JP2015230275A - 車両用計器のリング固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リング状加飾部材をアッパーハウジング(枠体)に、ガタ付きなく、かつ脱落することなく確実に固定することができる車両用計器のリング固定構造を提供する。
【解決手段】リング状加飾部材20を構成する部分リング22の裏面側に突設された、弾性変形可能なガタ付き防止爪部30aを、アッパーハウジング(枠体)に設けられたガタ付き防止爪係止孔部(係止孔部)に挿通して係止し、部分リング22の裏面側に突設された、弾性変形可能な抜け防止爪部32aを、アッパーハウジングに設けられた抜け防止爪係止孔部(係止孔部)に挿通して係止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用計器の外縁に装着されるリング状加飾部材の固定構造に関するものである。
従来、車両用計器の枠体にリング状加飾部材を固定するために、係止爪を用いた固定構造が採られていた。そして、リング状加飾部材のガタ付きを防止するために、例えば、リング状加飾部材の周方向に沿って、延出部の先端部に、互いに外向きに突出する一対の爪部を複数設置していた(特許文献1)。また、同様の係止作用を有する爪部の別の形態として、爪部を貫通孔に挿入した際に、貫通孔の裏面側縁部に当接する傾斜面を有する構造が開示されている(特許文献2)。
特開2006−300645号公報 特開2004−248356号公報
しかしながら、特許文献1の固定構造にあっては、リング状加飾部材を枠体に係止した際のガタ付きは軽減できるが、爪の構造が複雑であるため、リング状加飾部材のコストアップを招くという課題があった。また、特許文献2に記載された爪部による固定構造によると、爪部の傾斜面と、枠体の貫通孔の裏面側縁部と、が当接することによってガタ付きの発生を防止することはできるが、傾斜面と、貫通孔の裏面側縁部と、は点または線で当接しているにすぎないため、僅かな引っ張り力で係止が解除してしまう、すなわち、爪部のガタ付きは抑えられるが、爪部の抜け防止効果は低いという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の車両用計器のリング固定構造は、少なくとも2つの部分リングが分岐部において接続したリング状加飾部材を枠体に係止する車両用計器のリング固定構造であって、前記部分リングの裏面側に、前記部分リングを前記枠体に係止した際に、前記部分リングのガタ付きの発生を防止する弾性変形可能なガタ付き防止爪部と、前記部分リングの脱落を防止する弾性変形可能な抜け防止爪部と、がそれぞれ突設されて、前記ガタ付き防止爪部と前記抜け防止爪部とが、それぞれ前記枠体に形成された係止孔部に係止されることを特徴とする。
本発明に係る車両用計器のリング固定構造によれば、リング状加飾部材を構成する部分リングの裏面側に突設された、弾性変形可能なガタ付き防止爪部が、枠体に設けられた係止孔部に係止されるため、リング状加飾部材のガタ付きを防止することができるとともに、部分リングの裏面側に突設された、弾性変形可能な抜け防止爪部が、枠体に設けられた係止孔部に係止されるため、リング状加飾部材の枠体からの脱落を防止することができる。したがって、2種類の簡単な構造を有する異なる爪を併用することによって、リング状加飾部材のガタ付き防止と脱落防止を両立することができる。
本発明の1実施形態である実施例1における、車両用計器の構成を示す分解構成図である。 車両用計器を構成するリング状加飾部材の構造を示す図であり、(a)はリング状加飾部材の平面図である。(b)はリング状加飾部材の上面図である。(c)はリング状加飾部材の底面図である。(d)はリング状加飾部材の下面図である。 アッパーハウジング(枠体)の一部を、図1の矢印Aの方向から見た図であり、アッパーハウジングに設けられた係止孔部の構造を示す図である。 (a)はリング状加飾部材に備えられたガタ付き防止爪部の外観図である。(b)はガタ付き防止爪部をアッパーハウジング(枠体)に係止した状態で、図2(c)の切断線P−Pで切った断面図である。 (a)はリング状加飾部材に備えられた抜け防止爪部の外観図である。(b)は図5(a)を矢印Bの方向から見た図である。(c)は抜け防止爪部をアッパーハウジング(枠体)に係止した状態で、図2(c)の切断線Q−Qで切った断面図である。
以下、本発明の車両用計器のリング固定構造の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車両用計器100の構成を示す分解構成図である。
[実施例1の構成の説明]
本発明の一実施形態である車両用計器100は、図1に示す主要な構成要素から構成されている。すなわち、車両用計器100は、車両の車速,エンジン回転数,燃料残量,エンジン冷却水温度等の状態を表示する機能を有して、図1に示すように、計器前面をカバーする透明な樹脂素材からなるカバー部材10と、計器周縁を加飾するために設けられた、樹脂素材にめっきが施されたリング状加飾部材20と、リング状加飾部材20が係止されるアッパーハウジング45(枠体)と、必要な指示値を指し示す複数の指針55と、指示値が表記された文字盤60と、文字盤60を背面側から照明する導光部材からなるガイドライト65と、指針55を駆動するムーブメントが実装されるとともに、計器を背面側からカバーする樹脂製のカバー部材であるロアハウジング70と、指針55の動きを制御するために必要な電子回路が実装された回路基板75と、回路基板75をロアハウジング70の背面に固定する背面カバー部材80と、から構成されている。
[リング状加飾部材の構成の説明]
リング状加飾部材20は、後述するガタ付き防止爪部30a,30b,30c,30d,30e(図2(b)〜図2(d))と抜け防止爪部32a,32b(図2(b)〜図2(d))を備えており、このガタ付き防止爪部30a,30b,30c,30d,30eと抜け防止爪部32a,32bが、それぞれアッパーハウジング45(枠体)に備えられた、後述する係止孔部48(図3)に係止される。
次に、リング状加飾部材20の詳細な構造について、図2(a)〜図2(d)を用いて説明する。なお、リング状加飾部材20は樹脂素材で形成されており、加飾のために、全面(表面と裏面)に金属めっき処理が施されている。
リング状加飾部材20は、図2(a)に示すように、部分円形状をなす複数の部分リング22,24,26が、分岐部28a,28bにおいて接続して、平面状に構成されている。そして、部分リング22の裏面側には、図2(c)に示すように、部分リング22の外周縁部に沿って、複数のガタ付き防止爪部30a,30b,30c,30d,30eが突設されており、さらに、2つの部分リング(22と24,22と26)が交差する分岐部28a,28bの位置には、部分リング22の裏面側に、それぞれ、抜け防止爪部32aと、抜け防止爪部32bと、が突設されている。また、部分リング22の裏面側の両端には、図2(c)に示すように、位置決めピン34a,34bが突設されている。
そして、部分リング24の裏面側には、図2(c)に示すように、部分リング24の外周縁部に沿って、複数のガタ付き防止爪部30f,30g,30hが突設されている。また、部分リング24の裏面側の、分岐部28aの他方の端部には位置決めピン34cが突設されている。
さらに、部分リング26の裏面側には、図2(c)に示すように、部分リング26の外周縁部に沿って、複数のガタ付き防止爪部30i,30j,30kが突設されている。また、部分リング26の裏面側の、分岐部28bの他方の端部には位置決めピン34dが突設されている。
なお、図2(c)に示すように、ガタ付き防止爪部30b,30cは、抜け防止爪部32aが突設された位置から、それぞれ、等距離の位置に設けられており、また、ガタ付き防止爪部30c,30dは、抜け防止爪部32bが突設された位置から、それぞれ、等距離の位置に設けられている。したがって、ガタ付き防止効果のあるガタ付き防止爪部30b,30cと抜け防止効果のある抜け防止爪部32a、および、ガタ付き防止爪部30c,30dと抜け防止効果のある抜け防止爪部32bが、部分リング22の外周縁部に沿って、等間隔に、交互に突設された状態となっている。
そして、これらのガタ付き防止爪部30a〜30kと、抜け防止爪部32a,32bと、位置決めピン34a〜34dは、それぞれ、図1に示したアッパーハウジング45(枠体)に固定される。その詳細な固定構造については後述する。
[係止孔部の構成の説明]
次に、図3を用いて、アッパーハウジング45(枠体)の構造について説明する。図3は、アッパーハウジング45の一部を図1の矢印Aの方向から見た図であり、アッパーハウジング45のうち、係止孔部48を含む部位について示した図である。図3に示すように、アッパーハウジング45には、前述したガタ付き防止爪部30a〜30k(図2(c))がそれぞれ挿通されて係止されるガタ付き防止爪係止孔部50a〜50kと、抜け防止爪部32a,32b(図2(c))がそれぞれ挿通されて係止される抜け防止爪係止孔部52a,52bと、位置決めピン34a〜34d(図2(c))がそれぞれ挿通されて位置決めされる位置決めピン挿入孔部54a〜54dが、設けられている。そして、このガタ付き防止爪係止孔部50a〜50kと、抜け防止爪係止孔部52a,52bと、が係止孔部48を構成している。
ガタ付き防止爪係止孔部50a〜50kは、ガタ付き防止爪部30a〜30k(図2(c))とそれぞれ対応する位置に、ガタ付き防止爪部30a〜30kが挿通可能に開口されている。
抜け防止爪係止孔部52a,52bは、抜け防止爪部32a,32b(図2(c))とそれぞれ対応する位置に、抜け防止爪部32a,32bが挿通可能に開口されている。
位置決めピン挿入孔部54a〜54dは、位置決めピン34a〜34d(図2(c))とそれぞれ対応する位置に、位置決めピン34a〜34dが挿通可能に開口されている。
[ガタ付き防止爪部の構成の説明]
次に、図4(a),(b)を用いて、ガタ付き防止爪部30aの詳細な構造について説明する。
図4(a)は、ガタ付き防止爪部30aの外観を示す外観図である。また、図4(b)は、ガタ付き防止爪部30aをアッパーハウジング45(枠体)に係止した状態で、図2(c)の切断線P−Pで切った断面図である。なお、他のガタ付き防止爪部30b〜30k(図2(c))も同様の構造を有しているため、以下の説明はガタ付き防止爪部30aについてのみ行う。
図4(a)に示すように、ガタ付き防止爪部30aは、部分リング22の裏面側に突設されて、図4(b)に示すように、ガタ付き防止爪部30aをアッパーハウジング45(枠体)のガタ付き防止爪係止孔部50aに挿通したときに、ガタ付き防止爪係止孔部50aの周縁に接触してガタ付き防止爪部30aをガタ付き防止爪係止孔部50aの内部に向かってガイドする第1傾斜ガイド面36aを有している。
この第1傾斜ガイド面36aは、部分リング22の外周側に位置するように設けられている。これは、車両用計器100に、繰り返して熱が加わった際の、アッパーハウジング45(枠体)とガタ付き防止爪部30aの膨張量、および収縮量の差を吸収するためである。
すなわち、車両用計器100に繰り返して熱が加わって、アッパーハウジング45(枠体)とガタ付き防止爪部30aが膨張と収縮を繰り返したとき、樹脂製のアッパーハウジング45は、一般に収縮する方向に変形するのに対して、ガタ付き防止爪部30aには全面に金属めっきが施されているため、繰り返して熱が加わった場合の膨張,収縮量がアッパーハウジング45に比べて小さくなるためである。このとき、仮にガタ付き防止爪部30aの第1傾斜ガイド面36aを、部分リング22の内周側に位置するように設けると、アッパーハウジング45の収縮によって、ガタ付き防止爪部30aの図4(b)に示す掛かり代Δkが小さくなるため、ガタ付き防止爪部30aによる係止が不十分となって、十分なガタ付き防止効果が得られなくなってしまう。
これに対して、第1傾斜ガイド面36aを、部分リング22の外周側に位置するように設けると、アッパーハウジング45(枠体)が収縮した場合であっても、ガタ付き防止爪部30aの掛かり代Δkが小さくなることはないため、ガタ付き防止爪部30aが本来有しているガタ付き防止効果が十分に発揮される。
ガタ付き防止爪部30aは、さらに、図4(a),(b)に示すように、部分リング22の外周縁部側に位置する、ガタ付き防止爪部30aの根元側の爪外面39aと、爪外面39aと第1傾斜ガイド面36aとを繋ぐ第1係止面38aと、のなす角度φ1が鈍角(φ1>90°)をなすように形成されている。そして、ガタ付き防止爪部30aが、ガタ付き防止爪係止孔部50aに挿通されて係止されたときに、図4(b)に示すように、第1係止面38aの一部が、ガタ付き防止爪係止孔部50aの内面のうち、部分リング22の外周側に位置する内面に接触する。
このとき、ガタ付き防止爪係止孔部50aに係止されたガタ付き防止爪部30aを構成する第1係止面38aは、図4(b)に示すように弾性変形して、この弾性変形を復元しようとする復元力によって、ガタ付き防止爪係止孔部50aの内面のうち、部分リング22の外周側に位置する内面を押圧するため、ガタ付き防止爪部30aのガタ付きを確実に防止することができる。
すなわち、ガタ付き防止爪係止孔部50aに係止されたガタ付き防止爪部30aは、弾性変形して撓んでおり、その結果、図4(b)に示す干渉代Δpが生じている。そして、この干渉代Δpに応じた復元力によって、ガタ付き防止爪係止孔部50aを押圧している。
[抜け防止爪部の構成の説明]
次に、図5(a),(b),(c)を用いて、抜け防止爪部32aの詳細な構造について説明する。
図5(a)は、抜け防止爪部32aの外観を示す外観図である。図5(b)は、図5(a)を矢印Bの方向から見た図である。また、図5(c)は、抜け防止爪部32aをアッパーハウジング45(枠体)に係止した状態で、図2(c)の切断線Q−Qで切った断面図である。なお、他の抜け防止爪部32b(図2(c))も同様の構造を有しているため、以下の説明は抜け防止爪部32aについてのみ行う。
図5(a)に示すように、抜け防止爪部32aは、部分リング22の裏面側の、部分リング22とは別の部分リング24が接続している分岐部28aの位置に突設されて、図5(c)に示すように、抜け防止爪部32aをアッパーハウジング45(枠体)の抜け防止爪係止孔部52aに挿通したときに、抜け防止爪係止孔部52aの周縁に接触して抜け防止爪部32aを抜け防止爪係止孔部52aの内部に向かってガイドする第2傾斜ガイド面40aを有している。
そして、この第2傾斜ガイド面40aは、部分リング22の外周側に位置するように設けられている。第2傾斜ガイド面40aを部分リング22の外周側に位置するように設けるのは、ガタ付き防止爪部30a(図2(c))の説明の中に記載した通りであり、車両用計器100に繰り返して熱が加わった際の、アッパーハウジング45(枠体)と抜け防止爪部32aの膨張,収縮量の差を吸収するためである。
さらに、図5(b)に示すように、抜け防止爪部32aの爪幅w1は、他の部分リング24のリング幅w2よりも小さくなるように形成されている。
このように、爪幅w1をリング幅w2よりも小さくすることによって、抜け防止爪係止孔部52aを、外部からリング状加飾部材20(図2(a))を見たときに、部分リング24の影に隠れて見えなくなるように形成することができるため、狭いスペースに抜け防止爪部32aをレイアウトすることが可能となり、リング状加飾部材20の造形の自由度を向上させることができる。
また、図5(c)に示すように、部分リング22の外周側に位置する、抜け防止爪部32aの根元側の爪外面44aと、爪外面44aと第2傾斜ガイド面40aとを繋ぐ第2係止面42aと、のなす角度φ2は直角(φ2=90°)をなすように形成されている。この第2係止面42aが、アッパーハウジング45(枠体)の抜け防止爪係止孔部52aの裏面に接触することによって、抜け防止爪部32aが抜け防止爪係止孔部52aに係止される。
ここで、ガタ付き防止爪部30aと、抜け防止爪部32aと、はともに、部分リング22の半径方向に対して弾性変形可能に形成されるが、ガタ付き防止爪部30aは、抜け防止爪部32aに対して、より大きく弾性変形するように形成されている。
すなわち、図4(a),(b)と図5(a),(c)を比較するとわかるように、ガタ付き防止爪部30aの根元側は、部分リング22の半径方向に亘って、抜け防止爪部32aの根元側よりも薄く成形されている。
これにより、抜け防止爪部32aは、ガタ付き防止爪部30aと比べると、部分リング22の半径方向に沿う弾性変形量(撓み量)がより小さくなっており、抜け防止爪部32aを抜け防止爪係止孔部52aに係止できるだけの最低限の弾性変形量のみが確保されている。
そして、アッパーハウジング45に係止された抜け防止爪部32aは殆ど撓まないため、抜け防止爪部32aには、図4(b)で説明した干渉代Δpに対応する干渉代は発生しない。
さらに、抜け防止爪部32aをアッパーハウジング45(枠体)に係止した際に、第2係止面42aがアッパーハウジング45に引っ掛かって生じる掛かり代Δi(図5(c))は、できるだけ大きくなるように設定されている。
このような抜け防止爪部32aの構造によって、ひとたび抜け防止爪部32aが抜け防止爪係止孔部52aに係止されると、この係止を解除して抜け防止爪部32aを脱落させるのには非常に大きな力が必要となる。そのため、部分リング22のアッパーハウジング45からの脱落を確実に係止することができる。
以上説明したように、実施例1に係る車両用計器100によれば、リング状加飾部材20を構成する部分リング22の裏面側に突設された、弾性変形可能なガタ付き防止爪部30aが、アッパーハウジング45(枠体)に設けられたガタ付き防止爪係止孔部50a(係止孔部48)に係止されるため、リング状加飾部材20のガタ付きを防止することができるとともに、部分リング22の裏面側に突設された、弾性変形可能な抜け防止爪部32aが、アッパーハウジング45に設けられた抜け防止爪係止孔部52a(係止孔部48)に係止されるため、リング状加飾部材20のアッパーハウジング45からの脱落を防止することができる。したがって、簡単な構造を有する2種類の異なる爪を併用することによって、リング状加飾部材20のガタ付き防止効果と脱落防止効果を両立させることができる。
また、実施例1に係る車両用計器100によれば、ガタ付き防止爪部30aは、ガタ付き防止爪部30aをガタ付き防止爪係止孔部50a(係止孔部48)に挿通する際に、ガタ付き防止爪係止孔部50a(係止孔部48)の周縁に接触してガタ付き防止爪部30aの挿通をガイドする第1傾斜ガイド面36aを、部分リング22の外周側に有するため、アッパーハウジング45(枠体)の膨張,収縮によらずに、部分リング22をアッパーハウジング45(枠体)に確実に位置決めすることができるとともに、リング状加飾部材20のガタ付きを防止することができる。
また、実施例1に係る車両用計器100によれば、部分リング22の分岐部28a,28bに突設される抜け防止爪部32aは、部分リング22と接続する別の部分リング24のリング幅w2よりも小さい爪幅w1を有するとともに、抜け防止爪部32aを抜け防止爪係止孔部52a(係止孔部48)に係止する際に、抜け防止爪係止孔部52aの周縁に接触して抜け防止爪部32aの挿通をガイドする第2傾斜ガイド面40aが、部分リング22の外周側に位置するように設けられるため、アッパーハウジング45(枠体)の膨張,収縮によらずに、部分リング22をアッパーハウジング45(枠体)に確実に位置決めすることができるとともに、リング状加飾部材20に衝撃が加わったときに、最も荷重がかかる分岐部28aに抜け防止爪部32aを設けることによって、抜け防止効果を確実に向上させることができる。さらに、抜け防止爪部32aの爪幅w1を別の部分リング24のリング幅w2よりも小さくしたため、抜け防止爪部32aを係止する抜け防止爪係止孔部52a(係止孔部48)のサイズを、部分リング24のリング幅w2よりも小さいサイズとすることができる。これによって、外部からリング状加飾部材20を見たときに、抜け防止爪係止孔部52aを、部分リング24の影に隠れて見えなくなるように形成することができるため、狭いスペースに抜け防止爪部32aをレイアウトすることが可能となり、リング状加飾部材20の造形の自由度を向上させることができる。
また、実施例1に係る車両用計器100によれば、ガタ付き防止爪部30b,30cは、抜け防止爪部32aが突設された位置から、それぞれ、等距離の位置に設けられており、また、ガタ付き防止爪部30c,30dは、抜け防止爪部32bが突設された位置から、それぞれ、等距離の位置に設けられている。したがって、ガタ付き防止効果のあるガタ付き防止爪部30b,30cと抜け防止効果のある抜け防止爪部32a、および、ガタ付き防止爪部30c,30dと抜け防止効果のある抜け防止爪部32bが、部分リング22の外周縁部に沿って、等間隔に、交互に突設される。したがって、リング状加飾部材20のガタ付き防止効果と脱落防止効果を、より一層両立させることができる。
また、実施例1に係る車両用計器100によれば、部分リング22の外周側に位置する、ガタ付き防止爪部30aの根元側の爪外面39aと、爪外面39aと第1傾斜ガイド面36aとをつなぐ第1係止面38aと、のなす角度φ1は鈍角をなすように形成されるため、ガタ付き防止爪部30aの第1傾斜ガイド面36aをアッパーハウジング45(枠体)のガタ付き防止爪係止孔部50a(係止孔部48)に、ガタ付きのない状態で確実に固定することができる。
さらに、実施例1に係る車両用計器100によれば、部分リング22の外周側に位置する、抜け防止爪部32aの根元側の爪外面44aと、爪外面44aと第2傾斜ガイド面40aとをつなぐ第2係止面42aと、のなす角度φ2は直角をなすように形成されるため、抜け防止爪部32aの第2係止面42aをアッパーハウジング45(枠体)の抜け防止爪係止孔部52a(係止孔部48)に、脱落し難い状態で確実に固定することができる。
なお、実施例1に係る車両用計器100によれば、リング状加飾部材20に、ガタ付き防止爪部30aと抜け防止爪部32aを含めて、全体に金属めっきを施すことが可能である。これは、金属めっきを施すと、ガタ付き防止爪部30aと抜け防止爪部32aは非常に硬くなるため弾性変形しにくくなるが、ガタ付き防止爪部30aと抜け防止爪部32aには、それぞれ、ガタ付き防止爪係止孔部50aと抜け防止爪係止孔部52a(係止孔部48)に係止できる最低限の弾性変形量を確保すればよい。必要な弾性変形量は、ガタ付き防止爪部30aの根元側を薄くすることによって容易に確保することができる。また、抜け防止爪部32aの爪幅w1を薄くすることによって、抜け防止爪部32aに対して、抜け防止爪係止孔部52aに係止できるだけの最低限の弾性変形量を確保することができる。したがって、ガタ付き防止爪部30a〜30kと抜け防止爪部32a,32bを含めて、リング状加飾部材20の全体に金属めっきを施した上で、必要な係止作用を発揮させることができる。そのため、ガタ付き防止爪部30a〜30kと抜け防止爪部32a,32bのみをマスクして金属めっきを施さないようにする、所謂マスク処理を行う必要がない。そのため、リング状加飾部材20の製造工程を簡素化することができ、これによって車両用計器100のコスト低減を図ることができる。
また、実施例1にあっては、リング状加飾部材20は3個の部分リング22,24,26から構成されるものとしたが、リング状加飾部材20を構成する部分リング22,24,26の個数は3個に限定されるものではなく、任意の個数の部分リングが接続された形状とすることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
20 リング状加飾部材
22,24,26 部分リング
28a,28b 分岐部
30a〜30k ガタ付き防止爪部
32a,32b 抜け防止爪部
34a〜34d 位置決めピン
45 アッパーハウジング(枠体)
50a〜50k ガタ付き防止爪係止孔部(係止孔部)
52a,52b 抜け防止爪係止孔部(係止孔部)

Claims (6)

  1. 少なくとも2つの部分リングが分岐部において接続したリング状加飾部材を枠体に係止する車両用計器のリング固定構造であって、
    前記部分リングの裏面側に、前記部分リングを前記枠体に係止した際に、前記部分リングのガタ付きの発生を防止する弾性変形可能なガタ付き防止爪部と、
    前記部分リングの脱落を防止する弾性変形可能な抜け防止爪部と、がそれぞれ突設されて、前記ガタ付き防止爪部と前記抜け防止爪部とが、それぞれ前記枠体に形成された係止孔部に係止されることを特徴とする車両用計器のリング固定構造。
  2. 前記ガタ付き防止爪部は、前記ガタ付き防止爪部を前記係止孔部に係止する際に、前記係止孔部の周縁に接触して前記ガタ付き防止爪部をガイドする第1傾斜ガイド面が、前記部分リングの外周側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器のリング固定構造。
  3. 前記部分リングに備えられる前記抜け防止爪部は、前記分岐部に突設されて、前記部分リングと接続する別の部分リングのリング幅よりも小さい爪幅を有するとともに、前記抜け防止爪部を前記係止孔部に係止する際に、前記係止孔部の周縁に接触して前記抜け防止爪部をガイドする第2傾斜ガイド面が、前記部分リングの外周側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器のリング固定構造。
  4. 前記ガタ付き防止爪部は、前記抜け防止爪部が突設された位置から等距離の位置に少なくとも2つ設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用計器のリング固定構造。
  5. 前記部分リングの外周側に位置する、前記ガタ付き防止爪部の根元側の面と、前記面と前記第1傾斜ガイド面とをつなぐ第1係止面と、は鈍角をなすように形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用計器のリング固定構造。
  6. 前記部分リングの外周側に位置する、前記抜け防止爪部の根元側の面と、前記面と前記第2傾斜ガイド面とをつなぐ第2係止面と、は直角をなすように形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用計器のリング固定構造。
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