JP2015224876A - 電池内部状態推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作中のシステムにおいても、二次電池の内部状態の詳細を精度よく推定する。
【解決手段】蓄電池10の端子間電圧を検出する電圧センサ31及び蓄電池10に流れる充放電電流を検出する電流センサ30による検出値を時系列で記憶する記憶部54と、端子間電圧の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電圧ウェーブレット変換係数を算出するとともに、充放電電流の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電流ウェーブレット変換係数を算出するウェーブレット変換部60と、電圧ウェーブレット変換係数と電流ウェーブレット変換係数との比により、周波数ごとの蓄電池10の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出する内部インピーダンス算出部61と、を備える。
【選択図】 図2

Description

二次電池の内部インピーダンスを算出する電池内部状態推定装置に関する。
二次電池を安全に運用するためには、二次電池の内部状態を把握する必要がある。二次電池の内部状態を示す指標として、二次電池の充電量(SOC:State of Charge)、充放電許容電力、内部抵抗、及び、劣化度などがある。
二次電池の内部状態を把握するためには、二次電池の内部で発生する電気的・化学的現象を捉える方法が必要となる。電圧と電流との応答は、電気的・化学的現象により変化する。電圧と電流との応答は二次電池の内部インピーダンスにあたる。この二次電池の内部インピーダンスに基づき、二次電池を等価回路でモデル化し、その等価回路を二次電池の特性計測や制御に用いる方法が知られている。
二次電池の内部インピーダンスは、複数の抵抗成分と複数の容量成分の組み合わせでモデル化できることが知られている。ある周波数における内部インピーダンスの実部及び虚部の絶対値が、その周波数における二次電池の内部抵抗に相当する。二次電池に入出力される電圧及び電流の周波数に応じて内部インピーダンスは変化するため、二次電池の内部抵抗は変化することになる。
例えば、車両に搭載された二次電池について考える。車両搭載環境において、二次電池には、発電機及びモータなどの電気負荷が直流−交流変換装置を介して接続され、二次電池と発電機及び電気負荷との間で非周期的な充放電が行われる。この非周期的な充放電において、充放電電流の大きさ、及び、充放電の継続時間が変化するため、正弦波を印加してインピーダンスを計測する交流インピーダンス法は適用できない。また、刻々と二次電池の内部状態が変化する中で周波数特性を精度よく算出する解析手法が必要となる。
車両搭載環境において得られる二次電池の電圧と電流から、二次電池の内部抵抗の周波数特性を算出する方法が提案されている。二次電池の充放電電流と端子間電圧についてウェーブレット変換を適用して、得られた電圧ウェーブレット変換係数と電流ウェーブレット変換係数の傾きから内部インピーダンスを算出し、内部インピーダンスの実部の大きさを内部抵抗とし、その周波数特性を算出する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2012−83142号公報
従来技術の方法では、車両が運転状態下である場合など、動作中のシステムにおいて得られる二次電池の電圧及び電流の波形から、二次電池のある周波数の内部抵抗を求めることができるとされている。しかしながら、従来技術の方法では、内部インピーダンスの実部の大きさを算出しているだけである。周波数情報と共に、内部インピーダンスの実部と虚部の両方あるいは実部と虚部の絶対値を求めないと、二次電池の各種現象の寄与度として、実部に関する複数の抵抗成分及び虚部に関する複数の容量成分を求めることができない。虚部がなければ、各種現象に対応する複数の抵抗成分を切り分けができない。また、虚部を含まないインピーダンス絶対値の周波数特性からは容量成分を求められない。以上より、各種現象の時定数が求まらない。つまり、動作中のシステムにおいて、二次電池の各種現象の寄与度を求めることができず、二次電池の内部状態を精度よく推定できない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、動作中のシステムにおいても、二次電池の内部状態の詳細を精度よく推定できる電池内部状態推定装置を提供することを目的とする。
本発明における電池内部状態推定装置は、二次電池(10)の端子間電圧を検出する電圧検出手段(31)及び前記二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(30)による検出値を時系列で記憶する記憶手段(54)と、前記時系列で記憶された端子間電圧の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電圧ウェーブレット変換係数を算出するとともに、前記時系列で記憶された充放電電流の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電流ウェーブレット変換係数を算出するウェーブレット変換手段(60)と、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により、周波数ごとの前記二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出する内部インピーダンス算出手段(61)と、を備えることを特徴とする。
ウェーブレット変換は、フーリエ変換とは異なり、時間情報を失わず周波数情報と両方が得られる特徴があり、実部と虚部の両方の精度が期待できる。また、ウェーブレット変換は、変換を行う対象が非周期的な波形でも、各周波数成分を精度よく算出することができる。つまり、非周期的で複雑な充放電を行いながら、二次電池の内部状態として、各周波数における二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を精度よく算出することができる。また、ウェーブレット変換を用いると、二次電池の充放電が実施され、その後に充放電が停止された際の緩やかな電圧変化、つまり、周期1つに対する断片的な波形からでも内部インピーダンスの実部及び虚部を算出できる。充放電を停止している際は、充電量変化がなく、二次電池内部の発熱もないため、低周波数域における内部インピーダンスの実部及び虚部を精度よく算出できる。このように、動作中のシステムにおいても、二次電池の内部状態の詳細を精度よく推定することができる。
第1実施形態の電気的構成図。 電池内部状態推定装置の機能ブロック図。 蓄電池の特性(OCVとSOCとの対応関係)を表す概念図。 蓄電池の等価回路モデルを示す図。 蓄電池の内部インピーダンスのベクトル軌跡線図の概念図。 車両の動作中及び停止中における電流・電圧の推移を表す概念図。 拡散抵抗の算出処理を示すフローチャート。 拡散抵抗の測定結果とモデル推定結果を表す図。 SOCの算出精度を示す図。 変形例の電気的構成図。
(第1実施形態)
本実施形態における組電池B及び電池内部状態推定装置としての制御装置50を備える電気回路図を図1に示す。組電池Bは、リチウムイオン蓄電池からなる複数個の蓄電池10(電池セル)が直列接続または並列接続された組電池であり、制御装置50は、組電池Bを構成する蓄電池10(電池セル)の内部状態をそれぞれ推定する。組電池B及び制御装置50は、例えば、車両に搭載されているものとする。その車両は、内燃機関とモータジェネレータとを備えるハイブリッド車であるとする。
蓄電池10は、交流−直流変換を行うインバータ21を介してモータジェネレータ22に接続されている。モータジェネレータ22が発電機として機能する場合、蓄電池10はモータジェネレータ22から供給される電力によって充電される。また、モータジェネレータ22が動力源としてのモータとして機能する場合、蓄電池10から放電することでモータジェネレータ22に対して電力供給を行う。車両は、内燃機関での燃焼を停止させ駆動力の出力を停止し、モータジェネレータ22をモータとして機能させるEV(Electric Vehicle)走行モードを備える。また、内燃機関での燃焼を実施して駆動力を出力し、モータジェネレータ22をモータ又は発電機として機能させるHV(Hybrid Vehicle)走行モードを備える。
蓄電池10は、電気負荷20に接続され、電気負荷20に対し電力を供給する。また、商用電源などから蓄電池10に対して充電する事が可能である。また、蓄電池10と電気負荷20及びインバータ21、商用電源との間にはリレースイッチ33,34が設置されていて、制御装置50の指令により、蓄電池10と主経路との接続及び切断を行う。蓄電池10と電気負荷20及びインバータ21とを接続する経路上には蓄電池10に流れる充放電電流を検出するための電流センサ30が設けられている。蓄電池10の端子間には、その端子間の電圧を検出するための電圧センサ31が設けられている。また、蓄電池10には温度センサ32が設けられている。これら電流センサ30(電流検出手段)、電圧センサ31(電圧検出手段)及び温度センサ32はそれぞれ充放電電流、端子間電圧及び電池温度に応じた検出信号を出力し、その検出信号は制御装置50に入力される。
制御装置50は、入力される検出信号に基づいて、電流センサ30の検出値I、電圧センサ31の検出値V及び温度センサ32の検出値Tを取得する。制御装置50は、これら取得した検出値I,V,Tに基づいて、蓄電池10のSOC、劣化度、予測電力を算出する。
続いて、制御装置50で行われる本実施形態の演算方法について以下述べていく。図2に本実施形態の制御装置50の機能を表す機能ブロック図を示す。制御装置50は、内部インピーダンス処理部51、RC成分算出部62、SOC処理部52、劣化度処理部53、及び、予測電力処理部54から構成される。
まず、内部インピーダンス処理部51について述べる。制御装置50は、電流センサ30及び電圧センサ31によって検出された蓄電池10の端子間電圧の検出値Vと、充放電電流の検出値Iを時系列で記憶する。そして、時系列で記憶された端子間電圧の検出値V(t)と、充放電電流の検出値I(t)をウェーブレット変換部60でそれぞれウェーブレット変換する。
本発明で利用する技術の原理について述べる。波形f(t)の連続ウェーブレット変換は式(1)で定義される。
Figure 2015224876
(Wψf)(a,b)はウェーブレット変換係数であり、周波数特性を持つ。ウェーブレット変換係数は、対応する周波数では強度のピークが現れ、対応する周波数から外れると、積分による効果で正負が打ち消され、強度が小さくなる特性がある。式(1)の右辺に用いられているマザーウェーブレットψa,b(t)は式(2)で定義され、上線は複素共役を表す。ここで、スケールファクタaは拡大縮小量を表すパラメータであり、周波数の逆数に比例する。シフトパラメータbはt軸上のシフト量を表すパラメータであり、時間に比例する。
Figure 2015224876
なお、マザーウェーブレットとして様々な関数を用いることができ、一般的なものとして、ガボール関数、メキシカンハット関数、モルレー関数が挙げられる。
二次電池が車両に搭載され走行している場合の電圧と電流の波形に対して種々のマザーウェーブレットを適用した。その結果、モルレー関数を適用した場合と、ガウス関数を適用した場合とを比較すると、モルレー関数を適用した方が、得られたスペクトルの幅が狭く、二次電池の内部インピーダンスを高精度に算出できる。
離散ウェーブレット変換として、ハールのスケーリング関数による分解で得る方法がある。この方法では、式(2)について、a=1/2^j,b=k/2^jの関係となる。
式(3)に、端子間電圧Vのウェーブレット変換係数WψVと充放電電流Iのウェーブレット変換係数WψIを示す。
Figure 2015224876
インピーダンス算出部61において、式(4)で示すように、周波数毎で、電圧ウェーブレット変換係数WψVを、電流ウェーブレット変換係数WψIで除算することで、周波数毎の内部インピーダンスZを算出することができる。
Figure 2015224876
内部インピーダンスZの実部Re(Z)と虚部Im(Z)は、式(5)となる。
Figure 2015224876
各シフトパラメータbにおけるRe(Z(a,b)),Im(Z(a,b))の平均値として、Re(Z(a)),Im(Z(a))をそれぞれ算出することができる。また、スケールファクタaと周波数fとは一対一の関係にあるため、Re(Z(a))及びIm(Z(a))をRe(Z(f))及びIm(Z(f))に変換することができる。内部インピーダンスZの実部Re(Z)と虚部Im(Z)を算出する際、具体的に3周期程度(周波数fの逆数の3倍程度)に相当する電流及び電圧の検出値I(t),V(t)をサンプリングするのが望ましい。
以上のように、ウェーブレット変換部60によるウェーブレット変換により、蓄電池10の周波数f毎の内部インピーダンスZの実部Re(Z(f))及び虚部Im(Z(f))を得ることができる。
次に、電圧補正部56について述べる。図3に、蓄電池10が持つ特性として、充電量SOCと開放端電圧OCVとの関係を表す概念図を示す。蓄電池10が充放電されている場合の開放端電圧OCVの変化について着目する。蓄電池10の特性として、充電量SOCと開放端電圧OCVとは一対一の関係があり、一般的には制御性を考慮して直線的な領域を使用し、充電量SOCの算出などに用いられる。蓄電池10が充放電されると、充電量SOCが変化し、その変化に伴って開放端電圧OCVも変化する。
仮に、SOCの変化による蓄電池10の開放端電圧OCVの変化を考慮することなく、内部インピーダンスZを算出した場合は、開放端電圧OCVの変化が内部インピーダンスZの容量成分の一部に相当する振舞いとなる。つまり、蓄電池の内部インピーダンスとは異なる容量成分が誤って加算され、算出する内部インピーダンスZの精度が低下する。そのため、内部インピーダンスZを算出する際は、検出した端子間電圧の波形に含まれる開放端電圧OCVの変化を除いて、端子間電圧の基準を揃えるなどの処置が必要になる。
そこで、本実施形態では、現在のSOCにおけるOCVをOCV算出部57により算出し、SOCの変化による開放端電圧OCVの変化量ΔOCVをΔOCV算出部58により算出する(ΔOCV=OCVini−OCV)。なお、OCVは現在値、OCViniは基準値であり、OCViniは記憶部55でVaの記憶を開始する時のOCVとする。そして、端子間電圧の検出値VからΔOCVを減算部59により減算することで補正した値Vaを記憶部55により記憶する(Va=V−ΔOCV)。そして、記憶部55により時系列で記憶された補正後の電圧検出値Va(t)をウェーブレット変換し、そのウェーブレット変換係数WψVaを用いて内部インピーダンスZの実部Re(Z)及び虚部Im(Z)を算出する構成とした。
次に、RC成分算出部62について述べる。RC成分算出部62は、インピーダンス算出部61が算出した周波数fごとの内部インピーダンスZの実部Re(Z(f))及び虚部Im(Z(f))に基づいて、内部インピーダンスZの等価回路モデルにおける抵抗成分及び容量成分を算出する。
蓄電池10の等価回路を図4に示す。蓄電池10の等価回路は、開放端電圧OCV11と内部インピーダンスZのモデル12とを直列に接続した構成とする。内部インピーダンスZのモデル12は、溶液中や電極の通電抵抗を表す直流抵抗13、正極及び負極における電極界面反応を表す反応抵抗14,15、及び、活物質中や溶液中のイオン拡散を表す拡散抵抗16を直列に接続した構成とする。
拡散抵抗16は、抵抗成分及び容量成分の並列接続体が複数個直列に接続した構成とする。抵抗成分と容量成分の並列接続による等価回路はフォスタ型等価回路と呼ばれる。この他に、拡散抵抗16をカウエル型等価回路で表現する方法もある。尚、カウエル型等価回路表現とフォスタ型等価回路表現は、抵抗成分と容量成分の値は異なるが変換が可能であり、等価である。
直流抵抗13は、抵抗成分Rsとして構成されている。反応抵抗14は、抵抗成分R1及び容量成分C1が並列接続されて構成されている。反応抵抗15は、抵抗成分R2及び容量成分C2が並列接続されて構成されている。
拡散抵抗16は、複数の抵抗成分Rwi及び複数の容量成分Cwiがそれぞれ並列接続されて構成されている。ただし、iは拡散抵抗16を構成する抵抗成分と容量成分の並列接続体の個数であり、i=0,1,…,nの範囲をとる。
直流抵抗13、反応抵抗14,15、及び、拡散抵抗16の時定数はそれぞれ異なるものとなっている。直流抵抗13の時定数は0.001秒であり、略0として扱うことができる。また、反応抵抗14,15の時定数は約0.1秒〜約1秒である。拡散抵抗16の時定数は数十秒から数千秒のオーダーである。
民生電池(リチウムイオン二次電池)での劣化耐久試験において、直流抵抗13、時定数の小さい順に反応抵抗14,15、及び拡散抵抗16で分類した場合での各抵抗成及び各容量成分の推移について説明する。各抵抗成及び各容量成分の値は、試験前の値に比べて、劣化によりいずれも増加する。また、それぞれ異なった増加率(劣化度)を示す。このように、各抵抗成分及び各容量成分の劣化度が異なるので、劣化度を好適に見積もるためには各抵抗成分及び各容量成分を個別に算出する必要がある。特に、反応抵抗15の抵抗成分R2及び容量成分C2は、他の成分に比べて、顕著に増加する結果がある。
ここで、車両での蓄電池10の電流・電圧の周波数範囲について述べる。車両(車載電源システム)の動作中において、蓄電池10には非周期的な充放電が行われる。この車両動作中における蓄電池10の電流・電圧の変化の高周波数側は、インバータ21のキャリア周波数が数kHzと、一般的な蓄電池の直流抵抗13及び電極界面の反応抵抗14,15が取得できる周波数範囲にある。一方で、低周波数側は、拡散抵抗16の周波数域について、反応抵抗15近傍の低周波数域は取得できる。しかし、更に低い周波数域であり拡散抵抗16の終点に位置する超低周波数域は、車両走行中には含まれず、超低周波数域の内部インピーダンスが取得できない場合がある。
また、拡散抵抗16は複数の抵抗成分と容量成分の並列回路が重なり合う合成インピーダンスとなる。従って、1組の抵抗成分と容量成分の並列回路ずつに分離することはできず、あくまで、合成インピーダンスに合うように合わせ込む必要がある。以上を考慮して、以下の実施形態とした。
RC成分算出部62は、以下に説明するRC成分算出方法1及びRC成分算出方法2を用いて抵抗成分及び容量成分を算出する。RC成分算出方法1では、直流抵抗13、電極界面の反応抵抗14,15を算出する。RC成分算出方法2では、拡散抵抗16を算出する。
まず、RC成分算出方法1について述べる。ベクトル軌跡線図を用いた方法を適用する。ベクトル軌跡線図は、ボード線図に比べ、複雑な等価回路モデルにむいている。
図5に、内部インピーダンスZの周波数特性を表すベクトル軌跡線図の概念図を示す。蓄電池10の端子間電圧の変化の周波数fが低いほど、内部インピーダンスZの実部Re(Z)は大きくなる。また、便宜上、虚部Im(Z)は負値を正側にとっている。図5では、説明のために周波数fに応じて領域D0〜D2に分割している。周波数fと時定数τの関係は、2πf=1/τ=1/(R・C)となる。周波数fがf≫1/(2π・τ1)の領域を領域D0とし、周波数fがfa1=1/(2π・τ1)近傍の領域を領域D1とし、周波数fがfa2=1/(2π・τ2)近傍の領域をD2とする。
周波数fがf≫fa1となる領域D0では、直流抵抗13が内部インピーダンスZとして寄与する。つまり、内部インピーダンスZの実部は、Rsとなる。また、周波数fがfb1(fb1>fa1)となる領域D0と領域D1との境界の最下点P1(Re(Z)=Rs,Im(Z)≒0)より周波数fが低下すると、内部インピーダンスZの実部及び虚部が増加する。
周波数fがfa1近傍となる領域D1におけるベクトル軌跡線図では、円弧が形成されている。領域D1では、反応抵抗14が内部インピーダンスZとして寄与する。周波数fがf=fa1となると、領域D1における円弧状のベクトル軌跡の頂点Q1となる。頂点Q1において、Re(Z)=Rs+R1/2,Im(Z)=R1/2である。また、周波数fがfb2(fa1>fb2>fa2)となると、領域D1と領域D2との境界の最下点P2となる。最下点P2において、Re(Z)=Rs+R1,Im(Z)≒0である。
周波数fがfa2近傍となる領域D2におけるベクトル軌跡線図では、領域D2と同様に円弧が形成されている。領域D2では、反応抵抗15が内部インピーダンスZとして寄与する。周波数fがf=fa2となると、領域D2における円弧状のベクトル軌跡の頂点Q2となる。頂点Q2において、Re(Z)=Rs+R1+R2/2,Im(Z)=R2/2である。また、周波数fがfb3(fa2>fb3>fa3)となると、最下点P3となる。最下点P3において、Re(Z)=Rs+R1+R2,Im(Z)≒0である。
このように探索された最下点P1〜P3のそれぞれの実部に基づき、各抵抗成分Rs,R1,R2を算出することができる。具体的には、最下点P1の実部が抵抗成分Rsに相当する。また、最下点P2の実部から最下点P1の実部を減算したものが抵抗成分R1に相当する。同様に、最下点P3の実部から最下点P2の実部を減算したものが抵抗成分R2に相当する。
また、探索された頂点Q1,Q2に基づき、容量成分C1,C2を算出することができる。具体的には、頂点Q1の周波数fa1は、1/(2π・C1・R1)と等しいため、周波数fa1及び抵抗成分R1に基づいて、容量成分C1を算出できる(C1=1/(2π・R1・fa1))。同様に、頂点Q2の周波数fa2及び抵抗成分R2に基づいて、容量成分C2を算出できる(C2=1/(2π・R2・fa2))。容量成分C1,C2の算出において、上記最下点P1〜P3の実部に基づき算出された抵抗成分R1,R2を用いる構成とする。なお、抵抗成分R1,R2として予め定めた所定値を用いる構成としてもよい。
ここで、領域D2より低周波数側におけるベクトル軌跡線図では、拡散抵抗16は複数の抵抗成分と容量成分の並列回路が重なり合う合成インピーダンスとなる。拡散抵抗については、円弧の最下点と頂点が判別できない場合が多いので、次に示すRC成分算出方法2を用いて算出する。
RC成分算出方法2について述べる。拡散抵抗16の抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiを算出する方法を以下に示す。ただし、iは拡散抵抗16を構成する抵抗成分と容量成分の並列接続体の個数であり、i=0,1,…,nの範囲をとる。例えば、i=4とする。拡散抵抗は時定数が大きく、拡散抵抗を精度よく算出するためには、その時定数に応じた長時間にわたって検出された検出値I,Vを用いる必要がある。長時間にわたって検出された検出値I,Vを用いると、その検出期間における充放電による開放端電圧OCV変化や蓄電池の温度上昇が精度に大きく影響を与える。そこで、電池状態変化が少ない状況で端子間電圧Vや充放電電流Iを測定する必要がある。
本実施形態の内部インピーダンス処理部51は、車両が動作状態から停止状態に移行する車両動作終了時点、及び、車両停止中における検出値I,Vを取得し、その検出値に基づいて内部インピーダンスの実部Re(Z)及び虚部Im(Z)を算出する。そして、その内部インピーダンスの実部Re(Z)及び虚部Im(Z)を用いて、RC成分算出部62は、拡散抵抗16の抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiを算出する。
具体的には、図6に示すように、蓄電池10の充放電状態から充放電停止状態に切り替わる少し前から、充放電停止状態の電圧Vや電流Iを取得する。ここで、蓄電池10の充放電状態は、車両の動作・停止状態に対応する。つまり、車両の動作状態において、蓄電池10は充放電状態となり、車両の停止状態において、蓄電池10は充放電停止状態となる。車両の停止状態において、蓄電池10の端子間電圧Vは緩変化し、その電圧Vの緩変化が拡散抵抗16による変化に相当する。そこで、電圧Vの緩変化する期間における検出値I,Vを用いることで拡散抵抗16を精度よく算出することが可能になる。
なお、内部インピーダンスを算出する際に、分母の電流Iを0にしないために、充放電停止状態の切り替わる少し前の電流及び電圧の検出値I,Vを取得する。この時の充放電による開放端電圧変化については前述同様に電圧Vの補正を行う。また、拡散抵抗16は時定数が数十秒以上と、直流抵抗13及び反応抵抗14,15の時定数に比べて大きいため、検出値のサンプリング周期を直流抵抗13及び反応抵抗14,15の算出時に比べて大きくしてもよい。
次に、拡散抵抗の抵抗成分と容量成分の算出方法を述べる。拡散抵抗16は合成インピーダンスであるため、RC成分算出方法1で扱う最下点が虚部から離れていて、精度よく抵抗成分と容量成分をそれぞれ切り分けができない場合がある。そこで、インピーダンス算出部61が算出した周波数fごとの内部インピーダンスZの実部及び虚部を基準にして、等価回路モデルの合成インピーダンスと比較することで、拡散抵抗16の抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiを算出する。
図7に拡散抵抗16の抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiの算出処理のフローチャートを示す。また、内部インピーダンスZ(f)として、車両の走行終了時点(蓄電池が充放電状態から充放電停止状態になった時点)及び停車中(充放電停止中)における充電電流の検出値I及び端子間電圧の検出値Vからウェーブレット変換により算出されたものが用いられる。
まずは、ステップS11において、制御装置50に記憶した抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiの初期値を設定する。この初期値は、演算速度を速めるために、初回以降は前回値を適用する。ステップS12において、測定値に相当する各周波数fにおける内部インピーダンスZ(f)をインピーダンス算出部61から取得する。
次に、ステップS13において、抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiの初期値に基づいて、各周波数fにおける推定内部インピーダンスZa(f)を算出する。次に、ステップS14において、初期値に基づいて算出された推定内部インピーダンスZa(f)と、インピーダンス算出部61によって算出された内部インピーダンスZ(f)の偏差を算出する。
次に、ステップS15において、ステップS14で算出された偏差が所定値以下か否かを判定する。誤差が最小となるものを選択するようにしてもよい。ステップS14で算出された偏差が所定値より大きい場合(S15:NO)、ステップS16において、その偏差が減少するように抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiを変更する。そして、再び、ステップS13において、各周波数fにおける推定内部インピーダンスZa(f)の算出処理を行う。ステップS14で算出された偏差が所定値以下の場合(S15:YES)、ステップS17において、抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiの値を現在値として記憶し、処理を終了する。
上記の処理によれば、インピーダンス算出部61により算出された内部インピーダンスZ(f)の実部及び虚部と、蓄電池10における等価回路モデルを構成する抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiの仮値に基づき算出された推定内部インピーダンスZa(f)の実部及び虚部とを比較し、その比較結果に基づいて、抵抗成分Rwi及び容量成分Cwiを算出することができる。
図8に、車両用高容量二次電池(リチウムイオン二次電池)において、合成インピーダンスである拡散抵抗16について、測定値を用いてウェーブレット変換により算出した内部インピーダンスZ(f)と、使用する抵抗成分及び容量成分の合わせ込みを行った推定内部インピーダンスZa(f)とを示す。推定内部インピーダンスZa(f)として、2組の抵抗成分及び容量成分とみなして算出した推定内部インピーダンスZa(2RCモデル)、及び、拡散抵抗16を4組の抵抗成分及び容量成分とみなして算出した推定内部インピーダンスZa(4RCモデル)を示す。
推定内部インピーダンスZa(4RCモデル)は、推定内部インピーダンスZa(2RCモデル)と比較して、インピーダンス算出部61によって算出された内部インピーダンスZを精度よく合わせ込むことができる。このようにして、合成インピーダンスである拡散抵抗16のモデルの構成を選定することができ、また、複数の抵抗成分と複数の容量成分を算出することができる。
次に、SOC処理部52について述べる。図2に示す構成において、SOC処理部52のOCV算出部63には、RC成分算出部62から抵抗成分Rs,R1,R2,Rwiの値及び容量成分C1,C2,Cwiの値が入力される。また、OCV算出部63には、電流センサ30から現在の充放電電流の検出値I、電圧センサ31から現在の端子間電圧の検出値Vが入力される。OCV算出部63では、抵抗成分Rs,R1,R2,Rwiの値、容量成分C1,C2,Cwiの値に基づいて内部インピーダンスZを形成し、現在の充放電電流の検出値I、及び、現在の端子間電圧の検出値Vに基づいて、蓄電池10の開放端電圧OCVを算出する。
具体的には、図4に示す等価回路モデルにおいて、蓄電池10の開放端電圧OCVは、現在の端子間電圧の検出値V、現在の充放電電流の検出値Iに基づいて、下記の式(6)のように算出することができる。なお、sは微分演算子である。mは反応抵抗14,15のRC並列回路の個数であり、例えばm=2とする。nは拡散抵抗16のRC並列回路の個数であり、合成インピーダンスの再現性を考慮して、例えば、m=4とする。
Figure 2015224876
検出値VとIが離散値である場合は、式(6)に対し双一次変換などで離散化を行う。離散化後の開放端電圧OCVを算出する方法は周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
SOC処理部52のOCV−SOC変換部64は、図3に示すOCV−SOC特性をマップとして記憶しておき、OCV算出部63によって算出された開放端電圧OCVをSOCに変換する。このようにしてSOC処理部52によって算出されたSOCを用いることで、蓄電池10に対する好適な充放電制御を行うことが可能になる。
図9に、本発明の効果として、車両用高容量二次電池(リチウムイオン二次電池)において、車両走行時の波形を用いて算出したSOCの時間変化を示す。但し、S1:SOCの真値、S2:本実施形態のSOC処理部52により算出されるSOC、S3:本実施形態の直流抵抗13及び反応抵抗14,15のみ(拡散抵抗16を含まない等価回路モデル)を用いて算出されるSOC、S4:電流Iと電圧Vについて最小2乗法を適用し切片を開放端電圧OCVとして得られたSOC(IV測定法によるSOC)である。
時刻T1〜T2において、車両はEV走行モードで走行し、時刻T2以降において、車両はHV走行モードで走行している。時刻T1〜T2におけるEV走行モードでは、拡散抵抗16を含まない等価回路モデルを用いて算出されるSOC(S3)及びIV測定法を用いて算出されるSOC(S4)は、EV走行時において誤差が大きい。これは、EV走行モードに代表される高電流が充放電の一方に継続して流れる場合に、拡散現象が顕著となり、見かけ上の電圧低下を引き起こすためである。つまり、電圧Vを入力とするSOCを算出する場合、EV走行モードにおいては拡散抵抗16を考慮しなければならない。従って、拡散抵抗16を含まない等価回路モデル及びIV測定法はEV走行モードには適さない。
一方、本実施形態のSOC処理部52によって算出されるSOC(S2)は、EV走行モードにおいて、SOCの真値(S1)に精度よく追随する。また、EV走行モードからHV走行モードに切り替わると、IV測定法によるSOC(S4)は拡散抵抗16が解消しSOCの真値(S1)に戻っていく。つまり、EV走行モードからHV走行モードに切り替わった後の電圧変化から、拡散抵抗16のインピーダンスを算出できることを示している。よって、車両で走行中でも拡散抵抗16の成分が求まる。
次に、劣化度処理部53について説明する。民生電池(リチウムイオン二次電池)での劣化耐久試験において、直流抵抗13、時定数の小さい順に反応抵抗14,15、及び拡散抵抗16で分類した場合での各抵抗成及び各容量成分の推移について説明する。各抵抗成及び各容量成分の値は、試験前の値に比べて、劣化によりいずれも増加する。また、それぞれ異なった増加率(劣化度)を示す。このように、各抵抗成分及び各容量成分の劣化度が異なるので、劣化度を好適に見積もるためには各抵抗成分及び各容量成分を個別に算出する必要がある。
図2に示す構成において、劣化度処理部53は、基準値算出部65及び劣化度算出部66を備える。基準値算出部65では、RC成分の基準値として、無劣化状態での各抵抗成分の値Rsini,R1ini,R2ini,Rwiini及び各容量成分の値C1ini,C2ini,Cwiiniの値を算出する。これらは蓄電池10の温度Tと充電量SOCを引数とする。
劣化度算出部66には、現在の蓄電池10の抵抗成分Rs,R1,R2,Rwi及び容量成分C1,C2,CwiがRC成分算出部62から入力され、また、基準値算出部65から基準抵抗成分及び基準容量成分が入力される。劣化度算出部66は、抵抗成分と基準抵抗成分との比、及び、容量成分と基準容量成分との比として蓄電池10の劣化度Kを算出する。
次に、予測電力処理部54について説明する。予測電圧算出部68は、現在の抵抗成分Rと容量成分C、基準電流Iu、開放端電圧OCV、式(6)に示す抵抗成分と容量成分の並列回路(内部インピーダンス)の印加電圧ΔVcを用いて、式(6)により、1秒後の予測電圧V(t+t1)を推定する。予測電流に相当する基準電流Iuは、例えば最大許容電流Imaxとする。並列回路の印加電圧ΔVcは現在の容量成分の電荷量に応じて変化する電圧変化であり、式(6)の右辺第3項と第4項に対応する。例えば、SOC処理部52のOCV算出部63の現在の値を用いて算出することができる。t1秒後の予測電力P(t+t1)=t1秒後の予測電圧V(t+t1)×基準電流Iuとして算出する。t1秒後の予測電力P(t+t1)と蓄電池10の放電許容電力Woutまたは充電許容電力Winと比較し、好適な制御方法を決定する。
以下、本実施形態における効果を述べる。
ウェーブレット変換を用いて、蓄電池10の周波数毎の内部インピーダンスZの実部Re(Z(f))と虚部Im(Z(f))を算出できる。そして、その算出された周波数毎の内部インピーダンスZの実部Re(Z(f))と虚部Im(Z(f))とに基づいて、複数の時定数にあたる複数の抵抗成分及び複数の容量成分を算出できる。
ウェーブレット変換は、変換を行う対象が非周期的な波形であっても周波数毎の内部インピーダンスZを算出できる。これにより、車両に搭載された蓄電池の波形から内部インピーダンスZが算出できる。特に、車両環境下での複雑な充放電の波形、充放電状態から充放電停止に切替わる点とその後の充放電停止中の緩電圧変化の波形、矩形状の波形において内部インピーダンスZが算出できる。勿論、正弦波でも内部インピーダンスZが算出できる。
内部インピーダンスZを直流抵抗13、反応抵抗14,15、及び、拡散抵抗16の抵抗成分及び容量成分を算出できることで、例えば、蓄電池のSOC、予測電力、また、蓄電池10の劣化度を精度よく算出できる。蓄電池内部で発生する個々の劣化モードの特定が成し得る。
また、内部インピーダンスの実部Re(Z(f))及び虚部Im(Z(f))から得られることで、ベクトル軌跡線図に基づいて、各抵抗成分及び各容量成分を算出できる。
蓄電池10の充放電に伴う開放端電圧OCVの変化が、内部インピーダンスZの算出に与える影響を抑制すべく、端子間電圧の検出値Vを開放端電圧OCVの変化量ΔOCVで補正することで、内部インピーダンスZを精度よく算出できる。
(その他の実施形態)
・上記実施形態では、内部インピーダンスZを直流抵抗13、反応抵抗14,15、拡散抵抗16の直列接続体としてモデル化したが、これを変更してもよい。例えば、蓄電池の特性や周囲環境を制約し、反応抵抗14,15、拡散抵抗16の発現を抑制する事ができれば、いずれかを省略する構成としてもよい。
・上記実施形態では、充放電状態から充放電停止に切替わる点とその後の充放電停止中の緩電圧変化の波形から拡散抵抗を算出していたが、これを変更してもよい。例えば、充放電中に限定して、平均電流が大きい充放電から平均電流が小さい充放電に切り替わる点とその後の平均電流が小さい充放電中における緩電圧変化の波形から拡散抵抗を算出してもよい。具体的には、EV走行からHV走行に切り替わる点とその後のHV走行において、電圧降下が回復する際に拡散抵抗を算出することができる。これにより、走行中において電圧変化が顕著な状態であるため、走行中に精度よく拡散抵抗を算出することができる。また、例えば、充電停止状態から充放電状態に切り替わる点とその後の充放電中の緩電圧変化の波形から拡散抵抗を算出してもよい。具体的には二次電池に対して急速充電を行う場合としてもよい。上記実施形態を含め、前述の波形において、直流抵抗、反応抵抗、及び拡散抵抗の少なくとも1つを算出するとしてもよい。
図9に示すように、車両用高容量二次電池(リチウムイオン二次電池)において、拡散抵抗16を含む等価回路モデルを用いて算出したSOC(S2)と、拡散抵抗16を含まない等価回路モデルを用いて算出したSOC(S3)との差は、時刻T1から増加し続け、時刻T2において最も大きくなる。そして、時刻T2の後、S2とS3との差が解消していく。これは、EV走行に伴って、蓄電池10から大電流が出力され続けることで、拡散抵抗16に生じる分極が大きくなり、その後、HV走行に切り替わることでその分極が解消されるためと考えられる。つまり、EV走行からHV走行に切り替わった時点(時刻T2)及びその後拡散抵抗16に生じる分極が解消するまでの間において、拡散抵抗16による電圧Vへの影響が顕著となる。そこで、EV走行からHV走行に切り替わった時点(時刻T2)及びその後拡散抵抗16に生じる分極が解消するまでの間において検出された電流I及び電圧Vに基づいて、内部インピーダンスを算出する構成とすることで、拡散抵抗16を精度よく算出することが可能になる。
・上記実施形態では、蓄電池10が搭載されている車両とはハイブリッド車を示したが、これを変更してもよい。例えば、蓄電池を含む電源システムを要するいずれの車両に適用してもよい。同様に、車両に限らず、蓄電池を含む電源システムを要するいずれのシステムに適用してもよい。
・上記実施形態では、蓄電池10としてリチウムイオン二次電池を用いたが、これを変更してもよい。例えば、ニッケル水素蓄電池を用いてもよい。
・上記実施形態では、充放電に伴う充電量SOCの変化による開放端電圧OCVの変化量ΔOCVを算出し、その変化量ΔOCVを用いて端子間電圧の検出値Vを補正する構成とした。これを変更してもよい。以下に別の補正方法として、内部インピーダンスZに対して補正する方法を述べる。図3に示す充電量SOCと開放端電圧OCVとの関係を、内部インピーダンスの等価容量成分Cocvとして予め変換しておき、制御装置50に記憶しておく。等価容量成分Cocvは、例えば、Cocv=Af・ΔSOC/ΔOCVとして算出できる(ここで、Afは蓄電池10の満充電容量)。内部インピーダンスZの算出に際し、開放端電圧の変化量ΔOCVが含まれた状態で算出した内部インピーダンスZに対して、補正項としてCocvを減算(−1/sCocv)すればよい(但し、sは微分演算子)。これにより、蓄電池10の内部インピーダンスZとは異なる成分である充電量変化による開放端電圧変化の影響を取り除くことができる。この他に、等価回路モデルでSOCを算出する際に、式(6)の等価回路モデル式に補正項として等価容量成分Cocvを減算(−1/sCocv)すればよい。図3に示す充電量SOCと開放端電圧OCVの関係は、蓄電池の劣化や蓄電池の温度変化に対して殆ど影響を受けず特性変化がないものとして扱えるため、等価容量成分Cocvは予め定数に変換して制御装置50に記憶しておけばよい。また、等価容量成分Cocvは、SOCに依らない定数として制御装置50に記憶してもよく、SOCをパラメータとするマップとして制御装置50に記憶しておいてもよい。SOCをパラメータとするマップにより等価容量成分Cocvを算出する方法は、充電量SOCに基づいて内部インピーダンスZの虚部を補正していると言える。これら等価容量成分Cocvによる内部インピーダンスの補正方法は、制御装置50の記憶量や演算量が比較的少なくてすむ。
・上記実施形態では、RC成分算出部62で、ベクトル軌跡線図による抵抗成分及び容量成分の算出方法を用いていたが、これを変更してもよい。ベクトル軌跡線図に代えて、ボード線図による抵抗成分及び容量成分の算出方法を用いてもよい。ボード線図による算出方法を述べる。内部インピーダンスの実部と虚部の絶対値について周波数特性を求める。周波数特性の形状は、階段状になる。1段ずつの距離が直流抵抗13、反応抵抗14,15の各抵抗成分にあたる。また、段の折れ点での周波数(折れ点周波数)と先に求めた各抵抗成分から各容量成分が算出できる。RC成分算出方法として、ベクトル軌跡線図での方法とボード線図での方法のいずれも、周波数毎の内部インピーダンスの実部と虚部が必要になる。
・直流抵抗13、反応抵抗14,15、拡散抵抗16について、RC成分算出部62における方法を変更してもよい。例えば、RC成分算出方法1とRC成分算出方法2の適用対象を変更してもよい。具体的には、全抵抗成分及び全容量成分について、RC成分算出方法1を用いて算出してもよい。また、全抵抗成分及び全容量成分について、RC成分算出方法2を用いて算出してもよい。
・上記実施形態の内部状態推定装置は、蓄電池10は、車両に搭載された状態において適用したが、これを変更してもよい。例えば、図10に示すように蓄電池10が電池特性計測装置23に接続した状態に変更して、内部状態推定装置を適用してもよい。蓄電池10が電池特性計測装置23に接続した状態で、車両での蓄電池10に対する非周期的な充放電を模した電流又は電圧の波形を電池特性計測装置から蓄電池に対して充放電を行ってもよい。この場合、内部状態推定装置は制御装置50に変えて、電池特性計測装置23が持つ制御装置に適用してもよい。これにより、蓄電池10が車両に搭載された状態を模擬でき、走行中の内部インピーダンスの推移を手軽に計測できる。
・SOC処理部52及び劣化度処理部53、予測電力処理部54の少なくともいずれかを省略する構成としてもよい。また、電圧補正部56を省略する構成としてもよい。
10…蓄電池(二次電池)、30…電流センサ、31…電圧センサ、54…記憶部(記憶手段)、60…ウェーブレット変換部(ウェーブレット変換手段)、61…インピーダンス算出部(内部インピーダンス算出手段)。

Claims (18)

  1. 二次電池(10)の端子間電圧を検出する電圧検出手段(31)及び前記二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出手段(30)による検出値を時系列で記憶する記憶手段(54)と、
    前記時系列で記憶された端子間電圧の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電圧ウェーブレット変換係数を算出するとともに、前記時系列で記憶された充放電電流の検出値に対してウェーブレット変換を行うことで電流ウェーブレット変換係数を算出するウェーブレット変換手段(60)と、
    前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により、周波数ごとの前記二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出する内部インピーダンス算出手段(61)と、
    を備えることを特徴とする電池内部状態推定装置。
  2. 前記二次電池は車両において走行用モータの電力源として搭載され、前記車両の運転状態に応じて前記二次電池に対して充放電が行われるものであって、
    前記ウェーブレット変換手段は、前記二次電池に対して非周期的な充放電を行う場合において、前記電圧検出手段及び前記電流検出手段によって検出された検出値に対してウェーブレット変換を行うことで前記電圧ウェーブレット変換係数及び前記電流ウェーブレット変換係数を算出し、
    前記内部インピーダンス算出手段は、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により、前記二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出することを特徴とする請求項1に記載の電池内部状態推定装置。
  3. 前記二次電池は、車両において走行用モータの電力源として搭載されるものであって、
    前記ウェーブレット変換手段は、前記二次電池の充放電停止時点及び充放電停止中において、前記電圧検出手段及び前記電流検出手段によって検出された検出値に対してウェーブレット変換を行うことで前記電圧ウェーブレット変換係数及び前記電流ウェーブレット変換係数を算出し、
    前記内部インピーダンス算出手段は、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により、前記二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電池内部状態推定装置。
  4. 前記二次電池は、車両において走行用モータの電力源として搭載されるものであって、
    前記車両は、前記走行用モータ及び内燃機関を駆動力として用いるとともに、前記走行用モータのみを駆動力とするモータ走行と、前記走行用モータ及び内燃機関の両方を駆動力とするハイブリッド走行とを行い、
    前記ウェーブレット変換手段は、前記車両において前記モータ走行から前記ハイブリッド走行への切り替えが行われた時点、及び、その切り替え後のハイブリット走行中において前記電圧検出手段及び前記電流検出手段によって検出された検出値に対してウェーブレット変換を行うことで前記電圧ウェーブレット変換係数及び前記電流ウェーブレット変換係数を算出し、
    前記内部インピーダンス算出手段は、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により、前記二次電池の内部インピーダンスの実部及び虚部を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  5. 前記二次電池は、車両において走行用モータの電力源として搭載されるものであって、
    前記二次電池には、電池特性計測装置から前記車両の動作状態及び停止状態での前記二次電池における非周期的な充放電を模した電流又は電圧が入力され、
    前記ウェーブレット変換手段は、前記電池特性計測装置により前記非周期的な充放電を行う場合おいて、前記電圧検出手段及び前記電流検出手段によって検出された検出値に対してウェーブレット変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の電池内部状態推定装置。
  6. 前記二次電池の充放電による充電量変化に基づいて、前記電圧検出手段による端子間電圧の検出値を補正する電圧補正手段(56)を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  7. 前記内部インピーダンス算出手段は、前記内部インピーダンスの算出に際し、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により算出された前記内部インピーダンスの虚部を、前記二次電池の充放電による充電量変化に基づいて補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  8. 前記内部インピーダンス算出手段は、前記内部インピーダンスの算出に際し、前記電圧ウェーブレット変換係数と前記電流ウェーブレット変換係数との比により算出された前記内部インピーダンスの虚部を、前記二次電池の充放電による充電量変化に伴う前記二次電池の開放端電圧の変化を表す等価容量成分に基づいて補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  9. 前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部に基づいて、前記内部インピーダンスを構成する複数の抵抗成分及び複数の容量成分の少なくともいずれかを算出する成分算出手段(62)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  10. 前記内部インピーダンスは、通電抵抗を表す直流抵抗、電極界面の反応を表す反応抵抗及びイオン拡散を表す拡散抵抗を備え、
    前記直流抵抗、前記反応抵抗、及び、前記拡散抵抗はそれぞれ時定数が相互に異なるものであって、
    前記成分算出手段は、前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部に基づいて、前記直流抵抗、前記反応抵抗及び前記拡散抵抗をそれぞれ構成する抵抗成分及び容量成分の少なくともいずれかを算出することを特徴とする請求項9に記載の電池内部状態推定装置。
  11. 前記成分算出手段は、前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部から得られるベクトル軌跡線図において前記内部インピーダンスの虚部が極小となる極小点における前記内部インピーダンスの実部に基づいて、前記抵抗成分を算出することを特徴とする請求項9又は10に記載の電池内部状態推定装置。
  12. 前記成分算出手段は、前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部から得られるベクトル軌跡線図において前記内部インピーダンスの虚部が極大となる極大点に相当する周波数に基づいて、前記容量成分を算出することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  13. 前記成分算出手段は、前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部と、前記抵抗成分及び前記容量成分のあらかじめ定めた仮値より算出した推定内部インピーダンスの実部及び虚部とを比較し、その比較結果に基づいて、前記内部インピーダンスを構成する複数の抵抗成分及び複数の容量成分の少なくともいずれかを算出することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  14. 前記成分算出手段は、前記内部インピーダンス算出手段により算出された前記内部インピーダンスの実部及び虚部の合成値を算出するとともに、その合成値に基づき算出される折れ点周波数に基づいて、前記内部インピーダンスを構成する複数の抵抗成分及び複数の容量成分の少なくともいずれか算出することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  15. 前記成分算出手段は、前記抵抗成分及び前記容量成分を算出するものであり、
    前記電圧検出手段及び前記電流検出手段による検出値と、前記成分算出手段によって算出された前記抵抗成分及び前記容量成分とに基づいて、前記二次電池の開放端電圧を算出する開放端電圧算出手段(63)を備えることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  16. 前記開放端電圧算出手段により算出された前記二次電池の開放端電圧に基づいて、前記二次電池の充電量を算出する充電量算出手段(52)を備えることを特徴とする請求項15に記載の電池内部状態推定装置。
  17. 前記成分算出手段によって算出された前記抵抗成分及び前記容量成分の少なくともいずれかに基づいて、前記二次電池の劣化度を算出する劣化度算出手段(53)を備えることを特徴とする請求項9乃至16のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
  18. 前記成分算出手段は、前記抵抗成分及び前記容量成分を算出するものであり、
    前記成分算出手段により算出された前記抵抗成分及び前記容量成分と、前記容量成分への電荷の蓄積により生じる電圧の現在値と、前記二次電池の開放端電圧の現在値と、将来の所定時刻において前記二次電池に流れる充放電電流の予測値である予測電流と、に基づいて、その将来の所定時刻における前記二次電池の端子間電圧の予測値である予測電圧を算出する予測電圧算出手段(68)と、
    前記予測電流及び前記予測電圧に基づいて、前記所定時刻における前記二次電池における充放電電力の予測値である予測電力を算出する予測電力算出手段(54)を備えることを特徴とする請求項9乃至17のいずれか1項に記載の電池内部状態推定装置。
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