JP2015232301A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御軸の設置スペースを十分に取ることができ、カム切換部材の揺動スペースを大きくできる内燃機関の可変動弁装置を提供すること。【解決手段】可変動弁装置2は、カムキャリア4を挟んで対向する第1のアーム部52および第2のアーム部53を有するカム切換部材51と、カムキャリア4に対向する第1のアーム部52の先端部52aの内側および第2のアーム部53の先端部53aの内側に設けられた第1の作動ピン52Aおよび第2の作動ピン53Aと、カム軸3と平行に延びる回転中心軸3Aを有し、カム切換部材51を回転中心軸3A周りに揺動させる制御軸55とを備え、制御軸55が、カム軸3の回転中心軸3Aを通る平面に対して、吸気バルブ13と反対側に設置される。【選択図】図2

Description

本発明は、バルブ作動特性の互いに異なる複数個のカムを備えるカムキャリアをカム軸の軸線方向に移動させる内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来、内燃機関の可変動弁装置としては、バルブ作動特性の異なる複数のカムを外周に備えるカムキャリアを、カム軸の軸線方向に移動させることにより、バルブを作動させるカムを切換える可変動弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この可変動弁装置は、被係入部を備えており、被係入部は、カムキャリアの外周面に設けられるとともに、回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の一方にずれる第一螺旋溝と、軸線方向の他方にずれる第二螺旋溝とを有する。
また、この可変動弁装置は、間隙をおいてカムキャリアを挟むようにV字状に形成された係入部材を備えており、係入部材は、そのV字の両先端部の内側に、周方向への回転により第一螺旋溝または第二螺旋溝に択一的に挿入される切換ピンからなる第一係入部および第二係入部を有する。
また、この可変動弁装置は、バルブ側に設けられた回転装置を備えており、回転装置の油圧に基づいて係入部材をその周方向の両側に回転させる。
特開2013−133809号公報
しかしながら、上記従来の可変動弁装置にあっては、バルブ側に、係入部材をその周方向の両側に回動させる回動装置を設けているので、バルブを回避した少ない設置スペースで回動装置を設けなければならない。このため、回動装置の設置スペースを十分に取ることができず、係入部材の回動スペースを大きくできない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、制御軸の設置スペースを十分に取ることができ、カム切換部材の揺動スペースを大きくできる内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、シリンダヘッドに回転自在に支持されたカム軸と、カム軸に対して同軸となるように設けられ、カム軸と一体に回転し、かつカム軸の軸線方向に移動自在であり、外周面にバルブの作動特性が異なるように形成された第1のカムおよび第2のカムが隣接して設置されたカムキャリアと、カムキャリアの外周面に形成され、カム軸の軸線方向に幅が変化するようにカム軸の軸線方向に対向する第1の側壁および第2の側壁を有する凹形状部と、カムキャリアを挟んで対向する第1のアーム部および第2のアーム部を有するカム切換部材と、カムキャリアに対向する第1のアーム部の先端部の内側に設けられた第1の切換部と、カムキャリアに対向する第2のアーム部の先端部の内側に設けられた第2の切換部と、カム軸と平行に延びる回転中心軸を有し、カム切換部材を回転中心軸周りに揺動させる制御軸とを備え、第1の切換部を第1の側壁に接触させること、若しくは、第2の切換部を第2の側壁に接触させることで、カムキャリアをカム軸の軸線方向に移動させる内燃機関の可変動弁装置であって、制御軸が、カム軸の回転中心軸を通る平面に対して、バルブと反対側に設置されるものから構成されている。
このように上記の第1の態様によれば、制御軸が、カム軸の回転中心軸を通る平面に対して、バルブと反対側に設置される。これにより、バルブが設置される空間に制御軸を設置しないようにでき、例えば、ヘッドカバー内の広い設置スペースに制御軸を設置することができる。したがって、カム切換部材の揺動スペースを大きくできる。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を備えたシリンダヘッドを示す図であり、車両の左右方向で切ったシリンダヘッドの断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置の分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係るシリンダヘッドを示す図であり、車両の左右方向で切ったシリンダヘッドの断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るカムキャリアの外観斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置におけるカム軸、カムキャリアの側面断面図である。 図6は、図5のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、高速カムへの切換時に、第1のアーム部の第1の接触部が第1のストッパ部に接触した状態を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、低速カムへの切換時に第1のアーム部の第1の接触部が第1のストッパ部から離隔する状態を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置におけるカムキャリアが第1の位置に切換えられた状態を示す図である。 図10は、図9のX−X方向矢視断面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、カムキャリアが第1の位置から第2の位置側に移動を開始する状態を示す図である。 図12は、図11のXII−XII方向矢視断面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、図11に示す状態からカムキャリアが第2の位置側にさらに移動する状態を示す図である。 図14は、本発明のその他の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、カムキャリアが第2の位置に切換えられた状態を示す図である。 図15は、本発明のその他の実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置における第2のカムが休止カムである場合のカムキャリアの斜視図である。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図15は、本発明に係る一実施形態の内燃機関の可変動弁装置を示す図である。
まず、構成を説明する。
(可変動弁装置の概略構成)
図1に示すように、内燃機関の可変動弁装置2は、シリンダヘッド1およびヘッドカバー1Aに内蔵されている。シリンダヘッド1は、内燃機関を構成する図示しないシリンダブロックの上部に取付けられており、シリンダヘッド1の上部にはヘッドカバー1Aが取付けられている。
図2に示すように、可変動弁装置2は、カム軸3と、カムキャリア4と、カムキャリア4の上方に設置されたカム切換機構5とを備えており、可変動弁装置2は、吸気バルブ13のリフト状態を変化させるためにカムの切換えを行う。
図1に示すように、シリンダヘッド1は、排気バルブ側のカム軸30、排気カム40および排気バルブ39等を備えている。
ここで、可変動弁装置2は、吸気側のカム軸3と排気側のカム軸30との両方に設けられているが、可変動弁装置2は、同一の構成であるため、吸気側のカム軸3の構成を説明し、排気側のカム軸30の構成の説明は、省略する。また、吸気バルブ13および排気バルブ39は、本発明のバルブを構成する。
(ロッカアーム)
図1、図2において、本実施形態の可変動弁装置2は、カムキャリア4の回転に伴い揺動するタイプのロッカアーム11が用いられる。ロッカアーム11は、アーム基端部11Cの下面に凹部が形成されており、ロッカアーム11は、ハイドロリックラッシュアジャスタ(HLA)12のピボット12Aの上に接触するように設置されている。ロッカアーム11の中央には、被押し付けローラ11Aがピン11Bで支持されている。
被押し付けローラ11Aは、ロッカアーム11の上面から突出しており、被押し付けローラ11Aは、カムキャリア4の高速カム41と低速カム42とのいずれかに接触する。ここで、高速カム41は、本発明の第1のカムを構成し、低速カム42は、本発明の第2のカムを構成する。
ロッカアーム11の他端部側のアーム先端部11Dの下面は、吸気バルブ13の上端に接触する。なお、吸気バルブ13は、シリンダヘッド1に対して軸線方向に進退可能に設けられており、吸気バルブ13は、バルブスプリング14により引き上げる方向、すなわち、吸気バルブ13によって開閉される吸気ポート15と燃焼室16とを閉じる方向に移動されている。
(カム軸)
図1において、カム軸3は、シリンダヘッド1の上部に設置された軸受部となるロアカムハウジング6とアッパカムハウジング7とに回転自在に支持されている。図3において、カム軸3の一端部3aにはカムスプロケット8が設けられており、カムスプロケット8にはタイミングチェーン9が巻き掛けられている。タイミングチェーン9は、図示しないクランクシャフトの図示しないクランクスプロットに巻き掛けられており、タイミングチェーン9は、クランクシャフトの回転をカム軸3に伝達する。
なお、図1に示すように、ロアカムハウジング6とアッパカムハウジング7は、ヘッドカバー1Aで覆われてシリンダヘッド1内に内蔵されている。また、カム軸3の回転数は、クランクシャフトの回転数の1/2となるように設定されている。
本実施形態の可変動弁装置2において、カム軸3は、内燃機関の一部を構成するシリンダヘッド1を有する内燃機関の前後方向(図2、図3の紙面上の左右方向)に沿って延びるように設置されている。
図2において、吸気バルブ13は、2本1組で1つの燃焼室16毎に設けられている。本実施形態の内燃機関は、例えば、4気筒エンジンであれば、吸気バルブ13は、4組で8本設けられる。
カム軸3における長さ方向の所定領域の外周面には、軸線方向に所定の幅寸法を持つスプライン外歯31が周回して形成されている。
図2、図3、図5、図6に示すように、カム軸3におけるスプライン外歯31が形成された領域の軸線方向に隣接する近傍の領域には位置決め機構32が設けられている。この位置決め機構32は、カム軸3に対して半径方向に沿って凹むように形成された収納凹部33と、収納凹部33内に収納されるスプリング34と、収納凹部33内に収納されてカム軸3の表面から一部が突出するように設置されたボール35とを備えている。
図3、図5に示すように、ボール35は、カムキャリア4に設けられた第1の位置決め用溝46と第2の位置決め用溝47とに嵌合される。
(カムキャリア)
図4において、カムキャリア4は、カム軸3を取り囲むように円筒状に形成されており、カムキャリア4の内周面にはカム軸3のスプライン外歯31と噛み合うスプライン内歯45が形成されている。このため、カム軸3とカムキャリア4とは、一体に回転するとともに、カムキャリア4がカム軸3に対して軸線方向に移動自在となる。
また、カムキャリア4の内周面におけるスプライン内歯45が形成された領域に隣接する領域には第1の位置決め用溝46と第2の位置決め用溝47が周回するように形成されている。
これらの第1の位置決め用溝46および第2の位置決め用溝47は、カム軸3側に設けられた位置決め機構32のボール35が嵌合されることで、カムキャリア4を第1の位置と第2の位置との間をクリック動作により位置決めさせる。
図2、図3、図7、図8において、カムキャリア4は、周面にバルブ作動特性の異なる、高速カム41および低速カム42が軸線方向に並んで一体に設けられている。なお、高速カム41と低速カム42との一体構成体は、所定間隔を隔てて一対が設置されている。
一対の高速カム41が選択される場合は、それぞれの高速カム41が、ロッカアーム11の上方に位置し、一対の低速カム42が選択される場合は、それぞれの低速カム42が、ロッカアーム11の上方に位置する。
すなわち、高速カム41同士の間隔、低速カム42同士の間隔、および吸気バルブ13同士の間隔は、同一に設定されている。そして、カムキャリア4は、高速カム41によって吸気バルブ13を作動させる第1の位置と、低速カム42によって吸気バルブ13を作動させる第2の位置とに移動自在である。
図4に示すように、高速カム41は、基礎となるベース円部41Aと、ベース円部41Aよりも半径方向外側に突出したノーズ部41Bとを備える。低速カム42は、基礎となる高速カム41のベース円部41Aと同じ半径のベース円部42Aと、ベース円部42Aより半径方向外側に向けて高速カム41のノーズ部41Bよりも半径方向への突出寸法が低く形成されたノーズ部42Bとを備えている。
すなわち、本実施形態の高速カム41のノーズ部41Bのカム山は、低速カム42のノーズ部42Bのカム山よりも大きく形成されており、高速カム41のノーズ部41Bの突出寸法は、低速カム42のノーズ部42Bの突出寸法よりも大きい。
このため、高速カム41が吸気バルブ13を開放する場合には、低速カム42が吸気バルブ13を開放する場合に比べて吸気バルブ13の開放時間を長くでき、燃焼室16により大きくの吸入空気を吸気できる。
したがって、カムキャリア4は、高速カム41が吸気バルブ13を開放する第1の位置に切換えられると、低速カム42が吸気バルブ13を開放する第2の位置に切換えられた場合に比べて、内燃機関の出力が増大するように吸気バルブ13の作動特性が変更される。
これら高速カム41および低速カム42は、軸線方向に沿って隣接して設置されており、高速カム41および低速カム42のベース円部41A、42Aは、軸線方向に面一に形成された連続面となっている。
また、高速カム41と低速カム42のノーズ部41B、42Bは、ほぼ同位相となる方向に設置されている。これら高速カム41と低速カム42は、カム軸3に対する設置状態により、図示しないクランクシャフトの動作に伴って動作する吸気バルブ13のリフトタイミングが規定される。
図2、図4、図5に示すように、カムキャリア4の外周面には、本発明の凹形状部を構成するガイド溝43が周回して連続するように形成されている。このガイド溝43において、互いに対向する一対の側壁のうち一方は、カムキャリア4を第1の位置に移動させる第1の切換カム43Aであり、一対の側壁のうちの他方は、カムキャリア4を第2の位置に移動させる第2の切換カム43Bである。
ここで、第1の切換カム43Aは、本発明の第1の側壁を構成し、第2の切換カム43Bは、本発明の第2の側壁を構成する。
図3、図5、図7、図8に示すように、第1の切換カム43Aおよび第2の切換カム43Bのそれぞれは、カム軸3の軸線方向の幅が最小となる最小カム山部43Cを備えており、最小カム山部43Cは、フラット面である。
また、第1の切換カム43Aおよび第2の切換カム43Bのそれぞれは、カム軸3の軸線方向の幅が最大となる最大カム山部43Dと、最小カム山部43Cと最大カム山部43Dとの間を連絡する傾斜カム山部43Eとを備えている。
また、第1の切換カム43Aの最小カム山部43C、最大カム山部43Dおよび傾斜カム山部43Eと、第2の切換カム43Bの最小カム山部43C、最大カム山部43Dおよび傾斜カム山部43Eとの位相は、カム軸3の円周方向において、例えば、180°ずれている。なお、このずれ角は、これに限定されるものではない。
このように本実施形態のガイド溝43は、カム軸3の軸線方向に幅が変化するよう構成される。
(カム切換機構)
図1、図2、図5、図6において、カム切換機構5は、カム切換部材51を備えており、カム切換部材51は、カムキャリア4を挟んで対向する第1のアーム部52および第2のアーム部53を有する。
カム切換部材51は、カム軸3の軸線方向視においてV字形状に形成されており、(図6参照)、カム切換部材51を構成する第1のアーム部52および第2のアーム部53の基端54は、連続している。
第1のアーム部52および第2のアーム部53の基端54は、制御軸55に取付けられている。図2において、制御軸55は、カム軸3、30と平行に延びる回転中心軸55Aを有し、制御軸55は、カム切換部材51を回転中心軸55A周りに揺動させる。
制御軸55は、ヘッドカバー1Aに回転自在に取付けられている。ヘッドカバー1Aの上壁1aにはラジアル軸受部56が形成されており、制御軸55の一端部55aは、ラジアル軸受部56に回転自在に支持される。
制御軸55の他端部55bにはフランジ形状のスラスト軸受部55cが形成されており、ヘッドカバー1Aの端部にはスラスト軸受部57が形成されている。
ヘッドカバー1Aにはスペーサ60を介してモータ61が取付けられており、モータ61は、制御軸55の他端部55bに取付けられている。スペーサ60にはスラスト軸受部60Aが形成されており、制御軸55のスラスト軸受部55cは、スラスト軸受部57およびスラスト軸受部60Aに挟持されている。
これにより、制御軸55の他端部55bは、スラスト軸受部57およびスラスト軸受部60Aに回転自在に支持されるとともに、ヘッドカバー1Aに対して前後方向に移動しないように位置決めされる。
このように、本実施形態のヘッドカバー1Aの上壁1aには制御軸55を回転自在に支持するラジアル軸受部56とスラスト軸受部55c、60Aの2つの軸受部が設けられる。ここで、スペーサ60は、ヘッドカバー1Aの一部を構成し、ラジアル軸受部56およびスラスト軸受部55c、60Aは、本発明の軸受部を構成する。
また、本実施形態の制御軸55は、ヘッドカバー1Aの上壁1aに設置されているため、制御軸55は、カム軸3の回転中心軸3Aを通る平面に対して、吸気バルブ13と反対側に設置される。なお、図示しないが、排気側のカム軸30の上方にも制御軸が設けられており、この制御軸も吸気側の制御軸55と同一の構成でヘッドカバー1Aに回転自在に支持されている。
また、本実施形態のタイミングチェーン9は、カム軸3の一端部3aに設けられている。また、制御軸55の軸線方向において、タイミングチェーン9が設置される側と反対側の制御軸55の他端部55bに、この制御軸55を駆動するモータ61が設置される。
ここで、カム軸3の一端部3aが、本発明のカム軸の軸線方向端部を構成し、制御軸55の他端部55bが、本発明のタイミングチェーンが設置される側と反対側の制御軸の軸線方向端部を構成する。
図1、図3において、ヘッドカバー1Aの上部にはハウジング62が取付けられており、ハウジング62は、カム軸3の一端部3aから他端部3bに向かって延びている。ハウジング62の内部にはオイルセパレータ室63が形成されており、オイルセパレータ室63は、ハウジング62の内周面とヘッドカバー1Aの上面とによって囲まれる空間から構成される。
オイルセパレータ室63には、例えば、図示しない衝突壁がカム軸3の一端部3aから他端部3bに向かって交互に配置されている。ヘッドカバー1Aからオイルセパレータ室63に導入されるブローバイガスは、衝突壁に衝突することでブローバイガスに含まれるオイルが分離される。
オイルが分離されたブローバイガスは、オイルセパレータ室63から図示しないブローバイガス排出管を通して図示しない吸気管に導入された後、吸気管から燃焼室16に導入され、燃焼室16で燃焼される。
ここで、ブローバイガスは、燃焼室16から内燃機関の図示しないクランクケース内に漏出した未燃焼の混合気や燃焼ガスであり、ブローバイガスは、クランクケースから図示しないブローバイガス導入管を通してオイルセパレータ室63に導入される。
図1において、ヘッドカバー1Aの上壁1aにはオイルセパレータ室63側に膨れ出る膨出部1bが形成されており、制御軸55は、膨出部1bよりもカム軸3側に設置される。これにより、制御軸55は、ヘッドカバー1Aおよびハウジング62によって二重に覆われる。
図1、図2、図6において、カムキャリア4に対向する第1のアーム部52の先端部の内側には第1の切換ピン52Aが設けられており、制御軸55の回転によりカム切換部材51が一方向に揺動したときに、第1の切換ピン52Aは、ガイド溝43に挿入される。
カムキャリア4に対向する第2のアーム部53の先端部の内側には第2の切換ピン53Aが設けられており、制御軸55の回転によりカム切換部材51が他方向に揺動したときに、第2の切換ピン53Aは、ガイド溝43に挿入される。
図2、図5において、第1の切換ピン52Aおよび第2の切換ピン53Aは、カム軸3の軸線方向に離隔している。
図5において、カム軸3の軸線方向における第1の切換ピン52Aの中心軸と第2の切換ピン53Aの中心軸との距離は、高速カム41の幅方向中心軸と低速カム42の幅方向中心軸との距離と同じである。
すなわち、カム軸3の軸線方向における第1の切換ピン52Aの中心軸と第2の切換ピン53Aの中心軸との距離は、高速カム41と低速カム42とのピッチと同じである。
図1、図2、図6において、第1のアーム部52および第2のアーム部53の外周部にはばね部材58a、58bがそれぞれ設けられており、ばね部材58a、58bは、第1の切換ピン52Aと第2の切換ピン53Aとが第1のアーム部52および第2のアーム部53から抜け出ないように第1の切換ピン52Aと第2の切換ピン53Aを押し付ける。
図2、図3〜図5において、カムキャリア4の外周部には第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bが設けられている。第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、第1の切換カム43Aおよび第2の切換カム43Bに対してカムキャリア4の軸線方向外方に設けられており、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、カムキャリア4の半径方向外方に広がるようにフランジ状に形成される。
なお、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、同一形状に形成されており、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bの半径方向外端の高さは、同一である。
ここで、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、鋳造等によりカムキャリア4と一体成形してもよい。このようにすれば、カムキャリア4の生産性を向上できる。また、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、別部材のストッパ部64A、64Bをカムキャリア4に後付けしたものでもよい。
第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bは、第1のアーム部52または第2のアーム部53が接触して、カムキャリア4をカム軸3の軸線方向に移動することを規制する機能を有する。
具体的には、図2、図9において、第1のアーム部52の幅方向側面は、第1のストッパ部64Aに対向して第1のストッパ部64Aに接触する第1の接触部52Bを有する。第1の接触部52Bは、第1のストッパ部64Aに対向する第1のアーム部52の幅方向側面からストッパ部64A側に突出しており、第1のアーム部52の先端部52aは、幅広に形成される。
第2のアーム部53は、第2のストッパ部64Bに対向して第2のストッパ部64Bに接触する第1の接触部53Bを有する。第2の接触部53Bは、第1のストッパ部64Aに対向する第2のアーム部53の幅方向側面から第2のストッパ部64B側に突出しており、第2のアーム部53の先端部53aは、幅広に形成される。
カム切換部材51は、制御軸55の回転により一方向に揺動したときに、第1のアーム部52の第1の切換ピン52Aがガイド溝43に挿入され、第2のアーム部53の第2の切換ピン53Aがガイド溝43から離脱される。
また、カム切換部材51は、制御軸55の回転により他方向に揺動したときに、第2のアーム部53の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入され、第1のアーム部52の第1の切換ピン52Aがガイド溝43から離脱される。
図10に示すように、第1の切換ピン52Aがガイド溝43に挿入されたときに、カム軸3の軸線方向において第1のストッパ部64Aと重なるように第1のアーム部52に第1の接触部52Bが設けられる。
また、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bの半径方向外端の高さが同一であることから、図12に示すように、第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入されたときに、カム軸3の軸線方向において第2のストッパ部64Bと重なるように第2のアーム部53に第2の接触部53Bが設けられる。
図5において、カム軸3の軸線方向における第1のストッパ部64Aと第2のストッパ部64Bとの間の距離L1は、カム軸3の軸線方向における高速カム41または低速カム42の幅L2と、カム軸3の軸線方向における第1のアーム部52の先端部52aまたは第2のアーム部53の先端部53aの幅L3とを足した距離に形成される。
なお、切換ピン52Aは、本発明の第1の切換部を構成し、切換ピン53Aは、本発明の第2の切換部を構成する。また、第1のストッパ部64Aは、本発明の第1の規制部を構成し、ストッパ部64Bは、本発明の第2の規制部を構成する。
次に、作用を説明する。
以下、図9〜図14に基づいて本実施形態に係る可変動弁装置2の高速カム41と低速カム42への切換えの動作について説明する。図9〜図14において、矢印R方向がカム軸3の回転方向である。
(高速カム41による運転)
高速カム41による運転時には、制御軸55を一方向に回転させ、カム切換部材51を一方向に揺動させる。このとき、第1のアーム部52の第1の切換ピン52Aがガイド溝43に挿入される。
カムキャリア4の第1の切換カム43Aは、最大カム山部43Dと最小カム山部43Cとの間を連絡してカム軸3の軸線方向に膨れ出る傾斜カム山部43Eを備えている。これにより、第1の切換ピン52Aがガイド溝43に挿入されると、第1の切換ピン52Aが第1の切換カム43Aの最小カム山部43Cに接触した後、傾斜カム山部43Eに接触してカムキャリア4に軸線方向左方の力が作用する。
このため、カムキャリア4は、第1の切換ピン52Aにより第1の切換カム43Aが左方に押し付けられることで第1の位置まで移動する。このとき、低速カム42のベース円部42Aおよび高速カム41のベース円部41Aがロッカアーム11の被押し付けローラ11Aに対して円滑に摺動して、被押し付けローラ11Aに高速カム41のベース円部41Aが接触した状態となる。
このように第1の切換ピン52Aをカム軸3の軸線方向に移動させることにより、切換ピン52Aが第1の切換カム43Aの最小カム山部43Cから傾斜カム山部43Eを通して最大カム山部43Dに接触してカムキャリア4を第1の位置に移動させる。
また、このようにカムキャリア4がカム軸3に対して第1の位置に移動するときに、カム軸3側のボール35が図5、図6に示す第2の位置決め用溝47から外れて、第1の位置決め用溝46に移動して嵌合した状態となる。この結果、カムキャリア4は、カム軸3に対して高速カム41が選択された第1の位置に固定される。
また、このように高速カム41が選択されてカムキャリア4が第1の位置にある場合において、図9、図10に示すように低速カム42への切換えを行うまでの間は、第1の切換ピン52Aは、ガイド溝43の最大カム山部43Dに対向して高速カム41の位置が保たれ、高速カム41が作動し続ける。
ここで、カムキャリア4の移動による慣性力によってボール35が第1の位置決め用溝46から外れて第1の切換カム43Aが切換ピン52Aに衝撃を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態の可変動弁装置2によれば、カムキャリア4が、第1の切換カム43Aに対してカムキャリア4の軸線方向外方に設けられ、第1のアーム部52に接触してカムキャリア4をカム軸3の軸線方向に移動することを規制する第1のストッパ部64Aを有し、第1のアーム部52の幅方向側面に、第1のストッパ部64Aに接触する第1の接触部52Bが設けられる。
これにより、カムキャリア4が慣性力等によってカム軸3の軸線方向に過度に移動しようとした場合に、第1のアーム部52の第1の接触部52Bを第1のストッパ部64Aに接触させることにより、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することを規制できる(図7、図9参照)。
このため、第1の切換ピン52Aがカムキャリア4の第1の切換カム43Aから過大な荷重を直接的に受けることを防止できる。したがって、第1の切換ピン52Aが破損することを防止しつつ、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することを規制できる。
(低速カム42による運転)
低速カム42による運転時には、制御軸55を他方に回転させ、カム切換部材51を他方向に揺動させる。このとき、第2のアーム部53の第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入され、第1のアーム部52の第1の切換ピン52Aがガイド溝43から離脱する。
カムキャリア4の第2の切換カム43Bは、最大カム山部43Dと最小カム山部43Cとの間を連絡してカム軸3の軸線方向に膨れ出る傾斜カム山部43Eを備えている。これにより、図11、図12に示すように、第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入されると、カムキャリア4の回転に伴って、図13に示すように、第2の切換ピン53Aが第1の切換カム43Aの最小カム山部43Cに接触した後、傾斜カム山部43Eに接触してカムキャリア4に軸線方向右方の力が作用する。
このため、カムキャリア4は、第2の切換ピン53Aにより第2の切換カム43Bが右方に押し付けられることで第2の位置まで移動する。このとき、低速カム42のベース円部42Aおよび高速カム41のベース円部41Aがロッカアーム11の被押し付けローラ11Aに対して円滑に摺動して、被押し付けローラ11Aに低速カム42のベース円部42Aが接触した状態となる。
このように第2の切換ピン53Aをカム軸3の軸線方向に移動させることにより、切換ピン53Aが第2の切換カム43Bの最小カム山部43Cから傾斜カム山部43Eを通して最大カム山部43Dに接触してカムキャリア4を第2の位置に移動させる。
また、このようにカムキャリア4がカム軸3に対して第2の位置に移動するときに、カム軸3側のボール35が図5、図6に示す第1の位置決め用溝46から外れて、第2の位置決め用溝47に移動して嵌合した状態となる。この結果、カムキャリア4は、カム軸3に対して低速カム42が選択された第2の位置に固定される(図14参照)。
このとき、図8に示すように、第1のアーム部52の切換ピン52Aは、ガイド溝43から離脱しており、第1のアーム部52は、カム軸3の軸線方向において第2のストッパ部64Bから高速カム41または低速カム42の幅L2に相当する距離だけ離れた状態となる。
また、このように低速カム42が選択されてカムキャリア4が第2の位置にある場合において、高速カム41への切換えを行うまでの間は、第2の切換ピン53Aは、ガイド溝43の最大カム山部43Dに対向して低速カム42の位置が保たれ、低速カム42が作動し続ける。
ここで、カムキャリア4の移動による慣性力によってボール35が第2の位置決め用溝47から外れて第2の切換カム43Bが切換ピン53Aに衝撃を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態の可変動弁装置2によれば、カムキャリア4が、第2の切換カム43Bに対してカムキャリア4の軸線方向外方に設けられ、第2のアーム部53に接触してカムキャリア4をカム軸3の軸線方向に移動することを規制する第2のストッパ部64Bを有し、第2のアーム部53の幅方向側面に、第2のストッパ部64Bに接触する第2の接触部53Bが設けられる。
これにより、カムキャリア4が慣性力等によってカム軸3の軸線方向に過度に移動しようとした場合に、第2のアーム部53の第2の接触部53Bを第2のストッパ部64Bに接触させることにより、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することを規制できる。
このため、第2の切換ピン53Aがカムキャリア4の第2の切換カム43Bから過大な荷重を直接的に受けることを防止できる。したがって、第2の切換ピン53Aが破損することを防止しつつ、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することを規制できる。
このように本実施形態の可変動弁装置2は、カムキャリア4がカム軸3に移動することを規制できるので、高速カム41と低速カム42とが切換えられる場合に、高速カム41および低速カム42を、ロッカアーム11を介して吸気バルブ13に安定して接触させることができる。
また、実施形態の可変動弁装置2によれば、第1のアーム部52および第2のアーム部53の幅方向側面に、第1の接触部52Bおよび第2の接触部53Bを設けたので、カムキャリア4の移動を規制する専用の部材を新たに設けることを不要にできる。このため、可変動弁装置2の部品点数が増大することを防止して、可変動弁装置2の製造コストを低減できる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bを、カムキャリア4の半径方向外方に広がるようにフランジ状に形成した。これにより、カムキャリア4に第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bを容易に形成できる。
また、第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bをフランジ状に形成したので、ガイド溝43から第1の切換ピン52Aおよび第2の切換ピン53Aをガイド溝43から抜くタイミングがずれた場合であっても、第1の切換ピン52Aおよび第2の切換ピン53Aを第1のストッパ部64Aまたは第2のストッパ部64Bに接触させて、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することを防止できる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、第1の切換ピン52Aおよび第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入されたときに、カム軸3の軸線方向において第1のストッパ部64Aと重なるように第1のアーム部52の幅方向側面に第1の接触部52Bが設けられ、第2のストッパ部64Bと重なるように第2のアーム部53の幅方向側面に第2の接触部53Bが設けられる。
これにより、第1の切換ピン52Aまたは第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入されたときに、カムキャリア4のカム軸3の軸線方向への移動に伴って、第1の接触部52Bまたは第2の接触部53Bを第1のストッパ部64Aまたは第2のストッパ部64Bに確実に接触させることができる。このため、カムキャリア4がカム軸3の軸線方向に移動することをより効果的に防止できる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、カム軸3の軸線方向における第1のストッパ部64Aおよび第2のストッパ部64Bの距離L1が、カム軸3の軸線方向における高速カム41または低速カム42の幅L2と、カム軸3の軸線方向における第1のアーム部52の先端部52aまたは第2のアーム部53の先端部53aの幅L3とを足した距離に形成される。
第1の切換ピン52Aまたは第2の切換ピン53Aがガイド溝43に挿入されたときに、カムキャリア4のカム軸3の軸線方向への移動に伴って、高速カム41と低速カム42との切換えを確実に行うことができるとともに、高速カム41と低速カム42との切換えを行った後に、第1の接触部52Bまたは第2の接触部53Bを第1のストッパ部64Aまたは第2のストッパ部64Bに確実に接触させることができる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、制御軸55を、カム軸3の回転中心軸3Aを通る平面に対して、吸気バルブ13と反対側に設置した。これにより、吸気バルブ13および排気バルブ39が設置される空間に制御軸55を設置させないようにでき、ヘッドカバー1A内の広い設置スペースに制御軸55を設置することができる。したがって、カム切換部材51の揺動スペースを大きくできる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、シリンダヘッド1に、シリンダヘッド1を覆うヘッドカバー1Aが取付けられ、ヘッドカバー1Aの上壁1aに、制御軸55を回転自在に支持するラジアル軸受部56およびスラスト軸受部55c、60Aを設けた。
これにより、制御軸55をヘッドカバー1Aに取付けた状態で、制御軸55をヘッドカバー1Aと共にシリンダヘッド1に取付けることができる。このため、制御軸55およびヘッドカバー1Aの組み付け性を向上できる。また、ラジアル軸受部56およびスラスト軸受部55c、60Aを半割り形状にする必要がないので、ラジアル軸受部56およびスラスト軸受部55c、60Aの構成を簡素化できる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、カム軸3の軸線方向端部に、カム軸3を駆動するタイミングチェーン9を設け、制御軸55の軸線方向において、タイミングチェーン9が設置される側と反対側の制御軸55の他端部55bに、制御軸55を駆動するモータ61を設置した。
これにより、タイミングチェーン9が設けられていない側の広い設置スペースにモータ61を設置することができ、モータ61の設置スペースを十分に取ることができる。これに加えて、モータ61の設置作業の作業性を向上できる。
また、本実施形態の可変動弁装置2によれば、ヘッドカバー1Aの上壁1aに、上壁1aと共にブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータ室63を形成するハウジング62を設けた。
これに加えて、ヘッドカバー1Aの上壁1aにオイルセパレータ室63に膨れ出る膨出部1bを形成し、制御軸55を、膨出部1bよりもカム軸3側に設置した。これにより、制御軸55をヘッドカバー1Aおよびハウジング62によって二重に覆うことができる。このため、モータ61から制御軸55に伝達される騒音を抑制できる。
(その他の実施形態)
以上、実施形態について説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、本発明を、高速カム41と低速カム42の2段可変動弁装置に適用したが、図15に示すカムキャリア4Aのように、第2のカムをリフト量0となる周面を有する休止カム48とすれば、バルブ休止機能も実現することができる。このような構成とすれば、カム切換機構5の構造を簡素化でき、吸気バルブ13を休止させることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...シリンダヘッド、1A...ヘッドカバー、1a...上壁(ヘッドカバーの上壁)、1b...膨出部、2...可変動弁装置、3,30...カム軸、3A...回転中心軸(カム軸の回転中心軸)、4,4A...カムキャリア、13...吸気バルブ(バルブ)、30...カム軸、39...排気バルブ(バルブ)、41...高速カム(第1のカム)、42...低速カム(第2のカム)43A...第1の切換カム(第1の側壁)、43B...第2の切換カム(第2の側壁)、51...カム切換部材、52...第1のアーム部、52A...第1の切換ピン(第1の切換部)、52a...先端部(第1のアーム部の先端部)、53...第2のアーム部、53A...第2の切換ピン(第2の切換部)、53a...先端部(第2のアーム部の先端部)、55...制御軸、55A...回転中心軸(制御軸の回転中心軸)、55b...他端部(タイミングチェーンが設置される側と反対側の制御軸の軸線方向端部)、55c...スラスト軸受部(軸受部)、56...ラジアル軸受部(軸受部)、60...スペーサ(ヘッドカバー)、60A...スラスト軸受部(軸受部)、61...モータ、62...ハウジング、63...オイルセパレータ室

Claims (4)

  1. シリンダヘッドに回転自在に支持されたカム軸と、
    前記カム軸に対して同軸となるように設けられ、前記カム軸と一体に回転し、かつ前記カム軸の軸線方向に移動自在であり、外周面にバルブの作動特性が異なるように形成された第1のカムおよび第2のカムが隣接して設置されたカムキャリアと、
    前記カムキャリアの外周面に形成され、前記カム軸の軸線方向に幅が変化するように前記カム軸の軸線方向に対向する第1の側壁および第2の側壁を有する凹形状部と、
    前記カムキャリアを挟んで対向する第1のアーム部および第2のアーム部を有するカム切換部材と、
    前記カムキャリアに対向する前記第1のアーム部の先端部の内側に設けられた第1の切換部と、
    前記カムキャリアに対向する前記第2のアーム部の先端部の内側に設けられた第2の切換部と、
    前記カム軸と平行に延びる回転中心軸を有し、前記カム切換部材を前記回転中心軸周りに揺動させる制御軸とを備え、
    前記第1の切換部を前記第1の側壁に接触させること、若しくは、前記第2の切換部を前記第2の側壁に接触させることで、前記カムキャリアを前記カム軸の軸線方向に移動させる内燃機関の可変動弁装置であって、
    前記制御軸が、前記カム軸の回転中心軸を通る平面に対して、前記バルブと反対側に設置されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記シリンダヘッドに、前記シリンダヘッドを覆うヘッドカバーが取付けられ、前記ヘッドカバーの上壁に、前記制御軸を回転自在に支持する軸受部が1つ以上設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記カム軸の軸線方向端部に、前記カム軸を駆動するタイミングチェーンが設けられ、
    前記制御軸の軸線方向において、前記タイミングチェーンが設置される側と反対側の前記制御軸の軸線方向端部に、前記制御軸を駆動するモータが設置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記ヘッドカバーの前記上壁に、前記上壁と共にブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータ室を形成するハウジングが設けられ、前記ヘッドカバーの前記上壁に前記オイルセパレータ室に向かって膨れ出る膨出部が形成され、
    前記制御軸が、前記膨出部よりも前記カム軸側に設置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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