JP2015231078A - スケジューリング装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮する。
【解決手段】パターン生成部21が、各送信ポイントTPにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとにリソース割り当てパターンPTを順次生成し、リソース割り当てパターンPTが順次生成されるごとに、パターン評価部22が、当該リソース割り当てパターンPTから、ユーザ端末UEごとに、送信ポイントTPのうち当該ユーザ端末UEの無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンPPを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンに基づいて当該ユーザ端末に関する下位評価値MTを計算し、これらユーザ端末UEの下位評価値MTを集計することによりパターン評価値MTAを算出するようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線ネットワーク制御技術に関し、特に無線ネットワーク内の各送信ポイントの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング技術に関する。
スマートフォンの普及に伴って、通信速度の向上や利用帯域の増大など、無線ネットワークに対する社会的要請が大きくなっている。このような状況を背景として、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代移動通信方式の無線インタフェース仕様を適用した無線ネットワークシステムが普及しつつある。このLTEでは、無線アクセス技術の1つとして、複数の送信ポイント(TP:基地局)が協調してユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)と信号を送受信するCoMP (Coordinated Multi-point transmission/reception:セル間協調送受信)が採用されている(参考文献1を参照)。
CoMP技術は、周波数利用効率やセル端ユーザスループットを向上させる重要な技術の1つである。例えば、下り方向の通信(TPからUEへの送信)において、同時に複数のTPが同一周波数帯を用いて、各UEに送信することで無線リソースの利用効率を高めることができる。しかし、各TPが異なるUEに対して送信した場合、複数のTPから信号を受信可能なUEにとっては、他のTPからの信号が所望の受信信号の干渉となって、かえってスループットの低下を招く恐れがある。したがって、このような干渉を抑制しつつ通信速度を向上させるためにCoMPは必要不可欠な技術となっている。
また、無線ネットワークにCoMPを適用するにあたって、システムスループットの最大化を目的とすると、受信状態のよいユーザへのリソース割り当てが優先されることでユーザ間の公平性に問題が生じるため、各ユーザのこれまでの平均レートを考慮したスケジューリングが望ましいとされている(参考文献2を参照)。
田岡ほか,「LTE-AdvancedにおけるMIMOおよびセル間協調送受信技術」,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,Vol. 18,No. 2,Jul.2010,https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol18_2/vol18_2_022jp.pdf Tolga Giricほか、"Proportional Fair Scheduling Algorithm in OFDMA-Based Wireless Systems with QoS Constraints"、JOURNAL OF COMMUNICATIONS AND NETWORKS,VOL. 12,NO. 1,FEBRUARY 2010
このようなCoMPにおけるCoMP処理は、パターン評価値が最大となるリソース割り当てパターン、すなわちTPごとに送信先となるUEあるいは送信停止を指定する情報を決定するという、組み合わせ最適化問題の1つといえる。したがって、CoMP処理を必要とする無線ネットワークの規模が大きくなり、含まれるTP数やUE数が増大すると、最適化問題の解となる可能性のあるリソース割り当てパターンの集合、すなわち解集合が膨大な規模となる。
このため、従来の無線ネットワークシステムのスケジューリング装置では、無線ネットワークの規模が大きくなると、解集合から最良解を探索するための時間が長くなり、スケジューリング周期以内でCoMP処理を完了できず、最良解に基づいてスケジューリングを行うことができない、という問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮できるスケジューリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、前記最適パターン選択部は、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、前記パターン評価部は、前記リソース割り当てパターンから、前記ユーザ端末ごとに、前記送信ポイントのうち当該ユーザ端末の無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンによる当該ユーザ端末に関与する前記無線リソースの割り当てを評価するための下位評価値を計算し、これらユーザ端末の下位評価値を集計することにより前記パターン評価値を算出するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記パターン生成部が、前記リソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンとの差分を示すパターン差分情報を生成し、前記パターン評価部は、前記ユーザ端末の前記下位評価値を計算する際、前記パターン差分情報が、当該ユーザ端末に関するすべての関与送信ポイントの動作内容について変更なしを示す場合、直前のリソース割り当てパターンの評価に用いた当該ユーザ端末の前記下位評価値を、当該ユーザ端末に関する前記下位評価値として用いるようにしたものである。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記パターン生成部が、前記リソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンと比較して、前記送信ポイントごとに当該動作内容に変更があったか否かを示す差分フラグからなるパターン差分情報を生成するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記スケジューリング装置の一構成例は、前記パターン生成部が、前記リソース割り当てパターンを生成する際、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に生成するとともに、当該送信ポイントを示すパターン差分情報を生成し、前記パターン評価部は、前記ユーザ端末の前記下位評価値を計算する際、当該ユーザ端末に関する関与送信ポイントに前記パターン差分情報の送信ポイントを含まない場合、直前のリソース割り当てパターンの評価に用いた当該ユーザ端末の前記下位評価値を、当該ユーザ端末に関する新たな下位評価値として用いるようにしたものである。
また、本発明にかかるスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、前記最適パターン選択ステップは、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、前記パターン評価ステップは、前記リソース割り当てパターンから、前記ユーザ端末ごとに、前記送信ポイントのうち当該ユーザ端末の無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンによる当該ユーザ端末に関与する前記無線リソースの割り当てを評価するための下位評価値を計算し、これらユーザ端末の下位評価値を集計することにより前記パターン評価値を算出するようにしたものである。
本発明によれば、各ユーザ端末の下位評価値を計算する際、リソース割り当て部分パターンに基づき、当該ユーザ端末の無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を極めて容易に把握でき、各ユーザ端末に関する下位評価値の計算処理を高速化することができる。したがって、パターン評価値の計算に要する処理量を大幅に削減でき、結果として、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。 リソース割り当てパターンの構成例である。 第1の実施の形態にかかるパターン評価部の構成例である。 リソース割り当て部分パターンの構成例である。 スケジューリング処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかるリソース割り当てパターンの生成例である。 第1の実施の形態にかかる部分パターン更新処理を示すフローチャートである。 パターン差分情報の構成例である。 第2の実施の形態にかかるパターン評価部の構成例である。 第2の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるリソース割り当てパターンの生成例である。 第2の実施の形態にかかる部分パターン更新処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。
このスケジューリング装置10は、全体としてサーバー装置などの情報処理装置からなり、N(Nは2以上の整数)個の各送信ポイント(TP:基地局)を有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てる機能を有している。
図1に示すように、スケジューリング装置10には、主な機能部として、最適パターン選択部11とリソース割り当て部12とが設けられている。
最適パターン選択部11は、TPごとに送信先となるUEまたは送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンPTSを選択する機能を有している。
リソース割り当て部12は、最適解選択部23で生成された最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに動作内容をそれぞれ指示することにより無線リソースの割り当てを行う機能を有している。
最適パターン選択部11には、主な機能部として、パターン生成部21、パターン評価部22、および最適解選択部23が設けられている。
パターン生成部21は、各送信ポイントにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせと対応するリソース割り当てパターンを順次生成する機能と、前後して生成したリソース割り当てパターン間の当該差分を示すパターン差分情報を順次生成する機能とを有している。
より具体的には、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンと対応する組み合わせを順次生成する際、例えば送信ポイントとユーザ端末との間の無線通信状況に基づき、ユーザ端末との無線通信に使用する可能性のある送信ポイントを絞り込むなどの処理により予め生成したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRに基づいて、これら選択肢を組み合わせて得られる組み合わせごとにリソース割り当てパターンを生成する。
図2は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報の構成例である。リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRは、リソース割り当てパターンPTを生成するときの制約を示す情報であり、TP[i](i=1…Nの整数)ごとに、送信停止の選択可否や送信先となり得るUEが設定されている。つまり各TPが動作内容としてとりうる選択肢を示している。パターン生成部21は、各TPの動作内容の組み合わせを示すリソース割り当てパターンPTを、与えられたパターン範囲情報PRによって定められた範囲内で、すべての組み合わせについて順に生成して出力する。
図2中に示したパターン範囲情報PRの例は、TPごとの選択肢を表す数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)のリストという形式をとっている。この例では、TP[1]には、送信停止(=0)、番号1のUEへの送信(=1)、番号2のUEへの送信(=2)からなる3つの選択肢が設定されており、TP[2]には、番号3のUE(=3)への送信先からなる1つの選択肢が設定されている。また、TP[3]には、送信停止(=0)、番号2のUEへの送信(=2)、番号4のUEへの送信(=4)からなる3つの選択肢が設定されている。なお、実装において、各TP[i]に、S個の選択肢を保持する選択肢[i,k](k=1…Sの整数)と、このうち有効な選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦Sの正整数)を用意する構成が可能である。
図3は、リソース割り当てパターンの構成例である。このリソース割り当てパターンPT(組み合わせ)の例は、TPごとに、当該TPの動作内容を表現する1個の数値(送信先UE番号あるいは送信停止を示す値0)が設定された形式をとっている。図3のうち、パターン1において、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、を表し、パターン2は、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)を表している。
パターン生成部21は、複数個のリソース割り当てパターン(組み合わせ)PTを、時間の経過に伴って次々と生成するが、これら生成において、これまでに生成したリソース割り当てパターンPTとは、少なくとも1個のTPについて異なる選択肢を選択することによって、いずれかの送信ポイントにおいて動作内容が異なる複数個のリソース割り当てパターンPTを生成する。なお、パターン範囲情報PR内の全てのリソース割り当てパターンPTを生成した時点で、パターン生成部21は生成を終了する。
また、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン(組み合わせ)PTを順次選択するごとに、直前に選択したPT[i−1]と今回選択したPT[i]との間の差分を示すパターン差分情報PDを出力する。図3のパターン差分情報PDは、PT[1]とPT[2]との間の差分を示しており、TPごとに、当該TPの動作内容に関する変更有無を示す差分フラグが設定された形式をとっている。差分フラグ=1は変更有りを示し、差分フラグ=0は変更なしを示している。
パターン評価部22は、これらリソース割り当てパターンPTごとに、当該リソース割り当てパターンPTによる無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算する機能を有している。より具体的には、外部から入力された評価関数情報FNに基づき、パターン生成部21で生成した各リソース割り当てパターンPTとそのパターン差分情報PDとについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値MTAを計算し、得られたパターン評価値MTAを最適解選択部23に向けて出力する機能を有している。
評価関数による計算されるパターン評価値MTAは、リソース割り当てパターンPTを採用してスケジューリングを行った場合に関する、無線ネットワーク全体により提供される無線通信サービス性能の良し悪しを示す指標であり、例えば、各UE[j](j=1…M;MはUE数)のスループット[j]の合計値からなる。
この際、ユーザ間の公平性を考慮する方法として、Proportional Fairness法(参考文献2を参照)を応用し、UE[j]別にスループット[j]を平均レート[j]で割った値MT[j]を計算し、これらの合計値をパターン評価値MTAとしてもよい。また、評価関数情報FNとして、リソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価値MTAを算出するために必要となる評価関数のパラメータを設定するためのデータを用いてもよい。
このようなパターン評価値MTAを得るために使用される評価関数は、各UE[j]の下位評価値MT[j]を得るための下位評価関数[j]と、各下位評価値MT[j]からパターン評価値MTAを集計するための上位評価関数から構成される。
例えば、各UE[j]のスループット[j]の合計値をパターン評価値MTAとして採用する場合、下位評価値MT[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のスループット[j]を算出する関数からなり、上位評価関数は、各下位評価値MT[j]の合計値を算出する関数からなる。同様に、各UE[j]のMT[j]の合計値をパターン評価値MTAとして採用する場合、下位評価値MT[j]はリソース割り当てパターンPTに基づいてUE[j]のMT[j]を算出する関数からなる、上位評価関数は、各下位評価値MT[j]の合計することによりパターン評価値MTAを算出する関数からなる。
このほか、下位評価関数[j]については、UE[j]の受信信号電力対干渉および雑音電力比SINR[j]を算出する関数とし、上位評価関数をSINR[j]からスループット[j]を算出してその合計値を算出する関数としてもよい。あるいは、上位評価関数をSINR[j]と平均レート[j]からMT[j]を算出してその合計値を算出する関数とすることも可能である。
これら下位評価関数[j]は、無線ネットワークシステムに属する全てのTPのうち、下位評価関数[j]に関与する各TPについて動作内容を指定したリソース割り当て部分パターンPP[j]に基づいて、下位評価値MT[j]を算出して出力する。
この際、各UE[j]は、スケジューリング装置10によって制御される全てのTPの動作内容に基づいて下位評価値MT[j]を算出する必要はなく、例えばUE[j]との距離が大きいTPについてはTPからの受信の可能性や干渉の影響を無視できる。
このため、TPからの信号をUE[j]が受信したときの信号強度が一定値以上となった一部のTPのみについて、これらTPからの受信や干渉の影響を考慮すればよく、UE[j]の無線通信状況に影響を与えるTPは、全TPよりも少なく、下位評価部22A[j]が用いるべきTPの動作内容は、これらTP分だけでよいことになる。したがって、下位評価値MT[j]は、UE[j]が受信したときの信号強度が一定値以上となった一部のTPの各動作内容を指定したリソース割り当て部分パターンPP[j]に基づいて算出すればよい。
本発明は、このような観点から、ユーザ端末UE[j]ごとに、当該ユーザ端末[j]の無線通信状況に関与する送信ポイント、すなわち関与送信ポイントを示すリソース割り当て部分パターンPP[j]を、与えられたリソース割り当てパターンPTから生成し、このPP[j]に基づき、下位評価値MT[j]を計算することにより、MT[j]の計算処理速度を高速化するようにしたものである。
図4は、第1の実施の形態にかかるパターン評価部の構成例である。図4に示すように、パターン評価部22は、部分パターン更新部22A、下位評価部22B、および上位評価部22Cから構成されている。
部分パターン更新部22Aは、パターン生成部21で生成されたリソース割り当てパターンPTとそのパターン差分情報PDとに基づいて、ユーザ端末UE[j](j=1…M)ごとに、当該ユーザ端末UE[j]の下位評価関数[j]を用いて下位評価値MT[j]を算出するために必要なリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成し、下位評価部22Bへ出力する機能を有している。ただし、部分パターン更新部22Aは、パターン差分情報PDに基づいて、リソース割り当て部分パターンPP[j]に関する更新の有無を判断し、更新があったリソース割り当て部分パターンPP[j]のみを新たに生成して、下位評価部22Bに渡す。
下位評価部22Bは、下位評価関数[j]に基づいて、部分パターン更新部22Aで生成された各UE[j]の部分パターンPP[j]について、当該UE[j]の下位評価値MT[j]を計算し、上位評価部22Cへ出力する機能を有している。
上位評価部22Cは、下位評価部22Bから出力された各UE[j]の下位評価値MT[j]を、上位評価関数により集計することにより、パターン生成部21で生成されたリソース割り当てパターンPTに関するパターン評価値MTAを算出して最適解選択部23へ出力する機能を有している。
ただし、上位評価部22Cは、全UE[j]のうち入力されなかった下位評価値MT[j]については、保持しておいた最後に入力された下位評価値MT[j]の値に基づいてパターン評価値MTAを算出する。
部分パターン更新部22Aは、更新があったリソース割り当て部分パターンPP[j]のみを下位評価部22Bに渡すため、更新がないUE[j’]については下位評価部22Bにリソース割り当て部分パターンPP[j’]の入力がないため、下位評価値MT[j’]が上位評価部22Cに入力されない。しかし、上位評価部22Cは、入力されなかった下位評価値PP[j’]について、最後に入力された下位評価値MT[j’]の値を保持しており、その後のリソース割り当て部分パターンPP[j’]の更新がない(あれば下位評価値MT[j’]の入力がある)ので、下位評価値MT[j’]にも変更がないため、そのまま保持値を用いることができる。なお、各機能は、外部からの評価設定を入力し設定の少なくとも一部に基づいて動作する。
図5は、リソース割り当て部分パターンの構成例である。リソース割り当て部分パターンPP[j]は、UE[j]における無線ネットワークを介した無線通信状況に対して、関与しうるr[j]個の関与送信ポイントのそれぞれについて、入力されたリソース割り当てパターンPTを適用した場合における関与状態[j,k](k=1…r[j])を示すリストである。
関与状態[j,k]は、UE[j]のk番目の関与送信ポイント[j,k]が、UE[j]の無線通信状況に対して関与している関与内容を示しており、送信停止状態(=0)、UE[j]への送信状態(=1)、UE[j]以外への送信による干渉状態(=2)からなる、3つの状態の何れかをとる。関与送信ポイントについては、ユーザ端末UEごとに予め登録しておいてもよく、TPからの信号をUE[j]が受信したときの信号強度が一定値以上となったTPを関与送信ポイントとして選択するようにしてもよい。
下位評価部22Bは、下位評価関数[j]とリソース割り当て部分パターンPP[j]を入力し、リソース割り当て部分パターンPP[j]で指定された各関与送信ポイントに関する関与状態[j,k]に基づいて、UE[j]に関する下位評価値MT[j]を計算する。
最適解選択部23は、パターン生成部21が生成した複数個のリソース割り当てパターンPTのうち、パターン評価部22が算出したパターン評価値MTAが最良のリソース割り当てパターンPTを、最適リソース割り当てパターンPTSとして出力する機能を有している。
最適解選択部23は、パターン生成部21がリソース割り当てパターンPTの生成を開始してから、最良のパターン評価値MTAが得られたときのリソース割り当てパターンPTとそのパターン評価値MTAを、最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値MTSとして保持する。つまり、リソース割り当てパターンPTが生成されるごとに、そのリソース割り当てパターンPTに基づいてパターン評価部22が算出したパターン評価値MTAと、最適解選択部23がそれまで最適解として保持していた最適評価値MTSとを比較する。
ここで、パターン評価値MTAの方がよいと判断される場合、例えば各UE[j]のスループット[j]やMT[j]の合計値をパターン評価値MTAとするケースではパターン評価値MTAの値がより大きい場合、リソース割り当てパターンPTとパターン評価値MTAを、新たな最適解すなわち最適リソース割り当てパターンPTSおよび最適評価値MTSとして保持する。
一方、リソース割り当てパターンPTのパターン評価値MTAより最適評価値MTSの方がよいと判断される場合は最適解の更新を行わない。
最適解選択部23は、パターン範囲情報PR内の全リソース割り当てパターンPTに対して処理を終えた時点、または、スケジューリングを行うべきタイミング(スケジューリング周期)で、最適解選択部23が最適解として保持している最適リソース割り当てパターンPTSを出力する。なお、最適リソース割り当てパターンPTSと併せて、最適評価値MTSを出力することも可能である。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10の動作について説明する。
[スケジューリング処理]
まず、図6を参照して、スケジューリング装置10でのスケジューリング動作について説明する。図6は、スケジューリング処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、予め設定されている一定のスケジューリング周期で、図6のスケジューリング処理を実行する。
最適パターン選択部11は、まず、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRを取得するとともに(ステップ100)、外部から入力された評価関数情報FNを取得する(ステップ101)。
次に、パターン生成部21は、パターン範囲情報PRに基づいて、未評価のリソース割り当てパターンPTを1つ生成し、パターン評価部22と最適解選択部23に出力する(ステップ102)。
続いて、パターン評価部22は、評価関数情報FNに基づいて、パターン生成部21で生成された未評価のリソース割り当てパターンPTについて、FNで指定された評価関数を用いてパターン評価値MTAを計算して、最適解選択部23に出力する(ステップ103)。
この後、最適解選択部23は、パターン評価部22が算出したパターン評価値MTAとそれまで最適解として保持していた最適評価値MTSとを比較する(ステップ104)。
ここで、パターン評価値MTAが最適評価値MTSより良好な値を示す場合(ステップ104:YES)、最適解選択部23は、このパターン評価値MTAを、新たな最適解の最適評価値MTSとして保持するとともに(ステップ105)、このパターン評価値MTAに対応するリソース割り当てパターンPTを、新たな最適解の最適リソース割り当てパターンPTSとして保持する(ステップ106)。
一方、パターン評価値MTAが最適評価値MTSより良好な値を示さない場合(ステップ104:NO)、最適解選択部23は、ステップ105−106を実行せずステップ107へ移行する。
この後、最適パターン選択部11は、パターン範囲情報PRから生成されうるすべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了したか確認し(ステップ107)、未評価のリソース割り当てパターンPTが残っている場合には(ステップ107:NO)、ステップ102に戻る。
一方、すべてのリソース割り当てパターンPTについて、評価が終了した場合(ステップ107:YES)、リソース割り当て部12は、最適解選択部23で最適解として保持されている最適リソース割り当てパターンPTSに基づいて、各送信ポイントに対して動作内容をそれぞれ指示し(ステップ108)、一連のスケジューリング処理を終了する。
[パターン生成処理]
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10におけるパターン生成動作について説明する。図7は、第1の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、前述した図6のステップ102において、図7のパターン生成処理を実行する。
このパターン生成処理において、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRとして、各TP[i]の選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦S)と、各TP[i]での選択可能な動作内容のリストである選択肢[i,k](k=1…s[i])とを使用するものとする。
また、パターン生成部21内において、各TP[i]が現時点でどの選択肢を選択しているかを番号として表す選択肢番号[i]を使用するとともに、各TP[i]の選択肢の変更有無を示す差分フラグ[i]を使用するものとする。
さらに、前回生成したリソース割り当てパターンPTと次に生成するリソース割り当てパターンPTとの違いがあるTPを決めるために、TPの番号を1からTP数であるNまで順に試行するときの変数として選択番号iを使用する。
なお、パターン生成部21を回路として実装する場合は、選択番号iを使用せず、TPの番号が1からNまでの試行を同時に行うことが可能であり、この場合は、図5に示したフローチャートの手順に従って動作しなくともよく、等価な動作が可能であればよい。
まず、パターン生成部21は、各TPについて先頭の選択肢を選択するとともに、各TPに関する差分フラグを更新ありに設定することにより、すべてのTPの選択肢選択状態を初期化する(ステップ110)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]の値として1をセットし、選択肢番号[1]=1,選択肢番号[2]=1,…,選択肢番号[N]=1とし、差分フラグ[1]=1,差分フラグ[1]=1,…,差分フラグ[N]=1とする。したがって、この初期化処理により、各TPについて最初のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択および差分フラグの設定が完了したことになる。
次に、パターン生成部21は、各TPの動作内容を、当該TPと対応する選択肢で選択状態にある動作内容により特定することにより、新たなリソース割り当てパターンPTを生成して出力する(ステップ111)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]が示す選択肢の値、すなわち選択肢[i,選択肢番号[i]]の組み合わせを、新たなリソース割り当てパターンPTとして出力する。
また、パターン生成部21は、各TPに関する差分フラグを、パターン差分情報PDとして出力する(ステップ112)。
続いて、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンPTの生成にあたり、選択肢を巡回させる対象となる更新対象TPを選択するための選択番号iに1をセットする(i=1とする)ことにより、更新対象TPの初期化を行う(ステップ113)。パターン生成部21では、各TPのうちから1つずつ順に更新対象となるTPを選択し、そのTPの動作内容を選択肢のうちから順に選択して更新することにより、互いにTPのいずれかで動作内容が異なるリソース割り当てパターンPTを効率よく生成するものとなっている。したがって、したがって、この初期化処理により、最初の更新対象TPとして1番目のTP、すなわちTP[1](i=1)が選択される。
この後、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容としてすべての選択肢を選択終了したか確認する(ステップ114)。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]がTP[i]の選択肢の個数s[i]と一致するか否か判定する。
ここで、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致せず、すべての選択肢を選択終了していないことが確認された場合(ステップ114:NO)、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容として次の選択肢を選択する(ステップ115)。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]をインクリメント(+1)することにより、次の選択肢を選択する。これにより、次のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
また、パターン生成部21は、上記選択により更新対象TPの動作内容が更新されたことから更新対象TPの差分フラグをセットした後(ステップ116)、ステップ111へ戻る。
一方、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致し、すべての選択肢を選択終了したことが確認された場合(ステップ114:YES)、パターン生成部21は、現在の更新対象TP[i]の選択肢選択状態が先頭か否か確認する(ステップ117)。
ここで、更新対象TP[i]の選択肢選択状態が先頭である場合(ステップ117:YES)、パターン生成部21は、現在の更新対象TP[i]について全ての選択肢を選択し終えたので、次の更新対象TPを選択する前に、現在の更新対象TP[i]の選択肢選択状態を初期化しておく(ステップ118)。すなわち、現在の更新対象TP[i]の選択肢番号[i]の値として1をセットする。これにより、更新対象TP[i]の動作内容が最初の選択肢に初期化される。
続いて、パターン生成部21は、パターン生成部21は、上記初期化により更新対象TPの動作内容が更新されたことから更新対象TPの差分フラグをセットする(ステップ119)。
一方、更新対象TP[i]の選択肢選択状態が先頭でない場合(ステップ117:NO)、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容が更新されていないことから更新対象TPの差分フラグをリセットする(ステップ120)。
この後、パターン生成部21は、すべてのTPを更新対象TP[i]として選択終了したか確認する(ステップ121)。すなわち、選択番号iがTPの個数Nと一致するか判定する。
ここで、選択番号iが個数Nと一致せず、すべてのTPを選択終了していない、すなわち未選択のTPが残っている場合(ステップ121:NO)、パターン生成部21は、選択番号iをインクリメントすることにより、次のTPを更新対象として選択し(ステップ122)、ステップ114へ戻る。
一方、選択番号iが個数Nと一致し、すべてのTPを選択終了した場合、すなわち未選択のTPが残っていない場合(ステップ121:YES)、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRにおけるすべてのリソース割り当てパターンの生成が終了したため、一連の処理を終了する。
このように、パターン生成部21は、番号付けされた各TP[i]の選択番号iの順、かつ、番号付けされた選択肢の番号順で、選択肢の1つを選択する。ただし、あるTP[i]について次の選択肢を選択可能であり、かつTP[i]よりも若い番号のTPが全ての選択肢を選択し終えている場合は、TP[i]よりも若い番号のTPについて、その選択を第1番の選択肢に戻すとともに、TP[i]について次の選択肢を選択する。これまでに生成したリソース割り当てパターンPTとは少なくとも1個のTPについて送信先のUEまたは送信停止の選択が異なるリソース割り当てパターンPTを生成するために、これまでに生成したリソース割り当てパターンPTの記憶や記憶したリソース割り当てパターンとPTの比較を行う必要なく、効率的な生成が可能となる。なお、パターン差分情報PDである差分フラグ[i]は、選択肢が1個のみのTPを除き、TP[i]のよりも若い番号のTPすべてについて更新あり(=1)となる。
図8は、第1の実施の形態にかかるリソース割り当てパターンの生成例である。ここでは、前述の図2に示したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報RPに基づいて、生成したリソース割り当てパターンが生成順に示されている。
例えば、1番目では、各TPについて、図2のパターン範囲情報PRのうちから先頭の選択肢がそれぞれ選択されるため、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。この際、最初のPTであることから、各差分フラグは更新ありを示す1にセットされている。
また、2番目では、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。この際、1番目と比較して、TP[2],TP[3]の選択肢は移行しなかったので、これらの差分フラグは更新なしを示す0にリセットされ、T[1]の差分フラグのみが1にセットされている。
同じく、3番目でも、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。この際、2番目と比較して、TP[2],TP[3]の選択肢は移行しなかったので、これらの差分フラグは更新なしを示す0にリセットされ、T[1]の差分フラグのみが1にセットされている。
次に、4番目では、TP[2]の選択肢が1つなので、その次のTP[2]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢が初期化されるとともに、TP[3]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。この際、3番目と比較して、TP[2]の選択肢のみが移行しなかったので、この差分フラグは更新なしを示す0にリセットされ、T[1],T[3]の差分フラグが1にセットされている。
この後、5番目では、TP[1]が再び更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが生成される。この際、4番目と比較して、TP[2],TP[3]の選択肢は移行しなかったので、これらの差分フラグは更新なしを示す0にリセットされ、T[1]の差分フラグのみが1にセットされている。
[部分パターン更新処理]
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10における部分パターン更新動作について説明する。図9は、第1の実施の形態にかかる部分パターン更新処理を示すフローチャートである。
パターン評価部22の部分パターン更新部22Aは、前述した図6のステップ103において、パターン生成部21で生成したリソース割り当てパターンPTに関するパターン評価値MTAを計算する際、UE[j](j=1…M)ごとに、当該ユーザ端末UE[j]の下位評価関数[j]を用いて下位評価値MT[j]を算出するために必要なリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成するため、図9の部分パターン更新処理を実行する。
ここでは、評価関数情報FNとして、各UE[j]が関与するTPの個数を保持するr[j]と、各UE[j]が関与するTP番号のリストである関与送信ポイント[j,k](k=1…r[j])とを使用する。また、部分パターン更新部22Aは、各UE[j]の各関与送信ポイント[j,k]がUE[j]に関与するときの状態である関与状態[j,k]をリソース割り当てパターンPTに基づいて生成し、関与状態[j,k]のリストをリソース割り当て部分パターンPP[j]として出力する。さらに、各UE[j]についてリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成するために、UE番号を表す変数としてjを使用し、UE[j]の各関与送信ポイント[j,k]について関与状態[j,k]の更新を行うために、変数としてkを使用する。
まず、部分パターン更新部22Aは、パターン生成部21で生成したリソース割り当てパターンPTとパターン差分情報PDとを取得する(ステップ130)。
続いて、部分パターン更新部22Aは、UE[j]を指定する変数jを順に選択するためのループ処理を開始する(ステップL30s)。
次に、部分パターン更新部22Aは、パターン差分情報PDの各差分フラグに基づいて、当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]のうちのいずれかで動作内容が更新されているか否か確認する(ステップ131)。
なお、全TP[i]の差分フラグ[i]のビットをTP番号順に配列した差分ビットマップと、各UE[j]にTP数分のビットを並べて各ビットのうち各関与TP[j,k]が示す位置のビットのみを1とする関与TPビットマップ[j]とを用意し、差分ビットマップと関与TPビットマップ[j]とをビットごとにAND演算を行った結果が0以外のとき、下位評価値MT[j]の算出が必要であると判定してもよい。これにより、判定に要する演算量を削減することが可能である。
ここで、いずれの関与送信ポイント[j,k]においても動作内容が更新されていない場合(ステップ131:NO)、当該UE[j]について下位評価値MT[j]を再計算する必要がなく、リソース割り当て部分パターンPP[j]を更新する必要がないため、部分パターン更新部22Aは、後述するステップL30eへ移行する。
一方、いずれかの関与送信ポイント[j,k]において動作内容が更新されている場合(ステップ131:YES)、当該UE[j]について下位評価値MT[j]を再計算する必要があり、リソース割り当て部分パターンPP[j]を更新する必要があるため、部分パターン更新部22Aは、当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]を指定する変数kを順に選択するためのループ処理を開始する(ステップL31s)。
次に、部分パターン更新部22Aは、リソース割り当てパターンPTに基づいて、変数k,jで指定される当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されているか否か確認する(ステップ132)。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されていない場合(ステップ132:NO)、部分パターン更新部22Aは、後述するステップL31eへ移行する。
一方、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されている場合(ステップ132:YES)、部分パターン更新部22Aは、リソース割り当てパターンPTに基づいて、変数k,jで指定される当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示すか否か確認する(ステップ133)。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示す場合(ステップ133:YES)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を送信停止状態(=0)にセットする(ステップ134)。
一方、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示さない場合(ステップ133:NO)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示すか否か確認する(ステップ135)。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示す場合(ステップ135:YES)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を送信状態(=1)にセットする(ステップ136)。
また、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示さない場合(ステップ135:NO)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を干渉状態(=2)にセットする(ステップ137)。
このようにして、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]として、送信停止状態(=0)、動作内容(=1)、または干渉状態(=2)をセットした後、部分パターン更新部22Aは、変数kの値がr[j]となるまで、ステップL31sに戻って順番に次の変数値を選択してループ処理を繰り返す(ステップL31e)。
また、変数kの値がr[j]となった場合(ステップL31e)、部分パターン更新部22Aは、当該UE[j]の各関与状態[j,k]のリストをリソース割り当て部分パターンPP[j]として出力する(ステップ138)。
この後、部分パターン更新部22Aは、変数jの値がMとなるまで、ステップL30sに戻って順番に次の変数値を選択してループ処理を繰り返す(ステップL30e)。
また、変数jの値がMとなった場合(ステップL30e)、一連の処理を終了する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、最適リソース割り当てパターンPTSを選択する際、パターン生成部21が、各送信ポイントTPにおける動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとにリソース割り当てパターンPTを順次生成し、パターン生成部21によりリソース割り当てパターンPTが順次生成されるごとに、パターン評価部22が、当該リソース割り当てパターンPTから、ユーザ端末UEごとに、送信ポイントTPのうち当該ユーザ端末UEの無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンPPを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンPPに基づいて当該ユーザ端末に関する下位評価値を計算し、これらユーザ端末UEの下位評価値MTを集計することによりパターン評価値MTAを算出するようにしたものである。
これにより、各UEの下位評価値MTを計算する際、リソース割り当て部分パターンPPに基づき、当該UEの無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を極めて容易に把握でき、各UEに関する下位評価値MTの計算処理を高速化することができる。したがって、パターン評価値MTAの計算に要する処理量を大幅に削減でき、結果として、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、本実施の形態において、パターン生成部21が、リソース割り当てパターンPTを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンPTとの差分を示すパターン差分情報PDを生成し、パターン評価部22が、ユーザ端末UEの下位評価値を計算する際、パターン差分情報が、当該ユーザ端末UEに関するすべての関与送信ポイントの動作内容について変更なしを示す場合、直前のリソース割り当てパターンPTの評価に用いた当該ユーザ端末UEの下位評価値MTを、当該ユーザ端末UEに関する下位評価値MTとして用いるようにしてもよい。
さらには、リソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンと比較して、送信ポイントごとに当該動作内容に変更があったか否かを示す差分フラグからなるパターン差分情報を生成するようにしてもよい。
これにより、すべての関与送信ポイントの動作内容に変更がないユーザ端末UEについては、その下位評価値MTの計算処理を省くことができる。したがって、パターン評価値MTAの計算に要する処理量を大幅に削減でき、結果として、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図10および図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図10は、パターン差分情報の構成例である。図11は、第2の実施の形態にかかるパターン評価部の構成例である。
第1の実施の形態では、パターン生成部21が生成するパターン差分情報PDとして、直前に生成したリソース割り当てパターンと比較して、送信ポイントごとに当該動作内容
に変更があったか否かを示す差分フラグからなるパターン差分情報PDを生成する場合について説明した。
本実施の形態では、パターン生成部21において、前後して選択する2つのリソース割り当てパターンPT間の差分が、いずれか1つの送信ポイントTPに関する動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンPTを順に生成するとともに、動作内容が変更された送信ポイントを示す差分送信ポイント番号からなるパターン差分情報PDを生成する場合について説明する。
図10に示すように、本実施の形態にかかるパターン差分情報PDは、パターン1とパターン2との間の差分を示しており、パターン2においてパターン1とは異なる新たな動作内容を持つTPのTP番号である差分TP番号から構成されている。これらパターン1とパターン2の構成は、前述の図2と同様である。
図11に示すように、パターン評価部22は、部分パターン更新部22A、下位評価部22B、および上位評価部22Cから構成されている。
部分パターン更新部22Aは、パターン生成部21で生成されたリソース割り当てパターンPTとそのパターン差分情報PDとに基づいて、ユーザ端末UE[j](j=1…M)ごとに、当該ユーザ端末UE[j]の下位評価関数[j]を用いて下位評価値MT[j]を算出するために必要なリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成する機能と、当該ユーザ端末UE[j]の関与送信ポイントにパターン差分情報PDの送信ポイントが含まれているか否かに応じて、下位評価値MT[j]の更新要否を示す更新フラグFD[j]を生成する機能と、これらリソース割り当て部分パターンPP[j]および更新フラグFD[j]を下位評価部22Bへ出力する機能とを有している。
下位評価部22Bは、ユーザ端末UE[j]の下位評価値MT[j]を計算する際、更新フラグFD[j]が更新要を示す場合、ユーザ端末UE[j]の下位評価値MT[j]を再計算し、更新フラグFD[j]が更新不要を示す場合、ユーザ端末UE[j]の下位評価値MT[j]を再計算せず、直前のリソース割り当てパターンの評価に用いた当該ユーザ端末UE[j]の下位評価値MT[j]を、当該ユーザ端末UE[j]に関する下位評価値MT[j]として用いる機能とを有している。
[第2の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10の動作について説明する。
[パターン生成処理]
まず、図12を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10におけるパターン生成動作について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかるパターン生成処理を示すフローチャートである。
スケジューリング装置10は、前述した図6のステップ102において、図12のパターン生成処理を実行する。
このパターン生成処理において、パターン生成部21は、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRとして、各TP[i]の選択肢の個数を保持するs[i](s[i]≦S)と、各TP[i]での選択可能な動作内容のリストである選択肢[i,k](k=1…s[i])とを使用するものとする。
また、パターン生成部21内において、各TP[i]が現時点でどの選択肢を選択しているかを番号として表す選択肢番号[i]を使用する。
さらに、各TP[i]の選択を更新するときに選択肢番号[i]をインクリメント(+)するかデクリメント(−)するかを示す値として更新量[i](選択更新時に選択肢番号[i]に加算する値)を使用する。TP[i]の選択更新において選択肢番号[i]をインクリメントする場合は更新量[i]は1であり、デクリメントする場合は更新量[i]は−1である。
なお、更新量[i]の代わりに、更新方向を表す値、例えば、更新方向がインクリメントの場合(あるいは選択肢を表す送信状態のリストにおいて右側隣接の送信状態に変更する場合)は0でデクリメントの場合(あるいは選択肢を表す送信状態のリストにおいて左側隣接の送信状態に変更する場合)は1というように、各TP[i]に対して1bit長の変数(つまり2状態を表現可能なTP別の変数)を用いて、各TP[i]の選択を更新するときの更新方向の違いを表現することが可能である。
さらに、前回生成したリソース割り当てパターンと次に生成するリソース割り当てパターンとの違いがあるTPを決めるために、TPの番号を1からTP数であるNまで順に試行するときの変数として選択番号iを使用する。
なお、パターン生成部21を回路として実装する場合は、選択番号iを使用せず、TPの番号が1からNまでの試行を同時に行うことが可能であり、この場合は、図12に示したフローチャートの手順に従って動作しなくともよく、等価な動作が可能であればよい。
まず、パターン生成部21は、各TPについて先頭の選択肢を選択することにより、すべてのTPの選択肢選択状態を初期化する(ステップ200)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]の値として1をセットし、選択肢番号[1]=1,選択肢番号[2]=1,…,選択肢番号[N]=1とする。したがって、この初期化処理により、各TPについて最初のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
次に、パターン生成部21は、各TPの動作内容を、当該TPと対応する選択肢で選択状態にある動作内容により特定することにより、新たなリソース割り当てパターンPTを生成して出力する(ステップ201)。すなわち、各TP[i]に対応する選択肢番号[i]が示す選択肢の値、すなわち選択肢[i,選択肢番号[i]]の組み合わせを、新たなリソース割り当てパターンPTとして出力する。
また、パターン生成部21は、すべてのTP[i]が更新されたことを意味する差分送信ポイント番号(=0)を、パターン差分情報PDとして出力する(ステップ202)。
続いて、パターン生成部21は、リソース割り当てパターンPTの生成にあたり、選択肢を巡回させる対象となる更新対象TPを選択するための選択番号iに1をセットする(i=1とする)ことにより、更新対象TPの初期化を行う(ステップ203)。パターン生成部21では、各TPのうちから1つずつ順に更新対象となるTPを選択し、そのTPの動作内容を選択肢のうちから順に選択して更新することにより、互いにTPのいずれかで動作内容が異なるリソース割り当てパターンPTを効率よく生成するものとなっている。したがって、したがって、この初期化処理により、最初の更新対象TPとして1番目のTP、すなわちTP[1](i=1)が選択される。
この後、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容としてすべての選択肢を選択終了したか確認する(ステップ204)。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]がTP[i]の選択肢の個数s[i]と一致するか否か判定する。
ここで、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致せず、すべての選択肢を選択終了していないことが確認された場合(ステップ204:NO)、パターン生成部21は、更新対象TPの動作内容として次の選択肢を選択する(ステップ205)。すなわち、TP[i]の選択肢番号[i]をインクリメント(+1)することにより、次の選択肢を選択する。これにより、次のリソース割り当てパターンPTを示す選択肢の選択が完了したことになる。
続いて、パターン生成部21は、上記選択により更新対象TPの動作内容が更新されたことから、各TPの動作内容を、当該TPと対応する選択肢で選択状態にある動作内容により特定することにより、新たなリソース割り当てパターンPTを生成して出力するとともに(ステップ206)、更新対象TPを示す差分送信ポイント番号からなるパターン差分情報PDを生成して出力した後(ステップ207)、ステップ203へ戻る
一方、TP[i]の選択肢番号[i]が個数s[i]と一致し、すべての選択肢を選択終了したことが確認された場合(ステップ204:YES)、パターン生成部21は、現在の更新対象TP[i]について全ての選択肢を選択し終えたので、次の更新対象TPを選択する前に、現在の更新対象TP[i]の選択肢選択状態を初期化しておく(ステップ208)。この際、先頭の選択肢に戻すのではなく、現在の選択が先頭となるよう更新方向のみを反転させることによって、現在の選択を変更することなく先頭の選択肢を選択した状態へと変える。
すなわち、更新量[i]を1から−1に、あるいは−1から1に、その極性を反転させる。したがって、例えばTP[1]の場合には、選択肢が0,1,2の3つあるため、最初は0→1→2と順方向に更新された後、2→1→0と逆方向に更新され、以降、繰り返すことになる。
これにより、更新対象TPが切り替わっても、リソース割り当てパターンPTに2箇所以上の差分が生じることを防ぐことができるので、リソース割り当てパターンPT1個の選択につき、1個のパターン差分情報PDを生成することができる。
この後、パターン生成部21は、すべてのTPを更新対象TP[i]として選択終了したか確認する(ステップ209)。すなわち、選択番号iがTPの個数Nと一致するか判定する。
ここで、選択番号iが個数Nと一致せず、すべてのTPを選択終了していない、すなわち未選択のTPが残っている場合(ステップ209:NO)、パターン生成部21は、選択番号iをインクリメントすることにより、次のTPを更新対象として選択し(ステップ210)、ステップ204へ戻る。
一方、選択番号iが個数Nと一致し、すべてのTPを選択終了した場合、すなわち未選択のTPが残っていない場合(ステップ209:YES)、リソース割り当てパターン用のパターン範囲情報PRにおけるすべてのリソース割り当てパターンの生成が終了したため、一連の処理を終了する。
このように、パターン生成部21は、新たなリソース割り当てパターンPTを選択する際、それまでに選択したリソース割り当てパターンPTとは少なくとも1個のTPについて送信先のUEまたは送信停止の選択が異なるリソース割り当てパターンPTを選択するために、これまでに選択したリソース割り当てパターンPTの記憶や記憶したリソース割り当てパターンPTとの比較を行う必要なく、効率的な選択が可能となる。
さらに、選択されたリソース割り当てパターンPTは前回選択されたパターンPTと、1箇所の差分であることが保証されているため、リソース割り当てパターンPT1個の選択につき、1個のパターン差分情報として出力することができ、パターン生成部21が選択するデータ量を削減することができる。
図13は、第2の実施の形態にかかるリソース割り当てパターンの生成例である。ここでは、前述の図2に示したリソース割り当てパターン用のパターン範囲情報RPに基づいて、生成したリソース割り当てパターンPTとパターン差分情報PDとが生成順に示されている。
例えば、1番目では、各TPについて、図2のパターン範囲情報PRのうちから先頭の選択肢がそれぞれ選択され、TP[1]は送信停止(=0)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。この際、パターン差分情報PDの出力が初回であり、受側に直前のリソース割り当てパターンPTが存在しないため、すべてのTP[i]が更新されたことを意味する差分TP番号=0からなるパターン差分情報PDが出力される。
また、2番目では、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1からなるパターン差分情報PDが出力される。
同じく、3番目でも、TP[1]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は送信停止(=0)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1からなるパターン差分情報PDが出力される。
次に、4番目では、TP[2]が更新対象として選択され、TP[1]の選択肢が初期化されて更新量[1]が反転するとともに、TP[2]の選択肢が1つなのでTP[2]の選択肢が初期化されて更新量[2]が反転し、TP[3]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号2のUEへの送信(=2)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=3からなるパターン差分情報PDが出力される。
この後、5番目では、TP[1]が再び更新対象として選択され、TP[1]の選択肢だけが次の選択項目に移行し、TP[1]は番号1のUEへの送信(=1)、TP[2]は番号3のUEへの送信(=3)、TP[3]は番号2のUEへの送信(=2)、…というリソース割り当てパターンPTが選択される。これにより、差分TP番号=1からなるパターン差分情報PDが出力される。
[部分パターン更新処理]
次に、図14を参照して、本実施の形態にかかるスケジューリング装置10における部分パターン更新動作について説明する。図14は、第2の実施の形態にかかる部分パターン更新処理を示すフローチャートである。
パターン評価部22の部分パターン更新部22Aは、前述した図6のステップ103において、パターン生成部21で生成したリソース割り当てパターンPTに関するパターン評価値MTAを計算する際、UE[j](j=1…M)ごとに、当該ユーザ端末UE[j]の下位評価関数[j]を用いて下位評価値MT[j]を算出するために必要なリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成するため、図14の部分パターン更新処理を実行する。
ここでは、評価関数情報FNとして、各UE[j]が関与するTPの個数を保持するr[j]と、各UE[j]が関与するTP番号のリストである関与送信ポイント[j,k](k=1…r[j])とを使用する。また、部分パターン更新部22Aは、各UE[j]の各関与送信ポイント[j,k]がUE[j]に関与するときの状態である関与状態[j,k]をリソース割り当てパターンPTに基づいて生成し、関与状態[j,k]のリストをリソース割り当て部分パターンPP[j]として出力する。さらに、各UE[j]についてリソース割り当て部分パターンPP[j]を生成するために、UE番号を表す変数としてjを使用し、UE[j]の各関与送信ポイント[j,k]について関与状態[j,k]の更新を行うために、変数としてkを使用する。
まず、部分パターン更新部22Aは、パターン生成部21で生成したリソース割り当てパターンPTとパターン差分情報PDとを取得する(ステップ220)。
続いて、部分パターン更新部22Aは、UE[j]を指定する変数jを順に選択するためのループ処理を開始する(ステップL40s)。
この後、部分パターン更新部22Aは、更新フラグFD[j]をクリアし(ステップ221)、当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]を指定する変数kを順に選択するためのループ処理を開始する(ステップL41s)。
次に、部分パターン更新部22Aは、変数kにより選択した関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されているか否か確認する(ステップ222)。ここでは、パターン差分情報PDの差分TP番号が関与送信ポイント[j,k]と一致するか確認する。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されていない場合(ステップ222:NO)、当該UE[j]について下位評価値MT[j]を再計算する必要がなく、リソース割り当て部分パターンPP[j]を更新する必要がないため、後述するステップL41eへ移行する。
一方、変数kにより選択した関与送信ポイント[j,k]の動作内容が更新されている場合(ステップ222:YES)、当該UE[j]について下位評価値MT[j]を再計算する必要があり、リソース割り当て部分パターンPP[j]を更新する必要があるため、部分パターン更新部22Aは、まず、下位評価値MT[j]の更新用を示すよう、更新フラグFD[j]をセットする(ステップ223)。
次に、部分パターン更新部22Aは、リソース割り当てパターンPTに基づいて、変数k,jで指定される当該UE[j]の関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示すか否か確認する(ステップ224)。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示す場合(ステップ224:YES)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を送信停止状態(=0)にセットする(ステップ225)。
一方、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信停止を示さない場合(ステップ224:NO)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示すか否か確認する(ステップ226)。
ここで、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示す場合(ステップ226:YES)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を送信状態(=1)にセットする(ステップ227)。
また、関与送信ポイント[j,k]の動作内容が送信を示さない場合(ステップ226:NO)、部分パターン更新部22Aは、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]を干渉状態(=2)にセットする(ステップ228)。
このようにして、関与送信ポイント[j,k]の関与状態[j,k]として、送信停止状態(=0)、送信状態(=1)、または干渉状態(=2)をセットした後、部分パターン更新部22Aは、変数kの値がr[j]となるまで、ステップL41sに戻って順番に次の変数値を選択してループ処理を繰り返す(ステップL41e)。
また、変数kの値がr[j]となった場合(ステップL41e)、部分パターン更新部22Aは、当該UE[j]の各関与状態[j,k]のリストをリソース割り当て部分パターンPP[j]として出力するとともに、更新フラグFD[j]を出力する(ステップ229)。
この後、部分パターン更新部22Aは、変数jの値がMとなるまで、ステップL40sに戻って順番に次の変数値を選択してループ処理を繰り返す(ステップL40e)。
また、変数jの値がMとなった場合(ステップL40e)、一連の処理を終了する。
このように、本実施の形態は、パターン生成部21が、リソース割り当てパターンPTを生成する際、各送信ポイントTPにおける動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターンPT間の差分が、いずれか1つの送信ポイントTPに関する動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンPTを順に生成するとともに、当該送信ポイントTPを示すパターン差分情報PDを生成し、パターン評価部22が、ユーザ端末UEの下位評価値MTを計算する際、当該ユーザ端末UEに関する関与送信ポイントTPにパターン差分情報PDの送信ポイントを含まない場合、直前のリソース割り当てパターンPTの評価に用いた当該ユーザ端末UEの下位評価値MTを、当該ユーザ端末UEに関する新たな下位評価値MTとして用いるようにしたものである。
これにより、すべての関与送信ポイントの動作内容に変更がないユーザ端末UEについては、部分パターン更新部22Aにより、リソース割り当て部分パターンPPの生成が省略されるとともに、リソース割り当て部分パターンPPが入力されないユーザ端末UEについて、下位評価部22Bにより、下位評価値MTの計算処理が省略される。したがって、リソース割り当て部分パターンPPの生成やパターン評価値MTAの計算に要する処理量を大幅に削減でき、結果として、最適なリソース割り当てパターンPTSの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、パターン生成部21がリソース割り当てパターンPTを生成するとき、直前に生成したリソース割り当てパターンPTとの差分が1個のTPに対する送信先のUEまたは送信停止の選択の違いとなるよう、リソース割り当てパターンPTを生成するので、パターン生成部21によってリソース割り当てパターンPTを1個生成するごとに、差分があるTPが関与するUEについてのみ、リソース割り当て部分パターンPPの更新がある更新があったリソース割り当て部分パターンPPに対してのみ下位評価値MTの算出が行われる。
これにより、例えば、第1の実施の形態のような、リソース割り当てパターンPTを1個生成するごとに複数個のTPについて差分が発生する場合と比較して、下位評価値MTの算出に要する処理量が削減され、無線リソースの割り当て処理を高速化できる。
なお、前述した図6のスケジューリング処理では、図14の部分パターン更新処理で、全UEについて部分パターン更新処理を行った後に、下位評価値の計算処理を行う手順となっているが、実際には、下位評価部22Bにおいて、下位評価値の計算処理をUE別に実行している。
このため、図14のステップ229における、UE[j]に対するリソース割り当て部分パターンPP[j]および更新フラグFD[j]の出力に応じて、UE[j]に関する下位評価値計算処理を開始するようにしてもよい。このように、部分パターン更新処理と下位評価値計算処理とをパイプライン処理させるにより、これら処理を高速化することができ、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
また、図14のステップ228では、UE[j]に関与する第k番目のTPの動作内容が送信停止またはUE[j]への送信に更新された場合を除く、UE[j]に関与する第k番目のTPの動作内容の更新を、UE[j]への干渉と判断し、更新フラグFD[j]をセットしている。しかしながら、UE[j]に関与する第k番目のTPの動作内容が、UE[j]以外の2つのUEの一方から他方への送信宛先の変更である場合は、UE[j]への干渉という状態には変化がない。
したがって、ステップ228において、UE[j]に関与する第k番目のTPの動作内容が、UE[j]以外の2つのUEの一方から他方への送信宛先の変更である場合は、更新フラグFD[j]をリセットするようにしてもよい。これにより、更新ありと判断したリソース割り当て部分パターンPPの個数が削減されるため、下位評価値MTの計算に要する処理量を削減でき、無線リソースの割り当て処理を高速化できる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…スケジューリング装置、11…最適パターン選択部、12…リソース割り当て部、21…パターン生成部、22…パターン評価部、22A…部分パターン更新部、22B…下位評価部、22C…上位評価部、23…最適解選択部、PR…パターン範囲情報、PT…リソース割り当てパターン、PD…パターン差分情報、PP…リソース割り当て部分パターン、FD…更新フラグ、FN…評価関数情報、MT…下位評価値、MTA…パターン評価値、PTS…最適リソース割り当てパターン、MTS…最適評価値。

Claims (5)

  1. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択部と、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当て部とを備え、
    前記最適パターン選択部は、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択部とを有し、
    前記パターン評価部は、前記リソース割り当てパターンから、前記ユーザ端末ごとに、前記送信ポイントのうち当該ユーザ端末の無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンによる当該ユーザ端末に関与する前記無線リソースの割り当てを評価するための下位評価値を計算し、これらユーザ端末の下位評価値を集計することにより前記パターン評価値を算出する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンとの差分を示すパターン差分情報を生成し、
    前記パターン評価部は、前記ユーザ端末の前記下位評価値を計算する際、前記パターン差分情報が、当該ユーザ端末に関するすべての関与送信ポイントの動作内容について変更なしを示す場合、直前のリソース割り当てパターンの評価に用いた当該ユーザ端末の前記下位評価値を、当該ユーザ端末に関する前記下位評価値として用いる
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 請求項2に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、直前に生成したリソース割り当てパターンと比較して、前記送信ポイントごとに当該動作内容に変更があったか否かを示す差分フラグからなるパターン差分情報を生成することを特徴とするスケジューリング装置。
  4. 請求項1に記載のスケジューリング装置において、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、前後して選択する2つのリソース割り当てパターン間の差分が、いずれか1つの前記送信ポイントに関する前記動作内容だけの違いとなるようにリソース割り当てパターンを順に生成するとともに、当該送信ポイントを示すパターン差分情報を生成し、
    前記パターン評価部は、前記ユーザ端末の前記下位評価値を計算する際、当該ユーザ端末に関する関与送信ポイントに前記パターン差分情報の送信ポイントを含まない場合、直前のリソース割り当てパターンの評価に用いた当該ユーザ端末の前記下位評価値を、当該ユーザ端末に関する新たな下位評価値として用いる
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  5. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソースを割り当てるスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに送信先となる前記ユーザ端末または送信停止からなる動作内容を特定する複数のリソース割り当てパターンのうちから、最適リソース割り当てパターンを選択する最適パターン選択ステップと、
    前記最適リソース割り当てパターンに基づいて前記各送信ポイントに前記動作内容を指示することにより前記無線リソースの割り当てを行うリソース割り当てステップとを備え、
    前記最適パターン選択ステップは、
    前記各送信ポイントにおける前記動作内容の組み合わせに基づいて、これら組み合わせごとに前記リソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンによる前記無線リソースの割り当てを評価するためのパターン評価値を、所定の評価関数に基づき計算するパターン評価ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該パターン評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを前記最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解選択ステップとを有し、
    前記パターン評価ステップは、前記リソース割り当てパターンから、前記ユーザ端末ごとに、前記送信ポイントのうち当該ユーザ端末の無線通信状況に関与しうる関与送信ポイントの関与状態を示すリソース割り当て部分パターンを抽出して、当該リソース割り当て部分パターンによる当該ユーザ端末に関与する前記無線リソースの割り当てを評価するための下位評価値を計算し、これらユーザ端末の下位評価値を集計することにより前記パターン評価値を算出する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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