JP2015220275A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排熱回収量の増大を図ることができる熱電発電装置を提供する。
【解決手段】排気管1に隣接して熱電発電装置2を配置する。熱電発電装置2のケーシング31内を仕切板32によって上側通路33と下側通路34とに仕切る。上側通路33の流入部3Bを排気通路1Aに連通させ、下側通路34の流出部3Cを、排気ガスを排気通路1Aに戻すための戻し管4に連通させる。複数の熱電モジュール51〜56を、その長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように各空間33,34に配設すると共に、これら熱電モジュール51〜56を、流入部3Bから流出部3Cに向かって流れる排気ガスの流れ方向に直列に配置する。これにより、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガスの質量流量が多くなり、境膜熱抵抗が小さくなって、排熱回収量の増大を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は熱電発電装置に係る。特に、本発明は、内燃機関から排出される排気ガスの熱エネルギを利用して発電を行う熱電発電装置の改良に関する。
従来、自動車等に搭載される内燃機関(以下、エンジンという場合もある)から排出される排気ガスの熱エネルギを回収して発電を行う熱電発電装置が知られている(例えば非特許文献1)。
この熱電発電装置は複数の熱電モジュール(例えばカートリッジタイプの熱電モジュール)を備えている。各熱電モジュールは例えば円柱形状に形成されている。各熱電モジュールは、冷却水が流通するインナパイプと、このインナパイプが挿通されるアウタパイプと、前記インナパイプと前記アウタパイプとの間に配置された多数の熱電変換素子とを備えている。そして、排気ガスによってアウタパイプ(受熱部)を加熱すると共に冷却水によってインナパイプ(放熱部)を冷却する。これにより、熱電変換素子の一方側(受熱部側)と他方側(放熱部側)との間に温度差を生じさせ、熱電変換素子におけるゼーベック効果によって発電を行う。
前記熱電モジュールの配置形態として、非特許文献1には、排気通路の延長方向に沿って延びる熱電モジュールを、排気通路の外周側において周方向に亘って複数配設し、排気通路を流れてきた排気ガスを複数の流れに分流して、これら分流した排気ガスそれぞれを各熱電モジュールの外周面に沿って個別に流す構成が開示されている。
特開2004−360681号公報 米国特許出願公開第2013/0186448号明細書
自動車技術誌(ATZ)2013年9月号の寄稿論文、第714頁〜第719頁
前記非特許文献1に開示されている熱電発電装置は、排気ガスを複数の流れに分流して、これら分流した排気ガスそれぞれを各熱電モジュールの外周面に沿って個別に流すようにしているため、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができない。このため、排熱回収量も十分に得ることができない。これは、排気ガスを分流した場合に、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガスの質量流量(熱電モジュールの外周囲を流れる排気ガスの単位時間当たりの質量)が十分に得られないことに起因する。つまり、熱電モジュールの外周囲に沿って流れる排気ガスの流速が高く排気ガスの質量流量が多いほど、熱電モジュールの外周囲における境膜熱抵抗が小さくなり、排熱回収量は多く得られることになるが、前述の如く排気ガスを分流してそれぞれを各熱電モジュールの外周面に沿って個別に流すようにした場合には、熱電モジュールの外周囲に沿って流れる排気ガスの質量流量が少なく、前記境膜熱抵抗が大きくなり、排熱回収量を十分に得ることができないものとなる。
本発明は、排熱回収量の増大を図ることができる熱電発電装置を提供する。
−発明の解決原理−
本発明の解決原理は、排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向に延びる熱電モジュールを備えさせることによって熱電モジュールの長さ寸法が長く確保できるようにすると共に、排気通路を流れてきた排気ガスを、複数の熱電モジュールに亘って順に流していくことにより、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得て、排熱回収量が十分に得られるようにしていることにある。更に、熱電モジュール収容空間(熱電モジュールに熱を与えるための排気ガスが流れる空間)を形成している壁体の両面に沿って排気ガスを流すことで、前記熱電モジュール収容空間を流れる排気ガスの外気への放熱量を低減し、これによっても排熱回収量が十分に得られるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関の排気系を流れる排気ガスの熱エネルギを利用して発電を行う複数の熱電モジュールを備えた熱電発電装置を前提とする。この熱電発電装置に対し、前記排気系の排気通路から排気ガスが流入する流入部と排気ガスを流出する流出部とを有し、前記流入部から流入した排気ガスを前記流出部に向けて流す分岐通路を設ける。また、前記各熱電モジュールを、その長手方向が前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように前記分岐通路に配設すると共に、これら熱電モジュールを、前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向に直列に配置する。そして、前記分岐通路を形成している各壁体のうちの少なくとも一つの壁体を、当該壁体を挟んだ両側に排気ガスが流れる構成としている。
この特定事項により、排気系の排気通路から流入部を経て分岐通路に流入した排気ガスは、この分岐通路を、流入部から流出部に向かって流れる。この場合に、各熱電モジュールは、この排気ガスの流れ方向に直列に配置されているので、分岐通路を流れる排気ガスの略全量が、各熱電モジュールの外周囲を順に流れていく。つまり、排気ガスの略全量が各熱電モジュールに対して順に熱を与えていく。このため、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ(排気ガスが各熱電モジュールに個別に分流される従来技術に比べて、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ)、排熱回収量を十分に得ることができる。つまり、従来技術(例えば前記非特許文献1)に比べて、各熱電モジュールそれぞれの外周囲に沿って流れる排気ガスの流速が高くなり、排気ガスの質量流量が多くなる。このため、各熱電モジュールそれぞれの外周囲における境膜熱抵抗が小さくなり、排熱回収量の増大を図ることができる。
また、各熱電モジュールは、その長手方向が排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように分岐通路に配設されている。このため、各熱電モジュールの長さ寸法が大きく制約を受けることはなく、各熱電モジュールの長さ寸法を比較的長く設定することができる(熱電モジュールの長手方向が排気通路における排気ガスの流れ方向に対して直交する方向に設定される場合に比べて、各熱電モジュールの長さ寸法を比較的長く設定することができる)。このため、熱電モジュール1本当たりの排熱回収量の増大を図ることができ、熱電発電装置全体としての排熱回収量の増大を図ることができる。
更に、分岐通路を形成している各壁体のうちの少なくとも一部の壁体の両側に排気ガスが流れているため、この壁体から外気への放熱量は殆ど無く、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下も小さくなる。このため、熱電モジュールに与えられる熱量が増大し、これによっても、排熱回収量の増大を図ることができる。
前記各熱電モジュールの配置形態としては、以下のものが挙げられる。
例えば、前記分岐通路における前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向が、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に対して交差する方向となっている場合に、前記分岐通路に配設されている前記各熱電モジュールを、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に対して交差する方向に直列に配置するものである。
また、例えば、前記分岐通路における前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向が、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向となっている場合に、前記分岐通路に配設されている前記各熱電モジュールを、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向に直列に配置するものであってもよい。
これら構成によれば、分岐通路での排気ガスの流れ方向に適した各熱電モジュールの配置形態を得ることができる。
また、前記各熱電モジュールの外面に複数の受熱フィンを設け、これら受熱フィンを、前記分岐通路における排気ガスの流れ方向に沿うように設けておくことが好ましい。
これによれば熱電モジュールに向かって流れてきた排気ガスはその流れ方向を殆ど変化させることなしに受熱フィンに沿って流れることになるため、受熱フィンが排気ガスの流れの抵抗となることを抑制できる。このため、受熱フィン同士の間を流れる排気ガスの流速が高く維持される。その結果、各熱電モジュールそれぞれの外周囲における境膜熱抵抗を低く抑えることができ、排熱回収量の増大を図ることができる。
前記分岐通路の構成として、前記排気通路から流入部を経て流入した排気ガスを一方向に流す上流側通路と、この上流側通路を流れた排気ガスを、前記上流側通路での流れとは逆方向に前記流出部へ向けて流す下流側通路とを備えさせる。そして、これら上流側通路と下流側通路とを、前記壁体を挟んで、これら通路における排気ガスの流れ方向に対して直交する方向で隣り合わせることが好ましい。
この場合に、前記壁体を、前記分岐通路を形成するケーシングの内部を、前記上流側通路と前記下流側通路とに仕切る仕切板とし、これら上流側通路と下流側通路とを、前記仕切板とケーシング内面との間に形成された連通路または仕切板に形成された連通孔によって連通させる。そして、前記流入部を経て前記上流側通路に流入した排気ガスを、前記連通路または前記連通孔を経て前記下流側通路に流れ込ませる構成とすることが好ましい。
これら構成によれば、上流側通路と下流側通路とは、排気ガスの流れ方向に対して直交する方向で壁体を挟んで隣り合っている(前記仕切板を備えさせたものにあっては、通路同士が仕切板を挟んで隣り合っている)ことになる。これにより、比較的簡素な構成で、分岐通路を形成する壁体に、外気に晒されない領域を存在させることが可能になり、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下を抑制することができる。
また、例えば、前記流入部と前記流出部とを、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向で互いにオフセットした位置に設けるようにしてもよい。
また、前記流入部が設けられている壁体が、前記排気通路に面した構成とすることが好ましい。
この構成によれば、分岐通路を形成する壁体において外気に晒されない領域を比較的大きく確保することが可能となり、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下を抑制することができ、排熱回収量の増大を図ることができる。
また、前記分岐通路を、前記排気通路の一部の外周囲を覆うように配設し、この分岐通路を形成している各壁体のうち前記排気通路側の壁体が前記排気通路に面した構成とすることが好ましい。
この場合に、前記分岐通路を、前記排気通路の一部の外周囲をその周方向全体に亘って覆う空間として配設し、この分岐通路を形成している各壁体のうち前記排気通路側の壁体の全体が前記排気通路に面した構成とすることが好ましい。
これら構成によっても、分岐通路を形成する壁体において外気に晒されない領域を比較的大きく確保することが可能となり、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下を抑制することができ、排熱回収量の増大を図ることができる。
また、例えば、前記流入部を、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に沿って延びる開口としてもよい。
また、例えば、前記流入部を、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に亘って複数箇所に形成された開口により構成してもよい。
また、例えば、前記分岐通路において排気ガスの流れ方向の最上流位置に配設された熱電モジュールと前記流入部との間に、この流入部から前記熱電モジュールに向けて流れる排気ガスの流れを整流する整流部材を設けるようにしてもよい。
また、例えば、前記排気通路に、前記流入部の開口範囲のうち、前記排気通路での排気ガス流れ方向の上流側領域を覆うと共に下流側領域を開放する規制部材を設けるようにしてもよい。
これらの構成によれば、分岐通路の比較的広い範囲に排気ガスを流すことが可能になり、熱電モジュール1本当たりの排熱回収量の増大を図ることができ、熱電発電装置全体としての排熱回収量の増大を図ることができる。
また、前記排気通路において、前記流入部の配設位置よりも下流側に、前記排気通路を開閉する開閉弁を設けておくことが好ましい。
この場合、前記分岐通路の前記流出部と前記排気通路との間を、前記流出部から流出した排気ガスを前記排気通路に戻すための戻し管によって接続する。そして、前記排気通路を開放する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を遮断し、前記排気通路を閉鎖する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を連通させるように前記開閉弁を開閉制御する制御手段を備えさせることが好ましい。
これらの構成によれば、分岐通路への排気ガスの流入量を開閉弁の開度によって調整することが可能になる。このため、熱電モジュールの発電に適した量の排気ガスを分岐通路に流すことができる。
本発明では、複数の熱電モジュールを、流入部から流出部に向かう排気ガス流れ方向に直列に配置したことにより、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量の増大を図ることができる。
第1実施形態における排気管および熱電発電装置の概略構成図であって、各熱電モジュールおよび開閉弁を実線で示しその他の部材を仮想線で示した図である。 第1実施形態に係る熱電発電装置の上側通路の内部およびその周辺部の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る熱電発電装置の下側通路の内部およびその周辺部の構成を示す断面図である。 図2におけるIV−IV線に対応した位置における断面図である。 図2におけるV−V線に対応した位置から見た図である。 図2におけるVI−VI線に対応した位置における断面図である。 熱電モジュールの軸線に沿った方向での断面図である。 熱電モジュールの軸線に直交する方向での断面図である。 熱電発電装置に排気ガスを導入しない状態を示す図であって、図9(a)は図2に相当する図、図9(b)は図4に相当する図である。 熱電発電装置に排気ガスの全量を導入する状態を示す図であって、図10(a)は図2に相当する図、図10(b)は図3に相当する図、図10(c)は図4に相当する図、図10(d)は図6に相当する図である。 熱電発電装置に排気ガスの一部を導入する状態を示す図であって、図11(a)は図2に相当する図、図11(b)は図3に相当する図、図11(c)は図4に相当する図である。 受熱フィンの近傍を流れる排気ガスの流速と、この受熱フィンの周囲の境膜との関係を説明するための図である。 熱電モジュールの周囲を流れる排気ガスの質量流量と受熱フィン周囲の境膜熱抵抗との関係を示す図である。 熱電モジュールの周囲を流れる排気ガスの質量流量と熱電モジュールの発電量との関係を示す図である。 フロアパネル下部に排気管および熱電発電装置を配設した状態を示す概略図である。 開閉弁の開度制御の手順を示すフローチャート図である。 熱電変換素子の受熱基板の温度と放熱基板の温度との平均温度と、発電量との関係の一例を示す図である。 実験例において、従来技術における熱電モジュールの配置と各熱電モジュールの周囲を流れる排気ガス流れとを示す模式図である。 実験例において、実施形態における熱電モジュールの配置と各熱電モジュールの周囲を流れる排気ガス流れとを示す模式図である。 実験例において、従来技術および実施形態それぞれにおける熱電モジュールへの伝達熱量および熱電モジュールの発電量の測定結果を示す図である。 第2実施形態に係る熱電発電装置を示す図であって、図21(a)は図2に相当する図であり、図21(b)は図6に相当する図である。 第3実施形態に係る熱電発電装置における図2に相当する図である。 第4実施形態に係る熱電発電装置における図2に相当する図である。 第5実施形態における排気管および熱電発電装置の概略構成図であって、各熱電モジュールを省略し、開閉弁を実線で示し、その他の部材を仮想線で示した図である。 図24におけるXXV−XXV線に対応した位置における断面図である。 図24におけるXXVI−XXVI線に対応した位置における断面図である。 第6実施形態における排気管および熱電発電装置の概略構成図であって、開閉弁を実線で示し、その他の部材を仮想線で示した図である。 熱電発電装置の流入部および流出部の第1の変形例を示し、図28(a)は図2に相当する図であり、図28(b)は図3に相当する図である。 熱電発電装置の流入部および流出部の第2の変形例を示し、図29(a)は図2に相当する図であり、図29(b)は図3に相当する図である。 熱電発電装置の流入部および流出部の第3の変形例を示し、図30(a)は図2に相当する図であり、図30(b)は図3に相当する図である。 熱電発電装置の流入部および流出部の第4の変形例を示し、図31(a)は図2に相当する図であり、図31(b)は図3に相当する図である。 熱電発電装置の流入部および流出部の第5の変形例を示し、図32(a)は図2に相当する図であり、図32(b)は図3に相当する図である。 熱電発電装置のケーシングの第1の変形例における図6に相当する図である。 熱電発電装置のケーシングの第2の変形例を示し、図34(a)は図2に相当する図であり、図34(b)は図3に相当する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用エンジン(内燃機関)の排気系に備えられた熱電発電装置に本発明を適用した場合について説明する。また、本実施形態では円柱形状のカートリッジタイプの熱電モジュールを備えた熱電発電装置に本発明を適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。
図1は、排気管1および熱電発電装置2の概略構成図であって、後述する各熱電モジュール(カートリッジ型熱電モジュール)51〜56および開閉弁6を実線で示しその他の部材を仮想線で示している。
図1におけるX方向は車幅方向であり、Y方向は高さ方向(鉛直方向)であり、Z方向は車体前後方向である。また、以下では、前記X方向(車幅方向)において車体左側(図1における右側)をX1方向と呼び、車体右側(図1における左側)をX2方向と呼ぶ。また、前記Y方向(高さ方向)において上側をY1方向と呼び、下側をY2方向と呼ぶ。更に、前記Z方向(車体前後方向)において車体後方側(図中の奥側)をZ1方向と呼び、車体前方側(図中の手前側)をZ2方向と呼ぶ。
図2は熱電発電装置2において後述する上側通路33の内部およびその周辺部の構成を示す断面図(上側通路33の内部およびその周辺部を上方から見た図)である。図3は熱電発電装置2において後述する下側通路34の内部およびその周辺部の構成を示す断面図(下側通路34の内部およびその周辺部を上方から見た図)である。図4は図2におけるIV−IV線に対応した位置における断面図である。図5は図2におけるV−V線に対応した位置から見た図である。図6は図2におけるVI−VI線に対応した位置における断面図である。
図1〜図6に示すように、熱電発電装置2は、排気管1に一体的に取り付けられている。また、この熱電発電装置2は、装置本体3と、この装置本体3から流出した排気ガスを排気管1へ戻すための戻し管4とを備えている。
前記戻し管4は、排気管1の下面11(Y2方向側に位置する面)に一体的に取り付けられている。装置本体3は、排気管1の側面12(X2方向側に位置する側面)および戻し管4の側面41(X2方向側に位置する側面)に一体的に取り付けられている。つまり、装置本体3は、排気管1の側面12から戻し管4の側面41に亘って配設され、この装置本体3の上側半分が排気管1の側面12に、装置本体3の下側半分が戻し管4の側面41にそれぞれ一体的に取り付けられている。
以下、各部材について具体的に説明する。
−排気管−
図1、図2、図4および図6に示すように、排気系の排気通路1Aを形成する排気管1は、車体前後方向(Z方向)に延びて配設され、車体前方側の端部(Z2方向側の端部)がエンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続されている。これにより、排気管1は、エンジンから排出された排気ガスを車体後方(Z1方向側)に流して大気中に放出する。なお、この排気管1には図示しない触媒コンバータやマフラが備えられている。
本実施形態における排気管1は、断面(排気管1の長手方向(Z方向)に対して直交する方向の断面)が矩形状となっている。なお、この排気管1は断面が円形状や楕円形状であってもよい。
この排気管1の側面12(X2方向側に位置する側面)には、前記熱電発電装置2の装置本体3に排気ガスを流入させるための開口13が形成されている。この開口13における車体前後方向長さは、前記装置本体3の車体前後方向長さよりも僅かに短く設定されている。
また、排気管1の下面11(Y2方向側に位置する面)において、前記戻し管4における車体後方側の端部(Z1方向側の端部)に対向した位置には開口14が形成されている。この開口14は、戻し管4から戻される排気ガスを排気通路1Aに流入させるためのものである。
−装置本体−
前記熱電発電装置2の装置本体3は、ケーシング31の内部空間である分岐通路3A(排気管1の内部空間である排気通路1Aから分岐された通路)に複数本の熱電モジュール51〜56が配設された構成となっている。
前記ケーシング31は直方体形状である。また、図1、図2および図6に示すように、このケーシング31の高さ方向(Y方向)の略中央部分には、このケーシング31の内部空間を上下に仕切る仕切板32が設けられている。この仕切板32は、X2方向側に位置している端縁がケーシング31の内面(X2方向側に位置している内面)に対して所定間隔を存した位置となっている。また、仕切板32のその他の端縁はケーシング31の内面に接続されている。このため、この仕切板32で仕切られたケーシング31内部の上側の通路33と下側の通路34とは、仕切板32のX2方向側に位置している端縁とケーシング31の内面との間に形成された連通路Sのみによって連通している。以下、この上側の通路33を「上側通路33(本発明でいう上流側通路)」と呼び、下側の通路34を「下側通路34(本発明でいう下流側通路)」と呼ぶこととする。これにより、ケーシング31内には、排気ガスが流通する上側通路33から下側通路34に亘る前記分岐通路3Aが形成されている。
また、前記仕切板32は、上側通路33の底板を構成していると共に下側通路34の天板を構成していることになる。このため、この仕切板32が本発明でいう「分岐通路を形成する壁体であって、両側に排気ガスが流れる壁体」となる。
図6に示すように、ケーシング31におけるX1方向側は開放されている。これにより、ケーシング31の上側通路33は、排気管1に形成されている前記開口13に臨んでおり、この上側通路33は、この開口13を介して排気管1の内部空間(排気通路1A)に連通している。つまり、この上側通路33には、排気管1からの排気ガスの流入が可能となっている。これにより、このケーシング31におけるX1方向側の開放部分と前記開口13とによって分岐通路3Aの流入部3Bが構成されており、この流入部3Bによって、排気通路1Aから分岐通路3Aへの排気ガスの流入が可能となっている。なお、この流入部3Bは、排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向に沿って比較的長く延びる開口で形成されている。
前述した如く、ケーシング31の内部空間である分岐通路3Aには複数本の熱電モジュール51〜56が配設されている。本実施形態に係る熱電発電装置2は、ケーシング31の上側通路33および下側通路34にそれぞれ3本ずつ合計6本の熱電モジュール51〜56が配設されている。
上側通路33に配設されている3本の熱電モジュール51,52,53は、それぞれの軸心がZ方向に沿うように配置され、且つX方向に沿って順に並べられている。ここでは、X1方向側に配設されている熱電モジュール51から、X2方向側に配設されている熱電モジュール52,53に亘って、順に、第1熱電モジュール51、第2熱電モジュール52、第3熱電モジュール53と呼ぶこととする。
同様に、下側通路34に配設されている3本の熱電モジュール54,55,56も、それぞれの軸心がZ方向に沿うように配置され、且つX方向に沿って順に並べられている。ここでは、X2方向側に配設されている熱電モジュール54から、X1方向側に配設されている熱電モジュール55,56に亘って、順に、第4熱電モジュール54、第5熱電モジュール55、第6熱電モジュール56と呼ぶこととする。
これら熱電モジュール51〜56は、その長手方向の前端部(Z2方向側の端部)が、ケーシング31のZ2方向側に位置する前板35を貫通し、この前板35に支持されている。同様に、これら熱電モジュール51〜56の長手方向の後端部(Z1方向側の端部)は、ケーシング31のZ1方向側に位置する後板36を貫通し、この後板36に支持されている。
このように、各熱電モジュール51〜56は、その長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向(排気管1の長手方向)と同じ方向となるように分岐通路3A(ケーシング31の内部空間)に配設されていると共に、これら熱電モジュール51〜56は、前記流入部3Bから後述する流出部3Cに向かう排気ガス流れ方向(X方向;排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向に対して交差する方向)に直列に配置されている。
ここで、熱電モジュール51〜56の構成について説明する。各熱電モジュール51〜56の構成は共に同一であるため、ここでは第1熱電モジュール51を代表して説明する。
図7は熱電モジュール51の軸線に沿った方向での断面図である。図8は熱電モジュール51の軸線に直交する方向での断面図である。
熱電モジュール51は、排気ガスの熱エネルギを利用して発電を行うものであって、アウタパイプ51a、インナパイプ51b、モジュール本体51c、受熱フィン51dを備えている。
モジュール本体51cは、円筒形状に形成されており、その内部に前記インナパイプ51bが挿入されている。また、モジュール本体51cは、高温部を構成する絶縁セラミックス製の受熱基板と、低温部を構成する絶縁セラミックス製の放熱基板との間に、温度差に応じた起電力をゼーベック効果により発生するN型熱電変換素子およびP型熱電変換素子(何れも図示省略)が複数個設置された構成となっている。具体的に、前記受熱基板はモジュール本体51cの外周部分に設けられ、前記放熱基板はモジュール本体51cの内周部分に設けられている。本実施形態のモジュール本体51cは、これら受熱基板、放熱基板および熱電変換素子から成る熱電変換ユニットの複数個を電気的に直列接続したπ型モジュールとして構成されている。また、図示されていないが、複数のモジュール本体51c,51c,…は電気的に接続されている。なお、前記N型熱電変換素子およびP型熱電変換素子としては、例えば、高温部の使用上限値(耐熱温度)が約300℃のBi−Te系の熱電変換素子、或いは、高温部の使用上限が約500℃のSi−Ge系の熱電変換素子等が用いられる。これら基板および熱電変換素子の構成は周知であるため、ここでの説明は省略する。
前記インナパイプ51bは、前述した如くモジュール本体51cの内部に挿入されており、このインナパイプ51bの内部を流れる冷媒によってモジュール本体51cの内側、つまり放熱基板を冷却するようになっている。この冷媒としては例えばエンジン冷却水が使用される。つまり、エンジンの冷却水循環回路から前記インナパイプ51bが分岐されており、この冷却水循環回路を流れる冷却水の一部が必要に応じてインナパイプ51bに流入されることによって、前記放熱基板の冷却に寄与するようになっている。なお、このインナパイプ51bの内部を流れる冷媒としてはエンジン冷却水には限定されない。
また、前記熱電モジュール51の断面形状(軸線に直交する方向の断面形状)は、円形に限らず、楕円形や多角形であってもよい。
各熱電モジュール51〜56のインナパイプは、第1熱電モジュール51から第6熱電モジュール56に向かって冷却水が順に流れるように直列に接続されている。具体的には、図2および図3に示すように、各熱電モジュール51〜56のインナパイプは接続管57a〜57eによって連結されている。
なお、冷却水を流す方向としては、第6熱電モジュール56から第1熱電モジュール51に向かって順に流すようにしてもよい。また、各熱電モジュール51〜56の各インナパイプは、直列接続に限らず、並列接続されていてもよい。
前記受熱フィン51dは、前記アウタパイプ51aの外周面に一体的に形成されており、熱電モジュール51の軸線に対して略直交する方向に延び且つ外縁が略円形の金属製のプレートで形成されている。各受熱フィン51d,51d,…は、熱電モジュール51の長手方向に所定ピッチを存して配設されている。このように、各受熱フィン51d,51d,…は、前記分岐通路3Aにおける排気ガスの流れ方向に沿う方向に設けられている。
また、互いに隣り合う熱電モジュール51〜56にそれぞれ形成されている受熱フィン51d,51d同士は、X方向において対応する位置に設けられている。つまり、各受熱フィン51d,51dは、Z方向における位相が互いに一致した位置に配設されている。
このような各受熱フィン51d,51d,…の配設形態により、排気ガスは各受熱フィン51d,51d,…の延長方向に略沿って流れることになるため、受熱フィン51d,51d,…が排気ガスの流れの抵抗となることを抑制できる。
−戻し管−
前記戻し管4は、前述した如く、排気管1の下面11に一体的に取り付けられている。この戻し管4は前面側(Z2方向側)および後面側(Z1方向側)がそれぞれ閉鎖された配管で成る。そして、この戻し管4の側面41(X2方向側に位置する側面)には、前記分岐通路3A(ケーシング31の内部空間)を流れた排気ガスを回収するための開口42が形成されている。この開口42における車体前後方向長さは、装置本体3の車体前後方向長さよりも僅かに短く設定されている。
前述したように、ケーシング31におけるX1方向側は開放されている。このため、ケーシング31の下側通路34は、戻し管4に形成されている前記開口42に臨んでおり、この下側通路34は、この開口42を介して戻し管4の内部空間に連通している。つまり、この下側通路34は、戻し管4への排気ガスの流出が可能となっている。これにより、このケーシング31におけるX1方向側の開放部分と前記開口42とによって分岐通路3Aの流出部3Cが構成されており、この流出部3Cによって、分岐通路3Aからの排気ガスの流出が可能となっている。
以上の如く分岐通路3Aは、流入部3Bと流出部3Cとを有しており、流入部3Bから流入した排気ガスを流出部3Cに向けて流すようになっている。つまり、流入部3Bから流入した排気ガスは、上側通路33を流れ、前記連通路Sを通過する際に流れ方向が反転した後、下側通路34を経て流出部3Cから流出することになる。このため、前記分岐通路3Aを構成している上側通路33と下側通路34とは、これら通路33,34における排気ガスの流れ方向に対して略直交する方向(Y方向)で仕切板32を挟んで隣り合っていることになる。
また、図1および図4に示すように、前記排気管1に形成されている開口13と、戻し管4に形成されている開口42とはZ方向でオフセットされている。具体的には、排気管1に形成されている開口13が、戻し管4に形成されている開口42よりもZ2方向側に位置している。これにより、前記流入部3Bおよび前記流出部3CもZ方向(排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向と同じ方向)でオフセットされていることになる。
また、戻し管4のZ1方向側に位置する後板43は、前記排気管1の下面11に形成されている前記開口14よりもZ1方向側(排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向の下流側)に位置している。このため、熱電発電装置2の装置本体3から戻し管4に排気ガスが回収される場合には、この排気ガスが戻し管4を流れ、開口14を経て排気管1に流入可能な構成となっている。
−開閉弁−
前記排気通路1Aにおいて、前記流入部3Bの開口位置よりも下流側(Z1方向側)であって、前記開口14の近傍には開閉弁6が設けられている。この開閉弁6は、排気管1の断面形状に略一致した矩形状となっており、排気管1の底板上に配設されてX方向に沿って延びる回動軸61に支持されている。そして、この開閉弁6の回動軸61は電動モータ62(図2を参照)に連結されており、この電動モータ62の作動によって開閉弁6の開度が調整可能となっている。この電動モータ62は、ECU100(例えばエンジンの制御を行うエンジンECU;制御手段)からの開度制御信号を受けて作動し、開閉弁6の開度を調整する。具体的には、図4に実線で示す全閉位置(排気通路1Aを全閉状態にする位置;前記開口14を全開状態にする位置)と、図4に仮想線で示す全開位置(排気通路1Aを全開状態にする位置;前記開口14を全閉状態にする位置)との間で開度調整が可能となっている。
−排気ガスの流れ−
次に、本実施形態における排気ガスの流れについて説明する。この排気ガスの流れは、前記開閉弁6の開度によって変更可能となっている。以下、開閉弁6の全開時、全閉時、半開時それぞれにおける排気ガスの流れについて説明する。
<開閉弁の全開時>
図9は、開閉弁6が全開位置にある場合の排気ガスの流れを示す図であって、図9(a)は図2に相当する図、図9(b)は図4に相当する図である。
このように開閉弁6が全開位置にある場合、前記開口14が全閉となっているために、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、分岐通路3Aに流入することなく、そのまま排気通路1Aの下流側に向かって流れ、大気中に放出されることになる(図9における矢印を参照)。
このように、分岐通路3Aに排気ガスを流入させない場合には、各熱電モジュール51〜56に対する発電要求がない、または、発電を禁止する状況であるため、各熱電モジュール51〜56のインナパイプに冷却水を流す必要がない。このインナパイプに冷却水を流さないための構成としては、例えば、冷却水循環回路と前記第1熱電モジュール51のインナパイプ51bとの間に電磁弁を設けておき、この電磁弁を閉鎖することが挙げられる。これにより、無駄な冷却水の流れを生じさせないようにすることができる。
<開閉弁の全閉時>
図10は、開閉弁6が全閉位置にある場合の排気ガスの流れを示す図であって、図10(a)は図2に相当する図、図10(b)は図3に相当する図、図10(c)は図4に相当する図、図10(d)は図6に相当する図である。この開閉弁6の全閉時にあっては前記冷却水循環回路を流れている冷却水の一部が各熱電モジュール51〜56のインナパイプに流される。
このように開閉弁6が全閉位置にある場合、前記開口14が全開となっているために、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスの略全量が、分岐通路3Aに流入することになる。つまり、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、前記流入部3Bを通過してケーシング31内の上側通路33に流入し、第1熱電モジュール51、第2熱電モジュール52、第3熱電モジュール53の外周囲を順に流れた後に、前記連通路S(上側通路33と下側通路34とを連通させる連通路S)を通過し、その流れが反転して、ケーシング31内の下側通路34に流入する。この下側通路34に流入した排気ガスは、第4熱電モジュール54、第5熱電モジュール55、第6熱電モジュール56の外周囲を順に流れた後に、前記流出部3Cを経て戻し管4内に流入する(図10における矢印を参照)。
このように排気ガスが流れることにより、排気ガスから各熱電モジュール51〜56に熱が与えられ、各熱電モジュール51〜56では、前述した温度差に応じた起電力がゼーベック効果により発生することになる。
そして、戻し管4内に流入した排気ガスは、この戻し管4の下流端に達した後、その流れ方向が上向きに変化し、前記開口14を通過して排気通路1Aに戻されることになる。
このように分岐通路3Aに排気ガスを流した場合、本実施形態にあっては、排気ガスの略全量が、第1熱電モジュール51から第6熱電モジュール56に亘って順に流れることになる。このため、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量も十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。つまり、各熱電モジュール51〜56それぞれの外周囲に沿って流れる排気ガスの流速が高く維持され、排気ガスの質量流量が十分に得られる。このため、各熱電モジュール51〜56それぞれの外周囲における境膜熱抵抗が小さく、排熱回収量が多く得られることになって発電量の増大を図ることができる。
ここで、各熱電モジュール51〜56それぞれの外周囲に沿って流れる排気ガスの流速、排気ガスの質量流量、および、境膜熱抵抗の関係について説明する。
図12は、受熱フィン51dの近傍を流れる排気ガスの流速と、この受熱フィン51dの周囲の境膜との関係を説明するための図である。この図12において、実線で示すガス温度は、排気ガスの流速が比較的高い場合における受熱フィン51d周辺の温度分布を示している。また、破線で示すガス温度は、排気ガスの流速が比較的低い場合における受熱フィン51d周辺の温度分布を示している。
この図12からも解るように、受熱フィン51dの近傍を流れる排気ガスの流速が高く排気ガスの質量流量が多いほど、この受熱フィン51dの周囲の境膜は薄く、境膜熱抵抗は小さくなる(図12に実線で示す境膜(高流速時)および破線で示す境膜(低流速時)を参照)。このため、受熱フィン51dの近傍を流れる排気ガスの温度分布としては、排気ガスの流速が高いほど、高温域が受熱フィン51dに近い位置となり、受熱フィン51dに与えられる熱量は多くなる。その結果、熱電モジュール51〜56での排熱回収量は多く得られることになる。
図13は、熱電モジュールの周囲を流れる排気ガスの質量流量と受熱フィン周囲の境膜熱抵抗との関係を示す図である。図14は、熱電モジュールの周囲を流れる排気ガスの質量流量と熱電モジュールの発電量との関係を示す図である。
これらの図に示すように、排気ガスの質量流量が大きいほど受熱フィン周囲の境膜熱抵抗は小さくなり、排熱回収量の増大に伴って熱電モジュールの発電量は多くなっている。
本実施形態では、前述した如く、分岐通路3Aに流入した排気ガスは、その略全量が、第1熱電モジュール51から第6熱電モジュール56に亘って順に流れることにより、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができる。つまり、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガスの質量流量が大きくなっている。このため、受熱フィン51dの周囲の境膜熱抵抗は小さくなっており、その結果、熱電モジュール51〜56の排熱回収量が増大して発電量の増大を図ることができる。
<開閉弁の半開時>
図11は、開閉弁6が半開位置にある場合の排気ガスの流れを示す図であって、図11(a)は図2に相当する図、図11(b)は図3に相当する図、図11(c)は図4に相当する図である。
このように開閉弁6が半開位置にある場合、前記開口14も半開となっている。このため、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスの一部は、分岐通路3Aに流入することなく、そのまま排気管1の下流側に向かって流れ、他の排気ガスは、分岐通路3Aに流入する(図11における矢印を参照)。
分岐通路3Aに流入した排気ガスは、前述した場合と同様に、ケーシング31内の上側通路33から下側通路34に亘って流れ、各熱電モジュール51〜56に熱を与えた後、戻し管4内に流入する。そして、戻し管4内に流入した排気ガスは、この戻し管4の下流端に達した後、その流れ方向が上向きに変化し、前記開口14を通過して排気通路1Aに戻される。つまり、排気通路1Aを流れている排気ガスと合流することになる。
この開閉弁6の半開時においても、熱電発電装置2の装置本体3に流入した排気ガスは、第1熱電モジュール51から第6熱電モジュール56に亘って順に流れることになる。このため、前述の場合と同様に、排熱回収量を十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。
−排気管および熱電発電装置の配設状態−
前記排気管1および熱電発電装置2は、車両のフロアパネルの下部に配設されている。具体的には、フロアパネルに形成されたトンネル部の内部に収容されている。
図15は、フロアパネル7の下部に排気管1および熱電発電装置2を配設した状態を示す概略図である。この図15に示すように、フロアパネル7のトンネル部71と、排気管1および熱電発電装置2との間には、ヒートインシュレータ72が配設されている。このヒートインシュレータ72の断面形状は、前記トンネル部71の断面形状に略一致している。
また、排気管1および熱電発電装置2とヒートインシュレータ72との間、および、排気管1および熱電発電装置2と路面との間のそれぞれには、所定間隔が設けられている。この間隔は、車両の走行時などにおける振動によって排気管1および熱電発電装置2がヒートインシュレータ72や路面に接触することのない長さに設定されている。このように排気管1および熱電発電装置2がヒートインシュレータ72や路面に接触しないようにするためには、図中に二点鎖線Aで示す範囲内に排気管1および熱電発電装置2を設置する必要がある。
このため、従来技術(例えば特許文献2)の如く、排気通路の延長方向に対して直交する方向に延びる複数の熱電モジュールを配設する構成にあっては、熱電モジュールの長手方向の寸法としては、最大でも図中の寸法t1(例えば200mm)程度が限界となる。
本実施形態にあっては、各熱電モジュール51〜56の長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向と同じ方向となっているので、それぞれの長さ寸法がトンネル部71の断面形状によって制約を受けるといったことがない。このため、熱電モジュール51〜56の長手方向の寸法として、例えば500mm程度に設定することが可能である。
−開閉弁の開度制御−
次に、前述の如く排気ガスの流れを切り換える開閉弁6の開度制御(前記ECU100による開度制御)について説明する。
図16は、この開閉弁6の開度制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、エンジンの始動後、所定時間(数msec)毎に実行される。
まず、ステップST1において温度情報を取得する。具体的には、排気通路1Aを流れる排気ガスの温度情報、および、冷却水循環回路を流れる冷却水の温度情報を取得する。
排気ガスの温度情報は、排気管1に設けられた排気温センサからの信号に基づいて取得される。この排気温センサの取り付け位置としては、排気管1における熱電発電装置2の取り付け位置近傍であって、この熱電発電装置2の取り付け位置よりも上流側(排気ガスの流れ方向の上流側)であることが好ましい。冷却水の温度情報は、冷却水循環回路に設けられた水温センサからの信号に基づいて取得される。この水温センサの取り付け位置としては、冷却水循環回路における第1熱電モジュール51のインナパイプ51bの分岐位置近傍であって、この分岐位置よりも上流側(冷却水の流れ方向の上流側)であることが好ましい。
ステップST2では、前記排気ガス温度が所定値α以上となっているか否かを判定する。この所定値αは、前記熱電変換素子の耐熱温度に所定の安全率を乗算した値、或いは、耐熱温度から所定温度を減算した値として設定される。
排気ガス温度が所定値α以上となっており、ステップST2でYES判定された場合には、ステップST4に移り、現時点で排気ガスを分岐通路3Aに流入させた場合には熱電変換素子に悪影響(熱害)を及ぼす可能性があるとして開閉弁6を全開にし、リターンされる。つまり、分岐通路3Aに排気ガスを流入させず(熱電発電装置2をバイパスさせ)排気通路1Aのみに排気ガスを流すようにする。
この場合、熱電モジュール51〜56での発電を強制的に禁止することになるので、前記各熱電モジュール51〜56のインナパイプへの冷却水の流入も停止させる。つまり、前述した構成の場合には、冷却水循環回路とインナパイプ51bとの間に設けられた電磁弁を閉鎖することになる。なお、熱電変換素子を前記熱害から保護するために(排気ガスからの輻射による熱害から保護するために)前記インナパイプに冷却水を流しておくようにしてもよい。
排気ガス温度が所定値α未満となっており、ステップST2でNO判定された場合には、ステップST3に移り、前記冷却水温度が所定値β以上となっているか否かを判定する。この所定値βは、エンジンがオーバヒートに達する温度(例えば120℃)に所定の安全率を乗算した値、或いは、オーバヒートに達する温度から所定温度を減算した値として設定される。
冷却水温度が所定値β以上となっており、ステップST3でYES判定された場合には、現時点で冷却水を熱電モジュール51〜56に流入させた場合に、熱電モジュール51〜56からの熱を受けることで冷却水温度が過剰に高くなってエンジンのオーバヒートを招く可能性があるとして、この場合も、開閉弁6を全開にし(ステップST4)、リターンされる。つまり、分岐通路3Aに排気ガスを流入させず(熱電発電装置2をバイパスさせ)排気通路1Aのみに排気ガスを流すようにする。この場合、各熱電モジュール51〜56のインナパイプへの冷却水の流入も停止させる。
冷却水温度が所定値β未満となっており、ステップST3でNO判定された場合には、ステップST5に移り、前記受熱基板の温度Thと前記放熱基板の温度Tcとの平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T1以下となっているか否かを判定する。これら受熱基板の温度Thおよび放熱基板の温度Tcは、温度センサによって検出するようにしてもよいし、前記ケーシング31内に配置した排気温センサからの信号に基づいて受熱基板の温度Thを推定し、前記インナパイプ51b内に配置した水温センサからの信号に基づいて放熱基板の温度Tcを推定するようにしてもよい。
この受熱基板の温度Thと放熱基板の温度Tcとの平均温度は、現在の熱電モジュール51〜56における発電量に相関のある値となっている。つまり、前記熱電変換素子は、前記平均温度「(Th+Tc)/2」に応じて発電量が異なる。図17は、これら平均温度「(Th+Tc)/2」と発電量との関係の一例を示す図である。この図17に示すように、平均温度「(Th+Tc)/2」がT1からT2の間であれば発電量が図中のPt以上となり、発電量を十分に得ることができる。なお、この平均温度「(Th+Tc)/2」と発電量との関係は、熱電変換素子の材料等によって異なる。
このため、現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T1以下となっている場合や、所定温度T2以上となっている場合には、十分な発電量(発電量Pt)が得られない可能性がある。
ステップST5は、現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T1以下となっていて十分な発電量が得られない状況であるか否かを判定するものである。
現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T1以下であって、ステップST5でYES判定された場合には、ステップST6に移り、開閉弁6の開度を、現在の開度よりも所定量γだけ小さくする。つまり、開閉弁6を閉鎖側に所定量だけ回動させ、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量を増大させる。例えば開閉弁6の開度を5°だけ小さくして、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量を増大させる。これにより、各熱電モジュール51〜56に与える熱量を増大させ、前記平均温度「(Th+Tc)/2」が上昇するようにして熱電モジュール51〜56の発電量を増加させる。
一方、現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T1を超えており、ステップST5でNO判定された場合には、ステップST7に移り、前記平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T2以上となっているか否かを判定する。つまり、図17に示したように、平均温度「(Th+Tc)/2」が、発電量Ptが得られない程度に高くなっているか否かを判定する。
現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T2以上であって、ステップST7でYES判定された場合には、ステップST8に移り、開閉弁6の開度を、現在の開度よりも所定量γだけ大きくする。つまり、開閉弁6を開放側に所定量だけ回動させ、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量を減少させる。例えば開閉弁6の開度を5°だけ大きくして、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量を減少させる。これにより、各熱電モジュール51〜56に与える熱量を減少させ、前記平均温度「(Th+Tc)/2」が低下するようにして熱電モジュール51〜56の発電量を増加させる。
また、現在の平均温度「(Th+Tc)/2」が所定温度T2未満となっており、ステップST7でNO判定された場合には、現在の開閉弁6の開度を変化させず、つまり、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量を変化させずリターンされる。つまり、現在の平均温度「(Th+Tc)/2」は所定温度T1とT2との間にあって、発電量がPtを超えており、開閉弁6の開度が適正に得られているとしてリターンされる。
このような動作が繰り返されることにより、排気ガスの温度および冷却水の温度が共に許容範囲内にある場合に、高い発電量が得られることになる。
−実施形態の効果−
以上説明したように、本実施形態によれば、各熱電モジュール51〜56が、分岐通路3A(ケーシング31の内部空間)における排気ガスの流れ方向に直列に配置されているので、この分岐通路3Aを流れる排気ガスの略全量が、各熱電モジュール51〜56の外周囲を順に流れていくことになる。つまり、排気ガスの略全量が各熱電モジュール51〜56に対して順に熱を与えていくことになる。このため、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ(排気ガスが各熱電モジュールに個別に分流される従来技術に比べて、熱電モジュール1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ)、排熱回収量を十分に得ることができる。つまり、各熱電モジュール51〜56それぞれの外周囲に沿って流れる排気ガスの流速が高く維持でき、排気ガスの質量流量が多くなる。その結果、各熱電モジュール51〜56それぞれの外周囲における境膜熱抵抗が小さくなり、排熱回収量の増大を図ることができて、発電量の増大を図ることができる。
また、各熱電モジュール51〜56は、その長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように分岐通路3Aに配設されている。このため、各熱電モジュール51〜56の長さ寸法が大きく制約を受けることはなく(前記トンネル部71の幅寸法によって制約を受けるといったことはなく)、各熱電モジュール51〜56の長さ寸法を比較的長く設定することができる(熱電モジュールの長手方向が排気通路における排気ガスの流れ方向に対して直交する方向に設定される従来技術に比べて、各熱電モジュールの長さ寸法を比較的長く設定することができる)。このため、熱電モジュール51〜56の1本当たりの排熱回収量の増大を図ることができ、熱電発電装置2全体としての排熱回収量も増大することができて、発電量の増大を図ることができる。
更に、分岐通路3Aを構成している上側通路33と下側通路34とは仕切板32を介して隣り合っている。このため、上側通路33の下面側および下側通路34の上面側は、外気に臨んでおらず、この部分からの外気への放熱量は殆ど無い。従って、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下量が少なくなり(従来技術(例えば特許文献1)の如く熱電発電装置の外面の全面が外気に晒されているものに比べて、外気への放熱に起因する排気ガス温度の低下量が少なくなり)、各空間33,34を流れる排気ガスの温度を高く維持することができる。その結果、熱電モジュール51〜56に与えられる熱量が増大し、これによっても、排熱回収量の増大を図ることができて、発電量の増大を図ることができる。
また、排気管1と熱電発電装置2とを一体構造としたことにより、これらの配設スペースの小型化を図ることができる。
また、本実施形態にあっては、ケーシング31を矩形断面としたことにより(Z方向に対して直交する方向の断面を矩形断面としたことにより)、円形断面とした場合に比べて、熱電発電装置2の高さ寸法を短く設定することが可能になる。つまり、ケーシング31の断面積を同一にする場合、円形断面のものに比べて、幾何学上、高さ寸法を12%程度短くすることができる。このため、車両への搭載性が良好である。
加えて、前述した如く各熱電モジュール51〜56の受熱量が多くなることから、その分だけケーシング31等のその他の部材に伝達される熱量を少なくすることができる。このため、これら部材の熱膨張量を抑制できて、その耐久性の向上を図ることができる。
−実験例−
次に、本実施形態の効果を確認するために行った実験例およびその結果について説明する。
図18は、比較例として、従来技術(前記非特許文献1)における熱電モジュールa,a,…の配置と、各熱電モジュールa,a,…の周囲を流れる排気ガス流れとを示す模式図である。つまり、排気ガスを各熱電モジュールa,a,…毎に分流し、これら分流した排気ガスそれぞれを各熱電モジュールa,a,…の外周面に沿って個別に流す構成である(以下、並列配置と呼ぶ)。
一方、図19は、前記実施形態における熱電モジュール51〜56の配置と、各熱電モジュール51〜56の周囲を流れる排気ガス流れとを示す模式図である。つまり、排気ガスを各熱電モジュール51〜56の外周囲に順に流す構成である(以下、直列配置と呼ぶ)。
本実験では、これら並列配置のものおよび直列配置ものそれぞれに対して同一温度で同一流量の排気ガスを流し、それぞれにおける伝達熱量および発電量を測定して比較した。
図20は、これら並列配置(比較例)および直列配置(実施形態の構成)それぞれにおける熱電モジュールへの伝達熱量(熱電モジュール6個分の伝達熱量)および熱電モジュールの発電量(熱電モジュール6個分の発電量)の測定結果である。この図20から明らかなように、直列配置のものは並列配置のものに比べて伝達熱量および発電量ともに大幅に高くなっている。例えば、直列配置における伝達熱量は、並列配置における伝達熱量に比べて約1.5倍となっている。また、直列配置における発電量は、並列配置における発電量に比べて約2.3倍となっている。これにより、本実施形態の効果が確認されたことになる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態は、装置本体3のケーシング31の構成が前記第1実施形態のものと異なっている。従って、ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図21は本実施形態に係る熱電発電装置2を示す図であって、図21(a)は図2に相当する図であり、図21(b)は図6に相当する図(図21(a)におけるB−B線に対応した位置における断面図)である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る熱電発電装置2の仕切板32は、そのX1方向側およびX2方向側それぞれに位置している端縁がそれぞれケーシング31の内面に接続されている。
そして、この仕切板32におけるX2方向側に位置している端縁の近傍の4箇所には、この仕切板32を貫通する(Y方向に貫通する)複数の連通孔32a,32a,…が形成されている。このため、この仕切板32で仕切られたケーシング31内部の上側通路33と下側通路34とは、これら連通孔32a,32a,…のみによって連通している。
本実施形態における分岐通路3Aでの排気ガスの流れとしては、上側通路33を、第1熱電モジュール51、第2熱電モジュール52、第3熱電モジュール53の順でそれぞれの外周囲を流れた排気ガスが、各連通孔32a,32a,…を通過して下側通路34に流れ込む。そして、この下側通路34に流れ込んだ排気ガスは、第4熱電モジュール54、第5熱電モジュール55、第6熱電モジュール56の順でそれぞれの外周囲を流れることになる。
その他の構成および発電のための動作等は第1実施形態のものと同様である。
本実施形態によれば、連通孔32a,32a,…の個数、孔径、配設位置を任意に設定することが可能であり、これらの設定によって、上側通路33および下側通路34それぞれにおける排気ガスの流れを調整することが可能である。このため、この排気ガスの流れの調整に関する設計自由度の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態は、分岐通路3Aに配設されている複数本の熱電モジュール51〜56の配設形態が前記第1実施形態のものと異なっている。従って、ここでも、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図22は本実施形態に係る熱電発電装置2における図2に相当する図である。
この図22に示すように、本実施形態に係る熱電発電装置2は、ケーシング31の前後方向(Z方向)の略中央部分に、このケーシング31の内部空間を前後(Z1方向側とZ2方向側)に仕切る仕切板32Aが設けられている。この仕切板32Aは、X2方向側に位置している端縁がケーシング31の内面(X2方向側に位置している内面)に対して所定間隔を存した位置となっている。また、仕切板32Aの他の端縁はケーシング31の内面に接続されている。このため、この仕切板32Aで仕切られたケーシング31の内部の前側通路33Aと後側通路34Aとは、仕切板32AのX2方向側に位置している端縁とケーシング31の内面との間に形成された連通路Sのみによって連通している。
ケーシング31におけるX1方向側は開放されていると共に、排気管1には、前記前側通路33Aおよび後側通路34Aそれぞれに対応する位置に開口13A,14Aが形成されている。このため、ケーシング31の開放部分と前記開口13Aとによって流入部3Bが構成されていると共に、ケーシング31の開放部分と前記開口14Aとによって流出部3Cが構成されている。
前側通路33Aには3本の熱電モジュール51,52,53が収容されている。これら熱電モジュール51,52,53は、それぞれの軸心がZ方向に沿うように配置され、且つX方向に沿って順に並べられている。同様に、後側通路34Aにも3本の熱電モジュール54,55,56が収容されている。これら熱電モジュール54,55,56も、それぞれの軸心がZ方向に沿うように配置され、且つX方向に沿って順に並べられている。なお、本実施形態では、ケーシング31の内部は上下(Y方向)に仕切られておらず、同一平面上に全ての熱電モジュール51〜56が配置されている。
このように、各熱電モジュール51〜56は、その長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向(排気管1の長手方向)と同じ方向となるように分岐通路3Aに配設されていると共に、これら熱電モジュール51〜56は、前記流入部3Bから流出部3Cに向かう排気ガス流れ方向に直列に配置されている。
また、排気管1における各開口13A,14A同士の間には開閉弁6Aが設けられている。この開閉弁6Aは、排気管1の断面形状に略一致した矩形状となっており、排気管1の側面に配設されてY方向に沿って延びる回動軸61Aに支持されている。そして、この開閉弁6Aの回動軸61Aは電動モータ(図示省略)に連結されており、この電動モータの作動によって開閉弁6Aの開度が調整可能となっている。具体的には、図22に実線で示す全閉位置(排気通路1Aを全閉状態にする位置)と図22に仮想線で示す全開位置(排気通路1Aを全開状態にする位置)との間で開度調整が可能となっている。
開閉弁6Aが、図22に実線で示す全閉位置となった場合には、排気通路1Aが閉鎖され、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、流入部3Bからケーシング31の前側通路33Aに流入する。その後、排気ガスは、連通路Sを経て後側通路34Aを流れ、流出部3Cから排気通路1Aに排出されることになる。また、開閉弁6Aが、図22に仮想線で示す全開位置となった場合には、排気通路1Aが開放され、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、分岐通路3Aに流入することなく、そのまま排気通路1Aの下流側に向かって流れることになる。また、開閉弁6が全閉位置と全開位置との間の半開位置に設定された場合には、その位置に応じて、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量と、この分岐通路3Aに流入することなく排気通路1Aを流れる排気ガスの量(熱電発電装置2をバイパスする排気ガスの量)との割合が調整可能となる。
その他の構成および発電のための動作等は第1実施形態のものと同様である。
本実施形態にあっては、開閉弁6Aが全閉位置または半開位置にある場合、排気通路1Aを流れる排気ガスが分岐通路3Aに流入する。この分岐通路3Aに流入した排気ガスは、前側通路33Aから後側通路34Aに亘って流れる際に、第1熱電モジュール51から第6熱電モジュール56に亘って順に流れ、各熱電モジュール51〜56に熱を与えていく。このため、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量も十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態も、分岐通路3Aに配設されている複数本の熱電モジュールの配設形態が前記第1実施形態のものと異なっている。従って、ここでも、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図23は本実施形態に係る熱電発電装置2における図2に相当する図である。
この図23に示すように、本実施形態に係る熱電発電装置2は、ケーシング31におけるX1方向側が開放されていると共に、排気管1には、ケーシング31の長手方向の一方側(Z2方向側)の端部近傍に対応した位置に前側開口13Bが、ケーシング31の長手方向の他方側(Z1方向側)の端部近傍に対応した位置に後側開口14Bがそれぞれ形成されている。これにより、ケーシング31の開放部分と前側開口13Bとによって流入部3Bが構成されていると共に、ケーシング31の開放部分と後側開口14Bとによって流出部3Cが構成されている。この構成にあっては、排気管1の一部が、分岐通路3Aを形成して排気通路1Aに面する壁体に相当することになる。
ケーシング31の内部空間には3本の熱電モジュール51,52,53が収容されている。これら熱電モジュール51,52,53は、それぞれの軸心がZ方向(排気通路1Aの長手方向)に沿うように配置され、且つZ方向に順に並べられている。つまり、各熱電モジュール51,52,53の中心軸が同一直線上となるようにそれぞれ配設されている。
また、これら熱電モジュール51,52,53の外周面に一体的に形成されている受熱フィン51d,52d,53dは、熱電モジュール51,52,53の軸線に沿う方向に延びている。各受熱フィン51d,52d,53dは熱電モジュール51,52,53の周方向に所定ピッチを存して配設されている。このように、各受熱フィン51d,52d,53dは、その延長方向が、前記分岐通路3Aにおける排気ガスの流れ方向に略沿う方向(Z方向)に設定されている
このように、本実施形態にあっては、各熱電モジュール51,52,53は、その長手方向が排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように分岐通路3Aに配設されていると共に、これら熱電モジュール51,52,53は、流入部3Bから流出部3Cに向かって流れる排気ガスの流れ方向に直列に配置されている。
また、排気管1における各開口13B,14B同士の間には開閉弁6Bが設けられている。この開閉弁6Bの構成は第3実施形態のものと同様であるのでここでの説明は省略する。
その他の構成および発電のための動作等は第1実施形態のものと同様である。
本実施形態にあっては、開閉弁6Bが全閉位置または半開位置にある場合、排気通路1Aを流れてきた排気ガスが分岐通路3Aに流入する。この分岐通路3Aに流入した排気ガスは、分岐通路3Aを流れる際に、第1熱電モジュール51から第3熱電モジュール53に亘って順に流れ、各熱電モジュール51,52,53に熱を与えていく。このため、熱電モジュール51,52,53の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量も十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。
図24は、本実施形態における排気管1および熱電発電装置2の概略構成図であって、各熱電モジュールを省略し、開閉弁6Cを実線で示し、その他の部材を仮想線で示した図である。また、図25は、図24におけるXXV−XXV線に対応した位置における断面図であり、図26は、図24におけるXXVI−XXVI線に対応した位置における断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る熱電発電装置2は、排気管1の外周囲を囲むように配設されている。つまり、排気管1の外径よりも所定寸法だけ大きい外径を有するケーシング31Aが備えられ、排気管1の外面とケーシング31Aの内面との間に分岐通路3Aを構成する空間が形成されている。すなわち、分岐通路3Aは、排気通路1Aの一部(排気通路1Aの長手方向の一部)の外周囲をその周方向全体に亘って覆う空間として配設されており、この分岐通路3Aにおける排気通路1A側の壁体の全体が外気に臨むことなく排気通路1Aに面した構成となっている。
また、図24および図25に示すように、排気管1の外周面には、排気ガスの流れ方向の上流側(Z2方向側)に位置し、排気通路1Aから分岐通路3Aに排気ガスを流入する流入部3Bとなる開口と、この流入部3Bよりも排気ガスの流れ方向の下流側(Z1方向側)に位置し、排気通路1Aに排気ガスを流出する流出部3Cとなる開口とが形成されている。
また、図26に示すように、ケーシング31Aの内部には、このケーシング31Aの内部空間をZ2方向側とZ1方向側とに仕切る仕切板39が設けられている。この仕切板39の配設位置は、Z方向において前記流入部3Bと前記流出部3Cとの間に設定されている。これにより、仕切板39によって仕切られたケーシング31Aの内部空間のうち前側(Z2方向側)の空間が分岐通路3Aとして形成され、後側(Z1方向側)の空間が戻し通路3Dとして形成されている。
そして、前記分岐通路3Aに、この分岐通路3Aの周方向に沿って6本の熱電モジュール51〜56が順に配置されている。
前記分岐通路3Aにおいて、排気管1の外面とケーシング31Aの内面との間には、半径方向に延びる3枚の隔壁3a,3b,3cが設けられている。これら隔壁3a,3b,3cにより、排気管1の外面とケーシング31Aの内面との間の空間(分岐通路3A)は、周方向に3つの空間3d,3e,3fに区画されている。図25および図26に示すように、第1の隔壁3aは第1熱電モジュール51と第6熱電モジュール56との間に位置している。第2の隔壁3bは第1熱電モジュール51と第2熱電モジュール52との間に位置している。このため、第1の隔壁3aと第2の隔壁3bとの間で囲まれた空間には、第1熱電モジュール51が配設されている。以下、この空間を第1空間3dと呼ぶ。前記流入部3Bは、この第1空間3dに開放されている。
第3の隔壁3cは第5熱電モジュール55と第6熱電モジュール56との間に位置している。このため、第2の隔壁3bと第3の隔壁3cとの間で囲まれた空間には、第2熱電モジュール52、第3熱電モジュール53、第4熱電モジュール54、第5熱電モジュール55が周方向に亘って順に配設されている。以下、この空間を第2空間3eと呼ぶ。
また、第3の隔壁3cと第1の隔壁3aとの間で囲まれた空間には、第6熱電モジュール56が配設されている。以下、この空間を第3空間3fと呼ぶ。
第2の隔壁3bおよび第3の隔壁3cには、それぞれ開口3g,3hが形成されている。このため、排気通路1Aから流入部3Bを経て第1空間3dに流れ込んだ排気ガスは、第1熱電モジュール51の外周囲を流れた後、第2の隔壁3bの開口3gを通過して第2空間3eに流れ込む。これにより、排気ガスは、第2熱電モジュール52の外周囲から第5熱電モジュール55の外周囲に亘って順に流れた後、第3の隔壁3cの開口3hを通過して第3空間3fに流れ込む。これにより、排気ガスは、第6熱電モジュール56の外周囲を流れる。
前記仕切板39には、前記分岐通路3Aと戻し通路3Dとを連通させる開口39aが形成されている。この開口39aは、仕切板39における第1の隔壁3aの接続位置と第3の隔壁3cの接続位置との間、つまり、第3空間3fに臨んでいる。
また、前記排気管1には、開閉弁6Cが設けられている。この開閉弁6Cの配設位置は、Z方向において前記流入部3Bと流出部3Cとの間に設定されている。
このため、開閉弁6Cの全閉状態では、排気通路1Aが閉鎖され、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、流入部3Bから分岐通路3Aに流入することになる。そして、前述したように、第2の隔壁3bおよび第3の隔壁3cそれぞれの開口3g,3hを通過しながら、排気ガスは、第1熱電モジュール51の外周囲から第6熱電モジュール56の外周囲に沿って順に流れる。その後、排気ガスは、仕切板39の開口39aを経て戻し通路3Dに流入し、流出部3Cから排気通路1Aに戻される。
また、開閉弁6Cの開放状態では、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスの殆どは、分岐通路3Aに流入することなく、そのまま排気通路1Aの下流側に向かって流れることになる。
また、開閉弁6Cの半開状態では、その位置に応じて、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量と、この分岐通路3Aに流入することなく排気通路1Aを流れる排気ガスの量(熱電発電装置2をバイパスする排気ガスの量)との割合が調整可能となる。
その他の構成および発電のための動作等は第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の構成にあっても、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量を十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。
図27は、本実施形態における排気管1および熱電発電装置2の概略構成図であって、開閉弁6Dを実線で示し、その他の部材を仮想線で示した図である。
本実施形態に係る熱電発電装置2は、前記第1実施形態のものと同様に、装置本体3と、この装置本体3から流出した排気ガスを排気通路1Aへ戻すための戻し管4とを備えている。戻し管4は、排気管1に対してX2方向側で接続されている。また、装置本体3は、断面(Z方向に直交する方向の断面)が台形状に形成されており、排気管1および戻し管4の上面(Y1方向側に位置する面)、排気管1の側面(X1方向側に位置する面)、戻し管4の側面(X2方向側に位置する面)をそれぞれ覆っている。
そして、排気管1におけるX1方向側の側面には、排気通路1Aから分岐通路(装置本体3の内部空間)3Aに排気ガスを流入する流入部3Bとなる開口が形成されている。また、戻し管4におけるX2方向側の側面には、分岐通路3Aから排気通路1Aに向けて排気ガスを流出するための流出部3Cとなる開口が形成されている。
そして、前記分岐通路3Aに、この分岐通路3Aでの排気ガスの流れ方向に沿って6本の熱電モジュール51〜56が順に配置されている(図27では、熱電モジュール51〜56の端面(Z2方向側の端面)の位置のみを示している)。
また、前記排気管1には、開閉弁6Dが設けられている。この開閉弁6Dの配設位置は、前記流入部3Bの位置よりも排気ガスの流れ方向(排気通路1Aでの排気ガスの流れ方向)の下流側となっている。
このため、開閉弁6Dの全閉状態(図27に実線で示す状態)では、排気通路1Aが閉鎖され、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、流入部3Bから分岐通路3Aに流入することになる。そして、この分岐通路3Aに流入した排気ガスは、第1熱電モジュール51の外周囲から第6熱電モジュール56の外周囲に沿って順に流れる。その後、排気ガスは、流出部3Cを経て戻し管4を流れた後に排気通路1Aに戻される(図27における矢印を参照)。
また、開閉弁6Dの開放状態(図27に仮想線で示す状態)では、排気通路1Aの上流側から流れてきた排気ガスは、分岐通路3Aに流入することなく、そのまま排気通路1Aの下流側に向かって流れることになる。
また、開閉弁6Dの半開状態では、その位置に応じて、分岐通路3Aに流入する排気ガスの量と、この分岐通路3Aに流入することなく排気通路1Aを流れる排気ガスの量(熱電発電装置2をバイパスする排気ガスの量)との割合が調整可能となる。
その他の構成および発電のための動作等は第1実施形態のものと同様である。
本実施形態の構成にあっても、熱電モジュール51〜56の1本当たりに対する排気ガス流量を十分に得ることができ、排熱回収量を十分に得ることができて、発電量の増大を図ることができる。
また、本実施形態の構成では、装置本体3の断面(Z方向に直交する方向の断面)を台形状としたことにより、図15において二点鎖線Aで示した範囲の形状(排気管1および熱電発電装置2がヒートインシュレータ72や路面に接触しないために制約される配設スペースの形状)に略合致させることができ、車室内空間を犠牲にすることなく、前記スペースを最大限に利用した大型の熱電発電装置2を実現することができる。
(流入部および流出部の変形例)
次に、前記流入部3Bおよび流出部3Cの複数の変形例を説明する。ここでは、前述した第1実施形態に対する変形例として説明するが、他の実施形態に対する変形例として適用してもよい。
−第1の変形例−
図28は、流入部3Bおよび流出部3Cの第1の変形例を示し、図28(a)は図2に相当する図であり、図28(b)は図3に相当する図である。
この図28に示すものでは、流入部3BのZ方向(排気通路1Aの長手方向)での開口位置と流出部3CのZ方向での開口位置とを互いに一致させている。つまり、流入部3Bと流出部3Cとを、排気通路1Aにおける排気ガスの流れ方向でオフセットさせない構成としている。
−第2の変形例−
図29は、流入部3Bおよび流出部3Cの第2の変形例を示し、図29(a)は図2に相当する図であり、図29(b)は図3に相当する図である。
この図29に示すものでは、流入部3Bの開口位置と流出部3Cの開口位置とのオフセット量(Z方向におけるオフセット量)を大きくしている。つまり、流入部3Bの開口位置をZ1方向側に、流出部3Cの開口位置をZ2方向側にそれぞれ偏らせた構成となっている。
−第3の変形例−
図30は、流入部3Bおよび流出部3Cの第3の変形例を示し、図30(a)は図2に相当する図であり、図30(b)は図3に相当する図である。
この図30に示すものは、流入部3Bおよび流出部3Cそれぞれを、Z方向に亘って間欠的に形成した開口3i,3i,…、3j,3j,…によって構成している。
この構成によれば、図中に矢印で示す如く、分岐通路3Aを流れる排気ガスを整流でき、各熱電モジュール51〜56それぞれに対して、その長手方向の略全体に亘って排気ガスを流すことが可能となる。
−第4の変形例−
図31は、流入部3Bおよび流出部3Cの第4の変形例を示し、図31(a)は図2に相当する図であり、図31(b)は図3に相当する図である。
この図31に示すものは、前述した第3の変形例の構成に加えて、流入部3Bに対向してケーシング31の内側(分岐通路3Aにおいて排気ガスの流れ方向の最上流に位置する第1熱電モジュール51と流入部3Bとの間)に整流板(整流部材)8を配設し、この整流板8にもZ方向に亘って間欠的に開口81,81,…を形成した構成となっている。また、前記開口3i,3i,…の位置と整流板8の開口81,81,…の位置とがZ方向でオフセットされ、X方向で対向しないようになっている。
この構成によれば、図中に矢印で示す如く、排気ガスの整流効果をよりいっそう発揮でき、各熱電モジュール51〜56それぞれに対して、その長手方向の略全体に亘って排気ガスを流すことが可能となる。
−第5の変形例−
図32は、流入部3Bおよび流出部3Cの第5の変形例を示し、図32(a)は図2に相当する図であり、図32(b)は図3に相当する図である。
この図32に示すものは、前述した第3の変形例の構成に加えて、流入部3Bに対向してケーシング31の外側(排気通路1A側)にガイド板(規制部材)9を配設している。このガイド板9は、流入部3Bの開口範囲(Z方向の開口範囲)のうち、排気通路1Aでの排気ガス流れ方向の上流側領域を覆うと共に下流側領域を開放するものとなっている。
この構成によっても、図中に矢印で示す如く、排気ガスの整流効果をよりいっそう発揮でき、各熱電モジュール51〜56それぞれに対して、その長手方向の略全体に亘って排気ガスを流すことが可能となる。
なお、前述した各変形例の構成は、互いに組み合わせることが可能である。
(ケーシングの変形例)
次に、前記ケーシング31の複数の変形例を説明する。ここでも、前述した第1実施形態に対する変形例として説明するが、他の実施形態に対する変形例として適用してもよい。
−第1の変形例−
図33は、ケーシングの第1の変形例における図6に相当する図である。
この図33に示すように、ケーシング31におけるX2方向側に位置する縦板31aと前記天板37との境界部分、および、この縦板31aと前記底板38との境界部分のそれぞれを湾曲させ、この湾曲部分の内面を、前記反転する排気ガスの流れ方向に沿うガイド面31b,31bとして形成している。このガイド面31bの曲率は、例えば熱電モジュール51〜56の外面の曲率(例えば受熱フィン51dの外縁の曲率)に略一致している。
これによれば、上側通路33から下側通路34に向けて排気ガスの流れ方向が反転する際に、排気ガスの流速の低減量を少なくでき、下側通路34に流れ込む排気ガスの流速を高く維持できる。このため、下側通路34に配設されている熱電モジュール54,55,56の周囲を流れる排気ガスの質量流量が十分に得られ、熱電モジュール54,55,56の外周囲における境膜熱抵抗を抑えることができて、排熱回収量を多く得ることができる。
−第2の変形例−
図34は、ケーシングの第2の変形例を示し、図34(a)は図2に相当する図であり、図34(b)は図3に相当する図である。
この図34に示すように、ケーシング31の前板35および後板36を排気ガスの流れ方向に沿うように湾曲させ、この湾曲部分の内面をガイド面35a,35b、36a,36bとして形成している。具体的には、上側通路33を形成している前板35および後板36のガイド面35a,36aを、X2方向側に向かうに従ってZ1方向側に向かうにように湾曲した曲面とする。また、下側通路34を形成している前板35および後板36のガイド面35b,36bを、X1方向側に向かうに従ってZ1方向側に向かうにように湾曲した曲面とする。
これによれば、上側通路33に流れ込む排気ガス、および、下側通路34を流れる排気ガスそれぞれの流速の低減量を少なくでき、上側通路33および下側通路34それぞれにおいて排気ガスの流速を高く維持できる。このため、熱電モジュール51〜56の外周囲を流れる排気ガスの質量流量が十分に得られ、熱電モジュール51〜56の外周囲における境膜熱抵抗を抑えることができて、排熱回収量を多く得ることができる。
−他の実施形態−
以上説明した各実施形態および各変形例は、自動車用エンジンの排気系に備えられた熱電発電装置2に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、自動車用以外の用途に使用されるエンジンの排気系に備えられた熱電発電装置に対しても適用が可能である。
また、熱電発電装置2に備えられる熱電モジュール51〜56の本数や、配設段数は、前述した各実施形態のものには限定されず、適宜設定が可能である。特に、熱電モジュール51〜56の本数は、要求される発電能力やフロアパネル下側の配置スペースに応じて適宜変更されるものである。このため、熱電モジュール51〜56の本数を少なくすれば、比較的小型の車両(フロアパネル7のトンネル部71の下側空間が比較的小さい車両)に対しても本発明は適用が可能である。
また、前記各実施形態および各変形例では、開閉弁6を電動モータ62により作動するものとしていた。本発明はこれに限らず、電磁弁により構成してもよいし、サーモワックスを内蔵して排気ガスの温度に応じて開度が変化するものであってもよい。
更に、前記各実施形態および各変形例では、排気通路1Aから分岐通路3Aに流れ込んで各熱電モジュール51〜56に熱を与えた排気ガスを再び排気通路1Aに戻す構成としていた。本発明はこれに限らず、各熱電モジュール51〜56に熱を与えた排気ガスを排気通路1Aに戻すことなく大気中に放出するようにしてもよい。但し、この場合、分岐通路3Aから排出される排気ガスの排気エミッションを悪化させないために、個別の排気浄化装置を備えさせておく必要がある。
また、前記第4実施形態以外の各実施形態および各変形例では、複数の受熱フィン51dそれぞれが互いに独立した円形のプレートで構成されていた。本発明はこれに限らず、螺旋形状の受熱フィンであってもよい。
本発明は、エンジンから排出される排気ガスの熱エネルギを利用して発電を行う熱電発電装置に適用可能である。
1 排気管
1A 排気通路
2 熱電発電装置
3A 分岐通路
3B 流入部
3C 流出部
31 ケーシング
32 仕切板(壁体)
32a 連通孔
33 上側通路(上流側通路)
34 下側通路(下流側通路)
33A 前側通路(上流側通路)
34A 後側通路(下流側通路)
3i,3j 開口
4 戻し管
51〜56 熱電モジュール
51d 受熱フィン
6 開閉弁
8 整流板
9 ガイド板(規制板)
100 ECU(制御手段)
S 連通路
また、前記分岐通路の前記流出部と前記排気通路との間を、前記流出部から流出した排気ガスを前記排気通路に戻すための戻し管によって接続する。また、前記排気通路において、前記流入部の配設位置よりも下流側に、前記排気通路を開閉する開閉弁を設ける。そして、前記排気通路を開放する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を遮断し、前記排気通路を閉鎖する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を連通させるように前記開閉弁を開閉制御する制御手段を備えさせることが好ましい。

Claims (16)

  1. 内燃機関の排気系を流れる排気ガスの熱エネルギを利用して発電を行う複数の熱電モジュールを備えた熱電発電装置において、
    前記排気系の排気通路から排気ガスが流入する流入部と排気ガスを流出する流出部とを有し、前記流入部から流入した排気ガスを前記流出部に向けて流す分岐通路が設けられ、
    前記各熱電モジュールは、その長手方向が前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向となるように前記分岐通路に配設されていると共に、これら熱電モジュールは、前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向に直列に配置されており、
    前記分岐通路を形成している各壁体のうちの少なくとも一部の壁体は、当該壁体を挟んだ両側に排気ガスが流れる構成となっていることを特徴とする熱電発電装置。
  2. 請求項1記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路における前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向は、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に対して交差する方向となっており、
    前記分岐通路に配設されている前記各熱電モジュールは、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に対して交差する方向に直列に配置されていることを特徴とする熱電発電装置。
  3. 請求項1記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路における前記流入部から前記流出部に向かう排気ガス流れ方向は、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向となっており、
    前記分岐通路に配設されている前記各熱電モジュールは、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向に直列に配置されていることを特徴とする熱電発電装置。
  4. 請求項1、2または3記載の熱電発電装置において、
    前記各熱電モジュールの外面には複数の受熱フィンが設けられており、これら受熱フィンは、前記分岐通路における排気ガスの流れ方向に沿うように設けられていることを特徴とする熱電発電装置。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路は、前記排気通路から流入部を経て流入した排気ガスを一方向に流す上流側通路と、この上流側通路を流れた排気ガスを、前記上流側通路での流れとは逆方向に前記流出部へ向けて流す下流側通路とを備えており、
    これら上流側通路と下流側通路とが、前記壁体を挟んで、これら通路における排気ガスの流れ方向に対して直交する方向で隣り合っていることを特徴とする熱電発電装置。
  6. 請求項5記載の熱電発電装置において、
    前記壁体は、前記分岐通路を形成するケーシングの内部を、前記上流側通路と前記下流側通路とに仕切る仕切板であって、これら上流側通路と下流側通路とは、前記仕切板とケーシング内面との間に形成された連通路または仕切板に形成された連通孔によって連通しており、前記流入部を経て前記上流側通路に流入した排気ガスが、前記連通路または前記連通孔を経て前記下流側通路に流れ込む構成となっていることを特徴とする熱電発電装置。
  7. 請求項6記載の熱電発電装置において、
    前記流入部と前記流出部とは、前記排気通路における排気ガスの流れ方向と同じ方向で互いにオフセットした位置に設けられていることを特徴とする熱電発電装置。
  8. 請求項1〜7のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記流入部が設けられている壁体は前記排気通路に面していることを特徴とする熱電発電装置。
  9. 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路は、前記排気通路の一部の外周囲を覆うように配設されており、この分岐通路を形成している各壁体のうち前記排気通路側の壁体が前記排気通路に面した構成となっていることを特徴とする熱電発電装置。
  10. 請求項9記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路は、前記排気通路の一部の外周囲をその周方向全体に亘って覆う空間として配設されており、この分岐通路を形成している各壁体のうち前記排気通路側の壁体の全体が前記排気通路に面した構成となっていることを特徴とする熱電発電装置。
  11. 請求項1〜10のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記流入部は、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に沿って延びる開口であることを特徴とする熱電発電装置。
  12. 請求項1〜10のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記流入部は、前記排気通路における排気ガスの流れ方向に亘って複数箇所に形成された開口により構成されていることを特徴とする熱電発電装置。
  13. 請求項1〜12のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路において排気ガスの流れ方向の最上流位置に配設された熱電モジュールと前記流入部との間には、この流入部から前記熱電モジュールに向けて流れる排気ガスの流れを整流する整流部材が設けられていることを特徴とする熱電発電装置。
  14. 請求項1〜12のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記排気通路に、前記流入部の開口範囲のうち、前記排気通路での排気ガス流れ方向の上流側領域を覆うと共に下流側領域を開放する規制部材が設けられていることを特徴とする熱電発電装置。
  15. 請求項1〜14のうち何れか一つに記載の熱電発電装置において、
    前記排気通路において、前記流入部の配設位置よりも下流側には前記排気通路を開閉する開閉弁が設けられていることを特徴とする熱電発電装置。
  16. 請求項15記載の熱電発電装置において、
    前記分岐通路の前記流出部と前記排気通路との間は、前記流出部から流出した排気ガスを前記排気通路に戻すための戻し管によって接続されており、
    前記排気通路を開放する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を遮断し、前記排気通路を閉鎖する際に、前記戻し管と前記排気通路との間を連通させるように前記開閉弁を開閉制御する制御手段を備えていることを特徴とする熱電発電装置。
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