JP2015514908A - 多角形振動ピストンエンジン - Google Patents

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Abstract

2つの振動ディスクのうちの一方の上に複数のピストンを有する多角形振動ピストンエンジンが提供される。振動ディスクが中心シャフトを中心に円弧状に動く一方で、それぞれのピストンは円筒形チャンバ内の多角形の側部のうちの1つに沿って直線状に動く。ピストンの直線運動と振動ディスクの角度運動との間の差異は、それぞれのディスクに取り付けられたペグまたは棒材上で摺動するピストン内の摺動スリーブにより吸収される。エンジンは、ディーゼル燃料、ガソリン、または天然ガスを使用する内燃機関として動作するよう構成されてもよく、または高圧高温ガスを回転力に変換する膨張機として構成されてもよい。このエンジンのコンパクトな設計により高い出力対重量比がもたらされる。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本願は2012年4月18日に出願された米国仮特許出願整理番号第61/625,940号の利益を主張するものであり、同特許は参照することにより本願に援用される。
本発明は全般的には内燃機関の分野に関する。さらに詳細には、本発明は、振動ディスク方法体系を用いることによる、様々な石油製品の燃焼に起因する化学エネルギーから回転機械エネルギーへのエネルギー変換に関する。回転機械エネルギーは発電機を駆動して電気を生成するために、または稼働中の車両(例えば自動車、トラック、飛行機、または船舶)内のトランスミッションを駆動するために、用いられ得る。
多数の異なる構成の内燃機関が歴史的に導入され、その中でインライン構成およびV構成が主流となった。他の構成では、2つのピストンが単一の燃焼チャンバ内で組み合わされる対向ピストンが用いられる。より近年では、燃焼チャンバがトロイド形状を有し且つ複数のピストンが振動様式で動く構成が提案されている。1つの係るエンジンが、2011年3月29日に出願された米国特許出願整理番号第13/074510号に開示されており、同特許は引用することにより本明細書に援用される。これらのエンジンは、高い出力対重量比を有するという特長を有し、低いエンジン回転速度で高いトルクを提供する。一方、これらのエンジンは、製造が困難であるという欠点を有する他にも、ピストンが円弧状に動くためにピストンシールの信頼性が低いという欠点も有する。これらの諸問題を解決するエンジン設計が望まれる。
本明細書で説明する本実施形態は、特長を保持する一方でトロイド形エンジンの短所を克服する。直線状の側部を有する多角形状にピストンを配置することにより、このことが達成される。それぞれのピストンは従来のピストンリングを有する直線状シリンダ内で動く。燃焼チャンバは多角形の側部の交差部分にある。多角形の周りで近傍位置にあるピストンは互いに向かっておよび互いから離間するように動き、それにより、共通燃焼チャンバがその中間に存在する対向ピストン構成の特長が提供される。加えて振動ピストンを回転クランクシャフトに接続する駆動機構が簡略化され、それによりパーツ数が少なくなり、その結果、製作コストも軽減される。
このエンジンの出力対重量比は非常に高い。その理由はいくつかある。第1の理由は対向ピストンの使用である。対向ピストンに関して、ピストンの速度は同一排気量に対して従来のピストンエンジンの速度のおよそ半分である。このことにより、エンジンはおよそ2倍の回転速度での運転が可能となり、したがって先行技術に係るエンジンと略同一の排気量で約2倍の出力が生成されることとなる。第2の理由は2つの側部を有するピストンの使用である。このことは蒸気エンジンでは一般的であったが、ガソリンエンジンでは一般的ではない。この改良された設計では、閉多角形の形に配置された2つの側部を有するピストンが用いられる。第3の理由は、より一般的な4サイクル設計よりもむしろ2サイクル設計を所望により使用する点である。これらのうち最後の2項目は、各ピストンの各ストロークがパワーストロークになることを可能にする。この点は、各第4ストロークがパワーストロークとなる従来の自動車エンジンに対して、または各第2ストロークがパワーストロークとなる従来の2サイクルエンジンに対して、対照的である。最後に、従来の対向ピストンエンジンでは2つのピストンに対して1つの燃焼チャンバが存在するのに対し、本明細書における発明ではパワーを生成する燃焼チャンバの個数とピストンの個数とが同一であるという点で、対向ピストンエンジンと比較して重量が顕著に軽減される。
本明細書で説明するエンジン設計は、ピストンチャンバが多角形の側部として配置されたピストンベースのエンジンである。この多角形は4以上の任意の偶数個の側部を有する。本明細書で示す実施形態は6つの側部を有するが、8個、10個、または12個の側部を有するエンジンも可能であり、係るエンジンが、いくつかの用途で好適となり得る。側部の個数に関する制限はないが、開示する設計では偶数個の側部が用いられる。
1つの実施形態例に対しては、偶数個のピストンが一方のディスク上に取り付けられ奇数個のピストンが他方のディスク上に取り付けられる状態で、それぞれのピストンが2つのディスクのうちの一方に取り付けられる。それぞれのディスクは中央駆動シャフト上で枢動し得る。それぞれのディスクは、径方向に延長する1組のペグまたは棒材(各ディスクに対して1組)を有し、係る1組のペグまたは棒材は各ピストンの中心で枢動するスリーブ内で摺動する。ピストンのそのシリンダ内における前後方向の振動運動は、対応するディスクの角振動に変換される。
2つのディスクは互いに対して逆方向に振動する。第1ディスク上のピストンが時計回り方向に動くと第2ディスク上のピストンは反時計回り方向に動き、逆もまた成り立つ。これらのピストンが相互に対して接近すると、これらのピストンにより燃料空気混合物が圧縮される。最も近接する地点において燃焼が発生し、ピストンは離間する方向に押し戻される。次にそれぞれのディスク上のピストンが多角形の逆のコーナー部へと動き、このプロセスが反復される。2サイクルエンジンでは、2側部ピストンの各ストロークがパワーストロークとなる。このエンジンの動作は、2011年3月29日に出願された「Oscillating Piston Engine」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第13/074,510号に記載のトロイド形エンジンの動作に極めて類似し、同特許は参照することにより本明細書に援用される。根本的な相違は、引用された先行技術に係る設計におけるピストンが円弧状に動くこととは対照的に、本明細書で説明するエンジンについてはピストンが有利に直線状に動くことである。
基本的構成は、偶数個の側部を有する多角形の構成である。ピストンが多角形の側部全部を占めるよう、エンジンに対して1つまたは複数のクランクシャフトが多角形内に提供されてもよく、またはピストンの合計個数が奇数となるよう、多角形の側部全部のうちの1つを実際に占めるクランクシャフトが提供されてもよい。最先端技術クランクシャフト設計を用いると、前者の構成は低出力用途に好適に機能し、その一方で、後者の構成は高出力用途に対して好適に機能するであろう。一方、前者の構成は、通常利用可能となるよりも強力なクランクシャフトが提供される高出力用途に対して実際的となり得る。両方の構成を用いる実施形態について本明細書で説明する。
本発明の性質に関するより完全な理解を得るために、以下の図面と組み合わせて以下の詳細に説明を参照されたい。
低出力・低圧縮比エンジン用のための6つのピストンを有する六角形の多角形振動ピストンエンジンの第1実施形態例のコア部を図示する概略図である。 多角形振動ピストンエンジンの第1例におけるピストンの半分のためのピストンペグを保持する2つのコアディスクのうちの1つを図示する概略図である。 ディスクをピストンに接続するピストンペグの1つの実施形態例を図示する概略図である。 コアディスクにおけるピストンペグの位置を図示する概略図である。 ピストンがシリンダ内で前後に動く際、ピストンペグ上で短距離だけ摺動するピストンペグカラー例を図示する概略図である。 ペグ例を図示する概略図である。 ペグ上におけるカラーの配置を図示する概略図である。 ピストンペグとともにピストンペグカラー上に取り付けられたピストンの1例を図示する概略図である。 多角形振動ピストンエンジンの六角形の実施形態例の六角形の実施形態に対して現れるであろう、ディスクのうちの両方の上に配置された6つのピストンを図示する概略図である。 多角形振動ピストンエンジンの六角形の実施形態例に対するコアピストンシリンダおよびコーナー部燃焼チャンバの例を図示する概略図である。 ピストンが内部にある状態の1つのピストンシリンダの破断と、ピストンのそれぞれの端部におけるそれぞれの燃焼チャンバの破断も図示する概略図である。 多角形振動ピストンエンジン例の2サイクルの実施形態に対するポートおよびスパークプラグの可能な位置の他に、4サイクルの実施形態における吸気弁および排気弁の可能な位置も図示する概略図である。 エンジン例の2サイクル構成に対するスパークプラグ、燃料インジェクタ、およびポートの配置の1例を図示する概略図である。 エンジン例に対して1組の駆動ギアを用いて接続された2つのクランクシャフトおよび1つの主要シャフトの1例を図示する概略図である。 ディスクのうちの一方の上の駆動スロットに配置されたクランクシャフトのうちの一方の上のカムの破断詳細を図示する拡大図である。 ディスク、クランクシャフトスロット、およびピストンに対する代替的形状を有する多角形振動ピストンエンジンの代替構成の破断図を図示する概略図である。 構築および組み立てが容易である代替的形状のピストン組立体の分解図を図示する概略図である。 平面から逸れた角度で取り付けられたピストンペグを有する代替的ディスクを図示する概略図である。 ピストンペグ上に取り付けられた3つの代替的構成のピストンを図示する概略図である。 ピストン全部が同一平面に提供された、6つの代替的構成のピストンを有する2つのディスクを図示する概略図である。 ピストンが直線状の様式で動く吸気ポートおよび排気ポートを有するピストンスリーブを図示する概略図である。 コーナー部燃焼チャンバと、ポートを閉塞するマニホールドカバーと、ディスクがそれに接して振動する中心シャフトと、を図18に追加した図である。 クランクシャフトおよび中心シャフトに対する架台を有する内部エンジンケーシングおよび外部エンジンケーシングを図19に追加した図である。 より高い燃焼圧力を有するより高い圧縮比エンジンに対して用いられるより大きい傾斜ブロックを有する代替的ピストン組立体の分解図を図示する概略図である。 クランクシャフトがピストンのうちの一方と置き換わったときのより高い出力のエンジンに対して用いられ得る代替的ディスク構成を図示する概略図である。 より高出力構成ディスクのための摺動棒材上に取り付けられた2つの代替的ピストンを図示する概略図である。 2つのピストンが一方端において開放されている、3つのピストンを有する第2ディスクを図示する概略図である。 2つのスリーブが排気ポートを有し他の3つのスリーブが吸気ポートを有する、代替的ピストン構成にピストンスリーブが追加された図である。 摺動ブロックがスコッチヨーク構成にある状態で振動ディスクが回転クランクシャフトに接続する様子の詳細を図示する概略図である。 摺動ブロックを有するクランクシャフトがエンジン構造により保持される様子の詳細を図示する概略図である。 多角形の側部のうちの1つがクランクシャフトにより置換された、高出力用途に対して用いられる多角形振動ピストンエンジンの代替的構成を図示する概略図である。
図1は6つのピストンを有する多角形振動エンジン例の中心コア部を図示する。これは多角形振動エンジンの1つの実施形態例である。他の代替品実施形態は任意の偶数個の側部を有する多角形に基づき得る。この実施形態における6つのピストンは六角形として配置された6つの直線状シリンダ1のうちのそれぞれにある。それぞれのシリンダは、6つのコーナー部燃焼チャンバ2のうちの1つにより、隣接シリンダに接続される。中心シャフト4を中心に前後に振動するディスク3がエンジンの中心にある。この前後運動は、この実施形態では、2つのクランクシャフト5および6により制御される。特定の寸法および用途に基づいて1つから4つ以上の範囲の様々な個数のクランクシャフトが利用され得る。
図2は2つの振動ディスク3の1つの実施形態を示す。この実施形態では、ピストンペグが取り付けられ得る3つの溝部7が存在する。それぞれのディスク3は中心シャフトに接触するベアリングを含む中心穴8を有する。ディスク3が前後に振動する間、中心主要シャフト(図示せず)がボア穴8内で自由に回転する。長円形の形状を有する2つのボア穴9および10が提供される。これらの穴9および10は、以下で説明するように、クランクシャフトの1部分であるカムに接触する。いくつかの実施形態では、穴9および10の両方は同じであるが、他の実施形態では、一方の穴のみがカムに接触する長円形である一方で、他方の穴は他のクランクシャフトが接触することなく自由な通過が可能となるよう寸法過大である。当該クランクシャフトは他のディスクにおける長円形穴に接するであろう。
図3Bはピストンペグ11の1つの実施形態を図示する。ピストンペグ11は製造の容易化のためにディスク3とは別個に作られる。ピストンペグ11はピストンに接続する滑らかな円筒形部分12を有する。ペグは基部13を有し、基部13は矩形であり、ディスク3上の溝部7に強固に嵌合する。ペグは中心穴14を有し、この中心穴14はペグ11の全長にわたって延長し、オイルが中心主要シャフト4からピストンにまで流れることを可能にする。穴15は、図3Aに示すようにペグ11をディスク3に固定するためのネジを受容するためのものである。
図4Aはピストンペグスリーブ16を図示し、図4Cは、ピストンペグ11の端部上に嵌合するペグスリーブ16を図示する。スリーブ16の両側部から延長する2つの円筒片16aおよび16bはピストン内のベアリングに接続し、ペグ11に対してピストンが傾斜することを可能にする。
図5は円筒片16aおよび16b(図示せず)がピストン17に係合した状態にあるピストン17とピストンスリーブ16とピストンペグ11との組み合わせの1例を図示する。ピストン17はピストンペグ11に接するピストンスリーブ16上のシリンダ16aおよび16bを中心に回転し得る。ピストン17がそのシリンダ内で直線状に前後に動くと、ディスク3が中心シャフト4上で前後に振動する際にピストンペグ11は小さい角度で回転する。それによりディスクが振動する際にピストン17が直線状に動くことが可能となる。ディスクが振動する際のピストン17の直線運動とピストンペグ11の角度運動(および径方向運動)との間の分離は、ピストンスリーブ16がピストンペグ11の円筒形部分に接して径方向に摺動することにより吸収される。ピストンの両端上のピストン表面18は他の実施形態ではドーム区域として図示される。ピストンの表面に対する他の形状も可能であり、当該形状はコーナー部燃焼チャンバ2の選択された形状により決定される。
図6は2つのディスク3および3’上の本実施形態における6つのピストン17の配列を図示する。全部のうちの半分のピストンは前面ディスク3上にあり、残余の半分は背面ディスク3’上にある。なお背面ディスク3’は前面ディスク3と同等であるが、180度だけ反転している。ディスク3および3’は中心シャフト(図示せず)を中心にして逆方向に(異なる位相で)振動する。ピストンペグ(ディスクから直線状に延長する)が、この事例では、ピストン17の中心に行かないことに留意されたい。このように中心から逸れることは、必ずしも必要ではないが、一方のディスクに取り付けられたピストンが、他方のディスクに取り付けられたピストンと同一平面となることを可能にする。ピストン全部が同一平面上にあると、コーナー部燃焼チャンバが燃焼生成物のための直線状の通路を有することとなり、ピストンが2つのずれた平面にあると、コーナー部燃焼チャンバは2つの隣接するピストン上方の領域を接続する角度を有する通路を有することとなる。
図7は、シリンダ1およびコーナー部燃焼チャンバ2に収容された6つのピストンの配列を図示する。ディスク3は、中心穴8を通る中心シャフト(図示せず)を中心に振動する。クランクシャフト(図示せず)は偏心穴9および10を通って延長し、ディスクの前後運動を、中心シャフトに伝達するために回転運動に変換する。この実施形態例は、2サイクルエンジンとして容易に構成され得る。この2サイクル実施形態に対して、吸気ポートおよび排気ポートは、ピストンを収容するシリンダ1の側部に切られる。スパークプラグまたはグロープラグ(ディーゼル燃料を消費する実施形態に対して)はコーナー部燃焼チャンバ2に配置されるであろう。
図7のこの実施形態例は代替的に4サイクルエンジンとしても構成され得る。4サイクルエンジンの実施形態に関して、弁およびスパークプラグはコーナー部燃焼チャンバ2に配置される。
最後に、図7の実施形態例は、膨張機または圧縮機としても構成され得る。係る用途に関しては、吸気弁(電気式インジェクタであってもよい)および排気弁はコーナー部燃焼チャンバ2に配置される。
図8は、両端に2つの燃焼チャンバ2を有するシリンダ1内の単一のピストン17を図示する破断図である。この実施形態では、ピストン17はドーム型ヘッド部18を有し、コーナー部燃焼チャンバ2内のチャンバはピストン端部を収容するよう成形されている。平坦表面から、湾曲表面、尖頭表面、凹状表面、またはさらにより複雑な形状までの範囲のピストン端部を収容する、燃焼チャンバの形状の他の実施形態も可能である。
図9は、多角形振動ピストンエンジンの2サイクルの実施形態に対して用いられ得るシリンダ1上のポート20の可能な位置を図示する。ポート20は、ピストンがシリンダ内で前後に動くにつれてピストンにより曝露される。この図面で図示されるポート20は、両方が吸気ポートであってもよく、その一方で、排気ポート(図示せず)が多角形における次のシリンダの反対側部上にあってもよい。吸気ポートはシリンダのうちの半分上にのみ必要であり、排気ポートは残余の半分上にのみ必要である。これは、隣接するシリンダが接続するコーナー部燃焼チャンバ2を通して連通するためである。開口部21は、ピストンに対する燃料フロー系統としてではなくむしろアクセスを提供し且つシリンダの軽量化を図るために提供され得る。開口部21は省略可であり、多角形振動ピストンエンジンの必要不可欠部分ではない。スパークプラグ開口部22の可能な位置もコーナー部燃焼チャンバ2の破断図に図示される。この位置は、エンジンの2サイクルまたは4サイクルの実施形態のいずれに対しても用いられ得る。最後に、4サイクルの実施形態に対して適切であり得る、または多角形振動エンジンの膨張機の実施形態に対して適切であり得る、吸気弁および排気弁を配置するための可能な位置23がコーナー部燃焼チャンバ2の破断図に図示される。この吸気ポートは、所望により、インジェクタであり得る。
図10は、コーナー部燃焼チャンバ2のうちのそれぞれの上にあり得るスパークプラグ26および燃料インジェクタ27の位置を有する多角形振動ピストンエンジンの2サイクル実施形態の1例である。排気ポート25の可能な位置も図示され、当該位置は1つおきの(交互の)ピストンシリンダ1上にあり得る。2サイクル実施形態は、他の代替例の中でも、図9に示すように配置された吸気ポートおよび排気ポートの両方を有してもよく、または図10に示すように燃料インジェクタのみを有する排気ポートを有してもよい。
図11は、ディスク(図示せず)の振動運動を主要シャフト4の回転運動に変換する伝達構造の1つの実施形態例を図示する。ディスクが反対方向に振動する間、主要シャフト4はディスクを通って延長し自由に回転する。クランクシャフト5および6は、図2に示すディスク3に提供された長円形穴9および10を通って延長する。クランクシャフト5および6のそれぞれの上の偏心カム30および31は、ディスクの長円形穴の縁部に沿ったベアリングに接する。ここで図示する実施形態では、上方クランクシャフトにおけるカム30は前面ディスク3(図2参照)における長円形穴9の縁部に接し、下方クランクシャフト6上のカム31は背面ディスク(図2参照)における長円形穴10の縁部に接する。この実施形態に対する各ディスクにおける逆の穴は、ディスクが振動する間にクランクシャフトが自由に通過することが可能となるよう、拡大化される。例えば2つのカム30が単一のクランクシャフト上に存在し、単一のクランクシャフトが両方のディスクのベアリングに接する、他の実施形態も可能である。また、1つから4つ以上の範囲の異なる個数のクランクシャフトを有することも可能である。ディスクがプッシュアームにより偏心カムに接続された異なる実施形態も可能である。プッシュアームの長さ、およびディスク上の取り付け点の位置は、両方の方向におけるピストンの動きが中間点を中心として対称となるよう、制約される。この制約については、2011年3月29日に出願された「Oscillating Piston Engine」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第13/074,510号に詳細に記述される。なお同特許は参照することにより本明細書に援用される。
クランクシャフト5上のカム30およびクランクシャフト6上のカム31の偏心の寸法、ならび2におけるにコーナー部燃焼チャンバの形状が、エンジンの圧縮比を決定する。圧縮比は例えば、膨張機用途に対する2:1の低い値から高性能ディーゼル動作に対する20:1を越える値までの範囲で変動し得る。
図11では、主要シャフト4は主要ギア34を有する。主要ギア34はクランクシャフト5のギア35およびクランクシャフト6のギア36と噛み合う。この実施形態では、ギア比は1:1として図示されるが、クランクシャフト35および36上のギア全部が同一寸法であるという制約のもとで他のギア比も用いられ得る。
図12は、ディスク3上の長円形穴9に接するクランクシャフト5上のカム30の破断詳細である。クランクシャフト5が回転するにつれてディスク3は前後に振動する。
図13は、上述した共通のパーツの多くを有する多角形振動ピストンエンジンの代替的な実施形態を図示する。ピストンシリンダ1、コーナー部燃焼チャンバ2、およびシャフト4、5、ならびに6は、図1および図11におけるピストンシリンダ、コーナー部燃焼チャンバ、およびシャフトと同様である。この代替的な実施形態に関して、ディスク40は下向きに傾斜したピストンペグを有し、第2ディスクは上向きに傾斜したペグを有し、それにより多角形のピストンは全部同一平面にあり、ペグはピストンの中心を通ることとなる。またピストン41はドーム型に代わって、クサビ形状の端部を有する状態で図示される。係る構成は、ピストンボアが小さく、力がかなり小さく、ディスク上のペグの強度が非特殊材料を用いて適切である、低出力用途に適する。
図14は、7つのパーツから構成されるピストンの代替的な実施形態を図示する。ピストン組立体51の全体は2つの端部キャップ55(平坦エリア55bを有するドーム形状端部55aを有するものとして図示)を有し、これらの端部キャップ55は2つの側部ブレース52上に嵌合する。側部ブレース52は、ピストンペグカラー53を支持する2つの小さいジャーナルベアリング54を保持するために、一緒に組み合わされる。この組立体を用いることにより、ピストンの製造および組み立てが容易となり、ピストン組立体の長さを変化させることが可能となる。その結果、単に側部ブレース52の長さを変化させることにより、異なる圧縮比に対応することが可能となる。
図15は、他の実施形態のピストンペグ58を有する代替的な実施形態の振動ディスク57を図示する。これらのピストンペグ58はディスク57の外辺部の周りの穴に螺合される。ピストンペグ58はディスク57の平面から逸れた角度で提供され、それによりピストンの全部が同一平面に配置されることが可能となる(図17参照)。このディスク57は、上述のディスク設計の長円形開口部よりもむしろ、クランクシャフトのためにスロット59を有する。またこのディスクは、軽量化を図るために、貫通する穴57aが提供されている。
図16はディスク57に接続されたピストンペグ58に取り付けられた代替的なピストン組立体51の全体を図示する。ピストンがそれぞれのシリンダ内で前後に動くと、ピストンはピストンペグ上で径方向にわずかな量だけ動く。
図17は代替的な実施形態に対する第1ディスク57の頂部上の第2ディスク60およびピストン51を図示する。ディスク60は、180度反転していることを除き、ディスク57と同等である。ピストンペグがディスクの平面から逸れた角度で提供されるため、ピストン全部が同一平面に配置され、ピストンディスクが中心主要シャフトのためのベアリングおよび支持構造体を収容するために十分に離間することが可能となる。
図18は、他の代替的な実施形態に対する、6つのピストンのうちのそれぞれに追加されたシリンダスリーブを図示する。異なる種類のポートを有する2種類のスリーブがこの実施形態例に対して提供される。スリーブ62は両端部に吸気ポート62aを有し、スリーブ64は両端部により大きい排気ポート64aを有する。ディスクにおけるスロットを通って延長しスロットをカバーするクランクシャフト65の位置も示される。同一種類のポートがスリーブの両端部に存在することは必ずしも要求されない。スリーブが一方端に吸気ポートを、他方端に排気ポートを有し、それにより6つのスリーブの全部が同等となってもよい。一方、図18に図示する構成は、外部排気パイプの個数が6つから3つに減少するという利点と、外部吸気マニホールドの個数を6つから3つに減少するという利点と、を有する。なぜなら両方の場合において、単一シリンダのためのポートを単一のマニホールドに組み合わせることが可能となるためである。
図19は多角形振動ピストンエンジンのこの実施形態例にさらなるポートを追加する。吸気マニホールド68は吸気ポートを有するシリンダスリーブを収容し、排気マニホールド69は排気ポートを有するシリンダスリーブを収容する。これらのマニホールドはシリンダスリーブの両端部におけるポートの機能を組み合わせる。外側ではこれら2種類のマニホールドは同等に見えるが、内側では、開口部がそれぞれのスリーブ上のポートと整列する。コーナー部燃焼チャンバ70も図示される。内側では、これらのコーナー部燃焼チャンバは図8および図9で図示するコーナー部燃焼チャンバと同様である。外側では、これらのコーナー部燃焼チャンバ70は、スパークプラグもしくはグロープラグ、またはインジェクタ(使用する場合)を収容するために1つまたは2つの穴(第2穴は背面上)を有する。ディスクがそれに接して振動する中心シャフト66も図示される。このシャフトは、クランクシャフトが駆動シャフトとして用いられるかどうか、またはクランクシャフトが中心シャフトと噛み合うかどうかに基づいて、回転する場合もあり、または回転しない場合もある。
図20は内側パーツの全部を収容するケース72を図示する。このケースはマニホールド、スリーブ、およびコーナー部片を定位置に保持するために用いられる。中心シャフトおよびクランクシャフトの1部分を保持するディスク間の構造体も、視野外となっている中心部にある。ケース72は、ケース72が端部ケース構造体73に接続されることを可能にするフランジを有する。端部ケース構造体73も、クランクシャフトを保持するための構造体74、および中心シャフトを保持するための構造体76を有する。クランクシャフトおよび中心シャフトは、ジャーナルベアリングを保持するカバー75を用いて固定される。
図20において、ケース72を有する基本的構造体は積み重ね可能である。図示する単一リングのピストンを用いると、エンジンは、クランクシャフトが1回転する毎に2回のパワーストロークを生じる。これは、ピストンの端部が二重であるという事実、およびこの事例ではエンジンが2サイクルエンジンであるという事実の特徴である。トルクが負となりフライホイールが動作のために必要となる、クランクサイクルの部分が存在する。しかし この多角形振動ピストンエンジン例がモジュール式であるため、複数リングのピストンが長尺クランクシャフトおよび中心シャフトを用いて積み重ね可能である。第2リングのピストンが第1リングに対して90度となる2つのリングを用いると、トルクが負になることは決してなく、それにより重いフライホイールの必要性はなくなる。追加され得るモジュールの個数に関する唯一の制限は、クランクシャフトの最終的な強度である。これは次の実施形態例のエンジンにつながる。
高出力エンジンに対して、ピストンペグおよびクランクシャフトに対して用いられる物質の強度が制限となる。この難点は他の実施形態の多角形振動ピストンエンジンにより克服される。高出力エンジンのために設計されたピストンが図21に図示される。ピストンのボアが大きくなると、燃焼比も大きくなり、ピストンペグに加わる力も大きくなる。例えば真の燃焼比が8.9である3インチピストン(2サイクルエンジンの場合、真の燃焼比は排気ポートの寸法のために幾何学的な燃焼比よりも小さい)を用いると、燃焼時の圧力はおよそ1,150ポンド/立方インチとなり、ピストンペグに加わる力は8,000ポンドを越えることとなる。ピストンペグが図3および図15に図示する円筒形である場合、ペグに要求される直径は、利用可能な空間に収容されるには過大な値となってしまう。
高出力用途に対しては、図21に示すピストン組立体が提供され得る。図21においてピストン端部55およびピストン側部ブレース52は図14に示すピストン端部およびピストン側部ブレースと同一である。一方、ピストンピボットは新しい要素82として図示される構造体を有する。ここで略矩形断面はこれらの高い力に対して必要となる追加的強度を可能にする。この形状のために、ピストンはより低い出力の用途に対する場合よりも長くなるであろう。
図22は、高出力用途に対して設計された振動ディスクに対して加えられた変更を図示する。ここでディスク84は2つのピストンに接続するための2つのアーム部85のみを含む一方、クランクシャフトのためのスロットは第3ピストンの位置にあり、この位置は、より大きく且つより強力なクランクシャフト(図示せず)を受容するために、クランクシャフトスロット100により置き換えられている。
図23は、ディスク84のアーム部85の端部上に配置された高出力ピストン81を図示する。
図24は、この高出力実施形態例の多角形振動ピストンエンジンと図1〜図20に図示する他の実施形態例との間の主な相違を図示する。図24では、5つのピストン81のみが六角形構成に対して提供される。最後のピストン81の位置がクランクシャフトスロット100により置き換えられている。これは多角形エンジンに存在する側部の個数に関わらず成り立つ。多角形の側部がN個であるならばピストンの個数はN−1個となるであろう。5つのピストン81のうちの3つは同等であり、両端部に出力生成表面を有する。ピストン83のうちの2つは、これら2つのみが出力を生成する1つの端部を有するという点で異なる(他方端101は開放されている)。
図25では、ピストンにシリンダスリーブ87が追加される。図25では、スリーブ87は排気ポート87aを含み、これら2つのスリーブは同等である。スリーブ88は同一の吸気ポート88aを両端部に含む。2つのスリーブ89も吸気ポート88aを含むが、吸気ポート88aが含まれるのはスリーブの一方端においてのみである。中心シャフト91およびクランクシャフト92の1部分も図示される。上述の実施形態におけるスコッチヨークのすべての場合におけるように、ただし図25ではより明白にされているが、振動ディスクのスロット内で摺動する一方でクランクシャフトが回転することを可能にする摺動ブロック93が存在する。
図26は摺動ブロックの詳細を図示する。クランクシャフトのためのスロット100付近におけるディスク84および85の部分が図示される。クランクシャフト92は、クランクシャフトが回転する際、摺動ブロック93内に位置する。これらの接合部に対する潤滑はディスクにおけるチャネルを通して提供される。
図27はクランクシャフトが如何にしてケースにより支持され得るかに関する1例の詳細を図示する。架台105上のチャネル74がクランクシャフト95を担持する。カバー75は、クランクシャフト95を定位置に保持し潤滑を可能にするジャーナルベアリング(図示せず)を捕捉する。摺動ブロック93は取り付けの容易化を可能にするために分割される(ジャーナルベアリングが分割されるのと同様に)。
最後に図28は、多角形振動ピストンエンジン(この実施形態はアークエンジンと呼称されることもある)の本実施形態に係る組み立てられた基本的パーツを図示する。3つの吸気マニホールド68および2つの排気マニホールド69は図19に示すマニホールドと同一である。4つのコーナー部燃焼チャンバ70が存在する(1つのコーナー部燃焼チャンバ70がケースにより隠されている)。コーナー部チャンバでカバーされないピストンの端部は端部キャップを有し、当該箇所では燃焼は生じない。したがって本実施形態は、多角形の側部の個数よりも2つだけ少ない燃焼チャンバを有する。全部を一緒に保持するケースは要素99として図示され、組み立ての容易化のために2つのパーツからなる。ケースは、リングのピストンの積み重ねを可能にする図示のようなフランジを有する。前述のように、複数リングのピストンが同一の中心シャフトおよびクランクシャフトに取り付けられ得る。この積み重ねがなされるとき、別個のリング内のチャンバの燃焼のタイミングの位相は、滑らかに動くエンジンが生成されるよう、ずらされ得る。通常の実施形態では、少なくとも2リングのピストンが存在するであろうが、任意個数のリングが用いられ得る。
上述した最初の実施形態では、多角形エンジンは、任意の偶数N個の側部、N個のピストン、およびN個の燃焼チャンバを有し得る。高出力実施形態では、エンジンはN個の側部、N−1個のピストン、およびN−2個の燃焼チャンバを有する(燃焼チャンバがN個となるように端部ピストンの両端に燃焼チャンバを追加することは可能であるが、これらの最後の2チャンバは対向ピストンではなくなり、追加的なマニホールドおよび異なるポートが加えられることとなる。複雑度が大きくなることから得られ得る出力上の利点は、わずかに大きいピストンにより容易に吸収され得る)。燃焼チャンバが少ないにも関わらず、この高出力実施形態は、大きい負荷を担持するパーツの寸法を任意に大きくすることが可能であるため、高出力エンジンを可能にする。例えば3インチピストン、1.8インチのストローク、8.9の実際の圧縮比、3500フィート/分のピストン速度(市販のエンジンのピストン速度は4000フィート/分以上)、および2リングのピストン(ピストンは合計10個)を有するエンジンは、11,500rpm(これは最高速度ではない)でおよそ980馬力を生じ得る。図28に図示するパーツの重量は200ポンド未満であり得る。二重リングおよび端部カバーを用いると、重量は450ポンド未満となり、エンジン例は2.0を越える出力比を有することとなる(出力比は単位ポンド重量あたりの馬力である)。
本明細書で説明した実施形態では、機能するためにエンジンに通常は提供されるいくつかのパーツおよびシステムが省略されている。これらのパーツおよびシステムは、燃料供給システム、排気システム、およびバルブ・スパークプラグタイミングシステムを含む。これらのシステムの内のそれぞれは、いくつかの方法で具体化され得、係る方法のうちのそれぞれはレシプロエンジンに関して現在、一般的である。多角形振動ピストンエンジンにより課されるこれらのシステムに対する特定的な要件は必ずしも存在せず、これらのパーツおよびシステムのいくつかの異なる実施形態が利用され得る。
したがって以下が、これらの実施形態例のうちの1つまたは複数により提供される。
1.ピストンが多角形状に配置された振動ピストンエンジン。
2.多角形は任意の偶数個の側部を有し得る、振動ピストンエンジン。
3.多角形のコーナー部にある燃焼チャンバはピストンの両端部の形状を収容するために必要となる任意の形状を有し得る、振動ピストンエンジン。
4.2サイクルエンジン、4サイクルエンジン、または膨張機として構成され得る、振動ピストンエンジン。
5.燃焼はグロープラグ、スパークプラグ、またはディーゼルとしてプラグなしで点火され得る、振動ピストンエンジン。
6.ピストンによるディスクの振動はディスク上のスロット内で動く摺動ブロックにおいて回転するクランクシャフト上のカムにより回転運動に変換される、振動ピストンエンジン。
7.ピストンによるディスクの振動はクランクシャフト上のカムに接続されたディスク上のプッシュアームにより回転運動に変換される、振動ピストンエンジン(これは言語のみで説明されるが、摺動ブロックがこの設計に対する弱点であるために、これは重要である。摺動ブロックはプッシュアーム構成により置き換えられ得る。この点に関しては、トロイド上エンジンに関するわれわれの以前の特許出願において十分に論じられている)。
8.多角形におけるピストンの複数のリングが単一の主要シャフト上に配列された、振動ピストンエンジン。
9.多角形の1つの側部がクランクシャフトにより充填された、多角形振動ピストンエンジン(アークエンジン)。
10.ピストンの複数のアークが、高出力を与えるために、単一のクランクシャフト上に組み合わされた、アークエンジン。
多数の他の実施形態例が上述の特徴の様々な組み合わせから提供され得る。上述の実施形態では特定的な事例および代替物が用いられたが、本願の意図する範囲から必ずしも逸脱することなく、本明細書で説明した要素および/またはステップに対して様々な追加的な代替物が用いられ得、均等物が代用され得ることは、当業者に理解されるであろう。本願の意図する範囲から逸脱することなく特定の状況または特定の必要に実施形態を適応させるために、改変例が必要となり得る。本明細書で説明した特定的な実装例および実施形態例に本願が限定されることは意図されず、請求項が、請求項により含まれる、逐語的なまたは均等な、開示されたまたは開示されない、全部の新規および非自明な実施形態を含むよう、最も広範な適切な解釈が加えられるべきであることは意図される。

Claims (34)

  1. 軸方向穴および少なくとも1つの第1偏心穴を有する少なくとも1つの第1ディスクと、
    前記第1ピストンの直線運動を前記第1ディスクにおける振動運動へと変換するために、前記第1ディスクに接続された少なくとも1つの第1ピストンと、
    前記軸方向穴を通過する主要シャフトと、
    前記第1クランクシャフトの回転を前記主要シャフトの回転へと変換するために前記第1偏心穴を通り且つ前記主要シャフトに接続された少なくとも1つの第1クランクシャフトと、
    前記第1ディスクの前記振動運動から前記第1クランクシャフトの回転を生成するための第1接続機構と、
    を含む、エンジン。
  2. 軸方向穴および第1偏心穴を有する第2ディスクであって、前記主要シャフトは前記第2ディスクの前記軸方向穴を通り、前記第1クランクシャフトも前記第2ディスクの前記第1偏心穴を通る、第2ディスクと、
    前記第2ピストンの運動を前記第2ディスクにおける振動運動へと変換するために、前記第2ディスクに接続された第2ピストンと、
    前記第2ディスクの前記振動運動から前記第1クランクシャフトの回転を生成するための第2接続機構と、
    をさらに含む、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記第1ディスクに提供された第2偏心穴を通り、且つもし存在するならば前記第2ディスクの第2偏心穴も通る、第2クランクシャフトであって、前記第2クランクシャフトの回転を前記主要シャフトの回転へと変換するために前記主要シャフトにも接続された第2クランクシャフトをさらに含む、請求項1または請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記第1ディスクは前記第2ディスクの前記振動と逆となる様式で振動する、請求項2または請求項3に記載のエンジン。
  5. 前記第1ピストンは前記第2ピストンに対抗するよう配置された、請求項2〜請求項4のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  6. 複数の追加ピストンをさらに含み、それにより前記追加ピストンのうちのそれぞれの1つが、前記ピストンのうちのそれぞれの1つの直線運動を前記第1ディスクおよび前記第2ディスクのうちのいずれか一方における振動運動へと変換するために、前記第1ディスクおよび前記第2ディスクのうちの選択された前記いずれか一方に接続されるよう配置された、請求項2〜請求項5のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  7. 前記第1クランクシャフトは前記変換を実行するために前記主要シャフト上の対応するギアに接続するためのギアを有する、請求項1〜請求項6のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  8. 前記接続機構は前記第1ディスクの前記第1偏心穴に係合するために前記クランクシャフト上に提供されたクランクを含む、請求項1〜請求項7のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  9. 前記装置は、膨張空間を膨張させ、それにより前記第1ピストンを介して前記第1ディスクにトルクを印加するために、前記第1ピストンを少なくとも部分的に含む前記膨張空間にガスを噴射するよう適応された、請求項1〜請求項8のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  10. 前記装置は、膨張空間内で圧縮を生じさせて燃料/空気混合物の点火により前記膨張空間が膨張され、それにより前記第1ピストンを介して前記第1ディスクにトルクを印加するために、前記第1ピストンを少なくとも部分的に含む前記膨張空間に前記燃料/空気混合物であるガスを噴射するよう適応された、請求項1〜請求項9のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  11. 少なくとも1つの膨張空間を形成するために、前記第1ディスクと一緒の前記第1ピストンおよび前記第2ディスクと一緒の前記第2ピストンが、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンを少なくとも部分的に含むチャンバと一緒に配置されるよう、前記チャンバをさらに含む、請求項2〜請求項10のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  12. 前記偏心穴のうちのそれぞれ1つは、前記偏心穴がその中に形成された前記ディスクが、前記偏心穴を通る前記クランクシャフトを中心に自由に振動することが可能となるよう、形成された、請求項1〜請求項11のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  13. 前記第2ピストンに対向するよう配置された前記第1ピストンを含むピストン対が形成され、前記装置は、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に膨張空間を形成するために、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが、前記ピストン対に対応するチャンバ内に配置されるよう、前記チャンバを形成するためのハウジングをさらに含む、請求項2〜請求項12のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  14. 前記チャンバは前記第1ピストンおよび前記第2ピストンの前記直線運動を受容するための円形シリンダとして構成された、請求項13に記載のエンジン。
  15. 他のピストンに対向するよう配置された前記第1ピストンを含むピストン対が形成され、前記装置は、互いに対向し合う前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記ピストン対に対応するチャンバ内に配置されるよう、前記チャンバを形成するためのハウジングをさらに含む、請求項1〜請求項12のうちのいずれか1つに記載のエンジン。
  16. 前記チャンバは前記第1ピストンおよび前記第2ピストンの前記直線運動を受容するための円形シリンダとして構成された、請求項15に記載のエンジン。
  17. 複数の追加的な対向するピストン対であって、周縁周りの前記ピストン対が中心軸を有する状態で配置された、ピストン対と、
    前記ピストン対を圧縮可能空間に含むためのハウジングであって、それぞれのピストン対におけるそれぞれのピストンは、前記ピストン対の前記ピストンの間の固定された点に向かっておよび前記固定された点から離間するよう交代的に振動する、ハウジングと、
    をさらに含む、請求項15に記載のエンジン。
  18. 前記ハウジングは多角形に配置された、請求項17に記載のエンジン。
  19. 前記第1偏心穴は前記第1ディスクの周縁上の開放スロットとして提供された、請求項17または請求項18に記載のエンジン。
  20. 第2ピストンに対向して配置された第1ピストンを含むピストン対と、
    前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記ピストン対に対応する円筒形チャンバ内において直線運動で動くよう構成された状態で、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に膨張空間を形成するために前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記円筒形チャンバ内に配置されるよう、前記円筒形チャンバを形成するためのハウジングと、
    主要シャフトと、
    前記主要シャフトから偏心した少なくとも1つのクランクシャフトと、
    前記膨張空間の膨張により生成された、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンのうちの一方または両方の前記直線運動を、前記少なくとも1つのクランクシャフトの回転に変換するための機構と、
    前記少なくとも1つのクランクシャフトが回転すると前記主要シャフトを回転させるために前記少なくとも1つのクランクシャフトを前記主要シャフトに接続するための1つまたは複数の伝達機構と、
    を含む、エンジン。
  21. 複数の前記クランクシャフトは、前記主要シャフトの周りに、前記主要シャフトから偏心して、しかし前記主要シャフトに対して平行に、分布されて提供された、請求項20に記載のエンジン。
  22. 複数のピストン対であって、前記ピストン対のうちのそれぞれ1つは、第2ピストンに対向して配置された第1ピストンを含む、ピストン対と、
    主要シャフトと、
    少なくとも1つのクランクシャフトと、
    前記ピストン対のうちのそれぞれ1つの前記第1ピストンおよび前記第2ピストンの相対的直線運動から、前記クランクシャフトのうちのそれぞれ1つにおける回転を生成するための機構と、
    前記クランクシャフトの前記回転を前記主要シャフトの回転へと変換するための機構と、
    を含む、エンジン。
  23. 前記主要シャフトの周りに、前記主要シャフトから偏心して、しかし前記主要シャフトに対して平行に、分布された複数の前記クランクシャフトを提供する、請求項22に記載のエンジン。
  24. 前記少なくとも1つのクランクシャフトの前記回転を前記主要シャフトの回転へと変換するための前記機構は、前記主要シャフト上のギアに接続する前記少なくとも1つのクランクシャフト上のギアからなる、請求項22または請求項23に記載のエンジン。
  25. 少なくとも1つのピストンと、
    少なくとも1つの主要ギアを有する主要シャフトと、
    前記主要シャフトに平行な少なくとも1つのクランクシャフトであって、前記少なくとも1つの主要ギアに接続するクランクシャフトギアと、前記少なくとも1つのピストンの直線運動から前記クランクシャフトのうちのそれぞれ1つに回転を生成するための機構と、を有する、クランクシャフトと、
    を含み、
    前記クランクシャフトの回転は前記主要シャフトの回転へと変換される、
    エンジン。
  26. 前記少なくとも1つのピストンは複数の対向するピストン対からなる、請求項25に記載のエンジン。
  27. 前記ピストン対のうちのそれぞれ1つの一方のピストンは第1ディスク上に取り付けられ、前記ピストン対のうちのそれぞれ1つの他方のピストンは第2ディスク上に取り付けられた、請求項26に記載のエンジン。
  28. 動作中、前記ピストン対は、振動を前記第1ディスク上に課し、逆の振動を前記第2ディスク上に課し、前記クランクシャフトのうちのそれぞれ1つに回転を生成するための前記機構は前記振動を前記クランクシャフトの回転へと変換することにより達成される、請求項27に記載のエンジン。
  29. 中心軸を有する周縁の周りに配置された複数のピストンと、
    前記ピストンのうちのそれぞれ1つを円筒形チャンバに収容するためのハウジングであって、複数の前記円筒形チャンバが前記ハウジング内で多角形形状を形成する、ハウジングと、
    前記軸を通して配置され且つ前記ハウジング内を通る主要シャフトと、
    前記ピストンの直線運動を前記主要シャフトの回転へと変換するための機構と、
    を含み、
    前記エンジンは前記主要シャフトを介してトルクを負荷に伝達する、
    エンジン。
  30. 中心軸を有する周縁の周りに配置された複数の対向するピストン対と、
    前記ピストンを収容するためのハウジングと、
    前記軸を通して配置され且つ前記ハウジング内を通る主要シャフトと、
    前記ピストン対のうちのそれぞれにおける前記ピストンの直線運動を前記主要シャフトの回転へと変換するための機構と、
    を含み、
    それぞれのピストン対のうちの前記ピストンに対して、前記ピストンの前記相対運動は、それぞれのピストンが、前記ピストン対の前記ピストンの間の固定された点に向かっておよび前記固定された点から離間するように交代的に動くことを含み、
    前記エンジンは前記主要シャフトを介してトルクを負荷に伝達する、
    エンジン。
  31. その中を通して形成された第1軸方向穴および第1偏心穴を有する第1ディスクであって、前記第1偏心穴は前記第1ディスクの軸から偏心した、第1ディスクと、
    その中を通して形成された第2軸方向穴および第2偏心穴を有する第2ディスクであって、前記第2偏心穴は前記第2ディスクの軸から偏心した、第2ディスクと、
    前記第1ディスクの周縁に取り付けられた第1ピストンと、
    前記第2ディスクの周縁に取り付けられた第2ピストンと、
    前記第1軸方向穴および前記第2軸方向穴を通る主要シャフトであって、前記第1軸方向穴および前記第2軸方向穴の中で回転することが可能な主要シャフトと、
    前記第1偏心穴および前記第2偏心穴を通るクランクシャフトであって、前記第1偏心穴および前記第2偏心穴の中で回転することが可能なクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトを前記主要シャフトに接続するための伝達機構であって、前記クランクシャフトの回転が前記主要シャフト上に回転を課すよう構築された伝達機構と、
    前記第1ディスクまたは前記第2ディスクのうちの少なくとも1つを前記クランクシャフトに接続するための振動伝達機構であって、前記第1ディスクまたは前記第2ディスクのうちの前記1つの振動を前記クランクシャフトの回転へと伝達するために構築された振動伝達機構と、
    ハウジングであって、
    前記第1ピストンおよび前記第2ピストンの直線運動を受け入れるための膨張空間を前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に形成するために、前記第1ディスク上の前記第1ピストンおよび前記第2ディスク上の前記第2ピストンが、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンを少なくとも部分的に含む円筒形チャンバとともに配置されるよう、前記ハウジングは前記円筒形チャンバを形成し、
    前記主要シャフトを中心とする前記第1ディスクまたは前記第2ディスクのうちの少なくとも前記1つが振動し、それにより前記振動が前記クランクシャフトの回転に変換され、それにより前記主要シャフトが回転されることにより前記エンジンが動作するにつれて、前記膨張空間は前記膨張空間内の体積を交代的に圧縮および膨張させる、
    ハウジングと、
    を含む、エンジン。
  32. 前記第1偏心穴は前記第1ディスクの周縁上の開放スロットとして提供され、前記第2偏心穴は前記第2ディスク上の開放スロットとして提供された、請求項31に記載のエンジン。
  33. その中を通して形成された第1軸方向穴および第1偏心穴を有する第1ディスクであって、前記第1偏心穴は前記第1ディスクの軸から偏心した、第1ディスクと、
    その中を通して形成された第2軸方向穴および第2偏心穴を有する第2ディスクであって、前記第2偏心穴は前記第1ディスクの前記軸から偏心し、前記第2偏心穴は、前記第1偏心穴が前記第1ディスクの前記軸から離間して配置された距離に対応する距離だけ前記第2ディスクの前記軸から離れて配置された、第2ディスクと、
    複数のピストン対であって、前記ピストン対のうちのそれぞれは、前記第1ディスクの周縁に取り付けられた第1ピストンと、前記第2ディスクの周縁に取り付けられた第2ピストンとを含む、ピストン対と、
    前記第1軸方向穴および前記第2軸方向穴を通り且つ主要ギアを有する、主要シャフトと、
    前記第1偏心穴を通り且つ前記第2偏心穴も通る、クランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの回転を前記主要シャフトに伝達するために、前記クランクシャフトに取り付けられた、前記クランクシャフトを前記主要シャフトの前記主要ギアに接続するためのクランクシャフトギアと、
    前記第1ディスクの振動を前記クランクシャフトの回転へと伝達するためのトランスミッションと、
    ハウジングであって、
    前記ハウジングは、対応する膨張空間を前記第1ピストンと前記2ピストンとの間に形成するために前記ピストン対のうちのそれぞれ1つの前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが、前記複数のピストン対を少なくとも部分的に含む少なくとも1つの円筒形チャンバとともに配置されるよう、前記少なくとも1つの円筒形チャンバを形成し、
    それぞれの膨張空間に対して、前記主要シャフトを中心として前記第1ディスクが振動し、それにより前記第1ディスクの前記振動が前記クランクシャフトの回転へと変換され、それにより前記主要シャフトが回転されることにより前記エンジンが動作するにつれて、前記対応するピストン対は前記対応するピストン対の前記直線運動を通して前記膨張空間内の体積を交代的に圧縮および膨張させる、
    ハウジングと、
    を含む、エンジン。
  34. 前記第1偏心穴は前記第1ディスクの周縁上の開放スロットとして提供され、前記第2偏心穴は前記第2ディスク上の開放スロットとして提供された、請求項33に記載のエンジン。
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