JP2015218884A - シフト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全ての運転者に対して快適なシフトレンジ切り換え操作を提供する。
【解決手段】車両の各シフトレンジに対応する複数のシフト位置と、複数のシフト位置間を接続する経路と、運転者により操作されて前記経路を移動するモーメンタリ式の可動部と、を有するシフト操作装置、を備えた車両に用いられるシフト制御装置は、可動部が何れかのシフト位置に移動し、且つ、可動部が移動先のシフト位置に保持された保持操作時間Tが、移動先のシフト位置について定められている認識時間Tj以上か否かを判定して、肯定判定したなら、その移動先のシフト位置を運転者が選択した選択シフト位置として認識する手段(S110,S120,S125)と、選択シフト位置として認識されたシフト位置に応じてシフトレンジを切り換える手段(S290)とに加え、各シフト位置について、認識時間Tjを保持操作時間Tに基づき補正する手段(S130〜S260)を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、モーメンタリ式のシフト制御装置に関する。
シフトレンジを切り換えるために操作される可動部として、モーメンタリ式の可動部(ここではシフトレバーとして説明する)を備えた車両では、運転者がシフトレバーから手を離すと、シフトレバーは、予め設定された中立位置(どのシフトレンジにも対応しない基準位置)に戻る。
そして、この種の車両に用いられるモーメンタリ式のシフト制御装置(即ち、モーメンタリ式のシフトレバーの操作に応じてシフトレンジを切り換えるシフト制御装置)では、以下のような処理を行う。
モーメンタリ式のシフト制御装置では、シフトレバーが複数のシフト位置の何れかに移動した場合、シフトレバーが移動先のシフト位置に保持された時間(以下、保持操作時間という)が、予め定められている認識時間以上か否かを判定する。そして、保持操作時間が認識時間以上と判定すると、シフトレバーの移動先のシフト位置を、運転者が選択したシフト位置(以下、選択シフト位置という)として認識する。その後は、車両のシフトレンジを、選択シフト位置として認識したシフト位置に対応するシフトレンジに切り換えるための処理を行う(例えば、特許文献1参照)。
このため、運転者は、自身が望むシフトレンジ(以下、要求レンジという)に切り換えるためには、シフトレバーを要求レンジに対応したシフト位置(以下、要求シフト位置という)に、上記認識時間よりも長い時間だけ保持する必要がある。
特開2010−90925号公報
シフトレバーを要求シフト位置に保持する時間やシフトレバーを移動させる速さは、運転者によって異なる。
このため、従来のシフト制御装置では、シフトレバーの操作が速い傾向の運転者にとっては、シフトレバーを要求シフト位置に保持する時間を、自分好みの時間よりも意識的に長くする必要がある。そうしないと、要求シフト位置での保持操作時間が認識時間に達せずに、シフトレンジを切り換えたつもりが切り換わらない、ということを招くからである。
逆に、シフトレバーの操作が遅い傾向の運転者にとっては、シフトレバーの移動を、自分好みの速さよりも意識的に速く行う必要がある。そうしないと、シフトレバーを要求シフト位置に移動させる途中にある他のシフト位置が、選択シフト位置として認識されてしまい、意図しないシフトレンジへの切り換えが実施されてしまう可能性があるからである。
このように、従来のシフト制御装置では、運転者がシフト制御装置側の認識時間に合わせてシフトレバーを操作する必要があり、全ての運転者に対して快適なシフトレンジ切り換え操作(モーメンタリ式可動部の操作)を提供することができなかった。
そこで、本発明は、全ての運転者に対して快適なシフトレンジ切り換え操作を提供できるようにすることを目的としている。
第1発明のシフト制御装置が用いられる車両において、シフト操作装置は、車両の各シフトレンジに対応する複数のシフト位置と、該複数のシフト位置間を接続する経路と、運転者により操作されて前記経路を移動するモーメンタリ式の可動部と、を有する。
そして、第1発明のシフト制御装置は、操作判定手段及び制御手段に加えて、補正手段を備える。
操作判定手段は、シフト操作装置の可動部が複数のシフト位置の何れかに移動し、且つ、可動部が移動先のシフト位置に保持された時間である保持操作時間が、移動先のシフト位置について定められている認識時間以上かを判定し、保持操作時間が認識時間以上であれば、前記移動先のシフト位置を、運転者が選択したシフト位置である選択シフト位置として認識する。
制御手段は、操作判定手段により選択シフト位置として認識されたシフト位置に応じてシフトレンジを切り換える。
補正手段は、各シフト位置について、操作判定手段が用いる認識時間を、保持操作時間に基づいて補正する。
第1発明のシフト制御装置によれば、補正手段を備えるため、各シフト位置についての認識時間を、運転者の好みに合った時間にすることができる。よって、全ての運転者に対して、違和感のない快適なシフトレンジ切り換え操作(可動部の操作)を提供することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態のシフト制御装置(ECU)と、それの周辺装置とを表す構成図である。 シフト制御装置のマイコンが行う制御処理を表すフローチャートである。 認識時間の短縮補正の処理内容を表す説明図である。 認識時間の延長補正の処理内容を表す説明図である。
以下に、本発明が適用された実施形態のシフト制御装置(以下、ECUという)について説明する。
図1に示すように、実施形態のECU1が搭載される車両には、走行動力源(例えばエンジンやモータ)の出力を車輪に伝達する動力伝達機構3と、車両のシフトレンジをECU1からのレンジ切り換え信号に応じて切り換えるアクチュエータ5と、運転者がシフトレンジを切り換えるために操作するモーメンタリ式のシフトレバー7を有したシフト操作装置9と、シフトレバー7の位置を表すセンサ信号をECU1に出力するセンサ11とが、備えられている。
本実施形態において、車両のシフトレンジは動力伝達機構3の制御状態である。シフトレンジは、ECU1からアクチュエータ5へのレンジ切り換え信号により、前進走行用のドライブ(D)レンジ(以下、Dレンジという)と、後進走行用のリバース(R)レンジ(以下、Rレンジという)と、車輪への動力伝達を遮断するニュートラル(N)レンジ(以下、Nレンジという)と、車両に制動力を与えるブレーキ(B)レンジ(以下、Bレンジという)との、何れかに切り換えられる。
そして、シフト操作装置9には、シフトレバー7が移動するシフト位置として、Dレンジに対応したD位置と、Rレンジに対応したR位置と、Nレンジに対応したN位置と、Bレンジに対応したB位置とがある。
尚、図1において、シフト操作装置9における各シフト位置の横には、「D」「R」「N」「B」のアルファベットを記載している。そして、以下の説明では、D位置のことを「D」と記載し、R位置のことを「R」と記載し、N位置のことを「N」と記載し、B位置のことを「B」と記載する。
更に、シフト操作装置9には、各シフト位置間を接続する経路13があり、シフトレバー7は、その経路13に沿って各シフト位置間を移動可能になっている。
シフトレバー7は、運転者による操作力が無くなると(つまり、運転者が当該シフトレバー7から手を離すと)、図1に示す中立位置Hに自動的に戻るモーメンタリタイプである。例えば、図1における点線は、シフトレバー7が中立位置Hから「N」を経由して「D」に操作された場合を表しており、運転者がシフトレバー7から手を離すと、シフトレバー7は自動的に中立位置Hへ戻る。
シフトレバー7の位置は、センサ11によって検出される。センサ11は、例えば、シフトレバー7の位置に応じて電圧値が変わる信号を、センサ信号として出力する。
ECU1は、センサ11からのセンサ信号によってシフトレバー7の位置を検出する。
ECU1は、シフトレバー7が何れかのシフト位置に移動したことを検出した場合に、その移動先のシフト位置にシフトレバー7が保持された時間(以下、保持操作時間という)Tが、その移動先のシフト位置について定められている認識時間Tj以上か否かを判定する。そして、ECU1は、保持操作時間Tが認識時間Tj以上と判定すると、その移動先のシフト位置を、運転者が選択したシフト位置(以下、選択シフト位置という)として認識する。選択シフト位置は、前述の要求シフト位置に相当する。
更に、ECU1は、選択シフト位置として認識したシフト位置に応じてシフトレンジを切り換える。例えば、選択シフト位置として認識したシフト位置が「D」の場合には、シフトレンジをDレンジに切り換える処理を行う。また、選択シフト位置として認識したシフト位置が「B」の場合には、シフトレンジをBレンジに切り換える処理を行う。例えば、Bレンジに切り換える処理としては、動力伝達機構3の変速比を大きくしてエンジンブレーキを増大させる処理を行う。また例えば、Bレンジに切り換える処理としては、それまで車輪への動力出力系から分離させていたエンジンを動力出力系に接続してエンジンブレーキを効かせる処理や、バッテリへの回生エネルギー量を増大させる処理等を行っても良い。
ECU1は、当該ECU1の動作を司るマイコン(マイクロコンピュータ)21を備えている。マイコン21は、CPU23と、CPU23が実行するプログラムを記憶したROM25と、CPU23による演算結果等を記憶するRAM27と、データ書き換えが可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROMやフラッシュメモリ)29と、を備えている。
次に、マイコン21が行う制御処理について、図2に沿って説明する。尚、マイコン21が行う処理は、実際にはCPU23がROM25内のプログラムを実行することで実現される。また、図2の制御処理は例えば一定時間毎に開始される。
図2に示すように、マイコン21は、制御処理を開始すると、S110にて、シフトレバー7の操作(レバー操作)があったか否かを、センサ11からのセンサ信号に基づいて判定する。S110で判定する「シフトレバー7の操作」とは、「シフトレバー7が何れかのシフト位置に移動した」ということである。以下では、運転者が移動させたシフトレバー7のシフト位置(つまり、シフトレバー7の移動先のシフト位置)のことを、移動先シフト位置という。
マイコン21は、S110にて、シフトレバー7の操作がないと判定した場合には、そのまま当該制御処理を終了するが、S110にて、シフトレバー7の操作があったと判定した場合には、S120に進む。S120以降の処理は、移動先シフト位置について実施される。尚、移動先シフト位置は、各シフト位置の何れかであるため、図2におけるS120以降の処理は、各シフト位置について存在する。
マイコン21は、S120では、シフトレバー7が移動先シフト位置に保持された時間である保持操作時間Tを計測し、その保持操作時間Tが、移動先シフト位置について定められている認識時間Tj以上か否かを判定する。各シフト位置の認識時間Tjは、例えば不揮発性メモリ29に記憶されており、後述するS180又はS250の処理によって更新(補正)される。また、認識時間Tjの初期値は、例えば、「D」,「R」,「B」の各々については100msに設定されており、経路13の途中にある「N」については200msに設定されている。また、図2における各ステップの説明において、保持操作時間Tと認識時間Tjは、移動先シフト位置についての時間である。
マイコン21は、S120にて、保持操作時間Tが認識時間Tj以上ではなかったと判定した場合(つまり、「Tj>T」の場合)には、S130に進み、学習禁止条件が成立しているか否かを判定する。
学習禁止条件は、認識時間Tjの学習補正を禁止する条件であり、例えば、車両の走行動力源を動作させるための電源がオフ状態であるという第1種条件と、移動先シフト位置に対応するシフトレンジが、現在切り換えるべきシフトレンジではないという第2種条件とを含む。そして、その第1種条件と第2種条件との少なくとも一方が成立すれば、学習禁止条件は成立する。尚、本実施形態において、走行動力源を動作させるための電源は、例えば、車両におけるイグニッション系電源ラインへの電源であり、その電源がオフ状態であるということは、車両がイグニッションスイッチオフの状態であるということである。また例えば、第2種条件は、車両の走行速度(車速)が0よりも大きい所定値以上の状態で、移動先シフト位置が「R」の場合に成立する。
マイコン21は、S130にて、学習禁止条件が成立していると判定した場合には、そのまま当該制御処理を終了するが、S130にて、学習禁止条件が成立していないと判定した場合には、S140に進む。
マイコン21は、S140では、S120で計測した保持操作時間Tが、認識時間Tj未満で、且つ、認識時間Tjより所定時間Taだけ短い正常操作下限時間(=Tj−Ta)以上であるか否かを判定する(図3参照)。即ち、「Tj>T≧(Tj−Ta)」であるか否かを判定する。尚、S120でNOと判定してS140に進んだ場合、「Tj>T」であることは確定しているため、S140では、「T≧(Tj−Ta)」であるか否かを判定しても良い。
マイコン21は、S140にて、「Tj>T≧(Tj−Ta)」ではないと判定した場合(つまり、「(Tj−Ta)>T」の場合)には、そのまま当該制御処理を終了するが、S140にて、「Tj>T≧(Tj−Ta)」であると判定した場合には、S150に進む。
マイコン21は、S150では、保持操作時間Tが認識時間Tjよりも短かった回数(以下、短操作回数という)を計数するためのカウンタC1を、インクリメントする。カウンタC1は、例えば不揮発性メモリ29の所定の記憶領域に設定されているが、RAM27の記憶領域のうち、電源バックアップされた記憶領域であるバックアップRAM領域に設定されていても良い。また、カウンタC1の初期値は0である。
そして、マイコン21は、次のS160にて、カウンタC1の値(即ち、短操作回数の計数値)が、短縮補正判定回数N1以上か否かを判定する。本実施形態において、短縮補正判定回数N1は、2以上の整数であるが、1でも良い。
マイコン21は、S160にて、カウンタC1の値が短縮補正判定回数N1以上ではないと判定した場合には、S170に進み、今回計測した保持操作時間Tを、不揮発性メモリ29又は上記バックアップRAM領域に保存し、その後、当該制御処理を終了する。S170の処理により、保持操作時間Tは、最新のものからn個(nは1以上の整数)だけ保存される。例えば、本実施形態において、n=「N1−1」であり、保持操作時間Tは、S170の処理により、新しいものから「N1−1」の個数だけ保存されるが、nは、「N1−1」以外の値であっても良い。
また、マイコン21は、S160にて、カウンタC1の値が短縮補正判定回数N1以上であると判定した場合には、S180に進む。
そして、マイコン21は、S180では、図3に示すように、移動先シフト位置についての認識時間Tjを、それまでの(現在の)認識時間Tjよりも短縮補正時間Tmだけ短い時間(=Tj−Tm)に補正する。
短縮補正時間Tmは、例えば、以下のように決定する。
まず、今回計測した保持操作時間Tと、S170の処理によって保存されたn個(この例では「N1−1」個)の保持操作時間Tとの、平均値Taveを算出する。つまり、S140でYESと判定された過去N1回分の保持操作時間Tの平均値Taveを算出する。尚、今回計測した保持操作時間Tは、過去の保持操作時間Tのうち最新のものである。次に、現在の認識時間Tjと平均値Taveとの差分ΔT(=Tj−Tave)を算出し、その差分ΔTに、1よりも大きい係数K1(例えば1.2)を乗じた値(=ΔT×K1)を、短縮補正時間Tmとする。
そして、マイコン21は、次のS190にて、カウンタC1の値を初期値としての0にクリアし、その後、当該制御処理を終了する。
尚、変形例として、S180で用いる短縮補正時間Tm(図3参照)は、予め定められた固定値でも良い。また、短縮補正時間Tmは、それまでの認識時間Tjに、1よりも小さい係数を乗じた値であっても良い。また、S190では、カウンタC1のクリアと共に、S170で保存した保持操作時間Tの消去も実施しても良い。また、カウンタC1のインクリメントは、S150の位置ではなく、S160でNOと判定した場合に実施しても良い。
一方、マイコン21は、S120にて、保持操作時間Tが認識時間Tj以上と判定した場合(つまり、「T≧Tj」の場合)には、移動先シフト位置を選択シフト位置として認識する。具体的には、S125にて、移動先シフト位置を選択シフト位置として記憶する。その後、マイコン21は、S200に進み、S130と同じ判定を行う。つまり、学習禁止条件が成立しているか否かを判定する。
マイコン21は、S200にて、学習禁止条件が成立していると判定した場合には、そのまま後述のS270に進むが、S200にて、学習禁止条件が成立していないと判定した場合には、S210に進む。
マイコン21は、S210では、S120で計測した保持操作時間Tが、認識時間Tjより所定時間Tbだけ長い長操作判定時間(=Tj+Tb)よりも長く、且つ、その長操作判定時間より長い正常操作上限時間(=Tj+Tc:Tc>Tb)以下であるか否かを判定する(図4参照)。即ち、「(Tj+Tc)≧T>(Tj+Tb)」であるか否かを判定する。
マイコン21は、S210にて、「(Tj+Tc)≧T>(Tj+Tb)」ではないと判定した場合には、そのまま後述のS270に進むが、S210にて、「(Tj+Tc)≧T>(Tj+Tb)」であると判定した場合には、S220に進む。
マイコン21は、S220では、保持操作時間Tが長操作判定時間(=Tj+Tb)よりも長かった回数(以下、長操作回数という)を計数するためのカウンタC2を、インクリメントする。カウンタC2は、カウンタC1と同様に、例えば不揮発性メモリ29の所定の記憶領域に設定されているが、上記バックアップRAM領域に設定されていても良い。また、カウンタC2の初期値も0である。
そして、マイコン21は、次のS230にて、カウンタC2の値(即ち、長操作回数の計数値)が、延長補正判定回数N2以上か否かを判定する。本実施形態において、延長補正判定回数N2は、2以上の整数であるが、1でも良い。
マイコン21は、S230にて、カウンタC2の値が延長補正判定回数N2以上ではないと判定した場合には、S240に進み、今回計測した保持操作時間Tを、不揮発性メモリ29又は上記バックアップRAM領域に保存し、その後、後述のS270に進む。S240の処理により、保持操作時間Tは、最新のものからm個(mは1以上の整数)だけ保存される。例えば、本実施形態において、m=「N2−1」であり、保持操作時間Tは、S240の処理により、新しいものから「N2−1」の個数だけ保存されるが、mは、「N2−1」以外の値であっても良い。
また、マイコン21は、S230にて、カウンタC2の値が延長補正判定回数N2以上であると判定した場合には、S250に進む。
そして、マイコン21は、S250では、図4に示すように、移動先シフト位置についての認識時間Tjを、それまでの(現在の)認識時間Tjよりも延長補正時間Tpだけ長い時間(=Tj+Tp)に補正する。
延長補正時間Tpは、例えば、以下のように決定する。
まず、今回計測した保持操作時間Tと、S240の処理によって保存されたm個(この例では「N2−1」個)の保持操作時間Tとの、平均値Taveを算出する。つまり、S210でYESと判定された過去N2回分の保持操作時間Tの平均値Taveを算出する。尚、今回計測した保持操作時間Tは、過去の保持操作時間Tのうち最新のものである。次に、現在の認識時間Tjと平均値Taveとの差分ΔT(=Tave−Tj)を算出し、その差分ΔTに、1よりも小さい係数K2(例えば0.8)を乗じた値(=ΔT×K2)を、延長補正時間Tpとする。
そして、マイコン21は、次のS260にて、カウンタC2の値を初期値としての0にクリアし、その後、S270に進む。
マイコン21は、S270では、S125で記憶した選択シフト位置(=移動先シフト位置)に対応したシフトレンジに切り換えることが可能か否かを判定する。具体的には、前述の第2種条件が成立しているか否かを判定し、第2種条件が成立していなければ、「シフトレンジ切り換え可」と判定し、逆に、第2種条件が成立していれば「シフトレンジ切り換え不可」と判定する。
マイコン21は、次のS280にて、S270での判定結果を参照し、その判定結果が「シフトレンジ切り換え可」であると判定した場合には(S280:YES)、S290に進む。そして、マイコン21は、S290にて、アクチュエータ5にレンジ切り換え信号を出力することにより、シフトレンジを選択シフト位置に対応したシフトレンジに切り換え、その後、当該制御処理を終了する。
また、マイコン21は、S280にて、S270での判定結果が「シフトレンジ切り換え不可」であると判定した場合には(S280:NO)、S300に進んで、レンジ切り換え拒否出力行う。レンジ切り換え拒否出力としては、例えば、シフトレンジの切り換えを実施しないこと(換言すれば、運転者によるシフトレバー7の操作が無効であること)を、運転者に報知するためのランプやブザー等を駆動する信号の出力を行う。そして、マイコン21は、その後、当該制御処理を終了する。
尚、変形例として、S250で用いる延長補正時間Tp(図4参照)は、予め定められた固定値でも良い。また、延長補正時間Tpは、それまでの認識時間Tjに、1よりも小さい係数を乗じた値であっても良い。また、S260では、カウンタC2のクリアと共に、S240で保存した保持操作時間Tの消去も実施しても良い。また、カウンタC2のインクリメントは、S220の位置ではなく、S230でNOと判定した場合に実施しても良い。また、S130でYESと判定した場合と、S140でNOと判定した場合と、S170の処理を実行した場合と、S190の処理を実行した場合との、各々の場合にも、S300に進んで、レンジ切り換え拒否出力を行うように構成しても良い。
以上のようなECU1において、マイコン21は、各シフト位置について、認識時間Tjを過去の保持操作時間Tに基づいて補正するため、その認識時間Tjを、運転者の好みに合った時間にすることができる。よって、全ての運転者に対して、違和感のない快適なシフトレンジ切り換え操作(シフトレバー7の操作)を提供することができる。
具体的には、マイコン21は、各シフト位置について、保持操作時間Tが認識時間Tjよりも短かった回数である短操作回数を、カウンタC1により計数する。そして、カウンタC1の値が短縮補正判定回数N1以上になった場合に(S160:YES)、認識時間Tjを短縮補正時間Tmだけ短い時間に補正する(S180)。
このため、シフトレバー7の操作が速い運転者の場合には、認識時間Tjが短縮されて、要求レンジ(運転者が望むシフトレンジ)に入りやすくなる。つまり、要求シフト位置での保持操作時間Tが認識時間Tjに達せずに、シフトレンジを切り換えたつもりが切り換わらない、ということが回避される。
また、短縮補正時間Tmは、固定値でも良いが、前述したように、S140でYESと判定された複数回分の保持操作時間Tの平均値Taveと、現在の認識時間Tjとの差分ΔTから決定すれば、認識時間Tjを、1回の短縮補正で運転者好みの時間に変更することができる可能性が高くなる。
また、マイコン21は、S140では、「Tj>T」であることだけでなく、「T≧(Tj−Ta)」であるか否かも判定する。このため、保持操作時間Tが短すぎて、その保持操作時間Tが、認識時間Tjより短い正常操作下限時間(Tj−Ta)よりも短い場合には(S140:NO)、カウンタC1をインクリメントしない(つまり、短操作回数の計数値を増加させない)。換言すれば、保持操作時間Tが認識時間Tjより短くても、認識時間Tjと保持操作時間Tとの差の絶対値(|Tj−T|)が所定値Taよりも大きい場合には、S140でNOと判定することとなり、認識時間Tjを補正するための処理を実施しない。
このため、正常操作下限時間(Tj−Ta)よりも短い保持操作時間Tであって、運転者が意図していないシフト位置(即ち、非要求シフト位置)での保持操作時間Tや、運転者の誤操作によると考えられる保持操作時間Tは、認識時間Tjを短縮補正するための処理に関して無効にすることができる。よって、認識時間Tjの短縮補正を適切に実施することができる。
また具体的には、マイコン21は、各シフト位置について、保持操作時間Tが、認識時間Tjより長い長操作判定時間(Tj+Tb)よりも長かった回数である長操作回数を、カウンタC2により計数する。そして、カウンタC2の値が延長補正判定回数N2以上になった場合に(S230:YES)、認識時間Tjを延長補正時間Tpだけ長い時間に補正する(S250)。
このため、シフトレバー7の操作が遅い運転者の場合には、認識時間Tjが延長されて、選択シフト位置の誤判定の可能性を低減することができる。延いては、運転者が意図していないシフトレンジへの切り換えが実施されてしまう可能性を低減することができる。
また、延長補正時間Tpは、固定値でも良いが、前述したように、S210でYESと判定された複数回分の保持操作時間Tの平均値Taveと、現在の認識時間Tjとの差分ΔTから決定すれば、認識時間Tjを、1回の延長補正で運転者好みの時間に変更することができる可能性が高くなる。
また、マイコン21は、S210では、「T>(Tj+Tb)」であることだけでなく、「(Tj+Tc)≧T」であるか否かも判定する。このため、保持操作時間Tが長すぎて、その保持操作時間Tが、長操作判定時間(Tj+Tb)より長い正常操作上限時間(Tj+Tc)よりも長い場合には(S210:NO)、カウンタC2をインクリメントしない(つまり、長操作回数の計数値を増加させない)。換言すれば、保持操作時間Tが長操作判定時間(Tj+Tb)より長くても、認識時間Tjと保持操作時間Tとの差の絶対値(|Tj−T|)が所定値Tcよりも大きい場合には、S210でNOと判定することとなり、認識時間Tjを補正するための処理を実施しない。
このため、正常操作上限時間(Tj+Tc)よりも長い保持操作時間Tであって、運転者の誤操作によると考えられる保持操作時間Tは、認識時間Tjを延長補正するための処理に関して無効にすることができる。よって、認識時間Tjの延長補正を適切に実施することができる。
また、マイコン21は、前述の第1種条件が成立している場合、S130又はS200でNOと判定することとなる。このため、マイコン21は、車両の走行動力源を動作させるための電源がオフ状態の場合における保持操作時間Tは、認識時間Tjを補正するために用いない。この例では、S140又はS210の判定処理に用いない。よって、この点においても、認識時間Tjの補正を適切に実施することができる。車両の走行動力源を動作させるための電源がオフ状態である場合の、シフトレバー7の操作は、運転者がシフトレンジを切り換えるための操作ではないと考えられるからである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。また、前述の数値も一例であり他の値でも良い。
例えば、図2の制御処理では、S140の判定を行わず、S130でNOと判定した場合に、そのままS150へ進むように構成しても良い。また例えば、S210では、(Tj+Tc)≧T」であるか否かの判定はせずに、「T>(Tj+Tb)」であるか否かだけを判定するように構成しても良い。また、可動部は、シフトレバー7以外の部材であっても良い。また、車両としては、走行動力源としてエンジンとモータとの一方を備える車両や、走行動力源としてエンジンとモータとの両方を備えるハイブリッド車両でも良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、シフト制御方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
7…モーメンタリ式のシフトレバー(可動部)、9…シフト操作装置、13…経路、21…マイコン

Claims (7)

  1. 車両の各シフトレンジに対応する複数のシフト位置と、該複数のシフト位置間を接続する経路(13)と、運転者により操作されて前記経路を移動するモーメンタリ式の可動部(7)と、を有するシフト操作装置(9)、を備えた車両に用いられるシフト制御装置であって、
    前記可動部が前記複数のシフト位置の何れかに移動し、且つ、前記可動部が移動先のシフト位置に保持された時間である保持操作時間が、前記移動先のシフト位置について定められている認識時間以上か否かを判定し、前記保持操作時間が前記認識時間以上であれば、前記移動先のシフト位置を、前記運転者が選択したシフト位置である選択シフト位置として認識する操作判定手段(21,S110,S120,S125)と、
    前記操作判定手段により前記選択シフト位置として認識されたシフト位置に応じてシフトレンジを切り換える制御手段(21,S290)と、
    前記各シフト位置について、前記操作判定手段が用いる前記認識時間を、前記保持操作時間に基づいて補正する補正手段(21,S130〜S260)と、
    を備えることを特徴とするシフト制御装置。
  2. 請求項1に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S140〜S180)は、
    前記各シフト位置について、前記保持操作時間が前記認識時間よりも短かった回数である短操作回数を計数し、その短操作回数の計数値が短縮補正判定回数以上になった場合に、前記認識時間を、短縮補正時間だけ短い時間に補正すること、
    を特徴とするシフト制御装置。
  3. 請求項2に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S140)は、
    前記保持操作時間が、前記認識時間より短い正常操作下限時間よりも短い場合には、前記短操作回数の計数値を増加させないこと、
    を特徴とするシフト制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S210〜S250)は、
    前記各シフト位置について、前記保持操作時間が、前記認識時間より長い長操作判定時間よりも長かった回数である長操作回数を計数し、その長操作回数の計数値が延長補正判定回数以上になった場合に、前記認識時間を、延長補正時間だけ長い時間に補正すること、
    を特徴とするシフト制御装置。
  5. 請求項4に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S210)は、
    前記保持操作時間が、前記長操作判定時間より長い正常操作上限時間よりも長い場合には、前記長操作回数の計数値を増加させないこと、
    を特徴とするシフト制御装置。
  6. 請求項1に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S140,S210)は、
    前記認識時間と前記保持操作時間との差の絶対値が所定値よりも大きい場合には、前記認識時間を補正するための処理を実施しないこと、
    を特徴とするシフト制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のシフト制御装置において、
    前記補正手段(21,S130,S200)は、
    前記車両の走行動力源を動作させるための電源がオフ状態の場合における前記保持操作時間は、前記認識時間を補正するために用いないこと、
    を特徴とするシフト制御装置。
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