JP2015514040A - クラウン領域が熱可塑性エラストマーを含むサブレイヤを備えたタイヤ - Google Patents

クラウン領域が熱可塑性エラストマーを含むサブレイヤを備えたタイヤ Download PDF

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Abstract

本発明は、自動車用のラジアルタイヤ(1)であって、少なくとも、路面に接触するようになった半径方向外側部分(3a)を備えたトレッド(3)を有するクラウン(2)と、2つの非伸張性ビード(4)及びビード(4)をトレッド(3)に連結した2つのサイドウォール(3)及び2つのサイドウォール(5)中に延びてビード(4)内に固定されたカーカス補強材(6)と、トレッド(3)の半径方向外側部分(3a)とカーカス補強材(6)との間に円周方向に配置されたクラウン補強材又はベルト(7)と、トレッドの半径方向外側部分(3a)の組成とは異なる組成を有する「サブレイヤ」と呼ばれる半径方向内側エラストマー層(8)とを有し、サブレイヤはそれ自体、トレッド(3)の半径方向外側部分(3a)とクラウン補強材(7)との間に円周方向に配置されている、ラジアルタイヤにおいて、サブレイヤは、少なくとも1つの熱可塑性エラストマーを含み、熱可塑性エラストマーは、少なくとも1つのエラストマーブロック及び少なくとも1つの熱可塑性ブロックを含むブロックコポリマーであり、熱可塑性エラストマーの全含有量は、65から100phr(エラストマーの100部当たりの重量部)までの範囲内にあり、サブレイヤは、隣接のエラストマー層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比とは異なる200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比を示し、隣接のエラストマー層の各々について次の方程式、即ちに従うことを特徴とするラジアルタイヤに関する。

Description

本発明は、クラウン内に熱可塑性エラストマー(TPE)を主成分とする組成物を有するタイヤに関する。
タイヤのトレッドは、走行面と接触状態にあるタイヤの部分なので、トレッドは、最も多く且つ最も迅速に摩耗するタイヤの部分である。タイヤ製造業者にとって有利な目的は、トレッドをタイヤから取り除くことができるということであり、この作業は、トレッドを別のトレッドで交換することを目的としてトレッド分離と通称されており、この作業は、トレッドを丸ごと交換する必要なく、タイヤの寿命を延ばすことを目的として更生(リトレッド)と通称されている。しかしながら、今日まで用いられている材料に関し、トレッド分離作業は、複雑なままであり、費用が高くつく。これは、乗用車のタイヤが更生されるのが今日極めて稀であるという理由のうちの1つである。トレッドをタイヤから効率的に分離してタイヤを更生する手段を見出すことが極めて有利である。
この目的に鑑みて、本出願人である当社は、驚くべきこととして、特定のトレッドアンダーレイヤがトレッドをタイヤから分離してこのようなアンダーレイヤを備えたタイヤを更生することを容易にすることができることを見出した。
本発明の内容は、自動車用のラジアルタイヤであって、
・少なくとも、路面に接触するようになった半径方向外側部分を備えたトレッドを有するクラウンと、
・2つの非伸張性ビード及びビードをトレッドに連結した2つのサイドウォール及び2つのサイドウォール中に延びてビード内に固定されたカーカス補強材と、
・トレッドの半径方向外側部分とカーカス補強材との間に円周方向に配置されたクラウン補強材又はベルトと、
・トレッドの半径方向外側部分の処方とは異なる処方を有する「アンダーレイヤ」と呼ばれる半径方向内側エラストマー層とを有し、アンダーレイヤはそれ自体、トレッドの半径方向外側部分とクラウン補強材との間に円周方向に配置されている、ラジアルタイヤにおいて、
アンダーレイヤは、少なくとも1つ(「1種類」の意である、以下同様)の熱可塑性エラストマーを含み、熱可塑性エラストマーは、少なくとも1つのエラストマーブロック及び少なくとも1つの熱可塑性ブロックを含むブロックコポリマーであり、熱可塑性エラストマーの全含有量は、65から100phr(エラストマーの100部当たりの重量部)までの範囲内にあり、
アンダーレイヤは、隣接のエラストマー層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比とは異なる200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比を示し、隣接のエラストマー層の各々について次の方程式、即ち、
に従い、上式において、G′A(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤの剪断モジュラスの弾性成分を表し、G′B(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤに隣接したエラストマー層の剪断モジュラスの弾性成分を表していることを特徴とするラジアルタイヤにある。
アンダーレイヤのモジュラスの変化と隣接の層のモジュラスの変化のこの差は、タイヤの構造体の残部からの摩耗状態のトレッドの分離を加熱によって容易に実施してトレッド分離作業を大幅に単純化するために用いられる。さらに、トレッドアンダーレイヤの軟化によってトレッドをいったん持ち上げて離すと、タイヤの残りの構造体(「カーカス」とも呼ばれる)上の熱可塑性エラストマーの残留物が存在していると、これ又下側部分に同一又は同等の性状の(即ち、化学組成、重量、極性及び/又はガラス転移温度Tgがほぼ同じである)熱可塑性エラストマーを含むアンダーレイヤを備えた新品のトレッドを用いることによって更生を容易に行うことができる。その結果、タイヤのトレッド分離構造体をトレッドに接触させ、そしてインターフェースのところに2つの熱可塑性層の融着を生じさせるのに十分な温度及び圧力を加えるだけで十分であり、新品といえる更生タイヤが得られる。この作業は、事実上無限に繰り返され、この作業は、カーカスの寿命によってのみ制限される。
本発明の別の顕著な利点は、タイヤ全体を交換するのではなく摩耗したトレッドのみを交換することが極めて容易に可能なので材料の節約を可能にすることができるということにある。この節約は、更に、環境の保護にとって極めて好都合である。
好ましくは、本発明は、熱可塑性エラストマーの数平均分子量が30,000〜500,000g/molであることを特徴とする上述のタイヤに関する。
より好ましくは、本発明は、ブロックコポリマーの1つ又は複数のエラストマーブロックが25℃未満のガラス転移温度を有するエラストマーから選択され、好ましくは、エチレンエラストマー、ジエンエラストマー及びこれらの混合物から成る群から選択され、より好ましくは、ジエンエラストマーの中から選択されることを特徴とする上述のタイヤに関する。
より好ましくは、本発明は、ブロックコポリマーの1つ又は複数のエラストマーブロックがイソプレン、ブタジエン又はブタジエンの混合物から結果的に得られるジエンエラストマーであることを特徴とする上述のタイヤに関する。
好ましくは、本発明は、ブロックコポリマーの1つ又は複数の熱可塑性ブロックが80℃を超えるガラス転移温度を有し、半結晶質熱可塑性ブロックの場合、80℃を超える融点を有するポリマーの中から選択され、特に、ブロックコポリマーの1つ又は複数の熱可塑性ブロックがポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化化合物、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルイミド、熱可塑性コポリマー及びこれらの混合物から成る群から選択され、より好ましくは、ブロックコポリマーの1つ又は複数の熱可塑性ブロックがポリスチレンの中から選択されることを特徴とする上述のタイヤに関する。
この場合も又、好ましくは、本発明は、1つ又は複数の熱可塑性エラストマーがスチレン/ブタジエン(SB)、スチレン/イソプレン(SI)、スチレン/ブタジエン/イソプレン(SBI)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)、スチレン/イソプレン/スチレン(SIS)及びスチレン/ブタジエン/イソプレン/スチレン(SBIS)熱可塑性エラストマー並びにこれらのコポリマーの混合物から成る群から選択されることを特徴とする上述のタイヤに関する。
好ましい形態によれば、本発明は、熱可塑性エラストマーがアンダーレイヤの唯一のエラストマーであることを特徴とする上述のタイヤに関する。
別の好ましい形態によれば、本発明は、アンダーレイヤが多くとも35phrの含有量で非熱可塑性エラストマーを更に含むことを特徴とする上述のタイヤに関する。
好ましくは、本発明は、アンダーレイヤが少なくとも1つのポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーを更に含むことを特徴とする上述のタイヤに関する。好ましくは、ポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーは、ポリ(パラ‐フェニレンエーテル)ポリマーの中から選択される。より好ましくは、ポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーの含有量は、40phr未満、好ましくは2〜35phrである。
好ましくは、本発明は、アンダーレイヤがポリエーテル以外の熱可塑性ポリマーを含まず又は30phr未満、好ましくは10phr未満の熱可塑性ポリマーを含むことを特徴とする上述のタイヤに関する。
非常に好ましくは、本発明は、アンダーレイヤが架橋系を含んでいないことを特徴とする上述のタイヤに関する。
本発明は又、好ましくは、エラストマー層の各々がアンダーレイヤに隣接して位置した状態でアンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
に従い、より好ましくは、エラストマー層の各々がアンダーレイヤに隣接して位置した状態でアンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
に従うことを特徴とする上述のタイヤに関する。
好ましくは、本発明は又、アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
に従い、より好ましくは、アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
に従うことを特徴とする上述のタイヤに関する。
本発明は又、特に、非自動車両、例えば自転車又は乗用車型の自動車両、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)、二輪車(特にモーターサイクル)、航空機並びにバン、「大型(ヘビィーデューティ)」車両、即ち、地下走行車両、バス、重量物運搬車両(ローリ、牽引車、トレーラ)、オフロード車、例えば重農業車両又は土木車両又は他の輸送車両又は取扱い車両への装着が意図されたタイヤに関する。
本発明の内容及びその利点は、以下の説明及び具体的な実施例並びにこれら実施例に関する図1及び図2を参照すると容易に理解される。
本発明としてのラジアルタイヤの実施例の概略半径方向断面図である。 本発明としてのラジアルタイヤの実施例の概略半径方向断面図である。
本明細書において、別段の明示の指定がなければ、記載した百分率(%)は全て、重量百分率である。
本発明の意味の範囲内において、アンダーレイヤは、一方においてタイヤのトレッドの半径方向最も外側の部分、即ち、走行中、路面に接触するようになった部分と他方においてクラウン補強材との間におけるタイヤのクラウンの円周方向内側に配置される。アンダーレイヤは、空気又はインフレーション用ガスと接触関係をなさないタイヤの外側上には開口せず、換言すると、トレッドの実際の内側に又はトレッドとタイヤのベルト(又はクラウン補強材)との間に位置したゴムで作られている任意の部分を意味するものと理解されたい。
理解されなければならないこととして、このアンダーレイヤは、
‐トレッドそれ自体の中に、しかしながら、この場合、タイヤの寿命全体を通じてタイヤの走行中、路面と接触するようになったトレッドパターン付き部分の下に半径方向に(即ち、この部分に対して半径方向内側に)配置されるか、
‐トレッドとベルト(又はクラウン補強材)との間でトレッドの下に(即ち、このトレッドに対して半径方向内側に)位置するかのいずれかであるのが良い。
好ましくは、このアンダーレイヤは、トレッドとクラウン補強材との間に位置した唯一の層であり又はトレッドの内側に配置される。
添付の図1及び図2は、本発明による半径方向カーカス補強材を備えた自動車用タイヤの好ましい2つの例を半径方向断面で非常に概略的に(特に、特定の尺度に合わせないで)示している。
図1は、本発明の第1の考えられる実施形態を示しており、この第1の実施形態によれば、アンダーレイヤ(8)は、トレッド(3)それ自体の中に一体化されているが、トレッドのアンダーレイヤと呼ばれることが慣例である部分を形成するために、走行中、路面に接触するようになったトレッドの部分(3a)の下に配置されている。また、思い起こすことができるように、このような場合、トレッドは又、当業者によりキャップ‐ベース構造を有するトレッドと通称されており、「キャップ」という用語は、路面に接触するようになったトレッドのパターン付け部分を示し、「ベース」という用語は、一部については路面には接触しない異なる処方を有するトレッドの非パターン付け部分を示している。
この図1では、概略的に図示されたタイヤ(1)は、トレッド(3)(単純化するために、非常に単純なトレッドパターンを備えている)を備えたクラウン(2)を有し、トレッドの半径方向外側部分(3a)は、路面に接触するようになっており、空気圧タイヤ(1)は、2本の非伸張性ビード(4)を更に有し、カーカス補強材(6)がこれらビード内に繋留されている。2つのサイドウォール(5)によってビード(4)に接合されたクラウン(2)は、それ自体知られている仕方で、クラウン補強材又は「ベルト」(7)によって補強され、このようなクラウン補強材は、少なくとも部分的に金属製であり、カーカス補強材(6)に対して半径方向外側に位置している。
具体的に説明すると、タイヤベルトは一般に、「ワーキング」プライ又は「クロス掛け」プライと呼ばれる場合のある少なくとも2枚の重ね合わされたベルトプライで形成され、ベルトの補強要素又は「レインフォーサ」は、プライ内で互いに事実上平行に、しかしながら、一方のプライから他方のプライにクロス掛けされた状態で、即ち、対称であるにせよそうでないにせよいずれにせよ、中間円周方向平面に対し、検討対象のタイヤのタイプに応じて一般に10°〜45°の角度だけ傾斜して配置されている。これら2枚のクロス掛けプライは各々、レインフォーサを被覆するゴムマトリックス又は「圧延ガム」で構成されている。ベルト中において、クロス掛けプライは、種々の他の補助ゴムプライ又は補助ゴム層によって仕上げられる場合があり、これら他の補助プライ又は補助ゴム層の幅は、場合に応じて様々であり、補強材を有している場合もあればそうでない場合もあり、例示として、単純なゴムクッション、ベルトを外部からの攻撃、例えば穿孔から保護する役割を果たす「保護」プライ又はクロス掛けプライに対して半径方向外方に位置しているか半径方向内方に位置しているかとは無関係に、実質的に円周方向に差し向けられたレインフォーサ(「ゼロ度」プライ)を有する「たが掛け(hooping )」プライが挙げられる。
上述のベルト、特にこれらベルトの交差プライ、保護プライ又はたが掛けプライの補強のため、一般に、編組又は撚り合わせによって互いに組み付けられた細い細線で構成されるスチールコード又はテキスタイルコードの形態のレインフォーサが用いられる。
カーカス補強材(6)は、この場合、2本のビードワイヤ(4a,4b)周りに巻かれることにより各ビード(4)中に繋留されており、この補強材(6)の巻き上げ部又は折り返し部(6a,6b)は、例えば、この場合、リム(9)に取り付けられた状態で示されているタイヤ(1)の外側寄りに配置されている。カーカス補強材(6)は、半径方向テキスタイルコードにより補強された少なくとも1枚のプライで構成され、即ち、これらコードは、互いに事実上平行に配置されると共に中央円周方向平面(2つのビード4相互間の中間に配置されると共にクラウン補強材7の中間を通るタイヤの回転軸線に垂直な平面)と80°〜90°の角度をなすよう一方のビードから他方のビードに延びている。当然のことながら、このタイヤ(1)は、公知の仕方で、タイヤの半径方向内側フェースを構成すると共にタイヤ内の空間から来た空気の拡散からカーカスプライを保護するようになった内側ガム又はエラストマーの層(10)(「インナーライナ」と通称されている)を更に有している。
図1の本発明のタイヤ(1)のこの実施例は、そのトレッド(3)のベース部分(8)が以下に詳細に説明するアンダーレイヤで構成されていることを特徴としている。
図2は、本発明の別の考えられる実施形態を示しており、この第2の実施形態によれば、アンダーレイヤ(8)は、トレッドに対して外部に位置しており(即ち、トレッドとは別体であり)、この場合、トレッドの下で(即ち、トレッドに対して半径方向内側に)且つベルトの上に(即ち、ベルトに対して半径方向外側に)、換言すると、トレッド(3)とベルト(7)との間でクラウン(2)内に配置されている。
このアンダーレイヤは、好ましくは0.02〜5mm、好ましくは0.05〜3mmの厚さを有する。好ましい形態によれば、この厚さは、好ましくは0.2〜3mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、更により好ましくは1〜2.5mmである。別の好ましい実施形態によれば、この厚さは、0.05〜0.25mm、より好ましくは0.05〜0.15mmである。当業者であれば容易に理解されるように、この厚さは、タイヤの使用目的に応じて用途ごとに様々である(二輪車、乗用車、大型車両、土木工事機材)。
さらに、“phr”という用語は、本願の説明の目的上、エラストマー、熱可塑性樹脂及び互いに混合された非熱可塑性樹脂の100部当たりの重量部を意味している。本発明の意味の範囲内において、熱可塑性エラストマー(TPE)は、エラストマーに含まれる。
さらに、「a〜b」という表現によって示される数値の範囲は、aよりも大きく且つbよりも小さい数値の範囲(即ち、極値a及びbは含まれない)を表し、これに対して、「aからbまで」という表現によって示される数値の範囲は、aからbまでの数値の範囲(即ち、極値a及びbを含む)を意味している。
1.アンダーレイヤの組成
本発明のタイヤは、トレッドのパターン形成外側部分と異なる配合物を有する、「アンダーレイヤ」と呼ばれるエラストマー層を備えている本質的特徴を有し、アンダーレイヤが少なくとも1つの熱可塑性エラストマーを含み、熱可塑性エラストマーが少なくとも1つのエラストマーブロック及び少なくとも1つの熱可塑性ブロックを含むブロックコポリマーであり、熱可塑性エラストマーの全含有量が65から100phr(エラストマー100部当たりの重量部)までの範囲内にある。
1.1.熱可塑性エラストマー(TPE)
熱可塑性エラストマー(「TPE」と略記される)は、熱可塑性ポリマーとエラストマーの間の構造中間体を有する。これらは、可撓性エラストマーブロックを介して結合される硬質熱可塑性樹脂ブロックから構成されるブロックコポリマーである。
本発明の実施のために用いられる熱可塑性エラストマーは、ブロックコポリマーであり、熱可塑性ブロックとエラストマーブロックの化学的性質が異なってもよい。
1.1.1.TPEの構造
TPEの数平均分子量(Mnと表示する)は、好ましくは30,000〜500,000g/mol、より好ましくは40,000〜400,000g/molである。指示された最低値よりも低いと、TPEのエラストマーの鎖間の凝集力が、特に可能なその希釈(エキステンダー油の存在下)のために、影響を受けるリスクがあり、更に又、使用温度の上昇が、「熱」性能低下の結果による機械的性質、特に、破断点特性に影響を与えるリスクがある。更に又、重量Mnが大きすぎると、使用に有害である場合がある。したがって、50,000から300,000g/molまでの範囲の値が、特にタイヤアンダーレイヤ組成物におけるTPEの使用に、特に好適であることが判明した。
立体排除クロマトグラフィー(SEC)によって、既知の方法で、TPEエラストマーの数平均分子量(Mn)が定量される。例えば、スチレン熱可塑性エラストマーの場合、試料を約1g/lの濃度でテトラヒドロフランに前もって溶解し、次にその溶液を0.45μmの多孔性を有するフィルタによってろ過した後に注入する。用いられる装置は、ウォーターズ・アライアンス(Waters Alliance)クロマトグラフィラインである。溶出溶媒はテトラヒドロフランであり、流量は0.7ml/分であり、システムの温度は35℃であり、分析時間は90分である。連続した一組の4つのウォーターズ(Waters)カラム、Styragel商品名(HMW7、HMW6E及び2つのHT6E)が用いられる。ポリマー試料の溶液の注入容積は、100μlである。検出器はウォーターズ(Waters)2410示差屈折計であり、クロマトグラフィデータを使うためのその関連ソフトウェアはウォーターズ・ミレニアム(Waters Millennium)システムである。計算された平均mol質量は、ポリスチレン標準によって得られた較正曲線と関連している。条件は、当業者によって調整可能である。
TPEの多分散指数PI(注:PI=Mw/Mn、ここで、Mw重量平均分子量及びMn数平均分子量)の値は、好ましくは3未満で、より好ましくは2未満及び更により好ましくは1.5未満である。
本願において、TPEのガラス転移温度について述べられる場合、エラストマーブロックと関連したTgに関する。TPEは、好ましくは、ガラス転移温度(「Tg」)が好ましくは25℃以下、より好ましくは10℃以下である。これらの最低値より高いTg値は、極低温で用いられる場合にアンダーレイヤの性能を低下させることになり、そのような使用のために、TPEのTgは、更により好ましくは−10℃以下である。好ましくは又、TPEのTgは−100℃よりも高い。
知られているように、TPEは、2つのガラス転移温度ピーク(Tg、ASTM D3418に従って測定した)を示し、最低温度はTPEのエラストマー部分と関連し、最高温度はTPEの熱可塑性部分と関連する。したがって、TPEの可撓性ブロックは、周囲温度(25℃)未満であるTgによって定義され、剛性ブロックのTgは80℃よりも高い。
性状が実質的にエラストマーと熱可塑性の両方であるために、TPEは、エラストマーブロック又は熱可塑性ブロックのそれら自体の特性を保持するのに充分に不適合な(即ち、それぞれの重量、それぞれの極性又はそれぞれのTg値の結果として異なる)ブロックを備えていなければならない。
TPEは少数のブロック(5未満、典型的に2又は3)を有するコポリマーであってもよく、その場合には、これらのブロックは好ましくは15,000g/molよりも大きい高重量を有する。このTPEは、例えば、熱可塑性ブロックとエラストマーブロックを含むジブロックコポリマーであるのが良い。このTPEは、又、しばしば、可撓性セグメントによって結合された2つの剛性セグメントを有するトリブロックエラストマーである。剛性セグメントと可撓性セグメントを線状又は星状又は枝分れ配置にすることができる。典型的には、これらのセグメント又はブロックの各々は、しばしば、最小限の5よりも多いベース単位、一般的には10よりも多いベース単位(例えば、スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマーのスチレン単位とブタジエン単位)を含む。
TPEは、又、多数のより小さいブロック(30よりも多い、典型的には50から500まで)を含んでもよく、その場合には、これらのブロックは、好ましくは、相対的に低重量、例えば500から5000g/molまでを有し、このTPEは、引き続き、マルチブロックTPEと呼ばれ、エラストマーブロック/熱可塑性ブロック系列である。
第1の変形形態によれば、TPEは、線状形態で供給される。例えば、TPEは、ジブロックコポリマー:熱可塑性ブロック/エラストマーブロックである。TPEは、又、トリブロックコポリマー:熱可塑性ブロック/エラストマーブロック/熱可塑性ブロック、即ち、中央のエラストマーブロック及びエラストマーブロックの2つの端部の各々の2つの末端熱可塑性ブロックであるのが良い。同様に、マルチブロックTPEは、線状エラストマーブロック/熱可塑性ブロック系列であるのが良い。
本発明の別の変形形態によれば、本発明に必要とされる有用なTPEは、少なくとも3つの枝分れを含む星状枝分れ形態で供給される。例えば、その場合、TPEは、少なくとも3つの枝分れを含む星状枝分れエラストマーブロック及びエラストマーブロックの枝分れの各々の端部に位置する熱可塑性ブロックから構成可能である。中央エラストマーの枝分れの数は、例えば、3から12まで、好ましくは3から6まで異なっていても良い。
本発明の別の変形形態によれば、TPEは、枝分かれ又はデンドリマー形態で供給される。その場合、TPEは、枝分かれ又はデンドリマーエラストマーブロック及びデンドリマーエラストマーブロックの枝分れの端部に位置する熱可塑性ブロックから構成可能である。
1.1.2.エラストマーブロックの性質
本発明に必要とされるTPEのエラストマーブロックは、当業者に既知の任意のエラストマーでもあって良い。TPEのエラストマーブロックは、一般的にはTgが25℃未満、好ましくは10℃未満、より好ましくは0℃未満、非常に好ましくは−10℃未満である。好ましくは又、TPEのエラストマーブロックのTgは、−100℃よりも高い。
炭素系鎖を含むエラストマーブロックに対して、TPEのエラストマー部分がエチレン系不飽和を含まない場合には、飽和エラストマーブロックと呼ばれる。TPEのエラストマーブロックがエチレン系不飽和(即ち、炭素‐炭素二重結合)を含む場合には、不飽和又はジエンエラストマーブロックと呼ばれる。
飽和エラストマーブロックは、少なくとも1つの(即ち、1つ以上の)エチレンモノマー、即ち、炭素‐炭素二重結合を含むモノマーの重合によって得られるポリマー配列から構成される。これらのエチレンモノマーから得られるブロックの中で、ポリアルキレンブロック、例えばエチレン/プロピレン又はエチレン/ブチレンランダムコポリマーが挙げられる。これらの飽和エラストマーブロックは、又、不飽和エラストマーブロックの水素添加によって得ることができる。これらの飽和エラストマーブロックは、ポリエーテル、ポリエステル又はポリカーボネートのファミリーから得られる脂肪族ブロックであるのが良い。
飽和エラストマーブロックの場合、TPEのこのエラストマーブロックは、好ましくは主に、エチレン単位から構成される。主には、エラストマーブロックの全重量に対して、最大含有量のエチレンモノマー、好ましくは50重量%よりも多い、より好ましくは75重量%よりも多い、更により好ましくは85重量%よりも多い含有量を意味すると理解される。
4〜C14共役ジエンをエチレンモノマーと共重合させることができる。C4〜C14共役ジエンは、この場合、ランダムコポリマーである。好ましくは、これらの共役ジエンは、イソプレン、ブタジエン、1‐メチルブタジエン、2‐メチルブタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、2,4‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、1,3‐ペンタジエン、2‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、3‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、4‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ペンタジエン、1,3‐ヘキサジエン、2‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、3‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、4‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、5‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ヘキサジエン、2,4‐ジメチル‐1,3‐ヘキサジエン、2,5‐ジメチル‐1,3‐ヘキサジエン、2‐ネオペンチルブタジエン、1,3‐シクロペンタジエン、1,3‐シクロヘキサジエン、1‐ビニル‐1,3‐シクロヘキサジエン又はこれらの混合物より選ばれる。より好ましくは、共役ジエンは、イソプレン又はイソプレンを含む混合物である。
不飽和エラストマーブロックの場合、TPEのこのエラストマーブロックは、好ましくは主に、ジエンエラストマー部分から構成される。主には、エラストマーブロックの全重量に対して、最大含有量のジエンモノマー、好ましくは重量50%よりも多い、より好ましくは75重量%よりも多い、更により好ましくは85重量%よりも多い含有量を意味すると理解される。あるいは、不飽和エラストマーブロックの不飽和は、二重結合及び環状タイプの不飽和を含むモノマーに由来してもよく、これは、例えば、ポリノルボルネンの場合である。
好ましくは、C4〜C14共役ジエンをジエンエラストマーブロックを形成するために重合又は共重合させるのが良い。好ましくは、これらの共役ジエンは、イソプレン、ブタジエン、ピペリレン、1‐メチルブタジエン、2‐メチルブタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、2,4‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、1,3‐ペンタジエン、2‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、3‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、4‐メチル‐1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメチル‐1,3‐ペンタジエン、2,5‐ジメチル‐1,3‐ペンタジエン、2‐メチル‐1,4‐ペンタジエン、1,3‐ヘキサジエン、2‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、2‐メチル‐1,5‐ヘキサジエン、3‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、4‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、5‐メチル‐1,3‐ヘキサジエン、2,5‐ジメチル‐1,3‐ヘキサジエン、2,5‐ジメチル‐2,4‐ヘキサジエン、2‐ネオペンチル‐1,3‐ブタジエン、1,3‐シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、2‐メチル‐1,6‐ヘプタジエン、1,3‐シクロヘキサジエン、1‐ビニル‐1,3‐シクロヘキサジエン又はこれらの混合物より選ばれる。より好ましくは、共役ジエンは、イソプレン又はブタジエン又はイソプレン及び/又はブタジエンを含む混合物である。
変形形態によれば、TPEのエラストマー部分を形成するために重合されたモノマーをエラストマーブロックを形成するように少なくとも1つの別のモノマーとランダムに共重合させても良い。この変形形態によれば、エラストマーブロックの単位の総数に対する、エチレンモノマー以外の重合したモノマーのmol分率は、このブロックがそのエラストマー特性を保持するようでなければならない。有利には、この別のコモノマーのmol分率は、0%から50%まで、より好ましくは0%から45%まで、更により好ましくは0%から40%までの範囲にあるのが良い。
例示を挙げると、第1のモノマーと共重合することのできるこの他のモノマーは、上で定義したエチレンモノマー(例えばエチレン)、ジエンモノマー、より詳しくは上で定義したように炭素原子4から14個までを有する共役ジエンモノマー(例えばブタジエン)、上で定義したように炭素原子8から20個までを有するビニル芳香族タイプのモノマー又は酢酸ビニルが含まれ得るようなモノマーから選択することができる。
コモノマーがビニル芳香族タイプの場合には、有利には、熱可塑性ブロックの単位の総数に対して、単位部分が0%から50%まで、好ましくは0%から45%までの範囲にある、より好ましくは0%から40%までの範囲にあることを表す。上述のスチレンモノマー、即ちメチルスチレン、パラ(t‐ブチル)スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、フルオロスチレン又はパラヒドロキシスチレンが、ビニル芳香族化合物として特に適切である。好ましくは、ビニル芳香族タイプのコモノマーはスチレンである。
本発明の好ましい実施形態によれば、TPEについて、タイヤアンダーレイヤとしての使用に関して充分であり且つ適合する良好なエラストマー特性及び機械的強度を与えるように、TPEのエラストマーブロックは、全体で、数平均分子量(Mn)が25,000g/molから350,000g/molまで、好ましくは35,000g/molから250,000g/molまでの範囲にある。
エラストマーブロックは又、上述の幾つかのタイプのエチレン、ジエン又はスチレンモノマーを含むブロックであっても良い。
エラストマーブロックは又、上述の幾つかのエラストマーブロックで構成することができる。
1.1.3.熱可塑性ブロックの性質
熱可塑性ブロックの定義としては、硬質熱可塑性樹脂ブロックのガラス転移温度(Tg)の特性が使われる。この特性は、当業者に周知である。これは、特に工業用処理(変換)温度を選択することを可能にする。アmolファスポリマー(又はポリマーブロック)の場合、処理温度は、Tgよりも実質的に高いように選ばれる。半結晶質ポリマー(又はポリマーブロック)の個々の場合においては、ガラス転移温度より高い融点が観測可能である。この場合には、代わりとして、問題のポリマー(又はポリマーブロック)の処理温度を選択することを可能にする融点(M.p.)である。したがって、引き続き、「Tg(又は適切である場合にはM.p.)」について述べられる場合、これが処理温度を選択するために用いられる温度であると考えることが必要である。
本発明に必要とされるTPEエラストマーは、好ましくはTg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上であり且つ重合されたモノマーから形成される1つ以上の熱可塑性のブロックを含んでいる。好ましくは、この熱可塑性ブロックのTg(又は適切である場合には、M.p.)は、80℃から250℃までの範囲内にある。好ましくは、この熱可塑性ブロックのTg(又は適切である場合には、M.p.)は、好ましくは80℃から200℃まで、より好ましくは80℃から180℃までである。
本発明の実施のために定義されたTPEに関して、熱可塑性ブロックの割合は、一方では、コポリマーが示さなければならない熱可塑性特性によって定量される。Tg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上である熱可塑性ブロックは、好ましくは本発明のエラストマーの熱可塑性の性質を保持するのに充分な割合で存在する。TPEにおけるTg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上である熱可塑性ブロックの最低含有量は、コポリマーの使用条件の関数として異なってもよい。一方では、タイヤの調製中に変形するTPEの能力は、Tg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上である熱可塑性ブロックの割合を決定することにも関与する場合がある。
Tg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上である熱可塑性ブロックは、種々の性質の重合されたモノマーから形成されるのが良く、特に、その熱可塑性ブロックは、下記のブロック又はこれらの混合物を構成することができる。
‐ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)、
‐ポリウレタン、
‐ポリアミド、
‐ポリエステル、
‐ポリアセタール、
‐ポリエーテル(ポリエチレンオキシド、ポリフェニレンエーテル)、
‐ポリフェニレンスルフィド、
‐ポリフッ化化合物(FEP、PFA、ETFE)、
‐ポリスチレン(以下に詳細に記載される)、
‐ポリカーボネート、
‐ポリスルホン、
‐ポリメチルメタクリレート、
‐ポリエーテルイミド、
‐熱可塑性コポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)コポリマー。
また、Tg(又は適切である場合には、M.p.)が80℃以上である熱可塑性ブロックを下記の化合物及びこれらの混合物より選ばれるモノマーから得ることができる。
‐アセナフチレン:当業者は、例えば、論文ゼット・フォドア(Z. Fodor)及びジェイ・ピー・ケネディ(J. P. Kennedy),ポリマー・ブレティン(Polymer Bulletin),1992年,29(6),p.697〜705を参照するのが良い。
‐インデン及びその誘導体、例えば、2‐メチルインデン、3‐メチルインデン、4‐メチルインデン、ジメチルインデン、2‐フェニルインデン、3‐フェニルインデン、4‐フェニルインデン:当業者は、例えば、特許文献米国特許第4,946,899号明細書、発明者ケネディ(Kennedy)、プスカス(Puskas)、カスザス(Kaszas)及びハガー(Hager),文献ジェイ・イー・プスカス(J. E. Puskas),ジー・カスザス(G. Kaszas),ジェイ・ピー・ケネディ(J. P. Kennedy)及びダブリュ・ジー・ハガー(W. G. Hager),ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス(Journal of Polymer Science),パート・エイ(Part A),ポリマー・ケミストリー(Polymer Chemistry),1992年,30,41,及びジェイ・ピー・ケネディ(J. P. Kennedy),エヌ・メグリヤ(N. Meguriya)及びビー・ケスツラー(B. Keszler),マクロモレキュルズ(Macromolecules),1991年,24(25),p.6572〜6577を参照するのが良い。
‐イソプレン、その場合には、特定の数のトランス‐1,4‐ポリイソプレン単位及び分子内プロセスに従って環化された単位を形成する結果となる。当業者は、例えば、文献ジー・カスザス(G. Kaszas),ジェイ・イー・プスカス(J. E. Puskas)及びピー・ケネディ(P. Kennedy),アプライド・ポリマー・サイエンス(Applied Polymer Science),1990年,39(1),p.119〜144及びジェイ・イー・プスカス(J. E. Puskas),ジー・カスザス(G. Kaszas)及びジェイ・ピー・ケネディ(J. P. Kennedy),マクロモレキュラー・サイエンス(Macromolecular Science),ケミストリー・A28(Chemistry A28),1991年,p.65〜80を参照するのが良い。
ポリスチレンは、スチレンモノマーから得られる。スチレンモノマーは、本明細書において、置換されていない又は置換されたスチレンを含む任意のモノマーを意味すると理解されなければならず、置換されたスチレンの中で、例えば、メチルスチレン(例えば、o‐メチルスチレン、m‐メチルスチレン又はp‐メチルスチレン、α‐メチルスチレン、α,2‐ジメチルスチレン、α,4‐ジメチルスチレン又はジフェニルエチレン)、パラ(t‐ブチル)スチレン、クロロスチレン(例えば、o‐クロロスチレン、m‐クロロスチレン、p‐クロロスチレン、2,4‐ジクロロスチレン、2,6‐ジクロロスチレン又は2,4,6‐トリクロロスチレン)、ブロモスチレン(例えば、o‐ブロモスチレン、m‐ブロモスチレン、p‐ブロモスチレン、2,4‐ジブロモスチレン、2,6‐ジブロモスチレン又は2,4,6‐トリブロモスチレン)、フルオロスチレン(例えば、o‐フルオロスチレン、m‐フルオロスチレン、p‐フルオロスチレン、2,4‐ジフルオロスチレン、2,6‐ジフルオロスチレン又は2,4,6‐トリフルオロスチレン)又はパラヒドロキシスチレンが挙げられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、TPEエラストマー中のスチレンの含有量は、5重量%〜50重量%である。指示された最低値よりも低いと、エラストマーの熱可塑性の性質が実質的に低下するリスクがあり、推奨された最高値より高いと、アンダーレイヤの弾性が影響される場合がある。これらの理由により、スチレン含有量は、より好ましくは10%〜40%である。
本発明の変形形態によれば、Tg(又は適切である場合には、M.p.)が上で定義した通りの熱可塑性ブロックを形成するように、上で定義した通りの重合されたモノマーを少なくとも1つの他のモノマーと共重合させることができる。
例示を挙げると、重合されたモノマーと共重合することのできるこの他のモノマーは、ジエンモノマー、より詳しくは炭素原子4から14個までを有する共役ジエンモノマー、及び炭素原子8から20個までを有するビニル芳香族タイプのモノマー、例えばエラストマーブロックに関する部分において定義されたものから選択可能である。
本発明によれば、TPEについて、タイヤアンダーレイヤとしての使用に関して充分であり且つ適合する良好なエラストマー特性及び機械的強度を与えるように、TPEのエラストマーブロックは、全体で、数平均分子量(“Mn”)が5,000g/molから150,000g/molの範囲にある。
熱可塑性ブロックは、又、上で定義したように幾つかの熱可塑性ブロックから構成可能である。
1.1.4.TPEの例
例えば、TPEは、コポリマーであり、そのエラストマー部分は飽和されており、スチレンブロック及びアルキレンブロックを含んでいる。アルキレンブロックは、好ましくはエチレン、プロピレン又はブチレンである。より好ましくは、このTPEエラストマーは、線状又は星状枝分れであるジブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーから成る下記の群、即ちスチレン/エチレン/ブチレン(SEB)、スチレン/エチレン/プロピレン(SEP)、スチレン/エチレン/エチレン/プロピレン(SEEP)、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン(SEBS)、スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン(SEPS)、スチレン/エチレン/エチレン/プロピレン/スチレン(SEEPS)、スチレン/イソブチレン(SIB)、スチレン/イソブチレン/スチレン(SIBS)及びこれらのコポリマーの混合物から選択される。
別の例によれば、TPEはコポリマーであり、そのエラストマー部分は不飽和であり、スチレンブロック及びジエンブロックを含み、これらのジエンブロックは特にイソプレンブロック又はブタジエンブロックである。より好ましくは、このTPEエラストマーは、線状又は星状枝分れであるジブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーから成る下記の群、即ち、スチレン/ブタジエン(SB)、スチレン/イソプレン(SI)、スチレン/ブタジエン/イソプレン(SBI)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)、スチレン/イソプレン/スチレン(SIS)、スチレン/ブタジエン/イソプレン/スチレン(SBIS)及びこれらのコポリマーの混合物から選択される。
例えばこの場合も又、TPEは、線状又は星状枝分かれコポリマーであり、そのエラストマー部分は飽和部分及び不飽和部分を含み、例えば、スチレン/ブタジエン/ブチレン(SBB)、スチレン/ブタジエン/ブチレン/スチレン(SBBS)又はこれらのコポリマーの混合物である。
マルチブロックTPEの中で、エチレン及びプロピレン/ポリプロピレンのランダムコポリマーブロック、ポリブタジエン/ポリウレタン(TPU)、ポリエーテル/ポリエステル(COPE)又はポリエーテル/ポリアミド(PEBA)を含むコポリマーが挙げられる。
また、例示として上述したTPSを本発明の更生可能なタイヤのアンダーレイヤ内で互いに混ぜ合わすことが可能である。
市販のTPEエラストマーの例として、KratonG製品名(例えば、G1650、G1651、G1654及びG1730製品)でクラトン(Kraton)社又はセプトン(Septon)製品名(例えば、Septon 2007、Septon 4033又はSepton 8004)でクラレイ(Kuraray)社から販売されているSEPS、SEEPS又はSEBSタイプのエラストマー、又は製品名Hybrar 5125でクラレイ社から販売されているか又は製品名D1161でクラトン社から販売されているSISタイプのエラストマー、又は製品名Europrene SOLT 166でポリメリ・ヨーロッパ(Polimeri Europa)社から販売されている線状SBSタイプ又は製品名D1184でクラトン社から販売されている星状枝分れSBSタイプのエラストマーが挙げられる。Vector製品名(例えば、Vector 4114又はVector 8508)でデキシコ・ポリマーズ(Dexco Polymers)社から販売されているエラストマーも挙げられる。マルチブロックTPEの中で、エクソン(Exxon)社から販売されているVistamaxx TPE、Arnitel名でDSM社から又はHytrel名でデュポン(DuPont)社から又はRiteflex名でティコナ(Ticona)社から販売されているCOPE・TPE、PEBAX名でアルケマ(Arkema)社から販売されているPEBA・TPE又は製品名TPU7840でサートマー(Sartomer)社から又はElastogran名でBASF社から販売されているTPU・TPEが挙げられる。
1.1.5.TPE量
オプションとしての他の(非熱可塑性)エラストマーが組成物に用いられる場合には、1つ以上の熱可塑性エラストマー(TPE)が主な重量分率を構成し、その場合には、エラストマー組成物中に存在する合わせたエラストマーの少なくとも65重量%、好ましくは少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも75重量%を表す。好ましくは更に又、1つ以上のTPEエラストマーは、エラストマー組成物中に存在する合わせたエラストマーの少なくとも95重量%(特に100%)を表す。
したがって、TPEエラストマーの全量は、65から100phrまで、好ましくは70から100phrまで、特に75から100phrまで変動する範囲内にある。好ましくは更に又、組成物は、95から100phrまでのTPEエラストマーを含んでいる。1つ以上のTPEエラストマーは、好ましくはアンダーレイヤの唯一の1つ以上のエラストマーである。
1.2.非熱可塑性エラストマー
上述の1つ又は複数の熱可塑性エラストマーは、使用可能である本発明のアンダーレイヤが使用可能であるようにするのにこれら自体だけで十分である。
本発明のアンダーレイヤの組成物は、非熱可塑性エラストマーとして少なくとも1つの(即ち、1つ又は2つ以上の)ジエン系ゴムを含んでもよく、このジエン系ゴムが単独で又は少なくとも1つ(即ち、1つ又は2つ以上)の他の非熱可塑性ゴム又はエラストマーとのブレンドとして用いられることが可能である。
オプションとしての非熱可塑性エラストマーの全含有量は、0から35phrまで、好ましくは0から30phrまで、より好ましくは0から25phrまで、更により好ましくは0から5phrまでの範囲内にある。好ましくは更に又、本発明のタイヤのアンダーレイヤは、非熱可塑性エラストマーを含まない。
「ジエン」エラストマー又はゴムは、知られているように、ジエンモノマー(共役されていてもよく共役されていなくてもよい2つの炭素‐炭素二重結合をもったモノマー)から少なくとも部分的に得られる1つの(1つ以上が理解されている)エラストマー(即ち、ホモポリマー又はコポリマー)を意味すると理解されなければならない。
これらのジエンエラストマーを2つのカテゴリ、即ち、「本質的に不飽和の」と「本質的に飽和された」に分類することができる。
「本質的に不飽和の」は、一般的には、ジエン由来(共役ジエン)の単位の含有量が15%(mol%)よりも多い共役ジエンモノマーから少なくとも部分的に得られるジエンエラストマーを意味すると理解される。「本質的に不飽和の」ジエンエラストマーの種類において、「高度に不飽和の」ジエンエラストマーは、特にジエン由来(共役ジエン)の単位の含有量が50%よりも多いジエンエラストマーを意味すると理解される。
ジエンエラストマー、例えば若干のブチルゴム又はEPDMタイプのジエンとα‐オレフィンのコポリマーが「本質的に飽和された」ジエンエラストマーとして記載可能である(低含有量又は非常に低含有量のジエン由来の単位、常に15%未満)。
これらの定義が与えられている場合、上記のカテゴリが何であっても、本発明の組成物に用いられることのできるジエンエラストマーは、より詳しくは、以下を意味すると理解される。
(a)‐炭素原子4から12個までを有する共役ジエンモノマーの重合によって得られる任意のホモポリマー、
(b)‐1つ以上の共役ジエンと相互との又は炭素原子8から20個までを有する1つ以上のビニル芳香族化合物との共重合によって得られた任意のコポリマー、
(c)‐エチレン及び炭素原子3から6個までを有するα‐オレフィンと炭素原子6から12個までを有する非共役ジエンモノマーとの共重合によって得られる三元共重合体、例えば、エチレン及びプロピレンと上述のタイプの非共役ジエンモノマー、例えば、特に1,4‐ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン又はジシクロペンタジエンから得られるエラストマー、
(d)‐イソブテンとイソプレンのコポリマー(ジエンブチルゴム)、更にはハロゲン化変形例、特に塩素化又は臭素化変形例のこのタイプのコポリマー。
本発明の要件に合わせて任意種類のジエンエラストマーを使用することができる。組成物が加硫系を含む場合、本発明のタイヤのアンダーレイヤの製造において好ましくは、特に上記(a)及び(b)タイプの本質的に不飽和のエラストマーが使われる。
特に共役ジエンとして次のもの、即ち、1,3‐ブタジエン、2‐メチル‐1,3‐ブタジエン、2,3‐ジ(C1‐C5アルキル)‐1,3‐ブタジエン、例えば、2,3‐ジメチル‐1,3‐ブタジエン、2,3‐ジエチル‐1,3‐ブタジエン、2‐メチル‐3‐エチル‐1,3‐ブタジエン又は2‐メチル‐3‐イソプロピル‐1,3‐ブタジエン、アリール‐1,3‐ブタジエン、1,3‐ペンタジエン又は2,4‐ヘキサジエンが適している。ビニル芳香族化合物として、例えば次のもの、即ち、スチレン、オルト‐、メタ‐又はパラ‐メチルスチレン、市販混合物である「ビニルトルエン」、パラ(t‐ブチル)スチレン、メトキシスチレン、クロロスチレン、ビニルメシチレン、ジビニルベンゼン又はビニルナフタレンが適している。
コポリマーは、99%〜20重量%のジエン単位及び1%〜80重量%のビニル芳香族単位を含んでいてもよい。エラストマーは任意のミクロ構造を有してもよく、用いられる重合条件、特に変性剤及び/又はランダム化剤の有無及び使われる変性剤及び/又はランダム化剤の量に左右される。エラストマーは、例えば、分散状態で又は溶解状態で調製可能であり、エラストマーは、カップリング剤及び/又は星状枝分れ剤又は官能基化剤でカップリング及び/又は星状枝分れあるいは官能基化可能である。例えば、カーボンブラックへのカップリングに対しては、C‐Sn結合又はアミノ化官能基、例えばベンゾフェノンを含む官能基が挙げられ、例えば、無機補強充填剤、例えばシリカへのカップリングに対しては、シラノール官能基又はシラノール端を有するポリシロキサン官能基(例えば、仏国特許発明第2,740,778号明細書又は米国特許第6,013,718号明細書に記載されている)、アルコキシシラン基(例えば、仏国特許発明第2,765,882号明細書又は米国特許第5,977,238号明細書に記載されている)、カルボキシル基(例えば、国際公開第01/92402号パンフレット又は米国特許第6,815,473号明細書、国際公開第2004/096865号パンフレット又は米国特許第2006/0089445号明細書に記載されている)あるいはポリエーテル基(例えば、欧州特許第1,127,909号明細書又は米国特許第6,503,973号明細書に記載されている)が挙げられる。官能基化エラストマーの他の例として、エポキシ化タイプのエラストマー(例えばSBR、BR、NR又はIR)も挙げられる。
1.3.ポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマー
上述のアンダーレイヤは、オプションとして、上述の成分に加えて、1つ又は2つ以上のポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーを含むのが良い。このようなポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマーが組成物中に存在している場合、ポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマーの全含有量は、40phr未満、好ましくは2〜35phr、より好ましくは5〜30phr、非常に好ましくは10〜25phrであることが好ましい。これら熱可塑性ポリマーは、特に、ポリ(パラ‐フェニレンエーテル)ポリマー(略して“PPE”で示されている)であるのが良い。これらPPE熱可塑性ポリマーは、当業者には周知であり、これらPPE熱可塑性ポリマーは、周囲温度(20℃)では固体であり且つ特にTPEエラストマーのTgを増大させるために用いられるスチレンポリマーと相溶性のある樹脂であり、このようなスチレンポリマーの熱可塑性ブロックは、スチレンブロックである(これについては、例えば、タッカー(Tucker),バーロウ(Barlow),ポール(Paul)「サーマル、メカニカル・アンド・モーフォロジカル・アナリシス・オブ・ポリ(2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレン・オキサイド)/スチレン‐ブタジエン‐スチレン・ブレンズ(Thermal, Mechanical and Morphological Analyses of Poly(2,6-dimethyl-1,4-phenylene oxide)/Styrene-Butadiene-Styrene Blends)」,マクロモレキュールズ(Macromolecules),1988年,第21巻,p.1678〜1685を参照されたい)。
1.4.ナノメートル充填剤又は補強充填剤
上述の熱可塑性エラストマーは、本発明のアンダーレイヤが使用可能であるようにするためにはそれ自体だけで十分であるが、それにもかかわらず、補強充填剤を組成物中に使用するのが良い。
補強充填剤が用いられる場合、タイヤの製造に一般に用いられる任意のタイプの充填剤、例えば、有機充填剤、カーボンブラック等、無機充填剤、シリカ等、又はこれらの2つのタイプの充填剤、特にカーボンブラックとシリカのブレンドを使用することができる。
無機補強充填剤が用いられる場合、例えば、知られているように、無機充填剤(その粒子の表面)とエラストマーの間に化学的及び/又は物理的な性質の満足な結合を得ることを意図した少なくとも二官能性カップリング剤(又は結合剤)、特に二官能性オルガノシラン又はポリオルガノシロキサンを用いることが可能である。
1.5.種々の添加剤
上記のアンダーレイヤは、更に、通常は当業者に知られているアンダーレイヤ中に存在する種々の添加剤を含んでもよい。例えば、保護剤(酸化防止剤又はオゾン劣化防止剤等)、UV吸収剤、種々の加工助剤又は他の安定剤、又はタイヤの構造の残りへの接着を促進させることのできるプロモーターより選ばれる1つ以上の添加剤が選ばれる。好ましくは、アンダーレイヤはこれらの添加剤すべてを同時に含まず、より好ましくは、アンダーレイヤはこれらの薬剤のいずれも含まない。
同様に且つオプションとして、本発明のアンダーレイヤの組成物は、当業者に知られている架橋系を含んでもよい。好ましくは、組成物は架橋系を含まない。同じように、本発明のアンダーレイヤの組成物は、当業者に知られている1つ以上の不活性マイクロメートル充填剤、例えばラメラ充填剤を含んでもよい。好ましくは、組成物はマイクロメートル充填剤を含まない。
オプションとしてこの場合も又、本発明のアンダーレイヤの組成物は、可塑剤、例えばエキステンダー油(又は可塑化用オイル)又は可塑化樹脂を含んでもよく、その役割は弾性率の低下及び粘着力の増大によってアンダーレイヤの加工、特にタイヤに組み入れることを容易にすることである。組成物が可塑剤を含む場合には、可塑剤の含有量が、アンダーレイヤに対して目標とされるTg及び弾性率に従って、0から80phrまで、より好ましくは0から50phrまで、更に好ましくは0から30phrまで、特に10phrに異なることが好ましい。本発明の好ましい変形形態によれば、アンダーレイヤの組成物は、可塑剤を含まない。
上記のエラストマーに加えて、アンダーレイヤの組成物は、常にブロックエラストマーに対して重量による少量部分に従って、ポリエステルを主成分とする熱可塑性ポリマー以外の熱可塑性ポリマーを更に含むのが良い。この組成物がポリエステルを主成分とする熱可塑性ポリマー以外のこのような熱可塑性ポリマーを含まないことが好ましく、又、このような熱可塑性ポリマーが組成物中に存在する場合、ポリエステルを主成分とする熱可塑性ポリマー以外のこのような熱可塑性ポリマーの全量が30phr未満、好ましくは10phr未満であることが好ましい。非常に好ましくは、組成物は、ポリエステルを主成分とする熱可塑性ポリマー以外のこのような熱可塑性ポリマーを含まず又は5phr未満のポリエステルを主成分とする熱可塑性ポリマー以外のこのような熱可塑性ポリマーを含む。
2.アンダーレイヤ及び本発明のタイヤの調製
TPEエラストマーは、例えば、ビーズ又は顆粒の形で利用可能な出発材料を用いて、押出し又は成形によってTPEの通常の方法で処理できる。
本発明の更生可能なタイヤ用のアンダーレイヤは、マトリックスの融解及び全ての成分の組み入れを行うように、例えば二軸スクリュー押出機において種々の成分を混入し、その後、異形要素を作ることを可能にするダイを用いることにより通常の方法で調製される。
このアンダーレイヤを通常の方法でタイヤに取り付けることができ、タイヤは、本発明の要件に必要とされるアンダーレイヤに加えて、トレッド、クラウン、クラウン補強材、好ましくは2つのサイドウォール、2つのビード及び2つのビードに繋留された状態で一方のサイドウォールから他方のサイドウォールまで延びるカーカス補強材を有する。
思い起こされるべきこととして、本発明のタイヤでは、トレッド分離を容易にする可能性は、隣接のエラストマー層の各々について次の方程式、即ち、
に従う場合、アンダーレイヤの200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比と隣接のエラストマー層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比の差によって表され、なお、上式において、G′A(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤの剪断モジュラスの弾性成分を表し、G′B(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤに隣接したエラストマー層の剪断モジュラスの弾性成分を表している。これは、この方程式に従う場合、言うまでもないこととして、アンダーレイヤが隣接の層よりも200℃にはるかに及ばない温度で軟化することになり、このことがトレッド分離を容易にするための重要な条件であるからである。
好ましくは、アンダーレイヤの200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比と、隣接の層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比との差は、次の方程式、即ち
に従い、
より好ましくは、アンダーレイヤの200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比と、隣接の層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比との差は、次の方程式、即ち
に従うようなものである。
目的とするタイヤ用途に従って、アンダーレイヤが次の方程式、即ち
に従うような弾性モジュラス特性を有することが好ましい。
これは、60℃〜100℃における僅かな弾性モジュラスの変化が、アンダーレイヤがこれらの温度で過度に軟化しなかったという事実の良好な指標であるからであり、このような指標は、特にアンダーレイヤが60℃という値を超える動作温度を有する乗用車又は大型車両のタイヤに用いられることが意図されている場合、タイヤの満足のいく動作にとって望ましい。
好ましくは、アンダーレイヤは、次の方程式、即ち
に従う弾性モジュラス特性を有する。
好ましくは、アンダーレイヤは、次の方程式、即ち
に従う弾性モジュラス特性を有する。
好ましくは、アンダーレイヤは、次の方程式、即ち
に従う弾性モジュラス特性を有する。
トレッドアンダーレイヤに隣接して位置する層は、代表的には、一方においてトレッドであり、他方においてタイヤのベルト(又はクラウン補強材)である。
トレッドアンダーレイヤが元のトレッドの内側に位置している場合、言うまでもないこととして、2つの隣り合う層は、一方において、トレッドの上側部分(トレッド分離対象となる半径方向外側の部分)であり、他方において、元のトレッドの下側部分(アンダーレイヤに対して半径方向内側の部分)である。この場合、アンダーレイヤの2つの隣り合う層が性質上同一であり又は異なることが好ましい。
隣り合う層の化学的性質がどのようなものであれ、本発明が正しく作用するためには上述の方程式に従わなければならない。
好ましい実施形態によれば、隣接の層は、当業者に周知であるジエンエラストマーを主成分とする組成物、例えば、アンダーレイヤの熱可塑性エラストマーのオプションとしての相補エラストマーとして上述した組成物で構成されるのが良い。
このような隣接の層は、当業者に周知の多くの特許文献に記載されており、このような隣接の層は、一般に、上述のジエンエラストマーに加えて、添加物、例えばアンダーレイヤの組成について上述した添加剤及び特に補強用充填剤、例えばシリカ及び/又はカーボンブラック、可塑化用オイル又は可塑化用樹脂の形態をした可塑剤、架橋系及び当業者に周知である他の添加剤、例えば老化防止剤を含む。
別の好ましい実施形態によれば、隣接の層は又、熱可塑性エラストマーを主成分とし又は熱可塑性エラストマーを含む組成物で構成されても良く、特に、これは、トレッドの場合にそうであると言える。
さらに別の好ましい実施形態によれば、隣接の層のうちの一方は、ジエンエラストマーを主成分とする組成物で構成された層(特に、タイヤベルト)であるのが良く、他方、隣接の層のうちの他方は、熱可塑性エラストマーを主成分とする組成物で構成されるのが良い(特に、トレッド)。
変形例として、トレッド分離を容易にする可能性は又、隣接のエラストマー層の各々について次の方程式、即ち、
に従う場合、アンダーレイヤの200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比と隣接のエラストマー層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比の差によって表され、なお、上式において、E′A(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤの剪断モジュラスの弾性成分を表し、E′B(T)は、温度Tにおけるアンダーレイヤに隣接したエラストマー層の剪断モジュラスの弾性成分を表している。この場合、E′(T)モジュラスは、圧縮状態で測定される。
本発明は、G′モジュラスの比を含む方程式に代えてE′モジュラスの比を含む上記方程式を用いることによって定義できる。同一の実施形態を想定することができ、上述の望ましさは、必要な変更を加えた上で当てはまる。
本発明の具体化実施例
本発明のタイヤに関するアンダーレイヤの組成物を上述したように調製した。
本発明のタイヤのための隣接の層の組成物も又、当業者に知られている技術に従って調製した。
本発明のタイヤからのトレッド分離を容易にする可能性を以下に説明する互いに異なるアンダーレイヤ組成物及び互いに異なる隣接層組成物について実施した試験によって評価することができる。
E′(T)の測定
E′(T)の測定方法は、PET10003000B圧縮プレートを備えたDMA METRAVIB 450+装置を用いて実施される。
実施される試験は、直径10mm、高さ15mmの円筒形サンプルについて行われる動的圧縮試験である。
選択したTPE調合物又は生のエラストマー混合物をまず最初に、シートの状態に形成する(例えば、TPEについてはプレス下で、エラストマー混合物については開放形ロール機で)。直径10mmの小径ディスクを次に中空パンチの使用により切り欠く。これらディスクを積み重ね、少なくとも15mmの高さが得られるようにする。
次に、これら積み重ねディスクを直径10mm、高さ15mmの内寸のモールド内に配置する。この組立体をプレス中に通して架橋不能混合物を溶融し又は架橋可能混合物を硬化させ、そして直径10mm、高さ15mmの円筒形サンプルを構成する。
代表的には、この硬化(架橋可能混合物について)又は成形(架橋不能混合物について)熱処理は、17分間16bar下で170℃で行われる。成形、そして該当する場合には、硬化後、得られた円筒形サンプルを接着剤であるLoctite 406の使用により圧縮プレートと一体にする。この接着剤を1滴分まず最初に下側プレートの中心のところに落とす。円筒形サンプルをこの液滴上に載せ、第2の液滴を円筒形サンプルの頂部上に付着させる。次に、Metravibのクロスピースを下降させ、上側プレートがサンプルの頂部に接着するようにし、サンプルを押し潰さないよう注意を払う(事実上ゼロの力)。
数分間接着剤を乾燥させた後、正弦応力をこの円筒形サンプルに1Hzで10%の静的変形度及び0.1%の動的変形度で加える。温度の関数としてのE′モジュラスの変化を1℃/分の変化率で40℃から200℃までの範囲について検討する。
代表的には、すると、温度の関数としてのE′モジュラスの変化のプロットが得られる。この曲線から、E′値を互いに異なる温度、例えばE′(60℃)、E′(100℃)及びE′(200℃)を導き出すことが可能である。
G′(T)の測定
G′(T)の測定方法は、標準の200インチ・ポンド(22.6Nm)粘度センサを備えたRPA・2000LVレオロジー装置(振動ディスクレオメータ)を用いる。RPA装置により、双円錐壁を有するチャンバ内に収納された材料サンプルに捩り応力を加えることが可能である。
測定を実施するため、直径約30mm、重さ約5gの材料のサンプルをRPAのチャンバ内に配置する(8cm3の全容積が最適とみなされ、少量のサンプルがチャンバの各側から逃げ出して試験の終わりに見えた場合でも量は十分である)。好ましくは、材料を前もってこの材料のシートから切り欠く。この材料シートの厚さが不十分である場合、この材料シートの部分を積み重ねることが可能である。
第1ステップでは、2.78%の剪断(即ち、0.19°の角度)により17分間、170℃の温度をチャンバ内に収納されたサンプルに加えることによって、硬化(架橋可能混合物の場合)又は成形(架橋不能混合物の場合)作業を実施する。
これら第1の段階は、2009年2月の規格ISO3417に提供された条件に従っており、このような規格ISO3417は、レオメータ内のサンプルの加硫時間を分析するために調製及び試験についてのパラメータを与えている。
この作業の終わりに、サンプルをRPAの閉鎖チャンバ内で完全に成形し、そして必要な場合、このサンプルを架橋する。次に、サンプルをRPAのチャンバ内で直接40℃まで冷却する。すると、40℃から200℃までの温度範囲内において5%の交番動的剪断(即ち、0.36°の角度)及び10HzでG′の値の測定を開始することが可能である。
温度の関数としてのG′の変化の曲線が得られ、このような曲線から、60℃、100℃及び200℃における組成物のG′モジュラスを導き出すことができる。
サンプルの形成及び該当する場合には架橋の段階並びにG′の測定段階を介入なしでRPA装置のプログラミングによって実施する。
実施例
実施例1
第1ステップでは、アンダーレイヤ組成物を上述したように調製し、60℃及び200℃におけるこれらのG′(T)モジュラスを測定した。組成物及び結果が以下の表1に与えられている。
表1
(1)ポリメリ・ヨーロッパ(Polimeri Europa)社から入手できる直鎖SBS熱可塑性エラストマーであるEuroprene SOLT 166、
(2)クラトン(Kraton)社から入手できるSIS熱可塑性エラストマーであるD1165、
(3)ポリ(α‐メチルスチレン)‐ポリブタジエン‐ポリ(α‐メチルスチレン)ブロック熱可塑性エラストマー(このような熱可塑性エラストマー中、ポリ(α‐メチルスチレン)ブロックは、11重量%を示す)、
(4)ポリ(2,6‐ジメチル‐1,4‐メチレンエーテル)であるSABIC Noryl SA 120。
組成物A‐1,A‐2,A‐3,A‐4は、本発明の要件に合ったアンダーレイヤ組成物に対応している。これら組成物において、アンダーレイヤの組成物中のTPEエラストマーの使用に関連付けられた材料の大幅な節約が注目できる。これは、注目されるようにこのアンダーレイヤが本発明に従って使用できるようにするためにTPEエラストマーがアンダーレイヤの組成物の唯一の成分としてそれ自体単独で十分だからである。
第2ステップでは、隣接の層(特に、トレッド)の組成物を調製し、そして60℃及び200℃におけるこれらG′(T)モジュラスを測定した。組成物及び結果が以下の表2に与えられている。
表2
(1)0.5%の1,2‐、1.2%のトランス‐、98.3%のシス‐1,4‐BR(Tg=−108℃)
(2)26.5%のスチレン、57%の1,2‐ポリブタジエン単位及び21%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−24℃)
(3)26.5%のスチレン、24%の1,2‐ポリブタジエン単位及び50%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−48℃)
(4)41%のスチレン、24%の1,2‐ポリブタジエン単位及び46%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−28℃)
(5)41%のスチレン、5%の1,2‐ポリブタジエン単位及び78%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−40℃)
(6)41%のスチレン、24%の1,2‐ポリブタジエン単位及び51%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−25℃)
(7)29%のスチレン、5%の1,2‐ポリブタジエン単位及び80%のトランス‐1,4‐ポリブタジエン単位を含む溶液SBR(Tg=−56℃)
(8)天然ゴム
(9)カーボンブラックN234
(10)カーボンブラックN683
(11)カーボンブラックN375
(12)カーボンブラックN772
(13)ローディア(Rhodia)社から入手できるシリカであるZeosil 1165MP
(14)エボニク‐デガッサ(Evonik-Degussa)社から入手できるTESTP結合剤であるSi69
(15)ディーアールティー(DRT)社から入手できるポリリモネン樹脂であるDercolyte L120
(16)エクソン(Exxon)社から入手できるC5/C9樹脂であるEscorez ECR-373
(17)エスティーエス(STS)社から入手できるC5/C9樹脂であるCray Valley Wingtack
(18)シェル(Shell)社から入手できるMESオイルであるCatenex SNR
(19)クラウス・ダーレケ(Klaus Dahleke)社から入手できるTDAEオイルであるVivatec 500
(20)レプソル(Repsol)社から入手できるパラフィンオイルであるExtensoil 51 24T又はクラウス・ダーレケ(Klaus Dahleke)社から入手できるパラフィンオイルであるTudalen 1968
(21)フレックスシス(Flexsys)社から入手できるN‐(1,3‐ジメチルブチル)‐N‐フェニル‐パラ‐フェニレンジアミンであるSantoflex 6-PPD
(22)パーストープ(Perstorp)社から入手できるフェノール/ホルムアルデヒドノボラック樹脂であるPeracit 4536K
(23)ヘクサメチレンテトラミン
(24)ユニクエマ(Uniquema)社から入手できるステアリンであるPristerene
(25)フレックスシス(Flexsys)社から入手できるN‐シクロヘキシル‐2‐ベンゾチアジルスルフェンアミドであるSantocure CBS
(26)フレックスシス(Flexsys)社から入手できるt‐ブチルベンゾチアゾルスルフェンアミド
(27)フレックスシス(Flexsys)社から入手できるジフェニルグアニジンであるPerkacit DPG
(28)ユミコア(Umicore)社から入手できる工業等級の酸化亜鉛
(29)11%のポリ(α‐メチルスチレン)ブロックを含むポリ(α‐メチルスチレン)‐ポリブタジエン‐ポリ(α‐メチルスチレン)ブロックTPE
上述の実験結果に照らして、次の方程式から得られる比を計算することが可能である。
結果は、用いられたアンダーレイヤ(A‐1〜A‐4)及び隣接の層(B‐1〜B‐6)に従って表3に与えられている。
表3
表3に記載された結果は、本発明のタイヤについて考えられる組み合わせを実証している。例示として提供された組み合わせの全てが本発明のタイヤの必要性に従っており、但し、例外は、アンダーレイヤA‐4とB‐2又はB‐6タイプの隣接の層の組み合わせであることが注目される。
実施例2
アンダーレイヤとしてA‐2タイプ、トレッドとしてB‐1タイプの組成物及びタイヤベルトとしてB‐3タイプの組成物を有する本発明のタイヤを製造した。このタイヤでは、アンダーレイヤは、ベルトとトレッドとの間に配置されている。アンダーレイヤの厚さは、0.4mmである。
トレッドを本発明のタイヤから分離するため、タイヤを15分間140℃でオーブン内に配置した。この加熱の結果、トレッドは、タイヤの構造体から手作業で極めて簡単に除去された。
その後、新品のトレッドを同一のタイヤ構造体上に配置し、新品のトレッドは、B‐1タイプの組成物を有し、このトレッドは、A‐2タイプの組成物を有するアンダーレイヤを備えていた。
アンダーレイヤを備えた新品のトレッド及びタイヤ構造体を15分間140℃でオーブン内に配置し、次に、トレッドをタイヤの構造体上に敷いた。このようにして更生されたタイヤを周囲温度で穏やかな圧力下で冷却させた。

Claims (21)

  1. 自動車用のラジアルタイヤ(1)であって、
    ・少なくとも、路面に接触するようになった半径方向外側部分(3a)を備えたトレッド(3)を有するクラウン(2)と、
    ・2つの非伸張性ビード(4)及び前記ビード(4)を前記トレッド(3)に連結した2つのサイドウォール(3)及び前記2つのサイドウォール(5)中に延びて前記ビード(4)内に固定されたカーカス補強材(6)と、
    ・前記トレッド(3)の前記半径方向外側部分(3a)と前記カーカス補強材(6)との間に円周方向に配置されたクラウン補強材又はベルト(7)と、
    ・前記トレッドの前記半径方向外側部分(3a)の処方とは異なる処方を有する「アンダーレイヤ」と呼ばれる半径方向内側エラストマー層(8)とを有し、前記アンダーレイヤはそれ自体、前記トレッド(3)の前記半径方向外側部分(3a)と前記クラウン補強材(7)との間に円周方向に配置されている、ラジアルタイヤにおいて、
    前記アンダーレイヤは、少なくとも1つの熱可塑性エラストマーを含み、前記熱可塑性エラストマーは、少なくとも1つのエラストマーブロック及び少なくとも1つの熱可塑性ブロックを含むブロックコポリマーであり、熱可塑性エラストマーの全含有量は、65から100phr(エラストマーの100部当たりの重量部)までの範囲内にあり、
    前記アンダーレイヤは、隣接の前記エラストマー層の200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比とは異なる200℃における弾性モジュラスと60℃における弾性モジュラスの比を示し、前記隣接のエラストマー層の各々について次の方程式、即ち、
    に従い、上式において、G′A(T)は、温度Tにおける前記アンダーレイヤの剪断モジュラスの弾性成分を表し、G′B(T)は、温度Tにおける前記アンダーレイヤに隣接した前記エラストマー層の剪断モジュラスの弾性成分を表している、
    ことを特徴とするラジアルタイヤ。
  2. 前記熱可塑性エラストマーの数平均分子量は、30,000〜500,000g/molである、
    請求項1記載のラジアルタイヤ。
  3. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記エラストマーブロックは、25℃未満のガラス転移温度を有するエラストマーから選択される、
    請求項1又は2記載のラジアルタイヤ。
  4. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記エラストマーブロックは、エチレンエラストマー、ジエンエラストマー及びこれらの混合物から成る群から選択される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  5. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記エラストマーブロックは、ジエンエラストマーの中から選択される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  6. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記エラストマーブロックは、イソプレン、ブタジエン又はブタジエンの混合物から結果的に得られるジエンエラストマーである、
    請求項5記載のラジアルタイヤ。
  7. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記熱可塑性ブロックは、80℃を超えるガラス転移温度を有し、半結晶質熱可塑性ブロックの場合、80℃を超える融点を有するポリマーの中から選択される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  8. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記熱可塑性ブロックは、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化化合物、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルイミド、熱可塑性コポリマー及びこれらの混合物から成る群から選択される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  9. 前記ブロックコポリマーの1つ又は複数の前記熱可塑性ブロックは、ポリスチレンの中から選択される、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  10. 1つ又は複数の前記熱可塑性エラストマーは、スチレン/ブタジエン(SB)、スチレン/イソプレン(SI)、スチレン/ブタジエン/イソプレン(SBI)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)、スチレン/イソプレン/スチレン(SIS)及びスチレン/ブタジエン/イソプレン/スチレン(SBIS)熱可塑性エラストマー並びにこれらのコポリマーの混合物から成る群から選択される、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  11. 前記熱可塑性エラストマーは、前記アンダーレイヤの唯一のエラストマーである、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  12. 前記アンダーレイヤは、多くとも35phrの含有量で非熱可塑性エラストマーを更に含む、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  13. 前記アンダーレイヤは、少なくとも1つのポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーを更に含む、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  14. 前記ポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーは、ポリ(パラ‐フェニレンエーテル)ポリマーの中から選択される、
    請求項13記載のラジアルタイヤ。
  15. 前記ポリエーテルを主成分とする熱可塑性ポリマーの含有量は、40phr未満、好ましくは2〜35phrである、
    請求項13又は14記載のラジアルタイヤ。
  16. 前記アンダーレイヤは、ポリエーテル以外の熱可塑性ポリマーを含まず又は30phr未満、好ましくは10phr未満の熱可塑性ポリマーを含む、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  17. 前記アンダーレイヤは、架橋系を含んでいない、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  18. 前記エラストマー層の各々が前記アンダーレイヤに隣接して位置した状態で前記アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
    に従う、
    請求項1〜17のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  19. 前記エラストマー層の各々が前記アンダーレイヤに隣接して位置した状態で前記アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、
    に従う、
    請求項1〜18のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  20. 前記アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、

    に従う、
    請求項1〜19のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  21. 前記アンダーレイヤについて次の方程式、即ち、

    に従う、
    請求項1〜20のいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
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