JP2015223769A - 化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の化粧板は、基材としてケイ酸カルシウム板を使用する。ケイ酸カルシウム板としては、日本工業規格 JIS A5430 繊維強化セメント板にて規定される、ケイ酸カルシウム板 タイプ2 0.8ケイ酸カルシウム板および1.0ケイ酸カルシウム板、厚みは5mm〜12mmが挙げられる。
本発明の化粧板は、塗料塗布により形成される塗料層を有する。当該塗料層は化粧板の化粧層を形成する層であり、文字、図形、記号、採色、光輝性等の意匠性を付与するための着色層、光沢調整や表面保護のためのクリア層等が例示できる。塗料層は、これら着色層やクリア層の少なくとも一層からなる層であればよく、着色層やクリア層単層からなる層であっても、複数層が積層された層であってもよい。
本発明の化粧板においては、ケイ酸カルシウム板上に、シーラー層を設けることも好ましい。シーラー層は、ケイ酸カルシウム板の基材表面強度の向上や、アルカリ成分が塗料層に移行するアルカリ汚染の抑制、また、ケイ酸カルシウム板と塗料層との密着性向上等に好適である。
本発明の化粧板は、塗料層の下層に目止め層を設けることも好ましい。ケイ酸カルシウム板上にシーラー層を設ける場合には、当該シーラー層上に目止め層を設け、当該目止め層上に塗料層を設ける構成を好ましく例示できる。当該目止め層は、その表面が研磨されていると、平滑な基材表面に、着色塗料やクリア塗料を塗工できるため、化粧面が平滑で品質の良い化粧板を得やすくなる。
本発明の化粧板は、ケイ酸カルシウム板の一方の面上に塗料層を有する化粧板であって、含水率測定器により測定される表裏面の含水率差が1質量%以下であることを特徴とする。当該含水率差は、0.8質量%以下であることが好ましく、0.6質量%以下であることがより好ましく、0.4質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明の化粧板を製造する方法としては、ケイ酸カルシウム板に塗料層を形成した後に、当該塗料層を形成した面と他方の面に水打ちする方法を例示でき、以下の(a)〜(c)の各工程を有する製造方法を好ましく使用できる。
(a)ケイ酸カルシウム板の一方の面上に塗料を塗工する工程
(b)前記塗工した塗料を硬化及び/又は乾燥して塗料層を形成する工程
(c)前記塗料層を形成したケイ酸カルシウム板の塗料層を形成した面とは他方の面に水打ちする工程
塗装ケイ酸カルシウム板の反りの大小は、ケイ酸カルシウム板の材料組成等によって異なる場合があるため、2種類のケイ酸カルシウム板を用いて実施した。
基材として、6mm厚のケイ酸カルシウム板(JIS A5430,サイズ:3尺(910mm)×6尺(1820mm),比重 0.82)を用いた。基材の表層強化及びアルカリ成分の溶出を防止するため、基材表面に、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートをシンナーで希釈して、ロールコーターにて固形量換算で65g/m2を塗工した後、十分に乾燥し、シーラー層を形成した。次に、シーラー層の上から、目止め処理層として、紫外線硬化型塗料をロールコーターにて固形量換算で130g/m2を塗工した後、紫外線硬化して、上記シーラー層と併せてベースコート層を形成した。次に、目止め処理層の上からサンディング加工を行い、表面が平滑な、下地処理済みケイ酸カルシウム板を得た。次に、その上から着色塗料として、二液架橋系タイプの白色系アクリルウレタン系エナメル塗料を、フローコーターを用いて固形量換算で40g/m2を塗工した後、70℃〜80℃で20分間乾燥した。
実施例1で、着色塗料を塗工、熱乾燥後おいて、基材裏面に水を塗工したところを、水を塗工せず、代わりに、目止め処理層である紫外線硬化型塗料を塗工し、硬化させた直後に、基材の裏面側に、ロールコーターで水を100g/m2塗工した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の試験体を得た。実施例1と同様にして、比較例1の試験体の表裏面の含水率差を計測したところ、1.3質量%であった。
実施例1で、着色塗料を塗工、熱乾燥後おいて、基材裏面に水を塗工したところを、水を塗工しなかった以外は、実施例1と同様にして、参考例1の試験体を得た。実施例1と同様に、参考例1の試験体の表裏面の含水率差を計測したところ、1.7質量%であった。
上記実施例1、比較例1及び参考例1の塗装ケイ酸カルシウム板について、以下の評価を行った。
塗装ケイ酸カルシウム板は、塗装面同士が面するように、同条件の試験体を4枚ずつ積み上げて、倉庫内で保管した。
保管1週間後、および4週間後に、試験体の反りを測定した。
1週間後の反り測定後は、試験体を元の積み状態に戻し、4週間後の測定のタイミングまで保管した。
反り測定は、試験体1枚ずつを、歪みがなく平滑な定板の上に、塗装面を上にして置いた時の、試験体4隅における定板からの浮き上がり量(mm)を測定し、平均値を求めた。この反り測定を、同条件で作成した4枚の試験体について実施し、その平均値を計算し、試験体の反り量とした。
参考例1の試験片を基準試験片として、1週間後及び4週間後の反り量それぞれに関し、参考例の反り量に対する実施例1及び比較例1の反り量の比を算出し、反りの抑制効果を確認した。評価基準は下記のとおりである。
◎:反り比率が、基準試験片の30%以下
○:反り比率が、基準試験片の50%以下
×:反り比率が、基準試験片の50%を超える
基材として、6mm厚のケイ酸カルシウム板(JIS A5430,サイズ:3尺(910mm)×6尺(1820mm),比重0.88)を用い、着色塗料を塗工、熱乾燥後に、基材裏面に水70g/m2を塗工したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の試験体を得た。実施例1と同様に、表裏面の含水率差を計測したところ、0.9質量%であった。
実施例2で、着色塗料を塗工、熱乾燥後おいて、基材裏面に水を塗工したところを、水を塗工せず、代わりに、目止め処理層である紫外線硬化型塗料を塗工し、硬化させた直後に、基材の裏面側に、ロールコーターで水を70g/m2塗工した以外は、実施例2と同様にして、比較例2の試験体を得た。実施例1と同様に、比較例5の試験体の表裏面の含水率差を計測したところ、1.7質量%であった。
実施例2で、着色塗料を塗工、熱乾燥後おいて、基材裏面に水を塗工したところを、水を塗工しなかった以外は、実施例2と同様にして、参考例2の試験体を得た。実施例1と同様に、参考例2の試験体の表裏面の含水率差を計測したところ、2.0質量%であった。
Claims (8)
- ケイ酸カルシウム板の一方の面上に塗料層を有する化粧板であって、
含水率測定器により測定される表裏面の含水率の差が1質量%以下であることを特徴とする化粧板。 - 前記塗料層が架橋系塗料からなる層である請求項1に記載の化粧板。
- ケイ酸カルシウム板表面にシーラー層を有する請求項1又は2に記載の化粧板。
- 不燃性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の化粧板。
- (a)ケイ酸カルシウム板の一方の面上に塗料を塗工する工程、
(b)前記塗工した塗料を硬化及び/又は乾燥して塗料層を形成する工程、及び、
(c)前記塗料層を形成したケイ酸カルシウム板の塗料層を形成した面とは他方の面に水打ちする工程、
を有することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 前記塗料が架橋系塗料である請求項5に記載の化粧板の製造方法。
- 前記工程(b)における硬化及び/又は乾燥が、熱による硬化及び/又は乾燥である請求項5又は6に記載の化粧板の製造方法。
- 前記工程(c)における水打ちが、含水率測定器により測定される化粧板の表裏面の含水率の差が1質量%以下とする水打ちである請求項5〜7のいずれかに記載の化粧板の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108661270A (zh) * | 2017-03-31 | 2018-10-16 | 深圳市优住住区产业化科技发展有限公司 | 一种pp复合室内装饰板及其制造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848609A (ja) * | 1971-10-18 | 1973-07-10 | ||
JPS61171312A (ja) * | 1985-01-25 | 1986-08-02 | 松下電工株式会社 | 無機質化粧板の製造方法 |
JP2001310413A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-11-06 | Kenzai Gijutsu Kenkyusho:Kk | 窯業系化粧板及びその製造方法 |
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2014
- 2014-05-28 JP JP2014110149A patent/JP2015223769A/ja active Pending
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