JP3197783U - 印刷流体カートリッジ及び印刷流体供給装置 - Google Patents

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智弘 神戸
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Abstract

【課題】印刷流体カートリッジに設けられた電気的インターフェースが確実に導通される手段を提供する。【解決手段】インクカートリッジ30は、接続部103及び接点106を有するカートリッジ装着部110に装着される。インクカートリッジ30は、接続部103に連結されて、収容されたインクを流出させるインク供給部34と、本体31の上壁39に設けられて接点106と接触するIC基板74と、本体31の上壁39においてIC基板74より前壁40側に設けられており、IC基板74が接点106と接触した状態で接点106から力を受ける凸部45と、を有する。【選択図】図7

Description

本考案は、印刷流体カートリッジ及び印刷流体供給装置に関する。
従来より、インクを用いて記録用紙に画像を記録する画像記録装置が知られている。この画像記録装置は、インクジェット方式の記録ヘッドを備え、記録ヘッドのノズルからインク滴を記録用紙へ向けて選択的に噴出する。このインク滴が記録用紙に着弾することによって、記録用紙に所望の画像が記録される。この画像記録装置には、記録ヘッドへ供給するインクを貯蔵するインクカートリッジが設けられる。インクカートリッジは、画像記録装置に設けられた装着部に対して着脱可能である(特許文献1)。
インクカートリッジには、インクの色や材料、残量、メンテナンス状態などを個別に把握するために、メモリモジュールなどの電子部品が設けられることがある。メモリモジュールなどは、インクカートリッジがカートリッジ装着部に装着された状態において、カートリッジ装着部に設けられた接点と電気的に導通されて、記憶しているデータが読出し可能となる(特許文献2)。
特開2009−132098号公報 特開2000−37880号公報
カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジは、少なくともインク供給部が、カートリッジ装着部に対して位置決めされる。メモリモジュールなどの電子部品は、インクとの接触を避けるためにインク供給部から離れて配置されることが多い。しかしながら、インク供給部から離れるほど、インク供給部に対して位置ズレが生じやすくなり、導通が不確実になりやすいという問題がある。
本考案は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷流体カートリッジに設けられた電気的インターフェースが確実に導通される手段を提供することにある。
本考案は、連結部及び接点部材を有するカートリッジ装着部に装着される印刷流体カートリッジに関する。上記連結部に連結されて、収容された印刷流体を流出させる供給部と、本体の外表面に設けられて上記接点部材と接触する電気的インターフェースと、上記本体の外表面において上記電気的インターフェースより上記供給部側に設けられており、上記電気的インターフェースが上記接点部材と接触した状態で上記接点部材から力を受ける凸部と、を有する。
印刷流体カートリッジがカートリッジ装着に装着されると、供給部が連結部と連結される。また、電気的インターフェースが接点部材と導通される。また、凸部が接点部材から力を受けて、カートリッジ装着部において印刷流体カートリッジが位置決めされる。
本考案に係る印刷流体供給装置は、収容された印刷流体を供給部から流出させる印刷流

体カートリッジと、上記印刷流体カートリッジに設けられた電気的インターフェースと、上記印刷流体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、上記カートリッジ装着部に設けられており、上記電気的インターフェースと導通される接点部材と、を具備する。上記接点部材は、上記印刷流体カートリッジが上記カートリッジ装着部から引き出される向きと交差する方向へ出没可能であって、突出位置へ弾性的に付勢されている。上記印刷流体カートリッジは、上記電気的インターフェースより上記供給部側に、突出位置の上記接点部材と当接する凸部を有する。
本考案によれば、凸部が接点部材から力を受けることにより、カートリッジ装着部において印刷流体カートリッジが位置決めされるので、電気的インターフェースが接点部材と確実に導通される。
図1は、本考案の一実施形態としてのカートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図である。 図3は、インクカートリッジ30の内部構成を示す断面図である。 図4は、カートリッジ装着部110の構成を示す断面図である。 図5は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。 図6は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。 図7は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。
以下、適宜図面を参照して本考案の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本考案が具体化された一例にすぎず、本考案の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面が外部に開放された開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。カートリッジ装着部110に装着された状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、画像が記録用紙に

記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インクカートリッジ30]
図2,3に示されるように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。インク室36は、本体31の筐体によって形成されているが、例えば、インクカートリッジ30の外観を形成している本体31の筐体とは別の部材である内部フレームなどによって形成されていてもよい。
インクカートリッジ30は、図2,3に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して矢印50で示される方向(図4参照、以下「挿入及び取出方向50」と称する。)に沿って挿抜される。挿入及び取出方向50は水平方向に沿っている。インクカートリッジ30は、起立状態のままカートリッジ装着部110に挿抜される。この起立状態が、装着姿勢に相当する。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される向きが挿入向き56であり、取り出される向きが取出向き55である。また、起立状態における高さ方向(上下方向)52が、重力方向に相当する。すなわち、インクカートリッジ30は、挿入及び取出方向50に沿ってカートリッジ装着部110に挿入され、また、挿入及び取出方向50に沿ってカートリッジ装着部110から抜き出される。なお、本実施形態では、挿入及び取出方向50が水平方向に沿っているが、挿入及び取出方向50は、重力方向や、水平方向及び重力方向と交差する方向であってもよい。挿入及び取出方向50が例えば重力方向であれば、インクカートリッジ30の前面が下方へ向いていることになる。
図2,3に示されるように、インクカートリッジ30は、平面又は曲面で構成される立体形状、例えば、略直方体形状の本体31を有する。本体31は、全体として、幅方向(左右方向)51に細く、高さ方向(上下方向)52と奥行き方向(前後方向)53が幅方向51よりも大きい扁平形状である。
図2,3に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに挿入向き56前方側となる本体31の壁が前壁40であり、挿入向き56後方側となる本体31の壁が後壁41である。前壁40と後壁41とは、挿入及び取出方向50において対向している。前壁40及び後壁41は、挿入及び取出方向50に延びる左右一対の側壁37,38、側壁37,38と前壁40及び後壁41とを接続し、かつ前壁40の上端から後壁41の上端に渡って挿入及び取出方向50に沿って拡がる上壁39、及び前壁40の下端から後壁41の下端に渡って挿入及び取出方向50に渡って拡がる下壁42、の4つの壁によりそれぞれ区画されている。なお、挿入及び取出方向50は奥行き方向53と平行である。前壁40の外面が前面に相当する。後壁41の外面が後面に相当する。上壁39の外面が上面に相当する。
図2,3に示されるように、本体31の前壁40における高さ方向52の中央付近には、残量検知部33が設けられている。残量検知部33は、インク室36に通ずるように一方が開口された箱形である。また、残量検知部33は、光センサ114(図4参照)から出射されて、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、幅方向51)に進行する光、例えば赤外光を透過させる透光性の樹脂からなる一対の壁と、残量検知部33を確定する透光性の前壁、上壁及び下壁と、を有する。残量検知部33を構成する壁は、幅方向51に進行する光を透過させる。なお、残量検知部33は、透光性の樹脂に対し、光が臨界角を越えた角度で入射されることによって、光を反射させる反射部材としてもよい。また、光は赤外光でもよいし、可視光であってもよい。

残量検知部33の左右一対の壁の間はインクを貯留可能とするために中空とされている。図3に示されるように、残量検知部33の左右一対の壁の間にはセンサーアーム60のインジケータ部62が位置している。センサーアーム60は、板状のアーム本体61の両端に、インジケータ部62及びフロート部63とがそれぞれ設けられたものである。センサアーム60は、インク室36において、幅方向51に沿って延びる支軸64により回動可能に支持されている。センサーアーム60は、インク室36に存在するインク量に対応して回動するものである。センサアーム60は、インジケータ部62が残量検知部33の重力方向下側に位置する下位姿勢と、インジケータ部62が下位姿勢よりも残量検知部33の重力方向上側に位置する上位姿勢に姿勢変化可能である。なお、図3では、インクが所定量以上あり、インジケータ部62が下位姿勢である状態が示されている。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、カートリッジ装着部110に設けられた光センサ114に対して、残量検知部33は、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、幅方向51)に進行する赤外光を所定量以上透過させる状態と、残量検知部33が赤外光を所定量未満に遮光又は減衰させる状態とに変化する。インジケータ部62が上位姿勢であれば残量検知部33は赤外光を透過させ、インジケータ部62が下位姿勢であれば、残量検知部33は赤外光を遮光又は減衰させる。この残量検知部33の透光状態に応じて、インク室36内のインク残量が所定量未満になったことが判定される。
なお、残量検知部33には、センサーアーム60がなくてもよい。光センサ114は、発光素子と受光素子とが挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(インクカートリッジ30の幅方向(左右方向)51に一致する。)に対向されている。そして、発光素子から出射された光は、挿入及び取出方向50と垂直な水平方向に進行し、受光素子に受光される。そして、残量検知部33内にインクがある状態では、発光素子から出射された赤外光が遮断又は減衰され、残量検知部33内にインクがない状態では、発光素子から出射された赤外光が所定量以上透過されるように構成されていてもよい。さらに、残量検知部33が柔らかいフィルムで構成されていてもよい。つまり、残量検知部33内にインクがある状態ではフィルムが膨らんでおり、このフィルムに回動可能なレバーが接触することによって、レバーが赤外光を遮断する位置に保持される。一方、残量検知部33内にインクがない状態ではフィルムが萎んでおり、回動可能なレバーが下方又は上方へ回動して赤外光を遮断しない位置へ回動するように構成されていてもよい。また、残量検知部33内にインクがある状態では、光センサ114の発光素子から出射された赤外光が受光素子に到達しないように反射され、残量検知部33内にインクがない状態では、発光素子から出射された赤外光が受光素子に到達するように反射されるように構成されていてもよい。
本体31の前壁40側における残量検知部33の下側に、インク供給部34が設けられている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、前壁40から挿入及び取出方向50に沿って外側へ突出している。インク供給部34の突出端にはインク供給口71が形成されている。
インク供給口71からインク供給部34の内部空間を通じて、挿入及び取出方向50に延びてインク室36へ通ずるインク流路72が形成されている。インク供給口71は、インク供給バルブ70によって開閉可能に構成されている。インク供給バルブ70は、インク供給部34の内部空間に設けられたコイルバネ73によってインク供給口71側へ付勢されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122(図4参照)が、インク供給口71に挿入されてコイルバネ73の付勢力に抗してインク供給バルブ70を開く。これにより、インク流路72を通ってインク室36から、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122へインクが流出される。
なお、インク供給口71は、必ずしもインク供給バルブ70によって開閉可能な構成に限定されず、例えば、インク供給口71がフィルムなどで閉塞されており、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122がフィルムを突き破ることによりインク供給口71が開かれる構成であってもよい。また、本実施形態では示されていないが、本体31には、負圧に維持された状態のインク室36の気圧を外気圧とするための大気連通口が設けられていてもよい。
本体31の後壁41には、把手80が設けられている。把手80は、後壁41の下端付近から斜め後方へ延びる平板形状である。把手80の形状及び位置は特に限定されるものではなく、ユーザがインクカートリッジ30を交換するときに、本体31をカートリッジ装着部110から取り出すために持ちやすい形状及び配置であればよい。
本体31の外表面、例えば上壁39であって係止部45より前壁40側には、IC基板74が設けられている。IC基板74は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中において接点106(図4参照)と導通し、かつインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態においても接点106と導通する。IC基板74が、電気的インターフェースに相当する。
IC基板74にはICが搭載されており、その表面には、HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77が搭載されている。ICは、半導体集積回路であり、インクカートリッジ30に関する情報、例えば、ロット番号や製造年月日、インク色などの情報を示すデータが読み出し可能に格納されている。
HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77はICと電気的に接続されている。HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、それぞれが奥行き方向53に沿って延出されており、幅方向51に離間されて並んで配置されている。HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、IC基板74の上面に電気的にアクセス可能に露出されている。つまり、HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、装着姿勢の本体31の上側からアクセス可能に露出されている。
本体31の上壁39におけるIC基板74より前面40側には、凸部45が設けられている。凸部45は、側面視において台形であり、前壁40側に配置されて上壁39の外面と交差する斜面46と、後壁41側に配置されて上壁39の外面と交差する斜面47と、上壁39の外面と平行であって斜面46と斜面47と連続する平面48と、を有する。凸部45は、幅方向51においてIC基板74より幅が広く、奥行き方向53から視てIC基板74と重複した位置に設けられている。斜面46は、挿入及び取出方向50に対して鈍角をなし、斜面47は、挿入及び取出方向50に対して鋭角をなす。凸部45には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態で、後述される接点106が係合する。係止部45は、インクカートリッジ30を取出向き55に押し出させる付勢力、すなわち本実施形態ではコイルバネ73からの力を受けるものである。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。
[カートリッジ装着部110]

図4に示されるように、カートリッジ装着部110の筐体を形成するケース101は、プリンタ10の正面側に開口112を有する。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿抜される。ケース101には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能であるが、図4においては、1つのインクカートリッジ30が収容可能なケース101の空間が示されている。
図4に示されるように、ケース101の終面102の下部に接続部103が設けられている。接続部103は、終面102において、ケース101に装着された各インクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置にそれぞれ配置されている。接続部103が連結部に相当する。
接続部103は、インクニードル122と、保持部121とを有する。インクニードル122は、管状の樹脂針からなる。インクニードル122は、ケース101の終面と表裏をなす外面側でインクチューブ20に接続されている。各インクニードル122からケース101の終面と表裏をなす外面側へ引き出された各インクチューブ20は、ケース101の当該外面に沿って上方へ引き上げられたのち、プリンタ10の記録ヘッド21へインクを流通可能に延出されている。なお、図4においては、インクチューブ20は省略されている。
保持部121は、円筒状に形成されている。保持部121の中心にインクニードル122が配置されている。図5に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インク供給部34が保持部121の円筒の内側に挿入される。このとき、インク供給部34の外周面が保持部121の円筒の内周面に密着する。これにより、インク供給部34が保持部121へ所定の間隔をもって挿入される。インク供給部34が保持部121へ挿入されると、インクニードル122がインク供給部34のインク供給口71に挿入される。これにより、インク室36に貯留されているインクが外部へ流出可能となる。インク室36から流出されたインクは、インクニードル122へ流入する。
図4に示されるように、ケース101の終面において、接続部103より重力方向の上側に光センサ114が設けられている。光センサ114は、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子とをそれぞれ有する。発光素子及び受光素子は、それぞれが筐体に囲まれている。光センサ114は、この筐体により形成される外形が馬蹄形である。発光素子は、筐体から一方向、本実施形態では、挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(幅方向51)へ光を照射可能である。受光素子は、筐体に対して一方向から照射された光を受光可能である。このような発光素子と受光素子とが、馬蹄形の筐体において挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(幅方向51)へ所定の間隔を空けて対向配置されている。発光素子と受光素子との間の空間には、インクカートリッジ30の残量検知部33が進入可能である。光センサ114の光路に残量検知部33が進入すると、光センサ114は、残量検知部33による透過光量の変化を検知し得る。
図4に示されるように、ケース101の天面104において、終面102と開口112との間には接点106が設けられている。接点106は、挿入及び取出方向50と直交する幅方向51に離れて3個が配置されている。3個の接点106の配置は、インクカートリッジ30のIC基板74におけるHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77の配置に対応している。各接点106は、天面104から下方へ突出した半円形状である。接点106は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、高さ方向52の上向きへ、すなわち天面104へ没入する向きへ弾性的に変形可能である。接点106は、外力が付与されない状態では、天面104から下向きへ突出して、インクカートリッジ30の凸部45の進路上に位置する。つまり、接点106は、天面106から下向きへ弾性的

に付勢された状態にある。接点106は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、少なくともHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77と斜面47との少なくとも2点と当接する。接点106が、接点部材に相当する。
各接点106は、電気回路を介して演算装置に電気的に接続されている。演算装置は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものであり、プリンタ10の制御部として構成されていてもよい。接点106とHOT電極75とが電気的に導通されることによって、電圧VcがHOT電極75に印加される。接点106とGND電極76とが電気的に導通されることにより、GND電極76がアースされる。接点106とHOT電極75及びGND電極76とが導通されることによって、ICに電力が供給される。接点106とシグナル電極77とが電気的に導通されることにより、ICに格納されたデータにアクセス可能となる。電気回路からの出力は演算装置に入力される。
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、図5〜7が参照されつつ、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される動作が説明される。
図5に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、凸部45の斜面46が接点106と当接する。図6に示されるように、インクカートリッジ30が更に挿入向き56へ挿入されると、接点106は凸部45の斜面46から平面48に相対的に移動して、接点106が上向きへ弾性変形する。図7に示されるように、インクカートリッジ30が更に挿入向き56へ挿入されると、接点106は、凸部45の平面48から斜面47へ移動して、終面102側の一部分が斜面47に当接するとともに、開口112側の一部分がIC基板74のHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77と電気的に接続される。このとき、斜面47と接点106とは、幅方向51に渡って線接触している。接点106が斜面47と接触する幅は、対応するHOT電極75、GND電極76又はシグナル電極77の幅方向51の両端より外側まであることが好ましい。IC基板74のICから読み出された情報は、インクカートリッジ30の種別(インク色や容量など)などの判定ために用いられる。種別などの判定方法については、従来より公知の手法を採用することができるので、ここでは詳細な説明が省略される。
また、残量検知部33は、光センサ114の検知位置に到達する。これにより、光センサ114によってセンサアーム60のインジケータ部62が検知可能となる。
また、インク供給部34は保持部121に接し、インクニードル122が、インク供給部34のインク供給口71に挿入される。インクニードル122がインク供給口71に挿入されてインク供給バルブ70に接し、さらに本体31が挿入向き56へ移動されると、バルブ70がインクニードル122に押されて、コイルバネ73の付勢力に抗してインク供給バルブ70インク供給口71から離れる。そして、インク供給部34が保持部121に挿入され、かつ、インクニードル122がインク供給口71に挿入されることにより、インクカートリッジ30の本体31がケース101に対して、所定の位置に装着される。各図には示されていないが、インクニードル122の先端にはインク導入口が設けられているので、このインク導入口を通じて、インク室36からインクニードル122へインクが流入する。
前述されたようにカートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態においては、インクカートリッジ30のコイルバネ73の付勢力がカートリッジ装着部110のインクニードル122に伝達される。コイルバネ73により、インクカートリッ

ジ30には、取出向き55へ付勢する力が付与される。これに対し、接点106と凸部45とが係合しているので、コイルバネ73による付勢力は、凸部45を介して接点106が受けることとなる。これにより、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110において装着位置に保持される。
インクカートリッジ30のインク室36内のインクが消費されると、使用済みのインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り外され、新しいインクカートリッジ30が装着される。
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り外されるときには、ユーザが、インクカートリッジ30の把手80を持って取出向き55へ引き出す。これにより、接点106は、凸部45の斜面47から平面48に相対的に移動して、接点106が上向きへ弾性変形する。そして、インクカートリッジ30が更に取出向き55へ引き出されると、接点106は、凸部45の平面48から斜面46へ移動して、凸部45と接点106との係合が解除される。その後、インクカートリッジ30は、更に取出向き55へ引き出されて、ケース101の開口112から抜き出される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、凸部45が接点106から力を受けることにより、カートリッジ装着部110においてインクカートリッジ30が装着位置に位置決めされるので、インクニードル122がインク供給口71に挿入された状態で、IC基板74のHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77と接点106との位置決めが精度よくなされて、これらが確実に導通される。
[変形例]
なお、前述された実施形態においては、IC基板74のHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77がインクカートリッジ30の上壁39の外面と平行な面上に設けられているが、凸部45の斜面47上にIC基板74のHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77が設けられていてもよい。また、斜面47上にIC基板74が設けられていてもよい。
また、前述された実施形態においては、凸部45が、インクカートリッジ30の上壁39の全幅方向に渡って設けられているが、凸部45は、奥行き方向53から視て、少なくともIC基板74の一部と重複していればよい。また、斜面47と接点106との当接状態は、面接触であっても点接触であってもよい。
また、前述された実施形態では、コイルバネ73により装着位置のインクカートリッジ30が取出向き55へ付勢されているが、装着位置のインクカートリッジ30を付勢する部材はコイルバネ73に限らず、例えば、大気連通孔を開閉するバルブや、カートリッジ装着部110に設けられたコイルバネやその付勢力を受けるスライド部材により、インクカートリッジ30が取出向き55へ付勢されていてもよい。
30・・・インクカートリッジ(印刷流体カートリッジ)
31・・・本体
34・・・インク供給部(供給部)
39・・・上壁(上面)
40・・・前壁(前面)
41・・・後壁(後面)
45・・・凸部

46,47・・・斜面
48・・・平面
74・・・IC基板(電気的インターフェース)
75・・・HOT電極
76・・・GND電極
77・・・シグナル電極
103・・・接続部(連結部)
106・・・接点(接点部材)
110・・・カートリッジ装着部

Claims (8)

  1. 連結部及び接点部材を有するカートリッジ装着部に装着される印刷流体カートリッジであって、
    上記連結部に連結されて、収容された印刷流体を流出させる供給部と、
    本体の外表面に設けられて上記接点部材と接触する電気的インターフェースと、
    上記本体の外表面において上記電気的インターフェースより上記供給部側に設けられており、上記電気的インターフェースが上記接点部材と接触した状態で上記接点部材から力を受ける凸部と、を有する印刷流体カートリッジ。
  2. 上記本体は、上記供給部が設けられた前面と、当該前面から隔てられて対向する後面と、を有するものであり、
    上記電気的インターフェース及び上記凸部は、前後方向へ拡がる外表面に配置されており、
    上記凸部は、上記前後方向から視て上記電気的インターフェースと少なくとも一部が重なる位置に設けられたものである請求項1に記載の印刷流体カートリッジ。
  3. 上記凸部は、上記電気的インターフェース側に上記本体の外表面と交差する斜面を有する請求項1又は2に記載の印刷流体カートリッジ。
  4. 上記凸部は、上記供給部側に上記本体の外表面と交差する斜面を有する請求項3に記載の印刷流体カートリッジ。
  5. 上記凸部は、上記電気的インターフェース側の斜面と上記供給部側の斜面とを連続する上記本体の外表面に平行な平面を有する請求項4に記載の印刷流体カートリッジ。
  6. 上記凸部は、上記本体の外表面と交差する斜面を有するものであり、上記電気的インターフェースは、上記斜面に設けられたものである請求項1に記載の印刷流体カートリッジ。
  7. 上記電気的インターフェースは、上記前面と上記後面との間に位置する上面に設けられたものであって、上記前後方向及び上下方向に直交する左右方向へ複数の電極が並べられたものであり、
    上記凸部は、上記前後方向から視て上記電気的インターフェースと重なるものである請求項2に記載の印刷流体カートリッジ。
  8. 収容された印刷流体を供給部から流出させる印刷流体カートリッジと、
    上記印刷流体カートリッジに設けられた電気的インターフェースと、
    上記印刷流体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
    上記カートリッジ装着部に設けられており、上記電気的インターフェースと導通される接点部材と、を具備しており、
    上記接点部材は、上記印刷流体カートリッジが上記カートリッジ装着部から引き出される向きと交差する方向へ出没可能であって、突出位置へ弾性的に付勢されており、
    上記印刷流体カートリッジは、上記電気的インターフェースより上記供給部側に、突出位置の上記接点部材と当接する凸部を有する印刷流体供給装置。
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