JP2015219981A - 密閉型電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型電池のケースに形成された注液口を、レーザ溶接によって封止する際に生じる溶接不良を抑制可能な技術を提供する。【解決手段】電極体10と、ケース20と、封止材とを具備し、ケース20は、開口面を有する収納部21と、収納部21の開口面を塞ぐ蓋部22とを有し、蓋部22は、ケース20の内部と外部とを連通する注液口25を有する電池の製造工程であって、ケース20内に電極体10を収納する収納工程と、収納工程後に、ケース20内に電解液Eを注入する注液工程と、注液工程後に、蓋部22の内側面の温度が、電解液Eが気化する温度以上となるまで蓋部22を加熱する気化工程と、気化工程後に、封止材により注液口25を塞いだ状態で、蓋部22と封止材とをレーザ溶接によって接合することによって、注液口25を封止する封止工程とを具備する。【選択図】図4
Description
本発明は、密閉型電池の製造方法に関し、特に電解液を注入するための注液口を封止する技術に関する。
シート状に形成された一対の電極(正極および負極)を、セパレータを介して積層した状態で捲回して成る電極体と、当該電極体を電解液と共に収納するケースとを具備する密閉型電池が広く知られている。
上記のような密閉型電池においては、ケースの蓋部に形成された注液口から当該ケース内に電解液を注入した後、注液口を塞ぐように配置した封止材とケースとをレーザによって溶接することによって、ケース内が密閉されている。
密閉型電池においては、ケース内を密閉する必要があるが、封止材とケースとを溶接する際、注液口に付着した電解液によって溶接不良が生じ、ケース内の密閉が不完全となるおそれがある。
密閉型電池においては、ケース内を密閉する必要があるが、封止材とケースとを溶接する際、注液口に付着した電解液によって溶接不良が生じ、ケース内の密閉が不完全となるおそれがある。
このような問題を解決するための技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された技術は、ケースの蓋部における注液口周辺にレーザを照射して、蓋部の外側面における注液口周辺に付着した電解液を除去することにより、封止材とケースとを溶接する際に生じる溶接不良を抑制するものである。
特許文献1に開示された技術は、ケースの蓋部における注液口周辺にレーザを照射して、蓋部の外側面における注液口周辺に付着した電解液を除去することにより、封止材とケースとを溶接する際に生じる溶接不良を抑制するものである。
しかしながら、図6に示すように、一般的に、密閉型電池においては、ケース内に電解液を注入した際、ケースの蓋部の外側面における注液口周辺だけでなく、蓋部の内側面(図6における下面)にも電解液が付着する。そのため、封止材とケースとをレーザによって溶接する際に生じる熱により、蓋部の内側面に付着した電解液が気化して膨張し、密閉されたケース内の圧力が上昇する。
その結果、封止材とケースとの接合部分に形成された溶融池が、ケース内の圧力によって押し上げられ、溶接ビードの内部が空洞になる等の溶接不良(図6における円で囲まれた部分参照)が生じるおそれがある。
近年の密閉型電池の高容量化、高出力化および高エネルギー密度化に伴い、ケース内のデッドスペースが少ないため、わずかな量の電解液が気化した場合であっても、このような溶接不良が生じるのである。
その結果、封止材とケースとの接合部分に形成された溶融池が、ケース内の圧力によって押し上げられ、溶接ビードの内部が空洞になる等の溶接不良(図6における円で囲まれた部分参照)が生じるおそれがある。
近年の密閉型電池の高容量化、高出力化および高エネルギー密度化に伴い、ケース内のデッドスペースが少ないため、わずかな量の電解液が気化した場合であっても、このような溶接不良が生じるのである。
本発明は、密閉型電池のケースに形成された注液口を、レーザ溶接によって封止する際に生じる溶接不良を抑制可能な技術を提供することを課題とする。
本発明に係る密閉型電池の製造方法は、電極体と、前記電極体を電解液と共に収納するケースと、前記ケース内を密閉する封止材と、を具備し、前記ケースは、開口面を有する収納部と、当該収納部の開口面を塞ぐ蓋部と、を有し、前記蓋部は、前記ケースの内部と外部とを連通する注液口を有し、前記封止材は、前記注液口を封止することにより前記ケース内を密閉する密閉型電池の製造方法であって、前記ケース内に前記電極体を収納する収納工程と、前記収納工程後に、前記ケース内に前記電解液を注入する注液工程と、前記注液工程後に、前記蓋部の内側面の温度が、前記電解液が気化する温度以上となるまで前記蓋部を加熱する気化工程と、前記気化工程後に、前記封止材によって前記注液口を塞いだ状態で、前記蓋部と前記封止材とをレーザ溶接により接合することによって、前記注液口を封止する封止工程と、を具備する。
本発明に係る密閉型電池の製造方法において、前記気化工程においては、前記蓋部にレーザを照射することによって、前記蓋部を加熱することが好ましい。
本発明に係る密閉型電池の製造方法において、前記気化工程においては、前記蓋部における、前記封止工程にて前記封止材と溶接される部分よりも外周側の部分にレーザを照射することによって、前記蓋部を加熱することが好ましい。
本発明に係る密閉型電池の製造方法において、前記気化工程は、前記封止材によって前記注液口を塞いだ状態で行うことが好ましい。
本発明によれば、密閉型電池のケースに形成された注液口を、レーザ溶接によって封止する際に生じる溶接不良を抑制できる。
以下では、図1および図2を参照して、本発明に係る密閉型電池の一実施形態である電池1について説明する。
なお、説明の便宜上、図1における上下方向を電池1の上下方向と規定する。
なお、説明の便宜上、図1における上下方向を電池1の上下方向と規定する。
図1に示すように、電池1は、電極体10と、ケース20と、封止材30とを具備する。
電極体10は、長尺のシート状に形成された一対の電極(正極および負極)を、長尺のシート状に形成された複数のセパレータを介在させて、それらの長手方向に沿って捲回することによって作製される。電極体10は、ケース20の内部に収納されている。電極体10は、ケース20の内部に注入された電解液Eが含浸することにより発電要素として機能する。
ケース20は、アルミニウム合金等から成る略直方体状の容器であり、電池1の外装を成している。
ケース20は、上面が開口した収納部21、および収納部21の上面の開口を塞ぐ蓋部22を有する。
ケース20は、上面が開口した収納部21、および収納部21の上面の開口を塞ぐ蓋部22を有する。
収納部21は、略直方体状の箱体であり、上面が開口している。収納部21の内部には、電極体10が電解液Eと共に収納されている。
蓋部22は、収納部21の上面の開口に応じた形状を有する平板であり、溶接によって収納部21と接合されている。蓋部22には、電池1の外部端子として機能する正極端子23および負極端子24が、蓋部22を上下方向に貫通した状態で固定されている。
正極端子23および負極端子24は、上下方向に延出する棒状の部材であり、導電性を有する素材から成る。正極端子23および負極端子24は、それぞれ、ケース20の内部において、導電性を有する所定の集電部材を介して、電極体10の正極および負極と電気的に接続されている。
正極端子23および負極端子24は、上下方向に延出する棒状の部材であり、導電性を有する素材から成る。正極端子23および負極端子24は、それぞれ、ケース20の内部において、導電性を有する所定の集電部材を介して、電極体10の正極および負極と電気的に接続されている。
図2に示すように、蓋部22には、注液口25が形成されている。
注液口25は、ケース20の内部に電解液Eを注入するための貫通孔である。注液口25は、ケース20の内部と外部とを連通するように、蓋部22を上下方向に貫通している。注液口25は、平面視で略円状に形成されている。
蓋部22に形成される注液口25の内周面は、段状に形成されている。詳細には、注液口25は、所定の直径を有し、最も上側に位置する上部と、当該上部よりも小さい直径を有し、前記上部よりも下側に位置する中間部と、当該中間部よりも小さい直径を有し、最も下側に位置する下部と、から構成されている。つまり、注液口25は、互いに異なる直径を有する三つの部分から構成され、下方にいくほど直径が小さくなっている。
注液口25は、ケース20の内部に電解液Eを注入するための貫通孔である。注液口25は、ケース20の内部と外部とを連通するように、蓋部22を上下方向に貫通している。注液口25は、平面視で略円状に形成されている。
蓋部22に形成される注液口25の内周面は、段状に形成されている。詳細には、注液口25は、所定の直径を有し、最も上側に位置する上部と、当該上部よりも小さい直径を有し、前記上部よりも下側に位置する中間部と、当該中間部よりも小さい直径を有し、最も下側に位置する下部と、から構成されている。つまり、注液口25は、互いに異なる直径を有する三つの部分から構成され、下方にいくほど直径が小さくなっている。
封止材30は、注液口25を封止する部材である。封止材30は、注液口25の上部の形状に沿って形成されている。つまり、封止材30は、平面視で円状に形成されている。封止材30は、注液口25の上部の直径と略同一の(同じか若干小さい)外径を有している。封止材30は、中央部が若干下方に凹んだ形状を有する。
封止材30は、注液口25を塞ぐように、注液口25の上部に挿入された状態で、蓋部22に溶接されている。詳細には、注液口25の上部に挿入された状態の封止材30の外周面と、注液口25の上部を成す蓋部22の内周面とが、それらの全周に亘って、レーザ溶接によって連続的に接合されている。
こうして、蓋部22に接合された封止材30によって、ケース20内が完全に密閉される。
封止材30は、注液口25を塞ぐように、注液口25の上部に挿入された状態で、蓋部22に溶接されている。詳細には、注液口25の上部に挿入された状態の封止材30の外周面と、注液口25の上部を成す蓋部22の内周面とが、それらの全周に亘って、レーザ溶接によって連続的に接合されている。
こうして、蓋部22に接合された封止材30によって、ケース20内が完全に密閉される。
以下では、図3〜図5を参照して、本発明に係る密閉型電池の製造方法の一実施形態である、電池1の製造工程S1について説明する。
図3に示すように、製造工程S1は、収納工程S10と、注液工程S20と、気化工程S30と、封止工程S40とを具備する。
収納工程S10は、ケース20内に電極体10を収納する工程である。
収納工程S10においては、まず、電極体10の正極および負極を、それぞれ前記集電部材を介して正極端子23および負極端子24と電気的に接続した状態で、電極体10を収納部21に収納する。そして、収納部21の開口を蓋部22によって塞いだ状態で、収納部21と蓋部22とを溶接する。
収納工程S10においては、まず、電極体10の正極および負極を、それぞれ前記集電部材を介して正極端子23および負極端子24と電気的に接続した状態で、電極体10を収納部21に収納する。そして、収納部21の開口を蓋部22によって塞いだ状態で、収納部21と蓋部22とを溶接する。
注液工程S20は、ケース20内に電解液Eを注入する工程である。
注液工程S20においては、蓋部22に形成された注液口25から、ケース20内に所定量の電解液Eを注入する。
注液工程S20においては、蓋部22に形成された注液口25から、ケース20内に所定量の電解液Eを注入する。
気化工程S30は、蓋部22を加熱することにより、蓋部22の裏面に付着した電解液Eを気化させて除去する工程である。
図4に示すように、気化工程S30においては、蓋部22にレーザを照射することによって蓋部22を加熱し、ケース20の内部に面する蓋部22の裏面(図4における下面)に付着した電解液Eを気化させる。つまり、蓋部22の内側面が、電解液Eが気化する温度以上の温度となるまで、蓋部22を加熱する。気化した電解液Eは、注液口25を通ってケース20の外部に排出される(図4における白塗り矢印参照)。
なお、蓋部22の加熱温度の上限は、特に限定しないが、電極体10(特にセパレータ)が130℃以上とならないように蓋部22を加熱することが望ましい。
これは、セパレータが130℃以上になると、変形する等して機能低下が生じるためである。
図4に示すように、気化工程S30においては、蓋部22にレーザを照射することによって蓋部22を加熱し、ケース20の内部に面する蓋部22の裏面(図4における下面)に付着した電解液Eを気化させる。つまり、蓋部22の内側面が、電解液Eが気化する温度以上の温度となるまで、蓋部22を加熱する。気化した電解液Eは、注液口25を通ってケース20の外部に排出される(図4における白塗り矢印参照)。
なお、蓋部22の加熱温度の上限は、特に限定しないが、電極体10(特にセパレータ)が130℃以上とならないように蓋部22を加熱することが望ましい。
これは、セパレータが130℃以上になると、変形する等して機能低下が生じるためである。
気化工程S30において、蓋部22に照射するレーザは、封止工程S40において、蓋部22と封止材30とを接合するためのレーザ、つまり、レーザ溶接用のレーザ、を採用することが好ましい。
これにより、別途、蓋部22にレーザを照射する設備を設ける必要がなくなり、コストを抑制することができる。
また、レーザは、封止工程S40において、レーザを照射する部分、つまり、蓋部22と封止材30とが溶接される部分、よりも外周側(図2および図4における範囲A1・A2参照)に照射することが好ましい。
これにより、蓋部22と封止材30とが溶接される部分が溶融することによって変形して、封止工程S40における蓋部22と封止材30との溶接に悪影響が生じることを防止できる。さらに、レーザが注液口25を通ってケース20内に照射され、電極体10が損傷することを抑制できる。
なお、蓋部22の裏面に付着した電解液Eを気化させることができれば、蓋部22に対するレーザの照射方法は限定しない。例えば、蓋部22に対するレーザの照射位置を固定してもよいし、移動させてもよい。
これにより、別途、蓋部22にレーザを照射する設備を設ける必要がなくなり、コストを抑制することができる。
また、レーザは、封止工程S40において、レーザを照射する部分、つまり、蓋部22と封止材30とが溶接される部分、よりも外周側(図2および図4における範囲A1・A2参照)に照射することが好ましい。
これにより、蓋部22と封止材30とが溶接される部分が溶融することによって変形して、封止工程S40における蓋部22と封止材30との溶接に悪影響が生じることを防止できる。さらに、レーザが注液口25を通ってケース20内に照射され、電極体10が損傷することを抑制できる。
なお、蓋部22の裏面に付着した電解液Eを気化させることができれば、蓋部22に対するレーザの照射方法は限定しない。例えば、蓋部22に対するレーザの照射位置を固定してもよいし、移動させてもよい。
封止工程S40は、注液口25を封止材30によって封止し、ケース20内を密閉する工程である。
図5に示すように、封止工程S40においては、注液口25の上部に封止材30を挿入することによって注液口25を塞ぐ。そして、蓋部22と封止材30との境界部分に連続的にレーザを照射することによって、蓋部22と封止材30とを接合する。こうして、注液口25が封止材30によって封止され、ケース20内が密閉される。
図5に示すように、封止工程S40においては、注液口25の上部に封止材30を挿入することによって注液口25を塞ぐ。そして、蓋部22と封止材30との境界部分に連続的にレーザを照射することによって、蓋部22と封止材30とを接合する。こうして、注液口25が封止材30によって封止され、ケース20内が密閉される。
前述のように、気化工程S30において、蓋部22の裏面に付着した電解液Eを除去している。そのため、封止工程S40において、蓋部22と封止材30とがレーザ溶接によって接合される際に、電解液Eが気化して膨張し、密閉されたケース内の圧力が上昇することを抑制できる。したがって、蓋部22と封止材30との接合部分に形成される溶融池が、ケース20内の圧力によって押し上げられることによって溶接ビードの内部が空洞になる等の溶接不良を抑制できる。
実際に、溶融池が押し上げられた量を計測したところ、本実施形態の方法で蓋部と封止材とを溶接した場合は、0.06mmであり、封止工程前に気化工程を行わない従来の方法で蓋部と封止材とを溶接した場合は、0.26mmであった。このことから、本発明によれば、蓋部と封止材とがレーザ溶接によって接合される際に、溶融池がケース内の圧力によって押し上げられることを抑制でき、ひいては溶接ビードの内部が空洞になる等の溶接不良を抑制できることが明らかとなった。
実際に、溶融池が押し上げられた量を計測したところ、本実施形態の方法で蓋部と封止材とを溶接した場合は、0.06mmであり、封止工程前に気化工程を行わない従来の方法で蓋部と封止材とを溶接した場合は、0.26mmであった。このことから、本発明によれば、蓋部と封止材とがレーザ溶接によって接合される際に、溶融池がケース内の圧力によって押し上げられることを抑制でき、ひいては溶接ビードの内部が空洞になる等の溶接不良を抑制できることが明らかとなった。
封止工程S40を行った後は、初期充電を行う工程、および自己放電検査を行う工程等を経て、電池1が製造される。
以上のように、製造工程S1において、収納工程S10と、注液工程S20と、気化工程S30と、封止工程S40とを順に経ることによって、電池1が製造される。
なお、本実施形態においては、気化工程S30にて注液口25を開放した状態で蓋部22にレーザを照射しているが、気化工程S30にて注液口25を封止材30で覆った状態で蓋部22にレーザを照射することも可能である。
これにより、レーザが注液口25を通ってケース20内に照射され、電極体10が損傷することを防止できる。
なお、この場合、気化した電解液Eは、蓋部22と封止材30との隙間からケース20の外部に排出されることとなる。
これにより、レーザが注液口25を通ってケース20内に照射され、電極体10が損傷することを防止できる。
なお、この場合、気化した電解液Eは、蓋部22と封止材30との隙間からケース20の外部に排出されることとなる。
また、本実施形態においては、気化工程S30にて蓋部22をレーザによって加熱することにより、蓋部22の裏面に付着した電解液Eを気化させているが、蓋部22を加熱させて蓋部22の裏面に付着した電解液Eを気化させることができれば、当該電解液Eを気化させる方法は限定しない。
例えば、注液口25の形状に沿って形成され、蓋部22が溶融しない程度の温度まで加熱された加熱部材を、注液口25に取り付けることも可能である。これにより、注液口25の周囲に付着した電解液Eを前記加熱部材の熱によって気化させると共に、蓋部22の裏面に付着した電解液Eも、前記加熱部材によって蓋部22が加熱されることによって気化させることができる。
その後は、前記加熱部材を注液口25から取り外し、封止工程S40を行えばよい。
例えば、注液口25の形状に沿って形成され、蓋部22が溶融しない程度の温度まで加熱された加熱部材を、注液口25に取り付けることも可能である。これにより、注液口25の周囲に付着した電解液Eを前記加熱部材の熱によって気化させると共に、蓋部22の裏面に付着した電解液Eも、前記加熱部材によって蓋部22が加熱されることによって気化させることができる。
その後は、前記加熱部材を注液口25から取り外し、封止工程S40を行えばよい。
1 電池(密閉型電池)
10 電極体
20 ケース
21 収納部
22 蓋部
25 注液口
30 封止材
10 電極体
20 ケース
21 収納部
22 蓋部
25 注液口
30 封止材
Claims (4)
- 電極体と、前記電極体を電解液と共に収納するケースと、前記ケース内を密閉する封止材と、を具備し、前記ケースは、開口面を有する収納部と、当該収納部の開口面を塞ぐ蓋部と、を有し、前記蓋部は、前記ケースの内部と外部とを連通する注液口を有し、前記封止材は、前記注液口を封止することにより前記ケース内を密閉する密閉型電池の製造方法であって、
前記ケース内に前記電極体を収納する収納工程と、
前記収納工程後に、前記ケース内に前記電解液を注入する注液工程と、
前記注液工程後に、前記蓋部の内側面の温度が、前記電解液が気化する温度以上となるまで前記蓋部を加熱する気化工程と、
前記気化工程後に、前記封止材によって前記注液口を塞いだ状態で、前記蓋部と前記封止材とをレーザ溶接により接合することによって、前記注液口を封止する封止工程と、を具備する、
ことを特徴とする密閉型電池の製造方法。 - 前記気化工程においては、前記蓋部にレーザを照射することによって、前記蓋部を加熱する、
ことを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池の製造方法。 - 前記気化工程においては、前記蓋部における、前記封止工程にて前記封止材と溶接される部分よりも外周側の部分にレーザを照射することによって、前記蓋部を加熱する、
ことを特徴とする請求項2に記載の密閉型電池の製造方法。 - 前記気化工程は、前記封止材によって前記注液口を塞いだ状態で行う、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の密閉型電池の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018181617A (ja) * | 2017-04-13 | 2018-11-15 | プライムアースEvエナジー株式会社 | 二次電池の製造方法及び二次電池 |
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2014
- 2014-05-14 JP JP2014100761A patent/JP2015219981A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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