JP2015230371A - 波長選択スイッチ - Google Patents

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健一郎 高橋
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Abstract

【課題】複数のポート群を備える波長選択スイッチにおいて一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが別のポート群の光入力ポートに戻ることを防止する。【解決手段】波長選択スイッチ1Aは、光入出力部、波長分散素子、光偏向素子及び光学系を備える。光学系は光学部品41を含む。光学部品41では、光入出力部の第1及び第2の光入力ポートからそれぞれ入力された入力ビームBa1,Ba2が、所定軸線A1に対してそれぞれ角度θ1,θ2をもって入射する。角度θ1及びθ2の符号は互いに逆である。光学部品41における入力ビームBa1,Ba2の各反射光が、所定軸線A1に対してそれぞれ角度θ3,θ4をもって反射するように、光学部品41の光軸A2が所定軸線A1に対して傾斜している。角度θ3及びθ4は角度θ1及びθ2の何れとも異なる。角度θ3及びθ4の符号は互いに同じである。【選択図】図3

Description

本発明は、波長選択スイッチに関するものである。
特許文献1,2には、波長選択スイッチに関する技術が開示されている。これらの文献に記載された波長選択スイッチは、光入力ポート及び光出力ポートを含むポート群を複数備える。そして、各ポート群の光入力ポートから入力された光が各ポート群に対応する個別の偏向領域において偏向される。従って、各ポート群毎に独立してスイッチングを行うことができる。
米国特許第7397980号明細書 特開2011−248000号公報 米国特許第7787720号明細書 特許第3951881号公報 特開2012−181497号公報
波長選択スイッチは、光入力ポート及び光出力ポートを含む光入出力部と、光入力ポートから入力された複数の波長成分を含む入力ビームを波長毎に分光する波長分散素子と、入射した光の向きを偏向する光偏向素子と、光入出力部、波長分散素子、及び光偏向素子を所定軸線に沿って光学的に結合する光学系とを備える。このような波長選択スイッチにおいて、例えば光学系に含まれる光学素子が所定軸線に対して垂直な屈折率境界面を有する場合、その屈折率境界面における反射光が光入力ポートに戻ってしまい、入力ビームに影響を及ぼしてしまうという問題がある。
特許文献1,2に記載されたような複数のポート群を備える波長選択スイッチには、例えば或るポート群における入射ビームの光軸と、他のポート群における入射ビームの光軸とが、所定軸線に対して互いに反対の方向に傾斜しているものがある。このような波長選択スイッチでは、屈折率境界面が所定軸線に対して垂直であったとしても、各入射ビームが屈折率境界面に対して0°より大きな入射角をもって入射するので、上記のような現象は生じない。しかしながら、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ってしまうことがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数のポート群を備える波長選択スイッチにおいて、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る波長選択スイッチは、第1の光入力ポート及び第1の光出力ポートを含む第1のポート群、並びに第2の光入力ポート及び第2の光出力ポートを含む第2のポート群を有する光入出力部と、複数の波長成分を含む光を波長毎に分光する波長分散素子と、入射した光の向きを偏向する光偏向素子と、光入出力部、波長分散素子、及び光偏向素子を所定軸線に沿って光学的に結合する光学系とを備え、光学系は、第1の光入力ポートから入力された第1の入力ビームが所定軸線を含む面内において所定軸線に対して第1角度をもって入射し、第2の光入力ポートから入力された第2の入力ビームが上記面内において所定軸線に対して第2角度をもって入射する光学部品を含み、第1角度及び第2角度の符号が互いに逆であり、光学部品における第1の入力ビームの反射光が上記面内において所定軸線に対して第3角度をもって反射し、光学部品における第2の入力ビームの反射光が面内において所定軸線に対して第4角度をもって反射するように光学部品の光軸が所定軸線に対して傾斜しており、第3角度及び第4角度が第1角度及び第2角度の何れとも異なり、第3角度及び第4角度の符号が互いに同じである。
本発明による波長選択スイッチによれば、複数のポート群を備える波長選択スイッチにおいて、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを防止できる。
図1は、一実施形態に係る波長選択スイッチの構成を概略的に示す図である。図1(a)は波長選択スイッチを上方から見た図であり、図1(b)は波長選択スイッチを側方から見た図である。 図2は、光入出力部の構成を拡大して示す図である。図2(a)は光入出力部を上方(X軸方向)から見た図であり、図2(b)は光入出力部を側方(Y軸方向)から見た図である。 図3は、光学部品の拡大図であって、光学部品を側方から見た図である。 図4は、一変形例の構成を示す側断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本願発明による波長選択スイッチは、第1の光入力ポート及び第1の光出力ポートを含む第1のポート群、並びに第2の光入力ポート及び第2の光出力ポートを含む第2のポート群を有する光入出力部と、複数の波長成分を含む光を波長毎に分光する波長分散素子と、入射した光の向きを偏向する光偏向素子と、光入出力部、波長分散素子、及び光偏向素子を所定軸線に沿って光学的に結合する光学系とを備え、光学系は、第1の光入力ポートから入力された第1の入力ビームが所定軸線を含む面内において所定軸線に対して第1角度をもって入射し、第2の光入力ポートから入力された第2の入力ビームが上記面内において所定軸線に対して第2角度をもって入射する光学部品を含み、第1角度及び第2角度の符号が互いに逆であり、光学部品における第1の入力ビームの反射光が上記面内において所定軸線に対して第3角度をもって反射し、光学部品における第2の入力ビームの反射光が面内において所定軸線に対して第4角度をもって反射するように光学部品の光軸が所定軸線に対して傾斜しており、第3角度及び第4角度が第1角度及び第2角度の何れとも異なり、第3角度及び第4角度の符号が互いに同じである。
この波長選択スイッチの光学系は、第1の光入力ポートから入力された第1の入力ビームが所定軸線を含む面内において所定軸線に対して第1角度をもって入射し、第2の光入力ポートから入力された第2の入力ビームが面内において所定軸線に対して第2角度をもって入射する光学部品を含む。そして、第1角度及び第2角度の符号が互いに逆である。従って、例えば所定軸線に対して垂直な屈折率境界面を該光学部品が有するような場合には、一方の光入力ポートから入力された入力ビームが該屈折率境界面において反射し、他方の光入力ポートへ戻る現象が生じる。これに対し、上記の波長選択スイッチでは、光学部品における第1及び第2の入力ビームの各反射光が、上記面内において所定軸線に対してそれぞれ第3角度及び第4角度をもって反射するように、光学部品の光軸が所定軸線に対して傾斜している。更に、第3角度及び第4角度は第1角度及び第2角度の何れとも異なっており、第3角度及び第4角度の符号は互いに同じとされている。これにより、光学部品における第1の入力ビームの反射光が第2の光入力ポートに戻ることを回避し、同時に、光学部品における第2の入力ビームの反射光が第1の光入力ポートに戻ることを回避することができる。すなわち、上記の波長選択スイッチによれば、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを防止できる。
(2)第3角度及び第4角度の絶対値は、第1角度及び第2角度のうち第3角度及び第4角度と同符号である角度の絶対値よりも大きくてもよい。これにより、第1及び第2の入力ビームの各反射光の光軸を第1及び第2の入力ビームの光軸の外側に外すことができるので、光学部品における第1及び第2の入力ビームの反射光が、それぞれ第2及び第1の光入力ポートに戻ることをより効果的に回避することができる。
(3)光学部品は、第1の入力ビームが所定軸線に対して第1角度をもって入射し、第2の入力ビームが所定軸線に対して第2角度をもって入射する光入射面を有し、光入射面の法線が所定軸線に対して傾斜しており、第1及び第2の入力ビームの各反射光は、光入射面における反射光であってもよい。光学部品の光入射面は、屈折率境界面の一つである。従って、上記の構成を備えることにより、光入射面における第1及び第2の入力ビームの反射光が、それぞれ第2及び第1の光入力ポートに戻ることを回避することができる。
(4)第1及び第2の入力ビームは、互いに偏波面が異なる第1及び第2の偏波成分を含んでおり、光学部品は、第1及び第2の偏波成分を分離する偏波分離面を有してもよい。上記の波長選択スイッチによれば、このような光学部品を備える場合であっても、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを好適に防止できる。
(5)光学部品は、偏波分離面によって分離された第1及び第2の偏波成分の偏波面を互いに一致させる波長板を更に有し、偏波分離面を有する光学素子と波長板とが一体に形成されていてもよい。これにより、波長選択スイッチの小型化に寄与することができるとともに、該光学素子及び波長板の角度を一括して調整することができ、波長板からの反射光が第1及び第2の光入力ポートに戻ることを容易に防止できる。
(6)光学部品は、偏波分離面によって分離された一方の偏波成分の光路上に設けられ、第1及び第2の偏波成分の空気換算長を補償する補償光学素子を更に有し、偏波分離面を有する光学素子と補償光学素子とが一体に形成されており、光学部品の光軸と平行な補償光学素子の中心軸線が、偏波分離面によって分離された他方の偏波成分の光軸から離れる方向にシフトされていてもよい。このように、偏波分離面有する光学素子と補償光学素子とが一体に形成されていることによって、波長選択スイッチの小型化に寄与することができる。また、補償光学素子の中心軸線が、偏波分離面によって分離された他方の偏波成分の光軸から離れる方向にシフトされていることによって、所定軸線に対する光学部品の光軸の傾斜にかかわらず、補償光学素子が他方の偏波成分の光路から外れてしまうことを回避することができる。
(7)上記波長選択スイッチは、光学部品を支持面において支持する部材を更に備え、部材の支持面に凹部が形成されており、補償光学素子と部材との接触位置が、所定軸線に沿った方向における凹部の縁であってもよい。これにより、光学部品の角度を調整する際に、補償光学素子の前部を凹部に逃がすことができるので、角度調整による光入射面の上下移動を低減することができる。
(8)光入出力部において、第1及び第2の光入力ポート並びに第1及び第2の光出力ポートは、所定軸線と交差し上記面内に含まれる方向に並んでいてもよい。
(9)第1角度の絶対値と第2角度の絶対値とは、互いに略等しくてもよい。このような場合、所定軸線に垂直な屈折率境界面を光学部品が有すると、一方の光入力ポートから入力された入力ビームの該屈折率境界面における反射光が、他方の光入力ポートへ戻り易くなる。上記の波長選択スイッチによれば、このような場合であっても、一方の光入力ポートから入力された入力ビームの反射光が他方の光入力ポートに戻ることを効果的に防止できる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る波長選択スイッチ1Aの構成を概略的に示す図である。図1(a)は波長選択スイッチ1Aを上方から見た図であり、図1(b)は波長選択スイッチ1Aを側方から見た図である。なお、理解の容易のため、図1にはXYZ直交座標系が示されている。X軸は上下方向、Y軸は左右方向、Z軸は前後方向を規定している。
図1に示されるように、本実施形態の波長選択スイッチ1Aは、光入出力部10、波長分散素子20、光偏向素子30、及び光学系40を備えている。また、光学系40は、光学部品41、リレー光学系42、及び集光レンズ43を有する。光入出力部10と波長分散素子20とは、光学部品41及びリレー光学系42により、所定軸線A1に沿って光学的に結合されている。また、波長分散素子20と光偏向素子30とは、集光レンズ43により、所定軸線A1に沿って光学的に結合されている。なお、説明の便宜のため図では所定軸線A1を一直線にて示しているが、所定軸線A1は反射ミラーやプリズム等によって屈曲されていてもよい。本実施形態では、所定軸線A1はZ軸方向と一致している。
以下では、光入出力部10と光偏向素子30との間の光路上における光入出力部10側を前段(或いは前側)と称する。また、同光路上における光偏向素子30側を後段(或いは後側)と称する。
光入出力部10は、複数の波長成分を含む信号光(以下、入力ビームと称する)を波長選択スイッチ1Aの外部から入力するとともに、分光後の各波長成分を波長選択スイッチ1Aの外部へ出力する。ここで、図2は、本実施形態の光入出力部10の構成を拡大して示す図である。図2(a)は光入出力部10を上方(X軸方向)から見た図であり、図2(b)は光入出力部10を側方(Y軸方向)から見た図である。
本実施形態の光入出力部10は、第1のポート群10Aと、第2のポート群10Bとを有する。第1のポート群10Aは、第1の光入力ポート11a及び複数の第1の光出力ポート11bを含む。また、第2のポート群10Bは、第2の光入力ポート12a及び複数の第2の光出力ポート12bを含む。
光入力ポート11aからは第1の入力ビームBa1が入力される。入力ビームBa1は、複数の波長成分を含む波長多重の信号光であり、且つ、互いに偏波面が異なる第1の偏波成分(例えばp偏波成分)及び第2の偏波成分(例えばs偏波成分)を含む偏波多重の信号光である。光入力ポート11aから入力された入力ビームBa1は、波長分散素子20(図1を参照)によって複数の波長成分Bb1(図では一つの波長成分Bb1を代表して図示)に分光されたのち、各波長成分毎に異なる光出力ポート11bから出力される。
光入力ポート12aからは第2の入力ビームBa2が入力される。入力ビームBa2は、複数の波長成分を含む波長多重の信号光であり、且つ、互いに偏波面が異なる第1の偏波成分(例えばp偏波成分)及び第2の偏波成分(例えばs偏波成分)を含む偏波多重の信号光である。光入力ポート12aから入力された入力ビームBa2は、波長分散素子20(図1を参照)によって複数の波長成分Bb2(図では一つの波長成分Bb2を代表して図示)に分光されたのち、各波長成分毎に異なる光出力ポート12bから出力される。
このように、波長選択スイッチ1Aでは、各ポート群10A,10B毎に独立してスイッチングが行われる。光入力ポート11a及び複数の光出力ポート11b、並びに光入力ポート12a及び複数の光出力ポート12bは、所定軸線A1を含む面(XZ平面)に含まれ且つ所定軸線A1と交差する方向、すなわちX軸方向(上下方向)に沿って一列に並んで配置されている。
光入力ポート11a及び12a、並びに光出力ポート11b及び12bは、所定軸線A1に沿って延びる光導波路13と、光導波路13の先端面に光結合されたレンズ14とを含んで構成されている。光入力ポート11aにおいては、光導波路13から出射された第1の入力ビームBa1がレンズ14によってコリメート(平行化)される。また、光入力ポート12aにおいては、光導波路13から出射された第2の入力ビームBa2がレンズ14によってコリメート(平行化)される。このとき、レンズ14の光軸が光導波路13の光軸に対してX軸方向にオフセットされているので、レンズ14から出射される入力ビームBa1,Ba2の光軸は、所定軸線A1を含む面内(XZ平面内)において所定軸線A1に対して傾斜する。
本実施形態では、レンズ14のシフトの向きが光入力ポート11aと光入力ポート12aとで互いに異なっている。光入力ポート11aにおいてはレンズ14の光軸が光導波路13の光軸に対してX軸の正方向にオフセットされている。これとは逆に、光入力ポート12aにおいてはレンズ14の光軸が光導波路13の光軸に対してX軸の負方向にオフセットされている。従って、入力ビームBa1及び入力ビームBa2は互いに近づく向きに傾斜する。
光出力ポートにおいても上記と同様に、レンズ14のシフトの向きが光出力ポート11bと光出力ポート12bとで互いに異なっている。光出力ポート11bにおいてはレンズ14の光軸が光導波路13の光軸に対してX軸の正方向にオフセットされている。これとは逆に、光出力ポート12bにおいてはレンズ14の光軸が光導波路13の光軸に対してX軸の負方向にオフセットされている。従って、波長成分Bb1及び波長成分Bb2は互いに近づく向きに傾斜する。入力ビームBa1及びBa2、並びに波長成分Bb1及びBb2の傾斜角は、所定軸線A1を0°としたとき例えば0°より大きく5°未満であり、更に好適には0°より大きく3°未満である。
図1に示されるように、光学部品41は、所定軸線A1上において光入出力部10の後段に配置される。ここで、図3は、本実施形態の光学部品41の拡大図であって、光学部品41を側方(Y軸方向)から見た図である。光学部品41は、偏波分離素子44と、波長板45と、空気換算長補償部46とが一体に形成されて成る。
偏波分離素子44は、光入射面である前端面44a、及び、第1の偏波成分と第2の偏波成分とを分離する偏波分離面44bを有する光学素子である。前端面44aからは、入力ビームBa1,Ba2が入射される。偏波分離面44bは所定軸線A1に対して傾斜しており、第1及び第2の偏波成分のうち一方をX軸負方向に反射し、他方を透過する。この偏波分離面44bによって、入力ビームBa1は第1の偏波成分Ba11及び第2の偏波成分Ba12に分離され、入力ビームBa2は第1の偏波成分Ba21及び第2の偏波成分Ba22に分離される。図では、一例として偏波分離面44bが第1の偏波成分Ba11及びBa21を透過し、第2の偏波成分Ba12及びBa22を反射する形態が示されている。
偏波分離素子44は、更に、光反射面44cを有する。光反射面44cは、偏波分離面44bと平行に設けられ、偏波分離面44bにおいて反射された第2の偏波成分Ba12及びBa22を再び反射する。これにより、第2の偏波成分Ba12及びBa22の光軸は、それぞれ元の入力ビームBa1及びBa2の光軸と平行となる。
波長板45は、第1の偏波成分Ba11,Ba21の光軸上に配置されており、偏波分離素子44と一体に形成されている。具体的には、波長板45は、偏波分離素子44の後端面44dに接着されている。後端面44dは、前端面44aと平行である。従って、波長板45の板面は、前端面44aと平行となる。波長板45は、第1の偏波成分Ba11,Ba21の偏波面を回転させることにより、偏波成分Ba12,Ba22の偏波面に一致させる。波長板45によって偏波面を一致させるのは、光偏向素子30や波長分散素子20等が偏波依存性を有する素子である場合に、これらの入射する光の偏波面を揃えるためである。偏波依存性を有する波長分散素子20としては、例えば回折格子が挙げられる。また、偏波依存性を有する光偏向素子30は、例えば液晶素子であり、液晶素子を用いた空間光変調器(Spatial Light Modulator:SLM)であるLCOS(Liquid Cristal On Silicon)が挙げられる。
空気換算長補償部46は、第2の偏波成分Ba12,Ba22の光路上に配置され、偏波分離素子44の後端面44dと接しており、偏波分離素子44と一体に形成されている。空気換算長補償部46は、本実施形態における補償光学素子であって、第1の偏波成分Ba11,Ba21と、第2の偏波成分Ba12,Ba22が透過する媒質における空気換算長差を補償する。空気換算長は、光の通過する媒質の厚さをd、屈折率をnとしたとき、d/nとして表される。空気換算長補償部46のXZ平面に沿った断面形状は偏波成分Ba12,Ba22の光軸方向に長い長方形状であり、一の短辺において偏波分離素子44の後端面44dに接着されている。
偏波分離素子44の前端面44aには、光入出力部10からの入力ビームBa1,Ba2が入射する。このとき、入力ビームBa1は、所定軸線A1を含む面内(すなわちXZ平面内)において所定軸線A1に対して第1角度θ1をもって入射する。ここで、反時計回りに角度を定義すると、第1角度θ1の符号は正である。また、入力ビームBa2は、当該面内において所定軸線A1に対して第2角度θ2をもって入射する。第2角度θ2の符号は負である。このように、第1角度θ1及び第2角度θ2の符号は互いに逆となっている。これにより、前端面44aに入射するときの入力ビームBa1,Ba2の各光軸は、互いに近づく向きに傾斜する。本実施形態では、第1角度θ1の絶対値と、第2角度θ2の絶対値とは互いに略等しく、例えばθ1=α(αは正の実数)であり、θ2=−αである。αの好適な値は例えば0°より大きく5°未満であり、更に好適には0°より大きく3°未満である。
本実施形態では、光入出力部10からの入力ビームBa1,Ba2が前端面44aに直接入射するので、角度θ1,θ2は、光入出力部10における入力ビームBa1,Ba2の所定軸線A1に対する傾斜角と等しい。但し、光入出力部10と前端面44aとの間に別の光学素子が設けられる場合には、光入出力部10における入力ビームBa1,Ba2の傾斜角と、角度θ1及びθ2とが互いに異なる場合もある。
XZ平面内において、光学部品41の光軸A2は所定軸線A1に対して傾斜している。具体的には、前端面44a、後端面44d、波長板45の前側端面及び後側端面、並びに空気換算長補償部46の前側端面及び後側端面の各法線は、XZ平面内において所定軸線A1に対しX軸方向に傾斜している。これにより、XZ平面内において、前端面44aにおける入力ビームBa1及びBa2の各反射光は、所定軸線A1に対してそれぞれ第3角度θ3及び第4角度θ4をもって反射する。また、波長板45の前側端面においても、第1の偏波成分Ba11及びBa21の各反射光は、所定軸線A1に対してそれぞれ同様の角度をもって反射する。他の面(後端面44d、波長板45の後側端面、並びに空気換算長補償部46の前側端面及び後側端面)においても同様である。ここで、所定軸線A1に対する光学部品41の傾斜角が調整されていることにより、角度θ3及びθ4が角度θ1及びθ2の何れとも異なっている。また、角度θ3及びθ4の符号は互いに同じとなっている。なお、図に示される例では、光軸A2が所定軸線A1に対して正の角度方向に傾斜しているので、角度θ3及びθ4の符号は正となる。角度θ3及びθ4の絶対値は、角度θ1及びθ2のうち角度θ3及びθ4と同符号である角度(本実施形態では角度θ1)の絶対値|α|よりも大きい。
再び図1を参照する。リレー光学系42は、光学部品41と波長分散素子20との間の所定軸線A1上に配置され、光入出力部10のレンズ14と集光レンズ43とを光学的に接続している。リレー光学系42は、レンズ42a及び42bを含む。レンズ42aはXZ平面内及びYZ平面内において光パワーを有する。レンズ42aは、例えば凸状の球面レンズといった回転対称レンズである。レンズ42aは、レンズ42bよりも前段に配置されている。レンズ42bは、少なくともXZ平面内において光パワーを有する。レンズ42bは、例えば、XZ平面内のみにおいて光パワーを有するシリンドリカルレンズである。なお、リレー光学系42としては、上記のような光パワーを有するものであれば、レンズのような透過型の要素の他、ミラーのような反射型の要素が適用され得る。ここで、光パワーは、焦点距離の逆数として定義される。
波長分散素子20は、複数の波長成分を含む光を波長毎に分光する素子であり、リレー光学系42と集光レンズ43との間の所定軸線A1上に配置されている。波長分散素子20には、光学部品41により分離されてリレー光学系42を通過した偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22が入射する。波長分散素子20は、入射した偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22を、その波長に応じてY軸方向に(すなわちYZ平面内において)分光して出射する。波長分散素子20においては、波長分散素子20に入射した偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22が複数の波長成分に分光される場合があるが、ここでは、単一の波長成分のみを図示する。波長分散素子20としては、例えば、回折格子を用いることができる。
集光レンズ43は、XZ平面内及びYZ平面内において光パワーを有する。集光レンズ43は、波長分散素子20によって分光された偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22を、XZ平面内において例えばコリメートしつつ光偏向素子30に向けて出射する。集光レンズ43は、波長分散素子20によって分光された偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22をYZ平面内において集光する。集光レンズ43は、例えば、XZ平面内及びYZ平面内において光パワーを有する凸状の球面レンズといった回転対称レンズであってもよい。
光偏向素子30は、入射した光の向きを偏向する素子であり、集光レンズ43から出射した偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22のYZ平面内におけるビームウエスト位置に配置されている。したがって、XZ平面内及びYZ平面内において、光偏向素子30の配置位置が、集光レンズ43の後側焦点に一致しない場合がある。光偏向素子30は、集光レンズ43により集光された偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22を、その波長に応じた所定の光出力ポート11b,12bに向けて偏向する。その為に、光偏向素子30は、Y軸方向に沿って配列された複数の光偏向要素を有する。そして、光偏向素子30は、その光偏向要素により、波長分散素子20において分光された成分のそれぞれを独立して位相変調することにより、光出力ポート11b,12bに向けて偏向する。
光偏向素子30としてはSLMを用いることができ、例えばLCOSを用いることが好適である。その場合には、X軸及びY軸に沿って2次元アレイ状に配列された複数の画素のうち、X軸方向に配列された複数の画素の単位が、各波長成分の偏向に寄与する光偏向要素として機能する。
光偏向素子30によって偏向された偏波成分Ba11,Ba12,Ba21,及びBa22は、集光レンズ43、波長分散素子20、及びリレー光学系42を介して、光学部品41に達する。偏波成分Ba11及びBa12は、光学部品41の偏波分離面44bにおいて互いに合波され、波長成分Bb1(図2を参照)として所定の光出力ポート11bから波長選択スイッチ1Aの外部へ出力される。また、偏波成分Ba21及びBa22は、光学部品41の偏波分離面44bにおいて互いに合波され、波長成分Bb2(図2を参照)として所定の光出力ポート12bから波長選択スイッチ1Aの外部へ出力される。
以上の構成を備える波長選択スイッチ1Aによって得られる効果について説明する。この波長選択スイッチ1Aの光学系40は、光学部品41を含む。光学部品41では、光入力ポート11aから入力された入力ビームBa1が所定軸線A1を含む面内(XZ平面内)において所定軸線A1に対して角度θ1をもって入射し、光入力ポート12aから入力された入力ビームBa2が上記面内において所定軸線A1に対して角度θ2をもって入射する。そして、角度θ1及び角度θ2の符号が互いに逆である。従って、仮に所定軸線A1に対して垂直な屈折率境界面を該光学部品41が有するような場合には、一方の光入力ポートから入力された入力ビームが該屈折率境界面において反射し、他方の光入力ポートへ戻る現象が生じる。これに対し、本実施形態の波長選択スイッチ1Aでは、光学部品41における入力ビームBa1,Ba2の各反射光が、上記面内において所定軸線A1に対しそれぞれ角度θ3及びθ4をもって反射するように、光学部品41の光軸が所定軸線A1に対して傾斜している。更に、角度θ3及びθ4は角度θ1及びθ2の何れとも異なっており、角度θ3及びθ4の符号は互いに同じとされている。これにより、光学部品41における入力ビームBa1の反射光が光入力ポート12aに戻ることを回避し、同時に、光学部品41における入力ビームBa2の反射光が光入力ポート11aに戻ることを回避することができる。すなわち、本実施形態の波長選択スイッチ1Aによれば、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを防止できる。
また、本実施形態のように、角度θ3及びθ4の絶対値は、角度θ1及びθ2のうち角度θ3及びθ4と同符号である角度の絶対値よりも大きくてもよい。これにより、入力ビームBa1,Ba2の各反射光の光軸を入力ビームBa1,Ba2の光軸の外側に外すことができるので、光学部品41における入力ビームBa1,Ba2の反射光が、それぞれ光入力ポート12a,11aに戻ることをより効果的に回避することができる。なお、より好ましくは、光学部品41における入力ビームBa1,Ba2の反射光の光軸が、ポート群10A及び10Bに含まれる光入力ポート11a,12a及び全ての光出力ポート11b,12bから外れる程度に傾斜しているとよい。
また、本実施形態のように、光学部品41は前端面44a(光出射面)を有し、前端面44aには入力ビームBa1,Ba2が所定軸線A1に対してそれぞれ角度θ1,θ2をもって入射し、前端面44aの法線が所定軸線A1に対して傾斜しており、入力ビームBa1,Ba2の上記反射光は、前端面44aにおける反射光であってもよい。光学部品41の前端面44aは、屈折率境界面(例えば前端面44a、波長板45の前側端面など)の一つである。従って、上記の構成を備えることにより、前端面44aにおける入力ビームBa1,Ba2の反射光が、それぞれ光入力ポート12a,11aに戻ることを回避することができる。
また、本実施形態のように、互いに偏波面が異なる偏波成分Ba11及びBa12を入力ビームBa1が含んでおり、互いに偏波面が異なる偏波成分Ba21及びBa22を入力ビームBa2が含んでいる場合、光学部品41は、これらの偏波成分を分離する偏波分離面44bを有してもよい。本実施形態の波長選択スイッチ1Aによれば、このような光学部品41を備える場合であっても、一のポート群の光入力ポートから入力された入力ビームが、別のポート群の光入力ポートに戻ることを好適に防止できる。
また、本実施形態のように、光学部品41が波長板45を有し、偏波分離面44bを有する偏波分離素子44と波長板45とが一体に形成されていてもよい。これにより、波長選択スイッチ1Aの小型化に寄与することができる。更に、偏波分離素子44及び波長板45の角度を一括して調整することができ、波長板45からの反射光が光入力ポート11a及び12aに戻ることを容易に防止できる。
また、本実施形態のように、光学部品41は、偏波分離面44bによって分離された一方の偏波成分の光路上に空気換算長補償部46を有し、偏波分離素子44と空気換算長補償部46とが一体に形成されていてもよい。このように、偏波分離素子44と空気換算長補償部46とが一体に形成されていることによって、波長選択スイッチ1Aの小型化に寄与することができる。更に、偏波分離素子44及び空気換算長補償部46の角度を一括して調整することができ、空気換算長補償部46からの反射光が光入力ポート11a及び12aに戻ることを容易に防止できる。
また、本実施形態のように、角度θ1の絶対値と角度θ2の絶対値とは、互いに略等しくてもよい。このような場合、仮に、所定軸線A1に垂直な屈折率境界面を光学部品41が有すると、一方の光入力ポートから入力された入力ビームの該屈折率境界面における反射光が、他方の光入力ポートへ戻り易くなる。本実施形態の波長選択スイッチ1Aによれば、光学部品41の光軸が所定軸線A1に対して傾斜していることにより、このような場合であっても、一方の光入力ポートから入力された入力ビームの反射光が他方の光入力ポートに戻ることを効果的に防止できる。
(変形例)
図4は、上記実施形態の一変形例の構成を示す側断面図である。本変形例の波長選択スイッチでは、光学部品41の光軸A2と平行な空気換算長補償部46の中心軸線A3が、上記実施形態と比較して、光偏向素子30へ向かう偏波成分Ba11及びBa21の光軸から離れる方向にシフトしている。換言すれば、空気換算長補償部46の偏波成分Ba11及びBa21と対向する上面46dが、後端面44dの上端44eを通過し光軸A2(図3を参照)に平行な軸線A4よりも下方(光偏向素子30へ向かう偏波成分Ba11及びBa21の光軸から離れる方向)に位置している。
前述したように、空気換算長補償部46のXZ平面に沿った断面は、光軸A2の方向に長い長方形状である。従って、光学部品41の光軸A2を所定軸線A1に対して傾けることにより、光偏向素子30へ向かう偏波成分Ba11及びBa21の光路、並びに光偏向素子30から戻った偏波成分Ba12及びBa22の光路を空気換算長補償部46が妨げるおそれがある。本変形例によれば、上記のように空気換算長補償部46の中心軸線A3をシフトさせることにより、所定軸線A1に対する光学部品41の光軸A2の傾斜にかかわらず、光偏向素子30へ向かう偏波成分Ba11及びBa21の光路、並びに光偏向素子30から戻った偏波成分Ba12及びBa22の光路が空気換算長補償部46から外れてしまうことを回避することができる。
また、本変形例の波長選択スイッチ1Bは、支持部材50を更に備える。支持部材50は、光学部品41を支持面51において支持する。光学部品41は、支持部材50の支持面51上に載置され、支持面51と接触している。支持面51には凹部51aが形成されており、この凹部51aは、所定軸線A1と交差する方向(X軸方向)から見て空気換算長補償部46の前端面46aと重なっている。そして、空気換算長補償部46と支持面51との接触位置Eは、所定軸線A1に沿った方向における凹部51aの後側の縁である。このような構成によれば、光学部品41の角度を調整する際に、空気換算長補償部46の前側の角部を凹部51aに逃がすことができるので、角度調整による前端面44aの上下移動を低減することができる。
本発明による波長選択スイッチは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態及び変形例では第1及び第2の入力ビームの反射光が生じる屈折率境界面として、偏波分離機能を有する光学部品の前端面、及び波長板の板面を例示している。しかしながら、本発明による波長選択スイッチにおける第1及び第2の入力ビームの反射光は、当該光学部品の他の面、或いは光学系に含まれる当該光学部品以外の光学部品の面における反射光であってもよい。従って、本発明において偏波分離機能を有する光学部品は必須の構成要素ではない。
また、上記実施形態及び変形例では光入出力部におけるポート配列方向がX軸方向に沿っており、波長分散素子における分光方向がY軸方向に沿っているが、ポート配列方向と分光方向とは互いに同じ方向であってもよい。
1A,1B…波長選択スイッチ、10…光入出力部、10A…第1のポート群、10B…第2のポート群、11a…第1の光入力ポート、11b…第1の光出力ポート、12a…第2の光入力ポート、12b…第2の光出力ポート、13…光導波路、14…レンズ、20…波長分散素子、30…光偏向素子、40…光学系、41…光学部品、42…リレー光学系、43…集光レンズ、44…偏波分離素子、44a…前端面、44b…偏波分離面、44c…光反射面、44d…後端面、45…波長板、46…空気換算長補償部、50…支持部材、A1…所定軸線、Ba1…第1の入力ビーム、Ba11,Ba21…第1の偏波成分、Ba12,Ba22…第2の偏波成分、Ba2…第2の入力ビーム、Bb1,Bb2…波長成分。

Claims (9)

  1. 第1の光入力ポート及び第1の光出力ポートを含む第1のポート群、並びに第2の光入力ポート及び第2の光出力ポートを含む第2のポート群を有する光入出力部と、
    複数の波長成分を含む光を波長毎に分光する波長分散素子と、
    入射した光の向きを偏向する光偏向素子と、
    前記光入出力部、前記波長分散素子、及び前記光偏向素子を所定軸線に沿って光学的に結合する光学系とを備え、
    前記光学系は、前記第1の光入力ポートから入力された第1の入力ビームが前記所定軸線を含む面内において前記所定軸線に対して第1角度をもって入射し、前記第2の光入力ポートから入力された第2の入力ビームが前記面内において前記所定軸線に対して第2角度をもって入射する光学部品を含み、
    前記第1角度及び前記第2角度の符号が互いに逆であり、
    前記光学部品における前記第1の入力ビームの反射光が前記面内において前記所定軸線に対して第3角度をもって反射し、前記光学部品における前記第2の入力ビームの反射光が前記面内において前記所定軸線に対して第4角度をもって反射するように前記光学部品の光軸が前記所定軸線に対して傾斜しており、
    前記第3角度及び前記第4角度が前記第1角度及び前記第2角度の何れとも異なり、前記第3角度及び前記第4角度の符号が互いに同じである、波長選択スイッチ。
  2. 前記第3角度及び前記第4角度の絶対値が、前記第1角度及び前記第2角度のうち前記第3角度及び前記第4角度と同符号である角度の絶対値よりも大きい、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記光学部品は、前記第1の入力ビームが前記所定軸線に対して前記第1角度をもって入射し、前記第2の入力ビームが前記所定軸線に対して前記第2角度をもって入射する光入射面を有し、
    前記光入射面の法線が前記所定軸線に対して傾斜しており、前記第1及び第2の入力ビームの各反射光は、前記光入射面における反射光である、請求項1または2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記第1及び第2の入力ビームは、互いに偏波面が異なる第1及び第2の偏波成分を含んでおり、
    前記光学部品は、前記第1及び第2の偏波成分を分離する偏波分離面を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記光学部品は、前記偏波分離面によって分離された前記第1及び第2の偏波成分の偏波面を互いに一致させる波長板を更に有し、
    前記偏波分離面を有する光学素子と前記波長板とが一体に形成されている、請求項4に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記光学部品は、前記偏波分離面によって分離された一方の偏波成分の光路上に設けられ、前記第1及び第2の偏波成分の空気換算長を補償する補償光学素子を更に有し、
    前記偏波分離面を有する光学素子と前記補償光学素子とが一体に形成されており、
    前記光学部品の光軸と平行な前記補償光学素子の中心軸線が、前記偏波分離面によって分離された他方の偏波成分の光軸から離れる方向にシフトされている、請求項4または5に記載の波長選択スイッチ。
  7. 前記光学部品を支持面において支持する部材を更に備え、
    前記部材の前記支持面に凹部が形成されており、
    前記補償光学素子と前記部材との接触位置が、前記所定軸線に沿った方向における前記凹部の縁である、請求項6に記載の波長選択スイッチ。
  8. 前記光入出力部において、前記第1及び第2の光入力ポート並びに前記第1及び第2の光出力ポートが、前記所定軸線と交差し前記面内に含まれる方向に並んでいる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  9. 前記第1角度の絶対値と、前記第2角度の絶対値とが互いに略等しい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
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