JP2015225234A - 階層別危険度表示システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と空洞属性情報を前記入出装置により受入れ、前記空洞属性情報から空洞表示シンボルの表示属性を定める空洞シンボル表示属性決定手段と、前記地図と前記空洞表示シンボルを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段を備え、前記空洞属性情報の天面の段階的深さ範囲に応じて決定される空洞表示属性から選択される空洞表示シンボルの群を、前記地図表示手段、前記空洞表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上に、浅い深度の空洞表示シンボルを優先して表示する。
【選択図】図21A
Description
例えば、空洞又は損傷の所在位置に危険度をその度数を大きさのパラメータとして丸印の表示シンボルで表示コンソールに現すとしても、そうすると肝心の空洞又は損傷の位置と深さ範囲を表現できないのである。
中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と、
表示対象空洞の所在情報、天面深さ範囲を含む空洞属性情報を前記入出力装置により受入れ、該所在情報、該天面深さ範囲から空洞表示シンボルの表示属性及び表示シンボルを予め定められたルールに基づき判定する空洞表示シンボル決定手段と、
前記地図と前記空洞表示シンボルを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段を備え、
前記空洞表示シンボル決定手段は、予め定められた前記天面の段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて空洞表示シンボル表示属性を決定し、該空洞表示シンボル表示属性により予め定められた空洞表示シンボルを選択し、路面からの深さ階層別空洞表示シンボルの群として生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の空洞所在地に、浅い深度の空洞表示シンボルを優先して階層別空洞表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。
空洞の所在を階層別危険度表示システムに表示するには、表形式で道路起点からの測線距離と道路端からの幅方向距離によっての特定や経度緯度数値による特定も一つの方法であるが、瞬時の視認性に劣る。
中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と、
表示対象空洞の空洞属性情報を入出力装置により受入れ、前記空洞属性情報に含まれる表示対象空洞の所在情報で決定される空洞探査対象面の上方から対象面へ電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、地中深さ階層別信号強度から段階的深さ基準による空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値を定める地中深さ階層別スライス画像強度決定手段と、
前記地中深さ階層別スライス画像強度決定手段の定める空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値から前記表示装置に表示する階層別空洞表示オブジェクトの形状を判定する階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段と、
前記地図と前記空洞形状表示オブジェクトを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段とを備え、
前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記天面の段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度及び空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値階層別空洞形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の空洞所在地に、浅い深度の空洞形状表示オブジェクトを優先して階層別空洞形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。
一方で、コンソール表示画面の縮尺が十分小さくて、路面が大きく表示される環境であれば、空洞の形状が路面上に表示されれば、危険度を表すシンボル表示の根拠が明確となり、ユーザーへの説明に好適な場合もある。この目的を達成するため空洞所在属性情報から空洞が存する位置を特定し、空洞探査で探査単位に区画分けした対象面の上方から対象面へ電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、深さに対応する反射波の受信時刻から深度階層別信号強度を特定したり、段階的深さ基準による水平断面画像ピクセル強度値を定めるには、画像データに数値化、可視化処理を施し、深さ階層別の空洞天面スライス画像強度を決定し、階層別空洞天面領域外縁を判定し、該外縁内の空洞の模様に相当する階層別空洞天面スライス画像表示属性を決定する。この結果、地図表示手段と、階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上に、浅い深度の階層別空洞スライス画像を優先して重畳表示する。全体として段階的深さ別に、等深線のように空洞の平面射影形状が画面上に表示され、危険度の判定根拠資料を直ちに参照できる。各階層別の空洞形状を表示する空洞表示画面オブジェクト表示属性は、シンボルの場合とパラレルに考えてよい。例えば、最も浅い深さ段階は赤色という具合である。空洞表示画面オブジェクトの境界線内部の水平断面画像ピクセル強度値は、反射波強度の表示により、空洞境界部の鮮明性や空洞内部の様子を反映表示させることができ、空洞形状境界情報と合わせて観察対象とし危険度の判断要素としての検証対象とする。
前記空洞表示シンボル決定手段及び前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、空洞の危険度の段階に応じ、
前記空洞表示シンボル及び階層別空洞形状表示オブジェクトの色相を強調色へ段階的に変更し、もって空洞の危険度の段階に応じ、前記空洞表示シンボル及び空洞形状表示オブジェクトの視認性を、段階的に上げることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載の階層別危険度表示システム。
空洞表示シンボルの場合、空洞天面深さに対応する表示シンボルの形状を変え、重畳表示してもすべてのシンボルが表示されるものとし、さらに、浅部への深度範囲への浸食を示すときには、空洞天面の最深部の発生を示す例えば青であったシンボルの上に中深部を示す黄のシンボルが表示され、あるいは、最浅部を示す赤のシンボルが青であったシンボルの上に表示される。
前記請求項1記載の空洞属性情報には、表示対象空洞の所在情報、天面深さ範囲及び空洞天面の水平射影形状を楕円近似した短径寸法を含み、
請求項1記載の前記空洞シンボル表示決定手段又は請求項2記載の前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、
空洞天面の深さ及び空洞天面の水平射影形状を楕円近似した短径の大きさの組合せにより、空洞天面の深度が浅いほど及び空洞天面の短径が大きいほど陥没の危険性が高いものとして、予め定められた基準により危険度を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の階層別危険度表示システム。
請求項1及び2は、空洞天面の深さのみから危険度を判定するが、空洞の危険性の認識は、空洞天面の深度とその大きさも危険度の判定に影響があることを発明者らは見出している。
請求項2記載の前記地中深さ階層別スライス画像強度決定手段は、
反射波の路面から反射面深さ範囲内で観測される反射波強度の単一値、平均値又は最大値のいずれかの一つを評価関数とすることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の階層別危険度表示システム。
空洞の外縁は反射波の極性反転で決定できるのであるが、その境界も明確である場合、不明確な場合空洞の個性により様々である。したがって、空洞領域内の状況を最適に画像表現するに当たっては、生のデータそのものである単一深さ面からの反射波強度をそのまま採用したり、探査深さ範囲の平均値、例えば、15cmの深度階層のスライス画像強度であれば、深度0cmから15cmまでの区間の空洞が存する深度範囲(例えば深度5cmから15cmとする)に亘り、例えば深度5cm〜15cmまでの反射波強度の平均値、平滑化処理データを採用したり、コントラストを強調する評価方式である最大値、すなわち、深度0cmから15cmまでの反射波強度の最大値を採用し、階層別スライス画像強度とすることが好ましい。あるいは、便宜上段階的深度の前後5cmの区間、例えば10cmから20cmの区間の平均値、最大値を評価値としたりする。この処理により、空洞の個性に応じた空洞の損傷度合いが可視化でき、もって危険度の基礎データとして好ましく、また、平均化処理により、ノイズの影響を緩和させたり、反射波強度の最大値の採用で損傷部位周囲とのコントラスト強調処理効果を与え、空洞形状の把握の正確度を増すことができる。
中央処理装置と入出力装置と表示装置とを備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と
コンクリート床版橋梁の表示対象損傷部位の損傷部位属性情報を前記入出力装置により受入れ、損傷部位属性情報に含まれる表示対象損傷部位の所在情報、路面からの損傷部位天面の深さ範囲を入力として損傷部位表示シンボルの表示属性及び表示シンボルを予め定められたルールに基づき判定する損傷部位表示シンボル決定手段と、
前記地図と前記損傷部位表示シンボルを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段を備え、
前記損傷部位表示シンボル決定手段は、予め定められた前記損傷部位天面の路面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて損傷部位表示シンボル表示属性を決定し、該損傷部位表示シンボル表示属性により、予め定められた損傷部位表示シンボルの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、路面から浅い深度の損傷部位表示シンボルを優先して損傷部位表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。
請求項1の発明は地中空洞の探査に基づく危険度表示システムであり、本請求項は、コンクリート床版橋梁の探査に基づく危険度表示システムについての発明で、対象をコンクリート床版の路面剥離危険度を表示することを目的とする。請求項1が損傷の特定を空洞の発見によるのに対して、本請求項以下でコンクリート床版橋梁を表示対象とする場合には、路面から探査されるコンクリート床版中の損傷部位の発見による。コンクリート床版中の損傷部位の危険度も路面からの存在位置深さが最も影響し、損傷部位は深さ方向に拡がりを有するので、深さ幅を同時に表示することには意義がある。そのため、作用効果は、請求項1のものと同様である。
前記損傷部位属性情報には、表示対象損傷部位の所在位置情報、路面からの損傷部位天面の深さ範囲、路面からのコンクリート床版底面までの厚さを含み、
前記損傷部位表示シンボル決定手段は、予め定められた前記損傷部位天面のコンクリート床版底面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて損傷部位表示シンボル表示属性を決定し、該損傷部位表示シンボル表示属性により、予め定められた損傷部位表示シンボルの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地にコンクリート床版底面から浅い深度の損傷部位表示シンボルを優先して階層別損傷部位表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする請求項6記載の階層別危険度表示システム。
対象をコンクリート床版は橋梁や高架構造物に使われるとその底面から床版の一部が落下する危険性もある。その危険度を表示することを目的とするのが本請求項であり、請求項6が路面剥離に対応するに対し、底面の落下に対応している。しかしながら、その危険度に最も影響するのは、底面からの距離であり、ここで底面からの距離は、路面から電磁波レーダー照射で損傷部位の天面深さが検出されるのであるから、前記損傷部位属性情報には、損傷部位所在位置情報には、路面からの損傷部位天面の深さ範囲に加えて、路面からのコンクリート床版底面までの厚さを与えておけば、該厚さから路面から電磁波レーダー照射で損傷部位の天面深さを減ずることで、コンクリート床版の損傷部位の底面から上方への深さが求まり、この深さが浅い程コンクリート床版の落下の危険度が高いことを発明者らは経験的に見出しているので、これを危険度判定の基礎として、底面からの深さ別に重畳表示するのである。その作用効果は、請求項6と同様である。ここで、路面からのコンクリート床版底面までの厚さは前記損傷部位属性情報に含まれていることが好ましいが、請求項6記載のように電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、本発明に係るシステムで判定算出してもいずれでもよいことは云うまでもない。
中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と、
コンクリート床版橋梁の表示対象の損傷部位属性情報を前記入出力装置により受入れ、
前記損傷部位属性情報に含まれる表示対象損傷部位の所在位置情報により決定される損傷部位探査対象面の上方から探査対象面へ電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、コンクリート床版路面からの深さ階層別信号強度から段階的深さ基準による損傷部位コンクリート内部の水平断面画像のピクセル信号強度値を定めるコンクリート内部の深さ階層別損傷部位スライス画像強度決定手段と、
前記コンクリート内部深さ階層別損傷部位スライス画像強度決定手段の定める損傷部位スライス画像のピクセル信号強度値から前記表示装置に表示する階層別損傷部位表示オブジェクトの形状を定める階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段と、
前記地図と前記損傷部位形状表示オブジェクトを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段とを備え、
前記階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記損傷部位天面の路面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度より階層別損傷部位形状表示オブジェクトの画像表示属性を定め、階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、路面から浅い深度の損傷部位形状表示オブジェクトを優先して階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。
請求項2の発明に相当するコンクリート床版の場合で路面からの剥離危険度表示に損傷部位のコンクリート床版中の水平断面の損傷部位形状を深さ別に表示させるものであり、作用効果は請求項2と同様である。
前記階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記損傷部位天面のコンクリート床版底面からの段階的上方深さ基準により危険度を判定し、該危険度より階層別損傷部位形状表示オブジェクトの画像表示属性を定め、階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、コンクリート床版底面から上方へ浅い深度の損傷部位形状表示オブジェクトを優先して階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする請求項8記載の階層別危険度表示システム。
請求項9の発明はコンクリート床版下面の落下の危険度表示の場合であり、コンクリート床版中の水平断面の損傷部位形状を深さ別に表示させるものであり、作用効果は請求項2と同様である。
前記損傷部位表示シンボル決定手段及び階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、損傷部位の危険度の段階に応じ、
前記損傷部位表示シンボル又は損傷部位形状表示オブジェクトの色相を強調色へ予め定められた基準に基づき段階的に変更し、もって損傷部位の危険度の段階に応じ、前記損傷部位表示シンボル及び損傷部位形状表示オブジェクトの視認性を、段階的に上げることを特徴とする請求項6〜9の階層別危険度表示システム。
コンクリート床版の危険度表示の場合であって、強調色の活用により危険度の高いものの表示の視認度をあげるもので、その作用効果は請求項3と同様である。
前記階層別損傷部位スライス画像強度決定手段は、
深さ階層の段階的深さの反射波の各測定位置の深さ方向で観測される反射波強度の単一値又は深さ幅内の平均値若しくは最大値のいずれかの一つを評価関数とすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の階層別危険度表示システム。
コンクリート床版の危険度表示の場合であって、作用効果は請求項5と同様である。
前記階層別損傷部位スライス画像強度決定手段は、
深さ階層の基準とする段階的深さ以深で次段の深さ以内の所定の深さまでの範囲を反射波測定区間として、反射波の各測定位置の前記反射波測定区間で観測される反射波強度信号をオーバーレイし、測定区間の反射波強度の平均値若しくは最大値のいずれかの一方を評価関数とすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の階層別危険度表示システム。
コンクリート床版の電磁波探査では、空洞探査の場合と異なり、境界壁面で位相が反転することは稀であり、空洞のように深さ方向の信号変化を解析することで比較的正確に空洞の境界面深さを特定できないこともある。このような場合でも、損傷部位では電磁波レーダーが損傷部位の性状により散乱され、反射波信号が若干弱く観測されることがある。このような場合には、請求項8記載の階層別損傷部位スライス画像強度決定手段は、スライス画像を得る深さ階層の基準とする段階的深さ以深で次段の深さ以内の所定の深さまでの範囲を反射波測定区間として、反射波の各測定位置の前記反射波測定区間で観測される反射波強度信号をオーバーレイし、弱い信号を重畳することで信号レベルを強化し、損傷部位周辺についてオーバーレイした信号測定結果との比較により、損傷部位を特定する。この場合の評価関数は、請求項11と同じく反射波強度の平均値若しくは最大値のいずれかの一方が好ましいのであるが、その差異は、測定対象区間で請求項11は、基本的に基準深度のスライス面とその深さまでの深度範囲を基準とすることにあるのに対して、本請求項では、基準深度以深の深度範囲を探査対象とし、基準深度が損傷部位の境界であるかを探査する。この結果、基準深度以遠の反射波について測定区間の反射波強度の平均値により平滑化した結果や測定区間の最大値により強調処理をした結果、他の探査位置との信号強度に差異があれば、損傷部位と正常部位との画像コントラストが明確に現れ、境界が現れれば、その基準深度に損傷部位境界が存すると判定することが可能になる。すなわち、位相反転による境界判定によらずしても、損傷部位と正常部位の境界を判定することができるようになる。
まず、所在情報及び天面深さ範囲を含む空洞属性情報を入出力装置から取り込む前の準備について詳説しつつ、空洞危険性評価の要点である空洞天面の形状と深さを把握・表示することを意義について説明する。
はじめに、電磁波レーダー反射波データ作成ステップについて詳述する。このステップは階層別危険度表示システム外で事前に実施し、一部の結果は空洞属性情報として入力データとして取り込まれることが好ましく、スライス画像を階層別危険度表示システム外で作成する場合には、このステップの反射波データをデータとして受入れるものとなる。
本発明の探査対象面Rは、陥没の危険性のある場所の表面であれば特に限定されず、例えば道路や滑走路、橋梁、港湾におけるエプロン、岸壁、護岸道路、河川堤防その他の人や乗り物の通行面等の路面の他、物置場等、あらゆる場所の表面を対象とすることができる。また、探査対象面Rが舗装面(アスファルト舗装、コンクリート舗装等、舗装の種類を問わない)であるか非舗装面であるかは問わない)。
本発明は電磁波レーダーを用いて探査対象面R下の探査を行う。電磁波レーダーとしては、GSSI社(米国)製の各種電磁波レーダーシステム(例えばSIR3000等)、日本無線社製RCレーダー(例えばハンディサーチNJJ-95B等)、アイレック技建社製のコンクリート構造物の鉄筋探査装置(例えばライトエスパー)、コマツエンジニアリング社製のレーダー探査機(例えばアイアンシーカ)等、公知のものを特に限定無く用いることができるが、送受信センサを多数並設したレーダーシステムが高効率・高精度であるため好ましい。以下、具体例について説明する。
上述の計測により探査対象面Rにおける調査対象領域の全体にわたり反射波データ50を取得したならば、次いで取得データ50の解析を行い、空洞を検出する。空洞の検出手法は特に限定されず、特許文献3記載の手法も採用することができる他、例えば以下に述べるように探査対象面R下の画像を作成し、この画像を基に空洞を検出することができる。
空洞を検出したときには、図12に示すように、空洞85の天面の寸法W及び天面の深度Pを求める。空洞85の天面の寸法W及び深度Pは、作業員が画像80,90,100の印刷物を定規により計測したり、画像80,90,100の寸法計測位置をコンピュータに入力(指定)してコンピュータにより算出したり、コンピュータにより画像80,90,100を画像解析したりすることにより求めることができる。そして、図13に示すように、これら空洞天面の寸法Wが大きいほど、及び空洞85天面の深度Pが浅いほど陥没の危険性が高いものとして、各反射波検出位置40における陥没の危険性を評価する。このように、空洞85を発見するだけでなく、その空洞85を原因とした陥没の危険性を評価することにより、陥没危険性の高い空洞85を先に補修し、陥没危険性の極めて低い空洞85は補修しない又は後回しにする等、適切な補修計画を容易に行うことができる。
図19A、図19Bには、請求項1及び6に係る階層別危険度表示システム装置16及び17のシステム構成図を示す。図19Aは空洞表示、図19Bはコンクリート床版の損傷部位表示に係るシステム構成図である。図19A,19Bに示されるように、階層別危険度表示システム装置16、17共に、入出力装置D001、中央処理装置D002及び表示装置D003を備える。図示はしないが入出力装置には操作入力手段であるマウスやキーボード、ネットワーク接続機器としてのLANケーブル、ルーターが含まれる。扱う入力データは、請求項1に係る階層別危険度表示システム装置16では、空洞属性情報IO1と地図データIO2であり、請求項3に係る階層別危険度表示システム装置17では、コンクリート損傷部位I21と地図データIO2であり、出力データは危険度表示である。
それでは、どのように空洞や損傷部位が画面に表示されるのか概要を地中空洞とコンクリート床版損傷部位を表示する模式図20A及び20Bにより説明する。図19A、図19Bに示すように、地図データIO2は、入出力装置D001のファイル処理機能により、ファイルから読み出し、取り出してもよいし、リアルタイムにインターネットD006からWEBサービスにより、入出力装置D001の通信制御機能によって、データ要求しデータを受入れてもよい。地図データは、リアルタイムによって、動的に取り入れ、動的に空洞データと重畳できれば、最新の地理情報に空洞データを重畳することができ好適である。
図21A及び図21Bは、請求項1及び請求項6に係る発明の一実施態様におけるシンボル表示処理を行うステップS16及びS17を示す。先に地図情報IO2を取り入れる準備PR01を終えた後、地図データ受入ステップS101では、地図データIO2を取り込む。並行して、空洞属性情報受入ステップS102、損傷部位属性情報受入ステップS202では、空洞属性情報IO1、損傷部属性情報I21を受入れ、危険度判定基準R101及危険度判定基準R201により、各表示属性を決定し、各表示シンボルの属性P102、P202が決定され、各空洞について空洞表示シンボルの群として、予め定められている空洞表示シンボル及び損傷部位表示シンボルが選定される。
図22は、本発明の実施態様における色使いに当たり、各表示シンボルP102、P202を各危険度判定基準R101及びR201により決定する場合の使用される横軸の色相R,YR,Y,GY,G,BG及びBと彩度のレベル1〜7で示す色種のマトリックス表示である。彩度は、損傷部位の深さ別スライス形状表示オブジェクト内で反射波信号の強弱を表す用途で用いられる。通常、信号の弱い箇所はまわりが損傷されて信号が弱められていることを示す証拠として利用される。
赤であれば(R,G,B)の強度の組は(36,0,0)、(72,0,0)、・・・・(216,0,0)であり、この順に赤色が強まる彩度表現となる。
黄であればR,G,B)の強度の組は(36,255,255)、(72,255,255)、・・・・(255、255,216)であり、この順に黄色が弱まる彩度表現となる。
青であれば(R,G,B)の強度の組は(0,0,36)、(0,0,72)、・・・・(0,0、216)であり、この順に青色が強まる彩度表現となる。
<色の定義について>
図22の横軸で表現される色相は、様々な定義の仕方があるが、本実施態様では、マンセル色相のR(赤)からB(青)を採用する。マンセル色相は色を全体で10に分類するが、本発明に係る実施例では、青の外側の色は、再び赤の要素が入る紫系統の色となるため除外し、視認性を向上させる。
図24は、図23で割り当てた配色をもとに、浅部つまり上層空洞、下層空洞及び中層空洞が同時に観測されるときのシンボル表示を表す。
図25は、図24に示す空洞表示シンボルを採用する実施態様の場合に、二つの層に空洞が跨る深さ範囲を有するときの空洞表示シンボルSY03,SY04を示す。SY03は下層と中層に跨るケースの場合であり、SY03は上層に跨るケースの場合である。ここで、上層と下層の二つに跨る場合は、空洞は上下で分離しているということであり、ひとつの空洞ということにはならないので、ここにはあげていない。
ところで、コンクリート床版の場合のシンボル表示の場合で底面落下の危険性のある損傷部位のシンボル表現は、空洞の場合と同じく上方からの電磁波照射により損傷部位天面の深さを測るが、その路面からの深さではなく、底面から損傷部位天面の深さにより危険度を認識するものであるから様相は多少異なる。これは、図20Bの例示で既に説明の通りであるが、追補すると、上方からの電磁波照射により損傷部位天面の深さを測るとき、下面の深さは特定しづらい、もともと下面には損傷部位の損傷片が雨水の影響もあって堆積しており、境界が不明瞭になっていることが多いからである。したがって、底面からの上方深さを測る場合でも天面を基準に測定することが求められる。基準深さより鉛直方向下方に存する損傷部位がどれだけ底面近くまでに存するかは不明なのであって、深さ方向の刻み幅を小さくし分解能を上げるしか方策はないが、いたずらに刻み幅を小さくしても信号波の区別が付くほど正確に信号データが得られなければ、無駄に終わるだけである。
図19A、 図19B、図19C及び図19Dの地図データ、表示シンボル及び表示オブジェクト重畳表示ステップS104では、空洞及び損傷部位を地図上に各表示シンボルとして階層別危険度表示コンソールD004へ重畳表示する。
空洞及び損傷部位の深さ階層別損傷を表示するには、探査に用いた反射波信号を加工し、深さ別のスライス画像を得て表示する。シンボルであれば、定型のものを表示するのであるが、スライス画像は空洞や損傷部位の探査信号からこれらの形状を水平断面スライス像として把握する。上方からの探査波の照射であれば、空洞及び損傷部位の上面から見た射影像が把握される。シンボルの表示とスライス画像をベースとする空洞形状若しくは損傷部位形状表示オブジェクトは同じ空洞若しくは損傷部位位置に表示すべきものであるからシンボルと形状表示オブジェクトの同一地図上への同時表示は、適当でなく、画面上の操作スイッチで表示対象を選択させるべきものである。この場合において、選択的に同時に重畳表示する地図縮尺が小さく道路幅が十分に広い探査の例では、縮尺に応じてシンボル表示とスライス画像によるオブジェクト表示を自動的に切り替えるものとすれば、なお好適である。
コンクリート床版の場合には、橋梁の舗装路面の剥離だけでなく、コンクリート床版の底面から床版が落下することがあり、この場合には、路面からの深さが基準とすべきでなく、コンクリート床版底面からの距離の大小を管理項目とするのが好適である。そうするとコンクリート床版に存する損傷部位は、コンクリート床版底面からの距離と路面からの距離の二つの各々独立した危険性の評価が求められる。よって、画面上の操作上のスイッチにより、路面剥離の危険度表示と底面落下の危険度表示と双方を切替え表示することができるものとする。
この他、コンクリート床版には、地中空洞と異なるところがあって、コンクリート床版の電磁波探査では、空洞探査の場合と異なり、境界壁面で位相が反転することは稀であり、空洞のように深さ方向の信号変化を解析することで比較的正確に空洞の境界面深さを特定できないこともある。このような場合でも、損傷部位では電磁波レーダーが損傷部位の性状により散乱され、反射波信号が若干弱く観測されることがある。このような場合には、請求項8記載の階層別スライス画像強度決定手段は、スライス画像を得る深さ階層の基準とする段階的深さ以遠で次段の深さ以内の所定の深さまでの範囲を反射波測定区間として、反射波の各測定位置の前記反射波測定区間で観測される反射波強度信号をオーバーレイし、弱い信号を重畳することで信号レベルを強化し、損傷部位周辺についてオーバーレイした信号測定結果との比較により、損傷部位を特定する。この場合の評価関数は、請求項11と同じく反射波強度の平均値若しくは最大値のいずれかの一方が好ましいのであるが、その差異は、測定対象区間で請求項5は、基本的に基準深度のスライス面とその深さまでの深度範囲を基準とすることにあるのに対して、本請求項では、基準深度以深の深度範囲を探査対象とし、基準深度が損傷部位の境界であるかを探査する。この結果、基準深度以遠の反射波について測定区間の反射波強度の平均値により平滑化した結果や測定区間の最大値により強調処理をした結果、他の探査位置との信号強度に差異があれば、損傷部位と正常部位との画像コントラストが明確に現れ、境界が現れれば、その基準深度に損傷部位境界が存すると判定することが可能になる。すなわち、位相反転による境界判定によらずしても、損傷部位と正常部位の境界を判定することができるようになる。
図28は、図27の一部の縮尺を小さくし拡大表示する場合のシンボル表示からスライス画像ベースのオブジェクト表示へ切替表示した模式図を示す。各段階深さ域の地中水平断面スライス画像から空洞外縁形状を抽出し、各々を赤・黄・青の色付けし、この色付け表示した空洞形状オブジェクトを地図表示と重畳表示させて表現効果を上げている。
空洞の危険度の表示は、深度のみを基準とする場合だけでなく、空洞天面の深さ及び空洞天面の水平射影形状を楕円近似した短径の大きさの組み合せにより、空洞天面の短径が大きいほど、及び空洞天面の深度が浅いほど陥没の危険性が高いものとして、危険度を判定することもでき、空洞が細長い場合には、危険度が低く設定される危険度モデルが採用される図13(a)にような現場であれば、深度が同じ30cmであれば、空洞天面の短径が150cmよりも小さいと陥没危険度はBランクとなり、空洞天面の短径が150cmよりも大きくなれば、陥没危険度はAランクと上昇する。したがってこの現場では、短径により、危険度が変わりシンボル表示が図30左に示すように、危険度判定基準R101は、右のシンボルと異なる色で表示することを指示することとなる。この図では、深さ基準でシンボルの大きさを規定し、色は危険度のランクを表示するものと規定されている図である。すなわち、最大危険度で最も強い強調色、図30の右では赤、左では黄と定め、各々黄と青が2段目の色表示を提供し、下段の深さレベルの広がりを持つ空洞であることを表現している。
Claims (12)
- 中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と
表示対象空洞の所在情報、天面深さ範囲を含む空洞属性情報を前記入出力装置により受入れ、該所在情報、該天面深さ範囲から空洞表示シンボルの表示属性及び表示シンボルを予め定められたルールに基づき判定する空洞表示シンボル決定手段と、
前記地図と前記空洞表示シンボルを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段を備え、
前記空洞表示シンボル決定手段は、予め定められた前記天面の段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて空洞表示シンボル表示属性を決定し、該空洞表示シンボル表示属性により予め定められた空洞表示シンボルを選択し、路面からの深さ階層別空洞表示シンボル群として生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の空洞所在地に、浅い深度の空洞表示シンボルを優先して階層別空洞表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。 - 中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と、
表示対象空洞の空洞属性情報を入出力装置により受入れ、前記空洞属性情報に含まれる表示対象空洞の所在情報で決定される空洞探査対象面の上方から対象面へ電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、地中深さ階層別信号強度から段階的深さ基準による空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値を定める地中深さ階層別スライス画像強度決定手段と、
前記地中深さ階層別スライス画像強度決定手段の定める空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値から前記表示装置に表示する階層別空洞表示オブジェクトの形状を判定する階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段と、
前記地図と前記空洞形状表示オブジェクトを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段とを備え、
前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記天面の段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度及び空洞天面水平断面画像のピクセル信号強度値階層別空洞形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の空洞所在地に、浅い深度の空洞形状表示オブジェクトを優先して階層別空洞形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。 - 前記空洞表示シンボル決定手段及び前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、空洞の危険度の段階に応じ、
前記空洞表示シンボル及び階層別空洞形状表示オブジェクトの色相を強調色へ段階的に変更し、もって空洞の危険度の段階に応じ、前記空洞表示シンボル及び空洞形状表示オブジェクトの視認性を、段階的に上げることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一方に記載の階層別危険度表示システム。 - 前記請求項1記載の空洞属性情報には、表示対象空洞の所在情報、天面深さ範囲及び空洞天面の水平射影形状を楕円近似した短径寸法を含み、
請求項1記載の前記空洞シンボル表示決定手段又は請求項2記載の前記階層別空洞形状表示オブジェクト決定手段は、
空洞天面の深さ及び空洞天面の水平射影形状を楕円近似した短径の大きさの組合せにより、空洞天面の深度が浅いほど及び空洞天面の短径が大きいほど陥没の危険性が高いものとして、予め定められた基準により危険度を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の階層別危険度表示システム。 - 請求項2記載の前記地中深さ階層別スライス画像強度決定手段は、
反射波の路面から反射面深さ範囲内で観測される反射波強度の単一値、平均値又は最大値のいずれかの一つを評価関数とすることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の階層別危険度表示システム。 - 中央処理装置と入出力装置と表示装置とを備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と
コンクリート床版橋梁の表示対象損傷部位の損傷部位属性情報を前記入出力装置により受入れ、損傷部位属性情報に含まれる表示対象損傷部位の所在情報、路面からの損傷部位天面の深さ範囲を入力として損傷部位表示シンボルの表示属性及び表示シンボルを予め定められたルールに基づき判定する損傷部位表示シンボル決定手段と、
前記地図と前記損傷部位表示シンボルを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段を備え、
前記損傷部位表示シンボル決定手段は、予め定められた前記損傷部位天面の路面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて損傷部位表示シンボル表示属性を決定し、該損傷部位表示シンボル表示属性により、予め定められた損傷部位表示シンボルの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、路面から浅い深度の損傷部位表示シンボルを優先して損傷部位表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。 - 前記損傷部位属性情報には、表示対象損傷部位の所在位置情報、路面からの損傷部位天面の深さ範囲、路面からのコンクリート床版底面までの厚さを含み、
前記損傷部位表示シンボル決定手段は、予め定められた前記損傷部位天面のコンクリート床版底面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度に応じて損傷部位表示シンボル表示属性を決定し、該損傷部位表示シンボル表示属性により、予め定められた損傷部位表示シンボルの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地にコンクリート床版底面から浅い深度の損傷部位表示シンボルを優先して階層別損傷部位表示シンボルの群を重畳表示することを特徴とする請求項6記載の階層別危険度表示システム。 - 中央処理装置と入出力装置と表示装置を備え、地図表示をするコンピュータシステムであって、
地図データを前記入出力装置により受入れ、前記表示装置に地図を表示する地図表示手段と、
コンクリート床版橋梁の表示対象の損傷部位属性情報を前記入出力装置により受入れ、
前記損傷部位属性情報に含まれる表示対象損傷部位の所在位置情報により決定される損傷部位探査対象面の上方から探査対象面へ電磁波レーダーを照射した反射波データ検出信号のアナログ/デジタル変換データを前記入出力装置により受け入れ、コンクリート床版路面からの深さ階層別信号強度から段階的深さ基準による損傷部位コンクリート内部の水平断面画像のピクセル信号強度値を定めるコンクリート内部の深さ階層別損傷部位スライス画像強度決定手段と、
前記コンクリート内部深さ階層別損傷部位スライス画像強度決定手段の定める損傷部位スライス画像のピクセル信号強度値から前記表示装置に表示する階層別損傷部位表示オブジェクトの形状を定める階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段と、
前記地図と前記損傷部位形状表示オブジェクトを前記表示装置に重畳表示する重畳表示手段とを備え、
前記階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記損傷部位天面の路面からの段階的深さ基準により危険度を判定し、該危険度より階層別損傷部位形状表示オブジェクトの画像表示属性を定め、階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、路面から浅い深度の損傷部位形状表示オブジェクトを優先して階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする階層別危険度表示システム。 - 前記階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、
予め定められた前記損傷部位天面のコンクリート床版底面からの段階的上方深さ基準により危険度を判定し、該危険度より階層別損傷部位形状表示オブジェクトの画像表示属性を定め、階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を生成し、
前記地図表示手段及び前記重畳表示手段により、前記地図上の損傷部位所在地に、コンクリート床版底面から上方へ浅い深度の損傷部位形状表示オブジェクトを優先して階層別損傷部位形状表示オブジェクトの群を重畳表示することを特徴とする請求項8記載の階層別危険度表示システム - 前記損傷部位表示シンボル決定手段及び階層別損傷部位形状表示オブジェクト決定手段は、損傷部位の危険度の段階に応じ、
前記損傷部位表示シンボル又は損傷部位形状表示オブジェクトの色相を強調色へ予め定められた基準に基づき段階的に変更し、もって損傷部位の危険度の段階に応じ、前記損傷部位表示シンボル及び損傷部位形状表示オブジェクトの視認性を、段階的に上げることを特徴とする請求項6〜9の階層別危険度表示システム。 - 前記階層別損傷部位スライス画像強度決定手段は、
深さ階層の段階的深さの反射波の各測定位置の深さ方向で観測される反射波強度の単一値又は深さ幅内の平均値若しくは最大値のいずれかの一つを評価関数とすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の階層別危険度表示システム。 - 前記階層別損傷部位スライス画像強度決定手段は、
深さ階層の基準とする段階的深さ以深で次段の深さ以内の所定の深さまでの範囲を反射波測定区間として、反射波の各測定位置の前記反射波測定区間で観測される反射波強度信号をオーバーレイし、測定区間の反射波強度の平均値若しくは最大値のいずれかの一方を評価関数とすることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の階層別危険度表示システム。
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