JP2015227539A - 階段及び階段の組立方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業者は、先に第1の受け材311を躯体A1に取り付け、後から第2の受け材312を、第1の受け材311に係合させつつ躯体A1に取り付ける。従って、第2の受け材312の取り付け時に、例えば高さ方向の位置決め作業が簡略化される。また、作業者は、第1の固定具61の受材取付部612を、第1の受け材311の嵌込凹部411に嵌め込み、第1の受け材311に取り付ける。第1の固定具61の第1の受け材311に対する位置決めは、受材取付部612を嵌込凹部411に嵌め込めば、自然に行なわれる。つまり、第1の固定具61の第1の受け材311に対する位置決め作業が簡略化される。従って、第1の固定具61の躯体A1に対する位置決め作業を簡略化することができる。この結果、階段11の施工性を向上させることができる。
【選択図】図8
Description
仮に、各踏板を、壁体又は柱体等の躯体に直接的に取り付ける場合、躯体そのものを加工しなければならないので、施工性が悪い。
故に、従来、踏板を支持する中間支持部材と、中間支持部材に踏板を取り付ける受け金具とが用いられる(特許文献1参照)。
特許文献2に記載の階段(文中「廻り階段」)の場合、作業者は、下階側の中間支持部材(文中「支持台」)に、上階側の中間支持部材を載置する。故に、最下位置の中間支持部材を除く中間支持部材の高さ方向の位置決め作業を簡略化することができる。
故に、受け金具の位置決め作業の簡略化が望まれている。何故ならば、受け金具の位置決め作業の簡略化は、階段の施工性の向上につながるからである。
特許文献2には、受け金具の位置決め作業の簡略化については言及されていない。
また、作業者は、固定具の受材取付部を、受け材の嵌込凹部に嵌め込み、受け材に取り付ける。受材取付部、延いては固定具の受け材に対する位置決めは、固定具の受材取付部を受け材の嵌込凹部に嵌め込めば、自然に行なわれる。つまり、固定具の受け材に対する位置決め作業が簡略化される。
更に、固定具の受材取付部が受け材の嵌込凹部に嵌め込まれていると、固定具を受け材に取り付ける(例えばビス留めする)際の固定具の位置ずれが抑制される。故に、固定具の受け材に対する取り付け作業が簡略化される。
また、固定具は、各平板状の踏板取付部と受材取付部とが、互いに交差する方向に配された簡単な構成である。故に、固定具の製造が容易であり、固定具の取り扱いが簡便である。
作業者は、受け材の一面における開口、及び、受け材の受止面における開口の内、少なくとも何れか一方の開口を通して、固定具の受材取付部を受け材の嵌込凹部に嵌め込む。故に、固定具の受材取付部を受け材の嵌込凹部に嵌め込む際の作業性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る階段11の構成を略示する平面図である。図中の矢符は、階段11を上がる方向を示している。
図2及び図3は、階段11の要部構成を略示する斜視図及び分解斜視図である。
図4は、階段11が備える第1〜第3の受け材311〜313(各後述)の構成を略示する側面図及び正面図である。
階段11は、下階側の直階段構造と、上階側の直階段構造と、下階側及び上階側の直階段構造同士を連結する廻り階段構造とを備えている。下階側の直階段構造の昇降方向と上階側の直階段構造の昇降方向とは平面視で180 °異なる。本実施の形態の廻り階段構造は、いわゆる変形4段右回りUターン型である。
階段11の上階側の直階段構造は、各矩形状の複数枚(図中5枚)の踏板202,202,…を備えている。踏板202,202,…は、左右方向両端部が躯体A1の右面及び壁面B2に取り付けられている。踏板202の段鼻の向きは、踏板201の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約180 °上階側へ回転した向きである。
以下では、階段11の直階段構造の構成及び組み立て手順に関する説明を省略する。
ここで、図1〜図4を参照しつつ、階段11の廻り階段構造の構成について説明する。
まず、踏板211〜214について説明する(図1〜図3参照)。
踏板211〜214夫々の上面における段鼻近傍には、滑り止め(例えば段鼻に平行な溝)が形成されている。
各第1の固定具61は、互いに90°に交差する方向に配された各矩形平板状の踏板取付部611及び受材取付部612からなる。踏板取付部611及び受材取付部612は、金属製の帯状平板部材を直角に折り曲げることによって、一体に設けられている。換言すれば、第1の固定具61は、L字状に屈曲した帯状をなしている。踏板取付部611及び受材取付部612は、踏板取付部611及び受材取付部612夫々の一方の短辺部分が連結されている。踏板取付部611及び受材取付部612夫々には、ビスを挿通すべき貫通孔が複数個ずつ形成されている。
第1及び第2の固定具61,62は、何れも、特許文献1に記載の受け金具が備えている第2の金属帯板材に相当するもの(例えば踏板取付部611,621と受材取付部612,622とを斜交いに連結することによって、これらを補強するもの)を備えていない。
第1の受け材311は、前上隅を切り欠いたような平板状部材である。第1の受け材311は、図示しない矩形平板状部材の前上隅を矩形状に切削してなる。
前述した矩形平板状部材の前上隅の切削により、第1の受け材311の前端部には、係合凹部811及び係合凸部812が設けられている。係合凸部812の上端面は、係合凹部811の内面の一部である。係合凹部811の内部における第1の受け材311の前端面を基準とする係合凸部812の突出長さは、第2の受け材312の厚さと同程度である。
第1の受け材311の最上端面は、受止面511である。
嵌込凹部411は、第1の受け材311の左面(図4に向かって正面)と受止面511とに開口している。第1の受け材311の左面における嵌込凹部411の周縁形状は、第1の固定具61の受材取付部612の形状に対応する矩形状である。以下では、嵌込凹部411の受材取付部612の形状に対応する内面を、嵌込凹部411の内底面という。嵌込凹部411の左右方向の長さ(嵌込凹部411の深さ)は、受材取付部612の厚さに対応する。
第1の固定具61の踏板取付部611の外面を上向きにし、受材取付部612の外面を嵌込凹部411の内底面に対面させて、受材取付部612を嵌込凹部411に嵌め込むと、第1の固定具61の踏板取付部611の外面(上面)は、受止面511に面一になる。
前述した矩形平板状部材の右下隅の切削により、第2の受け材312の右端部には、係合凸部813及び係合凹部814が設けられている。係合凸部813の下端面は、係合凹部814の内面の一部である。係合凹部814の内部における第2の受け材312の左端面を基準とする係合凸部813の突出長さは、第1の受け材311の厚さと同程度である。
第2の受け材312の下端面と受止面512〜515との離隔距離は、受止面512〜515の順に長くなる。つまり、受止面512は最下段であり、受止面515は最上段である。
第2の受け材312の係合凸部813の下端面が、第1の受け材311の係合凸部812の上端面に載置されると、第2の受け材312の受止面512は、第1の受け材311の受止面511と面一になる。
嵌込凹部412は、第2の受け材312の前面(図4に向かって正面)、受止面513、及び受止面513から垂下する右端面夫々に開口している。第2の受け材312の前面における嵌込凹部412の周縁形状は、第2の固定具62の受材取付部622の形状に対応する矩形状である。以下では、嵌込凹部412の受材取付部622の形状に対応する内面を、嵌込凹部412の内底面という。嵌込凹部412の左右方向の長さ(嵌込凹部412の深さ)は、受材取付部622の厚さに対応する。
前述した矩形板状部材の前下隅の切削により、第3の受け材313の前端部には、係合凸部817及び係合凹部818が設けられている。係合凸部817の下端面は、係合凹部818の内面の一部である。係合凹部818の内部における第3の受け材313の前端面を基準とする係合凸部817の突出長さは、第2の受け材312の厚さと同程度である。
第3の受け材313の最上端面は、受止面516である。
第3の受け材313の係合凸部817の下端面が、第2の受け材312の係合凸部816の上端面に載置されると、第3の受け材313の受止面516は、第2の受け材312の受止面515と面一になる。
嵌込凹部414は、第3の受け材313の右面(図4に向かって正面)と受止面516とに開口している。嵌込凹部414の形状及び寸法は、第1の受け材311の嵌込凹部411の形状及び寸法と同じである。故に、第1の固定具61の踏板取付部611の外面を上向きにし、受材取付部612の外面を嵌込凹部414の内底面に対面させて、受材取付部612を嵌込凹部414に嵌め込むと、第1の固定具61の踏板取付部611の外面(上面)は、受止面516に面一になる。
ここで、階段11の廻り階段構造の組み立て手順について説明する。
階段11を組み立てる作業者は、まず、階段11を構成する各部(踏板211〜214、第1〜第3の受け材311〜313、及び第1及び第2の固定具61,62等)を準備する。これらは、工場にて量産されたものである。
なお、踏板211〜214、蹴込板711〜714、及び第1〜第3の受け材311〜313等は、階段11を設置すべき現場にて作業者が形成したものであってもよい。
このとき、作業者は、第1の受け材311の下端面と床面との離隔距離を所定距離にすべく第1の受け材311の躯体A1に対する上下方向の位置決めを行なう。
また、作業者は、第1の受け材311の右面を躯体A1の前端部左面に接触させることによって、第1の受け材311の躯体A1に対する左右方向の位置決めを行なう。
つまり、第1の受け材311の上下方向の位置決めは比較的煩雑であるが、第1の受け材311の前後左右方向の位置決めは容易である。
位置決め終了後、作業者は、第1の受け材311を躯体A1にビス留めする。
このとき、作業者は、第2の受け材312の係合凸部813の下端面を第1の受け材311の係合凸部812の上端面に載置し、第2の受け材312の後面を、第1の受け材311の係合凹部811における前端面及び躯体A1の前端面に接触させ、第2の受け材312の係合凹部814における左端面を第1の受け材311の係合凸部812における右面に接触させることによって、第2の受け材312の係合凸部813及び係合凹部814を、第1の受け材311の係合凹部811及び係合凸部812に係合する。換言すれば、作業者は、第1の受け材311が第2の受け材312を受け止めるようにして、第1及び第2の受け材311,312を係合させる。この結果、第2の受け材312の躯体A1に対する上下左右前後方向の位置決めが自然に行なわれる。
つまり、第2の受け材312の位置決めは容易である。
位置決め終了後、作業者は、第2の受け材312を躯体A1にビス留めする。
このとき、作業者は、第3の受け材313の係合凸部817の下端面を第2の受け材312の係合凸部816の上端面に載置し、第3の受け材313の左面を第2の受け材312の係合凹部815における右端面及び躯体A1の右面に接触させ、第3の受け材313の係合凹部818における前端面を第2の受け材312の係合凸部816における後面に接触させることによって、第3の受け材313の係合凸部817及び係合凹部818を、第2の受け材312の係合凹部815及び係合凸部816に係合する。換言すれば、作業者は、第2の受け材312が第3の受け材313を受け止めるようにして、第2及び第3の受け材312,313を係合させる。この結果、第3の受け材313の躯体A1に対する上下左右前後方向の位置決めが自然に行なわれる。
つまり、第3の受け材313の位置決めは容易である。
位置決め終了後、作業者は、第3の受け材313を躯体A1にビス留めする。
このために、作業者は、一の第1の固定具61の受材取付部612を、第1の受け材311に設けられている嵌込凹部411に嵌め込むことによって一の第1の固定具61を第1の受け材311に対して位置決めし、受材取付部612を第1の受け材311にビス留めする。このとき、作業者は、受材取付部612を、嵌込凹部411における第1の受け材311の左面側の開口を通して嵌込凹部411に嵌め込んでもよく、嵌込凹部411における第1の受け材311の受止面511側の開口を通して嵌込凹部411に嵌め込んでもよい。つまり、受材取付部612の嵌込凹部411に対する嵌め込みは作業性が高い。
また、作業者は、更に他の第1の固定具61の受材取付部612を、第3の受け材313に設けられている嵌込凹部414に嵌め込むことによって更に他の第1の固定具61を第3の受け材313に対して位置決めし、受材取付部612を第3の受け材313にビス留めする。
そして、作業者は、第2の固定具62の受材取付部622を、第2の受け材312に設けられている嵌込凹部412に嵌め込むことによって第2の固定具62を第2の受け材312に対して位置決めし、受材取付部622を第2の受け材312にビス留めする。
第1〜第3の受け材311〜313に取り付けられることによって、第1の固定具61,61,…及び第2の固定具62の踏板取付部611,621,611,611は、躯体A1の前端部を中心とする平面視放射状に配される。
同様に、第2の固定具62の躯体A1に対する位置決めは容易である。何故ならば、第2の受け材312が躯体A1に対して位置決めされているので、受材取付部622を嵌込凹部412に嵌め込めば自動的に第2の固定具62が躯体A1に対して位置決めされるからである。
また、第1の固定具61,61,…及び第2の固定具62の第1〜第3の受け材311〜313に対するビス留めは容易である。何故ならば、第1の固定具61,61,…のビス留めの際、受材取付部612,612,…が嵌込凹部411,412,414に嵌め込まれているので、第1の固定具61,61,…の位置ずれが抑制されるからである。また、第2の固定具62のビス留めの際、第2の固定具62の受材取付部622が嵌込凹部413に嵌め込まれているので、第2の固定具62の位置ずれが抑制されるからである。
なお、蹴込板711〜714は、例えば工場にて予め踏板211〜214に取り付けてあってもよい。或いは、作業者は、踏板211〜214を躯体A1に取り付けてから、踏板211〜214に対する蹴込板711〜714の取り付けを行なってもよい。
このとき、作業者は、踏板211における斜辺と下底とからなる角部分の下面を第1の固定具61の踏板取付部611の上面と第1の受け材311の受止面511と第2の受け材312の受止面512とに載置し、踏板取付部611を踏板211にビス留めする。この結果、第1及び第2の受け材311,312は踏板211の下面を受け止め、第1の固定具61は踏板211を第1の受け材311に固定する。
同様に、作業者は、踏板213における斜辺と長い方の隣辺とからなる角部分の下面を第1の固定具61の踏板取付部611の上面と第2の受け材312の受止面514とに載置し、踏板取付部611を踏板213にビス留めする。この結果、第2の受け材312は踏板213の下面を受け止め、第1の固定具61は踏板213を第2の受け材312に固定する。
踏板211は、第1及び第2の受け材311,312の受止面511,512との載置されることによって、上下方向に位置決めされ、また、第1及び第2の受け材311,312に支持される。第1の固定具61は、踏板211と第1及び第2の受け材311,312とを固定することによって、踏板211の振動、位置ずれ、及び脱落等を抑制する。即ち、第1の固定具61による踏板211の支持は、第1及び第2の受け材311,312による踏板211の支持の補助的なものである。故に、第1の固定具61は、特許文献1に記載の第2の金属帯板材のような補強部を必要としない。
つまり、第1及び第2の固定具61,62を用いることによって、階段11の設計上の制約を緩和することができる。
図9は、本発明の実施の形態2に係る階段11の要部構成を略示する平面図である。
図10は、階段11が備える第1〜第3の受け材321〜323の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段11は、実施の形態1の階段11と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
踏板222は、実施の形態1の踏板212に対応する。ただし、踏板222の段鼻の向きは、踏板221の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約45°上階側へ回転した向きである。踏板222は、第2の受け材322及び第2の固定具62を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。
踏板224は、実施の形態1の踏板214に対応する。ただし、踏板224の段鼻の向きは、踏板221の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約135 °上階側へ回転した向き(即ち、踏板202の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約45°下階側へ回転した向き)である。踏板224は、第3の受け材323及び第1の固定具61を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。
以上のような階段11は、実施の形態1の階段11と同様の手順で組み立てることができる。つまり、本実施の形態の階段11は、実施の形態1の階段11と同様の作用効果を奏する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る階段12の要部構成を略示する平面図である。
図12は、階段12が備える第1及び第2の受け材331,332の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段12は、実施の形態1,2の階段11と略同様の構成である。以下では、実施の形態1,2との差異について説明し、その他、実施の形態1,2に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
階段12の上階側の直階段構造は、各矩形状の複数枚の踏板203,203,…を備えている。踏板203,203,…は、前後方向両端部が躯体A2の前面及び壁面B4に取り付けられている。踏板203夫々の下面における段鼻近傍には、矩形状の蹴込板703が取り付けられている。
第1及び第2の受け材331,332は、実施の形態2の第1及び第2の受け材321,322に対応する。第1の受け材331には、実施の形態2の嵌込凹部421に対応する嵌込凹部431が設けられている。第2の受け材332には、実施の形態2の嵌込凹部422に対応する嵌込凹部432が設けられている。
階段12は、第3の受け材を備えていない。故に、実施の形態1において第3の受け材313に設けられている連結凹部と同様のものが、第2の受け材332に設けられている。
踏板222は、第2の受け材332及び第2の固定具62を介して、躯体A2の前端角部に取り付けられている。
以上のような階段12は、階段11と略同様の手順で組み立てることができる。つまり、階段12は、階段11と同様の作用効果を奏する。
図13は、本発明の実施の形態4に係る階段11の要部構成を略示する平面図である。
図14は、階段11が備える第1〜第3の受け材341〜343の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段11は、実施の形態1〜3の階段11,12と略同様の構成である。以下では、実施の形態1〜3との差異について説明し、その他、実施の形態1〜3に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
第3の固定具に関し、踏板取付部は、受材取付部から見て右斜め前方へ突出する。即ち、第3の固定具の形状は、第2の固定具62の形状の鏡像である。
第1の受け材341の上部には、2個の受止面が設けられており、これらの受止面に対応して嵌込凹部441,442が設けられている。2個の受止面は、嵌込凹部441に対応するものを下階側とする直階段状に配されている。
第3の受け材343には1個の受止面が設けられており、この受止面に対応して嵌込凹部446が設けられている。
踏板242の段鼻の向きは、踏板241の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約30°上階側へ回転した向きである。踏板242は、第1の受け材341及び第3の固定具を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板242に対応する第3の固定具は、嵌込凹部442に嵌め込まれている。
踏板244の段鼻の向きは、踏板241の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約90°上階側へ回転した向きである。踏板244は、第2の受け材342及び第1の固定具61を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板244に対応する第1の固定具61は、嵌込凹部444に嵌め込まれている。
踏板246の段鼻の向きは、踏板241の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約150 °上階側へ回転した向き(即ち、踏板202の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約30°下階側へ回転した向き)である。踏板246は、第3の受け材343及び第1の固定具61を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板246に対応する第1の固定具61は、嵌込凹部446に嵌め込まれている。
以上のような階段11は、実施の形態1の階段11と同様の手順で組み立てることができる。つまり、本実施の形態の階段11は、実施の形態1の階段11と同様の作用効果を奏する。
図15は、本発明の実施の形態5に係る階段12の要部構成を略示する平面図である。
図16は、階段12が備える第1及び第2の受け材351,352の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段12は、実施の形態1〜4の階段11,12と略同様の構成である。以下では、実施の形態1〜4との差異について説明し、その他、実施の形態1〜4に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
第1及び第2の受け材351,352は、実施の形態4の第1及び第2の受け材341,342に対応する。第1の受け材351には、実施の形態4の嵌込凹部441,442に対応する嵌込凹部451,452が設けられている。第2の受け材352には、実施の形態4の嵌込凹部443に対応する嵌込凹部453がと、連結凹部とが設けられている。
踏板242は、第1の受け材351及び第3の固定具を介して、躯体A2の前端角部に取り付けられている。
踏板243は、第2の受け材352及び第2の固定具62を介して、躯体A2の前端角部に取り付けられている。
以上のような階段12は、階段11と略同様の手順で組み立てることができる。つまり、階段12は、階段11と同様の作用効果を奏する。
図17は、本発明の実施の形態6に係る階段11の要部構成を略示する平面図である。
図18は、階段11が備える第1〜第3の受け材361〜363の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段11は、実施の形態1〜5の階段11,12と略同様の構成である。以下では、実施の形態1〜5との差異について説明し、その他、実施の形態1〜5に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
第1の受け材361には、嵌込凹部461が設けられている。
第2の受け材362には、嵌込凹部462〜464が設けられている。
第3の受け材363には、嵌込凹部465が設けられている。
踏板262の段鼻の向きは、踏板261の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約36°上階側へ回転した向きである。踏板262は、第2の受け材362及び第2の固定具62を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板262に対応する第2の固定具62は、嵌込凹部462に嵌め込まれている。
踏板264の段鼻の向きは、踏板261の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約108 °上階側へ回転した向きである。踏板264は、第2の受け材362及び第3の固定具を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板264に対応する第3の固定具は、嵌込凹部464に嵌め込まれている。
踏板261〜265夫々の下面における段鼻近傍には、矩形状の蹴込板761〜765が取り付けられている。
以上のような階段11は、実施の形態1の階段11と同様の手順で組み立てることができる。つまり、本実施の形態の階段11は、実施の形態1の階段11と同様の作用効果を奏する。
図19は、本発明の実施の形態7に係る階段11の要部構成を略示する平面図である。
図20は、階段11が備える第1〜第3の受け材371〜373の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段11は、実施の形態1〜6の階段11,12と略同様の構成である。以下では、実施の形態1〜6との差異について説明し、その他、実施の形態1〜6に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
階段11の廻り階段構造は、各1枚の踏板271,272と、各1個の第1〜第3の受け材371〜373と、2個の第1の固定具61,61とを備えている。
第1の受け材371には、嵌込凹部471が設けられている。
第2の受け材372には、嵌込凹部472が設けられている。
第3の受け材373には、連結凹部が設けられている。
踏板272の段鼻の向きは、踏板271の段鼻に対して躯体A1の前端部を中心に約90°上階側へ回転した向きである。踏板272は、第2の受け材372及び第1の固定具61を介して、躯体A1の前端部に取り付けられている。踏板272に対応する第1の固定具61は、嵌込凹部472に嵌め込まれている。
踏板271,272夫々の下面における段鼻近傍には、矩形状の蹴込板771,772が取り付けられている。
図21は、本発明の実施の形態8に係る階段12の要部構成を略示する平面図である。
図22は、階段12が備える第1及び第2の受け材381,382の構成を略示する側面図及び正面図である。
本実施の形態の階段12は、実施の形態1〜7の階段11,12と略同様の構成である。以下では、実施の形態1〜7との差異について説明し、その他、実施の形態1〜7に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
第1の受け材381は、実施の形態7の第1の受け材371に対応する。第1の受け材381には、実施の形態7の嵌込凹部471に対応する嵌込凹部481が設けられている。
第2の受け材382は、実施の形態7の第2の受け材372に対応する。ただし、第2の受け材382には、嵌込凹部は設けられておらず、連結凹部が設けられている。
踏板271は、第1の受け材381及び第1の固定具61を介して、躯体A2の前端角部に取り付けられている。
以上のような階段12は、階段11と略同様の手順で組み立てることができる。つまり、階段12は、階段11と同様の作用効果を奏する。
躯体A1は壁体に限定されず、柱体でもよい。
また、本発明の効果がある限りにおいて、階段11,12に、実施の形態1〜8に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
211〜214,221〜224,241〜246,261〜265,271,272 踏板
311,321,331,341,351,361,371,381 第1の受け材(受け材)
312,322,332,342,352,362,372,382 第2の受け材(受け材)
313,323,343,363,373 第3の受け材(受け材)
411〜414,421〜424,431,432,441〜446,451〜453,461〜465,471,472,481 嵌込凹部
511〜516 受止面
61,62 第1及び第2の固定具(固定具)
611,621 踏板取付部
612,622 受材取付部
A1,A2 躯体
Claims (6)
- 夫々の段鼻の向きが異なるよう配された複数枚の踏板と、
躯体に取り付けられており、夫々が少なくとも1枚の踏板の下面を受け止めている複数個の受け材と
を含む階段において、
前記踏板に取り付けられている踏板取付部と、該踏板取付部に連結されており、前記受け材に取り付けられている受材取付部とを有し、前記踏板を前記受け材に固定している固定具
を含み、
少なくとも1個の前記受け材には、前記受材取付部が嵌め込まれている嵌込凹部が設けられており、
下階側の踏板を受け止めている前記受け材と上階側の踏板を受け止めている受け材とが係合していることを特徴とする階段。 - 前記固定具は、互いに交差する方向に配された何れも平板状の踏板取付部及び受材取付部を有し、
前記踏板取付部は、該踏板取付部の上面に前記踏板の下面が載置された状態で、前記踏板に取り付けられており、
前記受け材は、前記踏板の下面を受け止める受止面を上端側に有し、
前記嵌込凹部は、前記受止面に交差する方向の一面に開口しており、
前記受止面と、該受止面によって下面が受け止められている踏板に取り付けられた踏板取付部の上面とは、面一に配されていることを特徴とする請求項1に記載の階段。 - 前記嵌込凹部は、前記受止面及び前記一面に開口していることを特徴とする請求項2に記載の階段。
- 各固定具は、一体に設けられた前記踏板取付部及び受材取付部からなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の階段。
- 前記下階側の踏板を受け止めている前記受け材と前記上階側の踏板を受け止めている受け材との係合は、
前記下階側の踏板を受け止めている前記受け材が、前記上階側の踏板を受け止めている受け材を受け止めることによることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の階段。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の階段の組立方法において、
下階側の踏板を受け止めるべき前記受け材及び上階側の踏板を受け止めるべき受け材の内、一方を前記躯体に取り付ける工程と、
他方を前記一方に係合させつつ前記躯体に取り付ける工程と、
前記受け材に設けられている嵌込凹部に前記受材取付部を嵌め込んで、該受材取付部を前記受け材に取り付ける工程と、
前記受け材に前記踏板を載置する工程と、
前記受け材に載置されている踏板に、前記踏板取付部を取り付ける工程と
を備えることを特徴とする階段の組立方法。
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JP2019078147A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 | 組立式の鉄骨階段 |
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-
2014
- 2014-05-30 JP JP2014112665A patent/JP6374224B2/ja active Active
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