以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のオーダエントリシステム1の全体構成を説明する。図1に、本実施の形態のオーダエントリシステム1の構成を示す。
オーダエントリシステム1は、レストラン等の飲食店の店舗に設置されるシステムである。オーダエントリシステム1は、ウエイター等の接客スタッフにより顧客の注文したアイテム(料理、ドリンク等)のアイテム名及び数量のオーダ情報が入力され、そのオーダ情報をキッチンの調理スタッフに通知する。図1に示すように、オーダエントリシステム1は、店舗2に設置されている。店舗2は、調理スタッフが調理を行う場所であるキッチンと、顧客が食事を行い接客スタッフが配膳する場所であるホールと、を有する。ホールには、顧客が着席するためのテーブル3A,3B,3C,3Dが設置されている。
オーダエントリシステム1は、コントローラ10と、ハンディ端末20A,20Bと、呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dと、厨房端末40と、プリンタ50と、を備える。コントローラ10と、プリンタ50とは、有線通信接続されている。ハンディ端末20A,20B及び呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dは、コントローラ10と、無線LAN(Local Area Network)接続されている。つまり、ハンディ端末20A,20Bと、呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dとは、コントローラ10を介して通信可能である。また、コントローラ10と厨房端末40とは、有線LAN、ピアツーピアで通信接続されている。
コントローラ10、厨房端末40、プリンタ50は、店舗2のキッチンに設置されている。ハンディ端末20A,20Bは、店舗2のホールに配置された2人の接客スタッフにそれぞれ所持されている。ハンディ端末20A,20Bは、それぞれ、接客スタッフが1人1台所持するものとする。呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dは、それぞれ、テーブル3A,3B,3C,3Dに設置されている。呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dは、それぞれ、1台のテーブルに1台設置されているものとする。
コントローラ10は、オーダエントリシステム1における情報の管理装置である。ハンディ端末20A,20Bは、接客スタッフがオーダ情報を入力するOES(Order Entry System)端末である。呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dは、顧客が接客スタッフを呼ぶための装置である。
また、ハンディ端末20A,20Bを所持する各接客スタッフが接客を担当するテーブルは、予め設定されているものとする。また、各接客スタッフが担当するテーブルに対応する呼び鈴装置をグループに分ける。つまり、各接客スタッフは、呼び鈴装置をグループ毎に担当する。例えば、呼び鈴装置30Aで呼び出しがあると、その呼び鈴装置30Aが所属するグループに対応する接客スタッフがハンディ端末20Aを所持して接客する。
ハンディ端末20Aを所持する接客スタッフは、テーブル3A,3Bの呼び鈴装置30A,30Bを担当するものとする。ここで、呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dの識別番号を、順に、101,102,103,104とする。呼び鈴装置30A,30Bのグループの識別番号を001とする。また、ハンディ端末20Bを所持する接客スタッフは、テーブル3C,3Dの呼び鈴装置30C,30Dを担当するものとする。呼び鈴装置30C,30Dのグループの識別番号を002とする。
また、呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dの呼び鈴スイッチ部38押下により顧客から接客スタッフの呼び出しがあった場合に、接客スタッフは、呼び出しがあったテーブルに行く。そして、接客スタッフは、呼び鈴装置30A,30B,30C,30Dの呼び鈴スイッチ部38の長押しをすることで、呼び出しに対する接客を開始したことを入力する。
厨房端末40は、アイテム(料理等)の出来上がりを入力する端末である。プリンタ50は、コントローラ10の指示に応じて、伝票等を印刷出力するサーマルプリンタ等のプリンタである。例えば、テーブル3Aで料理の注文があり、接客スタッフによりハンディ端末20Aにオーダ情報が入力され、ハンディ端末20Aからコントローラ10にオーダ情報が送信される。そして、コントローラ10は、受信したオーダ情報に基づく伝票をプリンタ50に印刷する。印刷された伝票を調理スタッフが目視により確認してオーダのあった料理の調理を開始する。
料理が出来上がると、調理スタッフにより料理の出来上がり情報が厨房端末40に入力され、厨房端末40から料理の出来上がり情報がコントローラ10に送信される。そして、コントローラ10は、受信した料理の出来上がり情報をハンディ端末20Aに送信する。ハンディ端末20Aを所持する接客スタッフは、受信されて表示された出来上がり情報を目視により確認して、出来上がった料理をテーブル3Aに配膳する。
なお、オーダエントリシステム1のハンディ端末の数と、呼び鈴装置の数は、それぞれ、2台、4台に限定されるものではなく、それ以外の台数としてもよい。
次いで、図2を参照して、ハンディ端末20Aの内部の機能構成を説明する。ハンディ端末20Bは、ハンディ端末20Aと同様の構成であり、その説明を省略する。図2に、ハンディ端末20Aの機能構成を示す。
図2に示すように、ハンディ端末20Aは、報知制御部、起動制御部、応答情報送信部としてのCPU(Central Processing Unit)21と、操作部22と、RAM(Random Access Memory)23と、報知部としての表示部24と、ROM(Read Only Memory)25と、報知制御部、応答情報送信部としての無線通信部26と、フラッシュメモリ27と、報知部としてのバイブレータ28、LED(Light Emitting Diode)29と、蓋開放検出スイッチ部29aと、電源部29bと、を備える。CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、ROM25、無線通信部26、フラッシュメモリ27、バイブレータ28、LED29、蓋開放検出スイッチ部29aは、バス29cを介して接続されている。
CPU21は、ハンディ端末20Aの各部を中央制御する。CPU21は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM25から読み出してRAM23に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
CPU21は、ハンディ端末処理プログラム251に従い、無線通信部26を介して、呼出データ120を呼び出しのあった呼び鈴装置30Aから受信し、呼出データ120に応じて呼び出しを、表示部24のメッセージ表示、LED29の点灯(点滅)、バイブレータ28の振動により報知する。また、CPU21は、呼出データ120の呼出カウンタ124に応じて、呼出カウンタ124が2以上であるか(接客が遅いか)否かを判別し、2以上である遅い場合に、呼出データ120のテーブル番号123に対応する伝票情報の入力を受け付ける伝票入力処理(伝票オープン処理、新規伝票作成処理)を起動する。
操作部22は、各種キーからなるキー群を備え、各キーを介して入力された操作情報をCPU21に出力する。操作部22は、クリアキー、応答キーを含む。クリアキーは、実行中の処理のクリア(停止)指示の入力を受け付ける。応答キーは、呼び鈴装置からの呼び出しに応答する旨の入力を受け付ける。
RAM23は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU21から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用のメモリである。ROM25には、ハンディ端末処理プログラム251が記憶されている。
無線通信部26は、アンテナ、変調部、復調部、信号処理部等を備え、コントローラ10と無線通信を行う。無線通信部26は、送信する情報の信号を信号処理部で信号処理し、変調部により変調してアンテナから無線電波としてコントローラ10に送信する。また、無線通信部26は、アンテナによりコントローラ10から受信した無線電波の受信信号を復調部により復調し、信号処理部で信号処理して受信情報を得る。
フラッシュメモリ27は、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ27には、後述するグループファイル80、メッセージファイル90、担当者ファイル100、伝票インデックスファイル130、伝票明細ファイル140が記憶される。
バイブレータ28は、CPU21の指示に従い、振動出力を行う。LED29は、CPU21の指示に従い、発光(点灯)及び消灯を行い、点滅も可能である。
蓋開放検出スイッチ部29aは、ハンディ端末20Aの筐体の蓋の開放を検出し、その検出信号をCPU21に出力する。電源部29bは、リチウム電池等の二次電池であり、ハンディ端末20Aの各部に電源供給を行う。
次いで、図3を参照して、呼び鈴装置30Aの内部の機能構成を説明する。呼び鈴装置30B〜30Dは、呼び鈴装置30Aと同様の構成であり、その説明を省略する。図3に、呼び鈴装置30Aの機能構成を示す。
図3に示すように、呼び鈴装置30Aは、呼出情報送信部としてのCPU31と、操作部32と、RAM33と、表示部34と、ROM35と、呼出情報送信部としての無線通信部36と、フラッシュメモリ37と、呼び鈴スイッチ部38と、計時部39と、を備える。CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、ROM35、無線通信部36、フラッシュメモリ37、呼び鈴スイッチ部38、計時部39は、バス39aを介して接続されている。
CPU31、RAM33、表示部34、ROM35、無線通信部36、フラッシュメモリ37は、ハンディ端末20AのCPU21、RAM23、表示部24、ROM25、無線通信部26、フラッシュメモリ27と同様の構成であり、異なる部分を主として説明する。
CPU31は、ROM35に記憶された呼び鈴装置処理プログラム351に従い、呼び鈴スイッチ部38により接客スタッフの呼び出しの入力を受け付け、入力された場合に、呼出カウンタ124をカウントアップし、無線通信部36を介して、呼出カウンタ124及びテーブル番号123を含む呼出データ120をハンディ端末20Aに送信する。
操作部32は、各種設定キーを備え、各種キー押下に応じた設定操作情報をCPU31に出力する。設定操作情報は、例えば、後述する呼び鈴ファイル150の呼び鈴番号51、グループファイル160のグループ番号162、タイマ設定ファイル180の設定値182、テーブルファイル190のテーブル番号192の設定値である。
ROM35には、呼び鈴装置処理プログラム351が記憶されている。無線通信部36は、コントローラ10と無線通信を行う。フラッシュメモリ37には、後述する呼び鈴ファイル150、グループファイル160、メッセージファイル170、タイマ設定ファイル180及びテーブルファイル190が記憶される。
呼び鈴スイッチ部38は、顧客からの接客スタッフの呼び出し用の押下入力を受け付けるスイッチ部であり、このスイッチの押下信号をCPU31に出力する。計時部39は、現在日時を計時する計時回路を有し、現在の日時情報をCPU31に出力する。
次に、図4〜図6を参照して、オーダエントリシステム1で扱う情報を説明する。先ず、図4及び図5を参照して、ハンディ端末20Aで扱う情報を説明する。ハンディ端末20Bで扱う情報もハンディ端末20Aで扱う情報と同様であるため、その説明を省略する。
図4(a)に、ハンディ端末20Aに記憶されるグループファイル80を示す。図4(b)に、ハンディ端末20Aに記憶されるメッセージファイル90を示す。図4(c)に、ハンディ端末20Aに記憶される担当者ファイル100を示す。図4(d)に、ハンディ端末20Aが送信する応答データ110を示す。図4(e)に、ハンディ端末20Aが受信する呼出データ120を示す。図5(a)に、ハンディ端末20Aが記憶する伝票インデックスファイル130を示す。図5(b)に、ハンディ端末20Aが記憶する伝票明細ファイル140を示す。
図4(a)に示すグループファイル80は、ハンディ端末20Aのフラッシュメモリ27に記憶されるファイルであり、ハンディ端末20Aを所持する接客スタッフが担当するテーブルの呼び鈴装置のグループの情報を有する。グループファイル80は、レコード番号81と、グループ番号82と、のフィールドを有する。レコード番号81は、グループファイル80のレコード番号である。グループ番号82は、ハンディ端末20Aが担当するグループを識別する識別情報である。
図4(b)に示すメッセージファイル90は、ハンディ端末20Aのフラッシュメモリ27に記憶されるファイルであり、ハンディ端末20Aに表示するメッセージの情報を有する。メッセージファイル90は、レコード番号91と、メッセージ92と、のフィールドを有する。レコード番号91は、メッセージファイル90のレコード番号である。メッセージ92は、メッセージの内容情報である。
レコード番号91が1のメッセージ92を、顧客の呼び出しに対する接客スタッフへの第1のメッセージとする。第1のメッセージは、対象の顧客への接客の緊急度が比較的低いメッセージである。レコード番号91が2のメッセージ92を、顧客の呼び出しに対し未接客の接客スタッフへ接客を催促する第2のメッセージとする。第2のメッセージは、対象の顧客への接客の緊急度が比較的高いメッセージである。
図4(c)に示す担当者ファイル100は、ハンディ端末20Aのフラッシュメモリ27に記憶されるファイルであり、ハンディ端末20Aを所持する担当者(接客スタッフ)に関する情報を有する。担当者ファイル100は、レコード番号101と、名前102と、表示用名称103と、設定値104と、合計器105と、のフィールドを有する。レコード番号101は、担当者ファイル100のレコード番号である。名前102は、担当者の名前である。表示用名称103は、名前102の担当者の呼び鈴装置表示用の名称である。設定値104は、名前102の担当者に関する設定値である。設定値104は、例えば、他人の伝票を確認する権限がある旨の設定情報である。合計器105は、名前102の担当者がオーダをとったアイテム(料理等)の売上合計金額である。
図4(d)に示す応答データ110は、ハンディ端末20Aから、担当する呼び鈴装置30A,30Bに送信されるデータである。応答データ110は、担当者名111と、応答フラグ112と、の項目を有する。担当者名111は、ハンディ端末20Aを所持している担当者(接客スタッフ)の表示用の名称である。応答フラグ112は、呼び鈴装置30A,30Bの呼び出しに応答したことを示すフラグの情報である。この応答とは、呼び出しに対する確認の応答であり、実際の接客と区別される。
図4(e)に示す呼出データ120は、ハンディ端末20Aが呼び鈴装置30A,30Bから受信するデータである。呼出データ120は、呼び鈴番号121と、グループ番号122と、テーブル番号123と、呼出カウンタ124と、催促フラグ125と、タイマフラグ126と、の項目を有する。
呼び鈴番号121は、呼出データ120の送信元の呼び鈴装置を識別する識別情報である。グループ番号122は、呼び鈴番号121の呼び鈴装置が所属するグループを識別する識別情報である。テーブル番号123は、呼び鈴番号121の呼び鈴装置が設置されているテーブルを識別する識別情報である。呼出カウンタ124は、呼び鈴番号121の呼び鈴装置の呼び出し(呼び鈴スイッチ部38押下)毎にカウントアップされるカウント値である。催促フラグ125は、呼び鈴番号121の呼び鈴装置が呼び出しを行いハンディ端末20Aから応答する入力があったにもかかわらず未接客の場合の接客の催促の旨を示すフラグの情報である。タイマフラグ126は、呼び出し開始からの設定時間経過を示すフラグ情報であり、その設定時間を含むものとする。その設定時間は、後述すタイマ設定ファイル180の設定値182に対応する。
図5(a)に示す伝票インデックスファイル130は、ハンディ端末20Aのフラッシュメモリ27に記憶されるファイルであり、伝票明細ファイル140の各伝票の先頭レコード位置の情報を有する。伝票インデックスファイル130は、レコード番号131と、テーブル番号132と、人数133と、明細先頭レコード番号134と、のフィールドを有する。レコード番号131は、伝票インデックスファイル130のレコード番号であり、伝票の識別番号に対応する。テーブル番号132は、レコード番号131の伝票に対応するテーブルを識別する識別情報である。人数133は、レコード番号131の伝票に対応する顧客の人数である。明細先頭レコード番号134は、レコード番号131の伝票に対応する伝票明細ファイル140の先頭のレコード番号141である。
図5(b)に示す伝票明細ファイル140は、ハンディ端末20Aのフラッシュメモリ27に記憶されるファイルであり、各伝票の内容情報を有する。伝票明細ファイル140は、レコード番号141と、アイテム142と、個数143と、金額144と、のフィールドを有する。レコード番号141は、伝票明細ファイル140のレコード番号である。1伝票のレコード番号141は、連番となるものとする。アイテム142は、注文されたアイテム(料理等)の名称である。個数143は、アイテム142のアイテムの個数である。金額144は、アイテム142のアイテムの単価である。
次いで、図6を参照して、呼び鈴装置30Aで扱う情報を説明する。呼び鈴装置30B,30C,30Dで扱う情報も呼び鈴装置30Aで扱う情報と同様であるため、その説明を省略する。
図6(a)に、呼び鈴装置30Aに記憶される呼び鈴ファイル150を示す。図6(b)に、呼び鈴装置30Aに記憶されるグループファイル160を示す。図6(c)に、呼び鈴装置30Aに記憶されるメッセージファイル170を示す。図6(d)に、呼び鈴装置30Aに記憶されるタイマ設定ファイル180を示す。図6(e)に、呼び鈴装置30Aに記憶されるテーブルファイル190を示す。
図6(a)に示す呼び鈴ファイル150は、呼び鈴装置30Aのフラッシュメモリ37に記憶されるファイルである。呼び鈴ファイル150は、レコード番号151と、呼び鈴番号152と、のフィールドを有する。レコード番号151は、呼び鈴ファイル150のレコード番号である。呼び鈴番号152は、呼び鈴装置30Aの識別情報である。
図6(b)に示すグループファイル160は、呼び鈴装置30Aのフラッシュメモリ37に記憶されるファイルである。グループファイル160は、レコード番号161と、グループ番号162と、のフィールドを有する。レコード番号161は、グループファイル160のレコード番号である。グループ番号162は、呼び鈴装置30Aが所属するグループを識別する識別情報である。
図6(c)に示すメッセージファイル170は、呼び鈴装置30Aのフラッシュメモリ37に記憶されるファイルである。メッセージファイル170は、レコード番号171と、メッセージ172と、のフィールドを有する。レコード番号171は、メッセージファイル170のレコード番号である。メッセージ172は、呼び出しがあり、ハンディ端末20Aから応答する旨が送信された場合に、呼び鈴装置30Aに表示するメッセージの内容情報である。
図6(d)に示すタイマ設定ファイル180は、呼び鈴装置30Aのフラッシュメモリ37に記憶されるファイルである。タイマ設定ファイル180は、レコード番号181と、設定値182と、のフィールドを有する。レコード番号181は、タイマ設定ファイル180のレコード番号である。設定値182は、呼び出しがあってからの所定経過時間の設定値(分)の情報である。
図6(e)に示すテーブルファイル190は、呼び鈴装置30Aのフラッシュメモリ37に記憶されるファイルである。テーブルファイル190は、レコード番号191と、テーブル番号192と、のフィールドを有する。レコード番号191は、テーブルファイル190のレコード番号である。テーブル番号192は、呼び鈴装置30Aが設置されているテーブル3Aを識別する識別情報である。
次に、図7〜図17を参照して、オーダエントリシステム1の動作を説明する。先ず、図7〜図13を参照して、ハンディ端末20Aの動作を説明する。ハンディ端末20Bの動作は、ハンディ端末20Aの動作と同様であるため、その説明を省略する。図7に、ハンディ端末20Aで実行されるハンディ端末処理を示す。図8に、ハンディ端末処理の呼出確認処理を示す。図9に、ハンディ端末処理の応答入力処理を示す。図10に、ハンディ端末処理の応答送信処理を示す。図11に、ハンディ端末処理の伝票オープン処理を示す。図12に、ハンディ端末処理の新規伝票作成処理を示す。図13(a)に、伝票入力画面241を示す。図13(b)に、新規伝票入力画面242を示す。
図7に示すハンディ端末処理は、店舗2の営業時間中にハンディ端末20Aで実行される処理である。ハンディ端末20Aにおいて、例えば、電源オン入力されたことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開されたハンディ端末処理プログラム251との協働で、ハンディ端末処理を実行する。
先ず、CPU21は、呼び鈴装置30A〜30Dから受信されてRAM23に格納されている呼出カウンタ124がカウントアップされたか否かを判別する(ステップS11)。呼出カウンタ124は、呼び出し(呼び鈴スイッチ部38押下)毎にカウントアップされる。呼出カウンタ124がカウントアップされた場合(ステップS11;YES)、CPU21は、呼出確認処理を実行する(ステップS12)。ステップS12の呼出確認処理は、詳細に後述される。
そして、CPU21は、応答入力処理を実行する(ステップS14)。ステップS14の応答入力処理は、詳細に後述される。
呼出カウンタ124がカウントアップされていない場合(ステップS11;NO)、CPU21は、後述するステップS143に対応してRAM23に格納されている送信フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS15)。送信フラグがオンされている場合(ステップS15;YES)、CPU21は、応答送信処理を実行する(ステップS16)。ステップS16の応答送信処理は、詳細に後述される。
ステップS16の実行後、又は送信フラグがオンされていない場合(ステップS15;NO)、CPU21は、後述するステップS148に対応してRAM23に格納されている伝票呼出フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS17)。伝票呼出フラグがオンされている場合(ステップS17;YES)、CPU21は、伝票オープン処理を実行する(ステップS18)。ステップS18の伝票オープン処理は、詳細に後述される。
ステップS18の実行後、又は伝票呼出フラグがオンされていない場合(ステップS17;NO)、CPU21は、後述するステップS149に対応してRAM23に格納されている伝票作成フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS19)。伝票作成フラグがオンされている場合(ステップS19;YES)、CPU21は、新規伝票作成処理を実行する(ステップS20)。ステップS20の新規伝票作成処理は、詳細に後述される。
ステップS20の実行後、又は伝票作成フラグがオンされていない場合(ステップS19;NO)、CPU21は、その他の処理を実行し(ステップS21)、ステップS11に移行される。ステップS21のその他の処理は、例えば、操作部22を介する操作入力受け付けの処理、設定情報入力に応じた設定処理、無線通信部26を介したコントローラ10からの情報受信処理である。情報受信処理として、CPU21は、無線通信部26を介して、呼出データ120を呼び鈴装置30A,30Bから受信してRAM23に格納する。
図8を参照して、図7におけるステップS12の呼出確認処理を説明する。先ず、CPU21は、RAM23に格納されている呼出データ120のグループ番号122が担当グループであるか否かを判別する(ステップS121)。担当グループでない場合(ステップS121;NO)、呼出確認処理を終了する。担当グループである場合(ステップS121;YES)、CPU21は、操作部22を介して、接客スタッフからの別の顧客のオーダ情報の登録入力中であるか否かを判別する(ステップS122)。オーダ情報の登録中である場合(ステップS122;YES)、呼出確認処理を終了する。
オーダ情報の登録中でない場合(ステップS122;NO)、CPU21は、操作部22を介して、接客スタッフからの設定情報(グループファイル80等)の設定入力中であるか否かを判別する(ステップS123)。設定情報の設定中である場合(ステップS123;YES)、呼出確認処理を終了する。
設定情報の設定中でない場合(ステップS123;NO)、CPU21は、RAM23に格納されている呼出データ120のタイマフラグ126がオンされているか否かを判別する(ステップS124)。なお、呼出データ120を受信していない場合、RAM23に呼出データ120が格納されていない。
タイマフラグ126がオンされている場合(ステップS124;YES)、CPU21は、バイブレータ28をオン(振動)させる(ステップS125)。そして、CPU21は、RAM23に格納されている呼出データ120のテーブル番号123を読み出してセットする(ステップS126)。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているメッセージファイル90の時間経過用のメッセージ92を読み出し、ステップS126でセットしたテーブル番号及びタイマフラグ126に含まれる設定時間と組み合わせて、時間経過用メッセージを作成して表示部24に表示する(ステップS127)。例えば、メッセージファイル90レコード番号91が3,4のメッセージ92を読み出し、テーブル番号=1を変数xに入れ、設定時間=5(分)を変数yに入れると、“テーブル番号1の呼び出しから5分経過しました”の時間経過用メッセージが表示部24に表示される。
そして、CPU21は、蓋開放検出スイッチ部29aの出力信号に応じて、蓋が開放されたか否かを判別する(ステップS128)。蓋が開放されていない場合(ステップS128;NO)、ステップS124に移行される。蓋が開放された場合(ステップS128;YES)、CPU21は、バイブレータ28をオフ(振動停止)させる(ステップS129)。そして、CPU21は、表示部24の時間経過用メッセージの表示をリセットする(ステップS130)。
そして、CPU21は、RAM23に格納されている呼出データ120の催促フラグ125がオンされているか否かを判別する(ステップS131)。タイマフラグ126がオンされていない場合(ステップS124;NO)、ステップS131に移行される。
催促フラグ125がオンされていない場合(ステップS131;NO)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているメッセージファイル90の第1のメッセージ(レコード番号91が1)のメッセージ92を読み出して表示部24に表示する(ステップS132)。そして、CPU21は、LED29を点灯させ(ステップS133)、呼出確認処理を終了する。
催促フラグ125がオンされている場合(ステップS131;YES)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているメッセージファイル90の第2のメッセージ(レコード番号91が2)のメッセージ92を読み出して表示部24に表示する(ステップS134)。そして、CPU21は、LED29を点滅させる(ステップS135)。そして、CPU21は、バイブレータ28をオンさせ(ステップS136)、呼出確認処理を終了する。
図9を参照して、図7におけるステップS14の応答入力処理を説明する。先ず、CPU21は、接客スタッフから操作部22のクリアキーが押下入力されたか否かを判別する(ステップS141)。クリアキーが押下されていない場合(ステップS141;NO)、CPU21は、接客スタッフから操作部22の応答キーが押下入力されたか否かを判別する(ステップS142)。応答キーが押下入力されていない場合(ステップS142;NO)、ステップS141に移行される。
応答キーが押下入力された場合(ステップS142;YES)、CPU21は、送信フラグをオンしてRAM23に格納してセットする(ステップS143)。そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されている担当者ファイル100の使用中の接客スタッフの表示用名称103を担当者名として読み出してRAM23に格納してセットする(ステップS144)。そして、CPU21は、応答フラグをオンしてRAM23に格納してセットする(ステップS145)。
そして、CPU21は、RAM23に格納された呼出カウンタが2以上であるか否かを判別する(ステップS146)。ステップS146では、呼び出しへの対応が遅いか否かが判別されている。呼出カウンタが1であると、呼出回数が1回で顧客も長く待っていないと推定され、呼び出しへの対応が遅くないと判別される。呼出カウンタが2以上であると、呼出回数が2回以上で顧客が長く待っていると推定され、呼び出しへの対応が遅いと判別される。なお、判別の基準となる呼出カウンタの2は、3以上の別の値としてもよい。
呼出カウンタが2未満である場合(ステップS146;NO)、応答入力処理を終了する。呼出カウンタが2以上である場合(ステップS146;YES)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶された伝票インデックスファイル130を参照し、RAM23に格納されている呼出データ120に対応するテーブル番号132(の伝票)があるか否かを判別する(ステップS147)。
対応するテーブル番号132がある場合(ステップS147;YES)、CPU21は、伝票呼出フラグをオンにしてRAM23にセットし(ステップS148)、応答入力処理を終了する。対応するテーブル番号132がない場合(ステップS147;NO)、CPU21は、伝票作成フラグをオンにしてRAM23にセットし(ステップS149)、応答入力処理を終了する。
クリアキーが押下された場合(ステップS141;YES)、CPU21は、RAM23の応答フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS150)。応答フラグがオンされている場合(ステップS150;YES)、ステップS42に移行される。応答フラグがオンされていない場合(ステップS150;NO)、CPU21は、LED29をオフ(消灯)させ(ステップS151)、応答入力処理を終了する。
図10を参照して、図7におけるステップS16の応答送信処理を説明する。先ず、CPU21は、無線通信部26を介して、コントローラ10とオーダ情報の送信又は受信中であるか否かを判別する(ステップS161)。オーダ情報の送/受信中である場合(ステップS161;YES)、応答送信処理を終了する。オーダ情報の送/受信中でない場合(ステップS161;NO)、CPU21は、無線通信部26を介して、コントローラ10と各種設定情報の送信又は受信中であるか否かを判別する(ステップS162)。設定情報の送/受信中である場合(ステップS162;YES)、応答送信処理を終了する。
設定情報の送/受信中でない場合(ステップS162;NO)、CPU21は、ステップS144,S145に対応してRAM23に格納されている担当者名を読み出して担当者名111とし、応答フラグ112をオンした応答データ110を作成し、無線通信部26を介して、作成した応答データ110を、呼出データ120の呼び鈴番号121の呼び鈴装置に送信する(ステップS163)。
そして、CPU21は、LED29をオフ(消灯)させる(ステップS164)。そして、CPU21は、バイブレータ28をオフさせる(ステップS165)。そして、CPU21は、RAM23に格納されている各種フラグをオフにし(ステップS166)、応答送信処理を終了する。
図11を参照して、図7におけるステップS18の伝票オープン処理を説明する。先ず、CPU21は、RAM23に格納されている呼出データ120の呼び鈴番号121に対応するテーブル番号をRAM23に格納してセットする(ステップS181)。
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されている伝票インデックスファイル130を参照し、ステップS181でセットしたテーブル番号に対応するテーブル番号132のレコードを検出する(ステップS182)。そして、CPU21は、ステップS182で検出したレコードの明細先頭レコード番号134を用いて伝票明細ファイル140のレコードを読み出し、当該読み出したレコードを用いて伝票入力画面を作成して表示部24に表示し(ステップS183)、伝票オープン処理を終了する。
ステップS183で表示される伝票入力画面は、例えば、図13(a)に示す伝票入力画面241である。伝票入力画面241により、接客スタッフから操作部22を介して変更(オーダの追加、取り消し、変更)のオーダ情報(アイテム名、個数)が入力され、入力されたオーダ情報を用いて、伝票インデックスファイル130及び伝票明細ファイル140が更新される。そして、それらの入力情報が、無線通信部26を介して、ハンディ端末20Aからコントローラ10に送信される。
図12を参照して、図7におけるステップS20の新規伝票作成処理を説明する。先ず、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されている伝票インデックスファイル130を参照し、空きレコードを検出する(ステップS201)。そして、CPU21は、ステップS201で検出した空きレコードに、RAM23に格納されている呼出データ120の呼び鈴番号121に対応するテーブル番号をセットし、このレコードの新規伝票入力画面を作成して表示部24に表示し(ステップS202)、新規伝票作成処理を終了する。
ステップS202で表示される新規伝票入力画面は、例えば、図13(b)に示す新規伝票入力画面242である。新規伝票入力画面242により、接客スタッフから操作部22を介して、顧客の着席しているテーブルのテーブル番号、顧客の人数、新規のオーダ情報(アイテム名、個数)が入力され、入力されたオーダ情報を用いて、伝票インデックスファイル130及び伝票明細ファイル140が更新される。そして、それらの入力情報が、無線通信部26を介して、ハンディ端末20Aからコントローラ10に送信される。
次いで、図14〜図18を参照して、呼び鈴装置30Aの動作を説明する。呼び鈴装置30B〜30Dの動作は、呼び鈴装置30Aの動作と同様であるため、その説明を省略する。
図14に、呼び鈴装置30Aで実行される呼び鈴装置処理を示す。図15に、呼び鈴装置処理の呼び鈴処理を示す。図16に、呼び鈴装置処理のタイマ処理を示す。図17に、呼び鈴装置処理の送信処理を示す。図18に、呼び鈴装置処理の受信処理を示す。
図14に示す呼び鈴装置処理は、ハンディ端末処理と同様に、店舗2の営業時間中に呼び鈴装置30Aで実行される処理である。呼び鈴装置30Aにおいて、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開された呼び鈴装置処理プログラム351との協働で、呼び鈴装置処理を実行する。
先ず、CPU31は、顧客又は接客スタッフから呼び鈴スイッチ部38が押下入力されたか否かを判別する(ステップS31)。呼び鈴スイッチ部38が押下された場合(ステップS31;YES)、CPU31は、呼び鈴処理を実行する(ステップS32)。呼び鈴処理は、詳細に後述される。
ステップS32の実行後、又は呼び鈴スイッチ部38が押下されていない場合(ステップS31;NO)、CPU31は、呼び鈴スイッチ部38押下で開始するタイマがオンされているか否かを判別する(ステップS33)。タイマがオンされている場合(ステップS33;YES)、CPU31は、タイマ処理を実行する(ステップS32)。タイマ処理は、詳細に後述される。
ステップS34の実行後、又はタイマがオンされていない場合(ステップS33;NO)、CPU31は、RAM33の呼出カウンタがカウントアップされたか否かを判別する(ステップS35)。呼出カウンタがカウントアップされた場合(ステップS35;YES)、CPU31は、送信処理を実行する(ステップS36)。送信処理は、詳細に後述される。
ステップS36の実行後、又は呼出カウンタがカウントアップされていない場合(ステップS35;NO)、CPU31は、ハンディ端末処理のステップS163に対応して、無線通信部36を介して、応答データ110を受信したか否かを判別する(ステップS37)。応答データ110を受信した場合(ステップS37;YES)、CPU31は、受信処理を実行する(ステップS38)。受信処理は、詳細に後述される。
ステップS38の実行後、又は応答データ110を受信していない場合(ステップS37;NO)、CPU31は、その他の処理を実行し(ステップS39)、ステップS31に移行される。ステップS39のその他の処理は、例えば、操作部32を介する各種設定情報入力に応じた設定処理である。
図15を参照して、図14におけるステップS32の呼び鈴処理を説明する。先ず、CPU31は、計時部39の現在日時情報を用いて、ステップS31で呼び鈴スイッチ部38が所定時間以上長押しされたか否かを判別する(ステップS321)。呼び鈴スイッチ部38が接客スタッフにより長押しされると、接客開始した旨の入力となる。呼び鈴スイッチ部38が顧客により、所定時間より短く押下されると、呼び出しの旨の入力となる。
呼び鈴スイッチ部38が長押しされていない場合(ステップS321;NO)、呼び鈴スイッチ部38が短く押下された場合であり、CPU31は、RAM23に格納された呼び出しカウンタを+1インクリメントする(ステップS322)。そして、CPU31は、呼び出し開始からのタイマがオンされているか否かを判別する(ステップS323)。タイマがオンされている場合(ステップS323;YES)、呼び鈴処理を終了する。タイマがオンされていない場合(ステップS323;NO)、CPU31は、計時部39からの現在日時情報を用いて、呼び出し開始からのタイマをセット(開始)し(ステップS324)、呼び鈴処理を終了する。
呼び鈴スイッチ部38が長押しされた場合(ステップS321;YES)、CPU31は、RAM33に格納された各カウンタをリセットする(ステップS325)。そして、CPU31は、RAM33に格納された各フラグをオフする(ステップS326)。そして、CPU31は、呼び出し開始からのタイマをリセットする(ステップS327)。そして、CPU31は、表示部34の表示をオフし(ステップS328)、呼び鈴処理を終了する。
図16を参照して、図14におけるステップS34のタイマ処理を説明する。先ず、CPU31は、フラッシュメモリ37に記憶されているタイマ設定ファイル180を参照し、呼び出し開始からのタイマの値が設定値182以上であるか否かを判別する(ステップS341)。タイマの値が設定値182未満である場合(ステップS341;NO)、タイマ処理を終了する。タイマの値が設定値182以上である場合(ステップS341;YES)、CPU31は、タイマフラグをオンしてRAM33に格納し(ステップS342)、タイマ処理を終了する。
図17を参照して、図14におけるステップS36の送信処理を説明する。先ず、CPU31は、後述するS381に対応してRAM33に格納されている応答フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS361)。応答フラグがオンされている場合(ステップS361;YES)、CPU31は、催促フラグをオンしてRAM33に格納する(ステップS362)。
ステップS362の実行後、又は応答フラグがオンされていない場合(ステップS361;NO)、CPU31は、フラッシュメモリ37から呼び鈴ファイル150を読み出し、呼び鈴番号152をRAM33に格納して呼出データ120用にセットする(ステップS363)。そして、CPU31は、フラッシュメモリ37からテーブルファイル190を読み出し、テーブル番号192をRAM33に格納して呼出データ120用にセットする(ステップS364)。そして、CPU31は、RAM33に格納されている呼出カウンタを読み出して呼出データ120用にセットする(ステップS365)。
そして、CPU31は、タイマ処理のステップS342に対応してRAM33に格納されているタイマフラグがオンされているか否かを判別する(ステップS366)。タイマフラグがオンされている場合(ステップS366;YES)、タイマフラグを呼出データ120用にセットする(ステップS367)。
ステップS367の実行後、又はタイマフラグがオンされていない場合(ステップS366;NO)、CPU31は、ステップS362に対応してRAM33に格納されている催促フラグがオンされているか否かを判別する(ステップS368)。催促フラグがオンされている場合(ステップS368;YES)、催促フラグを呼出データ120用にセットする(ステップS369)。
ステップS369の実行後、又は催促フラグがオンされていない場合(ステップS368;NO)、CPU31は、ハンディ端末処理のステップS21に対応して、フラッシュメモリ37に記憶されたグループファイル160のグループ番号162を読み出し、グループ番号162、セットされた呼び鈴番号、テーブル番号、呼出カウンタ、タイマフラグ、催促フラグを用いて呼出データ120を作成し、無線通信部36を介してハンディ端末20Aに送信する(ステップS370)。具体的には、グループ番号162、ステップS363,S364,S365,S367,S369でセットされたセットされた呼び鈴番号、テーブル番号、呼出カウンタ、タイマフラグ、催促フラグが、順に、グループ番号122、呼び鈴番号121、テーブル番号123、呼出カウンタ124、タイマフラグ126、催促フラグ125とした呼出データ120とされる。
そして、CPU31は、RAM33に格納されている呼出カウンタをリセットする(ステップS371)。そして、CPU31は、RAM33に格納されている催促フラグをクリア(オフ)し(ステップS372)、送信処理を終了する。
図18を参照して、図14におけるステップS38の受信処理を説明する。先ず、CPU31は、図14のステップS37で受信した応答データ110の応答フラグ112に対応して、応答フラグをオンしRAM33に格納する(ステップS381)。そして、CPU31は、フラッシュメモリ37からメッセージファイル170のメッセージ172を読み出して表示部34に表示する(ステップS382)。そして、CPU31は、ステップS37で受信した応答データ110の担当者名111を、応答する担当者名として表示部34に表示し(ステップS383)、受信処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、オーダエントリシステム1において、呼び鈴装置30Aは、接客スタッフの呼び出しの入力が呼び鈴スイッチ部38押下により入力された場合に、呼出カウンタ124をカウントアップし、この呼出カウンタ124及びテーブル番号123を含む呼出データ120をハンディ端末20Aに送信する。ハンディ端末20Aは、呼出データ120を呼び鈴装置30Aから受信し、呼び出しを表示部24のメッセージ表示及びLED29の点灯により報知させ、呼出カウンタ124が2以上であるか(接客が遅いか)否かを判別し、2以上である場合に、呼出データ120のテーブル番号123に対応する伝票情報の入力を受け付ける伝票入力処理を起動する。このため、呼出回数が2回以上で接客が遅い場合に、伝票入力処理を適時且つ自動的に起動でき、ハンディ端末20Aを所持する接客スタッフの作業負担を軽減でき、伝票入力処理を速やかに実行できる。
また、ハンディ端末20Aは、受信した呼出データ120のテーブル番号123に対応する伝票インデックスファイル130のレコードがあるか否かを判別し、このレコードがある場合に、当該テーブル番号に対応する伝票明細ファイル140を開いて伝票情報の更新入力を受け付ける伝票オープン処理を起動し、伝票インデックスファイル130のレコードがない場合に、当該テーブル番号に対応する新たな伝票明細ファイル140の伝票情報の入力を受け付ける新規伝票作成処理を起動する。このため、呼び出しのテーブル番号に対応する伝票明細ファイル140のレコード有無に応じて、伝票オープン処理及び新規伝票作成処理を切り替えて適切に起動できる。
また、ハンディ端末20Aは、操作部22の応答キー押下により、受信した呼出データ120に対する応答情報(応答フラグ112)の入力を受け付け、応答フラグ112を含む応答データ110を呼び鈴装置30Aに送信する。呼び鈴装置30Aは、呼び出しが呼び鈴スイッチ部38に再度入力された場合に、ハンディ端末20Aから応答フラグ112を受信しているか(応答フラグ112がオンか)否かを判別し、応答フラグ112がオンである場合に、接客を催促する催促フラグ125をさらに含む呼出データ120をハンディ端末20Aに送信する。ハンディ端末20Aは、受信した呼出データ120の催促フラグ125に応じて、接客の催促を表示部24のメッセージ表示、LED29の点滅及びバイブレータ28の振動により報知させる。このため、接客スタッフは、応答入力したにもかかわらず再度呼び出しがなされて接客を催促された旨を確実に知ることができ、適切且つ速やかに接客を行うことができる。
また、呼び鈴装置30Aは、1回目の呼び出しが入力されてから設定値182を経過したか否かを判別し、設定値182を経過した場合に、設定値182を経過した旨のタイマフラグ126をさらに含む呼出データ120をハンディ端末20Aに送信する。ハンディ端末20Aは、受信した呼出データ120のタイマフラグ126に応じて、設定値182を経過した旨を表示部24にメッセージ表示する。このため、接客スタッフは、呼び出しが入力されてからの経過時間(設定値182)を確実に知ることができ、適切且つ速やかに接客を行うことができる。
また、呼び鈴装置30Aは、呼び出しが入力された場合に、自機のグループ番号122をさらに含む呼出データ120をハンディ端末20Aに送信する。ハンディ端末20Aは、受信した呼出データ120のグループ番号122が、自機が担当するグループ番号82であるか否かを判別し、自機が担当するグループ番号である場合に、呼び出しを報知させる。このため、各ハンディ端末が呼び鈴装置をグループ毎に容易に担当できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るオーダエントリシステムの一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態では、呼出データ120の催促フラグ125の有無に応じて、ハンディ端末での報知(表示部24のメッセージ表示、バイブレータ28の振動、LED29の点灯(点滅))を異にしたが、これに限定されるものではない。例えば、呼出カウンタ124の回数に応じて報知内容を異にすることとしてもよい。
また、上記実施の形態では、呼び出しにおける報知を、表示部24のメッセージ表示、LED29の点灯(点滅)、バイブレータ28の振動としたが、これに限定されるものではない。報知音や音声メッセージの出力等、他の方式の報知としてもよい。
また、上記実施の形態におけるオーダエントリシステムの各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。