JP6349980B2 - 波長選択スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、波長選択スイッチに関する。
特許文献1には、波長選択スイッチが記載されている。この波長選択スイッチは、光入出力部としての複数のコリメータと、ビームエクスパンダと、2枚の回折格子と、レンズと、MEMSミラーアレイと、を備えている。ビームエクスパンダは、コリメータからの入力光の横方向のビームサイズを拡大する。回折格子は、ビームエクスパンダを介して入力された光を、波長ごとに異なる角度を有する波長成分光に分光する。レンズは、回折格子で分光された各波長成分光について、光軸を整列すると共に集光する。MEMSミラーアレイは、レンズを透過した各波長成分光のそれぞれを互いに異なるMEMSミラーで反射する。
特許第4500720号
ところで、上記のような波長選択スイッチにおいては、以下のような問題が生じ得る。すなわち、一枚目の回折格子により分光された波長成分光は、二枚目の回折格子をさらに透過することにより、分散能力が倍増させられる。このとき、一枚目の回折格子において波長成分光のそれぞれが互いに異なる角度で出射されるので、二枚目の回折格子に入射するまでの各波長成分の光路長が相互に異なり、且つ、二枚目の回折格子への各波長成分光の入射角度が相互に異なる。
このため、二枚目の回折格子から出射される各波長成分の光線を掃引した形成される各波長成分光の軌跡が、レンズの焦点において互いに交わらない。これにより、二枚目の回折格子から出射された各波長成分光は、レンズを透過させたとしても、MEMSミラーアレイに対して、波長に応じて傾斜して入射することとなる。その結果、MEMSミラーアレイからの反射光が出力部に向かう光路から外れ、出力部への結合効率が低下する。
そのような問題を解決するためには、例えば、MEMSミラーアレイの各MEMSミラーを各波長成分光の傾斜に応じた角度で傾斜させることが考えられる。しかしながら、この場合には、MEMSミラーアレイの制御が複雑になる。また、MEMSミラーアレイに代えて、LCOSにより構成される光偏向素子を用いた場合にも、波長に応じて傾斜する各波長成分に対応するためには、複雑な位相変調パターンを光偏向素子上で呈示する必要があり、制御が複雑になる。
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、光偏向素子に周波数成分が入射する際に周波数成分が傾斜することを抑制し、光偏向素子の複雑な制御を避けることが可能な波長選択スイッチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る波長選択スイッチは、複数の周波数成分のそれぞれを周波数に応じて分散して出射する分散光学系と、分散光学系から出射された複数の周波数成分を集光する集光素子と、集光素子により集光された複数の周波数成分を偏向する光偏向素子と、分散光学系及び集光素子に光学的に結合されたプリズム光学系と、を備え、分散光学系は、複数の分散素子を含み、複数の分散素子は、各々の分散面が互いに略一致するように縦列接続されており、プリズム光学系は、集光素子に入射する複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分の光路を制御し、集光素子は、集光素子の焦点が交差点に略一致するように配置される、ことを特徴とする。
本発明によれば、光偏向素子に周波数成分が入射する際に周波数成分が傾斜することを抑制し、光偏向素子の複雑な制御を避けることが可能な波長選択スイッチを提供することができる。
本実施形態に係る波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。 分散線形化の概略を示す図である。 分散位置ずれの概略を示す図である。 変形例に係る波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。 変形例に係る波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。
[実施形態の説明]
まず、本発明に係る波長選択スイッチの一実施形態を列記して説明する。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、複数の周波数成分のそれぞれを周波数に応じて分散して出射する分散光学系と、分散光学系から出射された複数の周波数成分を集光する集光素子と、集光素子により集光された複数の周波数成分を偏向する光偏向素子と、分散光学系及び集光素子に光学的に結合されたプリズム光学系と、を備え、分散光学系は、複数の分散素子を含み、複数の分散素子は、各々の分散面が互いに略一致するように縦列接続されており、プリズム光学系は、集光素子に入射する複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分の光路を制御し、集光素子は、集光素子の焦点が交差点に略一致するように配置される、ことを特徴とする。
この波長選択スイッチにおいては、分散光学系が、複数の分散素子を含む。これに対して、この波長選択スイッチにおいては、プリズム光学系は、集光素子に入射する複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分の光路を制御する(以下、この機能を「分散位置ずれ補償」と称する場合がある)。そして、集光レンズが、その焦点が当該交差点に略一致するように配置される。このため、集光レンズを介して光偏向素子に周波数成分が入射する際に、周波数成分が周波数に応じて傾斜することが抑制される。したがって、各周波数成分の偏向に際して、光偏向素子の複雑な制御を避けることが可能となる。なお、分散面は、分散素子において複数の周波数成分が分散される方向を含む面である。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、プリズム光学系は、周波数成分が入射する第1の面と、周波数成分が出射する第2の面とを有すると共に、第1の面に対する周波数成分の入射角、第2の面に対する周波数成分の入射角、及び屈折率によって、集光素子に入射する複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分の光路を制御してもよい。このように、プリズム光学系においては、第1の面への周波数成分の入射角、第2の面への周波数成分の入射角、及び屈折率によって、分散位置ずれ補償を行うことができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、プリズム光学系は、複数のプリズムを含んでもよい。この場合、プリズム光学系に対して、分散位置ずれ補償以外の機能を付加することが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、プリズム光学系は、第1及び第2のプリズムを含み、第2のプリズムは、集光素子に入射する複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように、第1のプリズムにおいて生じる周波数成分間の光路長の差異を補償してもよい。この場合、第1のプリズムを設けても、第2のプリズムによって第1のプリズムにおいて生じる周波数成分間の光路長の差異を補償することにより、分散位置ずれ補償を行うことができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、分散光学系においては、複数の周波数成分のそれぞれに周波数依存性が非線形である分散角が付与され、第1のプリズムは、複数の周波数成分の分散角の周波数依存性を線形化し、分散角の周波数依存性が線形化された複数の周波数成分を集光素子に入射させることによって、光偏向素子に入射する周波数成分の空間的な位置が周波数に対して線形に変化するようにしてもよい。この場合、光偏向素子の高コスト化及び制御の複雑化を避けつつ、非線形な周波数依存性を有する分散角の影響を低減可能である。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第1のプリズムと第2のプリズムとは、互いに逆向きに配置されていてもよい。このような構成によって、第1のプリズムにおいて生じる周波数成分間の光路長の差異を補償してもよい。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2のプリズムは、分散光学系から集光素子に向かう周波数成分の光路上において第1のプリズムの後段に配置されており、第2のプリズムの頂角は、第1のプリズムの頂角よりも小さくてもよい。
或いは、一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2のプリズムは、分散光学系から集光素子に向かう周波数成分の光路上において第1のプリズムの後段に配置されており、第2のプリズムにおける周波数成分の入射角は、第1のプリズムにおける周波数成分の入射角よりも小さくてもよい。これらの場合、第1のプリズムにおいて生じる周波数成分間の光路長の差異の補償が容易である。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、分散素子は、透過型回折格子であってもよい。この場合、分散光学系への入射光とプリズム光学系との干渉を避けることができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明に係る波長選択スイッチの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図面の説明においては、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
なお、光の周波数fと波長λとは、一般に知られているように、c=λ・fなる関係に基づいて互いに変換可能である(cは光速)。したがって、以下では、上述した「周波数」を「波長」に置き換えて記述する場合や、「周波数」と「波長」とを互いに相当する用途で併用する場合がある。
図1は、本実施形態に係る波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図1には、直交座標系Sが示されている。図1に示されるように、波長選択スイッチ1は、入出力光学系10と、分散光学系20と、プリズム光学系30と、集光素子40と、光偏向素子50と、を備えている。入出力光学系10は、波長選択スイッチ1の外部から波長多重光L1を入力し、当該波長多重光L1を分散光学系20に入射させる。また、入出力光学系10は、分散光学系20からの周波数成分L2を受け、当該周波数成分L2を波長選択スイッチ1の外部に出力する。
入出力光学系10は、入出力部11と、リレー光学系12と、アナモルフィック光学系13と、を有している。入出力部11は、例えば、波長選択スイッチ1への波長多重光L1の入力、及び、波長選択スイッチ1からの周波数成分L2の出力を行う。そのために、入出力部11は、例えば、光ファイバと光ファイバに光学的に結合されたコリメートレンズ等から構成される複数のポートを含む。複数のポートは、一例として、直交座標系Sのx軸方向に沿って配列されている。
リレー光学系12は、入出力部11とアナモルフィック光学系13とを光学的に結合する。リレー光学系12は、例えば、第1のレンズ12aと第2のレンズ12bとを含む。第1のレンズ12aは、入出力部11から入力された波長多重光L1を受ける。第1のレンズ12aは、x−z平面及びy−z平面内において、波長多重光L1をコリメートして出射する。第1のレンズ12aは、例えば、x−z平面及びy−z平面内において屈折力を有する凸状の球面レンズである。
第2のレンズ12bは、第1のレンズ12aから出射された波長多重光L1を受ける。第2のレンズ12bは、x−z平面内において波長多重光L1を集光しつつ出射する。第2のレンズ12bは、y−z平面内において波長多重光L1の進行状態を維持しつつ出射する。第2のレンズ12bは、例えば、x−z平面及びy−z平面のうちのx−z平面内のみにおいて屈折力を有するシリンドリカルレンズである。
アナモルフィック光学系13は、リレー光学系12から出射された波長多重光L1を受ける。アナモルフィック光学系13は、波長多重光L1のビーム形状を変換して出射する。一例として、アナモルフィック光学系13は、y−z平面内において波長多重光L1のビームサイズを拡大することにより、波長多重光L1のビーム形状を扁平状に変換する。その拡大率を高めるために、アナモルフィック光学系13は、第1のアナモルフィックプリズム13aと第2のアナモルフィックプリズム13bとを含む。アナモルフィック光学系13から出射された波長多重光L1は、分散光学系20に入射する。
以上のように構成される入出力光学系10によって、分散光学系20には、少なくともy−z平面内においてほぼコリメートされた波長多重光L1が入射される。
分散光学系20は、入出力光学系10から出射された波長多重光L1を受ける。分散光学系20は、ポートの配列方向に交差する面内(例えばy−z平面内)において、波長多重光L1に含まれる複数の周波数成分(波長成分)L2のそれぞれを周波数(波長)に応じて分散して出射する。換言すれば、分散光学系20は、y−z平面内において、複数の周波数成分L2に対して周波数に応じた分散角を付与し、分散角が付与された複数の周波数成分L2を出射する。ここでは、3つの周波数成分L2(周波数成分L21〜L23)を代表的に図示する。
分散光学系20は、複数の分散素子を含む。一例として、分散光学系20は、第1の分散素子21と第2の分散素子22とを含む。第1の分散素子21は、入出力光学系10から光偏向素子50に向かう光の光路上において、第2の分散素子22の前段に配置されている。第1の分散素子21及び第2の分散素子22は、各々の分散面が略一致するように互いに縦列接続されている。なお、分散面は、分散素子において複数の周波数成分が分散される方向を含む面である。
第1の分散素子21の分散面と第2の分散素子22の分散面とが略一致するとは、第1の分散素子21の分散面と第2の分散素子22の分散面との両方が、略同一の平面(ここではy−z平面)となるように配置されていることを意味する。また、第1の分散素子21と第2の分散素子22とが互いに縦列接続されているとは、第1の分散素子21及び第2の分散素子22が、入出力光学系10から光偏向素子50に向かう光の光路上に順に配列され、互いに光学的に結合されていることを意味する。
第1の分散素子21は、入出力光学系10からの波長多重光L1を受ける。第1の分散素子21は、波長多重光L1に含まれる複数の周波数成分(波長成分)L2に対して周波数(波長)に応じた分散角を付与し、分散角が付与された複数の周波数成分L2を出射する。第2の分散素子22は、第1の分散素子21において分散角が付与された複数の周波数成分L2を受ける。第2の分散素子22は、複数の周波数成分L2に対して周波数に応じた分散角をさらに付与し、分散角が拡大された複数の周波数成分L2を出射する。第1の分散素子21及び第2の分散素子22は、例えば、透過型回折格子である。
プリズム光学系30は、分散光学系20と集光素子40との間において、分散光学系20及び集光素子40に光学的に結合されている。プリズム光学系30は、複数のプリズムを含む。一例として、プリズム光学系30は、第1のプリズム31と第2のプリズム32とを含む。第2のプリズム32は、分散光学系20から光偏向素子50に向かう周波数成分L2の光路上において、第1のプリズム31の後段に配置されている。プリズム光学系30は、波長選択スイッチ1において特徴的な機能を有するが、当該機能については後述する。
集光素子40は、プリズム光学系30から出射された周波数成分L2を受ける。集光素子40は、複数の周波数成分L2のそれぞれを集光する。より具体的には、集光素子40は、x−z平面及びy−z平面内において、複数の周波数成分L2のそれぞれを集光する。集光素子40は、例えば、x−z平面及びy−z平面内において屈折力を有する凸状の球面レンズである。
光偏向素子50は、集光素子40から出射された複数の周波数成分L2のそれぞれを受ける。光偏向素子50は、複数の周波数成分L2のそれぞれを、互いに独立して偏向する。光偏向素子50により偏向された周波数成分L2のそれぞれは、上述した光学要素を逆にたどりつつ、入出力部11の互いに異なるポートに結合され、波長選択スイッチ1の外部に出力される。光偏向素子50は、例えば、複数のMEMSミラーを配列して構成されるものであってもよいし、LCOSを用いて構成されるものであってもよい。
引き続いて、プリズム光学系30の特徴的な機能について説明する。上述したように、分散光学系20においては、複数の周波数成分L2に対して周波数に応じた分散角が付与される。より具体的には、図2の(a)に示されるように、周波数成分L2には、まず、回折格子である第1の分散素子21において、波長多重光L1の入射角θ21inを用いて下記式(1)により規定される分散角(出射角)θ21outが付与される。
Figure 0006349980
上記式(1)において、nは第1の分散素子21の周囲の媒質の屈折率であり、m21は回折次数であり、Λ21は回折格子の溝周期であり、λは周波数成分L2の波長である。また、図2の(a)においては、矢印が反時計回りの場合に正の角度とされる。第1の分散素子21において分散角θ21outが付与された周波数成分L2には、第2の分散素子22において、上記式(1)と同様にして規定される分散角(出射角)がさらに付与される。このため、分散光学系20において周波数成分L2に付与される分散角は、周波数に対して非線形の関係を有する。換言すれば、分散光学系20において周波数成分L2に付与される分散角の周波数依存性は非線形である。
一方、例えばプリズム光学系30が設けられていない場合、分散光学系20から出射されて集光素子40を介して光偏向素子50に入射する周波数成分L2間の空間的な間隔(チャネル間ピッチP)は、下記式(2)のように表される。なお、ここでのチャネル間ピッチPは、y−z平面内(すなわち、分散光学系20における周波数成分L2の分散方向を含む面内)における周波数成分L2間の空間的な間隔である。
Figure 0006349980
上記式(2)において、△fは周波数成分L2間の周波数間隔であり、fは周波数成分L2の周波数であり、θ22outは第2の分散素子22からの周波数成分L2の出射角(すなわち、分散光学系20において付与される分散角)であり、Fは集光素子40の焦点距離である。分散角θ22outは、上記式(1)と同様にして非線形な周波数依存性を有する。したがって、プリズム光学系30を介在させない場合には、光偏向素子50に入射する周波数成分L2のチャネル間ピッチPは、図2の(b)の破線で示されるように、一様ではない。すなわち、光偏向素子50に入射する周波数成分の空間的な位置は非線形な波長依存性(周波数依存性)を有する。この場合、光偏向素子50側において、そのように周波数依存性を有するチャネル間ピッチPに対応しようとすると、光偏向素子50の高コスト化や制御の複雑化が生じる。
これに対して、波長選択スイッチ1においては、分散光学系20と集光素子40との間にプリズム光学系30が設けられている。プリズム光学系30は、複数の周波数成分L2の実効的な分散角の周波数依存性を線形化する(以下、この機能を「分散線形化」と称する場合がある)。より具体的には、図2の(c)に示されるように、第1のプリズム31は、第1の面31aと第2の面31bとを有している。第1の面31aと第2の面31bとは、第1のプリズム31の頂角θ31を規定する面である。
分散光学系20において分散角θ22outが付与された周波数成分L2は、第1のプリズム31の第1の面31aに入射し、第2の面31bから出射される。第1の面31aに対する周波数成分L2の入射角をθ31inとし、第1の面31aに対する周波数成分L2の出射角をθ´31inとし、第2の面31bに対する周波数成分L2の入射角をθ´31outとすると、第1のプリズム31からの(第2の面31bからの)周波数成分L2の出射角θ31outは、下記式(3)〜(5)により規定される。
Figure 0006349980

Figure 0006349980

Figure 0006349980
上記式(3)〜(5)において、nは第1のプリズム31の周囲の媒質の屈折率であり、n31は第1のプリズム31の屈折率である。上記式(3)〜(5)に示されるように、第1のプリズム31からの周波数成分L2の出射角θ31outは、第1の面31aに対する周波数成分L2の入射角θ31in、第2の面31bに対する周波数成分L2の及び、入射角θ´31out(及び、屈折率n31,頂角θ31)を適宜調整することにより、設定することができる。
第1のプリズム31からの周波数成分L2の出射角θ31outは、第2のプリズム32を無視すれば、上記式(1)で示されるチャネル間ピッチpを規定する実効的な分散角である。つまり、第1のプリズム31によれば、第1の面31aに対する周波数成分L2の入射角θ31in、及び、第2の面31bに対する周波数成分L2の入射角θ´31out(及び、屈折率n31,頂角θ31)によって、周波数成分L2の実効的な分散角の周波数依存性を線形化することができる。
そして、第1のプリズム31は、実効的な分散角の周波数依存性が線形化された複数の周波数成分L2を集光素子40に入射させる。これにより、第1のプリズム31は、図2の(b)において実線で示されるように、光偏向素子50に入射する周波数成分L2の空間的な位置が周波数に対して線形に変化するようにし、チャネル間ピッチPが略一定となるようにする。以上のように、第1のプリズム31(プリズム光学系30)は、分散線形化の機能を有する。
ここで、第1のプリズム31は、複数の周波数成分L2の実質的な分散位置のずれ(分散位置ずれ)を顕在化させる。このことについて、以下に説明する。ここでは、説明の容易化のため、分散光学系20が第1の分散素子21のみからなるものとする。すなわち、図3の(a)に示されるように、第1の分散素子21に相当する分散位置Dpから分散された複数の周波数成分L2(ここでは3つの周波数成分L21〜L23)は、分散線形化のための第1のプリズム31に入射する。第1のプリズム31に入射した3つの周波数成分L21〜L23は、それぞれ第1のプリズム31中を伝播する。このとき、第1のプリズム31において、3つの周波数成分L21〜L23の光路長の間に差異が生じる。
その状態において、第1のプリズム31から出射した周波数成分L21〜L23のそれぞれの光軸を、それぞれの出射位置から周波数成分L21〜L23の進行方向(集光素子40に向かう方向)と逆方向に延長して仮想線L31〜33を画くと、それらの仮想線L31〜33が同一の点で交差しない場合がある。ここでは、周波数成分L21に対応する仮想線L31と周波数成分L22に対応する仮想線L32とが、第1の交差点C1で交差する。一方、周波数成分L23に対応する仮想線L33と仮想線L31とが、第2の交差点C2で交差する。これらの第1の交差点C1及び第2の交差点C2は、周波数成分L2の実質的な分散位置に相当する。
つまり、周波数成分L21〜23は、第1のプリズム31を通過することにより、それぞれの間に光路長の差異が生じる結果、その実質的な分散位置がずれる(分散位置ずれGが生じる)。このように、プリズム(第1のプリズム31)は、分散位置ずれを生じさせる性質がある。分散位置ずれGが生じている状態では、周波数成分L21〜L23の共通の実質的な分散位置に焦点を一致させるように集光素子40を配置することが困難である。このため、周波数成分L21〜23が、集光素子40を介して光偏向素子50に入射する際に、周波数に応じて傾斜することになる。そして、光偏向素子50側においてこの傾斜に対応しようとすると、光偏向素子50の制御が複雑化する。
しかしながら、上述したように、プリズムに実質的な分散位置をずれさせる性質があることから、別のプリズム(ここでは第2のプリズム32)をさらに設けることにより、第1のプリズム31による分散位置ずれGをキャンセルすることが可能である。より具体的には、第1のプリズム31による分散位置ずれGと逆符号で同一の大きさの分散位置ずれを第2のプリズム32により生じさせれば、第1のプリズム31における周波数成分L21〜23の光路長差を補償して互いの分散位置ずれをキャンセルすることができる。
なお、第1のプリズム31による分散位置ずれGと逆符号の分散位置ずれを第2のプリズム32において生じさせるためには、第1のプリズム31と第2のプリズム32とを互いに逆向きに配置すればよい。第1のプリズム31と第2のプリズム32とを互いに逆向きに配置するとは、分散光学系20から集光素子40に向かう周波数成分L2の光路に対して、第1のプリズム31の頂角と第2のプリズム32の頂角とが互いに逆側に位置するように、第1のプリズム31及び第2のプリズム32を配置することを意味する。
図3の(b)は、分散位置Dpから第1のプリズム31及び第2のプリズム32までの距離と、第1のプリズム31及び第2のプリズム32による分散位置ずれ(絶対値)との関係を示すグラフである。ここでは、分散位置Dpから第1のプリズム31までの距離とは、例えば、3つの周波数成分L21〜L23のうちの中心波長の周波数成分L22の第1のプリズム31への入射位置Ipと分散位置Dpとの距離である。第2のプリズム32についても同様に、第1のプリズム31がない場合における分散位置Dpからの距離と分散位置ずれとの関係が示されている。図3の(b)に示されるように、分散位置Dpから第1のプリズム31及び第2のプリズム32までの距離が大きくなると、光路長差の拡大に伴って、分散位置ずれも大きくなる。
図3の(b)において実線で示されるように、例えば、分散位置Dpから第1のプリズム31までの距離が10mm程度となるように第1のプリズム31を配置したときには、第1のプリズム31による分散位置ずれGは、3mm程度となる。したがって、この場合には、第2のプリズム32による分散位置ずれHが−3mm程度となるように、第2のプリズム32への入射光を逆方向に延長した際の分散位置から25mm程度の位置に第2のプリズム32を配置すれば、互いの分散位置ずれがキャンセルされる。
なお、ここでは、第1のプリズム31として、頂角が59°、入射角が60°、屈折率が1.75となるものを用い、第2のプリズム32として、頂角が21.5°、入射角が40°、屈折率1.75となるものを用いている。第2のプリズム32の頂角は、第1のプリズム31の頂角よりも小さくされている。また、第2のプリズム32における周波数成分L2の入射角は、第1のプリズム31における周波数成分L2の入射角よりも小さくされている。
このように、波長選択スイッチ1においては、分散線形化のための第1のプリズム31を配置したことにより顕在化される(生じる)分散位置ずれGを、さらに第2のプリズム32を設けることにより逆符号の分散位置ずれHを生じさせてキャンセルしている。一例として、第2のプリズム32(プリズム光学系30)は、周波数成分L2が入射する第1の面と、周波数成分L2が出射する第2の面とを有すると共に、第1の面に対する周波数成分L2の入射角、第2の面に対する周波数成分L2の入射角、及び屈折率によって、集光素子40に入射する複数の周波数成分L2が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分L2の光路を制御する。このため、波長選択スイッチ1においては、複数の周波数成分L21〜23(周波数成分L21〜23に対応する仮想線L31〜L33)が、略同一の交差点において互いに交差する(すなわち実質的な分散位置が一致する)。
つまり、第2のプリズム32(プリズム光学系30)は、集光素子40に入射する複数の周波数成分L2(その仮想線L31〜L33)が略同一の交差点において互いに交差するように、第1のプリズム31において生じる周波数成分L2間の光路長の差異を補償する。そして、波長選択スイッチ1においては、その交差点(実施的な分散位置)に焦点が略一致するように、集光素子40が配置される。したがって、複数の周波数成分L2が、集光素子40を介して光偏向素子50に入射する際に、周波数に応じて傾斜することが抑制される。
なお、実際には、第2のプリズム32をさらに設けることにより、わずかながら、第1のプリズム31で実現されていた分散線形化が損なわれる。また、分散光学系20が複数の分散素子(第1の分散素子21及び第2の分散素子22)を含むことにも起因して、分散位置ずれが生じる。したがって、第1のプリズム31及び第2のプリズム32を規定する各値は、それらの分散線形化の損失及び分散位置ずれを補償可能なように設定されている。
分散光学系20及びプリズム光学系30の設定値の一例と、その際の分散線形化及び分散位置ずれ補償の様子を示す表を以下に示す。以下の表に示されるように、一例としてこのような分散光学系20及びプリズム光学系30を用いることにより、波長選択スイッチ1において、実際に分散線形化及び分散位置ずれ補償の両方を実現可能である。
Figure 0006349980
以上説明したように、本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、分散光学系20において、複数の周波数成分L2のそれぞれが、周波数に応じて分散される。このとき、複数の周波数成分L2のそれぞれに付与される分散角θ22outの周波数依存性は非線形である。これに対して、この波長選択スイッチ1は、分散光学系20に光学的に結合されたプリズム光学系30を備えている。プリズム光学系30(主に第1のプリズム31)は、複数の周波数成分L2の実効的な分散角(例えばθ31out)の周波数依存性を線形化する。
そして、プリズム光学系30は、分散線形化を行った後に、複数の周波数成分L2を集光素子40に入射させることにより、光偏向素子50に入射する周波数成分L2の空間的な位置が周波数に対して線形に変化するようにし、チャネル間ピッチPが一様になるようにする。このため、この波長選択スイッチ1においては、分散光学系20において複数の周波数成分L2に周波数依存性が非線形な分散角θ22outが付与されていても、光偏向素子50の構成や制御をそれに応じて変更する必要がない。したがって、この波長選択スイッチ1によれば、光偏向素子50の高コスト化及び制御の複雑化を避けつつ、非線形な周波数依存性を有する分散角θ22outの影響を低減可能である。
また、本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、分散光学系20が、複数の分散素子(第1の分散素子21及び第2の分散素子22)を含む。また、上述したように、波長選択スイッチ1においては、プリズム光学系30が、分散線形化のための第1のプリズム31を含む。これに対して、この波長選択スイッチ1においては、プリズム光学系30が第2のプリズム32を含む。プリズム光学系30(主に第2のプリズム32)は、集光素子40に入射する複数の周波数成分L2(その仮想線L31〜L33)が略同一の交差点において互いに交差するように複数の周波数成分L2の光路を制御する。
すなわち、波長選択スイッチ1においては、プリズム光学系30(主に第2のプリズム32)が、分散光学系20が複数の分散素子(第1の分散素子21及び第2の分散素子22)を含むこと、及び、プリズム光学系30が分散線形化のための第1のプリズム31を含むことに起因した分散位置ずれの補償を行う。一例として、主に第2のプリズム32が、集光素子40に入射する複数の周波数成分L2が略同一の交差点(実質的な分散位置)において互いに交差するように、第1のプリズム31において生じる周波数成分L2間の光路長の差異を補償する。
そして、集光素子40が、位置ずれが補償された実質的な分散位置に焦点が略一致するように配置される。このため、集光素子40を介して光偏向素子50に周波数成分L2が入射する際に、複数の周波数成分L2が周波数に応じて傾斜することが抑制される。したがって、光偏向素子50での周波数成分L2の偏向に際して、光偏向素子50の複雑な制御を避けることが可能となる。
また、本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、第1のプリズム31と第2のプリズム32とが、互いに逆向きに配置されている。これにより、プリズム光学系30における分散線形化と分散位置ずれ補償とを両立することが可能となる。
また、本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、第2のプリズム32の頂角は、第1のプリズム31の頂角よりも小さくされている。さらに、第2のプリズムにおける周波数成分L2の入射角は、第1のプリズム31における周波数成分L2の入射角よりも小さくされている。これらの構成によれば、第1のプリズム31で生じる分散位置ずれを第2のプリズム32でキャンセルしやすくなる。
さらに、本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、分散光学系20の第1の分散素子21及び第2の分散素子22として、例えば透過型回折格子を用いる。これにより、分散光学系20への入射光(波長多重光L1)と、プリズム光学系30との干渉を避けることが可能となる。
以上の実施形態は、本発明に係る波長選択スイッチの一例を説明したものである。したがって、本発明に係る波長選択スイッチは、上述した波長選択スイッチ1に限定されない。本発明に係る波長選択スイッチは、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した波長選択スイッチ1を任意に変更したものとすることができる。
例えば、波長選択スイッチ1は、図4に示されるように、分散光学系20が複数の分散素子(ここでは第1の分散素子21及び第2の分散素子22)を含み、プリズム光学系30が単一のプリズム(ここでは第1のプリズム31)のみからなるように構成されてもよい。この場合、例えば、プリズム光学系30を、上述した複数の分散素子に起因した分散位置ずれを補償するための機能を有するように構成することができる。
さらに、波長選択スイッチ1は、図5に示されるように、分散光学系20が単一の分散素子(ここでは第1の分散素子21)のみからなり、プリズム光学系30が複数のプリズム(ここでは第1のプリズム31及び第2のプリズム32)を含むように構成されてもよい。この場合、プリズム光学系30を、上述した分散線形化の機能を有するように、及び、第1のプリズム31に起因した分散位置ずれを補償するための機能を有するように構成することができる。
ここで、図2の(a)に示される第1の分散素子21に着目すると、その出射角θ21outの温度依存性は、下記式(6)により表される。下記式(6)のTは温度である。下記式(6)におけるM21は、下記式(7)により表される。また、下記式(6)におけるD21は、下記式(8)により表される。
Figure 0006349980

Figure 0006349980

Figure 0006349980
一方、図2の(b)に示される第1のプリズム31に着目すると、その出射角θ31outの温度依存性は、下記式(9)により表される。下記式(9)におけるM31は、下記式(10)により表される。
Figure 0006349980

Figure 0006349980
上記式(6)に示されるように、第1の分散素子21からの周波数成分L2の出射角θ21outは、温度Tに対して所定の依存性を有している。したがって、第1の分散素子21から出射されて第2の分散素子22入射した周波数成分L2の第2の分散素子22からの出射角θ22outも同様の温度Tに対する依存性を有する。
これに対して、上記式(9)に示されるように、第1のプリズム31からの周波数成分L2の出射角θ31outも温度Tに対して所定の依存性を有する。特に、上記式(9)において、d(n31/n)/dTを調整すれば(例えば、第1のプリズム31の硝材を選択して屈折率n31の温度依存性を適宜設定すれば)、出射角θ31outの温度依存性を調整可能である。第2のプリズム32についても同様である。
つまり、波長選択スイッチ1においては、プリズム光学系30は、周波数成分L2の光路の温度依存性が小さくなるように構成され得る。すなわち、波長選択スイッチ1においては、プリズム光学系30に対して温度補償機能を付加することができる。
1…波長選択スイッチ、20…分散光学系、21…第1の分散素子、22…第2の分散素子、30…プリズム光学系、31…第1のプリズム、31a…第1の面、31b…第2の面、32…第2のプリズム、40…集光素子、50…光偏向素子、L2,L21,L22,L23…周波数成分。

Claims (9)

  1. 複数の周波数成分のそれぞれを周波数に応じて分散して出射する分散光学系と、
    前記分散光学系から出射された前記複数の周波数成分を集光する集光素子と、
    前記集光素子により集光された前記複数の周波数成分を偏向する光偏向素子と、
    前記分散光学系及び前記集光素子に光学的に結合されたプリズム光学系と、を備え、
    前記分散光学系は、複数の分散素子を含み、
    前記複数の分散素子は、各々の分散面が互いに略一致するように縦列接続されており、
    前記プリズム光学系は、前記集光素子に入射する前記複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように前記複数の周波数成分の光路を制御し、
    前記集光素子は、前記集光素子の焦点が前記交差点に略一致するように配置される、
    ことを特徴とする波長選択スイッチ。
  2. 前記プリズム光学系は、前記周波数成分が入射する第1の面と、前記周波数成分が出射する第2の面とを有すると共に、前記第1の面に対する前記周波数成分の入射角、前記第2の面に対する前記周波数成分の入射角、及び屈折率によって、前記集光素子に入射する前記複数の周波数成分が略同一の交差点において互いに交差するように前記複数の周波数成分の光路を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記プリズム光学系は、複数のプリズムを含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記プリズム光学系は、第1及び第2のプリズムを含み、
    前記第2のプリズムは、前記集光素子に入射する前記複数の周波数成分が略同一の前記交差点において互いに交差するように、前記第1のプリズムにおいて生じる前記周波数成分間の光路長の差異を補償する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記分散光学系においては、前記複数の周波数成分のそれぞれに周波数依存性が非線形である分散角が付与され、
    前記第1のプリズムは、前記複数の周波数成分の前記分散角の周波数依存性を線形化し、前記分散角の周波数依存性が線形化された前記複数の周波数成分を前記集光素子に入射させることによって、前記光偏向素子に入射する前記周波数成分の空間的な位置が周波数に対して線形に変化するようにする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記第1のプリズムと前記第2のプリズムとは、互いに逆向きに配置されている、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の波長選択スイッチ。
  7. 前記第2のプリズムは、前記分散光学系から前記集光素子に向かう前記周波数成分の光路上において前記第1のプリズムの後段に配置されており、
    前記第2のプリズムの頂角は、前記第1のプリズムの頂角よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  8. 前記第2のプリズムは、前記分散光学系から前記集光素子に向かう前記周波数成分の光路上において前記第1のプリズムの後段に配置されており、
    前記第2のプリズムにおける前記周波数成分の入射角は、前記第1のプリズムにおける前記周波数成分の入射角よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  9. 前記分散素子は、透過型回折格子である、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
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