JP2015230104A - ロール・トゥ・ロール加熱炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱ゾーンでフィルムをジグザグに配置するロール・トゥ・ロール加熱炉において、炉内温度を均一にすると共にフィルムのテンションを管理できるようにする。【解決手段】スラローム式のロール・トゥ・ロール加熱炉10は、加熱ゾーン16の上流側に巻出装置12、下流側に巻取装置48を備え、巻出装置12から巻き出されたフィルムFを加熱ゾーン16で加熱したあと巻取装置48で巻き取るものである。加熱ゾーン16には、1番目からn番目(nは2以上の整数)の独立した加熱室201〜20nが下から上へ並べられている。各加熱室201〜20nは断熱材で囲まれており、k番目(kは1から(n−1)までの整数)の加熱室20kと(k+1)番目の加熱室20k+1との間の室外位置には、k番目の加熱室20kを通過したフィルムFを方向転換させて(k+1)番目の加熱室20k+1へ導く方向転換ローラ26kが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ロール・トゥ・ロール加熱炉に関する。
従来より、加熱炉本体の上流側に巻出装置、下流側に巻取装置を備えたロール・トゥ・ロール加熱炉が知られている(例えば特許文献1,2)。ロール・トゥ・ロール方式の加熱炉では、処理前のフィルムを上流側の巻出装置に巻いておき、そのフィルムを高温の加熱炉本体に通すことにより加熱処理を施し、加熱炉本体を通過したあとの処理済みのフィルムを下流側の巻取装置に巻き取る。
特開2006−273645号公報 特開2004−308098号公報
ところで、ロール・トゥ・ロール加熱炉において、加熱炉本体を長くして処理能力を高くして生産効率を上げることがある。その場合、単純に加熱炉本体を水平方向に長くすると、装置全体が大型化してしまう。そのため、例えば図7や図8に示すように、加熱炉本体104の内部に方向転換用のローラ106を複数設け、巻出装置102から巻き出されたフィルムFをそれらのローラ106にジグザグとなるように架け渡して巻取装置108に巻き取らせるスラローム式を採用することが考えられる。
しかしながら、図7や図8に示したロール・トゥ・ロール加熱炉では、炉内温度を一定に制御しようとしても、煙突現象(ドラフト現象)で炉内の下部Lから上部Uへ熱が移動してしまい、炉内温度を均一にできないという問題がある。特に、炉内温度を300〜600℃に設定する場合にこの問題は顕著になる。また、こうした加熱炉では、フィルムFのテンションが予め設定したテンションとなるように管理する必要がある。その場合、方向転換用ローラ106にテンションセンサを取り付けることになる。しかし、方向転換用ローラ106が炉内で加熱されると、伝熱によってテンションセンサが高温になり、センサ内の素子へ熱ダメージを与え故障するおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、加熱ゾーンでフィルムをジグザグに配置するロール・トゥ・ロール加熱炉において、炉内温度を均一にすると共にフィルムのテンションを容易に管理できるようにすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
すなわち、本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉は、
加熱ゾーンの上流側に巻出装置、下流側に巻取装置を備え、前記巻出装置から巻き出されたフィルムを前記加熱ゾーンで加熱したあと前記巻取装置で巻き取るロール・トゥ・ロール加熱炉であって、
前記加熱ゾーンには、1番目からn番目(nは2以上の整数)の独立した加熱室が下から上へ並べられ、各加熱室は断熱材で囲まれており、k番目(kは1から(n−1)までの整数)の加熱室と(k+1)番目の加熱室との間の室外位置には、k番目の加熱室を通過したフィルムを方向転換させて(k+1)番目の加熱室へ導く方向転換手段が設けられている
ものである。
このロール・トゥ・ロール加熱炉は、加熱ゾーンに、1番目からn番目の独立した加熱室が下から上へ並べられ、各加熱室は断熱材で囲まれている。各加熱室は、これらの加熱室の容積の総和と同じ容積の加熱炉本体を用いる場合と比べて、容積が小さい分、ドラフト現象による下部から上部への熱の移動が少ない。そのため、各加熱室内の温度を容易に均一にすることができる。また、方向転換手段が加熱室の室外に設けられているため、テンションセンサを室外に設置できる。そのため、テンションセンサが加熱室内の温度の影響を受けることがなく、フィルムのテンションを容易に管理することができる。
本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉において、1番目からn番目の加熱室は、断熱材で囲まれた筐体の内部空間を(n−1)個の断熱性の仕切壁で仕切ることにより形成されていてもよい。こうすれば、本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉を容易に実現することができる。この場合、n番目の加熱室から排出された排気を1番目の加熱室へ供給する排気供給手段を備えていてもよい。1〜(n−1)番目の加熱室の熱は仕切壁を介して最上層のn番目の加熱室に伝わり、n番目の加熱室の室温が高くなることがある。そのため、n番目の加熱室から排出された高温の排気を1番目の加熱室へ供給して、1番目の加熱室の加熱を補助することにより、省エネを図ることができる。また、k番目の加熱室と(k+1)番目の加熱室とを仕切る仕切壁には、両室を繋ぐ開閉可能な通気孔が設けられていてもよい。こうすれば、k番目の加熱室と(k+1)番目の加熱室とを任意に連通したり遮断したりすることができる。
本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉において、1番目からn番目の加熱室は、それぞれ断熱材で囲まれた個別の小型加熱炉としてもよい。こうしても、本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉を容易に実現することができる。
本実施形態のスラローム式のロール・トゥ・ロール加熱炉10の説明図。 仕切壁24の断面図。 シングルローラ28の平面図。 別の実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉の説明図。 別の実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉の説明図。 別の実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉の説明図。 通常考えられるスラローム式のロール・トゥ・ロール加熱炉の説明図。 通常考えられるスラローム式のロール・トゥ・ロール加熱炉の説明図。
次に、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて説明する。図1はスラローム式のロール・トゥ・ロール加熱炉10の説明図、図2は仕切壁24の断面図、図3はシングルローラ28の平面図である。
ロール・トゥ・ロール加熱炉10は、図1に示すように、巻出装置12と、インフィード装置14と、加熱ゾーン16と、アウトフィード装置46と、巻取装置48と、テンションコントローラ50とを備えている。このロール・トゥ・ロール加熱炉10は、加熱ゾーン16でフィルムFをジグザグに配置するスラローム式の加熱炉である。
巻出装置12は、加熱ゾーン16の上流側に配置されている。この巻出装置12の円筒状の芯には、加熱処理前のフィルムFが巻かれている。
インフィード装置14は、巻出装置12と加熱ゾーン16との間に配置されている。このインフィード装置14は、駆動ローラ14aと従動ローラ14bからなるニップローラであり、駆動ローラ14aには図示しないモータがギヤを介して動力を伝達可能に接続されている。また、インフィード装置14は、巻出装置12から巻き出された加熱処理前のフィルムFを加熱ゾーン16へ搬送する役割を果たす。
加熱ゾーン16には、加熱炉本体18と、複数の方向転換ローラ26(方向転換手段)と、1つのシングルローラ40とが設けられている。
加熱炉本体18は、n個(nは2以上の整数)の独立した加熱室20を有している。図1の加熱炉本体18は、4個(つまりn=4)の加熱室20を有している。加熱室20の末尾には序数を表す下付数字を付し、1番目の加熱室201,2番目の加熱室202,……,n番目の加熱室20nのように表すものとする。加熱炉本体18には、下から上に向かって1番目、2番目、……、n番目の加熱室201,202,……,20nが並べられている。1番目からn番目の加熱室201〜20nは、直方体形状の筐体22の内部空間を、(n−1)個の断熱性の仕切壁24で仕切ることにより形成されている。仕切壁24は、図2に示すように、金属製(例えばステンレス製)の表面部材24aによって囲まれた空隙にグラスファイバーなどの断熱材24bが充填された構造となっている。筐体22の壁も、この仕切壁24と同じ構造となっている。各加熱室201〜20nは、図示しないが、フィルムFを加熱するヒータを有している。ヒータは、定ピッチとなるように水平方向に沿って複数配置されている。ヒータの種類は、特に限定されないが、例えば、遠赤外線ヒータや近赤外線ヒータ等が挙げられ、1種類でもよいし複数種類を組み合わせてもよい。ヒータはフィルムFを上方から加熱するように配置されていてもよいし、下方から加熱するように配置されていてもよいし、上下両方から加熱するように配置されていてもよい。また、ヒータに加えて熱風を併用してもよい。各加熱室201〜20nには、図示しないが、フィルムFを下方から支持するローラが水平方向に定ピッチで配置されると共に、フィルムFから蒸発した気体を外へ排出する排気パイプが設けられている。
方向転換ローラ26は、加熱炉本体18の外側に支持されている。方向転換ローラ26の末尾には序数を表す下付数字を付し、1番目の方向転換ローラ261,2番目の方向転換ローラ262,……のように表すものとする。k番目(kは1から(n−1)までの整数)の方向転換ローラ26kは、k番目の加熱室20kと(k+1)番目の加熱室20k+1との間の室外位置に配置されており、k番目の加熱室20kを通過したフィルムFを方向転換させて(k+1)番目の加熱室20k+1へ導く。各方向転換ローラ261〜26n-1は、その上流側から水平な一方向に沿って送られてきたフィルムFを上向きに方向転換するシングルローラ28と、上向きに方向転換されたフィルムFを水平な一方向とは反対方向に転換して下流側へ送り出すニップローラ34とを備えている。シングルローラ28は、図3に示すように、軸の両端にベアリングからなるピローブロック30が取り付けられ、そのピローブロック30にテンションセンサ32が取り付けられている。テンションセンサ32は、フィルムFがシングルローラ28に及ぼすテンションを電気信号に変換して出力するものである。ニップローラ34は、駆動ローラ36と従動ローラ38からなり、両ローラ36,38の間にフィルムFを挟んで送り出すものである。駆動ローラ36には、図示しないモータがギヤを介して動力を伝達可能に接続されている。n番目の加熱室20n の下流側の室外位置には、シングルローラ40が配置されている。このシングルローラ40は、シングルローラ28と同様、軸の両端にベアリングからなるピローブロック42が取り付けられ、そのピローブロック42にテンションセンサ44が取り付けられている。なお、k番目の方向転換ローラ26kのテンションセンサ32は、k番目の加熱室20kにおけるフィルムFのテンションを検出し、テンションセンサ44は、n番目の加熱室20nにおけるフィルムFのテンションを検出する。
アウトフィード装置46は、加熱ゾーン16と巻取装置48との間に配置されている。このアウトフィード装置46は、駆動ローラ46aと従動ローラ46bからなるニップローラであり、駆動ローラ46aには、図示しないモータがギヤを介して動力を伝達可能に接続されている。また、アウトフィード装置46は、加熱ゾーン16から排出されたフィルムFを巻取装置48へ搬送する役割を果たす。
巻取装置48は、アウトフィード装置46の下流側に配置されている。この巻取装置48の円筒状の芯には、加熱処理後のフィルムFが巻き取られる。
テンションコントローラ50は、CPUをメインとするマイクロプロセッサで構成されている。テンションコントローラ50の末尾には序数を表す下付数字を付し、1番目のテンションコントローラ501,2番目のテンションコントローラ502,……,n番目のテンションコントローラ50nのように表すものとする。1番目のテンションコントローラ501は、1番目の加熱室201の下流に配置されたテンションセンサ32で検出されたテンションが予め設定された加熱室201に固有の目標値になるように、1番目の加熱室201の上流に配置された駆動ローラ14aへ駆動信号を出力する。2番目のテンションコントローラ502は、2番目の加熱室202の下流に配置されたテンションセンサ32で検出されたテンションが予め設定された加熱室202に固有の目標値になるように、2番目の加熱室202の上流に配置された駆動ローラ36へ駆動信号を出力する。3番目のテンションコントローラ503は、3番目の加熱室203の下流に配置されたテンションセンサ32で検出されたテンションが予め設定された加熱室203に固有の目標値になるように、3番目の加熱室203の上流に配置された駆動ローラ36へ駆動信号を出力する。4番目のテンションコントローラ504は、4番目の加熱室204の下流に配置されたテンションセンサ44で検出されたテンションが予め設定された加熱室204に固有の目標値になるように、4番目の加熱室204の上流に配置された駆動ローラ36へ駆動信号を出力する。各加熱室201〜20nに固有のテンション目標値は、各加熱室201〜20nを通過するフィルムFが垂れ下がって底面に接触することのないように設定される。
次に、本実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉10の使用例について説明する。図1に示すように、巻出装置12から巻き出された加熱処理前のフィルムFは、インフィード装置14を通過したあと、加熱ゾーン16の1番目の加熱室201の入口から内部を通って出口を出て、室外の1番目の方向転換ローラ261で180°方向転換する。続いて、フィルムFは、2番目の加熱室202の入口から内部を通って出口を出て、室外の2番目の方向転換ローラ262で180°方向転換する。更に、フィルムFは、3番目の加熱室203の入口から内部を通って出口を出て、室外の3番目の方向転換ローラ263で180°方向転換し、4番目の加熱室204の入口から内部を通って出口を出る。その後、フィルムFは、シングルローラ40及びアウトフィード装置46を通過して巻取装置48に巻き取られる。各加熱室201〜204の内部はそれぞれ所定温度(例えば300〜400℃)に設定されている。フィルムFには、各加熱室201〜204を通過するたびに加熱処理が施される。上流側の1,2番目の加熱室201,202では、主にフィルムFから溶媒(例えば水分)が蒸発し、下流側の3,4番目の加熱室203,204では、主にフィルムFが焼成される。加熱処理前のフィルムFとしては、カーボンを含む織布、不織布又は紙(例えば東レ製のトレカ(登録商標)など)をフッ素樹脂水溶液に浸漬したカーボンシートなどが挙げられる。こうしたカーボンシートは、加熱処理後、撥水性を有するカーボンシートとなる。
以上詳述した本実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉10によれば、各加熱室201〜20nは、仕切壁24のない加熱炉本体18を用いた場合に比べて容積が小さい分、ドラフト現象による下部から上部への熱の移動が少ない。そのため、各加熱室201〜20nの温度を容易に均一にすることができる。また、方向転換ローラ261〜26n-1が加熱室201〜20nの外に設けられているため、各テンションセンサ32を室外に設置できる。そのため、テンションセンサ32が加熱室内の温度の影響を受けることがなく、フィルムFのテンションを容易に管理することができる。更に、加熱処理前のフィルムFが塗布部(焼成によりフィルムFのベースへの密着強度が上がる部位)を有する場合、そのフィルムFは高温のk番目の加熱室20kから低温の室外へ出たあと高温の(k+1)番目の加熱室20k+1へ入るため、焼き入れ・焼き鈍しの効果でフィルムFの塗布部の密着強度が向上する。更にまた、1番目からn番目の加熱室201〜20nは、断熱材で囲まれた筐体22の内部空間を(n−1)個の断熱性の仕切壁24で仕切ることにより形成されているため、容易に作製することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉10において、図4に示すように、最上層のn番目の加熱室20nから排出された排気をファン62を介して下層の1,2番目の加熱室201,202へ供給する排気供給ライン60(排気供給手段)を備えていてもよい。1〜(n−1)番目の加熱室201〜20n-1の熱は仕切壁24を介して最上層のn番目の加熱室20nに伝わり、n番目の加熱室nの室温が高くなることがある。そのため、n番目の加熱室20nから排出された高温の排気を比較的低温の1,2番目の加熱室201,202へ供給して、これらの加熱室201,202の加熱を補助することにより、省エネを図ることができる。なお、n番目の加熱室20nから排出された高温の排気は、1,2番目の加熱室201,202の内部へ供給してもよいし、1,2番目の加熱室201,202の外周にジャケットを設けてそのジャケットの内部へ供給してもよい。また、供給先は1番目の加熱室201のみとしてもよいし、最上層以外の加熱室201〜20n-1のすべてとしてもよい。このような排気供給ライン60を加熱炉10に備えた場合、図5に示すように、k番目の加熱室20kと(k+1)番目の加熱室20k+1とを仕切る仕切壁24に、両室を繋ぐ通気孔64を設け、その通気孔64は蓋64aにより開閉自在としてもよい。こうすれば、k番目の加熱室20kと(k+1)番目の加熱室20k+1とを任意に連通したり遮断したりすることができる。例えば、積極的にドラフト現象を利用したい場合には通気孔64を開けばよく、ドラフト現象を利用したくない場合には通気孔64を閉じればよい。また、1番目の加熱室201は蒸発気体の量が多いため、1番目の加熱室201と2番目の加熱室202との間の仕切壁24の通気孔64の蓋64aを閉じて1番目の加熱室201を独立の雰囲気にしておき、2番目の加熱室202 より上の通気孔64を開けるようにしてもよい。
上述した実施形態のロール・トゥ・ロール加熱炉10では、加熱ゾーン16に、筐体22の内部空間を複数の仕切壁24で仕切って1〜n番目の加熱室201〜20nを形成したが、図6に示すようにしてもよい。即ち、加熱ゾーン16に、n個の小型加熱炉68を下段から上段へ積み重ねることで1〜n番目の加熱室201〜20nを形成してもよい。各小型加熱炉68の内部空間(つまり加熱室20)は、仕切壁24と同じ断熱構造の壁で囲まれている。なお、図6ではテンションコントローラ501〜50nを省略したが、図1と同様にテンションコントローラ501〜50nが接続されているものとする。こうしても、本発明のロール・トゥ・ロール加熱炉を容易に実現することができる。
上述した実施形態では、加熱処理前のフィルムFとして、カーボンを含む織布、不織布又は紙をフッ素樹脂溶液に浸漬したカーボンシートを例示したが、特にこれに限定されるものではなく、加熱処理が必要なものであればどのようなものでもよい。
上述した実施形態では、シングルローラ28とニップローラ34とを備えた方向転換ローラ26を採用したが、図7や図8に示した1つのローラからなる方向転換ローラ106を採用してもよい。
上述した実施形態では、テンションセンサ32をシングルローラ28の軸の両側に設けたが(図3参照)、軸の片側のみに設けてもよい。
上述した実施形態において、巻出装置12から巻き出されたフィルムFの上面(片面)のみ加熱処理を施す必要がある場合には、奇数番目の加熱室20のヒータはフィルムFよりも上方に配置し、偶数番目の加熱室20のヒータはフィルムFよりも下方に配置してもよい。こうすれば、どの加熱室20においてもフィルムFのうち加熱処理を施す必要のある面が加熱されることになる。
10 ロール・トゥ・ロール加熱炉、12 巻出装置、14 インフィード装置、14a 駆動ローラ、14b 従動ローラ、16 加熱ゾーン、18 加熱炉本体、20 加熱室、22 筐体、24 仕切壁、24a 表面部材、24b 断熱材、26 方向転換ローラ、28 シングルローラ、30 ピローブロック、32 テンションセンサ、34 ニップローラ、36 駆動ローラ、38 従動ローラ、40 シングルローラ、42 ピローブロック、44 テンションセンサ、46 アウトフィード装置、46a 駆動ローラ、46b 従動ローラ、48 巻取装置、50 テンションコントローラ、60 排気供給ライン、62 ファン、64 通気孔、64a 開閉蓋、68 小型加熱炉、102 巻出装置、104 加熱炉本体、106 方向転換用ローラ、108 巻取装置。

Claims (5)

  1. 加熱ゾーンの上流側に巻出装置、下流側に巻取装置を備え、前記巻出装置から巻き出されたフィルムを前記加熱ゾーンで加熱したあと前記巻取装置で巻き取るロール・トゥ・ロール加熱炉であって、
    前記加熱ゾーンには、1番目からn番目(nは2以上の整数)の独立した加熱室が下から上へ並べられ、各加熱室は断熱材で囲まれており、k番目(kは1から(n−1)までの整数)の加熱室と(k+1)番目の加熱室との間の室外位置には、k番目の加熱室を通過したフィルムを方向転換させて(k+1)番目の加熱室へ導く方向転換手段が設けられている、
    ロール・トゥ・ロール加熱炉。
  2. 1番目からn番目の加熱室は、断熱材で囲まれた筐体の内部空間を(n−1)個の断熱性の仕切壁で仕切ることにより形成されている、
    請求項1に記載のロール・トゥ・ロール加熱炉。
  3. n番目の加熱室から排出された排気を1番目の加熱室へ供給する排気供給手段を備えている、
    請求項2に記載のロール・トゥ・ロール加熱炉。
  4. k番目の加熱室と(k+1)番目の加熱室とを仕切る仕切壁には、両室を繋ぐ開閉可能な通気孔が設けられている、
    請求項2又は3に記載のロール・トゥ・ロール加熱炉。
  5. 1番目からn番目の加熱室は、それぞれ断熱材で囲まれた個別の小型加熱炉である、
    請求項1に記載のロール・トゥ・ロール加熱炉。
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