JP2015231295A - 軸受故障予兆診断装置、軸受故障予兆診断システム、及び軸受故障予兆診断方法 - Google Patents

軸受故障予兆診断装置、軸受故障予兆診断システム、及び軸受故障予兆診断方法 Download PDF

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【課題】軸受の故障予兆の有無を適切に診断する軸受故障予兆診断装置等を提供する。【解決手段】軸受故障予兆診断装置1は、電動機74の軸部材74cの一端側に設置される第1軸受74dの温度を検出する第1温度センサ11aと、軸部材74cの他端側に設置される第2軸受74eの温度を検出する第2温度センサ11bと、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断手段12aと、を備え、軸受故障予兆診断手段12aは、第1軸受74dの温度と第2軸受74eの温度との差が、第1軸受74d及び第2軸受74eの正常状態に基づいて設定される所定範囲から外れた場合、第1軸受74d又は第2軸受74eに故障予兆ありと診断する。【選択図】図2

Description

本発明は、軸受の故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断装置等に関する。
電動機を備える圧縮機の故障原因のうち、電動機の回転軸部材を軸支する軸受の故障が大きな割合を占めることが知られている。軸受を長期間使用し続けると、軸受が摩耗し、また、軸受の内輪・外輪の表面の金属が剥離(フレーキング)して、回転軸部材を安定して軸支できなくなる。
軸受が故障した状態で電動機を駆動し続けると、軸受のみならず、回転軸部材や負荷側の圧縮機の故障を招く可能性もある。このように軸受以外の部材まで故障すると多大な修理費用がかかるとともに、圧縮機の停止期間も長くなってしまう。
一方、軸受が正常であるにも関わらず軸受を早期に交換すると、新たな軸受の購入に余分なコストがかかってしまう。したがって、軸受の交換時期を適切に把握することが望まれている。
例えば、特許文献1には、圧縮機のスクリューロータを回転可能に軸支する軸受の寿命の到来をユーザに報知するための技術について記載されている。すなわち、特許文献1には、圧縮機の吸入圧力及び吐出圧力に基づいて軸受に作用するスラスト荷重の累積値を算出するスラスト荷重累積値算出手段と、スラスト荷重の累積値が軸受寿命判定値を超えた場合、軸受の寿命が到来したことを報知する報知手段と、を備えるスクリュー圧縮機について記載されている。
特開2009−293593号公報
ところで、軸受の寿命は、特許文献1に記載のスラスト荷重の他にも様々な要因で変化する。例えば、摩耗・温度変化に伴う軸受の劣化や、設置時における軸受の締め代等によっても、軸受の寿命は大きく変化する。したがって、特許文献1に記載の技術では、軸受の寿命の到来(つまり、軸受の故障予兆の有無)を適切に検知できない可能性がある。
そこで、本発明は、軸受の故障予兆の有無を適切に診断する軸受故障予兆診断装置等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る軸受故障予兆診断装置は、電動機の回転軸部材の一端側に設置される第1軸受の温度を検出する第1温度検出手段と、前記回転軸部材の他端側に設置される第2軸受の温度を検出する第2温度検出手段と、前記第1軸受及び前記第2軸受の故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断手段と、を備え、前記軸受故障予兆診断手段は、前記第1温度検出手段によって検出される前記第1軸受の温度と、前記第2温度検出手段によって検出される前記第2軸受の温度と、の差が、前記第1軸受及び前記第2軸受の正常状態に基づいて設定される所定範囲から外れた場合、前記第1軸受又は前記第2軸受に故障予兆ありと診断することを特徴とする。
本発明により、軸受の故障予兆の有無を適切に診断する軸受故障予兆診断装置等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る軸受故障予兆診断装置と、圧縮機と、を含む構成図である。 圧縮機が備える電動機の構成を示す模式的な断面図である。 正常時における各軸受の温度に関する説明図であり、(a)は各軸受の温度変化を示す説明図であり、(b)は各軸受の温度差の変化を示す説明図である。 第1軸受に故障予兆が生じた場合における各軸受の温度に関する説明図であり、(a)は各軸受の温度変化を示す説明図であり、(b)は各軸受の温度差の変化を示す説明図である。 第2軸受に故障予兆が生じた場合における各軸受の温度に関する説明図であり、(a)は各軸受の温度変化を示す説明図であり、(b)は各軸受の温度差の変化を示す説明図である。 軸受故障予兆診断装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 各軸受が正常である場合のタイムチャートである。 第2軸受に故障予兆が生じた場合のタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係る軸受故障予兆診断システムの構成図である。 軸受故障予兆診断システムが備える統括管理センタの構成図である。 稼動情報の取得処理に関わる処理を示すシーケンスである。 軸受の故障予兆診断処理に関わる処理を示すシーケンスである。 軸受故障予兆診断手段が実行する軸受故障予兆診断処理の流れを示フローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る軸受故障予兆診断システムにおいて実行される軸受故障予兆診断処理の流れを示すフローチャートである。
≪第1実施形態≫
図1は、本実施形態に係る軸受故障予兆診断装置と、圧縮機と、を含む構成図である。
軸受故障予兆診断装置1は、電動機74が有する第1軸受74d(図2参照)及び第2軸受74e(図2参照)の故障予兆の有無を診断する装置であり、第1温度センサ11a(図2参照)と、第2温度センサ11b(図2参照)と、管理用コンピュータ12と、を備えている。
前記した「故障予兆」とは、第1軸受74d又は第2軸受74eが故障する前触れであり、「故障予兆診断」とは、前記した故障の前触れの有無を診断することである。
以下では、本実施形態に係る軸受故障予兆診断装置1に先立って、まず、電動機74を備える圧縮機211の構成について簡単に説明する。
<圧縮機の構成>
図1に示す圧縮機211は、主に、圧縮機本体71と、制御手段72と、インバータ盤73(又は起動盤)と、電動機74と、を備えている。
圧縮機本体71は、例えば、オイルフリースクリュー圧縮機であり、回転軸が平行となるように配置された一対の雄雌のスクリューロータ(図示せず)を備え、これらがケーシング(図示せず)に収容されている。
圧縮機本体71の吸入側には、吸入フィルタ75及び容量調整弁76が上流側から順に設けられ、吐出側には冷却器77が設けられている。吸入口から配管k1を介して吸入された空気は圧縮機本体71で圧縮され、圧縮機本体71から配管k2を介して吐出された圧縮空気は冷却器77で適温まで冷却され、冷却された圧縮空気は配管k3を介して吐出口に圧送される。なお、吐出口の下流側には、圧縮空気を利用する負荷装置(図示せず)が設置されている。
また、冷却器77には、流入口から配管k5を介して冷却水が流入し、圧縮空気と熱交換した冷却水が配管k6を介して流出口に向かうようになっている。
配管k3に接続された配管k4には、放風弁78及び放風サイレンサ79が設けられている。放風弁78は、後記するロード運転(負荷運転)を行う際に閉弁され、アンロード運転(無負荷運転)を行う際に開弁される。
なお、図1では省略したが、圧縮機本体71の吸入温度、吸入圧力、吐出温度、吐出圧力、冷却器77に向かう冷却水の温度等を検出する各種センサが設置されている。
制御手段72は、前記した各種センサの検出値に基づいて、インバータ盤73、容量調整弁76、放風弁78等を制御するものである。制御手段72は、例えばマイコン(Microcomputer:図示せず)であり、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が各種処理を実行するようになっている。
制御手段72は、圧縮機本体71の吐出圧力を所定範囲内で変化させるように、ロード運転(負荷運転)と、アンロード運転(無負荷運転)と、を交互に繰り返す。
なお、ロード運転とは、電動機74を駆動しつつ放風弁78を閉弁し、圧縮機本体71の吐出圧力を高める運転である。アンロード運転とは、電動機74を駆動しつつ放風弁78を開弁し、圧縮機本体71の吐出圧力を低くする運転である。アンロード運転中、圧縮機本体71から吐出された空気は配管k4を介して放風弁78側にも分流し、放風口を介して系外に放出される。
インバータ盤73(又は起動盤)は、制御手段72から入力される指令信号に応じて直流電力を三相交流電力に変換する電力変換器である。インバータ盤73によって変換された三相交流電力は、電動機74に出力される。
電動機74は、例えば、誘導電動機であり、インバータ盤73から入力される三相交流電力で駆動する。
図2は、圧縮機が備える電動機の構成を示す模式的な断面図である。
電動機74は、固定子74aと、回転子74bと、軸部材74c(回転軸部材)と、第1軸受74dと、第2軸受74eと、ハウジング74fと、蓋74gと、昇温抑制ファン74iと、を備えている。
固定子74aは、円筒状を呈し、ハウジング74fの内壁面に固定されている。また、固定子74aには固定子巻線Cが巻回されている。
回転子74bは、例えば、円筒状を呈する巻線形の回転子であり、固定子74aの径方向内側に配置されている。
軸部材74cは、回転子74bの孔h1に圧入することで固定され、その両端は回転子74bから突出している。なお、軸部材74cの一端側(紙面左側)は、圧縮機本体71のスクリューロータ(図示せず)に連結されている。
第1軸受74dは、軸部材74cを回転可能に軸支するものであり、軸部材74cの一端側(紙面左側)に設置されている。第1軸受74dは、軸部材74cと一体で回転する内輪741dと、ブラケット等(図示せず)によってハウジング74fに固定される外輪742dと、内輪741dと外輪742dとの間に転動可能に配置される複数のボール743dと、を有している。
第2軸受74eは、軸部材74cを回転可能に軸支するものであり、軸部材74cの他端側(紙面右側)に設置されている。第2軸受74eの構成については、第1軸受74dと同様であるから説明を省略する。
なお、第1軸受74d及び第2軸受74eの種類は玉軸受に限定されず、例えば、ころ軸受であってもよい。
ハウジング74fは、固定子74a、回転子74b、軸部材74c、第1軸受74d、第2軸受74e等を収容する筐体である。なお、ハウジング74fには、昇温抑制ファン74iの回転によって取り込まれた空気をハウジング74f内で通流させるための流入孔(図示せず)及び流出孔(図示せず)が複数形成されている。
蓋74gは、ハウジング74fから露出している軸部材74c等を覆うものであり、ハウジング74fに固定されている。蓋74gには、昇温抑制ファン74iが回転することで電動機74内に空気を取り込むための入気孔h2が複数形成されている。
昇温抑制ファン74iは、軸部材74cと一体で回転することで電動機74の昇温を抑制するものであり、軸部材74cの他端側(第2軸受74eよりも紙面右側)に固定されている。
なお、電動機74の構成は、図2に示すものに限定されない。
<軸受故障予兆診断装置の構成>
図2に示す軸受故障予兆診断装置1は、前記したように、第1温度センサ11a(第1温度検出手段)と、第2温度センサ11b(第2温度検出手段)と、管理用コンピュータ12と、を備えている。
第1温度センサ11aは、第1軸受74dの温度を検出するセンサであり、ハウジング74fにおいて第1軸受74d付近に設置されている。つまり、本実施形態では、第1軸受74dからハウジング74fへの伝熱を利用して、第1軸受74dの温度を間接的に検出するようにしている。
なお、第1軸受74dの温度の検出方法はこれに限定されず、第1温度センサ11aによって第1軸受74dの温度を直接的に検出するようにしてもよい(後記する第2温度センサ11bについても同様)。
第2温度センサ11bは、第2軸受74eの温度を検出するセンサであり、ハウジング74fにおいて第2軸受74e付近に設置されている。
第1温度センサ11a及び第2温度センサ11bの検出結果は、制御手段72を介して管理用コンピュータ12に出力される。
管理用コンピュータ12は、ユーザ(例えば、圧縮機211の管理者)によって操作されるコンピュータであり、軸受故障予兆診断手段12aと、報知手段12bと、を有している。
軸受故障予兆診断手段12aは、第1温度センサ11a及び第2温度センサ11bの検出結果に基づいて、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆の有無を診断する機能を有している。
ちなみに、軸受故障予兆診断手段12aには、電動機74が駆動しているか否かを示す駆動・停止情報や、ロード運転/アンロード運転を示す情報も入力される。なお、軸受故障予兆診断手段12aが実行する処理については後記する。
報知手段12bは、軸受故障予兆診断手段12aの診断結果をユーザに報知する機能を有している。すなわち、報知手段12bは、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆の有無をディスプレイ(図示せず)に表示させたり、スピーカ(図示せず)から音声として出力したりする。
<各軸受の温度と故障予兆との関係>
図3(a)は、正常時における各軸受の温度変化を示す説明図である。
前記したように、図2に示す第1軸受74d及び第2軸受74eによって、一つの軸部材74cが両持ちで回転可能に軸支されている。したがって、第1軸受74dと第2軸受74eとは、電動機74の駆動/停止を含む運転条件の他、自身に作用する荷重、外気温度の変化等に関して略同一の環境下で使用される。
そうすると、第1軸受74d及び第2軸受74eの両方が正常である場合、図3(a)に示すように、第1軸受74dの温度T1(実線)と、第2軸受74eの温度T2(一点鎖線)と、はその変化の様子が非常に似たものになる。つまり、任意の時刻において第1軸受74dの温度T1の変化率と、第2軸受74eの温度T2の変化率と、は略同一になる。
また、図2に示すように、第1軸受74dは、第2軸受74eよりも昇温抑制ファン74iから遠い位置に設けられている。電動機74が駆動することで昇温抑制ファン74iが回転すると、入気孔h2を介して電動機74内に流入した空気は、前記した流入孔(図示せず)を介してハウジング74f内に流入し、固定子巻線C等から吸熱して昇温する。昇温した空気は、前記した流出孔(図示せず)を介してハウジング74fから流出する。
つまり、第2軸受74eには昇温抑制ファン74iから比較的低温の空気がそのまま送り込まれるが、第1軸受74dには固定子巻線C等と熱交換して昇温した空気が送り込まれる。したがって、第1軸受74dの温度T1は、第2軸受74eの温度T2よりも所定温度ΔT(例えば、5℃)だけ高い状態で維持される(図3(a)参照)。
図3(b)は、正常時における各軸受の温度差の変化を示す説明図である。すなわち、図3(a)に示す温度T1,T2に関して、各時刻での温度差ΔT(=T1−T2)を算出してプロットしたものが、図3(b)に示す説明図である。
各軸受74d,74eが正常である場合、図3(b)に示すように、前記した温度差ΔTは閾値ΔTβ以上かつ閾値ΔTα以下の所定範囲G内で推移する。
なお、閾値ΔTα(例えば、10℃)は、第1軸受74dに故障予兆が生じたか否かの判定基準となる閾値である。閾値ΔTβ(例えば、0℃)は、第2軸受74eに故障予兆が生じたか否かの判定基準となる閾値である。閾値ΔTα,ΔTβは予め設定され、軸受故障予兆診断手段12aの記憶部(図示せず)に格納されている。
図4(a)は、第1軸受に故障予兆が生じた場合における各軸受の温度変化を示す説明図である。第1軸受74dの劣化(例えば、摩耗)が進むと摩擦等によって発熱し、第1軸受74dが正常時よりも高温になる。その結果と、故障予兆が生じた第1軸受74dの温度T1と、正常状態である第2軸受74eの温度T2と、の温度差ΔT(=T1−T2)が大きくなる。
図4(b)に示す例では、時刻t1において各軸受74d,74eの温度差ΔTが閾値Tαを超えており、第1軸受74dの温度T1が異常に上昇していることが分かる。
図5(a)は、第2軸受に故障予兆が生じた場合における各軸受の温度変化を示す説明図である。第2軸受74eの劣化が進むと摩擦等によって発熱し、第2軸受74eが正常時よりも高温になる。そうすると、正常状態である第1軸受74dの温度T1と、故障予兆が生じた第2軸受74eの温度T2と、の温度差ΔT(=T1−T2)が小さくなる。
図5(b)に示す例では、時刻t1において各軸受74d,74eの温度差ΔTが閾値Tβを下回っており、第2軸受74eの温度T2が異常に上昇していることが分かる。
本実施形態では、このように第1軸受74dと第2軸受74eとの温度差ΔTに基づいて、各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断するようにした。
<軸受故障予兆診断装置の処理>
図6は、軸受故障予兆診断装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101において軸受故障予兆診断手段12a(図2参照)は、電動機74が駆動中であるか否かを判定する。これは、第1軸受74d及び第2軸受74eの温度差ΔTは、電動機74の駆動(つまり、圧縮機211の運転)によって生じるからである。
電動機74が駆動中である場合(S101→Yes)、軸受故障予兆診断手段12aの処理は、ステップS102に進む。一方、電動機74が駆動中ではなく停止している場合(S101→No)、軸受故障予兆診断手段12aは、ステップS101の処理を繰り返す。
ステップS102において軸受故障予兆診断手段12aは、電動機74の駆動開始から所定時間ΔtAが経過したか否かを判定する。なお、所定時間ΔtAは、正常時において各軸受74d,74eの温度差ΔTが略一定の状態に達するまでの時間(例えば、3時間)であり、予め設定されている。
電動機74の駆動開始から所定時間ΔtAが経過した場合(S102→Yes)、軸受故障予兆診断手段12aの処理はステップS103に進む。一方、電動機74の駆動開始から所定時間ΔtAが経過していない場合(S102→No)、軸受故障予兆診断手段12aはステップS102の処理を繰り返す。
ステップS103において軸受故障予兆診断手段12aは、第1温度センサ11aによって検出された第1軸受74dの温度T1と、第2温度センサ11bによって検出された第2軸受74eの温度T2と、を読み込む。
ステップS104において軸受故障予兆診断手段12aは、第1軸受74dの温度T1から第2軸受74eの温度T2を減算することで、温度差ΔTを算出する。前記したように、第1軸受74d及び第2軸受74eの両方が正常である場合、その温度差ΔTは略一定(例えば、5℃)に保たれる(図3(b)参照)。
ステップS105において軸受故障予兆診断手段12aは、ステップS104で算出した温度差ΔTが、前記した閾値ΔTα(例えば、10℃)よりも大きいか否かを判定する。温度差ΔTが閾値ΔTαよりも大きい場合(S105→Yes)、軸受故障予兆診断手段12aの処理はステップS106に進む。
ステップS106において軸受故障予兆診断手段12aは、第1軸受74dに故障予兆ありと判定する。第1軸受74dに故障予兆が生じた場合、第1軸受74dが正常時よりも高温になり、第2軸受74eとの温度差ΔTが大きくなるからである(図4(b)の時刻t1を参照)。
一方、温度差ΔTが閾値ΔTα以下である場合(S105→No)、軸受故障予兆診断手段12aの処理はステップS107に進む。
ステップS107において軸受故障予兆診断手段12aは、ステップS104で算出した温度差ΔTが、前記した閾値ΔTβ(例えば、0℃)未満であるか否かを判定する。温度差ΔTが閾値ΔTβ未満である場合(S107→Yes)、軸受故障予兆診断手段12aの処理はステップS108に進む。
ステップS108において軸受故障予兆診断手段12aは、第2軸受74eに故障予兆ありと判定する。第2軸受74eに故障予兆が生じた場合、第2軸受74eが正常時よりも高温になり、第1軸受74dとの温度差ΔTが小さくなるからである(図5(b)の時刻t1を参照)。この場合において、温度差ΔT(=T1−T2)が負になることもある。
このように軸受故障予兆診断手段12aは、前記した温度差ΔTが、各軸受74d,74eの正常状態に基づいて設定される所定範囲G(ΔTβ≦ΔT≦ΔTα:図3(b)参照)から外れた場合、第1軸受74d又は第2軸受74eに故障予兆ありと診断する。
一方、温度差ΔTが閾値ΔTβ以上である場合(S107→No)、軸受故障予兆診断手段12aの処理はステップS109に進む。
ステップS109において軸受故障予兆診断手段12aは、第1軸受74d及び第2軸受74eの両方が正常であると判定する。
ちなみに、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆が同時に生ずることは非常に稀である。前記したように、第1軸受74d及び第2軸受74eは略同一の環境下で使用されるものの、各軸受74d,74eの設置時における締め代や、潤滑材の量の相違等によって、各軸受74d,74eの寿命が異なってくるからである。
なお、第1軸受74dの温度T1、及び第2軸受74eの温度T2が、それぞれ所定の閾値を超えているかを個別に判定する処理を追加し、その判定結果を加味して各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断するようにしてもよい。
ステップS110において軸受故障予兆診断手段12aは、報知手段12b(図2参照)に診断結果を出力する。これによって、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆の有無をユーザに知らせることができる。
図7は、各軸受が正常である場合におけるタイムチャートである。図7に示す例では、時刻t11に電動機74の駆動が開始され(図7(b)参照)、ロード運転を所定時間だ継続した後、ロード運転とアンロード運転とが交互に繰り返されている(図7(c)参照)。
また、電動機74の駆動開始後、第1軸受74d及び第2軸受74eの温度が略同じ傾向で変化し、その温度差ΔTは約5℃で保たれている(図7(a)参照)。つまり、温度差ΔTは、所定範囲G内(0℃≦ΔT≦10℃)で変化している。この場合、軸受故障予兆診断手段12aによって「各軸受74d,74eは正常である」と診断される(S109:図6参照)。
図8は、第2軸受に故障予兆が生じた場合におけるタイムチャートである。
図8に示す例では、時刻t11に電動機74の駆動が開始された後(図8(b)参照)、第1軸受74dの温度T1は正常時(図7(a)参照)と同様に変化しているが、故障予兆が発生している第2軸受74eの温度上昇が途中から顕著になっている(図8(a)参照)。
そして、時刻t12以後では第2軸受74eの温度が第1軸受74dの温度を上回り、温度差ΔTが負の値になって所定範囲Gから外れている。この場合、軸受故障予兆診断手段12aによって「第2軸受74eに異常予兆あり」と診断される(S108:図6参照)。
<効果>
本実施形態に係る軸受故障予兆診断装置1によれば、正常時には第1軸受74dと第2軸受74eとの温度差ΔTが所定範囲G内(ΔTβ≦ΔT≦ΔTα:図3(a)参照)で推移することを利用して、第1軸受74d及び第2軸受74eの故障予兆の有無を適切に診断できる。
なお、第1軸受74dと第2軸受74eとの温度差ΔTを利用することなく、各軸受74d,74eの温度と所定の閾値(固定値)とを個別に比較することも考えられる。しかしながら、各軸受74d,74eの温度は、外気温度の変化等の様々な要因で変化するため、このような判定処理のみで故障予兆を診断することは困難である。
これに対して本実施形態では、前記した方法を用いることで各軸受74d,74eの故障予兆の有無を適切に診断できる。したがって、故障前の適切な時期に各軸受74d,74eの取替えを行うことで、圧縮機211のメンテナンスに要するコスト及び時間を従来よりも削減できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る軸受故障予兆診断システムA(図9参照)は、第1実施形態と比較して、圧縮機211a等(機械設備)の稼動情報を統括管理センタ3で収集し、この稼動情報に基づいて各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断する点が異なるが、圧縮機211a等の構成については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<軸受故障予兆診断システムの構成>
図9は、本実施形態に係る軸受故障予兆診断システムの構成図である。
軸受故障予兆診断システムAは、統括管理センタ3とユーザPC4とをネットワークN2を介して接続し、統括管理センタ3が有するサーバ群(図示せず)によって様々なサービスを提供するクラウド・コンピューティングのシステムになっている。
図9に示すように、軸受故障予兆診断システムAは、統括管理センタ3と、プラント拠点21,22,23と、ユーザPC4(Personal Computer)と、サービスセンタ5と、認証サーバ6と、を備えている。
統括管理センタ3は、ネットワークN1を介してそれぞれのプラント拠点21,22,23から送信される時系列データ(後記する稼動情報)を取得し、これらを一括して管理する。また、統括管理センタ3は、ネットワークN2を介して圧縮機211a等に関するさまざまな情報をユーザPC4に提供する。ちなみに、統括管理センタ3は、圧縮機211a等のメーカやメンテナンス専門の企業等が運営している。
プラント拠点21には、圧縮機211a,211bと、インタフェース212a,212bと、通信手段213と、が設けられている。
圧縮機211aの構成は、第1実施形態で説明した圧縮機211(図1参照)と同様である。なお、顧客仕様により圧縮機211a等の構成が異なる場合もある。
圧縮機211aの制御手段72(図1参照)は、インタフェース212a、通信手段213、及びネットワークN1を介して、圧縮機211aの時々刻々(例えば、1secごと)の稼動情報を統括管理センタ3に送信する。なお、「時々刻々」は、0.1secごとでもよいし、数分ごとでもよい。
また、前記した「稼動情報」には、第1温度センサ11a(図2参照)及び第2温度センサ11b(図2参照)を含む各種センサの検出値と、制御手段72から圧縮機211aに出力される指令信号(例えば、運転/停止の指令、ロード運転/アンロード運転の指令)と、が含まれる。
圧縮機211b及びインタフェース212bについては、前記した圧縮機211a及びインタフェース212aと同様であるから説明を省略する。また、プラント拠点22,23についても、前記したプラント拠点21と同様であるから説明を省略する。これらのプラント拠点21,22,23は、圧縮機211a等を所有する企業や自治体が運営している。
以下では、任意の圧縮機について説明する場合、「圧縮機211」と記すものとする。
ユーザPC4は、例えば、プラント拠点21,22,23の中央管理室(図示せず)にそれぞれ設けられ、統括管理センタ3との間でネットワークN2を介して通信可能になっている。なお、図9ではユーザPC4を1個だけ図示しているが、実際には、プラント拠点21,22,23の中央管理室に設置されたパソコンや、ユーザが無線の通信カードを用いて中央管理室以外の場所で使用する端末など、ユーザPC4は複数存在する。
サービスセンタ5は、サービス用PC51と、管理用PC52と、を備えている。
サービス用PC51は、圧縮機211の故障発生時にユーザPC4との間でネットワークN2を介して情報をやり取りするためのパソコンであり、サービス員によって操作される。
管理用PC52は、ネットワークN3を介して統括管理センタ3の各記憶手段303,304(図10参照)に格納されている情報を取得できるようになっている。なお、管理用PC52のディスプレイには圧縮機211に関する情報が表示され、これをサービス員が常時監視している。
認証サーバ6は、ユーザの識別子であるユーザIDと、当該ユーザIDに対応するパスワードと、を認証することでユーザの正当性を確認するサーバである。
<統括管理センタの構成>
図10は、軸受故障予兆診断システムが備える統括管理センタの構成図である。
図10に示すように、統括管理センタ3は、主に、通信手段301と、情報管理手段302と、稼動情報記憶手段303と、故障・保守情報記憶手段304と、軸受故障予兆診断手段305と、を備えている。
通信手段301は、プラント拠点21,22,23にそれぞれ設置された通信手段213,223,233(図9参照)から受信する暗号化された情報を復号化する機能を有している。
情報管理手段302は、情報取得部302aと、情報公開部302bと、を有している。
情報取得部302aは、圧縮機211の制御手段72(図1参照)から時々刻々と送信される稼動情報をネットワークN1を介して取得し、稼動情報記憶手段303に格納する。
情報公開部302bは、認証サーバ6によって正当性を確認されたユーザPC4から圧縮機211に関する情報の取得指令を受信した場合、この取得指令に対応する情報を記憶手段303,304から読み出し、ネットワークN2を介してユーザPC4に送信する。
稼動情報記憶手段303には、前記した圧縮機211の稼動情報がデータベースとして格納されている。なお、制御手段72(図1参照)から統括管理センタ3に送信される稼動情報には、それぞれの圧縮機211の識別情報が付されている。
故障・保守情報記憶手段304には、圧縮機211の故障情報及び保守情報が、データベースとして格納されている。なお、「故障情報」には、第1軸受74d又は第2軸受74e(図2参照)の故障予兆に関する情報が含まれる。
また、「保守情報」は、圧縮機211の修理や点検作業を行った作業員によって、この作業員が所持する情報端末(図示せず)に入力される。保守情報は、作業員の操作に応じて、前記した情報端末から統括管理センタ3に送信される。
軸受故障予兆診断手段305は、稼動情報記憶手段303に格納されている稼動情報に基づいて、各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断する機能を有している。なお、軸受故障予兆診断手段305が行う処理の詳細については後記する。
バス306は、情報管理手段302、各記憶手段303,304、軸受故障予兆診断手段305、及びF/W309cに接続され、前記で説明した情報のやり取りを可能にしている。
通信手段307は、ユーザPC4や認証サーバ6との間でネットワークN2を介して情報を送受信するための通信回線である。通信手段308は、サービスセンタ5との間でネットワークN3を介して情報を送受信するための通信回線である。
F/W309a,309b,309c(Fire Wall)は、統括管理センタ3の各記憶手段303,304に格納されているデータを第三者に不正に取得されないようにするためのセキュリティ機能を果たしている。
<軸受故障予兆診断システムの処理>
(稼動情報の取得処理)
図11は、稼動情報の取得処理に関わる処理を示すシーケンスである。
ステップS201において情報取得部302aは、ネットワークN1を介して圧縮機211の制御手段72(図2参照)に稼動情報の送信指令を送信する。
ステップS202において制御手段72は、前記した送信指令に対応する稼動情報を情報取得部302aに対して送信する。前記したように、「稼働情報」には、第1温度センサ11a(図2参照)及び第2温度センサ11b(図2参照)の検出値が含まれている。
ステップS203において情報取得部302aは、制御手段72から取得した圧縮機211の稼動情報を稼動情報記憶手段303に格納する(稼動情報記憶ステップ)。なお、ステップS201〜S203の処理は、所定時間(例えば、1.0sec)ごとに繰り返し実行される。
また、ステップS201の処理を省略し、制御手段72が情報取得部302aに対して定期的に稼動情報を送信するようにしてもよい。
(軸受の故障予兆診断処理)
図12は、軸受の故障予兆診断処理に関わる処理を示すシーケンスである。
ステップS301において軸受故障予兆診断手段305は、稼動情報記憶手段303に記憶されている稼動情報の中から、例えば、過去1か月分の第1軸受74d及び第2軸受74eの温度情報を検索し、この温度情報を取得する(ステップS302)。
ステップS303において軸受故障予兆診断手段305は、各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断する(軸受故障予兆診断ステップ)。
図13は、軸受故障予兆診断手段が実行する軸受故障予兆診断処理の流れを示フローチャートである。
ステップS3031において軸受故障予兆診断手段305は、第1軸受74dの温度T1及び第2軸受74eの温度T2が検出された各時刻における温度差ΔT(=T1−T2)を算出する。
ステップS3032において軸受故障予兆診断手段305は、温度差ΔTが閾値Tα(図4(b)参照)よりも高い状態が所定期間以上継続したか否かを判定する。前記した「所定期間」(例えば、1週間)は、軸受故障予兆診断手段305の診断精度を確保するために予め設定された期間である。
ちなみに、圧縮機211の過渡状態では第1軸受74d及び第2軸受74eの一方の温度が一時的に上昇し、各軸受74d,74eが正常であっても温度差ΔTが閾値ΔTαを超えることがある。このような場合の誤診断を防止するために、本実施形態では所定期間での各軸受74d,74eの温度に基づいて故障予兆の有無を診断するようにした。
なお、統括管理センタ3に登録されている圧縮機211の機種に応じて、前記した所定期間及び閾値Tα,Tβを異なる値に設定してもよい。
温度差ΔTが閾値Tαよりも高い状態が所定期間以上継続した場合(S3032→Yes)、軸受故障予兆診断手段305の処理はステップS3033に進む。
ステップS3033において軸受故障予兆診断手段305は、第1軸受74dに故障予兆ありと判定する。
一方、温度差ΔTが閾値Tαよりも高い状態が所定期間以上継続していない場合(S3032→No)、軸受故障予兆診断手段305の処理はステップS3034に進む。
ステップS3034において軸受故障予兆診断手段305は、温度差ΔTが閾値Tβ(図5(b)参照)未満の状態が所定期間以上継続したか否かを判定する。
温度差ΔTが閾値Tβ未満の状態が所定期間以上継続した場合(S3034→Yes)、軸受故障予兆診断手段305の処理はステップS3035に進む。
ステップS3035において軸受故障予兆診断手段305は、第2軸受74eに故障予兆ありと判定する。
このように軸受故障予兆診断手段305は、各軸受74d,74eの温度差ΔTが所定範囲G(ΔTβ≦ΔT≦ΔTα:図3参照)から外れる状態が所定期間以上継続した場合、第1軸受74d又は第2軸受74eに故障予兆ありと診断する。
温度差ΔTが閾値Tβ未満の状態が所定期間以上継続していない場合(S3034→No)、軸受故障予兆診断手段305の処理はステップS3036に進む。
ステップS3036において軸受故障予兆診断手段305は、各軸受74d,74eが正常であると判定する。なお、第1軸受74d及び第2軸受74eの温度が所定の閾値を超えているかを個別に判定する処理を追加してもよい。
再び、図12に戻って説明を続ける。ステップS304において軸受故障予兆診断手段305は、ステップS303の診断結果を圧縮機211の識別記号と対応付けて故障・保守情報記憶手段304に格納する。
以下では、軸受故障予兆診断手段305によって、第1軸受74d又は第2軸受74eに「故障予兆あり」と診断された場合の処理について説明する。
第1軸受74d又は第2軸受74eに故障予兆が生じた場合(S3033,S3035:図13参照)、ステップS305において軸受故障予兆診断手段305は、情報公開部302bに診断結果を通知する。前記した診断結果には、圧縮機211の識別情報と、各軸受74d,74eのうち故障予兆が生じた軸受を特定する情報と、が含まれる。
ステップS306において情報公開部302bは、稼動情報記憶手段303に格納されている稼動情報のうち、ステップS305で通知された圧縮機211の所定期間(例えば、過去1か月間)の稼動情報を検索し、この稼動情報を取得する(S307)。前記した稼動情報には、第1軸受74dの温度T1、第2軸受74eの温度T2、各軸受74d,74eの温度差ΔTの履歴の他、圧縮機211の運転/停止、ロード運転/アンロード運転の履歴を示す情報や、圧縮機211の吐出圧力が含まれる。
ステップS308において情報公開部302bは、ステップS305で通知された診断結果と、ステップS307で取得した稼動情報と、を管理用PC52に送信する。
ステップS309において情報公開部302bは、ステップS305で通知された診断結果と、ステップS307で取得した稼動情報と、をユーザPC4にも送信する。
これによって、ユーザ(圧縮機211の管理者)や、サービスセンタ5(図9参照)のサービス員は、圧縮機211の第1軸受74d又は第2軸受74eで故障予兆が発生したことをすぐに把握できる。また、故障予兆に関連する各軸受74d,74eの温度履歴等を即座に閲覧できる。
<効果>
本実施形態に係る軸受故障予兆診断システムAによれば、統括管理センタ3の各記憶手段303,304に圧縮機211に関する膨大な時系列データ(稼動情報等)を格納し、この時系列データに基づいて各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断できる。
つまり、各軸受74d,74eの温度を長期間に亘って統括管理センタ3に収集し、例えば、過去一か月間に亘る各軸受74d,74eの温度差ΔTを用いて故障予兆の有無を高精度に診断できる。したがって、正常である各軸受74d,74eの温度差ΔTが一時的に大きくなった場合でも、「軸受の故障予兆あり」と誤診断してしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、統括管理センタ3側で各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断し、その診断結果をユーザに提供するクラウド・コンピューティングのシステムになっている。したがって、ユーザが用意すべきものは最低限の接続環境のみであり、ユーザは、既存の圧縮機211に大きな変更を加えることなく各軸受74d,74eの故障予兆等に関する情報を取得できる。また、プラント拠点21,22,23に大容量の記憶装置を設置する必要がないため、ユーザが圧縮機211を管理するためのコストを大幅に低減できる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、第2実施形態と比較して、軸受故障予兆診断処理(図12のステップS303)の内容が異なるが、軸受故障予兆診断システムAの構成(図9、図10参照)、及び、軸受故障予兆に関するシーケンス(図12参照)は第2実施形態と同様である。したがって、第2実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
(軸受の故障予兆診断処理)
図14は、軸受故障予兆診断処理の流れを示すフローチャートである。前記したように、図14の処理は、第2実施形態で説明したステップS303(図12参照)の処理に対応している。
ステップS3030において軸受故障予兆診断手段305(図10参照)は稼動情報記憶手段303を参照し、例えば、過去1か月において電動機74が駆動している時間帯での各軸受74d,74eの温度情報を抽出する。つまり、軸受故障予兆診断手段305は、電動機74が停止している時間帯の温度情報を診断対象から除外する。
これは、電動機74を停止させると、各軸受74d,74eが正常であっても温度差ΔTがゼロに近づく(つまり、下限の閾値ΔTβに近づく)ことで、電動機74の停止中のデータが軸受故障予兆診断処理のノイズになるからである。なお、稼動情報記憶手段303に格納されている稼働情報には、電動機74が駆動しているか否かを示す駆動・停止情報も含まれている。
また、ステップS3030において、電動機74が駆動している時間帯のうち駆動開始から所定時間(例えば、3時間)が経過して温度差ΔTが安定している時間帯の温度情報のみを抽出するようにしてもよい。これによって、軸受故障予兆診断処理の精度をさらに高めることができる。
ステップS3031において軸受故障予兆診断手段305は、電動機74の駆動中(ステップS3030で特定した時間帯)の各時刻における温度差ΔTを算出する。
なお、ステップS3032〜S3036の処理は第2実施形態(図13参照)で説明したものと同様であるから説明を省略する。
ちなみに、ステップS3032の判定処理においてΔT>ΔTαの状態が所定期間(例えば、1週間)以上継続するとは、電動機74の駆動/停止が繰り返される前記所定期間中、電動機74が駆動している時間帯ではΔT>ΔTαになっていることを意味している(ΔT<ΔTβの場合についても同様)。
<効果>
本実施形態では、電動機74が駆動中の期間における各軸受74d,74eの温度を用いて軸受故障予兆診断処理を行うようにした。これによって、各軸受74d,74eの温度差ΔTが小さくなる電動機74の停止中のデータを診断対象から除外し、第2実施形態よりも軸受故障予兆診断処理の精度を高めることができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る軸受故障予兆診断装置1及び軸受故障予兆診断システムAについて各実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、圧縮機211(図1参照)がオイルフリースクリュー圧縮機である場合について説明したが、これに限らない。すなわち、他の種類の圧縮機(ターボ式、ベーン式、ダイヤフラム式など)にも適用できる。また、前記実施形態では、統括管理センタ3の管理対象が圧縮機211である場合について説明したが、これに限らない。例えば、発電プラント、原子力プラント、水処理プラントに設置される機器等、電動機を備える他の種類の機械設備を管理対象としてもよい。
また、各実施形態では、各軸受74d,74eが正常である場合、電動機74の駆動中において第1軸受74dの方が第2軸受74eよりも高温になる場合について説明したが(図3(a)参照)、これに限らない。例えば、各軸受74d,74eが正常である場合、電動機74の駆動中に第1軸受74dと第2軸受74eが略同一の温度で保たれる場合にも適用できる。この場合、例えば、軸受故障予兆診断処理で用いる閾値ΔTα=5℃、閾値ΔTβ=−5℃のように、温度差ΔTの下限となる閾値ΔTβを負の値に設定する。
また、各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、図9に示す軸受故障予兆診断システムAにおいて、各軸受74d,74eの温度差ΔTが所定範囲(ΔTβ≦ΔT≦ΔTα)から外れた時刻が存在する場合、「故障予兆あり」と診断するようにしてもよい。つまり、図13のステップS3032,S3034から「所定期間以上継続した」という条件を除外してもよい。
また、第1温度センサ11aに代えて第1軸受74dの振動を検出する第1振動センサ(図示せず)を設置し、第2温度センサ11bに代えて第2軸受74eの振動を検出する第2振動センサ(図示せず)を設置し、各振動センサの検出値に基づいて各軸受74d,74eの故障予兆の有無を診断するようにしてもよい。
また、前記した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加える事も可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
A 軸受故障予兆診断システム
1 軸受故障予兆診断装置
11a 第1温度センサ(第1温度検出手段)
11b 第2温度センサ(第2温度検出手段)
12 管理用コンピュータ
12a 軸受故障予兆診断手段
12b 報知手段
211,211a,211b,221,231 圧縮機(機械設備)
71 圧縮機本体
72 制御手段
73 インバータ盤
74 電動機
74a 固定子
74b 回転子
74c 軸部材(回転軸部材)
74d 第1軸受
74e 第2軸受
302 情報管理手段
302a 情報取得部
302b 情報公開部
303 稼動情報記憶手段
304 故障・保守情報記憶手段
305 軸受故障予兆診断手段
N1 ネットワーク

Claims (5)

  1. 電動機の回転軸部材の一端側に設置される第1軸受の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記回転軸部材の他端側に設置される第2軸受の温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記第1軸受及び前記第2軸受の故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断手段と、を備え、
    前記軸受故障予兆診断手段は、
    前記第1温度検出手段によって検出される前記第1軸受の温度と、前記第2温度検出手段によって検出される前記第2軸受の温度と、の差が、前記第1軸受及び前記第2軸受の正常状態に基づいて設定される所定範囲から外れた場合、前記第1軸受又は前記第2軸受に故障予兆ありと診断すること
    を特徴とする軸受故障予兆診断装置。
  2. 電動機を備える機械設備の時々刻々の稼動情報がネットワークを介して取得され、前記機械設備の識別情報と対応付けて格納される稼動情報記憶手段と、
    前記稼動情報記憶手段に格納される前記稼動情報に基づいて、前記電動機の回転軸部材の一端側に設置される第1軸受、及び、前記回転軸部材の他端側に設置される第2軸受の故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断手段と、を備え、
    前記稼動情報には、前記第1軸受の温度を検出する第1温度検出手段の検出値と、前記第2軸受の温度を検出する第2温度検出手段の検出値と、が含まれ、
    前記軸受故障予兆診断手段は、
    前記第1温度検出手段によって検出される前記第1軸受の温度と、前記第2温度検出手段によって検出される前記第2軸受の温度と、の差が、前記第1軸受及び前記第2軸受の正常状態に基づいて設定される所定範囲から外れた場合、前記第1軸受又は前記第2軸受に故障予兆ありと診断すること
    を特徴とする軸受故障予兆診断システム。
  3. 前記軸受故障予兆診断手段は、
    前記差が前記所定範囲から外れる状態が所定期間以上継続した場合、前記第1軸受又は前記第2軸受に故障予兆ありと診断すること
    を特徴とする請求項2に記載の軸受故障予兆診断システム。
  4. 前記稼動情報には、前記電動機が駆動しているか否かを示す駆動・停止情報が含まれ、
    前記軸受故障予兆診断手段は、
    前記駆動・停止情報を参照し、前記電動機の駆動中における前記第1軸受の温度、及び、前記第2軸受の温度を前記稼動情報記憶手段から抽出し、
    抽出した前記第1軸受の温度、及び、前記第2軸受の温度を用いて前記差を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載の軸受故障予兆診断システム。
  5. 電動機を備える機械設備の時々刻々の稼動情報がネットワークを介して取得され、前記機械設備の識別情報と対応付けて稼動情報記憶手段に格納する稼動情報記憶ステップと、
    前記稼動情報記憶手段に格納される前記稼動情報に基づいて、前記電動機の回転軸部材の一端側に設置される第1軸受、及び、前記回転軸部材の他端側に設置される第2軸受の故障予兆の有無を診断する軸受故障予兆診断ステップと、を含み、
    前記稼動情報には、前記第1軸受の温度を検出する第1温度検出手段の検出値と、前記第2軸受の温度を検出する第2温度検出手段の検出値と、が含まれ、
    前記軸受故障予兆診断ステップにおいて、
    前記第1温度検出手段によって検出される前記第1軸受の温度と、前記第2温度検出手段によって検出される前記第2軸受の温度と、の差が、前記第1軸受及び前記第2軸受の正常状態に基づいて設定される所定範囲から外れた場合、前記第1軸受又は前記第2軸受に故障予兆ありと診断すること
    を特徴とする軸受故障予兆診断方法。
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