多く
の追加の容積を加える必要がなく好ましくは加えず、図
2に示す検出空間は、特に支持体23の内部容積により
形成されている。センサ24は、補償を目的として外界
温度を検出できるサーミスタを更に備えているのが好ま
しい。
【0030】密封手段、例えば環状シール293とOリ
ング292が、本体21内側へのガスのバイパス拡散を
防止するために設けられている。図2に示すポリマー製
の支持リング291または他の材料製の支持リングが、
本体21と、例えばねじ(図示せず)によって接続され
ている。あるいは、前記支持リングは省略されるか、ま
たは本体21の一体部分として形成される。コネクタ手
段25が、センサ24から区分室26へ信号を送るため
の管路(図示せず)を受けるために設けられており、こ
の区分室26には、通常の増幅器手段(図示せず)を備
えているかもしくは備えていない通常のアナログ電子機
器(図示せず)が入っている。ケーブルポート261
が、区分室26内の電子機器を、上記4タイプの統合計
算/制御装置(図2には図示せず)と、出力端子/入力
端子接続するために設けられている。
【0031】図2に示す好ましい実施態様の装置におい
て、コネクタ手段25は、細長い管251、底板252
および環状コネクタ253を備え、これらはすべて協働
して、センサ24を膜支持体23と圧力接触させ及び/
又は区分室26内の電子機器をプローブ2の膜の末端に
おける有害な状態から保護する。このような構造のプロ
ーブ2は、センサ24の環境もしくは運転の許容条件に
よって、例えば約100〜200℃以上の範囲の高温に
さらされている環境でガスのパラメータの測定には特に
有用である。かような高温での固有の作動性は、例えば
熱水蒸気による滅菌処理、または高温での運転を要する
多くの重要な工業的用途において特に有利である。プロ
ーブ2の要素に用いる材料は、意図する作動条件によっ
て選択され、例えば本体21と密封リング213は、ス
テンレス鋼、チタンもしくはテフロン(テトラフルオロ
エチレンのポリマーもしくはコポリマー)製である。
供給管271を接続する管継手が設けられ、図1につい
て先に説明したしかたで、フラッシングガスが貯蔵タン
ク(図示せず)から、遠隔・自動制御により運転可能な
弁28を介して、本体21と支持体23の内部容積とを
通じて、出口管272に送られる。一般に弁28は、受
入れ空間に、すなわち支持体23の内部容積にできるだ
け近く位置していなければならず、また標的ガスの性質
の変化に対するプローブ2の応答が感度、短い応答時間
及び再現性について最適の機能を果たすには、弁28と
支持体23の間の管路271の自由内部容積は最小に保
持されなければならない。
【0032】フラッシングガスまたはパージングガスは
一般に多くの要因を考慮して選択されなければならな
い。すなわち第1に該ガスは、標的ガスとは異なる熱伝
導率の値を有しなければならない。熱伝導率の値は全て
の純粋ガスについて公知であり、0〜100℃にて測定
した場合、約3〜200ミリワット/m/°K(mW/
mK)の一般的な範囲にある。該範囲において、例えば
フレオン11(CClF3 )が低い方、ヘリウム及び水
素が高い方、二酸化炭素が中位に位置する。
【0033】第2に、フラッシングガスは、測定の条件
下では実質的に不活性で、装置の部品および標的ガスと
は特に非反応性でなければならない。一方、標的ガス
が、通常不活性な流体媒体に少量成分として含有されて
いる場合は、不活性であるという制限は適用されないか
または僅かな程度に適用される。さらに純粋のフラッシ
ングガスの方が混合ガスより好ましい。なぜならば純粋
のフラッシングガスは、計算を簡単にするからである。
更に、標的ガスが、特に他のすなわち“成分”ガスで構
成されている流体媒体内に、少量成分または不純物とし
て含有されている場合は、この成分ガス(または同様も
しくは類似の熱伝導率を有する他のガス)をフラッシン
グガスとして用いることが好ましい。これは、本発明を
実施するときに実際に測定される特定の熱伝導率パラメ
ータに対する成分ガスの影響を実質的に“除去”するこ
とによって、応答の評価が容易になるからである。
【0034】パージング期間、すなわち弁28を開き次
いで閉じるまでの時間は、検出空間を、その検出作動を
妨害することなく完全にパージングするのに充分に長い
ものでなければならない。実際に、完全なパージング
は、約1秒〜約10秒のフラッシング期間で、本願に開
示したのと実質的に同様にして、プローブ2内で行なう
ことができる。約5秒のフラッシング期間が、本発明の
多くの目的に対して有効であることが見出された。
【0035】検出空間のフラッシングは定期的に行なわ
れる。すなわち、中断期間を置いた、同じ長さの一連の
フラッシング期間として行なわれる。また中断期間は本
願では“測定期間”とも呼ばれ、フラッシングガスの流
入と標的ガスの検出空間への透過が可能である。
【0036】本発明の方法は、各測定期間中の、検出空
間におけるフラッシングガスと標的ガスの混合物の特定
の熱伝導率の時間依存性に基づいているので、測定期間
は同じ長さであり、しかも正確な分析を行なうために充
分な量のデータを収集し評価するのに充分に長い期間で
なければならない。一方、測定期間は、外部流体中の標
的ガスの濃度が1測定期間中実質的に変化しないように
短くされなければならない。具体的な用途において本発
明の方法を実施するには、数秒〜数分間の測定期間が一
般的である。例えば二酸化炭素の窒素含有量もしくはそ
の逆の場合の含有量の測定を行なう場合、一般的な測定
期間は約20秒〜約60秒間の範囲である。
【0037】換言すれば、任意の長さの時間すなわち連
続的に本発明の方法を行なう場合、事実上連続して続く
例えば5秒間のフラッシング期間と、例えば60秒間の
間欠的な測定期間が実施され、本発明の方法は、例えば
ガス状もしくは液状の外部媒体中の標的ガスの分圧を連
続的にモニターするときに実施される。
【0038】本発明によれば、とりわけ、流体媒体中の
標的ガスの分圧をモニターし、標的ガスを供給もしくは
除去する装置の入力パラメータとして本発明の方法の結
果を用いることによって、流体媒体の組成を実際に制御
することができる。前記装置は、対象の標的ガスの分圧
が予め決められた所望値から外れると作動する。この種
の装置は、それ自体対象の各種のガスについて公知であ
り且つ/又は当該技術分野の熟練者によって製作するこ
とができる。
【0039】図3は、本発明に用いる電子回路30の要
素を示す。電源31が、熱伝導率センサの発熱体33
と、該発熱体33と並列の第1増幅器32とに接続さ
れ、32と33の結合出力が、熱伝導率センサの温度補
償器34と次いで第2増幅器35とに送られる。得られ
たアナログ信号は、アナログ/ディジタル変換器37
と、出力信号表示器(図示せず)へ変換するためのマイ
クロプロセッサ36とに送られる。このような回路の仕
様は、熱伝導率センサと、当該技術分野において自明な
方法によるマイクロプロセッサの入力のし易さとによっ
て決定される。
【0040】本発明の実施において、熱伝導率センサの
ヒーター抵抗33は電源31により生じる約6mAのヒ
ーター電流が必要であった。この特定の実施態様によっ
て得られる定常抵抗は、特定の熱伝導率の生の測定値で
あり、第1増幅段階32で電圧に変換された。該電圧は
外界の温度に敏感であったので、温度補償器34が第2
増幅段階35で必要とされた。得られた信号は、第3増
幅段階(図3には示していない)で増幅することが好ま
しいが、A/D変換器37に送られ、得られたディジタ
ル出力はマイクロプロセッサ36で処理された。実際、
最終増幅器を含むこの増幅器までの回路の全アナログエ
レメントは、ミニアチュアプリント配線板に適用されて
いる表面取付装置で作ることができ、図2のプローブ2
に組込むことができる。このようにして、高レベル信号
だけを通過させ電磁干渉を最小にするようにしている。
【0041】マイクロプロセッサ15(図1)もしくは
36(図3)は、前記熱伝導率センサ、該センサ内に設
けられたオプションの外界温度センサ、および膜の透過
性の温度補償を実施しなければならない場合には外部流
体媒体内に設けられた他のオプションの温度センサから
の複数の信号を受けることができなければならない。好
ましくは、マイクロプロセッサ36はさらに弁28を作
動させることができなければならない。本発明が媒体中
の標的ガスの分圧を制御するのに用いられる場合は、マ
イクロプロセッサ36は、標的ガスをモニターされてい
る媒体に添加するかもしくは該媒体から取出す装置を制
御しなければならない。
【0042】本発明の計算段階で必要な計算方法につい
て、検出空間はガスが測定される際に均一である容積部
を包含しているという仮定に基づいて設定することがで
きる。先に説明したように、実質的に連続して続くフラ
ッシング期間と測定期間の過程で、フラッシングガスは
既知の熱伝導率を有しているものと仮定する。更に、測
定は外界の大気圧下で行なわれるものと仮定する。検出
空間内のフラッシングガスと標的ガスの混合物の特定の
熱伝導率、検出空間内の物質収支と該空間の出口におけ
るガスの流速、および特定の熱伝導率の時間依存性によ
り、検出容積部内のフラッシングガスと標的ガスの混合
物の特定の熱伝導率を示す曲線の初期傾斜を計算するこ
とができる。該計算の順序を数1に示す。
【0043】
【数1】
【0044】数1は分析対象であるガス状物質の分析パ
ラメータを計算する一連の式を示す。該式中に使用され
ている文字記号についての意味を以下に示す。
【0045】Pc=コンポーネントcのフガシティ(f
ugacity) λc,λn=標的ガス、フラッシングガスの熱伝導率 Xc,Xn=標的ガス、フラッシングガスの容積画分 nc=容積V中のコンポーネントcのモル数 Dc,Sc=コンポーネントcの、膜における拡散係数
と膜に対する溶解性 A、b=膜の面積と厚み V=出口を通過する流速 Pt=大気圧
【0046】
【実験例】本発明を下記の実験例によって更に説明す
る。特に断らない限り、実験例中の%と部数は重量基
準、温度は℃、“K”は“°K”であり、“ミル”は商
業的販売者に用いられている25.4μmを1ミルとす
る単位である。
【0047】<実験例1>窒素の存在下での二酸化炭素
の測定 二酸化炭素を各種分圧で含有する二酸化炭素と窒素との
混合物を、10以上試験するために準備した。大気圧よ
り大きい分圧は純粋の二酸化炭素を圧縮することによっ
て作製され、大気圧より小さい分圧は通常のガス混合器
を用いて得た。得られた、既知組成のガス混合物を、図
2に示したのと実質的に同じプローブ2の膜22上を通
過させた。この膜は厚みが1ミルで、市販のペルフルオ
ロアルコキシポリマー(PFA)で構成されていた。測
定は0.975バールの大気圧下25℃で行なった。純
粋な窒素をフラッシングガスとして使用したが、測定シ
ステムは該ガスにより影響を受けなかった。校正を純粋
な二酸化炭素について行なった。25℃における校正定
数K0 〔式(17)参照〕は8.93・10-3(W/m
・K・s)であったが、校正定数K1 〔式(17a)参
照〕は12.15mV/秒であった。図7は得られた結
果のグラフであり、二酸化炭素の指示された分圧(バー
ル)を縦座標に、二酸化炭素の真の分圧(バール)を横
座標に示す。
【0048】<実験例2>校正定数に対する、膜の透過
性の影響 図2に示したのと実質的に同じ装置を用い、本発明の方
法にしたがって標的ガスとして水素を、フラッシングガ
スとして窒素を用いて、一連の異なる膜について、各種
の値の校正定数K0 〔式(17)〕を測定した。異なる
種類の従来技術の方法、すなわち米国特許第45632
49号明細書に開示されているアンペロメトリック分析
法により同じ量を測定した。
【0049】得られた結果を図4に示す。図4には、熱
伝導率の測定で得られた値を、mV/秒/バールで縦軸
に示し、一方アンペロメトリック法で得られた電流感度
をマイクロアンペア/バールで横軸に示した。得られた
曲線の直線性は優れており、検出空間内の標的ガスの特
定熱伝導率の変化率を膜が制御していることを立証して
いる。図4中の測定点2〜6は、膜材料についての測定
点であり、膜の厚みは次のとおりである。
【0050】2=ポリフッ化ビニル(PVF);0.5
ミル 3=エチレンとモノクロロトリフルオロエチレンとのコ
ポリマー(E−CTFE);1ミル 4=エチレンとトリフルオロエチレンとのコポリマー
(ETFE);1ミル 5=ETFE;0.5ミル 6=ペルフルオロアルコキシポリマー(PFA);1ミ
ル <実験例3>広範囲の試験 標的ガスとしての水素とフラッシングガスとしての窒素
とのガス状混合物であって標的ガスの分圧が既知のもの
を、PFA膜を用いる、図2に示したのと実質的に同じ
装置を用いて、本発明の方法によって30以上測定した
分圧値で比較した。得られた結果は、水素の真の分圧
(バール)を横軸に、本発明にしたがって得られた指示
値(バール)を縦軸にプロトした(図5)。窒素中の水
素の検出能の下限は約0.1容量%であり、そのレベル
では誤差は±5%であった。標的ガスの濃度の測定可能
範囲と検出能の限界は、異なる膜を用いればほとんど自
由にシフトできる。
【0051】<実験例4>特定の熱伝導率対時間の計算 図6は、幾つかの値のパラメータc〔式(18b)で計
算した〕に対する、標的ガス画分の経時変化を示す。c
の値は短時間における傾斜から誘導できるので、フラッ
シングガスの透過に対する時定数(フラッシングガスの
蓄積に対する時定数)は式(18b)から当てはめるこ
とができる。
【0052】<実験例5>二酸化炭素中の窒素の測定 実験例1の方法を行なったが、ガスの機能を逆にした。
すなわち窒素を標的ガスとし、二酸化炭素をフラッシン
グガスもしくはパージングガスとした。得られた結果を
実際に測定した点について+印で示した(図8)。やは
り優れた直線性が認められた。
【0053】<実験例6>熱伝導率の電圧からの計算 式(26)に従って測定すると、使用される装置に依存
する多数のパラメータを導くので、実用的でより便利な
方法は式(26)の一般化に基づいたものになる。この
ため、増幅器の電圧を測定し一連の異なるガスの既知の
熱伝導率と比較した。
【0054】式(26)の一般化により次式が得られ
る。
【0055】 λ=C1 +C2 /〔V2 −C3 〕 (26a) 二酸化炭素、ネオンおよび水素についてのデータから定
数について上記式を解いた結果、C1 =2.3635、
2 =11.452およびC3 =1.7937であるこ
とが分かった。得られたデータを図9において、電圧出
力を縦軸に、熱伝導率を横軸に示す。
【0056】図10は、本発明にしたがい式(26a)
を用いて計算し縦軸に示した熱伝導率(mW/m/K)
と、横軸に示した同じ単位の既知の熱伝導率との比較を
示す。1〜8の番号を付した8つの値を示してあるが、
満足すべき直線性を示し、式(26a)の有効性が確証
されている。
【0057】<実験例7>フラッシングガスの影響 図2に示すのと実質的に同じプローブを、1バールで2
5℃の標的ガスとしての二酸化炭素に暴露させた。検出
空間をパージングするために各種のフラッシングガスを
使用した。各場合ごとに校正定数K0 を測定して縦軸に
示し、熱伝導率の差を横軸に示し図11の線図を得た。
使用されるフラッシングガスの熱伝導率が標的ガスのそ
れと実質的に異なる場合、本発明の方法の感度が増大す
ることが図11のグラフから明らかである。図11中の
記号は次の通りである。
【0058】a=二酸化炭素、b=窒素、c=酸素、d
=メタン、e=ネオン、f=ヘリウム、g=水素。
【0059】いずれのガスも標的ガスとして使用でき、
ハロゲン類、ハロゲン水素などのように極めて侵食性及
び又は毒性のガスを除き、ほとんどのガスが、フラッシ
ングガスとして使用できる。標的ガスとフラッシングガ
ス間の熱伝導率の適切な差を保持する必要がある場合、
一般に、窒素、二酸化炭素、希ガス、ガス状炭化水素も
しくはハロ炭化水素を含む不活性ガスがフラッシングガ
スとして好ましい。
【0060】上記の好ましい実施態様の改変は、本願に
開示した本発明の概念から逸脱することなしに行なうこ
とができ、当該技術分野の経験者にとって明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の必須要素を示すブロック線図で
ある。
【図2】本発明の方法を実施するための好ましい装置の
概略的な縦断面図である。
【図3】熱伝導率検出の例を示す他のブロック線図であ
る。
【図4】熱伝導率検出に対する膜透過性の影響を示すグ
ラフである。
【図5】フラッシングガスの窒素中の標的ガス水素の測
定結果を示すグラフである。
【図6】熱伝導率と時間の関係を示すグラフである。
【図7】ガス状窒素とガス状二酸化炭素で構成されてい
る流体媒体中の二酸化炭素の濃度の測定結果を示すグラ
フである。
【図8】二酸化炭素と窒素のガス状混合物で構成されて
いる流体媒体中の窒素の測定結果を示す類似のグラフで
ある。
【図9】増幅器の電圧対各種ガスの25℃における熱伝
導率の関係を示すグラフである。
【図10】熱伝導率の計算値と測定値との関係を示す他
のグラフである。
【図11】各種のフラッシングガスによって二酸化炭素
を測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2 プローブ 10 システム 11 膜 12 検出空間 13 熱伝導率センサ 14 増幅器 16 入口管 17 出口管 18 弁 21 本体 22 膜 23 支持体 24 センサ 26 区分室 28 弁 213 密閉キャップ 292 環状シール 293 Oリング 30 電子回路 36 マイクロプロセッサ 37 アナログ/ディジタル変換器
フロントページの続き (72)発明者 ジェラール ロラン ステール フランス国 エフ−74140 マシリ レ シャミナール (番地なし) (56)参考文献 特開 平3−176640(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/00 - 25/72 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知の熱伝導率を有し、流体媒体中に測
    定対象の濃度で含有されているガス状物質の特定の熱伝
    導率パラメータの測定方法であって; (A)前記流体媒体を、前記流体媒体と、熱伝導率セン
    サが入っている検出空間との間の界面に設置された膜に
    接触させ、前記膜が前記流体媒体のいずれの液状成分に
    対しても実質的に非透過性であるが、前記ガス状物質に
    対して既知の透過性を有し; (B)前記ガス状物質の前記熱伝導率と異なる熱伝導率
    を有するフラッシングガスで前記検出空間を定期的に満
    し; (C)前記ガス状物質を前記膜を通じて前記検出空間に
    間欠的に通過させ; (D)前記検出空間へ透過させた前記ガス状物質の前
    伝導率の少なくとも1つの時間依存性パラメータを測
    定し; 並びに (E)工程(D)で得た少なくとも1つの時間依存性
    ラメータと、前記ガス状物質に対する前記膜の予め決定
    された透過性とから、対象の前記ガス状物質の濃度を計
    算する; ことを特徴とする、ガス状物質の熱伝導率パラメータの
    測定方法。
  2. 【請求項2】 前記検出空間が外界空間と直接連通し、
    前記フラッシングガスの前記直接連通による拡散が、前
    記フラッシングガスの、前記検出空間から前記膜を通じ
    て前記流体媒体への拡散を越えない値で維持されている
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(D)の測定で得られたアナロ
    グ信号をディジタル信号に変換し;次いで前記ディジタ
    ル信号を、工程(E)で、ディジタルコンピュータによ
    って前記濃度を計算するのに用いる請求項1又は請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記膜が、厚み1.5〜150μmの範
    囲の有機フッ化炭素ポリマーのフィルムで構成されてい
    る請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記フラッシングガスが、測定方法の作
    動条件下で用いられるとき実質的に非反応性である物質
    から選択される請求項1から請求項4のいずれか1つに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(C)における、前記ガス状物
    質の前記膜を通じての前記透過が、約20〜約60秒間
    において可能である請求項1から請求項5のいずれか1
    つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 流体媒体中の標的ガスの濃度を制御する
    方法であって; 前記媒体中の前記標的ガスの実際の濃度を前記請求項1
    から請求項6のいずれか1つで定義した方法で測定し、
    測定された標的ガス濃度を、前記媒体中の前記標的ガス
    の所望の濃度と比較し、並びに前記の所望濃度に近づけ
    るのに必要な前記標的ガスの量を、前記媒体に添加する
    か、または前記媒体から除去する、ことを特徴とする方
    法。
  8. 【請求項8】 既知の熱伝導率を有し、流体媒体中に測
    定対象の濃度で含有されているガス状物質の特定の熱伝
    導率パラメータの測定装置であって; (a)熱伝導率センサが入っている検出空間; (b)前記流体媒体と前記検出空間との間の界面として
    設置され、前記流体媒体のいずれの液状成分に対しても
    実質的に非透過性であるが前記ガス状物質に対して既知
    の透過性を有する膜; (c)前記ガス状物質の前記熱伝導率と異なる熱伝導率
    を有するフラッシングガスにより、前記検出空間を定期
    的に満たす手段; (d)前記検出空間を前記フラッシングガスにより連続
    して満たす間に、前記ガス状物質が前記膜を透過して前
    記検出空間に入る期間を与え、かつ前記ガス状物質の透
    過された部分の少なくとも1つの時間依存性熱伝導率の
    値を得るためのタイミング手段;および (e)前記少なくとも1つの時間依存性熱伝導率の値
    と、前記ガス状物質に対する前記膜の予め決定された透
    過性とから、分析対象の前記ガス状物質の前記濃度を計
    算する手段; を備えている、ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータ
    の測定装置。
JP4034630A 1991-02-25 1992-02-21 ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータの測定方法及びその装置 Expired - Lifetime JP3069814B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH91810122.1 1991-02-25
EP91810122A EP0501089A1 (en) 1991-02-25 1991-02-25 Method and apparatus for determining specific thermal conductivity parameters of gases

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04324349A JPH04324349A (ja) 1992-11-13
JP3069814B2 true JP3069814B2 (ja) 2000-07-24

Family

ID=8208822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4034630A Expired - Lifetime JP3069814B2 (ja) 1991-02-25 1992-02-21 ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータの測定方法及びその装置

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0501089A1 (ja)
JP (1) JP3069814B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2289944A (en) * 1994-06-01 1995-12-06 Ranks Hovis Mcdougall Plc Gas sensing system
KR100482618B1 (ko) * 2002-10-28 2005-04-14 한국전력공사 질소-수소 분석에 의한 화학세정 종점 판별방법 및 장치
JP2008311372A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nomura Micro Sci Co Ltd 超純水中の溶存窒素の測定方法及び溶存窒素測定装置
FR2950740A1 (fr) 2009-09-25 2011-04-01 Michelin Soc Tech Reacteur electrochimique, tel qu'une pile a combustible ou un electrolyseur, equipe d'un dispositif de mesure de la concentration en un gaz de l'un des gaz specifiques de l'operation dudit reacteur
JP5342463B2 (ja) * 2010-01-08 2013-11-13 オルガノ株式会社 溶存水素濃度測定装置及び溶存水素濃度の測定方法
EP2639583A1 (de) 2012-03-12 2013-09-18 Mettler-Toledo AG Funktionsüberprüfung von Wärmeleitfähigkeits-Gassensoren
FR2999811B1 (fr) 2012-12-19 2016-11-04 Michelin & Cie Systeme a pile a combustible equipe d'un detecteur de fuite d'hydrogene
FR2999709B1 (fr) 2012-12-19 2018-11-30 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Detecteur de fuite d'hydrogene
DE102018131355A1 (de) * 2018-12-07 2020-06-10 UMS Gmbh & Co KG Gesamtgas-Messvorrichtung mit Formkörper

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HU177965B (en) * 1976-12-23 1982-02-28 Hiradastechnikai Gepgyar Method and apparatus for detecting total organic material content lf gases by means of flame ionization detector
US4316382A (en) * 1980-07-21 1982-02-23 Hewlett-Packard Company Detector with intermittent flow
US4563249A (en) * 1983-05-10 1986-01-07 Orbisphere Corporation Wilmington, Succursale De Collonge-Bellerive Electroanalytical method and sensor for hydrogen determination
CH679890A5 (ja) * 1989-11-17 1992-04-30 Orbisphere Lab

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04324349A (ja) 1992-11-13
EP0501089A1 (en) 1992-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5361625A (en) Method and device for the measurement of barrier properties of films against gases
Pye et al. Measurement of gas permeability of polymers. I. Permeabilities in constant volume/variable pressure apparatus
Suzuki et al. Isothermal vapor-liquid equilibrium data for binary systems at high pressures: carbon dioxide-methanol, carbon dioxide-ethanol, carbon dioxide-1-propanol, methane-ethanol, methane-1-propanol, ethane-ethanol, and ethane-1-propanol systems
Durrill et al. Diffusion and solution of gases in thermally softened or molten polymers: Part I. Development of technique and determination of data
US5255553A (en) Method and apparatus for determining specific thermal conductivity parameters of gases
US7398681B2 (en) Gas sensor based on dynamic thermal conductivity and molecular velocity
JP2957990B2 (ja) 材料に対する蒸気透過量を測定する方法
US5442948A (en) Apparatus and method for determining amount of gases dissolved in liquids
US5331845A (en) Probe and method for detecting alcohol
JP3069814B2 (ja) ガス状物質の特定の熱伝導率パラメータの測定方法及びその装置
JP4511543B2 (ja) 蓄積法による漏れ検出装置および方法
KR20090003195A (ko) 배관로의 누설 검사 방법 및 누설 검사 장치
Trengove et al. Diffusion and thermal diffusion in some dilute binary gaseous systems between 195 and 400 K: Tests of several asymmetric potentials using the infinite order sudden approximation
JP2009271073A (ja) 検体透過検査装置の検出セル用湿度制御システム
US4169708A (en) Method and apparatus for gas analysis
Marais et al. Water diffusion and permeability in unsaturated polyester resin films characterized by measurements performed with a water‐specific permeameter: Analysis of the transient permeation
CA2982185C (en) System and method for monitoring hydrogen flux
Greenspan Low frost-point humidity generator
Hale et al. Gas analysis using a thermal conductivity method
Iannone Vapor pressure measurements in a closed system
Bruno An apparatus for direct fugacity measurements on mixtures containing hydrogen
Jeener Low temperature mixing calorimeter for liquids
US4838098A (en) Contained radiological analytical chemistry module
US20060120920A1 (en) Hydrogen or helium sensor
Futó et al. Effect of sample pressure on membrane inlet mass spectrometry

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12