JP2015500098A - パーソナルケア器具用流体アプリケータ - Google Patents

Abstract

後壁及び対向する弾性前部フラップを伴う邪魔板を有する流体アプリケータを備えるパーソナルケア器具用流体分注カートリッジ。邪魔板は、少なくとも１つの出口ポートを画定する。弾性前部フラップは、第１の位置において一部の後壁に接触して、第２の位置においてこの一部から離間される。

Description

本発明は、一般に、パーソナルケア器具に関し、更に詳しくは、流体を皮膚又は毛髪の表面に分注する流体アプリケータを有する流体分注剃毛かみそりに関する。

肌の手入れは、男女の身だしなみを良くするか又は高める際に特に重要である可能性がある。様々な製品及び方法を使用して肌を手入れすることができる。例えば、角質除去スクラブ（exfoliant scrub）、洗浄剤、及びローションが、健康そうな皮膚を維持するために使用されることがある。角質除去スクラブを使用して皮膚の表面から角質を除去することができるが、これは、肌の色を整えることができる。石鹸及び他の洗浄剤を使用して皮膚から汚れ及び余分な油を除去することができるが、これは、毛穴の目詰まりを防止する一助となることができる。その結果、場合によっては、にきび及び他の種類の肌の欠点を防止することができる。ローション及び様々な他の局所軟膏も、肌の見た目及び／又は健康を向上させるために皮膚に栄養分及び／又は保湿成分を与えるために使用することができる。他の種類の化粧品（例えば、クリーム及びローション）又は薬物活性剤（drug active）が、しわ及び老化の他の兆候を排除するために使用されることもある。

一般的に、皮膚を剃毛するプロセスが皮膚に関する特定の恩恵（例えば、角質除去（exfoliation）及び水分補給）をもたらすことができることが知られている。一般に、湿式ひげ剃りタイプの剃毛かみそりは、カートリッジが取り付けられているハンドルによって剃毛されている皮膚の表面全体にわたって移動させる切れ刃を伴う少なくとも１つの刃を有するカートリッジ又は刃ユニットを含む。しかしながら、かみそりアセンブリとしては、往復式電気かみそりを挙げることもできる。カートリッジは、刃が充分に鋭利でなくなったときにカートリッジを新しいものに交換することができるようにハンドルに着脱可能に取り付けられていてもよく、又は刃が鈍くなったときにかみそり全体を廃棄するように（すなわち、使い捨てかみそりとして）、ハンドルに恒久的に付着されていてもよい。カートリッジとハンドルとの接続は、ハンドルに対するカートリッジの枢動取り付けをもたらし、その結果、カートリッジの角度は、剃られている表面の形状に追従するように調整される。そのようなシステムでは、カートリッジは、カートリッジハウジング上のカム表面に当てられてハンドル上に担持された、ばねで付勢されるプランジャー（カムフォロワー）の作用によって、静止位置の方へ向かって付勢され得る。

剃毛工程は、典型的には、表面への剃毛補助材（例えば、シェービングクリーム）の塗布及びカミソリアセンブリを使用して毛髪を剃る異なる工程を含む。剃毛補助材は、剃毛プロセスを高める少なくとも１つの適切な薬剤（例えば、潤滑剤、抗力減少剤、脱毛剤など）を含むことが多い。ほとんどの消費者はこの種の準備を、複数の剃毛製品、例えば、湿式剃毛かみそり及び皮膚準備製品が必要であり、加えて、湿式剃毛プロセス中に望ましくない複数の塗布工程が必要なので、むしろ不便であると感じている。更に、このプロセスは、面倒である可能性があり、消費者は、剃毛ジェルを塗布した後に手をすすぐことが必要である。この複数工程のプロセスは、典型的な朝の衛生ルーチンとして行われる剃毛の経験を全体的に長時間にし、ほとんどの消費者はこれを好まない。しかしながら、時には他の種類の流体を、剃毛前、剃毛中、又は剃毛後の皮膚に適用することが望ましい場合がある。特に、顔ひげを剃る男性の場合は、硬い顔ひげを適切に潤して、より容易にかつ緻密に剃毛できるようにするために、何らかの剃毛用準備剤を供給することが重要であることが分かっている。

過去に、多くの湿式剃毛製品の構成がみられたが、この構成は、剃毛中に、例えば、中空かみそりハンドル形式のかみそり構造に組み込まれたリザーバ、又は更にはかみそりハンドルとして機能できるエアロゾル缶から、かみそりのヘッド近傍の分配場所まで供給される潤滑液のような剃毛調整品を運ぶシステムを含む。より最近の多くの湿式剃毛かみそりは、ハンドル構造体に対して、具体的には枢動可能であるように、可動式に取り付けられたカートリッジを有するが、その場合、カートリッジは、永久的に取り付けられるか、あるいはブレードの切れが鈍くなったときに捨てられるように意図された使い捨て安全かみそりの場合、再利用可能なハンドル構造体上でブレードユニットを交換可能にするため取り外し可能に取り付けられる。皮膚表面に液体を搬送することが可能なこの種のかみそりの多くは、残念ながら多くの問題に悩まされている。例えば、かみそりの内部の仕組みが複雑であり、大規模な製造という観点からけた違いの費用が掛かる傾向がある。更に、流体出口ポートの詰まりのために絶えず経験する安全性及び性能上の諸問題がある。

毛髪除去プロセスは、皮膚に特定の炎症及び不快をもたらすことがわかっている。したがって、皮膚に関する望ましい利点としては、癒し及び保湿を挙げることができる。癒し及び保湿が典型的に達成されるのは、剃毛かみそりそれ自体によってではなく、剃毛後及び剃毛ジェルが皮膚から除去された後に皮膚に塗布されるローション又はクリームによってである。毛髪除去プロセスが湿式剃毛か乾式剃毛かを問わず、毛髪除去プロセスに伴うか又は毛髪除去プロセスを促進する特定のパーソナルケア組成物を供給する必要性が継続的にある。典型的には、パーソナルケア組成物は、別個のパッケージとして販売されている。

一態様では、本発明は、一般に、後壁及び対向する弾性前部フラップを伴う邪魔板を有する流体アプリケータを備えるパーソナルケア器具用流体分注カートリッジを特徴とする。邪魔板は、少なくとも１つの出口ポートを画定する。弾性前部フラップは、第１の位置において一部の後壁に接触し、第２の位置においてこの一部から離間される。

別の態様では、本発明は、一般に、ハンドルと、ハンドルに取り付けられたカートリッジハウジングと、を有する、流体分注剃毛かみそりを特徴とする。カートリッジハウジングは、少なくとも１つの刃を有する。流体リザーバは、ハンドル内に位置決めされる。ポンプアセンブリは、ハンドル内に位置決めされ、流体リザーバと流体連通している。流体アプリケータは、ポンプアセンブリと流体連通している。流体アプリケータは、カートリッジハウジングに取り付けられているガードを有する。邪魔板は、ガードの前にある。邪魔板は、少なくとも１つの出口ポートと、出口ポートを覆う弾性前部フラップと、を有する。

別の態様では、本発明は、一般に、ハンドルとの機械式の流体接続ために構成された一端を有する流体連結管を有する剃毛かみそり用流体分注カートリッジを特徴とする。カートリッジハウジングは、流体連結管の反対側の端部に取り付けられる。流体アプリケータは、カートリッジハウジングに取り付けられている。流体アプリケータは、弾性前部フラップを有する邪魔板を有する。邪魔板は、流体連結管と流体連通している少なくとも１つの出口ポートを画定する。弾性前部フラップは、流体の放出を制御するために出口ポートを覆う。

本発明の１つ以上の実施形態の詳細を添付図面及び以下の説明に示す。本発明の他の特徴及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになる。

パーソナルケア器具の１つの可能な実施形態の正面図である。 大まかに図１Ａの線１Ｂ−１Ｂに沿って切り取られたパーソナルケア器具の断面図である。 図１Ａのパーソナルケア器具に組み込むことができる流体アプリケータの１つの可能な実施形態の斜視図である。 図１Ａのパーソナルケア器具に組み込むことができる流体分注カートリッジの１つの可能な実施形態の正面図である。 第１の位置の図１Ａのパーソナルケア器具の拡大正面斜視図である。 第２の位置の図１Ａのパーソナルケア器具の拡大正面斜視図である。

本開示は、湿式剃毛かみそり、又は一般にかみそりにさえ限定されない。本開示の特定の態様は、１つ若しくは複数の回転若しくは往復運動刃を有する乾式電気剃毛かみそり、又は他のパーソナルケア器具（例えば、歯ブラシ、脱毛剤アプリケータ、脱毛器、若しくは他の美容アプリケータ）に使用することもできることがわかる。更に、本開示の特定の態様は、流体塗布から独立して使用することができることがわかる。

図１Ａを参照すると、本開示の１つの可能な実施形態が、パーソナルケア器具１０の正面図を示して図示されている。例えば、パーソナルケア器具は、流体分注かみそり（図示するような）、歯ブラシ、マスカラブラシ、又は流体を分注する任意の他のパーソナルケア器具とすることができる。以下で更に詳細に説明するように、パーソナルケア器具１０は、ポンプ及び流体リザーバ（図示せず）を受容するように構成されたハンドル２０を含むことができる。ハンドル２０は、ハンドル２０内のポンプ及び／又は流体リザーバを保護し及び／又は隠すカバー２２を有することができる。流体分注カートリッジ５０は、取り外し可能に又は固定してハンドル２０に取り付けることができる。流体分注カートリッジ５０は、一端にて、ハンドル２０との機械式の流体接続をなす流体連結管５２を有することができる。カートリッジハウジング５４は、流体連結管５２の他端に枢動可能に取り付けることができる。流体分注カートリッジ５０は、皮膚に当接したパーソナルケア器具１０のストローク中に処理される表面（例えば、皮膚又は毛髪）に流体を塗布する及び／又は広げる流体アプリケータ５６を含むことができる。パーソナルケア器具１０は、流体リザーバから流体アプリケータ５６への流体のポンプ供給を促進するアクチュエータ１２（例えば、ボタン）を有することができる。特定の実施形態では、パーソナルケア器具１０は、パーソナルケア器具の所望の最終用途によっては取り外し不可能な流体分注カートリッジを含むことができる。

図１Ｂを参照すると、大まかに図１Ａの線１Ｂ−１Ｂに沿って切り取られたパーソナルケア器具１０の断面図が示されている。流体（例えば、ローション又はジェル）を流体リザーバ２６内に保持することができる。ハンドル２０は、流体リザーバ２６を受容するように構成された空洞２４を画定することができる。図１Ｂのパーソナルケア器具１０は、流体リザーバ２６が最終装着位置において空洞２４内にあり、カバー２２がハンドル２０に取り付けられている及び固定されていると示されている。特定の実施形態では、流体リザーバ２６は、デラミボトル又は小袋とすることができる。他の実施形態では、流体リザーバ２６は、ブロー成形又は射出成形されたプラスチックボトルとすることができる。流体コネクタ１００は、流体接続を確立するために流体リザーバ２６と取り外し可能に係合することができる。流体コネクタ１００の外面は、流体がハンドル２０に漏れるのを防止するために流体リザーバ２６の壁部に当接して封止することができる。流体コネクタ１００は、流体アプリケータ５６と流体リザーバ２６との間の流体接続を確立するために流体リザーバ２６のシール２８を突き通すことができる。したがって、流体は、ポンプアセンブリ６０と流体連通している流体コネクタ１００の開口部１０２内に導かれる。ポンプアセンブリ６０は、流体リザーバ２６から（例えば、細長い弾性チューブ６２内に位置決めされた）一対の弁７０及び７２を通って流体アプリケータ５６に流体をポンプ供給する細長い弾性チューブ６２を含むことができる。

アクチュエータ１２（例えば、ボタン）は、流体リザーバ２６から流体アプリケータ５６への流体のポンプ供給を促進することができる。例えば、アクチュエータ１２は、弾性エラストマーチューブ６２を圧縮すると、第１の弁７０を開けて圧縮流体アプリケータ５６に所定の容量の流体を放出することができる。流体アプリケータ５６は、ポンプアセンブリ６０から放出された流体を含むように構成される細長い凹部８０を画定するために後壁７８から離間される弾性前部フラップ７６を有する邪魔板７４を含むことができる。以下で更に詳細に説明するように、弾性前部フラップ７６は、流体の放出を制御するために開閉することができる。アクチュエータ１２は、圧縮前の状態に弾性エラストマーチューブ６２を戻すために解除することができる。その後、第１の弁７０は、汚損を防止するために閉まることができ、第２の弁７２は、アクチュエータ１２による次の放出に向けて弾性エラストマーチューブ６２に流体を充填するために開くことができる。アクチュエータ１２は、流体リザーバ２６の向上する装着及び取り外しの向上に向けて流体コネクタ１００の枢動を促進することもできる。

図２を参照すると、流体アプリケータ５６の斜視図が示されている。流体アプリケータ５６は、１つ又は複数の開口溝５９を画定する１つ又はそれ以上の突出部５８（例えば、リブ）を有するガード５７を有することができる。突出部５８は、剃毛ストローク中に顔全体にわたる流体アプリケータ５６の不規則な滑動を防止することができる。更に、突出部５８は、皮膚と接触している表面積を減少させて、流体が流体アプリケータ５６上へ流れる溝をもたらすことができる。ガード５７上へ流体を分散する流体アプリケータ５６の邪魔板７４は、ガード５７の前に位置することができる。特定の実施形態では、邪魔板は、使用中に細長い凹部８０から流体が滴下するのを防止するためにガード５７を大まかに横切る方向に延在することができる。邪魔板７４の後壁７８は、下部７１と上部７３とを含むことができる。弾性前部フラップ７６は、細長い凹部８０を画定するために後壁７８（例えば、下部７１）から離間させることができる。邪魔板７４は、細長い凹部８０内に位置決めされた出口ポート８１を画定することができる。出口ポートは、後壁７８の下部７１内に延在することができる。突出部５８及び溝５９は、ガード５７から後壁７８の上部７３まで延在することができる。溝５９は、細長い凹部８０からガード５７への流体の流れを促進することができる。

邪魔板７４の細長い凹部８０は、約１５ｍｍ、２０ｍｍ、又は２５ｍｍ〜約３０ｍｍ、３５ｍｍ、又は４０ｍｍの一対の端壁９０と９２との間の（刃先に平行な）幅（例えば、刃２２及び／又はカートリッジ１２と同じほぼ幅）を有することができる。弾性前部フラップ７６は、約１ｍｍ、２ｍｍ、又は３ｍｍ〜約６ｍｍ、７ｍｍ、又は８ｍｍの高さを有することができる。邪魔板７４は、出口ポート８１から流体アプリケータ５６のガード５７への流体の流れを制御することができる。例えば、前部フラップ７６は、流体を放出するために開閉することができる。細長い凹部８０は、出口ポート８１を介して流体リザーバ２６（図示せず）からポンプ供給される流体で満たすことができる。邪魔板７４は、単一の及び／又はより大きい出口ポート８１を、それでも流体に対するガード５７の最大有効範囲を可能にしながら使用することを可能にする。ポートが小さくなると、分散することができる流体の粘度が制限される場合がある。更に、出口ポートが小さいほど詰まることが多くなり、洗浄し難くなる恐れがある。更に、消費者は、使用前又は使用後に細長い凹部８０を洗浄するために、後壁７８から離れて弾性前部フラップ７６を屈曲させることができる。

流体アプリケータ５６は、ＴＰＥ（熱可塑性エラストマ）などの熱可塑性エラストマから成形することができる。しかしながら、シリコーン、ラテックス、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、ゴム、及びポリウレタンを含むがこれらに限定されない、約２０〜約９０のショアＡ硬度（ＩＳＯ ８６８）を有する他の弾性材料を使用することができる。アプリケータ５６は、約８Ｎ／ｍｍ^２、９Ｎ／ｍｍ^２、又は１０Ｎ／ｍｍ^２〜約１２Ｎ／ｍｍ^２、１３Ｎ／ｍｍ^２、又は１４Ｎ／ｍｍ^２（ＩＳＯ ３７）の破断時の引張強さを有する材料を含むことができる。アプリケータ５６は、約３００％ｍｍ^２、４００％、又は５００％〜約６００％ｍｍ^２、７００％、又は８００％（ＩＳＯ ３７）の破断時のパーセント伸び率を有する材料を含むことができる。流体アプリケータ５６の硬度、引張強さ及び／又は伸び率は、邪魔板７４の弾性前部フラップ７６に屈曲して流体を分散させるのに十分な弾性を与えることができる。特定の実施形態では、弾性前部フラップ７６は、弾性前部フラップ７６が屈曲して流体を分散させるのに十分な弾性を有するように、約０．３ｍｍ、０．４ｍｍ、又は０．５ｍｍ〜約０．６ｍｍ、０．８ｍｍ、又は１．０ｍｍの厚さを有することができる。邪魔板７４は、剃毛ストローク中に流体の制御及び放出を可能にする。細長い凹部８０は、同じ容量の流体を単一の出口ポート８１で分散することを可能にする。典型的には、同量の容量は、複数のより小さいオリフィス（出口ポート）によって分散される必要がある。出口ポートが小さくなると、より多くの圧力でポンプを必要とする場合があり、出口ポートは、剃毛細片で簡単に詰まる恐れがある。出口ポートが小さいほど、低い流体粘度が必要であり、これによって、毛髪除去デバイス１０と共に使用することができるローション又は剃毛準備が制限される恐れがある。特定の実施形態では、出口ポート８１のサイズは、約１ｍｍ^２、１．５ｍｍ^２、又は２ｍｍ^２〜約４ｍｍ^２、６ｍｍ^２、又は８ｍｍ^２とすることができる。

図３を参照すると、流体分注カートリッジ５０の正面図が示されている。カートリッジハウジング５４は、カートリッジハウジング５４前部でのガード８２と、カートリッジハウジング５４後部でのキャップ８４と、キャップ８４とガード８２との間の刃先８５を有する少なくとも１つの刃８３と、を含むことができる。カートリッジハウジング５４は、耐衝撃用ポリスチレンなど、半硬質ポリマー材料から射出成形することができる。カートリッジハウジング５４は、Ｎｏｒｙｌ（商標）（現在はＳＡＢＩＣ Ｉｎｎｏｖａｔｉｖｅ Ｐｌａｓｔｉｃｓである、Ｇｅｎｅｒａｌ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｐｌａｓｔｉｃｓにより開発されたポリフェニレンオキシド（ＰＰＯ）及びポリスチレンのブレンド）、アクリロニトリルブタジエンスチレン（ＡＢＳ）、アセタール、ポリプロピレン、耐衝撃用ポリスチレン、又はこれらの任意の組み合わせを含むがそれらに限定されない、約６０〜１４０のショアＤ硬度を有する他の半硬質ポリマーから成形することができる。刃８３は、切刃（例えば、剃毛かみそり用）、掻き取り刃（例えば、脱毛剤装置用）、又は引刃（pulling blade）（例えば、脱毛器用）とすることができる。１つの刃８３のみがカートリッジハウジング５４に取り付けられると示されているが、カートリッジハウジング５４は、所望の性能及び流体分注カートリッジ５０及びパーソナルケア器具１０の費用によってはより多くの刃８３を有することができる。特定の実施形態では、刃８３は、カートリッジハウジング５４に取り付けられ、冷間ステーキングにより固定することができる。電線巻付、クリップ、熱間ステーキング、インサート成形、超音波溶接、及び接着剤を含むがこれらに限定されない、当業者に公知である他のアセンブリ方法を用いてカートリッジハウジング５４に刃８３を固定及び／又は取り付けることができる。

流体アプリケータ５６（例えば、ガード５７）は、カートリッジハウジング５４のガード８２に取り付けることができる（例えば、カートリッジハウジング５４は、流体アプリケータ５６を支えることができる）。特定の実施形態では、流体アプリケータ５６（例えば、ガード５７）は、ガード８２の一対の突出部９５の間に位置決めすることができる。例えば、突出部９５は、ガード５７の１つ又は複数の側面８６及び８８上に位置することができる。カートリッジハウジング５４のガードは、ガード５７の前縁９０にて１つ又は複数の突出部９７を有することができる。突出部９５及び９７は、使用中に適切な位置において（例えば、カートリッジハウジング５４のガード８２上で）流体アプリケータ５６の保持を支援することができる。突出部９５及び９７は、刃縁部８５を横切る方向に延在することができる。特定の実施形態では、流体アプリケータ５６の前の突出部９７は、通常、流体アプリケータ５６の突出部５８の１つ又は複数と整合する（例えば、重なり合う）ことができる。

図４を参照すると、図１Ａのパーソナルケア器具１０の拡大図が、第１の（例えば、中立又は閉）位置で示されている。中立位置では、弾性前部フラップ７６は、後壁７８の上部７３に接触することができる。弾性前部フラップ７６は、流体の放出を制御する弁の役目を果たすために出口ポート８１（図示せず）を覆うことができる。端壁９０及び９２は、流体が細長い凹部８０の側面を出るのを制限することができる。細長い凹部８０は、刃先８５の実質的な長さ全体にわたって流体の放出を促進するために刃８３の刃先８５に平行に延在することができるが、これは、刃先８５の前部において皮膚及び／又は毛髪の潤滑を増大して刺激を減少させることができる。突出部５８及び流体アプリケータ５６の溝５９は、刃先８５の方への流体の流れを促進するために刃８３（即ち、刃先８５）を大まかに横切る方向に延在することができる。弾性前部フラップ７６は、流体が空洞を出るのを制限するために突出部５８に接触することができる。弾性前部フラップ７６は、細長い凹部８０に沿って開口溝５９に流体を導くために後壁７８の開口溝５９から離間されてもよい。例えば、流体は、（例えば、流体の粘度によっては）中立位置において開口溝５９を通って出ることができる。弾性前部フラップ７６は、消費者がポンプ（例えば、圧縮アクチュエータ１２）を作動していないときに余分な流体が流体アプリケータ５６から放出されるのを防止することができる。

先に説明したように、消費者は、アクチュエータ１２（図１Ｂを参照）を押すことにより、細長い弾性チューブ６２を圧縮することができる。したがって、ポンプアセンブリ６０は、流体リザーバ２６（図１Ｂを参照）からの流体で流体アプリケータ５６の細長い凹部８０を満たすことができる。図５を参照すると、図１Ａのパーソナルケア器具１０の拡大図が、第２の（例えば、開又は作動中の）位置で示されている。弾性前部フラップ７６は、流体の通過を可能にする後壁７８から分離可能とすることができる。例えば、細長い凹部８０の充填は、前に及び後壁７３から離れるように弾性前部フラップ７６を押し進めることができる。第２の位置では、弾性前部フラップ７６は、突出部５８の１つ又は複数から離間させることができ、流体アプリケータ５６のガード５７への流体の分散の増大が促進される。圧力及びポンプ供給される流体の量によっては、弾性前部フラップ７６は、突出部５８の一部からのみ（例えば、直接に接触せず）離間させることができる。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ｍｍ」として開示した寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図されている。更に、寸法は、典型的な製造許容差による食い違いを許容しない、不可能なほど高い形而上学的識別基準に固執されるべきではない。したがって、「約」という用語は、典型的な製造許容差内であると解釈するべきである。

任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てが本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。

本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

1. ガード（５７）と、
   前記ガードを横切る方向に延在し、後壁（７８）及び対向する弾性前部フラップ（７６）を有し、少なくとも１つの出口ポート（８１）を画定する邪魔板（７４）と、
   を有する流体アプリケータ（５６）を備え、
   前記弾性前部フラップは、第１の位置において前記出口ポートを覆う前記後壁の一部に接触し、流体が前記出口ポートから前記流体アプリケータの前記ガードの方に流れるのを促進するために第２の位置において前記一部から離間される、パーソナルケア器具用流体分注カートリッジ（５０）。
2. キャップ（８４）と、ガード（８２）と、前記キャップと前記ガードとの間の刃先（８５）を有する少なくとも１つの刃（８３）と、を有するカートリッジハウジング（５４）を更に備える、請求項１に記載の流体分注カートリッジ。
3. 前記流体アプリケータの前記ガード（５７）は、前記カートリッジハウジングに取り付けられている、請求項２に記載の流体分注カートリッジ。
4. 前記後壁の前記一部は、前記刃先を横切る方向に延在する複数の溝（５９）を画定する複数の離間された突出部（５８）を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
5. 前記弾性前部フラップは、前記第１及び第２の位置において前記溝から離間される、請求項４に記載の流体分注カートリッジ。
6. 前記前部フラップは、細長い凹部（８０）を画定するために前記邪魔板の後壁の一部から離間されている、請求項１〜５のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
7. 前記出口ポートは、前記細長い凹部内に位置している、請求項６に記載の流体分注カートリッジ。
8. 前記弾性前部フラップは、流体の通過を可能にするために前記後壁から分離可能である、請求項１〜７のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
9. 前記流体アプリケータは、２０〜９０のショアＡ硬度を有する材料を含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
10. 前記弾性前部フラップは、０．３ｍｍ〜１．０ｍｍの厚さを有する、請求項１〜９のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
11. 前記流体アプリケータに接合された流体相互接続部材（５２）を更に備え、前記流体相互接続部材及び流体アプリケータが、流体連通している、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
12. 前記出口ポートは、後壁と前記弾性前部フラップとの間の細長い凹部内に位置している、請求項１１に記載の流体分注カートリッジ。
13. 前記流体連結管が、ハンドルとの機械式の流体接続のために構成された一端を有する、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
14. 前記流体アプリケータの前記ガードは、前記刃先を横切る方向に延在する複数の溝（５９）を画定する複数の離間された突出部（５８）を含む、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の流体分注カートリッジ。
15. 前記突出部及び前記溝は、前記流体アプリケータの前記ガードから前記後壁の上部（７３）まで延在している、請求項１４に記載の流体分注カートリッジ。

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