JP2015231859A - 筒状体の包装用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状体の包装用シートにおいて、製品の購入や使用に際しての製品の識別・選別を確実に行うことを可能とし、製品表示部による表示面積を確保しながら、省資源化を図る。
【解決手段】筒状体の包装対象製品であるロール状袋体2の外周面2aに巻き付けられた状態でロール状袋体2を包装する筒状体の包装用シート1において、少なくともロール状袋体2の製品情報が表示された製品表示部14と、巻端縁部11に製品表示部14に干渉することなく設けられ、巻端縁部11を略山形状とする幅方向両側の傾斜辺部21と、巻端縁部11および幅方向両側の側辺部24の少なくともいずれかに設けられ、製品表示部14による表示内容に含まれる情報を識別するための識別形状部である欠切マーク部22と、を備える構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の袋体が帯状に連続した帯状連続袋体をロール状に巻き取ったロール状袋体用として好適な筒状体の包装用シートに関する。
従来、例えば自治体指定のごみ袋等として、複数枚の袋体が切込破線を介して一連に連結した帯状連続袋体をロール状に巻き取ったロール状袋体がある。かかるロール状袋体の包装構造としては、専用の包装用袋でロール状袋体の全体を覆い包むものがあるが、資源の節約やコストの低減やごみの減少等の観点から、ロール状袋体よりも幅狭の帯状に形成した紙製の包装用シートを用いたものが知られている。かかる包装用シートは、筒状の外形を有するロール状袋体の外周に巻き付けられた状態で、ロール状袋体を包装する。
このような包装用シートについては、ロール状袋体の外周に少なくとも1周以上巻き付けられるシート長さを有し、シートの端部同士を重ね合わせ、その部分を接着糊や粘着テープ等で止め付ける構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。かかる構成によれば、包装用シートを止め付けるに際し、包装用シートがロール状袋体に直接接着されることによる袋体の汚れや破れを回避することができる。
そして、ロール状袋体の包装用シートにおいては、特許文献1にも記載されているように、袋体の用途やサイズ等が記載された製品表示部が設けられている。特に、近年、自治体によるごみ収集に使用される各自治体指定のごみ袋においては、製品表示部に、指定自治体の市町村名、可燃物用・不燃物用・生ごみ用・ペットボトル用等の袋体の用途、袋体のサイズ(容量)、使用方法、製造会社名、品質表示等の製品に関する諸事項が記載されている。なお、引用文献1には、包装用シートにおいて、製品表示部に加え、包装用シートを広告媒体として利用するために広告表示部を設けた構成が記載されている。
特開2012−192981号公報
ロール状袋体の包装用シートにおいては、上述のとおり製品に関する諸事項が記載された製品表示部が設けられていることから、その製品表示部の表示内容(記載内容)については、本来的には製品表示部の表示を見れば確認することができる。つまり、包装用シートの製品表示部の表示を参照することにより、製品の購入や使用に際しての製品の識別・選別を行うことができる。とりわけ、袋体の用途やサイズについては、日常的な使用において正確に識別することが重要である。
しかしながら、製品表示部の表示に関し、文字や図柄等の記載による表示の場合、表示内容を見間違えるといった事態も生じ得る。特に、比較的注意力が低い高齢者や子供等の場合、表示内容の見間違えは生じやすいと言える。また、目が不自由な人(視覚障害者)が製品表示部の表示によって製品の購入や使用に際しての製品の識別・選別を行うことは困難である。
一方で、上述したようなロール状袋体の包装用シートにおいては、省資源の観点からは、包装用シートとしての包装機能の確保を前提に、シート面積は小さい方が好ましい。つまり、包装用シートのシート面積を小さくすることで、包装用シートの材料、例えば紙製の場合は紙材料を削減することができ、資源を節約することができる。しかしながら、製品表示部による表示面積を確保する必要があることから、包装用シートにおいて単に包装機能のみに着目してシート面積を小さくすることは現実的ではない。
本発明は、上述のような事情のもとになされたものであり、製品の購入や使用に際しての製品の識別・選別を確実に行うことが可能となり、製品表示部による表示面積を確保しながら、省資源を図ることができる筒状体の包装用シートを提供することを目的とする。
本発明に係る筒状体の包装用シートは、筒状体の包装対象製品の外周面に巻き付けられた状態で前記包装対象製品を包装する筒状体の包装用シートであって、少なくとも前記包装対象製品の製品情報が表示された製品表示部と、巻端縁部に前記製品表示部に干渉することなく設けられ、前記巻端縁部を略山形状とする幅方向両側の傾斜辺部と、巻端縁部および幅方向両側の側辺部の少なくともいずれかに設けられ、前記製品表示部による表示内容に含まれる情報を識別するための識別形状部と、を備えるものである。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートにおいて、前記識別形状部は、切欠き状に形成された凹状部である。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートにおいて、前記凹状部は、前記幅方向両側の傾斜辺部のうちの少なくとも一側の傾斜辺部に設けられている。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートにおいて、識別形状部は、前記幅方向両側の傾斜辺部により形成された前記巻端縁部の略山形状部分の頂部に設けられている。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートは、前記幅方向両側の傾斜辺部により形成された前記巻端縁部の略山形状部分の中央部に、前記包装対象製品の外周面に巻き付けられた状態を保持するための接着部が設けられているものである。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートにおいて、前記傾斜辺部は、巻端縁部の幅方向の中央部に、幅方向に沿う平坦部を形成する。
また、本発明の一態様に係る筒状体の包装用シートにおいて、前記包装対象製品は、複数の袋体が帯状に連続した帯状連続袋体をロール状に巻き取ったロール状袋体である。
本発明によれば、製品の購入や使用に際しての製品の識別・選別を確実に行うことが可能となり、製品表示部による表示面積を確保しながら、省資源を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る包装用シートの包装状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの展開状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装対象製品としてのロール状袋体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの包装状態における横断面図を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートを剥がした状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの端部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの実施例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの実施例についての説明図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの端部形状の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの端部形状の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの凹状部の形状の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの識別形状部の配置例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの凸状部の形状の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの識別形状部の配置例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る包装用シートの接着部の配置例を示す図である。 本発明の別実施形態に係る包装用シートの包装状態を示す斜視図である。 本発明の別実施形態に係る包装用シートの展開状態を示す図である。
本発明は、例えばロール状袋体等の筒状体の包装対象製品の外周面に巻き付けられた状態で包装対象製品を包装する包装用シートにおいて、止め付けられる部分となる巻端縁部等の形状を工夫することにより、製品表示部の表示面積を十分に確保しながら、製品についての良好な識別性・選別性を実現するとともに、資源の節約を図ろうとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
以下では、本発明に係る筒状体の包装用シートの実施の形態を、複数の袋体が帯状に連続した帯状連続袋体をロール状に巻き取ったロール状袋体の包装用シートを例にとって説明する。ただし、本発明に係る包装用シートは、包装対象製品をロール状袋体とするものに限定されることなく、筒状の外形を有する種々の製品を包装対象製品として適用することができる。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る包装用シート1は、筒状体の包装対象製品であるロール状袋体2の外周面2aに巻き付けられた状態でロール状袋体2を包装する。本実施形態の包装用シート1は、ロール状袋体2の筒軸方向(中心軸方向、図2における左右方向、以下単に「軸方向」とする。)の中間部に巻回された状態で、ロール状袋体2を包装した状態(以下「包装状態」という。)となる。本実施形態の包装用シート1は、紙製の包装用紙であり、加工や文字の印刷等が容易に行える素材により構成されている。
図2に示すように、本実施形態の包装用シート1は、全体として略矩形状ないし帯状の外形を有し、その長手方向(図2における上下方向)をロール状袋体2に対する巻回の方向とする。包装用シート1は、その幅方向の寸法(短辺の寸法)W1として、ロール状袋体2の軸方向の寸法W2よりも短い寸法を有する。また、包装用シート1は、その長さ方向の寸法(長辺の寸法)Lとして、ロール状袋体2の外周に少なくとも1周以上巻き付けられる寸法(シート長さ)を有する。
包装用シート1は、ロール状袋体2に対して、その軸方向の中間部のうち、全体の寸法の略1/3強の範囲の部分を覆うように構成される。つまり、包装用シート1の幅方向の寸法W1は、ロール状袋体2の軸方向の寸法W2の略1/3強の長さである。そして、包装用シート1は、その幅方向の中央位置がロール状袋体2の軸方向の中央位置に一致するように、ロール状袋体2に巻回され装着される。
包装用シート1による包装対象であるロール状袋体2について、図3を用いて説明する。図3に示すように、本実施形態のロール状袋体2は、複数枚(例えば10枚や20枚)の袋体3がミシン目状の切込破線4を介して一連に連結した帯状連続袋体5をロール状に巻き取ったものである。本実施形態では、切込破線4は、帯状連続袋体5の幅方向に沿う直線状に形成されている。また、袋体3は、自治体指定のごみ袋である。
ロール状袋体2を構成する帯状連続袋体5は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の透明材料からなる筒状プラスチックフイルムに、全幅に亘って切込破線4を一定間隔で形成すると共に、この切込破線4に近接して袋底溶着部6を形成したものである。そして、帯状連続袋体5を袋体3の開口側が巻き端になるようにロール状に巻き取ることで、ロール状袋体2が形成される。ロール状袋体2においては、外形寸法をコンパクトにするため、帯状連続袋体5の幅方向の両側部分を内側に折り込んだガゼットを形成することや、帯状連続袋体5を幅方向について全体的に折り畳むことが適宜行われる。この場合、ガゼットを形成されたり折り畳んだりした帯状連続袋体5がロール状に巻き取られることで、ロール状袋体2が形成される。
このような構成のロール状袋体2の使用に際しては、巻取りの縁端の袋体3から順に繰り出され、切込破線4から切断されることで、巻取りの縁端側が開口するとともに袋底溶着部6によって底側の縁端が封止された1枚の袋体3が得られる。なお、ロール状袋体2を構成する帯状連続袋体5において、ガゼットや折畳みの有無、各袋体3の形状・サイズ等については特に限定されず、また、材質についても、ポリエチレン樹脂等のプラスチックフイルムに限定されず、紙や不織布等であってもよい。また、図示は省略するが、各袋体3には、グラビア印刷等により、袋体3がごみ袋であること、使用する自治体名、製造者、使用上の注意書等が表示されている。
包装用シート1によるロール状袋体2に対する包装構造について、図4を加えて説明する。包装用シート1は、その長手方向の一側の部分がロール状袋体2に挟み込まれた状態で、ロール状袋体2の外周に巻回され、ロール状袋体2を包装する。このため、包装用シート1は、包装状態で表側となる表面1aにおいて、包装状態で外側に現れる(露出する)部分となる可視部1xと、包装状態でロール状袋体2に挟み込まれることで内側に隠れた(外側に現れない)部分となる非可視部1yとを有する(図2参照)。
包装用シート1の非可視部1yは、ロール状袋体2を構成する帯状連続袋体5の巻取りの外側の縁端部分(巻き端部分)である端末部2bと、ロール状袋体2の端末部2bよりも内周の部分の外周面との間に挟み込まれて挟持される(図4参照)。そして、包装用シート1の可視部1xは、ロール状袋体2の端末部2bから外側に周方向に延出し、ロール状袋体2の外周面2aを少なくとも1周して、ロール状袋体2に巻き止められる。包装用シート1は、ロール状袋体2の外周に巻回された状態において、後述するように所定の位置に設けられた接着部12により固定され、ロール状袋体2に止め付けられる。
このように、本実施形態の包装用シート1は、ロール状袋体2との関係において、長手方向の一側の部分である非可視部1yをロール状袋体2の巻取り構造における外周側の部分に挟持させた状態で包装状態となる包装構造を有する。本実施形態の包装用シート1のように、非可視部1yをロール状袋体2の端末部2bの内側に挟み込ませた上で、包装用シート1をロール状袋体2に巻き付ける構成を採用することで、ロール状袋体2に対して包装用シート1がずれたり抜け落ちたりすることがなく、包装用シート1による安定した包装状態を得ることができる。
包装用シート1は、包装状態における最外周部分の巻端縁部11がその内側に位置する部分の表面1aに対して接着されることで止め付けられる。このため、包装用シート1において、巻端縁部11の裏面1b側には、裏面側接着部12aが略スポット状(略円形状)に設けられている。本実施形態では、裏面側接着部12aは、巻端縁部11の略山形状における中央部ないし頂部の位置に設けられている。また、包装用シート1の表面1aにおいて、包装用シート1を上述のとおりロール状袋体2の外周に1周以上巻き付けた状態で、巻端縁部11の裏側の裏面側接着部12aに対応する位置に、表面側接着部12bが略スポット状に設けられている。
すなわち、包装用シート1がロール状袋体2の外周に巻き付けられることで、巻端縁部11の裏側の所定の位置に設けられた裏面側接着部12aと、包装用シート1の表面1aの可視部1xにおける所定の位置に設けられた表面側接着部12bとが互いに接着される。これにより、包装用シート1の巻端縁部11が包装用シート1自身の表面1aにおける所定の位置に止め付けられる。巻端縁部11は、包装状態の包装用シート1をロール状袋体2から剥がす際、包装用シート1の巻止めを解舒するための解舒端部となる。
このように、本実施形態の包装用シート1では、包装状態において包装用シート1を止め付けるための接着部12が、巻端縁部11の裏側の裏面側接着部12aと、表面1aにおける所定の位置の表面側接着部12bとにより構成されている。なお、接着部12における接着には、例えば接着剤や接着糊や透明粘着テープ等が用いられる。また、包装用シート1を止め付けるための接着部12としては、裏面側接着部12aおよび表面側接着部12bの少なくともいずれか一方が設けられた構成であってもよい。また、接着部12の位置、数、各接着部の接着領域の形状等は特に限定されず、接着部12は、複数箇所に設けられてもよく、また、接着部12の接着領域の形状は、略円形状のほか、縦長や横長の矩形状等であってもよい。
包装用シート1は、少なくともロール状袋体2の製品情報が表示された製品表示部14を有する。本実施形態では、製品表示部14は、紙製の包装用シート1の表面1aにおいて、包装用シート1の展開状態で巻端縁部11側を上側とした場合における巻端縁部11の下方の位置に、ロール状袋体2の製品情報が印刷された印刷部として設けられている(図2参照)。製品表示部14には、例えば、指定自治体の市町村名、可燃物用・不燃物用・生ごみ用・ペットボトル用等の袋体の用途、袋体のサイズ(容量)、使用方法、製造会社名、品質表示、バーコード、注意書き等の製品に関する諸事項が記載されている。
製品表示部14は、包装状態の包装用シート1において製品表示部14による表示内容が確認できるように、包装用シート1の可視部1xに設けられている。これにより、ロール状袋体2が包装用シート1により包装された状態で製品表示部14の表示内容が確認(視認)できる。このため、例えば、包装用シート1により包装されたロール状袋体2が商品として陳列棚等に置かれた状態で、商品の購入者は、製品表示部14による表示に基づき、使用目的等に応じてロール状袋体2の種別を識別・選別することができる。
また、包装用シート1の表面1aには、製品表示部14に加えて、他の印刷部(表示部)としての第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bが設けられている。第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bには、例えば、広告の掲載を希望する広告主の会社名、商標、サービスマークその他の広告に伴う各種の情報が記載される。
また、第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bの表示内容としては、必ずしも外部事業者から募集した広告だけではなく、例えば、ロール状袋体2の使用を指定した各指定自治体からの周知情報(例えば、ごみ収集日の変更の案内や、ごみ出しに関するマナーなど)を掲載することもできる。このように、包装用シート1に各指定自治体からの周知情報を掲載することで、各指定自治体からの重要な情報等をロール状袋体2のユーザにピンポイントで確実に伝えることができ、別途チラシ等の広告費をかける必要がなく、各指定自治体の経費の節減を図ることが可能となる。また、第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bには、例えば、各指定自治体における行事(イベント)の案内(例えば、夏祭り、運動会、正月の餅つきなどのイベントの開催日時、参加案内)や、各指定自治体の管轄における小学生、幼稚園児が作成したイラストやポスターなどを掲載してもよい。
第1広告表示部15aは、製品表示部14と同様に、包装用シート1の表面1aにおける可視部1xの部分に設けられており、包装状態の包装用シート1において第1広告表示部15aによる表示内容が確認できるようになっている。具体的には、第1広告表示部15aは、紙製の包装用シート1の表面1aにおいて、包装用シート1の展開状態で巻端縁部11側を上側とした場合における製品表示部14の下方(直下)の位置に設けられている(図2参照)。
第2広告表示部15bは、包装用シート1の表面1aにおける非可視部1yの部分に設けられている。非可視部1yは、包装状態の包装用シート1において内側に隠れた部分となる。具体的には、非可視部1yは、包装状態の包装用シート1において、ロール状袋体2の端末部2b側の部分に重なり、かかる部分を介して可視部1xにより覆われた部分となる(図4参照)。このため、第2広告表示部15bの表示内容は、包装用シート1の包装状態では確認することができず、包装状態の包装用シート1を剥ぎ取った状態でしか確認することができない。
このように、本実施形態の包装用シート1においては、包装状態で見ることができる部分(可視部1x)に第1広告表示部15aが設けられており、包装状態で見ることができない部分(非可視部1y)に第2広告表示部15bが設けられている。かかる構成によれば、広告主から広告費を得ることができるので、その広告費により、各指定自治体のごみ処理費等にかかる財政の更なる負担軽減を図ることが可能となる。
なお、例えば、各広告表示部の広告費に関し、包装用シート1の包装状態で表示内容が確認できる第1広告表示部15aの広告費を、包装状態では表示内容が確認できない第2広告表示部15bの広告費よりも高額に設定する等、第1広告表示部15aと第2広告表示部15bとで広告費を互いに異ならせることができる。また、広告主は1社に限らず、複数社でもよいし、そのレイアウトやデザインも適宜に設定できる。また、広告表示部を複数箇所に設けることで、1枚の包装用シート1に複数の広告主を募集することができ、広告費の増収を図ることができる。
また、本実施形態の包装用シート1においては、広告表示部として、表面1a側の第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bに加えて、裏面1bに、第3広告表示部15cが設けられている。第3広告表示部15cには、第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bと同様に、広告の掲載を希望する広告主の会社名、商標、サービスマークその他の広告に伴う各種の情報が記載される。第3広告表示部15cについては、包装用シート1の裏面1bに設けられているため、第2広告表示部15bと同様に、包装状態の包装用シート1を剥ぎ取った状態でしか表示内容を確認することができない。
第3広告表示部15cは、包装用シート1の裏面1bに設けられることから、裏面1bの全体を表示スペースとすることができるので、表面1aに設けられる第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bに比べて広い表示スペースを確保することができる。また、第3広告表示部15cは、包装状態の包装用シート1を剥ぎ取る途中にしかも裏側にて露呈されることから、使用者にインパクトを与えることができる。これらのことから、第3広告表示部15cの広告費は、表面1a側の第1広告表示部15aおよび第2広告表示部15bの広告費よりも高額に設定することができる。このように、包装用シート1の表面1aだけでなく裏面1bにも広告表示部を設けることにより、さらなる広告費の増収を図ることができる。なお、包装用シート1の表面1aと同様、裏面1bにおいても、複数の広告表示部を設けるようにしてもよい。
包装状態の包装用シート1をロール状袋体2から剥ぎ取る際には、解舒端部としての巻端縁部11の略中央部を指で摘み、接着部12における裏面側接着部12aと表面側接着部12bとを互いに離間させるように巻端縁部11を引っ張る。これにより、包装用シート1の巻端部が剥がれ(図5参照)、裏面1bの第3広告表示部15cの一部を見ることができる状態となる。そして、包装用シート1のロール状袋体2の端末部2b側の部分に挟持された非可視部1yの部分を引き出して包装用シート1をロール状袋体2から剥ぎ取ることにより、表面1aの非可視部1yに設けられた第2広告表示部15b、および裏面1bの第3広告表示部15cの全体を見ることができる。ロール状袋体2から剥ぎ取られた包装用シート1は、使用者により、製品表示部14や各広告表示部の表示内容を必要な情報として参照するため、情報表示物として適宜保管される。
以上のような構成を備える本実施形態の包装用シート1においては、上述のとおり、包装用シート1の可視部1xに設けられた製品表示部14に関しては、包装状態の包装用シート1において表示内容を確認することができ、かかる表示内容により、ロール状袋体2の購入や使用に際して用途やサイズ等の識別・選別が行われる。しかしながら、製品表示部14の表示に関し、文字や図柄等の記載による表示の場合、表示内容を見間違えるといった事態も生じ得る。特に、比較的注意力が低い高齢者や子供等の場合、表示内容の見間違えは生じやすいと言える。また、目が不自由な人が製品表示部14の表示によってロール状袋体2の購入や使用に際してのロール状袋体2の識別・選別を行うことは困難である。
そこで、本実施形態の包装用シート1においては、包装状態で最外周に位置する端部、つまり巻端縁部11等についての形状が工夫されている。以下、本実施形態の包装用シート1がその巻端縁部11等において備える形状部分について説明する。
本実施形態の包装用シート1は、その巻端縁部11において、傾斜辺部21と、欠切マーク部22とを備える。包装用シート1は、傾斜辺部21および欠切マーク部22を有する巻端縁部11について、包装用シート1の左右方向(幅方向、図6における左右方向)に対称の形状を有する。
まず、包装用シート1が備える傾斜辺部21について説明する。傾斜辺部21は、巻端縁部11に製品表示部14に干渉することなく設けられ、巻端縁部11を略山形状とする幅方向両側の形状部分である。傾斜辺部21は、包装用シート1の巻端縁部11側の端部において、包装用シート1の幅方向の両側の角部分に対応する端部に設けられ、包装用シート1の巻端縁部11を、包装用シート1の幅方向の中央部を頂点側とする略山形状とする。左右両側の傾斜辺部21は、包装用シート1の幅方向に対称に設けられている。
傾斜辺部21は、包装用シート1の巻端縁部11側の端部形状について、幅方向の両側の角を直角状とする形状、つまり矩形状を仮想形状(図6、二点鎖線D1参照)とした場合、その仮想形状に対して両側の角部分を面取りするように略三角形状に切り欠いた態様の形状部分である。詳細には、上記の仮想形状における角部分を、当該角部分を直角部分とする略直角三角形状に切り欠き、その切欠部分の斜辺に沿う辺部に対応する縁端辺部が、傾斜辺部21となる。
本実施形態の包装用シート1において、左右の傾斜辺部21は、巻端縁部11の幅方向の中央部に、幅方向に沿う平坦部23を形成する。傾斜辺部21は、上述した仮想形状において、包装用シート1の巻端縁部11側の縁端辺部の左右方向の中央位置よりも左右方向の外側の位置から、左右外側にかけて下り傾斜するように設けられている。これにより、左右両側の傾斜辺部21の間には、包装用シート1の幅方向に平行な水平状の平坦部23が形成される。すなわち、上述した仮想形状に対して、左右両側に切り欠かれた態様で設けられる傾斜辺部21の間の部分である左右方向の中央部に、傾斜辺部21の切欠き後の残存部分として、平坦部23が存在する。
なお、巻端縁部11においては、平坦部23がない形状が採用されてもよい。つまり、巻端縁部11は、左右の傾斜辺部21が互いの間に平坦部23を介することなく互いに直接的に連続する形状であってもよい。この場合、巻端縁部11がなす略山形状の頂点部は、三角形状の角形状となる。また、巻端縁部11がなす略山形状の頂点部の形状は、例えば、半円形状やR形状等であってもよい。
また、左右の傾斜辺部21と、包装用シート1の幅方向両側の縁部、つまり左右の側辺部24とは、湾曲辺部25を介して滑らかに連続している。湾曲辺部25は、縁端辺形状としてR形状をなす部分であり、傾斜辺部21が形成する斜辺21aと、包装用シート1の長手方向に沿う側辺部24の辺とを滑らかに連続させ、傾斜辺部21と側辺部24とがなす角部を丸角部とする。
巻端縁部11における傾斜辺部21は、包装用シート1の製造過程において、例えば、次のようにして形成される。まず、図6において二点鎖線D1で示すように、幅方向の両側の角を直角状とする矩形状の端部形状を有するシートが形成される。かかるシートの端部において、幅方向の中央部に平坦部23となる部分を残しつつ、幅方向の両側の角部分が略三角形状に切除されることで、傾斜辺部21が形成される。
このように略山形状に形成された巻端縁部11においては、接着部12を構成する裏面側接着部12aが、巻端縁部11がなす略山形状における中央部に設けられる。つまり、裏面側接着部12aは、巻端縁部11において、平坦部23の直下の位置にスポット状に設けられる。
このように、本実施形態の包装用シート1は、左右の傾斜辺部21によって巻端縁部11を略山形状とし、その頂点部の近傍に位置する1箇所の接着部12(裏面側接着部12a)によって、ロール状袋体2に巻き止められる構成を有する。すなわち、本実施形態の包装用シート1においては、幅方向両側の傾斜辺部21により形成された巻端縁部11の略山形状部分の中央部に、ロール状袋体2の外周面2aに巻き付けられた状態を保持するための接着部12(裏面側接着部12a)が設けられている。
このような構成によれば、巻端縁部11の頂点部の接着部12を剥がすだけで、包装状態の包装用シート1を簡単にはがすことができる。ここで、接着部12が位置する巻端縁部11には、製品表示部14や第1広告表示部15a等の表示部が設けられていないことから、これらの表示部は、接着部12を剥がすことによって何ら損傷することはない。また、包装状態の包装用シート1において、巻端縁部11の両側の角部分は、傾斜辺部21により切除されていることから、接着部12の両側の部分が自然と捲れて包装用シート1の巻止めが剥がれてしまうことがなく、包装用シート1の安定した包装状態を得ることができる。
また、図6に示すように、巻端縁部11がなす略山形状の寸法に関し、例えば、包装用シート1の幅方向の寸法W1が110mmであるのに対して、巻端縁部11がなす略山形状の高さ寸法W3は、約20mmに設定される。このように、巻端縁部11がなす略山形状の高さ寸法W3は、例えば包装用シート1の幅方向の寸法W1の1/5〜1/6程度の寸法に設定される。ここで、巻端縁部11がなす略山形状の高さ寸法W3は、包装用シート1の長手方向に沿う方向の寸法であって、湾曲辺部25と側辺部24との境目の位置から平坦部23までの寸法である。
そして、巻端縁部11に設けられる接着部12(裏面側接着部12a)は、包装用シート1の幅方向の中央部であって、包装用シート1の長手方向に沿う方向について、平坦部23の位置から5〜20mmの範囲内における所定の位置に設けられる。好ましくは、接着部12(裏面側接着部12a)は、平坦部23の位置から約10mmの位置に設けられる。
このような巻端縁部11がなす略山形状の寸法と、これに対する巻端縁部11における裏面側接着部12aの位置との関係によれば、包装用シート1の包装状態、つまり包装用シート1が接着部12により止め付けられた状態において、巻端縁部11が不用意に捲れにくく、また、包装状態の包装用シート1を解舒する際においては、巻端縁部11の頂点部に十分な摘み代を確保することができ、包装用シート1について良好な止め付け状態を得ることができる。ただし、巻端縁部11がなす略山形状の寸法や、これに対する巻端縁部11における裏面側接着部12aの位置は、特に限定されるものではなく、傾斜辺部21の傾斜度合い、平坦部23の寸法、平坦部23の有無等により適宜設定される。
次に、包装用シート1が備える識別形状部としての欠切マーク部22について説明する。欠切マーク部22は、巻端縁部11に設けられ、製品表示部14による表示内容に含まれる情報を識別するための識別形状部として機能する形状部分である。欠切マーク部22は、包装用シート1の巻端縁部11において、左右両側の傾斜辺部21のそれぞれに設けられている。
本実施形態では、欠切マーク部22は、傾斜辺部21が形成する斜辺21aが半円弧状に切り欠かれた凹状表示部として設けられている。つまり、図6に示すように、識別形状部としての欠切マーク部22は、傾斜辺部21がなす斜辺21aに対して切欠き状に形成された半円状の凹状部である。ここで、傾斜辺部21の斜辺21aは、傾斜辺部21により形成された傾斜直線(二点鎖線D2参照)に沿う辺である。また、欠切マーク部22は、左右の傾斜辺部21のそれぞれにおいて、傾斜辺部21の辺方向の中央部に1箇所ずつ設けられている。
欠切マーク部22の詳細について、図6に示すように、欠切マーク部22の傾斜辺部21の斜辺21aに対する境界部分には、湾曲部22aが設けられている。つまり、欠切マーク部22の半円状の切欠形状をなす円弧状の部分と、傾斜辺部21の斜辺21aとは、湾曲部22aを介して滑らかに連続している。湾曲部22aは、縁端辺形状としてR形状をなす部分であり、傾斜辺部21が形成する斜辺21aと、欠切マーク部22の円弧状部分とを滑らかに連続させ、傾斜辺部21と欠切マーク部22とがなす角部を丸角部とする。
巻端縁部11における欠切マーク部22は、包装用シート1の製造過程において、傾斜辺部21が形成された後に傾斜辺部21とは別工程で形成されたり、傾斜辺部21と同時に形成されたりする。前者の場合、上述のとおり、まず、幅方向の両側の角を直角状とする矩形状の端部形状(図6、二点鎖線D1参照)を有するシートが形成され、かかるシートの端部において、幅方向の両側の角部分が略三角形状に切除されることで、平坦部23とともに傾斜辺部21が形成される。その後、各傾斜辺部21の斜辺21aにおける所定の位置が半円弧状に切除されることで、欠切マーク部22が形成される。
一方、後者の場合、つまり傾斜辺部21と欠切マーク部22とが同時に形成される場合、まず、幅方向の両側の角を直角状とする矩形状の端部形状(図6、二点鎖線D1参照)を有するシートが形成され、かかるシートの端部において、幅方向の両側の角部分に対する略三角形状の切除と、傾斜辺部21の斜辺21aに対する半円弧状の切除とが、同時的に行われる。これにより、傾斜辺部21、平坦部23、および欠切マーク部22が同時に形成される。
このように形成された欠切マーク部22は、上記のとおり製品表示部14による表示内容に含まれる情報を識別するために用いられる形状部分であり、識別する対象となる所定の情報(以下「識別対象情報」とする。)に対応付けられ、識別標識として機能する。すなわち、欠切マーク部22は、製品表示部14の表示内容である指定自治体の市町村名、可燃物用・不燃物用・生ごみ用・ペットボトル用等の袋体3の用途、袋体3のサイズ(容量)、使用方法、製造会社名、品質表示等の製品に関する諸事項のうちのいずれかを識別対象情報とし、その識別対象情報に関連付けられて設けられる。そして、巻端縁部11における欠切マーク部22の形状や数等により、欠切マーク部22と関連付けられた識別対象情報が識別される。
したがって、欠切マーク部22は、巻端縁部11において、識別対象情報の数(種類)に応じて、複数のパターンで設けられる。つまり、欠切マーク部22による識別対象情報の識別に際しては、欠切マーク部22の形成態様について複数パターンの包装用シート1が準備されて用いられる。なお、識別対象情報と関連付けられる欠切マーク部22の形成態様のパターンとしては、欠切マーク部22が形成されていない態様(図9(i)参照)が用いられてもよい。すなわち、欠切マーク部22は、巻端縁部11における存在の有無を含め、識別対象情報に応じて適宜の態様で設けられる。以下、識別対象情報と欠切マーク部22の形成態様のパターンとの関連付け、および欠切マーク部22の形成態様についての実施例を示す。
(第1実施例)
第1実施例では、識別対象情報として、袋体3の用途のうち、可燃物用であること、および不燃物用であることが採用されている。つまり、これらの2種類の識別対象情報のそれぞれについて、互いに異なる欠切マーク部22の形成態様が関連付けられる。
具体的には、図7(a)に示すように、袋体3が可燃物用(可燃ごみ専用)であるロール状袋体2に用いられる包装用シート1(1A)においては、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図7(a)における右側の)傾斜辺部21のみに、欠切マーク部22が設けられている。つまり、他方の(図7(a)における左側の)傾斜辺部21は、欠切マーク部22を有さず、連続的な斜辺21aを形成する。一方、図7(b)に示すように、袋体3が不燃物用(不燃ごみ専用)であるロール状袋体2に用いられる包装用シート1(1B)においては、図6等に示す包装用シート1と同様に、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21に、欠切マーク部22が設けられている。
本実施例によれば、ロール状袋体2の購入者・使用者は、包装用シート1Aにおける左右一側の傾斜辺部21に欠切マーク部22が設けられているという欠切マーク部22の形成態様によって、その包装用シート1Aにより包装されているロール状袋体2の袋体3の用途が可燃物用であることを識別することができる。また、ロール状袋体2の購入者・使用者は、包装用シート1Bにおける左右両側の傾斜辺部21に欠切マーク部22が設けられているという欠切マーク部22の形成態様によって、その包装用シート1Bにより包装されているロール状袋体2の袋体3の用途が不燃物用であることを識別することができる。
(第2実施例)
第2実施例では、識別対象情報として、袋体3のサイズ(容量)である大(L)・中(M)・小(S)が採用されている。つまり、これらの3種類の識別対象情報のそれぞれについて、互いに異なる欠切マーク部22の形成態様が関連付けられる。
具体的には、図8(a)に示すように、袋体3のサイズが大(L)であるロール状袋体2に用いられる包装用シート1(1C)においては、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図8(a)における右側の)傾斜辺部21のみに、1箇所の欠切マーク部22が設けられている。また、図8(b)に示すように、袋体3のサイズが中(M)であるロール状袋体2に用いられる包装用シート1(1D)においては、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図8(b)における右側の)傾斜辺部21のみに、2箇所の欠切マーク部22が設けられている。また、図8(c)に示すように、袋体3のサイズが小(S)であるロール状袋体2に用いられる包装用シート1(1E)においては、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、両方の傾斜辺部21に、欠切マーク部22が1箇所ずつ設けられている。
本実施例によれば、ロール状袋体2の購入者・使用者は、包装用シート1Cにおける左右一側の傾斜辺部21に1箇所の欠切マーク部22が設けられているという欠切マーク部22の形成態様によって、その包装用シート1Cにより包装されているロール状袋体2の袋体3のサイズが大(L)であることを識別することができる。また、ロール状袋体2の購入者・使用者は、包装用シート1Dにおける左右一側の傾斜辺部21に2箇所の欠切マーク部22が設けられているという欠切マーク部22の形成態様によって、その包装用シート1Dにより包装されているロール状袋体2の袋体3のサイズが中(M)であることを識別することができる。また、ロール状袋体2の購入者・使用者は、包装用シート1Eにおける左右両側の傾斜辺部21に1箇所ずつ欠切マーク部22が設けられているという欠切マーク部22の形成態様によって、その包装用シート1Eにより包装されているロール状袋体2の袋体3のサイズが小(S)であることを識別することができる。
以上の実施例のような識別対象情報と欠切マーク部22の形成態様のパターンとの関連付けについては、例えば、ロール状袋体2を指定する自治体による広報活動や、かかる関連付けの継続的な使用等により、製品の購入者・使用者に周知され定着していくことになる。また、識別対象情報と欠切マーク部22の形成態様のパターンとの関連付けについては、その説明等が包装用シート1における製品表示部14に適宜記載される。また、かかる関連付けの製品表示部14への記載に関しては、視覚障害者用に点字による説明文が採用されてもよい。
次に、欠切マーク部22を含め、包装用シート1が備える識別形状部の形成態様について例示する。
まず、欠切マーク部22の形成態様として、欠切マーク部22を設ける数による形成態様のパターンを例示する。包装用シート1において巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち片側の傾斜辺部21に最大2箇所の欠切マーク部22を設けるとした場合、図9(a)〜(h)に示すような8種類のパターンがある。
図9(a)に示すパターンでは、図6等に示す包装用シート1と同様に、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21に、それぞれ1箇所の欠切マーク部22が設けられている。図9(b)に示すパターンでは、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図9(b)における左側の)傾斜辺部21のみに、1箇所の欠切マーク部22が設けられている。反対に、図9(c)に示すパターンでは、左右両側の傾斜辺部21のうち、他方の(図9(c)における右側の)傾斜辺部21のみに、1箇所の欠切マーク部22が設けられている。
図9(d)に示すパターンでは、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21に、それぞれ2箇所の欠切マーク部22が設けられている。図9(e)に示すパターンでは、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図9(e)における左側の)傾斜辺部21のみに、2箇所の欠切マーク部22が設けられている。反対に、図9(f)に示すパターンでは、左右両側の傾斜辺部21のうち、他方の(図9(f)における右側の)傾斜辺部21のみに、2箇所の欠切マーク部22が設けられている。
図9(g)に示すパターンでは、巻端縁部11を形成する左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図9(g)における左側の)傾斜辺部21には、2箇所の欠切マーク部22が設けられ、他方の(同図における右側の)傾斜辺部21には、1箇所の欠切マーク部22が設けられている。反対に、図9(h)に示すパターンでは、左右両側の傾斜辺部21のうち、一方の(図9(h)における左側の)傾斜辺部21には、1箇所の欠切マーク部22が設けられ、他方の(同図における右側の)傾斜辺部21には、2箇所の欠切マーク部22が設けられている。
このように例示される欠切マーク部22の形成態様についての8種類のパターンが、識別対象情報に対して適宜関連付けて用いられる。なお、これらの8種類のパターンにおいては、欠切マーク部22は、包装用シート1の幅方向両側の傾斜辺部21のうちの少なくとも一側の傾斜辺部21に設けられているが、識別対象情報に関連付けられる欠切マーク部22の形成態様のパターンとしては、図9(i)に示すように、いずれの傾斜辺部21にも欠切マーク部22が形成されていない態様が含まれてもよい。つまり、図9(i)に示すように欠切マーク部22が設けられていない態様についても、識別対象情報に関連付けて用いられてもよい。
また、各傾斜辺部21において設けられる欠切マーク部22の数は、図9の各図に示すような0〜2箇所に限定されない。したがって、例えば、図10に示すように、各傾斜辺部21において3箇所の欠切マーク部22が設けられる構成であってもよい。
次に、欠切マーク部22の形成態様として、欠切マーク部22の形状による形成態様のパターンを例示する。欠切マーク部22の形状については、半円状の凹状部に限らず、種々の形状を採用することができる。
図11(a)に示す例では、欠切マーク部22Xは、半楕円状の凹状部である。また、図11(b)に示す例では、欠切マーク部22Yは、四角形状(矩形状)の凹状部である。また、図11(c)に示す例では、欠切マーク部22Zは、三角形状の凹状部である。その他、図示は省略するが、欠切マーク部22としては、多角形状やスリット状等、種々の形状が考えられる。このように欠切マーク部22として半円状の形状以外の形状を採用する場合においても、欠切マーク部22の傾斜辺部21の斜辺21aに対する境界部分に湾曲部22aを設けることができる。
また、欠切マーク部22は、巻端縁部11において、左右の傾斜辺部21に限らず、左右の傾斜辺部21間に形成された平坦部23に設けられてもよい。つまり、識別形状部としての欠切マーク部22は、包装用シート1の幅方向両側の傾斜辺部21により形成された巻端縁部11の略山形状部分の頂部に設けられていてもよい。巻端縁部11の略山形状部分の頂部に欠切マーク部22が設けられる場合のパターンとしては、次のようなものがある。
図12(a)に示すパターンでは、左右の傾斜辺部21のそれぞれに1箇所ずつ設けられた欠切マーク部22に加え、左右の傾斜辺部21間に形成された平坦部23の中央部の1箇所に、欠切マーク部22が設けられている。図12(b)に示すパターンでは、左右の傾斜辺部21には欠切マーク部22が設けられておらず、平坦部23のみに欠切マーク部22が設けられている。図12(c)に示すパターンでは、平坦部23に2箇所の欠切マーク部22が設けられている。また、図12(d)に示すパターンでは、上述したように巻端縁部11に平坦部23がない形状において、巻端縁部11の山形状の頂部に、欠切マーク部22が設けられている。
なお、巻端縁部11の略山形状部分の頂部に欠切マーク部22を設ける場合であっても、欠切マーク部22を設ける数、各欠切マーク部22の形状、湾曲部22aの有無等は特に限定されず、上述した種々のパターンを組み合わせて採用することができる。
また、包装用シート1が備える識別形状部としては、欠切マーク部22のような切欠き状に形成された凹状部に限らず、凸状部であってもよい。つまり、識別形状部としては、傾斜辺部21が形成する斜辺21a(図6、二点鎖線D2参照)から突出する凸状部等であってもよい。
具体的には、例えば、図13(a)に示すように、包装用シート1が有する識別形状部としては、傾斜辺部21の斜辺21aから半円状に突出する凸状部である突出マーク部28であってもよい。また、図13(b)に示すように、識別形状部としては、凹状部である欠切マーク部22と、凸状部である突出マーク部28とが混在して設けられてもよい。図13(b)に示す例では、左右両側の傾斜辺部21のそれぞれに1箇所ずつ凹状部である欠切マーク部22が設けられ、平坦部23に1箇所の凸状部である突出マーク部28が設けられている。また、図13(c)に示すように、上述したように巻端縁部11に平坦部23がない形状において、巻端縁部11の山形状の頂部に、突出マーク部28が設けられた構成であってもよい。
図13(b)、(c)に示すように巻端縁部11の山形状の頂部に突出マーク部28を設けた構成によれば、包装用シート1の解舒に際しては巻端縁部11の略山形状の頂部が摘まれる部分となることから、平坦部23の突出マーク部28を摘み部とすることができるので、巻端縁部11の略山形状の頂部の摘み動作を簡単に行うことができ、包装用シート1の解舒動作が行いやすくなる。なお、識別形状部としての凸状部の形状は、半円状に限られることなく、欠切マーク部22の場合における切欠き形状と同様に、半楕円状、矩形状、三角形状等の種々の形状が適宜採用される。
また、包装用シート1が備える識別形状部が設けられる位置は、巻端縁部11に限らず、包装用シート1の幅方向両側の側辺部24であってもよい。つまり、識別形状部は、巻端縁部11および包装用シート1の幅方向両側の側辺部24の少なくともいずれかに設けられる。
したがって、例えば、図14(a)に示すように、左右の傾斜辺部21に設けられた欠切マーク部22に加え、左右両側の側辺部24に設けられた欠切マーク部22Aを有する構成であってもよい。図14(a)に示す例では、左右の側辺部24のそれぞれに2箇所の欠切マーク部22Aが設けられている。また、図14(b)に示すように、傾斜辺部21に欠切マーク部22を有することなく、左右両側の側辺部24のみに欠切マーク部22Aが設けられた構成であってもよい。また、図14(c)に示すように、左右両側の側辺部24のうち、一方(図14(c)においては左側)のみの側辺部24のみに欠切マーク部22Aが設けられた構成であってもよい。このように側辺部24に識別形状部が設けられる場合においても、その識別形状部の形状や設ける数等は特に限定されず、また、欠切マーク部22Aにおいて上述した湾曲部22aに相当する部分が適宜設けられる。
続いて、本実施形態に係る包装用シート1を止め付けるための接着部12の他の構成例について、図15を用いて説明する。図15に示すように、この構成例では、包装状態で包装用シート1を止め付けるための接着部12が、巻端縁部11がなす略山形状の裾野部分(基部)であって、包装用シート1の幅方向の両端の位置の2箇所に設けられている。つまり、巻端縁部11を形成する左右の傾斜辺部21と、包装用シート1の幅方向両側の側辺部24とのそれぞれの間の湾曲辺部25の近傍に、接着部12(裏面側接着部12a)が設けられている。
本実施形態では、2箇所の裏面側接着部12aの位置は、巻端縁部11の直下の位置において包装用シート1の幅方向について略全体にわたる矩形状の領域に設けられた製品表示部14における巻端縁部11側の両側の角部分の裏側の位置に対応する。したがって、この構成例では、包装用シート1の表面1aにおいて、包装用シート1を上述のとおりロール状袋体2の外周に1周以上巻き付けた状態で、巻端縁部11の裏側の2箇所の裏面側接着部12aに対応する位置の2箇所に、表面側接着部12b(図示略)が略スポット状に設けられることになる。
すなわち、この構成例では、包装用シート1がロール状袋体2の外周に巻き付けられることで、巻端縁部11の裏側の所定の位置に設けられた2箇所の裏面側接着部12aと、包装用シート1の表面1aの可視部1xにおける所定の位置に設けられた2箇所の表面側接着部12bとがそれぞれ互いに接着される。これにより、包装用シート1の巻端縁部11が包装用シート1自身の表面1aにおける所定の位置に2箇所で止め付けられる。巻端縁部11は、包装状態の包装用シート1をロール状袋体2から剥がす際、包装用シート1の巻止めを解舒するための解舒端部となる。
このように、この構成例では、包装状態において包装用シート1を止め付けるための接着部12が、巻端縁部11の裏側の2箇所の裏面側接着部12aと、表面1aにおける所定の位置の2箇所の表面側接着部12bとにより構成されている。
以上説明した本実施形態の包装用シート1によれば、製品としてのロール状袋体2の購入や使用に際しての製品の識別・選別を確実に行うことが可能となり、製品表示部14による表示面積を確保しながら、省資源を図ることができる。すなわち、本実施形態の包装用シート1のように巻端縁部11等に欠切マーク部22等の識別形状部を設けることで、包装用シート1により包装される製品であるロール状袋体2について、製品表示部14による製品の識別・選別に加えて、巻端縁部11等の形状による識別・選別を行うことができる。また、傾斜辺部21や欠切マーク部22が無い包装用シートに比べて、欠切マーク部22等を形成するに際して巻端縁部11等を切り欠く分、包装用シート1を構成する紙材料について資源の節約を図ることができる。具体的には次のとおりである。
上述した実施例のように、予め識別対象情報と関連付けた欠切マーク部22を設け、識別対象情報と欠切マーク部22の形成態様のパターンとの関連付けを行うことにより、ロール状袋体2の購入・使用に際し、製品表示部14による表示に加えて、傾斜辺部21や平坦部23や側辺部24の形成態様により、ロール状袋体2に関する所定の事項(識別対象情報)を視覚的および触覚的に識別・選別することが可能となる。これにより、製品表示部14による表示内容のうち、袋体3の用途やサイズ等といった、日常的な使用において正確に識別することが重要な情報についての識別を、包装用シート1の巻端縁部11等の形状により、ロール状袋体2の購入者・使用者に対して確実に行わせることが可能となる。また、包装用シート1の巻端縁部11等の形状のみにより、ロール状袋体2についての製品に関する所定の事項を判別することも可能となる。
このように識別対象情報に関連付けて欠切マーク部22を設ける構成は、製品の購入者・使用者が比較的注意力が低い高齢者や子供等の場合や目が不自由な人(視覚障害者)の場合に特に有効であり、製品の購入・使用に際しての製品の識別・選別を助けることができる。これにより、高齢者や子供、あるいは目が不自由な人による製品の買い間違い等を可及的に防止することができる。
また、巻端縁部11を略山形状とする傾斜辺部21は、製品表示部14に干渉することなく設けられる。言い換えると、製品表示部14は、包装用シート1の長手方向について、巻端縁部11側を上側とした場合、傾斜辺部21よりも下側の位置に設けられている。これにより、製品表示部14は、左右の傾斜辺部21による巻端縁部11の略山形状による先細り形状の影響を受けることなく、包装用シート1の幅方向について十分な表示面積を確保することができる。
また、包装用シート1において傾斜辺部21および欠切マーク部22を設けることにより、包装用シート1の端部形状が幅方向の両側の角を直角状とする矩形状(図6、二点鎖線D1で示す仮想形状参照)である構成との比較において、傾斜辺部21を形成するために矩形状の角部分を略直角三角形状に切除する分、包装用シート1の材料である紙材料の減量・削減を図ることができ、資源を節約することができる。
また、資源の節約の観点からは、識別形状部として設けられる形状部分は、欠切マーク部22のように切欠き状に形成された凹状部であることが好ましい。すなわち、識別形状部を凹状部とすることにより、例えば傾斜辺部21において欠切マーク部22が設けられない構成や、識別形状部が凸状部である構成等との比較において、傾斜辺部21の斜辺21aを切欠き状に切除する分、包装用シート1の材料である紙材料を削減することができ、資源を節約することができる。また、欠切マーク部22を傾斜辺部21に加えて平坦部23や側辺部24にも設けることにより、さらなる省資源を図ることができる。
傾斜辺部21や欠切マーク部22を形成するために切除された紙材料は、継続的な包装用シート1の製造にともなって膨大な量となり、例えば古紙としてトイレットペーパー等に利用される。このように、包装用シート1の巻端縁部11等に傾斜辺部21や欠切マーク部22を設ける構成は、資源の有効活用の点から好ましい構成である。
また、欠切マーク部22を傾斜辺部21に加えて平坦部23や側辺部24にも設けることにより、欠切マーク部22の形成態様のパターンの数を容易に増やすことができるので、識別対象情報の数を増やすことができる。
また、本実施形態の包装用シート1においては、欠切マーク部22が左右両側の傾斜辺部21のうちの少なくとも一側の傾斜辺部21に設けられた構成が採用される。かかる構成によれば、傾斜辺部21は包装用シート1の巻止めを解舒するための解舒端部となる巻端縁部11を形成する部分であることから、この傾斜辺部21に欠切マーク部22を設けることで、欠切マーク部22をロール状袋体2の購入者・使用者にとって触れやすく目にとまりやすい位置に設けることが可能となる。また、欠切マーク部22を傾斜辺部21に設けることで、包装用シート1の解舒に際しては巻端縁部11の略山形状の頂部が摘まれる部分となることから、欠切マーク部22が略山形状の頂部の摘み動作に干渉することがなく、その摘み動作に支障が生じることを避けることができる。
また、欠切マーク部22等の識別形状部を設ける位置に関しては、巻端縁部11の略山形状部分における頂部に識別形状部を設ける構成が適宜採用される。かかる構成によれば、巻端縁部11の頂部は、包装用シート1の解舒に際して摘まれる部分であるため、欠切マーク部22等の識別形状部がロール状袋体2の使用者によってより触れられやすい位置に存在することになるので、識別標識としての欠切マーク部22等の機能をより効果的に発揮させることができる。
なお、巻端縁部11の略山形状部分における頂部に欠切マーク部22を設ける構成においては、巻端縁部11の略山形状の頂部の摘み動作に支障が生じないように、欠切マーク部22の形状や大きさ等が適宜設定される。また、巻端縁部11の略山形状部分における頂部において、例えば図13(b)、(c)に示す突出マーク部28のような凸状部を設ける構成によれば、包装用シート1の解舒に際し、巻端縁部11の略山形状の頂部が摘みやすくなるので、包装用シート1の解舒動作を行いやすくすることができる。
また、包装用シート1を止め付けるための接着部12の構成については、略山形状の巻端縁部11の中央部ないし頂部の位置の1箇所に接着部12を配置する1点止めの構成が適宜採用される。かかる構成によれば、包装用シート1の接着構成を簡単にすることができるとともに、包装用シート1を止め付けた状態で捲れる部分を小さくすることができ、捲れにくい良好な止め付け状態を得ることができる。また、包装用シート1の止め付け状態を解舒する際には、1箇所の接着部12における接着を剥がすだけで簡単に包装用シート1を取り外すことができる。
また、包装用シート1を止め付けるための接着部12の構成については、図15に示すような、巻端縁部11の基部における幅方向の2箇所に接着部12を設ける構成が適宜採用される。かかる構成によれば、巻端縁部11の略山形状の中央部や頂部の1箇所に接着部12を設ける構成との比較において、包装用シート1の始端部(先端部)におけるフリー状態の部分を広くすることができるので、傾斜辺部21や平坦部23に設けられた欠切マーク部22等の識別形状部の存在の有無や数等の確認を容易に行うことができる。
また、本実施形態の包装用シート1においては、巻端縁部11において、左右両側の傾斜辺部21により、中央部に平坦部23が設けられている。かかる構成によれば、例えば、巻端縁部11が平坦部23を有することなく三角形状の頂部形状を有する構成との比較において、包装用シート1の止め付け状態における巻端縁部11の略山形状の頂部の捲れを可及的に回避することができ、不用意に接着部12が剥離することを防止することができる。また、包装用シート1や包装用シート1により包装されたロール状袋体2の搬送時や取扱い時において、巻端縁部11の頂部が邪魔になることを回避することができる。
また、本実施形態の包装用シート1においては、その幅方向の両側において、傾斜辺部21と側辺部24との間に、これらを滑らかに繋ぐ湾曲辺部25が設けられている。かかる構成によれば、欠切マーク部22等の確認のために使用者等により接触されることを前提とする包装用シート1の始端部である巻端縁部11において、安全性の向上を図ることができる。すなわち、傾斜辺部21と側辺部24とがなす角部分が直線状の辺部同士からなる角部分である場合と比べて、湾曲辺部25を設けることで、傾斜辺部21と側辺部24とがなす角部分に対する接触圧を低減することができ、安全性を向上させることができる。また、湾曲辺部25を設ける構成は、湾曲辺部25を設けない構成との比較において、紙材料の減量にも貢献する。
また、本実施形態の包装用シート1においては、識別形状部としての欠切マーク部22等の凹状部において、傾斜辺部21の斜辺21aに対する境界部分に湾曲部22aが設けられている。かかる構成によれば、使用者等により接触されることを前提とする欠切マーク部22において、安全性の向上を図ることができる。すなわち、傾斜辺部21と欠切マーク部22とがなす角部分が直線状の辺部同士からなる角部分である場合と比べて、湾曲部22aを設けることで、傾斜辺部21と欠切マーク部22とがなす角部分に対する接触圧を低減することができ、安全性を向上させることができる。また、湾曲部22aを設ける構成は、湾曲部22aを設けない構成との比較において、紙材料の減量にも貢献する。
また、本実施形態の包装用シート1においては、包装状態でロール状袋体2に挟持される側の部分(表面1aが非可視部1yの部分)は、包装状態で非露出部分となるため、ロール状袋体2に挟持される側と反対側の端部のみに、傾斜辺部21および欠切マーク部22を有する巻端縁部11が設けられている。この点、例えば、包装用シートがその包装状態で両側の端部を露出させるような包装態様をなす構成においては、包装シートの両側の端部に傾斜辺部21および欠切マーク部22が設けられてもよい。つまり、かかる構成においては、包装用シートの巻回の方向の両側の端部が、傾斜辺部21および欠切マーク部22が形成される巻端縁部11となる。このような構成について、本発明に係る包装用シートの別実施形態として、図16および図17を用いて説明する。なお、上述した実施形態の包装用シート1と共通する構成等については、同一の符号を付する等して適宜説明を省略する。
図16および図17に示すように、本実施形態の包装用シート31は、その包装状態において、巻回の方向の一側がロール状袋体2に挟み込まれることなく、巻回の方向の両側の端部同士が接着部12によって止め付けられる。そして、包装用シート31においては、巻回の方向の両端側に、幅方向の両側の傾斜辺部21により形成される巻端縁部11が設けられており、この巻端縁部11における各傾斜辺部21に、欠切マーク部22が設けられている。
本実施形態の包装用シート31は、包装状態において外側に位置する一方の巻端縁部11(11A)がその内側に位置する巻端縁部11(11B)の表面31aに対して接着されることで止め付けられる。このため、包装用シート31において、包装状態で外側となる巻端縁部11Aの裏面側には、裏面側接着部12aが略スポット状(略円形状)に設けられている。また、包装用シート31の表面31aにおいて、包装用シート31をロール状袋体2の外周に略1周巻き付けた状態で、内側の巻端縁部11Bにおける巻端縁部11Aの裏面側接着部12aに対応する位置に、表面側接着部12bが略スポット状に設けられている。本実施形態では、外側の巻端縁部11Aにおける裏面側接着部12aと、内側の巻端縁部11Bにおける表面側接着部12bとは、それぞれ巻端縁部11がなす略山形状に対して裏表で互いに略共通の中央部の位置に設けられている。
本実施形態の包装用シート31は、ロール状袋体2の外周に略1周巻き付けられることで、一方の巻端縁部11Aの裏側に設けられた裏面側接着部12aと、他方の巻端縁部11Bの表側に設けられた表面側接着部12bとが互いに接着される。これにより、包装用シート31の一方の巻端縁部11Aが他方の巻端縁部11Bにおける所定の位置に止め付けられる。包装状態で外側となる巻端縁部11Aは、包装状態の包装用シート31をロール状袋体2から剥がす際、包装用シート31の巻止めを解舒するための解舒端部となる。
このように、本実施形態の包装用シート31では、包装状態において包装用シート31を止め付けるための接着部12が、包装状態で外側となる一方の巻端縁部11Aの裏側の裏面側接着部12aと、包装状態で内側となる他方の巻端縁部11Bの表側の表面側接着部12bとにより構成されている。以上のような包装用シート31のように、巻回方向の両側に、傾斜辺部21および欠切マーク部22を有する巻端縁部11が設けられてもよい。
以上説明した本発明の実施の形態に係る包装用シート1、31は、その包装対象製品をロール状袋体2とするものであるが、本発明に係る包装用シートは、筒状の外形を有する種々の製品を包装対象製品として適用することができる。ただし、本発明に係る包装用シートをロール状袋体の包装用紙に適用することにより、上述したような作用・効果を効果的に得ることができる。
また、本発明に係る包装用シートの構成については、上述した実施形態に係る包装用シートの構成に限定されず、本発明の趣旨に沿う範囲で、種々の態様を採用することができる。例えば、包装用シートとしては、上述した実施形態のようにロール状袋体2の軸方向の中間部を覆う構成に限らず、筒状体の軸方向の全体を覆う構成であったり、軸方向の複数箇所を覆う構成であったりしてもよい。また、包装用シートは、筒状体に対して必ずしも1周以上巻回される必要はなく、筒状体の周方向について部分的に覆う構成であってもよい。また、包装用シートの素材については、紙に限らず、樹脂や不織布等であってもよい。
1 包装用シート
2 ロール状袋体(包装対象製品)
2a 外周面
11 巻端縁部
12 接着部
14 製品表示部
21 傾斜辺部
22 欠切マーク部(識別形状部、凹状部)
22a 湾曲部
22A 欠切マーク部(識別形状部、凹状部)
23 平坦部
24 側辺部
25 湾曲辺部
28 突出マーク部(識別形状部)
31 包装用シート

Claims (7)

  1. 筒状体の包装対象製品の外周面に巻き付けられた状態で前記包装対象製品を包装する筒状体の包装用シートであって、
    少なくとも前記包装対象製品の製品情報が表示された製品表示部と、
    巻端縁部に前記製品表示部に干渉することなく設けられ、前記巻端縁部を略山形状とする幅方向両側の傾斜辺部と、
    巻端縁部および幅方向両側の側辺部の少なくともいずれかに設けられ、前記製品表示部による表示内容に含まれる情報を識別するための識別形状部と、を備える
    ことを特徴とする筒状体の包装用シート。
  2. 前記識別形状部は、切欠き状に形成された凹状部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の筒状体の包装用シート。
  3. 前記凹状部は、前記幅方向両側の傾斜辺部のうちの少なくとも一側の傾斜辺部に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の筒状体の包装用シート。
  4. 識別形状部は、前記幅方向両側の傾斜辺部により形成された前記巻端縁部の略山形状部分の頂部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の筒状体の包装用シート。
  5. 前記幅方向両側の傾斜辺部により形成された前記巻端縁部の略山形状部分の中央部に、前記包装対象製品の外周面に巻き付けられた状態を保持するための接着部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の筒状体の包装用シート。
  6. 前記傾斜辺部は、巻端縁部の幅方向の中央部に、幅方向に沿う平坦部を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の筒状体の包装用シート。
  7. 前記包装対象製品は、複数の袋体が帯状に連続した帯状連続袋体をロール状に巻き取ったロール状袋体である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の筒状体の包装用シート。
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