JP2018193731A - 鉄塔用簡易型足場 - Google Patents

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義正 佐々木
Yoshimasa Sasaki
義正 佐々木
龍士 日下
Ryuji Kusaka
龍士 日下
正樹 高塚
Masaki Takatsuka
正樹 高塚
信二 馬庭
Shinji Maniwa
信二 馬庭
樋口 敏明
Toshiaki Higuchi
敏明 樋口
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Abstract

【課題】山形鋼材で形成された鉄塔の主柱の外側に着脱自在に取り付け可能で、さらに鉄塔の上部まで運んで簡単に着脱することが可能な鉄塔用簡易型足場を提供する。【解決手段】簡易型足場1は、略三角柱形状の足場本体2と、足場本体2を主柱101の側端縁に係止する第1の支持アーム3A、3Bおよび第2の支持アーム4A、4Bと、足場本体2の自由端側から立ち上げられた側壁部材5と、側壁部材5を主柱101に固定する背もたれバー6と、足場本体2を主柱101から吊り下げるワイヤ7とを備えている。主柱101の側面101aから鉄塔の外側に向けて水平に延ばされた踏板部22は、支持部23によって下方から支持され、ワイヤ7によって吊り下げられ、複数の支持アームによって主柱101に固定される。【選択図】図3

Description

本発明は、山形鋼材で形成された鉄塔の主柱に着脱自在に取り付けられる簡易型足場に関する。
鉄塔間に敷設される送電線は、熱膨張に伴う長さの変化を考慮して適度な弛みをもたせている。送電線の弛み具合(弛度)は、鉄塔間の距離などによって異なるので、送電線の敷設に際しては鉄塔間毎に送電線の弛度を観測する弛度観測と、その観測結果に基づいて弛度を調整する弛度調整とが行われる。
弛度観測では、一方の鉄塔に上った作業者が、他方の鉄塔に付した基準点の高さと、送電線の弛みの最下点の高さとが一致しているかを高さ水準観測器を用いて観測し、その観測結果を地上の作業者に伝達する。地上の作業者は、観測結果に応じて送電線に連結されたウィンチを操作し、送電線の弛度を調整する。したがって、鉄塔上の作業者は、弛度調整が完了するまで鉄塔上で待機しなければならない。
送電線を支持する送電鉄塔には、主柱(メインポスト)を等辺山形鋼材(アングル材)で構成した、いわゆるアングル鉄塔と呼ばれるものがある。この主柱の外側の側面には、作業用の足場となるステップボルトが所定間隔で設けられている。弛度観測時の作業者は、このステップボルトに足を掛け、さらに腰などに装着した安全帯で身体を主柱に固定して鉄塔上で待機している。
しかしながら、弛度調整に時間がかかってしまった場合、鉄塔上の作業者は長時間にわたって窮屈な姿勢で待機しなければならないので、身体的負荷が非常に大きくなり、墜落事故などの危険性が増大してしまう。また、身体的負担から観測作業が不正確になり、観測結果に誤りが生じる可能性もある。待機時間が極端に長くなった場合には、作業者はいったん鉄塔を降りる場合があるが、この昇降作業が身体的疲労をさらに増大させ、高所作業における災害リスクを増大させてしまう。
ところで、鉄塔や電柱上に着脱自在に取り付け可能な仮設の足場が従来から知られている。このような仮設の足場を利用すれば、弛度観測のために鉄塔上で待機する作業者の安全性が確保できる。例えば、特許文献1には、主柱のステップボルトと、主柱間に配設された補強用の斜材とに取り付けて作業者が座れるようにした簡易休憩器具が開示されている。また、特許文献2には、鉄塔のアーム上に複数の床パネルからなる仮設ステージを設置することが開示されている。さらに、特許文献3には、電柱などの柱状構造物に片持ち梁状に支持される踏板と、この踏板を下方から支える支持部材とを備えた柱上作業台が開示されている。
特開2008−115570号公報 実開平04−014413号公報 特開2011−239588号公報
弛度観測は、高さ水準観測器によって、送電線と隣の鉄塔の基準点とを観察しなければならないので、複数の主柱で囲まれた塔体内で観測作業を行うと、主柱間を連結する斜材や横材が邪魔になる。そのため、弛度観測は塔体内ではなく、主柱の外側、すなわち塔体外で行うことが望ましい。しかしながら、特許文献1の簡易休憩器具は、塔体内に設置されるので、弛度観測には不向きである。
特許文献2の仮設ステージは、広いスペースが得られることから、大規模な鉄塔工事における長期的な利用には向いているが、弛度観測のように小規模で短期間に行われる作業に利用するには設備として過剰である。また、仮説ステージの部品を鉄塔上まで簡単に運ぶことができず、着脱も容易ではないので、やはり弛度観測には不向きである。
特許文献3の柱上作業台は、塔体外に設置可能で構造も簡単なことから弛度観測に向いているが、電柱に対する取り付け構造しか開示されていないので、アングル鉄塔にそのまま適用することはできない。
本発明は、上記課題を解決するために、山形鋼材で形成された鉄塔の主柱の外側に着脱自在に取り付け可能で、さらに鉄塔の上部まで運んで簡単に着脱することが可能な鉄塔用簡易型足場を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、山形鋼材で形成された鉄塔の主柱に着脱自在に取り付けられる簡易型足場であって、前記主柱の外側の側面に当接される当接部と、前記当接部の上端側に連結されて前記主柱の側面から前記鉄塔の外側に向けて水平方向に延ばされる踏板部と、前記当接部の下端側と前記踏板部の自由端側とに連結されて前記踏板部を下方から支える支持部と、を備える足場本体と、前記足場本体から延ばされて、前記主柱の一方の側端縁に係止される第1の支持アームと、前記足場本体から延ばされて、前記主柱の他方の側端縁に係止される第2の支持アームと、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、足場本体の当接部を主柱の外側の側面に当接させた状態で、第1の支持アームと第2の支持アームとを主柱の両側端縁に係止することにより、踏板部が主柱の側面から鉄塔の外側に向けて水平に延ばされた簡易型足場が形成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鉄塔用簡易足場であって、前記踏板部の自由端側に連結されて、上方に向けて立ち上げられた側壁部材と、前記側壁部材から前記主柱に向けて延ばされて、前記主柱の他方の側端縁に係止される第3の支持アームと、前記側壁部材に一端が連結され、前記主柱に設けられたステップボルトに他端が掛けられる索体と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の鉄塔用簡易足場であって、前記足場本体は、その輪郭形状を棒状のフレーム材で構成したフレーム構造をしている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の鉄塔用簡易足場であって、前記踏板部は、前記フレーム材の間にメッシュ部材が配設されている、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、簡易型足場を、足場本体、第1の支持アーム、第2の支持アームという簡素かつ簡単な構成としたので、鉄塔の上部まで簡単に運ぶことが可能である。また、足場本体から延ばされた第1および第2の支持アームを利用して主柱に取り付けるようにしたので、鉄塔上部などの作業環境が悪い場所でも容易に取り付けおよび取り外し作業を行うことが可能である。さらに、主柱から水平に延ばされた踏板部を、主柱から斜めに延ばされた支持部によって下方から支えるとともに、複数の支持アームで主柱に固定するようにしたので、踏板部に乗った作業者をしっかりと支えることが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、足場本体の自由端側に上方に向かって立ち上げられた側壁部材を設けたので、作業者が踏板部の上で移動する際や、立ち上がる際の手摺りとして利用することができ、作業者の安全性がさらに向上する。また、側壁部材から主柱に向けて延ばされた第3の支持アームを主柱の側端縁に係止するようにしたので、第3の支持アームを背もたれとしても利用することができ、作業者が楽な姿勢で待機できるようにし、安全の向上を図ることが可能となる。さらに、側壁部材に連結された索体を主柱のステップボルトに掛けて足場本体を吊り下げるようにしたので、足場本体の耐荷重性が向上し、作業者の安全性がさらに高まる。また、簡易型足場を主柱に取り付ける際に、先に索体をステップボルトに掛けておけば、簡易型足場が誤って落下するのを防ぐことも可能である。
請求項3に記載の発明によれば、足場本体の当接部、踏板部および支持部をフレーム材によって形成し、足場本体をフレーム構造にしたので、強度が向上し、板材などを利用して形成する場合に比べて軽量化が可能である。
請求項4に記載の発明によれば、踏板部を構成するフレーム材の間にメッシュ部材を配設したので、横フレーム材だけで踏板部を構成する場合に比べて踏板部の面積を広くすることが可能であり、作業者や工具の落下を防ぐことが可能である。また、踏板部を板材などで形成する場合に比べて軽量化が可能である。
この発明の実施の形態1に係る簡易型足場が取り付けられた鉄塔の側面図および水平方向の断面図である。 実施の形態1に係る簡易型足場の斜視図である。 図2の簡易型足場が主柱に取り付けられた状態を示す斜視図である。 図2の簡易型足場を矢印A方向から見た側面図である。 図2の簡易型足場を上方から見た平面図である。 図2の第1の支持アームに設けられた支持部を示す平面図である。 図2の第2の支持アームを示す平面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1ないし図7は、この発明の実施の形態を示し、図1(A)は、この実施の形態の簡易型足場1が取り付けられた鉄塔10を示す側面図であり、同図(B)は、鉄塔10の水平方向断面図である。
鉄塔10は、送電線(図示せず)を支持する送電鉄塔であり、正方形の敷地の四隅に、対角線方向で内側に向かってわずかに倒れるように立設された4本の主柱101と、隣り合う主柱101間を連結する複数の横材102および斜材103とを備えている。鉄塔10の上部には、送電線を支持するために水平方向に張り出されたアーム部(図示せず)が設けられている。この鉄塔10は、主柱101が等辺山形鋼材(アングル材)によって形成されたアングル鉄塔であり、主柱101の側面101aが外側を向くように配設されている。側面101aには、作業用の足場として利用されるステップボルト101bが所定の間隔で設けられている。ここで、本実施の形態では、鉄塔10の主柱101で囲まれた領域を塔体内と呼び、その外側を塔体外という。
簡易型足場1は、作業者W(図3参照)が鉄塔10の上で送電線の弛度観測を行う際に使用される足場である。この簡易型足場1は、弛度観測を行う際に横材102や斜材103が邪魔にならないように、主柱101の外側の側面101aに水平方向に張り出すように取り付けられている。
図2は、簡易型足場1の斜視図を示し、図3は、主柱101に取り付けられた簡易型足場1の斜視図を示している。また、図4は、簡易型足場1を図2の矢印A方向から見た側面図であり、図5は、簡易型足場1を上方から見た平面図である。
簡易型足場1は、略三角柱形状の足場本体2と、この足場本体2を主柱101の一方の側端縁101cに係止する2本の第1の支持アーム3A、3Bと、他方の側端縁101dに係止する第2の支持アーム4A、4Bと、足場本体2の端部(自由端)から上方に向けて立設された側壁部材5と、作業者Wの背もたれとして利用される背もたれバー(第3の支持アーム)6と、足場本体2を主柱101から吊り下げるワイヤ(索体)7とを備える。
足場本体2は、側面から見た形状が三角形で、主柱101の幅方向(水平方向)に厚みが与えられた略三角柱形状をしている。この足場本体2は、その輪郭形状を棒状のフレーム材で構成したフレーム構造をしている。フレーム材は、足場本体2の強度を維持して軽量化を図るために、例えばアルミ製の角パイプなどで構成されており、溶接などで強固に連結されている。
足場本体2は、主柱101の塔体外の側面101aに当接される枠状の当接部21と、当接部21の上端側に連結されて主柱101の側面101aから水平方向に延ばされる枠状の踏板部22と、当接部21の下端側と踏板部22の自由端側とに連結されて踏板部22を下方から支える枠状の支持部23とを備えている。踏板部22は、作業者が座るための座面、あるいは作業者が立ち上がるためのフロアとして機能する。
当接部21は、主柱101の長手方向(上下方向)に沿って平行に配された2本の縦フレーム材Fv1、Fv2と、この縦フレーム材Fv1とFv2との間を連結する2本の平行な連結フレーム材Fj1、Fj2とから構成されている。踏板部22は、縦フレーム材Fv1、Fv2の上端側に連結されて主柱101の側面101aから水平方向に平行に延ばされた2本の横フレーム材Fh1、Fh2と、この横フレーム材Fh1、Fh2の間を連結する2本の平行な連結フレーム材Fj2、Fj3とから構成されている。支持部23は、縦フレーム材Fv1、Fv2の下端側と横フレーム材Fh1、Fh2の自由端側とに連結されて横フレーム材Fh1、Fh2を下方から支える2本の平行な斜行フレーム材Fs1、Fs2と、この斜行フレーム材Fs1、Fs2の間を連結する2本の平行な連結フレーム材Fj1、Fj3とから構成されている。
踏板部22を構成する横フレーム材Fh1、Fh2の間には、踏板部22に乗った作業者や工具などの落下を防ぐために、例えばアルミ製のメッシュ部材Msが取り付けられている。また、縦フレーム材Fv1、Fv2と、横フレーム材Fh1、Fh2と、斜行フレーム材Fs1、Fs2とで構成された三角形状のフレーム内には、足場本体2の強度を高めるためにトラス構造を形成する複数本の梁が設けられている。この梁も、アルミ製の角パイプで形成されている。
第1の支持アーム3Aは、後端(一端)が足場本体2の縦フレーム材Fv1の上部側面に固定され、先端(他端)が主柱101の側端縁101cに向けて延ばされた板状部材である。第1の支持アーム3Aの先端には、第1の支持アーム3Aを主柱101の側端縁101cに係止する係止部8が設けられている。この係止部8は、図6に示すように、第1の支持アーム3Aが略コ字状に屈曲されて主柱101の側端縁101cが挿入可能にされた挿入溝81と、この挿入溝81内に配された挟持板82と、一端が挟持板82に連結されて支持アーム3Aに設けられたネジ孔83に螺合したネジ軸84と、ネジ軸84の他端に設けられた操作ノブ85とを備える。係止部8は、挿入溝81に主柱101の側端縁101cが挿入されると、操作ノブ85を回転させてネジ軸84をネジ孔83に沿って移動され、挟持板82を主柱101に押し付けることにより、側端縁101cに係止される。
第1の支持アーム3Bは、後端(一端)が足場本体2の縦フレーム材Fv1の下部側面に固定されている以外は、第1の支持アーム3Aと同様の構成を備えている。したがって、第1の支持アーム3Bに関する詳しい説明は省略する。
第2の支持アーム4Aは、図7に示すように、足場本体2から主柱101の側端縁101dに向けて延ばされた板状部材であり、その先端には、側端縁101dに係止される係止部8が設けられている。この係止部8は、第1の支持アーム3Aの支持部8と同様のものであるため、詳しい説明は省略する。
また、第2の支持アーム4Aは、後端(一端)が足場本体2の縦フレーム材Fv2の上部側面に固定され、先端(他端)が主柱101の側端縁101dに向けて延ばされた角筒部材9内にスライド自在に挿入されている。角筒部材9の側面には、ネジ孔91が設けられ、このネジ孔91に螺合されたネジ軸92と、ネジ軸92を回転操作する操作ノブ93とを備えている。したがって、角筒部材9内で第2の支持アーム4Aをスライドさせ、操作ノブ93を操作してネジ軸92を第2の支持アーム4Aに突き当てることにより、足場本体2に対する第2の支持アーム4Aの突出長さを調整することができる。
第2の支持アーム4Bは、角筒部材9を利用して足場本体2の縦フレーム材Fv2の下部側面に固定されている以外は、第2の支持アーム4Aと同様の構成を備えている。したがって、第2の支持アーム4Bに関する詳しい説明は省略する。
側壁部材5は、足場本体2と、背もたれバー6およびワイヤ7とを連結するための構造部品であり、作業者が踏板部22の上で移動する際や、立ち上がる際の手摺りとしても機能する。この側壁部材5は、足場本体2の横フレーム材Fh1、Fh2の自由端側の側面に固定された2本の直立フレーム材Ft1、Ft2と、直立フレーム材Ft1、Ft2の間を連結する2本の連結フレーム材Fj4、Fj5とを備える。直立フレーム材Ft1、Ft2は、足場本体2に荷重が掛かった場合でも、踏板部22側に倒れないように強固に足場本体2に固定されている。
背もたれバー6は、踏板部22に座った作業者が背中をもたれかかるためのバーであり、足場本体2を主柱101に固定する第3の支持アームとしても機能する。背もたれバー6は、後端(一端)が側壁部材5の直立フレーム材Ft2の側面に固定され、先端(他端)が主柱101の側端縁101dに向けて延ばされた板状部材である。背もたれバー6の先端には、第1の支持アーム3Aと同構成の係止部8が設けられている。
ワイヤ7は、一端が側壁部材5の直立フレーム材Ft1の側面上部に連結されており、他端には主柱101のステップボルト101bに掛けられる環状部71が形成されている。ワイヤ7は、環状部71がステップボルト101bに掛けられることで、側壁部材5を介して足場本体2を吊り下げる。
次に、上記の実施の形態の作用について説明する。作業者Wは、送電線の弛度観測を行う際に、簡易型足場1を持って鉄塔10のステップボルト101bを上る。簡易型足場1は、足場本体2などがアルミ製の角パイプで構成されたフレーム構造をしているため比較的軽量であるため、一人でも容易に鉄塔10上に運ぶことが可能である。
作業者Wは、弛度観測の観測位置まで鉄塔10を上ると、腰に装着した安全帯の胴綱をステップボルト101bに掛けて身体を固定し、ワイヤ7の環状部71をステップボルト101bに掛ける。これにより、簡易型足場が誤って落下するのを防ぐことが可能となる。
作業者Wは、第1の支持アーム3A、3Bの係止部8を主柱101の側端縁101cに掛けてから、足場本体2の当接部21を主柱101の側面101aに当接させ、係止部8の操作ノブ85を操作して第1の支持アーム3A、3Bを側端縁101cに係止する。
次に、作業者Wは、第2の支持アーム4A、4Bの長さを調整して主柱101の側端縁101dに掛け、係止部8の操作ノブ85を操作して第2の支持アーム4A、4Bを側端縁101cに係止する。最後に、背もたれバー6の係止部8を主柱101の側端縁101dに係止する。これにより、足場本体2は、主柱101の側面101aに固定される。
その後、作業者Wは、簡易型足場1の踏板部22に高さ水準観測器などを設置し、踏板部22に着座して送電線の弛度観測を行う。弛度調節による待ち時間が長くなった場合には、作業者Wはこの簡易型足場1で待機することになるが、メッシュ部材Msにより踏板部22が広くされ、背中をもたれる背もたれバー6や、手摺りとして利用可能な側壁部材5が設けられているので、従来よりも楽な姿勢で待機時間を過ごすことが可能となる。
以上で説明したように、上記の実施の形態によれば、簡易型足場1を、足場本体2、第1の支持アーム3A、3B、第2の支持アーム4A、4Bという簡素かつ簡単な構成としたので、鉄塔10の上部まで簡単に運ぶことが可能である。また、足場本体2から延ばされた第1の支持アーム3A、3Bおよび第2の支持アーム4A、4Bを利用して主柱101に取り付けるようにしたので、作業環境が悪い鉄塔10の上部でも容易に取り付けおよび取り外し作業を行うことが可能である。さらに、主柱101から水平に延ばされた踏板部22を、主柱101から斜めに延ばされた支持部23によって下方から支えるとともに、複数の支持アーム3A、3B、4A、4Bで主柱101に固定するようにしたので、踏板部22に乗った作業者Wをしっかりと支えることが可能である。
また、足場本体2の自由端側に上方に向かって立ち上げられた側壁部材5を設けたので、作業者Wが踏板部22の上で移動する際や、立ち上がる際の手摺りとして利用することができ、作業者Wの安全性がさらに向上する。また、側壁部材5から主柱101に向けて延ばされた背もたれバー(第3の支持アーム)6を主柱101の側端縁101dに係止するようにしたので、作業者Wが楽な姿勢で待機することができ、かつ安全の向上を図ることが可能となる。さらに、側壁部材5に連結されたワイヤ7(索体)を主柱101のステップボルト101bに掛けて足場本体2を吊り下げるようにしたので、足場本体2の耐荷重性が向上し、作業者Wの安全性がさらに高まる。また、簡易型足場1を主柱101に取り付ける際に、先にワイヤ7をステップボルト101bに掛けておけば、簡易型足場1が誤って落下するのを防ぐことも可能である。
また、足場本体2の当接部21、踏板部22および支持部23をフレーム材によって形成し、足場本体2をフレーム構造にしたので、強度が向上し、板材などを利用して形成する場合に比べて軽量化が可能である。さらに、踏板部22を構成する横フレーム材Fh1、Fh2の間にメッシュ部材Msを配設したので、横フレーム材Fh1、Fh2だけで踏板部22を構成する場合に比べて踏板部22の面積を広くすることが可能であり、作業者Wや工具の落下を防ぐことが可能である。また、踏板部22を板材などで形成する場合に比べて軽量化が可能である。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、簡易型足場1の耐荷重性を高めるために、足場本体2に対し、第1の支持アーム3A、3Bや第2の支持アーム4A、4B、側壁部材5を溶接などによって強固に固定するようにしたが、例えばこれらの部品間の連結部分を回動自在にして、足場本体2に対して折り畳み可能にしてもよい。また、足場本体2の各フレーム材の端部を回動自在に連結して、足場本体2を折り畳み可能にしてもよい。
1 簡易型足場
2 足場本体
3A、3B 第1の支持アーム
4A、4B 第2の支持アーム
5 側壁部材
6 背もたれバー(第3の支持アーム)
7 ワイヤ(索体)
8 係止部
9 角筒部材
10 鉄塔
101 主柱

Claims (4)

  1. 山形鋼材で形成された鉄塔の主柱に着脱自在に取り付けられる簡易型足場であって、
    前記主柱の外側の側面に当接される当接部と、前記当接部の上端側に連結されて前記主柱の側面から前記鉄塔の外側に向けて水平方向に延ばされる踏板部と、前記当接部の下端側と前記踏板部の自由端側とに連結されて前記踏板部を下方から支える支持部と、を備える足場本体と、
    前記足場本体から延ばされて、前記主柱の一方の側端縁に係止される第1の支持アームと、
    前記足場本体から延ばされて、前記主柱の他方の側端縁に係止される第2の支持アームと、
    を備えることを特徴とする鉄塔用簡易足場。
  2. 前記踏板部の自由端側に連結されて、上方に向けて立ち上げられた側壁部材と、
    前記側壁部材から前記主柱に向けて延ばされて、前記主柱の他方の側端縁に係止される第3の支持アームと、
    前記側壁部材に一端が連結され、前記主柱に設けられたステップボルトに他端が掛けられる索体と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔用簡易足場。
  3. 前記足場本体は、その輪郭形状を棒状のフレーム材で構成したフレーム構造をしている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄塔用簡易足場。
  4. 前記踏板部は、前記フレーム材の間にメッシュ部材が配設されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の鉄塔用簡易足場。
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