JP2015223830A - 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 Download PDF

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【課題】液体が波打つことによる影響を抑制して高精度に液体残量検知を行うことができる液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置を提供する。【解決手段】移動しながら液体を吐出する液体吐出ヘッド1が、液体2を一時的に貯蔵する液室10と、液室10の上方から液室10内に挿入されている2本の電極ピン12と、を有する。2本の電極ピン12は、それらの間の導通状態に基づいて液室10内の液体2の残量を検知するために用いられ、液室10の上面の、液体吐出ヘッド1の移動方向の中心線上に配置されているか、または、中心線を挟んで両側にそれぞれ1本ずつ配置されている。液体吐出ヘッド1の移動方向における電極ピン12同士の間隔をX1、2本の電極ピン12の液室10内に突出する長さの差をZ1とすると、X1≧Z1/0.4である。【選択図】図4

Description

本発明は液体を吐出する液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置に関する。
インクジェット記録を行うための液体吐出装置の一例として、液体吐出ヘッドに、液体(インク)を収容する別体の液体タンクから液体を供給するものがある。このような液体吐出装置では、液体吐出ヘッドの一部として、液体タンクから供給された液体を一時的に貯蔵する液室が設けられている。そして、液室には、内部に貯蔵する液体の残量を検知するための液体残量検知機構が設けられていることがある。
液体残量の検知方法の一例として、液室内にプリズム状の光学素子部を設け、その光学素子部に検査用の光を入射させ、その反射光の強度を検知して液体の有無を判定する、いわゆるプリズム方式がある。しかし、プリズム方式では、特に高流量の液体吐出を行う場合に、液室の内壁面に液体が一時的に付着して残留することにより、正確な残量検知ができなくなる場合がある。
これに対し、液体残量検知機構の他の例として、液室内に複数の電極ピンを挿入し、電極ピン同士の間の導通状態を検知して液体の有無を判定する、いわゆる電気印加方式が知られている。電気印加方式では、液体が2本の電極ピンに同時に触れているか否かによって電気的な応答が大きく変化する。従って、高流量の液体吐出を行う場合であっても、高精度の残量検知が可能であるというメリットを有する。
例えば、特許文献1には、キャリッジ上に搭載される液体吐出ヘッドの液室内に2本の電極ピンが挿入され、電気印加方式によって液体残量を検知する2つの例が示されている。第1図に示されている構成では、長さが異なる2本の電極ピンが液室の上方から下方に向かって挿入されている。
特許文献1の第2図に示されている構成では、1本の電極ピンが液室の上方から下方に向かって縦に挿入され、もう1本の電極ピンが液室の下方から上方に向かって縦に挿入されている。この構成によると、液室の上方から挿入された電極ピンが液面に接しなくなった瞬間に(下方から挿入された電極ピンは液体に接触し続けている状態で)液体残量少(液体無し)と判定される。この構成では、2本の電極ピンのうちの1本の電極ピン(液室の上方から挿入された電極ピン)が液体に接触しているか否かで、液体の有無を判定している。
特許文献1に開示されているように、2本の電極ピンの高さ方向の位置を異ならせることで、液室内の液体の量を段階的に検知することもできる。即ち、一方の電極ピンが液体に接しなくなった段階から、徐々に液面が下方に移動していくにつれ、2本の電極ピンの間を流れる電気の量が変化する。この変化を計測することで、液体の量の段階的な検知をすることが可能となる。また、2本の電極ピンの長さを変えて先端同士が近接しないようにすることで、近接する2本の電極ピンの先端同士を液体が繋ぐこと(橋かけ状態)により電極ピン同士が短絡し、液体が減少した状態でも液体残量が多いと誤判定されるのを抑えることができる。
特開昭60-34870号公報
液体吐出装置のキャリッジに搭載されている液体吐出ヘッドに設けられた液室内の液体は、キャリッジおよび液体吐出ヘッドの移動に伴って波打つ(揺動する)。それにより、長さの異なる2本の電極ピンが液室内に挿入された構成では、液体吐出動作の最中または直後に液体残量検知を行うと、液体残量検知の精度が低下する可能性がある。すなわち、実際には基準量よりも少なくて静止時には液面が検出用電極ピンの先端よりも下方に位置する液体が、キャリッジおよび液体吐出ヘッドの移動時に波打つことによって検出用電極ピンに接触して、液体残量が多いと誤判定される可能性がある。
図6(a)に示すように液室21の上方から長さが異なる2本の電極ピン22a,22bが下方に向けて挿入されている構成において、液体残量検知の精度が低下する例について説明する。この例では、2本の電極ピン22a,22bが並ぶ方向と、キャリッジの移動方向が一致している。液体23の残量が所定量以下で、短い電極ピン(検出用電極ピン)22aの先端よりも下方に液面が位置する状態で、キャリッジの移動に伴って図6(b)に示すように長い電極ピン22bに向かって液体が波打つと、液体残量少と判定される。しかし、図6(c)に示すように短い電極ピン22aに向かって液体23が波打つと、インク残量が多い(インク有り)と誤判定されてしまう。従って、インク残量少と検知するタイミングが遅れる。
また、図7(a)に示すように液室の上方と下方から電極ピン22a,22bが縦に挿入されている構成でも、図6(b)と同様に、下方から挿入された電極ピン22bに向かって液体が波打つと、液体残量少と判定される(図7(b)参照)。しかし、上方から挿入された電極ピン22aに向かって液体が波打つと、液体残量が多いと誤判定される可能性がある(図7(c)参照)。従って、液体残量の減少を検知するタイミングが遅れる。
このように、キャリッジ上に位置する液室21において、液体吐出動作の最中または直後に電気印加方式の液体残量検知を行う場合に、キャリッジの移動方向に液体23が波打つことによって、液体の減少を検知するタイミングが遅れる可能性がある。特に、近年の液体吐出装置における記録速度(キャリッジ速度)の高速化や、装置の小型化に付随した液室21の小型化(細長化)によって、キャリッジの移動に伴う液体23の波打ちが影響を及ぼし易くなっている。その結果、液体残量減少を検知するタイミングが遅れることが課題となる。
そこで本発明の目的は、前述した課題を解決して、液体が波打つことによる影響を抑制して高精度に液体残量検知を行うことができる液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置を提供することにある。
本発明は、移動しながら液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、液体を一時的に貯蔵する液室と、液室の上方から液室内に挿入されている2本の電極ピンと、を有している。2本の電極ピンは、それらの間の導通状態に基づいて液室内の液体の残量を検知するために用いられ、液室の上面の、液体吐出ヘッドの移動方向の中心線上に配置されているか、または、中心線を挟んで両側にそれぞれ1本ずつ配置されている。そして、液体吐出ヘッドの移動方向における電極ピン同士の間隔をX1、2本の電極ピンの液室内に突出する長さの差をZ1とすると、X1≧Z1/0.4であることを特徴とする。
本発明によると、液体が波打つことによる影響を抑制して液体残量検知の精度を高めることができ、液体残量が少なくなったことを検知するタイミングが遅れることが抑えられる。
本発明の一実施形態の液体吐出ヘッドを含む液体吐出装置の要部を示す概略図である。 図1に示す液体吐出ヘッドの分解斜視図である。 図1に示す液体吐出ヘッドの断面図である。 図1に示す液体吐出ヘッドにおける液体残量検知状態を説明する模式図である。 本発明の様々な液体吐出ヘッドの電極ピンの寸法および位置を示す模式図である。 従来の液体吐出ヘッドの一例における液体残量検知状態を説明する模式図である。 従来の液体吐出ヘッドの他の例における液体残量検知状態を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の液体吐出ヘッド1を含む液体吐出装置の要部を模式的に示している。この液体吐出装置では、液体吐出ヘッド1の吐出口1aから記録紙等の記録媒体17に液体(インク)を吐出して記録を行う。記録媒体17は、プラテン18によって、液体吐出ヘッド1と対向する位置に支持されるとともに順次搬送される。液体吐出ヘッド1は、レール19に案内されて記録媒体17の幅方向(X方向)に往復移動するキャリッジ20に搭載されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド1の詳細な構成を図2,3に示している。この液体吐出ヘッド1は、キャリッジ20に搭載されてX方向に往復走査するとともに、液体を記録媒体17に吐出して画像形成する。液体吐出ヘッド1は、主に、液体2を外部に吐出する吐出カートリッジユニット3と、液体2を貯蔵する液体タンク4とを含む。吐出カートリッジユニット3は、主に、吐出口1a(図1参照)を有する素子基板5と、素子基板5を保持するとともに素子基板5に液体2を供給する流路6を構成する流路部材7およびサブタンクユニット8とを含む。吐出カートリッジユニット3は、液体タンク4内に挿入される液体供給管9と、液体供給管9に連通する流路6とを備えている。流路6中には、液室10とフィルタ11が設けられている。液室10は、液体タンク4から供給された液体2を一時的に貯蔵し、液体残量検知機構を構成する複数の電極ピン12が設けられている。各電極ピン12には、対応するばね片状の電気接続部材13がそれぞれ当接して電気的に接続されており、さらに、各電気接続部材13は電気基板14に接続されている。液体タンク4には電気配線部15が設けられており、電気配線部15はコネクタ16を介して電気基板14に接続されている。
素子基板5は、複数の吐出口1aと、複数のエネルギー発生素子(発熱素子や加圧素子等)を内包したエネルギー発生室(図示せず)を備えている。素子基板5が吐出カートリッジユニット3に装着された状態で、流路6は素子基板5内のエネルギー発生室と連通する。
この液体吐出ヘッド1は、4種類(4色)の液体インクを吐出するものであり、4つの液体タンク4を有し4系統の液体経路が構成されている。
液体吐出ヘッド1の個々の液体経路について説明すると、液体タンク4内の液体インクが、液体供給管9を通じてサブタンクユニット8の流路6中の液室10に導かれ、液室10内に一時的に貯蔵される。そして、液室に一時的に貯蔵された液体インクは、フィルタ11を通って流路6内に流入し、さらに素子基板5のエネルギー発生室(図示せず)に導かれる。図示しないが、素子基板5のエネルギー発生素子に電力が供給されると、エネルギー発生素子が熱エネルギーや圧力エネルギーを発生してエネルギー発生室内の液体に付与する。エネルギーを付与された液体は、吐出口から外部に向けて液滴として吐出される。
図3には、液体タンク4が空になり、液体タンク4から供給された液体2が液室10内に僅かに残留している状態が示されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド1は、吐出カートリッジユニット3の液室10の内部における液体残量を検知する機構(液体残量検知機構)を有する。液体残量検知機構は、具体的には、液体の残量が所定量未満になったことを検知して液体残量少(液体無し)と判定するものであり、液室10の上方から液室10内に縦方向(Z方向)に挿入された2本の電極ピン12を含む。各電極ピン12は、対応する電気接続部材13をそれぞれ介して、電気基板14に接続されている。そして、液体吐出装置本体から電気基板14に供給される残量検知用の電気信号が、電気接続部材13を介して電極ピン12に供給される。この時に2本の電極ピン12の導通状態によって、液室10内の液体の残量を検知する。液体、特に画像形成に用いられる液体インクは、導電性を有する液体である場合が多いため、1本の電極ピン12に電気信号を印加し、他方の電極ピン12から応答が返ってくる場合には、両電極ピン12が同時に液体に接していることがわかる。本実施形態では、2本の電極ピン12の、液室10の内部に突出する長さが同じである。液室10内の液面の高さが電極ピン12の先端(下端)以上である場合には、両電極ピン12の間が液体によって導通して電気信号の応答が返ってくる。しかし、液室10内の液面の高さが電極ピン12の先端よりも低い場合には、両電極ピン12の間が導通せず電気信号の応答が返ってこない。電気信号の応答の有無によって、液室10内の液面の高さが電極ピン12の先端以上であるか否かを判定可能である。従って、電極ピン12の先端の位置(液室10内への突出長さ)を適宜に設定することにより、液室10内の液体が所望の量以上であるか否かを判定することができる。その判定結果を利用して、液体タンク4の交換を必要とするタイミングや液体吐出装置の回復動作を行う適切なタイミングをユーザーに向けて表示することができる。液体残量の検知に関して、単に電気信号があるかどうかで電気信号の応答の有無を判断するという内容で説明したが、本発明はこれに限られない。即ち、電気信号にある閾値を設定し、これを超える場合を応答有り、超えない場合を応答無しとすることもできる。尚、本発明は、液室10内の液体の量を段階的に検知するというものではなく、電極ピン12がいずれも液体に接しているか、そうでないかを検知するという構成である。
より正確かつ高速に液体残量の検知を行うためには、液体吐出動作のための液体吐出ヘッド1の移動中または移動直後にも液体残量検知を行うことが好ましい。前述したように、液体吐出ヘッドが移動すると、その移動方向(X方向)に、液室内の液体が波打つ。その結果、従来は、図6(c),7(c)に示すように、液室21内の液体23が所定の量よりも少ないにもかかわらず、2本の電極ピン22a,22bの間が導通して、液体23の残量が所定の量以上であると誤判定されるおそれがあった。その場合、液室21内の液体23の減少を検知するタイミングが遅れてしまう。
この点について本発明者が検討したところ、従来は、2本のうちの1本の電極ピン22aを検出用電極ピンとして用い、もう1本の電極ピン22bは長期間にわたって液体に接触するように構成していた。そのことが、液体23の残量の誤判定および液体の減少を検知するタイミングの遅れの一因であった。
そこで、本実施形態では、図4(a)に示すように、2本の電極ピン12を同じ長さにして、いずれも検出用電極ピンとして機能させるようにした。それにより、液体2の残量が所定の量よりも少ない場合(液面の静止時に電極ピン12が液体に接しない場合)に、図4(b),4(c)に示すようにいずれの方向に波打っても、2本の電極ピン12が同時に液体2に接することはない。従って、2本の電極ピン12はほとんど導通せず、電気信号の応答は返ってこないかごく小さいため、誤判定を抑えられる。このように、本実施形態によれば、液体吐出動作の最中または直後に液室10内の液体2の揺動(波打ち)が生じても、いずれか一方の電極ピン12が液面から非接触となった瞬間に液体減少と判定される。すなわち、2本の電極ピン12をいずれも検出用電極ピンとして機能させることができ、いずれか一方の電極ピン12だけでも液体に接触しなくなった時点で液体残量の減少(液体無し)と判定できる。従って、液体の残量の減少を検知するタイミングが遅くなることを抑制でき、高精度に残量検知が行える。
前述した液体残量検知機構は1つの液室10ごとにそれぞれ設けられるため、図2,3に示すように4系統の液体経路を有する液体吐出ヘッド1においては、4つの液体残量検知機構が設けられている。各液体残量検知機構はそれぞれ2本の電極ピン12を有している。
前述した実施形態では、2本の電極ピン12の、液室10の上方から液室10内に突出する長さを等しくしているが、厳密に等しくなくても前述した実施形態と同様な効果を得られる場合がある。具体的には、図5(a1),5(a2)に示すように、液室10の上面の、液体吐出ヘッド1の移動方向(X方向)における中心線Xcを挟んで両側に1本ずつ電極ピン12が配置されている。そして、X方向における2本の電極ピン同士の間隔X1と、2本の電極ピン12の液室10内への突出長さの差Z1が、X1≧Z1/0.4、すなわち0.4X1≧Z1の関係を有する。この場合、液体2の揺動時に液面が水平面に対してなす角度θがtan-1(Z1/X1)=tan-1(0.4)=約22度より小さいと、長い電極ピン12が液体2にぎりぎり接触する状態で短い電極ピン12も液体2に接触することが防げる。すなわち、揺動時の角度θが約22度未満であると、2本の電極ピン12が同時に液体2に接触して液体2の残量が多いと誤判定されることが抑えられる。
1≧Z1/0.3、すなわち0.3X1≧Z1であると、揺動時の液面の角度θがtan-1(Z1/X1)=tan-1(0.3)=約17度より小さい時に、2本の電極ピン12が同時に液体に接触して液体の残量が多いと誤判定されることが抑えられる。X1≧Z1/0.2、すなわち0.2X1≧Z1であると、揺動時の液面の角度θがtan-1(Z1/X1)=tan-1(0.2)=約11度より小さい時に、2本の電極ピン12が同時に液体に接触して液体2の残量が多いと誤判定されることが抑えられる。X1≧Z1/0.1、すなわち0.1X1≧Z1であると、揺動時の液面の角度θがtan-1(Z1/X1)=tan-1(0.1)=約6度より小さい時に、2本の電極ピン12が同時に液体2に接触して液体2の残量が多いと誤判定されることが抑えられる。従って、キャリッジの移動速度や、液体の粘度や比重等を考慮して、場合によっては実験的に検証して、液体吐出ヘッド1の移動に伴う揺動時の液面の角度θを推定してから、X1とZ1が適切な関係になるように電極ピン12の寸法と位置を決定すればよい。
図5(b1)〜5(c2)には、液室10の形状を変えた変形例を示している。図5(b1),(b2)に示すように液室10の下方がX方向に拡張された形状や、図5(c1),(c2)に示すように液室10の下方がX方向に直交する方向(Y方向)に拡張された形状であっても、前述したようにX1とZ1を規定することが効果的である。いずれの形状であっても、液室10の上面のX方向の中心線Xcを挟んで両側に1本ずつ電極ピン12が設けられる。
また、図5(d1),5(d2)に示すように、X1=0、すなわち、2本の電極ピン12がいずれも、液室10の上面のX方向の中心線上に位置している場合には、2本の電極ピン12の長さを等しくしてZ1=0にすればよい。
以上説明した構成を採用することによって、液体吐出動作の最中または直後であっても、液室内の液体の残量を高精度に検知することができる。それにより、例えば、液体タンクの交換の必要性や、液体吐出ヘッドの回復動作のタイミングを遅滞なくユーザーに通知することができる。そして、液体吐出動作を一時停止して残量検知を行う必要はないので、スループットを低下させなくてもよい。
1 液体吐出ヘッド
1a 吐出口
2 液体(インク)
4 液体タンク
5 素子基板
10 液室
12 電極ピン
17 記録媒体
20 キャリッジ

Claims (7)

  1. 移動しながら液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記液体を一時的に貯蔵する液室と、前記液室の上方から該液室内に挿入されている2本の電極ピンと、を有し、
    2本の前記電極ピンは、それらの間の導通状態に基づいて前記液室内の前記液体の残量を検知するために用いられ、前記液室の上面の、前記液体吐出ヘッドの移動方向の中心線上に配置されているか、または、前記中心線を挟んで両側にそれぞれ1本ずつ配置されており、
    前記液体吐出ヘッドの移動方向における前記電極ピン同士の間隔をX1、2本の前記電極ピンの前記液室内に突出する長さの差をZ1とすると、X1≧Z1/0.4であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 1≧Z1/0.3である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 1≧Z1/0.2である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 1≧Z1/0.1である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 2本の前記電極ピンの前記液室内に突出する長さが互いに等しい、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記液室は、液体が貯蔵される液体タンクと、液体を吐出する吐出口を有する素子基板との間に設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、を有することを特徴とする液体吐出装置。
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