JP2015521671A - 熱抑制されたデンプン及びデンプン粉 - Google Patents

熱抑制されたデンプン及びデンプン粉 Download PDF

Info

Publication number
JP2015521671A
JP2015521671A JP2015518861A JP2015518861A JP2015521671A JP 2015521671 A JP2015521671 A JP 2015521671A JP 2015518861 A JP2015518861 A JP 2015518861A JP 2015518861 A JP2015518861 A JP 2015518861A JP 2015521671 A JP2015521671 A JP 2015521671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
heat
temperature
heat treatment
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015518861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6122108B2 (ja
Inventor
グリュール ディトマール
グリュール ディトマール
ミヘル バスティン マルニク
ミヘル バスティン マルニク
ブルナー カリン
ブルナー カリン
Original Assignee
アグラナ シュタルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
アグラナ シュタルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アグラナ シュタルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, アグラナ シュタルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical アグラナ シュタルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2015521671A publication Critical patent/JP2015521671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122108B2 publication Critical patent/JP6122108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/12Degraded, destructured or non-chemically modified starch, e.g. mechanically, enzymatically or by irradiation; Bleaching of starch
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/20Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents
    • A23L29/206Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents of vegetable origin
    • A23L29/212Starch; Modified starch; Starch derivatives, e.g. esters or ethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/06Drying; Forming
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/12Degraded, destructured or non-chemically modified starch, e.g. mechanically, enzymatically or by irradiation; Bleaching of starch
    • C08B30/14Cold water dispersible or pregelatinised starch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/12Degraded, destructured or non-chemically modified starch, e.g. mechanically, enzymatically or by irradiation; Bleaching of starch
    • C08B30/16Apparatus therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B30/00Preparation of starch, degraded or non-chemically modified starch, amylose, or amylopectin
    • C08B30/20Amylose or amylopectin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B31/00Preparation of derivatives of starch
    • C08B31/18Oxidised starch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08HDERIVATIVES OF NATURAL MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08H99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass, e.g. flours, kernels

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)

Abstract

本発明は、必要に応じてあらかじめ乾燥させて乾燥材料含有量を95重量%以上、好ましくは98重量%以上、特に好ましくは99重量%以上にした天然のデンプンを、スパイラル振動コンベアの中で、製造温度を100℃超にし、少なくとも0.1体積%の酸素の存在下で熱処理して得られる熱抑制されたデンプンとデンプン粉に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、必要に応じてあらかじめ乾燥させて乾燥材料含有量を95重量%以上、好ましくは98重量%以上、より好ましくは99重量%以上にした天然のデンプンを熱処理して得られる熱抑制されたデンプン及びデンプン粉に関する。
天然のデンプン粒は冷たい水に溶けない。しかし天然のデンプン粒を水に分散させて加熱すると、水和して膨張する。剪断力条件下または極端なpHの条件下で加熱を続けると膨張したデンプン粒は崩壊し、デンプン分子が水の中に分散される、すなわち溶ける。あらかじめ糊化させたデンプン(すなわち冷たい水に溶けるデンプン、または冷たい水の中で膨張するデンプン)は、典型的には、熱による糊化、または化学的糊化、または機械式糊化によって製造される。本発明は、天然のデンプンおよびデンプン粉にも、あらかじめ糊化させたデンプンおよびデンプン粉にも同様に適用される。
従来技術の教示によれば、さまざまな目的、例えば乾燥させること、風味を気化して除去すること、燻蒸の風味を与えること、殺菌すること、デキストリン化することのためにデンプンが加熱される。
米国特許第3,977,897号には、アミロースを含む完全な顆粒形態のデンプンと無機塩の水溶液を特定のpHで温度を制御しながら加熱して非化学的に抑制されたデンプンを製造することで、デンプンの糊化温度を上昇させることが記載されている。
米国特許第4,303,451号には、ワキシーコーンスターチを、そのデンプンの本来のpHで120〜200℃の範囲の温度に加熱することで、あらかじめ糊化する間に木のような香りを飛ばすとともにテクスチャを変化させることが開示されている。
日本国特開昭61-254602号には、ワキシーコーンスターチとワキシーコーンスターチ誘導体を100〜200℃の温度に加熱し、アラビアゴムの代替物としての乳化特性を持つデンプンを得ることが開示されている。この方法では、水分の存在下において、好ましくはpHが4.0〜5.0の酸性条件下でデンプンを加熱してデンプンを加水分解することにより乳化特性が得られる。
米国特許第4,303,452号には、ワキシーコーンスターチを燻煙処理することでゲルの強度を向上させるとともに燻蒸の風味を生み出すことが開示されている。燻煙処理の前にデンプンのpHを9〜11の範囲まで上昇させて煙の酸性反応を相殺し、pHが4〜7のデンプン最終生成物が得られる。燻煙処理の間のデンプンの好ましい含水量は10〜20%である。
これらの文献にはさまざまな目的でデンプンを加熱することが開示されているが、抑制されたデンプンを製造するために熱を用いることや、化学試薬を使用せずに抑制されたデンプンを製造することは開示されていない。
天然のデンプン粒を水に分散させて加熱すると、約60℃で水和して膨張し、65〜95℃の範囲で最大の粘度に到達する。粘度のこの上昇は、大きく膨張した粒同士の摩擦という物理的な力によって生じるものであり、多くの食品と工業的用途において望ましい特性である。しかしながら、膨張し、水和したデンプン粒は脆い。デンプンのスラリーを92〜95℃の温度に維持すると、デンプン粒が断片化し始め、粘度が低下する。剪断力条件、または極端なpH条件も、デンプン粒の崩壊と断片化を促進させるため、デンプン・ポリマーが解離して溶解し、元の大きな粘度が急速に小さくなる。
デンプン粒の膨張と粘度の低下は、デンプン分子間に橋を形成する化学試薬、すなわち架橋を形成する化学試薬でデンプンを処理すると抑制できることがすでに知られていた。架橋により、デンプン粒を互いに付着させている水素結合が強化され、デンプン粒が膨張する程度が制限されることで、その崩壊と断片化が抑制される。この抑制を理由として、架橋したデンプンは抑制されたデンプンとも呼ばれる。化学的に架橋したデンプンは、安定した粘度を持つデンプンペーストを必要とする多くの用途で用いられているため、化学物質を使用せずに天然のデンプンまたは加工されたデンプンを抑制することで化学的に架橋したデンプン同じ特性を持つようにできると、コスト削減、時間節約、化学物質の利用削減において有利であると考えられる。このような製品は、特に経済的観点とエコロジーの観点からして、化学的に抑制されたデンプンおよびデンプン粉よりも有利であり、クリーンラベル製品(無宣言製品)などの天然の製品を指向している市場の動向により合致していると考えられる。
WO 96/04315 A1とWO 96/04316 A1には、(a)デンプン粒または粒状デンプン粉を脱水して水分レベルを1重量%未満にすることでそのデンプンを実質的に無水にし;(b)その実質的に無水のデンプンまたはデンプン粉を、抑制に十分な時間にわたって100℃以上の温度で熱処理することにより、あらかじめ糊化されるかあらかじめ糊化されていない熱抑制されたデンプン粒、またはあらかじめ糊化されていて熱抑制された顆粒状デンプン粉が開示されている。なお脱水工程と熱処理は、流動床反応装置または流動床乾燥装置の中で実施される。
しかし流動床反応装置と流動床乾燥装置は、いくつかの利点以外に、かなり多くの欠点(例えば分散による流体の滞留時間の分布、逆混合による固体の滞留時間の分布、容器の摩耗、固体粒子と装置の壁の間の摩擦、スケールアップとモデル化の難しさ、爆発からの保護のコスト、非常に大きなエネルギー消費)も有することが知られている。さらに、反応装置の上部に気体-固体分離装置(例えばサイクロン)を設置せねばならないことがしばしばあり、最大流速は、粒子が放出されるリスクが原因で制限されることが頻繁にある。反応混合物の滞留時間の分布が非常に不均一になることが予想されるため、流動床でしばしば起こる不均一性によって動作が複雑になる可能性がある。特にバブリング床では、ほとんど固体を含まない泡が上方に向かう速度が非常に不均一である。
工学修士Fritz StoffによるChemie Ingenieur Technik、第35巻、4号、1963年の283〜286ページの論文には、スパイラル振動コンベアまたはスパイラル乾燥装置と一般に呼ばれているものが記載されている。
スパイラル振動コンベアまたはスパイラル乾燥装置は、通常は、ステンレス鋼でできた閉鎖式チューブシステムからなる。このチューブは、モータによって振動運動するように設定されたフレームに固定される。粒子がチューブ内を運ばれる速度は、モータの角度と振動速度に依存するため、これらパラメータを通じて生成物の望ましい流速を設定することができる。チューブ内の雰囲気は、指定したように制御することができる。例えばチューブの壁を電気的に加熱することによって650℃までの温度にすることができる。生成物は、重量測定制御式の供給量計測ユニットを通じて、または手動手段によってスパイラルチューブの中に導入された後、生成物の密度と設定した流速に依存した時間の間、スパイラル振動コンベアまたはスパイラル乾燥装置の中に滞留する。長期にわたる処理が必要な場合には、材料を再循環させることができる。アクセス不能な中心部がないため、システムの清掃が容易である。粒子の滞留時間は、モータの速度に間接的に比例する。すなわちモータがより速く回転するほど振動がより強くなり、チューブの中での生成物の滞留時間がより短くなる。
米国特許第2,818,357号には、加熱によって高分子量炭水化物の変換生成物をまたは分解生成物を製造する方法と、そのような方法を実施する装置が開示されている。原則として、この引用特許の図1から明らかなように、この装置はスパイラル振動コンベアである。3列の51〜62行目によれば、開示されている装置の中で、開示されている方法に従って固体物質同士を化学反応させることができる。したがって、例えばセルロースまたはデンプンとアルカリとクロロ酢酸の混合物を記載されている方法に従って加熱することにより、セルロースまたはデンプンのエステルを得ることができる。しかし米国特許第2,818,357号に開示されていることによれば、反応は空気なしで実施せねばならない。空気を完全に排除することが非常に重要である。なぜならそうすることで、セルロースまたはデンプンの望ましくない分解が阻止されるからである。
本発明の目的は、先行技術に記載されている方法の欠点を克服し、別の方法および/または別の装置で製造された、熱抑制されたデンプンとデンプン粉を提供することである。
この目的は本発明によって達成され、熱抑制されたデンプンおよび/またはデンプン粉が、必要に応じてあらかじめ乾燥させて乾燥材料含有量を95重量%以上、好ましくは98重量%以上、より好ましくは99重量%以上にした天然のデンプンおよび/またはデンプン粉を、スパイラル振動コンベアの中で、そのデンプンおよび/またはデンプン粉の温度(今後は製造温度と呼ぶ)を100℃超にし、少なくとも0.1体積%の酸素の存在下で熱処理することによって得られる。
米国特許第2,818,357号に開示されていることとは逆に、驚くべきことに、必要に応じて上記の条件下であらかじめ乾燥させた天然のデンプンおよび/またはデンプン粉を熱処理すると、生成物が熱分解せず、空気中または大気中に酸素が存在する結果として熱抑制された生成物になることが見いだされた。熱抑制されたデンプンとデンプン粉は、任意の供給源(例えばバナナ、トウモロコシ、エンドウマメ、ジャガイモ、サツマイモ、オオムギ、コムギ、イネ、サゴ、アマランサス、タピオカ、モロコシ)に由来するものが可能であり、アミロースの含有量が多いデンプンでも少ないデンプンでもよい。特に断わらない限り、この明細書でデンプンに言及するとき、対応するデンプン粉も含まれると理解する。デンプンという用語には、タンパク質を含有するデンプンも含まれるものとする。そのタンパク質は、動物または植物を起源とする内在性タンパク質または添加されたタンパク質(例えばゼイン、アルブミン、ダイズ・タンパク質)である。この明細書では、“天然のデンプン”という表現は、自然に存在するデンプンを意味する。デンプンとして、天然のデンプンや、酵素、熱または酸による変換、酸化、リン酸化、エーテル化(特にヒドロキシアルキル化)、エステル化、化学的架橋によって加工されたデンプンが可能である。出発材料は、必要に応じてあらかじめ乾燥させる。なぜならデンプンは、水の存在下で加熱すると、酸によって加水分解するか分解する可能性があるからである。加水分解または分解によって抑制が損なわれる、すなわち抑制されることになる。したがってデンプンを脱水する条件は、加水分解または分解ではなく抑制を促進するように選択せねばならない。こうした基準を満たす任意の条件を利用できるが、適切な条件は、低温で脱水すること、または脱水前にデンプンのpHを大きくすることからなる。好ましい条件は、低温と、中性から塩基性のpHの組み合わせからなる。デンプンの脱水温度は125℃以下に維持することが好ましく、より好ましい温度または温度範囲は、100℃〜125℃である。100℃未満の脱水温度を利用できるが、100℃以上の温度だと水分がより効果的に除去されることになろう。好ましいpHは少なくとも7であり、pHの範囲は7.5〜10.5、好ましくは8〜9.5であり、最も好ましい典型的なpHは8超である。pHが12を超えると非常に糊化しやすくなるため、12未満のpHがより有効である。pHを調節するには、デンプンを、水またはそれ以外の水性媒体の中で、典型的にはデンプン1.0重量部に対して水1.5〜2.0重量部の割合でスラリー化し、適切な塩基の添加によってpHを調節する。必要に応じて緩衝液(例えばリン酸ナトリウム)を用いてpHを安定に維持する。次に、デンプンスラリーを脱水して乾燥させるか直接乾燥させ、デンプンの平衡水分含有量にするが、水分含有量は2〜6%が好ましい。この乾燥手続きは、デンプンを無水になるまで脱水する点が、熱抑制プロセスにおける諸ステップと異なっている。あるいは、デンプンが望むpHになるまで塩基性溶液を粉末化したデンプンにスプレーすること、またはアルカリ性のガス(例えばNH3)をデンプンの中に拡散させること、またはデンプン/デンプン粉とアルカリの混合物を用いることができる。
本発明の好ましい一実施態様によれば、デンプンの熱処理は、少なくとも0.5体積%、好ましくは少なくとも5体積%、より好ましくは少なくとも10体積%の酸素の存在下にて、最も好ましくは大気中の酸素の存在下にて、スパイラル振動コンベアの中で実施される。本発明の文脈で実施した比較実験から、技術的理由により酸素の存在を排除することはできないが、本発明の処理条件下ではデンプン製品の望ましくない分解が起こらないことがわかる。先行技術に開示されていることとは逆に、大気中の酸素の存在下でさえ熱処理を実行でき、そのことにより、本発明による熱抑制されたデンプンおよび/またはデンプン粉を製造する方法を、迅速に、容易に、安価に実施することが可能になる。
本発明のデンプンは、好ましくは150〜200℃、より好ましくは155〜175℃の製造温度で熱処理することを特徴とする。熱処理の範囲は、150℃を超える温度または温度範囲である。実際的な目的では、最高熱処理温度は通常は200℃の近傍であり、その温度において、強く抑制されたデンプンを得ることができる。熱処理は、典型的には155〜175℃で実施され、時間プロファイルと温度プロファイルは、抑制の望ましい程度に依存する。
本発明の好ましい一実施態様によれば、デンプンは顆粒の形態であり、天然のデンプンの形態、すなわち自然のままのデンプンの形態であることが好ましい。
本発明のデンプンは、アミロースの含有量が5重量%未満であることが好ましく、2重量%未満であることがより好ましい、アミロペクチンが天然の植物性デンプン(例えばトウモロコシやジャガイモのデンプン)の主要成分(通常は70〜80%)であり、多糖アミロースが第2の主要成分であり、通常は20〜30%である。アミロペクチンが豊富なデンプン、すなわちアミロペクチンの含有量が少なくとも95重量%のデンプンは、一般に、ワキシーデンプン、またはアミロペクチンが豊富なデンプンと呼ばれる。
アミロースの含有量が5重量%未満、好ましくは2重量%未満の本発明のデンプンは、コーンスターチであることが特に好ましい(このタイプのデンプンでは、ワキシーコーンスターチが、一般に用いられている用語である)。
これから以下の実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはない。
粘度のキャラクテリゼーション
熱抑制されたデンプンとデンプン粉の特徴を調べるため、デンプンとデンプン粉の粘度を時間と温度の関数として測定し、出発材料または基準材料と比較する。粘度は、Brabender Viscograph-E(Brabender Technologie KG社が製造)で測定し、ブラベンダー単位で表示する。それは、溶液の抵抗をトルクとして測定した値である。一定の回転速度で回転しているブラベンダーボウルの中で、温度の上昇と下降をそれぞれ一定速度にしてデンプン/水の懸濁液を加熱し、冷却する。温度と粘度(ブラベンダー単位)を同時に記録する。温度とブラベンダー単位を時間に対してプロットするとグラフが得られる。熱抑制されないデンプンは、通常は、60〜70℃の範囲で糊化し、65〜95℃の範囲で最大値に到達する。温度を所定の時間にわたってその範囲に維持すると、粘度は最大値から低下し(ブレイクダウンとして知られる)、冷却中に再び上昇して最終値になる。
従来から知られているように、抑制されたデンプンは、ブレイクダウンが少ない点が出発材料とは異なっている。これは、抑制のレベルが増加するにつれて粘度のブレイクダウンがますます小さくなり、最終的にプラトーが形成されることを意味する。それと同時に、粘度の最大値が小さくなる。
ブラベンダー法
中性ブラベンダーのため、すべてのサンプルを十分な量の脱イオン水の中に懸濁させて、無水固形物が6.25%のデンプンスラリーにする。この懸濁液を、700cmgの測定ボウルを備えたBrabender Viscograph-Eのサンプル皿に導入する。測定のため、サンプルを30℃〜90℃に加熱し、この温度を30分間維持する。その後、再び30℃まで冷却する。ピーク最大値、粘度のブレイクダウン、最終粘度をブラベンダー単位で表示する。
実施例では以下の材料と装置を使用する。
- 天然のワキシーコーンスターチ(Agrana社、アトランタ州)
- 化学的に加工したデンプン;Ajenajel 20.321(Agrana社、アトランタ州)
- 炭酸水素ナトリウム、106323(Merck社、アトランタ州)
- 脱イオン水
- 熱抑制したデンプン;Novation(登録商標)2300(National Starch社、アメリカ合衆国)
- 熱抑制したデンプン;Novation(登録商標)2600(National Starch社、アメリカ合衆国)
- スパイラル振動コンベアまたはスパイラル乾燥装置(Rectech社、フランス国)
- Kern社の化学天秤PLJ 4000-2M
- Sartorius社の水分分析装置MA40
- WTW社のpHメータpH330
- 制御ユニットと冷却装置を取り付けたBrabender Viscograph-E(Brabender Technologie社、ドイツ国)
- Hakdenwanger社のブフナー漏斗127C-4
- Whatman(登録商標)濾紙589/1
- Knf VLaboport社の真空ポンプN820.3AT.18
- Retsch社の乾燥装置TG100
- IKA社の撹拌装置RW 47D
- Retsch社のミルZM 200、1mmインサート
- 実験室のさまざまな備品
使用したスパイラル振動コンベアはパイロット-プラントのスケールのものであり、以下のサイズである:φ(チューブの内径)0.10mm、L(チューブ)35mm、V(チューブ)0.275m3。処理パラメータは以下のように設定する:振動速度100%、モータの角度45°、駆動モータ100%。
乾燥ができるだけ迅速かつ完全になされるようにするため、チューブの2つの開口部を開き、それぞれ螺旋状に回転させる。こうすることで、水が蒸発し、水がチューブの壁に凝縮することが防止される。それに加え、O2が一定レベルになることも保証される。
実施例1:デンプンのアルカリ化
45%(w/w)の天然のワキシーコーンスターチを55%(w/w)の脱イオン水を用いてスラリー化し、20%(w/w)の炭酸水素ナトリウム溶液を用いてpHの値を9.5に調節する。このスラリーを、濾紙(Whatmann(登録商標)589/1)を取り付けたブフナー漏斗で真空濾過した。次にRetsch社の乾燥装置でデンプンを60℃で乾燥させて平衡水分含有量にした。
表1:原材料(天然のワキシー・コーン・スターチ)と実施例1からの供給材料(1、今後は非加工デンプンと呼ぶ)で得られたブラベンダーのデータ。ただしGTは糊化温度、PMはピーク最大値、BDはブレイクダウン、EVは最終粘度を表わす。
Figure 2015521671
実施例2:乾燥(130℃)
実施例1からのデンプンを、生成物の流速を50kg/時かつ生成物の温度を130℃にして、螺旋を通って移動させた。自動式計量ステーションで重量を計量した。1サイクルが終わった後、サンプルを取り出して分析した。表2から明らかなように、サンプルは、熱抑制されたデンプンの方向に粘度がシフトしておらず、非加工デンプンの粘度プロファイルを維持している。
表2:実施例1からの供給材料(加工されていないデンプン)、化学的に加工されたデンプン(Agenajek 20.321)、市販されている2種類の抑制されたデンプン(Novation(登録商標))に関するブラベンダーのデータ。ただし1は乾燥後に得られたデータであり、GTは糊化温度、PMはピーク最大値、BDはブレイクダウン、EVは最終粘度を表わす。
Figure 2015521671
実施例3:190℃
2本のチューブの両端をホースに接続し、生成物が再循環できるようにした。螺旋の各回転の位置にあるすべての開口部を開いた。実施例1からのデンプンを流速100kg/時で添加した。130℃で6分間乾燥させた後、加熱温度を上昇させて生成物の温度を190℃にし、濃い茶色になって異なる香りを放つようになるまで製品を再循環させた。各サイクル(約6分間)の後、ホースを手で簡単に外してサンプルを取り出した。
表3から明らかなように、190℃の温度で処理時間を長くすると、粘度プロファイルが化学的に加工された対照サンプルに近づくデンプンになる。このデンプンは、市販されている熱抑制された製品とも同等である。デンプンの処理時間をより長くすると、抑制の程度がより大きくなり、その結果として粘度がより小さくなる。
表3:加工されていない対照、化学的に加工されたデンプン、市販されている2種類の抑制されたデンプン(Novation(登録商標))に関するブラベンダーのデータ。データは、異なる時間(1〜5)にわたって190℃で処理した後に得られた。GTは糊化温度、PMはピーク最大値、BDはブレイクダウン、EVは最終粘度を表わす。
Figure 2015521671
実施例4:170℃
サンプルを実施例2と同じように処理したが、熱処理は、生成物の温度を170℃にして実施した。表4から明らかなように、熱抑制強度は処理時間の増加とともに大きくなることと、ブレイクダウンが大きく減少していて、化学的に加工されたデンプンの特性を有する熱に対して安定なサンプルが得られることがわかる。
表4:加工されていない対照、化学的に加工されたデンプン、市販されている2種類の抑制されたデンプン(Novation(登録商標))に関するブラベンダーのデータ。データは、異なる時間(1〜6)にわたって170℃で処理した後に得られた。GTは糊化温度、PMはピーク最大値、BDはブレイクダウン、EVは最終粘度を表わす。
Figure 2015521671
実施例5:150℃
サンプルを実施例2と同じように処理したが、生成物の温度を150℃にして熱処理を実施した点が異なっている。この場合には、熱抑制は低いレベルにしか過ぎず、得られたデンプンは、加工されていないデンプンよりもわずかに安定していただけであった。
表5:加工されていない対照、化学的に加工されたデンプン、市販されている2種類の抑制されたデンプン(Novation(登録商標))に関するブラベンダーのデータ。データは、異なる時間(1〜8)にわたって150℃で処理した後に得られた。GTは糊化温度、PMはピーク最大値、BDはブレイクダウン、EVは最終粘度を表わす。
Figure 2015521671
スパイラル振動コンベアの中でのデンプンの処理は連続プロセスであり、温度をより高く設定するほど反応が指数関数的により速く進行することは明らかである。スパイラル振動コンベアを用いると、市販されている熱抑制されたデンプンと同じ曲線を生成させることができる。より高い温度では、より長時間かかってより低い温度で得られたよりも短い時間で同じ結果が得られることが明らかである。
実施例6:熱抑制したデンプンの用途関連比較試験
スパイラル振動コンベア(190℃/24分、170℃/36分、170℃/54分)で製造した3つのサンプルを40°Brixサクランボ果実調製物の中で処理し、それらが酸性pHの感受性食品システムに適しているかどうかを試験した。
以下の表6に、製造したデンプンのプロファイルに関する用途関連試験で用いる40°Brixサクランボ果実調製物の組成を示す。
Figure 2015521671
以下の評価では、これら3つのサンプルを、味、外観、粘度/レオロジーに関して比較する。
Figure 2015521671
スパイラル振動コンベアの中で製造された本発明によるサンプルのブラベンダー粘度は、以前から知られているNovationのデンプンの品質に匹敵する。それに加え、これらサンプルは、化学的に加工されたデンプンの代替物になりうる。
170℃で54分間にわたって処理したサンプルは、粘度曲線がNovation 2300のものと同様であり、それよりもわずかに粘度が大きい。
170℃で42分間にわたって処理したサンプルと、190℃で24分間にわたって処理したサンプルの両方とも、Novation 2600に対応する粘度プロファイルを示すため、市販されている熱抑制されたデンプンに対応する粘度プロファイルを有する。

Claims (10)

  1. 必要に応じてあらかじめ乾燥させて乾燥材料含有量を95重量%以上、好ましくは98重量%以上、より好ましくは99重量%以上にした天然のデンプンを熱処理することにより得られる熱抑制されたデンプン及びデンプン粉であって、前記あらかじめ乾燥させた天然デンプンをスパイラル振動コンベアの中で、製造温度を100℃超にし、少なくとも0.1体積%の酸素の存在下で熱処理して得られることを特徴とする、熱抑制されたデンプン及びデンプン粉。
  2. 少なくとも0.5体積%の酸素の存在下で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項1に記載のデンプン。
  3. 少なくとも5体積%の酸素の存在下で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項1または2に記載のデンプン。
  4. 少なくとも10体積%の酸素の存在下で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデンプン。
  5. 大気中の酸素の存在下で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデンプン。
  6. 150〜200℃の製造温度で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のデンプン。
  7. 155〜175℃の製造温度で熱処理が実施されることを特徴とする、請求項6に記載のデンプン。
  8. 顆粒の形態であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のデンプン。
  9. アミロースの含有量が5重量%未満、好ましくは2重量%未満であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のデンプン。
  10. アミロペクチンが豊富なコーンスターチであることを特徴とする、請求項9に記載のデンプン。
JP2015518861A 2012-06-29 2012-06-29 熱抑制されたデンプン及びデンプン粉 Active JP6122108B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2012/062715 WO2014000813A1 (de) 2012-06-29 2012-06-29 Thermisch inhibierte stärke und stärkehaltige mehle

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015521671A true JP2015521671A (ja) 2015-07-30
JP6122108B2 JP6122108B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=46466492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015518861A Active JP6122108B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 熱抑制されたデンプン及びデンプン粉

Country Status (13)

Country Link
US (2) US20150368370A1 (ja)
EP (1) EP2866581B1 (ja)
JP (1) JP6122108B2 (ja)
KR (1) KR102075364B1 (ja)
CN (1) CN104427885A (ja)
BR (1) BR112014032619B1 (ja)
DK (1) DK2866581T3 (ja)
ES (1) ES2691701T3 (ja)
PL (1) PL2866581T3 (ja)
PT (1) PT2866581T (ja)
RU (1) RU2602282C2 (ja)
UA (1) UA113655C2 (ja)
WO (1) WO2014000813A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6783960B2 (ja) 2017-03-22 2020-11-11 ベネオ レミーBENEO Remy 熱抑制処理澱粉及び/又は穀粉の再湿潤化
US11180575B2 (en) * 2018-12-28 2021-11-23 Corn Products Development, Inc. Thermally inhibited starch and process for making
EP4059965A1 (de) 2021-03-17 2022-09-21 Südzucker AG Verwendung von wachsweizenstärke als viskositätsverbesserer
KR102478528B1 (ko) * 2021-05-25 2022-12-19 김두곤 전분계 중합체를 이용한 친환경 탄성 하이드로젤, 그 제조 방법 및 바이오엘라스토머의 착색 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10503803A (ja) * 1995-01-24 1998-04-07 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱阻害澱粉を含有する水性接着剤
JPH10505139A (ja) * 1995-01-24 1998-05-19 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱で抑制されたデンプンを含有する紙
JPH11506798A (ja) * 1995-06-07 1999-06-15 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱阻害されたα化非粒状デンプン及び粉並びにそれらの製造方法
JP2003501494A (ja) * 1999-06-01 2003-01-14 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション オリゴ糖により製造される熱的に抑制されたデンプン
JP2009270108A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Brunob Ii Bv 熱抑制された多糖類および製法
JP2010248513A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Brunob Ii Bv 熱抑制された多糖類および製法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2818357A (en) * 1952-07-12 1957-12-31 Henkel & Compagnie G M B H Method of producing transformation products of high molecular carbohydrates
US3067067A (en) * 1960-01-13 1962-12-04 Staley Mfg Co A E Starch fractionation
US3977897A (en) 1975-09-08 1976-08-31 National Starch And Chemical Corporation Process for preparing a non-chemically inhibited starch
US4303452A (en) 1979-04-16 1981-12-01 Ajinomoto Company Incorporated Method of producing improved starch by smoking
US4303451A (en) 1980-03-31 1981-12-01 General Foods Corporation Method for modifying texture and flavor of waxy maize starch
JPH072763B2 (ja) 1985-05-08 1995-01-18 日澱化學株式会社 変性澱粉の製造方法
US5932017A (en) * 1993-07-30 1999-08-03 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Thermally-inhibited non-pregelatinized granular starches and flours and process for their preparation
DK0721471T4 (da) 1994-07-29 2009-03-09 Nat Starch Chem Invest Termisk hæmmede stivelser og mel samt fremgangsmåde til deres fremstilling
US5846786A (en) * 1997-08-21 1998-12-08 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Thermally-inhibited, subsequently enzymatically-treated starches
ZA200902999B (en) * 2008-05-07 2010-03-31 Brunob Ii Bv Thermally inhibited polysaccharides and process of preparing

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10503803A (ja) * 1995-01-24 1998-04-07 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱阻害澱粉を含有する水性接着剤
JPH10505139A (ja) * 1995-01-24 1998-05-19 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱で抑制されたデンプンを含有する紙
JPH11506798A (ja) * 1995-06-07 1999-06-15 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション 熱阻害されたα化非粒状デンプン及び粉並びにそれらの製造方法
JP2003501494A (ja) * 1999-06-01 2003-01-14 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション オリゴ糖により製造される熱的に抑制されたデンプン
JP2009270108A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Brunob Ii Bv 熱抑制された多糖類および製法
JP2010248513A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Brunob Ii Bv 熱抑制された多糖類および製法

Also Published As

Publication number Publication date
RU2602282C2 (ru) 2016-11-20
BR112014032619A2 (pt) 2017-06-27
CN104427885A (zh) 2015-03-18
US20200062864A1 (en) 2020-02-27
UA113655C2 (xx) 2017-02-27
US11155644B2 (en) 2021-10-26
EP2866581A1 (de) 2015-05-06
RU2015102793A (ru) 2016-08-20
DK2866581T3 (en) 2018-11-05
KR102075364B1 (ko) 2020-02-10
EP2866581B1 (de) 2018-07-18
PT2866581T (pt) 2018-11-09
WO2014000813A1 (de) 2014-01-03
US20150368370A1 (en) 2015-12-24
KR20150036291A (ko) 2015-04-07
BR112014032619B1 (pt) 2020-03-10
ES2691701T3 (es) 2018-11-28
JP6122108B2 (ja) 2017-04-26
PL2866581T3 (pl) 2019-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Altuna et al. Synthesis and characterization of octenyl succinic anhydride modified starches for food applications. A review of recent literature
US11155644B2 (en) Thermally inhibited starch and starchy flours
CN108285496B (zh) 制备附聚和热抑制的淀粉的方法
JP4724797B2 (ja) 次世代のでんぷん製品
JP5902378B2 (ja) 熱抑制された多糖類および製法
Gunaratne et al. Effect of hydroxypropylation and alkaline treatment in hydroxypropylation on some structural and physicochemical properties of heat-moisture treated wheat, potato and waxy maize starches
JP2006336024A (ja) 熱抑制したデンプン及びフラワー並びにその製造のための方法
JP2007532733A5 (ja)
Song et al. Characterization of amorphous granular starches prepared by high hydrostatic pressure (HHP)
CA2949838A1 (en) Starch compositions useful for thickening aqueous liquids
Zambelli et al. Effect of different levels of acetic, citric and lactic acid in the cassava starch modification on physical, rheological, thermal and microstructural properties
JP6783960B2 (ja) 熱抑制処理澱粉及び/又は穀粉の再湿潤化
JP2011116990A (ja) 熱抑制したデンプン及びフラワー並びにその製造のための方法
Satmalawati et al. Physicochemical properties of ozone-oxidized cassava starch under different slurry concentration
AU2020354508A1 (en) Process for the preparation of pregelatinized starch and/or pregelatinized flour
JP2006131772A (ja) 熱膨潤抑制型変性澱粉の製造方法
Daramola et al. Effects of alum on pasting and some physicochemical properties of cassava (Manihot esculentum) Starch.
Ye et al. Physicochemical properties of amorphous granular starch (AGS) prepared by non-thermal gelatinization by high hydrostatic pressure (HHP) and spray drying
Jandrajupalli et al. Effect of Cross-Linking with Ginger and Garlic on the Properties of Cassava Starch
PL207800B1 (pl) Sposób otrzymywania skrobi modyfikowanej

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6122108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250