JP2015504104A - 分散重合で調製したエチレン系ポリマー - Google Patents

分散重合で調製したエチレン系ポリマー Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも以下の特性:(a)60000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))及び(b)2.3以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有するエチレン系ポリマーを含む組成物を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の参照
本願は、2011年12月19日に出願の米国仮特許出願第61/577232号及び2011年12月21日に出願の国際出願第PCT/US11/066417号の利益を主張するものである。
改善された加工性及び改善された靭性を有する、より高分子量のエチレン系ポリマーが必要とされている。このようなポリマーは、強靭な高分子量ポリマーが要求されるシーリング用途で必要とされている。これらのポリマーは、典型的には、慣用の溶液重合法を用いて調製することができない。ポリマーの粘度により、ポリマーの加工性が制限されてしまうためである。
米国特許第5278272号明細書には弾性で実質的に線状のオレフィンポリマーが開示されていて、このポリマーは、比較用の線状オレフィンポリマーのものの70%以下の加工性指数(PI:Processing index)並びに同じメルトインデックス(I2)及び分子量分布での、従来の線状オレフィンポリマーの表面メルトフラクチャ発生時の臨界せん断速度より少なくとも50%高い表面メルトフラクチャ発生時の臨界せん断速度を含めた極めて良好な加工性を有する。このポリマーは、比較用の線状オレフィンポリマーより高い「低/ゼロせん断粘度」及び低い「高せん断粘度」を有する。
米国特許第6680361号明細書には、ノルボルナジエン等の従来の分岐誘発性モノマーを含まないせん断減粘性エチレン/α−オレフィン及びエチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマーが開示されている。このようなポリマーは高温で、水素を殆ど又は全く有さない雰囲気中、幾何拘束型錯体触媒及び活性化共触媒を使用して調製される。
国際公開第WO2011/002998号パンフレットには、低レベルの総不飽和度を有するエチレンポリマーが開示されている。このようなエチレンポリマーを使用した組成物及びそれらから作製した物品も開示されている。
国際公開第WO2011/002986号パンフレットには、低レベルの長鎖分岐を有するエチレンポリマーが開示されている。これらのポリマーから作製されるフィルム及びフィルム層は広い温度範囲にわたって良好なホットタック強度を有するため、パッケージング用途に良い材料となっている。
国際公開第WO2007/136497号パンフレットには、嵩高で平面的な芳香族基又は置換芳香族基を含む、多官能性ルイス塩基リガンドの1種以上の金属錯体を含む触媒組成物が開示されている。1種以上のα−オレフィンの、高触媒効率での同じ溶液重合、特には連続溶液重合を用いた重合方法も開示されている。
国際公開第WO2007/136496号パンフレットには、立体的に嵩高な置換基で適切に置換された多価アリールオキシエーテルの金属錯体が開示されている。これらの金属錯体は、脂肪族及び脂環式炭化水素における増強された溶解性を有し、及び/又は、エチレン/α−オレフィンコポリマーの重合用の触媒成分として使用される場合に低I10/I値を有する生成物を生じる。
国際公開第WO2007/136494号パンフレットには、多価アリールオキシエーテルのジルコニウム錯体を含む触媒組成物並びに改善された加工特性を有するインターポリマーを調製するための、エチレン、1種以上のC3〜30オレフィン及び共役又は非共役ジエンの連続溶液重合におけるその使用が開示されている。
追加のエチレン系ポリマー及び/又は方法は以下:米国特許第6255410号明細書、第4433121号明細書、米国特許第3932371号明細書、米国特許第4444922号明細書、国際公開第WO02/34795号パンフレット、第WO04/026923号パンフレット、第WO08/079565号パンフレット、第WO11/008837号パンフレット、R.E.van Vliet et al、The Use of Liquid−Liquid Extraction in the EPDM Solution Polymerization Process、Ind.Eng.Chem.Res.、2001,40(21)、4586−4595に記載されている。
しかしながら、これらのエチレン系ポリマーの分子量は、典型的には、重合を行うのに必要な低粘度に起因して低く、また典型的にはコモノマー取り込み量が低く、これによってポリマーの靭性が低下する。上述したように、改善された加工性及び改善された靭性を有する高分子量のエチレン系ポリマーは依然として必要とされている。これらのニーズは、以下の発明によって満たされている。
本発明は、少なくとも以下の特性:
(a)60000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))及び
(b)2.3以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))
を有するエチレン系ポリマーを含む組成物を提供する。
本発明の重合方法の概略フロー図である。 本発明の重合方法のランプロファイル(温度、圧力対時間)である。 幾つかの本発明のポリマー及び比較用ポリマーの「重量%オクテン取り込み量対密度」のプロットである。 幾つかの本発明のポリマー及び比較用ポリマーの「分子量分布対密度」のプロットである。
上述したように、本発明は、少なくとも以下の特性:
(a)60000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))及び
(b)2.3以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))
を有するエチレン系ポリマーを含む組成物を提供する。
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明のエチレン系ポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、0.85〜0.91g/cc又は0.85〜0.90g/cc(1cc=1cm)の密度を更に有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、エチレン/α−オレフィンインターポリマーである。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、エチレン/α−オレフィンコポリマーである。
一実施形態において、α−オレフィンは、C3−C10α−オレフィンから選択される。実例となるα−オレフィンには、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン及び1−デセンが含まれる。好ましくは、α−オレフィンはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン又は1−オクテン、より好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン又は1−オクテンである。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、ポリマーの重量を基準として、30重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、ポリマーの重量を基準として、32重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、ポリマーの重量を基準として、34重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、2.3〜5.0の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、2.4〜4.6の分子量分布(Mw(絶対/Mn(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、2.5〜4.4の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは0.855g/ccより高い密度及びポリマーの重量を基準として30重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは0.855g/ccより高い密度及びポリマーの重量を基準として31重量%以上又は32重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、0.860g/ccより大きい又は0.865g/ccより高い密度及びポリマーの重量を基準として31重量%以上又は32重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、0.855g/ccより高い密度及び2.4以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、0.860g/ccより大きい又は0.865g/ccより高い密度及び2.45以上又は2.55以上又は3.0以上又は4.0以上又は5.0以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、0.72未満のアルファ(α)パラメータを有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、70000g/モル以上又は75000g/モル以上又は80000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、90000g/モル以上又は100000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、60000〜500000g/モル又は70000〜450000g/モルの重量平均分子量(Mw(絶対))及び2.3以上又は2.4以上のMWDを有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、60000〜500000g/モル又は70000〜450000g/モルの重量平均分子量(Mw(絶対))及びポリマーの重量を基準として30重量%以上又は32重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、8.0以上又は8.5以上のI10/I2比を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、10.0以上又は10.5以上のI10/I2比を有する。
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、エチレン/α−オレフィン/ジエンターポリマー、更にはEPDMである。更なる実施形態において、ジエンはENBである。
本発明のエチレン系ポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
一実施形態において、組成物は、少なくとも1種の添加剤を更に含む。更なる実施形態において、添加剤は、酸化防止剤、フィラー、可塑剤又はこれらの組み合わせから選択される。
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明は、本発明の組成物から形成される少なくとも1つの構成部品を含む物品も提供する。
一実施形態において、この物品はガスケット又は形材から選択される。
本発明の物品は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
出願人は、本発明のポリマーが、高分子量、比較的広い分子量分布、高コモノマー取り込み量及び十分な長鎖分岐の類のない組み合わせを有することを発見した。本発明のポリマーは良好な加工性を有し、また良好な引張強さ及び良好な靭性を必要とする用途において使用することができる。
本発明は、オレフィン系ポリマーの調製方法も提供し、この方法は、オレフィン及び任意で少なくとも1種のコモノマーを分散重合により重合することを含む。
一実施形態において、オレフィン系ポリマーは、本明細書に記載のエチレン系ポリマーである。
一実施形態において、オレフィン系ポリマーはプロピレン系ポリマーである。更なる実施形態において、プロピレン系ポリマーはプロピレン/エチレンインターポリマー、更にはプロピレン/エチレンコポリマーである。別の実施形態において、プロピレン系ポリマーは、プロピレン/α−オレフィンインターポリマー、更にはプロピレン/α−オレフィンコポリマーである。
一実施形態において、分散重合は臨界温度及び圧力より上で2液相領域を含み、適当な溶媒でのオレフィン系ポリマーの溶解性は不良となる。さらに、ポリマー高含有で高粘度の相は連続低粘度溶媒相中で液滴として分散する。分散相の有効粘度は低いため、現行の単相溶液リアクタの粘度制限は取り除かれ、より高分子量のオレフィン系ポリマーの合成が可能になり、また粘度制約が最小限に抑えられる。
さらに、2つの相は密度が異なることから、リアクタを出た後に分散物のデカンテーションを行って濃縮ポリマー相を取り出すことができ、この濃縮ポリマー相を最小限の加熱(温度<200℃)で脱揮発させることができる。デカンタからの溶媒高含有流を冷却して重合熱を取り、リアクタに再循環させることができる。
エチレン系ポリマー
一実施形態において、エチレン系ポリマーは、エチレン/α−オレフィンインターポリマーである。更なる実施形態においては、エチレン/α−オレフィンコポリマーである。別の実施形態においては、エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマーである。
エチレン/α−オレフィンインターポリマー
エチレン/α−オレフィンインターポリマーは、エチレンを1種以上の、好ましくは1種のC3−C10α−オレフィンと重合することで生成されるポリマーを含む。実例となるα−オレフィンには、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン及び1−デセンが含まれる。好ましくは、α−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン又は1−オクテン又は1−ブテン、1−ヘキセン又は1−オクテン又は1−オクテンである。
好ましいコポリマーには、エチレン/プロピレン(EP)コポリマー、エチレン/ブテン(EB)コポリマー、エチレン/ヘキセン(EH)コポリマー、エチレン/オクテン(EO)コポリマーが含まれる。
エチレン/α−オレフィンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
エチレン/α−オレフィンコポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマー
エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマーは、その中で重合されたエチレン、少なくとも1種のα−オレフィン及びジエンを有する。α−オレフィンの適切な例には、C3−C20αオレフィンが含まれる。適切なジエンの例には、C4−C40非共役ジエンが含まれる。
α−オレフィンは好ましくはC3−C20α−オレフィン、好ましくはC3−C16α−オレフィン、より好ましくはC3−C10α−オレフィンである。好ましいC3−C10α−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテンから成る群から選択され、より好ましくはプロピレンである。更なる実施形態において、インターポリマーはEPDMターポリマーである。更なる実施形態において、ジエンは5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)である。
一実施形態において、ジエンはC6−C15直鎖、分岐鎖又は環状炭化水素ジエンである。実例となる非共役ジエンは、直鎖、非環式ジエン、例えば1,4−ヘキサジエン及び1,5−ヘプタジエン;分岐鎖、非環式ジエン、例えば5−メチル−1,4−ヘキサジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、3,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、5,7−ジメチル−1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン及びジヒドロミルセンの混合異性体;単環脂環式ジエン、例えば1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン及び1,5−シクロドデカジエン;多環脂環式縮合及び架橋環ジエン、例えばテトラヒドロインデン、メチルテトラヒドロインデン;アルケニル、アルキリデン、シクロアルケニル及びシクロアルキリデンノルボルネン、例えば5−メチレン−2−ノルボルネン(MNB)、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−プロペニル−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、5−(4−シクロペンテニル)−2−ノルボルネン及び5−シクロヘキシリデン−2−ノルボルネンである。ジエンは好ましくは、ENB、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン又は7−メチル−1,6−オクタジエンから選択される非共役ジエンであり、好ましくはENB、ジシクロペンタジエン又は1,4−ヘキサジエン、より好ましくはENB又はジシクロペンタジエン、より一層好ましくはENBである。
一実施形態において、エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマーは、インターポリマーの重量を基準として過半数量の重合エチレンを含む。更なる実施形態において、インターポリマーは、EPDMターポリマーである。更なる実施形態において、ジエンは5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)である。
エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマーは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
EPDMは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
定義
別段の定めがない限り、文脈から暗に察せられるものでない限り又は該当分野において慣例でない限り、全ての部及びパーセントは重量を基準としており、また全ての試験方法は、本開示の出願日時に現行のものである。
本明細書で使用の用語「組成物」には複数の材料の混合物が含まれ、この混合物は組成物、また組成物の材料から生成される反応生成物及び分解生成物を含む。いずれの反応生成物又は分解生成物も典型的には微量又は残留量で存在する。
本明細書で使用の用語「ポリマー」とは、同じ又は異なるタイプのモノマーの重合によって調製される高分子化合物のことである。このため、総称であるポリマーは、用語ホモポリマー(微量の不純物がポリマー構造に取り込まれ得るという了解のもと、1タイプのモノマーだけから調製されるポリマーに言及するときに使用する)及び以下で定義する用語インターポリマーを包含する。微量の不純物、例えば触媒残渣が、ポリマーに取り込まれ得る及び/又はポリマー内に存在し得る。
本明細書で使用の用語「インターポリマー」とは、少なくとも2種の異なるタイプのモノマーの重合によって調製されるポリマーのことである。このため、総称であるインターポリマーは、コポリマー(2種の異なるタイプのモノマーから調製されるポリマーに言及するとき使用する)及び3種以上の異なるタイプのモノマーから調製されるポリマーを含む。
本明細書で使用の用語「エチレン系ポリマー」とは、少なくとも過半数重量%の重合エチレン(ポリマーの重量を基準とする)及び任意で1種以上の追加コモノマーを含むポリマーのことである。
本明細書で使用の用語「エチレン/α−オレフィンインターポリマー」とは、重合形態で、過半数量のエチレンモノマー(インターポリマーの重量を基準とする)及びα−オレフィンを含むインターポリマーのことである。
本明細書で使用の用語「エチレン/α−オレフィンコポリマー」とは、重合形態において、過半数量のエチレンモノマー(コポリマーの重量を基準とする)及びα−オレフィンの2つだけをモノマータイプとして含むコポリマーのことである。
本明細書で使用の用語「エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマー」とは、重合形態で、エチレン、α−オレフィン及びジエンを含むポリマーのことである。一実施形態において、「エチレン/α−オレフィン/ジエンインターポリマー」は、過半数重量%のエチレン(インターポリマーの重量を基準とする)を含む。
本明細書で使用の用語「エチレン/α−オレフィン/ジエンターポリマー」とは、重合形態で、エチレン、α−オレフィン及びジエンの3つだけをモノマータイプとして含むポリマーのことである。一実施形態において、「エチレン/α−オレフィン/ジエンターポリマー」は、過半数重量%のエチレン(ターポリマーの重量を基準とする)を含む。
用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」及びこれらの派生語は、追加の成分、ステップ又は手順の存在の排除を、これらが具体的に開示されていようといまいと意図してはいない。対照的に、用語「本質的に〜から成る(consisting essentially of)」は、以下の記述の範囲から、操作性にとって不可欠ではないものを除いて、全ての他の成分、ステップ又は手順を排除している。用語「〜から成る」は、具体的に叙述又は列挙していない全ての成分、ステップ又は手順を排除する。
試験方法
トリプル検出GPC(RAD GPC)
試料の調製及びその注入のために、ロボット・アシスタント・デリバリー(RAD)システムを装備した高温「トリプル検出ゲル浸透クロマトグラフィ(3D−GPC)」システムを使用した。濃度検出器は、赤外濃度検出器(Polymer Char(バレンシア、スペイン)製のIR4)であり、これを使用して分子量及び分子量分布を測定した。他の2つの検出器はPrecision Detector(アマースト、マサチューセッツ)2アングルレーザー光散乱検出器モデル2040及びViscotek(ヒューストン、テキサス)製の4キャピラリ示差粘度計検出器モデル150Rである。角度15°の光散乱検出器を計算のために使用した。配置するこれらの検出器を、次の順序で直列に配置した:光散乱検出器、IR−4検出器及び粘度計検出器。
データ収集を、Polymer Char DM 100データ収集ボックスを使用して行った。キャリア溶媒は、1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)であった。このシステムは、オンライン溶媒脱気装置(Agilent Technologies Inc.製)を装備していた。カラムコンパートメントを150℃で操作した。カラムは、4つのOLEXIS 30cm、13ミクロンカラム(Agilent Technologies Inc.製)であった。RADシステムを使用して、「2.0mg/mL」で試料を調製した。クロマトグラフィ溶媒(TCB)及び試料調製溶媒は、「200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)」を含有し、両方の溶媒源を窒素スパージ(窒素の連続的なバブリング)した。エチレン系ポリマー試料を155℃で3時間にわたって静かに撹拌した。注入量は200μlであり、流量は1.0mL/分であった。
TriSEC(Excelベース)ソフトウェアを使用してデータを収集した。21の狭い分子量分布のポリスチレン標準物質を使用してGPCカラムのキャリブレーションを行った。標準物質の分子量は580〜8400000g/モルに及び、個々の分子量間に少なくとも10の隔たりがある6つの「カクテル」混合物で用意された。
以下の式(T.Williams and I.M.Ward、J.Polym.Sci.、Polym.Let.、6,621(1968)に記載)を使用して、ポリスチレン標準物質ピーク分子量をポリエチレン分子量に変換した。
Figure 2015504104
式中、Bは1.0の値を有し、Aの実験によって求められる値は0.38である。
一次多項式を使用して、式(1)から得られたそれぞれのポリエチレン相当キャリブレーションポイントをそれらの実測溶出量にフィットさせた。実際の多項式フィットが得られ、ポリエチレン相当分子量の対数を各ポリスチレン標準物質についての実測溶出量(及び関連するべき乗)に関係づけた。
慣用の数、重量及びZ平均分子量を、以下の式:
Figure 2015504104
に従って計算した。式中、Wfはi番目の成分の重量分率であり、Mはi番目の成分の分子量である。
MWDを、重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比として表した。A値は、式(3)及び対応する保持体積多項式を使用して計算したMw(重量平均分子量)が115000g/モルの公知の重量平均分子量を有する線状ホモポリマー基準物質に従って得られる独立して求められたMw値と一致するまで式(1)の「A値」を調節することで求められた。
3台の検出器から得られたデータを使用して、Balke、Moureyらが発表した論文(T.H.Mourey and S.T.Balke、 「Chromatography of Polymers(ACS Symposium Series,#521)」、T.Provder Eds.、An American Chemical Society Publication、1993、Chpt.12、p.180、及びS.T.Balke、R.Thitiratsakul、R.Lew、P.Cheung、T.H.Mourey、「Chromatography of Polymers(ACS Symposium Series,#521)」T.Provder Eds.、An American Chemical Society Publication、1993、Chpt 13、p.199)と一致するやり方で、各検出器のオフセットを求めるためのシステマティックアプローチを実行し、一方、広い線状ポリエチレンホモポリマー(115000g/モル)及び狭いポリスチレン標準物質の分析を行った。システマティックアプローチは、各検出器のオフセットを最適化して、慣用のGPC法を用いて観察されるものに可能な限り近い分子量結果を得るために使用された。分子量及び固有粘度を求めるために使用する全注入濃度は、試料赤外領域及び115000g/モルの線状ポリエチレンホモポリマーからの赤外検出器キャリブレーション(又は質量定数)から得られた。クロマトグラフ濃度を、第2ビリアル係数効果(分子量に対する濃度効果)を考慮する必要がない程度に低いと仮定した。
絶対分子量を、15°レーザー光散乱シグナル及びIR濃度検出器、MPEi,絶対=KLS*(LS)/(IR)、式5と同じKLSキャリブレーション定数を使用して計算した。上のシステマティックアプローチにおいて論じたような、求められた「オフセット」を使用して、i番目のスライスについてのIRレスポンス及びLSレスポンスの対のデータセットを調節した。
上記の計算に加えて、一連の代替Mw、Mn、Mz及びMZ+1[Mw(絶対)、Mz(絶対)、Mz(BB)及びMZ+1(BB)]値も、Yau及びGillespieによって提唱された方法(W.W.Yau and D.Gillespie,Polymer,42,8947−8958(2001))を用いて計算し、また以下の式:
Figure 2015504104
から求めた。式中、KLS=LS−MWキャリブレーション定数(レーザー検出器のレスポンスファクタ(KLS)は、NIST 1475の重量平均分子量(52000g/モル)についての認証値を使用して求められ、
Figure 2015504104
式中、LSは15度LSシグナルであり、Mは式2を使用し、LS検出器のアライメントは上述した通りである。
溶出成分(クロマトグラフ変化によって引き起こされる)及び流量成分(ポンプ変化によって引き起こされる)を含み得る偏差を経時的にモニタするために、概して、遅く溶出する狭いピークを「流量マーカーピーク」として使用する。したがって、流量マーカーを、TCBで調製した溶出試料に溶解しているデカン流量マーカーに基づいて確立した。この流量マーカーを使用して、全ての試料の流量をデカンピークのアライメントにより線形補正した。
密度
密度を、ASTM D792に準拠して測定した。約16gのポリマー材料を、190℃、5600重量ポンドで「1インチ×1インチ」ダイに6分間にわたって圧縮した(Monarch ASTM液圧プレス、モデル番号:CMG30H−12−ASTM)。次に、圧力を15重量トンに上昇させ、その間、同時に試料を190℃から30℃へと15℃/分で冷却した。
メルトインデックス
メルトインデックス(I2:190℃/2.16kg、I10:190℃/10.0kg)を、ASTM試験法D1238に準拠して測定した。
オクテン取り込み
オクテン取り込みを、NICOLET MAGNA 560 SPECTROMETERを使用して測定した。厚さ約0.05〜0.14mmのキャリブレーション材料の薄膜を、190℃、20000psiでの1分間にわたる、TEFLONコーティングを施したシート又はアルミホイル間での約8〜10mgのポリマー試料の圧縮成型により用意した。各フィルムの吸光度を、バックグラウンドでの32回のスキャンにより収集した。試料のスペクトルを、4cm−1以下の解像度、1レベルのゼロ充填及びHapp−Genzelアポダイゼーション関数で収集した。得られたスペクトル(標準)は、2450cmで補正したベースラインであった。正規化した吸光度スペクトルの第2導関数を、4000〜400cm−1のインターバルにわたって計算した。キャリブレーション曲線を生成するために、コントロール試料についての第2導関数スペクトルの「ピークピーク値」を、1390〜1363cm−1のインターバルにわたって計算し、記録し、13C NMRで求められる各ポリマーコントロールにおける重量%オクテンに対してプロットした。本明細書で調製したポリマーにおけるオクテンレベルを、キャリブレーション曲線を使用して計算した。
ムーニー粘度
ムーニー粘度(125℃でML1+4)を、予熱時間1分、ローター運転時間4分で、ASTM 1646に準拠して測定した。機器は、Alpha Technologies Mooney Viscometer 2000である。
以下の実施例は本発明を説明するためのものであるが、本発明を明確に限定するものでも暗に限定するものでもない。
代表的な分散重合(本発明)
Siemens製コントローラを使用して制御したセミバッチ式リアクタを重合に使用した。重合の概略フロー図を図1に示す。ステンレススチール製の非断熱式のリアクタ[18]は、MagneDrive(商標)撹拌機[19]及び供給用の多数のポート、分析プローブ及びクーラントを装備している。供給を、自動ブロック弁[1]及びマスフローコントローラ[2〜9]を使用してモニタした。触媒の添加を、触媒ポンプ[14]を使用して制御し、その間、ポンプ圧力[10]をモニタした。触媒は、高圧[20]又は低圧窒素[21]を使用して手動でも添加することができる。非断熱式リアクタを電気ヒータを使用して加熱し、温度をタイプJ熱電対[15〜17]を使用してモニタした。反応終了時に、生成物はケトル[23]又はダンプドラム[22]に蓄積された。正確さを期するために、水素添加を、背圧レギュレータ[12]を使用して制御した。
第1に、オクテンを、リアクタに流量160g/分で加えた。第2に、イソペンタン溶媒をリアクタに14〜70g/分でゆっくり加えることで溶媒(沸点=27.85℃)の蒸発を最小限に抑えた。次に、リアクタ圧力を、エチレンの添加により100psi(6.9バール)に上昇させた。このステップにより、イソペンタンの気化及びそれに関連した、水素の供給圧力を越えての圧力増大が防止された。次に、リアクタを170℃まで加熱し、エチレンを添加して指定のリアクタ圧力(450〜750ゲージpsi)を維持した。
オクテン、溶媒(イソペンタン)及び水素の添加をそれぞれ、フローコントローラを使用して制御した。エチレンの添加を、圧力レギュレータを使用して制御した。反応混合物を継続的に1400rpmで撹拌することで、均質な状態を維持した。重合を開始させるために、触媒、共触媒及び捕捉剤を含有する溶液を8ml/分で、最高1500psiに設定した高圧往復ポンプ(ACCUFLOWシリーズII)を使用して自動で注入した。触媒は、ジルコニウム、ジメチル−[(2,2’−[1,3−プロパンジイルビス(オキシ−kO)]ビス[3”,5,5”−トリス(1,1−ジメチルエチル)−5’−メチル[1,1’:3’,1”−テルフェニル]−2’−オラト−kO]](2−)]−,(OC−6−33)−)であった。参照により全て本明細書に組み込まれる国際公開第WO2007/136494号(Cat.A11)パンフレットを参照のこと。この触媒を、テトラペンタフルオロフェニル−ボレート共触媒を使用して活性化させた。修飾メチルアルモキサンを捕捉剤として使用した。重合中、エチレンをリアクタに供給して一定のリアクタ圧力を維持した。エチレン重合の発熱性により、エチレン消費によりリアクタ圧力が低下するにつれてリアクタ温度は上昇した(図2を参照のこと)。リアクタ温度を、40℃のグリコールクーラントをリアクタ壁内を循環させることで制御した。
重合は約10分で完了し、ポリマーを170℃でリアクタ下の生成物用ケトルに降ろした。ポリマー試料を、190℃のISOPAR Eで洗浄した。試料を空気乾燥させ、続いて80℃の真空炉で真空乾燥させることで残留溶媒を除去した。乾燥させた試料を、密度、オクテン取り込み及び分子量という特徴について分析した。
代表的な溶液重合(比較)
Siemens製コントローラを使用して制御したセミバッチ式リアクタを重合に使用した。重合の概略フロー図を図1に示す。第1に、オクテンをリアクタに流量160g/分で加えた。次に、ISOPAR E溶媒を400g/分の速度で添加した。リアクタを続いて170℃に電気バンドヒータを使用して加熱した。次に、水素を160sccm(標準立方センチメートル)で添加し、続いてエチレンを所望のリアクタ圧力(380〜750ゲージpsi)に達するのに必要な量で添加した。オクテン、溶媒(ISOPAR E)及び水素の添加をそれぞれ、フローコントローラを使用して制御した。エチレンの添加を、圧力レギュレータを使用して制御した。反応混合物を継続的に1400rpmで撹拌することで、均質な状態を維持した。重合を開始させるために、触媒、共触媒及び捕捉剤を含有する溶液を8ml/分で、最高1500psiに設定した高圧往復ポンプ(ACCUFLOWシリーズII)を使用して自動で注入した。触媒は、ジルコニウム、ジメチル[(2,2’−[1,3−プロパンジイルビス(オキシ−kO)]ビス[3”,5,5”−トリス(1,1−ジメチルエチル)−5’−メチル[1,1’:3’,1”−テルフェニル]−2’−オラト−kO]](2−)]−,(OC−6−33)−)であった。参照により全て本明細書に組み込まれる国際公開第WO2007/136494号(Cat.A11)パンフレットを参照のこと。この触媒を、テトラペンタフルオロフェニル−ボレート共触媒を使用して活性化させた。修飾メチルアルモキサンを捕捉剤として使用した。
重合中、エチレンをリアクタに供給して一定のリアクタ圧力を維持した。エチレン重合の発熱性により、エチレン消費によりリアクタ圧力が低下するにつれてリアクタ温度は上昇した。リアクタ温度を、40℃のグリコールクーラントをリアクタ壁内を循環させることで制御した。
重合は約10分で完了し、ポリマーを170℃でリアクタ下の生成物用ケトルに降ろした。ポリマー試料を、190℃のISOPAR Eで洗浄した。試料を空気乾燥させ、続いて80℃の真空炉で真空乾燥させることで残留溶媒を除去した。乾燥させた試料を、密度、オクテン取り込み及び分子量という特徴について分析した。
本発明の実施例及び比較例についての重合条件を表1a、1b、表2a、2bにそれぞれ示す。ポリマーの特性を、表3、4に示す。溶液重合で調製された2種の市販のポリマーの特性を表5に示す。
Figure 2015504104
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反応完了前後でのラン番号12についての供給物配分を表6に示す。
Figure 2015504104
上述したように、表1、2には、リアクタ圧力、温度及び水素濃度を含めた実験条件を本発明の分散重合及び比較用の溶液重合について記載している。表3、4には、異なるリアクタ条件の場合のポリマー特性を記載している。所定のモノマー/コモノマー濃度で水素濃度を上昇させると、繰り返したランについて分子量が低下した。しかしながら、所定の水素濃度では、イソペンタン中での重合によってISOPAR−E中で生成されたものより高分子量のポリマーがもたらされることが判明した(ラン1(表3)とランA(表4)とを比較すること)。さらに、イソペンタン中での「2液相」生成後、ポリマー相における水素の溶解度は依然として、イソペンタン溶媒の場合と比較して6倍低く、生成が行われる相とは関係なく、高分子量のポリマーがもたらされることが判明した。水素のこの影響はメルトインデックス及びI10/I比にも反映された。低水素濃度で調製した試料は低メルトインデックスを示し、この値は、水素濃度を上昇させると、対応する分子量低下により上昇した。
また、図3に示すように、本発明のポリマーがより高いオクテン取り込み量を有し、それがより低いポリマー密度につながることが判明した。このより高いオクテン取り込み量は、2相形成後のエチレン:オクテン比における変化によって説明し得る(溶媒相ポリマー相中で上昇及び低下した)。具体的には、表6に示すように、ポリマー相におけるより高いオクテン溶解度により、エチレン:オクテン比は、溶液の場合、初期値である1.09から0.76へとポリマー相において変化することが判明した。ポリマー相における上昇したオクテン溶解度はより高いオクテン取り込みとより低いポリマー密度につながる。図4に示すように、本発明のポリマーは、同様のポリマー密度では比較用のポリマーより広い分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))を有することが判明した。したがって、本発明のポリマーは、溶液重合の場合とほぼ同じ水素濃度を用いて、より高い分子量(Mw(絶対))を有する。本発明のポリマーはまた、より高いオクテン取り込み量及びより多くの又は同等の量の長鎖分岐を有する。したがって、本発明のポリマーは、比較用のポリマーより改善された加工性(MWD及びMw)及び改善された靭性(オクテン取り込み量)を有する。
本発明を前出の実施例において極めて詳細に記載してきたが、この詳細は説明を目的としたものであって、以下の請求項に記載の本発明を制限するものであるとは解釈されない。
EPDM重合
上述の分散重合はEPDMポリマーの重合にも応用することができる。EPDMは、イソペンタン中での分散重合により重合された。得られたEPDMは、ムーニー粘度(ML1+4、125℃):23、Mw:137050g/モル及びMw/Mn:3.01を有する。

Claims (15)

  1. 少なくとも以下の特性:
    (a)60000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))及び
    (b)2.3以上の分子量分布(Mw(絶対)/Mn(絶対))
    を有するエチレン系ポリマーを含む組成物。
  2. 前記エチレン系ポリマーが、0.85〜0.91g/ccの密度を更に有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記エチレン系ポリマーがエチレン/α−オレフィンインターポリマーである、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
  4. 前記エチレン系ポリマーがエチレン/α−オレフィンコポリマーである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記エチレン系ポリマーが、ポリマーの重量を基準として、30重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記エチレン系ポリマーが、2.3〜5.0の分子量分布(MWD)を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記エチレン系ポリマーが、0.855g/ccより高い密度及びポリマーの重量を基準として30重量%以上のα−オレフィン取り込み量を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記エチレン系ポリマーが、0.855g/ccより高い密度及び2.4以上の分子量分布(MWD)を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記エチレン系ポリマーが、0.72未満のαパラメータを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記エチレン系ポリマーが、80000g/モル以上の重量平均分子量(Mw(絶対))を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記エチレン系ポリマーが、8.0以上のI10/I2比を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記エチレン系ポリマーが、10.0以上のI10/I2比を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 少なくとも1種の添加剤を更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物から形成される少なくとも1つの構成部品を含む物品。
  15. 前記物品がガスケット又は形材から選択される、請求項14に記載の物品。
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