JP2015524854A - アルキル化フェノールを使用してエチレン系ポリマーを作製するためのフリーラジカルプロセス - Google Patents

アルキル化フェノールを使用してエチレン系ポリマーを作製するためのフリーラジカルプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、エチレン系ポリマーを形成するためのプロセスを提供し、前記プロセスは、エチレンを以下の:A)フリーラジカル剤;B)式(I):【化1】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)から選択されるアルキル化フェノール;そしてC)以下の:i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、ならびにiii)i)およびii)の組み合わせからなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」の少なくとも1つの存在下で重合させることを含む。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年6月1日に出願された米国特許仮出願第61/654,141号の利益を主張する。
アルミノキサンをはじめとするアルキルアルミニウム種を高圧フリーラジカルポリエチレン反応に加えることは、分子触媒活性化の観点から、そして極性種のスカベンジャーとして、有益である可能性があることはすでに示されている。高圧ポリエチレンリアクター中のアルキルアルミニウム種は触媒的連鎖移動を引き起こし、ポリエチレン分子量を減少させる(メルトインデックスを上昇させる)ことも示されている。これは、ある生成物の製造のためには有利である可能性があるが、低分子量(MW)ポリマーの製造はフィルム特性を損なう可能性があるので、フィルムなどのある適用においては不利である可能性もある。最近になって、高温および高濃度で、これらのアルキルアルミニウム種は分解してフリーラジカルを形成し、これもまた望ましくない効果であるランナウェイ反応に至る可能性があることが見いだされた。アルキルアルミニウムは、不安定性または連鎖移動効果を回避するために高圧ポリエチレンリアクター中低温または低濃度で使用されてきた。
したがって、アルキルアルミニウムが極性不純物を除去するかまたは分子触媒を活性化する能力を妨害することなく、高温で連鎖移動効果およびアルキルアルミニウムの不安定性の両方を軽減または除去するエチレン系ポリマーの製造のための新規フリーラジカル重合が必要とされる。
J. Schellenberg, J. Macromol. Rapid Commun. 2005, 26, 1299−1303は、MAO、TIBA、および立体的に遮蔽されたフェノール化合物の反応生成物の存在下でのスチレンの無溶媒シンジオ特異的(syndiospecific)配位重合を開示している。そのような反応生成物の存在は、触媒系の重合活性を増大させ、製造されるポリマーの熱安定性を改善すると開示された。
Turunen et al., Journal of Applied Polymer Science, Vol. 100, 4632−4635 (2006)は、エチレン重合の間のシリカ担体からの二塩化ジルコノセンン(Cp2ZrCl2)の触媒浸出を減少させるために立体的に遮蔽されたフェノールを使用することを開示する。Busico et al., J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 12402−12403は、「遊離」トリメチル−アルミニウム(TMA)をトラップするための手段として、立体的に遮蔽されたフェノールのMAO溶液への制御された添加を開示している。
Carlini et. Al., Macromol. Rapid Commun. 2005, 26, 808−812は、遊離トリメチルアルミニウムの含有量を減少させるための、ビス(サリチルアルジミン酸)−ニッケル(II)系触媒によって触媒されるエチレン重合における2,6−ジ−tert−ブチルフェノールの使用を開示する。欧州特許出願第EP1650236A1号は、ハフニウム系メタロセン触媒およびアルミノキサンと立体的に遮蔽されたルイス塩基とを含む活性化剤を用いて調製されたメタロセン触媒系を開示する。
付加重合プロセスおよび/またはポリマー生成物は、以下の文献:Huff et al., Reaction of Polymeric Radicals with Organoaluminumm Compounds, Journal of Polymer Science: Part A, 1963, 1, 1553−1572; Huff et al., The Reaction of Styryl Radicals with Organoaluminum Compounds, J. Am. Chem. Soc., 1960, 82, 4277−4281; Grotewold et al., Triethylaluminum as a Concentrate−Dependent Coinitiator and Chain−Transfer Agent of Free−Radical Polymerization of Methyl Methacrylate in the Presence of Benzoquinone, Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition, 1977, 15, 393−404; Milovskaya et al., Synthesis and Characteristics of Polystyryl Aluminum Derivatives and Their Reaction with Benzoyl Perxide, Polymer, 1982, 23, 891−896; Gotz et al., Influence of Aluminum Alkyl Compounds on the High−Pressure Polymerization of Ethylene with Ternary Metallocene−Based Catalysts. Investigation of Chain Transfer to Aluminum, Macromol. Mater. Eng., 2002, 287, 16−22; Gridnev et al., Catalytic Chain Transfer in Free−Radical Polymerizations, Chem. Rev., 2001, 101, 3611−3659; Mortimer, Chain Transfer in Ethylene Polymerization. VII. Very Reactive and Depletable Transferfer Agents, Journal of Polymer Science: Part A−1, 1972, 10, 163−168;国際公開第2010/042390号、同第2011/019563号、同第1997/45465号;欧州出願第EP2256158A1号、同第EP2256159A1号;米国出願第12/701859号;米国特許第7,767,613号;米国特許第6,521,734号;米国特許第5,539,075号;米国公開第2010/0108357号で開示されている。
しかしながら、上述の重合は、メタロセンおよび他の配位型触媒によって触媒され、低圧および低温で通常実施される配位重合に関する。これらの低圧重合プロセスは、フリーラジカル重合に関連する触媒的連鎖移動およびフリーラジカルランナウェイ反応と同じ問題を有しない。上述のように、アルキルアルミニウム化合物の活性化および除去の利点のために、特に高い重合温度でアルキルアルミニウム化合物の連鎖移動効果および不安定性も減少または除去するアルキルアルミニウム化合物の存在下で実施することができる低密度ポリエチレン(LDPE)などのエチレン系ポリマーを形成するための新規フリーラジカル重合が必要とされている。これらの要求は、以下の発明によって満足される。
本発明はエチレン系ポリマーを形成するためのプロセスを提供し、前記プロセスは、少なくとも:
A)フリーラジカル剤;
B)式I:
(式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)から選択されるアルキル化フェノール;および
C)i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、ならびに
iii)i)およびii)の組み合わせ
からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」
の存在下でエチレンを重合することを含む。
図1は、2つのリアクターを用いたフリーラジカル重合の概略を示し、エチレン、フェノール、金属アルキル含有化合物、配位触媒、および過酸化物の添加位置、ならびにリサイクルエチレン経路を示す。 図2は、比較例「MMAO−9」のGPC曲線を、高分子量ピークおよび低分子量ピークを除去したその解析と、この解析された分子量分布を推定するために用いられた2つのフローリー分布とともに示す。
金属アルキル含有化合物の存在下で実施される、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)などのアルキル化フェノールのフリーラジカル重合への添加は、金属アルキル含有化合物が極性不純物を除去するかまたは分子触媒を活性化する能力を妨害することなく、高温での連鎖移動効果および金属アルキル含有化合物の不安定性の両方を低減または除去することが見いだされた。アルキル化フェノールの添加によって、金属アルキル含有化合物を高い重合温度および高いエチレン圧で使用することが可能になることも見いだされた。
上述のように、本発明はエチレン系ポリマーを形成するプロセスを提供し、前記プロセスは、エチレンを少なくとも以下の:
A)フリーラジカル剤;
B)式I:
(式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)から選択されるアルキル化フェノール;および
C)以下の:
i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、ならびに
iii)i)およびii)の組み合わせ
からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」
の存在下で重合することを含む。
本発明のプロセスは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含んでもよい。
1つの実施形態では、重合は少なくとも14,000psiの重合圧力で起こる。
1つの実施形態では、重合圧力は、16,000(110MPa)psi以上、または20,000psi(138MPa)以上である。
1つの実施形態では、重合圧力は16,000psi(110MPa)〜60,000psi(413MPa)である。
1つの実施形態では、重合圧力は16,000psi(110MPa)〜40,000psi(276MPa)である。
1つの実施形態では、重合温度は140℃〜350℃である。
1つの実施形態では、重合温度は160℃〜325℃である。
1つの実施形態では、重合温度は180℃〜300℃である。
1つの実施形態では、重合温度は180℃以上である。
1つの実施形態では、フリーラジカル剤は過酸化物である。
1つの実施形態では、重合は少なくとも1つのリアクター中で起こる。さらなる実施形態では、リアクターは管状リアクターである。別の実施形態では、リアクターはオートクレーブリアクターである。
1つの実施形態では、重合は、少なくとも1つの管状リアクターと少なくとも1つのオートクレーブリアクターとの組み合わせで起こる。
本発明のプロセスは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明はさらに、本発明のプロセスによって形成されるエチレン系ポリマーも提供する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは2〜20のMw(conv)/Mn(conv)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは3〜10のMw(conv)/Mn(conv)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは、3.0〜7.0、さらには3.2〜6.8、さらには3.4〜6.6のMw(conv)/Mn(conv)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.900〜0.970g/ccの密度を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.915〜0.940g/ccの密度を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.05〜100g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.15〜50g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは0.2〜70g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは1〜30g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは1H NMRによって測定して、炭素原子1000個あたり0.1以上のアミル(C5)分岐を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは1H NMRによって測定して、炭素原子1000個あたり0.3以上のアミル分岐を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは1H NMRによって測定して、炭素原子1000個あたり0.5以上のアミル分岐を有する。さらなる実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーは重合ジエンを含まない。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
本発明のエチレン系ポリマーは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明のLDPEホモポリマーは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明はさらに、エチレン系ポリマー組成物を製造するためのプロセスも提供し、前記プロセスは少なくとも以下のステップ:
1)エチレンを、少なくとも1つの分子触媒、炭化水素連鎖移動剤、ならびに:
i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、または
iii)i)およびii)の組み合わせ
からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」
の存在下、
少なくとも14,000psiの重合圧力で重合させて、第1エチレン系ポリマーを形成するステップ;ならびに
2)第2エチレン系ポリマーを、上記プロセス実施形態および本明細書中に記載する対応する実施形態のいずれかのプロセスにしたがって重合させるステップを含む。
1つの実施形態では、第1のエチレン系ポリマーを本明細書中で記載される式Iから選択される化合物の存在下で重合させる。
1つの実施形態では、第2のエチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
本発明のプロセスは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明はさらに、本明細書中で記載される本発明のプロセスによって形成されるエチレン系ポリマーを含む組成物も提供することができる。さらなる実施形態では、組成物は1以上の添加剤を含む。1つの実施形態では、エチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
本発明はさらに、本明細書中で記載される本発明のプロセスによって形成されるエチレン系ポリマー組成物を含む組成物も提供する。さらなる実施形態では、組成物は1以上の添加剤を含む。1つの実施形態では、第2のエチレン系ポリマーはLDPEホモポリマーである。
1つの実施形態では、組成物は、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、そして好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーをさらに含む。1つの実施形態では、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマー、好ましくは不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンコポリマーは、0.890〜0.960g/cc、または0.900〜0.940g/cc(1cc=1cm3)の密度を有する。さらなる実施形態では、組成物は、組成物の重量基準で、10〜50重量パーセント、または20〜40重量パーセントの本発明のエチレン系ポリマーを含む。別の実施形態では、組成物は、組成物の重量基準で10〜50重量パーセント、または20〜40重量パーセントの本発明の第1および第2エチレン系ポリマーを含む。
1つの実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量基準で10重量パーセント以上の量で存在する。
1つの実施形態では、本発明のエチレン系ポリマーは、組成物の重量基準で10〜50重量パーセント、さらには15〜40重量パーセントの量で存在する。
1つの実施形態では、本発明の第1および第2エチレン系ポリマーは組成物の重量基準で、合計して10重量パーセント以上の量で存在する。
1つの実施形態では、第1および第2エチレン系ポリマーは、組成物の重量基準で合計して10〜50重量パーセント、さらには15〜40重量パーセントの量で存在する。
1つの実施形態では、本発明の組成物は別のエチレン系ポリマーを含む。好適な他のエチレン系ポリマーとしては、限定されるものではないが、DOWLEXポリエチレン樹脂、TUFLIN線状低密度ポリエチレン樹脂、ELITEエンハンストポリエチレン樹脂(すべてThe Dow Chemical Companyから入手可能)、高密度ポリエチレン(d≧0.96g/cc)、中密度ポリエチレン(0.935〜0.955g/ccの密度)、EXCEEDポリマーおよびENABLEポリマー(どちらもExxonMobilから入手)、LDPE、およびエチレン酢酸ビニル(EVA)が挙げられる。
1つの実施形態では、本発明の組成物は、例えば密度、メルトインデックス、コモノマー、コモノマー含有量などの1以上の特性が本発明のエチレン系ポリマーとは異なる別のエチレン系ポリマーをさらに含む。好適な他のエチレン系ポリマーとしては、限定されるものではないが、DOWLEXポリエチレン樹脂、TUFLIN線状低密度ポリエチレン樹脂、ELITEエンハンストポリエチレン樹脂(すべてThe Dow Chemical Companyから入手可能)、高密度ポリエチレン(d≧0.96g/cc)、中密度ポリエチレン(密度0.935〜0.955g/cc)、EXCEEDポリマーおよびENABLEポリマー(どちらもExxonMobil製)、LDPE、およびエチレン酢酸ビニル(EVA)が挙げられる。
1つの実施形態では、本発明の組成物は、例えば密度、メルトインデックス、コモノマー、コモノマー含有量などの1以上の特性が、エチレン系ポリマー組成物の第1または第2エチレン系ポリマーとは異なる別のエチレン系ポリマーをさらに含む。好適な他のエチレン系ポリマーとしては、限定されるものではないが、DOWLEXポリエチレン樹脂、TUFLIN線状低密度ポリエチレン樹脂、ELITEエンハンストポリエチレン樹脂(すべてThe Dow Chemical Companyから入手可能)、高密度ポリエチレン(d≧0.96g/cc)、中密度ポリエチレン(密度0.935〜0.960g/cc)、EXCEEDポリマーおよびENABLEポリマー(どちらもExxonMobil製)、LDPE、およびエチレン酢酸ビニル(EVA)が挙げられる。
1つの実施形態では、本発明の組成物はプロピレン系ポリマーをさらに含む。好適なプロピレン系ポリマーとしては、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン/α−オレフィンインターポリマー、およびプロピレン/エチレンインターポリマーが挙げられる。
本発明の組成物は、本明細書中で記載される実施形態のいずれか1つを含み得る。
本発明の組成物は、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明のエチレン系ポリマーは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明はさらに、本発明の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む物品も提供する。さらなる実施形態では、物品はフィルムである。
本発明の物品は、本明細書中で記載される実施形態のいずれか1つを含み得る。
本発明の物品は本明細書中で記載される2以上の実施形態を含み得る。
アルキル化フェノール
アルキル化フェノールは、以下に示す式I:
(式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)の化合物から選択される。
アルキル化フェノールは、本明細書中で記載される、2以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
1つの実施形態では、式Iに関して、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素;またはC1〜C20アルキルであり、さらにC1〜C10アルキルであり、そしてさらにC1〜C5アルキルである。
1つの実施形態では、式Iに関して、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、C1〜C20アルキルであり、さらにC1〜C10アルキルであり、さらにC1〜C5アルキルである。
1つの実施形態では、式Iに関して、R1およびR5はそれぞれ独立して、C3〜C20アルキルであり、さらにC3〜C10アルキルであり、さらにC3〜C5アルキルである;そしてR2、R3およびR4のそれぞれは、独立して、C1〜C20アルキルであり、さらにC1〜C10アルキルであり、さらにC1〜C5アルキルである。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、以下に示される式IIの化合物から選択される:
(式中、R2、R3、およびR4はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)。
1つの実施形態では、式IIについて、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して、水素;またはC1〜C20アルキル、さらにはC1〜C10アルキル、そしてさらにはC1〜C5アルキルである。
1つの実施形態では、式IIについて、R2、R3、およびR4はそれぞれ独立して、C1〜C20アルキルであり、さらにはC1〜C10アルキルであり、そしてさらにはC1〜C5アルキルである。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、BHTとも称され、以下に示される2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールである:
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、重合に添加されるエチレンの全モル基準で、プロセスにおいて、1000モルppm以下の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で「0超」から1000モルppm以下の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で、0モルppm超の金属、さらには1モルppm以上の金属、さらには2モルppm以上の金属の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で、1モルppm超の金属、さらには3モルppm以上の金属、さらには5モルppm以上の金属の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で900モルppm以下、さらには500モルppm以下、さらには100モルppm以下の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で70モルppm以下、さらには50モルppm以下、さらには30モルppm以下の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で25モルppm以下、さらには20モルppm以下、さらには15モルppm以下の量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で1〜1000モルppmの量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で2〜500モルppmの量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールは、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で10〜100モルppmの量で存在する。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールの「金属アルキル含有化合物」に対するモル比は、「0超」から2モル当量のリアクターに添加される金属である。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、アルキル化フェノールの「金属アルキル含有化合物」に対するモル比は1〜2モル当量のリアクターに添加される金属である。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
アルキル化フェノールを、図1の概略図で示すように重合プロセスに添加してもよい。
アルキル化フェノールは、2以上の本明細書中で記載される実施形態の組み合わせを含み得る。
アルキル金属含有化合物
「金属アルキル含有化合物」は、以下の:
i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、または
iii)i)とii)との組み合わせ
からなる群から選択される。
本明細書中で用いられる場合、「金属アルキル含有化合物」という用語は、少なくとも1つの金属−アルキル結合を含む化合物を指す。
本明細書中で用いられる場合、「II族金属アルキル含有化合物」という用語は、少なくとも1つのII族金属アルキル−結合を含む化合物を指す。
本明細書中で用いられる場合、「III族金属アルキル含有化合物」という用語は、少なくとも1つのIII族金属アルキル−結合を含む化合物を指す。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」の金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つのAl−アルキル結合を含む。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下のものから選択される:
式中、化合物1に関して、Mは、II族またはIII族金属であり、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライドから選択され、そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、もしくはCl、Br、もしくはClから選択され;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはII族またはIII族金属であり、そしてR1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してC1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはII族またはIII族金属であり、ここで、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキルから選択され、R3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され;そしてR3はCl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはIII族金属であり、ここでR1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライドから選択され、R1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、もしくはCl、Br、もしくはClから選択され;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはIII族金属であり、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはIII族金属であり、R1およびR2は、それぞれ独立してアルキルから選択され、R3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される;そして、R3は、Cl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはII族金属であり、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライド、R1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドまたはC1〜C5アルコキシドまたはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはII族金属であり、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物1について、MはII族金属であり、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキルから選択され、R3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2は、それぞれ独立してC1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される;そしてR3は、Cl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は以下の:
(式中、各化合物2および3について、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライドから選択され、そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである)から選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、もしくはCl、Br、もしくはClから選択される;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、各化合物2および3について、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、各化合物2および3について、R1およびR2は、それぞれ独立してアルキルから選択され、そしてR3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2は、それぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され;そしてR3は、Cl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下の:
(式中、化合物2について、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライドから選択され、そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである)から選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、もしくはCl、Br、もしくはClから選択され;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物2について、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物2について、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキルから選択され、そしてR3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択され;そしてR3はCl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下の:
(式中、化合物3に関して、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、アルキル、アルコキシドまたはハライドから選択され、R1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルもしくはC1〜C5アルキルもしくはC1〜C3アルキル;C1〜C10アルコキシドもしくはC1〜C5アルコキシドもしくはC1〜C3アルコキシド;またはCl、Br、F、I、もしくはCl、Br、もしくはClから選択される;そしてR1、R2およびR3の少なくとも1つはアルキルである)から選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物3について、R1、R2およびR3はそれぞれ独立してアルキルから選択される。さらなる実施形態では、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される。
1つの実施形態では、化合物3について、R1およびR2はそれぞれ独立してアルキルから選択され、R3はハライドから選択される。さらなる実施形態では、R1およびR2は、それぞれ独立して、C1〜C10アルキルまたはC1〜C5アルキルまたはC1〜C3アルキルから選択される;そしてR3はCl、Br、F、I、またはCl、Br、またはClから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は以下の:
から選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下の:
から選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下のものから選択される:アルミノキサンまたはアルキルアルミノキサン。アルキルアルミノキサンとしては、限定されるものではないが、メチルアルミノキサンおよびイソブチルアルミノキサンが挙げられる。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下の:MMAO(修飾メチルアルミノキサン)、MMAO−3A、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、イソブチルアルミノキサン、もしくはそれらの組み合わせ;またはMMAO;またはMMAO−3Aから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、以下の:MMAO、MMAO−3A、もしくはイソブチルアルミノキサン、またはそれらの組み合わせ;あるいはMMAO;あるいはMMAO−3Aから選択される。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、少なくとも1つのAl−アルキル結合を含む。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は「III族金属アルキル含有化合物」である。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」の金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で100モルppm以下の金属の量で存在する。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されるエチレンの全モル基準で、プロセスにおいて、「0超」から100モルppm以下までの金属の量で存在する。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で0モルppm超の金属、さらに1モルppm以上の金属、さらに2モルppm以上の金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で1モルppm超の金属、さらには3モルppm以上の金属、さらには5モルppm以上の金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で80モルppm以下の金属、さらには70モルppm以下の金属、さらには60モルppm以下の金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で50モルppm以下の金属、さらには40モルppm以下の金属、さらには30モルppm以下の金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で25モルppm以下の金属、さらには20モルppm以下の金属、さらには15モルppm以下の金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されるエチレンの全モル基準で、プロセスにおいて1〜100モルppmの金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、プロセスにおいて、重合に添加されるエチレンの全モル基準で2〜50モルppmの金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、重合に添加されるエチレンの全モル基準でプロセスにおいて、5〜20モルppmの金属の量で存在する。さらなる実施形態では、金属はアルミニウムである。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」はi)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」である。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」はii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」である。
1つの実施形態では、「金属アルキル含有化合物」は、i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、およびii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」の組み合わせである。
「金属アルキル含有化合物」は、本明細書中で記載される実施形態のいずれか1つを含み得る。
「金属アルキル含有化合物」は、2以上の本明細書中で記載される実施形態を含み得る。
重合プロセス
本発明のエチレン系ポリマーを製造するために、高圧フリーラジカル開始重合プロセスが典型的に使用される。2つの異なる高圧フリーラジカル開始重合プロセスタイプが知られている。第1のタイプは、1以上の反応ゾーンを有する撹拌型オートクレーブ容器である。オートクレーブリアクターは、通常、開始剤もしくはモノマーフィード、または両者のための複数の注入点を有する。第2のタイプでは、ジャケット付チューブがリアクターとして使用され、これは1以上の反応ゾーンを有する。限定的ではないが好適なリアクター長さは、100〜3000メートル(m)、または1000〜2000メートルであり得る。いずれかの種類のリアクターについて反応ゾーンの始まりは、典型的には、反応の開始剤、エチレン、連鎖移動剤、コモノマー(複数可)のいずれか、ならびにそれらの任意の組み合わせの側方注入によって規定される。高圧プロセスは、1以上の反応ゾーンを有するオートクレーブもしくは管状リアクター、またはそれぞれが1以上の反応ゾーンを含むオートクレーブおよび管状リアクターの組み合わせで実施することができる。
エチレン系ポリマーの製造のために使用されるエチレンは、ループリサイクル流から極性成分を除去することによるか、または本発明のポリマーを作製するために新鮮なエチレンのみが使用されるような反応構成を使用することによって得られる精製されたエチレンであってよい。エチレン系ポリマーを作製するために精製されたエチレンが必要であることは標準的なことではない。そのような場合、リサイクルループからのエチレンを使用することができる。
1つの実施形態では、エチレン系ポリマーはポリエチレンホモポリマーである。
別の実施形態では、エチレン系ポリマーはエチレンおよび1以上のコモノマーを含み、好ましくは1つのコモノマーを含む、コモノマーとしては、限定されるものではないが、典型的には20個以下の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーが挙げられる。例えば、α−オレフィンコモノマーは3〜10個の炭素原子を有していてもよく、または4〜8個の炭素原子を有していてもよい。α−オレフィンコモノマー例としては、限定されるものではないが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、および4−メチル−1−ペンテンが挙げられる。
添加剤
本発明の組成物は1以上の添加剤を含んでもよい。添加剤としては、限定されるものではないが、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、顔料および染料、核形成剤、フィラー、スリップ剤、難燃剤、加工助剤、煙抑制剤(smoke inhibitor)、粘度調節剤およびブロッキング防止剤(anti−blocking agent)が挙げられる。ポリマー組成物は、例えば、本発明の組成物の重量基準で10パーセント(合計重量による)未満の1以上の添加剤を含んでもよい。
1つの実施形態では、本発明のポリマーを1以上の安定剤、例えばIRGANOX1010、IRGANOX1076およびIRGAFOS168(Ciba Specialty Chemicals; Glattbrugg, Switzerland)などの抗酸化剤で処理する。一般的には、押出または他の溶融加工の前にポリマーを1以上の安定剤で処理する。
加工助剤、例えば可塑剤としては、限定されるものではないが、ジオクチルフタレートおよびジイソブチルフタレートなどのフタレート、ラノリン、およびパラフィンなどの天然油、石油精製から得られるナフテン油および芳香油、およびロジンまたは石油原料から得られる液体樹脂が挙げられる。加工助剤として有用な油の種類の例としては、白色鉱油、例えばKAYDOL油(Chemtura Corp.; Middlebury, Conn.)およびSHELLFLEX 371ナフテン油(Shell Lubricants; Houston, Tex.)が挙げられる。1つの他の好適な油は、TUFFLO油(Lyondell Lubricants; Houston, Tex)である。
本発明のポリマーと他のポリマーとのブレンドおよび混合を実施してもよい。本発明のポリマーとブレンドするのに好適なポリマーには、天然および合成ポリマーが含まれる。ブレンドするためのポリマー例としては、プロピレン系ポリマー(衝撃改質ポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレン、およびランダムエチレン/プロピレンコポリマー)、様々な種類のエチレン系ポリマー、例えば高圧、フリーラジカルLDPE、チーグラー・ナッタLLDPE、メタロセンPE、例えばマルチプルリアクター(multiple reactor)PE(チーグラー・ナッタPEおよびメタロセンPEの「リアクター内(in reactor)」ブレンド、例えば米国特許第6,545,088号(Kolthammer et al.);同第6,538,070号(Cardwell, et al.);同第6,566,446号(Parikh, et al.);同第5,844,045号(Kolthammer et al.);同第5,869,575号(Kolthammer et al.);および同第6,448,341号(Kolthammer et al.))で開示されている生成物、エチレン−酢酸ビニル(EVA)、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、ポリスチレン、衝撃改質ポリスチレン、ABS、スチレン/ブタジエンブロックコポリマーおよびその水素化誘導体(SBSおよびSEBS)、ならびに熱可塑性ポリウレタンが挙げられる。他のエチレン系ポリマーとしては、均一ポリマー、例えばオレフィンプラストマーおよびエラストマー、エチレンおよびプロピレン系コポリマー(例えば、商品名VERSIFY Plastomers & Elastomers(The Dow Chemical Company)およびVISTAMAXX(ExxonMobil Chemical Co.)で入手可能なポリマー)が挙げられ、本発明のポリマーを含むブレンド中の成分として有用である可能性もある。
適用
本発明のポリマーおよび組成物は、様々な通常の熱可塑性製造プロセスで用いて、限定されるものではないが、単層および多層フィルム;ブロー成形、射出成形、または回転成形品などの成形品;例えば押出コーティングなどのコーティング;繊維;ならびに織布または不織布をはじめとする有用な物品を製造することができる。
本発明のポリマーまたは組成物は、他の直接最終用途でも有用である。本発明のポリマーまたは組成物は、ワイヤーおよびケーブルコーティング操作のために、真空成型操作のためのシート押出で、そして例えば射出成形、ブロー成形プロセス、および回転成形プロセスをはじめとする成形品の成形のために使用することができる。本発明のポリマーまたは組成物はまた、オートクレーブ処理を必要とするものなど、高温耐性を必要とするものをはじめとする医療用途でも用いることができる。
本発明のポリマーおよび組成物の他の好適な適用としては、限定されるものではないが、フィルム、繊維;成形部品、ガスケットおよびプロファイル;自動車内装部品およびプロファイル;発泡品(連続気泡および独立気泡の両方);高密度ポリエチレン、または他のオレフィンポリマーなどの他の熱可塑性ポリマー用の耐衝撃性改質剤;キャップライナー;ワイヤーおよびケーブルコーティング、ならびに床材が挙げられる。本発明のポリマーまたは組成物は、ポリマー修飾および/または架橋が要求される適用で用いることができる(例えば、欧州特許出願公開第2256158A1号、欧州特許出願公開第2256159A1号、および国際公開第97/45465号を参照のこと;それぞれは参照により本明細書中に組み込まれる)。
定義
「ポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、同じ種類であるかまたは異なる種類であるかを問わず、モノマーを重合することによって調製されるポリマー化合物を指す。ポリマーという一般名称は、したがって、ホモポリマーという用語(1種だけのモノマーから調製されるポリマーを示すために用いられ、ポリマー構造に微量の不純物が組み込まれる可能性があると理解される)、および本明細書中以下で定義されるインターポリマーという用語を包含する。微量の不純物がポリマー中および/または内に組み込まれる可能性がある。
「インターポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、少なくとも2つの異なる種類のモノマーの重合によって調製されるポリマーを指す。インターポリマーという一般名称は、コポリマー(2つの異なるモノマーから調製されるポリマーを示すために用いられる)、および2より多い異なる種類のモノマーから調製されるポリマーを包含する。
「エチレン系ポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、過半量の重合したエチレンモノマー(ポリマーの重量基準)を含み、場合によって少なくとも1つのコモノマーを含む可能性があるポリマーを指す。
「エチレン/α−オレフィンインターポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、過半量の重合したエチレンモノマー(インターポリマーの重量基準)および少なくとも1つのα−オレフィンを含むインターポリマーを指す。
「エチレン/α−オレフィンコポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、2つだけのモノマー種として、過半量の重合したエチレンモノマー(コポリマーの重量基準)、およびα−オレフィンを含むコポリマーを指す。
「プロピレン系ポリマー」という用語は、本明細書中で用いられる場合、過半量の重合したプロピレンモノマー(ポリマーの重量基準)および場合によって少なくとも1つのコモノマーを含むポリマーを指す。
「分子触媒」という用語は、本明細書中で用いられる場合、1つの分子構造によって定義することができる触媒を指す。この用語は、複数の分子構造によって定義することができるチーグラー・ナッタ触媒を包含しない。
「組成物」という用語は、本明細書中で用いられる場合、組成物を構成する材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成される反応生成物および分解生成物を包含する。
「ブレンド」または「ポリマーブレンド」という用語は、本明細書中で用いられる場合、2以上のポリマーの混合物を指す。ブレンドは、混和性であってもなくてもよい(分子レベルで相分離しない)。ブレンドは相分離してもしなくてもよい。ブレンドは、透過型電子顕微鏡法、光散乱、X線散乱、および当該技術分野で公知の他の方法から特定されるような1以上のドメイン構成を含んでも含まなくてもよい。ブレンドは、2以上のポリマーをマクロレベル(例えば樹脂を溶融ブレンドもしくは配合する)またはミクロレベル(例えば、同じリアクター内で同時に形成する)で物理的に混合することによって実施することができる。
「含む(comprising)」、「包含する(including)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの派生語は、具体的に開示されているか否かにかかわらず、任意の追加成分、ステップまたは手順の存在を除外することを意図しない。誤解を避けるために、「含む」という用語の使用によって請求されるすべての組成物は、特に別段の記載がないか切り、ポリマーであるか否かにかかわらず、任意の追加の添加剤、アジュバント、または化合物を含む可能性がある。対照的に、「〜から本質的になる」という用語は、操作性に必須でないものを除く任意の他の成分、ステップまたは手順をその後に続く記載事項の範囲から除外する。「〜からなる」という用語は、具体的に記載または列挙されていない任意の成分、ステップまたは手順を除外する。
試験法
通常のGPC法
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)測定に関して、クロマトグラフィーシステムは、Polymer Laboratories Model PL−220からなっていた。カラムおよび回転式区画(carousel compartment)を140℃で操作した。溶媒1,2,4トリクロロベンゼンを用いて3つの「10−μm Mixed−Bカラム(Polymer Laboratories, now Agilent)」を使用した。サンプルを、「50mlの溶媒」中「0.1gのポリマー」の濃度で調製した。サンプルを調製するために使用した溶媒は、「200ppm」の抗酸化剤ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含んでいた。150℃で4時間軽く撹拌することによってサンプルを調製した。注入体積は200マイクロリットルであり、流速は1.0ml/分であった。DM100データ収集ボックス(Polymer Char Inc.)を用いてGPCデータを集めた。
GPCカラムセットの較正は、Polymer Laboratories(Now Agilent)から購入した狭い分子量分布のポリスチレン標準を用いて実施した。式(1)を使用してポリスチレン標準ピーク分子量をポリエチレン分子量に変換し、式中、Mは分子量であり、Aは0.4316の値を有し、Bは1.0に等しい。Polymer Char Inc.から入手した「GPC One」ソフトウェアを用いてポリエチレン換算分子量計算を実施した。
通常のGPC法:解析法
比較例「MMAO−9」の多峰性GPC曲線を図2に示す。非常に低MWでの小さなピークおよび非常に高MWでの小さなピークを除く中央の主ピークのMWおよび分子量分布(MWD)を知ることは興味深い。我々の解析法を使用することによって、図2に示される、関心対象の主要ピークをうまく分離することができる。この関心対象の主要ピークを構成する2つの副成分も図2に示す。
解析結果の定量的態様を下記表Aに示す。
解析プロセス
分子量の対数の元のGPC分子量分布(MWD)、分子量、および図2で示される分子量の対数に関する重量分率の導関数をGPCの解析で使用して、主ピークMWDを決定する。元のMWDデータを6までの「フローリー最確MWD関数」の和により適合させる。フローリーMWDおよびMW平均計算の優れた記述は、Appendix B of the book “Melt Rheology and its Role in Plastics Processing”, by John M. Dealy and Kurt F. Wissbrun, Chapman & Hall publisher, 1996で見いだすことができる。フローリー分子量分布は次のように定義される:
(式中、w(M)=(dW/dM)であり、Wは、MWD曲線を直線状MWスケールでプロットした場合の全サンプル重量である。
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)において、「サンプルMWD」を「log10MWスケール」でプロットし、(dW/dlog10M)をy軸スケールでプロットする。例えば、
したがって
である。
各分子量Mについて、6つのフローリー分布アレイの和に、それらの個々の重量分率によって重みを付ける。フローリーdW/dLog10Mと測定されたdW/dLog10Mの和の残差二乗和(SRSQ、すなわち二乗した2列の値の差)を算出する。EXCEL SOLVER MACROを使用して、「SRSQ値」を最小化して、フローリー成分の各々の重量分率およびMnの両方を変えることにより、解析結果を得る。「SRSQ列」において、第1列および最終列と、それらの対応するMW値を選択して、関心対象の主GPCピークを規定する。「MW平均」は自動的に算出される。図2で示されるように、比較例「MMAO−69」の主MWDを推定するためには2つのフローリー分布のみが必要であった。
1H NMR
サンプル調製
約「130mgのサンプル」をNORELL 1001−7 10mm NMRチューブ中、「3.25gの50/50(重量基準)テトラクロロエタン−d2/パークロロエチレンと0.001MのCr(AcAc)3」に添加することによってサンプルを調製した。チューブに挿入したピペットにより、約5分間N2を溶媒に吹き込むことによってサンプルをパージして、酸化を防止した。各チューブにキャップをし、TEFLONテープで密封し、次いで室温で一晩浸漬して、サンプル溶解を促進した。サンプルを保管中、調製前および調製後でN2パージボックス中に保持して、O2への暴露を最小限に抑えた。サンプルを115℃で加熱し、ボルテックスして、確実に均一にした。
データ収集パラメータ
Bruker Dual DUL高温CryoProbeを備えたBruker AVANCE400MHz分光計で、120℃のサンプル温度にて1H NMRを実施した。全ポリマープロトンを定量化するための対照スペクトルと、強いポリマー骨格ピークを抑制し、末端基の定量化のための高感度スペクトルを可能にするダブルプレサチュレーション実験との2つの実験を実施して、スペクトルを得た。対照実験をZGパルス、4スキャン、SWH10,000Hz、AQ1.64s、D1 14sで実施した。ダブルプレサチュレーション実験を修飾パルスシーケンス、TD32768、100スキャン、DS4、SWH10,000Hz、AQ1.64s、D1 1s、D13 13sで実施した。
データ解析−ビニル/1000Cについての1H NMR計算
全ポリマープロトンを定量化するための対照スペクトルと、強いポリマー骨格ピークを抑制し、不飽和の定量化のための高感度スペクトルを可能にするダブルプレサチュレーション実験との2つの実験を実施して、スペクトルを得た。
TCE−d2における残留1Hからのシグナル(6.0ppm)を積分し、100の値に設定し、3ppmから−0.5ppmまでの積分を対照実験における全ポリマーからのシグナルとして使用する。プレサチュレーション実験に関して、TCEシグナルも100に設定し、不飽和(約5.40〜5.60ppmのビニレン、約5.16〜5.35ppmの三置換、約4.95〜5.15ppmのビニル、および約4.70〜4.90ppmのビニリデン)の対応する積分を得た。
プレサチュレーション実験スペクトルでは、シス−およびトランス−ビニレン、三置換、ビニル、ならびにビニリデンの領域を積分する。対照実験からの全ポリマーの積分を2で割って、X千個の炭素を表す値を得る(すなわち、ポリマー積分=28000の場合、これは14,000個の炭素を表し、X=14)。
積分に寄与する対応プロトン数で割った不飽和基積分は、X千個の炭素あたりの各々の不飽和タイプのモル数を表す。各々の不飽和タイプのモル数をXで割ることによって、1000モルの炭素あたりの不飽和基のモル数が得られる。
密度
密度測定用サンプルをASTM D4703−10にしたがって調製した。サンプルを374°F(190℃)にて5分間10,000psi(68MPa)で圧縮した。温度を前述の5分間374°F(190℃)で維持し、次いで圧力を30,000psi(207MPa)まで3分間増加させた。これに続いて1分間70°F(21℃)および30,000psi(207MPa)で保持した。ASTM D792−08、方法Bを用いてサンプル圧縮の1時間以内に測定を実施した。
メルトインデックス
メルトインデックス、MIまたはI2を、ASTM D1238−10、条件190℃/2.16kgにしたがって測定し、10分あたり溶出するグラム数で報告する。I10をASTM D1238、条件190℃/10kgにしたがって測定し、10分あたり溶出されるグラム数で報告した。
実験
A)ポリエチレン連鎖移動に対するBHTの影響を示す実施例
ブランク重合(1〜3)(対照)
連続「150ml」高圧リアクター中で、エチレンを69.78モル/時の速度、および29,000psiのリアクター圧力で添加した。外部電気加熱を用いてリアクターを230℃まで加熱した。フリーラジカル開始剤である、ペルオキシ酢酸t−ブチル(TBPA)を0.088ミリモル/時の速度で添加して、ポリエチレンの製造を開始した。分子量の評価のためにサンプルを集めた。リアクターを次いで外部加熱で250℃まで加熱し、第2のサンプルを得た。最後に、リアクターを280℃まで加熱し、第3のサンプルを得た。変換率およびポリマー分子量の結果を表1に示す。
MMAOのみでの重合(5〜7および8〜10)(比較例)
修飾メタアルミノキサン(methaluminoxane)(Akzo Chemical MMAO−3A(ヘプタン中))を別に「3.56ミリモル/時、および1.78ミリモル/時(表1を参照のこと)」の速度でリアクターに別に添加した以外は上述とちょうど同じ方法でブランク実験を繰り返した。サンプルを230、250および280℃で再度集めた。表1で示されるように、MMAOは変換率を減少させ、ポリマー分子量を大幅に減少させた。これらのMMAO実験の間、リアクター温度は制御するのが困難であり、ランナウェイエチレン重合反応を受けやすいことが判明した。
「MMAOおよびBHT」(10〜12および7〜9)での重合(本発明)
MMAOを「1:1モル当量」の2,6−ジtertブチルフェノール−4−メチルフェノール(BHT)(Al:BHTに基づいて1:1当量)と反応させることによってMMAOをまず処理する以外は上述のように同じMMAO実験を繰り返した。この場合、集められたサンプルはブランク実験にさらに近い分子量を有し、リアクターは非常に安定して作動した。表1を参照のこと。表2中の不飽和データは、MMAOの存在下での重合に関して、ビニル末端のレベルが有意に増加することを示す。しかしながら、MMAOおよびBHT両方の存在下での重合に関して、ビニルレベルはプレMMAOレベルに戻り、このことはMMAO連鎖移動機序が有意に減弱または排除されたことを示す。
B)リアクター安定性に対する影響を示す例
ブランク重合(対照)
バッチ「100ml」高圧リアクター中で、エチレンを28,000psiのリアクター圧力になるまで添加した。外部電気加熱を用いてリアクターを270℃まで加熱した。フリーラジカル開始剤である過酸化ジ−tertブチルを添加して、0.75モルppmのリアクター中過酸化物濃度にした。過酸化物を添加すると、重合反応が開始し、その結果、293℃まで温度上昇した(23℃の温度上昇)。
MMAOのみを用いた重合(比較例)
修飾メタアルミノキサン(Akzo Chemical MMAO−3A)を別にリアクターに75モルppmの濃度まで添加した後、過酸化物を添加する以外は、上述とちょうど同じようにブランク実験を繰り返した。過酸化物を添加すると、温度は301℃に達した(31℃の温度上昇)。
「MMAO処理BHT」(本発明)を用いた重合
MMAOと「1:0.25モル当量」の2,6−ジtertブチルフェノール−4−メチルフェノール(BHT)(Al:BHT基準で1:0.25当量)とを炭化水素溶媒(例えば、ヘプタン)中で反応させることによってMMAOをまず処理する以外は、上述と同じMMAO重合を繰り返した。この場合、過酸化物を添加した後、最高温度は285℃にしか到達しなかった(15℃の温度上昇)。「BHT処理MMAO」の使用は、MMAO添加に起因する余分なエチレン変換率を完全に排除するようであった。

Claims (15)

  1. エチレン系ポリマーを形成するためのプロセスであって、エチレンを少なくとも以下の:
    A)フリーラジカル剤;
    B)式I:
    (式中、R1、R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して、水素またはアルキルである)から選択されるアルキル化フェノール;および
    C)以下の:
    i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
    ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、ならびに
    iii)i)およびii)の組み合わせ
    からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」
    の存在下で重合させることを含む、プロセス。
  2. アルキル化フェノールが重合に添加されるエチレンの全モル基準で1000モルppm以下の量で存在する、請求項1記載のプロセス。
  3. アルキル化フェノールが重合に添加されるエチレンの全モル基準で「0超」から1000モルppm以下の量で存在する、請求項1〜2のいずれか1項に記載のプロセス。
  4. 「金属アルキル含有化合物」が少なくとも1つのAl−アルキル結合を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 「金属アルキル含有化合物」が「III族金属アルキル含有化合物」である、請求項1〜4のいずれかに記載のプロセス。
  6. 「金属アルキル含有化合物」の金属がアルミニウムである、請求項1〜5のいずれかに記載のプロセス。
  7. フリーラジカル剤が過酸化物である、請求項1〜6のいずれかに記載のプロセス。
  8. 重合温度が140℃〜350℃である、請求項1〜7のいずれかに記載のプロセス。
  9. 重合が少なくとも14,000psiの重合圧力で起こる、請求項1〜8のいずれかに記載のプロセス。
  10. エチレン系ポリマーがLDPEホモポリマーである、請求項1〜9のいずれかに記載のプロセス。
  11. エチレン系ポリマー組成物を重合するためのプロセスであって、少なくとも以下のステップ:
    1)エチレンを、少なくとも1つの分子触媒、炭化水素連鎖移動剤、ならびに以下の:
    i)少なくとも1つの「II族金属アルキル含有化合物」、
    ii)少なくとも1つの「III族金属アルキル含有化合物」、または
    iii)i)およびii)の組み合わせ
    からなる群から選択される「金属アルキル含有化合物」の存在下、
    少なくとも14,000psiの重合圧力で重合させて、第1エチレン系ポリマーを形成するステップ;および
    2)請求項1〜10のいずれかに記載のプロセスにしたがって第2エチレン系ポリマーを重合させるステップ
    を含む、プロセス。
  12. エチレン系ポリマーが式Iから選択されるアルキル化フェノールの存在下で重合される、請求項11記載のプロセス。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載のプロセスによって形成されるエチレン系ポリマーを含む組成物。
  14. 請求項11または12記載のプロセスによって形成されるエチレン系ポリマー組成物を含む組成物。
  15. 請求項13または14のいずれかに記載の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む物品。
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