JP2015232298A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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【課題】尿素SCRシステムにおいて、尿素水をタンクに吸い戻す際に、添加弁内に異物が混入することを抑制し、かつ、ポンプ内に残留した液体を効率的にタンクに吸い戻す。【解決手段】添加弁5と尿素水タンク6の間の流路を形成する配管8に分岐管10が接続される。その分岐管10の一端11は、添加弁5よりもポンプ7に寄った部位に接続され、他端12は尿素水タンク6内における空間部602に接続される。分岐管10の流路には空間部602が上流側となるように逆止弁13が配置される。分岐管10と配管8との接続部には三方弁9が配置される。DCU19は、添加弁5で尿素水の添加を行う際には、添加弁側配管81とタンク側配管82とを開通させ、分岐管10を閉鎖するように三方弁9を切り替える。尿素水の吸い戻しを行う際には、分岐管10とタンク側配管82とを開通させ、添加弁側配管81を閉鎖するように、三方弁9を切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、詳細には排気通路に添加した尿素水等の液体により、排気中の有害物質を浄化する内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、内燃機関の排気浄化装置の一つに尿素SCRシステムが知られている。その尿素SCRシステムでは排気通路に排気中のNOxを選択的に還元浄化する触媒(SCR触媒、NOx選択還元触媒)が設けられる。その触媒より上流側には、排気中に還元剤としての尿素水を添加する添加弁が設けられる。触媒は、添加弁から添加された尿素水をアンモニアに変換して貯蔵し、貯蔵したアンモニアで排気中のNOxを窒素と水とに分解、つまり還元する。
排気中に添加される尿素水は、−11℃で凍結する性質を持っている。尿素水が凍結すると、尿素水の体積が増加、つまり尿素水が膨張する。尿素水を排気通路に供給する尿素水供給系(添加弁、ポンプ、配管等)内に残留した尿素水が凍結により膨張すると、その膨張により尿素水供給系が破損するおそれがある。そこで、従来では、内燃機関の停止後に、ポンプを逆回転駆動させることで、尿素水供給系内に残留した尿素水を尿素水タンクに吸い戻すことが行われている(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献1には、尿素水添加弁の近傍に分岐管を設け、その分岐管に吸気弁(チェック弁)を設けて、尿素水を尿素水タンクに吸い戻す際には、添加弁を閉弁状態にしたうえでその吸気弁から配管内にエア(空気)を導入することが開示されている。これによれば、排気通路から添加弁内への異物の吸い込みを防ぎつつ、尿素水の吸い戻しを実現できるとしている。
特開2008−101564号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、分岐管及び吸気弁から添加弁内に異物が混入する可能性があり、添加弁内に異物が混入すると添加弁の機能が低下するという問題がある。また、ポンプ内に尿素水等の液体が残留してそれが膨張すると、ポンプの構成部品(ポンプ内のセンサなど)が破損するおそれがある。そのため、ポンプ内に液体が残留することを抑制する必要がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、液体をタンクに吸い戻す際に、添加弁内に異物が混入することを抑制でき、かつ、ポンプ内に残留した液体を効率的にタンクに吸い戻すことができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気中の有害物質を浄化するための液体が蓄えられたタンクと、
前記液体を前記内燃機関の排気通路に添加する添加弁と、
前記タンクと前記添加弁の間における前記液体の流路を形成する配管と、
前記配管に接続して、前記添加弁により前記液体を前記排気通路に添加する際には前記タンクから前記液体の吸い上げを行い、前記内燃機関の停止後に前記タンクへの前記液体の吸い戻しを行うポンプと、
前記ポンプから前記添加弁までの前記配管のいずれかの部位に接続して、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に前記配管内に空気を導入する導入手段と、
前記導入手段が接続された前記配管の部位である接続部から、前記添加弁に通ずる前記配管の流路を、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に閉鎖する流路閉鎖手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、液体の吸い戻しを行う際には、導入手段が接続された配管の部位(接続部)から配管内に空気が導入されるので、液体をタンクに効果的に吸い戻すことができる。この吸い戻しの際に、接続部から添加弁に通ずる配管の流路を閉鎖しているので、導入手段やポンプ側から添加弁側に異物が混入するのを抑制できる。また、添加弁に通ずる配管の流路を閉鎖することで、ポンプ側に残留した液体の吸い戻しを効率的に行うことができる。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気中の有害物質を浄化するための液体が蓄えられたタンクと、
前記液体を前記内燃機関の排気通路に添加する添加弁と、
前記タンクと前記添加弁の間における前記液体の流路を形成する配管と、
前記配管に接続して、前記添加弁により前記液体を前記排気通路に添加する際には前記タンクから前記液体の吸い上げを行い、前記内燃機関の停止後に前記タンクへの前記液体の吸い戻しを行うポンプと、
前記ポンプから前記添加弁までの前記配管のうち前記添加弁よりも前記ポンプに寄った部位に一端が接続し、前記タンク内における空間部に他端が接続して、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に前記タンク内の空気を前記配管内に導入する導入手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、液体の吸い戻しを行う際には、導入手段が接続された配管の部位(接続部)から配管内に空気が導入されるので、液体をタンクに効果的に吸い戻すことができる。この導入手段の一端は、添加弁よりもポンプに寄った配管の部位に接続しているので、仮に導入手段から配管内に異物が混入したとしても、その異物が添加弁内に混入するのを抑制できるとともに、ポンプ側に残留した液体の吸い戻しを効率的に行うことができる。また、導入手段の他端は、タンク内における空間部に接続しており、その空間部はタンクの壁面により外部から隔てられており、被水等の異物が空間部に混入しにくくなっているので、添加弁やポンプ等に異物が混入するのを抑制できる。
排気浄化システムの構成図である。 添加弁の全体構成を示した断面図である。 図2のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 第1実施形態の吸い戻し処理のフローチャートである。 三方弁切替処理のフローチャートの第1例である。 三方弁切替処理のフローチャートの第2例である。 第2実施形態の吸い戻し処理のフローチャートである。 第3実施形態の吸い戻し処理のフローチャートである。 変形例に係る排気浄化システムの構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載された排気浄化システム1の構成図である。排気浄化システム1は、本発明の「内燃機関の排気浄化装置」に相当し、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)から排出される排気中のNOxを浄化する尿素SCRシステムとして構築されている。排気浄化システム1では、エンジン2に排気通路3が接続されており、エンジン2からの排気はその排気通路3を通って車両外に排出されるようになっている。
排気通路3には、排気中のNOxを選択的に還元するSCR触媒4(NOx選択還元触媒)が設けられている。そのSCR触媒4は、後述する添加弁5から添加された尿素水(還元剤)を加水分解によりアンモニア(NH3)に変換してそのアンモニアを貯蔵する。そして、SCR触媒4は、貯蔵したアンモニア(NH3)と排気中のNOxとを例えば下記式1、式2、式3の反応を行わせることで、NOxを水や窒素に分解(浄化)する。
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ・・・(式1)
6NO2+8NH3→7N2+3H2O ・・・(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O ・・・(式3)
なお、SCR触媒4は無尽蔵にアンモニアを貯蔵できるわけではなく、SCR触媒4に貯蔵できるアンモニアの最大貯蔵量は、SCR触媒4の温度(触媒温度)によって変化する。触媒温度が急激に下がった場合などには、SCR触媒4からアンモニアが放出されるアンモニアスリップという現象が発生する。そのため、排気通路3のSCR触媒4より下流には、アンモニアスリップによってSCR触媒4から放出されたアンモニアを浄化するための酸化触媒(図示外)が設けられることがある。その酸化触媒は、酸化機能を有し、アンモニアを水や窒素に分解する。
排気浄化システム1には、SCR触媒4に尿素水を供給するために、排気通路3のSCR触媒4より上流に尿素水を供給する尿素水供給系が設けられている。具体的には、排気通路3のSCR触媒4より上流には尿素水を排気通路3に添加(供給)する添加弁5(インジェクタ)が設けられている。その添加弁5は、エンジン2の筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と同様の構造を有している。ここで、図2、図3は添加弁5の構造図を示し、具体的には、図2は、添加弁5の全体構成を示した断面図であり、図3は、図2のA部拡大図である。
図2、図3を参照して添加弁5の構造の詳細を説明すると、添加弁5は、駆動部51と弁体部52とを備えた電磁式開閉弁である。駆動部51は、電磁ソレノイド53を有し、ターミナル54から入力される通電信号により通電される。弁体部52は、主要な構成として、ケーシング55内に収容されたニードル56と、ケーシング55に組み付けられてニードル56の先端部を摺動可能に保持するノズルボディ57と。ニードル56を閉弁方向に付勢するコイルバネ58とを有する。
ニードル56及びノズルボディ57内には、尿素水吸入口63から取り込んだ尿素水を流通させるための尿素水通路59、60(図3参照)が設けられている。ニードル56の先端付近の側面には複数の尿素水流通孔61が形成されている。その尿素水流通孔61により、尿素水通路59、60が連通されている。尿素水は、尿素水通路59を通った後、尿素水流通孔61から尿素水通路60に進行する。また、ノズルボディ57の先端部には先端噴出口62(図3参照)が形成されている。
添加弁5は、DCU19(図1参照)からの通電信号に電磁ソレノイド53が通電されると、該通電に伴いニードル56が開弁方向に移動し、そのニードル56の移動によって先端噴出口62が開放されて尿素水が添加(噴射)される。
図1の説明に戻り、添加弁5に対しては、尿素水タンク6から尿素水が逐次供給される。その尿素水タンク6は、給液キャップ付きの密閉容器にて構成されており、その内部に所定の規定濃度の尿素水が貯蔵されている。尿素水タンク6内の上部602は、尿素水で満たされていない空間部とされている。その空間部602は、尿素水タンク6の壁面601(本発明の「隔壁」に相当)により外部から隔てられている。
尿素水タンク6と添加弁5の間には、尿素水の流路を形成する例えばゴム製の配管8が設けられている。その配管8の一方の先端83は添加弁5の尿素水吸入口63(図2参照)に接続しており、他方の先端84はポンプ7に接続している。そのポンプ7は、本体部71と、尿素水を本体部71内に吸い込むための吸込口72とを有する。本実施形態では、本体部71は、尿素水タンク6の外部の尿素水タンク6に隣接した位置に配置されている。吸込口72は尿素水タンク6内において尿素水に浸漬した状態で配置されている。
ポンプ7(本体部71)は、DCU19からの駆動信号により回転駆動されるインライン式の電動ポンプ(例えば3相式交流モータ)であり、正逆いずれの方向にも回転が可能となっている。ポンプ7が正回転方向に回転駆動(以下、正転駆動という)されることにより、尿素水タンク6から尿素水か汲み上げられ、その尿素水が本体部71内を通った後、配管8を通じて添加弁5側に吐出(圧送)される。反対に、ポンプ7が逆回転方向に回転駆動(以下、逆転駆動という)されることにより、尿素水供給系(配管8、ポンプ7など)に充填された尿素水を尿素水タンク6に吸い戻すことができるようになっている。なお、図1では、本体部71は尿素水タンク6外に設けられているが、尿素水タンク6内において尿素水に浸漬した状態で設けられたとしても良い。
なお、本体部71は、電動ポンプを構成するモータ(ステータ、ロータ等)、そのモータを駆動する駆動回路、モータの回転軸に嵌着されたインペラ、ポンプ7の駆動に必要なセンサ(本体部71内における尿素水の圧力を検知するセンサや、尿素水の温度を検知するセンサなど)などから構成されている。
配管8の途中には、配管8から分岐した分岐管10が接続されている。その分岐管10は、尿素水タンク6及びポンプ7の近傍に設けられている。具体的には、分岐管10の一方の端部11は、ポンプ7から添加弁5までの配管8のうち添加弁5よりもポンプ7に寄った部位に接続している。より具体的には、分岐管10の端部11は、ポンプ7の直上に位置する配管8の部位に接続している。また、尿素水タンク6の上部の壁面601には貫通孔が形成されており、その貫通孔に合わさる形で分岐管10の他方の端部12が壁面601に接続している。つまり、分岐管10の端部12は、尿素水タンク6内における空間部602に繋がっている。
また、分岐管10の流路には、一方向の流体の流れは許容し、その方向と反対方向への流体の流れ(逆流)は禁止する構造を有した逆止弁13が配置されている。その逆止弁13の配置方向は、端部12から端部11の方に流体が流れることは許容し、端部11から端部12の方に流体が流れることは禁止する配置方向となっている。逆止弁13は、内蔵バネの付勢力と尿素水圧力とのバランスにより開閉する機械式のチェック弁により構成されている。ポンプ7が逆転駆動された時に配管8内の負圧により逆止弁13が開放されるようになっている。
さらに、分岐管10が接続された配管8の部位である接続部には三方弁9が設けられている。ここで、図4は、図1のB部拡大図である。図4に示すように、三方弁9は、分岐管10と配管8の分岐点100(接続部)に接続された開閉部91を有する。その開閉部91が分岐点100を基点として図4に示す位置Cと、位置Dのいずれかに切り替えられることで、分岐管10の流路の開閉が行われる。具体的には、開閉部91が位置Cにあるときには、分岐管10の流路が閉鎖するとともに、接続部より添加弁5側の配管81(添加弁側配管)の流路と、接続部より尿素水タンク6側(ポンプ7側)の配管82(タンク側配管)の流路とが開通する。これに対し、開閉部91が位置Dにあるときには、分岐管10の流路とタンク側配管82の流路とが開通するとともに、タンク側配管82から見て添加弁側配管81の流路が閉鎖する(タンク側配管82の流路と添加弁側配管81の流路とが遮断される)。以下では、開閉部91が位置Cにある状態を第1流路状態と言い、開閉部91が位置Dにある状態を第2流路状態と言う。
添加弁側配管81には、添加弁側配管81内の圧力を検知する圧力センサ14が設けられている。また、配管8の途中には、尿素水を濾過する多孔質状の尿素水フィルタ(図示外)が設けられている。
さらに、排気通路3の添加弁5より上流には、排気中のNOx濃度(SCR触媒4を通過する前のNOx濃度)を検知するNOxセンサ15や排気温を検知する排気温センサ16が設けられている。また、排気通路3の添加弁5とSCR触媒4の間には、排気温を検知する排気温センサ17が設けられている。また、排気通路3のSCR触媒4より下流には、排気中のNOx濃度(SCR触媒4を通過した後のNOx濃度)を検知するNOxセンサ18が設けられている。これらセンサ15〜18は、例えば、添加弁5により添加する尿素水の量や添加時期を制御するために用いられる。
排気浄化システム1はDCU(Dosing Contorol Unit)19を備えている。そのDCU19は、周知のマイクロコンピュータを備え、エンジン2が作動(オン)している間、各種センサの検出値に基づいて添加弁5による排気通路3内への尿素水添加(尿素水の添加時期、添加量)を制御する。また、DCU19は、三方弁9やポンプ7の駆動制御を行い、具体的には、添加弁5により尿素水添加を行う際には、三方弁9を第1流路状態(図4の位置Cの状態)にしたうえで、ポンプ7を正転駆動させる。これによって、分岐管10が閉鎖されることになるので、配管8内を流れる尿素水が分岐管10に流れ込むのを抑制でき、また、分岐管10から配管8内に空気や異物が導入されるのを抑制できる。よって、尿素水を添加弁5に効率的に送ることができるとともに、添加弁5に異物が混入するのを抑制できる。
ここで、尿素水は−11℃で凍結し、凍結すると約7%体積が増加する。そのため、エンジン2の停止時に、尿素水供給系内(添加弁5、配管8、ポンプ7等)に尿素水が充填されていると、その尿素水の凍結による体積の膨張により、尿素水供給系が破損するおそれがある。一方で、本発明者は、添加弁5内に尿素水が残留することよりも、ポンプ7内に尿素水が残留することのほうが問題であると考える。ポンプ7の本体部71には、モータやポンプ7(モータ)の駆動に必要なセンサなどが配置されており、尿素水が凍結して膨張すると、それらが破損して、ポンプ7の機能が低下してしまうからである。
また、尿素水供給系内に残留した尿素水を尿素水タンク6に吸い戻す際に、添加弁5に異物が混入するのを避ける必要がある。添加弁5に異物が混入すると、図3に示すように、先端噴出口62に異物の詰まりや、ニードル56による異物の噛み込みなどが発生して、添加弁5の機能が低下してしまうからである。
DCU19は、以上の問題を踏まえて、エンジン2の停止後に尿素水供給系に残留した尿素水を尿素水タンク6に吸い戻す(回収する)吸い戻し処理を実行する。以下、この吸い戻し処理の詳細を説明する。図5は、吸い戻し処理のフローチャートである。図5の処理は、DCU19が作動している間、所定時間おきに繰り返し実行される。
図5の処理を開始すると、DCU19は、先ず、尿素水の吸い戻し制御の実行条件が成立したか否かの判断として、エンジン2の停止と、ポンプ7の停止とが両方成立しているか否かを判断する(S11)。エンジン2の停止は、例えばエンジン2のオンオフを行うイグニッションスイッチ(図示外)がオフされたか否かに基づいて判断すれば良い。エンジン2の停止と、ポンプ7の停止とが両方成立しない場合、つまり、エンジン2とポンプ7の少なくとも一方が作動している場合には(S11:No)、図5の処理を終了する。この場合には、尿素水の吸い戻し制御は実行されない。
一方、エンジン2の停止と、ポンプ7の停止とが両方成立した場合には(S11:Yes)、S12に移行して、三方弁9を第2流路状態(図4の位置Dの状態)に切り替える。その後、ポンプ7を逆転駆動させて、尿素水供給系に残留した尿素水を尿素水タンク6に吸い戻す(S13)。これによって、空間部602の空気が分岐管10及び逆止弁13を通じて配管8内に導入される。そして、配管8内に導入された空気がタンク側配管82及びポンプ7(本体部71)内を流通する。よって、タンク側配管82及びポンプ7内に残留していた尿素水を、吸込口72(この場合は排出口として機能する)を介して尿素水タンク6に吸い戻すことができる。
また、尿素水の吸い戻しの際には、添加弁5を閉弁状態にしておくのが好ましい。これによって、排気通路3から添加弁5内に異物が混入するのを抑制できる。
吸い戻し制御は予め定められた時間だけ実行する。この予め定められた時間は、吸い戻し制御の実行後に尿素水供給系内に尿素水が残留しないように、又は残留したとしても尿素水が凍結により膨張した時にその膨張体積を吸収できる空間が添加弁5内に存在するように、設定される。吸い戻し制御を実行した後、図5のフローチャートの処理を終了する。DCU19は、図5の吸い戻し処理を終了したことを示す終了フラグをオンにする。
図5の吸い戻し処理は、尿素水の吸い戻しの終了までの処理であるが、吸い戻しの際に第2流路状態に切り替えた三方弁9を元の第1流路状態に戻す必要がある。そこで、DCU19は、例えば、図6又は図7に示す三方弁切替処理を実行する。図6、図7の三方弁切替処理は、図5の吸い戻し処理と並列的に実行され、DCU19が作動している間、所定時間おきに繰り返し実行される。
先ず、図6の処理から説明する。図6の処理を開始すると、DCU19は、上記終了フラグがオンになっているか否か、つまり、尿素水の吸い戻しが終了したか否かを判断する(S31)。終了フラグがオフの場合には(S31:No)、尿素水の吸い戻しが未だ終わっていないとして、図6の処理を終了する。一方、終了フラグがオンになっている場合には(S31:Yes)、尿素水の吸い戻しが終了したとして、三方弁9を第2流路状態(図4の位置Dの状態)から第1流路状態(図4の位置Cの状態)に切り替える(S32)。その後、図6の処理を終了する。
この図6の処理によれば、尿素水の吸い戻しが終了したことに基づいて、三方弁9を元の位置に切り替えているので、その後にエンジン2が始動して尿素水を添加弁5で添加する際に、尿素水を尿素水タンク6から添加弁5に供給することができる。
次に、図7の処理を説明する。図7の処理を開始すると、DCU19は、イグニッションスイッチがオンしたか否かなどに基づいて、エンジン2が始動したか否かを判断する(S41)。エンジン2が停止している場合には(S41:No)、図7の処理を終了する。エンジン2が始動した場合には(S41:Yes)、三方弁9を第2流路状態(図4の位置Dの状態)から第1流路状態(図4の位置Cの状態)に切り替える(S42)。その後、図7の処理を終了する。
この図7の処理によれば、エンジン2が始動したことに基づいて、三方弁9を元の位置に切り替えているので、エンジン2の始動後に尿素水を添加弁5で添加する際に、尿素水を尿素水タンク6から添加弁5に供給することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、尿素水の吸い戻しの前に予め三方弁9を第2流路状態に切り替えて、添加弁側配管81を閉鎖しているので、添加弁側配管81及び添加弁5側から、ポンプ7側に異物が混入するのを抑制できる。反対に、ポンプ7、分岐管10側から、添加弁側配管81及び添加弁5側に異物が混入するのを抑制できる。また、添加弁側配管81を閉鎖することで、タンク側配管82及びポンプ7に効率的に空気を流通させることができ、その結果、タンク側配管82及びポンプ7に残留していた尿素水を効率的に吸い戻すことができる。よって、ポンプ7の破損を効果的に抑制できる。
また、分岐管10の一方の端部11をポンプ7の直上に配置し、他方の端部12を尿素水タンク6に接続しているので、分岐管10が長くなるのを抑えることができる。つまり、尿素水の吸い戻しに関する構成を簡素にできる。また、逆止弁13の上流側(分岐管10の端部12)を外部から隔てられた空間部602に接続しているので、逆止弁13から配管8内に、被水などの異物が混入してしまうのを抑制できる。よって、尿素水供給系の機能低下を抑制できる。尿素水タンク6の空間部602を利用することで、別に空間部を用意する必要がないので、構成を簡素にできる。
さらに、配管8への空気導入手段(三方弁9、分岐管10、逆止弁13)が、添加弁5よりもポンプ7側に配置されているので、仮に空気導入手段から配管8内に異物が混入したとしても、その異物が添加弁5内に混入するのを抑制できるとともに、タンク側配管82及びポンプ7に効率的に空気を流通させることができる。
また、本実施形態では、機械式の逆止弁13(チェック弁)を用いているので、逆止弁13の作動を制御しなくても、逆止弁13から配管8に空気を導入でき、配管8から逆止弁13側に空気の逆流を防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の排気浄化システムの構成は図1の構成である。DCU19が実行する吸い戻し処理が第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同じである。DCU19は図8に示す吸い戻し処理を実行する。以下、図8の吸い戻し処理の詳細を説明する。図8の処理は、DCU19が作動している間、所定時間おきに繰り返し実行される。
図8の処理を開始すると、DCU19は、先ず、尿素水の吸い戻し制御の実行条件が成立したか否かの判断として、エンジン2の停止と、ポンプ7の停止とが両方成立しているか否かを判断する(S21)。エンジン2の停止とポンプ7の停止とが両方成立しない場合には(S21:No)、図8の処理を終了する。
一方、エンジン2の停止とポンプ7の停止とが両方成立した場合には(S21:Yes)、ポンプ7を逆転駆動させて、尿素水の吸い戻しを開始するとともに(S22)、その開始からの経過時間の計測を開始する(S23)。その時間計測は例えばDCU19内に備えられたタイマー(図示外)を用いれば良い。吸い戻しの開始時点では、三方弁9は第1流路状態(図4の位置Cの状態)のままである。そのため、開始からしばらくの間は尿素水供給系全体に対して尿素水の吸い戻しが行われて、この吸い戻しの進行に伴って添加弁側配管81及び添加弁5内の圧力が下がっていく。なお、尿素水供給系全体に対して尿素水の吸い戻しを行っている間は、添加弁5を開弁状態にしても良いし、閉弁状態にしても良い。添加弁5を開弁状態にすることで、効率的に添加弁5内の圧力を下げることができる。また、添加弁5を閉弁状態にすることで、添加弁5内に排気通路3からの異物が混入するのを抑制できる。
次に、吸い戻し開始からの経過時間が所定時間に達したか否かを判断する(S24)。この所定時間は、添加弁側配管81及び添加弁5内の圧力が所定圧力未満となるように、実験や計算により設定された時間である。経過時間が所定時間に未だ達していない場合には(S24:No)、所定時間に達するまで待機する。経過時間が所定時間に達した場合には(S24:Yes)、三方弁9を第2流路状態(図4の位置Dの状態)に切り替える(S25)。これによって、添加弁5側の吸い戻しが停止して、ポンプ7側の吸い戻しが継続する。その後、吸い戻し制御を予め定められた時間だけ実行した後、ポンプ7を停止させて、吸い戻し制御を終了する(S26)。その後、図8のフローチャートの処理を終了する。また、DCU19は、第1実施形態と同様に、図6又は図7の処理を実行して、吸い戻しの終了やエンジン2の始動に基づいて三方弁9を第2流路状態から第1流路状態に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態では、尿素水の吸い戻しの開始から所定時間経過後に三方弁9を切り替えているので、添加弁側配管81及び添加弁5内の圧力を下げることができる。これにより、添加弁側配管81及び添加弁5内に残留していた尿素水が仮に凍結により膨張したとしても、膨張時の体積増加を抑えることができ、添加弁側配管81及び添加弁5の破損を抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の排気浄化システムの構成は図1の構成である。DCU19が実行する吸い戻し処理が第1、第2実施形態と異なり、それ以外は第1、第2実施形態と同じである。DCU19は図9に示す吸い戻し処理を実行する。以下、図9の吸い戻し処理の詳細を説明する。図9の処理は、DCU19が作動している間、所定時間おきに繰り返し実行される。
図9の処理を開始すると、DCU19は、先ず、尿素水の吸い戻し制御の実行条件が成立したか否かの判断として、エンジン2の停止と、ポンプ7の停止とが両方成立しているか否かを判断する(S51)。エンジン2の停止とポンプ7の停止とが両方成立しない場合には(S51:No)、図9の処理を終了する。
一方、エンジン2の停止とポンプ7の停止とが両方成立した場合には(S51:Yes)、ポンプ7を逆転駆動させて、尿素水の吸い戻しを開始する(S52)。第2実施形態と同様に、最初は、添加弁側配管81及び添加弁5を含む尿素水供給系全体に対して尿素水の吸い戻しを行う。また、添加弁5は開弁状態にしても良いし、閉弁状態にしても良い。
次に、圧力センサ14(図1参照)が検知した尿素水圧力P(添加弁側配管81内の圧力)を読み込む(S53)。次に、その尿素水圧力Pが所定圧力より高いか否かを判断する(S54)。尿素水圧力Pが所定圧力より低い場合には(S54:No)、三方弁9を第2流路状態(図4の位置Dの状態)に切り替える(S58)。これによって、添加弁5側の吸い戻しが停止して、ポンプ7側の吸い戻しが継続する。その後、吸い戻し制御を予め定められた時間だけ実行した後、ポンプ7を停止させて、吸い戻し制御を終了し(S59)、図9のフローチャートの処理を終了する。
一方、S54において、尿素水圧力Pが所定圧力より高い場合には(S54:Yes)、次に尿素水圧力Pの読み込みを行うまでインターバル(待機時間)を設ける(S55)。このインターバルの長さは、前回に読み込んだ尿素水圧力Pの値によって変化させる。具体的には、尿素水圧力Pが高いほどインターバルを長くする。例えば、尿素水圧力Pと、インターバルの長さとの関係(マップ)をDCU19内のメモリに予め記憶しておき、この関係に基づいて今回の尿素水圧力Pに対応するインターバルの長さを決定すれば良い。
S55で設定したインターバルの経過後、再び圧力センサ14から尿素水圧力Pを読み込み(S56)、その尿素水圧力Pが所定圧力より低くなったか否かを判断する(S57)。未だ低くなっていない場合には(S57:No)、S55に戻り、直前に読み込んだ尿素水圧力Pに基づいて再度インターバルを設け(S55)、そのインターバルの経過後に再度尿素水圧力Pを読み込む(S56)。
S57において尿素水圧力Pが所定圧力より低くなった場合には(S57:Yes)、三方弁9を第2流路状態に切り替え(S58)、吸い戻し制御を終了する(S59)。また、DCU19は、第1、第2実施形態と同様に、図6又は図7の処理を実行して、吸い戻しの終了やエンジン2の始動に基づいて三方弁9を第2流路状態から第1流路状態に戻す。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態では、尿素水の吸い戻しの開始後に、尿素水圧力Pが所定圧力より低くなった後に三方弁9を切り替えているので、添加弁側配管81及び添加弁5内の圧力を確実に下げることができる。これにより、添加弁側配管81及び添加弁5内に残留していた尿素水が仮に凍結により膨張したとしても、膨張時の体積増加を抑えることができ、添加弁側配管81及び添加弁5の破損を抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では逆止弁(分岐管)の上流側を尿素水タンク(空間部)に接続していたが、図10に示すように、逆止弁13の上流側を開放(無接続)(隔壁を有しない空間部に接続)しても良い。なお、図10の排気浄化システム1aは、逆止弁13(分岐管10a)の上流側が開放されている点以外は、図1の構成と同じである。これによって、分岐管10aを短くできるので、構成を簡素にできる。また、逆止弁の上流側を尿素水タンク以外の隔壁を有した空間部に接続しても良い。
また、上記実施形態では、分岐管と配管との接続部に三方弁を配置していたが、この三方弁を省略しても良い。これによっても、尿素水の吸い戻しが可能である。また、三方弁を省略したとしても空気導入手段(分岐管、逆止弁)がポンプ側に配置されているので、空気導入手段から配管内に導入された空気、異物等が添加弁に回り込みにくくなるとともに、ポンプ側に効率的に空気を流通させることができ、ポンプ側に残留していた尿素水を効率的に吸い戻すことができる。
また、上記実施形態では、分岐管に逆止弁を配置した例を説明したが、接続部に三方弁を配置した構成を採用する場合には逆止弁を省略しても良い。これによっても、添加弁で尿素水を添加する時には三方弁により分岐管が閉鎖することになるので、尿素水が分岐管を逆流するのを回避できる。
また、三方弁及び機械式の逆止弁の構成に代えて、分岐管の流路を電気的に開閉する吸気弁(例えば、シャッター弁など)を採用しても良い。この場合、添加弁で尿素水の添加を行う際には、吸気弁を閉弁して分岐管の流路を閉鎖する。これによって、尿素水が分岐管を逆流するのを回避できる。また、尿素水の吸い戻しを行う際には、吸気弁を開弁して分岐管を開通させる。これによって、吸気弁から配管内に空気を導入でき、尿素水の吸い戻しを行うことができる。
また、上記実施形態では、分岐管と配管との接続部に三方弁を配置しているが、この三方弁を省略して、接続部よりも添加弁側の配管(添加弁側配管)のいずれかの位置に、流路を開閉する開閉弁(例えばシャッター弁)を設けても良い。この場合、添加弁で尿素水の添加を行う際には、開閉弁を開弁して添加弁側配管を開通させる。これに対し、尿素水の吸い戻しを行う際には、開閉弁を閉弁して添加弁側配管を閉鎖する。これによっても、接続部から配管内に導入された空気や異物が添加弁に回り込むのを回避できるとともに、ポンプ側の尿素水の吸い戻しを効率的に行うことができる。
また、上記実施形態では、空気導入手段(分岐管、逆止弁、三方弁)をポンプ側に配置した例を説明したが、空気導入手段を添加弁側(ポンプよりも添加弁に寄った位置)に配置しても良い。これによっても、三方弁の存在により、空気導入手段から配管内に導入された空気や異物が添加弁に回り込むのを回避できるとともに、ポンプ側の尿素水の吸い戻しを効率的に行うことができる。
また、尿素水の吸い戻しを開始する前に、圧力センサ14(図1参照)から尿素水圧力Pを読み込んで、その尿素水圧力Pが所定圧力より低い場合には、吸い戻し開始前に三方弁9を第2流路状態に切り替え、尿素水圧力Pが所定圧力より高い場合には、図8のS22以降の処理又は図9のS52以降の処理を実行しても良い。
また、上記実施形態では、正逆いずれの方向にも回転が可能なポンプを採用していたが、正方向のみの回転が可能なポンプと、そのポンプの吸込口及び排出口に接続する流路を、ポンプより添加弁側の流路と、尿素水タンク側の流路との間で切り替える流路切替弁とを採用しても良い。この場合、添加弁で尿素水の添加を行う際には、ポンプの吸込口に尿素水タンク側の流路を接続し、ポンプの排出口に添加弁側の流路を接続するように、流路切替弁を制御する。これに対し、尿素水の吸い戻しを行う際には、ポンプの吸込口に添加弁側の流路を接続し、ポンプの排出口に尿素水タンク側の流路を接続するように、流路切替弁を制御する。
また、例えば、ガソリンエンジン、特にリーンバーンエンジン用の尿素SCRシステムに本発明を適用しても良い。また、尿素水以外の還元剤(例えば、アンモニア含有の水溶液)を用いる排気浄化システムに本発明を適用しても良い。
なお、上記実施形態において、三方弁9、分岐管10、逆止弁13及び三方弁9を制御するDCU19が本発明における「導入手段」に相当する。三方弁9及び三方弁9を制御するDCU19が本発明における「流路閉鎖手段」に相当する。また、DCU19が本発明における「添加弁制御手段」に相当する。三方弁9が本発明における「切替弁」に相当する。図5のS12、図8のS25、図9のS53〜S58、図6及び図7の処理を実行するDCU19が本発明における「切替制御手段」に相当する。また、圧力センサ14が本発明における「圧力検知手段」に相当する。
1、1a 排気浄化システム(内燃機関の排気浄化装置)
2 ディーゼルエンジン(内燃機関)
3 排気通路
5 添加弁
6 尿素水タンク(タンク)
7 ポンプ
8 配管
9 三方弁
10 分岐管
13 逆止弁
19 DCU

Claims (15)

  1. 内燃機関(2)の排気中の有害物質を浄化するための液体が蓄えられたタンク(6)と、
    前記液体を前記内燃機関の排気通路(3)に添加する添加弁(5)と、
    前記タンクと前記添加弁の間における前記液体の流路を形成する配管(8)と、
    前記配管に接続して、前記添加弁により前記液体を前記排気通路に添加する際には前記タンクから前記液体の吸い上げを行い、前記内燃機関の停止後に前記タンクへの前記液体の吸い戻しを行うポンプ(7)と、
    前記ポンプから前記添加弁までの前記配管のいずれかの部位に接続して、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に前記配管内に空気を導入する導入手段(9、10、13、19)と、
    前記導入手段が接続された前記配管の部位である接続部から、前記添加弁に通ずる前記配管の流路を、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に閉鎖する流路閉鎖手段(9、19)と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置(1、1a)。
  2. 前記液体を前記タンクに吸い戻す際に前記添加弁を閉弁状態にする添加弁制御手段(19)を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記導入手段は、前記添加弁により前記液体を前記排気通路に添加する際には前記配管内への空気の導入を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記導入手段は、下流側(11)が前記接続部に接続し、上流側(12)が空気を有した空間部(602)に位置して、前記空間部から前記接続部の方に流体が流れることは許容し、前記接続部から前記空間部の方に流体が流れることは禁止する逆止弁(13)を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記導入手段及び前記流路閉鎖手段は、
    前記接続部に設けられて、前記接続部より前記タンク側の前記配管であるタンク側配管(82)の流路と前記接続部より前記添加弁側の前記配管である添加弁側配管(81)の流路とを開通させ、前記導入手段の流路(10)を閉鎖する第1流路状態と、前記タンク側配管の流路と前記導入手段の流路とを開通させ、前記添加弁側配管の流路を閉鎖する第2流路状態との間で切り替えを行う切替弁(9)と、
    前記液体を前記排気通路に添加する際には前記切替弁を前記第1流路状態にし、前記液体を前記タンクに吸い戻す際には前記切替弁を前記第2流路状態にする切替制御手段(19)とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記切替制御手段(S12)は、前記液体の前記タンクへの吸い戻し開始前に前記切替弁を前記第2流路状態に切り替えることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記切替制御手段(S25、S53〜S58)は、前記液体の前記タンクへの吸い戻し開始後に前記切替弁を前記第2流路状態に切り替えることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記配管内の圧力を検知する圧力検知手段(14)を備え、
    前記切替制御手段(S53〜S58)は、前記圧力検知手段が検知した圧力が所定値未満になるまでは前記切替弁を前記第1流路状態にし、前記圧力が前記所定値未満になった後に前記切替弁を前記第2流路状態に切り替えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記切替制御手段(S31、S32)は、前記液体の前記タンクへの吸い戻しが終了したことに基づいて前記切替弁を前記第2流路状態から前記第1流路状態に切り替えることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 前記切替制御手段(S41、S42)は、前記内燃機関が始動したことに基づいて前記第2流路状態から前記第1流路状態に切り替えることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  11. 前記空間部は、前記空間部の外部と内部とを隔てる隔壁(601)を有することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  12. 前記空間部は、前記タンク内における空間部であることを特徴とする請求項11に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  13. 前記逆止弁の前記下流側は、前記ポンプから前記添加弁までの前記配管のうち前記添加弁よりも前記ポンプに寄った部位に接続したことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  14. 内燃機関(2)の排気中の有害物質を浄化するための液体が蓄えられたタンク(6)と、
    前記液体を前記内燃機関の排気通路(3)に添加する添加弁(5)と、
    前記タンクと前記添加弁の間における前記液体の流路を形成する配管(8)と、
    前記配管に接続して、前記添加弁により前記液体を前記排気通路に添加する際には前記タンクから前記液体の吸い上げを行い、前記内燃機関の停止後に前記タンクへの前記液体の吸い戻しを行うポンプ(7)と、
    前記ポンプから前記添加弁までの前記配管のうち前記添加弁よりも前記ポンプに寄った部位に一端(11)が接続し、前記タンク内における空間部(602)に他端(12)が接続して、前記液体を前記タンクに吸い戻す際に前記タンク内の空気を前記配管内に導入する導入手段(9、10、13、19)と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置(1、1a)。
  15. 前記液体は、前記排気通路に設けられたNOx選択還元触媒において排気中のNOxを還元させるための尿素水であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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