JP2015220772A - 2電源システム及び電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部抵抗の高い方のサブバッテリの劣化を抑制する2電源システム及び電動車両を提供する。
【解決手段】サブバッテリ22は放電のみを行い、加速時は駆動モータ25へ出力し、減速時は駆動モータ25で回生電流が発生してもダイオードD2にてブロックし、回生電流及びサブバッテリ22の出力を全て内部抵抗の低い方のメインバッテリ21に充電する。このため、サブバッテリ22が過渡状態(充放電)を繰り返すことによる電力損失の発生が防止され、且つ放電の開始と停止を頻繁に繰り返すことによる抵抗上昇分が低減されるため、サブバッテリ22の温度上昇及び劣化が抑制(防止)される。
【選択図】図3

Description

この発明は、負荷に電力を供給する第1蓄電器及び第2蓄電器を備える2電源システム及び前記負荷を駆動モータとする前記2電源システムを搭載した電動車両に関する。
近時、グリーンウェイブ活動が提唱され、CO2排出低減等の観点から環境性能に優れた電動車両が注目を集めている。
ここで、電動車両には、動力源を駆動モータとし、少なくとも蓄電器を動力資源とする、いわゆるEV(電気自動車)の他、HEV(ハイブリッド自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)及びFCV(燃料電池自動車)等が含まれる。
特許文献1には、第1蓄電器及び第2蓄電器を有する2電源システムからなる電気自動車用バッテリが提案されている。
特許文献1に記載された電気自動車用バッテリは、高出力密度型二次電池(リチウムイオン電池)と高エネルギ密度型二次電池(リチウムイオン電池又はリチウムポリマ電池)とを並列に接続し、これら並列接続された二次電池の直流充電電力を交流電力に変換して駆動モータに供給すると共に、前記駆動モータの交流発電電力である回生電力を直流電力に変換して前記並列接続二次電池を充電するように構成されている(特許文献1の[0013])。
特開平11−332023号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された電気自動車用バッテリにおいては、電動車両の駆動モータの力行動作と回生動作とが頻繁に繰り返されることから、特に、高出力密度型二次電池に比較して内部抵抗の高い高エネルギ密度型二次電池の発熱回数が多く、温度上昇により劣化が促進されて電池寿命が短くなり、ひいては2電源システムの電気自動車用バッテリの寿命が短くなるという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、2電源システムを構成する内部抵抗の高い方の蓄電器(この発明では第2蓄電器という。)の劣化を抑制することを可能とする2電源システム及び電動車両を提供することを目的とする。
この発明に係る2電源システムは、負荷と、前記負荷に電力を供給する第1蓄電器と、前記負荷に電力を供給し、且つ前記第1蓄電器よりも内部抵抗の高い第2蓄電器と、少なくとも前記第2蓄電器の放電を制御する電力制御器と、を備える2電源システムであって、前記電力制御器は、前記負荷が動作中であるとき、前記第2蓄電器への充電を行わないことにしている。
この発明によれば、負荷が動作中であるとき、内部抵抗の高い第2蓄電器への充電を行わないようにしたので、前記第2蓄電器の充電過渡状態の発生が防止されることから、前記第2蓄電器の温度上昇が抑制され、結果として前記第2蓄電器の劣化を抑制することができる。
この場合、前記電力制御器は、放電開始条件を満たすときに前記第2蓄電器の放電を開始し、放電終了条件を満たすまで前記第2蓄電器の放電をし続けることが好ましい。
このように、第2蓄電器が一度放電を開始したら放電中はもちろん、例えば負荷から第1蓄電器へ電力を回生している間も放電終了条件を満たすまでは、第2蓄電器は放電をし続けることができる。その結果、放電初期には内部抵抗が高くなり温度が高くなり易い第2蓄電器の放電初期状態の発生回数を少なくできるため、第2蓄電器の温度上昇を防止することができる。
なお、放電開始条件と放電終了条件とは、例えば温度が、上限温度を下回っているとき(放電開始条件)、上限温度を上回ったとき(放電終了条件)と同一条件に設定してもよく、異なる条件としてもよい。なお、同一条件に設定する場合には、ハンチングを防止するために、ヒステリシスを設けてもよい。
異なる条件としては、前記放電開始条件は、前記第2蓄電器の温度が上限温度を下回る温度になっていることを含み、前記放電終了条件は、前記第2蓄電器の残容量がゼロ値となったときとしてもよい。これにより内部抵抗の高い第2蓄電器の劣化を抑制しつつ、第1及び第2蓄電器のエネルギを使い切ることができるので、2電源システムが適用された装置の動作時間を長くすることができる。
また、前記電力制御器は、前記第2蓄電器からの放電電流が、一定の電流値となるように制御することが好ましい。このように、内部抵抗の高い前記第2蓄電器からの放電は、一定の電流値で行うよう放電電流を制御することで、電流値の変化を抑制できるため第2蓄電器の温度上昇が抑制され、結果として第2蓄電器の劣化を抑制することができる。
さらに、前記電力制御器は、前記第1蓄電器の充電時内部抵抗が所定値以下になるまで放電したときに前記放電開始条件を満たすものとして前記第2蓄電器から放電を開始させ、前記放電電流を前記第1蓄電器の充電電流として受け入れさせるようにしてもよい。これによれば、前記第1蓄電器が前記第2蓄電器からの放電電流を充電電流として受け入れる前に、前記第1蓄電器の充電時内部抵抗が所定値以下になる迄、前記第1蓄電器を放電させた後に、前記第2蓄電器から前記充電電流を受け入れることになるので、充電電流による第1蓄電器の充電損失(充電時内部抵抗×充電電流)が小さくなり、2電源システムの総合効率であるシステム効率を上げることができる。
さらにまた、前記電力制御器は、前記第1蓄電器の残容量が所定値以下になるまで放電したときに前記放電開始条件を満たすものとして前記第2蓄電器から放電を開始させ、前記放電電流を前記第1蓄電器の充電電流として受け入れさせるようにしてもよい。これによれば、前記第1蓄電器が前記第2蓄電器からの放電電流を充電電流として受け入れる前に、前記第1蓄電器の残容量が所定値以下になる迄(上述した充電時内部抵抗が所定値以下になる迄と等価な条件)、前記第1蓄電器を放電させた後に、前記第2蓄電器から前記充電電流を受け入れることになるので、この場合においても、充電電流による第1蓄電器の電力損失(充電時内部抵抗×充電電流)が小さくなり、2電源システムの総合効率であるシステム効率を上げることができる。
さらにまた、前記負荷を、前記動作中に力行動作又は回生動作を行う駆動モータとして、前記電力制御器は、前記駆動モータの回生動作に伴う回生電流を、前記第1蓄電器のみに充電電流として受け入れさせることが好ましい。つまり、駆動モータの回生動作に伴う回生電流を、内部抵抗の低い第1蓄電器のみに充電電流として受け入れさせるように構成したので、内部抵抗の高い第2蓄電器の温度上昇及び劣化を回避することができる。加えてシステムとしての回生効率を向上させることが可能となる。
上記の2電源システムを搭載した電動車両であって、当該電動車両の前後方向に沿って、前記駆動モータ、前記第1蓄電器、及び前記第2蓄電器の順に配置されている電動車両もこの発明に含まれる。
このように、駆動モータに電力を供給する、内部抵抗の低い第1蓄電器を前記駆動モータに近い側に配置した(内部抵抗の高い第2蓄電器を前記駆動モータから遠い側に配置した)ので駆動モータと前記第1蓄電器を電気的に接続する線路を短くすることができ前記駆動モータの力行時における前記線路での損失を低減でき、また、前記駆動モータが動作中であるときに、前記駆動モータの回生電力が前記第1蓄電器のみに充電されることとしたので、前記駆動モータの回生時にも前記線路での損失を小さくすることができ、頻繁に充放電電流が流れる前記線路を短くできるので、前記線路からの不要輻射も小さくすることができる。
この発明によれば、負荷が動作中であるとき、内部抵抗の高い第2蓄電器への充電を行わないようにしたので、前記第2蓄電器の充電過渡状態の発生が防止されることから、前記第2蓄電器の温度上昇が抑制され、結果として前記第2蓄電器の劣化を抑制することができる。
この実施形態に係る2電源システムが提供された電動車両の概略回路ブロック図である。 前記電動車両の模式的構成図である。 コンバータが降圧コンバータとして降圧モードで動作する際の電動車両の概略回路ブロック図である。 降圧モード時の動作概要表の説明図である。 図5Aはメインバッテリの残容量が所定値より低いときの力行動作時の2電源システムの概略動作説明図、図5Bはメインバッテリの残容量が所定値より低いときの回生動作時の2電源システムの概略動作説明図、図5Cはメインバッテリの残容量が所定値より高いときの力行動作時の2電源システムの概略動作説明図、図5Dはメインバッテリの残容量が所定値より高いときの回生動作時の2電源システムの概略動作説明図である。 コンバータが昇圧コンバータとして昇圧モードで動作する際の電動車両の概略回路ブロック図である。 昇圧モード時の動作概要表の説明図である。 メインバッテリの残容量に対する放電時内部抵抗の変化特性と充電時内部抵抗の変化特性とを示す特性図である。 サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧より高いときのサブバッテリの降圧時の動作説明に供されるフローチャートである。 サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧より高いときのサブバッテリの降圧時の動作説明に供されるタイムチャートである。 サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧より低いときのサブバッテリの昇圧時の動作説明に供されるフローチャートである。 サブバッテリ電圧がメインバッテリ電圧より低いときのサブバッテリの昇圧時の動作説明に供されるタイムチャートである。 実施形態の動作概略説明図である。
以下、この発明に係る2電源システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る2電源システム10が適用された電動車両12の概略回路ブロック図である。
図2は、前部シート14と後部シート16を備える2人乗りの前記電動車両12の模式的構成図である。この電動車両12では、前部シート14に着座したドライバが走行時にステアリング15等を操作する。
図2において、電動車両12には、前部シート14のシート下の床下部に相対的に高出力・高価な内部抵抗の低い第1蓄電器としてのメインバッテリ(メインBAT)21が配置されると共に、後部シート16下であって後輪WRの上方のシャーシ上に相対的に内部抵抗の高い廉価な第2蓄電器としてのサブバッテリ(サブBAT)22が配置される。サブバッテリ22は、4本のサブバッテリ22a、22b、22c、22dが並列接続されて使用に供され、充電する場合には車載充電器40だけでなく電動車両12から取り外して図示しない外部充電器により家庭等でも充電することが可能になっている。
電動車両12には、前輪WFを駆動する駆動モータ25がフロントフード下に配置され、さらに直流電圧変換用のコンバータ27が後輪WRのタイヤハウス近傍のシャーシ上に配置され、外部充電用のプラグ28が電動車両12の後側部に配置される。
このように、電動車両12には、電動車両12の前後方向に沿って、駆動モータ25、メインバッテリ21、コンバータ27、及びサブバッテリ22の順に配置されている。このように配置することで、駆動モータ25とメインバッテリ21間の電力線である線路23、24(図1参照)の配線(線路)長さ、メインバッテリ21からコンバータ27を介してのサブバッテリ22までの間の電力線である線路(電力線)55、56、53、54(図1参照)の配線(線路)長さを、それぞれ最短にすることができる。
なお、駆動モータ25が、後輪WRを駆動するために後輪WRの近傍に配置されている場合、電動車両12の前後方向に沿って、後ろ側から前側に向かって、同様に、駆動モータ25、メインバッテリ21、コンバータ27、及びサブバッテリ22の順に配置すれば、同様に配線(線路)長さを最短にすることができる。
また、コンバータ27、電流センサ46、及びサブバッテリECU32をサブバッテリ22に一体的に組み付けて製作したサブバッテリアセンブリ(サブバッテリ組立体)とすることも可能であり、この場合には、電動車両12のシステム構成をよりコンパクトで簡易な構成にすることができる。
図1に示すように、2電源システム10は、基本的には、負荷(力行負荷、回生負荷)としての駆動モータ25と、駆動モータ25に相対的に大電力を供給(放電)可能とされ且つ駆動モータ25からの回生電力が充電されるメインバッテリ21と、駆動モータ25に相対的に小電力を供給(放電)可能とされ且つメインバッテリ21に充電用の電力の供給可能なサブバッテリ22と、サブバッテリ22とメインバッテリ21との間で状態が、直結状態、昇圧状態、又は降圧状態に切替制御される電圧変換器であり電力制御器としても機能するコンバータ27と、各種ECU(Electronic Control Unit)30〜32と、を備える。
ECU30〜32は、共通の通信線36に接続され、通信線36を介しての相互間での各種データの共有の他、指令信号、及び確認信号の送受等の通信が可能に構成されている。なお、前記各種データには、後述する各種センサからのデータも含まれる。
コンバータ27の2次側2S、2S´が、電力線である線路55、56及び線路23、24を介し、直流交流変換器であるインバータ(INV)38を通じて駆動モータ25に接続されると共に、コンバータ27の2次側2S、2S´に線路55、56を介して接続されるメインバッテリ21が、線路23、24を介して、前記インバータ38を通じて駆動モータ25に接続される。
線路23、24間には、車載充電器40が配されている。車載充電器40は、外部充電用のプラグ28に接続されている。
車載充電器40及びインバータ38は、車両ECU30により制御される。
インバータ38は、例えば、3相フルブリッジ型の回路構成とされ、加速時及び定速走行時(力行動作時)には、メインバッテリ21等により2次側2S、2S´に発生する直流電圧を交流電圧に変換して駆動モータ25に印加すると共に、減速時(回生動作時)等には、駆動モータ25により発生する回生電力(交流電圧)を直流電圧の回生電力に変換してメインバッテリ21に供給する。
メインバッテリ21には、起動スイッチ(電源スイッチ)を兼ねるコンタクタ42と電流センサ44が直列に接続され、メインバッテリ21及びコンタクタ42は、メインバッテリECU31により制御管理される。電流センサ44により検出されるメインバッテリ21に対する充放電電流値はメインバッテリ電流値ImainとしてメインバッテリECU31に取り込まれる。
また、メインバッテリ21の端子間電圧値(メインバッテリ電圧値、メインバッテリ電圧)Vmainや温度値(メインバッテリ温度値、メインバッテリ温度)Tmainも図示しない電圧センサ及び温度センサを通じてメインバッテリECU31に取り込まれる。よって、メインバッテリECU31は、メインバッテリ21の残容量であるSOC(SOCm、又はメインバッテリ残容量SOCmという。)を計算し制御することができる。
一方、コンバータ27の1次側1S、1S´間に接続されているサブバッテリ22には、電流センサ46が直列に接続され、サブバッテリ22はサブバッテリECU32により制御管理される。電流センサ46により検出されるサブバッテリ22からの放電電流値はサブバッテリ電流値IsubとしてサブバッテリECU32に取り込まれる。
また、サブバッテリ22の端子間電圧値(サブバッテリ電圧値、サブバッテリ電圧)Vsub及び温度値(サブバッテリ温度値、サブバッテリ温度)Tsubが図示しない電圧センサ及び温度センサを通じてサブバッテリECU32に取り込まれる。よって、サブバッテリECU32は、サブバッテリ22の残容量であるSOC(SOCs、又はサブバッテリ残容量SOCsという。)を算出し制御することができる。
コンバータ27は、公知のH型の昇降圧コンバータの構成とされており、サブバッテリECU32からのゲート駆動信号Sg1、Sg2、Sg3、Sg4のレベルによりオンオフ駆動されるMOSFET又はIGBT等のスイッチング素子であるトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4と、これらトランジスタQ1〜Q4にそれぞれ逆方向接続されたダイオードD1、D2、D3、D4と、リアクトル50とから構成される。なお、この実施形態では、図1に素子シンボルを示すようにMOSFETを使用している。
トランジスタQ1とダイオードD1とで1次側1S、1S´の上アーム素子U1を、トランジスタQ2とダイオードD2とで2次側2S、2S´の上アーム素子U2を構成する。また、トランジスタQ3とダイオードD3で2次側2S、2S´の下アーム素子U3を、トランジスタQ4とダイオードD4とで1次側1S、1S´の下アーム素子U4を構成する。
各トランジスタQ1〜Q4には、コンバータ27の動作モード(後述する昇圧モード、降圧モード、及び直結モード)に対応したゲート駆動信号Sg1〜Sg4がサブバッテリECU32から供給される。
リアクトル50は、1次側1S、1S´の上アーム素子U1と下アーム素子U4の中点と、2次側2S、2S´の上アーム素子U2と下アーム素子U3の中点との間に接続されている。
1次側1S、1S´間、及び2次側2S、2S´間には、それぞれ、平滑用のコンデンサ51、52が接続されている。
上記した車両ECU30、メインバッテリECU31、及びサブバッテリECU32は、それぞれ、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御器、演算部、及び処理部等として機能する。
なお、この実施形態では、2電源システム10を構成するメインバッテリECU31と車両ECU30とが一体部品とされ、また、2電源システム10を構成するサブバッテリECU32とコンバータ27とを、一体部品にすることが可能である。
ここで、コンバータ27の動作モードについて、A.降圧モード及びB.昇圧モードの順に回路動作を説明する。
A.コンバータ27の降圧モード
この場合には、サブバッテリ電圧Vsubがメインバッテリ電圧Vmainよりも高くなる(Vsub>Vmain)ように設定している。具体的には、メインバッテリやサブバッテリを構成するセルの数を調整することにより、そのような電圧の関係が実現される。
コンバータ27がサブバッテリ電圧Vsubを基準として降圧コンバータとして機能する動作モード(降圧モード)の動作について、図3のコンバータ27の降圧コンバータの結線状態を示す概略回路ブロック図(基本的に、下アーム素子U3、U4を構成するトランジスタQ3、Q4が共にOFFになっている。)、及び図4のサブバッテリECU32のROMに記憶されている降圧モード時の動作概要表60を参照して説明する。
走行時の力行状態(降圧放電、直結放電)において、サブバッテリ電圧Vsubとメインバッテリ電圧Vmain(Vsub>Vmain)とが近づいてきた場合、サブバッテリECU32は、トランジスタQ1、Q2をQ1、Q2=ON(直結状態:直結モード)にして、サブバッテリ22からの放電電流(直結放電電流)を、トランジスタQ1、リアクトル50、ダイオードD2を通じて2次側2S、2S´側に供給する。サブバッテリ22を降圧放電する場合にはVsub>VmainでありQ2=ONでも電流が逆流することはない。コンバータ27を直結状態にすることで、コンバータ27のスイッチング損失をゼロ値にすることができる。
走行時の力行状態(降圧放電、電流制御)において、サブバッテリ電圧Vsubを降圧しつつサブバッテリ22から流れ出る放電電流を制御する場合、トランジスタQ1をQ1=PWM(パルス幅変調)制御し、トランジスタQ2をQ2=OFFにする。なお、トランジスタQ2は、MOSFETであるので、放電時はQ2=ON、回生時のみQ2=OFFにする制御を行うことでダイオードD2による通電損失(順方向電力損失)をなくすことが可能となりサブバッテリ22の電力利用効率を上げることが可能となる。
トランジスタQ1をPWM制御しているとき、そのトランジスタQ1のON時には、サブバッテリ22の放電電流が、トランジスタQ1、リアクトル50、及びトランジスタQ2(ダイオードD2)を通じて2次側2S、2S´に供給され、そのトランジスタQ1のOFF時には、リアクトル50に蓄えられた電気エネルギが、ダイオードD4、リアクトル50、及びトランジスタQ2(ダイオードD2)を通じて2次側2S、2S´に供給される。
なお、トランジスタQ1をPWM制御しているとき、トランジスタQ1のOFF、ON時に対応して、トランジスタQ4をON、OFF時とする相補PWM制御をすることで、リアクトル50に蓄えられた電気エネルギを効率よく2次側2S、2S´に供給することができる。
次に、走行時の回生状態(放電は継続)においては、トランジスタQ2をQ2=OFFにし、駆動モータ25からインバータ38を通じて供給される回生電力を、ダイオードD2でブロック(遮断)し、回生電力をメインバッテリ21のみに充電すると共に、サブバッテリ22がオフ状態にならないように(放電状態を継続するように)、トランジスタQ1をPWM制御状態又はオン状態にし、サブバッテリ22の放電電流がトランジスタQ1及びダイオードD2を通じてメインバッテリ21に充電されるように制御する。
上述したように、走行時の力行状態において、図5Aに示すように、メインバッテリ21のメインバッテリ残容量SOCmが閾値残容量SOCmth(後述する。)を下回っている(SOCm<SOCmth)場合、又はメインバッテリ21とサブバッテリ22の電圧差が閾値よりも大きい(後述するように、Vsub−Vmain>ΔVstartth1)場合には、駆動モータ25にメインバッテリ21から電流を供給すると共にサブバッテリ22から定格電流以下の一定電流Id1(後述)を供給するように制御する。
走行時の回生状態においては、図5Bに示すように、回生電流が、全てメインバッテリ21を充電するように制御すると共にサブバッテリ22の放電を停止しないで、前記一定電流Id1をメインバッテリ21に供給するように制御する。
このように制御することでサブバッテリ22が、定格電流よりも少ない一定電流Id1を連続的に流すことになり、サブバッテリ22の放電開始と放電停止を繰り返す頻度が少なくなり、且つサブバッテリ22の放電量の変化も小さいため、放電開始時及び放電量が変化する際の抵抗上昇が無く、サブバッテリ22の発熱を抑制することができる。
なお、走行時の力行状態において、図5Cに示すように、メインバッテリ21のメインバッテリ残容量SOCmが閾値残容量SOCmthを上回っている(SOCm>SOCmth)場合、又はメインバッテリ21とサブバッテリ22の電圧差が閾値よりも小さい(後述するように、Vmain−Vsub<ΔVstartth2)場合には、駆動モータ25にはメインバッテリ21から電流を供給し、サブバッテリ22からは電流供給しないよう(サブバッテリ22を非動作状態)に制御する。
走行時の回生状態においては、図5Dに示すように、回生電流は、全てメインバッテリ21を充電するように制御し、サブバッテリ22からは電流供給しないよう(サブバッテリ22を非動作状態)に制御する。このように制御することで、2電源システム10として、低抵抗のメインバッテリ21のみで充放電を行うことになり、発熱を少なくでき、且つサブバッテリ22は、動作させないので、2電源システム10の総合効率であるシステム効率を高くすることができる。
次に、停車時の車載充電器40によるメインバッテリ21の充電時においては、外部電力による充電電流がプラグ28及び車載充電器40を通じてメインバッテリ21に供給されると共に、サブバッテリ22にもメインバッテリ21のSOCmを考慮して供給される。
停車時の電動車両12の放置時においては、コンタクタ42が開状態とされ、且つトランジスタQ1、Q2がQ1、Q2=OFFとされて、メインバッテリ21及びサブバッテリ22が共にオフ状態とされ、2電源システム10での電池保護状態にされる。
以上が、コンバータ27のA.降圧モードの回路動作説明である。
B.コンバータ27の昇圧モード
次に、コンバータ27が昇圧コンバータとして機能する動作モード(昇圧モード)の動作について、図6の概略回路ブロック図(基本的に、下アーム素子U4を構成するトランジスタQ4がQ4=OFFになっている。)及び図7の動作概要表62を参照して説明する。この場合には、サブバッテリ電圧Vsubがメインバッテリ電圧Vmainよりも低くなるように設定している。具体的には、メインバッテリ21やサブバッテリ22を構成するセルの数を調整することにより、そのような電圧の関係が実現される。
走行時の力行状態(昇圧放電、直結放電)において、サブバッテリ電圧Vsubがメインバッテリ電圧Vmainより低下している(Vsub<Vmain)場合には、直結状態は採り得ないので、Q1〜Q3は、Q1〜Q3=OFFとする。
走行時の力行状態(昇圧放電)において、サブバッテリ電圧Vsubをメインバッテリ電圧Vmainまで昇圧してサブバッテリ22から流れ出る放電電流を制御する場合、トランジスタQ1をQ1=ON、トランジスタQ2をQ2=OFF(トランジスタQ2は、MOSFETであるので、降圧モードと同様に、放電時はQ2=ON、回生時のみQ2=OFFとしてもよい。)、トランジスタQ3をPWM制御することで、Q1=ON、Q3=ON時にサブバッテリ22の放電電流によりリアクトル50にエネルギが蓄えられ、Q1=ON、Q3=OFF時にリアクトル50に蓄えられたエネルギがダイオードD4、リアクトル50及びダイオードD2を通じてコンバータ27の2次側2S、2S´に供給される。
なお、この場合においても、トランジスタQ3のOFF、ON時に対応して、トランジスタQ2をON、OFF時とする相補PWM制御することで、リアクトル50に蓄えられた電気エネルギを効率よく2次側2S、2S´に供給することができる。
走行時の回生状態であって、サブバッテリ22から放電電流を流さない場合には、トランジスタQ2、Q3をQ2、Q3=OFFにして、駆動モータ25からインバータ38を通じて供給される回生電力を、ダイオードD2にて遮断(ブロック)し、メインバッテリ21のみに充電する。ここでQ2にMOSFETを使用する場合については放電時はQ2=ON、回生時のみQ2=OFFにする制御を行うことでダイオードD2による通電損失をなくすことが可能となり電力利用効率を上げることが可能となる。
一方、走行時の回生状態であって、サブバッテリ22から放電電流を継続して流す場合には、サブバッテリ22がオフ状態にならないように、トランジスタQ1をON状態にし、トランジスタQ3をQ3=PWM状態に制御して昇圧を継続し、サブバッテリ22の放電電流がトランジスタQ1及びダイオードD2を通じてメインバッテリ21に充電されるように制御する。
停車時の車載充電器40によるメインバッテリ21の充電時においては外部電力による充電電流がプラグ28及び車載充電器40を通じてメインバッテリ21に供給されると共に、サブバッテリ22にもメインバッテリ21のSOCmを考慮して供給される。
停車時の電動車両12の放置時においては、コンタクタ42が開状態とされ、且つトランジスタQ1、Q2、Q3がQ1、Q2、Q3=OFFとされて、メインバッテリ21及びサブバッテリ22が共にオフ状態とされ、2電源システム10での電池保護状態にされる。
以上が、コンバータ27のB.昇圧モードの回路動作の説明である。
図8は、例として、メインバッテリ21のバッテリ温度Tmainが常温(Tmain=25[℃])であるときのメインバッテリ21のメインバッテリ残容量SOCm[%]の変化に対する直流抵抗の内部抵抗Rdc(充電時内部抵抗Rcdcと放電時内部抵抗Rddc)の変化を示す代表的な特性71、72を示している。
メインバッテリ残容量SOCmが35〜70[%](メインバッテリ電圧VmainがVmainstop〜Vmainstart)の範囲では、実線で示す充電時内部抵抗Rcdc及び破線で示す放電時内部抵抗Rddc共に、内部抵抗Rdcが最小で充分に小さい基準抵抗値(基準値)Rrとなっている。
放電時内部抵抗Rddcは、メインバッテリ残容量SOCmが90[%]程度(メインバッテリ電圧VmainがVmain=Vmainmax程度)まで上がっても基準抵抗値Rrから変化しないが、充電時内部抵抗Rcdcは、内部抵抗Rdcが基準抵抗値Rrの約1.2倍の内部抵抗1.2Rrと増加している点に留意する。また、メインバッテリ残容量SOCmが35[%]以下では、充電時内部抵抗Rcdc及び放電時内部抵抗Rddcも基準抵抗値Rrから増加していく点に留意する。なお、この実施形態において、サブバッテリ22をメインバッテリ21のSOCmが35[%](Vmain=Vmainstop)〜90[%](Vmain=Vmainmax)程度の範囲で使用するものとしている。
ここで、Vmain=Vmainstopの電圧を、メインバッテリ21の使用下限電圧Vmainstopという。なお、この実施形態においては、サブバッテリ22の使用下限電圧をVsub=Vsubstop(後述)に設定している。この実施形態において、各電圧の大小関係は、Vmainstop<Vsubstop<Vmainstart<Vmainmaxの大小関係になっている。
次に、基本的には、以上のように構成され且つ動作する、この実施形態に係る2電源システム10が適用された電動車両12のサブバッテリ22の放電動作の詳細について、C.サブバッテリ22の降圧時(コンバータ27を降圧コンバータとして動作させる時)の動作フローチャートとタイムチャート、及びD.サブバッテリ22の昇圧時(コンバータ27を昇圧コンバータとして動作させる時)の動作フローチャートとタイムチャートに基づきより詳しく説明する。なお、コンバータ27の降圧コンバータ及び昇圧コンバータ並びに直結の各動作自体については既に説明しているので、省略するか簡易に説明する。
C.サブバッテリ22の降圧時の詳細動作
サブバッテリ電圧Vsubがメインバッテリ電圧Vmainより高い(Vsub>Vmain)ときのサブバッテリ22の降圧時の動作について、図9のフローチャート及び図10のタイムチャートに基づき説明する。なお、図9のフローチャートに係るプログラムの実行主体はサブバッテリECU32である。また、図9のフローチャートのステップS1の判定処理からそのステップS1の判定処理にもどるまでの処理周期は、電動車両12の走行に支障をきたさない極めて短い時間間隔で繰り返し実行される。
ステップS1にて、電動車両12の駆動源である駆動モータ25の動作停止を切り替えるイグニッションスイッチに対応する駆動スイッチ(起動SW、不図示)がオン(ON)状態とされているとき、例えば走行中に、ステップS2にて、極めて短い時間間隔で、サブバッテリECU32は、サブバッテリ22のサブバッテリ電圧値Vsub、サブバッテリ温度値Tsub及びサブバッテリ電流値Isubを検出する。
一方、そのステップS2にて、メインバッテリECU31は、メインバッテリ21のメインバッテリ電圧値Vmain、メインバッテリ温度値Tmain及びメインバッテリ電流値Imainを検出すると共に、サブバッテリECU32は通信線36を介してメインバッテリ電圧値Vmain及びメインバッテリ温度値Tmainを取り込む。このステップS2の各種センサでの電圧・温度の検出処理は、起動SWがオン(ON)状態となっている間、極めて短い前記時間間隔で実行される。
以降の説明において、通信線36を通じてのデータの送受及び指令の送受については煩雑さを回避するために基本的には省略する。
次いでステップS3にてメインバッテリ21の残容量SOCmが、内部抵抗Rdcが基準抵抗値Rrまで低下する閾値残容量SOCmthを下回っているかを判定する。下回っていない(ステップS3:NO)場合には、ステップS2にもどり、下回っている(ステップS3:YES)場合には、ステップS4にて、サブバッテリECU32は、メインバッテリ電圧Vmainとサブバッテリ電圧Vsubとの差電圧ΔV(ΔV=Vsub−Vmain)を算出し、算出した差電圧ΔVがサブバッテリ22の放電開始差電圧閾値ΔVstartth1を上回る値になったか否かを判定する。
ここで、サブバッテリ22の放電開始差電圧閾値ΔVstartth1は、例えば、差電圧ΔVの下限値は、意図した放電制御が確実に実施できるという理由で電圧検知誤差及び実使用時における電圧の急な変動範囲等を加味して決定され、差電圧ΔVの上限値は、サブバッテリ22が短周期の断続運転になり抵抗値の上昇が起こらない様にメインバッテリ21の電圧低下予測等を加味して決定される。
また、昇圧と降圧を組み合わせてサブバッテリ22から放電を行う場合にはメインバッテリ電圧Vmainに関係なく放電を行うことが可能であるために差電圧ΔVを算出する必要はない。
ステップS4の判定が否定的(ステップS4:NO)である場合には、ステップS2にもどり、ステップS4の判定が肯定的(ステップS4:YES)になった場合には、サブバッテリECU32は、サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度になっている(Tsub<Tc)か否かを判定する。この上限温度Tcは、サブバッテリ温度Tsubが、この上限温度Tcを上回るとサブバッテリ22の劣化が促進される温度に予め設定される。
サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度でない(ステップS5:NO)場合には、ステップS2にもどり、サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度である(ステップS5:YES)と判定したとき、ステップS6にて、サブバッテリ22から定格電流以下の一定電流Id1での放電が開始される(時点t1)。
次いで、ステップS7にて、放電によりサブバッテリ電圧Vsubが低下し、差電圧ΔVが放電休止(停止)閾値差電圧ΔVstopth1を下回る値となったか、又は放電によりサブバッテリ温度Tsubが上昇し上限温度Tcを上回る値となったか、又はサブバッテリ22の残容量SOCsがゼロ値になったか(SOCs=0)、又は起動SWがオフになったかが判定され、いずれの判定も否定的である(ステップS7:NO)とき、ステップS6で始めたサブバッテリ22からの放電を継続し、いずれかの判定が肯定的となった(ステップS7:YES)ときにサブバッテリ22からの放電が休止される。例えば、差電圧ΔVが放電休止閾値差電圧ΔVstopth1を下回る値となりサブバッテリ22からの放電が休止(停止)される(時点t2)。
ここで、サブバッテリ22の放電休止閾値差電圧ΔVstopth1は、例えば、コンバータ27の電圧降下により放電できない電圧差領域では微小な放電と充電が繰り返されてしまう可能性があるという理由で確実に放電を停止させる必要があり、電圧検知誤差及び実使用時における電圧の急な変動範囲等を加味して決定される。
以降、時点t3では、ステップS3、S4、S5が肯定的となり、時点t4では、フローチャートには反映していないが、サブバッテリ電圧Vsubが、サブバッテリ停止電圧Vsubstopとなったので、放電を停止している。時点t5では、メインバッテリ電圧Vmainが、メインバッテリ停止電圧Vmainstopとなったので、放電を停止している。
以上がC.サブバッテリ22の降圧時の詳細動作の説明である。
D.サブバッテリ22の昇圧時の詳細動作
次に、サブバッテリ電圧Vsubがメインバッテリ電圧Vmainより低いときのサブバッテリ2の昇圧時の動作について、図11の、サブバッテリECU32により実行されるフローチャート及び図12のタイムチャートに基づき説明する。この図11のフローチャートの各処理は、図9のフローチャートの各処理に比較して、ステップS4、S7の処理が、ステップS4´、S7´の処理に代替された点で相違しているので、残りのステップの処理については、省略乃至簡単に説明する。
図11のステップS1にて、電動車両12の起動SWがオン状態とされているとき、ステップS2にて、サブバッテリ電圧値Vsub、サブバッテリ温度値Tsub、及びサブバッテリ電流値Isubの他、メインバッテリ電圧値Vmain、メインバッテリ温度値Tmain及びメインバッテリ電流値Imainを検出する。
次いでステップS3にてメインバッテリ21の残容量SOCmが、内部抵抗Rdcが基準抵抗値Rrまで低下する閾値残容量SOCmthを下回っているかを判定する。下回っていない(ステップS3:NO)場合には、ステップS2にもどり、下回っている(ステップS3:YES)場合には、ステップS4´にて、サブバッテリECU32は、メインバッテリ電圧Vmainとサブバッテリ電圧Vsubとの差電圧ΔVi(ΔVi=Vmain−Vsub)を算出し、算出した差電圧ΔViがサブバッテリ22の放電開始差電圧閾値ΔVstartth2を下回る値になったか否かを判定する。
ここで、サブバッテリ22の放電開始差電圧閾値ΔVstartth2は、例えば、差電圧ΔVの下限値が、意図した放電制御が確実に実施できるという理由で電圧検知誤差及び実使用時における電圧の急な変動範囲等を加味して決定され、差電圧ΔVの上限値が、サブバッテリ22が短周期の断続運転になり抵抗値の上昇が起こらない様にメインバッテリ21の電圧低下予測等を加味して決定される。
ステップS4´の判定が否定的(ステップS4´:NO)である場合には、ステップS2にもどり、ステップS4´の判定が肯定的(ステップS4´:YES)になった場合には、サブバッテリECU32は、サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度になっている(Tsub<Tc)か否かを判定する。
サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度になっていない場合には、ステップS2にもどり、サブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcを下回る温度である(ステップS5:YES)と判定したとき、ステップS6にて、サブバッテリ22から一定電流Id1での放電が開始される(時点t11)。
次いで、ステップS7´にて、放電によりサブバッテリ電圧Vsubが低下し、差電圧ΔViが放電休止(停止)閾値差電圧ΔVstopth2を上回る値となったか、放電によりサブバッテリ温度Tsubが上昇し上限温度Tcを上回る値となったか、又は、サブバッテリ22の残量がゼロになったか(SOCs=0)、又は起動SWがオフになったかが判定され、いずれの判定も否定的である(ステップS7´:NO)とき、ステップS6で始めたサブバッテリ22からの放電を継続し、いずれかの判定が肯定的となった(ステップS7´:YES)ときにサブバッテリ22からの放電が休止される。例えば放電によりサブバッテリ電圧Vsubが低下し、差電圧ΔViが放電停止閾値差電圧ΔVstopth2を上回る値となった場合を図12に示す(時点t12)。
ここで、サブバッテリ22の放電休止閾値差電圧ΔVstopth2は、例えば、コンバータ27の電圧変換損失を考慮して決定される。
以降、時点t13では、ステップS4´、S5が肯定的となり、時点t14では、フローチャートには反映していないが、サブバッテリ電圧Vsubが、サブバッテリ停止電圧Vsubstopとなったので放電を停止している。時点t15では、メインバッテリ電圧Vmainが、メインバッテリ停止電圧Vmainstopとなったので、放電を停止している。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、上述した電動車両12に適用されたこの実施形態に係る2電源システム10は、負荷としての駆動モータ25と、この駆動モータ25に電力を供給する第1蓄電器としてのメインバッテリ21と、駆動モータ25に電力を供給し、且つ前記メインバッテリ21よりも内部抵抗の高い第2蓄電器としてのサブバッテリ22と、少なくとも前記サブバッテリ22の放電を制御する電力制御器としてのサブバッテリECU32と、を備える2電源システム10である。
なお、サブバッテリECU32により制御されるコンバータ27は、サブバッテリ22が配置された1次側1S、1S´からメインバッテリ21が配置された2次側2S、2S´に向かって、降圧モード(降圧コンバータして機能するモード)、昇圧モード(昇圧コンバータとして機能するモード)、及び直結モードに制御される。2次側2S、2S´側には、直流/交流の電力変換器であるインバータ38を介して駆動モータ25が配置されている。
この実施形態において、電力制御器は、サブバッテリECU32及びコンバータ27から構成されているが、サブバッテリECU32又はコンバータ27としてもよい。
サブバッテリECU32は、前記駆動モータ25が回生動作中であるとき、コンバータ27を構成するトランジスタQ2をQ2=OFFとして、駆動モータ25からインバータ38を介して2次側2S、2S´に供給される回生電流を電流遮断器として機能するダイオードD2によりブロックし、サブバッテリ22への充電を行わないようにしたので、内部抵抗の高いサブバッテリ22の充電電流によるジュール熱の発生が抑制できることから、サブバッテリ22の温度上昇が抑制され、結果としてサブバッテリ22の劣化を抑制することができる。なお、メインバッテリ21に比較して内部抵抗の高いサブバッテリ22は、特に充電開始初期時に内部抵抗が高くなるので、劣化を効果的に抑制(防止)することができる。
また、サブバッテリ22が放電中である、例えば時点t1〜t2(時点t11〜t12)の間、及び時点t3〜t4(時点t13〜t14)の間に、たとえ回生電流が発生しても、ダイオードD2にて回生電流をブロックし、回生電流は、全て内部抵抗の低いメインバッテリ21へ充電するようにしているので、サブバッテリ22が過渡状態(充電)を繰り返すことによる電力損失の発生を未然に防止できると共に、サブバッテリ22の温度上昇が抑制されることから劣化が抑制(防止)される。
ここで、サブバッテリECU32は、放電開始条件(ステップS3、S4、S4´、S5)を満たすときにサブバッテリ22の放電を開始し、放電終了条件(ステップS7、S7´)を満たすまでサブバッテリ22の放電をし続けることが好ましい。
このように、サブバッテリ22が一度放電を開始したら放電中はもちろん負荷である駆動モータ25からメインバッテリ21へ電力を回生している間も放電終了条件(ステップS7、S7´)を満たすまでサブバッテリ22は放電をし続ける(ステップS6)ことができる。これにより、放電初期には内部抵抗が高くなりサブバッテリ22の温度Tsubが高くなり易いが、放電初期状態の発生回数を少なくできるため、サブバッテリ22の温度上昇を防止することができる。
なお、放電開始条件と放電終了条件とは、例えば温度が、上限温度Tc{閾値温度(設定温度)、又は定格温度}を下回っているとき(放電開始条件)、上限温度Tcを上回ったとき(放電終了条件)と同一条件に設定してもよく、異なる条件としてもよい。なお、同一条件に設定する場合には、ハンチングを防止するために、ヒステリシスを設けることが好ましい。
異なる条件としては、前記放電開始条件は、サブバッテリ22の温度(サブバッテリ温度Tsub)が上限温度Tcを下回る温度になっていることを含み、前記放電終了条件は、サブバッテリ22の残容量SOCsがゼロ値となったときとしてもよい。これにより内部抵抗の高いサブバッテリ22の劣化を抑制しつつ、メイン及びサブバッテリ21、22のエネルギを使い切ることができるので、2電源システム10が適用された装置、ここでは電動車両12の航続距離等を長くする等、動作時間を長くすることができる。
サブバッテリECU32は、サブバッテリ22からの放電電流Idsubが、一定の電流値Id1となるように制御することが好ましい。このように、内部抵抗の高いサブバッテリ22からの放電は、一定の電流値Id1で行うよう放電電流Idsubを制御することで、電流値の変化を抑制できるためサブバッテリ22の温度上昇が抑制され、結果としてサブバッテリ22の劣化を抑制することができる。放電は可能な限り連続放電として、且つ変動幅を小さくするように制御することが好ましい。
ここで、サブバッテリECU32は、メインバッテリ21の充電時内部抵抗Rcdcが低くなってメインバッテリ21の充電損失が低い(充電効率が高い)状態になっているとき(例えば、残容量SOCmが閾値残容量SOCmthより下がっているとき、あるいはサブバッテリ温度Tsubが上限温度Tcより下がっているとき、又はメインバッテリ電圧Vmainが閾値残容量SOCmthに対応する充電開始電圧Vmainstartまで下がっているとき)は放電開始条件を満たすものとして、サブバッテリ22からの放電を開始させる一方、前記充電損失が高い(充電効率が低い)状態となったとき(例えば、残容量SOCmが閾値残容量SOCmthを上回ったとき、あるいはサブバッテリ22の残容量SOCsがゼロ値なったとき、又はメインバッテリ電圧Vmainが閾値残容量SOCmthに対応する充電開始電圧Vmainstartを上回ったとき)、サブバッテリ22からの放電を終了させることで、サブバッテリ22からの放電は、メインバッテリ21の充電損失が低い(充電効率が高い)状態になっているときに行われるので、サブバッテリ22からメインバッテリ21への電力の伝達効率の低い状態での放電を回避すること、換言すればサブバッテリ22からメインバッテリ21への放電電力の伝達損失を抑制することができる。
また、サブバッテリ22が放電を開始した後には、メインバッテリ21の充電効率が低い状態となったときに、放電を終了させるので、サブバッテリ22からメインバッテリ21への電力の伝達効率を低い状態でのサブバッテリ22の放電(メインバッテリ21の充電)を回避できる。
ここで、サブバッテリECU32は、サブバッテリ22からの放電電流Idsubが、電流閾値Idth以下の電流(図10、図12では電流値Id1)となるように制御することで、サブバッテリ22の温度上昇が抑制され、結果としてサブバッテリ22の劣化を抑制することができる。電流閾値Idthは、定格電流値より低い値に設定される。
なお、サブバッテリECU32は、メインバッテリ21の前記充電損失が低い状態になっているときを、メインバッテリ21の充電時内部抵抗Rcdcが所定値、例えば最小の基準抵抗値Rr(Rcdc≦Rr)になっているときであるとしている。実際にはRcdcは高精度で測定することが困難であるためにSOCとメインバッテリ温度Tmainで作成したマップを読み込むことで制御を行う。例えばメインバッテリ温度Tmainから閾値残容量SOCmthの値を引用して、充電時内部抵抗Rcdcが基準抵抗値Rrになったと判断する。
このように、メインバッテリ21がサブバッテリ22から充電電流を受け入れる前に、メインバッテリ21の充電時内部抵抗Rcdcが所定値以下になる迄、メインバッテリ21を放電させた後、サブバッテリ22から前記充電電流を受け入れるように構成することで、充電電流によるメインバッテリ21の電力損失(充電時内部抵抗値Rcdc×充電電流)が小さくなり、2電源システム10の総合効率であるシステム効率を上げることができる。
また、メインバッテリECU31は、メインバッテリ21の前記充電損失が低い(充電効率が高い)状態になっているときとは、メインバッテリ21の残容量SOCmが、例えば50[%]以上で閾値残容量SOCmth以下、例えば65[%]以下になっているときであるとしてもよい。
なお、駆動モータ25に電力を供給する内部抵抗の低いメインバッテリ21を、前記駆動モータ25に近い側に配置した(充電が行われないサブバッテリ22を駆動モータ25から遠い側に配置した)ので、駆動モータ25とメインバッテリ21とを電気的に接続する線路23、24を短くすることができ駆動モータ25の力行時における線路23、24での損失を低減でき、また、駆動モータ25が動作中であるときに、駆動モータ25の回生電力が前記線路23、24を通じてメインバッテリ21のみに充電される際にも前記線路23、24での損失を小さくすることができる。このように、頻繁に充放電電流が流れ、且つ電流値が大きい駆動モータ25とメインバッテリ21との間の線路23、24を短くできるので、線路23、24からの不要輻射も小さくすることができる。加えて、大電流に対応する配線は太く、重いものであるために配線重量や費用の削減が可能となる。
上述した実施形態によれば、図13及び図5A〜図5Dに示すように、負荷としての駆動モータ25が通常の運転(電力入出力)動作中であるとき、メインバッテリ21の残容量SOCmが閾値残容量SOCmthより小さい(SOCm<SOCmth)場合、又はメインバッテリ21とサブバッテリ22の差電圧ΔV=Vsub−Vmainが放電開始差電圧閾値ΔVstartth1よりも大きい(ΔV>ΔVstartth1)場合には、駆動モータ25に対してメインバッテリ21及びサブバッテリ22により力行動作(メインバッテリ21及びサブバッテリ22の放電)を行う(図5A)と共に、回生動作に伴う回生電力の充電をメインバッテリ21にのみ行う(図5B)。また、SOCm<SOCmthである場合の力行動作時及び回生動作時に、サブバッテリ22からの放電電流を、定格電流より小さい一定電流Id1としているので、従来技術のように、サブバッテリ22に対する充放電電流の頻繁な増減を原因とするサブバッテリ22の温度上昇を防止することができる。
また、負荷としての駆動モータ25が通常の運転(電力入出力)動作中であるとき、メインバッテリ21の残容量SOCmが閾値残容量SOCmthより大きい(SOCm>SOCmth)場合、又はメインバッテリ21とサブバッテリ22の差電圧ΔVi=Vmain−Vsubが放電開始差電圧閾値ΔVstartth2よりも小さい(ΔVi<ΔVstartth2)場合には、駆動モータ25に対してメインバッテリ21のみにより力行動作(メインバッテリ21の放電のみ)を行う(図5C)と共に、回生動作に伴う回生電力の充電をメインバッテリ21に対してのみ行う(図5D)。SOCm>SOCmthである場合の力行動作時及び回生動作時に、サブバッテリ22に対する充放電電流値を、ゼロ値とする。
いずれの場合(SOCm<SOCmth 又はSOCm>SOCmth)にも、メインバッテリ21は、低い内部抵抗で動作するので、温度上昇が抑制される。
SOCm<SOCmthの場合、コンバータ27は、サブバッテリ22から2次側2S、2S´側への放電電流をサブバッテリ22の定格電流より低い一定電流Id1で行うようにしたので、メインバッテリ21及びサブバッテリ22の温度上昇を抑制することができる。サブバッテリ22は、定格電流以下で放電電流の出力を行い、また一定電流で放電を行うようにしているので過渡状態の発生が少なくなって、過渡状態の発生に伴う内部抵抗の増加を回避することができる。
いずれの場合(SOCm<SOCmth 又はSOCm>SOCmth)にも、サブバッテリ22には、回生電力を供給しないようにしたので、サブバッテリ22の過渡状態の発生自体を抑制することができる。結果として、サブバッテリ22の劣化を抑制(防止)することができる。
このように上述した実施形態によれば、サブバッテリ22は定格電流以下、好ましくは、定格電流より少ない一定電流(放電電流)Id1での放電のみを行うこととして、電動車両12の加速時及び定速走行時は、駆動モータ25へその一定電流の放電電流Id1を出力し(図5A参照)、電動車両12の減速時は駆動モータ25から回生電流が発生しても、コンバータ27を構成するダイオードD2にて回生電流をブロックし、回生電流及びサブバッテリ22の放電電流Id1の出力は、全て内部抵抗の低いメインバッテリ21へ充電する(図5B参照)。そして、電動車両12の停止時はサブバッテリ22の放電電流Id1の出力はメインバッテリ21へ充電する。このため、サブバッテリ22が過渡状態(充放電)を繰り返すことによる電力損失の発生を未然に防止できると共に放電の開始と停止を頻繁に繰り返すことによる抵抗上昇分が低減されるため、サブバッテリ22の温度上昇が抑制され、劣化が抑制(防止)される。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…2電源システム 12…電動車両
14…前部シート 15…ステアリング
16…後部シート 21…メインバッテリ
22、22a〜22d…サブバッテリ 23、24、53〜56…線路
25…駆動モータ 27…コンバータ
28…プラグ 30〜32…ECU
36…通信線 38…インバータ
40…車載充電器 60、62…動作概要表

Claims (8)

  1. 負荷と、
    前記負荷に電力を供給する第1蓄電器と、
    前記負荷に電力を供給し、且つ前記第1蓄電器よりも内部抵抗の高い第2蓄電器と、
    少なくとも前記第2蓄電器の放電を制御する電力制御器と、を備える2電源システムであって、
    前記電力制御器は、
    前記負荷が動作中であるとき、前記第2蓄電器への充電を行わない
    ことを特徴とする2電源システム。
  2. 請求項1に記載の2電源システムにおいて、
    前記電力制御器は、
    放電開始条件を満たすときに前記第2蓄電器の放電を開始し、放電終了条件を満たすまで前記第2蓄電器の放電をし続ける
    ことを特徴とする2電源システム。
  3. 請求項2に記載の2電源システムにおいて、
    前記放電開始条件は、前記第2蓄電器の温度が上限温度を下回る温度になっていることを含み、前記放電終了条件は、前記第2蓄電器の残容量がゼロ値となったときとする
    ことを特徴とする2電源システム。
  4. 請求項2又は3に記載の2電源システムにおいて、
    前記電力制御器は、
    前記第2蓄電器からの放電電流が、一定の電流値となるように制御する
    ことを特徴とする2電源システム。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の2電源システムにおいて、
    前記電力制御器は、
    前記第1蓄電器の充電時内部抵抗が所定値以下になるまで放電したときに前記放電開始条件を満たすものとして前記第2蓄電器からの放電電流を前記第1蓄電器に充電電流として受け入れさせる
    ことを特徴とする2電源システム。
  6. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の2電源システムにおいて、
    前記電力制御器は、
    前記第1蓄電器の残容量が所定値以下になるまで放電したときに前記放電開始条件を満たすものとして前記第2蓄電器からの放電電流を前記第1蓄電器に充電電流として受け入れさせる
    ことを特徴とする2電源システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の2電源システムにおいて、
    前記負荷は、前記動作中に、力行動作又は回生動作を行う駆動モータであり、
    前記電力制御器は、
    前記駆動モータの回生動作に伴う回生電流を、前記第1蓄電器のみに充電電流として受け入れさせる
    ことを特徴とする2電源システム。
  8. 請求項7の2電源システムを搭載した電動車両であって、
    当該電動車両の前後方向に沿って、前記駆動モータ、前記第1蓄電器、及び前記第2蓄電器の順に配置されている
    ことを特徴とする電動車両。
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