JP2015223207A - 飲食物容器 - Google Patents

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伸介 池永
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Abstract

【課題】飲食物容器の栓本体からシール部材を取外す作業を簡単にする。
【解決手段】栓本体10に設けた係合部17により、シール部材11の位置を容器本体1の開口4の内周5との密着に必要な取付け位置に定める。係合部17は、シール部材11を該取付け位置から取外し方向に解放可能な形状とする。栓本体10に設けた可動部19により、シール部材11を取付け位置に規制する。さらに、栓本体10に設けた操作部20を直線的に動かす操作により、可動部19の規制を解除可能とした。これにより、使用者は、栓本体2の環状部12を把持する一方の手で可動部19の規制を解除し、簡単にシール部材11を栓本体10から分離することができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、飲料や食料の携帯に使用される飲食物容器に関する。
飲食物容器は、上端部に開口を形成する内周が設けられた容器本体と、該容器本体の開口を閉塞する着脱式の栓とを備える。従来の栓は、容器本体の開口(肩カバー等)に着脱可能に結合される環状部が設けられた栓本体と、栓本体に着脱可能なシール部材とを有するものが一般的である。シール部材は、容器本体の内周に密着可能なパッキンを有し、当該パッキンが容器本体の開口と栓のシール部材との間から水漏れすることを防止する。この種の栓は、シール部材と栓本体とが着脱可能であり、シール部材を栓本体から取外すことによって、環状部やシール部材の洗浄を行うことができるように構成されている(特許文献1、2)。
特開2011−230848号公報 特開2013−240472号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示される栓は、洗浄時にシール部材を栓本体から取外す作業性に改善の余地がある。すなわち、特許文献1の栓は、栓本体の環状部を一方の手によって把持し、他方の手に力を入れながらシール部材に設けられた係止爪を内径側に撓ませつつシール部材を栓本体から取外す必要があった。また、特許文献2の栓は、栓本体の環状部を一方の手によって把持し、他方の手によってシール部材と栓本体を結合しているパッキンの嵌合力に抗してシール部材を引き抜く必要があった。つまり、特許文献1、2のいずれの栓もシール部材を栓本体から取外す際、両手に力を入れながら取外しの作業を行うものであった。特に洗剤を使用して洗浄する場合等では、環状部やシール部材に付着した洗剤によって各部を把持する手が滑り易くなる。このため、手に力を上手く入れることが困難となり、シール部材を取外す作業が簡単と言えるものではなかった。
もとより、シール部材と栓本体とを結合する係止爪やパッキンによる弾性的な抵抗力を低く設定することによって、シール部材の取外しの簡単化を図ることも考えられる。ところが、栓の水密性を考慮すると、係止爪やパッキンの弾性的な抵抗力を低く設定することは水漏れの可能性を高めるため、望ましいこととは言えない。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、飲食物容器の栓本体からシール部材を取外す作業を簡単にすることにある。
上記の課題を解決するため、この発明は、上端部に開口を形成する内周が設けられた容器本体と、前記開口を閉塞する栓とを備え、前記栓は、前記容器本体に着脱可能に結合される環状部が設けられた栓本体と、前記栓本体に着脱可能なシール部材と、を有し、前記シール部材は、前記内周に密着可能なパッキンを有する飲食物容器に係る。本飲食物容器においては、前記栓本体は、当該栓本体に対する前記シール部材の位置を前記パッキンが前記内周に水密に密着する取付け位置に定める係合部と、前記係合部によって前記取付け位置に定められた前記シール部材が当該栓本体から取外れる取外し方向に動くことを規制する規制位置と、当該シール部材が前記取外し方向に動くことを許容する解除位置との間を移動可能な可動部と、前記可動部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させる操作を受け付ける移動可能な操作部と、を有し、前記係合部は前記シール部材を該取付け位置から前記取外し方向に解放可能な形状に形成されており、前記シール部材は、前記操作部の移動によって前記可動部が前記規制位置から前記解除位置へ移動することにより、前記取外し方向に解放可能な状態にせしめられる構成を採用したものである。なお、この発明において、上下方向は、飲食物容器の底面を水平面上に置いたとき、当該水平面に直角な向きとなる方向のことを意味する。
上記構成によれば、使用者によって操作部が操作されると、操作部の移動に伴って可動部が規制位置から解除位置へ移動する。操作部への操作自体は、使用者が栓本体に設けられた操作部を動かすだけであるため、栓本体を把持する一方の手で容易に操作部を操作することが可能である。すなわち、一方の手で栓本体を把持する使用者が、当該一方の手によって操作部から可動部を規制位置から解除位置に移動させることにより、シール部材が抵抗なく栓本体から取外れる解放状態にせしめられるため、他方の手で栓本体からシール部材を簡単に取り外すことができる。
また、前記操作部は、直線方向に移動するように設定されているのが好ましい。これによれば、使用者は、シール部材の取外しに際し、操作部を直線的に押圧すればよいので、操作性を向上させることができる。
特に、前記直線方向が前記環状部の径方向に設定されていると、操作性をより向上させることができる。特に、栓本体の環状部が人の手で握持可能なサイズで設計されている場合、栓を握持しながら操作部を操作することが可能である。
また、前記係合部は、前記取外し方向と異なる方向への前記シール部材の動きを阻止する係合壁部を有するのが好ましい。これにより、係合壁部によってシール部材の動きが取外し方向に特定されるため、使用者は栓本体に対してシール部材を取外し方向に無意識に動かすことができ、栓本体からシール部材をより簡単に取り外すことができる。しかも、シール部材の取外しのみならず取付けの際には、係合壁部によってシール部材が取付け位置に向かって案内されるため、栓本体にシール部材を簡単に取り付けることができる。
また、前記係合壁部が、前記栓本体に対して前記シール部材の上方移動を阻止する第1係合壁面と、前記栓本体に対して前記シール部材の下方移動を阻止する第2係合壁面と、前記栓本体に対して前記シール部材の径方向移動を阻止する第3係合壁面と、前記栓本体に対する前記取外し方向への前記シール部材の回転を阻止する第4係合壁面とを有しており、前記栓本体は、前記可動部が前記規制位置から前記解除位置へ移動したときに、前記第2係合壁面の上方から外れた位相まで前記シール部材を前記取外し方向に付勢する付勢部を有するのが好ましい。これにより、第1〜第3係合壁面によって、シール部材を栓本体に対して上下方向および径方向について位置決めし得るとともに、開口と水密に密着するためのパッキンの位置決めを行い得る。しかも、シール部材は、第4係合壁面によって、第1〜第3係合壁面にて位置決めの有効な位置となったところ(取付け位置)で周方向回転が停止される。そして、規制位置にある可動部は、シール部材が取付け位置からの取外し方向に動くことを阻止する。この阻止により、シール部材が不意に取付け位置から外れることを防止することができる。すなわち、取付け位置にあるシール部材を栓本体に対して確実に係合させることができる一方で、使用者は、栓本体を把持する一方の手で操作部を動かすと、付勢部によってシール部材が取外し方向に回転させられるので、他方の手によりシール部材を栓本体から簡単に取外すことができる。
また、前記付勢部は、前記シール部材が前記栓本体に未装着のときに前記環状部と前記容器本体との結合を邪魔する待機位置に配置され、かつ前記栓本体に装着された前記シール部材によって当該待機位置から当該結合を許容する使用位置へ配置されるのがより好ましい。これにより、使用者がシール部材を付け忘れたまま栓を容器本体に取り付けようとしたとき、待機位置にある付勢部によって栓の取付けを防止することができる。すなわち、シール部材の付忘れ防止と、シール部材の取外し簡単化とを同じ付勢部を利用して実現することが可能になる。
この発明によれば、使用者によって操作部が操作されると、操作部の移動に伴って可動部が規制位置から解除位置へ移動する。操作部への操作自体は、使用者が栓本体に設けられた操作部を動かすだけであるため、栓本体を把持する一方の手で容易に操作部を操作することが可能である。すなわち、一方の手で栓本体を把持する使用者が、当該一方の手によって操作部から可動部を規制位置から解除位置に移動させることにより、シール部材が抵抗なく栓本体から取外れる解放状態にせしめられるため、他方の手で栓本体からシール部材を簡単に取り外すことができる。
この発明の第1実施形態の飲食物容器の外観を斜め上方向から示す部分斜視図 第1実施形態の飲食物容器を図1のII−II線の断面で示す縦断面図 第1実施形態の飲食物容器を図1のIII−III線の断面で示す縦断面図 第1実施形態の栓を示す分解斜視図 (a)は、第1実施形態のシール部材の平面図、(b)は、第1実施形態のシール部材の斜視図 第1実施形態の係合部の部分断面図 (a)は、第1実施形態のシール部材を栓本体に対して取付け位置に配置する回転の準備状態を示す部分横断面図、(b)は、同(a)から当該回転を実行中の状態を示す部分横断面図、(c)は、同(b)から当該回転を終えた状態を示す部分横断面図、(d)は、シール部材を栓本体から取外す逆回転の準備状態を示す部分横断面図 第1実施形態の案内部と可動部を示す部分斜視図 第1実施形態の可動部の往復移動範囲を示す断面図 第1実施形態の案内部と付勢部を示す断面図 第1実施形態の付勢部の往復移動範囲を示す断面図 第1実施形態の付勢部の往復移動範囲と容器本体の側周上部の関係を示す断面図 (a)は、第2実施形態のシール部材を栓本体に対して取付け位置に配置する回転の準備状態を示す部分横断面図、(b)は、同(a)から当該回転を実行中の状態を示す部分横断面図、(c)は、同(b)から当該回転を終えた状態を示す部分横断面図、(d)は、シール部材を栓本体から取外す逆回転の準備状態を示す部分横断面図
この発明に係る飲食物容器の一例としての第1実施形態を添付図面(図1〜12)に基づいて説明する。なお、図1〜3は、この飲食物容器の底面を水平面上に置いた状態を前提に描いている。同図中の上下方向とは、この発明における上下方向に相当する。また、径方向とは、本飲食物容器の中心を上下方向に通過させた軸線Lに直角な方向のことをいい、周方向とは、前記軸線L周りの方向のことをいう。
この飲食物容器は、図1に示すように、平坦面上に載置可能な容器本体1と、該容器本体1の上端部に設けられる栓2とを備える。
容器本体1は、図2に示すように、上端部3に開口4を形成する内周5が設けられた有底円筒状に形成されており、ステンレス鋼製の内びん6および外びん7の間を真空にせしめて構成される真空二重びん(まほうびん)となっている。この容器本体1は、内びん6の上端側の内周5において縮径となっている絞り部9を有する。該絞り部9は容器本体1の最小内径部を形成する。開口4は、内びん6の内部に形成された使用空間のうち、絞り部9の最小内径部よりも高い(上側の)領域に形成されている。
また、容器本体1は、内びん6と外びん7の上部に位置する溶接部に強制嵌合された肩カバー8を有する。この肩カバー8は、当該溶接部から上方に延在する態様で設けられた合成樹脂製の環状筒部材であり、内面側に開口4(の一部)を形成する。肩カバー8は、外面に唇が当てられながら容器本体1が傾けられることにより、内びん6内の使用空間に収容された飲食物を開口4から摂取可能にせしめている。また、肩カバー8は、外面において栓2と螺合するための雄ねじが形成されている。
栓2は、図2に示すように、開口4を閉塞するものであって、容器本体1の上部に結合される栓本体10と、該栓本体10に着脱可能なシール部材11とを有する。
栓本体10は、容器本体1の肩カバー8に着脱可能に結合する環状部12と、該環状部12の上部を覆う天壁部13とを備える。環状部12は、人の手で握持可能なサイズ(例えば直径が5〜8cmが好適)で形成され、内面側に雌ねじが形成されており、肩カバー8の雄ねじと螺合可能となっている。このため、容器本体1に対して栓2が着脱可能となっており、この螺合操作により環状部12の内側に沿って肩カバー8が配置されるようになっている。なお、雄ねじ及び雌ねじによる螺合の軸線は、容器本体1の軸線L(上下方向)と一致するように設定されている。一方、天壁部13は、環状部12の上端部を閉塞する態様で形成された円板状に形成されており、これにより環状部12と天壁部13とが有天筒状を形成している。
シール部材11は、底部14aによって有底筒状に形成された筒状部14と、該筒状部14の下端周縁部に配置されるパッキン15とを有する。シール部材11は、有天筒状の環状部12および天壁部13の内側に下方側から挿入された状態で配置され、栓本体10(絞り部9)に対するパッキン15の位置を特定する。また、パッキン15は、絞り部9に密着可能な環状になっている。本実施形態において密着箇所は、絞り部9のうち、最小内径部から上側に連なる斜面域16に設定されている。したがって、シール部材11が栓本体10に取り付けられているときに栓2が容器本体1に結合することにより、パッキン15を絞り部9に対して水密に密着せしめることができる。
筒状部14は、図5、図7に示すように、側面部が径方向内側に突出してなる段差面14bが形成されている。また、この筒状部14は、側面部が径方向内側に隆起して形成される第1カム面14cおよび第2カム面14dを有する。これら段差面14bおよび第1カム面14c、第2カム面14dの作用については後述する。
また、栓本体10は、図2、3に示すように、この栓本体10に対してシール部材11の位置を所定の位置に定める係合部17と、保持する部材を所定方向に案内する案内部18と、外力に応じて可動する可動部19と、使用者からの操作を受け付ける操作部20と、シール部材11を付勢する付勢部21と、を有する。
係合部17は、栓本体10に対するシール部材11の位置を、パッキン15が絞り部9(内周5)に水密に密着する位置(取付け位置)に定める。ここにいう取付け位置は、環状部12を肩カバー8に結合した状態で栓2を容器本体1に装着した際に、パッキン15が上述の密着箇所に全周に亘って密着する状態が得られる範囲に限定される。このため、筒状部14(底部14a)とパッキン15とによって開口4が閉塞されるので、開口4とシール部材11との間から水漏れすることを防止することができる。
具体的には、係合部17は、天壁部13の下面隅部に位置する第1係合壁面22と、環状部12の内周面に形成された雌ねじの上面に位置する第2係合壁面23と、該第2係合壁面23に隣接し環状部12の内周面により形成される第3係合壁面24と、第2係合壁面23から軸方向に立設する第4係合壁面25とを含む係合壁部を備える。第1〜3係合壁面22〜24は、図4に示すように、周方向に延びる溝状部26を形成する。
また、シール部材11は、図4〜図6に示すように、シール部材11における筒状部14の上端周縁部から径方向外側に延在する突壁27を備える。この突壁27は、厚みtで形成された平板状の突片であり、周方向について3箇所に設けられている。
前述の溝状部26は、周方向に所定の間隙iを空けて配置させている。ここでの間隙iは、各溝状部26間を各突壁27が上下方向に通過可能な周方向幅に設定されている。溝状部26は、図6に示すように、第1係合壁面22と第2係合壁面23による上下方向の溝幅がw(少なくともw>t)で形成されている。また、第4係合壁面25は、図4に示すように、側面視において第2係合壁面23および第3係合壁面24の左端部同士を連続させる態様で軸方向(上下方向)に沿った壁状に形成されている。このような第1係合壁面22〜第4係合壁面25は、環状部12と共に一体の部品として簡単に形成することができる。
而して、第1係合壁面22は、栓本体10に対してシール部材11の上方移動を阻止する。第2係合壁面23は、栓本体10に対してシール部材11の下方移動を阻止する。第3係合壁面24は、栓本体10に対してシール部材11の径方向移動を阻止する。第4係合壁面25は、栓本体10に対してシール部材11を一方への周方向回転を阻止する。なお、ここでの「一方への周方向回転」とは、後述するような栓本体10に対してシール部材11を取付けるために回転させる方向を意味し、以下この方向を「取付け方向」とする。
そしてこのような係合壁部(係合壁面22〜25)とは、つまり溝状部26が行き止まり構造になっていることを意味する。したがって、溝状部26に突壁27が進入して行き止まり構造に突き当たる位置で一方への突壁27による周方向回転が阻止され、栓本体10に対するシール部材11の位置が取付け位置に特定されるようになっている。このため、係合壁部は、取付け位置にある突壁27がそれ以上取付け方向に向かって動くことを阻止することとなる。
一方で、係合壁部は、突壁27が溝状部26(取付け位置を含む)内において解放状態となる形状に形成されている。つまり、係合壁部は、取付け位置にある突壁27が他方へ周方向回転することを許容する。ここでの「他方への周方向回転」とは、後述するような栓本体10に対してシール部材11を取外すために回転させる方向を意味し、以下この方向を「取外し方向」とする。
ついては、栓本体10に対するシール部材11の取付け方向および取外し方向への動きに関して以下に具体的に説明する。図7(a)に示すように、栓本体10に対するシール部材11の周方向位相について、間隙iと各突壁27とが対応する周方向位相を栓本体1とシール部材11とにおける第1位相とする。第1位相のとき、シール部材11を栓本体10の下方から上方に移動させれば、第1係合壁面22に筒状部14の上端部が突き当たる状態となる。
そして、図7(b)に示すように、シール部材11を第1係合壁面22に突き当てた状態のまま取付け方向(同図中の矢線A方向)にシール部材11を回転させることにより、図7(c)に示すように、突壁27が溝状部26に進入していき、やがて第4係合壁面25に突き当たり、シール部材11が取付け位置に配置される。これにより、シール部材11は栓本体10に対して取外し方向以外の方向には移動できないようになる。なお、この取付け位置にある状態における栓本体10に対するシール部材11の周方向位相を、第2位相とする。
このような係合部17により、突壁27を有するシール部材11と係合壁部(係合壁面22〜25)を有する栓本体10とにおいては、係合部17の係合壁部によってシール部材11の動き(取付け方向および取外し方向をなす動き)が特定される。このため、使用者は栓本体10に対してシール部材11を取外し方向に無意識に動かすことができ、栓本体からシール部材をより簡単に取り外すことができる。なお、本実施形態では、第1係合壁面22〜第4係合壁面25は、環状部12に一体的に形成されている。
案内部18は、図2〜4に示すように、天壁部13の下面に固定されており、可動部19および付勢部21を保持しており、該可動部19および付勢部21を後述する所定方向に各々案内する。
可動部19は、図8、図9に示すように、案内部材18によって1本の直線に沿った方向(直線方向)に往復スライドが可能な状態で保持されている。ここにおける一本の直線とは、図9における左右方向(環状部12の径方向)に設定されているため、当該1本の直線に特定された径方向に沿って可動部19がスライドする。具体的には、可動部19は、図7(d)、図9において実線で示すように、係合部17によって取付け位置に定められたシール部材11が栓本体10から取外し方向に動くことを規制する位置(規制位置)と、図7(d)、図9において二点鎖線で示すように、シール部材11が取外し方向に動くことを許容する位置(解除位置)との間をスライド移動可能となっている。
具体的には、図7(c)に示すように、可動部19が上記規制位置に配置されている場合において、可動部19は、取付け位置にあるシール部材11の段差面14bに対して、取外し方向(同図中の矢線B方向)に対向する係止壁28を有している。このため、可動部19は、シール部材11の取外し方向への周方向回転を係止壁28が段差面14bに突き当たることによって阻止することができ、取付け位置でのシール部材11の動き(取外し方向への周方向回転)を規制することが可能である。
また、この可動部19は、図9に示すように、案内部18との間において設けられた第1リターンスプリング29によって環状部12についての径方向外側に向かって付勢されている。すなわち、第1リターンスプリング29の弾性力によって、可動部19は解除位置側から規定位置に向かって付勢されている。ここにおいて筒状部14は、シール部材11が栓本体10に対して第1位相から第2位相に向かうに連れて第1カム面14cの側面部が内側に突出しており、第2位相となったときに可動部19が段差面14bを乗り越えるように形成されている。このため、シール部材11の第1位相と第2位相間の位相変化に応じて、係止壁28が第1カム面14cを滑りながら案内部18に沿ってスライドする。そして係止壁28がシール部材11の段差面14bを乗り越えると、第1リターンスプリング29の弾性力によって可動部19は規制位置に移動する。
操作部20は、図1、図2に示すように、環状部12と天壁部13との間および筒状部14と天壁部13との間を径方向に連通する連通路30を通って可動部19まで連続している。操作部20の移動方向は、環状部12の径方向について直線的に移動するように設定されている。このため、操作部20の移動に伴って可動部19が移動する。また、操作部20は、第1リターンスプリング29によって付勢される可動部19から付勢力を受けているため、同様に径方向外側に配置される。また、操作部20は、使用者からの操作を受け付けることが可能な位置で支持されている。なお、本実施形態の操作部20は可動部19と一体の部品として成形されている。
而して、図7(d)、図9において白矢印で示すように、使用者により環状部12の直径線上に位置する操作部20が径方向の一方向へ直線的に移動される(すなわち操作部20が環状部12の径方向へ押圧する)。すると、可動部19が規制位置から解除位置へと移動する。すなわち、シール部材11は、操作部20の移動によって可動部19が規制位置から解除位置へ移動することにより、栓本体10に対してシール部材11が取外し方向に周方向回転することを規制するものがなくなる。このため、シール部材11は取外し方向に解放可能な状態にせしめられる。したがって、取付け位置(第2位相)にあるシール部材11を取外し方向(同図中の矢線B方向)へ回転させれば、図7(a)に示すように第1位相へ戻るため、シール部材11を栓本体10から取外すことができる。
また、図7(a)に示すように、使用者により栓本体10に対して第1の位相にシール部材11が配置され、栓本体10に対してシール部材11が取付け方向(同図中の矢線A方向)に回転される。すると、シール部材11の係止壁28が第1カム面14cを滑りながら案内部18に沿ってスライドし、やがて段差面14bを乗り越える。このことにより、シール部材11が取付け位置に配置されるとともに、可動部19が第1リターンスプリング29の弾性力によって解除位置から規制位置に移動する。したがって、栓本体10に対するシール部材11の動きが規制される。
付勢部21は、図3、図10、図11に示すように、可動部19の側方に配置されており、従節体31と、第2リターンスプリング32とを有する。従節体31は、案内部18に対して1本の直線に沿った方向に往復スライド可能な状態に保持されており、スライド方向が可動部19のスライド方向と同方向(平行方向)に設定されている。また、第2リターンスプリング32は、従節体31と案内部18との間に介在しており、その弾性力によって従節体31の径方向内側から径方向外側(スライド方向)に向かって付勢する。これにより、従節体31は、図11、図12において実線で示すように、シール部材11が栓本体10に未装着のときに環状部12と肩カバー8(容器本体1)との結合を邪魔する位置(待機位置)に配置される。一方で、従節体31は、シール部材11が栓本体10に装着されたとき、栓本体10に装着されたシール部材11によって環状部12と肩カバー8(容器本体1)との結合を許容する位置(使用位置)に配置される。
シール部材11における筒状部14の第2のカム面14dが第1位相から第2位相に向かうに連れて縮径しているため、従節体31は、図7(a)〜7(c)に示すように、シール部材11の第1位相と第2位相間の位相変化に応じて第2カム面14dを滑っていく。したがって、待機位置にあった従節体31は、径方向外側にある待機位置から径方向内側にある使用位置に向かって移動することとなる。
以上のような実施形態に係る飲食物容器によれば、図7(d)中において白矢印で示されるように、使用者によって操作部20が操作されると、移動後の操作部20に伴って可動部19が規制位置(可動部19を実線で示した位置)から解除位置(可動部19を二点鎖線で示した位置)へ移動する。ここにおいて、係合部17は、突壁27が溝状部26内において解放状態となる形状に形成されていることになっていることより、取付け位置にあるシール部材11は取外し方向に対して抵抗なく周方向に回転し易い状態となっている。すなわち、一方の手で栓本体10を把持する使用者が、当該一方の手によって操作部20から可動部19を規制位置から解除位置に移動させることにより、シール部材10が抵抗なく栓本体10から取外れる解放状態にせしめられるため、他方の手で栓本体10からシール部材11を簡単に取り外すことができる。
また、操作部20は、直線方向に移動するように設定されているため、使用者は、シール部材11の取外しに際し、操作部20を直線的に押圧すればよいので、操作性を向上させることができる。しかも、操作部20は、直線方向が環状部12の径方向に設定されているため、操作性がより向上している。また、環状部12が人の手で握持可能なサイズで設計されている場合、栓2を握持しながら操作部20を操作することができる。
また、付勢部21が待機位置および使用位置に配置されるものであるため、使用者がシール部材11を付け忘れたまま栓2を容器本体1に取り付けようとしたとき、待機位置にある付勢部によって栓2の取付けを防止することができる。
第2実施形態を図13に基づいて説明する。以下、第1実施形態と異なる点のみを述べるに留める。本実施形態においては、可動部19が規制位置から解除位置へ移動したときに、付勢部21が第2係合壁面23の上方から外れた位相までシール部材11を取外し方向に付勢する。
筒状体14は、図13(a)〜(c)に示すように、使用位置にある従節体31から付勢力を受けるように第2カム面14dが対向して形成されている。したがって、使用者により操作部20が操作されると、可動部19が規制位置から解除位置へ移動するため、シール部材11が取外し方向に解放可能な状態にせしめられる。すると、使用位置にある従節体31は、第2リターンスプリング32の付勢力によって待機位置の方へ付勢されて待機位置に復帰しようとする。この従節体31の復帰は、第2カム面14dによって、シール部材11の取外し方向(矢線B方向)への回転に変換される。このようにして、従節体31は、可動部19が規制位置から解除位置へ移動したときに、第2位相にあるシール部材11を第1位相まで取外し方向(矢線B方向)へ回転させる。すなわち、第2実施形態によれば、シール部材11の取外しをより簡単化することができる。また、シール部材11が栓本体10に取付けられていない場合は、付勢部21が待機位置に配置されているため、シール部材11の付け忘れを確実に防止することが可能になる。
なお、この発明の技術的範囲は、上述の各実施形態や各実施例に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づく技術的思想の範囲内での全ての変更を含むものである。例えば、操作部を周方向の複数個所に設け、いずれか一か所の操作部の直線移動によって可動部が動くようにしてもよい。
1 容器本体
2 栓
3 上端部
4 開口
5 内周
10 栓本体
11 シール部材
12 環状部
14 筒状部
14b 段差面
14c 第1カム面
14d 第2カム面
15 パッキン
17 係合部
19 可動部
20 操作部
21 付勢部
22 第1係合壁面
23 第2係合壁面
24 第3係合壁面
25 第4係合壁面
26 溝状部
27 突壁
28 係止壁
29 第1リターンスプリング
31 従節体
32 第2リターンスプリング

Claims (6)

  1. 上端部に開口を形成する内周が設けられた容器本体と、前記開口を閉塞する栓とを備え、前記栓は、前記容器本体に着脱可能に結合される環状部が設けられた栓本体と、前記栓本体に着脱可能なシール部材と、を有し、前記シール部材は、前記内周に密着可能なパッキンを有する飲食物容器であって、
    前記栓本体は、
    当該栓本体に対する前記シール部材の位置を前記パッキンが前記内周に水密に密着する取付け位置に定める係合部と、
    前記係合部によって前記取付け位置に定められた前記シール部材が当該栓本体から取外れる取外し方向に動くことを規制する規制位置と、当該シール部材が前記取外し方向に動くことを許容する解除位置との間を移動可能な可動部と、
    前記可動部を前記規制位置から前記解除位置へ移動させる操作を受け付ける移動可能な操作部と、を有し、
    前記係合部は前記シール部材を該取付け位置から前記取外し方向に解放可能な形状に形成されており、
    前記シール部材は、前記操作部の移動によって前記可動部が前記規制位置から前記解除位置へ移動することにより、前記取外し方向に解放可能な状態にせしめられる、
    ことを特徴とする飲食物容器。
  2. 前記操作部は、直線方向に移動するように設定されている請求項1に記載の飲食物容器。
  3. 前記直線方向が前記環状部の径方向に設定されている請求項2に記載の飲食物容器。
  4. 前記係合部は、前記取外し方向と異なる方向への前記シール部材の動きを阻止する係合壁部を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の飲食物容器。
  5. 前記係合壁部が、前記栓本体に対して前記シール部材の上方移動を阻止する第1係合壁面と、前記栓本体に対して前記シール部材の下方移動を阻止する第2係合壁面と、前記栓本体に対して前記シール部材の径方向移動を阻止する第3係合壁面と、前記栓本体に対する前記取外し方向への前記シール部材の回転を阻止する第4係合壁面とを有しており、
    前記栓本体は、前記可動部が前記規制位置から前記解除位置へ移動したときに、前記第2係合壁面の上方から外れた位相まで前記シール部材を前記取外し方向に付勢する付勢部を有する請求項4に記載の飲食物容器。
  6. 前記付勢部は、前記シール部材が前記栓本体に未装着のときに前記環状部と前記容器本体との結合を邪魔する待機位置に配置され、かつ前記栓本体に装着された前記シール部材によって当該待機位置から当該結合を許容する使用位置へ配置される請求項5に記載の飲食物容器。
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