JP2015224798A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

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【課題】信頼性の向上と性能の向上との両立を図ることができる空気調和機の室内ユニットを提供。【解決手段】室内ユニットは、内部を流通する冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器7a〜7dと、熱交換器7a〜7dの下方に配置されたドレンパン8と、を備え、少なくとも熱交換器7a〜7dを通過する空気は、上方から下方に向かって流れるものであり、熱交換器7a〜7dは、室温よりも温度の低い冷媒を流通させる熱交換器ブロック7dと、熱交換器ブロック7d内の冷媒よりも温度の高い冷媒を流通させる熱交換器ブロック7cと、を含んでおり、熱交換器ブロック7dと熱交換器ブロック7cとは、それぞれの上端側での互いの距離がそれぞれの下端側での互いの距離よりも遠くなるように側面視でV字型に配置されており、熱交換器ブロック7dの下端部7d1と、熱交換器ブロック7cの下端部7c1とは、同一のドレンパン8b内に収納されている。【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の室内ユニットに関するものである。
特許文献1には、空気調和機の室内機本体が記載されている。この室内機本体の室内熱交換器は、所定間隔を存して並設される複数枚のフィンと、これらフィンを貫通し内部に冷媒が導通する流路を形成する熱交換パイプと、からなるフィンチューブタイプである。また、この室内熱交換器は、室内機本体の前面部に対向して配置される前側熱交換器部と、室内機本体の上面部に対向して配置される後側熱交換器部と、を備えており、側面視で逆V字状に形成されている。前側熱交換器部と後側熱交換器部とを連通する冷媒流路の中途部には、前側熱交換器部で冷媒の凝縮作用を行わせ、後側熱交換器部で冷媒の蒸発作用を行わせて、除湿運転サイクルを成立させる除湿用絞り弁が設けられている。除湿用絞り弁は、冷房運転サイクル時に開放され除湿運転サイクル時に閉成される主流路と、除湿運転サイクル時に冷媒を導通させ所定絞り量を確保する絞り流路と、を備えている。
特開2003−254555号公報
特許文献1の空気調和機では、冷房運転時又は除湿運転時、冷媒が室内熱交換器の熱交換パイプや除湿用絞り弁を流れる際の圧力損失により、冷媒温度の低下が生じる。このため、冷媒の流れにおいて除湿用絞り弁の上流側に配置される後側熱交換器部と、除湿用絞り弁の下流側に配置される前側熱交換器部との間には、大きな温度差が生じる。また、冷房運転時には、除湿用絞り弁は全開状態となるが、一般に絞り弁の弁口径は、全開状態であっても他の配管の内径よりも小さい。さらに、絞り弁内には、流路径が急縮小する縮径部や、流路が曲折する曲折部が形成される。したがって、除湿運転時だけでなく冷房運転時においても、除湿用絞り弁では大きな圧力損失が発生するため、後側熱交換器部と前側熱交換器部との間の温度差が大きくなる。
空気の流れにおける室内熱交換器の下流側では、相対的に低温となる後側熱交換器部を通過した低温低湿の空気と、後側熱交換器部よりも高温となる前側熱交換器部を通過した高温高湿の空気とが隣り合って流れることになる。したがって、それらが合流することにより室内ユニットの構成部材等に露が発生するため、露垂れや露飛びなどが引き起こされ、空気調和機の室内ユニットの信頼性が低下してしまうという問題点があった。一方で、露垂れや露飛びなどを抑制するためには、冷房能力を下げるなどの対策が必要となるため、空気調和機の室内ユニットの性能低下を招いてしまうという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、信頼性の向上と性能の向上との両立を図ることができる空気調和機の室内ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機の室内ユニットは、吸込口と吹出口とを有するケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生成するファンと、前記ケーシング内に設けられ、内部を流通する冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器の下方に配置されたドレンパンと、を備え、少なくとも前記熱交換器を通過する空気は、上方から下方に向かって流れるものであり、前記熱交換器は、複数の熱交換器ブロックに分割されており、前記複数の熱交換器ブロックは、室温よりも温度の低い冷媒を流通させる第1の熱交換器ブロックと、前記第1の熱交換器ブロックと隣接して配置され、前記第1の熱交換器ブロック内の冷媒よりも温度の高い冷媒を流通させる第2の熱交換器ブロックと、を含んでおり、前記第1の熱交換器ブロックと前記第2の熱交換器ブロックとは、それぞれの上端側での互いの距離がそれぞれの下端側での互いの距離よりも遠くなるように側面視でV字型に配置されており、前記第1の熱交換器ブロックの下端部と、前記第2の熱交換器ブロックの下端部とは、同一の前記ドレンパン内に収納されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ドレンパン以外の室内ユニットの構成部材で結露が発生するのを防ぐことができるため、露垂れや露飛びなどが引き起こされることにより室内ユニットの信頼性が低下するのを防ぐことができる。また、露垂れや露飛びを抑制するために冷房能力を下げるなどの対策が不要となるため、室内ユニットの性能が低下するのを防ぐことができる。したがって、空気調和機の室内ユニットにおいて、信頼性の向上と性能の向上との両立を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内ユニットの構成を示す側面視断面図である。 図1に示す空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内ユニットにおいて、熱交換器ブロックの数を3つとした場合の熱交換器の構成の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内ユニットにおいて、熱交換器ブロックの数を2つとした場合の熱交換器の構成の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態2の第1変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態2の第2変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態2の第2変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態2の第3変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。 本発明の実施の形態2の第4変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内ユニットについて説明する。図1は、本実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットの構成を示す側面視断面図である。図2は、図1に示す室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。本実施の形態では、壁掛け型の室内ユニットを例示している。図1では、空気の流れの例を白抜き太矢印で示している。図2では、冷房運転時(又は再熱除湿運転時)の冷媒の流れの例を実線矢印で示している。また、図1及び図2における左方は、室内ユニットの前面側(室内側)を表している。なお、図1及び図2を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、室内ユニットを使用可能な状態に設置したときのものである。
図1に示すように、空気調和機の室内ユニットは、箱状のケーシング1を備えている。ケーシング1には、室内から空気を吸い込む吸込口6と、室内に空気を吹き出す吹出口2とが形成されている。吸込口6はケーシング1の上部(上面)に設けられており、吹出口2はケーシング1の前面下部に設けられている。ケーシング1内には、吸込口6から吸い込まれた空気をファン4、熱交換器7(室内熱交換器)及びドレンパン8を介して吹出口2に導く導風壁9が設けられている。
ファン4は、ケーシング1の上部、すなわち吸込口6付近に設けられている。吸込口6には、ファン4の外周部を取り囲むようにベルマウス3が設けられている。ファン4が駆動することによって、ケーシング1内には、ケーシング1上部の吸込口6から流入した空気が熱交換器7を通ってケーシング1下部の吹出口2から流出する風路が形成される。
ファン4は、軸流ファンであり、ボス4bと、ボス4bの外周部に設けられた複数の羽根4aと、ボス4bの中心を回転軸としてボス4b及び羽根4aを回転させるファンモータ5と、を備えている。本実施の形態では、ファンモータ5はボス4bの内側に取り付けられている。図1では1つのファン4のみを示しているが、例えば図1の紙面直交方向において複数のファン4が並列して設けられていてもよい。
ファン4の下流側には、熱交換器7が配置されている。図1及び図2に示すように、熱交換器7は、4つの熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dに分割されている。熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dのそれぞれは、例えば平板状の全体形状を有している。熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dは、室内ユニットの背面側から前面側に向かって水平方向にこの順に並べられ、ジグザグ状(W字型)に配置されている。つまり、熱交換器7には、3つの折れ曲がり部(熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dの端部同士が近接している箇所)が形成されている。
2つの熱交換器ブロック7a、7bは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7a、7bは、それぞれの上端側で互いの距離が遠くなり、それぞれの下端側で互いの距離が近くなるように配置されている。これにより、熱交換器ブロック7a、7bの側部は、図1及び図2に示すように、側方から水平に見た側面視でV字型となっている。また、2つの熱交換器ブロック7b、7cは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7b、7cは、熱交換器ブロック7a、7bの位置関係とは逆に、それぞれの上端側で互いの距離が近くなり、それぞれの下端側で互いの距離が遠くなるように配置されている。これにより、熱交換器ブロック7b、7cの側部は、図1及び図2に示すように、側方から水平に見た側面視でΛ字型となっている。また、2つの熱交換器ブロック7c、7dは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7c、7dは、それぞれの上端側で互いの距離が遠くなり、それぞれの下端側で互いの距離が近くなるように配置されている。これにより、熱交換器ブロック7c、7dの側部は、側方から水平に見た側面視でV字型となっている。熱交換器7には、ファン4によって送風される空気が上方から供給され、熱交換器7(熱交換器ブロック7a、7b、7c、7d)を通過した後、下方に流れて外部に吹き出される。すなわち、熱交換器7を通過する空気は、概ね上方から下方に向かって流れる。
熱交換器7の下方には、熱交換器7のドレン水を受けるドレンパン8が配置されている。ドレンパン8は、熱交換器ブロック7a、7bの下方に配置されたドレンパン8aと、熱交換器ブロック7c、7dの下方に配置されたドレンパン8bと、を含んでいる。図2に示すように、熱交換器ブロック7aの下端部7a1及び熱交換器ブロック7bの下端部7b1は、同一のドレンパン8a内に収納されており、熱交換器ブロック7cの下端部7c1及び熱交換器ブロック7dの下端部7d1は、同一のドレンパン8b内に収納されている。すなわち、熱交換器ブロック7aの下端部7a1の少なくとも一部と、熱交換器ブロック7bの下端部7b1の少なくとも一部とは、同一のドレンパン8aの容器空間内に位置している。熱交換器ブロック7aの下端部7a1の少なくとも一部と、熱交換器ブロック7bの下端部7b1の少なくとも一部とは、同一のドレンパン8aの容器空間の内壁面(例えば、底面)に接触していてもよい。熱交換器ブロック7cの下端部7c1の少なくとも一部と、熱交換器ブロック7dの下端部7d1の少なくとも一部とは、同一のドレンパン8bの容器空間内に位置している。熱交換器ブロック7cの下端部7c1の少なくとも一部と、熱交換器ブロック7dの下端部7d1の少なくとも一部とは、同一のドレンパン8bの容器空間の内壁面(例えば、底面)に接触していてもよい。
熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dのそれぞれは、複数のフィン71と複数のフィン71を貫通する複数の伝熱管72とを備えたフィンチューブ型(クロスフィン型)の熱交換器を構成している。フィン71は、図1及び図2の紙面に平行な一方向に伸びた短冊状の板であり、空気が流れる隙間が形成されるように一定の間隔を介して水平方向(図1及び図2の紙面直交方向)に積層されている。本例の伝熱管72は、空気の流れ方向(以下、列方向と呼ぶ)に2列に配列し、列方向と直交する方向(以下、段方向と呼ぶ)に複数段に配列している。隣り合う伝熱管72同士は、手前側がUベンド管10で、奥側が不図示のヘアピン管等で繋がっている。各熱交換器ブロックに流入した冷媒は、ある列内で蛇行しながら段方向に流れた後、当該熱交換器ブロック又は隣接する熱交換器ブロックの段方向の端部で折り返し、隣の列に流れるようになっている。
室内ユニットは、複数本の配管を介して接続された室外ユニット(図示せず)との間で、冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成している。室外ユニットには、例えば、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張装置等が配置されている。膨張装置は、室内ユニット側に設けられていてもよい。
冷凍サイクルにおける冷房運転時の冷媒の流れにおいて、熱交換器ブロック7a及び熱交換器ブロック7bの一部(下端部7b1側)と、熱交換器ブロック7bの他部(上端部側)及び熱交換器ブロック7cとは、互いに並列に接続されている。熱交換器ブロック7dは、熱交換器ブロック7a、7b、7cに対して直列かつ熱交換器ブロック7a、7b、7cの下流側に接続されている。具体的には、冷房運転時の冷媒の流れにおいて膨張装置の下流側となる冷媒配管11aは、冷媒配管11bと冷媒配管11cとに分岐している。冷媒配管11bの下流側は、熱交換器ブロック7bの入口部7b2に接続されている。熱交換器ブロック7bの出口部7b3には、冷媒配管11dが接続されている。一方、冷媒配管11cの下流側は、熱交換器ブロック7bの入口部7b4に接続されている。熱交換器ブロック7bの出口部7b5には、冷媒配管11eが接続されている。冷媒配管11dと冷媒配管11eとは、互いに合流して冷媒配管11fに接続されている。冷媒配管11fの下流側は、熱交換器ブロック7dの入口部7d2に接続されている。熱交換器ブロック7dの出口部7d3には、冷媒配管11gが接続されている。冷媒配管11gの下流側は、四方弁を介して圧縮機の吸入側に接続されている。
また、熱交換器ブロック7a、7b、7cと熱交換器ブロック7dとを接続する冷媒配管11fの途中には、再熱除湿弁12(流量調整弁の一例)が設けられている。再熱除湿弁12は、マイコンを備える不図示の制御装置によって開度が制御され、冷媒の流量を調整できるようになっている。
次に、本実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットの動作について説明する。まず、空気の流れについて説明する。図1の白抜き太矢印で示すように、ファン4により生成された空気の流れは、吸込口6(ファン4)及び熱交換器7を順に通過し、吹出口2から室内に吹き出される。熱交換器7(各熱交換器ブロック7a、7b、7c、7d)のフィン71間の隙間を通過する空気は、その間、伝熱管72内を流れる冷媒と熱交換される。
次に、冷媒の流れについて説明する。冷房運転時には、冷凍サイクルの四方弁の流路は、圧縮機から吐出した冷媒が室外熱交換器に流入するように設定される。また、冷房運転時には、再熱除湿弁12の開度が全開に設定される。図2の実線矢印で示すように、圧縮機、四方弁、室外熱交換器及び膨張装置をこの順に流れた低温低圧の冷媒は、圧力損失を低減させるために、熱交換器ブロック7a及び熱交換器ブロック7bの一部と、熱交換器ブロック7bの他部及び熱交換器ブロック7cとに分流して流れる。その後、熱交換器ブロック7a、7b、7cを流れた冷媒は合流し、全開状態の再熱除湿弁12を通過し、熱交換器ブロック7dを流れる。熱交換器ブロック7dから流出した冷媒は、四方弁を経て圧縮機に吸入される。熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dは、いずれも蒸発器として機能する。このとき、熱交換器7(各熱交換器ブロック7a、7b、7c、7d)を通過する空気は、伝熱管72内を流れる冷媒との熱交換により冷却されて冷風となり、吹出口2から室内に吹き出される。
再熱除湿運転時には、冷房運転時と同じ方向に冷媒が流れる。また、再熱除湿運転時には、再熱除湿弁12の開度がある程度絞られる。これにより、再熱除湿弁12の上流側の熱交換器ブロック7a、7b、7cは、冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。熱交換器ブロック7a、7b、7cを通過する空気は、冷媒との熱交換により加熱されて温風となる。一方、再熱除湿弁12の下流側の熱交換器ブロック7dは、冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。熱交換器ブロック7dを通過する空気は、冷媒との熱交換により冷却及び除湿された除湿風となる。そして、熱交換器ブロック7a、7b、7cを通過した温風と、熱交換器ブロック7dを通過した除湿風とは、熱交換器7の下流側で合流し、比較的高温でかつ除湿された空気となって吹出口2から室内に吹き出される。
暖房運転時には、冷房運転時とは逆の方向に冷媒が流れる。これにより、熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dは凝縮器として機能する。熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dを通過する空気は、伝熱管72内を流れる冷媒との熱交換により加熱されて温風となり、吹出口2から室内に吹き出される。
ここで、冷房運転の場合、再熱除湿弁12の下流側の熱交換器ブロック7dの冷媒温度は、冷媒が伝熱管72や再熱除湿弁12を流れる際の圧力損失に伴う温度低下により、再熱除湿弁12の上流側の熱交換器ブロック7c(及び熱交換器ブロック7a、7b)の冷媒温度に比べて低下する。これにより、熱交換器ブロック7dの冷媒と、熱交換器ブロック7cの冷媒との間には、大きな温度差が生じる。再熱除湿弁12は冷房運転時には全開となっているものの、一般に再熱除湿弁12の弁口径は、全開状態であっても冷媒配管11f等の内径よりも小さい。また、再熱除湿弁12内には、流路径が急縮小する縮径部や、流路が曲折する曲折部が形成される。したがって、再熱除湿運転時だけでなく冷房運転時にも、再熱除湿弁12での圧力損失が伝熱管72での圧力損失に追加されるため、熱交換器ブロック7dと熱交換器ブロック7cとの間には大きな温度差が生じることになる。つまり、熱交換器ブロック7c、7dにはいずれも室温より温度の低い冷媒が流通するが、熱交換器ブロック7dには熱交換器ブロック7cよりもさらに温度の低い冷媒が流通する。このため、空気の流れにおいて熱交換器7の下流側では、相対的に低温の熱交換器ブロック7dを通過した低温低湿の空気と、熱交換器ブロック7cよりも高温の熱交換器ブロック7cを通過した高温高湿の空気とが隣り合って流れることになる。したがって、それらが合流することによって露が発生しやすくなる。
しかしながら、本実施の形態では、熱交換器ブロック7dの下端部7d1と熱交換器ブロック7cの下端部7c1とが同一のドレンパン8b内に収納されている。このため、上記の低温低湿の空気と高温高湿の空気とが一旦ドレンパン8b内で合流して露が発生したとしても、発生した露はドレンパン8bで回収される。このため、ドレンパン8b以外の室内ユニットの構成部材に結露が発生するのを防ぐことができる。
また、熱交換器ブロック7dを通過した低温低湿の空気の少なくとも一部と、熱交換器ブロック7cを通過した高温高湿の空気の少なくとも一部とは、ドレンパン8b内の容器空間で合流する。このため、空中で霧が発生したとしても、ドレンパン8bの表面(例えば、内壁面)で霧を吸着することができる。
ドレンパン8bは、低温低湿の空気と高温高湿の空気とを容器空間内で混合して中間温度の空気を生成する。この中間温度の空気の気流は、ドレンパン8bの縁から外に出て下流側に流れる。このとき、ドレンパン8bの下流側においても、ドレンパン8b内を通過した空気は除湿されている。また、ドレンパン8b内を通過した空気の温度は、低温空気と高温空気との間の中間の温度となっている。このため、ドレンパン8b内を通過した空気と、ドレンパン8b内を通過しなかった高温空気又は低温空気とが、ドレンパン8bの下流側で再度合流したとしても、露が発生しにくくなる。
さらに、ドレンパン8b内を通過した中間温度の空気は、低温低湿の空気(例えば、熱交換器ブロック7dを通過してドレンパン8b内を通過しなかった空気)と、高温高湿の空気(例えば、熱交換器ブロック7cを通過してドレンパン8b内を通過しなかった空気)と、の間に挟まれて下流側に流れる。このため、温度差の大きい低温低湿の空気と高温高湿の空気とが直接接触しにくくなるので、ドレンパン8bよりも下流側の室内ユニットの構成部材に結露が発生するのを防ぐことができる。
このように、本実施の形態によれば、ドレンパン8b以外の室内ユニットの構成部材で結露が発生するのを防ぐことができるため、露垂れや露飛びなどが引き起こされることにより室内ユニットの信頼性が低下するのを防ぐことができる。また、露垂れや露飛びを抑制するために冷房能力を下げるなどの対策が不要となるため、室内ユニットの性能が低下するのを防ぐことができる。したがって、本実施の形態によれば、信頼性の向上と性能の向上との両立を図ることができる空気調和機の室内ユニットを実現することができる。また、本実施の形態によれば、室内ユニットの性能低下を防ぐことができるため、室内ユニットの性能を維持しつつ熱交換器を小型化することができる。したがって、室内ユニットの小型軽量化及び省エネルギー化を実現することができる。
本実施の形態では、直列に接続される熱交換器ブロック7c、7dの間に再熱除湿弁12が設けられた構成を例に挙げて説明したが、これ以外の構成に適用しても、上記と同様の効果を得ることができる。
例えば、下流側の熱交換器ブロック内での冷媒の圧力損失をさらに低減させるため、下流側の冷媒流路の分流数(並列流路数)を増加させる場合、上流側の熱交換器ブロックと下流側の熱交換器ブロックとの間の冷媒流路には、冷媒を均等に分流させるディストリビュータ(分配器)が設けられる。ディストリビュータは、再熱除湿弁12と直列に、又は、再熱除湿機能が不要の場合には再熱除湿弁12に代えて設けられる。ディストリビュータでは、再熱除湿弁12と同様に大きな圧力損失が発生する。したがって、上流側の熱交換器ブロック内の冷媒と、下流側の熱交換器ブロック内の冷媒との間には、大きな温度差が生じる。この場合にも、上流側の熱交換器ブロックの下端部と、下流側の熱交換器ブロックの下端部とが同一のドレンパン内に収納されるようにすれば、上記と同様の効果が得られる。
また、冷媒配管の取回し上、直列に接続される熱交換器ブロックの間に、一度分流させた冷媒流路を一旦合流させ、再び分流させるような構成の冷媒配管が用いられる場合がある。このような場合であっても、熱交換器ブロックの間の流路で大きな圧力損失が発生するため、上流側の熱交換器ブロック内の冷媒と下流側の熱交換器ブロック内の冷媒との間には、大きな温度差が生じる。さらに、熱交換器ブロック同士を分岐のない冷媒配管で直列に接続する場合であっても、少なくとも伝熱管72を流れる際の圧力損失により、上流側の熱交換器ブロック内の冷媒と下流側の熱交換器ブロック内の冷媒との間には温度差が生じる。これらの場合にも、上流側の熱交換器ブロックの下端部と、下流側の熱交換器ブロックの下端部とが同一のドレンパン内に収納されるようにすれば、上記と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、熱交換器ブロックの数を4つとしたが、熱交換器ブロックの数は2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。図3は、本実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットにおいて、熱交換器ブロックの数を3つとした場合の熱交換器の構成の例を示す図である。図3に示す例では、熱交換器7は、3つの熱交換器ブロック7a、7b、7cに分割されている。熱交換器ブロック7a、7b、7cは、室内ユニットの背面側(図3では右側)から前面側(図3では左側)に向かって水平方向にこの順に並べられ、ジグザグ状(全体として側面視でN字型)に配置されている。つまり、熱交換器7には、2つの折れ曲がり部が形成されている。
2つの熱交換器ブロック7a、7bは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7a、7bは、それぞれの上端側で互いの距離が近くなり、それぞれの下端側で互いの距離が遠くなるように側面視でΛ字型に配置されている。また、2つの熱交換器ブロック7b、7cは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7b、7cは、それぞれの上端側で互いの距離が遠くなり、それぞれの下端側で互いの距離が近くなるように側面視でV字型に配置されている。熱交換器7には、ファン4によって送風される空気が上方から供給され、熱交換器7を通過した後、下方に流れて外部に吹き出される。
冷房運転時の冷媒の流れにおいて、例えば、熱交換器ブロック7a及び熱交換器ブロック7bは互いに並列に接続されており、熱交換器ブロック7cは熱交換器ブロック7a及び熱交換器ブロック7bよりも下流側に接続されている。熱交換器ブロック7aの下端部7a1は、ドレンパン8a内に収納されている。熱交換器ブロック7bの下端部7b1及び熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、同一のドレンパン8b内に収納されている。
図4は、本実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットにおいて、熱交換器ブロックの数を2つとした場合の熱交換器の構成の例を示す図である。図4に示す例では、熱交換器7は、2つの熱交換器ブロック7a、7bに分割されている。熱交換器ブロック7a、7bは、室内ユニットの背面側から前面側に向かって水平方向にこの順に並べられている。
2つの熱交換器ブロック7a、7bは、鉛直方向に対して互いに逆方向に傾斜している。熱交換器ブロック7a、7bは、それぞれの上端側で互いの距離が遠くなり、それぞれの下端側で互いの距離が近くなるように側面視でV字型に配置されている。熱交換器7には、ファン4によって送風される空気が上方から供給され、熱交換器7を通過した後、下方に流れて室内に吹き出される。
冷房運転時の冷媒の流れにおいて、例えば、熱交換器ブロック7bは熱交換器ブロック7aよりも下流側に接続されている。熱交換器ブロック7aの下端部7a1及び熱交換器ブロック7bの下端部7b1は、同一のドレンパン8内に収納されている。
また、図1及び図2に示した本実施の形態では、熱交換器ブロック7dが、冷媒を分流させずに流通させる1パスの構成を有しているが、冷媒を分流させて2パス以上の構成にしてもよい。これにより、冷媒の圧力損失の低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、吸込口6(ファン4)、熱交換器7及び吹出口2が空気の流れに沿ってこの順に設けられているが、空気を逆向きに流してもよい。
また、本実施の形態では、ファン4として軸流ファンが用いられているが、貫流ファン(クロスフローファン)が用いられてもよい。ファン4として貫流ファンが用いられる場合、吸込口6、熱交換器7、ファン4及び吹出口2が空気の流れに沿ってこの順に設けられていてもよい。このような構成においても、上記と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内ユニットについて説明する。図5は、本実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。本実施の形態は、再熱除湿弁12の上流側の熱交換器ブロック7cの下端部7c1と、再熱除湿弁12の下流側の熱交換器ブロック7dの下端部7d1との位置関係において、実施の形態1と異なっている。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、熱交換器7は、4つの熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dに分割されている。冷房運転時の冷媒の流れにおいて、熱交換器ブロック7a及び熱交換器ブロック7bの一部(下端部7b1側)と、熱交換器ブロック7bの他部(上端部側)及び熱交換器ブロック7cとは、互いに並列に接続されている。熱交換器ブロック7dは、熱交換器ブロック7a、7b、7cに対して直列かつ熱交換器ブロック7a、7b、7cよりも下流側に接続されている。熱交換器ブロック7c、7dは、それぞれの上端側で互いの距離が遠くなり、それぞれの下端側で互いの距離が近くなるように側面視でV字型に配置されている。熱交換器ブロック7cの下端部7c1及び熱交換器ブロック7dの下端部7d1は、同一のドレンパン8b内に収納されている。本実施の形態では、熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、熱交換器ブロック7dの下端部7d1よりも上方に配置されている。例えば、熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、熱交換器ブロック7dの下端部7d1上(本例では、下端部7d1のうち上向きとなる表面上)に載せられるように配置されている。下端部7c1と下端部7d1とは直接接触していてもよいし、下端部7c1と下端部7d1との間に断熱部材を介在させてもよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られることに加えて、以下のような効果が得られる。すなわち、熱交換器ブロック7cが凝縮器として機能し、熱交換器ブロック7dが蒸発器として機能する再熱運転時に、ドレンパン8b内にドレン水が溜まった場合であっても、本実施の形態の構成であれば、熱交換器ブロック7cの下端部7c1がドレン水に浸かってしまうのを防ぐことができる。これにより、熱交換器ブロック7dでの除湿により生じたドレン水が、凝縮器となる熱交換器ブロック7cからの放熱で再度蒸発してしまうのを防ぐことができる。したがって、本実施の形態によれば、室内ユニットの再熱除湿機能を向上させることができる。
図6は、本実施の形態の第1変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。図6に示すように、本変形例のドレンパン8bは、下段底20aと、下段底20aよりも高さが高い上段底20bと、を備えた2段底構造を有している。下段底20aと上段底20bとは一体的に形成されていてもよいし、別体で形成されていてもよい。熱交換器ブロック7dの下端部7d1は下段底20aに支持されており、熱交換器ブロック7cの下端部7c1は上段底20bに支持されている。本変形例によっても、熱交換器ブロック7cの下端部7c1を熱交換器ブロック7dの下端部7d1よりも上方に配置することができるため、図5に示す構成と同様の効果が得られる。
図7は、本実施の形態の第2変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。図7に示すように、本変形例では、熱交換器ブロック7cは、熱交換器ブロック7dに比べて、段数が少なく、段方向のフィン長さが短くなっている。また、熱交換器ブロック7a〜7dは、フィン71の積層方向(紙面直交方向)の端部に設けられたサイドプレート40で固定され、それぞれの位置関係(少なくとも熱交換器ブロック7c、7dの位置関係)が保持されている。本変形例によっても、熱交換器ブロック7cの下端部7c1を熱交換器ブロック7dの下端部7d1よりも上方に配置することができるため、図5に示す構成と同様の効果が得られる。
また、図7では熱交換器ブロック7c、7dの位置関係をサイドプレート40で保持する例を示したが、図8に示すように、スペーサー41を用いて熱交換器ブロック7c、7dの位置関係を固定しても良い。また、図5に示したように、熱交換器ブロック7cの下端部7c1を熱交換器ブロック7dの上に載せて固定しても良い。図5の構成に比べて、熱交換器ブロック7cの段数が少ないため、熱交換器ブロック7dの上に載せて構成しても、ユニット高さが増加することを抑制できる。なお、スペーサー41を用いる構成は、図6の構成例においても同様に構成することができる。
図9は、本実施の形態の第3変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。図9に示すように、本変形例では、再熱除湿運転時に、熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部が、凝縮器にならずに蒸発器となるように冷媒流路を構成する。具体的には、熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部の伝熱管72(図9に示す例では、下端部7c1側の4本の伝熱管72)は、熱交換器ブロック7cの他の部分の伝熱管72には直接接続されておらず、Uベンド管10又はヘアピン管等を介して熱交換器ブロック7dの伝熱管72と接続されている。熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部の伝熱管72と、熱交換器ブロック7cの他の部分の伝熱管72との間の冷媒流路には、再熱除湿弁12が介在している。これにより、再熱除湿運転時には、熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部は凝縮器として機能せず、熱交換器ブロック7dと共に蒸発器として機能する。このため、熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部がドレンパン8b内のドレン水に浸かったとしても、ドレン水が再度蒸発してしまうことを防ぐことができる。したがって、室内ユニットの再熱除湿機能を向上させることができる。また、再熱除湿運転時における蒸発器の面積比率を増加させることができるため、室内ユニットの除湿能力を向上させることができる。
熱交換器ブロック7cにおいて、再熱除湿運転時に蒸発器として機能する部分と凝縮器として機能する部分との境界部では、再熱除湿弁12での圧力損失によって冷房運転時にも温度差が生じる。この境界部で発生し得る露を回収できるように、境界部をドレンパン8b内に設置することが望ましい。あるいは、境界部で発生した露がドレンパン8bの内壁に衝突してドレンパン8b内に流下回収されるように、ドレンパン8bの熱交換器ブロック7c側の壁のみを高く(例えば、熱交換器ブロック7c側の壁を熱交換器ブロック7d側の壁よりも高く)構成してもよい。
図10は、本実施の形態の第4変形例に係る空気調和機の室内ユニットの熱交換器及び冷媒流路を示す側面視断面図である。図10に示すように、本変形例では、熱交換器ブロック7cにおいて、再熱除湿運転時に蒸発器として機能する部分と凝縮器として機能する部分との境界部に、フィン71の積層方向(図10の紙面直交方向)全体にわたってスリット30が形成されている。各フィン71のそれぞれにおいて、スリット30は、一部(本例では、空気流れ上流側)に形成された接続部を除き、上記境界部に沿って列方向(空気の流れ方向)に伸びて形成されている。再熱除湿運転時の熱交換器ブロック7cには、凝縮器として機能する部分から蒸発器として機能する部分に熱漏洩が発生する。本例では、スリット30が設けられているため、凝縮器として機能する部分と蒸発器として機能する部分との間の熱抵抗を高めることができ、再熱除湿運転時の熱漏洩を抑えることができる。したがって、室内ユニットの除湿性能の低下を抑制することができる。上記第3変形例と同様の理由で、スリット30の形成された部分はドレンパン8b内に設置することが望ましい。あるいは、ドレンパン8bの熱交換器ブロック7c側の壁のみを高く(例えば、熱交換器ブロック7c側の壁を熱交換器ブロック7d側の壁よりも高く)構成してもよい。
以上説明したように、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、吸込口6と吹出口2とを有するケーシング1と、ケーシング1内に設けられ、吸込口6から吹出口2に向かう空気の流れを生成するファン4と、ケーシング1内に設けられ、内部を流通する冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器7と、熱交換器7の下方に配置されたドレンパン8と、を備え、少なくとも熱交換器7を通過する空気は、上方から下方に向かって流れるものであり、熱交換器7は、複数の熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dに分割されており、複数の熱交換器ブロック7a、7b、7c、7dは、室温よりも温度の低い冷媒を流通させる第1の熱交換器ブロック7dと、第1の熱交換器ブロック7dと隣接して配置され、第1の熱交換器ブロック7d内の冷媒よりも温度の高い冷媒を流通させる第2の熱交換器ブロック7cと、を含んでおり、第1の熱交換器ブロック7dと第2の熱交換器ブロック7cとは、それぞれの上端側での互いの距離がそれぞれの下端側での互いの距離よりも遠くなるように側面視でV字型に配置されており、第1の熱交換器ブロック7dの下端部7d1と、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1とは、同一のドレンパン8b内に収納されているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、第1の熱交換器ブロック7d及び第2の熱交換器ブロック7cは、冷媒の流れにおいて直列に接続されており、第1の熱交換器ブロック7dは、冷媒の流れにおいて第2の熱交換器ブロック7cよりも下流側に設けられており、第1の熱交換器ブロック7dと第2の熱交換器ブロック7cとの間の冷媒流路(本例では、冷媒配管11f)には、流量調整弁(本例では、再熱除湿弁12)が設けられているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、第1の熱交換器ブロック7dの下端部7d1よりも上方に配置されているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、第1の熱交換器ブロック7dの下端部7d1上に載せられているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、ドレンパン8bは、下段底20aと、下段底20aよりも高さが高い上段底20bと、を備えており、第1の熱交換器ブロック7dの下端部7d1は、下段底20aに支持されており、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1は、上段底20bに支持されているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部の伝熱管72及び第1の熱交換器ブロック7dは、冷媒の流れにおいて第2の熱交換器ブロック7cの他の部分の伝熱管72よりも下流側に設けられており、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部の伝熱管72及び第1の熱交換器ブロック7dと、第2の熱交換器ブロック7cの他の部分の伝熱管72との間の冷媒流路には、流量調整弁(本例では、再熱除湿弁12)が設けられているものである。
また、上記実施の形態に係る空気調和機の室内ユニットは、第2の熱交換器ブロック7cの下端部7c1側の一部と、第2の熱交換器ブロック7cの他の部分との間の境界部におけるフィン71には、スリット30が設けられているものである。
上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 ケーシング、2 吹出口、3 ベルマウス、4 ファン、4a 羽根、4b ボス、5 ファンモータ、6 吸込口、7 熱交換器、7a、7b、7c、7d 熱交換器ブロック、7a1、7b1、7c1、7d1 下端部、7b2、7b4、7d2 入口部、7b3、7b5、7d3 出口部、8、8a、8b ドレンパン、9 導風壁、10 Uベンド管、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g 冷媒配管、12 再熱除湿弁、20a 下段底、20b 上段底、30 スリット、40 サイドプレート、41 スペーサー、71 フィン、72 伝熱管。

Claims (7)

  1. 吸込口と吹出口とを有するケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に向かう空気の流れを生成するファンと、
    前記ケーシング内に設けられ、内部を流通する冷媒と空気との熱交換を行う熱交換器と、
    前記熱交換器の下方に配置されたドレンパンと、を備え、
    少なくとも前記熱交換器を通過する空気は、上方から下方に向かって流れるものであり、
    前記熱交換器は、複数の熱交換器ブロックに分割されており、
    前記複数の熱交換器ブロックは、室温よりも温度の低い冷媒を流通させる第1の熱交換器ブロックと、前記第1の熱交換器ブロックと隣接して配置され、前記第1の熱交換器ブロック内の冷媒よりも温度の高い冷媒を流通させる第2の熱交換器ブロックと、を含んでおり、
    前記第1の熱交換器ブロックと前記第2の熱交換器ブロックとは、それぞれの上端側での互いの距離がそれぞれの下端側での互いの距離よりも遠くなるように側面視でV字型に配置されており、
    前記第1の熱交換器ブロックの下端部と、前記第2の熱交換器ブロックの下端部とは、同一の前記ドレンパン内に収納されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 前記第1の熱交換器ブロック及び前記第2の熱交換器ブロックは、冷媒の流れにおいて直列に接続されており、
    前記第1の熱交換器ブロックは、冷媒の流れにおいて前記第2の熱交換器ブロックよりも下流側に設けられており、
    前記第1の熱交換器ブロックと前記第2の熱交換器ブロックとの間の冷媒流路には、流量調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
  3. 前記第2の熱交換器ブロックの下端部は、前記第1の熱交換器ブロックの下端部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機の室内ユニット。
  4. 前記第2の熱交換器ブロックの下端部は、前記第1の熱交換器ブロックの下端部上に載せられていることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の室内ユニット。
  5. 前記ドレンパンは、下段底と、前記下段底よりも高さが高い上段底と、を備えており、
    前記第1の熱交換器ブロックの下端部は、前記下段底に支持されており、
    前記第2の熱交換器ブロックの下端部は、前記上段底に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の室内ユニット。
  6. 前記第2の熱交換器ブロックの下端部側の一部の伝熱管及び前記第1の熱交換器ブロックは、冷媒の流れにおいて前記第2の熱交換器ブロックの他の部分の伝熱管よりも下流側に設けられており、
    前記第2の熱交換器ブロックの下端部側の一部の伝熱管及び前記第1の熱交換器ブロックと、前記第2の熱交換器ブロックの他の部分の伝熱管との間の冷媒流路には、流量調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機の室内ユニット。
  7. 前記第2の熱交換器ブロックの下端部側の一部と、前記第2の熱交換器ブロックの他の部分との間の境界部におけるフィンには、スリットが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機の室内ユニット。
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