JP2015503746A - 滞留時間の決定または確認のための窓処理質量分析データの使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2011年12月29日に出願された米国仮特許出願第61/581,423号の利益を主張する。上記文献の内容は、本明細書においてその全体として参照することによって援用される。
質量分析計は、多くの場合、溶出着目化合物を試料から同定および特性評価するために、クロマトグラフィまたは他の分離システムと連結される。そのような連結されたシステムでは、溶出溶媒は、イオン化され、一連の質量スペクトルは、規定された時間間隔において、溶出溶媒から取得される。これらの時間間隔は、例えば、1秒から100分以上に及ぶ。一連の質量スペクトルは、クロマトグラムを形成する。
図1は、本教示の実施形態が実装され得る、コンピュータシステム100を図示する、ブロック図である。コンピュータシステム100は、情報を通信するためのバス102または他の通信機構と、情報を処理するためのバス102と連結される、プロセッサ104とを含む。コンピュータシステム100はまた、プロセッサ104によって実行されるべき命令を記憶するために、バス102に連結される、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶デバイスであり得る、メモリ106を含む。メモリ106はまた、プロセッサ104によって実行されるべき命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。コンピュータシステム100はさらに、プロセッサ104のための静的情報および命令を記憶するために、バス102に連結される、読取専用メモリ(ROM)108または他の静的記憶デバイスを含む。磁気ディスクまたは光ディスク等の記憶デバイス110は、情報および命令を記憶するために提供され、バス102に連結される。
前述のように、分離システムと連結された質量分析計は、試料から分離する着目化合物を同定および特性評価するために使用される。分離試料は、イオン化され、試料に対する一連の質量スペクトルが、規定された間隔において取得される。クロマトグラフシステムでは、経時的に収集される一連のスペクトルは、例えば、クロマトグラムと呼ばれる。任意の分離デバイスまたはシステムに対して、分離システムのいくつかの間隔にわたって収集される一連のスペクトルは、本明細書では、スペクトル集合と称される。
分離連結質量分析システム
図2は、種々の実施形態による、スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するためのシステム200を示す、概略図である。システム200は、分離デバイス210、質量分析計220、およびプロセッサ230を含む。分離デバイス210は、1つ以上の化合物を試料混合物から分離する。分離デバイス210として、限定ではないが、電気泳動デバイス、クロマトグラフデバイス、または移動支援デバイスが挙げられ得る。
図3は、種々の実施形態による、スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するための方法300を示す、例示的流れ図である。
種々の実施形態では、コンピュータプログラム製品は、そのコンテンツが、スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含む、非一過性および有形コンピュータ可読記憶媒体を含む。本方法は、1つ以上の個別のソフトウェアモジュールを含むシステムによって行われる。
Claims (16)
- スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するためのシステムであって、
1つ以上の化合物を試料混合物から分離する分離デバイスと、
質量範囲全体に及ぶために、1つ以上の順次質量窓幅を使用して、複数の間隔の各間隔において、分離試料混合物に1回以上の質量分析走査を行い、前記複数の間隔の間の質量範囲全体に対するスペクトル集合を生成する質量分析計と、
プロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
(a)既知の化合物の断片イオンを選択することと、
(b)前記スペクトル集合内の複数の間隔の1つ以上の異なる間隔において、前記断片イオンに対して、1つ以上のピークを同定することと、
(c)前記スペクトル集合から、各ピークの各間隔に対する前記質量範囲全体の質量スペクトルを取得し、前記各ピークに対応する質量スペクトル内の質量電荷比ピークの1つ以上のイオン特性の値を、前記断片イオンに対する1つ以上の既知の値と比較し、前記比較の結果を前記各ピークのスコアの基礎とすることによって、前記1つ以上のピークの各ピークをスコア化することと
を行う、システム。 - 前記複数の間隔は、複数の間隔を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記複数の間隔は、複数のイオン移動度を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記1つ以上のイオン特性は、電荷状態を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記1つ以上のイオン特性は、等方性状態を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記1つ以上のイオン特性は、質量精度を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記1つ以上のイオン特性は、前記既知の化合物の既知の断片化プロファイルと関連付けられる1つ以上の質量差を含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記プロセッサはさらに、前記1つ以上のピークのスコアに基づいて、前記既知の化合物の分離間隔を同定する、請求項1に記載のシステム。
- 前記分離間隔は、滞留時間を含む、請求項8に記載のシステム。
- 前記分離間隔は、イオン移動度を含む、請求項8に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、最高スコアを伴う前記1つ以上のピークのピークの間隔として、前記既知の化合物の分離間隔を同定する、請求項8に記載のシステム。
- 前記プロセッサはさらに、
前記既知の化合物の1つ以上の付加的断片イオンに対して、ステップ(a)〜(c)を行い、前記既知の化合物の2つ以上の断片イオンのピークに対するスコアを生成することと、
前記複数の間隔の2つ以上の異なる間隔を同定することであって、前記2つ以上の断片イオンの各断片イオンは、前記スペクトル集合内にピークを有する、ことと、
前記2つ以上の異なる間隔のそれぞれにおける前記2つ以上の断片イオンからのピークのスコアを組み合わせ、前記2つ以上の間隔のそれぞれの間の組み合わせられたスコアを生成ことと、
前記既知の化合物に対する分離間隔として、最高スコアを伴う前記2つ以上の異なる間隔の間隔を同定することと
を行う、請求項1に記載のシステム。 - 前記分離間隔における前記スペクトル集合からの質量範囲全体の質量スペクトルは、前記既知の化合物の定量化のために使用される、請求項12に記載のシステム。
- 前記分離間隔における前記スペクトル集合からの質量範囲全体の質量スペクトルは、前記既知の化合物の修飾形態を特定するために使用される、請求項12に記載のシステム。
- スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するための方法であって、
質量範囲全体に対するスペクトル集合を取得することであって、1つ以上の化合物は、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離され、1回以上の質量分析走査が、質量範囲全体に及ぶために、1つ以上の順次質量窓幅を使用して、複数の間隔の各間隔において、分離試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、前記複数の間隔の間、前記質量範囲全体に対するスペクトル集合を生成する、ことと、
既知の化合物の断片イオンを選択することと、
前記スペクトル集合内の複数の間隔の1つ以上の異なる間隔において、前記断片イオンに対して、1つ以上のピークを同定することと、
前記スペクトル集合から、各ピークの各間隔に対する質量範囲全体の質量スペクトルを取得し、前記各ピークに対応する質量スペクトル内の質量電荷比ピークの1つ以上のイオン特性の値を、前記断片イオンに対する1つ以上の既知の値と比較し、前記比較の結果を前記各ピークのスコアの基礎とすることによって、前記1つ以上のピークの各ピークをスコア化することと
を含む、方法。 - 非一過性および有形コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記非一過性および有形コンピュータ可読記憶媒体のコンテンツが、スペクトル集合から、既知の着目化合物のピークをスコア化するための方法を行うように、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含み、前記方法は、
システムを提供することであって、前記システムは、1つ以上の個別のソフトウェアモジュールを備え、前記個別のソフトウェアモジュールは、測定モジュールおよび分析モジュールを備える、ことと、
前記測定モジュールを使用して、質量範囲全体に対するスペクトル集合を取得することであって、1つ以上の化合物は、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離され、1回以上の質量分析走査が、質量範囲全体に及ぶために、1つ以上の順次質量窓幅を使用して、複数の間隔の各間隔において、前記分離試料混合物になわれ、質量分析計を使用して、前記複数の間隔の間、前記質量範囲全体に対するスペクトル集合を生成する、ことと、
前記分析モジュールを使用して、既知の化合物の断片イオンを選択することと、
前記分析モジュールを使用して、前記スペクトル集合内の複数の間隔の1つ以上の異なる間隔において、前記断片イオンに対して、1つ以上のピークを同定することと、
前記スペクトル集合から、各ピークの各間隔に対する質量範囲全体の質量スペクトルを取得し、前記各ピークに対応する質量スペクトル内の質量電荷比ピークの1つ以上のイオン特性の値を、前記断片イオンに対する1つ以上の既知の値と比較し、前記比較の結果を前記各ピークのスコアの基礎とすることによって、前記分析モジュールを使用して、前記1つ以上のピークの各ピークをスコア化することと
を含む、コンピュータプログラム製品。
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柴田猛 他: ""SWATH:1回の測定ですべてのタンパク質、ペプチドを同時に定量、定性可能なmethod"", 第59回質量分析総合討論会(2011)講演要旨集, JPN6016032303, 1 September 2011 (2011-09-01), pages 191, ISSN: 0003384826 * |
Cited By (1)
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JP2018504600A (ja) * | 2015-02-05 | 2018-02-15 | ディーエイチ テクノロジーズ デベロップメント プライベート リミテッド | 干渉検出および着目ピークのデコンボルーション |
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