JP2015506942A - 非グリコシル化アポリポタンパク質a−ivを用いて糖尿病を処置する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[0002] この出願は、2012年1月19日に出願されたPCT出願第PCT/US2012/021802号に対する優先権を主張する。この出願は、2012年7月25日に出願された米国仮特許出願第61/675692号に対する優先権も主張する。優先権出願の全内容を参照により本明細書にそのまま援用する。
[0013] 別の態様において、その医薬組成物は、液体配合物、水性配合物、および凍結乾燥された配合物からなる群から選択される。
[0047] 本明細書で用いられる際、用語“非グリコシル化(non−glycosylated)”または“非グリコシル化(unglycosylated)”は、例えば等電点分画法、PNGアーゼF消化および/またはMALDI分析による検出限界の範囲内で観察可能なN結合型グリコシル化および/またはO結合型グリコシル化を有しないタンパク質を意味する。1態様において、用語“非グリコシル化(non−glycosylated)”または“非グリコシル化(unglycosylated)”は、観察可能なN結合型グリコシル化を有さず、かつ観察可能なO結合型グリコシル化を有しないことを意味する。別の態様において、用語“非グリコシル化(non−glycosylated)”または“非グリコシル化(unglycosylated)”は、観察可能なN結合型グリコシル化を有しないことを意味する。別の態様において、用語“非グリコシル化(non−glycosylated)”または“非グリコシル化(unglycosylated)”は、観察可能なO結合型グリコシル化を有しないことを意味する。
第I群:グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イロソイシン、セリン、スレオニン、システイン、およびC1〜C4脂肪族またはC1〜C4ヒドロキシル置換脂肪族側鎖(直鎖またはモノ分枝状)を有する非天然存在アミノ酸。
第III群:リシン、オルニチン、アルギニンおよびアミンまたはグアニジン置換C1〜C4脂肪族側鎖(未分枝または1分枝点)を有する非天然存在アミノ酸。
第V群:フェニルアラニン、フェニルグリシン、チロシンおよびトリプトファン。
[0077] apoA−IVタンパク質の生成のための別の適切な宿主細胞は、脊椎動物細胞である。有用な哺乳類宿主細胞株の例には、SV40により形質転換されたサル腎臓CV1株(COS−7、ATCC CRL 1651);ヒト胎児性腎臓株(例えば、293または懸濁培養での増殖のためにサブクローニングされた293細胞、Graham et al., J. Gen Virol. 36:59 (1977));ベビーハムスター腎臓細胞(BHK、例えばATCC CCL 10);CHO K1、CHO pro3.sup.−、CHO DG44、CHO DUXB11、Lec13、B−Ly1、およびCHO DP12細胞が含まれるがそれらに限定されないチャイニーズハムスター卵巣細胞/−DHFR(CHO、Urlaub et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 77:4216 (1980))、好ましくはCHO DUX(DHFR−)またはその下位クローン(本明細書において“CHO DUX”と呼ばれる);C127細胞、マウスL細胞:Ltk.sup.−細胞;マウスセルトリ細胞((TM4、Mather, Biol. Reprod. 23:243-251 (1980));サル腎臓細胞(CV1 ATCC CCL 70);アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO−76、ATCC CRL−1587);ヒト子宮頸癌細胞(HeLa、ATCC CCL 2);イヌ腎臓細胞(MDCK、ATCC CCL 34);バッファローラット(buffalo rat)肝臓細胞(BRL 3A、ATCC CRL 1442);ヒト肺細胞(W138、ATCC CCL 75);ヒト肝臓細胞(Hep G2、HB 8065);マウス骨髄腫細胞;NS0;ハイブリドーマ細胞、例えばマウスハイブリドーマ細胞;COS細胞;マウス乳腺腫瘍(MMT 060562、ATCC CCL51);TR1細胞(Mather et al., Annals N.Y. Acad. Sci. 383:44-68 (1982));MRC 5細胞;FS4細胞;およびヒト肝細胞癌株(Hep G2)が含まれるが、それらに限定されない。
[0087] 1つの特定の態様において、2型糖尿病の処置を必要とする対象は哺乳類である。その哺乳類は、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ、マウス、ウシ、ウマ、ブタ、およびウサギからなる群から選択することができる。1つの特定の態様において、その哺乳類はヒトである。別の態様において、非グリコシル化apoA−IVまたはその生物学的に活性な類似体を2型糖尿病の処置のために対象に投与することができ、ここでその対象は肥満である。あるいは、非グリコシル化apoA−IVを2型糖尿病の処置のために対象に投与することができ、ここでその対象は肥満ではない。
実施例1:apoA−IVノックアウトマウスのグルコース不耐性
[0090] 実験プロトコル。オスのapoA−IVノックアウト(“以下“KO”)マウスを得た。野生型(以下“WT”)マウスは対照の役目を果たした。apoA−IV KOおよびWTマウスはシンシナティ大学(オハイオ州シンシナティ)において維持されているコロニーから得られた。apoA−IV KOおよびWTマウスは固形飼料を与えられた。グルコース負荷試験を実施する前に、ApoA−IV KOマウスおよびWTマウスを5時間絶食させた。そのグルコース負荷試験において、そのapoA−IV KOマウスおよびWTマウスに約2mg/g体重の用量のグルコースを腹腔内注射し、血漿グルコースをグルコースの注射後約0、15、30、60、および120分の時点で測定した。そのグルコース負荷試験を2回(3ヶ月齢において1回、16ヶ月齢においてもう1回)実施した。
[0092] メスのApoA−IV野生型およびノックアウトマウスに対して、この実施例1中でより早く記述されたようなオスのapoA−IV KOおよびWTマウスに関して用いられた試験と同じ腹腔内グルコース負荷試験を実施した。その結果が図11において示されている。メスのapoA−IV−/−マウスは、腹腔内にグルコースで負荷をかけた際、メスのWT動物と比較して増大した血漿グルコースレベルを有するが、統計学的に有意な差は存在しない。一方で、オスはWTおよびKO動物の間で有意差を有する。
[0093] 実験プロトコル。apoA−IV KOマウスがグルコース不耐性であることを実証する際、apoA−IVのapoA−IV KOマウスへの投与が耐糖能を正常なレベルまで回復させるであろうかどうかを決定するため、一連の広範な試験を実施した。具体的には、投与すべきapoA−IVの量だけでなくapoA−IVをグルコース負荷試験を実施する前に投与すべき最適な時点も決定するため、一連の試験を実施した。
[0096] 実験プロトコル。apoA−IVの特異性を評価するため、我々はアポリポタンパク質AI(以下“apoA−I”)をapoA−IV KOマウスに投与した。apoA−Iは、apoA−IVも産生する小腸上皮細胞により作られるタンパク質である。apoA−IはapoA−IVの機能の多くを共有している。apoA−IV KOマウスに重量により1μg/gの用量のapoA−Iを腹腔内注射した。また、apoA−IV KOマウスに対照としての役目を果たさせるために生理食塩水溶液を腹腔内注射した。apoA−Iまたは生理食塩水溶液の注射後、3ヶ月齢において前に論じたようにグルコース負荷試験を実施した。具体的には、apoA−Iまたは生理食塩水溶液の注射の約2時間後にグルコース負荷試験を実施した。
実施例4:apoA−IV ノックアウトマウスにおける耐糖能の回復の機序
[0098] 実験プロトコル。ApoA−IVがapoA−IV KOマウスにおいて耐糖能を向上させる機序を評価するため、我々はapoA−IV KOマウスにおいてグルコースに誘導されるインスリン分泌を測定した。より具体的には、我々は前に論じたような3ヶ月齢におけるグルコース負荷試験の間にグルコースに誘導されるインスリン分泌を測定した。この研究において、グルコース負荷試験を実施する2時間前に、apoA−IV KOマウスに重量により約1μg/gの用量のマウスapoA−IVを腹腔内注射した。apoA−IV KOマウスに、グルコース負荷試験を実施する約2時間前に、対照としての役目を果たさせるために生理食塩水溶液を注射した。
[00100] 実験プロトコル。apoA−IV KOおよびWTマウスに、Dyets(ペンシルバニア州ベスレヘム)から購入した高脂肪の半精製の栄養的に完全な実験飼料(AIN−93M)を10週間慢性的に与えた。その高脂肪飼料は、100gの飼料あたり約20gの脂肪(すなわち約19gのバター脂および必須脂肪酸を提供するための1gの大豆油)を含有する。そのapoA−IV KOおよびWTマウスは、温度(約22±1℃)および光(約12時間明/12時間暗)制御された動物施設中に置かれたコーンコブ(corncob)を有する個々のタブケージ(tub cages)中に収容された。3ヶ月齢において前に論じたようにグルコース負荷試験を実施した。そのグルコース負荷試験を実施する前に、apoA−IV KOおよびWTマウスを5時間飢えさせた。そのグルコース負荷試験において、apoA−IV KOマウスおよびWTマウスに約2mg/g体重の用量のグルコースを腹腔内注射した。
[00102] 実験プロトコル。3ヶ月齢において高脂肪飼料(20重量%の脂肪、19%のバター脂および1%のサフラワー油)を14週間与えたapoA−IV KOおよびWTマウスへのapoA−IVの投与に関連して一連の試験を実施した。具体的には、apoA−IV KOおよびWTマウスに約1μg/g体重の用量のマウスapoA−IVを腹腔内注射した。また、apoA−IV KOおよびWTマウスに対照としての役目を果たさせるために生理食塩水溶液を腹腔内注射した。apoA−IVまたは生理食塩水溶液の注射後、グルコース負荷試験を実施した。具体的には、apoA−IVまたは生理食塩水溶液の注射の2時間後にグルコース負荷試験を実施した。
[00104] 実験プロトコル。apoA−IVが2型糖尿病を有する動物における耐糖能の促進において有効であることを確証するため、ヘテロ接合性のKK Cg−A/J(以下“Cg−A/J”)マウスをジャクソン研究所(メイン州バーハーバー)から得た。Cg−A/Jマウスは8週齢までに高血糖症、高インスリン血症、肥満、およびグルコース不耐性を発現する。これらのマウスにおける糖尿病の主因は、Ay変異との多遺伝子相互作用によりもたらされたインスリン耐性であり、それはagouti関連タンパク質およびメラノコルチン−IV受容体の拮抗物質をコードしている。Cg−A/Jマウスに固形飼料を与えた。加えて、その固形飼料を与えた10から14週間まで血糖における顕著な上昇が存在した。
[00107] 実験プロトコル。アテローム生成性飼料を与えたapoA−IV KO、apoA−I KO、およびWTマウスにおける血清アミロイドAタンパク質構成要素(以下“SAP”)のレベルの決定に関連して一連の試験を実施した。apoA−IV KO、apoA−I KO、およびWTマウスはシンシナティ大学から得た。SAPはアミロイドP構成要素(以下“AP”)の血清形態であり、アミロイドと呼ばれる生体内の病的沈着物の5角形の構成要素として最初に同定された25kDaの5量体タンパク質である。SAPはヒトにおいてC反応性タンパク質のように振る舞う。具体的には、apoA−IV KO、apoA−I KO、およびWTマウスにおける血漿SAPのレベルをapoA−IV KO、apoA−I KO、およびWTマウスにおいてアテローム生成性飼料を12週間与えた後に決定した。血漿SAPのレベルはウェスタンブロット分析により決定された。
[00111] 実験プロトコル。ヒトapoA−IVの野生型マウスへの投与がグルコース負荷試験を受けているマウスにおける血糖値に影響を及ぼすであろうかどうかを決定するための試験を実施した。
実施例10.腹腔内グルコース負荷試験を受けている野生型のメスのマウスにおけるマウスapoA−IVの作用
[00114] 実験プロトコル。マウスapoA−IVのメスの野生型マウスへの投与がグルコース負荷試験を受けているマウスにおける血糖値に影響を及ぼすであろうかどうかを決定するための試験を実施した。
実施例11 ヒトapoA−IVはヒトの島においてインスリンの放出を刺激する
[00116] 高純度のヒトの島はバージニア大学、Axon Cellsにより提供された。島を10% FBSおよび11mMグルコースを含有するRPMI 1640中で95%空気および5%CO2の加湿した雰囲気中で37℃において48時間培養した。次いで4つの群の50個のIEQ島を3.0mMグルコースを含有する通常のKRB(129mM NaCl、4.8mM KCl、2.5mM CaCl2、1.2mM MgSO4、1.2mM KH2PO4、5mM NaHCO3、10mM HEPESおよび0.2% BSA)中で37℃において1時間前保温した。次いで最初の2つの群中の島を3.0mMグルコースを含有する通常のKRB中で10μg/mlヒトA−IVの存在下または非存在下で1時間保温し、さらに10μg/mlヒトA−IVの存在下または非存在下で20mMグルコースと共に追加で1時間保温した。最後の2つの群中の島を3.0mMグルコースを含有する30mM KCl KRB(103.8mM NaCl、30mM KCl、2.5mM CaCl2、1.2mM MgSO4、1.2mM KH2PO4、5mM NaHCO3、10mM HEPESおよび0.2% BSA)+250μmol/lジアゾキシド中で10μg/mlヒトA−IVの存在下または非存在下で1時間保温し、さらに10μg/mlヒトA−IVの存在下または非存在下で20mMグルコースと共に追加で1時間保温した。それぞれの1時間保温の終了時に培地を収集した。インスリンレベルをELISAキット(Millipore)により測定した。
[00118] ヒトおよびマウスのapoA−IVのcDNAはpSP65維持ベクター中に含有されており、AflIII制限部位が成熟apoA−IVタンパク質に関するコード配列のすぐ5’側に設計されていた(engineered)。その遺伝子をその維持ベクターから切り出し、pET30発現ベクター中にライゲーションした。そのコンストラクトを大腸菌BL−21(DE3)細胞中に形質移入し、カナマイシン(30μg/ml)を補ったルリア−ベルターニ培地中で37℃において増殖させた。その細胞におけるapoA−IVタンパク質合成の誘導後、その細胞を回収し、超音波処理した。その溶解物からのapoA−IVタンパク質をHis結合親和性カラムクロマトグラフィーおよび透析により精製した。結果として得られたapoA−IVタンパク質を、生理食塩水中で1.0mg/mlの終濃度に希釈した。
[00119] www.cbs.dtu.dk/cgi-bin/webface?jobid=netNglyc, 4F9C6AD203AFBD5CにおけるNetNGlyc 1.0サーバーを用いて、ヒトapoA−IVおよび45種類のミスセンス変異体をインシリコで分析した。そのミスセンス変異体に関する詳細が表1において提供されている。そのO−およびN−結合型グリコシル化分析は、図24および25において天然のapoA−IVおよび典型的な変異体、すなわちP393Hにより例示されている。その結果は、ヒトapoA−IVおよびミスセンス変異体はN結合型またはN結合型グリコシル化部位を一切有しないことを示している。特に、表1において記述されている変異体(SEQ ID NO:20〜64において記述されているアミノ酸配列より表される;SEQ ID NO 65はシグナル配列を有するApoAIVを表す)は、図24および25において示されるグリコシル化プロフィールと同一のグリコシル化プロフィールを有していた。これらの結果は、apoA−IVはマンノース、ガラクトース、N−アセチルグルコサミン、およびシアル酸によりグリコシル化されているという当技術分野における常識(例えばWeinberg, et al., J Lipid Res. 1983, 24(1):52-9)を考慮すると予想外である。
[00120] apoA−IVの大腸菌におけるペリプラズム発現を促進するため、様々なシグナルペプチドを用いてコンストラクトを調製した(prespared)。これらのシグナルペプチド(すなわちOmpA、PelB、およびENX)をそれぞれapoA−IVのN末端に融合させた。それぞれのこれらのシグナル配列のアミノ酸および核酸配列は以下のように提供される:
[00121] OmpAシグナルペプチド
本明細書で引用された全ての参考文献および特許の内容を、参照により本明細書にそのまま援用する。
当業者は、本明細書で記述された本発明の特定の態様に対する多くの均等物を認識しており、またはルーチン的な実験法のみを用いて確かめることができるであろう。そのような均等物は以下の特許請求の範囲により包含されることが意図されている。
10 リザーバー
12 バイアル
14 隔壁
20 注射器
22 針
Claims (44)
- それを必要とする対象において2型糖尿病を処置する方法であって、該方法が該対象に有効量の非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質、または該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも90%の同一性を有するその生物学的に活性な類似体もしくは断片を2型糖尿病が該対象において処置されるように投与することを含み、該アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片がタンパク質発現系を用いて生成される、前記方法。
- それを必要とする対象において血糖値を低下させる方法であって、該方法が該対象に有効量の非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質、または該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも90%の同一性を有するその生物学的に活性な類似体もしくは断片を該対象の血糖値が低下するように投与することを含み、該アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片がタンパク質発現系を用いて生成される、前記方法。
- それを必要とする対象において耐糖能を正常なレベルまで実質的に回復させるための方法であって、該方法が該対象に有効量の非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質、または該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも90%の同一性を有するその生物学的に活性な類似体もしくは断片を該対象の耐糖能が回復するように投与することを含み、該アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片がタンパク質発現系を用いて生成される、前記方法。
- 該非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質が該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも95%の同一性を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 該非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質が該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも99%の同一性を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 該対象がヒトである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸配列が次の配列:
X2はEまたはKであり;
X3はTまたはSであり;そして
X4はQまたはHである;
またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片である、前記方法。 - アポリポタンパク質A−IVタンパク質が完全長ヒトアポリポタンパク質A−IVタンパク質である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸が次の配列:
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸配列が次の配列:
- タンパク質発現系の使用が細菌発現系である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 細菌発現系が大腸菌である、請求項11に記載の方法。
- タンパク質発現系が哺乳類発現系、酵母発現系、バキュロウイルス発現系、および無細胞発現系からなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 2型糖尿病を有する対象において2型糖尿病を処置する方法であって、該対象に組み替え非グリコシル化apoA−IVタンパク質を投与することを含み、該apoA−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、前記方法。
- apoA−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも96%の同一性を有するアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項14に記載の方法。
- apoA−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項14に記載の方法。
- apoA−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示されるアミノ酸配列またはSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも98%の同一性を有するアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項14に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質が全身投与される、請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片の全身投与が経口、皮下、静脈内、筋内、および腹腔内投与からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片が約1〜約10μg/gの用量で投与される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片が約0.25〜約2μg/gの用量で投与される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片が約1μg/gの用量で投与される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片が1日1回投与される、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片が1日約2回投与される、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
- 非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質、または該アポリポタンパク質A−IVタンパク質に対して少なくとも90%の同一性を有するその生物学的に活性な類似体もしくは断片を含む医薬組成物であって、該アポリポタンパク質A−IVタンパク質、またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片がタンパク質発現系を用いて生成される、前記医薬組成物。
- SEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示されるアミノ酸配列、もしくはSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む非グリコシル化アポリポタンパク質A−IVタンパク質、またはその生物学的に活性な断片を含む医薬組成物。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも96%同一であるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項26に記載の医薬組成物。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも97%同一であるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項26に記載の医薬組成物。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも98%同一であるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項26に記載の医薬組成物。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つに対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項26に記載の医薬組成物。
- さらに医薬的に許容できるキャリヤーまたは希釈剤を含む、請求項25〜30のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、該医薬組成物が液体配合物、水性配合物、および凍結乾燥された配合物からなる群から選択される、前記医薬組成物。
- 請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸配列が次の配列:
X2はEまたはKであり;
X3はTまたはSであり;そして
X4はQまたはHである;
またはその生物学的に活性な断片である、前記医薬組成物。 - アポリポタンパク質A−IVタンパク質が完全長ヒトアポリポタンパク質A−IVタンパク質である、請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸が次の配列:
- 請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、アポリポタンパク質A−IVタンパク質のアミノ酸配列が次の配列:
- アポリポタンパク質A−IVが細菌発現系であるタンパク質発現系を用いて生成される、請求項25〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 細菌発現系が大腸菌である、請求項37に記載の医薬組成物。
- アポリポタンパク質A−IVが哺乳類発現系、酵母発現系、バキュロウイルス発現系、および無細胞発現系からなる群から選択されるタンパク質発現系を用いて生成される、請求項22〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- それを必要とする対象において2型糖尿病を処置する方法であって、前記の方法が以下の工程:
タンパク質発現系においてアポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片を生成し、そして
該アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片を2型糖尿病を有する対象に2型糖尿病が処置されるように投与する;
を含み、ここで該アポリポタンパク質A−IVタンパク質またはその生物学的に活性な類似体もしくは断片はグリコシル化されていない、前記方法。 - タンパク質発現系が細菌発現系である、請求項40に記載の方法。
- タンパク質発現系が酵母または哺乳類細胞発現系である、請求項40に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64において示されるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項40〜42のいずれか1項に記載の方法。
- アポリポタンパク質A−IVタンパク質がSEQ ID NO:1、3、4、もしくは20〜64のいずれか1つにおいて示される配列に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む、請求項40〜42のいずれか1項に記載の方法。
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