JP2015220064A - レバースイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 揺動に操作レバーが揺動自在に支持されたレバースイッチ装置において、操作入力手段とハウジングとの間に配設され屈曲動作を行うフレキシブルプリント基板を長寿命化し、低価格化を図れるレバースイッチ装置を提供する。
【解決手段】 フレキシブルプリント基板61の第1支持位置81と第2支持位置83との間に位置する可動部61Aが可動空間103内に位置する。操作レバーカバー1Bの端部89には、可動空間103においてフレキシブルプリント基板61の屈曲径が所定の径以上になるようにフレキシブルプリント基板61をガイドするガイド曲面89Aが設けられている。また、ルートカバー71の可動空間103側には、フレキシブルプリント基板61をガイドするガイド曲面71Aが設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、運転席のステアリング・ホイール等の近くに配置され、方向指示器やライト、ワイパー等の操作に用いられるレバースイッチ装置に係り、特に、操作レバーの揺動操作による入力信号を本体内に伝送するフレキシブルプリント基板の支持構造に関するものである。
この種のストークスイッチ装置は、通常、ステアリングコラム等に固定された筐体の左右両側に一対配設されてコンビネーションスイッチを構成しており、各ストークスイッチ装置の操作レバーを適宜方向へ揺動操作することによって前照灯のビーム切換えやターンシグナル、ワイパー等のスイッチング操作が可能である。例えば、操作レバーを略上下方向へ揺動操作してターンシグナル操作を行うストークスイッチ装置の場合、その操作レバーを略前後方向へ揺動操作することによって前照灯のビーム切換え(ロービームとハイビームの切換え)操作やパッシング操作が行えるようになっている。
このようなストークスイッチ装置の一般的な構成について説明すると、操作レバーの基部はレバー支持体(ホルダ)に回動可能に連結されており、このレバー支持体に対して操作レバーは所定の操作面(第1操作面)内で揺動可能となっている。また、レバー支持体はステータ部材であるハウジング(第1,第2ケース)に回動可能に連結されており、前記第1操作面と略直交する別の操作面(第2操作面)内で操作レバーおよびレバー支持体が一体的に揺動可能となっている。つまり、レバー支持体に対する操作レバーの回動軸と、ハウジングに対する操作レバーおよびレバー支持体の回動軸とが略直交させてあり、操作レバーが略直交する2方向へ揺動操作可能となっている。ハウジングには前記第2操作面に対して略平行に延在する回路基板が固定されており、この回路基板には二組の接点パターンが形成されている。
また、操作レバーは、長手方向に延びる回転軸を中心に回転可能な回転ノブと、当該回転ノブの回転位置を示す操作信号をハウジング内の基板に伝送するフレキシブルプリント基板とを備えている。(例えば、特許文献1参照)。
米国特許6756550号
ところで、操作レバー内のフレキシブルプリント基板には、操作レバーの傾動操作に応じて外力が加わる。
しかしながら、フレキシブルプリント基板は、曲げ等による外力に対する耐性が低く、操作レバーの傾動操作によって繰り返し屈曲されると破損し、フレキシブルプリント基板内の導電パターンの断線が発生する。
そのため、要求される耐性を満たすために、屈曲に対して高い耐性を備えた高価なフレキシブルプリント基板を使用しなければならず、高価格化するという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてされ、操作レバーが揺動自在に支持されたレバースイッチ装置において、操作レバーに備えられた操作入力手段とハウジングとの間に配設され屈曲動作を伴うフレキシブルプリント基板の長寿命化を図り、低価格化を図れるレバースイッチ装置を提供する。
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明のレバースイッチ装置は、操作入力手段を備えた操作レバーと、第1揺動軸を中心に前記操作レバーを揺動自在に支持するレバー支持体と、前記レバー支持体を支持するハウジングと、前記操作入力手段と前記ハウジングとの間に配設され、前記操作入力手段からの操作信号を前記ハウジング内に伝送するフレキシブルプリント基板と、前記操作レバーと一体となって揺動する位置で前記フレキシブルプリント基板を支持する第1支持手段と、前記ハウジング内の前記操作レバーと一体となって揺動しない位置で前記フレキシブルプリント基板を支持する第2支持手段と、前記第1支持手段で支持された位置と前記第2支持手段で支持された位置との間に位置する前記フレキシブルプリント基板の可動部が前記操作レバーの前記揺動に応じて移動する可動空間と、前記可動空間において前記可動部をガイドするガイド曲面を備えたガイド部とを有する。
この構成によれば、フレキシブルプリント基板の可動部が移動可能な可動空間を設けることで、操作レバーの揺動時の可動部の屈曲を緩やかにできると共に、可動部が他の部材と大きな摩擦力で擦れ合うことを回避でき、フレキシブルプリント基板の寿命を延ばすことができる。
また、ガイド部が可動部の屈曲姿勢を規制する役割を果たすことで、大きな負荷が加わらないように可動部を挙動させることができる。
好適には、本発明のレバースイッチ装置の前記操作レバーは、前記レバー支持体に揺動自在に支持される操作レバー本体と、前記操作レバー本体と共に前記フレキシブルプリント基板を収容する収容空間を形成し、前記操作レバー本体と一体となって揺動する操作レバーカバーとを有し、前記操作レバー本体と前記操作レバーカバーとによって前記フレキシブルプリント基板を挟み込むことによって前記第1支持手段が実現されている。
この構成によれば、操作レバー本体及び操作レバーカバーと一体となって揺動する箇所でフレキシブルプリント基板が支持される。そのため、設計段階でフレキシブルプリント基板の揺動規制を容易に把握することができる。
好適には、本発明のレバースイッチ装置の前記ガイド曲面は、前記操作レバーカバーと一体的に形成されている。
この構成によれば、ガイド曲面を操作レバーカバーと一体成形したことで、部品点数を少なくできると共に、組立効率を高めることができる。
好適には、本発明のレバースイッチ装置は、前記ハウジングに支持され、前記フレキシブルプリント基板が電気的に接続される基板が設けられたルートカバーを有し、前記第2支持手段は、前記ルートカバーに前記フレキシブルプリント基板を支持し、前記ガイド曲面は、前記ルートカバーと一体的に形成されている。
この構成によれば、ガイド曲面をルートカバーと一体成形したことで、部品点数を少なくできると共に、組立効率を高めることができる。
好適には、本発明のレバースイッチ装置の前記ガイド曲面は、前記フレキシブルプリント基板が前記第1支持手段及び前記第2支持手段の少なくとも一方で支持された位置の前記可動空間側に、前記フレキシブルプリント基板に要求される所定の最小屈曲半径以上の曲率半径を有する。
この構成によれば、フレキシブルプリント基板の最小曲率半径以上の曲率半径を有するガイド曲面を設けることで、フレキシブルプリント基板の可動部の屈曲を最小曲率半径以上にすることができ、繰り返し屈曲に対する耐久性を高めることができる。
好適には、本発明のレバースイッチ装置の前記ハウジングは、前記第1揺動軸と平行な面に対して垂直な第2揺動軸を中心に、前記レバー支持体を介して前記操作レバーを揺動自在に支持する。
この構成によれば、操作レバーを第1揺動軸及び第2揺動軸の2軸を中心に揺動させることができる。
本発明によれば、操作レバーが揺動自在に支持されたレバースイッチ装置において、操作レバーに備えられた操作入力手段とハウジングとの間に配設され屈曲動作を伴うフレキシブルプリント基板の長寿命化を図り、低価格化を図れるレバースイッチ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用レバースイッチ装置の外観の一例を示す斜視図である。 図1に示す車両用レバースイッチ装置の分解斜視図である。 図3は、図2に示す構成要素のうち回転機能を実現する構成要素を説明するための拡大分解斜視図である。 図4は、操作レバー本体、レバー支持体、カバー、第1ケース体及び第2ケース体を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。 図5は、操作レバーカバー、フロントカバー、第1ケース体及び第2ケース体を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。 図6は、図1に示す車両用レバースイッチ装置のD−D線における断面図である。 図7は、操作レバーを図1に示す矢印Aの下向きに移動した状態の車両用レバースイッチ装置のE−E線における断面図である。 図8は、操作レバー1を図に示す矢印Aの上向きに移動した状態の車両用レバースイッチ装置のE−E線における断面図である。 図9は、操作レバーカバー、カバー、第1ケース体及び第2ケース体を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る車両用レバースイッチ装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用レバースイッチ装置の外観の一例を示す図である。図2は、図1に示す車両用レバースイッチ装置の主要構成要素の分解斜視図である。図3は、図2に示す構成要素のうち回転機能を実現する構成要素を説明するための拡大分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用レバースイッチ装置は、操作レバー1と、操作レバー1を揺動自在に支持するレバー支持体2と、レバー支持体2を介して操作レバー1を揺動自在に支持するハウジング3とを有する。ハウジング3は、第1ケース体31及び第2ケース体32を有する。
車両用レバースイッチ装置は、ハウジング3内に設けられた所定の回転軸を中心に操作レバー1を図1中矢印Aの方向に回転させることで左右のウィンカーの点滅させる操作入力に用いられ、図1中矢印Bの方向に回転させることでハイビーム及びパッシングの操作入力に用いられる。
また、車両用レバースイッチ装置は、長手方向に延びる第1回転軸VAを中心に図1中矢印Cの方向に操作レバー1の回転ノブ51を回転させることで、フロントライトのオン/オフの操作入力に用いられる。
操作レバー1は、図2及び図3に示すように、レバー支持体2の収容室21に挿入される作動部材11が設けられた操作レバー本体1Aと、レバー支持体2の外側に突き出した長尺部分において操作レバー本体1Aの外面の一部を囲う操作レバーカバー1Bを有する。
図2に示すように、操作レバーカバー1Bで囲われた操作レバー本体1Aの長尺部分には、フロントライトのオン/オフ操作を検知するロータリースイッチ49等の電気部品が搭載される。これらの電気部品は、後述するように、フレキシブルプリント基板61を介してハウジング3内の基板6に接続される。
回転ノブ51が操作されると、ロータリースイッチ49のシャフトが回転し、ロータリースイッチ49からフレキシブルプリント基板61を介して基板6に操作信号が伝送される。このように、フレキシブルプリント基板61を用いることで、リード線等のケーブルを用いる場合に比べて、組み立て効率及び耐久性を高めることができる。
図4は、操作レバー本体1A、レバー支持体2、フロントカバー29、第1ケース体31及び第2ケース体32を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。図5は、操作レバーカバー1B、フロントカバー29、第1ケース体31及び第2ケース体32を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。図6は、図1に示す車両用レバースイッチ装置のD−D線における断面図である。
図4及び図5に示すように、操作レバー本体1Aと操作レバーカバー1Bとで挟み込まれた領域にはフレキシブルプリント基板61が配設されている。
操作レバー本体1A及び操作レバーカバー1Bは、一体となって図3及び図4に示す第1揺動軸AX1と第2揺動軸AX2を中心に揺動可能である。
一方、ルートカバー71は固定されており、操作レバー1が揺動しても動かない。
図2及び図3に示すように、レバー支持体2には、作動部材11の先端側部分を収容する収容室21が設けられており、その収容室21の内側には、図3及び図6に示すように、作動部材11の回動軸11C,11Dを回動自在に支持する軸受部2C,2Dが設けられている。回動軸11C,11Dは、例えば、作動部材11の外面に形成された円柱状の突起であり、軸受部2C,2Dは、この突起を支える円柱状の内壁を有する。作動部材11の先端側部分がレバー支持体2の収容室21に収容されると、作動部材11の回動軸11C,11Dが収容室21内の軸受部2C,2Dによって回動自在に支持される。回動軸11C,11Dが軸受部2C,2Dによって支持されると、操作レバー1は第1揺動軸AX1を中心に揺動自在となる。第1揺動軸AX1は、軸受部2C,2D及び回動軸11C,11Dの中心を通る線である。
他方、図3及び図6に示すように、レバー支持体2の上下の外面には、同一の軸線上に配置された一対の回動軸2A,2Bが設けられている。回動軸2Aは、ハウジング3の第2ケース体32に設けられた軸受部32Aによって支持され、回動軸2Bは、ハウジング3の第1ケース体31に設けられた軸受部31Bによって支持される。回動軸2A,2Bは、例えば、レバー支持体2の外面に形成された円柱状の突起であり、軸受部32A,31Bは、この突起を支える円柱状の内壁を有した孔である。レバー支持体2の回動軸2A,2Bがハウジング3の軸受部32A,31Bによって支持されると、レバー支持体2は第2揺動軸AX2を中心に回動自在となる。操作レバー1は、レバー支持体2を介して第2揺動軸AX2を中心に揺動自在となる。第2揺動軸AX2は、軸受部32A,31B及び回動軸2A,2Bの中心を通る線である。
図1に示すように、ハウジング3は、レバー支持体2を収容するケースであり、上述した軸受部32A,31Bによってレバー支持体2の回動軸2A,2Bを支えることにより、第2揺動軸AX2を中心にレバー支持体2を回動自在に支持する。本実施形態において、ハウジング3は、第1ケース体31と第2ケース体32の2つに分かれて構成される。第1ケース体31と第2ケース体32は、例えばスナップフィットなどを用いて一体化される。ハウジング3は、例えば、自動車のステアリングコラムなどに設けられたハウジング保持部材に装着される。
図7は、操作レバー1を図1に示す矢印Aの下向き(時計回り)に移動した状態の車両用レバースイッチ装置のE−E線における断面図である。図8は、操作レバー1を図1に示す矢印Aの上向き(反時計回り)に移動した状態の車両用レバースイッチ装置のE−E線における断面図である。
図7及び図8に示すように、操作レバーカバー1Bのルートカバー71側の端部に設けられたルート部89と、ルートカバー71と間に所定の形状の可動空間103が形成されている。このように可動空間103を設けたことで、操作レバー1が第1揺動軸AX1及び第2揺動軸AX2を中心に揺動しても、操作レバー本体1A及びカバー1Bがレバー支持体2及びルートカバー71と接触しないようにすることができる。
操作レバー本体1Aの作動部材11のルート部11Xと操作レバーカバー1Bのルート部89とでフレキシブルプリント基板61の第1支持手段が構成され、フレキシブルプリント基板61が第1支持位置81において挟み込まれ、位置決めされている。
また、図5、図7及び図8に示すように、ルートカバー71の第2支持位置83において、フレキシブルプリント基板61がボルト85によってルートカバー71に位置決めされている。
フレキシブルプリント基板61の第1支持位置81と第2支持位置83との間に位置する可動部61Aは、可動空間103内において、図1に示す操作レバー1が矢印Aの時計回りの向きに移動した図7に示す状態と、反時計回りの向きに移動した図8に示す状態とで異なる形状になっている
このように可動部61Aが移動可能な可動空間103を設けることで、操作レバー1の揺動時の可動部61Aの屈曲を緩やかにできると共に、可動部61Aが他の部材と大きな摩擦力で擦れ合うことを回避でき、フレキシブルプリント基板61の寿命を延ばすことができる。
操作レバーカバー1Bのルート部89には、可動空間103において屈曲径が所定の径以上になるようにフレキシブルプリント基板61をガイドするガイド曲面89Aが設けられている。
また、ルートカバー71の可動空間103側には、可動空間103において屈曲径が所定の径以上になるようにフレキシブルプリント基板61をガイドするガイド曲面71Aが設けられている。
このように、ガイド曲面89A及びガイド曲面71Aが可動部61Aの屈曲姿勢を規制する役割を果たすことで、大きな負荷が加わらないように可動部61Aを挙動させることができ、従来のようにフレキシブルプリント基板がイレギュラーな位置でイレギュラーな屈曲動作をする場合に比べ、繰り返し屈曲による寿命を大幅に長くすることができる。
また、ガイド曲面89A及びガイド曲面71Aは、フレキシブルプリント基板61に許容される最小屈曲半径以上の曲率半径を有している。
当該最小屈曲半径とは、フレキシブルプリント基板61の製造元が提供するフレキシブルプリント基板61の屈曲半径と屈曲可能回数との関係を示す情報を基に決定される。具体的には、当該情報は、フレキシブルプリント基板61の屈曲半径で繰り返し屈曲させた場合に、破損に対する耐性がある屈曲可能回数を示している。屈曲半径が大きいほど、屈曲可能回数が多くなる。本実施形態では、屈曲可能回数が1000万回となる屈曲半径を最小屈曲半径として用いている。最小屈曲半径は、例えば、2mm以上である。
このように、フレキシブルプリント基板61の最小曲率半径以上の曲率半径を有するガイド曲面89A及びガイド曲面71Aを設けることで、フレキシブルプリント基板61の可動部61Aの屈曲を最小曲率半径以上にすることができ、繰り返し屈曲に対する耐久性を高めることができる。
また、フロントカバー29には、第2支持位置83付近の可動部61Aをガイド曲面89Aに向けてガイドするガイド曲面29Aが形成されている。
このようなガイド曲面29Aを設けることで、可動部61Aの挙動をより確実に制御できる。
また、本実施形態のようにガイド曲面89Aを操作レバーカバー1Bと一体成形し、ガイド曲面71Aをルートカバー71と一体成形したことで、部品点数を少なくできると共に、組立効率を高めることができる。
図9は、操作レバーカバー1B、フロントカバー29、第1ケース体31及び第2ケース体32を取り除いた状態の車両用レバースイッチ装置の外観斜視図である。
図7及び図8に示すように、作動部材11の先端部には孔11Aが形成されており、この孔11Aに押圧子12とバネ13が収容される。バネ13は、孔11Aの外側へ突出するように押圧子12を付勢する。本実施形態において、押圧子12はピン状の部材であり、一方の端部が孔11Aの外側へ突出する。押圧子12の他方の端部は、コイル状のバネ13を貫通する。孔11Aの奥側には、バネ13より小径の孔11Bが形成されており、バネ13を貫通した押圧子12の端部は孔11Bに挿入される。バネ13は、孔11Aと孔11Bの境界に形成された段差と、押圧子12の中間部に形成された大径部との間に挟まれて圧縮される。図9に示すように、作動部材11の孔11Aから突出した押圧子12の尖端は、ハウジング3の第1ケース体31の内壁に形成されたカム面31Cに弾接する。
図4に示す第1回転検出スイッチ4は、レバー支持体2に対する操作レバー1の回転を抵抗値の変化として検出する部材であり、例えば摺動型のロータリーエンコーダや、回転駆動に応じて接点をオンオフするスイッチである。
操作レバー1に連動して第1揺動軸AX1を中心として第1回転部材7のシャフト7Bが回転すると駆動ギア7Aが回転し、それに連動して被駆動ギア4Fが回転し、第1回転検出スイッチ4のスイッチング動作が行われる。
図3、図4及び図9に示すように、第2回転検出スイッチ5は、ハウジング3に対するレバー支持体2の回転を抵抗値の変化として検出する部材であり、第1回転検出スイッチ4と同様な構成を有する。
操作レバー1に連動して第2揺動軸AX2を中心として第2回転部材8のシャフト8Bが回転すると駆動ギア8Aが回転し、それに連動して被駆動ギア5Fが回転し、第2回転検出スイッチ5のスイッチング動作が行われる。
以下、本実施形態に係る車両用レバースイッチ装置の動作例を説明する。
操作レバー1を図1に示す矢印Aの時計回りの向きに移動すると、図7に示すように、押圧子12がカム面31Cの図7中上側の曲面に弾接する。
このとき、図7に示すように、フレキシブルプリント基板61の可動部61Aの作動部材11側が屈曲(湾曲)し、第2支持位置83側がガイド曲面71Aに当接した姿勢になる。ここで、ガイド曲面71Aは、レキシブルプリント基板61の最小曲率半径以上の曲率半径を有するため、可動部61Aの曲げの曲率を上記最小曲率半径以上にできる。
また、操作レバー1を図1に示す矢印Aの反時計回りの向きに移動すると、図8に示すように、押圧子12がカム面31Cの図8中下側の曲面に弾接する。
このとき、図8示すように、フレキシブルプリント基板61の可動部61Aの第1支持位置81側がガイド曲面89Aに当接した姿勢になる。ここで、ガイド曲面89Aは、レキシブルプリント基板61の最小曲率半径以上の曲率半径を有するため、可動部61Aの曲げの曲率を上記最小曲率半径以上にできる。
上述した構成を有する車両用レバースイッチ装置によれば、図7及び図8に示すように、フレキシブルプリント基板61のように可動部61Aが移動可能な可動空間103を設けることで、可動部61Aが屈曲を緩やかにできると共に、可動部61Aが他の部材と大きな摩擦力で擦れ合うことを回避でき、フレキシブルプリント基板61の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態に係る車両用レバースイッチ装置によれば、図7及び図8に示すように、ガイド曲面89A及びガイド曲面71Aが可動部61Aの屈曲姿勢を規制する役割を果たすことで、大きな負荷が加わらないように可動部61Aを挙動させることができ、従来のようにフレキシブルプリント基板がイレギュラーな位置でイレギュラーな屈曲動作をする場合に比べ、繰り返し屈曲による寿命を大幅に長くすることができる。
また、車両用レバースイッチ装置によれば、フレキシブルプリント基板61の最小曲率半径以上の曲率半径を有するガイド曲面89A及びガイド曲面71Aを設けることで、フレキシブルプリント基板61の可動部61Aの屈曲を最小曲率半径以上にすることができ、繰り返し屈曲に対する耐久性を高めることができる。
また、本実施形態に係る車両用レバースイッチ装置によれば、図7及び図8に示すように、ガイド曲面29Aを設けることで、可動部61Aの挙動をより確実に制御できる。
また、本実施形態に係る車両用レバースイッチ装置によれば、ガイド曲面89Aを操作レバーカバー1Bと一体成形し、ガイド曲面71Aをルートカバー71と一体成形したことで、部品点数を少なくできると共に、組立効率を高めることができる。
すなわち、車両用レバースイッチ装置によれば、フレキシブルプリント基板61を長寿命化できるので、高価なフレキシブルプリント基板61を用いる必要がなく、低価格化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば、上述した実施形態では、作動部材11のルート部11Xとカバー1Bのルート部89とでフレキシブルプリント基板61を挟み込んで固定した場合を例示したが、操作レバー本体1Aあるいはカバー1Bのいずれか一方に他の手段で固定してもよい。
また、上述した実施形態では、ルートカバー71の第2支持位置83において、フレキシブルプリント基板61をボルト85によってルートカバー71に固定した場合を例示したが、それ以外の方法でハウジング3内の支持位置にフレキシブルプリント基板61を固定してもよい。
また、上述した実施形態では、左右ウィンカー及びフロントライトを操作する機能を備えた車両用レバースイッチ装置に本発明を適用した場合を例示したが、その他、例えばワイパー等を操作する機能を備えた車両用レバースイッチ装置に適用してもよい。
1…操作レバー、1A…レバー本体、1B…カバー、11…作動部材、11C,11D…回動軸、12…押圧子、13…バネ、2…レバー支持体、21…収容室、2A,2B…回動軸、2C,2D…軸受部、3…ハウジング、29…フロントカバー、31…第1ケース体、31A…基板取り付け台、31B…軸受部、31C…カム面、32…第2ケース体、32A…軸受部、4…第1回転検出スイッチ、5F…被駆動ギヤ、6…フレキシブルプリント基板、7…第1回転部材、7A…駆動ギヤ、7B…シャフト、8…第2回転部材、8A…駆動ギヤ、8B…シャフト、AX1…第1揺動軸、AX2…第2揺動軸、61…フレキシブルプリント基板、61A…可動部、81…第1支持位置、83…第2支持位置、71…ルートカバー、71A…ガイド曲面、89…ルート部、89A…ガイド曲面、103…可動空間

Claims (6)

  1. 操作入力手段を備えた操作レバーと、
    第1揺動軸を中心に前記操作レバーを揺動自在に支持するレバー支持体と、
    前記レバー支持体を支持するハウジングと、
    前記操作入力手段と前記ハウジングとの間に配設され、前記操作入力手段からの操作信号を前記ハウジング内に伝送するフレキシブルプリント基板と、
    前記操作レバーと一体となって揺動する位置で前記フレキシブルプリント基板を支持する第1支持手段と、
    前記ハウジング内の前記操作レバーと一体となって揺動しない位置で前記フレキシブルプリント基板を支持する第2支持手段と、
    前記第1支持手段で支持された位置と前記第2支持手段で支持された位置との間に位置する前記フレキシブルプリント基板の可動部が前記操作レバーの前記揺動に応じて移動する可動空間と、
    前記可動空間において前記可動部をガイドするガイド曲面を備えたガイド部と
    を有するレバースイッチ装置。
  2. 前記操作レバーは、
    前記レバー支持体に揺動自在に支持される操作レバー本体と、
    前記操作レバー本体と共に前記フレキシブルプリント基板を収容する収容空間を形成し、前記操作レバー本体と一体となって揺動する操作レバーカバーと
    を有し、
    前記操作レバー本体と前記操作レバーカバーとによって前記フレキシブルプリント基板を挟み込むことによって前記第1支持手段が実現されている
    請求項1に記載のレバースイッチ装置。
  3. 前記ガイド曲面は、前記操作レバーカバーと一体的に形成されている
    請求項2に記載のレバースイッチ装置。
  4. 前記ハウジングに支持され、前記フレキシブルプリント基板が電気的に接続される基板が設けられたルートカバー
    を有し、
    前記第2支持手段は、前記ルートカバーに前記フレキシブルプリント基板を位置決めし、
    前記ガイド曲面は、前記ルートカバーと一体的に形成されている
    請求項1または請求項2に記載のレバースイッチ装置。
  5. 前記ガイド曲面は、前記フレキシブルプリント基板が前記第1支持手段及び前記第2支持手段の少なくとも一方で支持された位置の前記可動空間側に、前記フレキシブルプリント基板に要求される所定の最小屈曲半径以上の曲率半径を有する
    請求項1〜4のいずれかに記載のレバースイッチ装置。
  6. 前記ハウジングは、前記第1揺動軸と平行な面に対して垂直な第2揺動軸を中心に、前記レバー支持体を介して前記操作レバーを揺動自在に支持する
    請求項1〜5のいずれかに記載のレバースイッチ装置。
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