JP2015224492A - 枠組足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の使い勝手がよく、安全で組み立てやすい枠組足場を提供する。
【解決手段】略矩形の足場板12と、足場板12を下側から支持する支柱部材14とで単位枠組み16を成し、単位枠組み16を積み重ねるようにして形成される。作業者が身に着ける安全帯64の端部が連結される移動体18と、移動体18を自己の長手方向に移動可能にガイドするレール20と、レール20を足場板12の一端辺12aと略平行に支持するレール支持具22とが設けられる。レール支持具22は、レール20を、足場板12の一端辺12a付近を移動可能に支持すると共に、足場板12より低い位置と高い位置にそれぞれ保持する機構を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築現場等で使用される枠組足場であって、特に、作業者が墜落するのを防止する安全装置を備えた枠組足場に関する。
従来から、足場板とその支持部材等で単位枠組みを成し、この単位枠組みを積み重ねるように形成される枠組足場の構造、又はその組み立て方法が複数提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、天板用足場板(最上階の天板となる足場板)の上で作業を行う場合、天板用足場板を取り付ける前に、足場組立単位部材間の天板用足場板より高くなる位置に手摺部を設置し、その後で天板用足場板を取り付ける建築作業用足場の組み立て方法があった。この組み立て方法によれば、作業者が天板用足場板の上で作業を行うとき、作業者の安全帯(命綱となるワイヤ、ロープ等)の端部を上記の手摺部に保持させることによって、墜落事故を防止することができる。
また、特許文献2に開示されているように、足場板の端辺付近にガード板の端辺を軸支し、ガード板を倒したり立てたりできる養生装置を備えた枠組足場があった。このガード板は、倒すと、枠組足場と建築物との隙間からの作業者や資材等の墜落を防ぐ働きをし、立てると、足場板上から資材等が滑り落ちるのを防止する幅木として働く。
特開平6−42161号公報 実開昭62−59239号公報
しかし、特許文献1の建築作業用足場は、手摺部の位置が固定されており、使用態様に応じて都合のよい位置に変更することができない構造なので、何かと不便である。また、単位枠組みを手摺部の長さ方向に連設した場合、手摺部が単位枠組みごとに完結しているので、資材等を隣の足場板に運ぶとき、いちいち安全帯を手摺部から着脱しなければならないので、作業性が悪く、安全性の面でも問題がある。また、資材等の墜落を防止する場合、幅木等を手摺部と別に設けなければならない。
特許文献2の枠組足場は、作業者の墜落を防止するための安全装置について詳しく記載されていない。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、作業者にとって使い勝手がよく、安全で組み立てやすい枠組足場を提供することを目的とする。
本発明は、略矩形の足場板と、前記足場板を下側から支持する支柱部材とで単位枠組みを成し、この単位枠組みを積み重ねるようにして形成される枠組足場であって、作業者が身に着ける安全帯の端部が連結される移動体と、前記移動体を自己の長手方向に移動可能にガイドするレールと、前記レールを前記足場板の一端辺と略平行に支持するレール支持具とが設けられ、前記レール支持具は、前記レールを、前記足場板の前記一端辺付近を移動可能に支持すると共に、前記足場板より低い位置と高い位置にそれぞれ保持する機構を備えている枠組足場である。
2つの前記レールの端部同士を連結するためのレール連結具が設けられ、前記単位枠組みが前記レールの長さ方向に連設されたとき、隣り合う前記単位枠組みの前記レールの端部同士を前記レール連結具で連結することによって、前記移動体が該レール連結具を通じて移動可能になり、作業者が、前記安全帯の端部を該移動体に固定したまま隣り合う前記単位枠組みの間を移動できる構成であることが好ましい。
前記レールは、自己の長さ方向に通貫する案内溝を有し、前記移動体は、前記案内溝に係合し前記案内溝に沿って移動するレール係合部と、前記レール係合部と一体の安全帯連結部とを有し、前記レール連結部は、2つの前記レールの端部同士を接続して前記案内溝を連続させる構成でもよい。
前記レール支持具は、自己の第一端辺付近に前記レールが取り付けられる略矩形の回動板と、前記回動板を前記足場板の前記一端辺の近傍に支持する回動板支持具とを有し、前記回動板支持具には、前記回動板の前記第一端辺と対向する第二端辺付近を前記足場板の前記一端辺近傍に軸支して前記回動板を回動可能にする回動軸と、前記レールが所定位置に保持されるように前記回動板を保持する回動板保持機構とが設けられている構成でもよい。
この場合、前記回動板支持具は、補助支柱と、前記回動軸である突起部及び前記突起部と交差する方向に突出する受け部を有する第一補助具と、前記回動板の前記第一端辺に係合可能な補助板係合部及び前記補助支柱の上端部に係合可能な補助支柱係合部を有する第二補助具とで構成され、前記回動板は、前記第二端辺の両端部に、前記第一補助具の前記突起部と係合する軸受部が設けられ、前記補助支柱は、前記足場板の前記一端辺の両端部付近に位置する前記支柱部材の部分に一対に固定され、上側の部分がそれぞれ前記足場板より高く突出し、前記第一補助具は、前記各補助支柱の前記上側部分の側周面に一対に固定され、固定された状態で、それぞれの前記受け部が前記足場板と反対側に突出すると共に、それぞれの前記突起部同士が対向し、対向する前記突起部が前記回動板の前記軸受部に係合して前記回動板を軸支し、前記回動板は、倒した状態で、前記第一補助具の前記受け部の上面に支持され、立てた状態で、前記第二補助具の前記幅木係合部及び前記補助支柱係合部を介して前記補助支柱に固定される構成であることが好ましい。
さらに、前記レール支持具には、前記レールと前記回動板の前記第一端辺とを連結する連結板が設けられ、前記連結板は、前記回動板側の端部が前記第一端辺にヒンジを介して取り付けられて前記回動板の表面側から裏面側まで回動可能であり、表面側に倒した状態及び裏面側に倒した状態で連結板保持機構によって保持される構成であることが好ましい。
本発明の枠組足場は、作業者の安全帯を保持するレールを容易に設けることができる。しかも、レール及び移動体は足場板の一端辺付近に設けられ、足場板よりも低い位置から高い位置まで変更できるので、多段の枠組足場を形成するのに何かと使い勝手がよい。
例えば、単位枠組みがレールの長さ方向に連設されたとき、レールを支柱部材と干渉しない所定の位置に保持し、隣り合うレールの端部同士をレール連結具で連結することによって、移動体がレール連結具を通じて移動可能になり、作業者が安全帯をレールから着脱することなく、隣の単位枠組みに移動することができる。
また、レール支持具を所定の回動板や連結板等で構成すれば、回動板を倒して使用すると、枠組足場と建築物との隙間からの作業者や資材等が墜落するのを防護することができ、回動板を立てて使用すると、回動板が幅木として働き、足場板の上から資材等が滑り落ちるのを防止することができる。
本発明の枠組足場の一実施形態を施工する様子を示す斜視図(a)、施工した枠組足場の一使用形態を示す斜視図(b)である。 支柱部材に取り付けられるレール支持具の部分の分解斜視図である。 レールと移動体が取り付けられた回動板を示す左側面図(a)、正面図(b)である。 第一補助具を示す斜視図(a),(b)である。 第二補助具を示す斜視図(a),(b)である。 回動板支持具により回動板が立てて保持されている状態を示す斜視図である。 図6におけるレール、移動体、及び回動板を示す左側面図である。 回動板支持具により回動板が倒して保持されている状態を示す斜視図である。 図8におけるレール、移動体、及び回動板を示す左側面図である。 この実施形態をレールの長さ方向に連設した場合に、隣り合うレールをレール連結具で連結した状態示す斜視図ある。 図10におけるレール連結具の部分の内部構造を示す部分断面図である。 この実施形態の他の使用形態を示す斜視図である。 レール及び移動体の変形例を示す部分斜視図である。
以下、本発明の枠組足場の一実施形態について、図1〜図9に基づいて説明する。この実施形態の枠組足場10は、図1に示すように、略長方形の足場板12と、足場板12の2つの短辺を下側から支持する一対の支柱部材14とで単位枠組み16を成し、この単位枠組み16を2段に積み重ねて形成される。また、単位枠組み16ごとに、作業者が身に着ける安全帯64の端部が連結される移動体18と、移動体18を自己の長手方向に移動可能にガイドするレール20と、レール20を足場板12の一長辺と略平行に支持するレール支持具22とが設けられている。
レール20は、図2、図3に示すように、断面がコの字状に形成された長尺のフレームである。長さは足場板12の一端辺12aよりも少し短く、コの字状の両端部が内側に折り曲げられて、その内側が、長さ方向に通貫する案内溝20aになっている。
移動体18は、レール係合部18aと、レール係合部18aの上部に延設された安全帯連結部18bとを有している。レール係合部18aは、案内溝20aの奥の広い部分に係合し、案内溝20aに沿って移動する部分であり、ここでは、移動抵抗を小さくするため、車輪が案内溝20a内を転がる構造になっている。また、安全帯連結部18bは、作業者が身に着ける安全帯の端部が連結される部分であり、案内溝18aの開口から突出し、レール係合部18aと一体に移動する。
レール支持具22は、図2に示す複数の部材で構成され、レール20を、足場板12の長手方向の一端辺12a付近を移動可能に支持すると共に、足場板12より低い位置と高い位置にそれぞれ保持する働きをする。以下、レール支持具22を構成する各部材について順番に説明する。レール支持具22は、レール20が取り付けられる回動板24と回動板支持具26とを有している。
回動板24は、略長方形の板であり、長辺は足場板の一端辺12aより少し短く、短辺は例えば150〜300mm程度である。レール20は、図3に示すように、回動板24の一方の長辺である第一端辺26aに、一対の連結板28により取り付けられている。連結板28は、レール20の両端からやや内側の2箇所に設けられ、回動板24側の端部が第一端辺26aにヒンジ30を介して回動可能に取り付けられている。したがって、連結板28を回動させることによって、レール20の位置を、回動板24の表面24a側から裏面24b側まで移動させることができる。
回動板24の、第一端辺24aと対向する第二端辺24bの両端部には、一対の軸受部32が設けられている。軸受部32は、第二端辺24bの両端部を第一端面24aの方向に溝状に切り欠いて形成されている。
回動板24の表面24aには、ヒンジ30と第二端辺24bとの間の位置に、ヒンジ30側が開口したポケット34a,36aが設けられている。また、裏面24bにも同様のポケット34b,36bが設けられている。各ポケットは、後述する支持金具37,38と協働し、連結板保持機構として働く。さらに、表面24aには、第一端辺26aの両端付近の位置に、ピン40が立設されている。
移動体18、レール20、回動板24、連結板28、ポケット34a,36a,34b,36b及びピン40は工場で組み立てられ、図3に示す状態で建築現場に搬送される。
回動板支持具26は、補助支柱42、第一補助具44、第二補助具46で構成されている。補助支柱42は、円柱状のフレームであり、長さが回動板24の短辺の2〜3倍程度で、上端面に凹状の係合受け部42aが設けられている。
第一補助具44は、平面視で板状体をU字状に屈曲させたような形状の本体部48を有し、本体部48の左右に対向する両端部の各外側面に、外向きに突出する突起部50が一対に設けられている。突起部50は、回動板24の軸受部32に係合し、回動板24を回動可能に支持する働きをする。さらに、本体部48の下端部であって突起部50の下方の位置に、U字の両端部から頂部を超えて突出する(突起部50と交差する方向に突出する)一対の受け部52が略水平に設けられている。受け部52は、長さが回動板24の短辺と同じくらいであり、各先端部に、回動板24のピン40が挿入されて係合する形状のピン挿入穴52aが設けられている。
第二補助具46は、平面視で略長方形の一端部がU字状に切り欠かれた板状の本体部54を有している。本体部54のU字の両端部の各下面に、回動板24の第一端辺26aの部分を挟むように係合する形状の回動板係合部56が一対に設けられている。また、本体部のU字の頂部の下面には、補助支柱42の係合受け部42aに挿入され係合する形状の補助支柱係合部58が設けられている。
次に、建築現場における枠組足場10の施工方法の一例を説明する。下段側の単位枠組み16を組み立てるとき、まず、一対の支柱部材14を地面に立てて、各上端部に足場板12の2つの短辺をそれぞれ支持させる。さらに、必要に応じて2つの支柱部材14の間に筋交い60を接続し、構造を補強する。
次に、図2に示すように、各支柱部材14の部分であって、足場板12の一端辺12aの長さ方向の両端部の下方の位置に補助支柱42を取り付ける。補助支柱42は、上側の部分を足場板12より高く突出させ、しっかり固定される。突出長さは、ほぼ回動板24の短辺の長さに設定される。補助支柱42を支柱部材14に固定する方法は自由であるが、例えば、補助支柱42に固定具62,63が取り付けられているとよい。固定具62は、本体部分が補助支柱42の下端部に固着され、本体部分から、支柱部材14の円柱状部分の周面を着脱自在に把持する把持部が延設されている。固定具63は、本体部分が補助支柱42の中央部に固着され、本体部分から、支柱部材14の2箇所に係合する係合部が延設されている。この係合部は、支柱部材14の円柱状部分の上端部の側周面に強く係合すると共に、補助支柱42の高さの位置決めのため支柱部材14の横梁部分の上面側にも係合する。
次に、第一補助具44を各補助支柱42にそれぞれ取り付ける。第一補助具44を取り付けるときは、補助支柱42を本体部48のU字の内側に配し、受け部52が足場板12の外側に突出して一端辺12aとほぼ直角に交差する角度に配し、受け部52の高さがほぼ足場板12と同じになるように配して、本体部48の両端部を締め付ける等して補助支柱42に固定する。この状態で、2つの第一補助具44が有する4つの突起部50が足場板12の一端辺12aの近傍に一列に配され、4つの突起部50のうちの内側の2つが互いに対向し、回動板24を支持する回動軸となる。
次に、回動板24を第一補助具44に取り付ける。回動板24を取り付けるときは、回動板24の軸受部32の内側に、互いに対向する2つの突起部50に差し込んで係合させる。これにより、回動板24が回動軸によって軸支された状態になる。
次に、回動板24を立てた状態にして、第二補助具46を取り付ける。第二補助具46を取り付けるときは、回動板係合部56を回動板24の第一端辺26aの部分に係合させ、補助支柱係合部58を補助支柱42の係合受け部42aに係合させる。すると、図6に示すように、回動板24が立てた状態に保持される(回動板保持機構)。
次に、回動板24に対するレール20の位置を固定するため、図7に示すように、支持金具38を装着し、連結板28を回動板24の裏面24b側に倒して固定する。支持金具38は、側面視でY字状に加工された金属板であり、装着した状態で、Y字の基端部が連結板28のレール20に近い位置にネジ固定される。基端部から分岐している一方の部分は、連結板28に対して斜め下向きに延び、その先端部が基端部に対して直角に折り曲げられ、回動板24の裏面24bのポケット36bに差し込まれて位置決めされる。基端部から分岐している他方の部分は、連結板28に沿って真っすぐに伸び、その先端部がその先端部が基端部に対して直角に折り曲げられ、ポケット34bに差し込まれて位置決めされる。この機構によって連結板28の角度が一定に保持され(連結板保持機構)、レール20の位置が、足場板12より高い位置であって、足場板12内の上方の位置に保持される。
ここで、下段側の単位枠組み16の組み立てが終了する。下段側の組み立て作業は、低所で行われるので、作業者は、墜落防止用の安全帯64を使用しなくても安全である。
次に、上段側の単位枠組み16の組み立てを行う。上段側の単位枠組み16を組み立てるときは、まず、一対の支柱部材14を下段側の支柱部材14の上端部に立てる。それ以降の手順は、下段側の単位枠組み16の場合と同様である。
上段側の単位枠組み16の組み立ては、作業者が下段側の足場板12の上で行うので、墜落事故の危険性がある。そこで、作業者は、図1(a)に示すように、身に着けている安全帯64の端部を、移動体18の安全帯連結部18bに連結した状態で作業を行う。移動体18及びレール20は、足場板12よりも高い位置にあるので、安全帯64の長さを適度に短く調節すれば、墜落事故を確実に防止することができる。また、作業者が動いたり移動したりすると、移動体18が安全帯64に引かれて移動するので、作業者の動作が妨げられない。
図1(b)は、組み立てられた枠組足場10の使用態様の一例を示している。ここでは、建築物(図示せず)と足場板12の一端辺12aとの隙間から資材等が墜落するのを防止するため、下段側の回動板24を倒してガード板として使用している。回動板24を倒すときは、図8に示すように、第二補助具46を外して回動板24を倒し、ピン40を第一補助具44のピン挿入穴52aに挿入し係合させる。次に、支持金具38を外して連結板28を反対向きに倒し、図9に示すように、連結板28を回動板24の表面24a側に倒して固定するための支持金具37を装着する。支持金具37は、支持金具38と同様のY字状に加工された金属板であり、装着した状態で、Y字の基端部が連結板にネジ固定され、分岐する2つの部分が、それぞれ回動板24の表面24aのポケット34a,36aに差し込まれて位置決めされる。この操作によって、下段側のレール20の位置を回動板24(ガード板)の下方に退避させることができる。なお、回動板24を倒したとしても、様々な事情で回動板24と建築物との間に隙間が発生するケースがあるので、あらかじめ回動板24毎に小型ネット等を設置しておき、回動板24の先端部から建築物に向けて張設できるようにするとよい。大型ネットを別個に用意するよりも簡単に隙間を塞ぐことができる。
この使用態様の場合、下段側のレール20は、下段側の足場板12よりも低い位置にあるため、下段側の足場板12の上で作業する作業者の墜落防止には使用できない。そこで、上段側のレール20を上段側の足場板12よりも低い位置に変更し、上段側の移動体18に作業者の安全帯64を連結できるようにする。上段側のレール20の位置を変更する操作は、図8、図9を用いて説明した操作と同様である。
図1(b)と異なる使用態様として、下段側の回動板24を幅木として使用することも可能である。この場合、下段側の回動板24を下段側の回動板24を立てた状態にすればよい。下段側の足場板12の上で作業する作業者の墜落防止には、上段側のレール20と下段側のレール20のどちらも使用できる。
また、図1(b)の枠組足場10をレール20の長さ方向に連設する場合、図10に示すように、隣り合うレール20の端部同士をレール連結具66で連結すると便利である。レール連結具66は、図11に示すように、レール20と同様の断面形状を有し、2つのレール20の案内溝20aを実質的に連続させる部材である。レール連結具66を使用すれば、一方のレール20にある移動体18が、レール連結具66を通じて他方のレール20まで自在に移動できる。特に、下段側のレール20同士を連結する場合、回動板24を立ててレール20を足場板12の内側に配しておけば、下段側の足場板12上の作業者が隣りの足場板12に移動するとき、安全帯64が上段側の支柱部材14の脚部に絡まないので、安全帯64を移動体18に取り付けたまま、着脱せずに移動することができる。
また、図1(b)に示す使用態様では、枠組足場10の建築物に対向する側(レール10がある側)の面の広い範囲が筋交い60によって塞がれ、建築物に対する作業がしにくいケースがある。そこで、上段側及び下段側に別々に設けた2つの筋交い60を、図12に示すように、上段側と下段側に跨る1つの筋交い68に付け替えるとよい。筋交い68を使用すれば、建築物に対する作業がしやすくなり、構造的な強度も確保することができる。筋交い68を使用する場合は、下段側の回動板24を立てて、そのレール20を足場板12の内側に退避させておけば、筋交い68を取り付ける際に障害にならない。
以上説明したように、枠組足場10は、作業者の安全帯64を保持するレール20を容易に設けることができる。しかも、レール20及び移動体18は、足場板12の一端辺12a付近に設けられ、足場板12よりも低い位置から高い位置まで自在に変更できるので、様々な使用態様に対応することができ、安全性も高い。
なお、本発明の枠組足場は、上記実施形態に限定されるものではない。レール支持具は、レールを足場板の一端辺付近を移動可能に支持すると共に、足場板より低い位置と高い位置にそれぞれ保持するものであればよく、上記の回動板24、連結板28、及び回動板支持具26等を組み合わせた構成に限定されない。例えば、レール20を回動板24の第一端辺26aに直接固定し、所定の回動板支持具により、回動板24が回動軸を中心に上向き及び下向きに立てて保持される構成にしてもよい。また、幅木等の機能が不要であれば、回動板24を一対のアーム部材に置き換え、アーム部材を回動させてレールの位置を移動する構成にしてもよい。
また、移動体及びレールの形態は、上記の移動体18及びレール20に限定されない。例えば、図13に示すように、安全帯64の端部に設けられたリング状の着脱用金具を移動体70とし、細長い円柱状のパイプ等であるレール72と組み合わせて使用してもよい。
10 枠組足場
12 足場板
12a 一端辺
14 支柱部材
16 単位枠組み
18,70 移動体
18a レール係合部
18b 安全帯連結部
20,72 レール
20a 案内溝
22 レール支持具
24 回動板
24a 表面
24b 裏面
26 回動板支持具
26a 第一端辺
26b 第二端辺
28 連結板
30 ヒンジ
34a,34b,36a,36b ポケット
37,38 支持金具
40 ピン
42 補助支柱
42a 係合受け部
44 第一補助具
46 第二補助具
48 本体部
50 突起部(回動軸)
52 受け部
52a ピン挿入穴
54 本体部
56 回動板係合部
58 補助支柱係合部
60,68 筋交い
62 固定具
64 安全帯
66 レール連結具
この場合、前記回動板支持具は、補助支柱と、前記回動軸である突起部及び前記突起部と交差する方向に突出する受け部を有する第一補助具と、前記回動板の前記第一端辺に係合可能な回動板係合部及び前記補助支柱の上端部に係合可能な補助支柱係合部を有する第二補助具とで構成され、前記回動板は、前記第二端辺の両端部に、前記第一補助具の前記突起部と係合する軸受部が設けられ、前記補助支柱は、前記足場板の前記一端辺の両端部付近に位置する前記支柱部材の部分に一対に固定され、上側の部分がそれぞれ前記足場板より高く突出し、前記第一補助具は、前記各補助支柱の前記上側部分の側周面に一対に固定され、固定された状態で、それぞれの前記受け部が前記足場板と反対側に突出すると共に、それぞれの前記突起部同士が対向し、対向する前記突起部が前記回動板の前記軸受部に係合して前記回動板を軸支し、前記回動板は、倒した状態で、前記第一補助具の前記受け部の上面に支持され、立てた状態で、前記第二補助具の前記回動板係合部及び前記補助支柱係合部を介して前記補助支柱に固定される構成であることが好ましい。
次に、回動板24を立てた状態にして、回動板保持機構である第二補助具46を取り付ける。第二補助具46を取り付けるときは、回動板係合部56を回動板24の第一端辺26aの部分に係合させ、補助支柱係合部58を補助支柱42の係合受け部42aに係合させる。すると、図6に示すように、回動板24が立てた状態に保持される。
次に、回動板24に対するレール20の位置を固定するため、図7に示すように、支持金具38を装着し、連結板28を回動板24の裏面24b側に倒して固定する。支持金具38は、側面視でY字状に加工された金属板であり、装着した状態で、Y字の基端部が連結板28のレール20に近い位置にネジ固定される。基端部から分岐している一方の部分は、連結板28に対して斜め下向きに延び、その先端部が基端部に対して直角に折り曲げられ、回動板24の裏面24bのポケット36bに差し込まれて位置決めされる。基端部から分岐している他方の部分は、連結板28に沿って真っすぐに伸び、その先端部がその先端部が基端部に対して直角に折り曲げられ、ポケット34bに差し込まれて位置決めされる。この連結板28を保持する連結板保持機構によって、連結板28の角度が一定に保持され、レール20の位置が、足場板12より高い位置であって、足場板12内の上方の位置に保持される。

Claims (6)

  1. 略矩形の足場板と、前記足場板を下側から支持する支柱部材とで単位枠組みを成し、この単位枠組みを積み重ねるようにして形成される枠組足場において、
    作業者が身に着ける安全帯の端部が連結される移動体と、前記移動体を自己の長手方向に移動可能にガイドするレールと、前記レールを前記足場板の一端辺と略平行に支持するレール支持具とが設けられ、
    前記レール支持具は、前記レールを、前記足場板の前記一端辺付近を移動可能に支持すると共に、前記足場板より低い位置と高い位置にそれぞれ保持する機構を備えていることを特徴とする枠組足場。
  2. 2つの前記レールの端部同士を連結するためのレール連結具が設けられ、
    前記単位枠組みが前記レールの長さ方向に連設されたとき、隣り合う前記単位枠組みの前記レールの端部同士を前記レール連結具で連結することによって、前記移動体が該レール連結具を通じて移動可能になり、作業者が、前記安全帯の端部を該移動体に固定したまま隣り合う前記単位枠組みの間を移動可能に設けられた請求項1記載の枠組足場。
  3. 前記レールは、自己の長さ方向に通貫する案内溝を有し、
    前記移動体は、前記案内溝に係合し前記案内溝に沿って移動するレール係合部と、前記レール係合部と一体の安全帯連結部とを有し、
    前記レール連結部は、2つの前記レールの端部同士を接続して前記案内溝を連続させる請求項2記載の枠組足場。
  4. 前記レール支持具は、自己の第一端辺付近に前記レールが取り付けられる略矩形の回動板と、前記回動板を前記足場板の前記一端辺の近傍に支持する回動板支持具とを有し、
    前記回動板支持具には、前記回動板の前記第一端辺と対向する第二端辺付近を前記足場板の前記一端辺近傍に軸支して前記回動板を回動可能にする回動軸と、前記レールが所定位置に保持されるように前記回動板を保持する回動板保持機構とが設けられている請求項1乃至3のいずれか記載の枠組足場。
  5. 前記回動板支持具は、補助支柱と、前記回動軸である突起部及び前記突起部と交差する方向に突出する受け部を有する第一補助具と、前記回動板の前記第一端辺に係合可能な補助板係合部及び前記補助支柱の上端部に係合可能な補助支柱係合部を有する第二補助具とで構成され、
    前記回動板は、前記第二端辺の両端部に、前記第一補助具の前記突起部と係合する軸受部が設けられ、
    前記補助支柱は、前記足場板の前記一端辺の両端部付近に位置する前記支柱部材の部分に一対に固定され、上側の部分がそれぞれ前記足場板より高く突出し、
    前記第一補助具は、前記各補助支柱の前記上側部分の側周面に一対に固定され、固定された状態で、それぞれの前記受け部が前記足場板と反対側に突出すると共に、それぞれの前記突起部同士が対向し、対向する前記突起部が前記回動板の前記軸受部に係合して前記回動板を軸支し、
    前記回動板は、倒した状態で、前記第一補助具の前記受け部の上面に支持され、立てた状態で、前記第二補助具の前記幅木係合部及び前記補助支柱係合部を介して前記補助支柱に固定されることを特徴とする請求項4記載の枠組足場。
  6. 前記レール支持具には、前記レールと前記回動板の前記第一端辺とを連結する連結板が設けられ、
    前記連結板は、前記回動板側の端部が前記第一端辺にヒンジを介して取り付けられて前記回動板の表面側から裏面側まで回動可能であり、表面側に倒した状態及び裏面側に倒した状態で連結板保持機構によって保持される請求項4又は5記載の枠組足場。
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