JP6427869B2 - 波長選択スイッチ - Google Patents

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Description

本発明の一側面は、波長選択スイッチに関する。
特許文献1に記載の光学装置は、ファイバ結合コリメータによって提供される複数の入力及び出力ポートと、入力ポートからの信号光を所定のビームプロファイルを有するビームへ変換するアナモルフィックなシステムと、該ビームを空間的に分離するための回折格子と、回折格子によって分離されたビームを細長いビームプロファイルを有するチャネルビームに変換するための合焦光学装置と、該チャネルビームのビームプロファイルに適合する細長い形状を有するマイクロミラーのアレイと、チャネルビームを所定の出力ポートに切り替えるためにマイクロミラーの回転を制御する制御システムと、を備えている。
特表2008−536168号公報
特許文献1に記載の光学デバイスにおいては、マイクロミラー上において細長いビームプロファイルを提供するためのアナモルフィックなシステムの一例として、両円錐状、円筒状、又は円環状の複数のレンズ等を用いることが提案されている。しかしながら、その場合には、ビームスサイズのアスペクト比を高くするために、上述したレンズ等を多数用いる必要があり、光路長が長くなって構造が複雑になる。また、所望のアスペクト比を実現させる上で、光学設計の自由度が低下する。
本発明の一側面は、光学設計の自由度の向上可能な波長選択スイッチを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る波長選択スイッチは、信号光を入力する入力ポート及び信号光を出力する出力ポートを第1の方向に配列して構成されるポートアレイと、入力ポートから入力された信号光を第1の方向と異なる第2の方向に分光する分光素子と、分光素子で分光された信号光のそれぞれを集光する集光素子と、集光素子で集光された信号光のそれぞれを出力ポートに向けて偏向する光偏向素子と、第1の方向と信号光の光軸方向とによって張られる第1の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点に合わせる第1の光学系と、第2の方向と光軸方向とによって張られる第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点からずらす第2の光学系と、を備える。
本発明の一側面によれば、光学設計の自由度を向上可能な波長選択スイッチを提供することができる。
本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第1実施形態の構成を示す模式図である。 レンズを介して伝播するガウシアンビームを示す図である。 前側ウエスト距離と後側ウエスト距離との関係を示すグラフである。 前側ウエスト距離と後側ウエストサイズとの関係を示すグラフである。 アナモルフィック光学系とビームウエスト位置との関係を示す図である。 光軸方向ずれ量と透過率との関係を示すグラフである。 本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第2実施形態の構成を示す模式図である。 アナモルフィック光学系とビームウエスト位置との関係を示す図である。 ビームウエスト位置から集光レンズまでの距離と光偏向素子におけるビームサイズとの関係を示すグラフである。 ビームウエスト位置から集光レンズまでの距離と光偏向素子におけるビームサイズとの関係を示すグラフである。 本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第3実施形態の構成を示す模式図である。 本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第4実施形態の構成を示す模式図である。 本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第4実施形態の構成を示す模式図である。 所定の軸線の方向からみたポートアレイの構成を示す図である。 y軸方向からみたポートアレイの構成を示す側面図である。 所定の軸線の方向から見た光偏向素子の正面図である。
[実施形態の説明]
まず、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの一実施形態を列記して説明する。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、信号光を入力する入力ポート及び信号光を出力する出力ポートを第1の方向に配列して構成されるポートアレイと、入力ポートから入力された信号光を第1の方向と異なる第2の方向に分光する分光素子と、分光素子で分光された信号光のそれぞれを集光する集光素子と、集光素子で集光された信号光のそれぞれを出力ポートに向けて偏向する光偏向素子と、第1の方向と信号光の光軸方向とによって張られる第1の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点に合わせる第1の光学系と、第2の方向と光軸方向とによって張られる第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点からずらす第2の光学系と、を備える。
この波長選択スイッチにおいては、入力ポートから入力された信号光は、分光素子において分光された後に、集光素子に入射する。集光素子に入射した信号光は、集光素子により集光されて光偏向素子に入射する。光偏向素子に入射した信号光は、出力ポートに向けて偏向される。ここで、この波長選択スイッチは、リレー光学系を備えている。リレー光学系は、第1の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、信号光の光軸方向について集光素子の前側焦点に合わせる。第1の面は、入力ポート及び出力ポートの配列方向である第1の方向と、信号光の光軸方向とによって張られる面である。一方、この波長選択スイッチは、ビームウエスト位置調整光学系を備えている。ビームウエスト位置調整光学系は、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、信号光の光軸方向について集光素子の前側焦点からずらす。第2の面は、分光素子における分光方向である第2の方向と、信号光の光軸方向とによって張られる面である。このように、第1の面内において信号光のビームウエスト位置を集光素子の焦点に合わせ、且つ、第2の面内において信号光のビームウエスト位置を集光素子の焦点からずらせば、所望のアスペクト比を実現するに際し、光学設計の自由度が向上する。なお、ここでのアスペクト比とは、第1の面内における光偏向素子上での信号光のビームサイズを、第2の面内における光偏向素子上での信号光のビームサイズで除した値である。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第1の光学系は、第1及び第2の面内において光パワーを有する第1の要素と、少なくとも第1の面内において光パワーを有する第2の要素と、を含んでもよい。このような第1及び第2の要素を用いてリレー光学系を構成することができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の光学系は、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点の前段に位置させてもよい。この場合、第2の面内において、信号光がビームウエスト位置から広がりながら集光素子に入射することになる。つまり、第2の光学系を、アスペクト比の向上に寄与させることができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の光学系は、第1及び第2の面のうちの第1の面内のみにおいて光パワーを有する第3の要素から構成されてもよい。この場合、上述した第2の光学系を容易に構成することができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の光学系は、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、光軸方向について集光素子の前側焦点の後段に位置させてもよい。この場合、第2の面内において、信号光の広がりが比較的に小さい段階で分光素子により信号光の分光を行うことが可能となる。このため、分光素子の小型化が可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の光学系は、少なくとも一対のプリズムから構成されてもよい。この場合、上述した第2の光学系を容易に構成することができる。また、プリズムは光パワーを有していないため、配置の自由度が高い。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から集光素子までの距離を拡大する第3の光学系を備えてもよい。この場合、ロスを低減することが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第3の光学系は、少なくとも一対のプリズムから構成されてもよい。この場合、上述した第3の光学系を容易に構成することができる。また、プリズムは光パワーを有していないため、配置の自由度が高い。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から集光素子までの距離をS1yとし、集光素子の焦点距離をfとし、集光素子から出射した信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD2yとしたとき、下記式(1)により表される第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときにビームサイズD2yが変化する変化点よりも小さくてもよい。この場合、第2の面内において、ビームサイズD2の変化を抑制しつつ第1の値V(例えば距離S1y)を変化させることが可能である。このため、光学設計の自由度が向上する。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から集光素子までの距離をS1yとし、集光素子の焦点距離をfとし、集光素子から出射した信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD2yとしたとき、下記式(1)により表される第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときにビームサイズD2yが変化する変化点よりも大きくてもよい。この場合、第2の面内において、第1の値V(例えば距離S1y)を変化させることによって、ビームサイズD2yを変化させる(例えば縮小させる)ことが可能となる。このため、アスペクト比を向上させることが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD1yとし、信号光の波長をλとしたとき、下記式(2)により表される第2の値Zryを拡大する第4の光学系を備えてもよい。この場合、ロスを低減することが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第4の光学系は、少なくとも1対のプリズムから構成されてもよい。この場合、上述した第4の光学系を容易に構成することができる。また、プリズムは光パワーを有していないため、配置の自由度が高い。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、第2の面内において、集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD1yとし、信号光の波長をλとし、集光素子の焦点距離をfとしたとき、下記式(2)により表される第2の値Zryを用いて下記式(3)により表される第3の値Vは4以上であってもよい。この場合、上述したビームサイズD2yの変化を抑制しつつ第1の値V(例えば距離S1y)を変化させることが可能な第1の値Vの領域が比較的大きくなる。このため、光学設計の自由度が向上する。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、光偏向素子は、集光素子から出射した信号光の第2の面内におけるビームウエスト位置に配置されてもよい。この場合、ロスを低減することが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、集光素子から出射した信号光の第2の面内におけるビームウエスト位置から集光素子までの距離をS2yとし、集光素子から出射した信号光の第1の面内におけるビームウエスト位置での信号光のビームサイズをD2xとし、集光素子の焦点距離をfとし、信号光の波長をλとしたとき、下記式(4)を満たしてもよい。この場合、ロスを低減することが可能となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、入力ポートから入力された信号光のプリズムへの入射角度は、70°以上であってもよい。この場合、例えば、第2の面内においてプリズムにより信号光を十分に拡大することができる。したがって、アスペクト比を十分に大きくすることができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、入力ポートから入力された信号光のプリズムへの入射角度は、ブリュースター角に略等しくてもよい。この場合、信号光に含まれるP偏光の反射を低減することができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、プリズムの屈折率は、1.5以上であってもよい。この場合、大きな入射角度で信号光をプリズムに入射させた場合であっても、反射光を比較的少なくすることができる。このため、信号光のプリズムへの入射角度を上述したように設定することが容易となる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、プリズムの屈折率は、3.0以上であってもよい。この場合、信号光のプリズムへの入射角度を上述したものに好適に設定することができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチは、第1の光学系の前段に配置された偏波ダイバーシティモジュールを備えてもよい。この場合、偏波依存損失を低減することができる。特に、リレー光学系の前段に配置することにより、偏波ダイバーシティモジュールを小型化できる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、偏波ダイバーシティモジュールは、信号光を偏波方向に応じて第2の方向に分離する偏光ビームスプリッタと、偏光ビームスプリッタで分離された信号光のうちの一方の偏光方向を他方の偏光方向に合わせる偏光回転素子と、偏光ビームスプリッタで分離された信号光のうちの一方の光路長を他方の光路長に合わせる光路調整素子と、を含んでもよい。この場合、信号光が分光方向に偏光分離されるので、第1の方向における波長選択スイッチのサイズが大きくなることを抑制することができる。
一実施形態に係る波長選択スイッチにおいては、ポートアレイ、分光素子、及び、光偏向素子は、所定の軸線上に配置されており、ポートアレイは、入力ポートとしての第1の入力ポートと出力ポートとしての第1の出力ポートとを含む第1の光入出力ポートを有し、所定の軸線に対し第1の方向に傾斜した第1の光軸でもって第1の光入出力ポートの入出射を行う第1の部分と、入力ポートとしての第2の入力ポートと出力ポートとしての第2の出力ポートとを含む第2の光入出力ポートを有し、所定の軸線に対し第1の方向に傾斜した第2の光軸でもって第2の光入出力ポートの入出射を行う第2の部分と、を有し、所定の軸線を基準とする第1の光軸の傾斜角と第2の光軸の傾斜角とは、互いに異なり、分光素子は、第1及び第2の入出力ポートに対して共通に設けられており、光偏向素子は、分光素子を経た第1の入力ポートからの信号光を第1の出力ポートへ向ける第1の光偏向部と、分光素子を経た第2の入力ポートからの信号光を第2の出力ポートへ向ける第2の光偏向部と、を有してもよい。この場合、部品点数を抑え、光路長を過度に長くすることなく、より多くの波長成分を分離(若しくは結合)することが可能となる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、本発明の一側面は、以下の例示に限定されない。本発明の一側面は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第1実施形態の構成を示す模式図である。なお、以下の図面には直交座標系Sを示す場合がある。図1の(a)は、直交座標系Sのy軸方向からみたときの図であり、x軸方向(第1の方向)とz軸方向(信号光の光軸方向)とによって張られるx−z平面(第1の面)における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図1の(b)は、直交座標系Sのx軸方向からみたときの図であり、y軸方向(第2の方向)とz軸方向(信号光の光軸方向)とによって張られるy−z平面(第2の面)における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。
図1の(a),(b)に示されるように、本実施形態に係る波長選択スイッチ1は、入力ポート12及び出力ポート13をx軸方向に配列して構成されるポートアレイ14と、入力ポート12から入力された信号光L1を出力ポート13に向けて偏向する光偏向素子15と、を備えている。また、波長選択スイッチ1は、入力ポート12から光偏向素子15に向かう信号光L1の光路上(光軸上)に順に配置されたリレー光学系16、アナモルフィック光学系17、分光素子18、及び集光レンズ(集光素子)19を備えている。
以下では、入力ポート12から光偏向素子15に向かう信号光L1の光路上における入力ポート12側を前段(或いは前側)と称する。また、入力ポート12から光偏向素子15に向かう信号光L1の光路上における光偏向素子15側を後段(或いは後側)と称する。
ポートアレイ14は、例えば、1つの入力ポート12と複数の出力ポート13とを含む。入力ポート12は、例えば、光ファイバ12aと、光ファイバ12aに光学的に接続されたコリメートレンズ12bとを含む。入力ポート12は、例えば波長多重光である信号光L1を入力する。出力ポート13は、例えば、光ファイバ13aと、光ファイバ13aに光学的に接続されたコリメートレンズ13bとを含む。出力ポート13は、例えば、光偏向素子15によって偏向された各波長成分の信号光を出力する。
リレー光学系16は、コリメートレンズ12b,13b及び集光レンズ19に光学的に接続されている。リレー光学系16は、第1のレンズ16aと第2のレンズ16bとを含む。第1のレンズ16aは、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有する。第1のレンズ16aは、例えば凸状の球面レンズといった回転対称レンズである。第1のレンズ16aは、第2のレンズ16bよりも前段に配置されている。第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側焦点がコリメートレンズ12b,13bの後側焦点と略一致するように配置されている。つまり、第1のレンズ16aは、コリメートレンズ12b,13bの焦点距離f及び第1のレンズ16aの焦点距離fの分だけコリメートレンズ12b,13bから離れた位置に配置されている。
第2のレンズ16bは、少なくともx−z平面内において光パワーを有する。ここでは、第2のレンズ16bは、x−z平面及びy−z平面のうちのx−z平面内のみにおいて光パワーを有する。第2のレンズ16bは、例えば、x−z平面内のみにおいて光パワーを有するシリンドリカルレンズである。第2のレンズ16bは、x−z平面内における第2のレンズ16bの前側焦点が第1のレンズ16aの後側焦点と略一致するように配置されている。また、第2のレンズ16bは、x−z平面内における第2のレンズ16bの後側焦点が集光レンズ19の前側焦点と略一致するように配置されている。つまり、第2のレンズ16bは、第1のレンズ16aの焦点距離f及び第2のレンズ16bの焦点距離fの分だけ第1のレンズ16aから離れた位置であって、第2のレンズ16bの焦点距離f及び集光レンズ19の焦点距離fの分だけ集光レンズ19から離れた位置に配置されている。
なお、リレー光学系16の第1及び第2の要素は、上記のような光パワーを有するものであれば、レンズのような透過型の要素の他、ミラーのような反射型の要素が適用され得る。ここで、光パワーは、焦点距離の逆数として定義される。
アナモルフィック光学系17は、リレー光学系16の前段又は後段に配置される。ここでは、アナモルフィック光学系17は、リレー光学系16の後段に配置されている。アナモルフィック光学系17は、リレー光学系16(第2のレンズ16b)から出射された信号光L1を入射する。そして、アナモルフィック光学系17は、x−z平面及びy−z平面のうちのy−z平面内のみにおいて、信号光L1のビームサイズを拡大する。すなわち、アナモルフィック光学系17は、入力されたビームのアスペクト比を変換して出力する機能を有するものである。アナモルフィック光学系17は、プリズムペア、シリンドリカルレンズ、及びシリンドリカルミラー等を、単独で又は組み合わせて構成され得る。ここでは、アナモルフィック光学系17は、一対のプリズム17a,17bから構成される。
入力ポート12から入力された信号光L1の前段側のプリズム17aへの入射角度は、例えば70°以上とすることができる。この場合には、y−z平面内において信号光L1のビームサイズを十分に拡大することができる。また、入力ポート12から入力された信号光L1のプリズム17aへの入射角度は、例えばブリュースター角に略等しくすることができる。この場合には、信号光L1の偏光依存による反射光を低減させることができる。すなわち、信号光L1に含まれるP偏光の反射を低減させることができる。
プリズム17a,17bの屈折率は、例えば1.5以上とすることができる。また、プリズム17a,17bの屈折率は、例えば3以上とすることができる。これらの場合、信号光L1を大きな入射角度でプリズム17a,17bに入射させた場合であっても、反射光を比較的少なくすることができる。このため、信号光L1のプリズム17a,17bへの入射角度を、上述したように設定することが容易である。特に、プリズム17a,17bの屈折率を3以上とすれば、信号光L1のプリズム17a,17bへの入射角度70°以上で且つブリュースター角と略等しくなるように設定することが可能となる。
分光素子18は、入力ポート12から入力されてリレー光学系16及びアナモルフィック光学系17を通過した信号光を入射する。分光素子18は、入射した信号光L1を、その波長に応じてy軸方向に(すなわち、y−z平面内において)分光して出射する。分光素子18においては、分光素子18に入射した信号光L1が波長ごとに複数の信号光L1に分光される場合があるが、ここでは、単一の信号光L1のみを図示する。
分光素子18は、集光レンズ19の前側焦点に配置されている。より具体的には、分光素子18は、x−z平面内における第2のレンズ16bの焦点距離fだけ第2のレンズ16bから離れた位置であって、集光レンズ19の焦点距離fだけ集光レンズ19から離れた位置に配置されている。分光素子18としては、例えば、回折格子を用いることができる。
集光レンズ19は、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有している。集光レンズ19は、分光素子18によって分光された信号光L1を、x−z平面内において例えばコリメートしつつ光偏向素子15に向けて出射する。集光レンズ19は、分光素子18によって分光された信号光L1をy−z平面内において集光する。集光レンズ19は、例えば、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有する凸状の球面レンズといった回転対称レンズとすることができる。
光偏向素子15は、集光レンズ19から出射した信号光L1のy−z平面内におけるビームウエスト位置に配置されている。したがって、x−z平面内及びy−z平面内において、光偏向素子15の配置位置が、集光レンズ19の後側焦点に一致しない場合がある。光偏向素子15は、集光レンズ19で集光された信号光L1を、その波長に応じた所定の出力ポート13に向けて偏向する。そのために、光偏向素子15は、x軸方向に沿って配列された複数の光偏向要素素子を有している。そして、光偏向素子15は、その光偏向要素素子によって、分光素子18で分光された信号光L1のそれぞれを独立して位相変調することにより、出力ポート13に向けて偏向する。
そのような光偏向素子15としては、例えば、LCOS(Liquid Cristal On Silicon)を用いることができる。その場合には、x軸及びy軸に沿って2次元アレイ状に配列された複数の画素のうち、x軸方向に配列された複数の画素の単位が信号光L1の偏向に寄与する光偏向要素素子として機能する。なお、光偏向素子15として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子を用いてもよい。
光偏向素子15によって偏向された信号光L1は、集光レンズ19、分光素子18、アナモルフィック光学系17、及び、リレー光学系16を介して、所定の出力ポート13に入射して出力される。
引き続いて、波長選択スイッチ1における信号光L1のビームウエストの制御について説明する。この説明に際し、簡略化のため、次のように呼称を定義して適宜用いることとする。すなわち、所定のレンズに入射する光のビームウエスト位置を「前側ウエスト位置」という。所定のレンズに入射する光のビームウエスト位置から所定のレンズまでの距離を「前側ウエスト距離」という。所定のレンズに入射する光のビームウエスト位置における光のビームサイズを「前側ウエストサイズ」という。
所定のレンズから出射した光のビームウエスト位置を「後側ウエスト位置」という。所定のレンズから出射した光のビームウエスト位置から所定のレンズまでの距離を「後側ウエスト距離」という。所定のレンズから出射した光のビームウエスト位置における光のビームサイズを「後側ウエストサイズ」という。なお、ここでの所定のレンズとは、例えば、波長選択スイッチ1〜1Cにおける各種レンズ、及び後述するレンズA等である。また、ここでの光とは、信号光L1,L11,L21及び後述する光L2等である。
まず、一般的な知見について説明する。図2に示されるように、レンズAを介して伝播するガウシアンビームである光L2について、以下のような関係が知られている(例えば「Sidney A. Self, “Focusing of spherical Gaussian beams” Applied Optics, vol.22, No.5, pp.658 (1983)」等参照)。
ここで、fはレンズAの焦点距離であり、λは光L2の波長である。また、S1Aは、レンズAに入射する光L2のビームウエスト位置AからレンズAまでの距離(すなわちレンズAの前側ウエスト距離)であり、D1Aは、ビームウエスト位置Aにおける光L2のビームサイズ(すなわちレンズAの前側ウエストサイズ)である。また、S2Aは、レンズAから出射した光L2のビームウエスト位置AからレンズAまでの距離(すなわちレンズAの後側ウエスト距離)であり、D2Aは、ビームウエスト位置Aにおける光L2のビームサイズ(すなわち、レンズAの後側ウエストサイズ)である。
図2及び上記式(5),(6)によれば、後側ウエスト距離S2Aは、前側ウエスト距離S1A及び前側ウエストサイズD1Aの少なくとも一方を調整することによって調整することができる。特に、前側ウエスト距離S1Aを焦点距離fと等しくすれば、後側ウエスト距離S2Aも焦点距離fと等しくなる。つまり、レンズAに入射する光L2のビームウエスト位置AをレンズAの前側焦点に一致させれば、レンズAから出射した光L2のビームウエスト位置AをレンズAの後側焦点に一致させることができる。
また、上記式(5),(7)によれば、後側ウエストサイズD2Aも、前側ウエスト距離S1A及び前側ウエストサイズD1Aを調整することによって調整することができる。概略的には、前側ウエストサイズD1Aを大きくすると後側ウエストサイズD2Aは小さくなる。また、概略的には、前側ウエスト距離S1Aを十分に大きくすると、後側ウエストサイズD2Aは小さくなる。
本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、以上の知見を考慮することにより、x−z平面内及びy−z平面内のそれぞれにおいて独立して信号光L1のビームウエストを制御する。図1の(a)に示されるように、x−z平面内においては、リレー光学系16の第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側ウエスト位置Pが第1のレンズ16aの前側焦点に一致するように配置されている。したがって、第1のレンズ16aの後側ウエスト位置Pは、第1のレンズ16aの後側焦点に一致している。
また、第1のレンズ16aの後側焦点は第2のレンズ16bの前側焦点に一致している。つまり、第2のレンズ16bの前側ウエスト位置Pは、第2のレンズ16bの前側焦点に一致している。したがって、第2のレンズ16bの後側ウエスト位置Pは、第2のレンズ16bの後側焦点に一致する。また、第2のレンズ16bの後側焦点は集光レンズ19の前側焦点に一致している。つまり、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pは、集光レンズ19の前側焦点に一致している。このように、リレー光学系16は、x−z面内において、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pを集光レンズ19の前側焦点に一致させる。
換言すれば、リレー光学系16は、x−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pを、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点に合わせる第1の光学系21として機能する。その第1の光学系21は、上述したように、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有する第1の要素としての第1のレンズ16aと、x−z平面及びy−z平面のうちのx−z平面内においてのみ光パワーを有する第2の要素としての第2のレンズ16bとを含む。
一方、図1の(b)に示されるように、y−z平面内においても、リレー光学系16の第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側ウエスト位置Pが第1のレンズ16aの前側焦点に一致するように配置されている。したがって、第1のレンズ16aの後側ウエスト位置Pは、第1のレンズ16aの後側焦点に一致している。
しかしながら、第2のレンズ16bは、y−z平面内において光パワーを有していない。このため、y−z平面内においては、集光レンズ19の前側ウエスト位置は、第2のレンズ16bの有無に関わらず、第1のレンズ16aの後側ウエスト位置Pとなる。つまり、y−z平面内においては、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pは、集光レンズ19の前側焦点に一致していない。より具体的には、y−z平面内においては、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pは、集光レンズ19の前側焦点の前段に位置している。
換言すれば、リレー光学系16の第2のレンズ16bは、y−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pを、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点からずらす第2の光学系22として機能する。そして、その第2の光学系22は、x−z平面及びy−z平面のうちのx−z平面内のみにおいて光パワーを有する第3の要素としての第2のレンズ16bから構成される。なお、第1の光学系21とは、x−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置P を、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点に合わせる機能を有する要素の名称であって、波長選択スイッチ1においてはリレー光学系16であり、後述の波長選択スイッチ1Aにおいてはリレー光学系16Aである。また、第2の光学系22は、y−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置P を、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点からずらす機能を有する要素の名称であって、波長選択スイッチ1においてはリレー光学系16の第2のレンズ16bであり、後述の波長選択スイッチ1Aにおいてはアナモルフィック光学系17である。
ここで、光偏向素子15上において、信号光L1のビームサイズに所望のアスペクト比を実現させるためには、例えば、x−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズを一定としたとき、y−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズを調整すればよい。y−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズは、集光レンズ19から出射した信号光L1のy−z平面内におけるビームサイズである。つまり、y−z平面内において、集光レンズ19から出射した信号光L1のビームサイズを調整すれば、所望のアスペクト比を実現することが可能となる。
そこで、図2及び上記式(5)〜(7)に示される知見を、y−z平面内における集光レンズ19及び信号光L1に対して適用することを検討する。y−z平面内における集光レンズ19の前側ウエストサイズD1yは、上記式(7)における前側ウエストサイズD1Aに相当する。y−z平面内における集光レンズ19の前側ウエスト距離S1yは、上記式(7)における前側ウエスト距離S1Aに相当する。y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエストサイズD2yは、上記式(7)中の後側ウエストサイズD2Aに相当する。
したがって、光偏向素子15上において所望のアスペクト比を実現すべく後側ウエストサイズD2yを調整するには、上記式(5),(7)に示されるように、前側ウエストサイズD1y及び前側ウエスト距離S1yの少なくとも一方を調整すればよい。これに対して、波長選択スイッチ1においては、上述したように、第2の光学系22が、y−z平面内において前側ウエスト位置Pを集光レンズ19の前側焦点からずらしている。すなわち、前側ウエスト距離S1yが、集光レンズ19の焦点距離fに限定されない。
つまり、波長選択スイッチ1においては、所望のアスペクト比を実現するうえで、y−z平面内において、前側ウエストサイズD1y及び前側ウエスト距離S1yの両方を調整可能である。このため、波長選択スイッチ1によれば、光学設計の自由度が向上する。これに対して、例えば、y−z平面内においても、集光レンズ19の前側ウエスト位置を集光レンズ19の前側焦点に一致させた場合には、前側ウエスト距離S1yが集光レンズ19の焦点距離fに限定される。つまり、所望のアスペクト比を実現するうえで、前側ウエスト距離S1yを調整する自由度が失われる。
なお、波長選択スイッチ1においては、y−z平面内において、第2の光学系22によって集光レンズ19の前側ウエスト位置Pが、集光レンズ19の前側焦点より前段に位置させられる。このため、y−z平面内においては、集光レンズ19に入射する信号光L1が、広がりながら集光レンズ19に入射する。つまり、波長選択スイッチ1においては、第2の光学系22をアスペクト比の向上に寄与させることができる。
ここで、上述したように、y−z平面内において、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pを集光レンズ19の前側焦点からずらすと、集光レンズ19の後側ウエスト位置が集光レンズ19の後側焦点からずれる。つまり、集光レンズ19の後側ウエスト距離S2y(上記式(6)の後側ウエスト距離S2Aに相当する)が集光レンズ19の焦点距離fから乖離する。このことに起因して、例えば集光レンズ19の後側焦点に光偏向素子15を配置した場合には、ロスが発生するおそれがある。そこで、引き続いて、ロスの低減について検討する。
図3は、前側ウエスト距離と後側ウエスト距離との関係を示すグラフである。図3の横軸は、前側ウエスト距離S1yを集光レンズ19の焦点距離fで除したものである。したがって、横軸の「1」は、前側ウエスト距離S1yと焦点距離fとが一致している状態を示す。このように、横軸の値は、前側ウエスト距離S1yと焦点距離fとの乖離の度合い(以下、「前側乖離度」という)を示す。
図3の縦軸は、後側ウエスト距離S2yを集光レンズ19の焦点距離fで除したものである。したがって、縦軸の「1」は、後側ウエスト距離S2yと焦点距離fとが一致している状態を示す。つまり、縦軸の値は、後側ウエスト距離S2yと焦点距離fとの乖離の度合い(以下、「後側乖離度」という)を示す。
また、図3における各グラフは、下記式(2)で表される第2の値Zryを下記式(3)に示されるように集光レンズ19の焦点距離fで除した第3の値Vを変化させた場合のバリエーションである。なお、第2の値Zryは、上記式(5)のZrAを、y−z平面内において集光レンズ19及び信号光L1に適用したものに相当する。
図3に示されるように、例えば第3の値Vが1以下である場合、後側乖離度(S2y/f)は、前側乖離度(S1y/f)が0から1まで間の領域にピークを有し、前側乖離度がそのピークから負方向に大きくなるにつれて減少する。また、同様の場合、後側乖離度は、前側乖離度が1から2までの間の領域にピークを有し、前側乖離度がそのピークから正方向に大きくなるにつれて減少する。
したがって、後側ウエスト距離S2yと集光レンズ19の焦点距離fとの乖離に起因したロス(すなわち、集光レンズ19の後側ウエスト位置が集光レンズ19の後側焦点からずれることに起因したロス)を低減するためには、前側乖離度の絶対値を大きくすればよい。そのためには、一例として、前側ウエスト距離S1yの絶対値を大きくすればよい。本実施形態に係る波長選択スイッチ1においては、アナモルフィック光学系17が、y−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pから集光レンズ19までの距離S1yを拡大する第3の光学系23として機能する。第3の光学系23は、一対のプリズム17a,17bから構成される。
より具体的には、図1の(b)に示されるように、リレー光学系16の第1のレンズ16aから出射した信号光L1は、y−z平面内において、第2のレンズ16bとの間にビームウエストを形成し、そのビームウエストから広がりながら第2のレンズ16bを通過して第3の光学系(アナモルフィック光学系17)23に入射する。第3の光学系23に入射した信号光L1は、y−z平面内においてビームサイズが拡大されて第3の光学系23から出射される。このため、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pは、実質的に、第1のレンズ16aにより形成されるビームウエストよりもさらに前段の位置Pに移される。つまり、第3の光学系23は、y−z平面内において前側ウエスト距離S1yを拡大する。
このように、波長選択スイッチ1においては、第3の光学系23が前側ウエスト距離S1yを拡大するので、後側乖離度が相対的に小さくなる。このため、後側ウエスト距離S2yと集光レンズ19の焦点距離fとの乖離に起因したロスが低減される。なお、ここでは、前側ウエスト距離S1yは、集光レンズ19の前段に位置する場合に正の値となり、集光レンズ19の後段に位置する場合に負の値となるものとする。
一方、図3に示されるように、第3の値Vが大きくなると、後側乖離度が小さくなる傾向がある。第3の値Vは、上記式(2),(3)に表されるように、第2の値Zryを大きくすることにより大きくすることができる。波長選択スイッチ1においては、アナモルフィック光学系17が、前側ウエストサイズD1yを拡大することにより、第2の値Zryを拡大する。つまり、波長選択スイッチ1においては、アナモルフィック光学系17は、y−z平面内において第2の値Zryを拡大する第4の光学系24として機能する。第4の光学系24は、一対のプリズム17a,17bから構成される。このように、波長選択スイッチ1においては、第4の光学系24が第3の値V(すなわち第2の値Zry)を拡大することにより後側乖離度を小さくする。このため、さらにロスが低減される。
引き続いて、光学設計の自由度の向上についてさらに検討する。図4は、前側ウエスト距離と後側ウエストサイズとの関係を示すグラフである。図4の横軸は、下記式(1)により表される第1の値Vを示している。第1の値Vは、上記の前側乖離度の絶対値をとったものである。また、図4の縦軸は、後側ウエストサイズD2yを前側ウエストサイズD1yで除した値(以下、「ウエストサイズ比」という)を示している。また、図4の各グラフは、上記式(3)に表される第3の値Vを変化させた場合のバリエーションである。図4は、両対数グラフである。
図4に示されるように、第3の値Vが4以上である場合には、ウエストサイズ比は、第1の値Vが小さい側から所定の値に至るまでの間において一定であり、第1の値Vがその所定の値以上になると変化(減少)する。ウエストサイズ比の変化は、前側ウエストサイズD1yを一定とすれば、後側ウエストサイズD2yの変化である。すなわち、第3の値Vが4以上である場合には、第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときに後側ウエストサイズD2yが変化する変化点Mを有している。換言すれば、波長選択スイッチ1においては、変化点Mよりも小さい領域においては、ウエストサイズ比(後側ウエストサイズD2y)を変化させずに第1の値Vを変更可能である。
上記式(1)に示されるように、第1の値Vは、前側ウエスト距離S1yを焦点距離fで除して絶対値をとったものである。したがって、このことは、後側ウエストサイズD2yを変化させずに前側ウエスト距離S1yを変更可能であることを意味する。後側ウエストサイズD2yは、光偏向素子15上における信号光L1のアスペクト比を規定する。したがって、波長選択スイッチ1においては、アスペクト比を変化させずに前側ウエスト距離S1yを変更する自由度が与えられる。
このような観点から、波長選択スイッチ1においては、第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときに集光レンズ19から出射した信号光L1のビームウエスト位置におけるビームサイズD2yが変化する変化点Mよりも小さい。これにより、上述したとおり光学設計の自由度を向上させることができる。特に、波長選択スイッチ1においては、第3の値Vを4以上とする。これにより、第1の値Vを変化させたときに後側ウエストサイズD2yが変化しない第1の値Vの領域が大きくなり、自由度がさらに向上する。なお、変化点Mは、一例として、第3の値Vが4の場合には5程度であり、第3の値Vが730の場合には230程度である。
なお、図1の(b)及び図5に示されるように、第1のレンズ16aによって形成されるビームウエスト位置(前側ウエスト位置)Pからアナモルフィック光学系17(例えばプリズム17aの設置位置)までの距離は、第2のレンズ16bの(x−z平面内における)焦点距離fと、第2のレンズ16bからアナモルフィック光学系17までの距離dとを用いて、f+dとを表される。さらに、アナモルフィック光学系17から実質的なビームウエスト位置Pまでの距離は、アナモルフィック光学系17の拡大倍率をmとすると、(f+d)×mと表される。つまり、上述したように前側ウエスト距離S1yを変更する自由度が得られることは、焦点距離f、距離d、及び倍率mを変更する自由度が得られることに相当する。
引き続いて、ロスのさらなる低減について検討する。光偏向素子15においてロスの発生を抑制するためには、x−z平面内及びy−z平面内の両方において、集光レンズ19の後側ウエスト位置に光偏向素子15を配置することが望ましい。しかしながら、上述したように、x−z平面内においては、集光レンズ19の後側ウエスト位置と集光レンズ19の後側焦点とが一致しているが、y−z平面内においては、集光レンズ19の後側ウエスト位置と集光レンズ19の後側焦点とが一致していない。
つまり、x−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置と、y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置とは一致していない。このため、波長選択スイッチ1においては、x−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置とy−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置との両方に合わせて光偏向素子15を配置することが困難である。
そこで、波長選択スイッチ1においては、y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置に合わせて光偏向素子15を配置する。つまり、光偏向素子15は、x−z平面内においては、y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置と集光レンズ19の後側焦点とのずれ(以下、「光軸方向ずれ」という)の分だけ、集光レンズ19の後側ウエスト位置及び後側焦点からずれている。このx−z平面内における光軸方向ずれ量は、│S2y−f│である。
図6は、光軸方向ずれ量と透過率との関係を示すグラフである。図6の横軸は、光軸方向ずれ量を下記式(8)で表される第4の値Zrxで除した値を示している。図6の縦軸は、透過率(ロス)を示している。下記式(8)におけるD2xは、集光レンズ19の後側ウエストサイズである。図6に示されるように、光軸方向ずれ量(│S2−f│)を第4の値Zrxで除した値が1.0程度であると、透過率が−1.0dB程度となる。したがって、透過率を−1.0dBよりも0に近づけるためには、光軸方向ずれ量を第4の値Zrx以下に抑えることが必要である。換言すれば、第4の値Zrxを相対的に大きくすれば、ロスが1.0dBを越えにくくなる。第4の値Zrxは、例えばD2xを大きくすれば大きくなる。
一方、波長選択スイッチ1においては、y−z平面内において、アナモルフィック光学系17によって拡大された信号光L1が集光レンズ19に入射する。一方、x−z平面内においては、信号光L1が、アナモルフィック光学系17によって拡大されずに集光レンズ19に入射する。このため、x−z平面内における集光レンズ19の後側ウエストサイズD2xは、y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエストサイズD2yよりも大きい。
したがって、x−z平面内において後側ウエストサイズD2xにより規定される第4の値Zrxは、y−z平面内において後側ウエストサイズD2yにより同様に規定される値に比べて相対的に大きい。つまり、波長選択スイッチ1においては、相対的に小さい後側ウエストサイズD2yとなるy−z平面内において、集光レンズ19の後側ウエスト位置に光偏向素子15を配置して光軸方向ずれを避け、相対的に大きい後側ウエストサイズD2xとなるx−z平面内において光軸方向ずれを許容する。これにより、波長選択スイッチ1においては、ロスが増加しにくくなる(ロスを低減可能である)。特に、波長選択スイッチ1においては、下記式(4)を満たすようにすることにより、ロスを1.0dB以下に抑えることが可能となる。
以上のように、波長選択スイッチ1によれば、所望のアスペクト比を実現するうえで、ロスを低減しつつ光学設計の自由度を向上させることが可能となる。さらに、自由度の向上により、ロスを低減するための光学系をさらに導入することも可能となる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第2実施形態の構成を示す模式図である。図7の(a)は、y軸方向からみたときの図であり、x−z平面における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図7の(b)は、x軸方向からみたときの図であり、y−z平面における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図7の(a),(b)に示されるように、本実施形態に係る波長選択スイッチ1Aは、上記波長選択スイッチ1と比較して、リレー光学系16に代えてリレー光学系16Aを備える点で相違している。
リレー光学系16Aは、第2のレンズ16bに代えて第2のレンズ16cを含む。第2のレンズ16cは、少なくともx−z平面内において光パワーを有する。ここでは、第2のレンズ16cは、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有する。第2のレンズ16cは、例えば凸状の球面レンズといった回転対称レンズである。
第2のレンズ16cは、第2のレンズ16cの前側焦点が第1のレンズ16aの後側焦点と略一致するように配置されている。また、第2のレンズ16cは、第2のレンズ16cの後側焦点が集光レンズ19の前側焦点と略一致するように配置されている。つまり、第2のレンズ16cは、第1のレンズ16aの焦点距離f及び第2のレンズ16cの焦点距離fの分だけ第1のレンズ16aから離れた位置であって、第2のレンズ16cの焦点距離f及び集光レンズ19の焦点距離fの分だけ集光レンズ19から離れた位置に配置されている。
引き続いて、波長選択スイッチ1Aにおける信号光L1のビームウエストの制御について説明する。本実施形態に係る波長選択スイッチ1Aにおいては、図7の(a)に示されるように、x−z平面内においては、リレー光学系16Aの第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側ウエスト位置Pが第1のレンズ16aの前側焦点に一致するように配置されている。したがって、第1のレンズ16aの後側ウエスト位置Pは、第1のレンズ16aの後側焦点に一致している。
また、第1のレンズ16aの後側焦点は第2のレンズ16cの前側焦点に一致している。つまり、第2のレンズ16cの前側ウエスト位置Pは、第2のレンズ16cの前側焦点に一致している。したがって、第2のレンズ16cの後側ウエスト位置Pは、第2のレンズ16cの後側焦点に一致する。また、第2のレンズ16cの後側焦点は集光レンズ19の前側焦点に一致している。つまり、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pは、集光レンズ19の前側焦点に一致している。このように、リレー光学系16Aは、x−z面内において、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pを集光レンズ19の前側焦点に一致させる。
換言すれば、リレー光学系16Aは、x−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pを、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点に合わせる第1の光学系21として機能する。その第1の光学系21は、上述したように、x−z平面内及びy−z平面内において光パワーを有する第1の要素としての第1のレンズ16aと、x−z平面内及びy−z平面内平面内において光パワーを有する第2の要素としての第2のレンズ16cとを含む。
同様に、図7の(b)に示されるように、y−z平面内においても、第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側ウエスト位置Pが第1のレンズ16aの前側焦点に一致するように配置されている。したがって、第1のレンズ16aの後側ウエスト位置Pは、第1のレンズ16aの後側焦点に一致している。また、第1のレンズ16aの後側焦点は第2のレンズ16cの前側焦点に一致している。つまり、第2のレンズ16cの前側ウエスト位置Pは、第2のレンズ16cの前側焦点に一致している。しかしながら、後述するように、第2のレンズ16cの後側ウエスト位置は、アナモルフィック光学系17によってずらされるので、第2のレンズ16cの後側焦点に一致しない。
より具体的には、第2のレンズ16cから出射した信号光L1は、第2のレンズ16cによって集光され、そのビームサイズが縮小しながらアナモルフィック光学系17に入射する。そして、アナモルフィック光学系17に入射した信号光L1は、アナモルフィック光学系17によって、ビームサイズの縮小の度合いが低下させられる。したがって、第2のレンズ16cから出射した信号光L1のビームウエストは、アナモルフィック光学系17がない場合の第2のレンズ16cの後側ウエスト位置Pよりも後段(後述する位置P)に位置させられる。
つまり、第2のレンズ16cの後側ウエスト位置Pは、アナモルフィック光学系17によって、第2のレンズ16cの後側焦点からずらされる。換言すれば、アナモルフィック光学系17は、y−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pを、z軸方向について集光レンズ19の前側焦点からずらす第2の光学系22として機能する。そして、その第2の光学系22は、一対のプリズム17a,17bから構成される。
このように、波長選択スイッチ1Aにおいても、第2の光学系22が、y−z平面内において前側ウエスト位置Pを集光レンズ19の前側焦点からずらす。すなわち、前側ウエスト距離S1yが、集光レンズ19の焦点距離fに限定されない。したがって、波長選択スイッチ1においては、所望のアスペクト比を実現するうえで、y−z平面内において、集光レンズ19の前側ウエストサイズD1y及び前側ウエスト距離S1yの両方を調整可能である。このため、波長選択スイッチ1Aによれば、光学設計の自由度が向上する。
なお、波長選択スイッチ1Aにおいては、y−z平面内において、第2の光学系22によって、集光レンズ19の前側ウエスト位置Pが集光レンズ19の前側焦点より後段に位置させられる。このため、y−z平面内において、信号光の広がりが比較的に小さい段階で分光素子18により信号光L1の分光を行うことが可能となる。このため、分光素子18の小型化が可能となる。
ここで、上述したように、波長選択スイッチ1Aにおいても、y−z平面内において、集光レンズ19の後側ウエスト距離S2yが集光レンズ19の焦点距離fから乖離する。このことに起因して、例えば集光レンズ19の後側焦点に光偏向素子15を配置した場合には、ロスが発生するおそれがある。そこで、波長選択スイッチ1Aにおいても、後側ウエスト距離S2yと集光レンズ19の焦点距離fとの乖離に起因したロスを低減するためには、前側乖離度の絶対値を大きくする。
そのために、前側ウエスト距離S1yの絶対値を大きくする。本実施形態に係る波長選択スイッチ1Aにおいても、アナモルフィック光学系17が、y−z平面内において、集光レンズ19に入射する信号光L1のビームウエスト位置Pから集光レンズ19までの距離S1yを拡大する第3の光学系23として機能する。第3の光学系23は、一対のプリズム17a,17bから構成される。
より具体的には、図7の(b)に示されるように、y−z平面内おいては、リレー光学系16の第2のレンズ16cに入射した信号光L1は、第2のレンズ16cによって集光される。したがって、信号光L1は、そのビームサイズを縮小しながら第3の光学系(アナモルフィック光学系17)23に入射する。そして、信号光L1は、第3の光学系23によって、そのビームサイズの縮小の度合いが低減される。このため、集光レンズ19の前側ウエスト位置は、実質的に、第3の光学系23がない場合の前側ウエスト位置Pよりも後段の位置Pに移される。
つまり、第3の光学系23は、y−z平面内において前側ウエスト距離S1yを拡大する。このように、波長選択スイッチ1Aにおいても、第3の光学系23が前側ウエスト距離S1yを拡大するので、後側乖離度が相対的に小さくなる(図3等参照)。このため、後側ウエスト距離S2yと集光レンズ19の焦点距離fとの乖離に起因したロスが低減される。
一方、波長選択スイッチ1Aにおいても、アナモルフィック光学系17が、前側ウエストサイズD1yを拡大することにより、上記式(2)に示される第2の値Zryを拡大する。つまり、波長選択スイッチ1Aにおいても、アナモルフィック光学系17は、y−z平面内において第2の値Zryを拡大する第4の光学系24として機能する。第4の光学系24は、一対のプリズム17a,17bから構成される。このように、波長選択スイッチ1においては、第4の光学系24が第3の値V(すなわち第2の値Zry)を拡大することにより後側乖離度を小さくする。このため、ロスを低減することが可能である。
ここで、上述したように、上記式(3)に示される第3の値Vが4以上である場合には、ウエストサイズ比が、上記式(1)に示される第1の値Vが小さい側から所定の値に至るまでの間において一定であり、第1の値Vがその所定の値以上になると変化(減少)する(図4参照)。すなわち、上述したように、第3の値Vが4以上である場合には、第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときに後側ウエストサイズD2yが変化する変化点Mを有している。換言すれば、波長選択スイッチ1Aにおいては、第1の値Vを変化点Mよりも大きくすることにより、後側ウエストサイズD2yを小さくすることが可能である。
後側ウエストサイズD2yは、光偏向素子15上における信号光L1のアスペクト比を規定する。したがって、波長選択スイッチ1Aにおいては、アスペクト比を向上させることが可能である。このような観点から、波長選択スイッチ1Aにおいては、第1の値Vは、第1の値Vを変化させたときに集光レンズ19から出射した信号光L1のビームウエスト位置におけるビームサイズD2yが変化する変化点Mよりも大きい。これにより、上述したとおりアスペクト比を向上させることができる。
第1の値Vは、上記式(1)に示されるように、集光レンズ19の前側ウエスト距離S1yによって規定される。また、アスペクト比は、x−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズを一定とすれば、y−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズにより規定される。そこで、集光レンズ19の前側ウエスト距離S1yと、y−z平面内における光偏向素子15上の信号光L1のビームサイズとの関係について、計算結果の一例を図9,10に示す。
図9に示される計算には、以下の条件を用いている。
[プリズム(アナモルフィック光学系17)]
倍率8倍(プリズム2個(プリズム17a,17b))、硝材はSi
[レンズ]
コリメートレンズ12bの焦点距離f1:1.4mm
第1のレンズ16aの焦点距離f2:65mm
第2のレンズ16cの焦点距離f3:65mm
集光レンズ19の焦点距離f4:100mm
ビームウエスト直径:0.2654mm
[波長]
信号光L1の波長:0.001548mm
図9に示されるように、集光レンズ19の前側ウエスト距離S1yの絶対値が450mm付近でビームサイズが徐々に小さくなり始めている。つまり、上記変化点Mを規定する前側ウエスト距離S1yは、ここでは450mm程度である。また、前側ウエスト距離S1yを3000mm程度としたときに、光偏向素子15におけるアスペクト比を30程度とすることができる。
図10に示される計算には、以下の条件を用いている。
[プリズム(アナモルフィック光学系17)]
倍率8倍(プリズム2個(プリズム17a,17b))、硝材はSi
[レンズ]
コリメートレンズ12bの焦点距離f1:0.7mm
第1のレンズ16aの焦点距離f2:65mm
第2のレンズ16cの焦点距離f3:65mm
集光レンズ19の焦点距離f4:100mm
集光レンズ19の前側ウエストサイズD1y:0.133mm
[波長]
信号光L1の波長:0.001548mm
図10に示されるように、集光レンズ19の前側ウエスト距離S1yの絶対値が180mm付近でビームサイズが徐々に小さくなり始めている。つまり、上記変化点Mを規定する前側ウエスト距離S1yは、ここでは180mm程度である。また、前側ウエスト距離S1yを1900mm程度としたときに、光偏向素子15におけるアスペクト比を30程度とすることができる。
なお、図7の(b)及び図8に示されるように、アナモルフィック光学系17がない場合の第2のレンズ16cの後側ウエスト位置Pからアナモルフィック光学系17までの距離は、第2のレンズ16cの焦点距離fと、第2のレンズ16cからアナモルフィック光学系17までの距離dとを用いて、f−dとを表される。さらに、アナモルフィック光学系17から実質的なビームウエスト位置Pまでの距離は、アナモルフィック光学系17の拡大倍率をmとすると、(f−d)×mと表される。つまり、上述したように前側ウエスト距離S1yを変更する自由度が得られることは、焦点距離f、距離d、及び倍率mを変更する自由度が得られることである。
ここで、波長選択スイッチ1Aにおいても、波長選択スイッチ1と同様に、y−z平面内における集光レンズ19の後側ウエスト位置に合わせて光偏向素子15を配置する。さらに、波長選択スイッチ1Aにおいても、上記式(4)を満たすようにする。これにより、ロスを1.0dB以下に抑えることが可能となる。
[第3実施形態]
図11は、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第3実施形態の構成を示す模式図である。特に、図11は、x軸方向からみたときの図であり、y−z平面内における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図11に示されるように、本実施形態に係る波長選択スイッチ1Bは、上記波長選択スイッチ1Aと比較して、偏波ダイバーシティモジュール30をさらに備える点で相違している。偏波ダイバーシティモジュール30は、リレー光学系16Aの前段に配置されている。
偏波ダイバーシティモジュール30は、偏光ビームスプリッタ31、波長板(偏光回転素子)32、及び光路調整素子33を含む。偏光ビームスプリッタ31は、信号光L1を偏光方向(s/p偏光)に応じてy軸方向に分離する。波長板32は、偏光ビームスプリッタ31で分離された信号光DL1,DL2のうちの一方の信号光DL2の偏光方向を他方の信号光DL1の偏光方向に合わせる。光路調整素子33は、偏光ビームスプリッタ31で分離された信号光DL1,DL2のうちの一方の信号光DL1の光路長を他方の信号光DL2光路長に合わせる。
なお、偏波ダイバーシティモジュール30においては、偏光ビームスプリッタ31で分離された信号光DL2は、ミラー34で反射された後に波長板32に入射する。このように、波長選択スイッチ1Cは、偏波ダイバーシティモジュール30を備えることにより、偏波依存損失を低減することができる。特に、リレー光学系16Aの前段に配置することで、偏波ダイバーシティモジュール30を小型化できる。
ここで、このような偏波ダイバーシティモジュール30を備える波長選択スイッチ1Cにおいては、信号光DL1と信号光DL2とが別々の経路をたどる。信号光DL1,DL2の通る経路は、往路及び復路において逆になる。例えば、図示上側の経路で光偏向素子15に向かう信号光DL1は、光偏向素子15から戻る際には図示下側の経路を通る。このとき、波長選択スイッチ1Cにおいては、リレー光学系16A及びアナモルフィック光学系17の上述した機能が重要となるので、信号光DL1,DL2の往路及び復路における光路長を揃える必要がある。このため、例えばシリンドリカルレンズやプリズムアセンブリで構成される光路調整素子33を配置することがより有効である。
[第4実施形態]
図12及び図13は、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの第4実施形態の構成を示す模式図である。特に、図12は、y軸方向からみたときの図であり、x−z平面における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図13は、x軸方向からみたときの図であり、y−z平面における波長選択スイッチの模式的な構成を示す図である。図12,13に示されるように、本実施形態に係る波長選択スイッチ1Cは、上記波長選択スイッチ1と比較して、ポートアレイ14に代えてポートアレイ14Cを備える点、及び、光偏向素子15に代えて光偏向素子15Cを備える点で相違している。
ポートアレイ14C、リレー光学系16、アナモルフィック光学系17、分光素子18、集光レンズ19、及び光偏向素子15Cは、所定の軸線C上に並んで配置されている。所定の軸線Cは、例えばz軸方向に延びる軸線である。なお、図12及び図13においては、所定の軸線Cが一直線状に描かれているが、例えば反射鏡等が中途に配置されることにより所定の軸線Cが屈曲していてもよい。
図14は、所定の軸線Cの方向(z軸方向)からみたポートアレイ14Cの構成を示す図である。また、図15は、y軸方向からみたポートアレイ14Cの構成を示す側面図である。図14及び図15に示されるように、ポートアレイ14Cは、第1の部分40aと第2の部分40bとを有している。第1の部分40aと第2の部分40bとは、図12及び図13に示された所定の軸線Cと交差する第1の方向(本実施形態では、x軸方向)に並んで配置されている。
第1の部分40aは、3個以上の第1の光入出力ポート41を含む。本実施形態では、これらの光入出力ポート41はx軸方向に整列されている。これらの光入出力ポート41には、一又は複数の入力ポート12としての第1の入力ポート41aと、一又は複数の出力ポート13としての第1の出力ポート41bとが含まれている。例示として、図14及び図15には、一つの入力ポート41aと、複数の出力ポート41bとが示されている。この場合、入力ポート41aは、例えば波長多重光である信号光L11を波長選択スイッチ1Cの内部へ出射する。出力ポート41bは、例えば、光偏向素子15Cによって偏向された波長成分L12を受ける。
図15に示されるように、この第1の部分40aでは、所定の軸線Cに対し所定の軸線Cと交差する第1の方向(本実施形態では、x軸方向)に傾斜した光軸でもって光入出力ポート41の入出射(すなわち、入力ポート41aからの信号光L11の出射および出力ポート41bへの波長成分L12の入射)が行われる。所定の軸線Cを基準とする光入出力ポート41の入出射角θの角度範囲は、所定の軸線Cを0°としたとき例えば0°<θ<5°であり、更に好適には0°<θ<3°である。
第2の部分40bは、3個以上の第2の光入出力ポート42を含む。本実施形態では、これらの光入出力ポート42はx軸方向に整列されている。これらの光入出力ポート42には、一又は複数の入力ポート12としての第2の入力ポート42aと、一又は複数の第2の出力ポート13としての出力ポート42bとが含まれている。例示として、図14及び図15には、一つの入力ポート42aと、複数の出力ポート42bとが示されている。この場合、光入力ポート42aは、例えば波長多重光である信号光L21を波長選択スイッチ1Cの内部へ出射する。出力ポート42bは、例えば、光偏向素子15Cによって偏向された波長成分L22を受ける。
図15に示されるように、この第2の部分40bでは、x軸方向に傾斜した光軸でもって光入出力ポート42の入出射(すなわち、入力ポート42aからの信号光L21の出射および出力ポート42bへの波長成分L22の入射)が行われる。所定の軸線Cを基準とする光入出力ポート42の入出射角は、光入出力ポート41の入出射角θとは異なっており、例えば−θである。
各光入出力ポート41は、光ファイバ41c及び集光素子(集光レンズ)41dを含んで構成されている。各集光素子41dは、各光ファイバ41cに対して一対一で設けられ、対応する光ファイバ41cの端面に光結合されている。同様に、各光入出力ポート42は、光ファイバ42c及び集光素子(集光レンズ)42dを含んで構成されている。各集光素子42dは、各光ファイバ42cに対して一対一で設けられ、対応する光ファイバ42cの端面に光結合されている。
図15に示されるように、各光ファイバ41cと、各光ファイバ41cそれぞれに対応する各集光素子41dとの光軸は互いにずれている。具体的には、集光素子41dの光軸は光ファイバ41cの光軸に対してΔα(>0)だけずれており、また、そのずれ量Δαは、3個以上の光入出力ポート41において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート41に均一な正の入出射角θが付与されている。なお、本実施形態では、3個以上の光ファイバ41cは間隔αでもって互いに等間隔に配置されており、これらに対応する3個以上の集光素子41dもまた、間隔αでもって互いに等間隔に配置されている。
一方、各光ファイバ42cと、各光ファイバ42cそれぞれに対応する各集光素子42dとの光軸もまた、x軸方向に互いにずれている。但し、そのずれ量は集光素子41dのずれ量とは異なっており、例えば−Δαである。また、そのずれ量−Δαは、3個以上の光入出力ポート42において互いに等しい。これによって、3個以上の光入出力ポート42に均一な負の入出射角−θが付与されている。また、本実施形態では、3個以上の光ファイバ42cは間隔αでもって互いに等間隔に配置されており、これらに対応する3個以上の集光素子42dもまた、間隔αでもって互いに等間隔に配置されている。
また、本実施形態では、光入出力部40が、光入出力ポート41,42とは別に、調芯用ポート43を更に有している。調芯用ポート43は、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用の光L3の入出射を行うためのポートである。この調芯用ポート43もまた、光ファイバ43cと、光ファイバ43cの端面に光結合された集光素子43dとを含んでいる。但し、光ファイバ43cの光軸と集光素子43dの光軸とは、互いに一致している。従って、調芯用ポート43において入出射される光L3は、所定の軸線Cに沿って伝搬する。
このような調芯用ポート43は、図14及び図15に示されるように第1の部分40a及び第2の部分40bに対して共通に設けられてもよく、或いは、第1の部分40a及び第2の部分40bそれぞれに少なくとも一つずつ設けられていてもよい。本実施形態では、第1の部分40aと第2の部分40bとの間に一つの調芯用ポート43が配置されている。
光ファイバ43cに隣り合う光ファイバ41c及び42cと光ファイバ43cとは、互いに間隔αをあけて配置されている。一方、集光素子43dに隣り合う集光素子41d及び42dと集光素子43dとは、互いに間隔α+Δαをあけて配置されている。このような構成によって、前述した光ファイバ41cと集光素子41dとの光軸のずれ量Δα、及び光ファイバ42cと集光素子42dとの光軸のずれ量−Δαが実現されている。換言すれば、本実施形態では、光ファイバ41c、42c及び43cが互いに等ピッチで配列され、集光素子41d、42d及び43dが互いに不等ピッチで配列されている。そして、集光素子41dの位置が、光ファイバ41cに対して配列方向の一方の側(x軸の正側)にずれており、集光素子42dの位置が、光ファイバ42cに対して配列方向の他方の側(x軸の負側)にずれている。
再び図12及び図13を参照する。波長選択スイッチ1Cにおいては、リレー光学系16の第1のレンズ16a及び第2のレンズ16bは、光入出力ポート11,12に対して共通に設けられている。第1のレンズ16aは、第1のレンズ16aの前側焦点が集光素子41d〜43d(図4を参照)の後側焦点と略一致するように配置されている。つまり、第1のレンズ16aは、ポートアレイ14Cが有する集光素子41d〜43dの焦点距離f1及び第1のレンズ16aの焦点距離f2の分だけ集光素子41d,42dから離れた位置に配置されている。
アナモルフィック光学系17(プリズム17a,17b)は、光入出力ポート41,42に対して共通に設けられている。アナモルフィック光学系17は、リレー光学系16の第2のレンズ16bから出射された信号光L11,L21を入射すると共に、その信号光L11,L21のビームサイズをy軸方向に拡大して出射する。
分光素子18は、光入出力ポート41,42に対して共通に設けられている。分光素子18は、光入出力ポート41,42の入出射光の光軸を、所定の軸線Cおよびx軸方向と交差する方向、例えばy軸方向へ波長に応じた角度で変化させる。分光素子18は、入力ポート41a,42aからの信号光L11,L21が波長多重光である場合には、信号光L11,L21を複数の波長成分に分光する。図12及び図13では、理解の容易のため、複数の波長成分のうちの或る波長成分L12,L22のみを代表して図示する。
集光レンズ19は、光入出力ポート41,42に対して共通に設けられている。集光レンズ19は、分光素子18によって分光されて出射された波長成分L12,L22を入射し、光偏向素子15C上に結合する。
光偏向素子15Cは、集光レンズ19によって集光された波長成分L12を受け、その波長に応じた所定の光出力ポート41bに向けて波長成分L12を偏向する。同様に、光偏向素子15Cは、集光レンズ19によって集光された波長成分L21を受け、その波長に応じた所定の出力ポート42bに向けて波長成分L22を偏向する。そのために、光偏向素子15Cは、所定の軸線Cと交差する平面内にて二次元状に配列された複数の光偏向領域(光偏向要素素子)を有している。光偏向素子15Cは、各光偏向領域において対応する波長成分L21,L22を受け、波長成分L12,L22のそれぞれを独立して光出力ポート41b,42bに向けて偏向する。
図16は、所定の軸線の方向から見た光偏向素子の正面図である。図16に示されるように、光偏向素子15Cは、x軸方向に並ぶ第1の光偏向部51および第2の光偏向部52を有している。第1の光偏向部51は、y軸方向(分光方向)に並ぶ複数の光偏向領域51aを含んでおり、分光素子18を経た入力ポート41aからの各波長成分を対応する光偏向領域51aにおいて受け、これらの波長成分を光出力ポート41bへ向ける。また、第2の光偏向部52は、y軸方向(分光方向)に並ぶ複数の光偏向領域52aを含んでおり、分光素子18を経た光入力ポート42aからの各波長成分を対応する光偏向領域52aにおいて受け、これらの波長成分を出力ポート42bへ向ける。
光偏向素子15Cとしては、例えばLCOSといった位相変調素子が好適に用いられる。このような位相変調素子は、位相変調を行う複数の画素を有し、回折格子状の位相変調パターンを呈示することにより入射光の光路を偏向する。なお、光偏向素子15Cとしては、位相変調素子以外にも、例えばMEMS素子といった種々の素子を用いることができる。
光偏向素子15CとしてLCOS型の位相変調素子が用いられる場合、所定の軸線Cおよびx軸方向を含む面内(すなわちx−z平面内)において、入力ポート41a,42aから到達する波長成分L12,L22の光軸が位相変調素子の変調面に対して直交するとよい。これにより、更に精緻な偏向制御が可能となる。このような形態は、例えば、x−z平面内において波長成分L12,L22の光軸が変調面に対して直交するように、所定の軸線Cに対する光入出力ポート41,42の入出射角θ,−θが設定されることにより好適に実現され得る。この場合、前段光学系(リレー光学系16及びアナモルフィック光学系17)及び集光レンズ19は、x−z平面内において波長成分L12,L22の光軸が変調面に対して直交するように、光入出力ポート41,42からの光の光路を変更するとよい。
また、この場合、x軸方向における前段光学系(リレー光学系16及びアナモルフィック光学系17)並びに集光レンズ19の中心光軸が、互いに一致していると更に好適である。また、この場合、光入出力ポート41の入出射光L11,L12の光軸と、光入出力ポート42の入出射光L21,L22の光軸とは、所定の軸線Cに対して互いに対称であるとよい。なお、所定の軸線Cは、仮に該所定の軸線Cに沿って出射された光が位相変調素子の変調面に到達した場合に、所定の軸線Cおよびx軸方向を含む面内(x−z平面内)において、該光の光軸が位相変調素子の変調面に対して直交するような軸線である。
光偏向素子15Cによって偏向された波長成分L12,L22は、集光レンズ19、分光素子18、アナモルフィック光学系17、及びリレー光学系16を介して所定の出力ポート41b,42bに到達し、波長選択スイッチ1Cの外部へ出力される。
以上の構成を備える本実施形態の波長選択スイッチ1Cによって得られる効果について説明する。例えば、特開2011−248000号公報に記載された波長選択スイッチでは、光入出力部の二以上のグループそれぞれに対応するレンズが配置され、このレンズによって、入出射光の光軸に対して各グループ毎に異なる角度が付与されている。しかしながら、このような構成では部品点数が多くなり、また、上記レンズの分だけ光路長が長くなってしまい波長選択スイッチの小型化を妨げる一因となる。
これに対し、本実施形態の波長選択スイッチ1Cでは、そのようなレンズを利用せずに、光入出力部40の第1の光入出力ポート41および第2の光入出力ポート42のそれぞれにおいて入出射光の光軸に所定の角度を付与している。したがって、本実施形態の波長選択スイッチ1Cによれば、部品点数を抑え、光路長を過度に長くすることなく、より多くの波長成分を分離(若しくは結合)することが可能となる。
また、本実施形態のように、光入出力ポート41,42は、光ファイバ41c,42cと、光ファイバ41c,42cに対して一対一で設けられ、該光ファイバ41c,42cの端面に光結合された集光素子41d,42dとを含んでもよい。この場合、光ファイバ41c,42cの光軸と集光素子41d,42dの光軸とを互いにずらすことによって、光入出力ポート41,42における入出射角θ,−θを簡素な構成でもって容易に設定することができる。また、このような形態により、光入出力ポート41,42が十分な有効径を確保できるので、波長選択スイッチ1Cが小型化された場合であっても入出射角θ,−θの絶対値を十分に大きくすることが可能となる。
また、本実施形態のように、ポートアレイ14Cは、光入出力ポート41,42とは別に、所定の軸線Cに沿った光軸でもって調芯用の光L3の入出射を行う調芯用ポート43を更に有してもよい。光入出力ポート41,42は入出射光が傾斜しているため調芯に使用し難いが、このような調芯用ポート43を別に用意しておくことによって、調芯作業を容易に行うことができる。
以上の実施形態は、本発明の一側面に係る波長選択スイッチの一実施形態を説明したものである。したがって、本発明の一側面に係る波長選択スイッチは、上記の波長選択スイッチ1〜1Cに限定されない。本発明の一側面に係る波長選択スイッチは、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上記の波長選択スイッチ1〜1Cを任意に変更したものとすることができる。
例えば、上記実施形態においては、波長選択スイッチ1Aに対して偏波ダイバーシティモジュール30を設けた波長選択スイッチ1Bについて説明した。しかしながら、波長選択スイッチ1,1Cに対して偏波ダイバーシティモジュール30を設けてもよい。
また、上記実施形態においては、波長選択スイッチ1に対してポートアレイ14C及び光偏向素子15Cを適用した波長選択スイッチ1Cについて説明した。しかしながら、波長選択スイッチ1A,1Bに対して、ポートアレイ14C及び光偏向素子15Cを適用してもよい。
また、上記実施形態においては、波長選択スイッチ1〜1Bを、入力ポート12から波長多重光を入力し、出力ポート13から分光後の各波長成分の光を出力する場合に適用する例ついて説明したが、波長選択スイッチ1〜1Bは、複数の入力ポート12から各波長成分の光を入力し、出力ポート13から合波後の波長多重光を出力する場合に適用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、ポートアレイ14の各ポート12,13が、光ファイバ12a,13aとコリメートレンズ12b,13bとを含んで構成されるものとしたが、ポートアレイ14の態様はこれに限定されない
本発明の一側面によれば、光学設計の自由度を向上可能な波長選択スイッチを提供することができる。
1,1A,1B,1C…波長選択スイッチ、12…入力ポート、13…出力ポート、14,14C…ポートアレイ、15,15C…光偏向素子、16…リレー光学系、16A…リレー光学系、16a…第1のレンズ(第1の要素)、16b…第2のレンズ(第2の要素、第3の要素)、16c…第2のレンズ(第2の要素)、17…アナモルフィック光学系、21…第1の光学系、22…第2の光学系、23…第3の光学系、24…第4の光学系、30…偏波ダイバーシティモジュール、31…偏光ビームスプリッタ、32…波長板(偏光回転素子)、33…光路調整素子、40a…第1の部分、40b…第2の部分、41…第1の光入出力ポート、41a…第1の入力ポート、41b…第1の出力ポート、42…第2の光入出力ポート、42a…第2の入力ポート、42b…第2の出力ポート。

Claims (22)

  1. 信号光を入力する入力ポート及び信号光を出力する出力ポートを第1の方向に配列して構成されるポートアレイと、
    前記入力ポートから入力された信号光を前記第1の方向と異なる第2の方向に分光する分光素子と、
    前記分光素子で分光された信号光のそれぞれを集光する集光素子と、
    前記集光素子で集光された信号光のそれぞれを前記出力ポートに向けて偏向する光偏向素子と、
    前記第1の方向と信号光の光軸方向とによって張られる第1の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、前記光軸方向について前記集光素子の前側焦点に合わせる第1の光学系と、
    前記第2の方向と前記光軸方向とによって張られる第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、前記光軸方向について前記前側焦点からずらす第2の光学系と、
    を備える波長選択スイッチ。
  2. 前記第1の光学系は、前記第1及び第2の面内において光パワーを有する第1の要素と、少なくとも前記第1の面内において光パワーを有する第2の要素と、を含む請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記第2の光学系は、前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、前記光軸方向について前記前側焦点の前段に位置させる、請求項1又は2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記第2の光学系は、前記第1及び第2の面のうちの前記第1の面内のみにおいて光パワーを有する第3の要素から構成される、請求項3に記載の波長選択スイッチ。
  5. 前記第2の光学系は、前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置を、前記光軸方向について前記前側焦点の後段に位置させる、請求項1又は2に記載の波長選択スイッチ。
  6. 前記第2の光学系は、少なくとも一対のプリズムから構成される、請求項5に記載の波長選択スイッチ。
  7. 前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から前記集光素子までの距離を拡大する第3の光学系を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  8. 前記第3の光学系は、少なくとも一対のプリズムから構成される、請求項7に記載の波長選択スイッチ。
  9. 前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から前記集光素子までの距離をS1yとし、前記集光素子の焦点距離をfとし、前記集光素子から出射した信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD2yとしたとき、下記式(1)により表される第1の値Vは、前記第1の値Vを変化させたときに前記ビームサイズD2yが変化する変化点よりも小さい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  10. 前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置から前記集光素子までの距離をS1yとし、前記集光素子の焦点距離をfとし、前記集光素子から出射した信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD2yとしたとき、下記式(1)により表される第1の値Vは、前記第1の値Vを変化させたときに前記ビームサイズD2yが変化する変化点よりも大きい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  11. 前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD1yとし、信号光の波長をλとしたとき、下記式(2)により表される第2の値Zryを拡大する第4の光学系を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  12. 前記第4の光学系は、少なくとも1対のプリズムから構成される、請求項11に記載の波長選択スイッチ。
  13. 前記第2の面内において、前記集光素子に入射する信号光のビームウエスト位置におけるビームサイズをD1yとし、信号光の波長をλとし、前記集光素子の焦点距離をfとしたとき、下記式(2)により表される第2の値Zryを用いて下記式(3)により表される第3の値Vは4以上である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。

  14. 前記光偏向素子は、前記集光素子から出射した信号光の前記第2の面内におけるビームウエスト位置に配置される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  15. 前記集光素子から出射した信号光の第2の面内におけるビームウエスト位置から前記集光素子までの距離をS2yとし、前記集光素子から出射した信号光の前記第1の面内におけるビームウエスト位置での信号光のビームサイズをD2xとし、前記集光素子の焦点距離をfとし、信号光の波長をλとしたとき、下記式(4)を満たす、請求項14に記載の波長選択スイッチ。
  16. 前記入力ポートから入力された信号光の前記プリズムへの入射角度は、70°以上である請求項6,8,12のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  17. 前記入力ポートから入力された信号光の前記プリズムへの入射角度は、ブリュースター角に略等しい、請求項6,8,12,16のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  18. 前記プリズムの屈折率は、1.5以上である、請求項16又は17に記載の波長選択スイッチ。
  19. 前記プリズムの屈折率は、3.0以上である、請求項18に記載の波長選択スイッチ。
  20. 前記第1の光学系の前段に配置された偏波ダイバーシティモジュールを備える、請求項1〜19のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
  21. 前記偏波ダイバーシティモジュールは、信号光を偏波方向に応じて前記第2の方向に分離する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタで分離された信号光のうちの一方の偏光方向を他方の偏光方向に合わせる偏光回転素子と、前記偏光ビームスプリッタで分離された信号光のうちの一方の光路長を他方の光路長に合わせる光路調整素子と、を含む請求項20に記載の波長選択スイッチ。
  22. 前記ポートアレイ、前記分光素子、及び、前記光偏向素子は、所定の軸線上に配置されており、
    前記ポートアレイは、
    前記入力ポートとしての第1の入力ポートと前記出力ポートとしての第1の出力ポートとを含む第1の光入出力ポートを有し、前記所定の軸線に対し前記第1の方向に傾斜した第1の光軸でもって前記第1の光入出力ポートの入出射を行う第1の部分と、
    前記入力ポートとしての第2の入力ポートと前記出力ポートとしての第2の出力ポートとを含む第2の光入出力ポートを有し、前記所定の軸線に対し前記第1の方向に傾斜した第2の光軸でもって前記第2の光入出力ポートの入出射を行う第2の部分と、
    を有し、
    前記所定の軸線を基準とする前記第1の光軸の傾斜角と前記第2の光軸の傾斜角とは、互いに異なり、
    前記分光素子は、前記第1及び第2の入出力ポートに対して共通に設けられており、
    前記光偏向素子は、
    前記分光素子を経た前記第1の入力ポートからの信号光を前記第1の出力ポートへ向ける第1の光偏向部と、
    前記分光素子を経た前記第2の入力ポートからの信号光を前記第2の出力ポートへ向ける第2の光偏向部と、
    を有する、請求項1〜21のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
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