JP2015506269A - 中空繊維のカートリッジおよび構成要素ならびにそれらの構築方法 - Google Patents

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Abstract

中空繊維のカートリッジおよび構成要素ならびにそれらの構築方法。

Description

本発明は中空繊維モジュールの生産および組立ての方法に関する。
壁が多孔性かつ半透過性となりうる中空繊維フィルタは、数多くの分野および用途において適用可能な優れた濾過性能および特性を有する。中空繊維(HF)は、水の浄化、生体液からの構成物質の分離、透析、逆浸透、ガス分離、細胞培養装置、およびその他多くにおいて幅広く使用される。用途の種類に関わらず、中空繊維を用いる濾過装置は共通した構造および運転様式を有する。濾過ユニットは中空繊維モジュール(HFM)であり、HFM構造は適用によって若干変化しうるがそれでも該構造は概ね共通した構造および組立て方法を有する。
典型的には、個々の中空繊維は組み合わされて「束」(「クラスタ」とも呼ばれる)となり、該束において繊維は、任意選択で、ある種類のスリーブ、典型的にはネットスリーブによって保持されてもよい。次いで該束は、典型的には本来管状である保護ハウジングまたはシェルの中にさらに配置される。該シェル内の中空繊維は、典型的には、シェルの各端部におけるポリマー材料またはその他の材料を用いた注型封止(ポッティング)へと該繊維を配するかたちで、ほぼシェルの長さに伸びる。よって中空繊維は、該ポリマー材料が重合固化すると該ポリマー材料に埋め込まれうる。同じプロセスにおいて、固化した注型封止材(任意の厚さでよいが典型的にはシェルの長さの5〜10%)は、シェルの各端部において箱形端キャップ、注型封止キャップまたは「壁」を形成する。該構築物は、シェルの内壁と中空繊維の外壁との間、および注型封止された端キャップの間に、チャンバの形成をもたらす。
中空繊維の端部は注型封止プロセスの間に塞がる可能性があるので、中空繊維の端部が注型封止の際に塞がらないようにするか、または注型封止後にそのような端部を開口せしめるかいずれかのために既知の方法が適用される。したがって、連続した流路が、ポリマー注型封止材の中を通ることも含めて中空繊維全長にわたって保持される。目的は中空繊維の全長を通じて連続した流路を維持することだけでなく、繊維壁から出る流体を貯蔵または収集するためのチャンバ(透過液チャンバ)をシェル内に形成することでもあり;そのような組立体は中空繊維カートリッジ(Hollow Fiber Cartridge:HFC)として知られている。
典型的には、一方の端部において濾過されるべき流体すなわち保持液(retentate)を中空繊維内へと方向付け、かつHFCの他方の端部においてそのような流体を中空繊維から出るように方向付けるアダプタが、シェルまたはHFCの端部に付加される。そのような透過液を収集するための透過液チャンバからの導路を提供するために、追加のアダプタがシェルに付加されてもよい。
保持液を流すための入口および出口の両方を有し、かつ濾過された材料を収集するための手段を有しているという一般化された構造から明白なのは、HFMが効率的な濾過ユニットを提供するということである。HFMでは、保持液は半透過性のHFの中へと方向付けられ、該繊維を通る線状流を生成する。濾液チャンバに比べて繊維内が高圧であることにより、HF多孔壁を通る、第1の流体または保持液の流れ方向に垂直な第2の流れが生成する。膜を横断する該流体画分は、膜の特性、例えば膜の細孔径に基づいて分画または濾過されることが可能であり;該細孔より大きな粒子は膜によって保持され、細孔より小さな粒子は膜を通り抜けて透過液チャンバ内に至る。そのような濾過プロセスは、クロスフロー濾過、または接線流濾過として知られ、広範囲に使用されかつ一般によく理解されている。したがって、HF膜を通して濾過された液体は透過液チャンバ内に収集可能であり、該チャンバにおいて採取されてもよい。
HFCは、中空繊維を出入りする保持液の流出入を方向付けるためのアダプタを欠く。しかしながら、カートリッジシェル壁は透過液の無制限な流れに対して透過性となされうる。更に、該カートリッジは、保持液の流出入を方向付けるためのそのようなアダプタを含んでいる別個のモジュールハウジング内への挿入によってHFMに変換されうる。しかしながら明白なのは、そのようなHFMを作出するとき、保持液チャンバ(繊維の集合的な内部ルーメン)と透過液(または濾液)チャンバとの間に間仕切りが必要であるということであり、この分離は、カートリッジの端部を取り囲んでこれらの端部とモジュールハウジングとの間の間隙を密封する、ガスケット、「O」リング、またはその他の良く知られた手段を用いて容易に行われる。さらに、モジュールハウジングは、中空繊維から出て来る濾液を収集するための採取ポートも含み;HFCシェルの細孔は、そのような濾液がカートリッジシェル壁を横切って採取用の採取ポートへと流れるための手段を提供する。これらの類似性から、HFCMという用語は、HFCおよびHFMの両方に含まれる特徴を指す場合に使用される。
HFMの多様性は、中空繊維材料の選択、HFMの物理的構成、繊維の化学特性および物理特性の調整、繊維を通る流れおよび繊維を横切る流れの制御による、ならびにその他の操作による濾過プロセスの調節、によって大幅に増大されうる。
HFMはさらに、スケールアップのための優れた基盤も提供しうる。HFCの中の繊維の数を増やすことにより、容積のスケールアップが達成されうる。繊維が密に充填された大型のフィルタは、膜表面積の明白な増大(この増大はHFCの半径の三乗となる)を含む、顕著な有益性を提供することが可能である。対して、表面積の単なる直線的な増大は、そのようなモジュールのマニホールドにさらに多くのHFMを付加するだけで達成される。加えて、1つの大型フィルタは、フィルタ・マニホールドの複雑な構成の一部を排除しつつ該濾過システムの設置面積を大幅に縮小することができる。相互に接続しているチューブ、パイプ、バルブ、およびモニタ機器を備えたマニホールドの複雑な構成は、そのような複合システムを使用するプロセスの洗浄、滅菌、およびバリデーションを非常に複雑にする。これらは、ある種の産業、例えば製薬産業、食品産業、化学工業、水関連産業、下水処理などにおける重大問題である。更に、プロセスをスケールアップする場合、単一のHFMを含んでいる小スケールのプロセスから多数のモジュールを含んでいる大スケールのシステムへの移行は、重要なプロセスを複雑にする可能性がある。
大スケールのフィルタは、主として、大量の流体を処理するため、複雑な混合物を濾過するため、および濾過速度を高めるために、数多くの分野において望ましいものである。しかし、大型HFMの必要性および有益性にもかかわらず、そのようなモジュールは容易には利用可能でない。そのような大型フィルタの技術的な構築限界を伴う可能性がある。典型的な構築方法では、確実な「小〜中」スケールのHFMすなわち<10m(60cm長の繊維、および1mmのIDについて)が得られるが、該方法は大型フィルタの生産に適用された時には信頼性が低くかつ高コストになる。ここで大スケールとは>10m(60cm長の繊維、および1mmのIDについて)の場合である。より具体的には、膜表面積が>20mのHFM(同じパラメータを備えたもの)に関しては複雑さが増大し、さらに大型のフィルタではさらに増大する。したがって、現行のHFM構築方法によって観察される問題をなくすかまたは最小限とする、大型のHFMを構築するプロセスを開発することは、望ましいであろう。より細い繊維およびより長い繊維のうち少なくともいずれかを用いて表面積を増大させることは可能であるが、これらの選択肢は多くの用途において望ましくない可能性がある。大型フィルタの形成の限界に関連するいくつかの要因には次のものが挙げられる:
[注型封止材] HFCの各端部においてHFを埋め込むために使用される注型封止材は、HFCの直径の増大につれてより深刻となる可能性のある潜在的問題点の共通の源である。例えば、エポキシおよびポリウレタンなどの注型封止材は、硬化後にやや収縮する。収縮の程度は、その材料に応じて、例えば熱、湿気、化学物質、放射線などに対する該材料の曝露および反応などに応じて非常に様々であり;ここでそのような収縮または変形は、直径の小さいHFMを構築する場合には極めて軽微かつ些細となりうるが;注型封止されるエリアの直径が増大すると極めて重大となり;注記しておくと、収縮総量は、材料の収縮係数×注型封止部(ポット)の長さまたは直径の関数である。当然ながら、そのような収縮は注型封止部の全径に影響を及ぼす可能性がある。該収縮は、注型封止部における割れ発生、および/または、注型封止部が円形の注型封止エリアの中心へ向かって、もしくは応力の境界に沿って、内側へと収縮するように強いることなど、構造の破壊を引き起こす可能性がある。これは特に、注型封止剤およびHFCのシェル端キャップが、異なる膨張特性および収縮特性(すなわち熱膨張係数)をそれぞれ有している異なる材料である場合に観察される(シェル端キャップおよびシェルは同一の熱膨張係数を有することが好ましい)。例えば、シェル端キャップがポリスルホンであり注型封止材がエポキシである場合、該ポリスルホンとエポキシとの間の接合部は、オートクレーブ中でHFCMを加熱滅菌する場合のような熱処理によって受ける影響が異なる可能性がある。よくみられるのは、ポリスルホンより大きく収縮するエポキシがポリスルホンから離れて濾液チャンバと保持液チャンバとの間に通路を形成して、HFCMの完全性を障害し、かつHFCMを役に立たなくすることである。これは、直径約101.6mm(4”)のHFCMにおいて時折観察され、直径152.4mm(6”)のHFCMではより頻繁に観察される。
同様に、異なる膨張係数を備えた2つの異なる材料を扱う場合、特に熱への曝露の後で、該2つの材料の間に安全な接合部を形成することは問題含みとなる。両材料は異なる膨張および収縮を示し、該材料間の接合部に応力が加わることになろう。同じような膨張係数を備えた材料の選択、および該2つの材料間の接合部を増強する技法の使用が、該接合部の安定性を支えるために用いられてもよいが;しかしながらこれはHFCの直径の増大とともに制御がより困難となる。したがって、異なる構築材料間のそのような不適合性が最小限となるかまたは排除されるHFCまたはHFMを形成することは、望ましいであろう。
[充填密度] HFC内部の個々の繊維または繊維束の充填方法は、所与の体積中に充填可能な繊維の数に大きな影響を有しうる。充填方法はさらに、濾過効率、および濾液形成の均一性にも重大な影響を有しうる。緊密な、無作為に充填された束は、該束の内部領域、特に緊密な充填部であって介在している繊維により濾液流に対する著しい抵抗が存在しうる領域の繊維からよりも、該束の外縁部において、1本の繊維につきより高い濾過速度を生じる可能性がある。大型のHFMまたはHFCでは、そのような制約は有効な濾過速度および濾過容量の低下をもたらし、その結果として有効なスケールアップ能力の低下をもたらす可能性がある。したがって、繊維の充填密度を最大限にし、かつ濾液流に対する潜在的障壁を最小限にする配置構成に、個々の繊維または繊維束を充填することは、望ましいであろう。制御された繊維充填の配置構成のその他の有益性についても説明する。
[構造上] HFMの大きさが増大するにつれて、モジュールに作用する応力の比例的増大が予想される。下記に基づく応力の増大が予想されうる。すなわち:[重さ] モジュールの重さは該モジュールの取扱いを複雑にする可能性がある。モジュールの重さの増大は、特にオートクレーブでの滅菌中に加熱された時に、該モジュール自身の歪みを引き起こしうる。[組立て] 部品の組立て、嵌合、および大きな表面の接合は、破損の可能性を高める可能性があり;これもまた、加熱により増幅されうる。
[プロセス] 大型のHFMを通る流量は非常に多くなる可能性があり、かつ高圧となりうる。注型封止される端部の大きな表面積を考えれば、該表面積はかなりの圧力を受ける可能性があり、その結果注型封止された端部の崩壊を引き起こす可能性がある。注型封止された端部を(記載されるようにして)強化して、大型フィルタを作り上げる時の圧力による歪曲作用を最小限にすれば、非常に有益であろう。
[完全性] HFMが大きいほど、かつ該HFMに充填される中空繊維が多いほど、繊維が損傷を受けるかまたは取扱い中に損傷を受けることになる見込みが大きい。単一の繊維においてさえ完全性が失われるとHFM全体を役に立たなくする可能性がある。中空繊維の破断は、保持液流送物からの混入流が濾液流送物に入る原因となろう。そのような小さな欠点に起因する完全性喪失の可能性は、そのような大型フィルタの構築に水を差す重要な理由でもある。現行の構築方法を使用すると、HFMが完全に組立てられてから該HFMが完全性を欠くと判断される可能性があり、その場合該HFMは廃棄されなければならない。このことは、現行の方法による大型HFMの構築の際の他の潜在的危険要因に加えて、そのようなフィルタの構築に水を差し、かつ製造コストの大幅な増大をもたらす。提示される本発明の方法は、大型HFCMの構築に対する潜在的リスクの多くを最小限にするかまたは取り除くであろう。本発明の一部として、中空繊維フィルタの組立ての方法が説明されているが;その組立ては例証された特定のHFCMに限定されるものではない。
[衛生的構築] 多くの大型HFCMは食品産業または医療産業において使用されうるので、HFCMはこれらの産業の必須要件を満たす必要がある。衛生的な設計はそれらの必須要件のうちの1つとなりうる。該設計には、混入物を捉え、モジュールの清浄化能力に影響を及ぼし、またはモジュールの滅菌に影響を及ぼす、裂け目、デッドゾーン、または他の要因は、あってはならない。例えば、ねじ切りの使用は望ましくないであろう。ねじ切りは、衛生的な設計を必要とする重要な用途において極めて非衛生的であることが示されている。別の非衛生的な設計特徴は、正常な手段ではアクセス不可能なデッドゾーンの存在であり;HFCM内部の、またはHFCMに関連する、そのような停滞ゾーンは、混入物を取り込んで該混入物の除去を妨げる。その結果は、清浄化能力の低下、無菌性を維持する能力の低下、およびプロセス汚染の増大である。本発明は、非衛生的な要因を最小限にし、かつHFCMのすべての部品への十分および均質な浸透を最大限にする。
本発明は、中空繊維カートリッジであって、その構造が該カートリッジの使用中に生じる熱誘発応力を最小限にすることを可能にしている、カートリッジに関する。熱誘発応力の低減は、特にカートリッジの外側シェルおよびシェル端キャップに関して同様同一の膨張係数の材料を使用することにより達成される。該カートリッジは、該カートリッジの繊維がクラスタへと組織化されるのでさらに最適化され、その結果、単一の中空繊維における欠陥の検出および修正がより容易に検出かつ除去されうるようになっている。クラスタは簡単に組み合わされて大きな実体を形成することができる。カートリッジは、非常に高い繊維充填密度を有することによってさらに最適化される。そのような高い密度はクラスタの断面形状により達成され、その形状(例えば、六角形)は、該クラスタについて一つを他に対して近接して充填することを可能にする。
別途明確に示されないかぎり、本特許出願における「中空繊維」への言及は、中空繊維フィルタ;すなわちその外壁に細孔を備えた中空繊維、を指すように意図される。細孔の大きさは、中空繊維フィルタの用途に応じて変化することになろう。
第1の一般的態様では、本発明は、中空繊維フィルタカートリッジであって:
1)複数の中空繊維クラスタであって、各クラスタは互いに平行な複数の中空繊維を含んでなり、各クラスタは第1のクラスタ端部および第2のクラスタ端部を含んでなる、クラスタと、
2)ハウジングシェルであって、前記シェルは第1の端部および第2の端部を含んでなり、各端部は開口部を含んでなる、ハウジングシェルと、
3)第1のシェル端キャップであって、前記キャップはハウジングシェルの第1の端部の開口部をカバーしており、前記キャップは複数の開口部を含んでなる、第1のシェル端キャップと、
4)第2のシェル端キャップであって、前記キャップはハウジングシェルの第2の端部の開口部をカバーしており、前記キャップは複数の開口部を含んでなる、第2のシェル端キャップと、を含んでなり、
クラスタはハウジングシェル内で平行に整列されており、
各クラスタのセグメントは第1のシェル端キャップの開口部の中に嵌合せしめられ、かつ注型封止剤(または固定剤)によって前記開口部に対して密封され、
各クラスタの第2のセグメントは第2のシェル端キャップの開口部の中に嵌合せしめられ、かつ注型封止剤(または固定剤)によって前記開口部に対して密封され、ならびに、
各シェル端部は、熱膨脹係数が注型封止剤の膨張係数に十分に近い材料でできており、その結果、カートリッジが蒸気減菌またはオートクレーブ処理にさらされた時に割れ目や開口が(a)シェル端キャップもしくは注型封止剤が占めるエリアにおいて、または(b)キャップと注型封止剤が占めるエリアとの間において、生じないようになっている。
第1の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
シェルおよびシェル端キャップは同じ材料でできているカートリッジ、
ハウジングシェルは好ましくは円筒状であるカートリッジ、
ハウジングシェルは正方形または任意の他の形状であるカートリッジ、
ハウジングシェルは透過性または半透過性であるカートリッジ、
各シェル端キャップの開口部の形状は、六角形、正方形、長方形、三角形、多角形、円形および楕円形で構成されている群から選択されるカートリッジ、
シェル端キャップの開口部の形状は六角形であるカートリッジ、
第1および第2の端キャップはハウジングシェルに機械的に取り付けられているカートリッジ、
第1および第2の端キャップは溶剤または接着剤によってハウジングシェルに取り付けられているカートリッジ、
前記カートリッジは支持要素を含んでなり、前記支持要素はポストおよび支持カラムで構成されている群から選択され、前記支持カラムは前記カートリッジ内のクラスタを包むように形作られ、前記支持カラムは前記カートリッジから出る流体に対して透過性である、カートリッジ、
中空繊維クラスタの断面形状(例えば、六角形)は、該クラスタが挿入される端キャップの開口部の断面形状(例えば、六角形)と同じである、カートリッジ、
1つのクラスタの外周と近接するクラスタの外周との間の距離は1ミリメートル〜5ミリメートルであり、前記距離は該2つのクラスタの外周の間の最短距離である、カートリッジ、ならびに、
オートクレーブ処理が下記条件すなわち:温度は摂氏123度、圧力は110.32kPa(16psi)で45分間として実施されるか、または蒸気減菌が123℃、137.9kPa(20psi)で20分間実施される、カートリッジ、
のうち少なくともいずれかである。
第2の一般的態様では、本発明は、中空繊維フィルタカートリッジを組立てる方法であって、該方法は:
1)該カートリッジの第1のシェル端キャップおよび第2のシェル端キャップを予め機械加工(またはモールド成形)するステップと、
2)第1のシェル端キャップにカートリッジのシェルハウジングを取り付けるステップと、
3)第2のシェル端キャップにカートリッジの該シェルハウジングを取り付けるステップと、
4)中空繊維の複数のクラスタそれぞれを、第1のシェル端キャップの複数の開口部のうちの1つを通し、シェルハウジングを通し、かつ第2のシェル端キャップの対応する開口部から外へ出るように挿入するステップであって、各クラスタの長さはハウジングの長さと同じであるかまたはハウジングの長さより長い、ステップと、
5)各クラスタのセグメントを、該クラスタが挿入された第1のシェル端キャップの開口部の壁に、かつ該クラスタが挿入された第2の端キャップの開口部の壁に、注型封止または接合するステップと、を含んでなり、
各シェル端部は、熱膨脹係数が注型封止剤の膨張係数に十分に近い材料でできており、その結果、カートリッジが蒸気減菌またはオートクレーブ処理にさらされた時に割れ目や開口が(a)シェル端キャップもしくは注型封止剤が占めるエリアにおいて、または(b)キャップと注型封止剤が占めるエリアとの間において、生じないようになっている。
第2の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
クラスタが開口部内で注型封止されると、シェル端キャップを越えて延在する中空繊維の超過した長さは、存在する場合には切り取られる、方法、
支持ポストまたはカラムは中空繊維モジュール内で端キャップの間に挿入される、方法、
支持カラムはクラスタの間に配置される、方法、
クラスタは支持カラム内に包まれ、該支持体(supportive)は内側においてクラスタから出る濾液の流れに対して透過性である、方法、および、
オートクレーブ処理が下記条件すなわち:温度は摂氏123度、圧力は110.32kPa(16psi)で45分間として実施されるか、または蒸気減菌が123℃、137.9kPa(20psi)で20分間実施される、方法、
のうち少なくともいずれかである。
第3の一般的態様では、本発明は、複数の中空繊維を組立てて固定されたクラスタとするためのシステムであって、前記システムは:
1)複数の中空繊維の供給源である、繊維供給源と、
2)複数の中空繊維を方向付けて組織化するための送り穴付きテンプレートと、
3)テンプレートを通り抜けた繊維のクラスタに注型封止剤または固定剤を噴霧または付加するための1または複数のノズルを含んでなる、固定化チャンバと、
4)中空繊維の周囲の注型封止剤を成形して六角形のような所望形状とするための成形テンプレートまたは成形方法と、
5)注型封止領域または固定領域に沿ってほぼ中間の位置で繊維束を切断するための切断デバイスと、
6)固定化チャンバから先頭のクラスタを捕捉または除去するためのデバイスまたは機構と、
7)後曳する切断済クラスタに取り付けて、該クラスタを前進させて固定化チャンバから特定距離だけ遠ざけるためのコレットデバイスと、前記コレットを前進または後退させるための、自動化されたベルト・プーリシステムに沿って移動する駆動/引戻デバイスと、
8)ステップ2〜7を繰り返すことと、を含んでなり、
該システムの要素は、繊維が繊維供給源から引き出されて、テンプレートの送り穴を通り、次いで該繊維に注型封止剤を用いた噴霧(コーティングまたは埋め込み)がなされる固定化チャンバを通り、そして所望の長さに切断されることが可能であるように、配置構成される、システムである。
第3の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
繊維供給源は中空繊維(チューブ)を巻き付けることが可能なスプールを含んでなる、システム、および、
繊維供給源は複数の中空繊維を押出す押出デバイスを含んでなる、システム、
のうち少なくともいずれかである。
第4の一般的態様では、本発明は、複数の中空繊維フィルタを組立ててクラスタとする方法であって、前記方法は第3の一般的態様のシステムを利用し、次のステップすなわち:繊維供給源からHFを引き出すステップ、テンプレートの送り穴(開口部)を通すステップ、次いで該HFに注型封止剤を用いた噴霧(コーティングまたは埋め込み)がなされる固定化チャンバを通すステップ、および所望の長さに切断するステップ(cut to a desired length)、を含んでなる方法である。
第4の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
前記テンプレートの送り穴は六角形のパターンに配置構成されている、方法、
複数の中空繊維のストランドはローラ群を使用してテンプレートへ向かって方向付けられる、方法、
ローラの外表面に半円形の溝があり、前記ローラは互いに隣接かつ平行した対になされ、その結果中空繊維は該ローラ対の間で方向付けられかつ溝の上に摺動可能に受承されるようになっている、方法、
クラスタは作製済みのセグメントを使用して配置構成に固定される、方法、
繊維のクラスタは、第1の噴霧ステップにおいて固定剤を噴霧された後で回転せしめられ、前記回転は360度の完全な1回転より小さく、前記回転の後に前記クラスタは第2の噴霧ステップにおいて再び噴霧される、方法、および、
1つ以上の噴霧ノズルが、第1の噴霧ステップにおいてクラスタに固定剤を噴霧するために使用された後で回転せしめられ、前記回転はクラスタの主軸の周りの回転であり、前記は360度の完全な1回転より小さく、前記回転の後に前記クラスタは第2の噴霧ステップにおいて再び噴霧される、方法、
のうち少なくともいずれかである。
第5の一般的態様では、本発明は、作製済みの端キャップを用いてクラスタを構築する方法であって、クラスタの直線状セグメントを折り曲げてクラスタ六角形セグメントを形成することを含んでなる方法である。
第6の一般的態様では、本発明は、中空繊維のクラスタであって、前記クラスタは複数の中空繊維を含んでなり、各中空繊維のセグメントは各クラスタの端部またはその付近の同じ領域内において隣接した平行な繊維に固定されている、クラスタである。
第6の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
クラスタのそれぞれの中空繊維は液体の固定剤を使用して隣接した平行な繊維に固定されている、クラスタ、
クラスタのそれぞれの中空繊維は端キャップまたは作製済みのセグメントを使用して隣接した平行な繊維に固着されている、クラスタ、
クラスタ内に7本の繊維がある、クラスタ、および、
前記クラスタは流体(濾液など)の流れに対して透過性であるスリーブに部分的または完全に包まれている、クラスタ、
のうち少なくともいずれかである。
第7の一般的態様では、本発明は、複数のクラスタの集合体であって該集合体内の各クラスタが該集合体内のすべての他のクラスタと平行であるようになっている、クラスタ集合体である。
第8の一般的態様では、本発明は、クラスタ集合体を作出する方法であって、複数(2以上)のクラスタが組み合わされてクラスタ集合体が形成され、該集合体内の各クラスタは該集合体内のすべての他のクラスタと平行になっている、方法である。
第8の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
複数の個々のクラスタ(u−クラスタ)を組み合わせてクラスタ集合体とするステップを含んでなる方法、および、
複数のクラスタ集合体を組み合わせて単一のクラスタ集合体とするステップを含んでなる方法、
のうち少なくともいずれかである。
第9の一般的態様では、本発明は、クラスタまたはクラスタ集合体の完全性を試験する方法であって、前記方法は、前記クラスタまたはクラスタ集合体を完全性試験に供するステップを含んでなる方法である。
第9の一般的態様の特定の実施形態では、本発明は:
試験はクラスタまたはクラスタ集合体がカートリッジの端キャップに挿入される前に済まされる、方法、
クラスタ集合体が完全性試験に供される、方法、ならびに
完全性試験は、バブルポイント試験、圧力損失試験、微粒子を含んでなる蒸気への曝露および拡散試験で構成されている群から選択される、方法、
のうち少なくともいずれかである。
第10の一般的態様では、本発明は、クラスタを前処理する方法であって、前記方法は、クラスタを収縮させる条件およびクラスタの注型封止エリアにおける応力を軽減する条件のうち少なくともいずれかに対してクラスタを供するステップを含んでなり、クラスタは該クラスタがシェル端キャップに挿入される前に前記条件に供される、方法である。
第11の一般的態様では、本発明は、長方形のモジュールであって、前記モジュールは:
クラスタであって、前記クラスタは第1のクラスタ端部および第2のクラスタ端部(シェル端部と同じ場所を共用)を含んでなり、前記クラスタは中空繊維を含んでなり、前記中空繊維はその壁部に細孔を備えた中空繊維フィルタであって、流体(保持液)は該繊維の内側を通り抜けることができる一方で保持液の一部は該細孔を通って流出して濾液となるようになっている、クラスタと、
カートリッジシェルであって、前記シェルはクラスタを包み込んでいるが中空繊維の端部を密封せず、前記シェルは該カートリッジシェルを通る濾液の流出を可能にするための開口部を含んでなり、前記シェルは濾液が保持液と混合するのを防止するために漏れを防止する方式でクラスタと(直接または中間のガスケットもしくは密封材を介して)接触している、カートリッジシェルと、
前記カートリッジを包んでいるが中空繊維の端部を密封してはいないハウジングと、
前記ハウジング内の第1のチャネルであって、前記チャネルはハウジングの外から流体(保持液)を受け取るための開口部を含んでなり、前記チャネルはクラスタの第1の端部と境界面で連絡しており、その結果前記の受け取られた保持液流体がチャネルからクラスタの中空繊維の中へ、次いで該繊維を通って移動することが可能となっており、ただし保持液流体のうちの一部は濾液としてフィルタの細孔を通って流出することを条件とする、第1のチャネルと、
前記ハウジング内の第2のチャネルであって、前記第2のチャネルはクラスタの第2の端部と境界面で連絡しており、その結果中空繊維を通り抜けてきた受け取られた保持液流体が第2のチャネルに入るようになっており、前記チャネルは保持液流体が第2のチャネルおよびハウジングから流出するのを可能にする開口部を含んでなる、第2のチャネルと、を含んでなり、
ここで第1および第2のチャネルはハウジング上の反対側に開口しており、
前記ハウジングは1つ以上のポートをさらに含んでなり、該ポートは濾液がハウジングから流出することを可能にするかまたは隣接したハウジングがあれば隣接したハウジングの1つ以上のポートから濾液を受け取るためのものである、モジュールである。
ここで、モジュール、クラスタ、ハウジング、およびカートリッジシェルは、それらが上面から見て長方形状を有し、かつ端面から見て長方形状を有する場合、長方形状である。当然ながら、正方形も長方形である。
クラスタおよびカートリッジも長方形であることが好ましい。
当然ながら、前記第11の一般的態様はクラスタに代えて、クラスタの集合体にも同じようによく当てはまる。
当然ながら、保持液流体と濾液との区別、およびフィルタの細孔の役割は、本願において開示されたすべての発明に同じようによく当てはまる。
関連する発明は2以上の長方形モジュールの組立体であって、該モジュールは隣接したモジュールのチャネルが互いに通行可能に接触しかつ隣接したモジュールのポートが互いに通行可能に接触するように、整列している、組立体である。
六角形のクラスタは、断面において見られるように、該クラスタの外周上の繊維の中心が六角形を形成する直線によって接続可能なクラスタである。
別の態様では、本発明は、クラスタを受承するためのフレームを形成するためにシェル端キャップおよびハウジングの組立て(例えば、さねはぎ継ぎ)を行う方法である。
別の態様では、本発明は、繊維を通る線状流を乱すために中空繊維のクラスタにねじれを導入する方法である。
別の態様では、本発明は、中空繊維カートリッジを構築する方法であって、好都合な断面形状(例えば、六角形)を備えた繊維のクラスタが、カートリッジの同一形状に形作られた開口部を通して嵌合され、かつ該クラスタのカートリッジ外側に延在する部分が削り取られる、方法である。
さらに別の態様では、本発明は、中空繊維クラスタを構築する方法であって、各繊維がスプールを起点とし、該繊維が、クラスタの断面の組織化に望ましい方式で開口部が配置構成されているテンプレートを通り抜ける、方法である。別例として、繊維は、断面の組織化に望ましい構成に配置構成された押出ノズルが装備された押出ヘッドを起点とすることもできる。
さらに別の態様では、本発明は、中空繊維クラスタを構築する方法であって、折り曲げ可能な直線状セグメントが所望形状に(例えば六角形の構成に)折り曲げられる、方法である。
7本の中空繊維からなる六角形クラスタの部分的斜視図。 図1Aの六角形クラスタの端面図および端部が固定された該クラスタの端面図。 六角形クラスタの側面図および斜視図。 ネットスリーブ付きおよびネットスリーブ無しの円形繊維束の側面図。 円形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップを使用するHFCハウジング組立体の様々な図。 円形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップの平面図。 円形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップの斜視図。 描画を目的として外側部分が取り除かれたHFCの側面図。 図2Eの描画の一部の断面を示す拡大図。 円形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップおよび円形の束を使用するHFCの側面図。 ユニットクラスタを形成するための機械化システムの概略図。 ユニットクラスタを形成するための機械化システムによって使用されるローラの概略側面図。 固定化センターの側面図。 固定化センターの斜視図。 図4Bの一部分の詳細図。 テンプレートの平面図。 六角形クラスタの斜視図。 六角形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップを使用しているHFCハウジングの分解斜視図。 描画を目的として外壁の一部が切り取られた、六角形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップおよび六角形クラスタを使用している部分的に組立てられたHFCの斜視図。 六角形のレセプタクル(開口部)および六角形クラスタを使用しているHFCの斜視図。 六角形のレセプタクル(開口部)を備えたシェル端キャップの平面図。 六角形クラスタおよび支持カラムに包まれた六角形クラスタの斜視図、ならびに内部構造が見られるように例証を目的として一部が取り除かれたカートリッジの斜視図。 連続的にスケールアップされた六角形クラスタ組立体の端面図。 様々な組立て段階における作製済みクラスタ端キャップの端面図。 長方形のモジュール、その構成部品、および3つのモジュールが積み重ねられた組立体であって例証を目的として部分的に切り取られた組立体、の斜視図。
I.注型封止材の使用を最小限にする方法:
記載の注型封止の望ましからぬ影響を排除可能な1つの方法は、注型封止材の使用を最小限にするかまたは排除することである。シェルが作られる材料とは異なる注型封止材の使用を排除するかまたは最小限にすることによって、適合し難い材料を使用することの望ましからぬ影響を大幅に縮小することができる。本発明では、注型封止プロセスは、HFCの「シェル端キャップ」11および12(図2B、2C、2Dおよび図5B、5C、5D、5E)を予め機械加工またはモールド成形し、機械加工またはモールド成形されるシェル端キャップ11および12の材料および特性のうち少なくともいずれかが、シェルハウジング10が作られる材料と同一または極めて類似するようにすることにより、ほとんど排除される。そのようなシェル端キャップは、HFCのシェルのそれぞれの端部への取り付けまたは接合のための機構を提供する。1つのそのような取付機構は、シェル端キャップ11または12の面に円形溝16を形成して、該溝の寸法および大きさがシェルの端部の挿入を「さねはぎ継ぎ」様の配置構成で受け入れることができるようにすることを伴う。(図2Eおよび2Fを参照されたい)。シェル端キャップの溝16へのシェル端部14の挿入に続いて、これら2つは、接着剤、熱を用いて接合されてもよいし、機械的に錠止されてもよい。シェル端キャップ11および12は、それぞれのシェル端部15および14へ同様に取り付け可能である。加えて、各シェル端キャップには開口部またはレセプタクル17が提供されて、各シェル端キャップ上の対応する開口部が直線的に整列しかつ該開口部の間の軸に沿って並置され、任意の2組の開口部17の間の軸があらゆる他の1組の開口部17の間の軸と平行であるようになっている。
HFの「固定された」束または「固定された」クラスタ8(例えば、図1C、2A、および5Aを参照のこと)であって、その長さが典型的にはハウジング(該ハウジングはシェル端キャップが取り付けられたシェルで構成されている、(HFC−H))の長さより長い、束またはクラスタは、端部15において開口部17を通して挿入され、シェル端キャップ11を通り、シェル10を通り、およびHFC−H組立体のもう一方の端部14のシェル端キャップ12の対応する開口部17から外へと、誘導されうる。この挿入は主に手作業であるが、牽引デバイス、ハウジングおよび両シェル端キャップ11、12を通って伸びるロッド様アーム、によって支援されてもよい。該アームの挿入端には、クラスタの挿入端を把持することができる「把持(grabbing)」機構があってもよい。次いで、アームは、第1のシェル端キャップ開口部17を通り、ハウジングシェルの長さを通り、そして第2のシェル端キャップ開口部17を通ってクラスタの第1の端部27を牽引しながら引き戻されうる。クラスタは、クラスタ端部19が両端部から突出する程度までハウジングおよび端キャップを通って引き込まれる。クラスタを挿入するプロセスは、すべてのクラスタがハウジングならびにシェル端キャップ11および12に挿入されるまで反復されうる。該束はシェル端キャップを備えたシェルよりも長く、該束の一部分19がシェル端キャップ11および12を多少越えて延在することになる(図2G)。その後、シェル端キャップの開口部17の内部に配置されたHF束の注型封止済または非注型封止済の端部は、注型封止材が繊維の間の空間に流れ込んで該繊維がともに注型封止されかつ同時に開口部17の壁18に接合するような方式で、完全に注型封止されることが可能であり;HFがシェル端キャップの面からわずかに伸びた状態で、注型封止剤は開口部17に添加されうる(図2B、図5C)。中空繊維の端部は、注型封止剤が開口部17への該注型封止剤の添加中に繊維内に入らないことを保証しつつ、施栓されてもよいし、施栓されなくてもよい。
記載の注型封止プロセスを達成するために一般的な技法を使用することができる。下記はいくつかの例である:第1に、HFの束は、濾液の流れに対して透過性であるが束の形状が維持されるように束に構造的支持を提供することができる、ネットスリーブのようなスリーブ22に包まれてもよい(図2A)。該スリーブは、HFM−Cの一方の端部の開口部17から他方のシェル端キャップの開口部17へと通り抜ける、HFC−Hを通した束の挿入を容易にすることも可能であり;デバイスが、一方のシェル端キャップ11の開口部17を通って、ハウジング10の中へ部分的に、または全体を通ってHFC−Hの他端へ、シェル端キャップ12の対応する(直線状に整列した)開口部17を通って、挿入されてもよく;該デバイスはその後、HFが包まれたスリーブ22の近接する端部を把持してもよく;スリーブおよびその中の束はその後、該デバイスによって対応する開口部17を通って牽引されることができる。束8の内部のHFは施栓された端部または開放端部のいずれかを有することができる。第2に、束は予め注型封止(または「固定」)されてもされなくてもよいが、「固定」とは繊維が少量の固定剤または注型封止剤を用いて所望の配置構成に互いに接合されることを意味し、かつこの場合束の各端部の繊維と繊維とが接合される領域(束の「固定された端部」、「注型封止された端部」、「注型封止エリア」、または「注型封止領域」とも呼ばれる)によって画成される小さな「セグメント」13だけが、注型封止される。
固定セグメント13およびシェル端キャップ11の開口部は、任意の形状または構成であってよく、ならびに、(1)束の所望の形状および配置構成を生成するため、または(2)各端部において束を対応する開口部の中に固着せしめるため、または(3)束を穴部の中に機械的に固着せしめ、かつ該組立体に漏れがないことを保証するために、必要に応じて互いに対して間隔を空けて配置されうる。シェル端キャップの開口部17の中への少量の注型封止剤の付加は、注型封止剤の流れを繊維の間および束の外壁と開口部17の内壁18との間へと方向付けるために使用されることが可能であり;該固定剤は、開口部内部で繊維を注型封止するため、および開口部に漏れがないことを確実にするために、填剤および接着剤としての役割をはたす。固定剤の付加を容易にするため、該固定剤を閉じ込め、該固定剤を方向付けるため、かつ該固定剤の漏れを防ぐために、シェル端キャップの端部に固定具が追加されてもよい。固定剤または注型封止剤は、内側にHF束を含んでいる開口部に、シェル端キャップの外側面20から、またはHFMハウジング内部の内側面21を通して、付加されうる。HFまたは束が開口部内で注型封止されてしまうと、HFの超過した長さ19が切り取られてHFCの各端部においてHFの開放端が露出し、その結果連続的で途切れない導路が形成される(例えば、図5Dを参照)。
記載された構築方法は、端キャップを形成する手段としての、またHFを包埋するための、大量の注型封止剤を使用する必要をなくす。必要とされるのは著しく少量の注型封止材であり;かつ該注型封止材はシェル端キャップ内の開口部に局在化され、HFからは排除される。開口部および束の各セットは独立したHFカートリッジとして見ることが可能であり;該HFカートリッジではその直径が小さいことにより、大型HFCの単一注型封止部の問題が無くなる。記載の方法の使用を任意の大きさまたは直径のHFCMの形成まで拡張することを想定することができる。図5Fを参照されたい;HFM−Hの内部におけるシェル端キャップ11および12の間への支持ポストまたはカラム51の挿入は、該組立体に構造的強度を加えるために使用されうる。図5Fに示された実施例では、それらの支持カラム51は、束8を包みうる六角形のチューブで構成されうる。該支持カラムは、ほぼ束の長さの長さ(the length of the length of)に延在可能であり;好ましくは、チューブの長さは、ハウジング内部のシェル端キャップ11および12の間の長さであり;任意選択で、チューブの長さは多少長めであって、束の両側の固定エリア13の中まで延在する。束の各端部のそのような付加的な長さは、例えば25.4mm(1インチ)の1/16〜1/4の長さであってよい。対応する長さが、該六角形カラム51を受承している端キャップの開口部17の壁29から取り除かれることも考えられよう;したがって、束8の固定領域13は、少なくとも、端キャップの外側面まで、開口部17に挿入されるということになる。六角形カラムの端部が、端キャップの中へ、受承している開口部17の壁29から離れた深さ52まで挿入されることにより、六角形カラム51が対応する端キャップ52の中に係留されるということになる。六角形カラム51は、HFM−Hの反対側の端キャップの中に同様に係留される。端キャップの間のHFM−Hの内側のそのような六角形カラムの数および間隔は、必要な構造的支持を達成するために、当業者によって容易に決定されうる。六角形カラム51は、カラムの内側の束からカラムの外側へ、およびHFM−Hの内側の濾液プールの中へと濾液が流れるために、該カラムの本体に任意の数の開口部53を含むということになる。
II.中空繊維部分組立てユニットの構築を自動化する方法:
本発明の構築プロセスであって該プロセスにより前述の有益性を備えた大型HFCMの組立てが大幅に促進されるプロセスについて説明する。加えて、該プロセスは、その他の明白な有益性を提供し、かつHFCMの現行またはかつての構築方法に伴う多くの問題を排除する、ということになる。更に、提案される構築プロセスの主たる有益性および目的は該プロセスを自動化することである。自動化は、構築の信頼性の増大、製造のスピード、製造コストの低減、および現行の方法では容易になしえない独自のフィルタを形成する能力のための手段を提供する。上記およびその他の有益性は本明細書中に記載される。
[クラスタユニットの構築] HFCMの構築の基本はモジュールの組立てプロセスである。六角形に配置構成された7本の繊維のクラスタは、この新規な構築プロセスの基礎を例証するために使用される。この繊維7本の六角形のクラスタは、六角形クラスタ、クラスタユニット、または単にクラスタと呼ばれる。図1A、1Bおよび1Cは、HFユニットクラスタ(「u−クラスタ」)の配置構成を示す(図1Aは極めて概略的であり、「固定(された)」領域を示していない)。そのような配置構成は任意の直径の円形の中空繊維に適用可能である。HFのうちの1つである7は中心に位置しており、残りの6個のHF1〜6は中心のHF7の周りに同心六角形8を形成する。この繊維の六角形クラスタは、該クラスタの六角形の形状に加えて注型封止セグメント13の六角形の形状(断面)も保持するために両端部または端部周辺において固定剤24で注型封止されることが可能であり;そのような六角形クラスタは、記載するように多くの利点を示し;したがって、該クラスタの構築は重要なステップになる。
図3Aは、u−クラスタを生産するための自動システムの基本形態を示す。HFクラスタの生産のための中空繊維フィードストックは、該産業において一般的であるように、スプール31に供給される。7個のスプールが出発点のHFストック材料を提供する。各スプールからのHFストランド32は、ローラ群33によって方向付けられうるが、該ローラ群は中空繊維を前進させ、方向付け、かつ配置構成し、その結果該中空繊維は互いに近接して配置されて第2のローラ群34へと集められ、該ローラ群はその出口41〜47において該繊維を相互にさらに配置構成して「六角形」を形成する(図3B)。ローラ群34から出る繊維は、配置構成がローラ群34に類似しているがより小型であって繊維を集束せしめてさらに緊密な六角形とするように設計された、第3のローラ群54へと方向付けられうる。ローラ群54から出ると、六角形の形状の繊維群はテンプレート35へと方向付けられる(図4A、4D)。HFをテンプレート35に対して前進させかつ位置決めするために、他の手段も可能である。
テンプレート35は7個の開口部を含み、該開口部も六角形に配置構成されており、中心の1つの開口部および中心の開口部の周囲に同心的に配された6個の開口部を備えている。各開口部の直径は、HFの外径よりわずかに大きく、該繊維が損傷を受けずに開口部を自由に通過することが可能であるが開口部内での繊維の過度の「浮き(float)」を制御していることが好ましい。隣接した開口部の間の距離23(図1B)は、隣接した繊維の間の間隔23を制御する。したがって、六角形のテンプレート35(図4A)から出るHFも六角形であり、該テンプレートによって設定されるように互いに間隔をおいて配置されている。クラスタを形成するためのHFは、HF紡糸組立体(図示せず)から直接供給されてもよい。該HF紡糸組立体は、所望の形態に配置構成された1または複数の押出ノズルを含んでいるHF押出ヘッドを含みうる(そのような配置構成は「押出加工デバイス」とも呼ばれる)。したがって、六角形の配置構成を形成するための7本のHFストランドを、押出ヘッドから直接提供することができる。押出ヘッドから出る繊維は、所望の物理的状態や、孔隙率、孔径および構造上の要件のような特性などを含む所望のコンシステンシーの繊維を生成するために一般に使用される方法に類似の方法によって、さらに加工および調整されることになろう。
HFは脆弱であるので、繊維損傷のいかなる可能性も最小限にするかまたは排除するための手段が取られなければならない。繊維に応力のかかる可能性のある地点には、以下が挙げられる。すなわち:1)巻かれた繊維を解くため、およびスプールから繊維を引き外す必要をなくすために、スプール31自体が特定の速度で回転することを必要とする場合のある、スプールからの繊維の引き出し;別例として、スプールシャフト上の低摩擦ベアリングが、牽引力を最小限にするために使用されてもよい。2)同様に、スプールからのHF糸剤の方向付けを行うローラ33は別の応力地点となりうる。スプールからの繊維の引き出しと同時にローラがモータ駆動されると解決策が得られる場合もあるし;ローラシャフト上の極めて低摩擦のベアリングの使用が許容可能な場合もある。ローラ34および54の間の繊維の配置状態を維持するために、半円形の溝55が隣接するローラ対120、121の外側面に形成され(図3B)、該溝は組み合わされた時に繊維のための円形の回転式「通り抜け路(pass through)」56を形成する。各ローラ120、121の半円形の溝55の直径は、中空繊維と等しいかまたは中空繊維より僅かに大きいが、ローラの間を通る繊維の過度の浮きまたは振動を許容するほどは大きすぎない。ローラは、低摩擦の通り抜け路のみならず、間隔を置いたHFの配置をも提供する。HFの方向付けを行うすべての構成要素についてHFの損傷をなくすために同様または同等の考慮がなされなければならない。したがって、プロセスのすべての態様、例えば、HFスプールおよびローラの配置状態、ローラの大きさ、ローラ群の数、オリフィスの大きさ、ローラの組成、ローラの仕上げおよび繊維通り抜け路(fiber pass−troughs)のための形状などについて、考慮しなければならない。同様に、六角形のテンプレートは、HFの最適な流れを提供して該HFの損傷を最小限にするために、様々であってよい。センサ類が、HFの移動の速度、HFに対する圧力、振動、または任意の他のパラメータであってHFの完全性もしくは全体としてのプロセスに影響を及ぼしうるパラメータをモニタするために、様々な地点に組込まれうる。
[HFの固定化または固定のための位置決め] 六角形のHF配置構成が第1の六角形テンプレート35によって形成されると、その形状を、繊維が「固定化センター」39および図4Aに向かって方向付けられるときに保持することが好ましい。固定化センターは、HFが固定剤24を用いて所望の配置構成の形態に、好ましくは六角形の形状に、互いに接合または固定される場であり、かつ所望長さの完成クラスタが形成される場である、1つ以上のチャンバを含んでいる。下記は、HFを互いに固定するプロセスを自動化するための、さらに、HFを六角形の形状に配置構成するため、繊維の間の間隔23を制御するため、規定された長さのHFクラスタ8を生産するため、HFクラスタ8の両端部13、24の固定化のため、かつこれを、繊維が固定化センター39を通って横断または移動するとともに特定の間隔で行うための、機構の概要である。
六角形のテンプレート35および36を通って固定化コンパートメント(「固定化チャンバ」とも呼ばれる)49に入る中空繊維は、該2つのテンプレート35および36による繊維間の間隔を含む、該繊維の六角形の配置構成を保持している。固定化コンパートメント49の内部では、テンプレート36の近くに、繊維に固定剤を付加するためのディスペンサ機構37が提供される。該機構は、HF繊維クラスタの六角形の配置構成を歪めずに該HF繊維クラスタの外部表面に該機構が固定剤を付加し、同時に中空繊維およびクラスタの周囲で対称的に硬化して所望の均一な六角形の配置構成を形成することが可能であるような方式で配置される。固定剤付加ヘッドは、固定剤の均一な付加を容易にするために回転せしめられてもよく;および/または、中空繊維の六角形クラスタが、固定剤にかかる一方向の重力の克服により中空繊維の周囲における固定剤の均一な分布を容易にするために、固定剤付加ヘッドに対して回転せしめられてもよい。固定剤はUVへの曝露で固化する高速硬化型シアノアクリレートであってもよく、その供給源は最も効果的な硬化に影響を与えるべく固定化チャンバ内へと方向付けられる。液体シアノアクリレートの付加はボーラスでなされてもよいし、連続的なより少量の射出であってもよい。付加のたびにUVパルスへの曝露により固化せしめられることになろう。液体シアノアクリレートは、繊維の間を流れることになり、そこで固化するにつれて繊維を接合することになろう。このプロセスに重要なのは、繊維がテンプレートから出るときの配置構成に該繊維を固定化することである。HFの相互固定化は、シアノアクリレートまたは他の化学固定剤もしくは注型封止剤に限定されるものではなく;例えば、温度とともに相転移を行う物質が使用されてもよい。ある温度で固定剤を液体形態で付加し、その後温度を急速に低下させると固化が引き起こされる。この働きのために使用されうる有力な候補物は多数あるが、熱固定において使用される温度は繊維を損傷してはならない。3Dプリンティングまたはモデリングに使用される原理が固定化プロセスに適用可能な場合もある。所望の形態での固定剤の沈積を可能にするためにプリンティングヘッドの改変が必要とされる場合もある。
当業者にとって明白なその所望の固定化を達成するその他の方法は利用可能である。
[HFを相互に六角形クラスタに固定化する]
1または複数の射出器からの、1または複数のノズル37は、最も効率的な方式でHFクラスタに固定剤24を送達することになる形に配置されうる。そのような固定剤を送達するための様々な方法が存在しうる;一例において、マルチノズルデバイス37(図4A、4B:固定剤用のワイヤおよびチューブが示されている63)は、繊維に隣接して配置され、かつ特定の間隔で繊維の周りに放射状に配される。ノズルは、該ノズルが固定剤の付加前または付加中にHFのクラスタに向かって移動し、かつ付加後に引き戻されることが可能であるように、機械化されることが好ましい。固定剤付加状態の間、HFクラスタが所定のHFセグメント長13にわたる固定剤24の付加に影響する(affect)ためにノズルを通り過ぎて前進せしめられてもよいし;または別例として、ノズル部品37が所定のセグメント長13にわたって固定剤24を塗るために繊維に沿って前進する間に、HFクラスタは静止したままであってもよい。固定化コンパートメント49(図4Aを参照、固定化コンパートメントを概略的に表している破線が図4Bでは省略されていることに注意すること)は、明らかにそのような移動を受け容れなければならないであろう。更に、HFクラスタ61をノズルに対して回転させる(図4Aを参照)(または、セットされたHFクラスタに対してノズルを回転させる(図示せず))ための機構が提供されうる。固定剤は、好ましくは(限定はされないが)液体として、繊維に噴霧または付加されるとよい。所定量の固定剤が、選択された繊維セグメント上に、単回の射出として、複数回の射出として、または連続的に、射出される。固定剤の付加は、それぞれ固定剤の単回沈積または多層沈積を使用して、ノズルに対して繊維を1回通過させるかまたは複数回通過させることによって達成されうる。射出される固定剤の量は、隣接したHFのセグメント13、24(図1B、1C)を、好ましくは六角形の形状に、コーティングおよび均一に接合するために十分でなければならない。更に、固定剤の付加は、滴下を伴うことなく、かつ隣接した構成要素に広がることなく行われて、HFクラスタの所望のセグメントに局在するようとどめられることが好ましい。好ましくは、クラスタ内の繊維の小セグメント13だけが互いに固定され;そのセグメントは任意の長さであってよいが、典型的には6.35〜50.8mm(0.25〜2インチ)の範囲となりうる。固定剤の付加に続いて、ノズルは引き戻され、ノズル上の固定剤吐出口が保護される。さらに考えられるのは、付加を最適化し、かつ繊維の間の空間に固定剤が十分過剰に入るようにするための、固定剤付加時に個々の繊維の位置を一時的に変える機構であり;これは繊維の間の空気間隙または空気溝を最小限にするためである。
好ましい固定剤は、繊維の接合の速度を最大限にすると同時に固定剤の滴下または意図された場所からの固定剤の移動を最小限にする、迅速な硬化速度を有することになる。固定剤は、電磁放射、熱、化学物質、またはその他のような硬化手段によって、急速に硬化するように誘導されることも可能である。固定剤の完全な硬化(curing)または堅固化(hardening)に先立って、ダイス(またはモールド)を使用して、特に固定剤が堅くなる直前に固定エリアをさらに形作る、という構想を描くこともできる。これは、固定剤がまだ柔らかく、その接着能力が減じられていてダイスへの接着が最小限である間に行われうる。迅速な硬化はいくつかのその他の理由でも望ましく、該理由は例えば:硬化が速いほど、生産プロセスが速い。高速硬化剤は、固定剤の硬度(harness)を制御するために、注型封止プロセスの制御を可能にすることもできる;すなわち、固定剤および堅固化プロセスを最適に制御するための、ある温度での注型封止物の射出およびダイス壁の温度の制御である。追加の固定剤層がその前の沈積物に付加される、2以上の固定サイクルの構想を描くことも可能であり;ダイスと組み合わせて、HFクラスタの固定された端部13を、特定の辺長を備えた六角形状などの規定の形態に形成することが可能である。加えて、固定化工程のためにHFを配置するテンプレート35および36は、テンプレート36およびHFを再配置するかまたは回転させる自動機構61を備えて改造されてもよく;例えば、液体の固定剤が重力によって一方向に流れる場合、該液体は、繊維を(180度または180度未満)回転せしめることにより該繊維の周囲により均等に再分布させることが可能であり、1回以上の回転が一方向で行われ、次いで元の配置に戻されてもよいし、そのような前後の回転を何回も実施してもよい。
固定ステップについての提示された要件を考えれば、適切な固定剤または注型封止材の選択は重要なステップである。該固定剤または注型封止材は、繊維を均一な方式で迅速に埋め込むことができなければならない。該固定剤または注型封止材は、反復的かつ迅速なHF相互の固定を可能とし、かつなおも固定区間13を規定の形態に成形することを可能にするのに十分な粘性および特性のものでなければならない。シアノアクリレート、エポキシ、エラストマー、熱可塑性物質、またはその他の化学的接合剤もしくは注型封止剤は、それらの要件を満たす可能性がある。
[規定の長さのu−クラスタの形成] 固定セグメント13が固定化チャンバ49(図4A)の入口で形成されると、そのセグメントはそのほぼ中間点において切断機構38(該機構に接続されたワイヤ62が図示されている)によって切断されるが、該機構はレーザ、ナイフ、ウォータージェットなどであってよい。得られるu−クラスタ8はその後、取り外すことができる。残る半分のセグメント13はテンプレート36に接続されたまま固定化チャンバ49の内部にある。引戻機構70は、その停止配置状態から、自動ベルト・プーリシステム(または他の機械化システム)76によって、露出したセグメント13に向かっておよそクラスタ8の長さの距離を前進せしめられる。六角形の開口部を備えたコレット様デバイス71、77(図4A、4Bおよび4C)は、セグメント13がコレット71、77の六角形の開口部に入るような方式で、さらに前方へ前進する。該コレットは、空気圧シリンダ69、73または他の何らかの手段を用いて引き戻される。該コレットは、コレット閉止機構(「コレットクローザ」とも呼ばれる)78の中へ引き戻される。スリットが入って6つの等しいセグメントに分かれているコレット壁は、該コレットの重心軸に向かって内側へ押し進められ、その結果コレットの壁およびヘッドがクラスタセグメント13の6つの側面を徐々に取り囲む。コレットのコレットクローザ78の中への引戻量により、コレット閉止の程度およびクラスタセグメントに対する把持力を決定するが;これは機械加工施設で使用される一般的な機構である。別例として、コレットクローザがコレットに対して前方向に前進せしめられ、その結果同じコレット閉止が引き起こされてもよい。クラスタセグメントがコレットヘッド71に固着せしめられると、引戻機構70全体がベルト・プーリシステム76によって元の停止配置状態へと引き戻される。HFクラスタの新しいセグメントが固定化チャンバ内に配置され、新しいクラスタセグメント13が、先に記載されたようにして形成されうる。クラスタセグメントが形成された後、該クラスタセグメントは以前のようにして切断される。引戻機構70は、生じる切断済みクラスタセグメント13を分離するために再配置される。同時に、コレットはコレットクローザ78からコレット77を引戻すことにより開放される。第2のシリンダ75は、コレット内の中心に位置するピストン74をコレットの六角形の開口部に向かって押し、u−クラスタセグメント13を該コレットヘッドから強制的に押し出す。固定された端部13を備えた完全なu−クラスタ8はその後、自由に取り出されるか、または、機械化されたシステムによってストレージビンへと(例えば、完成したクラスタに対して直角に動くコンベヤーベルトを経由して)方向付けられてもよい。図示されているのは切断されたクラスタを移動させるためのデバイス57、および切断されたクラスタの下のプラットフォームを移動させるためのデバイス58である。熟練者が、記載された機構に明白な改良をなしてもよい。
[作製済みクラスタ端キャップ]
ユニットクラスタ(「u−クラスタ」)を形成するために、六角形の端キャップを形成する「固定化」ステップが、先述のような、液体の固定剤を適用せずになされうることが考えられる。同じ一般的結果は予め形成されたキャップを使用して達成可能であり、この場合そのようなキャップはHFの端部に機械的に付加またはスナップ嵌めされることが可能である。該作製済みキャップはHFクラスタに沿って配置されて、繊維を閉じ込めるように機械的に配置構成し直され、かつ同時に、所望の形状(好ましくは六角形状)をとることができるようになっている。そのようなキャップの例は図7に示されており;その可能な2つの配置形態すなわち直線形のキャップまたはセグメント79(L−キャップ)および折り曲げられたキャップまたはセグメント80(F−キャップ)が示されている。該2つの配置形態は、示されるように相互転換可能である。L−キャップ79は81〜86と連続番号が付けられた6つのサブセグメントを含んでいる。
隣接したセグメント81〜86(図7)は、「U」字形状の溝部、チャネルまたはウェル87を形成する。該チャネルは、HFストランドと平行に、かつHFストランド95の受承およびHFストランド95への跨設を容易にする方式で、配置されるように設計される。HFは、次に、繊維をチャネル87(図7)と平行に整列させるテンプレートを用いて固定化センター39(図4A)の固定化チャンバ49へと誘導される。チャネル87に加えて、L−キャップはさらに5個(または6個)の水平スコア(score)88も含み、該水平スコアは好ましくはチャネル87の底面の中間点あたりに位置し、かつ該チャネルと平行である。そのようなスコアは、L−キャップセグメントを該スコア線に沿って、六角形状80を生じるような方式に折り曲げることを容易にする。柱部89は、該「U」字形状のチャネル87の壁を形成し;その結果、隣接したセグメント81〜86がスコア線88に沿って折り曲げられるかまたは屈曲せしめられたとき、該柱部は集まり合ってHFをチャネル87の内部に捕捉するようになっている。セグメント83および84の間の繊維の上方に、該繊維の上に正確な高さで配置された7番目のHFは、図7に示されるように中心に捕捉される。六角形の配置構成についてのみ説明されているが、同じプロセスは他のクラスタ形状の形成にも明らかに適用可能である。該プロセスは、L−キャップ79の中への接着剤、固定剤または何らかの他の適切な作用薬の付加または噴霧を含み、よって該キャップが(中間形態90を介して)六角形状80へ折り曲げられると、内部の該固定剤が硬化後に繊維を内側に密封し、同時に、得られる六角形状の保持を容易にするようになっている。HFが液体の固定剤13、24もしくは作製済みクラスタ端キャップ80の付加によりクラスタ内にまとめられるにせよ、または何らかの他の方法でまとめられるにせよ、セグメントは、好ましくは中間点で、切断されなければならないであろう。
キャップが繊維のセグメントに付加されて六角形状が作り出されると、切断機構(ナイフ、のこぎり、レーザまたは任意の他の手段)が適用されて、形成されたキャップおよび繊維クラスタがその中間点の断面に沿って切断されうる。その結果生じる、キャップ付きの両端部を備えた先頭のクラスタはその後、解放されて取り出されうる。後曳するクラスタは所定距離を前進せしめられ、別のL−キャップを付加するプロセスが反復される。全プロセスが、極めて高速度でキャップ付きクラスタセグメントを生成するために高度に機械化されうる(図4Aおよび4B)。
上述のプロセスには様々な改善および最適化が可能である。1例において、クラスタユニットの両端部の固定化を伴う最後のステップが垂直方向で実施される組立てラインが使用される。垂直の配置状態では、固定剤の流れはクラスタモールドの重心軸の周囲により均一に分配されることになり;重力によってクラスタチャンバの底部壁にやや多くの固定剤が分配される可能性がある水平方向のプロセスとは異なっている。
u−クラスタの生産中または生産後、クラスタユニットの端部はその後の処理中にHFの内部を保護するための施栓を必要とする場合があり;繊維を施栓する好ましい方法は繊維の端部に保護薄皮を形成することによるが;これはクラスタユニットの六角形の形状または寸法を歪めることなく行われるべきである。繊維の端部の保護は、加熱、超音波、化学的方法、相転移などを含むいくつかの方法または方法の組み合わせによって容易かつ迅速に達成されうる。栓の形成は、可逆的であるか、または組立てプロセスの任意の時点での除去を行い易くなければならない。薄皮または栓を含んでいるクラスタまたはHFCの端部から単純にセグメントを切断することは、1つの共通した選択肢である。クラスタまたはHFCの他の構成要素より低い融解温度を備えた栓を使用することによって、該栓は、加熱を用いて、かつ恐らくは融解物をHF構築物から逃がすための吸着作用薬と組み合わせて、容易に除去されうる。真空も融解物を除去するために使用されうる。そのような方法およびその他の方法も、HF端部の施栓および可逆的開栓のために容易に利用可能である。HFの施栓はu−クラスタの形成からHFCの組立てまでのいずれの時点でも実施されうる。しかしながら好ましくは、ただし限定はされないが、施栓はu−クラスタの組立て中もしくは組立て後、またはu−クラスタが完全性および品質に関して試験された後に、実施される。この生産の初期段階でのHFの施栓は、より大きなクラスタの構築を容易にすることができる。
[クラスタ] 自動化およびユニットクラスタ(u−クラスタ)の制御された形成により、繊維の無秩序な集束を通常伴う現行のHFM生産技法では可能でない有益性が提供される。図6は、u−クラスタ101組立体を組み合わせてより大きなクラスタ「集合体」を形成する方法を示す。例えば、6個のu−クラスタが組み合わされてブロッククラスタ(b−クラスタ)102を形成し、該ブロッククラスタがさらに配置構成されてグループクラスタ(g−クラスタ)103となされ、次には該グループクラスタがさらに配置構成されてさらに大きなスーパークラスタ(s−クラスタ)104、105などとなされることが可能である。六角形に成形されたu−クラスタによって提供される対称性により、HFを任意のスケールおよび任意の所望の集合体形状へと整然と配置構成することが可能となる。下記は、提示されたu−クラスタビルディングブロックが提供する利点のうちのいくつかについて述べている:
[完全性試験−自動完全性試験] u−クラスタが形成されると、該クラスタはあらゆる利用可能なフィルタ完全性試験技法を使用して自動システムによって試験されうる。例えば、本明細書中に別記されたオートクレーブ条件を乗り切るu−クラスタの能力(または任意のクラスタ集合体の能力)が、試験条件として使用されうる。完全性についての試験は当分野で周知であり、該試験には、限定するものではないが、バブルポイント試験、圧力降下試験、微粒子を含んでなる蒸気への曝露および拡散試験が挙げられる。一例では、u−クラスタ内のHFは含水せしめられ、その後該HFが組立てラインから離れるにつれて各々に対してバブルポイント試験または圧力降下試験が行われる。これは、各u−クラスタを試験するための即時的かつ低費用の方法を提供する。同じ完全性試験は、HFCMの完全な組立てに先立ってより大きなクラスタ(すなわちb−クラスタ、g−クラスタなど)についても実施されうる。
[クラスタの事前収縮] クラスタであってその配置構成がシェル端キャップのレセプタクル17に嵌合するクラスタを予め形成することにより、より安定したクラスタまたは束を生産するためのクラスタまたは束の固定エリアの前処理が可能となる。例えば、固定領域13のあらゆる応力を除去するために該領域13を緩冷するべくクラスタまたは束上の固定領域13をあらかじめ加熱することは、クラスタまたは束の安定性を増加させるであろう。固定剤が対応するレセプタクルの中へ挿入される前に該固定剤の収縮を引き起こすべく固定領域13を加熱することは、この場合も収縮によるあらゆる問題をなくすであろう。
[繊維の配置] 図示されるように、六角形のu−クラスタにおける繊維の互いに対する(間隔23の)配置(図1B)は、該u−クラスタをスケールアップ時に改善された濾過結果を達成する方法で配置構成するための手段を提供する。例えば、これは、最適な流れのために、クラスタおよびHFCMの内部と外部との間の最適なチャネル連通を作り出す方式でs−クラスタを一定間隔で配置することによる、大型のHFMまたはHFCの中心から外縁部への濾液流の最適化を含みうる。繊維およびクラスタの互いに対する最適な間隔が、モジュールの断面全体にわたって繊維とクラスタとの間の流れを最適化するために使用されうる。
[最適な充填] 六角形は、中空繊維の高密度充填の理想的な配置構成を提供する。
[その他] その他の選択肢は独特かつ改善された濾過プロセスを達成するために利用可能となる。クラスタユニットは各u−クラスタの内部においてある程度のねじれを伴って充填されてもよい。これは、クラスタの形成時に簡単に達成される。例えば、b−クラスタを形成する際、u−クラスタは該クラスタの片端において固定されうるが;他端では、該u−クラスタはその長軸に沿って徐々に回転せしめることができる。選択されたねじれが、六角形状のために60度きざみで存在してもよい。該ねじれは、液体が中空繊維の長さを通過するにつれて流れに渦(ボルテックス)を導入することができる。HF壁の自然な不完全部または繊維の紡糸中の内壁への溝の導入が、改善型濾過プロセスのためのボルテックス効果を最適化するためにさらに使用されてもよい。同様のねじれは、任意の大きさまたは形状の束またはクラスタ中の繊維に導入されうる。該ねじれは、円形または六角形の束の中に、該束がHFCMのシェル端キャップに挿入されるにつれて導入されてもよい。
該クラスタ手法は組立てプロセスを簡素化し、かつ極めて再現性の高い製造プロセスを提供する。
スケールアップ:
大型のHFMの組立ては、次の実施例において示されるように、六角形のユニットであるu−クラスタ101によって大幅に容易になる:図6に示される形態のb−クラスタ102は、他のクラスタ形態110が可能であるように、u−クラスタ101から容易に組立てられうる。該プロセスは容易に自動化可能であり、手動で構築されてもよい。図6に示されるように、1個の三角形のb−クラスタ102は6個のu−クラスタ101のユニットから組立て可能であり;これは、1.57mm(0.062”)のODを有する長さ62cmの繊維については、約0.125Mの繊維表面積となる。同じ繊維を用いた同様の長さの7個のb−クラスタ102を使用することにより、b−クラスタ102をグループ化して385本の繊維で構成されているg−クラスタ103とし、直径38.1mm(1.5”)未満のハウジング内に閉じ込めることが可能な約0.78Mの表面積を提供することが可能となる。
その後、フィルタ容量は、7個のg−クラスタ103を組み合わせて図6に示されるコア配置構成104とすることによりさらに拡張可能である。図示されたフィルタコアパターンすなわちC1−コア104は、直径約88.9mm(3.5”)のカートリッジ中に5.4Mの表面積を生ずる2695本の繊維を含んでいる。フィルタの大きさのさらなる増大は、C1−コア104の上にg−クラスタ103をもう1層追加してC2−コア105のパターンを形成することによって達成可能であり;その表面積は、約152.4mm(6”)のカートリッジ直径で14.7Mに増大される。C2−コア104にもう1層のg−クラスタ103が追加されてC3−コアが形成されると、表面積は約203.2mm(8”)のカートリッジ直径で約29Mに増大される。同様の組織化された方式で、連続的に大きくなるコアの基本の六角形状が保持されることに留意しながら、さらに大型のカートリッジを構築し続けることが可能であるが;しかしながらこれは、六角形以外のHF配置構成パターン(例えば、六角形ではなく円形、長方形もしくはその他の多角形または形状)を達成するために、より大型のクラスタまたはコアとの間でクラスタを加えたり差し引いたりする可能性を除外するものではない。表1は、図6に概略的に例証された様々なHFクラスタ構成のうちのいくつかについてより詳細な説明を提供している:
HFCMシェル端キャップ11および12(図2B〜2Gおよび5B〜5E)は、束間の適切な間隔を維持することで組立体に構造的支持を提供することにより、HFCMの構築の際にクラスタまたは束を組織化することにより、上記組立てを促進する。
フィルタの大きさが増大するにつれて、クラスタまたはコアの中心からその外縁部への流れのパターンおよび流れ抵抗は変化しうる。大型のフィルタを構築するための提示の方法は、この問題を扱う手段を提供する。図のように、u−クラスタ中の隣接したHFの間隔23(図1B)は該クラスタの生産の際に達成される。b−クラスタ中のu−クラスタの間の間隔も適切なテンプレートを用いて設定可能であり;その間隔は、濾過プロセス、遅い採取速度のためのu−クラスタ間の小間隙、より迅速な濾液採取速度のためのより大きな間隙、といった要件によって決まる。同様に、b−クラスタからg−クラスタおよびより大きなコアへのスケールアップの間、クラスタ間の間隔は、すべての繊維からクラスタまたはコアの外縁部への最適な流れを達成するように選択され;開口部17と対応する束との間の間隔29はそのような流れのチャネルを例証する。現在一般的であるような、緊密な束におけるHFの集束は、束の中心からその外縁部への流れのそのような制御を制限する。緊密な束では、より外縁のHFは、より内部の繊維からの濾液の流れに対する抵抗を提供する可能性がある。すべてのHFからの濾液生産速度が同質ではなくなる。ごく一部のHFが他の繊維よりも大きな濾過の負荷を引き受けることになり、それは該繊維の初期故障に結びつく可能性がある。換言すれば、フィルタの完全な能力は実現されない。記載のような繊維の組織化においては、HF濾過中のそのような非均一性は最小限とされ、HFMの完全な能力がよりしっかりと実現される。六角形のクラスタユニットはクラスタユニットの好ましい実施形態であるが、他の形状も可能である。長方形のクラスタユニットはある場合に好ましい可能性がある。三角形のクラスタは他の場合に有用であるかもしれない。様々な多角形の形状のクラスタが、記載のプロセスを使用して可能であることは明白である。
HFCへのクラスタの組立て:
より機能的なHFCまたはHFMへのクラスタの組立てには、HFCMシェル端キャップ11および12の中にクラスタを注型封止することを必要とする。繊維および束の組織化についての選択肢がより制限されている先の手順とは異なり、提示の幾何学パターンはHFCM内部における繊維の正確な配置構成の可能性を示す。例えば、テンプレートとしての役割も果たすシェル端キャップ11の使用によって、図5B〜5Eに示されるように、HF束は所望のパターンへと配置構成されることが可能であり;所望のパターンに配置構成されて互いに適切に間隔29を置いて配置された六角形のレセプタクルまたは開口部17を含んでいるシェル端キャップ11および12;端部13が前記六角形のレセプタクル17へ挿入されている六角形の束8(例えばg−束103、図6を参照)は、シェル端キャップ11および12の中で束のパターンを規定する。束の端部をレセプタクル内で注型封止することによりそのパターンが固定される。2つの端キャップの間のハウジング10は中空繊維を閉じ込めてHFCを形成する。上述のプロセスは、最終的なHFCまたはHFMの品質および信頼性を大幅に高めることができるいくつかの改善点を示す。該方法は、大型のHFMの生産を促進し、そのコストを低減するであろう。それらの有益性のうちのいくつかは以下の通りである:
1.適合し難い材料の使用を最小限にする:
現在市販されているHFMまたはHFCの多くは、シェルまたはハウジングの他の部品にポリスルホンを使用しており;簡単に述べると該材料は、優れた構造的支持、高度な化学的不活性、高い作業温度、およびその他の有益性を提供する。ポリスルホンをそのような良好な構造材料としているのと同じ物理的および化学的特性のうちのいくつかは、ポリスルホンを極めて劣った注型封止剤とするものでもあり;したがって、他の材料がその目的に使用されてきた。エポキシおよびポリウレタンは恐らく最も一般的なものであって;中空繊維の間を容易に流れる低粘性液体として注がれて、均一なかたちで繊維を浸漬させることが可能であり;該材料は、硬化剤の事前添加によって、加熱、光または何らかの他の手段によって、固化するように誘導される。硬化または固化の速度はこのように、機械加工可能でありかつ必要に応じてさらに操作可能な高度に不活性で熱に強い材料を形成するために、制御されうる。そのような注型封止材はユーザのニーズごとに高度にカスタマイズ可能であるが;しかしながらその有益性にもかかわらず、注型封止材は大型のHFMの構築には理想的ではない。
例えば、注型封止材としてのエポキシは、HFを埋め込むだけではなくポリスルホン製シェルの壁に接合することも必要とする。ポリスルホンと極めて似た膨張係数を備えたエポキシを選択することはできるが、典型的には全く同じではなく、両方の材料が共通して曝露される可能性のある全温度範囲にわたってその膨張の差異が維持されるものではない。更に、液体状態から固体へのエポキシの移行すなわち硬化は該材料に著しい寸法変化をもたらす可能性があり;その変化すなわち重合時の収縮の程度は加熱により増大する場合がある。そのような収縮は、注型封止の内部径が小さい小型のHFMを構築するために使用された時は小さくかつ重要でないかもしれないが、注型封止の直径が増大するとともに大きく増幅されて非常に深刻になる可能性がある。その結果、該エポキシに割れ目が生じる場合もあれば、該エポキシが接合されるポリスルホンからエポキシが分離する場合もある。
注型封止剤と構造的なポリスルホン製シェル端キャップ(およびシェル)との間の接合の完全性は、濾液チャンバと保持液チャンバとの間の分離を維持するために保持されなければならない。しかし、2つの異なる材料を使用する場合、該材料間の接合強さはフィルタの大きさの増大により大きく影響される可能性があり、かつ1つの材料における寸法変化が別の材料より大きいほど接合部破損の可能性がより大きくなるということが観察される。この接合を最大限にするために、ポリスルホンのシェル端キャップのカートリッジ受承端は、粗化されるか、または注型封止部を最大限握り締めることが可能であるように成形されるが;しかしながらより大きなスケールでは、収縮増大分の増大、およびエポキシとポリスルホンとの間の接合部を軟化する際の温度の影響が組み合わさった影響が、該接合を失敗させる可能性がある。さらに、加熱および冷却のサイクルの後、ポリスルホンは収縮しないがエポキシは収縮するという可能性もある。これは、エポキシとポリスルホンとの間の分離を伴わずに起きる可能性もあるが;しかしながらこの場合、固化したエポキシに応力が蓄積されて、エポキシ内のみにおいて潜在的な応力破壊をもたらし、HFMの破損をもたらす可能性がある。
エポキシおよびポリスルホンは、大型フィルタの構築のためには理想的に適合することはないと結論を下されるかもしれない。2つの非適合性の材料の使用に関連した問題は、HFMの構築において適合性の、好ましくは同一の材料を使用することにより、大幅に低減または除去可能である;すなわち、HFMのシェル用に、かつHFCMのシェル端キャップの構築用にポリスルホンを使用する。
2.大型HFMの構築方法:
大型HFMの構築のための「適合性」材料の使用は、該構築の本質的な部分となり;例えば、ポリスルホンのシェルを使用し、かつHFC端キャップを形成するためのエポキシの代わりとして、また同じ端キャップ中にHFを埋め込むために、ポリスルホンを使用する。シェル10ならびにシェル端キャップ11および12を形成するためにポリスルホンを使用することにより、これらの両方の重要な部品が同じ割合で拡大および収縮する構造物が得られ;端キャップおよびシェルはほとんど「同一の」材料から形成されるので、すべての使用可能な温度(構成成分を融解する温度ではない)、圧力、および時間;例えば蒸気減菌(典型的には121℃〜125℃、103.4kPa〜172.4kPa(15psi〜25psi)で3分〜45分の範囲;設定値は相互依存的)、乾熱オートクレーブ(典型的には121℃〜190℃、温度設定に応じて6分〜12時間の範囲)、または薬品蒸気オートクレーブ(典型的には132℃、137.9〜275.8kPa(20〜40psi)で20分の範囲)というインラインおよびオフラインの両生産プロセスの際に達するものを含む温度、圧力、および時間において、同じように挙動することになる。これは、接合面の間の破壊または破損を大いに最小限に抑えるであろう。
本願および本願の特許請求の範囲の目的上、カートリッジが割れに抵抗性であるかどうかについての試験は、該カートリッジが103.4〜117.2kPa(15〜17psiの圧力で摂氏121〜125度の温度に30〜60分間曝露された時に割れに抵抗性であるかどうかである。
しかしながら、エポキシとは異なり、ポリスルホンは、ポリスルホンHFを注型封止するために容易に注ぐことはできず;したがって、HFCの構築を達成するために若干改変された方法が使用される。該方法は、シェル端キャップ11および12を形成するために、ほぼHFMシェル10の直径の、ポリスルホンディスクを使用することを伴い、ここで該シェル端キャップはシェル端キャップの長さを通じて走行するレセプタクル17または開口部を含んでいる。図2B〜2Fおよび5B〜Eを参照のこと。レセプタクルの形状および間隔は端キャップの成型または機械加工により高精度で制御可能である。したがって、そのような開口部17は、HFクラスタまたは束8を受け入れるためのレセプタクルとしての役割を果たすことができる。典型的には、ただしこれに限るものではないが、HFクラスタユニットまたは束の固定された端部13は、示されたレセプタクルと同様の形状および寸法で構成されることになろう。示されたレセプタクルに加えて、シェル端キャップにはシェル10の端部が挿入されうる溝16を形成または機械加工することが可能である。したがってシェルは、機械的手段により、または接着剤を用いて、シェル端キャップにしっかり係留されて、ガスケット、「O」リング、または接着剤で密封されることが可能である。シェルのもう一方の端部は、第2のシェル端キャップに同様に係留されうる。得られる構造物は、構築の簡素化に加えて、容易には歪みにくいまさに安定な構造物を形成する。2つのシェル端キャップのレセプタクルはHFC組立体の中で整列せしめられてもよい。クラスタは、一端においてシェル端キャップ11の開口部17を通して、シェルハウジング10を通して挿入され、次いで該シェルの他端においてシェル端キャップ12の並置されたレセプタクル17の中へ挿入されうる。クラスタまたは束の長さはシェル端キャップの間の距離と同じ長さかまたはわずかに長くてもよく;したがって、クラスタユニットの長さによって、該クラスタユニットはシェル端キャップの外部表面と同一平面上にあってもよいし、シェル端キャップの外側表面をわずかに越えて延在してもよい。同様に、他のクラスタが追加されてシェル端キャップ内のキャビティをすべて満たしてもよい。レセプタクル壁18と、クラスタまたは束13の注型封止される側面との間の間隙は、その間隙に流れ込んで固化し、該間隙を密封し、かつクラスタを係留させることができる接着剤で満たされてもよい。エポキシなど少量の密封材がこの場合に使用されてもよく;該密封材の、収縮のような望ましからぬ影響は、必要な填剤を少容量とし、かつクラスタの注型封止される端部13とレセプタクル壁18との間の間隙を狭くすることにより、大幅に減じられる。エポキシの使用における先述のひびは、かなりの程度まで減じられる。更に、必要とされる注型封止材が少容量であること、および構築物の性質から、クラスタおよびレセプタクルの各対は小型のHFCとして見ることができる。端部がそれぞれのレセプタクルに拘束された各クラスタは小型フィルタに似ており、大型のHFMでは通常観察される歪みを最小限しか示さない。一端(すなわち11)のHFCシェル端キャップのレセプタクル17の中に束を挿入することにより、後曳する固定された束端部13を該挿入レセプタクル中に係留することが可能となる。したがって、先頭の固定された束端部13は、HFCの他端においてシェル端キャップ12のレセプタクル17の中への挿入に先立ってわずかに回転せしめられてもよい。
束の壁13とキャビティ壁18との間の間隙中への接着性密封材の均一な添加は、様々な方法で達成されうる。1つの方法では、HFの端部は、選択された注型封止剤に浸透することができない密封材の薄層、栓、または「皮」で施栓される。HFのそのような施栓は、クラスタの生産時または他のある時点において行われうる。クラスタ側面13と端キャップのキャビティ壁18との間の間隙は、該組立体を所定体積の注型封止剤に浸すことにより単に満たされてもよい。液体である該注型封止物は毛管作用によって間隙に流れ込むが、施栓されたHFには流れ込まない。過剰な密封材は固化する前に排出せしめられ、前記間隙の内側の密封材のみが残される。固化に続いて、端キャップを越えて延在するクラスタまたは束は、端キャップの外部表面と同一な平面上で切断されうる。切断されるセグメントの長さはHF端部の開口部を露出するのに十分でなければならない。束がHFCMと同じ長さである場合、HFの栓の区間を除去して開口したHF端部を露出させるのに十分なだけ、固定された束端部の区間を切断することが可能である。
束端部をそのそれぞれのレセプタクル17に挿入して施栓するためのその他の可能な方法も存在する。これらは、「O」リングの使用を含む。それは、束がそのそれぞれのレセプタクルに挿入される前または後に、注型封止剤をハウジング10またはシェル端キャップ表面21の内側から束端部13の上またはレセプタクル17の中へ添加することを含みうる。注型封止は、表面20、21または両方からであってよい(図2Bおよび2E)。
3. スケールアップ:
大型HFCMの構築の上記方法はいかなる特定の大きさにも限定されていない。該方法は単に、かつての技法より効率的かつ信頼性の高い、大型HFCMを構築する方法を提供する。該方法はさらに、大型HFMの大きさを、現行の技法を用いて可能なものを越えて増大させるための手段も提供する。例えば、ステンレス鋼(SS)をシェル、シェル端キャップまたはその他の構造上の構成要素に使用することができる。SSは、現行の技法を使用して可能であるよりもはるかに大きなフィルタのための構造的支持を提供することができる。シェル端キャップのレセプタクルは先述のとおりのままであろう。クラスタユニットまたは束はシェル端キャップのそれぞれのキャビティに挿入されることになるであろうし;前述同様に、束とキャビティ壁との間で使用される接着剤は極めて少容量であるため、接着剤または密封材の伸縮は最小限であろう。明白であるのは、注型封止剤が構築要件と適合するような特性を有するであろうこと;すなわち、注型封止剤はSSの構成要素が使用される場合はSSとの接合に適合性であるべきであること;注型封止剤はHFMの温度要件と適合性であるべきであること;材料の伸縮特性に適合性が存在しなければならないこと;材料は、例えばプロセスの応力要件に耐えるための強さを有するであろう、物理的特性を有していなければならないこと、である。その他の尺度が可能であることも明らかであり:エラストマー系の注型封止材または接着剤の使用、クラスタユニットおよびキャビティ間の間隔の大きさ設定、限界動作条件下での構造物の変形を防止するための、HFC内のクラスタユニット間への支持カラムの挿入、である。
4. 様々な構成:
本発明の着目点はクラスタの六角形の配置構成にあったが、記載のプロセスが六角形にのみ限定されてはいないことは明白である。同様の手順は、三角形、正方形、五角形、または任意の他の形態の形成に適用されてもよい。各クラスタ中の繊維の数も、そのようなクラスタを形成するために使用されるプロセスによって必要とされるかまたは限定される、1本から任意の数まで多様であってよい。記載のプロセスは、円形のHFMまたはHFCに当てはまるだけでなく、正方形の濾過モジュールまたはその他の形状;例えば、さらに、プレート型およびフレーム型のモジュールであって平面濾過シートが直線状に配置構成された中空繊維のクラスタに置き替えられて同等のプレートの形状を形成するモジュール(その1つの例は図8に示される)、の形成にも適用可能である。ひいては、そのようなHFプレート(「カートリッジシェル」とも呼ばれる)100は、「プレートおよびフレーム」の配置構成106のように積み重ねることができる。(次の段落で引用される符号100〜112は図8に限定されている)。
HFクラスタまたは束の端部は、長方形のカートリッジシェルの両端部(「シェル端部」)101に対して注型封止されることになり、ここでシェルの端部101は、上述のように、束またはクラスタの端部を受承して注型封止するための開口部またはレセプタクルを備えたキャップを含んでいる。長方形のHFプレートは、濾液が該長方形のHFプレート(シェル)100の内側から流れることを可能にするためのサイドポート102を有することになる。そのようなHFプレート(シェル)はその後、ハウジング105に挿入可能であり、該ハウジングは2つのハウジング構成要素(ハウジングプレート)110によって形成されている。保持液流体からの濾液の分離を保つために、長方形のHFプレート100を受承するハウジング構成要素は、場所においてそれらのプレートと漏れのない方式で接触する(例えばクラスタセグメントの固定エリアの外周;ガスケットまたは他の密封手段を使用可能である)。2つのハウジング構成要素(プレート)110は構築されてHFプレートのための漏れのない外囲いを形成する(例えば、ガスケット材が使用されうる)。ハウジング(「長方形モジュール」とも呼ばれる)105は、中空繊維のルーメンへの流体の出入を方向付けるチャネルまたはポート112を含む。そのようなチャネル112は、1つの長方形モジュール105の中空繊維から出る流体が隣接した長方形モジュール105の中へ入るのを可能にする方式で接続されてもよく;そのような積み重ねが繰り返されて、複数の長方形モジュール105のプレートおよびフレーム配置構成106を形成する。ポートまたはチャネル112はそのような長方形モジュール間の流体接続を形成し、連続した長方形HFプレートの内側の中空繊維を接続する。プレートおよびフレームの積み重なり106は明らかに、該プレートおよびフレームの積み重なり106からの流体をさらに方向付ける出口モジュール(連続物の最後のモジュール)を含むことになる。長方形モジュール105の側部は、ポート111を含み、該ポートは隣接した長方形モジュール105の同様のポートと合致して、該プレートおよびフレームの積み重なりの内側で生成された濾液の採取用の通路を形成している。HFプレートおよび長方形モジュールは、連続して、平行に、または該2つを組み合わせて、積み重ねることができる。記載のプレート配置構成は、記載のシステムの成果を最適化するために、そのようなフィルタの操作の熟練者によって再構成されることが可能である。

Claims (46)

  1. 中空繊維フィルタカートリッジであって:
    1)複数の中空繊維クラスタであって、各クラスタは互いに平行な複数の中空繊維を含んでなり、各クラスタは第1のクラスタ端部および第2のクラスタ端部を含んでなる、クラスタと、
    2)ハウジングシェルであって、前記シェルは第1の端部および第2の端部を含んでなり、各端部は開口部を含んでなる、ハウジングシェルと、
    3)第1のシェル端キャップであって、前記キャップはハウジングシェルの第1の端部の開口部をカバーしており、前記キャップは複数の開口部を含んでなる、第1のシェル端キャップと、
    4)第2のシェル端キャップであって、前記キャップはハウジングシェルの第2の端部の開口部をカバーしており、前記キャップは複数の開口部を含んでなる、第2のシェル端キャップと、を含んでなり、
    クラスタはハウジングシェル内で平行に整列されており、
    各クラスタのセグメントは第1のシェル端キャップの開口部の中に嵌合せしめられ、かつ注型封止剤によって前記開口部に対して密封され、
    各クラスタの第2のセグメントは第2のシェル端キャップの開口部の中に嵌合せしめられ、かつ注型封止剤(または固定剤)によって前記開口部に対して密封され;ならびに
    各シェル端部は、熱膨脹係数が注型封止剤の膨張係数に十分に近い材料でできており、その結果、カートリッジが蒸気減菌またはオートクレーブ処理にさらされた時に割れ目や開口が(a)シェル端キャップもしくは注型封止剤が占めるエリアにおいて、または(b)キャップと注型封止剤が占めるエリアとの間において、生じないようになっている、カートリッジ。
  2. シェルおよびシェル端キャップは同じ材料でできている、請求項1に記載のカートリッジ。
  3. ハウジングシェルは好ましくは円筒状である、請求項1に記載のカートリッジ。
  4. ハウジングシェルは正方形または任意の他の形状である、請求項1に記載のカートリッジ。
  5. ハウジングシェルは透過性または半透過性である、請求項1に記載のカートリッジ。
  6. 各シェル端キャップの開口部の形状は、六角形、正方形、長方形、三角形、多角形、円形および楕円形で構成されている群から選択される、請求項1に記載のカートリッジ。
  7. シェル端キャップの開口部の形状は六角形である、請求項6に記載のカートリッジ。
  8. 第1および第2の端キャップはハウジングシェルに機械的に取り付けられている、請求項1に記載のカートリッジ。
  9. 第1および第2の端キャップは溶剤または接着剤によってハウジングシェルに取り付けられている、請求項1に記載の中空繊維カートリッジ。
  10. 中空繊維フィルタカートリッジを組立てる方法であって、前記方法は、
    1)該カートリッジの第1のシェル端キャップおよび第2のシェル端キャップを予め機械加工(またはモールド成形)するステップと、
    2)第1のシェル端キャップにカートリッジのシェルハウジングを取り付けるステップと、
    3)第2のシェル端キャップにカートリッジの該シェルハウジングを取り付けるステップと、
    4)中空繊維の複数のクラスタそれぞれを、第1のシェル端キャップの複数の開口部のうちの1つを通し、シェルハウジングを通し、かつ第2のシェル端キャップの対応する開口部から外へ出るように挿入するステップであって、各クラスタの長さはハウジングの長さと同じであるかまたはハウジングの長さより長い、ステップと、
    5)各クラスタのセグメントを、該クラスタが挿入された第1のシェル端キャップの開口部の壁に、かつ該クラスタが挿入された第2の端キャップの開口部の壁に、注型封止または接合するステップと、を含んでなり、
    各シェル端部は、熱膨脹係数が注型封止剤の膨張係数に十分に近い材料でできており、その結果、カートリッジが蒸気減菌またはオートクレーブ処理にさらされた時に割れ目や開口が(a)シェル端キャップもしくは注型封止剤が占めるエリアにおいて、または(b)キャップと注型封止剤が占めるエリアとの間において、生じないようになっている、方法。
  11. クラスタが開口部内で注型封止されると、シェル端キャップを越えて延在する中空繊維の超過した長さは、存在する場合には切り取られる、請求項10に記載の方法。
  12. 支持ポストまたはカラムは中空繊維モジュール内で端キャップの間に挿入される、請求項10に記載の方法。
  13. 支持カラムはクラスタの間に配置される、請求項12に記載の方法。
  14. クラスタは支持カラム内に包まれ、該支持体(supportive)は内側においてクラスタから出る濾液の流れに対して透過性である、請求項12に記載の方法。
  15. 複数の中空繊維を組立てて固定されたクラスタとするためのシステムであって、前記システムは、
    1)複数の中空繊維の供給源である、繊維供給源と、
    2)複数の中空繊維を方向付けて組織化するための送り穴付きテンプレートと、
    3)テンプレートを通り抜けた繊維のクラスタに注型封止剤または固定剤を噴霧または付加するための1または複数のノズルを含んでなる、固定化チャンバと、
    4)中空繊維の周囲の注型封止剤を成形して六角形のような所望形状とするための成形テンプレートまたは成形方法と、
    5)注型封止領域または固定領域に沿ってほぼ中間の位置で繊維束を切断するための切断デバイスと、
    6)固定化チャンバから先頭のクラスタを捕捉または除去するためのデバイスまたは機構と、
    7)後曳する切断済クラスタに取り付けて、該クラスタを前進させて固定化チャンバから特定距離だけ遠ざけるためのコレットデバイスと、前記コレットを前進または後退させるための、自動化されたベルト・プーリシステムに沿って移動する駆動/引戻デバイスと、
    8)ステップ2〜7を繰り返すことと、を含んでなり、
    該システムの要素は、繊維が繊維供給源から引き出されて、テンプレートの送り穴を通り、次いで該繊維に注型封止剤を用いた噴霧がなされる固定化チャンバを通り、そして所望の長さに切断されることが可能であるように、配置構成される、システム。
  16. 繊維供給源は中空繊維を巻き付けることが可能なスプールを含んでなる、請求項15に記載のシステム。
  17. 繊維供給源は複数の中空繊維を押出す押出デバイスを含んでなる、請求項15に記載のシステム。
  18. 複数の中空繊維フィルタを組立ててクラスタとする方法であって、前記方法は請求項15に記載のシステムを利用し、次のステップすなわち:繊維供給源からHFを引き出すステップ、テンプレートの送り穴を通すステップ、次いで該HFに注型封止剤を用いた噴霧がなされる固定化チャンバを通すステップ、および所望の長さに切断するステップ、を含んでなる方法。
  19. 前記テンプレートの送り穴は六角形のパターンに配置構成されている、請求項18に記載の方法。
  20. 複数の中空繊維のストランドはローラ群を使用してテンプレートへ向かって方向付けられる、請求項18に記載の方法。
  21. ローラの外表面に半円形の溝があり、前記ローラは互いに隣接かつ平行した対になされ、その結果中空繊維は該ローラ対の間で方向付けられかつ溝の上に摺動可能に受承されるようになっている、請求項20に記載の方法。
  22. クラスタは作製済みのセグメントを使用して配置構成に固定される、請求項18に記載の方法。
  23. 作製済みの端キャップを用いてクラスタを構築する方法であって、クラスタの直線状セグメントを折り曲げてクラスタ六角形セグメントを形成することを含んでなる方法。
  24. 中空繊維のクラスタであって、前記クラスタは複数の中空繊維を含んでなり、各中空繊維のセグメントは各クラスタの端部またはその付近の同じ領域内において隣接した平行な繊維に固定されている、クラスタ。
  25. クラスタのそれぞれの中空繊維は液体の固定剤を使用して隣接した平行な繊維に固定されている、請求項24に記載のクラスタ。
  26. クラスタのそれぞれの中空繊維は端キャップまたは作製済みのセグメントを使用して隣接した平行な繊維に固着されている、請求項24に記載のクラスタ。
  27. クラスタ内に7本の繊維がある、請求項24に記載のクラスタ。
  28. 前記クラスタは流体の流れに対して透過性であるスリーブに部分的または完全に包まれている、請求項24に記載のクラスタ。
  29. クラスタ集合体を作出する方法であって、複数のクラスタが組み合わされてクラスタ集合体が形成され、該集合体内の各クラスタは該集合体内のすべての他のクラスタと平行となっている、方法。
  30. 前記方法は、複数の個々のクラスタを組み合わせてクラスタ集合体とするステップを含んでなる、請求項29に記載の方法。
  31. 前記方法は、複数のクラスタ集合体を組み合わせて単一のクラスタ集合体とするステップを含んでなる、請求項29に記載の方法。
  32. クラスタまたはクラスタ集合体の完全性を試験する方法であって、前記方法は、前記クラスタまたはクラスタ集合体を完全性試験に供するステップを含んでなる方法。
  33. 試験はクラスタまたはクラスタ集合体がカートリッジの端キャップに挿入される前に済まされる、請求項32に記載の方法。
  34. クラスタ集合体が完全性試験に供される、請求項32に記載の方法。
  35. 完全性試験は、バブルポイント試験、圧力損失試験、微粒子を含んでなる蒸気への曝露および拡散試験で構成されている群から選択される、請求項32に記載の方法。
  36. クラスタを前処理する方法であって、前記方法は、クラスタを収縮させる条件およびクラスタの注型封止エリアにおける応力を軽減する条件のうち少なくともいずれかに対してクラスタを供するステップを含んでなり、クラスタは該クラスタが端キャップに挿入される前に前記条件に供される、方法。
  37. 前記カートリッジは支持要素を含んでなり、前記支持要素はポストおよび支持カラムで構成されている群から選択され、前記支持カラムは前記カートリッジ内のクラスタを包むように形作られ、前記支持カラムは前記カートリッジから出る流体に対して透過性である、請求項1に記載のカートリッジ。
  38. 複数のクラスタの集合体であって該集合体内の各クラスタが該集合体内のすべての他のクラスタと平行であるようになっている、クラスタ集合体。
  39. 中空繊維クラスタの断面形状は、該クラスタが挿入される端キャップの開口部の断面形状と同じである、請求項1に記載のカートリッジ。
  40. 1つのクラスタの外周と近接するクラスタの外周との間の距離は1ミリメートル〜5ミリメートルであり、前記距離は該2つのクラスタの外周の間の最短距離である、請求項1に記載のカートリッジ。
  41. 繊維のクラスタは、第1の噴霧ステップにおいて固定剤を噴霧された後で回転せしめられ、前記回転は360度の完全な1回転より小さく、前記回転の後に前記クラスタは第2の噴霧ステップにおいて再び噴霧される、請求項18に記載の方法。
  42. 1つ以上の噴霧ノズルが、第1の噴霧ステップにおいてクラスタに固定剤を噴霧するために使用された後で回転せしめられ、前記回転はクラスタの主軸の周りの回転であり、前記回転は360度の完全な1回転より小さく、前記回転の後に前記クラスタは第2の噴霧ステップにおいて再び噴霧される、請求項18に記載の方法。
  43. オートクレーブ処理が下記条件すなわち:温度は摂氏123度、圧力は110.32kPa(16psi)で45分間として実施されるか、または蒸気減菌が123℃、137.9kPa(20psi)で20分間実施される、請求項1に記載のカートリッジ。
  44. オートクレーブ処理が下記条件すなわち:温度は摂氏123度、圧力は110.32kPa(16psi)で45分間として実施されるか、または蒸気減菌が123℃、137.9kPa(20psi)で20分間実施される、請求項10に記載の方法。
  45. 長方形のモジュールであって、前記モジュールは、
    1)クラスタであって、前記クラスタは第1のクラスタ端部および第2のクラスタ端部を含んでなり、前記クラスタは中空繊維を含んでなり、前記中空繊維はその壁部に細孔を備えた中空繊維フィルタであって、流体は該繊維の内側を通り抜けることができる一方で保持液の一部は該細孔を通って流出して濾液となるようになっている、クラスタと、
    2)カートリッジシェルであって、前記シェルはクラスタを包み込んでいるが中空繊維の端部を密封せず、前記シェルはカートリッジシェルを通る濾液の流出を可能にするための開口部を含んでなり、前記シェルは濾液が保持液と混合するのを防止するために漏れを防止する方式でクラスタと接触している、カートリッジシェルと、
    3)前記カートリッジを包んでいるが中空繊維の端部を密封してはいないハウジングと、
    4)前記ハウジング内の第1のチャネルであって、前記チャネルはハウジングの外から流体を受け取るための開口部を含んでなり、前記チャネルはクラスタの第1の端部と境界面で連絡しており、その結果前記の受け取られた保持液流体がチャネルからクラスタの中空繊維の中へ、次いで該繊維を通って移動することが可能となっており、ただし保持液流体のうちの一部は濾液としてフィルタの細孔を通って流出することを条件とする、第1のチャネルと、
    5)前記ハウジング内の第2のチャネルであって、前記第2のチャネルはクラスタの第2の端部と境界面で連絡しており、その結果中空繊維を通り抜けてきた受け取られた保持液流体が第2のチャネルに入るようになっており、前記チャネルは保持液流体が第2のチャネルおよびハウジングから流出するのを可能にする開口部を含んでなる、第2のチャネルと、を含んでなり、
    第1および第2のチャネルはハウジング上の反対側に開口しており、
    前記ハウジングは1つ以上のポートをさらに含んでなり、該ポートは濾液がハウジングから流出することを可能にするかまたは隣接したハウジングがあれば隣接したハウジングの1つ以上のポートから濾液を受け取るためのものである、モジュール。
  46. 2以上の長方形モジュールの組立体であって、該モジュールは隣接したモジュールのチャネルが互いに通行可能に接触しかつ隣接したモジュールのポートが互いに通行可能に接触するように整列している、組立体。
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