JP2015227597A - 文字、模様による表示がなされている養生シート - Google Patents
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Abstract
【課題】作業現場において、注意喚起を表示し、または安全域や危険域を表示して作業効率の向上あるいは事故防止を図るための養生シートを提供する。【解決手段】柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルム1の表面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層3が設けられている養生シートとした。【選択図】図4
Description
本発明は、住宅建築工事現場などにおける、屋根や壁の施工行程中に施工済の床面を被覆して床面の損傷や汚れの防止、水の侵入の防止、または引っ越し作業における接触による損傷、汚れの防止、あるいはラッピングによる汚染の防止などに使用される養生シートに関するものである。
従来、建築現場などにおいては、室内などの工事の際に床面や壁面などを傷つけないように、合成樹脂シートに粘着剤が塗布された床パネル面保護用の養生用のシートがパネル面に仮に敷設されている。例えば、施工した床面が屋根で覆われていない場合は雨水や塵埃にさらされて汚れや変色が生じるとか、作業者が土足で床面を踏むことによって傷や汚れが生じる恐れが多い。このような問題を防ぐため、従来は、施工した床面にブルーシート、ナイロン、ビニールシートなどのプラスチックシートやダンボールなど敷いてガムテープ、マスキングテープで固定することにより床面を保護していたが、シートやダンボールがズレたり、プラスチックシート面では滑りやすく作業者が転倒する危険もあった。
こうした養生シートの問題を解決するために多くの提案がなされ、養生シートを簡単に素早く綺麗に設置、敷込み、固定貼付するための技術、貼着した養生シートを剥離する際に床などを傷つけることなくするための技術や、養生シート自体のクッション性の付与など様々な技術が展開されてきた。
こうした養生シートの問題を解決するために多くの提案がなされ、養生シートを簡単に素早く綺麗に設置、敷込み、固定貼付するための技術、貼着した養生シートを剥離する際に床などを傷つけることなくするための技術や、養生シート自体のクッション性の付与など様々な技術が展開されてきた。
例えば、養生シートの端部の構造を改善して貼着あるいは剥離を容易とするものには、養生シートの片端縁に、着色した接着材を所定幅に塗布して接着面を形成する。これにより、着色した接着材の着色に沿って、重ね合わせ寸法を確認しながら、作業員一人で位置合せと仮止めを同時に行うことができる作業性を向上した養生シート(特許文献1)や、養生シートを対象物から剥がす(取り外す)際に、養生シートを対象物に固定するための領域とそれ以外の領域とを簡単に分離して分別することが可能となるように、合成樹脂シートの長さ方向と平行な両縁から内側に所定の距離をおいた各々の位置に、長さ方向と平行なミシン目が各々形成され、ミシン目と縁との間が、対象物に固定するための固定用領域となる養生シート(特許文献2)が提案されている。
また、接着剤を利用した養生シートを簡単に素早く綺麗に設置、敷き込み、固定貼付する方法としては、養生シートを粘着テープで貼付する際のテープ代を確保する目的で、養生シートの縁に沿って列状に穴を開けることにより、その穴を粘着テープの貼り代とする養生シート(特許文献3)や、滑り止め効果があり、かつ引き剥しが容易で構造が簡単な養生シートとして、裏面に粘着剤層が形成された合成樹脂シートからなる養生シートであって、裏面には、粘着剤層の形成されていない所定面積の空白部分が全面にわたって所定間隔で配置され、空白部分を囲むように粘着剤層が形成されている養生シート(特許文献4)などが提案されている。
さらに、養生シート自体の材質、構造を選択することにより緩衝性、難燃性の付与、製造コストの低減された養生シートが提案されている。例えば、溶接作業、電気工事作業などの工事現場で必要とされる養生シートとして、難燃性または不燃性または耐熱破損性と電気絶縁性と耐衝撃性または緩衝性を付与するために、難燃性または不燃性または耐熱破損性の樹脂、および、電気絶縁性の樹脂の各々の繊維の織物または不織布、またはフィルムの積層または、混合一体化され、且つ、その形状は、耐衝撃性または緩衝性のために、スポンジ状または凹凸形状を有する養生シート(特許文献5)や、イベント会場などにおける床面、側壁などに一時的に使用され、使用後には取外し廃棄されるコスト的に安価な養生シートとして、ポリプロピレン、不織布などの柔軟性、屈撓性に富んだシート状基材の表面にポリプロピレンなどの樹脂ラミネート層を介して耐水加工の樹脂フィルムが熱圧着され、シート状基材の裏面には、接着剤を介して独立気泡の樹脂発泡体が接着され、かつシート状基材の表面にタイル、木部フローリング、ニードルパンチなど使用個所の雰囲気に似合った模様などの意匠が印刷表示されて構成され、床面や側壁などに接着テープなどを介して一時的に取り付けられて使用されるもの(特許文献6)などが提案されている。
建築現場などにおいては、工事の際に床面や壁面などを傷つけないように、プラスチックフィルムに粘着剤が塗布された養生用のシート材が仮に敷設されている。養生シートはズレやすく、プラスチック表面では滑りやすく作業者が転倒する危険もあり、これらの問題を解決するために多くの手段が提案された。また、養生シートを簡単に素早く綺麗に設置、敷込み、固定貼付する技術、貼着した養生シートを剥離する際に床などを傷つけることをなくするための技術が展開されてきた。
しかしながら、このように養生シートの添着作業あるいは使用後の剥離作業などについては注目されて改善がなされてきたが、設置後の工事作業が行われている過程での利便性や安全性などについては考慮されることが少なかった。そこで、本発明者らは、養生シートを設置して後に作業を行っている過程での安全性や利便性を考慮してパターン類を養生シート面上に表示することを見出し本発明に到達することができたのである。
本発明は、柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面や裏面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられている養生シートであって、養生シートにおける文字や模様を設ける箇所および文字、模様の表示内容を工夫することにより、養生シートを設置した後にも、安全性や利便性に係る注意喚起を表示することができるため、これまでにない機能を有する養生シートを提供することができる。
しかしながら、このように養生シートの添着作業あるいは使用後の剥離作業などについては注目されて改善がなされてきたが、設置後の工事作業が行われている過程での利便性や安全性などについては考慮されることが少なかった。そこで、本発明者らは、養生シートを設置して後に作業を行っている過程での安全性や利便性を考慮してパターン類を養生シート面上に表示することを見出し本発明に到達することができたのである。
本発明は、柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面や裏面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられている養生シートであって、養生シートにおける文字や模様を設ける箇所および文字、模様の表示内容を工夫することにより、養生シートを設置した後にも、安全性や利便性に係る注意喚起を表示することができるため、これまでにない機能を有する養生シートを提供することができる。
本発明は以下の技術的構成よりなるものである。
(1)柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられている養生シート。
(2)表示が、養生シートの側縁部の表面および/または側縁部以外の表面に設けられている上記(1)に記載の養生シート。
(3)表示が、危険域と安全域との境界、あるいは安全域あるいは危険域を示す上記(1)または(2)に記載の養生シート。
(4)表示が、視認性が顕著な色彩あるいは模様で形成されている上記(1)から(4)のいずれかに記載の養生シート。
(5)表示が、蛍光色、緑色、または黒色と黄色の縞模様である上記(4)のいずれかに記載の養生シート。
(6)表示が、養生シートを展着した箇所周辺において発生する可能性がある災害の防止を喚起するための文字あるいは模様からなる上記(1)から(5)のいずれかに記載の養生シート。
(7)緩衝性を具備した上記(1)から(6)のいずれかに記載の養生シート。
(8)難燃性あるいは不燃性を具備した上記(7)に記載の養生シート。
(9)養生シートの裏面にもうけられた接着剤の粘着度が、被接着面に応じて次のように使い分けられる上記(1)から(8)のいずれかに記載の養生シート。
強粘着度: カーペット
中粘着度: 木、タイル、石
弱粘着度: ガラス
(1)柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられている養生シート。
(2)表示が、養生シートの側縁部の表面および/または側縁部以外の表面に設けられている上記(1)に記載の養生シート。
(3)表示が、危険域と安全域との境界、あるいは安全域あるいは危険域を示す上記(1)または(2)に記載の養生シート。
(4)表示が、視認性が顕著な色彩あるいは模様で形成されている上記(1)から(4)のいずれかに記載の養生シート。
(5)表示が、蛍光色、緑色、または黒色と黄色の縞模様である上記(4)のいずれかに記載の養生シート。
(6)表示が、養生シートを展着した箇所周辺において発生する可能性がある災害の防止を喚起するための文字あるいは模様からなる上記(1)から(5)のいずれかに記載の養生シート。
(7)緩衝性を具備した上記(1)から(6)のいずれかに記載の養生シート。
(8)難燃性あるいは不燃性を具備した上記(7)に記載の養生シート。
(9)養生シートの裏面にもうけられた接着剤の粘着度が、被接着面に応じて次のように使い分けられる上記(1)から(8)のいずれかに記載の養生シート。
強粘着度: カーペット
中粘着度: 木、タイル、石
弱粘着度: ガラス
本発明は、住宅建築工事現場などおける、屋根や壁の施工行程中ですでに施工した床面などの部分を被覆して雨水の侵入や汚れの防止、引っ越し作業における移動物品との接触による周囲の損傷防止、あるいは汚染防止のラッピングなどに使用できる養生シートにおいて、文字あるいは模様による表示を設けることにより注意喚起、安全性や危険域を表示して作業効率の向上あるいは事故防止を図るとともに、会社名、シンボルマーク、ロゴなどを表示して宣伝効果をも付与したのである。また、緩衝性のある層を付加して厚みを増すことにより緩衝性に加えることや、接着剤の接着が弱まるまで再使用することができる養生シートとすることができる。
本発明は、主に、建築現場などにおいて室内などの工事の際に床面や壁面などを傷つけないように、また、ほこり除けや防水のために使用される養生用のシートに関するものであり、柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面あるいは裏面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられている。
文字および/または模様による表示を設けることにより、養生シートを設置した工事などを実施する際の利便性あるいは安全性に係る注意を喚起するために、あるいは企業名を広めるために設けられている。
文字および/または模様による表示を設けることにより、養生シートを設置した工事などを実施する際の利便性あるいは安全性に係る注意を喚起するために、あるいは企業名を広めるために設けられている。
[養生シートの材質、接着剤]
本発明の養生シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂などのプラスチック製であって、透明または乳白色などのプラスチックフィルムの表面あるいは裏面に印刷などにより文字や模様を設け、さらに裏面には接着層を設けたシートであって床や壁に添着してこれらを保護することができる。また、本発明の養生シートは柔軟で屈曲性に富んでいるために平面、湾曲面に沿って添着することができるとともに、設置後には剥離して複数回使用することができる。
養生シートの基材となるプラスチックフィルムは、従来使用されている規格のものが使用され特に限定されることはないが、幅600〜1200mm、好ましくは600〜1000mmが使用され、その厚みは40〜1000μm、好ましくは50〜250μmの範囲が使用される。
接着性を付与するには、接着剤を塗布する方法が最適である。接着剤の施工対象物に対する接着強度は対象物の表面状態により使い分けられるが、貼着後の作業過程において養生シートが剥離することがなく、作業後には剥離し易い接着強度になるように既存の接着剤から適宜選択することができる。
養生シートの粘着力は、工事現場などで一時的に床などを適切に保護するには、接着強度は相手によって次のように使い分けることが好ましい。
強粘着度: カーペット
中粘着度: 木 タイル 石
弱粘着度: ガラス
表面の平滑度が極めて高い場合では素材によらず微弱粘度にすることが好ましく、さらに養生シートの使用態様によっては粘着力のないものが好ましい場合がある。実用的には上記の3区分の粘着度で十分なことが多い。例えば、強粘着度の粘着力は1.0〜7.0N/25mmの範囲にある。
養生シートは、床や壁を保護する機能以外にも、固定、屋上での工事でコンパネを引き詰めて固定して突風による被害を防止する、引っ越しにおける荷物の運搬時にエレベーター内を傷つけないように保護する、比較的小さなサイズとして小物品を包む、束ねるなどのラッピングに使用する、塗装作業の際に被装物以外の物品を飛散する塗料から保護するために使用するなどに適用することができる。
本発明の養生シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂などのプラスチック製であって、透明または乳白色などのプラスチックフィルムの表面あるいは裏面に印刷などにより文字や模様を設け、さらに裏面には接着層を設けたシートであって床や壁に添着してこれらを保護することができる。また、本発明の養生シートは柔軟で屈曲性に富んでいるために平面、湾曲面に沿って添着することができるとともに、設置後には剥離して複数回使用することができる。
養生シートの基材となるプラスチックフィルムは、従来使用されている規格のものが使用され特に限定されることはないが、幅600〜1200mm、好ましくは600〜1000mmが使用され、その厚みは40〜1000μm、好ましくは50〜250μmの範囲が使用される。
接着性を付与するには、接着剤を塗布する方法が最適である。接着剤の施工対象物に対する接着強度は対象物の表面状態により使い分けられるが、貼着後の作業過程において養生シートが剥離することがなく、作業後には剥離し易い接着強度になるように既存の接着剤から適宜選択することができる。
養生シートの粘着力は、工事現場などで一時的に床などを適切に保護するには、接着強度は相手によって次のように使い分けることが好ましい。
強粘着度: カーペット
中粘着度: 木 タイル 石
弱粘着度: ガラス
表面の平滑度が極めて高い場合では素材によらず微弱粘度にすることが好ましく、さらに養生シートの使用態様によっては粘着力のないものが好ましい場合がある。実用的には上記の3区分の粘着度で十分なことが多い。例えば、強粘着度の粘着力は1.0〜7.0N/25mmの範囲にある。
養生シートは、床や壁を保護する機能以外にも、固定、屋上での工事でコンパネを引き詰めて固定して突風による被害を防止する、引っ越しにおける荷物の運搬時にエレベーター内を傷つけないように保護する、比較的小さなサイズとして小物品を包む、束ねるなどのラッピングに使用する、塗装作業の際に被装物以外の物品を飛散する塗料から保護するために使用するなどに適用することができる。
[文字、模様など]
養生シートに文字模様などによる表示を設けた養生シートを使用することにより、工事作業に関連する安全性や利便性に係る注意を喚起することができる。また、養生シートの文字模様により、シートを敷設した範囲を明確に示すことができる。文字や模様は、養生シート表面、あるいは裏面に、摩擦などに対して耐久性のある印刷を施すことにより実施されることが好ましい。例えば、これまで工事現場に直接通路を書いていた指示、案内を保護シート面に印刷することにより歩行動線の識別が簡便となり事故防止に役立つ、さらに、光を反射する印刷あるいは蓄光性インクで印刷を施せば、夜間での認識が容易となる。さらに、危険・足元注意などの注意書きを入れて注意を喚起することにより事故防止に役立つことが考えられる。また、会社名、ショップロゴを入れると宣伝効果が得られるため、建設業者、施工業者、販売業者にとっては有用である。
養生シートに文字模様などによる表示を設けた養生シートを使用することにより、工事作業に関連する安全性や利便性に係る注意を喚起することができる。また、養生シートの文字模様により、シートを敷設した範囲を明確に示すことができる。文字や模様は、養生シート表面、あるいは裏面に、摩擦などに対して耐久性のある印刷を施すことにより実施されることが好ましい。例えば、これまで工事現場に直接通路を書いていた指示、案内を保護シート面に印刷することにより歩行動線の識別が簡便となり事故防止に役立つ、さらに、光を反射する印刷あるいは蓄光性インクで印刷を施せば、夜間での認識が容易となる。さらに、危険・足元注意などの注意書きを入れて注意を喚起することにより事故防止に役立つことが考えられる。また、会社名、ショップロゴを入れると宣伝効果が得られるため、建設業者、施工業者、販売業者にとっては有用である。
[表示の具体例]
養生シート面の表示には設ける文字や模様について具体例を挙げて説明する。
作業所の床、壁などの各所に設置して危険個所の警告あるいは注意喚起をする模様として、従来よく使用されている黒と黄色のストライプ模様を応用した例を図1に示す。図1(1)は養生シートの両端面にストライプ模様を設けて危険な個所と安全な個所の境界を表示する例である。床に設置した場合にはストライプ模様に挟まれた部分が安全であり、歩行することが可能であることを示している。また、養生シートの幅員では安全部分の表示が確保できない場合は、図1(3)のように、養生シートの片側にのみストライプ模様を設けてこれを左右2枚組み合わせて設置することにより幅広の安全部分を確保することができる。
また。例えば、図1(2)のように、ストライプ模様で矢印の形状の模様を多数設けることにより、安全な動線と方向を示すことが可能となる。矢印全部の方向を一方に向けることにより一方通行であることを示し、両方向を混在させることにより両方向への動線が可能であることを示すことができる。
養生シート面の表示には設ける文字や模様について具体例を挙げて説明する。
作業所の床、壁などの各所に設置して危険個所の警告あるいは注意喚起をする模様として、従来よく使用されている黒と黄色のストライプ模様を応用した例を図1に示す。図1(1)は養生シートの両端面にストライプ模様を設けて危険な個所と安全な個所の境界を表示する例である。床に設置した場合にはストライプ模様に挟まれた部分が安全であり、歩行することが可能であることを示している。また、養生シートの幅員では安全部分の表示が確保できない場合は、図1(3)のように、養生シートの片側にのみストライプ模様を設けてこれを左右2枚組み合わせて設置することにより幅広の安全部分を確保することができる。
また。例えば、図1(2)のように、ストライプ模様で矢印の形状の模様を多数設けることにより、安全な動線と方向を示すことが可能となる。矢印全部の方向を一方に向けることにより一方通行であることを示し、両方向を混在させることにより両方向への動線が可能であることを示すことができる。
文字や模様の色変えると、その色が持つイメージによりさらに表現する内容を変更しあるいは増加させることができる。例えば、図2には、図1と同様の模様であって緑色に変更した例である。一般的に、緑は安全を暗示する色とされているが、模様あるいは文字を緑色とすることにより、注意を喚起するというよりも安全であることを強調した表示とすることができる。図2(2)は、模様の中に「安全通路」という文字を加えることにより、色と文字の両者からくる安全の概念を強調している。
図3は、シンボルマークやロゴを表示する例であり、企業の名称やシンボルマークの表示、あるいはロゴなどを表示している。このときも、表示が意味する内容に対応して色彩を変えることが好ましく、整理整頓には緑色、足元注意、危険には人目を引き危険であることを暗示する赤色を用いることが好ましい。
図3は、シンボルマークやロゴを表示する例であり、企業の名称やシンボルマークの表示、あるいはロゴなどを表示している。このときも、表示が意味する内容に対応して色彩を変えることが好ましく、整理整頓には緑色、足元注意、危険には人目を引き危険であることを暗示する赤色を用いることが好ましい。
[養生シートの構造など]
養生シートは、それを適用する部材に合わせて接着剤の粘着力を調整することは既に述べたが、一枚のプラスチックフィルムの表面あるいは裏面に印刷を施すとともに、裏面に接着層(粘着層)を設けることにより製造されることが多い。しかしながら、養生シートに他の特性を付加するにことが可能であり、例えば、クッション材をその構造の一部として採用することができる。例えば、建築工事に使用する養生シートには、上方からの落下物、物品移動による摩擦力や衝撃などによりシート自体および被保護部材が損傷する可能性が残されている。この問題を回避するためには緩衝性を有する発泡樹脂などを使用することが望ましい。例えば、図4に示すようなプラスチックフィルム1の表面に緩衝材、裏面に接着剤を設けることにより、作業場内で重作業をする時に床の衝撃を吸収して、床の傷を軽減することができる。
本養生シートには、補強層、接着剤面に設けられた剥離層などを適宜性質の異なる層を付加することにより、養生シートの破損防止、展着作業の簡易化などを図ることができる。例えば、難燃あるいは不燃材による層を設けることにより、火気を使用する溶接現場などにおいても使用が可能となる。また、プラスチックフィルムに難燃剤、不燃材などを混和することによりそれらの添加剤による特性を付与することができる。
本発明の養生シートは、床や壁を保護する機能以外にも、固定、屋上での工事でコンパネを引き詰めて固定して突風による被害防止、引っ越しにおける荷物の運搬時にエレベーター内を傷つけないように保護する、比較的小さなサイズとして小物品を包む、束ねるなどのラッピングに使用する、塗装作業の際に、被装物以外の物品を塗料から保護するために使用することができる。
養生シートは、それを適用する部材に合わせて接着剤の粘着力を調整することは既に述べたが、一枚のプラスチックフィルムの表面あるいは裏面に印刷を施すとともに、裏面に接着層(粘着層)を設けることにより製造されることが多い。しかしながら、養生シートに他の特性を付加するにことが可能であり、例えば、クッション材をその構造の一部として採用することができる。例えば、建築工事に使用する養生シートには、上方からの落下物、物品移動による摩擦力や衝撃などによりシート自体および被保護部材が損傷する可能性が残されている。この問題を回避するためには緩衝性を有する発泡樹脂などを使用することが望ましい。例えば、図4に示すようなプラスチックフィルム1の表面に緩衝材、裏面に接着剤を設けることにより、作業場内で重作業をする時に床の衝撃を吸収して、床の傷を軽減することができる。
本養生シートには、補強層、接着剤面に設けられた剥離層などを適宜性質の異なる層を付加することにより、養生シートの破損防止、展着作業の簡易化などを図ることができる。例えば、難燃あるいは不燃材による層を設けることにより、火気を使用する溶接現場などにおいても使用が可能となる。また、プラスチックフィルムに難燃剤、不燃材などを混和することによりそれらの添加剤による特性を付与することができる。
本発明の養生シートは、床や壁を保護する機能以外にも、固定、屋上での工事でコンパネを引き詰めて固定して突風による被害防止、引っ越しにおける荷物の運搬時にエレベーター内を傷つけないように保護する、比較的小さなサイズとして小物品を包む、束ねるなどのラッピングに使用する、塗装作業の際に、被装物以外の物品を塗料から保護するために使用することができる。
本発明は、住宅建築工事現場や引っ越し作業における周囲の物品の損傷防止、あるいはラッピングによる汚染防止などに使用できる養生シートであり、表面に文字あるいは模様による表示を設けることにより注意喚起、安全性や危険域を表示して作業効率の向上あるいは事故防止を図ることができる。また、物品の汚染防止のためのラッピングにも使用できるため作業現場における安全と汚染防止に特に有用である。
1:プラスチックフィルム
2:緩衝材
3:接着剤
2:緩衝材
3:接着剤
Claims (9)
- 柔軟で屈曲性に富んだプラスチックフィルムの表面に文字および/または模様による表示が設けられ、裏面の少なくとも一部には接着層が設けられていることを特徴とする養生シート。
- 表示が、養生シートの側縁部の表面および/または側縁部以外の表面に設けられている請求項1に記載の養生シート。
- 表示が、危険域と安全域との境界、あるいは安全域あるいは危険域を示す請求項1または2に記載の養生シート。
- 表示が、視認性が顕著な色彩あるいは模様で形成されている請求項1から4のいずれかに記載の養生シート。
- 表示が、蛍光色、緑色、または黒色と黄色の縞模様である請求項1から4のいずれかに記載の養生シート。
- 表示が、養生シートを展着した箇所周辺において発生する可能性がある災害の防止を喚起するための文字あるいは模様からなる請求項1から5のいずれかに記載の養生シート。
- 緩衝性を具備した請求項1から6のいずれかに記載の養生シート。
- 難燃性あるいは不燃性を具備した請求項7に記載の養生シート。
- 養生シートの裏面にもうけられた接着剤の粘着度が、被接着面に応じて次のように使い分けられる請求項1から8のいずれかに記載の養生シート。
強粘着度: カーペット
中粘着度: 木、タイル、石
弱粘着度: ガラス
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014114326A JP2015227597A (ja) | 2014-06-02 | 2014-06-02 | 文字、模様による表示がなされている養生シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014114326A JP2015227597A (ja) | 2014-06-02 | 2014-06-02 | 文字、模様による表示がなされている養生シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015227597A true JP2015227597A (ja) | 2015-12-17 |
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ID=54885191
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014114326A Pending JP2015227597A (ja) | 2014-06-02 | 2014-06-02 | 文字、模様による表示がなされている養生シート |
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019199791A (ja) * | 2018-05-18 | 2019-11-21 | 宝養生資材株式会社 | 建築用養生板 |
JP7134524B1 (ja) | 2021-08-18 | 2022-09-12 | 川上産業株式会社 | コンクリート封緘養生用シート |
-
2014
- 2014-06-02 JP JP2014114326A patent/JP2015227597A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019199791A (ja) * | 2018-05-18 | 2019-11-21 | 宝養生資材株式会社 | 建築用養生板 |
JP7134524B1 (ja) | 2021-08-18 | 2022-09-12 | 川上産業株式会社 | コンクリート封緘養生用シート |
JP2023027977A (ja) * | 2021-08-18 | 2023-03-03 | 川上産業株式会社 | コンクリート封緘養生用シート |
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