JP2015505764A - アクティブ歩行者安全機構のための構成要素 - Google Patents

アクティブ歩行者安全機構のための構成要素 Download PDF

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Abstract

閉鎖パネルを閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するラッチ組立体。ラッチ組立体は、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、作動システムと、を備え、作動システムが、ラッチ付勢要素が嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積する装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムと、を有する。【選択図】 図2

Description

本開示は、車両の安全システムに関する。
自動車業界は、車両との正面衝突から歩行者を良好に保護するよう努めている。車が前面衝突で歩行者とぶつかったときに、歩行者は上方に投げ出され、車両の前方フード及び/又はフロントガラスに落ちる可能性がある。衝撃の厳しさを改善すること、特に人の頭部がエンジンブロック又は前方フードの真下に位置する他の硬質点にぶつかるのを防止する目的で、前方衝突が検出されたときには前方フードをエンジンブロックから能動的に離間させることが望ましい。詳細には、クラッシュセンサによって前方衝突が検出されたときには、極めて短い時間期間の内に(例えば、数ミリ秒で)前方フードがエンジンブロックに通常極めて近接して位置している第1の空力的位置から、前方フードがエンジンブロックから数センチメートル離れて能動的に移動された第2の位置まで、前方フードを移動させることが望ましい。この動作は、歩行者が前方フードと衝突したときに減速させるのに十分な時間及び/又はスペースを歩行者の頭部及び/又は胴体に提供し、これにより致命傷となるのを防ぐことができる。
安全システムに関連した産業上の他の問題は、安全装置の作動速度(例えば、装置応答時間)が作動パワー要件により抑制されることである。産業上の別の問題は、交換コストを低減した交換を可能にするモジュール構成要素を含む、安全システムのコストを低減する必要があることである。更に別の問題は、機械ベースの作動システムと比べて応答時間をより迅速にすることはできるが、交換コスト、並びに安全性、信頼性、及び再利用性の問題が未解決である化学物質又は装薬ベースの作動システムを用いることである。
本発明の目的は、上記の問題の少なくとも1つを排除又は軽減するための安全システムの構成要素を提供することである。
安全システムに関連した産業上の他の問題は、安全装置の作動速度(例えば、装置応答時間)が作動パワー要件により抑制されることである。産業上の別の問題は、交換コストを低減した交換を可能にするモジュール構成要素を含む、安全システムのコストを低減する必要があることである。更に別の問題は、機械ベースの作動システムと比べて応答時間をより迅速にすることはできるが、交換コスト、並びに安全性、信頼性、及び再利用性の問題が未解決である化学物質又は装薬ベースの作動システムを用いることである。現行の安全システムとは対照的に、閉鎖パネル位置から開放パネル位置に閉鎖パネルを駆動するラッチ組立体が提供される。ラッチ組立体は、ラッチ組立体は、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、作動システムと、を備え、作動システムが、ラッチ付勢要素が嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積する装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムと、を有する。
第1の態様は、閉鎖パネルを閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するラッチ組立体を提供し、該ラッチ組立体は、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、作動システムと、を備え、作動システムが、ラッチ付勢要素が嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積する装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムと、を有する。
第2の態様は、閉鎖パネルを閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するラッチ組立体を提供し、該ラッチ組立体が、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、作動システムと、を備え、作動システムが、ラッチ付勢要素が嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、を有し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーが、第2のトリガ位置から第1のトリガ位置へのトリガ付勢要素の移動中に放出され、機械的エネルギー蓄積システムが、第1の位置から第2の位置へ装置を戻すことによって後続の展開のためにリセット可能に構成され、その結果、機械的ポテンシャルエネルギーの放出が第2の位置から第1の位置への装置の移動を生じさせるようになる。
第3の態様は、閉鎖パネル位置から開放パネル位置への車両の閉鎖パネルの移動を支援するパネル動作組立体を提供し、該パネル動作組立体が、閉鎖パネルに対して装着するための装着部を有し、閉鎖パネル位置と開放パネル位置との間で閉鎖パネルを動作可能に移動させるよう構成されたパネル動作構成要素と、パネル動作構成要素に結合され、車両の車体上に装着するよう構成された作動システムと、を備え、作動システムが、パネル動作構成要素を第1の構成要素位置から、該第1の構成要素位置から離間し且つ閉鎖パネルの開放位置に相当する第2の構成要素位置に変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動されて、パネル動作構成要素の変位が該パネル動作構成要素の動作をバイパスさせるようになる、機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、を含み、トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、保持要素の破壊により、トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる。
第4の態様は、隣接する物体に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構を提供し、該作動機構は、隣接する物体に関連する装着面に作動システムを装着するよう構成された装着部と、隣接する物体を第1の位置から第2の位置に変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動される機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、を備え、トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、保持要素の破壊により、トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる。
第5の態様は、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有するラッチ機構に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構を提供し、該作動機構は、ラッチ機構に作動システムを結合するよう構成された装着部と、嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置から非ラッチ位置に駆動させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力と関連付けられた、機械的エネルギー蓄積システムと、装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、を備える。
第6の態様は、物体に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構を提供し、該作動機構が、物体に作動システムを関連付けるよう構成された装着部と、物体を第1の位置から第2の位置に駆動させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力と関連付けられる、機械的エネルギー蓄積システムと、装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、を備える。
第7の態様は、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを有する作動機構に解除可能に結合するよう構成されたトリガシステムを提供し、該トリガシステムが、作動システムのトリガシステム接続部に装着するよう構成された装着部と、破壊要素と、拘束要素に結合されるトリガ付勢要素と、を備え、破壊要素による拘束要素の破壊が、第1のトリガ位置から第2のトリガ位置へ移動させるトリガ付勢要素の解除を提供するようになる。
第8の態様は、トリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムを提供し、該トリガシステムが、トリガ力を受けるよう構成されている物体に装着するよう構成された装着部と、破壊要素と、拘束要素に結合されたトリガ付勢要素と、を備え、破壊要素による拘束要素の破壊が、第1のトリガ位置から第2のトリガ位置へ移動させるトリガ付勢要素の解除を提供するようになり、トリガ付勢要素が、第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への移動の際に蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するようになる。
上記及び他の態様は、図面を参照するとより容易に理解されるであろう。
安全作動システムを用いた例示的な車両の斜視図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 図1Aの安全作動システムの構成要素についての例示的な実施形態のブロック図である。 より明確にするために一部の構成要素が省略された、緊急ポップアップ機構と組み合わされたフードラッチを含むアクティブ歩行者保護(APP)ラッチ組立体の正面斜視図である。 分離して示された図1のフードラッチの正面図である。 ハウジング及び他の構成要素が図から取り除かれ、ラッチが一次閉鎖位置で示された、分離した示された図1のフードラッチの正面部分斜視図である。 ハウジング及び他の構成要素が図から取り除かれ、ラッチが一次閉鎖位置で示された、分離して示された図1のフードラッチの後方部分斜視図である。 分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 アクチュエータ及びリンクアームが図から取り除かれた、離して示された図1のポップアップラッチの正面部分斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 静止状態から作動状態に移動したときのポップアップラッチの動作シーケンスを全体的に示した、分離して示された図1のポップアップラッチの正面斜視図である。 非作動状態で示した図1に示すポップアップ機構の一部の荷重装置の斜視図である。 非作動状態で示した図1に示すポップアップ機構の一部の荷重装置の斜視図である。 非作動状態で示した図1に示すポップアップ機構の一部の荷重装置の断面図である。 作動状態で示された、図8Aに示す荷重装置の斜視図である。 作動状態で示された、図8Aに示す荷重装置の斜視図である。 作動状態で示された、図8Aに示す荷重装置の断面図である。 非作動状態で示された、図1に示すポップアップ機構の一部とすることができる代替の荷重装置の概略図である。 作動状態で示された、図1に示すポップアップ機構の一部とすることができる代替の荷重装置の概略図である。 ラッチ及びポップアップ機構の別の実施形態の斜視図である。 ラッチ及びポップアップ機構の別の実施形態の斜視図である。 ラッチ及びポップアップ機構の別の実施形態の斜視図である。 ラッチ及びポップアップ機構の別の実施形態の斜視図である。 覆われた構成要が隠れないように透明に示したポップアップ機構及びヒンジ機構の別の実施形態を示す側面図である。 ポップアップ機構と別のヒンジ機構の別の実施形態の斜視図である。 図2のトリガ組立体の代替の実施形態の斜視図である。 図17のトリガ組立体の側面図である。 図17のトリガ組立体の別の斜視図である。 図17のトリガ組立体の例示的な動作における電流引き込みと時間のグラフである。 図17のトリガ組立体の別の例示的な動作における電流引き込みと時間のグラフである。
(閉鎖パネル6の環境)
図1Aを参照すると、1又はそれ以上の閉鎖パネル6を有する車体5を備えた車両4が示されている。閉鎖パネル6は、例えば、限定ではないが、ヒンジ98及び/又はラッチ100などの1又はそれ以上のパネル動作構成要素8(例えば、閉鎖時に閉鎖パネル6を閉鎖位置に保持し、開放時に閉鎖パネル6を開放位置に保持するためのもの)を介して車体5に接続される。また、ヒンジ98は、開放位置及び/又は閉鎖位置に向けて閉鎖パネル6を付勢するよう構成することができる付勢ヒンジとして構成できることは理解される。更に、パネル動作構成要素8は、例えば、テールリフトゲートシステムで使用される1又はそれ以上のストラット(図示せず)を含む、リフトアシストシステムとして構成することができる。閉鎖パネル6は、車体5上に装着されるそれぞれのパネル動作構成要素8(例えば、ラッチ)と結合するために嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカー)を装着することができる。或いは、パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6上に装着され、嵌合ラッチ構成要素96は車体5上に装着(図示せず)されてもよい。別の代替形態において、パネル動作構成要素8は、ヒンジ98用ケースなど、車体5に閉鎖パネル6を動作可能に結合するのに用いることができる。
パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル位置(破線で示される)と開放パネル位置(実線で示される)との間で閉鎖パネル6を移動可能にし、その結果、パネル動作構成要素8は、開放パネル位置と閉鎖パネル位置との間の閉鎖パネル6の移動中に(例えば、ヒンジ98として)関わることができ、又は、開放パネル位置に向けた閉鎖パネル6の移動を引き起こす(例えば、開放ラッチ100として)のに関わることができ、或いは、閉鎖パネル位置に向けた閉鎖パネル6の移動を引き起こす(例えば、保持ラッチ100として)のに関わることができるようになる。図示の実施形態において、閉鎖パネル6は、枢動軸9(例えば、ヒンジ98の)の周りに開放パネル位置と閉鎖パネル位置との間で枢動し、該枢動軸は、車両4の支持面11に水平又は平行であるように構成することができる。他の実施形態において、枢動軸9は、車両4の支持面11に対して垂直又は支持面11から外向きのある角度で延びる他の何らかの向きを有することができる。更に別の実施形態において、閉鎖パネル6は、枢動以外の方法で移動することができ、例えば、閉鎖パネル6は、予め定められた軌道に沿って並進することができ、或いは、開放パネル位置と閉鎖パネル位置との間で並進と回転の組み合わせを受けることができ、ヒンジ98が枢動構成要素と並進構成要素(図示せず)の両方を含むようになる。理解できるように、閉鎖パネル6は、例えば、車両4のフード、助手席ドア、又はリフトゲート(他の場合にはハッチと呼ばれる)として具現化することができる。パネル動作構成要素8の1又はそれ以上と結合された作動システム101もまた提供され、該作動システム101は、以下で説明するように、1又はそれ以上のパネル動作構成要素8の動作の作動又はバイパスを行うよう構成されるようになる。このように、作動システム101を用いて、展開中に、閉鎖パネル6の力支援による何らかの形態の開放動作(例えば、完全開放、部分開放、その他)を強制的に提供することができる。
車両4において、閉鎖パネル6は、パーティション又はドアと呼ばれ、典型的にはヒンジ連結されるが、場合によっては、人及び/又は貨物が車両4内を出入りするのに用いる開口部13の正面にある、トラックのような他の機構により取り付けることもできる。また、閉鎖パネル6は、エンジンルームのような車両4システム及び乗用車型の車両4の従来のトランクルーム用のアクセスパネルとして用いることができることは理解される。閉鎖パネル6は、開放されて開口部13へのアクセスを可能に提供するようになり、或いは、閉鎖されて固定されるか、又は開口部13へのアクセスを制約することができる。また、パネル動作構成要素8によって少なくとも部分的に提供されるように、完全開放パネル位置(例えば、非ラッチ位置)と完全閉鎖パネル位置(例えば、ラッチ位置)との間で閉鎖パネル6の1又はそれ以上の中間開放位置(例えば、非ラッチ位置)が存在することができることは理解される。例えば、パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6の開放力(又はトルク)及び/又は閉鎖力(又はトルク)を提供するのに用いることができる。
閉鎖パネル6の移動(例えば、開放パネル位置と閉鎖パネル位置の間の)は、電子的及び/又は手動で作動させることができ、この場合、ミニバン、高級車、又はスポーツユーティリティビークル(SUV)などでは、パワーアシストの閉鎖パネル6が見られる。従って、閉鎖パネル6の移動は、閉鎖パネル6の動作中に、例えば、完全閉鎖(例えば、ロック又はラッチ)と完全開放(例えば、アンロック又は非ラッチ)との間、ロック/ラッチと部分開放(例えば、アンロック又は非ラッチ)、及び/又は部分開放(例えば、アンロック又は非ラッチ)と完全開放(例えば、アンロック又は非ラッチ)の間で閉鎖パネル6の動作中に手動又はパワーアシストで行うことができることは理解される。閉鎖パネル6の部分開放構成はまた、二次ロック(例えば、閉鎖パネル6は、完全閉鎖での一次ロック構成と、例えば車両フードに付随するラッチのための部分開放での二次ロック構成とを有する)を含むことができることは理解される。
車両4に関して、閉鎖パネル6は、フード、リフトゲート、又は上方旋回の車両ドア(すなわち、ガルウィングドアと呼ばれるもの)、或いは、ドアの前面又は後面の縁部でヒンジ連結され、よって車両4の車体5の開口部から離れて(又は向かって)ドアが旋回(又は滑動)することができる従来型のドアとすることができる。また、閉鎖パネル6のスライドドアの実施形態及び閉鎖パネル6のキャノピードアの実施形態も企図され、スライドドアは、水平方向又は垂直方向に滑動することにより開くタイプのドアとすることができ、これによりドアは、アクセスを妨害することなく開口部13を通って積載又は載下される装備のための大型開口部13を提供するトラック上に装着され又はトラックから懸下される。キャノピードアは、開口部13を介して車両の乗員にアクセスを提供するため、車両4の上部に載置され、何らかの方法で持ち上がるタイプのドア(例えば、車両キャノピー、航空機キャノピー、その他)である。キャノピードアは、用途により許容可能である限り、ドアの前方、側部、又は後部にて車両の車体5に接続(例えば、定められた枢動軸にてヒンジ連結され、及び/又は軌道に沿って移動するよう接続される)することができる。車体5は、必要に応じて、車両4の車体パネル、車両4のフレーム、及び/又は組み合わせたフレーム及び車体パネル組立体として表すことができることは理解される。
(パネル動作構成要素8及び作動システム101の例示的構成)
図1B、1C、1D、1E、1F、1G、1Hを参照すると、パネル動作構成要素8及び作動システム101の例示的な構成が図示されている。作動システム101を閉鎖パネル6と連動して用いる利点は、緊急状況(例えば、事故前、事故中、及び/又は事故後展開)でパネル動作構成要素8の動作を作動又はバイパスさせ、閉鎖パネル位置と開放パネル位置との間の閉鎖パネル6の動作範囲の少なくとも一部で閉鎖パネル6の移動を作用させる(例えば、支援する)よう構成できることである。図1Bには、閉鎖パネル組立体2における閉鎖パネル6が図示され、該閉鎖パネル組立体2は、作動システム101、1又はそれ以上のパネル動作構成要素8、及び閉鎖パネル6を含むことができる。或いは、図1Cに示すように、作動システム101は、1又はそれ以上のパネル動作構成要素8(閉鎖パネル6又は車体5の何れかに装着された)に近接して車体5(又は閉鎖パネル6自体)に結合するよう構成されたモジュール構成要素として提供され、閉鎖パネル6の動作中のパネル動作構成要素8の動作を作用又はバイパスすることができる。或いは、図1Dに示すように、作動システム101は、閉鎖パネル6に近接して車体5に(或いは、車体5に近接して、例えば、車体パネルに隣接し、車両フレームに隣接し、及び/又はエンジンなどの車両構成要素に隣接して閉鎖パネル6自体に)結合するよう構成されたモジュール構成要素として提供され、展開中に閉鎖パネル6の形状(及び/又は構造的完全性)を変形させるようにすることができる(例えば、この場合、作動システム101の機能は、パネル動作構成要素8に対してではなく、展開中の閉鎖パネル6の構造体103(例えば、パネルフレーム、パネルスキン、その他)に対して直接作用することであるので、作動システム101は、1又はそれ以上のパネル動作構成要素8から離れて位置付けることができる)。
或いは、図1Eに示すように、作動システム101は、例えば、ラッチ組立体10(時一例として図1Kを参照)としてパネル動作構成要素8に(例えば、その本体上に)接続され(例えば、直接装着されるか、或いは、パネル動作構成要素8及び作動システム101の両方が装着される中間フレーム105を介して装着される)、フレーム105が、閉鎖パネル6に近接して車体5に結合するよう構成されるようになる。或いは、図1Fに示すように、作動システム101は、フレーム105上でパネル動作構成要素8に装着することができ、該フレーム105は、閉鎖パネル6を車体5に結合するよう構成される。或いは、図1Gに示すように、作動システム101は、フレーム105上でパネル動作構成要素8に装着することができ、該パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6を車体5に結合するよう構成される。或いは、図1Hに示すように、作動システム101は、フレーム105上でパネル動作構成要素8に装着することができ、フレーム105及びパネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6を車体5に結合するよう構成される。上記で定められるように、作動システム101の利点は、車両4の動作に関連した緊急状況(例えば、事故前、事故中、及び/又は事故後展開)で使用する場合であることは理解される。緊急状況の実施例は、異物(例えば、別の車両、隣接する静止構造物、歩行者)との車両4の衝突、及び/又は予め定められた閉鎖パネル6の動作が影響を受ける(例えば、洪水状況においてパワーアシスト又は作動される閉鎖パネル6を動作させるのに十分な電力が不足している)状況を含む。
(作動システム101の構成の実施例)
上記の作動システム101構成の何れかにおいて、作動システム101は、既製のモジュールとして構成で提供されるあらゆる数のシステム構成要素(図1Iを参照)を含むことができることは理解される。このようにして、作動システム101の追加のシステム構成要素は、交換構成要素として、及び/又は既製のモジュールには含まれていない任意選択の構成要素又は追加の構成要素として既製モジュールに付加することができる。例示の作動システム101の構成要素は、限定ではないが、以下で更に説明するように(図1Iを参照)、機械的エネルギー蓄積装置102、トリガ機構又はシステム103、及び/又は機械的利得装置又はシステム104などの構成要素を含むことができる。定義されるように、機械的エネルギー蓄積装置102、トリガ機構103、及び/又は機械的利得システム104の構成要素の何れかは、作動システム101の任意選択の構成要素として提供できることは理解される。1つの実施形態において、トリガ機構103は、機械的エネルギー蓄積装置102に作用して、パネル動作構成要素8に対して向けられる蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する。別の実施形態において、トリガ機構103は、機械的利得システム104に作用して、パネル動作構成要素8の1又はそれ以上の要素の動作を可能にする。トリガ機構103は、機械的利得システム104に作用して、パネル動作構成要素8の要素及び/又は隣接する物体130に対して向けられる蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出することができる。
例えば、作動システム101は、トリガ機構103と結合するための接続部112(例えば、接続部112に解除可能に固定される)を有する機械的エネルギー蓄積装置102を備えることができる。例えば、作動システム101は、機械的エネルギー蓄積装置102とトリガ機構103とを備えることができる。例えば、作動システム101は、パネル動作構成要素8の1又はそれ以上の要素と結合するよう構成された、機械的エネルギー蓄積装置102及び機械的利得システム104を備えることができる。例えば、作動システム101は、パネル動作構成要素8の1又はそれ以上の要素と結合するよう構成された、機械的エネルギー蓄積装置102、トリガ機構103、及び機械的利得システム104を備えることができる。例えば、作動システム101は、機械的エネルギー蓄積装置102の接続部112に結合するよう構成されたトリガ機構103と、パネル動作構成要素8の1又はそれ以上の要素と結合するよう構成された機械的利得システム104と、を備えることができる。また、トリガ機構103は、既製品として提供され、すなわち、作動システム101の別個の1又はそれ以上の他の構成要素として提供できることは理解される。このようにして、トリガ機構103は、作動システム101の展開時に作動システム101の交換部品として提供することができる。
図1Iに示すように、作動システム101は、緊急状況でパネル動作構成要素8の動作を作動させるのに使用される機械的ポテンシャルエネルギーの発生源として提供される機械的エネルギー蓄積装置102を含むことができる。或いは、機械的エネルギー蓄積装置102は、例えば、緊急状況で開放位置(例えば、部分開放構成で)に向けて閉鎖パネル6を移動させたときにパネル動作構成要素8の動作をバイパスするのに使用される機械的ポテンシャルエネルギーの発生源として提供することができる。作動システム101はまた、トリガ機構103を有することができ、該トリガ機構103を用いて、機械的エネルギー蓄積装置102をパネル動作構成要素8と係合又は共に展開させてパネル動作構成要素8の動作を作動させ、閉鎖パネル6が閉鎖位置から離れて開放位置に向かって移動するようにし、或いは、上記で例証として検討したように、閉鎖パネル6が開放位置から離れて閉鎖位置に向かって移動するようにすることができる。代替として、トリガ機構103を用いて、機械的エネルギー蓄積装置102をパネル動作構成要素8と係合又は共に展開させてパネル動作構成要素8の動作をバイパスさせると同時に、閉鎖パネル6が閉鎖位置から離れて開放位置に向かって移動するようにし、或いは、上記で例証として検討したように、閉鎖パネル6が開放位置から離れて閉鎖位置に向かって移動するようにすることができる。
好ましくは、作動システム101は、パネル動作構成要素8の従来の動作に影響を及ぼすことなく、パネル動作構成要素8に結合するよう構成される。更に好ましくは、作動システム101は、以下で更に説明するように、展開後、機械的エネルギー蓄積装置102を交換する必要もなく、後続の展開のためにリセットすることができる(すなわち、機械的エネルギー蓄積装置102は、一次又は基準位置に展開されたときに二次位置からリセットすることができる)。好ましくは、トリガ機構103は、機械的エネルギー蓄積装置102が展開されたときに交換可能であり、機械的エネルギー蓄積装置102のリセットプロセスの一部として交換される。或いは、トリガ機構103はまた、機械的エネルギー蓄積装置102のリセット中に、一次位置又は基準位置に展開されたときに二次位置からリセット可能とすることができる。上記で検討したように、緊急状況における閉鎖パネル8の形状及び/又は構造的完全性を塑性変形させるために、開放位置と閉鎖位置との間の閉鎖パネル8の移動に作用させるのに使用される作動システム101ではなく、作動システム101の別の実施形態が適用されることも理解される。
再度図1Aを参照すると、閉鎖パネル6は、車両4のフードパネルとして構成することができ、その結果、各ヒンジ98及びそれぞれの作動システム101は、ヒンジ組立体94として構成され、ラッチ100及び作動システム101は、ラッチ組立体10として構成されるようになる。
図1A及び1Jを参照すると、1つの例示的な実施形態は、閉鎖パネル位置から開放パネル位置に閉鎖パネル6を駆動させるラッチ組立体10である。ラッチ組立体10は、嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させる第1のラッチ要素110を有するラッチ機構100を備え、第1のラッチ要素110の移動は、ラッチ付勢要素111により非ラッチ位置に向けて付勢される。また、ラッチ付勢要素111が嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積する装置102を有する機械的エネルギー蓄積システムと、ラッチ要素110又は嵌合ラッチ構成要素96の少なくとも1つを係合する複数の利得要素109を有し、複数の利得要素109の移動がトリガ力と関連付けられて、該移動中の複数の利得要素109の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システム104と、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステム103と、を有する作動システム101も含まれる。
例えば、嵌合ラッチ構成要素96は、閉鎖パネル6と関連付けることができ、ラッチ組立体10は更に、閉鎖パネル6を有する車両4の車体5にラッチ組立体10を装着するための装着プレート(図示せず)を含むことができる。或いは、嵌合ラッチ構成要素96は、閉鎖パネル6を有する車両4の車体5と関連付けることができ、ラッチ組立体10は、閉鎖パネル6にラッチ組立体10を装着するための装着プレート(図示せず)を含む。
以下で更に検討するように、ラッチ機構100は更に、第1のラッチ要素110をラッチ位置に保持するための第2のラッチ要素110を含むことができる。例えば、トリガ機構は、第2のラッチ要素110の移動を作動させ、第1のラッチ要素110をラッチ位置から解除する(例えば、ラチェット及び歯止め設計)ように構成することができる。ラッチ機構の別の例示的な構成は、第1のラッチ要素110が嵌合ラッチ構成要素96と接触した場合、例えば、第1のラッチ要素110がラチェットであり、嵌合ラッチ構成要素96がストライカーである。更に、第2のラッチ要素110は、第1のラッチ要素110をラッチ位置に保持することができ、第2のラッチ要素が歯止めである。
トリガ機構103に関して、トリガ機構は、第1のラッチ要素110の移動を作動させて、第1のラッチ要素110をラッチ位置から解除するよう構成することができる。機械的利得システム104と連動させて、トリガ機構103は、複数の利得要素109を介してトリガ力を機械的エネルギー蓄積システムに提供し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを装置102から放出して、その結果、第1のラッチ要素110の解除を引き起こすように構成することができる。或いは、トリガ機構103は、最初に、トリガ力を提供して第1のラッチ要素110の解除を引き起こし、次いで、(例えば、複数の利得要素109を介して)機械的エネルギー蓄積装置102にトリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するように構成することができる。
複数の利得要素109の1つの実施例は、第1の位置で枢動可能に装着され、枢動時に嵌合ラッチ構成要素96を非ラッチ位置に向けて押し出すように構成された第1の利得部材(例えば、図5のカムレバー204)を含む。複数の利得要素109は、第2の位置で第1の利得部材に枢動可能に装着された第2の利得部材(例えば、図5のカムレバー210)を含むことができ、第1の位置と第2の位置は互いにオフセットしている。この実施例において、第2の利得要素は、機械的エネルギー蓄積装置102に結合することができ、その結果、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出が第1の利得部材の枢動を引き起こすようになる。利得要素109の代替の実施形態が図8Cに示されている。
以下で検討するように、機械的エネルギー蓄積装置102は、装置102の移動中に蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを作動システム101内で第2の位置から第1の位置に供給するよう構成することができる。機械的エネルギー蓄積装置102の1つの実施例は、重力により第2の位置から第1の位置に移動して蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを提供/放出する加重体を含む。別の実施例は、第2の位置から第1の位置に移動して蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを提供/放出する付勢部材(例えば、バネ)としての装置である。作動システム101は、装置102を第1の位置から第2の位置に戻すことにより再利用可能に構成することができ、その結果、トリガシステム103の交換により、戻ったときに装置102を第2の位置に保持するのが可能になる。
機械的エネルギー蓄積装置102の別の実施例は、空気圧作動式ピストンであり、加圧ガスの印加(加圧充填物として蓄えられる)を用いて、加圧ガス内に含まれる機械的ポテンシャルエネルギーが放出されたときに、機械的動き、すなわち機械的エネルギー蓄積装置102の1又はそれ以上の構成要素の第1の位置から第2の位置への変位をもたらす。
図1A及び1Kを参照すると、展開後の使用によるラッチ動作を用いた3構成要素ラッチ組立体10が示され、機械的エネルギー蓄積装置102は任意選択とすることができる。ラッチ組立体10は、閉鎖パネル6を閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するよう構成される。ラッチ組立体は、嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させる第1のラッチ要素110を有するラッチ機構100を含み、第1のラッチ要素110の移動は、ラッチ付勢要素111によって非ラッチ位置に向けて付勢される。また、ラッチ付勢要素110が嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置102を有する機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステム103と、を有し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーは第2の位置から第1の位置への装置102の移動の間に放出され、機械的エネルギー蓄積システムは、装置102を第1の位置から第2の位置に戻すことにより後続の展開のためリセット可能に構成される作動システム101が含まれる。
任意選択的に、ラッチ組立体10は、ラッチ要素110又は嵌合ラッチ構成要素96の少なくとも1つを係合する複数の利得要素109を有する機械的利得システム104を含むことができ、複数の利得要素109の移動がトリガ力と関連付けられて、移動中の複数の利得要素109の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする。
トリガシステム103に関して、該トリガシステム103は、1回使用(one time use)の構成要素として構成することができ、従って、機械的エネルギー蓄積装置の後続の展開のために交換可能である。トリガシステム103の例示的な実施形態は、以下で更に説明するように、保持要素117を破壊する破壊要素116を用いるものである。このようにして、新しい保持要素118を有する新しいトリガシステム103として交換されると、新しいトリガシステム103でのトリガシステム103の交換(作動システム101の展開後)は、復帰時に第2の位置での装置102の保持を可能にする。
1つの例示的な構成として、図1Kのラッチ組立体10は、車両4の車体5に関連する嵌合ラッチ構成要素96を有することができ、ラッチ組立体10は更に、ラッチ組立体10を閉鎖パネル6に装着するための装着プレート(図示せず)を含む。
図1A及び1Lを参照すると、パネル動作構成要素8(例えば、ヒンジ98又はラッチ100)の動作をバイパスする例示的なパネル動作組立体119が示されている。パネル動作組立体119は、車両4の閉鎖パネル6の閉鎖パネル位置から開放パネル位置への移動を支援する。パネル動作組立体119は、パネル動作構成要素8を含み、該パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6に対してパネル動作構成要素8を装着するための装着部124(例えば、フレーム699(図16を参照)又はフレーム105(図E〜Hを参照))を有し、閉鎖パネル位置と開放パネル位置との間で閉鎖パネル6を動作可能に移動させるよう構成されている。また、パネル動作構成要素8に結合され、車両4の車体5上に装着するよう構成された作動システム101も含まれる。作動システム101は、パネル動作構成要素8を第1の構成要素位置Aから、該第1の構成要素位置Aから離間し且つ閉鎖パネル6の開放パネル位置に相当する第2の構成要素位置Bに変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置102を有し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動されて、パネル動作構成要素8の変位がパネル動作構成要素8の動作をバイパスさせるようになる機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステム103と、を有し、トリガシステム103が、トリガ付勢要素126と保持要素117とを含み、保持要素117の破壊が、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへの移動の結果としてトリガ力を提供するようになる。
例えば、パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6の嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させる第1のラッチ要素110を含み、該第1のラッチ要素110の移動がラッチ付勢要素111による非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構100(図1Kを参照)とすることができる。代替の実施形態は、パネル動作構成要素8が、閉鎖パネル6を車体5に結合するヒンジ98であるものである。
図1A及び1Mを参照すると、任意選択の機械的利得システム104を備えた例示的な作動機構101が図示されている。作動機構101は、隣接する物体130(例えば、パネル動作構成要素8(図1Lを参照)、閉鎖パネル、その他)に作用する作動力Fとして蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成される。作動機構101は、隣接する物体130に関連する装着面134に作動システム101を装着するよう構成された装着部132と、隣接する物体130を第1の位置P1から第2の位置P2に変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置102を有し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動される機械的エネルギー蓄積システムと、トリガ力を提供して蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステム103と、を含むことができ、トリガシステムが、トリガ付勢要素126と保持要素117とを含み、保持要素117の破壊が、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへの移動の結果としてトリガ力を提供するようになる。
1つの実施例は、装着部132が、隣接する物体130に接続するためのリンク部材(例えば、図8Aの部材210を参照)であり、該リンク部材を介して作動力が隣接する物体130に加えられる。1つの実施例において、リンク部材はケーブルとすることができる。装着部132に関して、これは、ラッチ100(例えば、図2のプレート12)の装着面134に取り付けて、隣接する物体130がラッチ100の1又はそれ以上のラッチ要素110であるように構成することができる(図1Kを参照)。
或いは、装着面134は、閉鎖パネル6を有する車両4の車体5上に存在することができ、隣接する物体130が、閉鎖パネル6を閉鎖パネル位置と開放パネル位置との間を動作可能に移動するよう構成されたパネル動作構成要素8であるようにする。1つの実施例において、パネル動作構成要素8は、閉鎖パネル6の嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置に保持し且つ嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させる第1のラッチ要素110を含み、第1のラッチ要素110の移動がラッチ付勢要素111によって非ラッチ位置に付勢されるラッチ機構100である。
例えば、パネル動作構成要素8の変位は、該パネル動作構成要素8の変位がパネル動作構成要素8の動作をバイパスする(例えば、ヒンジ98が未使用のまま、又はラッチ機構100がラッチされたままである)ようなものとすることができる。
或いは、装着面134は、ヒンジ組立体94のフレーム(例えば、フレーム105、図1E〜Hを参照)上とすることができ、隣接する物体130は、閉鎖パネル6に結合されたヒンジ98であり、作動力Fがフレーム105を介してヒンジ98に間接的に加えられる。
或いは、隣接する物体は、閉鎖パネル6の材料構成要素103(図1Dを参照)とすることができる。材料構成要素103は、閉鎖パネル6の一部としての構造部材とすることができる。
更に、作動機構101は、少なくとも1又はそれ以上のラッチ要素110又は該1又はそれ以上のラッチ要素110と協働する嵌合ラッチ構成要素96を係合するための複数の利得要素109を含む機械的利得システム104を有することができ、複数の利得要素109の移動がトリガ力と関連付けられ、移動中の複数の利得要素109の協働により、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてトリガ力の増大をもたらすようにする。
図1A及び1Nを参照すると、機械的利得システム104及び任意選択のトリガシステム103を備えた例示的な作動機構101が示される。作動機構101は、ラッチ機構100に作用させる作動力Fとして蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成され、ラッチ機構100は、嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置に保持し且つ解除時に嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素110を有する。作動機構は、作動システム101をラッチ機構100に結合するよう構成された装着部132と、嵌合ラッチ構成要素96をラッチ位置から非ラッチ位置に駆動させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置102を有し、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力と関連付けられた機械的エネルギー蓄積システムと、第1のラッチ要素110又は嵌合ラッチ構成要素96を係合するための複数の利得要素109を有し、複数の利得要素109の移動がトリガ力と関連付けられて、上記移動中の複数の利得要素109の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システム104と、を含む。
作動機構101は、トリガ力を提供して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステム103を交換可能システム(蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの展開後)として任意選択的に含むことができ、トリガシステムが、トリガ付勢要素126と保持要素117とを含み、保持要素117の破壊が、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへの移動(図1Mを参照)の結果としてトリガ力を提供するようになる。
作動機構101は、嵌合ラッチ構成要素96を有する閉鎖パネル6を備えた車両4の車体5に作動機構101を接続するためのフレーム105を有することができる。上記で検討したように、ラッチ機構100は、閉鎖パネル6を閉鎖パネル位置と開放パネル位置との間で動作可能に移動させるよう構成することができ、第1のラッチ要素110の移動は、ラッチ付勢要素111によって非ラッチ位置に向けて付勢されるようになる。
更に上記で検討したように、機械的エネルギー蓄積システムは、機械的ポテンシャルエネルギーのための装置102を第1の位置から第2の位置に戻すことにより再利用可能として構成することができ、トリガシステム103の交換は、戻ったときに装置102を第2の位置に保持するのが可能になる。
図1A、1I、及び1Oを参照すると、例示的なトリガ機構103(例えば、作動システム101の交換カートリッジとして)が図示されている。トリガシステム103は、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを有する作動機構101に解除可能に結合するよう構成される。トリガシステムは、作動システム101のトリガシステム接続部112に装着するよう構成された装着部136と、破壊要素116と、拘束要素117に結合されるトリガ付勢要素126とを含み、拘束要素117の破壊が、第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへ移動させるトリガ付勢要素126の解除を提供するようになる。
例えば、トリガ付勢要素126は、以下で更に説明するように、バネ(例えば、コイルバネ、トーションバネ、その他)とすることができる。例えば、拘束要素117は、張力を受けたワイヤ又はフィラメントとすることができる。トリガ付勢要素126の別の実施例は、加圧ガスの印加(加圧充填物として蓄えられる)を用いて、加圧ガス内に含まれる機械的ポテンシャルエネルギーが放出されたときに、機械的動き、すなわち、機械的エネルギー蓄積装置102の1又はそれ以上の構成要素の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への変位をもたらす空気圧作動式ピストンである。
破壊要素116に関して、これは、スイッチ138又は他の電気的作動要素(例えば、MOSFET又は他のリレー)によって作動されて、拘束要素117の構造的完全性に損傷を与えるように構成することができ、その結果、トリガ付勢要素126の解除は、破壊要素116によって引き起こされる損傷により生じる構造的完全性の低下に起因した拘束要素117の張力の喪失の結果となる。破壊要素116の1つの実施例は、拘束要素117(例えば、ワイヤ)の構造的完全性に損傷を与えるように構成され、その結果、解除は、上記損傷によって生じる構造的完全性の低下に起因した拘束要素117の張力の喪失の結果となる。例えば、破壊要素116は、拘束要素117の1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすように構成することができる。この塑性変形は、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に対する破壊要素116の機械的衝撃(例えば、ワイヤ断面への傷付け、或いは他の方法での切断もしくは挟み込み)によって生じる可能性がある。例えば、破壊要素116は、機械的に作動され、破壊要素と拘束要素117の1又はそれ以上の部分との間の機械的衝撃に起因した塑性変形とすることができる。
代替として、破壊要素116は、電気的に作動され、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に対する破壊要素116としての電流印加に起因した塑性変形とすることができる。拘束要素117に(例えば、スイッチ138を介して)導入される電流は、拘束要素117の材料の加熱(又は燃焼)に起因した拘束要素117の材料の軟化を引き起こし、これにより材料の塑性変形を生じることができる。極端な場合、拘束要素117に(例えば、スイッチ138を介して)導入される電流は、材料の融点又は蒸発点までの拘束要素117の材料の軟化を引き起こし、これはまた、材料が溶融又は蒸発する直前に生じる可能性がある材料の塑性変形とも呼ばれる。或いは、破壊要素116は、電気的に作動され、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含むことができ、その結果、加熱要素の加熱が拘束要素117の1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる。
拘束要素117の別の実施例は、磁石(図1Oを参照)であり、これを用いて、トリガ付勢要素126の作動(すなわち、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への移動)を拘束することができる。磁石117(例えば、永久磁石)は、トリガ付勢要素126を固定状態に保持するのに十分な磁界強度のものとすることができる(例えば、拘束要素117の拘束力170は、トリガ付勢要素126に結合された発射部材328(図8Bを参照)に作用する磁界とすることができる)。トリガ付勢要素126との磁界力170の磁気引力を無効にするために、破壊要素116による電流の印加(例えば、信号144、図1Iを参照)により、磁石117に逆磁束172(例えば、電磁石174によって)を提供し、その結果、磁界170とトリガ付勢要素126との間の磁気引力が減少して、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への移動が可能になる。従って、破壊要素116は、電磁石174に結合され、電流(信号144)を受け取って電磁石に通電して、第1のトリガ位置でトリガ付勢要素126を保持するのに使用されるトリガ付勢要素126に対する磁界力170を低減する接点ペアとすることができる。
或いは、破壊的装置116は、可動式永久磁石174とすることができ、破壊的装置116への電流(信号144)の印加によって、破壊的装置116は、永久磁石174を保持要素117の磁石に近付け又は移動させる(例えば、好適な機械的装置、例えば、電気ステッピングモータを介して)ようにする。従って、永久磁石174の極性は、保持要素117の磁石と反対とすることができ、よって、磁界170の減少又は反転ももたらし、互いに対して近接した状態にされる磁石117、174の反対の極性間の相互作用に起因して、保持要素117によって第1のトリガ位置に保持されたトリガ付勢要素126の解除が生じる結果となる。
トリガ付勢要素126の別の実施例は、空気圧作動式ピストンであり、これは、加圧ガスの印加(加圧充填物として蓄えられる)を用いて、トリガ付勢要素126の移動中に加圧ガス内に含まれる機械的ポテンシャルエネルギーが放出されたときに、機械的動き、すなわちトリガ付勢要素126の1又はそれ以上の構成要素の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への変位をもたらす。
上述のように、トリガシステム103は、1回使用の構成要素として構成され、作動システムの後続の作動のため交換可能であり、トリガシステムが作動機構のトリガシステム接続部に解除可能に結合されるようにすることができる。トリガシステム103の交換は、トリガシステム103の構成要素(例えば、116、117、126、136)の全て及び/又は1又はそれ以上の選択された構成要素を対象とすることができる。例えば、トリガシステム103の交換は、トリガシステム103の他の構成要素(例えば、116、126、136)の1又はそれ以上を保持しながら、破壊された拘束要素117を交換するものとして定義することができる。磁石として構成された拘束要素117に関して、この実施形態では、破壊される(例えば、通電された電磁石174又は可動式永久磁石174に起因して減少又は反転される)のが、トリガ付勢要素126の移動を拘束するのに使用される磁場強度170のみであるので、再利用可能であることは理解される。
別の実施形態は、トリガ力を提供するよう構成されたトリガシステム103であって、該トリガシステム103は、トリガ力を受けるよう構成されたシステム(例えば、作動システム101)に装着するよう構成される装着部136と、破壊要素116と、拘束要素117に結合されたトリガ付勢要素126とを備え、拘束要素117の破壊が、第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへ移動させるトリガ付勢要素126の解除を提供するようになる。
また、トリガシステム103におけるトリガ要素116、117は、第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへ移動させるトリガ付勢要素126の解除を提供することによりトリガ力を提供する電気作動式ソレノイドで置き換えることができる(例えば、電気作動式ソレノイドは、拘束要素117であり、及び/又はトリガ付勢要素126の移動を拘束する戻り止めを移動させる)ことは理解される。或いは、拘束要素117は、化学的又は爆発的に除去される戻り止め(例えば、拘束要素117自体)、又は移動又は破壊される戻り止めとすることができ、すなわち、トリガ付勢要素126が移動するのが拘束される。このようにして、トリガシステム103全体の交換(破壊時)を行うことができる。或いは、後続の展開のために作動機構101のリセットを可能にする新規に構成されたトリガシステム103を提供するために、破壊時に少なくともトリガシステム103の拘束要素117が交換されてもよい。
図1Pを参照すると、アクティブ歩行者保護(APP)ラッチ組立体10(例えば、フード)の1つの実施形態の正面図である。ラッチ組立体10の一部の構成要素は、図1Pには図示されておらず、他の図面では図示されている点に留意されたい。製造コストを低減するために、ラッチ組立体10は、有利には、図2〜4に独立して示されたラッチ100と、ラッチ100を第1のラッチ位置(例えば、完全ロック位置)から第2のラッチ位置(例えば、開放位置又は部分的非ラッチ位置)に作動させるのに使用される機械的ポテンシャルエネルギー源としての機械的エネルギー蓄積システム102と、機械的利得システム104が初期ラッチ入力の力を維持し且つ力と移動をトレードオフして、ラッチ出力の力として初期ラッチ入力の力の所望の増大を得るよう協働する2又はそれ以上の機械的装置(例えば、1又はそれ以上のレバー、1又はそれ以上のギア、1又はそれ以上のプーリー、1又はそれ以上の斜面(例えば、スクリュー))を含むような、ラッチ100の開放中に力の増大をもたらす任意選択の機械的利得システム104と、図5〜7Fに例証として独立して示されるトリガ機構103(例えば、緊急ポップアップ機構)とのように(例えば、モジュール的に)構成することができる。一般に、トリガ機構103は、以下でより詳細に検討するように、ラッチ100の従来の動作(例えば、車両4のエンジンルーム13(図1Aを参照)への日常的なアクセスのための)に影響を及ぼすことなく、ラッチ100に結合するよう構成することができる。図2A及び図8A〜9C、並びに図10A〜10Bは、機械的エネルギー蓄積装置102の一部とすることができる荷重装置218の異なる実施形態を示し、荷重装置218(例えば、重り、バネ、その他)は、ラッチ100を作動させるのに使用される機械的ポテンシャルエネルギーの放出を提供する機械的エネルギー蓄積装置102の要素であるようになる。
フードラッチ100の場合において、機械的ポテンシャルエネルギーによるラッチ100の動作は、機械的エネルギー蓄積装置102からの機械的エネルギーの放出に応答して車両4(図1A)のフード6(例えば、閉鎖パネル)を上方へ駆動する結果として生じるフード力106(図7Aを参照)を提供する。図1Pを参照すると、フード6のストライカー96(例えば、嵌合ラッチ構成要素)と相互作用するラッチ組立体10の例示的な適用が示されており、該ラッチ組立体10は、ヒンジ組立体94(図1A参照)を介してエンジンルーム13にカバーとして枢動可能に接続される。以下で更に説明されるように、図1Aに関して、機械的エネルギー蓄積システム102及び関連するトリガ機構103はまた、ヒンジ組立体94に結合されたときに、作動システム101のヒンジ解除機構の実施形態として構成することができる。一般に、トリガ機構103は、以下で更に検討するように、ヒンジ組立体94の後続の従来の動作(例えば、車両4のエンジンルーム13への日常的なアクセスのための)に影響を及ぼすことなく、ヒンジ組立体94に結合するよう構成される。
(機械的エネルギー蓄積システム102の実施形態)
一般に、作動システム101の機械的エネルギー蓄積装置102は、システム内の物体(又は複数の物体)の位置に起因したシステムにおける物体(又は複数の物体)のポテンシャルエネルギーとして定義することができる機械的ポテンシャルエネルギー源を提供する。以下で検討するように、ラッチ組立体10は、機械的エネルギー蓄積装置102に蓄積された機械的ポテンシャルエネルギーを用いて、ラッチ100を第1のラッチ位置と第2のラッチ位置との間の1又はそれ以上の位置に動作させる1つの例示的な構成である(1つの実施例は、機械的ポテンシャルエネルギーが使用されて、嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカーバー)を第1のラッチ位置から第2のラッチ位置に押し出すのを助ける場合である)。また、以下で更に説明されるように、別の例示的な構成は、機械的エネルギー蓄積装置102に蓄積された機械的ポテンシャルエネルギーを用いて、ヒンジ組立体94(図1A参照)を第1のヒンジ位置から第2のヒンジ位置に移動させるものである。
機械的エネルギー蓄積装置102の機械的ポテンシャルエネルギーの実施例は、付勢要素(例えば、バネ)などの力場の復元力又は重力に関連するエネルギーである。従って、物体(例えば、付勢要素)を伸張/圧縮する動作、又は物体(例えば、重り)を持ち上げる動作は、それぞれのポテンシャルの力場に抗して作用し、これにより力場内の第1の位置から第2の位置へ物体の一部を変化させる外部力によって実施される。この仕事は、力場内に蓄えられ、機械的エネルギー蓄積装置102の機械的ポテンシャルエネルギーとして蓄えられると考えられる。外部力が取り除かれた(第2の位置で物体を保持するシステムの要素の取り除き)場合には、力場は、物体が初期位置に戻るときに仕事を行うよう物体に作用し、例えば、物体(例えば、バネ)の伸張/圧縮を低減し、又は物体(例えば、加重体)が落下するようになる。従って、機械的ポテンシャルエネルギーは、所与の位置(例えば、第2の位置)における物体のポテンシャルエネルギーと、基準位置(例えば、第1の位置)でのエネルギーとの間のエネルギー差として定義され、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出は、物体が第2の位置から第1の位置に復帰することによって生じた結果である。機械的エネルギー蓄積システム102における物体の1つの例示的な放出機構は、トリガ機構103である。
上記で検討したように、地球の重力(すなわち、力場)に抗して物体(例えば、重り)を持ち上げるのに仕事が必要となるので、重力エネルギーは、重力と関連付けられる機械的ポテンシャルエネルギーの一例である。上昇した位置による機械的ポテンシャルエネルギーは、重力ポテンシャルエネルギーと呼ばれる。機械的ポテンシャルエネルギーの別の実施例は、弾性エネルギーであり、引張又は圧縮(すなわち応力)を受けて変形する弾性物体(例えば、第1の位置から第2の位置に圧縮又は伸張することができるバネ、バンド、その他などの付勢要素)の機械的ポテンシャルエネルギーとして定義することができる。弾性エネルギーは、物体が元の形状に戻ろうとする弾性物体の力の結果として生じる。例えば、弾性物体の伸張/圧縮位置(例えば、第2の位置)が放出された場合、弾性物体が基準位置とも呼ばれる非伸張/非圧縮位置(第1の位置)に戻ったときに、エネルギーは、運動エネルギーに変換することができる。付勢要素(弾性物体とも呼ばれる)の一例は、バネとすることができ、バネが圧縮又は伸張されたときに、作用する力は、その長さの変化に比例する。バネの割合すなわちバネ定数は、作用する力の変化をバネの偏位の変化で除算したものである。バネは、荷重力がどのように加わるかに応じて、限定ではないが以下のように分類することができる。荷重を加えたときにバネが伸張するように引張加重に伴って作動するよう設計された引張バネ、荷重を加えたときにバネが短くなるよう圧縮加重に伴って作動するよう設計された圧縮バネ、軸方向の力のような荷重とは異なり、トルク又は捩り力として荷重が加えられ、荷重を加えたときにある角度でバネの端部が回転するトーションバネ、支持荷重が偏位サイクルにわたって維持されるような定荷重バネ、圧縮中に荷重に対するバネコイルの抵抗が変化する可変バネ、バネワイヤ自体が捩れているので、バネが圧縮又は伸張されたときにトーションバネの一種であるワイヤのコイル又は螺旋物から作られたコイルバネ、弾性変形可能な金属又は他の材料の平坦又は円錐片から作られた板バネ、コイルワイヤではなく旋盤及び/又はフライス加工により棒状ストックを機械加工することにより製造される加工バネ、一方端にのみ固定される片持ちバネ、及び圧縮又は拡張ではなく捩られて設計されたトーションバネなどがある。
機械的エネルギー蓄積装置102は、化学的ポテンシャルエネルギーではなく蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを含む更に留意されたい。化学的ポテンシャルエネルギーは、化学結合で蓄積されたポテンシャルエネルギーの一種として定義することができ、化学物質の化学的エネルギーが化学反応によって他のエネルギー形態に変換できるようになる。一例として、燃料が燃焼したときには、化学的エネルギーは熱エネルギー及び光学エネルギーに変換される。
(第1及び第2の開放位置を含むラッチ100の例示的な動作)
最初に、図1P及び図2〜4を参照すると、ラッチ組立体10の1つの実施形態は、自動車両4(図1A参照)のフレーム(例えば、車体5)へのラッチ10の取り付けを容易にするような形状にすることができる装着プレート202(図E〜Hのフレーム105と同様)を含む。装着プレート202は、ほぼ平坦な装着面と、ラッチ組立体10の種々の構成要素を取り付けるための複数のアパーチャとを定めるような形状にすることができる。好ましくは、装着プレート202は、スタンプ加工の金属構成要素である。装着プレート202に結合されるのは、例えば、フレーム装着プレート12を介したフードラッチ100である。図2を参照すると、嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカー)は、閉鎖パネル6(例えば、フード10)に固定されてそこから外向きに延びる。嵌合ラッチ構成要素96は、ラッチ100によって係合されて閉鎖パネル6を閉鎖位置にラッチする略U字型バーとすることができる。ラッチ100は、閉鎖パネル6が閉鎖位置に達したときに嵌合ラッチ構成要素96がラッチ100を係合するように位置付けられる装着プレート202(図1Pを参照)によって車体5に固定される。代替として、ラッチ100は、閉鎖パネル6に固定することができ、嵌合ラッチ構成要素96は、車両4の車体5に固定することができることは理解される。装着プレート202上には、嵌合ラッチ構成要素96を受けるための魚口部又はスロット14が位置付けられ、換言すると、ラッチ100のスロット14は、嵌合ラッチ構成要素96の留め部を受けるよう構成される。スロット14は、開放上端部14Aと閉鎖底端部14Bとを有する(図2を参照)。ラッチ100はまた、カバープレート18(図2で最もよく分かる)を含むことができる。フレームプレート12及びカバープレート18は、カバープレート18を越えて延びたそれぞれの一体シャフト20A、22Aを各々が有する第1及び第2のリベットによって相互接続することができる。フレームプレート12、カバープレート18、及び相互接続リベットは、ラッチ100用にハウジング23(図2)を提供する。ラッチハウジング23を提供するのに幅広い種類の代替構成を装備することができることは、当業者であれば理解されるであろう。
ラッチ100は、幾つかのラッチ要素110(例えば、ラチェット24及び歯止め40、図4を参照)を含み、これらは、嵌合ラッチ構成要素96に結合して、閉鎖パネル6が閉鎖位置(例えば、ロック状態)にあるときにスロット14内に嵌合ラッチ構成要素96を保持するように構成される。或いは、ラッチ要素110は、その両方がフレームプレート12に枢動可能に固定される。ラチェット28は、略U字型スロット114を間に定めて離間して配置されたアーム26及びアーム28(例えば、アーム26のフックと、フックを越えて横方向に延びるアーム28のリップ)を含む。ラチェット24はまた、図4で最も分かるように、一次ショルダストップ32と、鋭利な二次ショルダストップ34とを含む。ラッチ100及びラチェット24は開放位置(例えば、スロット114からの嵌合ラッチ構成要素96の放出を可能にする)で図示されており、図3及び4では、ラッチ100及びラチェット24は、一次閉鎖位置とも呼ぶことができる完全閉鎖位置(例えば、スロット114内での嵌合ラッチ構成要素96の保持を可能にする)で示されている点に留意されたい。
ラチェット24は、図2に示すように、リベットシャフト20A上に枢動可能に装着され且つカバープレート18とプレート12との間に接続された実質的にトーションバネ35によって開放位置に付勢される。トーションバネ35は、開放位置に向けてラチェット24を付勢するラチェット付勢部材の一例である。カバープレート18は、バネタング35Aを受けるためのスロット36を特徴として備え、ラチェット24は、バネタング35Bを受けるためのピン又はリベット38を含む。ラチェット24は、嵌合ラッチ構成要素96を放出する非ラッチ位置と、嵌合ラッチ構成要素96がスロット114内に受けられて装着プレート202のスロット14と協働するようになるラッチ位置との間を移動する。ラチェット24は、付勢部材35を介して非ラッチ位置に付勢される。
図4(ここではプレート12、18、リベット及びトーションバネが図から取り除かれている)の部分斜視図で最もよく分かるように、歯止め40が、フレームプレート12とカバープレート18との間でリベットシャフト22A(図2参照)上に枢動可能に装着されている。歯止め40は、ラチェット24の一次及び二次ショルダストップ32、34と相互作用又は係合し、ラチェット24をラッチ位置に解除可能に保持するショルダ42(又は戻り止め)を有する。歯止め40はまた、一次解除タブ44と二次解除タブ46とを特徴として備える。
歯止め40は、リベットシャフト22A上に枢動可能に装着されて、他のリベットシャフト22Aと歯止め40との間に接続されるトーションバネ48(図2参照)によって、図3及び4に示すようにロック位置(図2を参照)に付勢される。トーションバネ48は、歯止め付勢部材の一例である。トーションバネ48は、タング48A、48Bを有し、一次解除タブ44がバネタング48Aを受け、他のバネタング48Bが、他のトーションバネ35の下に配置されて他のリベットシャフト20Aにより直接支持されるようになる。従って、歯止め40は、歯止め付勢部材48を介してラチェット24との係合を解除するよう付勢される。
また、一次解除レバー50がフレームプレート12とカバープレート18との間でリベットシャフト22上に枢動可能に装着される。一次解除レバー50は、ドライバによってラッチ100の開放を開始するため、車両4の車室内に位置するハンドル(図示せず)に接続された解除ケーブル(図示せず)に接続するためのタブ52を含む。解除レバー50の動作の最終結果は、歯止め付勢部材48の動作下で歯止め40がラチェット24と係合解除され、従って、ラチェット24を閉鎖状態(例えば、ラッチ位置、図3、4参照)から開放状態又はラッチ位置(図2参照)まで枢動するのをラチェット付勢部材35が支援できるようになる。一次解除レバー50は、一次解除タブ44を介して歯止め40と相互作用し、従って、歯止め付勢部材48により非係合位置に付勢されるようになる。
二次解除レバー60は、カバープレート18に堅固に接続されたピン62上に枢動可能に装着される。二次解除レバー60は、歯止め二次解除タブ46と相互作用する面64(図4参照)を提供する屈曲部を有する。必要に応じて、二次解除レバー60はまた、二次解除レバー60を手動で操作するため手で把持できるプレゼンタ66を含むことができる。プレゼンタ66は、例えば、ピン68とスロット70の接続によって、二次解除レバー60に沿って滑動可能に配置される。プレゼンタ66は、二次解除レバー60の先端74上に装着されてプレゼンタ66を上方(図4の切り欠き図を参照)に付勢するコイルバネを収容する。二次解除レバー60は、ピン62上に装着されてカバープレート18と二次解除レバー60との間に接続されるトーションバネ76により、図2に示すように非係合位置に付勢される。カバープレート18は、バネタング76Aを受けるためのスロット78を特徴として備え、二次解除レバー60は、バネタング76Bを受けるためのタブ80を含む。以下で更に検討するように、一次及び二次解除レバー50、60は、ラチェット24との係合から歯止め40を解除することによって解除機構を提供し、従って、ラチェット24をシャフト20Aの周りに枢動させて嵌合ラッチ構成要素96を装着プレート202のスロット14及びラチェット24のスロット114(図2参照)から放出するラチェット付勢部材35の動作を可能にする。
ラッチ要素110(例えば、歯止め40及びラチェット24)の一般的な動作において、ラッチ100は、図3及び4において一次閉鎖位置に示され、ここではラチェット24は、一次閉鎖位置にあり、歯止め40は一次ロック位置にあり、歯止めショルダ42はラチェット一次ショルダストップ32と当接し、従って、ラチェット24がシャフト20Aの周りで枢動するのが抑制される。作動時には、ラッチ100を開放するために、一次解除レバー50は、車両室内(図示せず)で例えばケーブル(図示せず)を通じて連通した関連するハンドルを引っ張ることによって係合されて、図4に示すように一次解除レバー50が時計回りの方向118に回転するようになる。一次解除レバー50が回転すると、歯止め一次解除タブ44を係合して、一次解除レバー50と同じ軸線に沿って枢動する歯止め40が同じ方向118に回転するようになる。歯止め40が回転すると、歯止めショルダ42は、ラチェット一次ショルダストップ32から離れて滑動し、ラチェット付勢部材35により提供される付勢トルクに起因して、ラチェット24が開放位置(図3に示す)に向かって回転120(図4の時計回りに)できるようになる。しかしながら、ラチェット24は、歯止めショルダ42に当接して、ラチェット24を二次閉鎖位置に及び歯止め40を二次ロック位置に置くことができるラチェット二次ショルダストップ34に起因して完全開放位置まで回転するのを防ぐことができる点は理解されたい。
一次解除レバー50が作動して歯止め40から係合解除されると、ラチェット付勢部材35の方向によって、ラチェットは、第1の所定時間期間においてラッチ位置から非ラッチ位置までシャフト20Aを中心として方向120に枢動するようになる。第1の所定時間期間の持続時間は、ラチェット付勢部材35の付勢強度(例えば、蓄えられたバネエネルギー)に依存する。
二次閉鎖/ロック位置において、ラチェット24は、歯止め40を僅かに二次解除位置に位置変更し、部分点線46’で図4に示されるように、歯止め二次解除タブ46が二次解除レバー相互作用面64の経路に入るようになる。ラッチ100を開放するために、二次解除レバー60は、図4において時計回り方向122に手動で枢動させることができる。二次閉鎖/ロック位置において、ラチェット24の位置変更に起因して、フードは、その一次閉鎖位置と比べて、二次解除レバー60への手動アクセスのためのギャップを残して僅かに高くなる。図4において、二次解除レバー60が手動で枢動122されると、歯止め40はまた、時計回り方向118に完全開放位置(又は非ラッチ位置)まで更に回転するようにされ、これにより歯止めショルダ42は、ラチェット二次ショルダストップ34から離れて滑動し、ラチェット付勢部材35によって提供されるラチェット24への付勢トルクの結果として、図1J及び図2に示すように、ラチェット24が開放位置まで完全に回転できるようになる。
ラッチ100を図2に示す開放位置から閉鎖するために、閉鎖パネル6が開放位置から閉鎖位置に移動すると、嵌合ラッチ構成要素96は、ラチェットリップ28に衝突して、ラチェット24がシャフト20Aを中心として一次閉鎖位置に向かって回転(例えば、図2で時計回りに)するようになり、従って、上記で例証として与えられたように、ラチェット24との歯止め40の再係合により嵌合ラッチ構成要素96をスロット114及びスロット14の両方に保持するようになる。以上、保守整備の目的でエンジンルーム13にアクセスする際にラッチ100を使用できるようにするラッチ100の動作に関してラッチ10組立体を説明してきた。ラッチ100は、本明細書で記載される目的において他の多くの形態をとることができる点は分かるであろう。単に1つの例示として、二次解除は、二次解除レバー60を必要とすることなく、車両室内から二重引き上げ機構を用いて作動させてもよい。従って、ここで、ラッチ100(図4参照)のラッチ要素110の作動を自動的に支援する手段として、作動機構101(図1A参照)の例示的な使用を説明し、歯止め40から係合解除されると、ラチェット付勢部材35の方向及び機械的エネルギー蓄積装置102(図1I参照)の蓄えられた機械的エネルギーの少なくとも一部によって、ラチェット24は、第2の所定時間期間においてラッチ位置から非ラッチ位置(例えば、二次閉鎖位置)までシャフト20Aを中心として方向120(図4参照)に枢動するようになる。第2の所定時間期間の持続時間が、第1の所定時間期間の持続時間よりも短く、第2の所定時間期間の持続時間は、ラチェット付勢部材35の付勢強度(例えば、蓄えられたバネエネルギー)、並びに機械的エネルギー蓄積システム102から放出されてラッチ要素110に(例えば、嵌合ラッチ構成要素96を介して)加えられる蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの大きさに依存する。
(作動システム101によって支援されるラッチ100の動作の実施形態)
しかしながら、上述のように、ラッチ組立体10は、図1及び5に示すように作動機構101に結合することができる。作動機構101は、ラッチ100のフレームプレート12に接続することができ、これにより必要に応じてラッチハウジング23(図2参照)の一部を形成ことができる支持プレート220(例えば、図E〜Hの)を含むことができる。支持プレート220は、開放上端部214Aと、図1Pのフレームプレートスロット14の深さに相当する深さを定めることができる閉鎖底端部214Bとを備えた、支持プレートストライカースロット又は魚口部214を有する。スロット14及びスロット214は共に、ラッチスロット14、214を構成することができ、この場合、作動機構101は、ラッチ組立体10(図1J参照)としてラッチ100に装着される。ラッチスロット14、214は、以下でより詳細に検討するように、嵌合ラッチ構成要素96(図7A〜7Fに示す)が衝突時に下向きに移動できるような追加の長い深さを有することができる点で従来の魚口部とは異なることができる。代替の実施形態において、各々がスロットを有する2つのプレート12、202が存在する必要はない。1つがラッチスロットを定め、他方が嵌合ラッチ構成要素96とは係合しないより大きな開口を有する2つのプレートが存在することができる。他の代替の実施形態において、2つのプレート12、202ではなく1つだけのプレートが存在してもよく、この場合、ラッチスロットは当該1つのプレートによって定められることになる。
カムレバー204(例示的な利得要素109、図1J参照)は、ピン206(図6参照)を介して支持プレート202に枢動可能に装着される。カムレバー204は、第1のストライカー係合面208を有し、該第1のストライカー係合面208は、図5及び6に示すような静止状態において、魚口部14と平行して延びて魚口部14の底部214Bの上の位置にてストライカー16(図7A参照)に座部又は停止部を提供する。従って、第1のストライカー係合面208は、ストライカー16が魚口部14、214の底端部に達するのを防ぎ、図1に示すような一次閉鎖位置におけるラチェット24の位置に実質的に相当する通常使用でのストライカー16の侵入深さを確立する。
カムレバー204は、(カムの回転中心に対して)第1のストライカー係合面208と正反対にあることができる位置にてカムレバーの他方の側部上に配置された第2のストライカー係合面209を有する。第2のストライカー係合面209の機能について、以下で詳細に説明する。カムレバー204はまた、後方に面する突出部216(図6で最もよく分かる)を含む。
リンク部材210(例示的な利得構成要素109、図1J参照)(リンクアーム200と呼ばれることもある)が、その上側端部にてピン212(図5)を介してカムレバー204に枢動可能に装着される。従って、ピン212におけるリンク部材/カムレバーの枢動軸は、ピン206におけるカムレバー/支持プレートの枢動軸からオフセットしている。リンク部材210の下側端部は、実質的に下向きの力(場合によっては数百又は数千ポンドの力)をもたらす結果、カムレバー204が図5及び6において反時計回りに枢動する傾向があるという結果を生じる、圧縮バネのような図1において符号218で概略的に示されている荷重装置102に接続される。荷重装置218の幾つかの実施例について、以下で更に検討する。静止位置において、リンク部材210に沿った力ベクトルは、この力の大部分を受けるピン206にてカムレバー204の回転軸の方向に実質的に(完全ではないが)向けられ、従って、静止状態において荷重装置218によって提供されるモーメントを制限する。しかしながら、以下でより詳細に検討するような動作中、ピン212の位置が、リンク部材に沿った力ベクトルの方向がピン206から逸れるようにピン206に対して変化するにつれて、カムレバー204上のモーメントは増大する。
キャッチレバー220(例示的な利得構成要素109、図1J参照)は、ピン222を介して支持プレート202に枢動可能に装着される。ピン222は、リンク部材210の移動を制限するよう機能する一体突出シャフト222Aを有する。キャッチレバー220はまた、キック部224、ショルダ226、及び縁部228を特徴として備えることができる。縁部228は、カムレバー204の後方突出部216から力を受ける。
クラッシュレバー230(例示的な利得構成要素109、図1J参照)は、ピン232を介して支持プレート202に枢動可能に装着される。クラッシュレバー230は、入力アーム236と、キャッチショルダ226と相互作用するチェックショルダ234とを特徴として備える。
補助解除レバー240は、ピン242を介して支持プレート202に枢動可能に装着される。補助解除レバー240は、キャッチレバー220のキック部224と相互作用するレッグ244を有する。レッグ244は、静止状態においてカムレバー204の後方突出部216と相互作用することができる前縁245を含む。補助解除レバー240はまた、図1で分かるように、ラッチ100の一次解除レバー50と相互作用する突出タブ246を含む。バネ248は、補助解除レバー240の突出タブ246を一次解除レバー50から離れて付勢し、これが偶発的に起動するのを阻止する。
回転解除アクチュエータ250(図5)(例えば、前出の図のトリガシステム103)は、支持プレート202に装着される。アクチュエータ250は、クラッシュレバー230の入力アーム236と相互作用する回転出力アーム(図示せず)を有する。
(代替の実施形態)
回転解除アクチュエータ250(図5)(例えば、前出の図のトリガシステム103)は、支持プレート202に装着される。アクチュエータ250は、クラッシュレバー230の入力アーム236(図6)と相互作用する回転出力アーム(図示せず)を有することができ、従って、機械的利得システム104の1又はそれ以上の利得要素109に対してトリガ力Tf(図6参照)の印加を提供することができる。トリガ力Tfが加わると、それぞれの利得要素109の協働的移動が、開始力Tiとしてのトリガ力の増大をもたらし、これを用いて、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出を1又はそれ以上のラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96に隣接する利得要素109と結合させることができる。従って、例証として、開始力Tiは、図6に例証として示すように、カムレバー204が付勢されてラッチ機構100の嵌合ラッチ構成要素96と接触したときに、利得要素109を付勢して、隣接する1又はそれ以上のラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96と接触するようになる。接触状態になると、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーのあらゆる追加の放出は、1又はそれ以上のラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96を第1のラッチ位置(例えば、ラッチ状態)から第2のラッチ位置(例えば、非ラッチ状態)に移動させる駆動力Fとして使用される。
図7A〜7Fは、作動機構101(図1J参照)の作動シーケンスを示している。図7Aは、装置102によって提供されるモーメントが、カムレバー後方突出部216の一方側を受けるキャッチレバー220(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)の縁部228によって阻止されることに起因して、カムレバー204(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)が回転(例えば、反時計回りに)する傾向となる静止状態の作動機構101を示している。この力に起因して、キャッチレバー220が回転(例えば、時計回り)するよう付勢されるが、この傾向は、ショルダ226及び234間の力ベクトルが実質的にピン232(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)の方向に向けられる結果としてクラッシュレバー230(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)によって阻止される。加えて、キャッチレバー220が反対方向(例えば、反時計回り)方向に回転する可能性は、カムレバー後方突出部216の反対側に当接する補助解除レバー240(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)の前縁によって阻止される。解除アクチュエータ250は、クラッシュレバー230を移動させず、その結果、静止状態では、レバー204、220、230、及び240(例えば、機械的利得システム104の利得要素109)はロックされ、第1の係合面208が、嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカー)に対する下部停止部を提供し、嵌合ラッチ構成要素96に結合された閉鎖パネル6(例えば、フード)が通常使用で開閉されるときに嵌合ラッチ構成要素96の衝撃を吸収できるようになる。静止状態では、ラチェット24(ラッチ100のラッチ要素110)(図7Aにおいて仮想線で図示される)は、一次閉鎖又はラッチ位置の状態にある。
図1I及び7Aを参照すると、車両コントローラ140(例えば、車両コンピュータ)は、例えば、車体5及び/又は閉鎖パネル6(例えば、車両のフロントバンパなどの車両4の前部にある、図1Aを参照)上に位置するセンサ142(例えば、加速度計)によって提供される電子信号を監視することによって正面衝突を検出する。次いで、コントローラ140は、トリガシステム103(例えば、解除アクチュエータ250)にトリガ信号144を送信し、トリガ力Tf(トリガ信号144の受信の結果としてトリガシステム103によって提供される)によりクラッシュレバー230を移動させ、ラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96の1又はそれ以上を移動又は作動させる(例えば、ラチェット24の解除と、次いでスロット14内で嵌合ラッチ構成要素96のラッチ位置から非ラッチ位置への移動を引き起こす歯止め40を放出する)のに用いる開始力Tiを提供するようにする。利得要素109の協働した移動に起因して、トリガ力Tfは、開始力Tiに増大され、力Tiの大きさが力Tfの大きさよりも大きくなることは理解される。この実施例において、また、トリガ力Tfを介した利得要素109の移動により、カムレバー204(例えば、利得要素109)の移動を介した装置102の嵌合ラッチ構成要素96との係合を引き起こし、従って、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出を、駆動力Fの一部として(例えば、ラッチ要素35と組み合わせて、図2参照)適用するようにする。理解されるように、装置102からの蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの結合により、駆動力Fの大きさが、ラッチ付勢要素35単独(すなわち、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーが蓄えられたままであるときのラッチ機構100の通常の動作中)に起因する駆動力Fの大きさよりも大きくなる。
従って、図7Bに示すように、クラッシュレバー230(例えば、利得要素109)は、回転(例えば、時計回り)して、チェックショルダ234をキャッチレバーショルダ226から離して移動させるようにする。そのようにすることで、カムレバー204(例えば、利得要素109)上の荷重装置102によって提供されるモーメントが阻止されず、カムレバー204が回転(例えば、反時計回り)を始め、装置102からの蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出に起因して、キャッチレバー220(例えば、利得要素109)の回転(例えば、時計回り)を促す。キャッチレバー220が回転すると、そのキック部224は、補助解除レバーレッグ244(例えば、利得要素109)に抗して作用し、補助解除レバー240(例えば、利得要素109)を促して、バネ248(例えば、利得要素109)によって提供される付勢力に抗して回転(例えば、反時計回り)するようになり、その結果、補助解除レバー突出タブ246(図5)が、ラッチ100の一次解除レバー50(例えば、ラッチ要素110)(図1P)を作動させ、ラチェット24(例えば、ラッチ要素110)をその一次閉鎖位置から解除するようになる。
この時点では、嵌合ラッチ構成要素96をスロット14、214の外に持ち上げるよう作用する力106を提供するための2つの組み合わされた力が存在する。嵌合ラッチ構成要素96は、トーションバネ35(例えば、ラッチ付勢要素111)によって提供される従来の付勢力に起因して回転(例えば、反時計回り)付勢されるラチェット24(例えば、ラッチ要素110、図1Jを参照)に取り込まれる。しかしながら、この従来の付勢力は、(例えば、第1及び第2の所定の時間期間に関して上記で検討した)衝突状態において所望の短い時間期間(例えば、数ミリ秒以内)で嵌合ラッチ構成要素96を上方に持ち上げるには不十分とすることができ、よって、荷重装置102は、カムレバー204(例えば、ラッチ要素110、図1J参照)を介してラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカー)の1又はそれ以上に対して作用する第2の又は追加の力(例えば、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出の結果として)を提供する。より詳細には、カムレバー204は、反時計回りに回転して、嵌合ラッチ構成要素96をスロット14、214の開口に向けて持ち上げる。ピン212が、図7で分かるようにピン206での回転カム中心に対して横方向に移動するにつれて、カムレバー204上のモーメントが増大する。このようにして、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの駆動力106への結合は、第2の所定の時間期間においてスロット14、214内で嵌合ラッチ構成要素96の閉鎖/ラッチ位置から開放/非ラッチ位置への動作をもたらす。第2の所定の時間期間の持続時間は、(ラッチ付勢要素111単独によって引き起こされる駆動力106の結果としての駆動力106に起因して)第1の所定の時間期間の持続時間よりも短く、第2の所定の時間期間の持続時間は、ラチェット付勢部材35の付勢強度(例えば、蓄えられたバネエネルギー)、及び機械的エネルギー蓄積システム102から放出されてラッチ要素110(例えば、嵌合ラッチ構成要素96を介して)に印加される蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの大きさに依存する。
カムレバー204が引き続き反時計回りに回転すると、嵌合ラッチ構成要素96は図7Dに示す位置に到達し、ここで嵌合ラッチ構成要素96はカムレバー204の経路から外れる。この位置は、ラチェット24の二次閉鎖位置に相当し、嵌合ラッチ構成要素96は、ラチェットフック26の底面と接触するようできる限り上方に押し上げられる。カムレバー204は、リンク部材210がシャフト222A(図6参照)によって停止されるまで引き続き反時計回りに回転し続けると、図7Eで分かるように、第2の係合面209はスロット14、214と近接して並べられる。ラチェット24は、二次閉鎖位置に留まっている点に留意されたい。二次閉鎖位置は、第2の位置P2(図1Mの点線の図で示される)の例示的な実施形態であり、物体130は、閉鎖/ラッチ位置(例えば、初期位置P1)から移動した嵌合ラッチ構成要素96(例えば、ストライカー)と同様である。
実施例において、車両4への衝突の結果として、その後、好ましくは歩行者が閉鎖パネル6と衝突する前に、例として図7A〜Eに示されるようにラッチ100が作動し、次いで、歩行者が閉鎖パネル6にぶつかる。この歩行者の衝突により、閉鎖パネル6に対して下向きの力148を引き起こし、嵌合ラッチ構成要素96をスロット14、214に向けて且つその内部に駆動する。力148(又は人(例えば、ドライバ)によって提供される閉鎖パネル6に対する追加の力)の印加において、元の衝突及び作動機構101の展開に続いて、嵌合ラッチ構成要素96の戻りストロークが図7Fに示すようにラチェット24の一次閉鎖位置を通過し、閉鎖パネル6がその移動距離を増大して、従来のフードラッチよりも大きな距離を押下することができ、従って、歩行者衝突中の減速時間を増大させるようになる。このプロセスにおいて、嵌合ラッチ構成要素96の移動は、荷重装置201によってカムレバー204に作用する力に起因して、カムレバー204により抑制することができる。この抑制は、歩行者の衝撃エネルギーの吸収を助けることができる。
作動機構101を単独で(すなわち、ラッチ100と組み合わせずに)用いて、車両4の衝突時に負傷低減位置まで閉鎖パネル6をポップアップ(例えば、閉鎖パネル6が物体130と呼ばれる場合、パネルを第1の位置P1から第2の位置P2まで移動させる)することができる点に留意されたい。この場合、作動機構101は、例えば、閉鎖パネル6の周りの1又はそれ以上の位置に装着され、1又はそれ以上のパネル動作構成要素8(例えば、ヒンジ98、図1A参照)の近くで閉鎖パネル6の後部を作動させ持ち上げることができる。この場合、嵌合ラッチ構成要素96(又は他の硬質点)は、閉鎖パネル6のこの位置(例えば、後部)に装着することができる。車両4のパネル動作構成要素8の通常作動中、作動機構101のロック機構(例えば、トリガ装置103と関連する)は、荷重装置102を保持し、カムレバー204(例えば、利得要素109)が回転しないようにする。衝突が生じた場合、トリガ信号が作動機構101に送られ、装荷されたカムレバー204を解除し、回転するのを可能にする。回転するカムレバー204を用いて、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを閉鎖パネル6に伝達又は結合し、これにより閉鎖パネル6を閉鎖位置から持ち上げて、歩行者に対してより良好な衝突保護を提供することができる。
上記で提供された作動システム101及びパネル動作構成要素8の実施例に関して検討したように、作動システム101の回転するカムレバー204は、有用な特徴要素とすることができる。ある種類の直線運動を用いて、例えば、圧縮バネによって駆動されるロッドを用いて閉鎖パネル6を持ち上げることができるが、これは硬質点を生じることになり、特にラッチ100(及びひいては硬質点)が閉鎖パネル6の前端に位置するときには、歩行者に重大な負傷をもたらす可能性がある。衝突中に閉鎖パネル6の前端と歩行者が接触状態になるリスクが相対的に高くなる可能性があるので、少なくとも一部の実施形態において、閉鎖パネル6の前端に硬質点を置くことは避けることが望ましい。対照的に、カムレバー204は、閉鎖パネル6を持ち上げて、次いで連続して移動させ、上記で検討したように嵌合ラッチ構成要素96を切り離す。次に、嵌合ラッチ構成要素96は、自由に押し付けられて初期の静止位置を過ぎてスロット214に入ることができる。
これは、歩行者を傷付ける可能性がある硬質点の可能性を排除又は低減できるだけでなく、閉鎖パネル6のより大きな移動をも可能にし、歩行者衝突の減速時間を増大させる助けとなることができる。嵌合ラッチ構成要素96を切り離すことに加えて、カムレバー204の反対側は、初期の静止位置に戻って通過するときにフードの移動に対する抑制をもたらすよう調整することができる。この抑制は、歩行者衝突エネルギーを荷重装置102に伝達して戻す(例えば、ラッチ要素110の作動に結合された種々の利得要素109を通じて)ことによって、歩行者の衝突エネルギーの吸収を助けることができる。換言すると、衝突による復元力148又は閉鎖パネル6に加わる力の印加は、図7A〜Eに関して説明した動作とは逆の順序で利得要素109及び/又はラッチ要素110、111の動作を介して、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの全て又は一部を再蓄積するのに使用される復元力148に関連したエネルギーの一部(又は全て)を提供することができる。
作動システム101とラッチ100を一体化することにより、1又はそれ以上の恩恵又は利点を提供することができる。ラッチ100に対する二次閉鎖位置は、解除時の閉鎖パネル6の移動を制限し、システムが偶発的に解除された場合の停止機構を提供することができる。更に、任意選択的に、スロット14、214の増大した深さは、衝突後の戻りストロークに対する更に大きな移動をもたらすことができる。また、緊急作動システム101のラッチ/解除機構は、(例えば、ラッチ要素110、111との利得要素109の動作可能な結合を介して)ラッチ100と良好に一体化され、従って、ラッチ100の通常作動に影響を及ぼすことなく、歩行者との初期の車両4の衝突中のポップアップを閉鎖パネル6に提供することができる。換言すると、ラッチ要素110、111は、作動システム101とは独立して作動し、従って、ラッチ付勢部材の方向によりラッチ要素110、111を移動させて、第1の所定の時間期間で嵌合ラッチ構成要素96をスロット14内で移動させることができ、これは、ラッチ要素110、111及び/又は嵌合ラッチ構成要素96の移動への装置102の結合を含む、第2の所定の時間期間での嵌合ラッチ構成要素96の移動よりも大きい。従って、一体化システムは、歩行者減速時間を増大させ、従来のフードラッチ又はそれぞれの作動システム101を用いて作動されない単独後方装着ポップアップヒンジ機構に比べて、硬質の車両構成要素に対するより多くの間隙を提供することができる。
(パネル動作構成要素8に関連する作動機構101の別の実施形態)
作動システム101の実施例が図8A〜9C、並びに図10A〜10Bにそれぞれ図示されている。作動装置101は、駆動組立体(例えば、トリガシステム103)(図8A)と、任意選択的に従動組立体(例えば、機械的ポテンシャルエネルギー蓄積システム93)とを含む。図8A〜9Cに示す実施形態において、従動組立体は、結合部材210(例えば、ケーブル又は他のリンク要素、図1Pを参照)を介してラッチ機構100(図2参照)に動作可能に接続でき(以下で更に詳細に説明するように)、非作動位置(図8A〜8C)と作動位置(図9A〜9C)との間を移動可能な従動組立体作動部材(例えば、装着部132、図1M参照)を含むことができる。従って、装着部132は、作動システム101をパネル動作構成要素8(例えば、ラッチ100)及び/又は物体130(図1L、1M参照)に結合する、詳細には実施例によれば、装置102をパネル動作構成要素8及び/又は物体130に結合するのに使用される。この実施例において、上記で検討したパネル動作構成要素8及び/又は物体130(位置A、P1、及びB、P2の間)の移動は、装着部132(例えば、ロッド)を介して、装置102の図8A〜Cに示す第1の位置P3(例えば、初期位置)と図9A〜Cに示す第2の位置P4との間の変位に直接連結され、その結果、位置P3(エネルギーが蓄積されて利用可能な位置)と位置P4(エネルギーが放出されて利用可能でない位置)との間の位置の変化の結果として、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出が生じることになる。
図8A〜9Cに示す実施形態において、従動組立体作動部材は、結合部材210(例えば、リンク部材)のような別の構成要素に作用する(例えば、引き寄せる、又は押し出す)ので従動組立体プルロッドと呼ぶことができる。例えば、作動部材の後端(図8Aの303aで示す)と結合部材210との間にピン接続部を設けることができる。しかしながら、作動システム101は、代替として、従動組立体作動部材が結合部材210(例えば、作動部材の前端303bと結合部材210との間のピン接続部を介して)のような別の構成要素を押し出すように配列することができる。従動組立体プルロッドの作動位置に向かう移動は、(例えば、結合部材210を介して)ラッチ要素110、111及び嵌合ラッチ構成要素96(例えば、図7Aを参照)のうちの1又はそれ以上、並びに任意選択的に1又はそれ以上の利得要素109(例えば、カムレバー204(図7A〜7F))をラッチ100(例えば、パネル動作構成要素8)の作動位置(例えば、図7Fを参照)に向けて駆動することができる。プルロッドは、結合部材210の自由端305に枢動可能に接続できる第1の端部303aと、第2の端部303bとを有する。この実施例において、プルロッドは、作動システム101が汎用のパネル動作構成要素8又は物体130(図1L、1M)に結合される装着部と呼ばれる。
この実施例において、トリガ機械的利得システム104がトリガ装置103と装置102の間に装着部132を介して位置付けられ、その結果、トリガ機械的利得システム104の利得要素109は、装着部132を介して汎用パネル動作構成要素8又は物体130(例えば、ラッチ機構100のラッチ要素110、111)に作用しない(結合解除される)ことは理解される。このようにして、トリガ機械的利得システム104を用いて、トリガシステム103のトリガ力Tfを、拘束機構323のアンロックにより装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するのに使用される開始力Tiに変換し、これにより、作動システム101をパネル動作構成要素8又は物体130(例えば、ラッチ機構100のラッチ要素110、111)と結合する結合部材210が移動又は作動するようになる。任意選択的に、作動システム101は、トリガシステム103と物体130との間に位置付けられるラッチ機械的利得システム104を有することができ、開始力Ti(トリガ力Tfから結果として生じる)の全て又は一部を用いて、ラッチ機構100のラッチ要素110、111及び/又は嵌合ラッチ構成要素96を作動させることができるようになる。図7Aのシステム104に関してラッチ機械的利得システム104の1つの実施例が示されている。
作動システム101は、従動組立体(例えば、装着部132)を作動位置に向けて付勢する装置102(例えば、従動組立体付勢部材)を含む。装置102は、最終的には閉鎖パネル6(図1A参照)を車両4の車体5から離れて駆動させるよう作動させることができるので、閉鎖パネル作動付勢部材と呼ぶことができる。便宜上、装置102はまた、図8A〜9Cに示す実施形態に関して、従動組立体プルロッド付勢部材又は装着部132付勢部材と呼ぶことができる。
例えば、装置102は、例えば、カムレバー204(図7A〜7F)を介してラッチ要素110、111及び/又は閉鎖パネル6に関連する嵌合ラッチ構成要素96の1又はそれ以上をスロット14、214から離れる方向で最終的には駆動する力(例えば、図7Aの力106)の全て又は一部(蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出により)を提供するものである。或いは、図1L、1Mに示すように、作動システム101の装置102を(装着部132を介して)用いて、上述の第1及び第2の位置の間で汎用パネル動作構成要素8及び/又は物体130を移動させることができる。また、第1及び第2の位置間のこの移動を生じさせるために、作動システム101を車両4の車体5及び/又は閉鎖パネル6に装着することができることは理解される。上記で検討したように、物体130の1つの実施例は、嵌合ラッチ構成要素96である。従って、以下の検討は、ラッチ機構100のスロット14に対する位置間の嵌合ラッチ構成要素96の作動に関するものである。更に、ラッチ機械的利得システム104の使用は、任意選択(例えば、装置102は、図7Aに示すように、間に配置される利得要素109を使用することなく、ラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96に直接結合される)とすることができることは理解される。
装置102は、何らかの好適なタイプの付勢部材とすることができ、圧縮バネ、トーションバネ、板バネ、圧縮独立セル発泡体から作られたバネ、加圧ガスを保持するピストン及びシリンダ内に蓄えられたエネルギーを用いて作られたバネ、又は他の何れかの好適なタイプのバネを含むことができる。図8A〜9Cに示された実施例において、装置102は、図9aにそれぞれ102a及び102bで示される2つの圧縮バネから構成され、これらは、プルロッド軸Aの周りで互いに対して同心である。圧縮バネ102aの占有容積内に圧縮バネ102bを設けることにより、占有容積を大幅に増大させることなく、引張装置102により作用する力を増大させることができる。図示のように、圧縮バネ102a及び102bの両方は、螺旋コイル状の円形断面のバネ鋼線から作ることができるが、他の構成材料及び材料の他の断面形状も実施可能である。圧縮バネ102a及び102bの第1の端部は、符号308で示すハウジングの一部であるベースプレート306に接続される。圧縮バネ102a及び102bの第2の端部は、装着部132の第2の端部303bに接続される駆動プレート310に接続される。従って、圧縮バネ102a及び102bは、装着部132に動作可能に接続される。用語「プルロッド付勢部材」は、図8A〜9Cに示す実施形態に関連して用いてきたが、装置102は、一部の実施形態において、装着部132は上述のようにプルロッド以外であってもよいので、装着付勢部材とより一般的に呼ぶことができる。
作動機構101は、任意選択的に、従動組立体作動部材解除機構又はトリガ機械的利得システム104を含むことができる(また、トリガ機械的利得システム104が装着部132を非作動位置に保持するロック位置(図8A〜8C)と、トリガ機械的利得システム104によって、装置102が装着部132を作動位置に向けて移動できるようになるアンロック位置(図9A〜9C)との間で移動可能とみなされる)。装着部132がプルロッドである実施形態において、トリガ機械的利得システム104は、プルロッド解除機構と呼ぶことができる。トリガ機械的利得システム104はまた、閉鎖パネル作動付勢部材機械的利得システム104と呼ぶことができ、この理由は、機械的利得システム104が、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出をもたらし、以下で更に説明するように、装置102が装着部132を介して結合される車両4の車体5から離れて閉鎖パネル6を駆動することができるようになる解除チェーンの一部であることに起因する。
図8A〜9Cに示す実施形態において、トリガ機械的利得システム104は、限定ではないが、解除カラー316を備えるよう構成された複数の可動要素(例えば、ボール314)のような複数の異なる利得要素109を含むことができ、解除カラーは、該解除カラー316の移動時に可動要素314を受けるように構成されたカラーポケット又は凹部を有し、トリガ装置103からのトリガ力Tf(図8Cを参照)を用いてトリガ機械的利得システム104を作動させるようにする。解除カラー316は、解除カラー付勢部材324(例えば、バネ)によって非作動位置に向けて付勢又は他の方法で拘束することができる。従って、解除カラー316の変位は、可動要素314の開始力Ti(図9C参照)による装着部132から離れてカラー凹部322内へ、すなわち溝又は凹部320から外への移動を可能にし、従って、第1の位置P3から第2の位置P4(図8A〜C、及び図9A〜C)への装置102の移動による蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出を提供する。
装着部132を非作動位置に保持する拘束機構323は、装着部132が非作動位置にあるときにボール314の一部を受けるための溝320(図8C、9Cで最もよく分かる)であり、その結果、溝320と内部に収容されるボール314との協働により、装着部132(装置102に結合された)を非作動位置に拘束又は保持(すなわち、装置102の初期位置P3から第2の位置P4への変位を拘束又は抑制)を提供する。従って、トリガ機械的利得システム104の利得要素109は、トリガ力Tfを介して拘束機構323に作用し、拘束機構323をアンロックする(すなわち、可動要素314を溝320から外に移動させる)開始力Tiを提供するようにする。
上記で検討したように、有利には、解除カラー316を移動させるのに使用されるトリガ力Tfは、可動要素314をカラー凹部322に移動させるのに使用される開始力Tiよりも小さく、従って、トリガ機械的利得システム104を用いて、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するための開始力Tiとしてトリガ力Tfの増大をもたらす。理解できるように、可動要素314は、トリガ機械的利得システム104の他の利得要素109(例えば、凹部322を有するカラー316)と共に使用して、位置P3から位置P4への移動の際に装置102の作動を抑制又は阻止する拘束機構323(又は溝又は凹部320に挿入されたボール314)から可動要素314を取り出し、これにより位置P3(エネルギーが蓄積されて利用可能な位置)と位置P4(エネルギーが放出されて利用可能でない位置)との間の位置の変化の結果として、装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出が生じる。
従って、装置102が蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを含むので、可動要素314を溝又は凹部320から直接外に移動させるのに使用されるあらゆる力Tiは、カラー凹部322を要素ガイドアパーチャ319と整列させる解除カラー316を移動させるのに使用される力Tfよりも大きな力を使用することになる。以下では、トリガシステム103と装置102との間のトリガ機械的利得システム104の使用を説明している。しかしながら、代替形態において、トリガ力Tfは、可動要素314及び/又は装着部に直接作用するよう構成され、従って、装着部132に位置付けられた溝又は凹部320(例えば、プルロッドの周囲の溝)に嵌装された可動要素314の拘束機構から外に直接押し出すようにすることができることは理解される。
トリガ機械的利得システム104の構成において、ボール314(例えば、利得要素109)は、複数のボールガイド318(例えば、利得要素109)によって選択された角度位置で軸線Aの周りに角度方向に抑制され(図8C及び9Cを参照)、複数のボールガイド318は、ボール314の移動を拘束する複数のボールガイドアパーチャ319(例えば、利得要素109)を有する。ボールガイド318は、ベースプレート306から延びることができ、従って、ボール314を角度方向で拘束するように固定状態にされる。図示の例示的な実施形態において、角度方向に拘束され且つ軸線Aの周りに互いにから120°離れた位置に3つのボール314がある。ボール314を角度方向に拘束することに加えて、ボールガイド318はまた、ボール314を軸方向に拘束する。しかしながら、ボール314は、トリガ力Tfによって解除カラー316が作用されたときに開始力Tiにより半径方向に軸線Aに向かって及び軸線Aから離れて、並びに溝/凹部320から外に自由に移動することができる。この位置において、ボール314は、カラー316の内部表面321によって溝320のボールガイドアパーチャ319内に各々保持され、その結果、ボール314は、溝320と、ボールアパーチャ319を介して内部表面321との間で半径方向に延びるようになる。アパーチャ319がボール314を軸方向に拘束するので、装着部132は非作動位置に保持される。解除カラー316がトリガ力Tfにより作動位置に回転すると、解除カラー316上の符号322で示されたポケットは、アパーチャ319と整列し、これによりボール314が、開始力Tiにより溝320から出て凹部322内に移動できるようになる。装着部132上の装置102の力が装着部132を前方に駆動し、これによりボール314を溝314から出てポケット322内に押し込み、従って、溝320の外にボール314を押し出す開始力Tiは、トリガ力Tfよりも大きい。結果として、装着部132は、装置102により作動位置まで前方に自由に駆動され、これによりパネル動作構成要素8又は物体130(例えば、スロット14、214から離れる方向でストライカーを駆動する図7A〜7Fのカムレバー204)を作動させるようにする。
3つのボール314と3つのポケット232が図示されているが、1又はそれ以上のボール314と1又はそれ以上のポケット322とを用いることができる。装着部132において連続した溝320を図示し説明してきたが、必ずしも連続した溝を提供する必要はない。代替として、各ボール314に対してプルロッド内に個々のポケットを設けることができる。ボール314が装着部132の作動位置への移動を妨げることができるようにボール314の後方に壁が存在する場所で装着部132の直径を幾らか低減することは、蓄えられたエネルギーの放出を行うために軸線Aに沿った装置102の移動を(装着部132を介して)拘束又は抑制するのに十分とすることができる。更に、ボールではなく、例えば、球形ローラ軸受要素(すなわち、カプセル型要素)、バネ荷重ピン、その他のような、他の何れかの好適な転動部材、又はより一般的には他の何れかの好適な保持部材又は可動要素を用いることができる。
図8A〜9Cに示した実施形態に関して用語「プルロッド」解除機構を用いてきたが、装着部132がプルロッドではない実施形態において(例えば、別の構成要素を引っ張るのではなく別の構成要素を押し込む実施形態において)、トリガ機械的利得システム104は従動組立体作動部材解除機構と呼ぶことができる点に留意されたい。
(トリガシステム103の実施形態)
トリガシステム103は作動部材328を含み、該作動部材328は、図8A〜9Cに示す実施形態では剛性部材であり、非作動位置P5(図8A〜8C)と作動位置P6(図9A〜9C)との間で移動可能である発射ピン328と呼ばれることがある。作動位置P6への発射ピン328の移動は、例えば、トリガ機械的利得システム104の利得要素109を用いて拘束機構323をアンロックすることができる。代替として、作動位置P6への発射ピン328の移動は、ボール314と溝320との接触を強制的に解除することによって拘束機構323を直接アンロックすることで拘束機構323をアンロックすることができる(トリガ機械的利得システム104を用いて装置102の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの一部を開始力Tiに提供することができるようにすることと対照的に、例えば、装着部132に対し接線方向に力を与え、拘束機構323の一部(例えば、ボール314)に直接的に影響を及ぼすことによる)。
発射ピン328が間にあるトリガ機械的利得システム104に作用する実施例において、発射ピン328は、解除カラー316を作動位置に押し付けるように図示されている。代替の実施形態において、発射ピン328は、解除カラー316を作動位置に引っ張るように構成できることは理解されるであろう。
発射ピン328は、駆動組立体荷重機構作動部材(例えば、トリガ付勢部材126、図1O参照)によって作動位置に向けて付勢することができ、該作動部材は、図8A〜9Cに示す実施形態において、駆動組立体フリンジビン付勢部材、又は単にフリンジビン付勢部材と呼ぶことができる。トリガ付勢部材126は、例えば、ハウジング308の一部であるベースプレート334と当接する第1の端部332と、発射ピン328の第1の端部337と当接する第2の端部336とを有する圧縮バネのような、あらゆる好適なタイプの付勢部材とすることができる。上記で検討したように、トリガ付勢部材126は、発射ピン328が第1の位置P5から第2の位置P2に移動するときに、トリガ初期位置Cとトリガ第2の位置Dとの間を移動する。
駆動組立体フューズ部材117(例えば、付勢要素拘束部材、図1O参照)は、駆動組立体発射ピン328及び結合したトリガ付勢要素126を非作動位置C、P5に保持する。図示の実施形態において、付勢要素拘束部材117は、ハウジング308と係合される第1のフェルール342を備えた第1の端部340と、発射ピン328の第2の端部と当接する第2のフェルール346を備えた第2の端部344とを有する。付勢要素拘束部材117の長さは、発射ピン328が非作動位置にあるときに付勢部材126に蓄えられた選択した量のポテンシャルエネルギーが存在するように選ばれる。付勢要素拘束部材117は、電流に対する選択した抵抗量を有する適切に導電性のある材料のようなあらゆる好適な材料から作ることができる。更に、付勢要素拘束部材117は、電流が流れていないときに付勢部材126の付勢力に耐えることができ、また電流が流れているときに十分に軟化して付勢部材126の付勢力により張力状態が失われるようになる材料から作ることができる。付勢要素拘束部材117が機能しなくなると、付勢部材126の付勢力は、発射ピン328を作動位置に駆動させる。任意選択的に、発射ピン328は、解除カラー316をアンロック位置に駆動することができ、これによりポケット322をボール314と整列状態にする。このことは、装着部132の拘束機構323の邪魔にならないようにするためにボール314に対するスペースを提供し、これにより装置102によってロッドが作動位置に向かって前進できるようになる。
符号350及び352(図8A、8B、9A、及び9B)で示される電線管は、破壊要素116(図1O参照)の一例であり、電線管350、352の各々が付勢要素拘束部材117に1つの端部で接続されるようになる。電線管350、352の他方の端部が電源に接続されると、導管350及び352の間で付勢要素拘束部材117の全長を電流が流れることができ、付勢要素拘束部材117の抵抗に起因して、フューズ部材338において熱を発生することができる。具体的には、付勢要素拘束部材117に十分な熱が発生して、張力を受けて付勢要素拘束部材117の材料の塑性変形をもたらし(すなわち、付勢要素拘束部材117が張力を失うようになり)発射ピン328を作動位置に向けて駆動させることにより、付勢部材126が付勢要素拘束部材117に打ち勝つことができる程十分に付勢要素拘束部材117を軟化することができる。場合によっては、付勢要素拘束部材117は、第1及び第2の電線管350、352との継手の間にある付勢要素拘束部材117のセクションを均一に溶融又は部分的に溶融することができる。上述の実施形態において、付勢要素拘束部材117はまた、発射ピン328を非作動位置に保持し、また、発射ピン328が当該位置から離れるのを抑制するので、駆動組立体保持部材と呼ぶことができる。従って、電線管350及び352は併せて、広義には、拘束部材117を無効に又は破壊して、付勢部材126が発射ピン328を作動位置に駆動するのを可能にするよう制御可能な駆動組立体保持部材無効器又は破壊的装置116と呼ぶことができる。
或いは、付勢要素拘束部材117は、トリガ付勢要素126によって作動されたときに圧縮状態にすることができる。この実施形態において、破壊要素316による付勢要素拘束部材117の材料に対する破壊は、付勢要素拘束部材117の圧縮状態を失わせることになり、従って、付勢部材126が発射ピン328を作動位置に駆動するのが可能になる。
一部の実施形態において、付勢要素拘束部材117自体は電流導体でなくてもよいが、付勢要素拘束部材117(図示せず)に隣接して位置付けられる破壊要素116により実施されるような電流導体によって加熱することができる。例えば、別個の抵抗加熱要素(図示せず)を電線管350及び352に電気的に接合することができ、電流により加熱してその熱を付勢要素拘束部材117に伝達して軟化させ、トリガ付勢部材126によって提供される荷重(例えば、圧縮力又は張力)状態を失わせるようにすることができる。
この間接的加熱の実施例は、どのような特別な程度の導電率を有する必要がないので、付勢要素拘束部材117を作るための材料の選択肢の融通性をより向上させることができる(但し、トリガ付勢部材126を非作動位置に拘束するのに十分な選択された断面積で選択された熱伝導率を有することができる)。一部の実施形態において、破壊要素116としての上述の別個の抵抗加熱部材は、付勢要素拘束部材117に隣接するのではなく、付勢要素拘束部材117内に埋め込むか、又はその上に位置付けることができる。破壊要素116として別個の抵抗加熱部材が設けられる実施形態において、付勢要素拘束部材117は、フューズ部材と呼ばれる代わりに単に拘束部材とすることができる。
付勢要素拘束部材117の別の実施例は、トリガ付勢部材126を非作動位置に保持するのに十分な構造的完全性を有する保持ピン又はクリップであり、破壊要素116によるピン又はクリップへの作用により、ピン又はクリップの材料に対する塑性変形(又は溶融)が生じるようになり、ピン又はクリップの構造的完全性が、トリガ付勢要素126の第1の位置Cから第2の位置D(図1O参照)への放出を可能にする程度に十分に破壊されるようになる。
或いは、破壊要素116は、機械的装置として具現化することができ、コントローラ140(図1I参照)によって作動されたときに、機械的装置(例えば、ブレード、ハンマー、その他)が付勢要素拘束部材117の構造的完全性を十分に破壊し、従って、トリガ付勢要素126の第1の位置Cから第2の位置D(図1O参照)への放出を可能にすることができる。
従って、一般に、符号140で示されるコントローラ(同様に図1Iを参照)は、衝突が生じていること、又は差し迫っていることを示す信号143を受け取るために設けることができる。図8A〜9Cに示す実施形態において、コントローラ140がこのような信号143を受け取ると、トリガシステム103(例えば、電線管350及び352(例えば、スイッチを閉成することにより)に電流(又は他のトリガ信号144)を送り、付勢要素拘束部材117が荷重状態を失うようにする。次いで、これにより、トリガ付勢要素126が発射ピン328を作動位置に駆動させることが可能となり、解除カラー316をアンロック位置に駆動することができる。発射ピン328の発射の結果として、装着部132は、作動位置に駆動される(例えば、蓄えられたエネルギーの放出に起因して装置102によって)。結合部材210との接続に起因して、装着部132は、パネル動作構成要素8又は物体130(例えば、カムレバー204)に動作可能に接続され、従って、装着部132の移動により、上述のように、パネル動作構成要素8又は物体130の移動を引き起こす(例えば、カムレバー204がストライカーをスロット14から離れる方向に向けて駆動する)。
上記で検討したように、電流の通電及び加熱により直接、或いは、電流によって加熱される別個の抵抗加熱要素によって間接的に加熱されることにより軟化する拘束部材117に代わって、拘束部材117を打撃するよう作動するブレード(図示せず)のような何らかの機械的手段によって切断又は脆弱化される拘束部材117を提供することができる。このような実施形態において、機械的手段(例えば、ブレード)は、拘束部材無効器又は装置116と呼ぶことができる。ブレードの作動は、電気ソレノイド、空気圧シリンダ、又は他の何れかの好適な手段によるなど、あらゆる好適な手段によるものとすることができる。ブレードの作動の実施は、コントローラ140によって制御することができる。それでも、このような実施形態における拘束部材117は金属線から作ることができるが、必ずしも何らかの特定の導電性又は熱伝導性である必要はない。このような実施形態において、電線管350及び352は任意選択とすることができる。
一部の実施形態において、従動装着部132は、ラッチ利得要素109(例えば、カムレバー204)に対して直接作用するが、結合部材210を通じて間接的に作用しないようにすることができる。一部の実施形態において、装着部132は、結合部材210ではなくケーブル又は同様のものを通じてラッチ利得要素109に作用することができる。一部の実施形態において、装着部132は、ケーブル又は同様のもの、或いは他の何れかの部材を介して結合部材210に作用することができる。
作動機構101が提供される実施形態において、ラッチ利得要素109(例えば、カムレバー204)のほぼ枢動点を通じて最初に力を配向するよう結合部材210を構成することは必須ではない。これは、衝突事象が現在発生しているか、又は差し迫っていると検知された場合、作動機構101は、ラッチ利得要素109にだけ荷重を作用させることに起因する。
また、一部の実施形態において、利得要素109の他に作動機構101の他の要素を提供することが必要ではない場合があるが、ラッチ要素110、111(例えば、歯止め40)を作動させる何らかの手段(解除レバー50を係合することになるラッチ利得要素109(例えば、カムレバー204)から延びるアームなど)は、歯止め40及びラチェット24が提供された実施形態において用いることができる。このようなアームは、補助解除レバーとみなすことができる。解除レバー50を係合するものとして本明細書で記載されるあらゆる補助解除レバーは、代替として、歯止め40を直接的に解除するよう構成することができ、或いは、他の何らかの方法で歯止め40の解除を引き起こすよう構成することができる。従って、補助解除レバーは、歯止め40に動作可能に接続されるものとして説明することができる。
一部の実施形態において、トリガ機械的利得システム104及び装置102を除外し、トリガ組立体103及び/又は(例えば、駆動部材328)との結合部材210の移動を直接駆動することが可能とすることができる。
発射ピン328は、ストライカーをスロット14から離れる方向に向かって駆動する結果をもたらす開放力を作用させ、ラッチ機構100の場合、開放力(例えば、装置102からの)は、ラチェット付勢部材35(これはまた、ラチェット24を開放位置に向けて駆動するときに、ストライカーをスロット14から離れる方向に向かって駆動する)からの付勢力とは分離されるようになる点に留意されたい。従って、ラッチ機構100に結合されたときの閉鎖パネル6(例えば、ラッチ要素110、111が閉鎖パネル6に結合されて嵌合ラッチ構成要素96が車体5に結合され、或いは、ラッチ要素110、111が車体5に結合されて嵌合ラッチ構成要素96が閉鎖パネル6に結合される)は、駆動力として単にラチェット付勢部材35に依存する場合よりもより迅速に車体開口部13から離れて外向きに駆動される。
少なくとも一部の実施形態において、作動機構101は約18ミリ秒以内に展開されることが実験を通じて分かっている。拘束部材117(例えば、フューズ)を溶融又は十分に軟化させるために、電線管350及び352を短絡させた。電線管350及び352は、現地レギュレーション(法規制)によって決定付けられるように、又は自動車会社によって決定付けられるように、自動車用フューズを通じて車両バッテリに接続することができる点に留意されたい。少なくとも一部の実施形態において、拘束部材117が十分に軟化する前に自動車フューズが切れることになった場合、発射ピン328が作動できないことになる。しかしながら、自動車フューズがこの用途で使用するよう選択できることが経験的に分かっており、拘束部材117が機能せずに発射ピン328が作動するのに要するよりも、自動車フューズが切れるのにより長い時間がかかる。一例として、自動車フューズは、約30アンペアを扱うよう選択することができ、短絡時に電線管350及び352によって流れる電流は、約300アンペアである。実験では、自動車フューザは、切れるまでにこのような事象に約30ミリ秒の間耐えることができるが、拘束部材117は、約2〜3ミリ秒で発射ピン328の作動を可能にするのに十分な程度に軟化することになることが分かった。結果として、発射ピン328は、自動車フューザが切れることなく確実に作動した。
作動部材328は、図では発射ピンとして示してきたが、代替として、例えば、フランジ又は同様のものにより付勢部材126の端部に接続されるケーブルのような他の何らかの要素であってもよい点に留意されたい。このような場合、装置102は、解除カラー316の他方側(すなわち、図8Cに示す図では解除カラー316の左側)に位置することができ、ケーブルが解除カラー316に接続される。装置102の作動により、付勢部材126のフランジ付き端部を解除カラー316から離れて駆動し、これにより、ケーブルを通じて、図8A〜9Cの発射ピン328によってカラー316が押し出されるように図示されている方向と同じ方向に解除カラー316を引っ張ることになる。
トリガ付勢部材126は、圧縮バネとして図示されてきたが、代替として引張バネ、トーションバネ、板バネ、圧縮独立セル発泡体から作られたバネ、加圧ガスを保持するピストン及びシリンダ内に蓄えられたエネルギーを用いて作られたバネ、又は他の何れかの好適なタイプのバネであってもよい。
付勢部材126は、装置102よりも脆弱であり、任意選択的に遙かに脆弱とすることができる点に留意されたい。従って、トリガシステム103及び装置102の両方を提供することにより、結合部材210を作動させる大きな力(すなわち、発射部材328が結合部材210に直接接続された場合に作用するよりも大きな力)を作用させながら、比較的僅かなエネルギーを(例えば、トリガ機構利得システム104を介して)(付勢部材126が拘束部材117に打ち勝つことができるよう十分に拘束部材117を軟化させるのに十分な程度)装置102に入力することが有利である。対照的に、装置102の付勢部材により提供されるのと同じ力を作用させるよう構成された関連の付勢要素126を有するトリガ組立体103のみを含めた荷重機構が設けられる場合には、比較的厚味のある拘束部材117が必要とされる可能性があり、よって、このような拘束部材117を迅速に機能しなくなるようにするために、破壊要素116による比較的大きな電流量(又は他の破壊力)が必要となる可能性がある。このような比較的大きな電流(又は機械的破壊力)は、図8A〜9Cに示す装置102において提供できるよりも大きなゲージの電線管と、早期に切れることなく使用される高電流に耐えることのできる比較的高アンペアの自動車フューズとを必要とする可能性がある。それでも尚、一部の実施形態において、発射部材328がリンク枢動部のような別の構成要素又は車体開口部13から外向きに(例えば負傷低減位置まで)閉鎖パネル6を駆動するのに使用される他の何れかの好適な構成要素に作用するようトリガシステム103などの駆動組立体のみを装置102に提供することを実施できることが企図される。
代替の作動システム101を示した図10A及び10Bについて説明する。作動システム101の装置102は、流体作動シリンダ402、制御バルブ404、及び加圧流体源406を含む。シリンダ402は、シリンダハウジング408と、該シリンダハウジング408において非作動位置(図10A)と作動位置(図10B)との間を移動可能なピストン410とを含む。ピストン付勢部材(図示せず)を設けることができ、車両4が衝突事象を生じていないときに該ピストン410を非作動位置に保持するように、ピストン410を非作動位置に向けて付勢することができる。ピストン410は、プルロッドとしての機能を果たし、結合部材210(例えば、図2参照)の自由端に枢動可能に接続可能な接続部材(例えば、剛性バー又はケーブル)に枢動可能に接続できる自由端411を有し、該結合部材210は、パネル動作構成要素8及び/又は物体130(図1L、1M参照)に接続される。或いは、他の何れかの好適な接続を設けることができる。例えば、ピストン410の自由端411は、結合部材210の自由端に直接枢動可能に接続することができる。
制御バルブ404は、コントローラ140と同様とすることができるコントローラ(符号414で示される)によって閉鎖位置(図10A)と開放位置(図10B)との間で作動される。閉鎖位置において、制御バルブ404は、シリンダ402への流体の流れを阻止し、これによりシリンダ402の作動を阻止する。開放位置において、制御バルブ404は、加圧流体源406からシリンダ402への流体の流れを可能にして、ピストン410を作動位置に駆動する。加圧流体源406は、単に、例えば、好適な圧力(例えば、2000psi)の加圧二酸化炭素のようなあらゆる好適な流体を含む容器とすることができる。この実施形態において、制御バルブ404は、ピストン410を加圧流体に暴露するよう制御可能な解除部材と呼ぶことができる。別の実施形態において、加圧流体源406は、エアバッグ膨張装置に類似し、点火装置と、点火装置によって点火されたときに高圧の窒素を発生し、ピストン410を作動位置に駆動するのに用いることができる、アジ化ナトリウム及び硝酸カリウムなどの2つの可燃性化学物質と、を含む膨張装置とすることができる。このような実施形態において、制御バルブは必要ではないようになる。しかしながら、コントローラ140と同様のコントローラは、点火装置の作動を制御する。このような実施形態において、点火装置は、ピストン410を加圧流体に暴露するよう制御可能な解除部材と呼ぶことができる。
図1A〜9Cに示す作動機構101及びラッチ100に対する代替の作動機構101及びラッチ502を示した図11〜図14について説明する。ラッチ502は、図2のラチェット24及び歯止め40と同様であり、枢動点505、507(例えば、ラッチ要素110)の周りを枢動するラチェット504及び歯止め504(例えば、ラッチ要素110)を含む。ラッチ502は更に、ラチェット504及び歯止め504をそれぞれ開放位置及び一次ロック位置に向けて付勢するラッチ付勢部材508(ラッチ保持要素111)及び歯止め付勢部材510(例えば、ラッチ保持要素111)を含み、ラッチ502のスロット526における嵌合ラッチ構成要素96の移動(又は保持)を促進するのに使用される。
作動機構101は、発射ピン328、拘束部材(例えば、フューズ部材117、図8C参照)及び図8A〜9Cに示すものと同様の発射ピン付勢部材(126、図8C参照)を有するトリガシステム103と、閉鎖パネル付勢部材514(トリガシステム103によって作動される機械的ポテンシャルエネルギーを蓄えるのに使用される装置102と同様、図8B参照)と、拘束部材レバー518及び閉鎖パネル作動付勢部材解除レバー520を含むことができる閉鎖パネル作動付勢部材解除機構516の利得要素109を有する機械的利得システム104と、を含む。機械的利得システム104(及び関連の利得要素109)は、トリガ力Tf(実施例として図9C及び7Aを参照)に基づく開始力Tiを提供するのに使用される。この場合における閉鎖パネル作動付勢部材514(機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するために、トリガシステム103によって作動されるように、車両開口13(図1A参照)から外向きに閉鎖パネル6を駆動するのに使用される)は、以下で更に説明する端部支持体522と係合された第1の端部521と、ラチェット504から延びるローラ524と係合可能な第2の端部523とを有するトーションバネである。
閉鎖パネル作動付勢部材514は、図11〜図14に示す非作動位置から作動位置に移動可能であり、この作動位置においてローラ524をラチェット504上で係合し、該ラチェット504を開放位置に向けて駆動し、従って、第2の所定時間期間でラチェット504(例えば、ラッチ要素110)及びそこの位置付けられた関連の嵌合ラッチ構成要素96の移動を可能にする。上述のように、第2の所定時間期間は、閉鎖パネル作動付勢部材514の作動なしにラッチ付勢部材508を単独で用いてラチェット504を作動させせたときの第1の所定時間期間よいも短い。(トリガ時にラッチ付勢部材508及び閉鎖パネル作動付勢部材514の両方による付勢による)ラチェット504の移動は、嵌合ラッチ構成要素96を符号528で示すラッチハウジングにおいて符号526で示されるスロットから離れる方向で駆動することができ、従って、閉鎖パネル6(図1A参照)を負傷低減位置に向けて駆動する。よって、閉鎖パネル作動付勢部材514の作動位置に向けた移動により、閉鎖パネル6が負傷低減位置に向かって駆動される。
機械的利得システム104の閉鎖パネル作動付勢部材解除レバー520は、枢動点530の周りを枢動可能であり、(解除レバー520上の突出部533と付勢部材514の第2の端部523の係合を介して)付勢部材514を非作動位置に保持する非作動位置(図11〜14)と、離れて移動して付勢部材514が作動位置に移動可能になる作動位置との間で移動可能(この場合は枢動可能)である。
機械的利得システム104の拘束部材レバー518自体は、枢動点の周りに枢動可能であり、非作動位置と、閉鎖パネル作動付勢部材解除レバー520の作動位置への移動を駆動する作動位置との間で移動可能(すなわち、この場合は枢動可能)である。より具体的には、機械的利得システム104の拘束部材レバー518は、発射ピン328上のフォーク534によって捕まれる突出部532を含む。結果として、発射ピン32の作動位置への移動により、機械的利得システム104の拘束部材レバー518が作動位置に移動する。拘束部材レバー518は、閉鎖パネル作動付勢部材解除レバー520上でヘッド538を係合するカム面536(例えば、利得要素109)を有し、ここを通って作動位置への解除レバー520の移動を駆動させる。図11に示すように、作動位置に向かう拘束部材518の移動は左方向であり、作動位置に向かう拘束部材レバー518の枢動は反時計回りであり、作動位置に向かう解除レバー520の枢動は反時計回りである。
付勢部材514は、付勢部材の作動位置への移動中及び閉鎖パネル6が負傷低減位置に達したときにラチェットの最終位置までのラチェット504の移動中もラチェット504と直接係合する必要はない。これは、付勢部材514が、ラチェット504に初期力を作用させること、及び付勢部材514から得られる運動量及びラッチ付勢部材508の付勢によりラチェット504がその自己移動を完了できるようにするのに十分である。ラチェット504は、図1A〜9Cに示す実施形態において図示され説明されたラチェットの二次位置と同様の二次閉鎖位置又は二次ロック位置に移動することができる。この二次位置において、ラチェット504は、ラチェット上の面又はショルダ540と歯止め506との係合により、開放位置までの移動に拘束される。
閉鎖パネル6を負傷低減位置に駆動することに加えて、作動システム101はまた、ラチェット504を開放位置に向けて移動(すなわち、二次閉鎖位置に移動)可能にする位置に歯止め506を戻す役割を担うことができる。図11を参照すると、拘束部材レバー518は、歯止めアンロック部材546上で突出部544と係合可能なアーム542を含む。拘束部材レバー518の移動は、歯止め506上で突出部548に係合する歯止めアンロック位置に歯止めアンロック部材546を移動させ、ラチェット504(及びスロット526における関連の嵌合ラッチ構成要素96)の一次閉鎖位置から二次閉鎖位置への移動を可能にする二次ロック位置への歯止め506の回転を駆動する。
トリガ付勢部材(図11〜14には図示せず)による発射ピン328の作動、拘束部材(図11〜14には図示せず)による発射ピン328の拘束、及び拘束部材の変位/破壊は、図8A〜9Cに示すのと同様とすることができる。解除レバー520は、非作動位置にあって、付勢部材514を拘束しているときに、突出部533上での付勢部材514の力線が解除レバー520(すなわち、そのように構成された利得要素109)の枢動点530をほぼ通るように構成できる点に留意されたい。結果として、解除レバー520を非作動位置に保持して付勢部材514を非作動位置に保持するようにするために比較的小さな力を必要とする。従って、機械的利得システム104及び関連の利得要素109の使用は、図1A〜9Cに示す機械的利得システム104と同様であり、トリガシステム103(例えば、ピン328)によって提供されるトリガ力Tfは、利得要素109を介して(例えば、解除レバー520及び枢動点530を介して)付勢部材514を解除するのに使用される開始力Tiよりも小さい。
作動システム101の使用後、付勢部材514をリセットする構造を設けることができる。このため、端部支持体522は、付勢部材514が使用できる状態にあるように該付勢部材514を装荷する付勢部材荷重位置(図11〜14に示す)と、非作動位置に付勢部材514を容易に移動できる付勢部材リセット位置との間で枢動点550の周りを枢動可能である。これにより、必要に応じて車両4をサービスステーションまで安全に運転できるように、ラチェット504を一次閉鎖位置に移動させて戻すことが容易になる。従って、発射後の変位モジュールとしてトリガシステム103が変位したとき、又は、例えば、作動システム101上に装着されたトリガシステム103において破壊された拘束要素117を単に交換して、トリガ付勢要素126(図8C参照)を第2の位置から第1の位置に戻したときに、付勢部材514がリセット可能になる。
作動システム101は、発射ピン328、拘束部材117(例えば、フューズ部材)及び発射ピン付勢部材126(図1O参照)を含むものとして説明してきた。発射ピン328は、図8A〜9Cに示す実施形態において装着部132、プルロッド付勢部材102及び機械的利得システム104のプルロッド解除機構を介して、或いは、図11〜14に示す実施形態においては(機械的利得システム104の)付勢部材514及び解除機構516を介して車両の閉鎖パネル6に動作可能に接続された。しかしながら、発射ピン328は、図8A〜9C及び11〜14に示した手段の代わりに他の何れかの好適な手段により閉鎖パネル6に動作可能に接続することができることは理解されるであろう。発射ピン328は、例えば、発射ピン付勢部材126が閉鎖パネル6を負傷低減位置に直接移動させるほど十分に強固である場合、閉鎖パネル6と直接動作可能に接続してもよい。
車両閉鎖パネルラッチ100上に作動機構101を設けるよう図示しているが、代替として、又はこれに加えて、例えば、ヒンジ組立体94(図1Aを参照)を介して閉鎖パネル6のヒンジ端に作動機構101を設けることが可能である。このような実施形態の一例が、図15に示されている。閉鎖パネル6は、ヒンジ機構601を介して車両の車体5に装着される。作動機構101は、発射ピン328(駆動組立体作動部材328と呼ぶことができる)と、拘束部材117(駆動組立体保持部材117と呼ぶことができる)と、発射ピン付勢部材126(駆動組立体作動部材付勢部材126と呼ぶことができる)と、を含むことができ、発射ピン328の力が不十分である状況では、閉鎖パネル作動付勢部材602(トリガシステム103を介して放出される機械的ポテンシャルエネルギーを蓄えるのに使用される装置102と同様の従動組立体作動部材付勢部材602と呼ぶこともできる)、並びに1又はそれ以上の機械的利得要素109(例として、図8A及び8Bを参照)を含むことができる閉鎖パネル作動付勢部材解除機構104のような追加の構造を設けることができる。
付勢部材602は、図15において非作動位置と作動位置の両方で示されている。この実施形態において、閉鎖パネル作動付勢部材602は、閉鎖パネル作動付勢部材102と同様であり、1又はそれ以上の圧縮バネを含むことができ、また、閉鎖パネル作動付勢部材解除機構104は、図8A〜9Cに示す閉鎖パネル作動付勢部材解除機構104と同様とすることができる。この実施形態において、駆動プレート608を通じて付勢部材602と係合される作動部材606(従動組立体作動部材と呼ぶことができる)は、(付勢部材602のトリガシステム103を介して作動されたときに)閉鎖パネル6に駆動されて、閉鎖パネル6を車体5から離れて上方に押し上げる。従って、この場合、作動部材606は、引っ張るのではなく押し込むという意味ではプルロッドではないが、この相違を除けば、作動部材132と同様とすることができる。車体5は、本明細書において、車両フレーム、車体パネル、ルーフ、フロントガラス及び他の構成要素など、通常の状況下で互いに対して本質的に所定位置に固定されたままである車両4の部分全てを含むことができる。図15において、駆動プレート608及び付勢部材602は、非作動(後退して図示)位置と作動(拡張して図示)位置の両方で図示されている。
ヒンジ機構601(例えば、図1Aのヒンジ98)は、閉鎖パネル6のヒンジ端部(符号618で示される)に設けられ、ヒンジ機構601が連結式であり、第1のヒンジ枢動軸線A1の周りで固定部材612に枢動可能に接続された第1のヒンジ部材610を含むことができる点で、典型的な単一の枢動フードヒンジとは異なることができる。固定部材612は、車両フレーム5の一部に固定装着される第1のヒンジベースとすることができ、従って、車体5の一部とみなすことができる。ヒンジ機構601は、第1のヒンジ枢動軸線A1から離間した第2のヒンジ枢動軸線A2の周りで第1のヒンジ部材610に枢動可能に接続された第2のヒンジ部材614を含むことができる。第2のヒンジ部材614はまた、枢動軸線A2から離間した第3のヒンジ枢動軸線A3の周りで閉鎖パネル6上に存在することができる第2のヒンジベース616に枢動可能に接続される。第2のヒンジベース616は、閉鎖パネル6の一部とみなすことができる。閉鎖パネル6のヒンジ端部618は、後端とすることができるが、代替として、閉鎖パネル6の前端であってもよい。前方に開放した閉鎖パネル6を有し、従って、閉鎖パネル6の前端であるヒンジ端部を有し、そのため閉鎖パネル6の後端にあるラッチ端部を有する幾つかの車両4が存在する。
図15に示す側面図には単一のヒンジ機構601のみが見えるが、閉鎖パネル6は、1つのヒンジ、自動車において典型的な2つのヒンジ、又はそれ以上など、あらゆる好適な数のヒンジにより車体5に接続できる点は理解されるであろう。図示の実施形態において、第2のヒンジ機構601が設けられるが、図15に示されるヒンジ機構601の直ぐ後方にあり、よって、第2のヒンジ機構601は当該図では見えない。作動システム101は、各ヒンジ機構601において設けることができ、或いは、閉鎖パネル6のヒンジ端部にて好適な他の場所に設けることができる。例えば、ヒンジ機構601は、閉鎖パネル6のヒンジ後端に沿って閉鎖パネル6の側部付近に設けることができ、作動システム101は、閉鎖パネル6のヒンジ後端に沿って、閉鎖パネル6のヒンジ後端に沿ってほぼ中心に設けることができる。従って、作動システム101がヒンジ601に物理的に近接して又は隣接している必要はない。
あらゆる好適な種類の戻り止めを第2のヒンジ部材614と閉鎖パネル6(例えば、具体的には第2のヒンジベース616を有する)との間に設け、枢動軸線A3の周りの第2のヒンジ部材614の枢動に対する抵抗を提供するようにすることができる。代替として、又はこれに加えて、戻り止めは、第2のヒンジ部材614と第1のヒンジ部材610との間に設け、第2の軸線A2の周りの第1のヒンジ部材610の枢動を抑制するようにすることができる。何れの場合においても、戻り止めは、閉鎖パネル6のラッチ端部620が通常の閉鎖パネル動作で持ち上げられたときに、互いに対する第1及び第2のヒンジ部材610及び614の連結を実質的に排除し(すなわち、作動システム101の動作と連動せずに他から分離される)、作動システム101により提供される力が戻り止めに打ち勝って作用しない限りヒンジ機構601が単一枢動ヒンジとして効果的に機能するようになる。図15に示す実施形態において、戻り止めは、第1のヒンジ部材610上の窪みを係合する第2のヒンジ部材614上のボールプランジャ617によって提供される。
閉鎖パネル6が第1の経路に沿って移動した(すなわち、ラッチ端部620を持ち上げることにより枢動して開放された)ときに、閉鎖パネル6にモーメントが作用して、第2のヒンジ部材614を付勢して第2の枢動軸線A2の周りで時計回り(図15に示す図で)に移動させるが、このような第2のヒンジ部材614の移動は、第1のヒンジ部材610上のショルダ又は同様のもの(図示せず)と第2のヒンジ部材614上のショルダ又は同様のもの(図示せず)との当接により抑制される。結果として、第1のヒンジ部材610、第2のヒンジ部材614及び閉鎖パネル6全ては、一体となって移動して第1の枢動軸線A1の周りで枢動し、ヒンジ機構601が単一の枢動ヒンジとして作動しながら閉鎖パネル6が開く。上記で示したモーメントはまた、人が閉鎖パネル6を閉鎖位置に向けて下ろしたときにも発生するので、閉鎖パネル6の閉鎖中もヒンジ機構601が単一枢動ヒンジとして機能する点に留意されたい。しかしながら、閉鎖パネル6が前端620にて一次閉鎖位置にラッチされたときには、作動機構101の動作により閉鎖パネル6のヒンジ端部618が持ち上がって戻り止め(戻り止めが設けられている場合)に打ち勝ち、閉鎖パネル6を第2の経路に沿ってその負傷低減位置まで上方に移動させるようになり、閉鎖パネル6のこの移動に対応するために必要に応じてヒンジ機構601が連結される。同様に、閉鎖パネル6が二次閉鎖位置にラッチされ、又は作動機構101により二次閉鎖位置に駆動された場合には、この場合も同様に、作動機構101の動作により閉鎖パネル6のヒンジ端部618が持ち上がって戻り止め(戻り止めが設けられている場合)に打ち勝ち、閉鎖パネル6を第2の経路に沿ってその負傷低減位置まで上方に移動させるようになり、閉鎖パネル6のこの移動に対応するために必要に応じてヒンジ機構601が連結される。
従って、以上のように、ヒンジ機構601は、閉鎖パネル6のラッチ端部620が持ち上がったときには単一枢動ヒンジとして動作し、ヒンジ端部618が持ち上がったときに車体603から離れた閉鎖パネル6のヒンジ端部618の並進を可能にするよう連結される。作動位置へのトリガ装置103の駆動組立体作動部材328の移動は、閉鎖パネル6のヒンジ端部618の持ち上がりを引き起こす(すなわち、前述の第2の経路に沿った閉鎖パネル6の移動を引き起こす)と考えることができる点に留意されたい。更に、従動組立体作動部材606の作動位置(作動部材606が設けられた実施形態において)への移動はまた、閉鎖パネル6のヒンジ端部618の持ち上がりを引き起こすと考えることができる点に留意されたい。
閉鎖パネル6が閉鎖したときに、作動機構101は閉鎖パネル6と当接することができるが、固定的に接続されなくてもよい点に留意されたい。これにより、作動機構101を共に移動させることを必要とせずに閉鎖パネル6を開くことが可能になる。
図16を参照すると、作動機構101及び閉鎖パネル6の後方でヒンジ機構601の代わりに用いることができるヒンジ機構701(図16では部分的にのみ透過して図示されている)を示している。作動機構101は、トリガシステム103の発射ピン328、拘束部材117、及び発射ピン付勢部材126(何れも図16には図示していない)を含むことができ、発射ピン328の力が不十分である状況では、閉鎖パネル作動付勢部材702(装置102と同様の従動組立体作動部材付勢部材702と呼ぶこともでき、従って、トリガシステム103によってトリガされる蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを提供する)、並びに適切な利得要素109(図示せず)を有する機械的利得システム104として閉鎖パネル作動付勢部材解除機構のような追加の構造を設けることができる。付勢部材702は、図16において非作動位置で図示されている。閉鎖パネル作動付勢部材702は、閉鎖パネル作動付勢部材102(図8A〜9C)と同様とすることができ、1又はそれ以上の圧縮バネを含むことができ、閉鎖パネル作動付勢部材解除機構104は、図8A〜9Cに示す閉鎖パネル作動付勢部材解除機構104と同様である。
図16に示す実施形態において、作動部材706(従動組立体作動部材706と呼ぶことができる)は、駆動プレート708を通じて付勢部材702と係合され、係合軸線710でピン継手を介して枢動リンク712と枢動可能に接続される。係合軸線710は、枢動リンク712の第1の端部714と枢動リンク712の第2の端部716との間に位置付けられる。枢動リンク712は、第1の端部枢動軸線718にて固定部材720に枢動可能に接続される。固定部材720は、車両フレームの一部に固定的に装着され、従って、車体5の一部とみなすことができる。枢動リンク712は、第2の端部枢動軸線722にてフードブラケット724に枢動可能に接続され、該フードブラケットは、閉鎖パネル6に固定的に装着され、閉鎖パネル6の一部とみなすことができる。第2の端部枢動軸線722での枢動リンク712とフードブラケット724との間の枢動接続は、通常の使用時の閉鎖パネル6のヒンジ点にある。換言すると、ラッチ端部620(図16には図示せず)を持ち上げることにより閉鎖パネル6が開放されるときには、閉鎖パネル6は、枢動軸線722の周りで枢動することになる。
トリガシステム103によってトリガされて作動機構101が作動すると、作動部材706は、枢動リンク712を駆動して第1の端部枢動軸線718の周りで枢動し、これによりフード299(上述のように、枢動軸線722にて枢動リング712に枢動可能に接続される)の後端を上方に駆動する。閉鎖パネル6の後端の上方移動の量は、作動中の作動機構101の拡張量、及び第2の端部枢動軸線722の位置と比べた作動部材706と枢動リンク712との間の係合点710の位置によって決まる。しかしながら、枢動リンク712を使用することによって、係合軸線710と第1の端部軸線718との間の距離が第2の端部軸線722と第1の端部軸線718との間の距離よりも小さいように係合軸線710を位置決めすることにより、閉鎖パネル6のヒンジ端部618の上方移動量が作動機構101の拡張量よりも大きくされる点に留意されたい。負傷位置に到達させるために閉鎖パネル6のより大きな上方移動を提供することは、エンジンなどの硬質点からより離れて閉鎖パネル6を移動させ、これによりこのような硬質点にぶつかる前に歩行者を減速させる余地をより大きな量で提供する点で有利である。
従って、以上のように、ヒンジ機構701は、閉鎖パネル6のラッチ端部620が持ち上がったときに単一枢動ヒンジとして動作し、ヒンジ端部618が持ち上がったときに車体5から離れた閉鎖パネル6のヒンジ端部618の並進を可能にするよう連結される。駆動組立体作動部材328の作動位置への移動は、閉鎖パネル6のヒンジ端部618の持ち上がりを引き起こす(すなわち、前述の第2の経路に沿った閉鎖パネル6の移動を引き起こす)と考えることができる点に留意されたい。更に、従動組立体作動部材706の作動位置(作動部材706が設けられた実施形態において)への移動はまた、閉鎖パネル6のヒンジ端部618の持ち上がりを引き起こすと考えることができる点に留意されたい。
フードは、種々の作動機構101が適用された閉鎖パネル6として説明してきたが、あらゆる閉鎖パネルは、例えばトランクリッドのような作動機構101を接続させることができる点に留意されたい。例えば、ミッドマウント又はリアマウントエンジンを有するような一部の車両において、トランク及びトランクリッドは車両の前方に設けられる。
当業者あれば、上述の実施形態の本質を利用しながら、これらの実施形態に対して様々な修正を行うことができることは理解されるであろう。例えば、当業者あれば、例示の実施形態は、解除アクチュエータ103をクラッシュレバー230に適用したが、このレバーを省略し、解除アクチュエータをキャッチレバー220に直接適用してもよいことは理解されるであろう。同様に、例示のラッチ100のラチェット及び歯止めセットの幾何形状に起因して、一次解除レバー50を作動させるために別個の解除レバー240が設けられるが、代替の実施形態では、解除係合特徴要素は、一次解除レバー50を作動させるためにキャッチレバー220と一体化することができる。勿論、ラッチ100なしでポップアップラッチ100が使用される用途では、解除レバー240又は同等の解除係合特徴要素は省略することができる。
更に、代替の実施形態は、異なるラッチ及び解除機構を用いて、カムレバー204を静止状態に保持し、要求時に回転のためこれを解除することができる。このような代替の実施形態において、複数のチェーンの枢動又は移動レバーが、例示の実施形態における単一レバーの機能を提供することができ、或いは、単一レバー(上述のような)が、例示の実施形態における複数のチェーンの枢動又は移動レバーの機能を提供する。従って、第1及び第2の構成要素に関する「運動学的接続」又は「運動学的に接続された」という表現又は同様のものは、第1の構成要素が第2の構成要素と直接接続又は一体化されるか、或いは、1又はそれ以上の中間レバー又は部材を介して第2の構成要素に間接的に接続されることであると理解されたい。
(トリガシステム103の実施形態)
図1O及び17、18を参照すると、以下で更に説明するように、トリガ付勢要素126(例えば、バネ)の解除を抑制する保持要素117を破壊するための破壊要素116を有する複数構成要素トリガシステム103が図示され、保持要素117の破壊が、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置D(点線の図で示した)への移動の結果としてトリガ力Tfを提供するようになり、トリガ付勢要素126の移動が、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギー(例えば、バネエネルギー)を放出するようになる。説明を簡単にするために、細長いトリガ付勢要素126の点線の図は省略される。例えば、トリガ付勢要素126は、以下で更に説明するようにバネ(例えば、コイルバネ、トーションバネ、その他)とすることができる。例えば、拘束要素117は、張力を受けた状態のワイヤ又はフィラメント、もしくは他の保持構造体とすることができる。
図19から理解できるように、発射部材328(例えば、ロッド)は、解除時にトリガ付勢要素126の位置が変化(例えば、拡張又は後退)すると、ハウジング150からトリガ力Tfの方向で延びることができる。代替として(図示せず)、発射部材328(例えば、ケーブル)は、解除時にトリガ付勢要素126の位置が変化(例えば、拡張又は後退)すると、ハウジング150内にトリガ力Tfの方向で延びることができる。トリガシステム103の構成要素は、ハウジング150内に装着される。トリガ付勢要素126の解除により、トリガ力Tfがもたらされ、トリガ付勢要素126に結合された発射部材328(例えば、ロッド、ケーブル、その他)を介して適用することができる。従って、発射部材328は、隣接する物体130(例えば、作動機構101の構成要素及び/又は隣接物体130、図1M参照)にトリガ力Tfを適用するよう構成され、その結果、発射部材がトリガ付勢要素126と結合されて第1の位置Cから第2の位置Dへ移動可能になる。
再度図17及び18を参照すると、トリガ付勢要素126が拘束要素117に結合され、その結果、破壊要素116による拘束要素117の破壊が、トリガ付勢要素126を解除して第1のトリガ位置Cから第2のトリガ位置Dへの移動をもたらす。破壊要素116に関して、これは、スイッチ138又は他の電気作動要素(例えば、MOSFET又は他のリレー)によって作動して拘束要素117の構造的完全性に損傷を与えるように構成することができ、これによりトリガ付勢要素126の解除は、破壊要素116によって引き起こされる損傷により生じる構造的完全性の低下に起因した拘束要素117における張力の損失の結果となる。破壊要素116の1つの実施例は、拘束要素117(例えば、ワイヤ)の構造的完全性に損傷を与えるように構成され、その結果、解除は、損傷により生じる構造的完全性の低下に起因した拘束要素117における張力(例えば、保持力Tr)の損失の結果となる。例えば、破壊要素116は、拘束要素117の1又はそれ以上において塑性変形を引き起こすよう構成することができる。この塑性変形は、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に対する破壊要素116の機械的衝撃(例えば、ワイヤ断面への傷付け、或いは他の方法での切断もしくは挟み込み)によって生じる可能性がある。例えば、破壊要素116は、機械的に作動され、破壊要素と拘束要素117の1又はそれ以上の部分との間の機械的衝撃に起因した塑性変形とすることができる。
代替として、破壊要素116は、電気的に作動され、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に対する破壊要素116としての電流印加に起因した塑性変形とすることができる。拘束要素117に(例えば、スイッチ138を介して)導入される電流は、拘束要素117の材料の加熱(又は燃焼)に起因した拘束要素117の材料の軟化を引き起こし、これにより材料の塑性変形を生じることができる。極端な場合、拘束要素117に(例えば、スイッチ138を介して)導入される電流は、材料の融点又は蒸発点までの拘束要素117の材料の軟化を引き起こし、これはまた、材料が溶融又は蒸発する直前に生じる可能性がある材料の塑性変形とも呼ばれる。
或いは、破壊要素116は、電気的に作動され、拘束要素117の1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素(図示せず)を含むことができ、その結果、加熱要素の加熱が拘束要素117の1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる。或いは、破壊要素116は、化学的又は爆発的に作動する要素(図示せず)とすることができ、拘束要素117によって提供される戻り止め機能(トリガ付勢要素126の)に対する損傷又は排除を生じる。
図8B、9C及び図17を参照すると、保持要素117は、複数の異なる構成をとることができる。例えば、保持要素117は、トリガ付勢要素126に直接結合することができ、その結果、保持要素117により生じる保持力Trは、第1のトリガ位置Cにあるときにトリガ付勢要素126によって提供されるトリガ力Tfに等しいとすることができると理解される。或いは、保持要素117は、複数の保持要素117(図示せず)として構成することができ、その結果、複数の保持要素117の各々における個々の保持力Trの各々の結果として生じる力は、(第1のトリガ位置Cにあるときに)トリガ付勢要素126によって提供されるトリガ力Tfに等しいとすることができるようになる。別の代替の保持要素117構成が図17に見られ、機械的利得システム104は、拘束要素117をトリガ付勢要素126に間接的に結合するようになる。
(機械的利得システム104)
更に、トリガシステム103は、複数の機械的利得構成要素109を有する任意選択の機械的利得システム104を有することができる。機械的利得システム104の場合、複数の利得要素109は、保持要素117をトリガ付勢要素126と結合するよう構成され、その結果、複数の利得要素109の協働により、トリガ付勢要素126の第1の位置Cから第2の位置Dへの移動時にトリガ力Tfが放出されるのを抑制又は拘束するため保持要素117によって使用される保持力Fr(保持要素117における張力として表される)の低減がもたらされるようになる。機械的利得システム104が任意選択である場合、保持力Trは、第1の位置Cにあるときにトリガ付勢要素126によって表されるトリガ力Tfと等しいか又は実質的に等しいことになる。従って、保持要素117が機械的利得システム104を介してトリガ付勢要素126に結合されたときには、保持力Trはトリガ力Tfよりも小さい。保持要素117に(破壊要素116によって)加わる破壊的力の大きさもまた機械的利得システム104がトリガシステム103に存在しない場合におけるよりも小さくなるので、この保持力Trの大きさの低下は有利である。作動システム101及びラッチ組立体10に関して上記で検討したように、利得要素109によって供給される機械的利得は、力と利得要素109の移動をトレードオフして、保持力Trの所望の増大を得てより大きなトリガ力Tfと平衡をとるか、又は大きなトリガ力Tfを抑えるよう協働する2つ又はそれ以上の機械的装置(例えば、1又はそれ以上のレバー、1又はそれ以上のギア、1又はそれ以上のプーリー、1又はそれ以上の斜面(例えば、スクリュー))を含むことができる。
利得要素109の協働する移動に起因して、より小さな保持力Trが増大されてより大きなトリガ力Tfと平衡し、その結果、力Tfの大きさは力Trの大きさよりも大きくなることは理解される。この実施例において、保持力Trの放出に起因した利得要素109の移動はまた、トリガ力Tfの放出を引き起こし、従って、トリガ付勢要素126の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出が、駆動トリガ力Tfの一部として適用されるようになる。
図18に示すように、利得要素109の1つの実施例は、てこ部材154及び枢動部材152であり、枢動部材152がてこ部材152の枢動点又は枢動領域153(例えば、支点)を提供し、その結果、枢動部材がトリガ付勢要素126(例えば、発射要素328に結合された)と保持要素117との間に位置付けられるようになる。好ましくは、てこ部材152の近位部分156は、枢動部材154の一方の側で保持要素117に結合され、てこ部材152の遠位部分158は、枢動部材154の他方の側でトリガ付勢要素126(例えば、発射要素328を介して)に結合される。好ましくは、近位端156にて結合する保持要素117と枢動部材154との間の長さLrは、遠位端158にて結合するトリガ付勢要素126(例えば、発射要素328を介して)と枢動部材154との間の長さLfよりも大きいので、機械的利得は、それぞれのトリガ力Tfと保持力Trとの間で得られる。
例えば、てこ部材152は、発射要素328を介してトリガ付勢要素126に結合することができ、その結果、てこ部材152の遠位部分158は、(例えば、図示の発射要素328の、又はトリガ付勢要素126の一部又はトリガ付勢要素126(図示せず)に結合された他の構造体(例えば、プレート)における)スロット160に受けられたときの戻り止めとして機能するようになる。従って、戻り止めは、トリガ付勢要素126の長手方向軸線Atに沿ったトリガ力と対向する結果として生じる保持力Trを提供する。明確にするために、長手方向軸線Atは、トリガ付勢要素126が位置Cから位置Dに移動するときに沿う軸線とすることができる。
一般的に、てこ部材152は、枢動部材154(例えば、固定ヒンジ、又は支点のような枢動点)にて枢動されるレバー又は他の剛性要素(例えば、ビーム又は剛性ロッド)として定義することができる。従って、てこ部材152は、保持要素117の保持力Trの増大を提供して、トリガ付勢要素126の長手方向軸線Atと関連するより大きな結果として得られる保持力Tr(トリガ力Tfとも呼ばれる)をもたらし、これはてこの作用と呼ばれる。結果として得られる保持力Tr(トリガ力Tfとも呼ばれる)と保持力Trとの比は、トリガ装置103の機械的利得システム104の利得要素109として、てこ部材152及び関連する枢動部材154の理想機械的利得である。また、てこ部材152は、ヒンジ、又は支点と呼ばれる枢動点によりグラウンド(例えば、ハウジング150のフレーム)に接続される細長部材として定義することができる。
また、トリガシステム103に対する機械的利得システム104は、上記で検討されたパネル動作構成要素8及び/又は作動システム101において提供される他の利得要素109の実施例及び構成の何れを用いることもできることは理解される。また、トリガシステム103に対する機械的利得システム104は、上記で検討されたパネル動作構成要素8及び/又は作動システム101に使用される利得要素109として適用することができることは理解される。
(破壊要素161の例示的な実施形態)
図1I及び図17を参照すると、車両コントローラ140(例えば、車両コンピュータ)が、衝突を検出すると、例えば、車体5及び/又は閉鎖パネル6(例えば、車両のフロントバンパなどの車両4の前部にある、図1Aを参照)上に位置するセンサ142(例えば、加速度計)によって提供される電子信号を監視することによって衝突を検出する。次いで、コントローラ140は、トリガシステム103にトリガ信号144を送信し、破壊要素116が保持要素117の構造的完全性を破壊するようにし、従って、トリガ付勢要素126を位置Cから放出する。例えば、図示のように、電気的接続要素162は、トリガ信号144を受信し、これを用いて破壊要素116を作動させて保持要素117を破壊する。例えば、電気的接続要素162は、雄型電気接点を受けてこれに電気的に接続するよう構成された電気コンセント(例えば、雌型接続部)とすることができ、トリガシステム103(例えば、作動システム101上)の装着部は、雄型電気接点を含む対応する電気プラグとすることができる。或いは、図示のように、電気的接続要素162は、雄型電気接点164を含む電気プラグとすることができ、トリガシステム103(例えば、作動システム101上)の装着部は、雄型電気接点164を受けて電気的に接続するよう構成された電気コンセントとすることができる。例えば、雄型電気接点164は、電極ペアとすることができる。
一般に、電気的接続部162は、嵌合する雌型及び雄型の電気的接続部の一方又は他方を有するものとして定義することができ、雄型電気的接続部がプラグを含み、雌型電気的接続部がコンセントを含み、電気的接続部162は破壊要素116に電気的に接続されるようになる。雄型電気接続部のプラグは、雄型回路接点を有することができ、コンセントは、雌型回路接点を有することができる。例えば、プラグ164は、コンセントにおける嵌合するスロット又は孔に嵌まる突出部、ブレード、又はピンを有することができる。コンセントはまた、レセプタクル又は差込口と呼ぶことができる。
再度図17を参照すると、破壊要素116が電気信号144によって作動し、電気信号が拘束要素を破壊する際に破壊要素116により使用する所定の大きさの電流を有するようにした1つの実施例が示される。破壊要素116として設けられた電極ペアに関して、拘束要素117の少なくとも一部が電極ペアに接続され、電気信号144として供給されたときに拘束要素117の少なくとも一部が電流を受け取るようになる。例えば、電気信号は、30アンペアよりも小さい所定の大きさの電流を有することができる。好ましくは、電気信号144は、25アンペアよりも小さい所定の大きさの電流を有することができる。より好ましくは、電気信号144は、20アンペアよりも小さい所定の大きさの電流を有することができる。より好ましくは、電気信号144は、15アンペアよりも小さい所定の大きさの電流を有することができる。従って、電流は、保持要素117の構造的完全性を破壊(例えば、物理的に)するために破壊要素116により使用されるものであることは理解される。従って、拘束要素117は、2つのピンコネクタ164を通じて信号144を直接加えることにより破壊することができる。図20を参照すると、破壊的装置116により引き込まれ使用される、時間tにわたる例示的な電気信号144のアンペア数Aが示されている。
或いは、電気信号144は、スイッチ138により受け取ることができる。この場合、信号144は、スイッチ138に提供される第1の電流の大きさ(例えば、およそ100mA)のものとなり、スイッチ138は、リレー(例えば、MOSFET)を切り換えて、より大きな電源166からの引き込みを提供する(例えば、第1の電流の大きさ(例えば、およそ20A)よりも大きい第2の電流の大きさを有する作動電気信号145を提供する)よう構成される。電源166は、車両4(図1A参照)のバッテリとすることができ、或いは、キャパシタのような車両二次電源とすることもできる。従って、1つの実施例は、スイッチリレー(例えば、MOSFET)に加えて、ハウジング150はまた、スイッチ138及びキャパシタを含む集積回路基板を含むことができる。キャパシタは、低電流ラインを通じて(例えば、車両の一次電源すなわちバッテリを介して)充電し、信号144がスイッチ138に提供された後に破壊的装置116を作動させるのに必要なあ電流145を提供することができる。図21を参照すると、キャパシタの電源166から得られた、破壊的装置116によって引き込まれた使用される時間tにわたる例示的な電気信号145のアンペア数Aが示されている。
スイッチ138は、電気回路を開いて電流を遮断し、1つの電源から別の電源に転換することができる電気構成要素と考えることができる。スイッチの最も一般的な形態は、外部回路(例えば、信号144、145)に接続される1又はそれ以上の電気接点のセットを備えた電気機械装置である。各接点セットは、2つの状態、すなわち、接点が接触して接点間で電気が流れることができることを意味する「閉止」と、接点が分離しスイッチが非導通状態にあることを意味する「開放」のうちの一方の状態にあることができる。これら2つの状態(開放又は閉止)の間の遷移を作動させる機構は、「トグル」(連続する「オン」又は「オフ」のフリップスイッチ)又は「モーメンタリー」(プッシュ「オン」又はプッシュ「オフ」)型の何れかとすることができる。例えば、スイッチは、トランジスタ、高速リレー、その他とすることができる。
金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET、MOS−FET又はMOS FET)は、電気信号を増幅又はスイッチングするのに使用されるトランジスタと定義することができる。MOSFETは、ソース(S)、ゲート(G)、ドレイン(D)、及びボディ(B)端子を備えた4端子デバイスであり、MOSFETのボディ(基板)は多くの場合、ソース端子に接続され、他の電界効果トランジスタのような3端子デバイスになる。これら2つの端子は、通常は互いに内部で接続(短絡)されているので、3つの端子だけ電気回路図に表すことができる。
キャパシタ(当初はコンデンサとして知られる)は、電界でエネルギーを蓄えるのに使用される2端子受動電気部品として定義することができる。キャパシタは、誘電体(絶縁体)で分離された少なくとも2つの導電体を含むことができ、例えば、1つの一般的な構造は、絶縁フィルムの薄層によって分離された金属箔からなる。
また、破壊要素116は、化学物質、機械的装置、及び/又は装薬とすることができ、その何れかは、破壊要素116が保持要素117の構造的完全性を(圧縮又は張力荷重の下で)破壊させるアクチュエータとして電気信号144、145を用いることができることは理解される。
拘束要素117の別の実施例は、磁石(図1Oを参照)であり、これを用いて、トリガ付勢要素126の作動(すなわち、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への移動)を拘束することができる。磁石117(例えば、永久磁石)は、トリガ付勢要素126を固定状態に保持するのに十分な磁界強度のものとすることができる(例えば、拘束要素117の拘束力170は、トリガ付勢要素126に結合された発射部材328(図8Bを参照)に作用する磁界とすることができる)。トリガ付勢要素126との磁界力170の磁気引力を破壊するために、破壊要素116による電流の印加(例えば、信号144、図1Iを参照)により、磁石117に逆磁束172(例えば、電磁石174によって)を提供し、その結果、磁界170とトリガ付勢要素126との間の磁気引力が減少して、トリガ付勢要素126の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への移動が可能になる。従って、破壊要素116は、電磁石174に結合され、電流(信号144)を受け取って電磁石に通電して、第1のトリガ位置でトリガ付勢要素126を保持するのに使用されるトリガ付勢要素126に対する磁界力170を低減する接点ペアとすることができる。
例えば、電磁石174(例えば、電線コイル)は、磁石117と分離することができる。代替として、電磁石174は、磁石117の周りにコイル状に巻き付けることができる。何れの場合においても、電磁石174の作動は、トリガ付勢要素126の移動を拘束するのに必要な磁界170の強度を一時的に低下又は他の方法で破壊し、電磁石174が非作動になることで、第1のトリガ位置に位置付けられたときにトリガ付勢要素126の移動を拘束するのに十分なレベルまで磁石117の磁界170の強度を増大して復帰させるようになることは理解される。
或いは、破壊的装置116は、可動式永久磁石174とすることができ、電流(信号144)の破壊的装置116への印加によって、破壊的装置116が永久磁石174を保持要素117の磁石により近付けるか又は移動させる(例えば、好適な機械的装置、例えば、電気ステッピングモータを介して)ようにする。従って、永久磁石174の極性は、保持要素117の磁石と反対とすることができ、よって、磁界170の減少又は反転ももたらし、互いに対して近接した状態にされる磁石117、174の反対の極性間の相互作用に起因して、保持要素117によって第1のトリガ位置に保持されたトリガ付勢要素126の解除が生じる結果となる。この場合、磁石117の近傍への永久磁石174の移動は、トリガ付勢要素126の移動を拘束するのに必要な磁界170の強度を一時的に低下又は他の方法で破壊し、その結果、その後で磁石117の近傍から永久磁石174を移動させることにより、第1のトリガ位置に位置付けられたときにトリガ付勢要素126の移動を拘束するのに十分なレベルまで磁石117の磁界170の強度が増大して復帰させるようになることは理解される。
上述のように、トリガシステム103は、1回使用の構成要素として構成され、作動システムの後続の作動のため交換可能とすることができ、その結果、トリガシステムは、作動機構のトリガシステム接続部に解除可能に結合されるようになる。トリガシステム103の交換は、トリガ組立体103の構成要素(例えば、116、117、126、136)全てに対して、及び/又は1又はそれ以上の選択した構成要素に対するものとすることができる。例えば、トリガシステム103の交換は、トリガシステム103の他の構成要素(例えば、116、126、136)のうちの1又はそれ以上を保持しながら、破壊された拘束要素117を交換するものとして定義することができる。磁石として構成された拘束要素117に関して、励起された電磁石174(又は可動式永久磁石174)の存在によって破壊された(例えば、低減又は反転された)磁場強度170がトリガ付勢要素126の移動を拘束するのにのみ使用されるので、この実施形態は再利用可能であることは理解される。
(展開後のトリガシステム103の交換)
上述のように、トリガシステム103は、1回使用の構成要素として構成され、作動システムの後続の作動のため交換可能とすることができ、その結果、トリガシステムは、作動機構(又は他の物体130)のシステムインタフェースに解除可能に結合されるようになる。リガシステム103の交換は、トリガ組立体103の構成要素(例えば、116、117、126、136)全てに対して、及び/又は1又はそれ以上の選択した構成要素に対するものとすることができる。例えば、トリガシステム103の交換は、トリガシステム103の他の構成要素(例えば、116、126、136)のうちの1又はそれ以上を保持しながら、破壊された拘束要素117を交換するものとして定義することができる。このようにして、トリガシステム103全体の交換(展開時の)を実施することができる。或いは、展開時に、トリガシステム103の少なくとも拘束要素117を交換し、後続の展開のため作動機構101のリセットを可能にした新規に構成されるトリガシステム103を提供するようにすることができる。
上記のことを考慮すると、トリガシステム103は、あらゆる数のトリガ構成要素構成を有することができ、すなわち、既製のモジュール又はトリガシステム103として構成に提供されるあらゆる数のシステム構成要素(図1I)を含むことができることは理解される。このようにして、トリガシステム103の追加のシステム構成要素は、交換の構成要素として、及び/又は既製のモジュールに含まれない任意選択の構成要素又は追加構成要素として既製モジュールに追加することができる。例示的なトリガシステム103構成要素は、限定ではないが、トリガ付勢要素126、保持装置117、破壊的装置116、及び/又は機械的利得システム104などの構成要素を含むことができる。定義されたように、トリガ付勢要素126、保持装置117、破壊的装置116、及び/又は機械的利得システム104の構成要素の何れかは、トリガシステム103の任意選択の構成要素として提供できることは理解される。
例えば、トリガシステム103は、保持要素117との結合のためのインタフェース(例えば、インタフェースに解除可能に固定される)を有するトリガ付勢要素126を備えることができる。例えば、トリガシステム103は、トリガ付勢要素126及び破壊的装置116を備えることができる。例えば、トリガシステム103は、トリガ付勢要素126と、保持要素117と結合するよう構成された機械的利得システム104とを備えることができる。例えば、トリガシステム103は、トリガ付勢要素126及び保持要素117と結合するよう構成された機械的利得システム104を備えることができる。例えば、トリガシステム103は、トリガ付勢要素126、機械的利得システム104、及び保持要素117を備えることができる。また、破壊的装置116及び/又は保持要素117は、トリガ機構103とは分離された既製物品として提供され、すなわち、トリガ機構103の別個の1又はそれ以上の他の構成要素を提供することができることは理解される。このようにして、破壊的装置116及び/又は保持要素117は、トリガ機構103の展開が生じた場合、トリガ機構103の交換部品として提供することができる。トリガ機構103は、第2の位置から第1の位置にトリガ付勢要素126を戻すことによって再利用可能に構成することができ、その結果、保持要素117及び/又は破壊的装置116の交換は、戻ったときに第1の位置にトリガ付勢要素126を保持できるようになる。或いは、トリガシステム103は、1回使用モジュールとして構成することができ、トリガ力Tfの後続の作動のため交換可能である。例えば、保持要素117は、再利用可能とすることができる。例えば、破壊要素116は、再利用可能とすることができる。
1つの実施形態において、トリガ機構103は、機械的エネルギー蓄積装置102に作用して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーをパネル動作構成要素8に向けて放出する。別の実施形態において、トリガ機構103は、機械的利得システム104に作用して、パネル動作構成要素8の1又はそれ以上の構成要素の作動を可能にし、また、機械的エネルギー蓄積装置102に作用して、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーをパネル動作構成要素8の他の要素に向けて放出する。別の実施形態において、トリガ機構103は、パネル動作構成要素8に作用して、トリガ力Tfが作動システム101を使用することなく、パネル動作構成要素8の配向操作(例えば、ラッチ要素110及び/又は嵌合ラッチ構成要素96の直接的駆動)を提供するようにする。
(トリガ付勢要素126の実施例)
機械的エネルギー蓄積システム102について上記で検討したように、トリガ付勢要素126の機械的ポテンシャルエネルギーの実施例は、付勢要素(例えば、バネ)などの力場の復元力又は重力に関連するエネルギーである。従って、物体(例えば、付勢要素)を伸張/圧縮する動作又は物体(例えば、重り)を持ち上げる動作は、それぞれのポテンシャルの力場に抗して作用し、これにより力場内で第1の位置から第2の位置への物体の一部を変化させる外部力によって実施される。この仕事は、力場内に蓄えられ、トリガ付勢要素126の機械的ポテンシャルエネルギーとして蓄えられると考えられる。外部力が取り除かれた(例えば、第2の位置に物体を保持するシステムの要素の排除)場合、力場は、物体が初期位置に戻るときに仕事を行うよう物体に作用し、例えば、物体(例えば、バネ)の伸張/圧縮を軽減し、又は物体(例えば、重り)が落下する。従って、機械的ポテンシャルエネルギーは、所与の位置(例えば、第2の位置)における物体のポテンシャルエネルギーと、基準位置(例えば、第1の位置)でのエネルギーとの間のエネルギー差として定義され、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出は、物体が第2の位置から第1の位置に復帰することによって生じた結果である。
上記で検討したように、地球の重力(すなわち、力場)に抗して物体(例えば、重り)を持ち上げるのに仕事が必要となるので、重力エネルギーは、重力と関連付けられる機械的ポテンシャルエネルギーの一例である。上昇した位置による機械的ポテンシャルエネルギーは、重力ポテンシャルエネルギーと呼ばれる。機械的ポテンシャルエネルギーの別の実施例は、弾性エネルギーであり、引張又は圧縮(すなわち応力)を受けて変形する弾性物体(例えば、第1の位置から第2の位置に圧縮又は伸張することができる、バネ、バンド、その他などの付勢要素)の機械的ポテンシャルエネルギーとして定義することができる。弾性エネルギーは、物体が元の形状に戻ろうとする弾性物体の力の結果として生じる。例えば、弾性物体の伸張/圧縮位置(例えば、第2の位置)が放出された場合、弾性物体が基準位置とも呼ばれる非伸張/非圧縮位置(第1の位置)に戻ったときに、エネルギーは、運動エネルギーに変換することができる。付勢要素(弾性物体とも呼ばれる)の一例は、バネとすることができ、バネが圧縮又は伸張されたときに、作用する力は、その長さの変化に比例する。バネの割合すなわちバネ定数は、作用する力の変化をバネの偏位の変化で除算したものである。バネは、荷重力がどのように加わるかに応じて、限定ではないが以下のように分類することができる。荷重を加えたときにバネが伸張するように引張加重に伴って作動するよう設計された引張バネ、荷重を加えたときにバネが短くなるよう圧縮加重に伴って作動するよう設計された圧縮バネ、軸方向の力のような荷重とは異なり、トルク又は捩り力として荷重が加えられ、荷重を加えたときにある角度でバネの端部が回転するトーションバネ、支持荷重が偏位サイクルにわたって維持されるような定荷重バネ、圧縮中に荷重に対するバネコイルの抵抗が変化する可変バネ、バネワイヤ自体が捩れているので、バネが圧縮又は伸張されたときにトーションバネの一種であるワイヤのコイル又は螺旋物から作られたコイルバネ、弾性変形可能な金属又は他の材料の平坦又は円錐片から作られた板バネ、コイルワイヤではなく旋盤及び/又はフライス加工により棒状ストックを機械加工することにより製造される加工バネ、一方端にのみ固定される片持ちバネ、及び圧縮又は拡張ではなく捩られて設計されたトーションバネなどがある。バネ(付勢要素126及び/又は付勢要素10の)の他の実施例は、片持ちバネ又はトーションロッドとすることができる。
トリガ付勢要素126の別の実施例は、空気圧作動式ピストンであり、加圧ガスの印加(加圧充填物として蓄えられる)を用いて、トリガ付勢要素126の移動中に加圧ガス内に含まれる機械的ポテンシャルエネルギーが放出されたときに、機械的動き、すなわちトリガ付勢要素126の1又はそれ以上の構成要素の第1のトリガ位置から第2のトリガ位置への変位をもたらす。
更に、トリガ付勢要素126は、化学的ポテンシャルエネルギーではなく蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを含むことができる点に留意されたい。化学的ポテンシャルエネルギーは、化学結合において蓄えられたポテンシャルエネルギーの一種と定義することができ、化学物質の化学エネルギーは、化学反応によって他のエネルギー形態に変換することができる。一例として、燃料が燃焼するときには、化学エネルギーは、熱エネルギー及び光エネルギーに転換される。
(別の実施形態)
1つの態様によれば、例えば、フードラッチのような車両上の閉鎖パネル用のラッチに緊急ポップアップ機構が設けられる。ラッチは、ストライカーを受けるための魚口部を含むハウジングを有する。ポップアップ機構は、魚口部の開放端部に向けてストライカーを駆動するよう作動され、ポップアップ機構が作動するのを阻止するのに使用される拘束部材と、拘束部材を無効にし、これによりポップアップ機構の作動を可能にするよう制御可能な拘束部材無効器とを含む。ストライカーを魚口部の開放端部に向けて駆動することにより、車両と歩行者との間の衝突が生じた場合に歩行者を負傷させる可能性が低減される。ストライカーがフードに接続される実施形態において、フードは、ポップアップ機構が作動することにより上昇し、フードをエンジンなどの硬質点から離間させ、これにより歩行者がこれらの硬質点とフードを通じて衝突する可能性を低減する。
1つの実施形態において、ラッチは、任意選択的に、ストライカーを魚口部に解除可能に保持するため開放位置と一次閉鎖位置との間で移動可能なラチェットと、歯止めと、を含むことができ、歯止めは、歯止めによりラチェットが開放位置に移動可能になるアンロック位置と、歯止めがラチェットを一次閉鎖位置に保持する一次ロック位置との間で移動可能である。ポップアップ機構は、静止位置と作動位置との間で移動するようハウジングに枢動可能に装着されたカムレバーを備える。カムレバーが作動位置に向けて第1の方向で移動している間、カムレバーは、ストライカーを魚口部から離れる方向で駆動する。ポップアップ機構は更に、カムレバーを作動位置に向けて回転させるためにカムレバーに運動学的に接続された荷重装置を備える。荷重装置は、カムレバーに動作可能に接続され、且つ非作動位置と作動位置との間で移動可能なプルロッドを含む。作動位置に向けた移動により、カムレバーが作動位置に向けて駆動される。ポップアップ機構は更に、プルロッドを作動位置に付勢するプルロッド付勢部材を備える。ポップアップ機構は更に、プルロッド解除機構を備え、プルロッド解除機構は、プルロッド解除機構がプルロッドを非作動位置に保持するロック位置と、プルロッド解除機構によりプルロッド付勢部材がプルロッドを作動位置に向けて移動可能にするアンロック位置との間で移動可能である。ポップアップ機構は更に、非作動位置と、作動位置との間で移動可能な発射ピンを備え、作動位置では、発射ピンは、プルロッド解除機構をアンロック位置に駆動する。ポップアップ機構は更に、発射ピンを作動位置に付勢する発射ピン付勢部材を備える。ポップアップ機構は更に、発射ピンを非作動位置に保持するフューズ部材を備える。ポップアップ機構は更に、電源に接続されたときに、フューズ部材において熱を発生して、発射ピン付勢部材がフューズ部材に打ち勝ち、発射ピンを作動位置に駆動することを可能にするのに十分にフューズ部材を軟化させる電線管を備える。一部の実施形態において、フューズ部材において発生した熱は、発射ピン付勢部材がフューズ部材に打ち勝ち、発射ピンを作動位置に駆動することを可能にするのに十分にフューズ部材を溶融させることができる。
別の態様において、ポップアップ機構は、閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動するために車両の閉鎖パネルに設けられ、パネルは、車両の車体から離れて外向きに移動し、上述のような車両エンジンのような閉鎖パネルの真下又は後方にある硬質点と衝突することにより歩行者に負傷を負わせる可能性を低減するようにする。一部の実施形態において、ポップアップ機構は、閉鎖パネル用のラッチと一体化される。一部の実施形態において、ポップアップ機構は、ラッチ状態を変化させ、また、閉鎖パネルを車両から離れて負傷低減位置に駆動するよう構成される。例えば、ラッチは、ラチェット及び歯止めを有することができ、ラチェットは、開放位置と、ラッチのハウジングの魚口部において第1の深さでストライカーを保持する一次閉鎖位置と、第1の深さよりも小さい第2の深さでハウジングの魚口部においてストライカーを保持する二次閉鎖位置とに位置付け可能である。ポップアップ機構は、閉鎖パネルを車両から離れて負傷低減位置に駆動しながら、ラチェットの二次閉鎖位置への移動を可能にするよう機能する。一部の実施形態において、ポップアップ機構は、閉鎖パネルのヒンジ端部を負傷低減位置に外向きに駆動することができる。一部の実施形態において、ポップアップ機構は、閉鎖パネルのラッチ端部上及び閉鎖パネルの対向する端部にあるヒンジ端部上の両方に設けることができる。多くの車両において、フードのヒンジ端部はフードの後端であり、フードのラッチ端部はフードの前端である。しかしながら、一部の車両では、フードは前方に開いており、よって、ヒンジはフードの前端にあり、ラッチは後端にある。
ポップアップ機構は、あらゆる好適な構造を有することができる。例えば、一部の実施形態において、ポップアップ機構は、発射ピン、拘束部材、発射ピン付勢部材及び拘束部材無効器を有することができる。拘束部材は、選択した熱量の下で軟化(例えば、溶融)する材料から作ることができる。拘束部材無効器は、電源に接続されたときに電流を流し、また、熱を発生するよう電流に対して選択した抵抗を有する電気回路を含むことができ、この熱は、発射ピン付勢部材が拘束部材に打ち勝って発射ピンを作動位置に駆動するのに十分に拘束部材を軟化させるのに使用される。一部の実施形態において、ポップアップ機構は更に、閉鎖パネルの負傷低減位置への直接又は間接的な移動を引き起こす閉鎖パネル作動付勢部材と、発射ピンによって作動されて閉鎖パネル作動付勢部材の作動を可能にする閉鎖パネル作動付勢部材解除機構とを含む。一部の実施形態において、作動部材が設けられ、閉鎖パネル作動付勢部材によって駆動されて閉鎖パネルの負傷低減位置への移動を引き起こす(任意選択的に作動部材と閉鎖パネルとの間の直接係合によって)。一部の実施形態において、閉鎖パネル作動付勢部材は、閉鎖パネルを車体から離れて直接駆動するよう機能する。閉鎖パネル作動付勢部材は、発射ピン付勢部材よりも強い力を作用させるよう構成することができる。従って、発射ピンを用いて閉鎖パネル作動付勢部材解除機構を作動させ、閉鎖パネル作動付勢部材を解除することによって、発射ピン付勢部材を用いて閉鎖パネルを直接作動させるのに利用可能となる力よりも大きな力を閉鎖パネルに作用させることができる。しかしながら、一部の実施形態において、発射ピン付勢部材は、閉鎖パネルを負傷低減位置に直接駆動するのに十分である場合がある。一部の実施形態において、ポップアップ機構は、シリンダハウジングと、非作動位置と作動位置との間を移動可能なピストンとを備えた流体作動シリンダを含む。作動位置への流体作動シリンダの移動により、閉鎖パネルが負傷低減位置に駆動される。ポップアップ機構は更に、加圧流体源と、加圧流体にピストンを暴露してピストンを作動位置に駆動するよう制御可能な解除部材とを含む。
別の態様において、ポップアップ機構は、車両の閉鎖パネルに設けられて閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動する。ポップアップ機構は、閉鎖パネルに動作可能に接続可能な駆動組立体作動部材を含む。駆動組立体作動部材は、非作動位置と作動位置との間で移動可能である。作動位置において、駆動組立体作動部材は、負傷低減位置への閉鎖パネルの移動を引き起こす。ポップアップ機構は更に、駆動組立体作動部材を作動位置に向けて付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、駆動組立体作動部材を非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、電源に接続されたときに、駆動組立体作動部材付勢部材が駆動組立体作動部材を作動位置に向けて駆動できるほど十分に駆動組立体保持部材を軟化させるよう拘束部材において熱を発生させる電線管と、を含む。
別の態様において、ポップアップ機構は、車両の閉鎖パネルに設けられて閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動し、該ポップアップ機構は、駆動組立体と、該駆動組立体によって駆動される駆動組立体とを含む。従動組立体は、非作動位置と作動位置との間で移動可能な従動組立体作動部材を含む。作動位置への移動は、閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動する。従動組立体作動部材は、作動位置に向けて付勢される。従動組立体は更に、従動組立体作動部材解除機構を含み、該従動組立体作動部材解除機構は、従動組立体作動部材解除機構が従動組立体作動部材を非作動位置に保持するロック位置と、従動組立体作動部材解除機構により従動組立体作動部材が作動位置に向かって移動可能になるアンロック位置との間で移動可能である。駆動組立体は、非作動位置と作動位置との間で移動可能な駆動組立体作動部材を含み、該駆動組立体作動部材は、従動組立体作動部材解除機構をアンロック位置に駆動する。駆動組立体は更に、駆動組立体作動部材を作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、駆動組立体作動部材を非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、駆動組立体保持部材を無効にして、駆動組立体作動部材付勢部材が駆動組立体作動部材を作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、を含む。
別の態様において、ポップアップ機構は、車両の閉鎖パネルに設けられて閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動し、該ポップアップ機構は、シリンダハウジングと、非作動位置と作動位置との間を移動可能なピストンとを備えた流体作動シリンダを含む。作動位置への流体作動シリンダの移動により、閉鎖パネルが負傷低減位置に駆動される。ポップアップ機構は更に、加圧流体源と、加圧流体にピストンを暴露してピストンを作動位置に駆動するよう制御可能な解除部材とを含む。
別の態様において、車両のフード用のアクティブ歩行者保護システムであって、アクティブ歩行者保護システムは、ラッチと、ヒンジ機構と、第1のポップアップ機構と、第2のポップアップ機構と、を含む。ラッチは、一般に、フードの前端と関連して位置付けられる。ラッチは、ストライカーを受けるための魚口部を有するハウジングと、開放位置と、魚口部において第1の深さでストライカーを解除可能に保持する一次閉鎖位置と、第1の深さよりも小さい第2の深さで魚口部においてストライカーを解除可能に保持する二次閉鎖位置との間で移動可能なラチェットと、ラチェットに付勢力を作用させて、一次閉鎖位置から二次閉鎖位置へ向けて及び二次閉鎖位置から開放位置に向けて移動させるよう構成されたラチェット付勢部材と、を含む。ラチェットが二次閉鎖位置にあるときには、フードの前端は負傷低減位置にある。ラッチは更に歯止めを含み、歯止めは、該歯止めがラチェットを開放位置に移動可能にするアンロック位置と、歯止めがラチェットを一次閉鎖位置に保持する一次ロック位置と、歯止めがラチェットを二次閉鎖位置に保持する二次ロック位置との間で移動可能である。ラッチ及びストライカーの一方は、車両の車体上に位置付けられ、ラッチ及びストライカーの他方は、フード上に位置付けられる。フードの後端は、ヒンジ機構により車両の車体に装着される。ヒンジ機構は、第1の経路に沿った開放位置へのフードの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また、第2の経路に沿った負傷低減位置へのフードの移動を可能にする。第1のポップアップ機構は、ストライカーを魚口部から離れて選択的に駆動し、歯止めを二次ロック位置に向けて選択的に駆動するよう位置付けられる。第2のポップアップ機構は、第2の経路に沿ったフードの移動を選択的に駆動するよう位置付けられる。
別の態様において、車両のフードのヒンジ端部用のポップアップ機構とヒンジ機構の組み合わせが提供される。ポップアップ機構は、非作動位置と作動位置との間で移動可能な駆動組立体作動部材と、駆動組立体作動部材を作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、駆動組立体作動部材を非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、駆動組立体保持部材を無効にして、駆動組立体作動部材付勢部材が駆動組立体作動部材を作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、を含む。閉鎖パネルは、ヒンジ機構によって車両の車体に装着される。ヒンジ機構は、第1の経路に沿った開放位置への閉鎖パネルの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また、第2の経路に沿った負傷低減位置への閉鎖パネルの移動を可能にする。作動位置への駆動組立体作動部材の移動により、第2の経路に沿った閉鎖パネルの移動が生じる。
当業者であれば、添付の請求項によって定められる本開示の技術的思想から逸脱することなく、本明細書で記載される実施形態に対して他の修正及び変形を行うことができる。
6 閉鎖パネル
10 ラッチ組立体
24 ラチェット
66 プレゼンタ
96 嵌合ラッチ構成要素
100 ラッチ(ラッチ機構)
101 作動システム
109 利得要素
110 ラッチ要素

Claims (226)

  1. 閉鎖パネルを閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するラッチ組立体であって、
    嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって前記非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、
    作動システムと、
    を備え、前記作動システムが、
    前記ラッチ付勢要素が前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積する装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、
    前記装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、
    蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムと、
    を有する、ラッチ組立体。
  2. 前記嵌合ラッチ構成要素が前記閉鎖パネルと関連付けられ、前記ラッチ組立体が更に、前記閉鎖パネルを有する車両の車体に前記ラッチ組立体を装着するための装着プレートを備える、請求項1に記載のラッチ組立体。
  3. 前記嵌合ラッチ構成要素が、前記閉鎖パネルを有する車両の車体と関連付けられ、前記ラッチ組立体が更に、前記ラッチ組立体を前記閉鎖パネルに装着するための装着プレートを備える、請求項1に記載のラッチ組立体。
  4. 前記ラッチ機構が更に、前記第1のラッチ要素を前記ラッチ位置に保持する第2のラッチ要素を含む、請求項1に記載のラッチ組立体。
  5. トリガ機構が更に、前記第2のラッチ要素の移動を作動させて前記第1のラッチ要素を前記ラッチ位置から解除するよう構成されている、請求項4に記載のラッチ組立体。
  6. 前記第1のラッチ要素が前記嵌合ラッチ構成要素と接触する、請求項1に記載のラッチ組立体。
  7. 前記第1のラッチ要素がラチェットであり、前記嵌合ラッチ構成要素がストライカーである、請求項1に記載のラッチ組立体。
  8. 前記ラッチ機構が更に、前記第1のラッチ要素を前記ラッチ位置に保持する第2のラッチ要素を含み、前記第2のラッチ要素が歯止めである、請求項7に記載のラッチ組立体。
  9. 前記トリガ機構が、前記第1のラッチ要素の移動を作動させて前記第1のラッチ要素を前記ラッチ位置から解除するよう構成され、前記複数の利得要素がまた、前記第1のラッチ要素又は前記嵌合ラッチ構成要素の少なくとも1つに作用するようになる、請求項1に記載のラッチ組立体。
  10. 前記トリガ機構が、前記複数の利得要素を介して前記機械的エネルギー蓄積システムにトリガ力を提供して蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出し、その結果前記第1のラッチ要素の解除が生じるように構成されている、請求項9に記載のラッチ組立体。
  11. 前記トリガ機構が、前記第1のラッチ要素の解除を引き起こすトリガ力を提供する第1の段と、前記複数の利得要素を介して前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出を引き起こす第2の段の複数の段で適用される、請求項9に記載のラッチ組立体。
  12. 前記複数の利得要素が、第1の位置にて枢動可能に装着され且つ枢動時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記非ラッチ位置に向けて押し付けるように構成された第1の利得部材を含む、請求項1に記載のラッチ組立体。
  13. 前記複数の利得要素が、第2の位置にて前記第1の利得部材に枢動可能に装着された第2の利得部材を含み、前記第1の位置及び前記第2の位置が互いにオフセットしている、請求項12に記載のラッチ組立体。
  14. 前記第2の利得部材が前記機械的エネルギー蓄積システムに結合され、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出によって前記第1の利得部材の枢動が引き起こされる、請求項13に記載のラッチ組立体。
  15. 前記複数の利得要素が、解除カラーと、該解除カラーによって拘束される可動要素とを含み、ロック位置からアンロック位置への前記可動要素の移動により、前記装置の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーが放出される、請求項1に記載のラッチ組立体。
  16. 前記トリガ力が前記解除カラーに加えられ、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーにより前記可動要素の移動をもたらす開始力を提供するようにする、請求項15に記載のラッチ組立体。
  17. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、第2の位置から第1の位置への前記装置の移動中に前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを供給する、請求項16に記載のラッチ組立体。
  18. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、重力に起因して前記第2の位置から前記第1の位置に移動して前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを提供する荷重物体を前記装置として含む、請求項17に記載のラッチ組立体。
  19. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記第2の位置から前記第1の位置に移動して前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを提供するシステム付勢部材を前記装置として含む、請求項17に記載のラッチ組立体。
  20. 前記システム付勢部材が圧縮下のコイルバネである、請求項19に記載のラッチ組立体。
  21. 前記トリガシステムが、前記トリガ力を提供するために電気作動式ソレノイドを含む、請求項1に記載のラッチ組立体。
  22. 前記トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、前記保持要素の解除により、前記トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる、請求項1に記載のラッチ組立体。
  23. 前記トリガ付勢要素がコイルバネである、請求項22に記載のラッチ組立体。
  24. 前記保持要素が張力下のワイヤである、請求項23に記載のラッチ組立体。
  25. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項24に記載のラッチ組立体。
  26. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項25に記載のラッチ組立体。
  27. 前記破壊要素が機械的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する前記破壊要素による機械的衝撃に起因する、請求項26に記載のラッチ組立体。
  28. 前記破壊要素が電気的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する電流の印加に起因する、請求項26に記載のラッチ組立体。
  29. 前記破壊要素が、電気的に作動され、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含み、前記加熱要素の加熱が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる、請求項26に記載のラッチ組立体。
  30. 前記破壊要素が装薬である、請求項26に記載のラッチ組立体。
  31. 前記破壊要素が化学物質である、請求項26に記載のラッチ組立体。
  32. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項1に記載のラッチ組立体。
  33. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記装置を前記第1の位置から前記第2の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項32に記載のラッチ組立体。
  34. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項22に記載のラッチ組立体。
  35. 前記交換が、前記トリガ付勢要素及び前記保持要素の交換を含む、請求項34に記載のラッチ組立体。
  36. 前記交換が、前記トリガ付勢要素を再利用した前記保持要素の交換を含む、請求項34に記載のラッチ組立体。
  37. 前記トリガ付勢要素が空気圧装置である、請求項22に記載のラッチ組立体。
  38. 前記拘束要素が第1の磁石であり、破壊要素が第2の磁石であり、前記第2の磁石は前記第1の磁石の磁場強度を低下させるようにする、請求項22に記載のラッチ組立体。
  39. 閉鎖パネルを閉鎖パネル位置から開放パネル位置に駆動するラッチ組立体であって、
    嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有し、該第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって前記非ラッチ位置に向けて付勢されるラッチ機構と、
    作動システムと、
    を備え、前記作動システムが、
    前記ラッチ付勢要素が前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に移動させるのを支援するための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有する機械的エネルギー蓄積システムと、
    トリガ力を提供して、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、
    を有し、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーが、第2のトリガ位置から第1のトリガ位置へのトリガ付勢要素の移動中に放出され、前記機械的エネルギー蓄積システムが、第1の位置から第2の位置へ前記装置を戻すことによって後続の展開のためにリセット可能に構成され、その結果、前記機械的ポテンシャルエネルギーの放出が前記第2の位置から前記第1の位置への前記装置の移動を生じさせるようになる、ラッチ組立体。
  40. 前記装置を係合する複数の利得要素を有する機械的利得システムを更に備え、前記複数の利得要素の移動が前記トリガ力と関連付けられて、移動中の前記複数の利得要素の協働により、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力として前記トリガ力の増大をもたらすようになる、請求項39に記載のラッチ組立体。
  41. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の展開のために交換可能である、請求項39に記載のラッチ組立体。
  42. 前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項41に記載のラッチ組立体。
  43. 前記トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、前記保持要素の解除により、前記トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる、請求項39に記載のラッチ組立体。
  44. 前記トリガ付勢要素コイルバネである、請求項43に記載のラッチ組立体。
  45. 前記保持要素が張力下のワイヤである、請求項43に記載のラッチ組立体。
  46. 前記トリガシステムが更に、前記保持要素の構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記保持要素における張力の喪失の結果である、請求項43に記載のラッチ組立体。
  47. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項45に記載のラッチ組立体。
  48. 前記嵌合ラッチ構成要素が前記閉鎖パネルと関連付けられ、前記ラッチ組立体が更に、前記閉鎖パネルを有する車両の車体に前記ラッチ組立体を装着するための装着プレートを備える、請求項39に記載のラッチ組立体。
  49. 前記装置が荷重物体である、請求項39に記載のラッチ組立体。
  50. 前記装置が付勢部材である、請求項39に記載のラッチ組立体。
  51. 前記付勢部材がバネである、請求項50に記載のラッチ組立体。
  52. 前記バネがコイルバネである、請求項51に記載のラッチ組立体。
  53. 前記トリガ付勢要素が空気圧装置である、請求項43に記載のラッチ組立体。
  54. 前記拘束要素が第1の磁石であり、破壊要素が第2の磁石であり、前記第2の磁石は前記第1の磁石の磁場強度を低下させるようにする、請求項43に記載のラッチ組立体。
  55. 閉鎖パネル位置から開放パネル位置への車両の閉鎖パネルの移動を支援するパネル動作組立体であって、
    前記閉鎖パネルに対して装着するための装着部を有し、前記閉鎖パネル位置と前記開放パネル位置との間で前記閉鎖パネルを動作可能に移動させるよう構成されたパネル動作構成要素と、
    前記パネル動作構成要素に結合され、前記車両の車体上に装着するよう構成された作動システムと、
    を備え、前記作動システムが、
    前記パネル動作構成要素を第1の構成要素位置から、該第1の構成要素位置から離間し且つ前記閉鎖パネルの開放位置に相当する第2の構成要素位置に変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動されて、前記パネル動作構成要素の変位が該パネル動作構成要素の動作をバイパスさせるようになる、機械的エネルギー蓄積システムと、
    前記トリガ力を提供して、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、
    を含み、前記トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、前記保持要素の破壊により、前記トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる、パネル動作組立体。
  56. 前記パネル動作構成要素が、前記閉鎖パネルの嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を含み、前記第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって前記非ラッチ位置に向けて付勢される、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  57. 前記パネル動作構成要素が、前記閉鎖パネルを車体に結合するヒンジである、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  58. 前記ヒンジを車体に装着するよう構成されたフレームを含むヒンジ組立体を更に備える、請求項57に記載のパネル動作組立体。
  59. 前記作動システムが、前記フレームと車体との間に結合され、前記フレームが、前記ヒンジの作動を拘束しながら、前記第1の構成要素位置から第2の構成要素位置に変位されるようになる、請求項58に記載のパネル動作組立体。
  60. 前記トリガ付勢要素がコイルバネである、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  61. 前記保持要素が張力下のワイヤである、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  62. 前記トリガシステムが更に、前記保持要素の構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記保持要素における張力の喪失の結果である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  63. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項61に記載のパネル動作組立体。
  64. 前記パネル動作構成要素がラッチ機構であり、前記パネル動作構成要素の変位が、前記ラッチ機構のラッチ位置に嵌合ラッチ構成要素を保持しながら実施される、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  65. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項63に記載のパネル動作組立体。
  66. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項63に記載のパネル動作組立体。
  67. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項63に記載のパネル動作組立体。
  68. 前記破壊要素が機械的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する前記破壊要素による機械的衝撃に起因する、請求項67に記載のパネル動作組立体。
  69. 前記破壊要素が電気的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する電流の印加に起因する、請求項67に記載のパネル動作組立体。
  70. 前記破壊要素が、電気的に作動され、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含み、前記加熱要素の加熱が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる、請求項67に記載のパネル動作組立体。
  71. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  72. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記装置を前記第1の位置から前記第2の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項71に記載のパネル動作組立体。
  73. 前記装置が荷重物体である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  74. 前記装置が付勢部材である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  75. 前記付勢部材がバネである、請求項74に記載のパネル動作組立体。
  76. 前記バネがコイルバネである、請求項75に記載のパネル動作組立体。
  77. 前記破壊要素が装薬である、請求項62に記載のパネル動作組立体。
  78. 前記破壊要素が化学物質である、請求項62に記載のパネル動作組立体。
  79. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  80. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記装置を第1の位置から第2の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項79に記載のパネル動作組立体。
  81. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  82. 前記交換が、前記トリガ付勢要素及び前記保持要素の交換を含む、請求項81に記載のパネル動作組立体。
  83. 前記交換が、前記トリガ付勢要素を再利用した前記保持要素の交換を含む、請求項81に記載のパネル動作組立体。
  84. 前記トリガ付勢要素が空気圧装置である、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  85. 前記拘束要素が第1の磁石であり、破壊要素が第2の磁石であり、前記第2の磁石は前記第1の磁石の磁場強度を低下させるようにする、請求項55に記載のパネル動作組立体。
  86. 隣接する物体に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構であって、
    前記隣接する物体に関連する装着面に作動システムを装着するよう構成された装着部と、
    前記隣接する物体を第1の位置から第2の位置に変位させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力によって作動される機械的エネルギー蓄積システムと、
    前記トリガ力を提供して前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するよう構成されたトリガシステムと、
    を備え、前記トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、前記保持要素の破壊により、前記トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる、作動機構。
  87. 前記装着部が、前記隣接する物体に接続するためのリンク部材であり、該リンク部材を介して前記隣接する物体に前記作動力が加わるようになる、請求項86に記載の作動機構。
  88. 前記リンク部材がケーブルである、請求項86に記載の作動機構。
  89. 前記装着部が、ラッチの装着面に取り付けるように構成され、前記隣接する物体が前記ラッチの1又はそれ以上のラッチ要素であるようになる、請求項86に記載の作動機構。
  90. 前記装置を係合する複数の利得要素を有する機械的利得システムを更に備え、前記複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、移動中の前記複数の利得要素の協働により、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力として前記トリガ力の増大をもたらすようになる、請求項89に記載の作動機構。
  91. 前記装着面がヒンジ組立体のフレーム上にあり、前記隣接する物体が閉鎖パネルに結合されたヒンジであり、前記フレームを介して前記ヒンジに作動力が間接的に加わるようになる、請求項86に記載の作動機構。
  92. 前記装着面が、閉鎖パネルを有する車両の車体上にある、請求項86に記載の作動機構。
  93. 前記隣接する物体が、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で前記閉鎖パネルを動作可能に移動させるよう構成されたパネル動作構成要素である、請求項92に記載の作動機構。
  94. 前記パネル動作構成要素が、前記閉鎖パネルの嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を含み、前記第1のラッチ要素の移動がラッチ付勢要素によって前記非ラッチ位置に向けて付勢される、請求項93に記載の作動機構。
  95. 前記隣接する物体が、前記閉鎖パネルの材料成分である、請求項92に記載の作動機構。
  96. 前記閉鎖パネルの材料成分が、前記閉鎖パネルの一部としての構造部材である、請求項95に記載の作動機構。
  97. 前記トリガ付勢要素がコイルバネである、請求項86に記載の作動機構。
  98. 前記保持要素が張力下のワイヤである、請求項86に記載の作動機構。
  99. 前記トリガシステムが更に、前記保持要素の構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記保持要素における張力の喪失の結果である、請求項86に記載の作動機構。
  100. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項98に記載の作動機構。
  101. 第1のハウジング位置から第2のハウジング位置への前記ラッチの変位が、前記嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持しながら実施される、請求項86に記載の作動機構。
  102. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項100に記載の作動機構。
  103. 前記トリガシステムが更に、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項100に記載の作動機構。
  104. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項100に記載の作動機構。
  105. 前記破壊要素が機械的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する前記破壊要素による機械的衝撃に起因する、請求項104に記載の作動機構。
  106. 前記破壊要素が電気的に作動され、前記塑性変形は、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に対する電流の印加に起因する、請求項104に記載の作動機構。
  107. 前記破壊要素が、電気的に作動され、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含み、前記加熱要素の加熱が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる、請求項104に記載の作動機構。
  108. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能であり、前記トリガシステムが、前記作動機構のトリガシステム接続部に解除可能に結合されるようになる、請求項86に記載の作動機構。
  109. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記装置を前記第1の位置から前記第2の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項108に記載の作動機構。
  110. 前記装置が荷重物体である、請求項86に記載の作動機構。
  111. 前記装置が付勢部材である、請求項86に記載の作動機構。
  112. 前記付勢部材がバネである、請求項111に記載の作動機構。
  113. 前記バネがコイルバネである、請求項111に記載の作動機構。
  114. 前記破壊要素が装薬である、請求項99に記載の作動機構。
  115. 前記破壊要素が化学物質である、請求項99に記載の作動機構。
  116. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項86に記載の作動機構。
  117. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記装置を前記第2の位置から前記第1の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第1の位置に保持するようにする、請求項116に記載の作動機構。
  118. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能である、請求項86に記載の作動機構。
  119. 前記交換が、前記トリガ付勢要素及び前記保持要素の交換を含む、請求項118に記載の作動機構。
  120. 前記交換が、前記トリガ付勢要素を再利用した前記保持要素の交換を含む、請求項118に記載の作動機構。
  121. 前記物体が車両の構成要素であり、前記装着面が車体上又は前記物体自体上の何れかにある、請求項86に記載の作動機構。
  122. 前記トリガ付勢要素が空気圧装置である、請求項86に記載の作動機構。
  123. 前記拘束要素が第1の磁石であり、破壊要素が第2の磁石であり、前記第2の磁石は前記第1の磁石の磁場強度を低下させるようにする、請求項1に記載の作動機構。
  124. 嵌合ラッチ構成要素をラッチ位置に保持し且つ解除時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から非ラッチ位置に移動させるための第1のラッチ要素を有するラッチ機構に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構であって、
    前記ラッチ機構に作動システムを結合するよう構成された装着部と、
    前記嵌合ラッチ構成要素を前記ラッチ位置から前記非ラッチ位置に駆動させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力と関連付けられた、機械的エネルギー蓄積システムと、
    前記装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動がトリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、
    を備える、作動機構。
  125. 前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するためにトリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムを更に備え、前記トリガシステムが、トリガ付勢要素と保持要素とを含み、前記保持要素の破壊により、前記トリガ付勢要素が第1のトリガ位置から第2のトリガ位置に移動する結果としてトリガ力を提供するようになる、請求項124に記載の作動機構。
  126. 前記嵌合ラッチ構成要素を有する閉鎖パネルを含む車両の車体に前記作動機構を接続するためのフレームを更に備える、請求項124に記載の作動機構。
  127. 前記ラッチ機構が、閉鎖位置と放出との間で前記閉鎖パネルを動作可能移動させるよう構成される、請求項126に記載の作動機構。
  128. 前記第1のラッチ要素の移動が、ラッチ付勢要素により非ラッチ位置に向けて付勢される、請求項127に記載の作動機構。
  129. 前記トリガ付勢要素がコイルバネである、請求項125に記載の作動機構。
  130. 前記保持要素が張力下のワイヤである、請求項125に記載の作動機構。
  131. 前記トリガシステムが更に、前記保持要素の構造的完全性に損傷を与える破壊要素を備え、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記保持要素における張力の喪失の結果である、請求項125に記載の作動機構。
  132. 前記破壊要素が、前記保持要素の1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項131に記載の作動機構。
  133. 前記破壊要素が機械的に作動され、前記塑性変形は、前記保持要素の1又はそれ以上の部分に対する前記破壊要素による機械的衝撃に起因する、請求項132に記載の作動機構。
  134. 前記破壊要素が電気的に作動され、前記塑性変形は、前記保持要素の1又はそれ以上に対する電流の印加に起因する、請求項132に記載の作動機構。
  135. 前記破壊要素が、電気的に作動され、前記保持要素の1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含み、前記加熱要素の加熱が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる、請求項132に記載の作動機構。
  136. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記機械的エネルギー蓄積システムの後続の作動のために交換可能であり、前記トリガシステムが前記作動機構のトリガシステム接続部に解除可能に結合されるようになる、請求項125に記載の作動機構。
  137. 前記機械的エネルギー蓄積システムが、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーのための前記装置を第1の位置から第2の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第2の位置に保持するようにする、請求項136に記載の作動機構。
  138. 前記装置がバネである、請求項137に記載の作動機構。
  139. 前記装置が荷重物体である、請求項137に記載の作動機構。
  140. 前記複数の利得要素が、第1の位置にて枢動可能に装着され且つ枢動時に前記嵌合ラッチ構成要素を前記非ラッチ位置に向けて押し付けるように構成された第1の利得部材を含む、請求項124に記載の作動機構。
  141. 前記複数の利得要素が、第2の位置にて前記第1の利得部材に枢動可能に装着された第2の利得部材を含み、前記第1の位置及び前記第2の位置が互いにオフセットしている、請求項140に記載の作動機構。
  142. 前記第2の利得部材が前記機械的エネルギー蓄積システムに結合され、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出によって前記第1の利得部材の枢動が引き起こされる、請求項141に記載の作動機構。
  143. 前記複数の利得要素が、解除カラーと、該解除カラーによって拘束される可動要素とを含み、ロック位置からアンロック位置への前記可動要素の移動により、前記装置の蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーが放出される、請求項124に記載の作動機構。
  144. 前記トリガ力が前記解除カラーに加えられ、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーにより前記可動要素の移動をもたらす開始力を提供するようにする、請求項143に記載の作動機構。
  145. 物体に作用させる作動力として蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する作動機構であって、
    前記物体に作動システムを関連付けるよう構成された装着部と、
    前記物体を第1の位置から第2の位置に駆動させるための機械的ポテンシャルエネルギーを蓄積するよう構成された装置を有し、該蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの放出がトリガ力と関連付けられる、機械的エネルギー蓄積システムと、
    前記装置を係合するための複数の利得要素を有し、該複数の利得要素の移動が前記トリガ力と関連付けられて、該複数の利得要素の協働により、前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出する開始力としてのトリガ力の増大をもたらすようにする機械的利得システムと、
    を備える、作動機構。
  146. 蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを有する作動機構に解除可能に結合するよう構成されたトリガシステムであって、
    作動システムのトリガシステム接続部に装着するよう構成された装着部と、
    破壊要素と、
    拘束要素に結合されるトリガ付勢要素と、
    を備え、前記破壊要素による前記拘束要素の破壊が、第1のトリガ位置から第2のトリガ位置へ移動させる前記トリガ付勢要素の解除を提供するようになる、トリガシステム。
  147. 前記トリガ付勢要素がコイルバネである、請求項146に記載のトリガシステム。
  148. 前記拘束要素が張力下のワイヤである、請求項146に記載のトリガシステム。
  149. 前記破壊要素が、前記拘束要素の構造的完全性に損傷を与えるよう構成され、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記拘束要素における張力の喪失の結果である、請求項146に記載のトリガシステム。
  150. 前記破壊要素が、前記ワイヤの構造的完全性に損傷を与えるよう構成され、前記解除は、前記損傷によって引き起こされる構造的完全性の低下に起因した前記ワイヤにおける張力の喪失の結果である、請求項148に記載のトリガシステム。
  151. 前記破壊要素が、前記拘束要素の1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項149に記載のトリガシステム。
  152. 前記破壊要素が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分において塑性変形を引き起こすよう構成される、請求項150に記載のトリガシステム。
  153. 前記破壊要素が機械的に作動され、前記塑性変形は、前記拘束要素の1又はそれ以上の部分に対する前記破壊要素による機械的衝撃に起因する、請求項151に記載のトリガシステム。
  154. 前記破壊要素が電気的に作動され、前記塑性変形は、前記拘束要素の1又はそれ以上の部分に対する電流の印加に起因する、請求項153に記載のトリガシステム。
  155. 前記破壊要素が、電気的に作動され、前記拘束要素の1又はそれ以上の部分に隣接して位置付けられた加熱要素を含み、前記加熱要素の加熱が、前記ワイヤの1又はそれ以上の部分の対応する加熱を引き起こすようになる、請求項133に記載のトリガシステム。
  156. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記作動システムの後続の作動のために交換可能であり、前記トリガシステムが、前記作動機構のトリガシステム接続部に解除可能に結合されるようになる、請求項146に記載のトリガシステム。
  157. 前記作動システムが、解除時に前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを再活性化することによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、再活性化されたときに前記蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーの保持が可能になる、請求項156に記載のトリガシステム。
  158. 前記破壊要素が装薬である、請求項146に記載のトリガシステム。
  159. 前記破壊要素が化学物質である、請求項146に記載のトリガシステム。
  160. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記作動機構の後続の作動のために前記トリガシステム接続部を介して交換可能である、請求項146に記載のトリガシステム。
  161. 前記作動機構が、装置を第2の位置から第1の位置に戻すことによって再利用可能として構成され、前記トリガシステムの交換により、戻ったときに前記装置を前記第1の位置に保持するようにする、請求項160に記載のトリガシステム。
  162. 前記トリガシステムが、1回使用の構成要素であり、前記作動機構の後続の作動のために交換可能である、請求項146に記載のトリガシステム。
  163. 前記交換が、前記トリガ付勢要素及び前記保持要素の交換を含む、請求項162に記載のトリガシステム。
  164. 前記交換が、前記トリガ付勢要素を再利用した前記保持要素の交換を含む、請求項162に記載のトリガシステム。
  165. トリガシステム接続部が電気的接続要素である、請求項146に記載のトリガシステム。
  166. 前記電気的接続要素が、雄型電気接点を受けてこれに電気的に接続するよう構成された電気コンセントであり、前記装着部が、雄型電気接点を含む電気プラグである、請求項165に記載のトリガシステム。
  167. 前記雄型電気接点が電極のペアである、請求項166に記載のトリガシステム。
  168. 前記電気的接続要素が、雄型電気接点を含む電気プラグであり、前記装着部が、雄型電気接点を受けてこれに電気的に接続するよう構成された電気コンセントである、請求項165に記載のトリガシステム。
  169. 前記作動機構にトリガ力を加えるよう構成された発射部材を更に備え、該発射部材が、前記トリガ付勢要素に結合され且つ該トリガ付勢要素と共に移動可能である、請求項146に記載のトリガシステム。
  170. 前記発射部材が、前記トリガ付勢要素の一部に装着されたロッドである、請求項146に記載のトリガシステム。
  171. 前記発射部材が、前記トリガ付勢要素の一部に結合されたリンク部材である、請求項169に記載のトリガシステム。
  172. 前記リンク部材がケーブルである、請求項171に記載のトリガシステム。
  173. トリガ要素が前記トリガ付勢要素に直接結合される、請求項146に記載のトリガシステム。
  174. 前記拘束要素を前記トリガ付勢要素に間接的に結合する複数の機械的利得要素を有する機械的利得システムを更に備える、請求項146に記載のトリガシステム。
  175. 前記複数の機械的利得要素が、駆動部材及びてこ部材を含み、前記てこ部材の近位部分が前記拘束部材に結合され、前記てこ部材の遠位部分が前記トリガ付勢要素に結合されるようになる、請求項174に記載のトリガシステム。
  176. 前記駆動部材が、前記近位部分と前記遠位部分との間に位置付けられる、請求項174に記載のトリガシステム。
  177. 前記駆動部材が支点である、請求項174に記載のトリガシステム。
  178. 前記破壊要素が、ハウジングの電気的接続部に接続される電気信号によって作動される、請求項146に記載のトリガシステム。
  179. 前記電気信号が、前記拘束要素を破壊する際に前記破壊要素によって使用するための所定の大きさの電流を有する、請求項178に記載のトリガシステム。
  180. 前記破壊要素が電極のペアである、請求項179に記載のトリガシステム。
  181. 前記拘束要素の少なくとも一部が、前記電極のペアに接続され、前記拘束要素の少なくとも一部が、電気信号として供給されたときに電流を受け取るようになる、請求項179に記載のトリガシステム。
  182. 前記電気信号が、前記電極のペアに直接印加するよう構成される、請求項181に記載のトリガシステム。
  183. 前記所定の大きさが30アンペア未満である、請求項182に記載のトリガシステム。
  184. 前記所定の大きさが20アンペア未満である、請求項182に記載のトリガシステム。
  185. 前記電気信号が、前記電気的接続部に結合されたスイッチによって提供され、該電気信号が、前記拘束要素を破壊する際に前記破壊要素によって使用するための所定の大きさの電流を提供する、請求項178に記載のトリガシステム。
  186. 前記破壊要素が電極のペアである、請求項185に記載のトリガシステム。
  187. 前記拘束要素の少なくとも一部が、前記電極のペアに接続され、前記拘束要素の少なくとも一部が、電気信号として供給されたときに電流を受け取るようになる、請求項185に記載のトリガシステム。
  188. 前記電気信号が、前記スイッチに結合された電源から受け取られ、前記スイッチが、作動時に前記電源を前記電極のペアに接続するよう構成される、請求項185に記載のトリガシステム。
  189. 前記電気スイッチが電気リレーである、請求項185に記載のトリガシステム。
  190. 電気リレーがMOSFETである、請求項189に記載のトリガシステム。
  191. 前記電源が蓄電装置である、請求項184に記載のトリガシステム。
  192. 前記蓄電装置がキャパシタである、請求項191に記載のトリガシステム。
  193. トリガ力を提供するよう構成されたトリガシステムであって、
    前記トリガ力を受けるよう構成されている物体に装着するよう構成された装着部と、
    破壊要素と、
    拘束要素に結合されたトリガ付勢要素と、
    を備え、前記破壊要素による前記拘束要素の破壊が、第1のトリガ位置から第2のトリガ位置へ移動させる前記トリガ付勢要素の解除を提供するようになり、前記トリガ付勢要素が、前記第1のトリガ位置から前記第2のトリガ位置への移動の際に蓄えられた機械的ポテンシャルエネルギーを放出するようになる、トリガシステム。
  194. 前記トリガ付勢要素が空気圧装置である、請求項193に記載のトリガシステム。
  195. 前記拘束要素が第1の磁石であり、前記破壊要素が第2の磁石であり、前記第2の磁石は前記第1の磁石の磁場強度を低下させるようにする、請求項193に記載のトリガシステム。
  196. 車両の閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動するためのポップアップ機構であって、
    前記閉鎖パネルに動作可能に接続でき、非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、該作動位置において前記閉鎖パネルの前記負傷低減位置への移動を引き起こす駆動組立体作動部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、
    電源に接続されたときに、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動できるほど十分に前記駆動組立体保持部材を軟化させるよう前記保持部材において熱を発生させる電線管と、
    を備える、ポップアップ機構。
  197. 前記駆動組立体作動部材が剛性部材である、請求項196に記載のポップアップ機構。
  198. 前記駆動組立体保持部材が導電性であり、前記電線管が前記電源に接続されたときに、電流が前記駆動組立体保持部材を流れて前記駆動組立体保持部材を加熱する、請求項196に記載のポップアップ機構。
  199. 前記駆動組立体保持部材が、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部に第1のフェルールと、前記第2の端部に第2のフェルールとを有し、前記第1のフェルールがハウジングと係合され、前記第2のフェルールが前記駆動組立体作動部材と係合され、前記駆動組立体保持部材の長さは、前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持し且つ前記駆動組立体作動部材付勢部材において選択した量のポテンシャルエネルギーを維持するように選択される、請求項196に記載のポップアップ機構。
  200. 前記閉鎖パネルが、ヒンジ機構によって車両の車体に装着され、前記ヒンジ機構は、第1の経路に沿った開放位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また第2の経路に沿った前記負傷低減位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にし、前記作動位置への前記駆動組立体作動部材の移動により、前記第2の経路に沿った前記閉鎖パネルの移動が引き起こされる、請求項196に記載のポップアップ機構。
  201. 前記閉鎖パネルが、ヒンジ端部を有し、その結果、閉鎖パネルはヒンジ機構により一方端で車両の車体に接続され、反対の対向する端部でヒンジ端部に接続され、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルの対向する端部が持ち上げられたときに単一枢動ヒンジとして動作し、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルのヒンジ端部が持ち上げられたときに、車両の車体から離れた前記閉鎖パネルのヒンジ端部の並進を可能にするように連結され、作動位置への前記駆動組立体作動部材の移動は、閉鎖パネルのヒンジ端部の持ち上がりを引き起こす、請求項196に記載のポップアップ機構。
  202. 前記閉鎖パネルは、ラッチにより前端にて車両の車体に解除可能に接続され、前記ラッチが、
    ストライカーを受けるための魚口部を有するハウジングと、
    開放位置と、前記魚口部において第1の深さで前記ストライカーを解除可能に保持する一時閉鎖位置と、前記第1の深さよりも小さい第2の深さで前記魚口部において前記ストライカーを解除可能に保持する二次閉鎖位置との間を移動可能なラチェットと、
    前記ラチェットに付勢力を作用させて、前記一時閉鎖位置から前記二次閉鎖位置に向けて及び前記二次閉鎖位置から前記開放位置に向けて移動させるよう構成されたラチェット付勢部材と、
    前記ラチェットを前記開放位置に移動可能にするアンロック位置と、前記ラチェットを前記一時閉鎖位置に保持する一次ロック位置と、前記ラチェットを前記二次閉鎖位置に保持する二次ロック位置との間で移動可能な歯止めと、
    を含み、前記ポップアップ機構が更に、係合解除位置と係合位置との間で移動するよう枢動可能に装着された補助解除レバーを備え、該補助解除レバーにより、前記歯止めが前記ラチェットを前記二次閉鎖位置に解除するようになり、前記作動位置において、前記駆動組立体作動部材が、付勢力とは別個の開放力を前記ストライカーに対して前記魚口部から離れる方向に作用させる、請求項196に記載のポップアップ機構。
  203. 前記電線管が、前記電源に接続されたときに、前記拘束部材において熱を発生して、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動可能にするのに十分に前記駆動組立体保持部材を溶融する、請求項196に記載のポップアップ機構。
  204. 車両の閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動する前記閉鎖パネルのためのポップアップ機構であって、
    駆動組立体と、前記駆動組立体によって駆動される従動組立体と、
    を備え、前記従動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、該作動位置への移動により前記閉鎖パネルを前記負傷低減位置に駆動する従動組立体作動部材と、
    前記従動組立体作動部材を前記作動位置に付勢する従動組立体作動部材付勢部材と、
    前記従動組立体作動部材を前記非作動位置に保持するロック位置と、前記作動位置に向かう前記従動組立体作動部材の移動を可能にするアンロック位置との間で移動可能な従動組立体作動部材解除機構と、
    を含み、前記駆動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、前記従動組立体作動部材解除機構を前記アンロック位置に駆動する駆動組立体作動部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、
    前記駆動組立体保持部材を無効にして、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、
    を含む、ポップアップ機構。
  205. 前記車両が、ストライカーを受けるための魚口部を有するハウジングを含むラッチを有し、前記ラッチが、車体及び閉鎖パネルの一方に装着され、前記ストライカーが前記車体及び閉鎖パネルの他方に装着され、前記作動位置への前記従動組立体作動部材の移動が、前記魚口部から離れる方向で前記ストライカーを駆動する、請求項204に記載のポップアップ機構。
  206. 前記駆動組立体保持部材無効器が、電源に接続されたときに拘束部材において熱を発生して、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動可能にするのに十分に前記拘束部材を軟化させる電線管を含む、請求項204に記載のポップアップ機構。
  207. 前記電線管が、電源に接続されたときに前記拘束部材において熱を発生して、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動可能にするのに十分に前記駆動組立体保持部材を溶融させる、請求項204に記載のポップアップ機構。
  208. 前記駆動組立体保持部材が導電性であり、前記電線管が電源に接続されたときに、電流が前記駆動組立体保持部材を流れて前記駆動組立体保持部材を加熱する、請求項207に記載のポップアップ機構。
  209. 前記駆動組立体保持部材が、第1の端部及び第2の端部と、前記第1の端部に第1のフェルールと、前記第2の端部に第2のフェルールとを有し、前記第1のフェルールがハウジングと係合され、前記第2のフェルールが前記駆動組立体作動部材と係合され、前記駆動組立体保持部材の長さは、前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持し且つ前記駆動組立体作動部材付勢部材において選択した量のポテンシャルエネルギーを維持するように選択される、請求項204に記載のポップアップ機構。
  210. 前記従動組立体作動部材が、軸方向及び円周方向に拘束される少なくとも1つの保持部材を保持する溝を含み、前記従動組立体作動部材解除機構が、前記従動組立体作動部材の周りに回転可能な解除カラーを含み、前記解除カラーが少なくとも1つのポケットを含み、前記解除カラーが、前記少なくとも1つのポケットが前記少なくとも1つの保持部材と位置ずれして該保持部材が半径方向に拘束されて前記溝内に留まり、前記従動組立体作動部材が前記非作動位置から移動するのが阻止されるようになるロック位置から、前記少なくとも1つのポケットが前記少なくとも1つの保持部材と位置合わせされて前記少なくとも1つの保持部材が前記溝の外に半径方向に移動できるようになり、これにより前記従動組立体作動部材が前記作動位置に移動可能になるアンロック位置とで回転可能である、請求項204に記載のポップアップ機構。
  211. 静止位置と作動位置との間で移動するよう前記ハウジングに枢動可能に装着されたカムレバーを更に備え、前記作動位置に向けて第1の方向での前記カムレバーの移動中に、前記カムレバーが前記ストライカーを前記魚口部から離れる方向に駆動し、前記カムレバーが第1のストライカー係合面を有し、前記従動組立体作動部材が前記カムレバーに動作可能に接続され、前記ポップアップ機構が更に、
    前記カムレバーに運動学的に接続され、前記カムレバーの回転付勢を阻止するラッチ状態と、前記第1の方向での前記カムレバーの回転を可能にする解除状態との間で移動するキャッチと、
    前記キャッチに運動学的に接続され、前記キャッチを前記解除状態に移動させる解除アクチュエータと、
    を備え、前記カムレバーが静止位置にあり且つ前記キャッチが前記ラッチ状態にあるときに、前記第1のストライカー係合面が前記魚口部と並置されて、前記魚口部における中間の深さで前記ストライカーに対して着座部を提示し、前記ストライカーが前記魚口部の底端部に到達するのを阻止するようにし、前記解除アクチュエータが作動して前記キャッチを前記解除状態に移動させたときに、前記カムレバーが回転して、最初に前記ストライカーを前記魚口部の上端部に駆動し、次いで前記ストライカーを切り離し、前記ストライカーが中間位置を越えて前記魚口部の底端部に向かって移動できるようになる、請求項205に記載のポップアップ機構。
  212. 前記ラッチが、
    開放位置と、前記魚口部において第1の深さで前記ストライカーを解除可能に保持する一次閉鎖位置と、前記第1の深さよりも小さい第2の深さで前記魚口部において前記ストライカーを解除可能に保持する二次閉鎖位置との間で移動可能なラチェットと、
    前記ラチェットを前記開放位置に移動可能にするアンロック位置と、前記ラチェットを前記一次閉鎖位置に保持する一次ロック位置と、前記ラチェットを前記二次閉鎖位置に保持する二次ロック位置との間で移動可能な歯止めと、
    を含み、前記ポップアップ機構が更に、係合解除位置と係合位置との間で移動するよう枢動可能に装着された補助解除レバーを備え、前記補助解除レバーにより、前記歯止めが前記ラチェットを前記二次閉鎖位置に解除するようになる、請求項205に記載のポップアップ機構。
  213. 前記閉鎖パネルが、ヒンジ機構によって車両の車体に装着され、前記ヒンジ機構は、第1の経路に沿った開放位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また第2の経路に沿った前記負傷低減位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にし、前記作動位置への前記従動組立体作動部材の移動により、前記第2の経路に沿った前記閉鎖パネルの移動が引き起こされる、請求項204に記載のポップアップ機構。
  214. 前記閉鎖パネルが、ヒンジ端部を有し、その結果、閉鎖パネルはヒンジ機構により一方端で車両の車体に接続され、反対の対向する端部でヒンジ端部に接続され、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルの対向する端部が持ち上げられたときに単一枢動ヒンジとして動作し、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルのヒンジ端部が持ち上げられたときに、車両の車体から離れた前記閉鎖パネルのヒンジ端部の並進を可能にするように連結され、作動位置への前記従動組立体作動部材の移動は、閉鎖パネルのヒンジ端部の持ち上がりを引き起こす、請求項204に記載のポップアップ機構。
  215. 前記従動組立体作動部材付勢部材によって前記従動組立体作動部材に作用させる付勢力は、前記駆動組立体作動部材付勢部材によって前記駆動組立体作動部材に作用させる付勢力よりも大きい、請求項204に記載のポップアップ機構。
  216. 車両の閉鎖パネルを負傷低減位置に駆動する閉鎖パネルのためのポップアップ機構であって、
    円筒ハウジングと、非作動位置と作動位置との間で移動可能なピストンとを含み、前記作動位置への移動によって前記閉鎖パネルが前記負傷低減位置に駆動される流体作動シリンダと、
    加圧流体源と、
    前記ピストンを前記加圧流体に曝して前記ピストンを前記作動位置に駆動するよう制御可能な解除部材と、
    を備える、ポップアップ機構。
  217. 前記車両が、ストライカーを受けるための魚口部を有するハウジングを含むラッチを有し、前記ラッチが、車体及び閉鎖パネルの一方に装着され、前記ストライカーが前記車体及び閉鎖パネルの他方に装着され、前記流体作動シリンダが、前記ストライカーに動作可能に接続されて、前記魚口部から離れる方向で前記ストライカーを駆動する、請求項216に記載のポップアップ機構。
  218. 静止位置と作動位置との間で移動するよう前記ハウジングに枢動可能に装着されたカムレバーを更に備え、前記作動位置に向けて第1の方向での前記カムレバーの移動中に、前記カムレバーが前記ストライカーを前記魚口部から離れる方向に駆動し、前記カムレバーが第1のストライカー係合面を有し、前記ポップアップ機構が更に、
    前記カムレバーに運動学的に接続され、前記カムレバーの回転付勢を阻止するラッチ状態と、前記第1の方向での前記カムレバーの回転を可能にする解除状態との間で移動するキャッチと、
    前記キャッチに運動学的に接続され、前記キャッチを前記解除状態に移動させる解除アクチュエータと、
    を備え、前記カムレバーが静止位置にあり且つ前記キャッチが前記ラッチ状態にあるときに、前記第1のストライカー係合面が前記魚口部と並置されて、前記魚口部における中間の深さで前記ストライカーに対して着座部を提示し、前記ストライカーが前記魚口部の底端部に到達するのを阻止するようにし、前記解除アクチュエータが作動して前記キャッチを前記解除状態に移動させたときに、前記カムレバーが回転して、最初に前記ストライカーを前記魚口部の上端部に駆動し、次いで前記ストライカーを切り離し、前記ストライカーが中間位置を越えて前記魚口部の底端部に向かって移動できるようになる、請求項217に記載のポップアップ機構。
  219. 前記解除部材が、閉鎖位置及び開放位置に位置付け可能な制御バルブであり、前記加圧流体源が、加圧流体を含む圧力容器である、請求項216に記載のポップアップ機構。
  220. 前記ラッチの解除レバーを作動させることができる係合位置と、前記ラッチの解除レバーを係合しない係合解除位置との間で移動するよう枢動可能に装着された補助解除レバーを更に備え、前記補助解除レバーが、前記非作動位置から前記作動位置への前記カムレバーの移動によって前記係合解除位置から前記係合位置に移動可能である、請求項217に記載のポップアップ機構。
  221. 車両のフードのアクティブ歩行者保護システムであって、前記フードのラッチ端部と関連して位置付けられるラッチを備え、該ラッチが、
    ストライカーを受けるための魚口部を有するハウジングと、
    開放位置と、前記魚口部において第1の深さで前記ストライカーを解除可能に保持する一次閉鎖位置と、前記第1の深さよりも小さい第2の深さで前記魚口部において前記ストライカーを解除可能に保持する二次閉鎖位置との間で移動可能なラチェットと、
    を含み、前記システムが更に、
    前記ラチェットに付勢力を作用させて、前記一次閉鎖位置から前記二次閉鎖位置へ向けて及び前記二次閉鎖位置から前記開放位置に向けて移動させるよう構成され、前記ラチェットが前記二次閉鎖位置にあるときに前記フードの前端が負傷低減位置にあるラチェット付勢部材と、
    前記ラチェットを前記開放位置に移動可能にするアンロック位置と、前記ラチェットを前記一次閉鎖位置に保持する一次ロック位置と、前記ラチェットを前記二次閉鎖位置に保持する二次ロック位置との間で移動可能な歯止めと、
    を備え、前記ラッチ及び前記ストライカーの一方が車両の車体上に位置付けられ、前記ラッチ及び前記ストライカーの他方が前記フード上に位置付けられ、
    前記システムが更に、
    前記フードのヒンジ端部を車両の車体に装着するヒンジ機構を備え、前記ヒンジ機構が、第1の経路に沿った開放位置への前記フードの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また第2の経路に沿った前記負傷低減位置への前記フードの移動を可能にし、
    前記システムが更に、
    前記ストライカーを前記魚口部から離れて選択的に駆動し、前記歯止めを前記二次ロック位置に向けて選択的に駆動するよう位置付けられた第1のポップアップ機構と、
    前記第2の経路に沿った前記フードの移動を選択的に駆動するよう位置付けられた第2のポップアップ機構と、
    を備える、アクティブ歩行者保護システム。
  222. 前記第1のポップアップ機構が、駆動組立体と、前記駆動組立体によって駆動される従動組立体と、を含み、前記従動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、該作動位置への移動により前記ストライカーを前記魚口部から離れて駆動し且つ前記歯止めを前記二次ロック位置に向けて駆動し、前記作動位置に向けて付勢される従動組立体作動部材と、
    前記従動組立体作動部材を前記非作動位置に保持するロック位置と、前記作動位置に向かう前記従動組立体作動部材の移動を可能にするアンロック位置との間で移動可能な従動組立体作動部材解除機構と、
    を含み、前記駆動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、前記従動組立体作動部材解除機構を前記アンロック位置に駆動する駆動組立体作動部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、
    前記駆動組立体保持部材を無効にして、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、
    を含む、請求項221に記載のアクティブ歩行者保護システム。
  223. 前記第2のポップアップ機構が、駆動組立体と、前記駆動組立体によって駆動される従動組立体と、を含み、前記従動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、該作動位置への移動により前記第2の経路に沿った前記フードの移動を駆動し、前記作動位置に向けて付勢される従動組立体作動部材と、
    前記従動組立体作動部材を前記非作動位置に保持するロック位置と、前記作動位置に向かう前記従動組立体作動部材の移動を可能にするアンロック位置との間で移動可能な従動組立体作動部材解除機構と、
    を含み、前記駆動組立体が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、前記従動組立体作動部材解除機構を前記アンロック位置に駆動する駆動組立体作動部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、
    前記駆動組立体保持部材を無効にして、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、
    を含む、請求項221に記載のアクティブ歩行者保護システム。
  224. 車両のフードのヒンジ端部のためのポップアップ機構とヒンジ機構の組み合わせであって、前記ポップアップ機構が、
    非作動位置と作動位置との間で移動可能な駆動組立体作動部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に付勢する駆動組立体作動部材付勢部材と、
    前記駆動組立体作動部材を前記非作動位置に保持する駆動組立体保持部材と、
    前記駆動組立体保持部材を無効にして、前記駆動組立体作動部材付勢部材が前記駆動組立体作動部材を前記作動位置に向けて駆動するのを可能にするよう制御可能である駆動組立体保持部材無効器と、
    を含み、前記閉鎖パネルが、前記ヒンジ機構によって車両の車体に装着され、前記ヒンジ機構が、第1の経路に沿った開放位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にして、これにより覆われた車両の部分にアクセスできるようにし、また第2の経路に沿った前記負傷低減位置への前記閉鎖パネルの移動を可能にし、前記作動位置への前記従動組立体作動部材の移動により、前記第2の経路に沿った前記閉鎖パネルの移動が引き起こされる、ポップアップ機構とヒンジ機構の組み合わせ。
  225. 前記閉鎖パネルが、ヒンジ端部を有し、その結果、閉鎖パネルはヒンジ機構により一方端で車両の車体に接続され、反対の対向する端部でヒンジ端部に接続され、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルの対向する端部が持ち上げられたときに単一枢動ヒンジとして動作し、前記ヒンジ機構は、前記閉鎖パネルのヒンジ端部が持ち上げられたときに、車両の車体から離れた前記閉鎖パネルのヒンジ端部の並進を可能にするように連結され、作動位置への前記駆動組立体作動部材の移動は、閉鎖パネルのヒンジ端部の持ち上がりを引き起こす、請求項224に記載の組み合わせ。
  226. 前記ヒンジ機構が、第1の端部枢動軸線にて車両の車体と枢動可能に係合され、第2の端部枢動軸線にて前記フードと枢動可能に係合され、また係合軸線にて前記ポップアップ機構と枢動可能に係合される枢動リンクを含み、前記係合軸線と前記第1の端部枢動軸線との間の距離は、前記第2の端部枢動軸線と前記第1の端部枢動軸線との間の距離よりも小さい、請求項224に記載の組み合わせ。
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