JP2015219960A - 超電導線材の接続構造、接続方法及び超電導線材 - Google Patents
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Description
この高温酸化物超電導線材は、長尺でフレキシブルな金属などの基板上に酸化物超電導膜を堆積したり、単結晶基板上に酸化物超電導膜を堆積したりして超電導導体層が形成されたものが知られている。また、基板と超電導導体層との間には、必要に応じて中間層が設けられることもある。
基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続構造であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士が接合され、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、超電導導体層を有する接続用線材が懸架され、
前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を有することを特徴とする。
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材の前記超電導導体層とが超電導状態で導通するように接続されていることを特徴とする。
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に接続超電導膜が形成されていることを特徴とする。
基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続構造であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士が接合され、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、接続用線材が懸架され、
前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を有し、
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層を接続する接続超電導膜を有することを特徴とする。
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材との間にも、接続超電導膜が形成されていることを特徴とする。
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層の除去により前記空隙が形成されていることを特徴とする。
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層の除去に加えて、前記基材の部分的な除去により前記空隙が形成されていることを特徴とする。
基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続方法であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層を除去する第一の除去工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士を溶接により接合する接合工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、超電導導体層を有する接続用線材を懸架する線材取り付け工程と、
酸素アニール工程と、
を備え、
前記線材取り付け工程において、前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を形成することを特徴とする。
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に接続超電導膜を形成する成膜工程を備えることを特徴とする。
基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続方法であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層を除去する第一の除去工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士を溶接により接合する接合工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、接続用線材を懸架する線材取り付け工程と、
酸素アニール工程と、
を備え、
前記線材取り付け工程において、前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を形成し、
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層を接続する接続超電導膜を形成する成膜工程を備えることを特徴とする。
前記成膜工程において、前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材との間にも、接続超電導膜を形成することを特徴とする。
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記基材の部分的な除去を行う第二の除去工程を備えることを特徴とする。
以下に、本発明を実施するための好ましい第一の実施の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複した説明を適宜省略する。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1に示すように、超電導線材10は、超電導成膜用基材1(以下、「基材1」とする)の厚み方向の一方の主面(以下、成膜面11という)に、中間層2、酸化物超電導導体層3及び安定化層4がこの順に積層されている。即ち、超電導線材10は、基材1、中間層2、酸化物超電導導体層3(以下、「超電導導体層3」とする)、安定化層4による積層構造を有している。
また、これら各種金属材料上に各種セラミックスを配してもよい。また、セラミックス基板の材料としては、例えば、MgO、SrTiO3、又はイットリウム安定化ジルコニア等が用いられる。その他にも、サファイアを基材として用いてもよい。
なお、表面粗さとは、JISB-0601-2001において規定する表面粗さパラメータの「高さ方向の振幅平均パラメータ」における算術平均粗さRaである。
また、中間層2は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。多層構造の場合、その層数や種類は限定されないが、非晶質のGd2Zr2O7−δ(δは酸素不定比量)やAl2O3或いはY2O3等を含むベッド層と、結晶質のMgO等を含みIBAD(Ion Beam Assisted Deposition)法により成形された強制配向層と、LaMnO3+δ(δは酸素不定比量)を含むLMO層と、を順に積層した構成となっていてもよい。また、LMO層の上にCeO2等を含むキャップ層をさらに設けてもよい。
上記各層の厚さは、LMO層を30nm、強制配向層のMgO層を40nm、ベッド層のY2O3層を7nm、Al2O3層を80nmとする。なお、これらの数値はいずれも一例である。
この安定化層4は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。多層構造の場合、その層数や種類は限定されないが、銀からなる銀安定化層と、銅からなる銅安定化層を順に積層した構成となっていてもよい。
上記の接続構造100について、図3(A)〜図3(F)に基づいて、その接続方法を工程順に説明する。
まず、図3(A)に示すように、第一と第二の超電導線材10A,10Bの接続端部側において、安定化層4,4の除去を行い、超電導導体層3,3を露出させる(露出工程)。安定化層4の除去は、機械的研磨、化学的研磨又はこれらの組み合わせにより行う。
例えば、安定化層4として銀又は銀合金を使用している場合に、化学的に除去する場合には、剥離剤として過酸化水素とアンモニアの水溶液を使用することが望ましい。
また、安定化層4の剥離によって露出した超電導導体層3は、後述する線材取り付け工程において後述する接続超電導膜5を良好に形成するために、その表面粗さをより小さくすることが望ましい。
上記基材1,1の除去もまた、機械的研磨、化学的研磨又はこれらの組み合わせにより行う。
また、かかる基材1,1の連結により、第一の除去工程により除去された超電導導体層3,3及び中間層2,2の除去部分と、第二の除去工程により除去された基材1,1の除去部分とによって、第一と第二の超電導線材10A,10Bの接続部分に、略五角形状の隙間領域が形成される。
上記接続用線材10Cは安定化層4を有しておらず、超電導導体層3Cの表面全体を全長に渡って露出させている。また、この接続用線材10Cの超電導導体層3Cについても、その表面粗さを十分小さくすることが望ましい。なお、接続用線材10Cは、第一又は第二の超電導線材10A,10Bと同じ超電導線材から安定化層4を除去することにより取得しても良い。
このため、接続用線材10Cの超電導導体層3Cの表面には、MOD法に基づいて接続超電導膜5を形成するためのMOD液が塗布される。
このMOD液は、例えば、RE(Y(イットリウム)、Gd(ガドリニウム)、Sm(サマリウム)及びHo(ホルミウム)等の希土類元素)とBaとCuとが約1:2:3の割合で含まれているアセチルアセトナート系MOD溶液が使用される。
なお、MOD液は、少なくとも、接続用線材10Cの超電導導体層3Cと第一及び第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3のいずれか一方に塗布すれば良いが、これらの両方に塗布しても良い。
なお、この酸素アニール工程の後、接続部分の表面に、銀を蒸着し、または、銀ペーストを塗布した後に焼成することで銀安定化層を形成し、その上に電解めっき法などで銅安定化層を形成する安定化層形成工程を付加しても良い。この時、安定化層は空隙6を埋めるように形成されてもよい。
上記超電導線材の接続構造100のより具体的な実施例について説明する。なお、以下に説明する実施例の各種の設定値は、いずれも一例であって発明の内容を限定するものではない。
図2に示すように、接続構造100では、第一と第二の超電導線材10A,10Bのそれぞれの超電導導体層3,3と接続用線材10Cの超電導導体層3Cとの重合する長さaをおよそ15mm、空隙6の長さbをおよそ4〜5mmとし、接続用線材10Cの長さをおよそ34〜35mmとしている。
なお、「長さ」とは第一及び第二の超電導線材10A,10Bの長手方向における長さを示す。以下、「長さ」という場合には全て同様とする。
これに対して、空隙6における基材1,1が除去された深さcはおよそ10μm、基材1,1の厚みをおよそ50μm、中間層2,2の厚みをおよそ200nm、超電導導体層3,3の厚みをおよそ1μm、接続超電導膜5の厚みをおよそ100nm〜1μmとしている。
また、本焼成工程では、第一と第二の超電導線材10A,10Bの接続端部及び接続用線材10Cは、10〜200MPaの範囲で加圧されながら、750℃以上830℃以下の温度範囲で熱処理が行なわれる。
酸素アニール工程においては、第一と第二の超電導線材10A,10Bの接続端部及び接続用線材10Cは、350℃以上500℃以下の温度範囲の酸素の雰囲気下にあり、この条件下で酸素ドープが行われる。
超電導線材の接続構造100では、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3が接続用線材10Cの超電導導体層3Cによりブリッジ接続された状態となるので、超電導臨界電流密度を十分に大きくすることができ、大電流でも超電導状態を良好に維持することが可能となる。
また、第一と第二の超電導線材10A,10Bの基材1,1を溶接により接合しているので、接続構造における接続強度を高く維持することが可能である。
同様に、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3における接続端部近傍の部分に対しても、十分に酸素を供給することができ、酸素ドープを良好に行うことが可能となる。
図4に第二の実施形態である超電導導体層の接続構造100Dを示す。この接続構造100Dについては、前述した接続構造100と同一の構成については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
この接続構造100Dは、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3に懸架される接続用線材10Dが異なっている。この接続用線材10Dは、基材1Cの主面上に中間層2Cが積層された積層体である(図4では、基材1Cにおける超電導導体層3,3側の面に中間層2Cが形成された状態を図示している)。
上記接続用線材10Dは超電導導体層3Cを有しておらず、中間層2Cの表面全体を全長に渡って露出させている。また、この接続用線材10Dの中間層2Cについても、その表面粗さを十分小さくすることが望ましい。
第一と第二の超電導線材10A,10Bの露出工程から接合工程までは同じであり、接合工程後には、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3に懸架される接続用線材10Dが用意される。
そして、中間層2Cの露出面にMOD液が塗布された状態で、当該中間層2Cの露出面を第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の露出面に対向させて、これら超電導導体層3,3上に接続用線材10Dを配置する(線材取り付け工程)。
なお、この場合、MOD液は第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の露出面側にも塗布しても良いが、中間層2Cの露出面全体にMOD液を塗布することは必須である。
さらに、空隙6による金属元素拡散の影響及び溶接時の熱の影響の低減、酸素アニール工程における超電導導体層3,3、接続超電導膜5への酸素の良好なドープを実現することが可能である。
図5に第三の実施形態である超電導導体層の接続構造100Eを示す。この接続構造100Eについては、前述した接続構造100と同一の構成については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
この接続構造100Eは、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3と接続用線材10Cの超電導導体層3Cとの間に形成される接続超電導膜5Eの形成範囲が異なっている。この接続超電導膜5Eは接続用線材10Cの超電導導体層3Cの表面における空隙6に対向する部分にのみ形成されている。つまり、接続超電導膜5Eは、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の接続端部側の端面と接続用線材10Cの超電導導体層3Cの空隙6に臨む面とに接しており、これらによって、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の間の超電導臨界電流密度を確保している。
図6(A)〜図6(D)に示す第一と第二の超電導線材10A,10Bの露出工程から接合工程までは、接続構造100に基づく超電導線材の接続方法と同一であるため、その説明は省略する。
そして、接合工程後には、図6(E)に示すように、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3に懸架される接続用線材10Cが用意される。この時、接続用線材10Cの超電導導体層3Cの露出面にはMOD液は塗布されずに第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3に直接接触させて、加熱加圧により相互間の接続が行われる(線材取り付け工程)。これら超電導導体層3,3と3Cの層間の接続は、例えば、超電導導体層を溶融点まで加熱して接合する特許第5214744号公報の技術に比べて、より低い温度で行うことができる。
この空隙6の内側に第一及び第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3を接続するための接続超電導膜5Eを形成する(成膜工程)。
接続超電導膜5Eの形成は、接続用線材10Cの超電導導体層3Cにおける空隙6の内側となっている面全体にMOD液を塗布する、あるいは、空隙6内にMOD液を注入して超電導導体層3Cにおける空隙6の内側となっている面に付着させる。
そして、前述した接続超電導膜5の場合と同じ条件で、仮焼成工程、本焼成工程、酸素アニール工程を実行し、接続超電導膜5Eを形成する。
さらに、空隙6による金属元素拡散の影響及び溶接時の熱の影響の低減、酸素アニール工程における超電導導体層3,3、接続超電導膜5への酸素の良好なドープを実現することが可能である。
なお、超電導導体層3,3と3Cの層間の接続が行われるので、接続超電導膜5Eの形成は省略することが可能である。但し、接続超電導膜5Eを設けることにより、酸素アニール工程の加熱温度をより低くすることが可能となるという利点がある。
図7に第四の実施形態である超電導導体層の接続構造100Fを示す。この接続構造100Fについては、前述した接続構造100D,100Eと同一の構成については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
この接続構造100Fは、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の間には前述した接続用線材10Dが懸架されており、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3と接続用線材10Dの中間層2Cとの間には前述した接続超電導膜5Eが形成されている。
第一と第二の超電導線材10A,10Bの露出工程から接合工程までは同じであり、接合工程後には、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3に懸架される接続用線材10Dが用意される。
そして、接続用線材10Dの中間層2Cの露出面を第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3の露出面に対向させて、これら超電導導体層3,3上に接続用線材10Dを接合する(線材取り付け工程)。これら超電導導体層3,3と中間層2Cの層間の接続は、相互間を物理的に固定連結するだけであり、相互間の導通を確保するための層間接続は行われない。
この空隙6の内側に、図6(F)の場合と同様に、第一及び第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3を接続するための接続超電導膜5Eを形成する(成膜工程)。
さらに、空隙6による金属元素拡散の影響及び溶接時の熱の影響の低減、酸素アニール工程における超電導導体層3,3、接続超電導膜5への酸素の良好なドープを実現することが可能である。
空隙6において基材1,1は接合部に近づくにつれて深くなるように傾斜した形状となるように除去されているが、これに限らず、長さbの全範囲で均一な深さとなるように除去しても良い。
また、超電導線材の接続構造100Eにおいて、第一と第二の超電導線材10A,10Bの超電導導体層3,3と接続用線材10Cの超電導導体層3Cとの層間の接続が超電導臨界電流密度を十分に確保できるのであれば、接続超電導膜5Eは形成しなくとも良い。
2,2C 中間層
3,3C 超電導導体層
4 安定化層
5,5E 接続超電導膜
6 空隙
10,10A,10B 超電導線材
10C,10D 接続用線材
100,100D,100E,100F 接続構造
Claims (13)
- 基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続構造であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士が接合され、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、超電導導体層を有する接続用線材が懸架され、
前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を有することを特徴とする超電導線材の接続構造。 - 前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材の前記超電導導体層とが超電導状態で導通するように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の超電導線材の接続構造。
- 前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に接続超電導膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の超電導線材の接続構造。
- 基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続構造であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士が接合され、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、接続用線材が懸架され、
前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を有し、
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層を接続する接続超電導膜を有することを特徴とする超電導線材の接続構造。 - 前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材との間にも、接続超電導膜が形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の超電導線材の接続構造。
- 前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層の除去により前記空隙が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の超電導線材の接続構造。
- 前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層の除去に加えて、前記基材の部分的な除去により前記空隙が形成されていることを特徴とする請求項6記載の超電導線材の接続構造。
- 基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続方法であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層を除去する第一の除去工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士を溶接により接合する接合工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、超電導導体層を有する接続用線材を懸架する線材取り付け工程と、
酸素アニール工程と、
を備え、
前記線材取り付け工程において、前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を形成することを特徴とする超電導線材の接続方法。 - 前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に接続超電導膜を形成する成膜工程を備えることを特徴とする請求項8記載の超電導線材の接続方法。
- 基材の片面に中間層を介して超電導導体層が形成された第一及び第二の超電導線材の互いの接続端部を接続する接続方法であって、
前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記中間層及び前記超電導導体層を除去する第一の除去工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記基材同士を溶接により接合する接合工程と、
前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層の間に、接続用線材を懸架する線材取り付け工程と、
酸素アニール工程と、
を備え、
前記線材取り付け工程において、前記基材同士の接合部と前記接続用線材との間に空隙を形成し、
前記接続用線材の前記空隙に対向する部分に前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層を接続する接続超電導膜を形成する成膜工程を備えることを特徴とする超電導線材の接続方法。 - 前記成膜工程において、前記第一及び第二の超電導線材の前記超電導導体層と前記接続用線材との間にも、接続超電導膜を形成することを特徴とする請求項9又は10記載の超電導線材の接続方法。
- 前記第一及び第二の超電導線材の前記接続端部の前記基材の部分的な除去を行う第二の除去工程を備えることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の超電導線材の接続方法。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の超電導線材の接続構造により接続された前記第一及び第二の超電導線材を有する超電導線材。
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