JP2015522579A - 少なくとも1つの硫黄含有還元剤、少なくとも1つの脂肪性物質、少なくとも1つのカチオン性界面活性剤および少なくとも1つのオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含む還元組成物 - Google Patents

少なくとも1つの硫黄含有還元剤、少なくとも1つの脂肪性物質、少なくとも1つのカチオン性界面活性剤および少なくとも1つのオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含む還元組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、1つ以上の硫黄含有還元剤、組成物の総重量に対して、4重量%を超える総量を有する、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウム、および10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含む還元化粧品組成物であって、カチオン性界面活性剤の総量に対する固体脂肪性物質の総量の重量比が2.5以下である還元化粧品組成物に関する。

Description

本発明は、1つ以上の硫黄含有還元剤、好ましくは、チオール剤、4重量%を超える総量を有する、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウムおよび10〜25のエチレンオキシド数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含む還元化粧品組成物であって、前記1つまたは複数のカチオン性界面活性剤に対する前記1つまたは複数の脂肪性物質の重量比が2.5以下である還元化粧品組成物に関する。
本発明は、ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維のパーマネント変形のための方法であって、上記の還元組成物および、任意選択的に、酸化組成物の、前記繊維への使用を含む方法にも関する。
多くの人、特に、縮れ毛を有し、通常、滑らかな毛髪を得ることを望む人、および、逆に、ストレートヘアを有し、縮れ毛を有することを望む人は、自分の毛髪の外観に不満を抱いている。
毛髪のパーマネント変形を得るために一般的に使用される技術の1つは、2工程の手順を含み、そのうちの第1の工程は、好適な還元剤を含有する組成物を用いて、ケラチン繊維中に存在するジスルフィド架橋を還元することである(還元工程)。これらのジスルフィド架橋が還元されると、毛髪は所望の形で整形される。この整形工程は、毛髪を縮れさせるかあるいは毛髪のくせを取る工程を含むことがあり、結果は、毛髪に張力をかけるのに用いられる手段および元のケラチン繊維の性質に左右される。この張力をかける作業は、還元組成物を毛髪に塗布する前、塗布する間または塗布した後に行われ得る。この第1の工程が行われた後、ジスルフィド架橋を再形成し、得られる形状を安定されるために、酸化工程が必要である。この作業は、(固化(setting)工程)とも呼ばれる工程において)酸化組成物を用いて一般的に行われる。
したがって、この技術により、毛髪にウェーブをかけ(パーマ手順)および/または毛髪のくせを取る(矯正)ことができる。固化などの一時的な変形の単純な従来の技術と対照的に、上記の化学的処理によって毛髪に与えられた新しい形状は、長期間にわたって耐久性があり、特に、水での洗浄またはシャンプーの使用の作用に耐性がある。
毛髪のくせ取りまたはパーマ向けの還元組成物は、一般に、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、アルキルホスフィンまたは、好ましくは、チオールの形態の還元剤を含む。これらの還元組成物は、一般に、濃化または非濃化ローション、クリームまたはジェルの形態である。
これらの組成物は、アルカリ剤も含み得る。
還元組成物を製造するのに使用されるクリーム媒体の大部分は、脂肪アルコール、例えば、特に、セチルステアリルアルコール、または脂肪酸エステル、例えば、パルミチン酸セチルなどの結晶性化合物に基づいて配合される。室温で固体であるこれらの化合物は、一般に、溶融され、次に、水相に導入され、高温状態で乳化される。次に、エマルジョンは冷却され、それによって、マイクロスケールサイズの固体粒子の形態、言い換えると、結晶の形態でこれらの化合物を結晶化させる。乳化工程を実現するために、イオン性および/または非イオン性界面活性剤が、一般に、配合物に導入される。これらの界面活性剤の役割は、エマルジョンをより微細にすることならびに塊のない滑らかでクリーミーな分散体を生成することである。
一般的に述べると、還元剤またはアルカリ剤の添加の後、これらの媒体が不満足な質感を有することが分かっている。より詳細には、この添加の後、過度に流動性の質感を有し、おそらく、ミルクの質感に似た、または製品品質の点で許容できない、分離し、凝集した外観を有するクリームが得られることが観察される。言い換えると、得られる還元組成物は、特に、還元剤またはアルカリ剤の添加の後、満足な質感を有さない。
さらに、この種の媒体は、保存試験における不確かな安定性を有することがあり、粘度の低下または相分離/増粘(bodying)の問題を伴う。
したがって、ケラチン繊維のパーマネント変形のための方法の際の使用に向けた還元組成物を用いることが切実に必要とされており、この還元組成物は、上記の欠点の全てを有さない、言い換えると、非オキシアルキレン化脂肪性物質のレベルを増加させる必要なく、満足な質感を有し、貯蔵中に安定している。
本出願人は、意外にも、還元組成物中の、後述される1つ以上の硫黄含有還元剤、4重量%を超える量で存在する、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウム、および10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤の組合せ(脂肪性物質およびカチオン性界面活性剤が2.5以下の重量比で配合される)によって、所望の特性を得ることが可能であることを見出した。
上記の組合せにより、実際に、満足な質感を有し、製造プロセス全体を通しておよびケラチン繊維に塗付される時点で均一な還元組成物を得ることができる。還元組成物が、終了時、還元剤およびアルカリ剤の添加後を含め、それらの製造全体を通して滑らかで均一な質感を示すことが特に分かった。組成物の粘度が、製造プロセス中、一定のままであることも分かった。
さらに、上記の組合せにより、得られた還元組成物が、還元剤またはアルカリ剤の存在下で、在庫中に安定していることも可能になり、これらの組成物は、より特定的に、室温(25℃)または45℃までの温度で貯蔵中に安定しているものである。
本発明の意味での「安定している」とは、還元組成物の外観、質感および粘度が、還元組成物の製造後の数日間にわたって、室温または45℃以下の温度での貯蔵の条件下で、時間の経過とともに実質的に変化しないことを意味する。
言い換えると、還元組成物の粘度および質感が、時間の経過とともに悪影響を受けないこと、および相分離または増粘の問題が最小限に抑えられるか、あるいは満足のいく形で抑制されることが分かった。
還元組成物は、繊維に良好な化粧特性を与えながら、満足のいく形で、ケラチン繊維のパーマネント変形プロセス、特に、くせ取りまたはパーマに使用され得る。
したがって、還元組成物は、向上した物理化学的特性を有し、ケラチン繊維のパーマネント変形のための方法に使用される場合、良好な化粧特性をもたらし得る。
したがって、本発明は、特に、
−チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、システアミン、ホモシステイン、グルタチオン、チオグリセロール、チオリンゴ酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオジグリコール、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チオキサンチン、チオサリチル酸、チオプロピオン酸、リポ酸、N−アセチルシステインおよびそれらの塩から選択される1つ以上の硫黄含有還元剤と、
−組成物の総重量に対して、4重量%以上の総量で存在する、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質と、
−カチオン性界面活性剤に対する固体脂肪性物質の重量比が2.5以下である、1つ以上のカチオン性界面活性剤と、
−10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤と、
−重炭酸アンモニウムと
を含む還元組成物を提供する。
本発明に係る還元組成物は、ケラチン繊維にわたって容易に広がり、それによって、ケラチン繊維のパーマネント変形のための方法の過程でのその塗布が容易になり、容易に洗い流すことができる。
本発明に係る還元組成物は、好ましくは、ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維の処理のためのクリームの形態で存在する。
したがって、本発明は、ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維のパーマネント変形のため、特に、くせ取りおよびパーマのための方法であって、
−上記の還元組成物を前記繊維に塗布する工程であって、整形するのに十分な時間が経過される工程と、
−任意選択的に、形状を固定するのに十分な時間にわたって酸化組成物を前記繊維に塗布する工程と
を含む方法をさらに提供する。
パーマネント変形のための方法により、ケラチン繊維に良好な化粧特性を与えながら、ケラチン繊維のくせ取りまたはパーマが可能になる。
本発明のさらなる目的、特徴、態様および利点が、以下に続く説明および実施例を読むことからより明らかになるであろう。
上述されるように、還元組成物は、好ましくは、式:
H(X’)(R’)
(式中、X’が、SまたはSOを表し、qが1であり、rが、1または2または3であり、R’が、ヘテロ原子によって任意選択的に介在され、ヒドロキシル基、ハロゲン基、アミン基または塩化または非塩化カルボキシル基、((C〜C30)アルコキシ)カルボニル基、アミド基、((C〜C30)アルキル)アミノカルボニル基、((C〜C30)アシル)アミノ基、モノ−もしくはジアルキルアミノ基、モノ−もしくはジヒドロキシアミノ基から選択される置換基を任意選択的に含む飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素基(C〜C20)である)の還元剤、または塩基と組み合わされたその塩の1つから選択される1つ以上の硫黄含有還元剤を含む。
還元組成物に使用される1つまたは複数の硫黄含有還元剤は、チオールまたは非チオール還元剤から選択される。
還元組成物に使用され得るチオール還元剤としては、チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、システアミン、ホモシステイン、グルタチオン、チオグリセロール、チオリンゴ酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオジグリコール、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チオキサンチン、チオサリチル酸、チオプロピオン酸、リポ酸、N−アセチルシステインおよびそれらの塩から選択されるチオール還元剤が挙げられる。
還元組成物に使用され得る非チオール還元剤としては、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属亜硫酸塩が挙げられる。
還元組成物に使用される1つまたは複数の硫黄含有還元剤は、好ましくは、チオール還元剤、より特定的に、チオグリコール酸およびチオ乳酸またはそれらの塩、特に、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩、システイン、およびそれらの混合物である。
還元組成物に使用される硫黄含有還元剤は、好ましくは、チオグリコール酸およびその塩、特に、チオグリコール酸アンモニウムである。
1つまたは複数の硫黄含有還元剤は、還元組成物の総重量に対して、0.1〜50重量%の量で、好ましくは、1〜20重量%の量で、本発明に係る組成物中に存在し得る。
上述されるように、還元組成物は、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質を含む。
本発明の意味での脂肪性物質は、5%未満、好ましくは、1%未満、さらにより好ましくは、0.1%未満の水への溶解度を有する、常温(室温)(20〜25℃)および大気圧(760mm Hg、または1.013×10Pa)で水に不溶の有機化合物である。脂肪性物質は、一般に、それらの構造中に、少なくとも6個の炭素原子を含有する炭化水素鎖を含む。さらに、脂肪性物質は、一般に、同じ温度および圧力条件下で、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン、流動ワセリンまたはデカメチルシクロペンタシロキサンといった有機溶媒に可溶である。
さらに、脂肪性物質は、(ポリ)オキシアルキレン化されておらず、(ポリ)グリセロール化されていない。言い換えると、脂肪性物質は、それらの構造中に、エチレンオキシドまたはグリセロールまたはプロピレングリコール単位を含まない。
固体脂肪性物質とは、本発明の意味において、室温(20〜25℃)および大気圧(760mm Hg、または1.013×10Pa)で液体でない脂肪性物質、より特定的に、上記の条件下で、固体である化合物または1s−1のせん断速度で2Pa.sより高い粘度を有する化合物を意味する。
本発明に係る還元組成物に使用される固体脂肪性物質は、室温を超える溶融温度、好ましくは、40℃以上、より好ましくは、46〜95℃の溶融温度を有する。
室温で固体の脂肪性物質は、脂肪アルコール、脂肪酸エステルおよび/または脂肪アルコールエステル、鉱物、植物性もしくは動物性ろう、脂肪アミド、シリコーン、固体脂肪エーテルおよびそれらの混合物から選択され得る。
本発明の実施に好適な固体脂肪アルコールは、より特定的に、下式(I)で表されるアルコールから選択される。
−OH (I)
(式中、Rが、16〜30個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基を示す)。例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)が挙げられる。より特定的に、非液体脂肪アルコールは、セチルステアリルアルコールである。
非液体脂肪酸エステルおよび/または脂肪アルコールエステルとしては、特に、C〜C26脂肪酸およびC〜C26脂肪アルコールから得られる固体エステルが挙げられる。
これらのエステルとしては、ベヘン酸オクチルドデシル、ベヘン酸イソセチル、乳酸セチル、オクタン酸ステアリル、オクタン酸オクチル、オクタン酸セチル、オレイン酸デシル、ステアリン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、ペラルゴン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチルまたはミリスチン酸ステアリルなどのミリスチン酸アルキル、およびステアリン酸ヘキシルが挙げられる。
1つまたは複数のろうは、好ましくは、非シリコーンろうであり、特に、パラフィンろう、オゾケライトなどの鉱ろう、オリーブワックス、ライスワックス、水添ホホバワックス、カルナウバろう、カンデリラろうおよびアルファワックス(alfa wax)などの植物性ろう、またはBertin(France)によって販売されているクロフサスグリの花のエッセンシャルワックス(essential wax)などの無水の花ろう(absolute flower wax)、蜜ろうまたは変性蜜ろう(セラベリナ(cerabellina))などの動物性ろう、およびセラミドから選択される。
挙げられ得る固体アミドには、セラミドが含まれる。本発明に係る組成物に使用され得るセラミドまたはグリコセラミドなどのセラミド類似体は、それ自体公知であり、以下の一般式(II)で表され得る天然または合成分子である:
Figure 2015522579
式中:
−Rが、C14〜C30脂肪酸から誘導される飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状アルキル基を示し、この基は、α位においてヒドロキシル基で、またはω位においてヒドロキシル基で置換されることが可能であり、ヒドロキシル基は、飽和または不飽和のC16〜C30脂肪酸によってエステル化され;
−Rが、水素原子または(グリコシル)n、(ガラクトシル)mまたはスルホガラクトシル基を示し、ここで、nが、1〜4の整数であり、mが、1〜8の整数であり;
−Rが、α位における飽和または不飽和のC15〜C26炭化水素基を示し、この基は、1つ以上のC〜C14アルキル基で置換されることが可能であり;
ただし、天然セラミドまたはグリコセラミドの場合、Rがまた、C15〜C26α−ヒドロキシアルキル基を示してもよく、ヒドロキシル基は、C16〜C30α−ヒドロキシ酸で任意選択的にエステル化される。
本発明の文脈において好ましいセラミドは、Downingによって、Arch.Dermatol.,Vol.123,1381−1384,1987に記載されているセラミド、または仏国特許第2673179号明細書に記載されているセラミドである。
本発明にしたがってより特に好ましい1つまたは複数のセラミドは、Rが、C16〜C22脂肪酸から誘導される飽和または不飽和のアルキルを示し、Rが、水素原子を示し、Rが、飽和C15直鎖状基を示す化合物である。
このような化合物は、例えば以下のものである:
−N−リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、
−N−オレオイルジヒドロスフィンゴシン、
−N−パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、
−N−ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、
−N−ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、
またはこれらの化合物の混合物。
さらにより好ましくは、Rが、脂肪酸から誘導される飽和または不飽和のアルキル基を示し、Rが、ガラクトシルまたはスルホガラクトシル基を示し、Rが、−CH=CH−(CH12−CH基を示すセラミドが使用される。
本発明にしたがって使用され得る他のろうまたはろう状の原料は、特に、ポリエチレンワックスまたはポリオレフィンワックス全般である。
本発明に係る固体シリコーンは、ろうまたは樹脂の形態を取り得る。それらは、有機修飾され得る。
本発明にしたがって使用され得るオルガノポリシロキサン樹脂は、以下の単位を含有する架橋シロキサン系である:
SiO2/2、RSiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2
(式中、Rが、1〜16個の炭素原子を有するアルキルを表す)。これらの生成物の中でも、特に好ましいものは、Rが、C〜C低級アルキル基、より特定的に、メチルを示すものである。
これらの樹脂の中でも、ジメチル/トリメチルシロキサン構造を有するシリコーンである、Dow Corning 593の名称で販売されている製品またはGeneral Electric社によってSilicone Fluid SS 4230およびSS 4267の名称で販売されている製品が挙げられる。
特に、信越化学工業株式会社によってX22−4914、X21−5034およびX21−5037の名称で販売されているトリメチルシロキシケイ酸型の樹脂が挙げられる。
有機修飾シリコーンとしては、Goldschmidt社によってAbil Wax(登録商標)2428、2434および2440の名称で販売されている製品などの、アルコキシ基を含有するポリオルガノシロキサンが挙げられる。
非液体脂肪エーテルは、単独でまたは混合物としての、ジアルキルエーテル、特に、ジセチルエーテルおよびジステアリルエーテルから選択される。
本発明にしたがって化粧品組成物に使用される室温で固体の脂肪性物質は、好ましくは、脂肪アルコール、脂肪酸のエステルおよび脂肪アルコールのエステル、ならびにそれらの混合物から選択される。
脂肪性物質は、より好ましくは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルステアリルアルコール、パルミチン酸セチル、およびそれらの混合物から選択される。
さらにより好ましくは、固体脂肪性物質は、12〜30個の炭素原子を含有する直鎖状の飽和脂肪アルコール、より特定的に、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物から選択される。
室温で固体の1つまたは複数の脂肪性物質は、組成物の総重量に対して、4重量%以上の総量で、還元組成物の総重量に対して、好ましくは、4重量%〜30重量%の総量で、より好ましくは、4.5重量%〜20重量%の総量で、本発明に係る還元組成物中に存在する。
上述されるように、還元組成物は、1つ以上のカチオン性界面活性剤をさらに含む。
還元組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、任意選択的に、ポリオキシアルキレン化第一級、第二級または第三級脂肪族アミンの塩、第四級アンモニウム塩、およびそれらの混合物から選択され得る。
還元組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、好ましくは、第四級アンモニウム塩である。
第四級アンモニウム塩としては、特に、例えば:
−以下の一般式(III):
Figure 2015522579
(式中、同じかまたは異なり得る基R〜R11が、1〜30個の炭素原子を含む直鎖状または分枝鎖状脂肪族基、またはアリールまたはアルキルアリールなどの芳香族基を表し、基R〜R11のうちの少なくとも1つが、10〜30個の炭素原子を含む直鎖状または分枝鎖状アルキル基を示し、Xが、有機または無機アニオンを示す)で表されるものが挙げられる。脂肪族基は、特に、酸素、窒素、硫黄およびハロゲンなどのヘテロ原子を含み得る。脂肪族基は、例えば、C1〜30アルキル、C1〜30アルコキシ、ポリオキシアルキレン(C〜C)、C1〜30アルキルアミド、アルキル(C12〜C22)アミドアルキル(C〜C)およびC1〜30ヒドロキシアルキル基から選択され;Xが、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、アルキル(C〜C)サルフェートおよびスルホン酸アルキルまたはスルホン酸アルキルアリールの群から選択されるアニオンである。
式(III)の第四級アンモニウム塩の中でも、第1に、例えば、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムまたは塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの塩化テトラアルキルアンモニウム(ここで、アルキル基が、約12〜22個の炭素原子を含む)、より特定的に、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、および塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウムが好ましく、あるいは、第2に、塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはVan Dyk社によってCeraphyl(登録商標)70の名称で販売されているステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)−塩化アンモニウムが好ましい。
−例えば、下式(IV):
Figure 2015522579
(式中、R12が、例えば、牛脂脂肪酸から誘導される、8〜30個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基を表し、R13が、水素原子、C〜Cアルキル基または8〜30個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基を表し、R14が、C〜Cアルキル基を表し、R15が、水素原子またはC〜Cアルキル基を表し、Xが、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、硫酸アルキルおよびスルホン酸アルキルまたはスルホン酸アルキルアリールの群から選択されるアニオンである)のものなどのイミダゾリンの第四級アンモニウム塩。好ましくは、R12およびR13が、例えば、牛脂脂肪酸から誘導される、12〜21個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基の混合物を示し、R14が、メチル基を示し、R15が、水素原子を示す。この種の製品は、例えば、Rewo社によってRewoquat(登録商標)W 75の名称で販売されている;
−特に、下式(V):
Figure 2015522579
(式(V)中:
16が、任意選択的に、ヒロドキシル化されおよび/または1つ以上の酸素原子で介在される、約16〜30個の炭素原子を含むアルキル基を示し;
17が、水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基または基−(CH−N(R16a)(R17a)(R18a)、Xから選択され;
同じかまたは異なり得るR16a、R17a、R18a、R18、R19、R20およびR21が、水素および1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され;
同じかまたは異なり得るXが、ハロゲン化物、アセテート、ホスフェート、ニトレート、アルキル(C〜C)サルフェート、アルキル(C〜C)スルホネートまたはアルキル(C〜C)アリールスルホネート、より特定的に、硫酸メチルおよび硫酸エチルから選択されるものなどの有機または無機アニオン性対イオンを表す)の第四級ジアンモニウムまたはトリアンモニウム塩。
この種の化合物は、例えば、Finetex社から入手可能なFinquat CT−P(Quaternium 89)、およびFinetex社から入手可能なFinquat CT(Quaternium 75)であり;
−下式(VI):
Figure 2015522579
(式(VI)中:
22が、C〜Cアルキル基およびC〜CヒドロキシアルキルまたはC〜Cジヒドロキシアルキル基から選択され、
23が、
−基
Figure 2015522579
−直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C22炭化水素基R27
−水素原子から選択され、
25が、

Figure 2015522579
−直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C炭化水素基R29
−水素原子から選択され、
同じかまたは異なるR24、R26およびR28が、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C21炭化水素基から選択され;
同じかまたは異なるr、sおよびtが、2〜6の整数であり、
同じかまたは異なるr1およびt1が、0または1に等しく、r2+r1=2rおよびt1+t2=2tであり、
yが、1〜10の範囲の整数であり、
同じかまたは異なるxおよびzが、0〜10の範囲の整数であり、
が、有機または無機アニオン性対イオンを表し、
ただし、合計x+y+zが、1〜15に等しく、xが0である場合、R23がR27を示し、zが0である場合、R25がR29を示す)のものなどの、1つ以上のエステル官能基を含有する第四級アンモニウム塩。
アルキル基R22が、直鎖状または分枝鎖状であってもよく、より特定的に、直鎖状であってもよい。
好ましくは、R22が、メチル、エチル、ヒドロキシエチルまたはジヒドロキシプロピル基、より特定的に、メチルまたはエチル基を示す。
有利には、合計x+y+zが、1〜10の値を有する。
23が、R27炭化水素基である場合、それは長くてもよく、12〜22個の炭素原子を有していてもよく、または短くてもよく、1〜3個の炭素原子を有していてもよい。
25が、R29炭化水素基である場合、それは、好ましくは、1〜3個の炭素原子を有する。
有利には、同じかまたは異なるR24、R26およびR28が、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC11〜C21炭化水素基、より特定的に、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC11〜C21アルキルおよびアルケニル基から選択される。
好ましくは、同じかまたは異なるxおよびzが、0または1に等しい。
有利には、yが1である。
好ましくは、同じかまたは異なるr、sおよびtが、2または3であり、より特定的に、それらは2である。
アニオン性対イオンXは、好ましくは、塩化物、臭化物またはヨウ化物などのハロゲン化物;アルキル(C〜C)サルフェートまたはアルキル(C〜C)スルホネートもしくはアルキル(C〜C)アリールスルホネートである。しかしながら、メタンスルホネート、ホスフェート、ニトレートまたはトシレート、アセテートまたはラクテートなどの、有機酸から誘導されるアニオン、またはエステル官能性アンモニウムと適合する任意の他のアニオンを使用することが可能である。
アニオン性対イオンXは、さらにより特定的に、塩化物、硫酸メチルまたは硫酸エチルである。
より特定的に、本発明に係る組成物において、式(VI)のアンモニウム塩が使用される(式中:
−R22が、メチルまたはエチル基を示し、
−xおよびyが、1に等しく、
−zが、0または1に等しく、
−r、sおよびtが、2に等しく、
−R23が、

Figure 2015522579
メチル、エチルまたはC14〜C22炭化水素基、
水素原子から選択され、
−R25が、

Figure 2015522579
水素原子から選択され、
−同じかまたは異なり得るR24、R26およびR28が、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC13〜C17炭化水素基、好ましくは、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC13〜C17アルキルおよびアルケニル基から選択される)。
有利には、炭化水素基は直鎖状である。
例えば、式(VI)の化合物の中でも、ジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウムおよびモノアシルオキシエチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウム塩、特に塩化物または硫酸メチル、およびこれらの化合物の混合物が挙げられる。アシル基は、好ましくは、14〜18個の炭素原子を有し、より特定的に、パーム油またはヒマワリ油などの植物油に由来する。化合物が、複数のアシル基を含有する場合、これらの基は、同じかまたは異なり得る。
これらの生成物は、例えば、植物または動物由来の脂肪酸または脂肪酸混合物による、任意選択的にオキシアルキレン化される、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミンまたはアルキルジイソプロパノールアミンの直接のエステル化によって、またはそれらのメチルエステルのエステル交換によって得られる。このエステル化の後、ハロゲン化アルキル、好ましくは、ハロゲン化メチルまたはハロゲン化エチル、硫酸ジアルキル、好ましくは、硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチル、メタンスルホン酸メチル、パラ−トルエンスルホン酸メチル、グリコールクロロヒドリンまたはグリセロールクロロヒドリンなどのアルキル化剤による四級化が続く。
このような化合物は、例えば、Henkel社によってDehyquart(登録商標)の名称で、Stepan社によってStepanquat(登録商標)の名称で、Ceca社によってNoxamium(登録商標)の名称で、Rewo−Witco社によってRewoquat(登録商標)WE 18の名称で販売されている。
本発明に係る組成物は、例えば、重量の大部分のジエステル塩を含む、第四級アンモニウムモノエステル、ジエステルおよびトリエステル塩の混合物を含有し得る。
米国特許第4874554号明細書および米国特許第4137180号明細書に記載されている少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩を使用することも可能である。
花王株式会社からQuatarmin BTC 131の名称で入手可能な塩化ベヘノイルヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムが使用され得る。
好ましくは、少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩は、2つのエステル官能基を含有する。
使用され得る少なくとも1つのエステル官能基を含有する第四級アンモニウム塩の中でも、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩を使用するのが好ましい。
還元組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、好ましくは、式(III)の第四級アンモニウム塩および少なくとも1つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩、特に、式(VI)に該当するものから選択されるものから選択される。
組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、好ましくは、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウムおよび塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、あるいは塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはステアルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)−アンモニウムクロリドから選択される。
還元組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、より好ましくは、式(III)の塩から選択される。
さらにより好ましくは、カチオン性界面活性剤は、塩化セチルトリメチルアンモニウムまたは塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
本発明の還元組成物に使用されるカチオン性界面活性剤は、還元組成物の総重量に対して、0.1重量%〜30重量%、より好ましくは、0.5重量%〜20重量%、好ましくは、1重量%〜10重量%の量で、前記還元組成物中に存在し得る。
一方の室温で固体の脂肪性物質の総量の、他方のカチオン性界面活性剤の総量に対する重量比は、2.5以下であり、重量比は、好ましくは、0.1〜2.5、より好ましくは、1〜2.5である。
上述されるように、還元組成物は、10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤をさらに含む。
オキシエチレン化非イオン性界面活性剤の例としては、以下のものが挙げられる:
オキシエチレン化アルキル(C〜C24)フェノール、
オキシエチレン化された、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C30、好ましくは、C12〜C22、脂肪アルコール、
オキシエチレン化された、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C30アミド、
直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和C〜C30酸のポリオキシエチレン化ソルビトールエステル、
飽和または不飽和の、オキシエチレン化植物油、
オキシエチレン化シリコーン、
およびそれらの混合物。
オキシエチレン化非イオン性界面活性剤は、好ましくは、非シリコーン界面活性剤である。
オキシエチレン化非イオン性界面活性剤は、好ましくは、オキシエチレン化脂肪アルコールから選択される。
本発明のための脂肪アルコールは、その構造中に少なくとも6個の炭素原子を含むアルコールである。
オキシエチレン化非イオン性界面活性剤は、より特定的に、脂肪アルコールの脂肪鎖が、C〜C30、より特定的に、C10〜C22鎖であるオキシエチレン化脂肪アルコールであって、これらのオキシエチレン化アルコールが、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状であり、10〜25のエチレンオキシド単位数を有するオキシエチレン化脂肪アルコール、例えば、10〜25個のオキシエチレン基を含有する、エチレンオキシドとラウリルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のラウレス−10、ラウレス11、ラウレス−12、ラウレス−13、ラウレス−14、ラウレス−15、ラウレス−16、ラウレス−20、ラウレス−21、ラウレス−23、ラウレス−25)、より特定的に、10個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA命名法のラウレス−10);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとベヘニルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のベヘネス−10、ベヘネス−20〜ベヘネス−25);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとセテアリルアルコールとの付加生成物(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)(例えば、CTFA命名法のセテアレス−10、セテアレス−11、セテアレス−12、セテアレス−13、セテアレス−14、セテアレス−15、セテアレス−16、セテアレス−17、セテアレス−18、セテアレス−20、セテアレス−22、セテアレス−23、セテアレス−24、セテアレス−25);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとセチルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のセテス−10、セテス−12、セテス−14、セテス−15、セテス−16、セテス−17、セテス−18、セテス−20、セテス−23、セテス−24、セテス−25);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとステアリルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のステアレス−10、ステアレス−11、ステアレス−13、ステアレス−14、ステアレス−15、ステアレス−16、ステアレス−20、ステアレス−21、ステアレス−25);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとイソステアリルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のイソステアレス−10、イソステアレス−12、イソステアレス−15、イソステアレス−20、イソステアレス−22、イソステアレス−25);エチレンオキシドとデシルアルコールとの付加生成物、特に、10個のオキシエチレン基を含有する生成物(CTFA命名法のデセス−10);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとオレイルアルコールとの付加生成物(例えば、CTFA命名法のオレス−10、オレス−11、オレス−12、オレス−15、オレス−16、オレス−20、オレス−23、オレス−24、オレス−25);10〜25個のオキシエチレン基を含む、エチレンオキシドとイソセチルアルコールとの付加生成物(例えば、イソセテス−10、イソセテス−15、イソセテス−20、イソセテス−25);およびそれらの混合物などから選択される。
本発明の一実施形態において、オキシエチレン化脂肪アルコールは飽和型である。
本発明の別の実施形態において、オキシエチレン化脂肪アルコールは直鎖状である。
一実施形態によれば、より特定的に、エチレンオキシドとステアリルアルコールとの付加物、特に、10〜25個のオキシエチレン基を含むもの(CTFA命名法のステアレス−10〜ステアレス−25)、特に、10個のオキシエチレン基を有するものが使用される。
10〜25のエチレンオキシド数を有するオキシエチレン化非イオン性界面活性剤は、還元組成物の総重量に対して、0.1重量%〜30重量%、好ましくは、0.5重量%〜20重量%の総量で存在し得る。
本発明の好ましい一実施形態によれば、10〜25のエチレンオキシド数を有するオキシエチレン化非イオン性界面活性剤は、還元組成物の総重量に対して、好ましくは、1.5重量%〜30重量%、より好ましくは、1.5%〜20重量%、より好ましくは、1.5重量%〜10重量%の範囲の、1.5%以上の総量で存在し得る。
一実施形態によれば、還元組成物は、上記の1つ以上のチオール還元剤、組成物の総重量に対して、4重量%を超える総量で、脂肪アルコールから選択される室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウム、10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含み、カチオン性界面活性剤に対する脂肪アルコールの重量比が2.5以下であり、ただし、還元組成物中に存在するカチオン性界面活性剤の総量に対する脂肪性物質の総量の重量比が2.5以下である。
さらなる実施形態によれば、還元組成物は、上記の1つ以上のチオール還元剤、脂肪アルコール、脂肪酸エステルおよび/または脂肪アルコールエステルから選択される室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、鉱物、植物性もしくは動物性ろう、脂肪アミド、シリコーン、組成物の総重量に対して、4重量%を超える総量の固体脂肪エーテルおよびそれらの混合物、式(III)の第四級アンモニウム塩から選択される1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウム、10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤を含み、式(III)の前記カチオン性界面活性剤に対する、脂肪アルコール、脂肪酸エステルおよび/または脂肪アルコールエステルから選択される室温で固体の前記1つまたは複数の脂肪性物質、鉱物、植物性もしくは動物性ろう、脂肪アミド、シリコーン、固体脂肪エーテルおよびそれらの混合物の重量比が2.5以下であり、ただし、還元組成物中のカチオン性界面活性剤の総量に対する脂肪性物質の総量の重量比が2.5以下である。
この実施形態によれば、脂肪性物質は、好ましくは、脂肪アルコールから選択される。
さらに別の実施形態によれば、還元組成物は、上記の1つ以上のチオール還元剤、組成物の総重量に対して、4重量%を超える総量の脂肪アルコールから選択される室温で固体の1つ以上の脂肪性物質、式(II)の第四級アンモニウム塩から選択される1つ以上のカチオン性界面活性剤、重炭酸アンモニウム、10〜25のエチレンオキシド単位数を有し、オキシエチレン化脂肪アルコールから選択される、1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤、特に、C〜C30脂肪鎖を有するものを含み、式(III)の前記カチオン性界面活性剤に対する前記1つまたは複数の脂肪アルコールの重量比が2.5以下であり、ただし、還元組成物中の存在するカチオン性界面活性剤の総量に対する脂肪性物質の総量の重量比が2.5以下である。
この実施形態によれば、C〜C30オキシエチレン化脂肪アルコールは、10〜25個のオキシエチレン基を有するエチレンオキシドとステアリルアルコールとの付加物から選択される。
本発明によれば、前記1つまたは複数のカチオン性界面活性剤に対する室温で固体の前記1つまたは複数の脂肪性物質の重量比は、好ましくは、0.1〜2.5、より好ましくは、1〜2.5である。
本発明の還元組成物は、一般に、水または水と1つ以上の有機溶媒との混合物を含む。
好適な有機溶媒としては、より特定的に、エチルアルコールおよびイソプロピルアルコールなどの非芳香族モノアルコール、またはポリオールまたは例えば、エチレングリコールモノメチル、モノエチルおよびモノブチルエーテルなどのポリオールエーテル、プロピレングリコールまたは例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのそのエーテル、ブチレングリコール、ジプロピレングリコールおよびさらに、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテルまたはモノブチルエーテルなどのジエチレングリコールアルキルエーテル、あるいはグリセロールなどのポリオールが挙げられる。ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、ならびに全てのこれらの化合物の混合物も、溶媒として使用され得る。
上記の有機溶媒は、存在する場合、組成物の総重量に対して、一般的に、0.1〜15重量%、より好ましくは、0.5〜5重量%である。
本発明に係る還元組成物のpHは、一般に、7〜10、好ましくは、7.5〜9.5である。pHは、アンモニア水、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−メチル−2−アミノ−1−プロパノール、プロパン−1,3−ジアミン、グアニジン、アルギニン、アンモニウムまたはアルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩、炭酸グアニジンなどの有機炭酸塩、あるいはアルカリ金属水酸化物などのアルカリ剤、あるいは塩酸、酢酸、乳酸、ホウ酸、クエン酸およびリン酸などの酸性化剤のいずれかの添加によって調整され得る。
本発明に係る組成物は、好ましくは、少なくとも1つのアルカリ剤を含む。
還元組成物は、より特定的に、アンモニア水または1つ以上のアルカノールアミン、特に、モノエタノールアミンを含み得る。
上述されるように、本発明に係る組成物は、重炭酸アンモニウムを含む。
本発明に係る化粧品組成物は、1つ以上のさらなる化粧剤(cosmetic agent)をさらに含み得る。
1つまたは複数のさらなる化粧剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性および双性ポリマーまたはそれらの混合物;アニオン界面活性剤、本発明のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤と異なる非イオン性界面活性剤、または両性界面活性剤;顔料;増粘剤;酸化防止剤;浸透剤;金属イオン封鎖剤;香料;緩衝剤;分散剤;ジチオジグリコール酸などのジチオ酸およびそれらの塩などの還元調節剤;塗膜形成剤;防腐剤;安定剤;乳白剤;および香料から選択され得る。
当然ながら、本発明に係る組成物に本質的に関連した有利な特性が、想定される添加によって悪影響を受けないかまたは悪影響を実質的に受けないように、当業者は、このまたはこれらの任意選択のさらなる化合物を注意深く選択するであろう。
上記の複数のさらなる化粧剤は、一般に、それらのそれぞれについて、組成物の総重量に対して、0〜20重量%の量で存在する。
還元組成物は、好ましくは、会合性または非会合性の、非イオン性またはカチオン性、双性、両性、またはアニオン性の、天然または合成ポリマー増粘剤から、および例えば、電解質または糖などの非ポリマー増粘剤から選択され得る1つ以上の増粘剤を含み得る。
ポリマー増粘剤としては、例えば、セルロース増粘剤、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース、グアーガムおよびその誘導体、例えば、Jaguar HP 105の名称でRhodia社によって販売されているヒドロキシプロピルグアー、キサンタンガムおよびスクレログルカンガムなどの、微生物由来のガム、アクリル酸のまたはアクリルアミドプロパンスルホン酸の架橋ホモポリマー、例えば、カルボマーなどの合成ポリマー増粘剤、Goodrich社によってPemulen TR1またはTR2の名称で販売されているポリマー、Allied Colloids社製のSalcare SC90、Rohm & Haas社製のAculyn 22、28、33、44または46、ならびにAkzo社製のElfacos T210およびT212などの、非イオン性、アニオン性または両性会合性ポリマーが挙げられる。
化粧品組成物は、好ましくは、非イオン性増粘剤、より特定的に、多糖類から選択される1つ以上のさらなる増粘剤を含む。
還元組成物は、好ましくは、クリームの形態で存在する。
本発明に係る還元組成物は、25℃で、2〜20Pa.s、より好ましくは、2〜15Pa.s、さらにより好ましくは、2.5〜10Pa.sの粘度を有利に有し得る。
粘度計の供給業者によって供給される校正プロット(calibration plot)を用いて、200回転/分の回転速度を有するスピンドル3(MS r3)またはスピンドル4(MS r4)アンカー/バケット形状(anchor/bucket geometer)を備えたRheomat 180回転粘度計(Jean Lamy SA)によって、還元組成物の粘度を25℃で測定する。
本発明は、同様に、ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維のパーマネント変形処理のための方法であって、以下の工程:
(i)本発明に係る還元組成物を前記繊維に塗布する工程であって、整形するのに十分な時間が経過される工程と、
(ii)任意選択的に、形状を固定するのに十分な時間にわたって酸化組成物を前記繊維に塗布する工程と
を行うことを含む方法に関する。
還元組成物の塗布の後に経過される待ち時間は、一般に、5〜60分間、特に、3〜30分間、好ましくは5〜15分間である。
パーマネント変形方法の工程(ii)に使用される酸化組成物は、通常、1つ以上の酸化剤、一般に、過酸化水素水溶液、アルカリ金属臭素酸塩、過酸塩またはポリチオン酸塩、およびさらに優先的に、過酸化水素水溶液を含む。
酸化組成物のpHは、一般に、2〜10である。
酸化組成物のための待ち時間は、一般に、2〜30分間、好ましくは、5〜15分間である。
特に、本発明に係る還元組成物は、ケラチン中のジスルフィド結合を還元するために塗布され、ケラチン繊維は、前記塗布の前、塗布中または塗布後に、機械的張力をかけられる。
パーマ作業が必要とされる場合、ケラチン繊維に張力をかけるために、カーラーなどの機械的手段の使用が好ましく、本発明に係る還元組成物は、毛髪整形手段の前、その間またはその後、好ましくは、その後に塗布される。
本発明に係る還元組成物は、2〜30mmの直径を有するローラーに予め巻かれた湿った毛髪に塗布され得る。還元組成物はまた、毛髪の巻きに沿って塗布され得る。一般的に述べると、次に、還元組成物を、5〜60分間の時間にわたって作用させる。
本発明に係る還元組成物の塗布の後、放置時間(leave−on time)の全てまたは一部にわたる30〜250℃の温度での加熱によって、毛髪全体を熱処理にかけることも可能である。実際に、この作業は、ヘアスタイリングフード(hairstyling hood)、ヘアドライヤ、円形のまたは平坦なアイロン、赤外線分配器(infrared ray dispenser)および他の加熱機器を用いて行われ得る。
特に、加熱手段および毛髪整形手段の両方として、60〜230℃、好ましくは、120〜230℃の温度で加熱アイロンを使用することが可能であり、加熱アイロンは、還元組成物の塗布の後の一時的なすすぎ工程の後、使用される。
カーラー自体が、加熱手段であってもよい。
次に、ケラチンのジスルフィド結合を再形成するための酸化組成物は、一般に、2〜15分間の放置時間にわたって、巻かれたまたは巻かれていない毛髪に塗布される。
毛髪のくせ取りまたは矯正プロセスの場合、還元組成物は、毛髪に塗布され、次に、毛髪は、毛髪矯正作業によって、解き櫛を用いて、櫛の背を用いて、手でまたはブラシを用いて、毛髪を新しい形状に固定するために機械的変形にかけられる。放置時間は、一般に、5〜60分間である。
また、この塗布の後、特に、アイロンを用いた加熱処理が続くことがある。
また、毛髪の矯正は、60〜230℃、好ましくは、120〜230℃で、加熱アイロンを用いて、全体的にまたは部分的に行われ得る。
次に、上記の酸化組成物が塗布され、一般に、2〜15分間にわたって作用させられ、その後、毛髪は、任意選択的に、一般に水で十分にすすがれる。
パーマネント変形処理方法が行われた後、ケラチン繊維は、任意選択的にすすがれる。
好ましくは、酸化組成物が含浸されたケラチン繊維は、水で十分にすすがれる。ケラチン繊維は、その前またはその後に、それらを張力下に保つのに必要とされる手段から任意選択的に分離され得る。
次に、ケラチン繊維は、シャンプーで洗浄され、すすがれ、乾燥されるかまたは自然乾燥され得る。
パーマネント変形処理方法は、好ましくは、ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維のくせ取りのための方法である。
以下に続く実施例は、本発明を例示するものであるが、本質的に限定されない。
I.還元組成物
還元組成物(A)、(B)および(C)を、以下の表にあるように市販の製品の重量パーセントとして示される成分から調製する。
Figure 2015522579
II.物理化学的特性
スピンドル3(MS r3)またはスピンドル4(MS r4)アンカー/バケット形状を備えたRheomat 180回転粘度計を用いて、還元組成物(A)、(B)および(C)の粘度を25℃で測定する。200回転/分の回転速度で10分間の時間の後に読み取られた値を、偏差単位(deviation unit)(DU)で表し、供給業者のデータに基づいてCps(mPa.s)に換算する。
Figure 2015522579
比較例の組成物(A)は、低い最終的な粘度を有することが分かる。組成物(A)が、活性な還元剤およびアルカリ剤の添加の前に、高い粘度(4000cps以上)を有し、粘度は、活性な還元剤およびアルカリ剤の添加の際に急低下して、製造の終了時には1060cpsの粘度が得られることも分かる。
さらに、比較例の組成物(A)は、時間の経過とともに不安定になる質感を有する流動性のクリームの形態で存在する。
本発明に係る還元組成物(B)および(C)は、製造全体を通して滑らかで均質なクリームの形態を取り、貯蔵中に質感が変化しない。
III.方法
還元組成物(B)および(C)を、毛髪全体にわたって、予め洗浄した毛髪に塗布し、次に絞る。
30分間の待ち時間の後、毛髪を水ですすぐ。次に、L’Oreal製の酸化組成物「Fixateur X Tenso Moisturist」を、毛髪全体に塗布する。10分間の待ち時間の後、毛髪をすすぐ。
毛髪が、非常に滑らかな外観および非常に好ましい感触を有することが観察される。

Claims (14)

  1. −チオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、システアミン、ホモシステイン、グルタチオン、チオグリセロール、チオリンゴ酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオジグリコール、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、チオキサンチン、チオサリチル酸、チオプロピオン酸、リポ酸、N−アセチルシステインおよびそれらの塩から選択される1つ以上の硫黄含有還元剤と、
    −組成物の総重量に対して、4重量%以上の総量で存在する、室温で固体の1つ以上の脂肪性物質と、
    −カチオン性界面活性剤の総量に対する固体脂肪性物質の総量の重量比が2.5以下である、1つ以上のカチオン性界面活性剤と、
    −10〜25のエチレンオキシド単位数を有する1つ以上のオキシエチレン化非イオン性界面活性剤と、
    −重炭酸アンモニウムと
    を含む還元化粧品組成物。
  2. 前記硫黄含有還元剤が、チオールまたは非チオール還元剤、好ましくは、チオール還元剤から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の還元組成物。
  3. 前記硫黄含有還元剤が、チオグリコール酸およびチオ乳酸またはそれらの塩、特に、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩、システイン、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1および2に記載の還元組成物。
  4. 室温で固体の前記脂肪性物質が、脂肪アルコール、脂肪酸エステルおよび/または脂肪アルコールエステル、鉱物、植物性もしくは動物性ろう、脂肪アミド、シリコーン、固体脂肪エーテルおよびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の還元組成物。
  5. 前記脂肪性物質が、脂肪アルコール、C〜C26脂肪酸のエステルおよびC〜C26脂肪アルコールのエステルならびにそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の還元組成物。
  6. 前記脂肪性物質が、12〜30個の炭素原子を含む飽和直鎖状脂肪アルコール、より特定的に、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の還元組成物。
  7. 前記カチオン性界面活性剤が、任意選択的に、ポリオキシアルキレン化第一級、第二級または第三級脂肪族アミンの塩、第四級アンモニウム塩、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の還元組成物。
  8. 前記カチオン性界面活性剤が、
    −以下の一般式(III):
    Figure 2015522579
    (式中、同じかまたは異なり得る基R〜R11が、1〜30個の炭素原子を含む直鎖状または分枝鎖状脂肪族基、またはアリールまたはアルキルアリールなどの芳香族基を表し、前記基R〜R11のうちの少なくとも1つが、10〜30個の炭素原子を含む直鎖状または分枝鎖状アルキル基を示し、Xが、有機または無機アニオンを示す)で表される第四級アンモニウム塩、
    −イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、
    −より特定的に、下式(V):
    Figure 2015522579
    (式(V)中:
    16が、任意選択的に、ヒロドキシル化されおよび/または1つ以上の酸素原子で介在される、約16〜30個の炭素原子を含むアルキル基を示し;
    17が、水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基または基−(CH−N+(R16a)(R17a)(R18a)、Xから選択され;
    同じかまたは異なり得るR16a、R17a、R18a、R18、R19、R20およびR21が、水素および1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され;
    同じかまたは異なるXが、ハロゲン化物、アセテート、ホスフェート、ニトレート、アルキル(C〜C)サルフェート、アルキル(C〜C)スルホネートまたはアルキル(C〜C)アリールスルホネート、より特定的に、硫酸メチルおよび硫酸エチルから選択されるものなどの有機または無機アニオン性対イオンを表す)の第四級ジ−またはトリアンモニウム塩;
    −少なくとも1つのエステル官能基を含有する第四級アンモニウム塩
    から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の還元組成物。
  9. 前記カチオン性界面活性剤が、式(III)の第四級アンモニウム塩から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の還元組成物。
  10. カチオン性界面活性剤の総量に対する室温で固体の脂肪性物質の総量の重量比が、0.1〜2.5、より好ましくは、1〜2.5であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の還元組成物。
  11. 前記オキシエチレン化非イオン性界面活性剤が、オキシエチレン化アルキル(C〜C24)フェノール、オキシエチレン化された、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和の、C〜C30、好ましくは、C12〜C22、脂肪アルコール、オキシエチレン化された、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C30アミド、直鎖状または分枝鎖状の、飽和または不飽和のC〜C30酸エステル、およびポリオキシエチレン化ソルビトール、飽和または不飽和のオキシエチレン化植物油、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の還元組成物。
  12. 前記非イオン性界面活性剤が、10〜25のエチレンオキシド数を有するC〜C30オキシエチレン化脂肪アルコール、より特定的に、10〜25個のオキシエチレン基を含有する、エチレンオキシドとステアリルアルコールとの付加生成物から選択されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の還元組成物。
  13. 10〜25のエチレンオキシド数を有する前記非イオン性界面活性剤が、還元組成物の総重量に対して、0.1重量%〜30重量%、より好ましくは、0.5重量%〜20重量%の総量で存在することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の還元組成物。
  14. ケラチン繊維、より特定的に、毛髪などのヒトのケラチン繊維の、パーマネント変形処理、特に、くせ取りおよびパーマネントウェーブ、好ましくは、くせ取りのための方法であって、以下の工程:
    (i)請求項1〜13のいずれか一項に記載の還元組成物を前記繊維に塗布する工程であって、整形するのに十分な時間が経過される工程と、
    (ii)任意選択的に、形状を固定するのに十分な時間にわたって酸化組成物を前記繊維に塗布する工程と
    を行うことを含む方法。
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