JP2015529671A - 樹脂マトリックス中に分散したシクロプロペン複合体を含む粒子の懸濁液 - Google Patents

樹脂マトリックス中に分散したシクロプロペン複合体を含む粒子の懸濁液 Download PDF

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Abstract

活性成分を送達するための組成物は、樹脂マトリックス中に包埋された活性成分(例えば、1−MCP複合体粉末)を含む粒子を含み、粒子は、油媒体中に懸濁している。そのような組成物を調製するための方法は、樹脂の融点より高い温度で活性成分を樹脂とブレンドして、ブレンド物を形成するステップと、樹脂の融点より高い温度でブレンド物を油媒体中に分散させて、油媒体中に分散した粒子を含む分散液を形成するステップと、分散した粒子を固化して、活性成分を含浸した樹脂の固体マトリックスを含む固化粒子を形成するステップとを含む。そのような組成物を使用する方法は、組成物を水性媒体と混合して、エマルションまたはスラリーを形成するステップと、植物もしくは植物部位をエマルションと接触させるステップ、またはエマルションを植物もしくは植物部位の近くに置くステップのいずれかを含む。

Description

エチレンは、植物の成長、発育、老化、および環境ストレスの重要な調整剤であり、主に植物の熟成、花の老化および落葉の関連したプロセスに影響する。エチレンは、通常、環境ストレス下での植物の成長の間、または植物の保存および配送の間に大量に生成される。したがって、果実および作物等の植物の生産量は、収穫前の熱または干ばつストレス下で低減し得る。収穫後の野菜、果実および花等の新鮮な植物の商業的価値は、果実の熟成、花の老化および早期の落葉を早める過剰のエチレンガスにより低減する。
エチレンの有害な影響を防止するために、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を使用してエチレン受容体を占有し、それによってエチレンの結合および誘発作用を阻害する。受容体に対する1−MCPの親和性は、受容体に対するエチレンの親和性よりも約10倍大きい。1−MCPはまた、いくつかの種において、フィードバック阻害により生合成に影響する。したがって、1−MCPは、収穫後の鮮度保持および収穫前の植物保護に広く使用される。
しかしながら、1−MCPは、高い化学的活性を有するガスであるために、取り扱うのが困難である。この問題に対応するために、1−MCPガスは、1−MCPガスが内部油相に溶解した水中油型エマルションにより成功裏に封入されているが、最終生成物中の1−MCP濃度は未だ低い(<50ppm)。
現在の農業用途において使用されている、この問題に対応する別の様式では、1−MCPがシクロデキストリンと複合化され、粉末を形成する。1−MCPは、粉末が水中に溶解された時に、ガスとして複合体から放出され得る。粉末製品は、ガス形態の製品よりも使用するのがはるかに便利であるが、粉末は、(1)田畑または閉ざされた空間において粉末を取り扱う際に使い勝手が悪いこと、(2)粉末形態は、水中に安定におよび均一に懸濁させることができず、これは植物への1−MCPの不均一な送達、および植物の一様でない熟成応答をもたらすこと、ならびに(3)水との接触後、1−MCPは短時間のうちに完全に放出され、これは多くの用途において所望されるよりもはるかに早く、1−MCPの一部または全てを周囲に失わせることなどの欠点を、未だに有している。例えば、1−MCP粉末製品は、田畑における植物成熟の遅延に好適な水中での使用のために適切に製剤化されていない。
上述の問題を解決するための1つの取り組みは、1−MCP複合体粉末を他の粉末と混合して、固体材料混合物を形成し、次いで、混合物を発泡錠の形態に加工処理する、または混合物を防水性の容器内に封入することを含む。しかしながら、そのような改質された組成物は、(1)粉末における制限と同様に、それらは、1−MCPの均一な分布を確実とするために、通常、空気循環(これは、田畑での用途において利用できない)を必要とするため、未だ用途が限られていること、および(2)田畑において噴霧により適用することができないことなどの欠点を、未だに有している。
したがって、上述のおよび他の欠点を有さない、シクロプロペンまたは他の植物成長調整剤を含む化合物の送達のための組成物のさらなる開発が、依然として必要とされている。本開示は、この必要性に対応する。
本発明は、シクロプロペンまたは他の活性成分を植物に送達するための組成物、方法および材料に関する。より具体的には、本開示は、樹脂マトリックス中に包埋された活性成分(例えば、1−MCP複合体粉末)を含む粒子を含む組成物に関連し、粒子は、油媒体中に懸濁している。また、そのような組成物を調製するための方法、およびそのような組成物を使用するための方法も提供される。
一態様において、油媒体中に懸濁した粒子を含む組成物であって、粒子のそれぞれは、樹脂マトリックス中に包埋された複合体を含み、複合体は、シクロプロペンおよび分子封入剤を含む組成物が提供される。様々な実施形態において、組成物は、本明細書において後述されるより具体的な特徴のいずれかを有する。一実施形態において、シクロプロペンは、式:

(式中、Rは、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシ、または置換もしくは非置換フェノキシである)のシクロプロペンである。別の実施形態において、Rは、C1〜8アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルである。
別の実施形態において、シクロプロペンは、式:

(式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、R、R、およびRは、水素である)のシクロプロペンである。別の実施形態において、シクロプロペンは、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む。
一実施形態において、上記実施形態のいずれの分子封入剤も、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、またはそれらの組合せを含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける粒子と油との比も、約1:5から約1:25である。別の実施形態において、粒子と油との比は、約1:10から約1:24である。別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける樹脂と油との比も、重量で約2:1から約1:100である。別の実施形態において、樹脂と油との比は、重量で約1:1から約1:100である。別の実施形態において、上記実施形態のいずれの樹脂マトリックスも、ポリエステル樹脂を含む。別の実施形態において、樹脂マトリックスは、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、イソシアネート、有機アミン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然または合成ワックス、およびそれらの組合せからなる群から選択される樹脂を含む。別の実施形態において、樹脂マトリックスは、ポリカプロラクトンポリオールを含む。別の実施形態において、樹脂マトリックスは、約2,000から約4,000の分子量を有するポリカプロラクトンポリオールを含む。別の実施形態において、樹脂マトリックスは、約50℃から約60℃の融点を有するポリカプロラクトンポリオールを含む。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける懸濁した粒子の平均粒度も、約1ミクロンから約100ミクロンである。別の実施形態において、平均粒度は、約10ミクロンから約30ミクロンである。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの組成物も、少なくとも1種の界面活性剤をさらに含む。別の実施形態において、界面活性剤と油との比は、重量で約2:1から約1:20である。別の実施形態において、界面活性剤と油との比は、重量で約1:1から約1:10である。別の実施形態において、少なくとも1種の界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む。さらなる実施形態において、少なくとも1種の界面活性剤は、硫酸塩、スルホン酸塩、およびそれらの組合せからなる群から選択されるイオン性界面活性剤を含む。別の実施形態において、少なくとも1種の界面活性剤は、脂肪アルコールのエトキシレート、脂肪酸のエトキシレート、ポリオキシエチレンおよびポリオレフィンのブロックコポリマー、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される非イオン性界面活性剤を含む。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける活性成分と樹脂マトリックスとの比も、重量で約1:1から約1:100である。別の実施形態において、活性成分と樹脂マトリックスとの比は、重量で約1:2から約1:100である。
別の態様において、組成物を調製するための方法が提供される。方法は、(a)樹脂の融点より高い温度で活性成分を樹脂とブレンドして、ブレンド物を形成するステップと、(b)樹脂の融点より高い温度でブレンド物を油媒体中に分散させて、油媒体中に分散した粒子を含む分散液を形成するステップと、(c)分散した粒子を固化して、活性成分が包埋された固体樹脂マトリックスを含む固化粒子を形成するステップとを含む。一実施形態において、方法は、前記分散の前に、界面活性剤の融点より高い温度で界面活性剤を油に混合して、混合物を形成するステップをさらに含む。別の実施形態において、界面活性剤と油との比は、重量で約2:1から約1:20である。別の実施形態において、界面活性剤と油との比は、重量で約1:1から約1:10である。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの混合も、前記混合物にせん断力を加えるステップを含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれのブレンドも、前記ブレンド物にせん断力を加えるステップを含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれの分散も、前記分散液にせん断力を加えるステップを含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれの固化も、樹脂の融点より下の温度まで分散液を冷却するステップを含む。別の実施形態において、固化は、硬化するステップを含まない。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの油媒体も、C15からC40のアルカンの混合物、または石油の蒸留物を含む。別の実施形態において、油媒体は、鉱油、食用油、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける樹脂の融点より低い温度も、周囲温度である。別の実施形態において、上記実施形態のいずれにおける樹脂と油との比も、重量で約2:1から約1:100である。別の実施形態において、樹脂と油との比は、重量で約1:1から約1:100である。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの活性成分も、植物成長調整剤を含む。別の実施形態において、活性成分は、揮発性化合物を含む。別の実施形態において、揮発性化合物は、シクロプロペンを含む。別の実施形態において、シクロプロペンは、式:

(式中、Rは、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシ、または置換もしくは非置換フェノキシである)のシクロプロペンである。一実施形態において、Rは、C1〜8アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルである。
別の実施形態において、シクロプロペンは、式:

(式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、R、R、およびRは、水素である)のシクロプロペンである。別の実施形態において、シクロプロペンは、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの活性成分も、シクロプロペンおよび分子封入剤を含む複合体を含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれの分子封入剤も、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、またはそれらの組合せを含む。別の実施形態において、分子封入剤は、α−シクロデキストリンを含む。
別の実施形態において、上記実施形態のいずれの樹脂も、ポリエステル樹脂を含む。別の実施形態において、樹脂は、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、イソシアネート、有機アミン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然または合成ワックス、およびそれらの組合せからなる群から選択される樹脂を含む。別の実施形態において、樹脂は、ポリカプロラクトンポリオールを含む。別の実施形態において、樹脂は、約2,000から約4,000の分子量を有するポリカプロラクトンポリオールを含む。さらなる実施形態において、樹脂は、約50℃から約60℃の融点を有するポリカプロラクトンポリオールを含む。
別の態様において、水性媒体と、本明細書に記載の組成物実施形態のいずれかとを含むエマルションが提供される。別の態様において、本明細書において開示されるエマルションを含む噴霧可能な徐放性製剤が提供される。
別の態様において、植物または植物部位を処置する方法が提供される。方法は、前記植物または植物部位を、本明細書に記載のエマルションと接触させるステップを含む。
樹脂マトリックス中に包埋され、界面活性剤により囲まれたHAIP粒子を示す、本明細書において提供される組成物の代表的な被覆粒子を示す図である。HAIPは、1−メチルシクロプロペン/α−シクロデキストリン複合体を指す。 実施例5に記載のように、周囲温度における水中のHAIPの混合物からの1−メチルシクロプロペン(1−MCP)の代表的な放出プロファイルを示す図である。 実施例5に記載のように、異なる温度における、三十(30)分間にわたる水中の乳化HAPおよび油からの1−メチルシクロプロペン(1−MCP)の代表的な放出プロファイルを示す図である。 実施例6に記載のように、乳化試料#1および水からの1−メチルシクロプロペン(1−MCP)の代表的な放出プロファイルを示す図である。 実施例6に記載のように、乳化試料#2および水からの1−メチルシクロプロペン(1−MCP)の代表的な放出プロファイルを示す図である。 試料#2の分散液中の粒子についての典型的な光学画像である。
一態様において、本開示は、油媒体中に懸濁した粒子を含む組成物であって、粒子のそれぞれは、樹脂マトリックス中に包埋された活性成分を含む組成物を提供する。活性成分は、水溶性および/または水活性化活性成分であってもよい。一実施形態において、活性成分は、シクロプロペンおよび分子封入剤を含有する複合体を含む。一実施形態において、組成物は、界面活性剤をさらに含む。
一実施形態において、1−MCPを含有する分散液は、以下のように調製され得る:
(1)樹脂の融点を若干超える温度で、1−MCP複合体粉末を樹脂とブレンドし、(2)せん断によりブレンド物を油媒体中に分散させ、非水性分散液を得、(3)冷却または硬化により、樹脂粒子を固化する。このようにして、1−MCP複合体粉末は、樹脂マトリックス中に包埋され得る。試料が水で希釈される際、水は、樹脂マトリックス内に浸透する必要があり、包埋された1−MCP複合体と相互作用し、複合体から1−MCPを放出する。したがって、純粋な1−MCP複合体粉末と比較して、水による希釈後に、1−MCPの徐放が達成され得る。そのような実施形態は、1−MCPの植物への均一な送達を可能にして、田畑の条件における効果的および一貫した使用を可能とし、また植物生理学の調整における大きな改善を提供する。
組成物が水と混合される際、樹脂マトリックス内への水の浸透は、水を、包埋された活性成分(例えば、1−MCP複合体粉末)と接触および相互作用させ、活性成分(例えば、1−MCP)を複合体から放出させる。保護されていない(または被覆されていない)1−MCP複合体粉末と比較して、1−MCPの徐放は、上記組成物の水による希釈後に達成され得る。それもまた、1−MCPの植物への均一な送達を可能にして、田畑の条件における効果的および一貫した使用を可能とし、また植物生理学の調整における大きな改善を提供する。
好適な油媒体は、鉱油、食用油、またはそれらの混合物を含んでもよい。一実施形態において、油媒体は、C15からC40の範囲内のアルカンの軽質混合物、または石油の蒸留物を含んでもよい鉱油を含む。使用され得る油のさらなる例は、これらに限定されないが、鉱油、軽質鉱油、Isopar油、Unipar油および他の炭化水素油、食用油、ならびにそれらの混合物を含む。
好適な界面活性剤は、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物を含む。いくつかの好適なアニオン性界面活性剤は、これらに限定されないが、硫酸塩、およびスルホン酸塩を含む。いくつかの好適な非イオン性界面活性剤は、これらに限定されないが、脂肪アルコールのエトキシレート、脂肪酸のエトキシレート、ポリオキシエチレンおよびポリオレフィンのブロックコポリマー、ならびにそれらの混合物を含む。
好適な樹脂は、同じ化学構造または同じ分子量を有するポリマー樹脂に限定されず、2種以上の樹脂のブレンド物も含み得る。本明細書において開示される方法および組成物における使用に好適な樹脂は、これらに限定されないが、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、イソシアネート、有機アミン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然または合成ワックス、およびそれらの混合物を含む。一実施形態において、樹脂の少なくとも1つの成分は、シクロプロペン分子複合体、好ましくはHAIPとの誘引力、好ましくは比較的強い相互作用を有し、これは、樹脂マトリックス内への複合体粒子の拘束を補助し得る。一実施形態において、樹脂は、100℃未満の融点、および10,000センチポアズ未満の粘度を有する。
一実施形態において、樹脂は、ポリエステル樹脂を含む。好適なポリエステル樹脂の一例は、ポリカプロラクトンポリオール(「PCL」)である。様々な実施形態において、ポリカプロラクトンポリオールの分子量は、1,000から200,000、2,000から50,000、2,000から8,000、または2,000から4,000(これらの範囲内の全ての範囲を含む)である。様々な実施形態において、ポリカプロラクトンポリオールは、30℃から120℃、40℃から80℃、または50℃から60℃(これらの範囲内の全ての範囲を含む)の融点を有する。例えば、約120,000の分子量を有するPCLを含有する樹脂は、約60℃の融点を有し得る。一実施形態において、60℃の融点を有するこの種の樹脂は、開示される方法および組成物に有用である。1−メチルシクロプロペン/α−シクロデキストリン複合体(本明細書において「HAIP」と呼ばれる)は、著しく活性を失うことなく、短期間(例えば4分間)、約100℃の温度に耐えることが知られている。
一実施形態において、好適な樹脂は、55℃以上、65℃以上、または70℃以上の融点を有してもよい。別の実施形態において、好適な樹脂は、100℃以下、または90℃以下の融点を有してもよい。
脂肪族化合物を評価する別の方法は、融点の開始温度である。開始温度を決定するためには、融点遷移に関してDSCにより生成される発熱曲線(熱流量対温度)が観察される。ベースラインが決定され、元の熱流量曲線からベースラインを差し引くことにより、補正された熱流量曲線が計算される。補正された曲線の最大熱流量値(HFMAX)が決定される。開始温度は、補正された曲線上の熱流量値が0.1*HFMAXと等しい最低温度である。好適な樹脂は、45℃以上、または55℃以上の開始温度を有し得る。
様々な実施形態において、固化粒子(本明細書において、「樹脂/複合体粒子」とも呼ばれる)と油との比は、約1:5から約1:25、または約1:10から約1:24(これらの範囲内の全ての範囲を含む)であってもよい。1種または複数の界面活性剤を含む実施形態において、界面活性剤と油との比は、約2:1から約1:20、または約1:1から約1:10(これらの範囲内の全ての範囲を含む)であってもよい。HAIP粉末を含む様々な実施形態において、HAIP粉末と樹脂との比は、約1:1から1:100、または約1:2から約1:100(これらの範囲内の全ての範囲を含む)であってもよい。様々な実施形態において、樹脂と油との比は、約2:1から約1:100、または約1:1から約1:100(これらの範囲内の全ての範囲を含む)であってもよい。
本明細書において使用される場合、「樹脂」という用語は、「ポリマー」と同義であり、より小さい化学的反復単位の反応生成物で構成される比較的大きな分子を指す。反復単位は、全て同一であってもよく、または、2つ以上の異なる反復単位を含んでもよい。ポリマー分子は、直線状、分岐状、星型、およびそれらの混合を含む構造を有し得る。ポリマー分子量は、例えばサイズ排除クロマトグラフィー(SEC、ゲル透過クロマトグラフィーまたはGPCとも呼ばれる)等の標準的方法により測定され得る。ポリマーは、700を超える数平均分子量(Mn)を有する。本明細書において使用される「オリゴマー」は、モノマー単位と呼ばれるより小さい化学的反復単位の反応生成物で構成される分子でもある。オリゴマーは、700以下の分子量を有する。
熱可塑性樹脂は、特定の温度を超えるとで柔軟および成形可能となり、冷却すると固体状態に戻るポリマーである。構造的特徴の点では、熱可塑性樹脂は、直線状、分岐状、または星型であってもよく、異なる分子間で化学的架橋はない。約120,000のM.W.を有するPCTのような樹脂はまた、60℃で溶融する。そのような樹脂は、熱可塑性樹脂と呼ぶことができる。
本明細書において使用される場合、25℃の水に溶解し得る材料の量が、水100g当たり材料1グラム以下である場合、その材料は水不溶性である。
本明細書において使用される場合、「粉末粒子のほとんどまたは全て」という語句は、粉末粒子の集合について述べる時には、粉末粒子の集合の総重量に対して、その粉末粒子50重量%から100重量%を意味する。
本明細書において使用される場合、「溶媒化合物」は、一気圧で20℃から200℃の間の沸点を有し、一気圧で20℃から30℃を含む温度範囲にわたり液体である化合物である。「溶媒」は、溶媒化合物または溶媒の混合物であってもよい。非水性溶媒は、水を全く含有しない、または溶媒の重量に対して10重量%以下の量の水を含有する溶媒であってもよい。
本明細書において使用される場合、「水性媒体」という語句は、25℃において液体であり、水性媒体の重量に対して75重量%以上の水を含有する組成物を指す。水性媒体中に溶解している成分は、水性媒体の一部とみなされるが、水性媒体中に溶解していない材料は、水性媒体の一部とはみなされない。成分は、その成分の個々の分子が液体全体に分布し、液体の分子と密接している場合、液体に「溶解」している。
本明細書において使用される場合、任意の比がX:1以上であると言われる時は、その比はY:1(YはX以上である)であることを意味する。同様に、任意の比がR:1以下であると言われる時は、その比はS:1(SはR以下である)であることを意味する。
本明細書において使用される場合、固体粒子の「アスペクト比」は、粒子の最長寸法と最短寸法との比である。粒子の最長寸法は、粒子の質量中心を通過し、粒子表面上にその端点のそれぞれを有する、可能な最も長い線分(「線分L」)の長さである。その粒子の最短寸法は、粒子の質量中心を通過し、粒子表面上にその端点のそれぞれを有し、線分Lに垂直である、可能な最も短い線分(「線分S」)の長さである。アスペクト比は、その粒子の線分Lの長さと線分Sの長さとの比である。
本明細書において使用される場合、非球状粒子の「直径」は、その粒子の線分Lと線分Sの長さの平均である。粒子が球状である場合、この定義は、通常の意味での「直径」を与えることに留意されたい。
本明細書において使用される場合、粉末の特性が「中央」値を有すると説明される時には、粉末粒子の総体積の半分が、その中央値より上の値を有する特性を有する粒子からなること、および、粉末粒子の総体積の半分が、その中央値より下の値を有する特性を有する粒子からなることが企図される。
本発明の実践は、1種または複数のシクロプロペン化合物の使用を含む。本明細書において使用される場合、シクロプロペン化合物は、式

(式中、各R、R、RおよびRは、独立して、Hおよび式:
−(L)−Z
(式中、nは、0から12の整数である)の化学基からなる群から選択される)を有する任意の化合物である。各Lは、二価基である。好適なL基は、例えば、H、B、C、N、O、P、S、Si、またはそれらの混合物から選択される1種または複数の原子を含有する基を含む。L基内の原子は、単結合、二重結合、三重結合、またはそれらの混合により互いに接続されていてもよい。各L基は、直線状、分岐状、環式、またはそれらの組合せであってもよい。任意の1つのR基(すなわち、R、R、RおよびRの任意の1つ)において、ヘテロ原子(すなわち、HでもCでもない原子)の総数は、0から6である。独立して、任意の1つのR基において、非水素原子の総数は、50以下である。各Zは、一価基である。各Zは、独立して、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロレート、ブロメート、イオデート、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、および化学基G(Gは、3〜14員環系である)からなる群から選択される。
、R、R、およびR基は、独立して、好適な基から選択される。R、R、R、およびRの1つまたは複数としての使用に好適な基には、例えば、脂肪族基、脂肪族−オキシ基、アルキルホスホナト基、脂環式基、シクロアルキルスルホニル基、シクロアルキルアミノ基、ヘテロ環式基、アリール基、ヘテロアリール基、ハロゲン、シリル基、他の基、ならびにそれらの混合および組合せがある。R、R、R、およびRの1つまたは複数としての使用に好適な基は、置換されていてもまたは非置換であってもよい。
好適なR、R、R、およびR基には、例えば、脂肪族基がある。いくつかの好適な脂肪族基は、例えば、アルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含む。好適な脂肪族基は、直線状、分岐状、環式、またはそれらの組合せであってもよい。独立して、好適な脂肪族基は、置換されていてもまたは非置換であってもよい。
本明細書において使用される場合、対象の化学基の1個または複数の水素原子が置換基で置き換えられている場合には、その対象の化学基は「置換されている」と言われる。
また、好適なR、R、R、およびR基には、例えば、介在するオキシ基、アミノ基、カルボニル基、またはスルホニル基を介してシクロプロペン化合物に接続された置換および非置換ヘテロシクリル基があり、そのようなR、R、R、およびR基の例は、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ジヘテロシクリルアミノ、およびジヘテロシクリルアミノスルホニルである。
また、好適なR、R、R、およびR基には、例えば、介在するオキシ基、アミノ基、カルボニル基、スルホニル基、チオアルキル基、またはアミノスルホニル基を介してシクロプロペン化合物に接続された置換および非置換ヘテロ環式基があり、そのようなR、R、R、およびR基の例は、ジヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールチオアルキル、およびジヘテロアリールアミノスルホニルである。
また、好適なR、R、R、およびR基には、例えば、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト、ブロマト、イオダト、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ、アセトキシ、カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、パークロラト、アレニル、ブチルメルカプト、ジエチルホスホナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリル、トリメチルシリル、およびそれらの置換類似体がある。
本明細書において使用される場合、化学基Gは、3から14員の環系である。化学基Gとして好適な環系は、置換されていてもまたは非置換であってもよく、それらは、芳香族(例えば、フェニルおよびナフチルを含む)または脂肪族(不飽和脂肪族、部分飽和脂肪族、もしくは飽和脂肪族を含む)であってもよく、また、それらは、炭素環式またはヘテロ環式であってもよい。ヘテロ環式のG基のうち、いくつかの好適なヘテロ原子は、例えば、窒素、硫黄、酸素、およびそれらの組合せである。化学基Gとして好適な環系は、単環式、二環式、三環式、多環式、スピロ、または縮合環であってもよく、二環式、三環式、または縮合環である好適な化学基G環系のうち、単一の化学基Gにおける様々な環は、全て同じ種類であってもよく、または、2つ以上の種類のものであってもよい(例えば、芳香族環は、脂肪族環と縮合していてもよい)。
一実施形態において、R、R、R、およびRの1つまたは複数は、水素または(C〜C10)アルキルである。別の実施形態において、R、R、R、およびRのそれぞれは、水素または(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、R、R、R、およびRのそれぞれは、水素または(C〜C)アルキルである。別の実施形態において、R、R、R、およびRのそれぞれは、水素またはメチルである。別の実施形態において、Rは、(C〜C)アルキルであり、R、R、およびRのそれぞれは、水素である。別の実施形態において、Rは、メチルであり、R、R、およびRのそれぞれは、水素であり、本明細書において、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペンまたは「1−MCP」と呼ばれる。
一実施形態において、一気圧で50℃以下、25℃以下、または15℃以下の沸点を有するシクロプロペン化合物が使用され得る。別の実施形態において、一気圧で−100℃以上、−50℃以上、−25℃以上、または0℃以上の沸点を有するシクロプロペン化合物が使用され得る。
本明細書において開示される組成物は、少なくとも1種の分子封入剤を含む。好ましい実施形態において、少なくとも1種の分子封入剤は、1種もしくは複数のシクロプロペン化合物、または1種もしくは複数のシクロプロペン化合物の一部を封入する。分子封入剤の分子内に封入されたシクロプロペン化合物分子またはシクロプロペン化合物分子の一部を含む複合体は、本明細書において、「シクロプロペン化合物複合体」または「シクロプロペン分子複合体」と呼ばれる。
一実施形態において、包接複合体である少なくとも1種のシクロプロペン化合物複合体が存在する。そのような包接複合体のさらなる実施形態において、分子封入剤は空隙を形成し、シクロプロペン化合物またはシクロプロペン化合物の一部は、その空隙内に位置する。
そのような包接複合体の別の実施形態において、分子封入剤の空隙の内部は、実質的に非極性もしくは疎水性またはその両方であり、シクロプロペン化合物(またはその空隙内に位置するシクロプロペン化合物の一部)もまた、実質的に非極性もしくは疎水性またはその両方である。本発明は、いかなる具体的な理論またはメカニズムにも限定されないが、そのような非極性シクロプロペン化合物複合体において、ファンデルワールス力、もしくは疎水性相互作用、またはその両方によって、シクロプロペン化合物分子またはその一部が、分子封入剤の空隙内にとどまることが企図される。
分子封入剤の量は、有益にも、分子封入剤のモル数とシクロプロペン化合物のモル数との比で特徴付けることができる。一実施形態において、分子封入剤のモル数とシクロプロペン化合物のモル数との比は、0.1以上、0.2以上、0.5以上、または0.9以上であってもよい。別の実施形態において、分子封入剤のモル数とシクロプロペン化合物のモル数との比は、10以下、5以下、2以下、または1.5以下であってもよい。
好適な分子封入剤は、例えば、有機および無機分子封入剤を含む。好適な有機分子封入剤は、例えば、置換シクロデキストリン、非置換シクロデキストリン、およびクラウンエーテルを含む。好適な無機分子封入剤は、例えば、ゼオライトを含む。好適な分子封入剤の混合物もまた好適である。一実施形態において、分子封入剤は、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、またはそれらの組合せを含む。さらなる実施形態において、分子封入剤は、α−シクロデキストリンを含む。
一実施形態において、複合体粉末は、100マイクロメートル以下、75マイクロメートル以下、50マイクロメートル以下、または25マイクロメートル以下の中央粒径を有してもよい。別の実施形態において、複合体粉末は、10マイクロメートル以下、7マイクロメートル以下、または5マイクロメートル以下の中央粒径を有してもよい。別の実施形態において、複合体粉末は、0.1マイクロメートル以上、または0.3マイクロメートル以上の中央粒径を有してもよい。中央粒径は、例えば株式会社堀場製作所またはMalvern Instruments製の機器等の市販の機器を使用して、光回折により測定され得る。
別の実施形態において、複合体粉末は、5:1以下、3:1以下、または2:1以下の中央アスペクト比を有してもよい。望ましくない程高い中央アスペクト比を有する複合体粉末が得られる場合、機械的手段、例えば粉砕を使用して、中央アスペクト比を所望の値まで低減することができる。
本発明の実践において、1種または複数の油が使用される。本明細書において使用される場合、「油」という語句は、25℃および一気圧で液体であり、一気圧で30℃以上の沸点を有する化合物を指す。本明細書において使用される場合、「油」は、水を含まず、界面活性剤を含まず、また分散剤を含まない。
いくつかの実施形態において、50℃以上、または75℃以上、または100℃以上の沸点を有する1種または複数の油が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が50℃以上の沸点を有する。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が75℃以上の沸点を有する。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が100℃以上の沸点を有する。独立して、油を使用する実施形態のいくつかにおいて、100以上、または200以上、または500以上の平均分子量を有する1種または複数の油が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が100以上の平均分子量を有する。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が200以上の平均分子量を有する。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が500以上の平均分子量を有する。
油は、炭化水素油(すなわち、その分子が、炭素および水素の原子のみを含有する)または非炭化水素油(すなわち、その分子が、少なくとも、炭素でも水素でもない少なくとも1個の原子を含有する)のいずれかであってもよい。
いくつかの好適な炭化水素油は、例えば、6個以上の炭素原子を有する、直線状、分岐状、または環式アルカン化合物である。いくつかの他の好適な炭化水素油は、おそらくは互いに結合しておよび/または1つもしくは複数のアルカン基と結合して、例えば、1つもしくは複数の炭素−炭素二重結合、1つもしくは複数の炭素−炭素三重結合、または1つもしくは複数の芳香族環を有する。いくつかの好適な炭化水素油は、石油蒸留物から得られ、いくつかの場合において、不純物と共に化合物の混合物を含有する。石油蒸留物から得られる炭化水素油は、比較的広範な組成物の混合物を含有してもよく、または比較的純粋な組成物を含有してもよい。いくつかの実施形態において、6個以上の炭素原子を含有する炭化水素油が使用される。いくつかの実施形態において、18個以下の炭素原子を含有する炭化水素油が使用される。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる炭化水素油が、18個以下の炭素原子を含有する。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる炭化水素油が、6個以上の炭素原子を含有する。いくつかの好適な炭化水素油は、例えば、ヘキサン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、ディーゼル油、精製パラフィン油(例えば、Sun Company製のUltrafine(商標)スプレー油)、およびそれらの混合物を含む。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が、炭化水素油である。
非炭化水素油を使用する実施形態のうち、いくつかの好適な非炭化水素油は、例えば、脂肪族非炭化水素油である。「脂肪族」とは、本明細書において、脂肪酸の1つまたは複数の残基を含有する任意の化合物を意味する。脂肪酸は、少なくとも4個の炭素原子の鎖長を有する長鎖カルボン酸である。典型的な脂肪酸は、4個から18個の炭素原子の鎖長を有するが、いくつかはより長い鎖を有する。直線状、分岐状、または環式脂肪族基が、長鎖に結合していてもよい。脂肪酸残基は、飽和または不飽和であってもよく、またそれらは、例えばアルキル基、エポキシド基、ハロゲン、スルホネート基、またはヒドロキシル基を含む、自然発生的な、または付加された官能基を含有してもよい。いくつかの好適な脂肪族非炭化水素油は、例えば、脂肪酸;脂肪酸のエステル;脂肪酸のアミド;それらの二量体、三量体、オリゴマー、またはポリマー;およびそれらの混合物である。
好適な脂肪族非炭化水素油のいくつかは、例えば、脂肪酸のエステルである。そのようなエステルは、例えば、脂肪酸のグリセリドを含む。グリセリドは、脂肪酸とグリセロールとのエステルであり、モノ、ジ、またはトリグリセリドであってもよい。様々なトリグリセリドが天然に見出される。自然発生的トリグリセリドのほとんどは、いくつかの異なる長さおよび/または組成の脂肪酸の残基を含有する。いくつかの好適なトリグリセリドは、例えば、乳製品、動物脂肪、または魚等の動物源において見出される。好適なトリグリセリドのさらなる例は、植物中に見出される油、例えば、ココナツ、パーム、綿実、オリーブ、トール(tall)、落花生、ベニバナ、ヒマワリ、コーン、大豆、亜麻仁、キリ、ヒマシ、キャノーラ、柑橘種子、カカオ、オート麦、パーム、パーム核、米ぬか、クフェア(cuphea)、または菜種油等である。
好適なトリグリセリドには、それらが見出される場所とは無関係に、例えば、14個以上の炭素原子を有する少なくとも1種の脂肪酸残基を含有するものがある。いくつかの好適なトリグリセリドは、残基の重量に対して50重量パーセント以上を含有する脂肪酸残基、14個以上の炭素原子、または16個以上の炭素原子、または18個以上の炭素原子を有する脂肪酸残基を有する。好適なトリグリセリドの一例は、大豆油である。
好適な脂肪族非炭化水素油は、合成油または天然油もしくは天然油の改質物、あるいはそれらの組合せまたは混合物であってもよい。天然油の好適な改質には、例えば、アルキル化、水素化、ヒドロキシル化、アルキルヒドロキシル化、アルコール分解、加水分解、エポキシ化、ハロゲン化、スルホン化、酸化、重合、およびそれらの組合せがある。いくつかの実施形態において、アルキル化(例えば、メチル化およびエチル化を含む)油が使用される。1つの好適な改質天然油は、メチル化大豆油である。
また、好適な脂肪族非炭化水素油には、脂肪酸の自己乳化エステルがある。
好適な非炭化水素油の別の群は、シリコーン油の群である。シリコーン油は、−Si−O−結合で部分的または完全に構成される骨格を有するオリゴマーまたはポリマーである。シリコーン油は、例えば、ポリジメチルシロキサン油を含む。ポリジメチルシロキサン油は、以下の形態

の単位を含有するオリゴマーまたはポリマーであり、単位の少なくとも1つは、X1=CHを有する。他の単位において、X1は、例えば、水素、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルキルポリアルコキシル、それらの置換型、またはそれらの組合せを含む、Siに結合することができる任意の他の基であってもよい。置換基は、例えば、ヒドロキシル、アルコキシル、ポリエトキシル、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、他の置換基、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの実施形態において、使用されるあらゆる油が、シリコーン油である。
いくつかの好適なポリジメチルシロキサン油において、全てのX1基が、親水性ではない基である。いくつかの好適なポリジメチルシロキサン油において、全てのX1基が、アルキル基である。いくつかの好適なポリジメチルシロキサン油において、全てのX1基が、メチルである。いくつかの実施形態において、あらゆるシリコーン油が、全てのX1がメチルであるポリジメチルシロキサン油である。いくつかの好適なポリジメチルシロキサンにおいて、少なくとも1つの単位が、メチルではないX1基を有し、複数の非メチルX1単位が存在する場合、非メチルX1単位は、互いに同じであってもよく、または2つ以上の異なる非メチルX1単位が存在してもよい。ポリジメチルシロキサン油は、例えば、水素、メチル、他のアルキル、またはそれらの任意の組合せを含む、広範な化学基のいずれによりエンドキャップされていてもよい。また、環式ポリジメチルシロキサン油も企図される。
好適な油の混合物もまた好適である。
本開示の別の態様において、油(以降「担体組成物」)中に懸濁した樹脂/複合体粒子を含む組成物を作製するための方法が提供される。一実施形態において、組成物を調製するための方法は、(a)樹脂の融点より高い温度で活性成分を樹脂とブレンドして、ブレンド物を形成するステップと、(b)樹脂の融点より高い温度でブレンド物を油媒体中に分散させて、油媒体中に分散した粒子を含む分散液を形成するステップと、(c)分散した粒子を固化して、活性成分を含浸した樹脂の固体マトリックスを含む固化粒子を形成するステップとを含む。一実施形態において、プロセス温度は、樹脂の融点より若干高く、プロセス時間は、20分未満である。別の実施形態において、プロセス温度は、樹脂の融点より若干高く、100℃より低く、プロセス時間は、20分未満である。一実施形態において、方法は、前記分散の前に、界面活性剤の融点より高い温度で界面活性剤を油に混合するステップを含む。別の実施形態において、前記混合するステップは、混合物にせん断力を加えるステップを含む。
一実施形態において、上記実施形態のいずれのブレンドも、ブレンド物にせん断力を加えるステップを含む。別の実施形態において、上記実施形態のいずれの分散も、分散液にせん断力を加えるステップを含む。本開示に従う粒子を固化するステップは、例えば、樹脂(すなわち、熱可塑性樹脂の場合)の融点より低い温度まで少量の樹脂/複合体分散液を冷却することにより達成され得る。樹脂の融点より低い温度は、例えば、周囲温度であってもよい。
別の実施形態において、組成物を調製するための方法は、(a)樹脂の融点より若干高い温度で活性成分(例えば、1−MCP複合体粉末)を樹脂とブレンドするステップと、(b)ブレンド物を、界面活性剤を含む油媒体中にせん断により分散させて、油分散液を得るステップと、(c)冷却により、樹脂粒子を固化するステップ(すなわち、熱可塑性樹脂の場合)とを含む。したがって、活性成分(例えば、1−MCP複合体粉末)は、樹脂マトリックス粒子内に分散または包埋され、これらの粒子が油媒体中に懸濁している。
本開示の担体組成物は、任意の手法で植物または植物部位を処置するために使用され得る。例えば、担体組成物は、他の材料と混合されてもよく、または直接使用されてもよい。
別の態様において、本開示は、水性スラリーの形成のために、本明細書に記載の担体組成物を使用する方法を提供する。水性スラリーは、提供される組成物が水性媒体と混合される時に形成され得る。そのようなスラリーを形成するためには、水性媒体は、直接担体組成物と混合されてもよい。担体組成物の樹脂/複合体粒子は、スラリー中で損なわれないままであると推測される。また、樹脂/複合体粒子のほとんどまたは全てが、その凝集体としてではなく個々の粒子としてスラリー中に分散することが企図される。樹脂/複合体粒子は、水性媒体中に懸濁したままとするために、機械的撹拌を必要としてもよく、または、撹拌なしで懸濁したままであってもよい。
スラリー中に提供される担体組成物の量は、スラリー中のシクロプロペン化合物の濃度により特徴付けることができる。一実施形態において、好適なスラリーは、スラリー1リットル当たりのシクロプロペン化合物のミリグラムの単位で、2以上、5以上、または10以上のシクロプロペン化合物濃度を有してもよい。別の実施形態において、好適なスラリーは、スラリー1リットル当たりのシクロプロペン化合物について、ミリグラム単位で、1000以下、500以下、または200以下のシクロプロペン化合物濃度を有してもよい。
スラリーにおいて使用される水性媒体中の水の量は、水性媒体の重量に対して、80重量%以上、または90重量%以上、または95重量%以上であってもよい。
スラリーは、任意選択で、1種または複数のアジュバント、例えば、限定されないが、1種または複数の金属錯化剤、アルコール、増量剤、顔料、充填剤、結合剤、可塑剤、潤滑剤、湿潤剤、展着剤、分散剤、粘着剤、接着剤、消泡剤、増粘剤、輸送剤、乳化剤、またはそれらの混合物を含んでもよい。当該技術分野において一般に使用されるそのようなアジュバントのいくつかは、John W. McCutcheon, Inc. publication Detergents and Emulsifiers, Annual, Allured Publishing Company, Ridgewood, N.J., U.S.A.に見出すことができる。使用される場合、金属錯化剤の例は、キレート剤を含む。使用される場合、アルコールの例は、4個以下の炭素原子を有するアルキルアルコールを含む。
また、スラリーを植物または植物部位と接触させることにより植物を処置する方法が提供される。そのような接触は、閉ざされた空間(例えば、容器、部屋、もしくは建物)内部、または閉ざされた空間の外部を含む任意の場所で行うことができる。一実施形態において、そのような接触は、任意の閉ざされた空間の外部で行われる。本明細書において使用される場合、「任意の閉ざされた空間の外部」とは、任意の建物または囲いの外部、でなければ屋外大気に通気された部屋または建物内を意味する。別の実施形態において、そのような接触は、任意の建物または囲いの外部で行われる。さらなる実施形態において、そのような接触は、屋外の田畑または土地区画において行われる。
本開示のスラリーは、当該技術分野において公知の方法により、植物または植物部位と接触させることができる。方法の例は、植物部位をスラリー中に浸すこと、および噴霧、発泡、はけ塗り、またはそれらの組合せにより、スラリーを植物もしくは植物部位に塗布することを含む。他の例は、スラリーを植物または植物部位に噴霧すること、および植物部位をスラリー中に浸すことを含む。追加的な例は、スラリーを植物または植物部位に噴霧することを含む。
植物または植物部位が、本発明の実践において処置され得る。1つの例は、植物全体の処置であり、別の例は、有用な植物部位の収穫前の、植物が土に植えられている間における植物全体の処置である。
有用な植物部位を提供する任意の植物が、本発明の実践において処置され得る。例は、果実、野菜、および穀物を提供する植物を含む。
本明細書において使用される場合、「植物」という語句は、双子葉植物および単子葉植物を含む。双子葉植物の例は、タバコ、シロイヌナズナ(Arabidopsis)、大豆、トマト、パパイヤ、キャノーラ、ヒマワリ、綿、アルファルファ、ジャガイモ、ブドウのつる、キマメ、エンドウ、アブラナ属(Brassica)、ヒヨコマメ、サトウダイコン、菜種、スイカ、メロン、コショウ、落花生、カボチャ(pumpkin)、ハツカダイコン、ホウレンソウ、カボチャ(squash)、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、カリフラワー、セロリ、白菜、キュウリ、ナス、およびレタスを含む。単子葉植物の例は、トウモロコシ、稲、小麦、サトウキビ、大麦、ライ麦、ソルガム、蘭、竹、バナナ、ガマ、ユリ、オート麦、タマネギ、キビ、およびライ小麦を含む。果実の例は、パパイヤ、バナナ、パイナップル、オレンジ、ブドウ、グレープフルーツ、スイカ、メロン、リンゴ、モモ、ナシ、キーウィ、マンゴー、ネクタリン、グアバ、カキ、アボカド、レモン、イチジク、およびベリーを含む。
本明細書において使用される場合、「植物成長調整剤」という語句は、これらに限定されないが、エチレン、シクロプロペン、グリホセート、グルホシネート、および2,4−Dを含む。他の好適な植物成長調整剤は、参照によりその全体が組み込まれる、国際特許出願公開WO2008/071714A1に開示されている。
試料調製
油懸濁液中のシクロプロペン分子複合体粉末を作製するステップ−試料を以下のように調製する:
(a)空気粉砕されたHAIP(1−メチルシクロプロペン/α−シクロデキストリン複合体)粉末およびポリマー樹脂を槽に投入し、次いで槽を油浴内に置き、樹脂の融点より若干高い温度まで加熱する。HAIP粉末を、せん断下で樹脂中に一様に分散させ、そのようにして粘稠性分散液を得る。
(b)油に界面活性剤を添加し、続いて、混合物を、せん断下で界面活性剤の最高融点より上まで加熱して、均一な混合物、典型的には透明溶液を得る。次いで、溶液を、樹脂の融点より若干高い温度まで冷却する。
(c)ステップ(a)からの樹脂中のHAIP粉末分散液を、ステップ(b)からの油と界面活性剤との混合物に添加する。ステップ(a)からの樹脂中のHAIP粉末分散液を、樹脂の融点より若干高い温度における高速せん断により、ステップ(b)からの油と界面活性剤との混合物中に分散させる。
(d)分散した粒子を、冷却により固化する。
試験方法
試料と水との混合後の試料からの1−MCPの放出(本明細書において、「希釈試料の放出」と呼ばれる)を、以下のように調査する:約0.35gの試料および0.1gの界面活性剤を22mlのバイアルに投入し、せん断により混合物を一様にブレンドする。次いで、2mlの水をバイアルに添加し、せん断後に乳様エマルションを得る。この方法を用いて、一連の希釈試料を調製する。バイアルを周囲温度で特定の時間静置した後、試料をガスクロマトグラフィーにより分析して、1−MCPの濃度変動を観察し、1−MCPの効果的放出を追跡および検出することができる。試料を水で希釈した後、所与の時間後に、ヘッドスペース分析測定を行う。各バイアルを1度サンプリングする、すなわち、新たなバイアルを使用して持続放出試験の各データ点を得る。
ヘッドスペース内の1−MCPの測定濃度、バイアルに添加された試料の量、および試料中の理論的1−MCP含量から、ヘッドスペース内に存在するバイアル内の1−MCPの総量の割合を計算し、バイアルに添加された1−MCPの量に対するパーセンテージとして報告することができる。
試料からの1−MCPの放出を、HAIP粉末からの1−MCPの放出と比較する。HAIPからの1−MCPの放出を測定するために、約20mgのHAIP粉末を22mlのヘッドスペースバイアル内に量り取り、2mlの水を注入する。上述と同じ条件下で、ヘッドスペース分析測定を行う。
試料#1の調製
試料#1を、以下のように調製する。
(1)22.88gのポリエステル樹脂を槽に加え、槽をポリエステルの融点、すなわち60℃まで加熱する。全ての樹脂が溶融した後、5.72gのHAIP粉末を槽に投入し、約10分間のせん断により混合物を完全に混合し、その後、溶融樹脂中にHAIP粉末を一様に分散させ、粘稠性のHAIP分散液を得る。
(2)60.43gの鉱油および6.74gのパラフィンワックスを槽に投入し、槽をワックスの融点、すなわち60℃まで加熱する。全てのワックスが溶融した後、0.81gのUnithox 720、1.88gのUnithox 750および1.34gのSDBSを添加し、混合物を約110℃に加熱する。次いで、せん断により混合物を完全に混合し、続いて60℃まで冷却して界面活性剤分散液を得る。
(3)約60℃で約3分間の高せん断下、HAIP分散液(1)を界面活性剤分散液(2)とブレンドし、樹脂を鉱油中に分散させて、HAIPが包埋された粒子を形成する。次いで、分散液を周囲温度まで冷却する。
試料#2の調製
試料#2を、以下のように調製する。
(1)22.88gのポリエステル樹脂を槽に加え、槽をポリエステルの融点、すなわち、60℃まで加熱する。全ての樹脂が溶融した後、5.72gのHAIP粉末を槽に投入し、約10分間のせん断により混合物を完全に混合し、その後、溶融樹脂中にHAIP粉末を一様に分散させ、粘稠性のHAIP分散液を得る。
(2)67.37gの鉱油、0.81gのUnithox 720、1.88gのUnithox 750および1.34gのSDBSを槽に投入し、次いで混合物を約110℃まで加熱する。次いで、せん断により混合物を完全に混合し、続いて60℃まで冷却して界面活性剤分散液を得る。
(3)約60℃で約3分間の高せん断下、HAIP分散液(1)を界面活性剤分散液(2)とブレンドし、樹脂を鉱油中に分散させて、HAIPが包埋された粒子を形成する。次いで、分散液を周囲温度まで冷却する。
試料#1および試料#2の組成を、以下の表1に要約する。
比較試料
比較試料を、以下のように調製する。
(1)HAIP+水系:20mgのHAIP粉末をバイアル内に密閉し、2mlの水を注入し、ガスクロマトグラフィーによりヘッドスペース内の1−MCP濃度を分析する。図2は、水との接触後のHAIP粉末からの1−MCPの放出プロファイルを示す。図2に示されるように、周囲温度において、1−MCPは、水との接触後約10分間でHAIPから完全に放出され拡散する。
(2)HAIP+油+水系:まず、20mgのHAIP粉末をせん断下で250mgの油とブレンドし、次いで混合物および界面活性剤をバイアル内に密閉し、水を注入し、次いでバイアルを振盪して均一なエマルションを得る。その後、希釈試料を異なる温度(22℃、50℃、55℃、60℃、65℃および70℃)で30分間保持する。対応する温度におけるガスクロマトグラフィーにより、ヘッドスペース内の1−MCP濃度を分析する。図3は、1−MCPの放出プロファイルを示す。図3に示されるように、乳化された試料が22℃、50℃、55℃、60℃、65℃および70℃で30分間保持された後、各温度でヘッドスペース内に放出された1−MCPは、それぞれ70%、80%、84%、91%、95%、および100%である。すなわち、放出比率は温度の増加と共に増加し、現在の条件下では、周囲温度において70%の1−MCPしかヘッドスペース内に放出されず、試料がこの温度でより長い時間保持されたとしても、放出比率は依然として約70%である。
試験試料の放出プロファイル
図4は、希釈試料#1からの1−MCPの代表的放出プロファイルを示す。図4に示されるように、1−MCPのヘッドスペース濃度は、経時的に増加した。約10分間の水との接触後、1−MCPは依然としてエマルションから放出され、約180分間の水との接触後でさえも、継続的に放出された。
図5は、希釈試料#2からの1−MCPの代表的放出プロファイルを示す。図5に示されるように、1−MCPのヘッドスペース濃度は、経時的に増加した。1−MCPは、1000分より長い間の水との接触後でさえも、継続的に放出された。
上述のことを考慮すると、本開示のマトリックス封入組成物は、液体形態での使用に好都合である。HAIP粉末形態と比較して、1−MCPの徐放は、分散液の水での希釈および乳化後に達成することができ、またより長い適用時間を提供する。これはまた、水希釈後の1−MCPの均一な送達を可能にし、田畑の条件における効果的および一貫した使用を可能とする。1−MCPガスが使用されるために1−MCP含量が非常に低い(50ppm未満)油滴封入製剤と比較して、本開示では封入を実行するために複合体粉末が使用され得るため、1−MCP含量は200,000ppm超まで増加し得る。油媒体および樹脂マトリックスを含む選択された材料は、プロセス温度において3%未満の1−MCPを失うのみである。
試験試料の光学画像
図6は、本明細書に記載の分散液の典型的な光学画像を示す。図6に示されるように、粒度は、約10〜30ミクロンである。

Claims (63)

  1. 油媒体中に懸濁した粒子を含む組成物であって、前記粒子のそれぞれは、樹脂マトリックス中に包埋された複合体を含み、前記複合体は、シクロプロペンおよび分子封入剤を含む、組成物。
  2. シクロプロペンが、式:

    (式中、Rは、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシ、または置換もしくは非置換フェノキシである)のシクロプロペンである、請求項1に記載の組成物。
  3. Rが、C1〜8アルキルである、請求項2に記載の組成物。
  4. Rが、メチルである、請求項2に記載の組成物。
  5. シクロプロペンが、式:

    (式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、R、R、およびRは、ハロゲンである)のシクロプロペンである、請求項1に記載の組成物。
  6. シクロプロペンが、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 分子封入剤が、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、またはそれらの組合せを含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 粒子と油との比が、約1:5から約1:25である、請求項1に記載の組成物。
  9. 粒子と油との比が、約1:10から約1:24である、請求項1に記載の組成物。
  10. 樹脂と油との比が、重量で約2:1から約1:100である、請求項1に記載の組成物。
  11. 樹脂と油との比が、重量で約1:1から約1:100である、請求項1に記載の組成物。
  12. 樹脂マトリックスが、ポリエステル樹脂を含む、請求項1に記載の組成物。
  13. 樹脂マトリックスが、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、イソシアネート、有機アミン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然または合成ワックス、およびそれらの組合せからなる群から選択される樹脂を含む、請求項1に記載の組成物。
  14. 樹脂マトリックスが、ポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項1に記載の組成物。
  15. 樹脂マトリックスが、約2,000から約4,000の分子量を有するポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 樹脂マトリックスが、約50℃から約60℃の融点を有するポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項1に記載の組成物。
  17. 粒子の平均粒度が、約1ミクロンから約100ミクロンである、請求項1に記載の組成物。
  18. 懸濁した粒子の平均粒度が、約10ミクロンから約30ミクロンである、請求項1に記載の組成物。
  19. 少なくとも1種の界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  20. 界面活性剤と油との比が、重量で約2:1から約1:20である、請求項19に記載の組成物。
  21. 界面活性剤と油との比が、重量で約1:1から約1:10である、請求項19に記載の組成物。
  22. 少なくとも1種の界面活性剤が、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、請求項19に記載の組成物。
  23. 少なくとも1種の界面活性剤が、硫酸塩、スルホン酸塩、およびそれらの組合せからなる群から選択されるイオン性界面活性剤を含む、請求項19に記載の組成物。
  24. 少なくとも1種の界面活性剤が、脂肪アルコールのエトキシレート、脂肪酸のエトキシレート、ポリオキシエチレンおよびポリオレフィンのブロックコポリマー、ならびにそれらの組合せからなる群から選択される非イオン性界面活性剤を含む、請求項19に記載の組成物。
  25. 活性成分と樹脂マトリックスとの比が、重量で約1:1から約1:100である、請求項1に記載の組成物。
  26. 活性成分と樹脂マトリックスとの比が、重量で約1:2から約1:100である、請求項1に記載の組成物。
  27. 組成物を調製するための方法であって、
    (a)活性成分を樹脂と前記樹脂の融点より高い温度でブレンドして、ブレンド物を形成するステップと、
    (b)前記樹脂の融点より高い温度で前記ブレンド物を油媒体中に分散させて、前記油媒体中に分散した粒子を含む分散液を形成するステップと、
    (c)前記分散した粒子を固化して、前記活性成分が包埋された固体樹脂マトリックスを含む固化粒子を形成するステップと
    を含む方法。
  28. 前記分散の前に、界面活性剤を前記界面活性剤の融点より高い温度で油に混合して、混合物を形成するステップをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  29. 界面活性剤と油との比が、重量で約2:1から約1:20である、請求項28に記載の方法。
  30. 界面活性剤と油との比が、重量で約1:1から約1:10である、請求項28に記載の方法。
  31. 前記混合が、前記混合物にせん断力を加えるステップを含む、請求項28に記載の方法。
  32. 前記ブレンドが、前記ブレンド物にせん断力を加えるステップを含む、請求項27に記載の方法。
  33. 前記分散が、前記分散液にせん断力を加えるステップを含む、請求項27に記載の方法。
  34. 前記固化が、樹脂の融点より低い温度まで分散液を冷却するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  35. 前記固化が、硬化するステップを含まない、請求項27に記載の方法。
  36. 油媒体が、C15からC40のアルカンの混合物、または石油の蒸留物を含む、請求項27に記載の方法。
  37. 油媒体が、鉱油、食用油、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、請求項27に記載の方法。
  38. 樹脂の融点より低い温度が、周囲温度である、請求項27に記載の方法。
  39. 樹脂と油との比が、重量で約2:1から約1:100である、請求項27に記載の方法。
  40. 樹脂と油との比が、重量で約1:1から約1:100である、請求項27に記載の方法。
  41. 活性成分が、揮発性化合物を含む、請求項27に記載の方法。
  42. 揮発性化合物が、シクロプロペンを含む、請求項41に記載の方法。
  43. シクロプロペンが、式:

    (式中、Rは、置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシ、または置換もしくは非置換フェノキシである)のシクロプロペンである、請求項42に記載の方法。
  44. Rが、C1〜8アルキルである、請求項43に記載の方法。
  45. Rが、メチルである、請求項43に記載の方法。
  46. シクロプロペンが、式:

    (式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、またはナフチル基であり、R、R、およびRは、水素である)のシクロプロペンである、請求項42に記載の方法。
  47. シクロプロペンが、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む、請求項45に記載の方法。
  48. 活性成分が、シクロプロペンおよび分子封入剤を含む複合体を含む、請求項27に記載の方法。
  49. 分子封入剤が、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、またはそれらの組合せを含む、請求項48に記載の方法。
  50. 分子封入剤が、α−シクロデキストリンを含む、請求項49に記載の方法。
  51. 活性成分が、植物成長調整剤を含む、請求項27に記載の方法。
  52. 樹脂が、ポリエステル樹脂を含む、請求項27に記載の方法。
  53. 樹脂が、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ樹脂、イソシアネート、有機アミン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、天然または合成ワックス、およびそれらの組合せからなる群から選択される樹脂を含む、請求項27に記載の方法。
  54. 樹脂が、ポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項27に記載の方法。
  55. 樹脂が、約2,000から約4,000の分子量を有するポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項27に記載の方法。
  56. 樹脂が、約50℃から約60℃の融点を有するポリカプロラクトンポリオールを含む、請求項27に記載の方法。
  57. (a)水性媒体と、
    (b)請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物と
    を含むエマルション。
  58. 植物または植物部位を処置する方法であって、前記植物または植物部位を、請求項57に記載のエマルションと接触させるステップを含む方法。
  59. 油媒体中に懸濁した粒子を含む組成物であって、前記粒子のそれぞれは、樹脂マトリックス中に分散した活性成分を含み、前記油媒体は界面活性剤を含む組成物。
  60. 活性成分が、植物成長調整剤を含む、請求項59に記載の組成物。
  61. 活性成分が、揮発性化合物を含む、請求項59に記載の組成物。
  62. 活性成分が、シクロプロペンおよび分子封入剤を含む複合体を含む、請求項59に記載の組成物。
  63. 分子封入剤が、α−シクロデキストリンを含む、請求項62に記載の組成物。
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